特開2017-188129(P2017-188129A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特開2017-188129情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-188129(P2017-188129A)
(43)【公開日】2017年10月12日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20170919BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20170919BHJP
   G09B 29/10 20060101ALI20170919BHJP
   G09B 29/00 20060101ALI20170919BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20170919BHJP
   G01C 21/34 20060101ALI20170919BHJP
   G08G 1/0968 20060101ALI20170919BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20170919BHJP
【FI】
   G06Q30/02 320
   G06Q30/02 380
   G06Q30/02 470
   G06Q50/10ZIT
   G09B29/10 A
   G09B29/00 A
   G01C21/26 C
   G01C21/34
   G08G1/0968
   G08G1/09 F
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2017-97828(P2017-97828)
(22)【出願日】2017年5月17日
(62)【分割の表示】特願2015-186029(P2015-186029)の分割
【原出願日】2015年9月18日
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区紀尾井町1番3号
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】兵藤 安昭
【住所又は居所】東京都千代田区紀尾井町1番3号 ヤフー株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】二宮 一浩
【住所又は居所】東京都千代田区紀尾井町1番3号 ヤフー株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】入山 高光
【住所又は居所】東京都千代田区紀尾井町1番3号 ヤフー株式会社内
【テーマコード(参考)】
2C032
2F129
5H181
5L049
【Fターム(参考)】
2C032HB22
2C032HB25
2C032HC08
2C032HC27
2C032HC31
2C032HD11
2F129AA03
2F129BB03
2F129CC03
2F129CC07
2F129DD40
2F129DD58
2F129EE02
2F129EE52
2F129EE87
2F129EE90
2F129FF11
2F129FF20
2F129FF32
2F129FF60
2F129FF69
2F129HH02
2F129HH12
2F129HH35
5H181AA01
5H181BB04
5H181FF04
5H181FF22
5H181FF27
5H181FF32
5L049BB07
5L049BB08
5L049CC17
(57)【要約】
【課題】クーポンの通知を安全、円滑に行う情報処理技術を提供する。
【課題手段】情報処理装置は、サービス情報を提供する施設までの第1の位置で、サービス情報の配布に関する第1情報を出力する第1出力部と、前記第1の位置よりも前記施設に近い第2の位置で、前記第1情報に含まれる特定のサービス情報について、前記第1情報よりも詳細かつ取得要求の送受信なしに取得された第2情報を出力する第2出力部と、を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービス情報を提供する施設までの第1の位置で、サービス情報の配布に関する第1情報を出力する第1出力部と、
前記第1の位置よりも前記施設に近い第2の位置で、前記第1情報に含まれる特定のサービス情報について、前記第1情報よりも詳細かつ取得要求の送受信なしに取得された第2情報を出力する第2出力部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
サービス情報を提供する施設までの第1の位置で、サービス情報の配布に関する第1情報を出力する第1出力部と、
前記第1情報に含まれる特定のサービス情報について、前記第1情報よりも詳細かつプッシュ配信される第2情報を、前記第1の位置よりも前記施設に近い第2の位置で出力する第2出力部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記第1出力部は、前記第1情報を音声出力することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
経路案内を行うナビゲーション部、
をさらに有し、
前記第1出力部は、ナビゲーション中に前記第1情報を音声出力し、
前記第2出力部は、前記特定のサービス情報を提供する施設への所定の接近を受けて前記第2情報を表示することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ナビゲーション部は、前記第1情報の音声出力に応答して、前記特定のサービス情報を提供する施設へ案内するか否かの選択を受け付け、肯定的選択に応じて、前記特定のサービス情報を提供する施設を経由地または目的地に設定することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1出力部は、前記第1情報の音声出力の後に、前記特定のサービス情報を提供する施設への経路案内を行うか否かの問い合わせを音声出力し、
前記ナビゲーション部は、前記問い合わせに対する肯定的応答に応じて、前記特定のサービス情報を提供する施設への経路案内を開始することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第2出力部と関連づけられた所定の装置、
をさらに有し、
前記第1情報の音声出力と対応して、前記所定の装置に前記第2情報が表示されることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記所定の装置は、前記特定のサービス情報を提供する施設への経路案内の要否を問い合せるメッセージを出力し、肯定的な応答に対して、前記特定のサービス情報を提供する施設を経由地または目的地に設定する、
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記第2出力部は、前記第2情報を、前記特定のサービス情報を提供する施設への到着または入場時に表示することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記第1出力部は、前記情報処理装置の移動継続時間、及び/または現時点からの移動予定時間に基づいて、前記第1情報をレコメンドメッセージに関連付けて出力することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記第1出力部から出力される前記第1情報は、時間帯、地理的環境、または走行状態に応じて異なる種類のサービス情報を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記第1情報の出力後のサービス情報の取り扱い状況を記録し、前記サービス情報の評価値または選択基準に利用する管理手段、
をさらに有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記第1の位置で、前記第1情報とともに前記第2情報を受信する通信部と、
前記第2情報を記憶する記憶部、
をさらに有し、
前記第1出力部は、前記第1の位置で前記第1情報だけを出力し、
前記第2出力部は、前記第2の位置で前記第2情報を前記記憶部から読み出して出力することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項14】
サービス情報を提供する施設までの第1の位置で、サービス情報の配布に関する第1情報を出力する第1出力部と、
前記第1の位置よりも前記施設に近い第2の位置で、前記第1情報に含まれる特定のサービス情報について、前記第1情報よりも詳細な第2情報を出力する第2出力部と、
前記第1の位置で、前記第1情報とともに前記第2情報を受信する通信部と、
前記第2情報を記憶する記憶部、
とを有し、
前記第1出力部は、前記第1の位置で前記第1情報を出力し、
前記第2出力部は、前記第2の位置で前記第2情報を前記記憶部から読み出して出力することを特徴とする情報処理装置。
【請求項15】
情報処理装置において、サービス情報を提供する施設までの第1の位置で、サービス情報の配布に関する第1情報を出力し、
前記第1の位置よりも前記施設に近い第2の位置で、前記第1情報に含まれる特定のサービス情報について、前記第1情報よりも詳細かつ取得要求の送受信なしに取得された第2情報を出力する、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項16】
情報処理装置において、サービス情報を提供する施設までの第1の位置で、サービス情報の配布に関する第1情報を出力し、
前記第1情報に含まれる特定のサービス情報について、前記第1情報よりも詳細かつプッシュ配信される第2情報を、前記第1の位置よりも前記施設に近い第2の位置で、出力する、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項17】
情報処理装置において、サービス情報を提供する施設までの第1の位置で、サービス情報の配布に関する第1情報と、前記第1情報に含まれる特定のサービス情報について前記第1情報よりも詳細な第2情報を受信し、
前記第1の位置で前記第1情報を出力し、前記第2情報を記憶部に記憶し、
前記第1の位置よりも前記施設に近い第2の位置で、前記第2情報を前記記憶部から読み出して出力する、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項18】
情報処理装置に以下の手順を実行させる情報処理プログラムであって、
サービス情報を提供する施設までの第1の位置で、サービス情報の配布に関する第1情報を出力させる手順と、
前記第1の位置よりも前記施設に近い第2の位置で、前記第1情報に含まれる特定のサービス情報について、前記第1情報よりも詳細かつ取得要求の送受信なしに取得された第2情報を出力させる手順と、
を含む情報処理プログラム。
【請求項19】
情報処理装置に以下の手順を実行させる情報処理プログラムであって、
サービス情報を提供する施設までの第1の位置で、サービス情報の配布に関する第1情報を出力させる手順と、
前記第1情報に含まれる特定のサービス情報について、前記第1情報よりも詳細かつプッシュ配信される第2情報を、前記第1の位置よりも前記施設に近い第2の位置で出力させる手順と、
を含む情報処理プログラム。
【請求項20】
情報処理装置に以下の手順を実行させる情報処理プログラムであって、
サービス情報を提供する施設までの第1の位置で、サービス情報の配布に関する第1情報と、前記第1情報に含まれる特定のサービス情報について前記第1情報よりも詳細な第2情報を受信させる手順と、
前記第1の位置で前記第1情報を出力させ、前記第2情報を記憶部に記憶させる手順と、
前記第1の位置よりも前記施設に近い第2の位置で、前記第2情報を前記記憶部から読み出して出力させる手順と、
を含む情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広くは情報処理の分野に関し、特に、クーポン等のサービス情報を安全、円滑に通知する情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置やユーザの携帯端末から、販売促進用のクーポンや広告情報を出力することが提案されている。たとえば、ユーザが目的地または目的の施設に近づいたとき、または目的地または目的の施設に到着したことが検出されたときに、その施設や周辺の施設に関するクーポン・広告情報をユーザ端末に表示する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−062688号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、目的地や目的の施設に近づいたときにクーポン等をユーザの携帯端末に提示する方法では、クーポンの内容や使える場所を確認するために停車しなければならず、煩雑である。また、目的地または目的の施設への到着を検出したときにクーポン等をユーザに提示する方法では、必ずしもユーザが利用したいクーポン等が提示されるとは限らず、効率的なサービスの提供を実現することが困難である。現時点では、位置情報に基づく安全で円滑なサービス情報の提供は実現されていない。
【0005】
そこで、本発明は、安全で円滑なサービス情報の提供を実現することのできる情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、サービス情報の配布に関する第1の通知と、特定のサービス情報に関する第1の通知より詳細な第2の通知とを、当該サービス情報を提供する施設への異なる接近度に基づいて行う。
【0007】
より具体的には、本発明のひとつの側面では、情報処理装置は、
サービス情報を提供する施設までの第1の位置で、サービス情報の配布に関する第1情報を出力する第1出力部と、
前記第1の位置よりも前記施設に近い第2の位置で、前記第1情報に含まれる特定のサービス情報について、前記第1情報よりも詳細かつ取得要求の送受信なしに取得された第2情報を出力する第2出力部と、
を有する。
【発明の効果】
【0008】
上記構成により、安全で円滑なサービス情報の提供が実現する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の情報処理技術が適用される情報処理システムの一例を示す図である。
図2図1の情報処理システムの基本的な動作フローを示す図である。
図3図1の情報処理システムで用いられるユーザ端末のハードウェア構成図である。
図4図1の情報処理システムで用いられる情報提供サーバのハードウェア構成図である。
図5図1の情報処理システムに含まれる各装置の機能構成図である。
図6】クーポン登録情報の一例である。
図7】ユーザ属性情報の一例である。
図8】クーポン状態管理テーブルの一例である。
図9】第1実施形態の情報処理システムでのクーポン提供の概要を示す図である。
図10】第1実施形態の情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
図11】第1実施形態の情報処理システムの動作の変形例を示すシーケンス図である。
図12】ユーザ端末の出力例を示す図である。
図13】第2実施形態の情報処理システムの動作のシーケンス図である。
図14】2つの互いに関連するユーザ端末の出力例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔1.システム構成〕
図1は、本発明が適用される情報処理システム1の概略図である。情報処理システム1は、情報提供サーバ2と、データベース3と、ユーザ端末10を含む。ユーザ端末10はネットワーク6を介して情報提供サーバ2と接続される。図示は省略するが、ネットワーク6は、インターネット、携帯電話網、ゲートウェイ装置等を含み、ユーザ端末10は、図示しない無線基地局装置を介してネットワーク6に接続される。
【0011】
情報処理システム1では、ユーザ端末10の移動に応じて、サービス情報(商品またはサービスに関する告知又は販促の情報であり、例えば、クーポン、広告等。以下、クーポンとする)を異なる粒度(程度)でユーザに通知する。具体的には、クーポンの配布がある旨を示す簡易情報(第1情報)と、クーポンの内容を示す詳細情報(第2情報)との出力のタイミングを異ならせることで、安全かつ円滑にクーポンを提供する。
〔2.基本的なフロー〕
図2は、図1の情報処理システム1の基本的な情報処理フローを示す。まず、ユーザ端末10の位置情報を取得する(S1)。後述するように、ユーザ端末10が目的地を設定してナビゲーションを起動しているときは、ユーザ端末10の位置情報に目的地の情報が含まれてもよい。ユーザ端末10が目的地を設定せずに任意走行しているときは、位置情報としてユーザ端末10の現在位置とともに移動方向の情報を含む。ユーザ端末10の移動方向は、ユーザ端末10の位置変化、走行履歴等に基づいてユーザ端末10で計算されてもよいし、情報提供サーバ2で計算されてもよい。
【0012】
情報提供サーバ2は、ユーザ端末10の移動方面で配置されているクーポン情報を抽出する(S2)。クーポンの内容と、クーポンを配布する施設や店舗の情報は、あらかじめデータベース3に登録されている。抽出されたクーポン情報は、2段階の粒度でユーザ端末10に提供される。
【0013】
クーポンを配布している施設または店舗(以下、「クーポン配布施設」と称する)までの第1の位置で、ユーザ端末10はクーポン配布に関する第1情報を出力する(S3)。第1情報は、走行方面のクーポン配布施設でクーポンを配布している旨を示す簡単な情報であり、たとえばユーザ端末10からの音声出力によりユーザに通知される。
【0014】
ユーザ端末10の移動に応じ、第1の位置よりもクーポン配布施設と接近する第2の位置で、ユーザ端末10はクーポンの詳細情報を含む第2情報を出力する(S4)。第2の位置は、たとえばクーポン配布施設の駐車場や店内、あるいは、第1情報の音声出力よりも後のユーザ端末10の位置であり、第1の位置と比較してよりクーポン配布施設に近い。第2情報は、たとえば、クーポンの具体的内容や有効期限、利用時間帯等の詳細情報を含む。第2情報は、たとえばユーザ端末10上での画像表示によりユーザに提供される。第2情報は画像に限定されず、音声、電子音、超音波振動、または画像とこれらの組み合わせ等、クーポンとしての役割を果たすことのできる任意の形態で出力され得る。
【0015】
後述するように、第1情報を通知する際に、ユーザ端末10の移動方面に位置するすべてのクーポン配布施設のクーポン配布情報を抽出するかわりに、ユーザ属性を考慮して、ユーザが関心を持つと推測されるクーポンの配布情報に絞り込んでもよい。あるいは、時間帯や地理的環境、走行状態(現時点での運転継続時間やこれからの運転予定時間、渋滞の有無など)等に応じて、選択するクーポン情報を変えてもよい。たとえば、正午前後の時間帯はファミリーレストランやファストフードチェーン店のクーポン配布情報を優先的に抽出し、運転継続時間及び/またはその後の運転予定時間が一定時間を超える場合は、コンビニエンスストアやドーナツショップ等のクーポン配布情報を優先的に抽出してもよい。
【0016】
クーポン配布施設までの近接度に応じて、クーポンの配布に関して粒度の異なる情報を2段階でユーザに提供することで、運転者の注意を損なわずに、安全、円滑にクーポン情報を提供することができる。
〔3.端末のハード構成〕
図3は、ユーザ端末10のハードウェア構成図である。ユーザ端末10は、CPU(Central Processing Unit:演算装置)111、RAM(Random Access Memory:ランダムアクセスメモリ)112、入力装置113、出力装置114、GPS(Global Positioning System:位置検出)センサ115、記憶媒体としてのHDD(Hard Disk Drive)/SSD(Solid State Drive)116、ROM(Read Only Memory:リードオンリーメモリ)117、表示装置118、及び通信装置119を有する。
【0017】
HDD/SSD116は、ハードディスクドライブと固体ドライブのいずれか一方又は両方を含む記憶媒体であり、ユーザ端末10のOS(Operating System)やOS上で機能する各種アプリケーションを格納する。ROM117は、ユーザ端末10の起動時に実行される制御プログラムとデータ、ネットワーク設定プログラムとデータ等を格納する。ナビゲーションアプリ等、適宜インストールされるアプリケーションソフトウェアは、HDD/SDD116またはROM117に格納され得る。CPU111は、HDD/SSD116やROM117に格納されているプログラムやデータをRAM112上に読み出して実行し、ユーザ端末10の動作全体を制御する。
【0018】
GPSセンサ115は、GPS衛星からの信号を受信してユーザ端末10の位置を検出する。入力装置113は、タッチセンサを有するタッチパネル、操作ボタン、マイク等を含む。出力装置114は、スピーカを含み、音楽、ボイス等の音声情報を出力する。たとえば、ユーザ端末10が情報提供サーバ2からクーポン配布に関する第1情報を取得したときに、出力装置114は第1情報を音声出力する。
【0019】
表示装置118は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等であり、たとえば、情報提供サーバ2からクーポン配布に関する第2情報(クーポンの詳細情報)を取得したときに、第2情報の画像を表示する。表示装置118の表示パネルを構成する積層の一部を振動子に接続して振動可能にしてもよい。通信装置119は、所定の通信規格に準拠して図示しない無線基地局との間で通信を行う。
〔4.サーバのハード構成〕
図4は、情報提供サーバ2のハードウェア構成図である。情報提供サーバ2は、経路情報メモリ201、経路案内プロセッサ202、RAM203、クーポン情報提供プロセッサ204、クーポン配布情報メモリ205、CPU206、HDD/SSD207、ROM208、および通信装置209を有する。
【0020】
通信装置209は、所定の通信規格でネットワーク6に接続され、ネットワーク6と、図示しないゲートウェイ装置および移動通信網を介して、ユーザ端末10との間で信号及びデータの送受信を行う。
【0021】
HDD/SDD207またはROM208は、地図データを記憶する。経路案内プロセッサ202は、ユーザ端末10からのナビゲーション要求に応じて、地図データを読み出し目的地までの経路を選択し、及び/または、ユーザ端末10の現在位置から所定範囲の地図情報を生成する。選択された経路や生成された地図情報は、経路情報メモリ201に一時的に記憶される。
【0022】
クーポン情報提供プロセッサ204は、ユーザ端末10の位置と進行方向に応じてデータベース3を検索し、ユーザ端末10に通知するクーポン情報を抽出する。また、クーポン配布施設へのユーザ端末10の近接度に応じて提供される粒度の異なるクーポン情報を生成する。生成された情報はクーポン配布情報メモリ205に一時的に記憶される。
【0023】
CPU206は、情報提供サーバ2の全体の動作を制御する。CPU206は、必要に応じて記憶媒体(HDD/SSD)207またはROM208に記憶されたプログラムやデータを読み出し、読み出したデータをRAM203に展開して処理を実行する。
〔5.各装置の機能構成〕
図5は、図1の情報処理システム1に含まれる各装置の機能構成図である。以下の例では、経路案内やクーポン提供の主要機能を情報提供サーバ2に持たせているが、この例に限定されず、情報処理の主要機能をユーザ端末10、あるいはクラウドコンピューティングに持たせてもよい。
〔5−1.端末の機能構成〕
ユーザ端末10は、表示制御部11、通信制御部12、位置算出部13、入出力操作処理部14、及び音声処理部15を有する。
【0024】
通信制御部12は、ユーザ端末10と図示しない無線基地局との間の通信を制御する。位置算出部13は、たとえばGPS機能により、GPS衛星からの信号に基づいてユーザ端末10の現在位置を計算する。ユーザ端末10の現在位置に加えて、移動方向を計算してもよい。
【0025】
入出力操作処理部14は、ユーザからの入出力操作に応じた処理を行う。ユーザによる入出力操作は、たとえばナビゲーション機能の立ち上げ操作、目的地の入力操作、音声の入力、発着呼の操作、電子メールの入力及び送受信の操作、インターネット接続操作、サイトまたはページの選択/閲覧操作、データのダウンロードなどを含む。
【0026】
表示制御部11は、入出力操作処理部14による処理結果に基づいて画像データの表示を制御する。後述するように、クーポンの詳細情報の出力時には、クーポン画像をユーザ端末10の表示画面に表示させる。また、入出力操作処理部14によってナビゲーション機能が立ち上げられ、通信制御部12によって情報提供サーバ2から経路案内情報を受信したときに、経路図の画像をユーザ端末10の表示画面に表示させる。
【0027】
音声処理部15は、第1情報の出力時やユーザの通話時、オーディオ/ビデオコンテンツの視聴時に、アナログ信号を音声に変換し、音声をアナログ信号に変換する。また、ユーザの音声認識を行い、音声をテキストまたは所定のメッセージ信号に変換する。
【0028】
上述したユーザ端末10の各機能は、図3のハードウェアの一部または全部を用いて実現されてもよいし、CPU111が所定のプログラムを実行することによって実現されてもよい。
〔5−2.サーバの機能構成〕
情報提供サーバ2は、経路案内部21と、クーポン情報提供部22と、配信部23を有する。経路案内部21は、経路検索部211と、地図生成部212と、経路指示部213と、地図データ記録部214を有する。
【0029】
経路検索部211は、ユーザ端末10からの所定の要求に応じ、地図データ記録部214を参照して経路を検索する。地図生成部212は、経路検索部211によって検索された経路に基づき、地図データを用いて、ユーザ端末10の現在地と移動経路を含む所定範囲の地図を生成する。経路指示部213は、ユーザ端末10からの要求に応じて、目的地または経由地までの経路を指示する。
【0030】
クーポン情報提供部22は、マッチング部221を有する。マッチング部221は、ユーザ端末10の位置情報に基づいて、データベース3のクーポン登録情報31からユーザ端末10に通知すべきクーポン情報(クーポン配布施設)を抽出する。ユーザ端末10の位置情報には、ユーザ端末10の現在位置、ユーザ端末の移動方向、経路案内部21によって決定された経路、目的地、経由地等が含まれる。マッチング部221はまた、データベース3に格納されているクーポン登録情報31とユーザ属性情報32を参照して、ユーザ端末10に適したクーポンを選択することで、ユーザ端末10に通知するクーポン配布情報の範囲を絞り込んでもよい。
〔5−3.クーポン登録情報の一例〕
図6は、データベース3に格納されているクーポン登録情報31の一例を示す。クーポン登録情報31は、各クーポン配布施設によってあらかじめ登録された情報である。図6の例では、クーポン登録情報31は、クーポン登録ID、施設名、施設の種類、クーポン内容、クーポン配布期間、施設の住所、及び位置情報を含む。また、図示はしないが、施設ID、各施設に設置されているクライアント端末のIDなどを含んでもよい。
【0031】
ユーザ端末10に通知されるクーポンの配布に関する第1情報は、ユーザ端末10の位置情報、目的地、クーポン配布施設の位置情報等に基づいて決定される。たとえば、ユーザ端末10の移動経路または移動方面の所定の地理的範囲に位置する施設で配布されるクーポン情報が抽出される。地理的範囲は必ずしもある地点を基準とする円形エリアである必要はなく、道路の種類、他の道路との地理的関係、クーポン配布施設の密集度などから長方形、楕円形などのエリアであってもよい。
〔5−4.ユーザ属性情報の一例〕
図7は、データベース3に格納されているユーザ属性情報32の一例を示す。ユーザ属性情報は、ユーザID、性別、生年月日、クーポン状態、クーポン利用状況などの情報を含む。また、図示はしないが、ユーザの職業、家族構成、居住地、ウェブサイトの閲覧履歴、オンラインショッピングでの購入履歴などの情報を含んでもよい。ユーザ属性情報32により、ユーザの嗜好、関心、興味の対象を推定することができる。
〔5−5.サーバの他の機能構成〕
マッチング部221は、位置情報に基づいて選択されたクーポン情報の中から、ユーザ属性情報32に基づいて、ユーザの関心度が高いと推定される種類のクーポン情報を選択してもよい。たとえば、ユーザが20代の女性であれば、ドラッグストアのコスメのクーポンやリーズナブルな料金のレストランのサービスクーポンを優先的に選択してもよい。ユーザの家族構成が年少の子供を含む場合、テーマパークや遊園地のクーポンを優先的に選択してもよい。
【0032】
図5に戻って、情報提供サーバ2の配信部23は、音声情報配信部231と、クーポン詳細情報配信部232と、クーポン状態管理テーブル233を有する。
【0033】
音声情報配信部231は、ユーザ端末10の移動経路または移動方面にクーポンの配布がある旨を示す第1情報を、音声情報として配信する。音声情報は、登録されたクーポン配布施設ごとにあらかじめ生成された音声ファイルを用いてもよいし、ユーザ端末10に通知する際にテキスト情報を音声に変換して生成されてもよい。あらかじめ生成された音声ファイルを用いる場合は、図6のクーポン登録情報31に、音声情報のフィールドを設け、クーポンIDと対応付けて音声ファイルを格納してもよい。音声情報は「この先、××ファミリーレストランでランチサービスクーポンの配布があります」のように、クーポンの配布がある旨を示す簡潔な情報である。
【0034】
クーポン詳細情報配信部232は、クーポンの具体的内容を示す情報をユーザ端末10に配信する。詳細は後述するが、クーポン詳細情報は、音声情報とともにユーザ端末10に配信されてもよいし、ユーザ端末がクーポン配布施設に近接または到着した地点で、ユーザ端末10に配信されてもよい。前者の場合は、ユーザ端末10は、クーポン詳細情報の出力タイミングを、クーポン配布施設に到着する地点まで遅らせる。ユーザは、経由地または目的地で、ユーザ端末10から出力されるクーポンの具体的な内容をチェックすることができる。音声情報とクーポン詳細情報の2段階の提供で、安全で円滑なクーポンの配布を実現することができる。
〔5−6.クーポン状態管理テーブル〕
クーポン状態管理テーブル233は、ユーザ端末10ごとに、通知されたクーポンの状態を管理する。クーポンの状態は、通知済みか、実際にユーザ端末10で出力されたか、出力後に使用されたか、等の状態を含む。
【0035】
図8は、クーポン状態管理テーブル233の一例を示す。クーポン状態管理テーブル233は、ユーザIDごとに、音声情報で通知されたクーポンのID、目的地または移動方面、通知の日時、出力の有無、使用状況を含む。ユーザ端末10で実際に出力されたったクーポンにフラグをたててもよいし、1ビットの値で示してもよい。出力されたクーポンや使用状況の情報は、データベース3に格納されているユーザ属性情報32に追加されてもよい。
【0036】
次に、上述した情報処理システム1での具体的な実施形態を説明する。
〔6.第1実施形態…運転者ひとり〕
〔6−1.概要〕
図9は、第1実施形態の情報処理システム1でのクーポン提供の概要を示す図である。第1実施形態では、運転者が単独で走行している場合を例にとる。目的地が設定されたナビゲーション中であってもよいし、目的地を設定しない任意走行中であってもよい。
【0037】
まず、ユーザ端末10は、走行方面でクーポンの配布がある旨を音声でアナウンスする(処理(1))。このクーポンの配布に関する情報は、たとえば、ユーザ端末10の走行方面の一定のクーポン抽出エリアで配布されているクーポン情報から選択されている。
【0038】
ユーザ端末10は、クーポンを選択する旨の処理(音声入力など)に応じて、クーポン配布施設までの経路案内を行うか否かを音声で問い合わせる(処理(2))。経路案内が選択された場合は、ユーザ端末10はクーポン配布施設を経由地または目的地として、経路案内を行う(処理(3))。
【0039】
クーポン配布施設に到着したときに、ユーザ端末はクーポンの詳細情報を出力(たとえば表示)する(処理(4))。クーポン配布施設に到着したときとは、たとえば、駐車場への入場時、施設建物への入店時などである。
【0040】
このように、運転者による単独走行のときは、移動中はクーポン配布がある旨の音声出力にとどめ、クーポン配布施設に到着したときに、クーポンの詳細情報を表示する。
〔6−2.動作シーケンス〕
図10は、情報処理システム1での動作のシーケンス図である。まず、ユーザ端末10でナビゲーション機能が立ち上げられる(S11)。たとえば、ユーザ端末10には経路探索アプリケーションがインストールされており、経路探索アプリケーションの起動によってナビゲーション機能が立ち上げられる。ナビゲーション機能の立ち上げにより、情報提供サーバ2にサービス開始要求とユーザIDが通知される。
【0041】
ユーザ端末10において、目的地が設定され、位置測定が行われる(S12)。目的地情報と位置情報は、ユーザIDとともに情報提供サーバ2に送信される。
【0042】
情報提供サーバ2は、目的地の設定に応じて、目的地までの経路を検索してユーザ端末10に経路案内情報を提供する(S21)。目的地までの経路は、ユーザ端末10の現在の位置情報と目的地情報から、公知の経路探索アルゴリズム(例えば、ダイクストラ法、Aスター法ほか)を用いて最適な経路が探索される。経路案内情報はユーザ端末10に表示される(S13)。
【0043】
情報提供サーバ2は、クーポン登録情報31を検索して、目的地に至る経路またはその近傍の所定の地理的範囲内で配布されているクーポンを抽出する(S22)。このクーポンの抽出には、ユーザ属性が反映されていてもよい。抽出されたクーポンの配布に関する第1情報がユーザ端末10に通知される(S23)。第1情報には、クーポンの配布がある旨の音声情報とクーポンIDが含まれている。クーポンIDは、クーポン登録情報31で用いられているクーポンIDであってもよいし、クーポン登録IDと関連づけられたクーポン音声IDとクーポン画像IDが含まれていてもよい。図10の例では、クーポン画像IDは画像識別番号のみで、実際の画像情報は含まない。
【0044】
クーポンの配布に関する第1情報をユーザ端末10に通知した情報提供サーバ2は、第1情報として通知したクーポンのIDをユーザIDと関連付けて、クーポン状態管理テーブル233で管理する(S24)。図8の例では、第1情報で通知されたクーポンは、「配布通知クーポンID」のフィールドに記録され、管理されている。
【0045】
一方、ユーザ端末10は第1情報を受信すると、クーポンの配布がある旨のメッセージを音声アナウンスする(S14)。情報提供サーバ2から送られてくる音声情報は、ユーザ端末10で出力処理されることで、クーポンの配布がある旨の音声メッセージが出力される。音声メッセージの出力にともなって、ユーザ端末10のマイクまたはタッチセンサがオンにされる。
【0046】
ユーザ端末10は、音声メッセージに応答してこのクーポンを選択する旨の入力があるか否かを判断する(S15)。この場合の入力は、音声入力であることが望ましい。あるいは、ナビゲーション画面上で該当するクーポンを配布する施設のアイコンをタップまたはタッチする操作であってもよい。音声メッセージの出力とともに、ナビゲーション画面上でクーポン配布施設を点滅させる、赤丸で囲むなどの強調表示がなされてもよい。音声による選択の場合は、音声処理部15の音声認識機能により、ユーザの音声がテキスト情報あるいは選択結果を表わす信号に変換され、ユーザIDとともに情報提供サーバ2に送信される。タッチ入力の場合は、タップされたクーポン配布施設に紐づけられたクーポンIDがユーザIDとともに情報提供サーバ2に送信される。
【0047】
第1情報で通知されたクーポンを選択する旨の音声入力(またはタッチ入力)があると(S15でYES)、選択結果がユーザID及びクーポンIDとともに情報提供サーバ2に報告される。ここで報告されるクーポンIDは、クーポン画像IDのみであってもよい。選択結果は、情報提供サーバ2のクーポン状態管理テーブル233で管理される。クーポンを選択する旨の入力がない場合は(S15でNO)、S13に戻って、S13〜S15を繰り返す。
【0048】
クーポンが選択されると、ユーザ端末10は、クーポン配布施設を経由地に設定するか否かの問い合わせを音声出力する(S17)。上述のように、ナビゲーション機能は立ち上げられているが、目的地が設定されていない任意走行の場合は、クーポン配布施設を目的地に設定するか否かの問い合わせが音声出力される。経由地または目的地の設定の要否問い合わせに対する応答も、音声入力かタッチ入力であることが望ましい。
【0049】
音声入力またはタッチ入力によりクーポン配布施設が経由地または目的地に設定された場合は(S17でYES)、経由地または目的の設定要求が情報提供サーバ2に送られ(S18)、情報提供サーバ2から経路案内情報がユーザ端末10に供給される(S26)。クーポン配布施設を経由地または目的地に設定しない場合は(S17でNO)、S13に戻って、S13〜S17を繰り返す。経由地または目的地への設定の有無も、クーポン状態管理テーブル233で管理されてもよい。クーポン選択後に経由地や目的地に設定されるということは、ユーザがクーポン配布施設またはそこで提供されるクーポンの内容に関心があることを示し、クーポンの評価地や配布するクーポンの選択基準に活用できるからである。
【0050】
図示はしないが、ユーザ端末10は一定間隔で位置測定結果を情報提供サーバ2に送信している。情報提供サーバ2は、ユーザ端末10が経由地または目的地に到着したか否かを判断する(S27)。経由地または目的地への到着判断の方法は特に限定されない。たとえば、経由地または目的地の位置座標とユーザ端末10の位置座標の比較や、ユーザ端末10の移動速度などから判断することができる。
【0051】
たとえば、ユーザ端末10と経由地または目的地の位置座標が近似する状態で、ユーザ端末10の移動速度が一定時間以上にわたって歩行速度以下である場合に駐車場へ入場したと推定される。また、ユーザ端末10がジャイロセンサを有している場合は、ユーザ端末10の角度及び/または角速度が閾値を超えて大きく変化した場合に到着と判断してもよい。ユーザがユーザ端末10を携帯して車外に出たと推測されるからである。
【0052】
また、GPSによる位置情報に替えて、またはGPSによる位置情報とともに、各登録施設に設置されている近距離無線接続装置に対するユーザ端末10の接続の有無に応じて到着を判断してもよい。情報提供サーバ2は、ユーザ端末10が登録施設(経由地候補)または目的地に到着するまでS22〜S27を繰り返す。
【0053】
ユーザ端末10が経由地または目的地に到着したことが検出されると(S27でYES)、情報提供サーバ2は、選択されたクーポンの詳細情報(第2情報)をユーザ端末10に配信する(S28)。ユーザ端末10は、経由地または目的地においてクーポンの詳細情報を表示する(S19)。
【0054】
この方法により、安全で円滑なクーポンの提供が実現する。
〔6−3.動作シーケンスの変形例〕
図11は、図10の動作シーケンスの変形例を示す。図10では、情報提供サーバ2が第1情報(クーポンの配布がある旨の通知)と第2情報(クーポンの詳細情報)の配信タイミングを異ならせていた。図11では、第1情報と第2情報は同時にユーザ端末10に提供されるが、ユーザ端末10が第1情報と第2情報の出力のタイミングを異ならせる。
【0055】
図10と同じステップには同じ符号を付けて冗長な説明を省略する。ユーザ端末10でのナビゲーション機能の立ち上げ、目的地の設定と位置測定、経路表示まで(S11〜S13)は図10と同じである。また、情報提供サーバ2における経路検索、クーポン配布情報の抽出(S21〜S22)も図10と同様である。
【0056】
情報提供サーバ2は、クーポン配布情報を抽出すると、クーポンの配布に関する第1情報(音声情報)をユーザ端末10に供給し(S23A)、かつクーポンの詳細情報(第2情報)をユーザ端末10に供給する(S23B)。第2情報の配信タイミングは第1情報の配信と同時または直後である。第1情報と第2情報が通知されたクーポンIDは、ユーザIDと関連づけられてクーポン状態管理テーブル233で管理される(S24)。
【0057】
ユーザ端末10は、第2情報をメモリ(RAM112)に一時的に格納し、第1情報を音声出力する(S34)。第1情報の音声出力後に、クーポン選択の音声入力(またはタッチ入力)があれば(S15でYES)、選択結果をユーザIDおよびクーポンIDとともに情報提供サーバ2に報告する(S16)。選択結果は情報提供サーバ2で管理される(S25)。さらに、通知クーポン配布施設を経由地または目的地に設定するか否かの問い合わせを音声出力する(S17)。
【0058】
経由地または目的地の設定要求があると(S17でYES)、設定要求が情報提供サーバ2に送られ、情報提供サーバ2からユーザ端末10に経路案内情報が提供される(S26)。情報提供サーバ2で、ユーザ端末10が経由地または目的地に到着したことが検出されると(S27でYES)、ユーザ端末10に到着通知が送信される(S41)。ユーザ端末10の表示制御部11は、到着通知に応じて一時的に記憶していたクーポンの詳細情報をメモリから読み出して表示画面に表示する(S35)。
【0059】
図11の手法によっても、安全で円滑なクーポンの提供が実現する。
〔6−4.出力例〕
図12は、ユーザ端末10の出力例を示す。図12(A)は、第1情報の音声アナウンスの例を示す。ユーザ端末10の表示画面121に、ユーザ位置を示すマーク125の周辺の一定範囲が地図情報として表示されている。ここで、たとえば「△△デパートのクーポンを配布しています。選択しますか?」という音声メッセージが出力される。音声メッセージの出力にともなって、マイク及び/またはタッチセンサがオンにされる。ユーザ端末10は、音声メッセージの出力後の一定時間を選択受け付け時間に設定して、タイマを起動してもよい。タイマ満了までに音声入力もタッチ入力もない場合は、非選択とみなしてもよい。
【0060】
図12(B)で、ユーザはクーポンを選択するか否かを選択し、選択結果を入力する。音声で選択結果を入力する場合は、たとえば「はい、選択します」、「いいえ、選択しません」等のメッセージを発語する。タッチパネルで選択結果を入力する場合は、ナビゲーション画面上のクーポン配布施設のアイコンをタップする。
【0061】
図12(C)は、ユーザ端末10上でのクーポン127の表示例を示す。クーポンの表示は画面を切り替えて表示してもよいし、地図上に新たなウェインドウを開いて表示してもよい。クーポン127には、同クーポンが使用可能な施設名、特典内容、有効期間、二次元バーコード等が含まれている。二次元バーコードには、商品またはサービスの画像、クーポン配布施設の詳細情報、地図等が含まれていてもよい。
【0062】
ユーザ端末10に表示されたクーポン127をクーポン配布施設で提示することで、クーポン127が使用される。上述したように、クーポンの詳細情報は画像情報に限定されず、音声情報であってもよいし、画像情報または音声情報に適正なクーポンであることを示す電子音や振動が重畳されていてもよい。
【0063】
走行中にクーポンの配布が有る旨を音声で通知し、目的地または経由地への到着によりクーポンの詳細情報をユーザ端末に表示することで、安全、円滑かつ効率的なクーポンの配布が実現する。
〔7.第2実施形態…同乗者あり〕
図13は、第2実施形態の情報処理システム1の動作のシーケンス図を示す。第1実施形態では、運転者が単独で走行している場合を想定したが、第2実施形態では、ユーザ端末10Aの表示制御部11と関連付けられた所定の端末装置(同乗者のユーザ端末10Bなど)にクーポンの詳細情報(第2情報)を表示する。
【0064】
所定の端末装置(ユーザ端末10B)は、たとえば、ユーザの家族や、親しい友人、同じ業務を行う同僚など、通常走行をともにすることが多い者が保持する端末装置である。第1情報を運転者のユーザ端末10Aに音声出力し、クーポンの選択応答に応じて、詳細なクーポン情報を同乗者のユーザ端末10Bに出力する。これにより、安全で円滑なクーポンの提供が実現される。
【0065】
図13で、第1実施形態と同じステップに同じ符号を付けて説明を簡略化する。まず、運転者のユーザ端末10Aでナビゲーション機能を立ち上げにより、サービス開始要求とユーザIDが情報提供サーバ2に送信される(S11)。同乗者のユーザ端末10Bでもナビゲーション機能が立ち上げにより、サービス開始要求とユーザIDが情報提供サーバ2に送信される(S51)。ユーザ端末10Bは、あらかじめユーザ属性情報32に関連端末のフィールドを設けて登録しておいてもよい。
【0066】
ユーザ端末10Aでは、目的地が設定され、目的地と位置測定情報がユーザIDとともに情報提供サーバ2に送信される(S12)。情報提供サーバ2は、目的地とユーザ端末10Aの現在位置等に応じて経路を検索し、ユーザ端末10Aに経路案内情報を供給する(S21)。ユーザ端末10Aにおいて、経路地図が表示される(S13)。
【0067】
ユーザ端末10Bでは、一定間隔で位置測定が行われ(S52)、位置情報がユーザ端末10BのユーザIDとともに情報提供サーバ2に提供される(S53)。情報提供サーバ2は、ユーザ端末10Bの登録が無い場合でも、ユーザ端末10Aと10Bの位置情報、移動方向の近似性から、ユーザ端末10Bがユーザ端末10Aの表示制御部11と関連付けられている端末装置であることを特定できる。
【0068】
情報提供サーバ2は、データベース3のクーポン登録情報31を検索して、目的地に至る経路上の所定の地理的範囲内でユーザ端末10Aのためのクーポン配布情報を抽出し(S22)、クーポン配布に関する第1情報としてユーザ端末10Aに通知する(S23)。通知された第1情報に含まれるクーポンは、ユーザIDと関連付けて管理される(S24)。
【0069】
ユーザ端末10Aでは、第1情報が音声出力されるとともに、マイクまたはタッチセンサがオンになる(S14)。第1情報の音声出力に対してクーポンが選択されると(S15でYES)、選択結果とユーザID及びクーポンIDが情報提供サーバ2に報告される。情報提供サーバ2は、クーポン選択の報告に応じて、クーポンの詳細情報(第2情報)を、ユーザ端末10Bに配信し(S61)、選択結果と配信結果を管理する(S25)。
【0070】
ユーザ端末10Bは、受け取った第2情報を表示する(S55)。第2情報の表示は、第1情報の音声出力位置よりもクーポン配布施設に近いが、必ずしもクーポン配布施設に到着または近接していなくてもよい。すなわち、ユーザ端末10Aによるクーポン選択の直後に、情報提供サーバ2から配信されるクーポンの詳細情報をユーザ端末10Bで表示してもよい。
【0071】
図示は省略するが、第1実施形態と同様に、ユーザ端末10Aとユーザ端末10Bの少なくとも一方において、クーポン配布施設を経由地に設定するか否かの判断が行われてもよい。たとえば、ユーザ端末10Bでクーポン詳細情報が表示された(S55)後に、ユーザ端末10Bでクーポン配布施設を経由地または目的地に設定する入力を受け付けてもよい。ユーザ端末10Bでの経由地/目的地の設定は音声入力である必要はなく、ユーザ端末10Bの表示画面上で設定要求の入力を受け付けてもよい。他方、ユーザ端末10Aで経由地または目的地の設定を受け付ける場合は、第1実施形態と同様に音声入力またはタッチ入力であるのが望ましい。
【0072】
クーポン選択の有無、経由地の設定の有無、実際にクーポン配布施設に立ち寄ったか否か、クーポンが使用されたか否か等の情報は、第1実施形態と同様に情報提供サーバ2で管理されてもよい。
【0073】
図14は、ユーザ端末10Aとユーザ端末10Bでの出力例を示す図である。図14(A)で、運転者の端末であるユーザ端末10Aには、クーポンの配布がある旨を通知する第1情報が音声出力される。図14(B)で、クーポン選択の肯定的な応答に応じて、同乗者の端末であるユーザ端末10Bに、クーポンの詳細情報が表示される。同乗者はクーポンの詳細内容をユーザ端末10B上で確認することができる。
【0074】
図13の例では、ユーザ端末10Bもナビゲーション機能を有しているが、この例に限定されない。ユーザ端末10Bはユーザ端末10Aと任意の規格の近距離無線通信機能を有する端末、あるいは端末間を直接接続するD2D(device-to-device)方式の端末であってもよい。
【0075】
この場合は、情報提供サーバ2は第1情報とともに、クーポンの詳細情報を示す第2情報をユーザ端末10Aに配信してもよい。ユーザ端末10Aは、第2情報をRAM112に一時的に格納し、第1情報を音声出力する。ユーザ端末10Aにクーポンを選択する音声入力またはタッチ入力があった場合に、ユーザ端末10Aの表示制御部11はRAM112から第2情報を読み出し、通信制御部12を介してユーザ端末10Bに第2情報を送信してもよい。ユーザ端末10Bは第2情報を表示する。
〔8.他の実施形態〕
以上、特定の実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれらの例に限定されない。実施形態では、情報提供サーバ2に経路案内とクーポンの抽出、配信の役割を持たせていたが、経路案内部21の機能全体をユーザ端末10に配置し、ユーザ端末10をナビゲーション装置として用いてもよい。また、マッチング部221の機能や、クーポン状態管理テーブル233をユーザ端末10に持たせてもよい。さらに、音声情報配信部231やクーポン詳細情報配信部232に替えて、ユーザ端末10にデータベース検索制御機能を持たせてもよい。
【0076】
情報提供サーバ2を、2以上のサーバ装置で構成してもよい。たとえば、情報提供サーバ2を、経路案内サーバと、マッチングサーバと、配信サーバに分離して相互接続してもよい。図5の情報処理システム1の少なくとも一部の機能を用いて、実施形態のクーポン通知を実施する情報処理装置が提供される。また、運転者のユーザ端末10Aと、同乗者のユーザ端末10Bを合わせて情報処理装置としてもよい。情報処理装置の機能は、情報処理プログラムによって実現されてもよいし、図3及び/または図4のハードウェア構成の少なくとも一部を用いて実現されてもよい。
【0077】
第1〜第2実施形態を通して、運転継続時間と、経由地/目的地までの運転予定時間から、クーポンの配布に関する第1情報を休憩のレコメンドと組み合わせてユーザ端末に通知してもよい。たとえば、ユーザ端末10から第1情報の音声メッセージに続いて「暖かい飲み物とスィーツで一息いかがですか?」等の音声メッセージを出力してもよい。
【0078】
以上述べたように、ユーザに対し、クーポン情報について粒度の異なる2段階の通知を異なる出力タイミングで行うことで、運転者の注意を損なわずに、安全、円滑、かつ効率的にクーポンの通知を行うことができる。
【0079】
クーポン配布の音声メッセージに続いて、クーポン配布施設への経路案内の要否を問い合わせる音声メッセージを出力し、肯定的応答に対して経路案内を行うことで、クーポン配布施設までの走行を円滑にするとともに、集客効果を高めることができる。
【0080】
クーポン詳細情報をクーポン配布施設への入場/入店時に表示することで、走行の安全性と確実な集客を実現することができる。クーポン選択後のユーザの行動、たとえば経由地/目的地の設定がなされたか否か、実際にクーポン配布施設に立ち寄ったか否か、クーポンが使用されたか否かの情報を記録し管理することで、クーポンの評価値や以降のクーポンの選択基準に活用することができる。
【符号の説明】
【0081】
1 情報処理システム
2 情報提供サーバ
3 データベース
6 ネットワーク
10、10A ユーザ端末(情報処理装置)
10B ユーザ端末に関連付けられた端末装置
11 表示制御部
12 通信制御部
13 位置算出部
14 入出力操作処理部
15 音声処理部
21 経路案内部
22 クーポン情報提供部
23 配信部
31 クーポン登録情報
32 ユーザ属性情報
111 CPU
112 RAM(メモリ)
113 入力装置
114 出力装置
118 表示装置
119 通信装置
221 マッチング部
231 音声情報配信部
232 クーポン詳細情報配信部
233 クーポン状態管理テーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14