特開2017-162520(P2017-162520A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

▶ ヤフー株式会社の特許一覧
<>
  • 特開2017162520-情報処理装置及び情報処理方法 図000003
  • 特開2017162520-情報処理装置及び情報処理方法 図000004
  • 特開2017162520-情報処理装置及び情報処理方法 図000005
  • 特開2017162520-情報処理装置及び情報処理方法 図000006
  • 特開2017162520-情報処理装置及び情報処理方法 図000007
  • 特開2017162520-情報処理装置及び情報処理方法 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-162520(P2017-162520A)
(43)【公開日】2017年9月14日
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20170818BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20170818BHJP
【FI】
   G06Q30/02 354
   G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-122580(P2017-122580)
(22)【出願日】2017年6月22日
(62)【分割の表示】特願2016-135166(P2016-135166)の分割
【原出願日】2013年7月12日
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区紀尾井町1番3号
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲数▼原 朋子
【住所又は居所】東京都千代田区紀尾井町1番3号 ヤフー株式会社内
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】メッセンジャーを活用してリアル世界と仮想空間を融合させてスタンプラリーを実現する技術を提供する。
【解決手段】端末が指定された場所に関する所定の条件を満たした場合に、画像を含む証明情報であるスタンプであって指定された場所と対応するスタンプを端末へ送信する手段と、端末を用いて指定されたアカウントとのチャットが行われたことを検出して、収集対象となるスタンプの全てが、指定されたアカウントとのチャットが検出された端末へ送信されたことを検出した場合に、特典を端末に提供する手段と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が指定された場所に関する所定の条件を満たした場合に、画像を含む証明情報であるスタンプであって指定された場所と対応するスタンプを前記端末へ送信する場所検出手段と、
前記端末を用いて指定されたアカウントとのチャットが行われたことを検出するチャット検出手段と、
収集対象となるスタンプの全てが、前記指定されたアカウントとのチャットが検出された端末へ送信されたことを検出した場合に、特典を当該端末に提供する特典提供手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記場所検出手段は、前記所定の条件として、前記端末が前記指定された場所に到達した場合に、前記スタンプを前記端末へ送信することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記場所検出手段は、前記所定の条件として、前記端末が前記指定された場所において所定の動作を行った場合に、前記スタンプを前記端末へ送信することを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記指定されたアカウントは、スタンプを収集させるスタンプラリーの開催者の公式アカウントであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
端末とチャットする相手として指定された前記アカウントをアカウント記憶手段に記憶させるチャット指定手段と、
収集対象となるスタンプと当該スタンプが収集されたときに付与する特典について、指定を受け付けて条件特典記憶手段に記憶させる条件指定手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記チャット指定手段は、前記指定されたアカウントと行うよう指定されたチャットの内容を受け付け、指定されたチャットの内容を前記アカウント記憶手段に記憶させ、
前記チャット検出手段は、端末について前記指定されたアカウントと前記指定されたチャットの内容が実行されたことを検出することを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記条件指定手段は、収集対象となるスタンプの一部に代える電子商取引の指定を受け付けて、指定された電子商取引を前記条件特典記憶手段に記憶させ、
前記特典提供手段は、端末において前記指定された電子商取引が行われたことを検出して、収集対象となるスタンプの一部に代えて収集対象となるスタンプが揃ったことを検出することを特徴とする請求項5又は6記載の情報処理装置。
【請求項8】
複数の端末のグループ化を受け付けてグループ記憶手段に記憶させるグループ受付手段を備え、
前記特典提供手段は、前記グループ化されている複数の端末へ送信された全てのスタンプを対象に、収集対象となるスタンプが揃ったことを検出することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
端末が指定された場所に関する所定の条件を満たした場合に、画像を含む証明情報であるスタンプであって指定された場所と対応するスタンプを前記端末へ送信する場所検出処理と、
前記端末を用いて指定されたアカウントとのチャットが行われたことを検出するチャット検出処理と、
収集対象となるスタンプの全てが、前記指定されたアカウントとのチャットが検出された端末へ送信されたことを検出した場合に、特典を当該端末に提供する特典提供処理と、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メッセンジャーを用いたプロモーションに関する。
【背景技術】
【0002】
スタンプラリーは、ユーザが店舗など指定された場所を回り、訪問を証明するスタンプを揃える企画である。スタンプラリーの商業的プロモーションへの活用では、スタンプを揃えた(コンプリートとも呼ぶ)ユーザに特典が与えられる。スタンプラリーの電子化も知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−011520号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、スマートフォンのメッセンジャープログラムを用いたチャット(「トーク」とも呼ぶ)によるオンラインコミュニケーションが普及している。チャットでは、文字をベースとしながらも、表情などを表す多様なデザインの画像が用いられる。この画像もまた「スタンプ」と呼ばれるが、従来、スタンプラリーと、メッセンジャーによるオンラインコミュニケーションすなわち仮想世界とを連携させてプロモーションその他に活用する技術は存在しなかった。
【0005】
本発明の目的は、メッセンジャーを活用してリアル世界と仮想空間を融合させてスタンプラリーを実現する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的をふまえ、本発明の一態様(1)である情報処理装置は、端末が指定された場所に関する所定の条件を満たした場合に、画像を含む証明情報であるスタンプであって指定された場所と対応するスタンプを前記端末へ送信する場所検出手段と、前記端末を用いて指定されたアカウントとのチャットが行われたことを検出するチャット検出手段と、収集対象となるスタンプの全てが、前記指定されたアカウントとのチャットが検出された端末へ送信されたこと検出した場合に、特典提供手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明の他の態様(9)である情報処理方法は、上記態様を方法のカテゴリで捉えたもので、端末が指定された場所に関する所定の条件を満たした場合に、画像を含む証明情報であるスタンプであって指定された場所と対応するスタンプを前記端末へ送信する場所検出処理と、前記端末を用いて指定されたアカウントとのチャットが行われたことを検出するチャット検出処理と、収集対象となるスタンプの全てが、前記指定されたアカウントとのチャットが検出された端末へ送信されたことを検出した場合に、特典を当該端末に提供する特典提供処理と、をコンピュータが実行することを特徴とする。
【0008】
本発明の他の態様(2)は、上記いずれかの態様において、前記場所検出手段は、前記所定の条件として、前記端末が前記指定された場所に到達した場合に、前記スタンプを前記端末へ送信することを特徴とする。
【0009】
本発明の他の態様(3)は、上記いずれかの態様において、前記場所検出手段は、前記所定の条件として、前記端末が前記指定された場所において所定の動作を行った場合に、前記スタンプを前記端末へ送信することを特徴とする。
【0010】
本発明の他の態様(4)は、上記いずれかの態様において、前記指定されたアカウントは、スタンプを収集させるスタンプラリーの開催者の公式アカウントであることを特徴とする。
【0011】
本発明の他の態様(5)は、上記いずれかの態様において、端末とチャットする相手として指定された前記アカウントをアカウント記憶手段に記憶させるチャット指定手段と、収集対象となるスタンプと当該スタンプが収集されたときに付与する特典について、指定を受け付けて条件特典記憶手段に記憶させる条件指定手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
本発明の他の態様(6)は、上記いずれかの態様において、前記チャット指定手段は、前記指定されたアカウントと行うよう指定されたチャットの内容を受け付け、指定されたチャットの内容を前記アカウント記憶手段に記憶させ、前記チャット検出手段は、端末について前記指定されたアカウントと前記指定されたチャットの内容が実行されたことを検出することを特徴とする。
【0013】
本発明の他の態様(7)は、上記いずれかの態様において、前記条件指定手段は、収集対象となるスタンプの一部に代える電子商取引の指定を受け付けて、指定された電子商取引を前記条件特典記憶手段に記憶させ、前記特典提供手段は、端末において前記指定された電子商取引が行われたことを検出して、収集対象となるスタンプの一部に代えて収集対象となるスタンプが揃ったことを検出することを特徴とする。
【0014】
本発明の他の態様(8)は、上記いずれかの態様において、複数の端末のグループ化を受け付けてグループ記憶手段に記憶させるグループ受付手段を備え、前記特典提供手段は、前記グループ化されている複数の前記端末へ送信された全ての前記スタンプを対象に、収集対象となるスタンプが揃ったことを検出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、メッセンジャーを活用してリアル世界と仮想空間を融合させてスタンプラリーを実現する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態について構成を示す機能ブロック図。
図2】本発明の実施形態におけるデータの例を示す図。
図3】本発明の実施形態におけるデータの例を示す図。
図4】本発明の実施形態における処理手順を示すフローチャート(設定時)。
図5】本発明の実施形態における処理手順を示すフローチャート(開催時)。
図6】本発明の実施形態におけるスタンプラリーの例を示す概念図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」と呼ぶ)について図に沿って例示する。なお、背景技術や課題などで既に述べた内容と共通の前提事項は適宜省略する。
【0018】
〔1.構成〕
図1(本実施形態の構成図)において、サーバ1は、通信ネットワークN(インターネット、携帯電話網など)を介し、端末Tから参加できるスタンプラリーを実現する情報処理装置である。開催者の設備2(以下単に「設備2」とも呼ぶ)は、スタンプラリーの開催者(例えば、企業)が、サーバ1へアクセスしてスタンプラリーの開催条件を設定するのに用いる端末や、スタンプラリーの一環として開催者の公式アカウントとのチャットを端末Tへ提供するための端末である。
【0019】
端末Tは、スタンプラリーの参加者が用いる情報端末(例えば、スマートフォン、タブレットPCなどの携帯端末や、その他のパーソナルコンピュータなど)で、実際にはユーザ数に応じて多数存在する。端末Tは、アプリケーションプログラム(「アプリ」とも呼ぶ)の一種として、メッセンジャーの機能を実現するアプリ(「メッセアプリM」と表すこととする)を備えた端末で、メッセンジャー端末とも呼ぶこととする。
【0020】
メッセンジャーは、他の端末TのメッセアプリMとの間で、文字を用いるインスタントメッセージの交換及び音声通話を行うアプリ(いわゆるインスタントメッセンジャー)である。チャットの種類は、インスタントメッセンジャーによる文字列のやり取りに限らず、文字修飾や画像、動画や音声などを用いたものでもよい。
【0021】
サーバ1は、コンピュータの構成すなわち、CPUなどの演算制御部6と、主メモリや補助記憶装置等の記憶装置7と、通信ネットワークNとの通信装置8(通信機器や通信アダプタなど)と、を備える。設備2及び端末Tも、仕様は異なるが同様にコンピュータの構成を有する(図示省略)。サーバ1では、記憶装置7に記憶されている図示しないコンピュータプログラムを演算制御部6が実行することで、図1に示す各要素を実現する。
【0022】
実現される要素のうち、情報の記憶手段は、サーバ1内のいわゆるローカル記憶に限らず、ネットワーク・コンピューティング(クラウド)などによるリモート記憶でもよい。また、本出願に示す記憶手段は、説明の便宜に合わせた単位で示す主なものである。実際の記憶手段は、情報の記憶に付随する入出力や管理などの機能を含んでも、構成の単位を分割または一体化してもよいし、ワークエリアなど他の記憶手段を適宜用いてもよい。
【0023】
記憶手段のうち、場所記憶手段25は、スタンプラリーの条件として、スタンプラリーの参加者が訪問すべき場所及び対応するスタンプを記憶する手段である。同様にスタンプラリーの条件として、アカウント記憶手段35は、参加者がチャットすべき相手のアカウント及び対応するスタンプを記憶する手段、条件特典記憶手段45は、揃えるべきスタンプ及び付与すべき特典を記憶する手段である。
【0024】
場所記憶手段25、アカウント記憶手段35及び条件特典記憶手段45の例は、図2に一体のものを示す。同様にスタンプラリーの条件として、グループ記憶手段86は、グループで参加する複数の端末Tを記憶する手段である(例えば図3)。
【0025】
なお、図中(例えば図1)の矢印は、データや制御などの流れの主な方向を例示するもので、他の流れの否定や方向の限定を意味するものではない。また、記憶手段以外の各手段は、以下に説明するような情報処理の機能又は作用を実現又は実行する処理手段であるが、これら機能又は作用は、専ら説明のための単位で、実際のハードウェア及びソフトウェアの要素との一致は問わない。
【0026】
〔2.設定時の作用〕
図4は、サーバ1がスタンプラリーのいくつかの条件について設定を受け付けて記録する処理を示すフローチャートである。図5は、スタンプラリーのためのサーバ1の動作を示すフローチャートである(後述)。図6は、二人のユーザU1及びU2が協力してスタンプラリーに参加する状態を示す概念図である。
【0027】
〔2−1.場所とアカウントの指定〕
スランプラリーの一つの条件として、場所指定手段20はスタンプラリーの開催者から設備2を介し、訪問すべき場所(例えばリアル世界の店舗)と、画像を含む証明情報であるスタンプであって場所に対応するスタンプと、の指定を受け付けて、指定された場所(「指定場所」とも呼ぶこととする)と対応するスタンプを場所記憶手段25に記憶させる(ステップS11)。
【0028】
図2の例では、店舗A−Dとスタンプa−dがそれぞれ対応している。スタンプの指定において、スタンプのデータ(画像など)のアップロードを受け付けてもよい。
【0029】
また、スランプラリーの他の条件として、チャット指定手段33はスタンプラリーの開催者から設備2を介し、スタンプラリーの参加者がチャットすべき相手のアカウントとそのアカウントに対応するスタンプとの指定を受け付けて、指定されたアカウント(「指定アカウント」とも呼ぶこととする)と対応するスタンプをアカウント記憶手段35に記憶させる(ステップS12)。図2の例では、アカウントEとスタンプe、アカウントFとスタンプfが、それぞれ対応している。
【0030】
ここで、指定アカウントは、スタンプラリーの開催者の公式アカウントであるものとする。例えば(図6)、公式アカウントEは、スランプラリーの開催者である会社またはスタンプラリーのプロモーション対象であるブランド全体の公式アカウントである。公式アカウントFは、開催者が新商品○○の一時的なプロモーションまたはキャンペーンで用いる公式アカウントである。
【0031】
〔2−2.チャット内容の指定〕
また、チャット指定手段33は、スタンプラリーの参加者がチャットすべき相手のアカウントと、参加者が行うべきチャットの内容と、の指定を受け付け、指定されたチャットの内容としてアカウント記憶手段35に記憶させる(ステップS12)。
【0032】
チャットの内容は、対応するスタンプを得るためにチャットで達成すべき条件を意味し、例えば、単にチャットが成立しただけでもよいし、キャンペーンなどに関する所定のキーワードをチャット中に入力したこと、所定継続時間以上もしくは所定文字量数以上のチャットを行ったこと、又は他の条件でもよい。
【0033】
例えば、図2の例では、アカウントFに対し、日本の行政区画である都道府県名のうち参加者が住んでいる都道府県名を回答すべきことが、チャットの内容として指定されている。
【0034】
〔2−3.条件の指定〕
また、スランプラリーの他の条件として、条件指定手段44は、スタンプラリーの開催者から設備2を介し、スタンプラリーにおいて揃えるべきスタンプとスタンプが揃ったときに付与すべき特典について、指定を受け付けて条件特典記憶手段45に記憶させる(ステップS13)。例えば、図2の例では、スタンプaからfを全て揃えること(コンプリート)を条件に、新商品○○の無料サンプル進呈クーポンが付与される。
【0035】
また、条件指定手段44は、揃えるべきスタンプの一部に代える電子商取引(以下「EC」とも表す)の指定を受け付けて、指定されたEC(以下「指定EC」とも表す)として条件特典記憶手段45に記憶させる(ステップS14)。指定ECは、メッセアプリMから利用するECサービスの利用でも、それ以外のECサービスの利用でもよいが、ここではメッセアプリMから利用するECサービスであるものとする。
【0036】
そのようなECサービスを用いる指定ECは、例えば、所定額以上の商品やサービスをECで購入することに限らず、そのECサービスで過去に又はスタンプラリー開催期間中もしくはスタンプラリーにユーザが参加している期間中に一回以上購入したことでもよいし、そのECサービスで新規に利用者登録をしたうえ金額を問わず一回でも購入したことなどでもよい。
【0037】
指定ECの他の例は、そのECサービスにおいて、メッセアプリMのスタンプとして他人へ転送して贈呈できるギフトクーポンの購入や、そのギフトクーポンを所定人数以上に転送したことなどである。
【0038】
〔3.開催中の作用〕
図5は、スタンプラリー開催中のサーバ1の動作を示すフローチャートである。なお、図4に示した設定は、スタンプラリー開催前に行われるほか、スタンプラリーの開催中にも条件変更として行われる。
【0039】
〔3−1.グループ化と場所の検出〕
設定された条件に基づいて開催されるスタンプラリーには、ユーザは単独でも参加できるが、他人とのグループで参加することもできる。この場合、グループ受付手段85が、複数の端末Tのグループ化を受け付けてグループ記憶手段86に記憶させる(ステップS21及びS22)。例えば、図6の例では、ユーザU1とU2がグループ001のメンバーとして、グループ記憶手段86に記憶されている(図3)。
【0040】
スタンプラリーの開催中、参加しているユーザの端末Tについては(図5)、場所検出手段50が、指定場所へ端末Tが到達したことを検出して(ステップS23:「YES」)、指定場所と対応するスタンプを端末Tへ送信する(ステップS24)。
【0041】
すなわち、ユーザは端末Tを持って指定場所である店舗へ出向き、店舗においてスタンプを自動で又は所定の操作によりダウンロードする。ダウンロードしたスタンプの種類または設定は、文字のチャットに交えて他人へ送信できるものでもよいし、送信できないものでもよい。
【0042】
より具体的には、場所検出手段50は、指定場所への端末Tの到達を、例えば、指定場所内に設置された無線LAN親機やその他の近距離無線通信の装置と端末Tが通信したことで検出する。この場合、端末Tを特定しなくても、装置へ指令を送信することにより検出のその場でスタンプの送信を行わせてもよい。
【0043】
他の検出の手法は、例えば、指定場所に掲示された所定URLのバーコードを、端末TのメッセアプリM又は他のアプリでスキャンさせ、そのURLへのアクセスを発生させることである。また、端末TがGPSなどで測位する現在位置が指定場所と一致したこと、又はその他のいわゆるチェックインサービスなどで検出することもできる。
【0044】
これらの検出は、例えば、指定場所に設置された装置からの通知、メッセアプリMからの通知、URLに対応するサーバからの通知、もしくはチェックインサービスのサーバからの通知、又はこれらの組合せにより実現される。
【0045】
これらの通知に、端末Tの識別情報(例えばチャット用アカウント又は他の識別情報)を含めることにより、対応するスタンプの送信先は、例えばスタンプラリー参加申し込みの際に登録してもらう参加者のチャット用アカウント又は他の識別情報で特定することもできる。
【0046】
サーバ1からスタンプを端末Tへ送信する際は、スタンプに電子署名(例えば、サーバ1又はスタンプラリーの開催者の電子署名など)を付し、又はスタンプと送信先の端末とを記録しておくなど、不正防止策を施す。
【0047】
〔3−2.チャットの検出〕
また、チャット検出手段63は、端末Tについて指定アカウントとのチャットを検出して(ステップS25:「YES」)、アカウントと対応するスタンプを端末Tへ送信する(ステップS26)。指定アカウントと端末Tがチャットした事実は、例えば、メッセアプリMからの通知又は指定アカウントに対応する設備2上のクライアントプログラムや管理サーバなどからの通知により検出する。
【0048】
この際、チャット検出手段63は、端末について指定アカウントと指定されたチャットの内容が実行されたことを検出して(ステップS25:「YES」)、対応するスタンプを端末Tへ送信する(ステップS26)。
【0049】
例えば、図2の例において、都道府県名を回答した事実は、47都道府県名のいずれかを表す文字列が参加者のメッセアプリMから公式アカウントFへチャットのメッセージを通じ送信されたことをサーバ1で監視することにより判断できる。
【0050】
〔3−3.コンプリートと特典〕
そして、特典提供手段74は、端末Tへ送信されたスタンプについて、揃えるべきスタンプが揃ったことすなわちコンプリートを、条件特典記憶手段45を参照することにより検出して(ステップS29:「YES」)、付与すべき特典を端末Tに提供する(ステップS30)。この際、特典提供手段74は、端末において指定ECが行われたことを検出すると、その指定ECをした事実を、揃えるべきスタンプの一部に代えてコンプリートを検出する。
【0051】
指定ECの検出は、コンプリートの検出時に図示しないECサーバなどに照会して行ってもよいが、指定ECが行われた際に特別なスタンプを端末Tへ送信しておき、揃えるべきスタンプの欠損にそのスタンプで充当してもよい。
【0052】
例えば、図2の例では、指定ECとして一万円以上の利用があると(ステップS27:「YES」)、特別なスタンプ(「特別スタンプx」とする)を端末Tへ送信しておく(ステップS28)。この場合、特典提供手段74は、揃えるべきスタンプa−fのいずれか一つに欠損があるとき、特別スタンプxを、その欠損したスタンプの一部に代替し、コンプリートを検出する(ステップS29)。
【0053】
また、特典提供手段74は、グループ化されている複数の端末Tへ送信された全てのスタンプを対象に、揃えるべきスタンプが揃ったことを検出する(ステップS29)。例えば、図6の例では、端末T1とT2で合わせて、スタンプa−fが揃っていれば、ユーザU1とU2の両方に特典としてクーポン(例えば図2)が与えられる。グループで得るクーポンと単独で得るクーポンとで内容に差をつけることは、望ましいが、必須ではない。
【0054】
〔4.効果〕
(1)以上のように、本実施形態では、リアル世界の場所を物理的に巡るスタンプ集めと、チャットによるスタンプ集めの組合せ条件の設定を開催者から受け付け(図4)、メッセンジャーを用いたスタンプラリーを実施する(例えば図5及び図6)。
【0055】
これにより、メッセンジャーを活用してリアル世界と仮想空間を融合させてスタンプラリーを実現でき、多面的で効果的なプロモーションを実現するプラットフォームが提供できる。例えば、ユーザが訪問した店舗や企業の印象をチャットでユーザに尋ねることもできる。
【0056】
(2)また、本実施形態では、公式アカウントをスタンプラリーに組み込むことで、公式アカウントの周知及び顧客からの情報収集を行い、開催者と顧客との情報流通を拡充できる。
【0057】
(3)また、本実施形態では、指定されたアカウントと指定された内容のチャットが実行されたことを条件にスタンプを提供することにより(図2図4のステップS12及び図5のステップS25からS26)、形だけでなく内容を伴うチャットを促進しプロモーション効果を改善できる。
【0058】
(4)また、本実施形態では、指定された電子商取引が端末で行われれば、揃えるべきスタンプの一部の代替とすることにより(図2図4のステップS14及び図5のステップS27からS28)、ユーザがスタンプをコンプリートする支援と、開催者に関わる電子商取引の促進が可能となる。
【0059】
(5)また、本実施形態では、複数の端末をグループ化し(図3図5のステップS21からS22、図6)、グループ横断でスタンプが揃ったことを検出することにより(図5のステップS29からS30)、スタンプラリーへ参加するハードルを下げ、参加者間の協力による一体感の醸成や気持ちの盛り上がりを実現し、プロモーション効果を改善できる。
【0060】
〔5.他の実施形態〕
なお、上記実施形態や図の内容は例示に過ぎず、各要素の有無や配置、処理の順序や内容などは適宜変更可能である。このため、本発明は、以下に例示する変形例やそれ以外の他の実施形態も含むものである。例えば、訪問すべき場所は店舗に限らず、イベント会場や、特定のエリア(例えば、テーマパークの敷地や、ある行政区画など)でもよいし、特定の交通手段(例えば、高速道路又は公共交通機関における特定の路線など)その他でもよい。
【0061】
また、チャットすべき相手のアカウントは、スタンプラリーの開催者の公式アカウントに限らず、個別の店舗の代表アカウントや、店舗スタッフのアカウントその他でもよい。
【0062】
また、本発明の各態様は、明記しない他のカテゴリ(方法、プログラム、端末を含むシステムなど)としても把握できる。方法やプログラムのカテゴリでは、装置のカテゴリで示した「手段」を「処理」や「ステップ」のように適宜読み替えるものとする。また、「手段」の全部又は任意の一部を「部」(ユニット、セクション、モジュール等)と読み替えることができる。
【0063】
また、実施形態に示した処理やステップについても、順序を変更したり、いくつかをまとめて実行しもしくは一部分ずつ分けて実行するなど変更可能である。また、個々の手段、処理やステップを実現、実行するハードウェア要素などは共通でもよいし、手段、処理やステップごとにもしくはタイミングごとに異なってもよい。
【0064】
また、本出願で示す個々の手段は、外部のサーバが提供している機能をAPI(アプリケーションプログラムインタフェース)やネットワーク・コンピューティング(いわゆるクラウドなど)で呼び出して実現してもよい。さらに、手段などの要素は、コンピュータに限らず、現在のまたは将来登場する他の情報処理機構で実現してもよい。
【符号の説明】
【0065】
1 サーバ
2 開催者の設備
6 演算制御部
7 記憶装置
8 通信装置
20 場所指定手段
25 場所記憶手段
33 チャット指定手段
35 アカウント記憶手段
44 条件指定手段
45 条件特典記憶手段
50 場所検出手段
63 チャット検出手段
74 特典提供手段
85 グループ受付手段
86 グループ記憶手段
a−f スタンプ
A−D 店舗
E、F アカウント
M メッセアプリ
N 通信ネットワーク
T、T1、T2 端末
U1、U2 ユーザ
x 特別スタンプ
図1
図2
図3
図4
図5
図6