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特開2017-6427情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-6427(P2017-6427A)
(43)【公開日】2017年1月12日
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A61B 6/00 20060101AFI20161216BHJP
【FI】
   A61B6/00 300S
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-125895(P2015-125895)
(22)【出願日】2015年6月23日
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
(74)【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦
(72)【発明者】
【氏名】田村 敏和
【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】中山 明哉
【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
【テーマコード(参考)】
4C093
【Fターム(参考)】
4C093AA03
4C093AA26
4C093CA30
4C093EB12
4C093EB13
4C093EB17
4C093FA02
4C093FA06
4C093FH06
(57)【要約】
【課題】通信速度の低下を防ぎつつ、安定した経路を介した撮像画像の送信を可能にすることを目的とする。
【解決手段】無線通信機能を有する複数の撮像装置により撮像される放射線の撮像画像を受信する情報処理装置と、情報処理装置に有線接続された有線機器とを有する情報処理システムであって、有線機器に一の撮像装置が装着された場合に、装着された前記撮像装置を無線通信の親機に設定する設定手段と、親機に設定された撮像装置が無線通信の子機に設定されている他の撮像装置から無線通信により受信した他の撮像装置の撮像画像を、設定手段により親機に設定された撮像装置を介して受信する通信手段とを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信機能を有する複数の撮像装置により撮像される放射線の撮像画像を受信する情報処理装置と、前記情報処理装置に有線接続された有線機器とを有する情報処理システムであって、
前記有線機器に一の撮像装置が装着された場合に、装着された前記撮像装置を無線通信の親機に設定する設定手段と、
親機に設定された前記撮像装置が無線通信の子機に設定されている他の撮像装置から無線通信により受信した前記他の撮像装置の撮像画像を、前記設定手段により親機に設定された前記撮像装置を介して受信する通信手段と
を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記通信手段は、前記設定手段により親機に設定された前記撮像装置から前記有線機器を介して有線通信により受信することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
子機として無線通信を行う無線通信手段で、前記有線機器に装着された前記撮像装置が存在しない場合に、前記無線通信により、親機に設定された撮像装置から撮影画像を受信する無線通信手段をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記設定手段は、前記有線機器に前記撮像装置が装着された場合に、装着時に子機に設定されている撮像装置に、前記有線機器に装着された撮像装置を親機に変更する旨の変更指示を無線通信により送信することを特徴とする請求項1乃至3何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記子機に設定されている前記撮像装置から無線通信により、前記変更指示に対応する親機の設定変更の完了通知を受信した後に、親機に設定されている撮像装置に前記変更指示を無線通信により送信することを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記設定手段は、前記有線機器に一の撮像装置が装着され、かつ前記有線機器に装着された他の撮像装置が存在しない場合に、装着された前記撮像装置を親機に設定することを特徴とする請求項1乃至5何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記設定手段は、前記撮像装置が放射線に基づく電荷を読み出す期間以外のタイミングにおいて、親機に設定する処理を行うことを特徴とする請求項1乃至6何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
無線通信機能を有する複数の撮像装置により撮像される、放射線の撮像画像を受信する情報処理装置であって、
前記情報処理装置に有線接続された有線機器に一の撮像装置が装着された場合に、装着された前記撮像装置を無線通信の親機に設定する設定手段と、
親機に設定された前記撮像装置が無線通信の子機に設定されている他の撮像装置から無線通信により受信した前記他の撮像装置の撮像画像を、前記設定手段により親機に設定された前記撮像装置から前記有線機器を介して有線通信により受信する有線通信手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
無線通信機能を有する、放射線の撮像装置であって、
自装置により撮像された撮像画像の送信先の情報処理装置に有線接続された有線機器に自装置が装着された場合に、自装置を無線通信の親機に設定する設定手段と、
前記設定手段により親機に設定された場合に、無線通信の子機に設定されている他の撮像装置から無線通信を介して撮像画像を受信する無線通信手段と、
前記無線通信手段が受信した前記撮像画像を、前記有線機器を介して有線通信により前記情報処理装置に送信する有線通信手段と
を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項10】
無線通信機能を有する複数の撮像装置により撮像された放射線の撮像画像を受信する情報処理装置と、前記情報処理装置に有線接続された有線機器とを有する情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
前記有線機器に一の撮像装置が装着された場合に、装着された前記撮像装置を無線通信の親機に設定する設定ステップと、
親機に設定された前記撮像装置が無線通信の子機に設定されている他の撮像装置から無線通信により受信した前記他の撮像装置の撮像画像を、前記設定ステップにおいて親機に設定された前記撮像装置から前記有線機器を介して有線通信により受信する有線通信ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータに、請求項10に記載の情報処理方法の各ステップを実行させるためのプログラム。
【請求項12】
無線通信機能を有する撮像装置と、前記撮像装置により撮像される放射線の撮像画像を無線通信により受信する情報処理装置と、前記撮像装置に給電する給電機器とを有する放射線撮影システムであって、
前記給電機器に前記撮像装置が装着または給電されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定に基づいて前記撮像装置を無線通信の親機に設定する設定手段と、
前記親機に設定された撮像装置により撮像された放射線画像を受信する通信手段と、
を有する放射線撮影システム。
【請求項13】
前記撮像装置は、二次電池を有し、
前記給電機器は、前記二次電池を充電することを特徴とする請求項12に記載の放射線撮影システム。
【請求項14】
複数の前記撮像装置を有し、
前記通信手段は、前記複数の撮像装置のうち、無線通信の子機に設定されている撮像装置で撮像された撮像画像を、親機に設定された撮像装置を介して受信することを特徴とする請求項12又は13に記載の放射線撮影システム。
【請求項15】
前記設定手段は、前記給電機器に一の撮像装置が装着または給電され、かつ給電機器に装着または給電されている他の撮像装置が存在しない場合に、前記一の撮像装置を親機に設定することを特徴とする請求項14に記載の放射線撮影システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、放射線発生装置からX線等の放射線を照射し、被写体を透過した放射線の強度分布である放射線画像をデジタル化した放射線画像に画像処理を施し、放射線画像を生成する放射線画像撮影システムが製品化されている。例えばX線画像撮影システムでは、X線発生装置がX線を照射し、X線撮像装置が画像データを取得し、画像処理や保存のための画像取得用のコンピュータに転送する。コンピュータは、ディスプレイ等の表示装置に画像処理済みの画像を表示する。
【0003】
近年、X線撮像装置は取得した画像を画像処理や保存のために、コンピュータにIEEE802.11規格の無線等を用いて転送することが主流となっている。このとき無線通信を行うX線撮像装置は専用のアクセスポイント(以降AP)に接続し、APを経由しデータを送信する。さらには、専用のAPを使用しないで、X線撮像装置がAPの機能を有することも可能である。
【0004】
特許文献1には、インストラクチャモードで通信を行う指定がされている場合はインストラクチャモードで通信対象のコンソールと無線通信を試み、通信不能の場合にアドホックモードで無線通信を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−165919号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、AP機能を有するX線撮像装置が移動可能で設置位置が定められていない場合もある。この場合、X線撮像装置の場所によっては、無線通信が不安定になることがあるという問題があった。また、AP機能を担っていないX線撮像装置を利用してX線撮影を行う場合、得られた撮像画像は、AP機能を担っているX線撮像装置を経由して画像取得用のコンピュータに送信される場合がある。この場合、AP機能を担っていない装置からAP機能を担っている装置の間と、AP機能を担っている装置からコンピュータの間の2つの無線通信経路が存在することとなる。このため、それぞれの装置およびコンピュータの場所によっては、通信速度が低下するという問題があった。
【0007】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、通信速度の低下を防ぎつつ、安定した経路を介した撮像画像の送信を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明は、無線通信機能を有する複数の撮像装置により撮像される放射線の撮像画像を受信する情報処理装置と、前記情報処理装置に有線接続された有線機器とを有する情報処理システムであって、前記有線機器に一の撮像装置が装着された場合に、装着された前記撮像装置を無線通信の親機に設定する設定手段と、親機に設定された前記撮像装置が無線通信の子機に設定されている他の撮像装置から無線通信により受信した前記他の撮像装置の撮像画像を、前記設定手段により親機に設定された前記撮像装置を介して受信する通信手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、通信速度の低下を防ぎつつ、安定した経路を介した撮像画像の送信を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】放射線撮影システムの全体構成図である。
図2】情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
図3】APテーブルの一例を示す図である。
図4】撮像装置のハードウェア構成を示す図である。
図5】通信管理処理を示すフローチャートである。
図6】通信管理処理の説明図である。
図7】通信管理処理の説明図である。
図8】情報処理装置の設置例を示す図である。
図9】情報処理装置の設置例を示す図である。
図10】通信管理処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、本明細書では、X線だけでなく、α線、β線、γ線、粒子線、宇宙線なども、放射線に含まれるものとする。
【0012】
図1は、放射線撮影システム100の全体構成図である。放射線撮影システム100は、X線発生装置101と、3つ(複数)の撮像装置110と、情報処理システム120とを有している。情報処理システム120は、情報処理装置121と、2つのクレードル124とを有している。なお、情報処理システム120が有するクレードル124の数は、2つに限定されるものではない。また、放射線撮影システム100が有する撮像装置110の数は、3つに限定されるものではない。以下、3つの撮像装置110を区別する必要がある場合に、適宜、撮像装置A、撮像装置B、撮像装置Cと称することとする。また、2つのクレードル124を区別する必要がある場合に、適宜、クレードルA、クレードルBと称することとする。
【0013】
X線発生装置101は、X線を照射する。撮像装置110は、光電変換素子等で構成される画素上にX線を可視光に変換する蛍光体を積層し構成されている。撮像装置110は、放射線を蛍光体で可視光に変換し、可視光を電荷として保持し、読み出した電荷量をAD変換したデータから画像を形成する。また、他の例としては、撮像装置110は、蛍光体を有さず、X線を直接電荷に変換するものであってもよい。撮像装置110は、無線通信機能を有し、X線撮影により得られた撮影画像を情報処理装置121に送信する。撮像装置110は、他の撮像装置110及び情報処理装置121と、例えば、IEEE802.11規格等の無線LANによる無線通信を行う。なお、各撮像装置110は、電波を出力するアクセスポイント(親機)及び電波を受信する子機のいずれの機能も有し、いずれかにその機能を切り替えて、無線通信を行う。このように、本実施形態の放射線撮影システム100においては、撮像装置の1つがアクセスポイント(親機)として機能することにより、装置間の無線通信を実現する。なお、情報処理装置121は、撮像装置の1つがアクセスポイントとして機能する場合には、子機に設定されるものとする。
【0014】
本実施形態においては、図1に示すように、撮像装置Aが、無線通信の親機に設定され、撮像装置B,Cが、無線通信の子機に設定された状態を前提として説明を行う。この場合、撮像装置Bから情報処理装置121に撮影画像を送信する場合には、撮像画像の伝送経路は、撮像装置Bから撮像装置A、撮像装置Aから情報処理装置121の2つの無線通信を含むこととなる。
【0015】
情報処理装置121は、子機として撮像装置110と無線通信を行う無線通信部122と、クレードル124に装着された撮像装置110との間で有線通信を行う有線通信部123とを有している。情報処理装置121は、無線通信部122又は有線通信部123を介して受信した撮影画像に対し、画像処理を行い後述の表示部に画像処理後の撮影画像を表示する。有線通信部123は、LAN規格等の標準的な規格の有線通信を行ってもよく、カスタム仕様の有線通信を行ってもよい。なお、情報処理装置121は、撮影画像を受信するものであればよく、情報処理装置121のこれ以外の処理については、実施形態に限定されるものではない。他の例としては、情報処理装置121は、撮影画像を記録、管理する装置であってもよい。
【0016】
クレードル124は、情報処理装置121に有線接続している。クレードル124に撮像装置110が装着されると、装着された撮像装置110と情報処理装置121の有線通信が可能となる。クレードル124はまた、充電機能を有し、撮像装置110が装着されると、装着された撮像装置110に内蔵された二次電池(バッテリ)やコンデンサ等の電源への充電を行う。クレードル124は、撮像装置110内部の二次電池(バッテリ)への充電を行ってもよく、また他の例としては、直接撮像装置110へ給電を行ってもよい。ここで、クレードル124は、有線機器の一例であると共に給電機器の一例である。本実施形態においては、クレードル124は、金属接点やコネクタによる有線の電力伝送を行うこととする。有線の電力伝送は、後述の有線通信と同じく高速且つ安定である。なお、クレードル124は、非接触充電等による非接触電力伝送を行ってもよい。非接触電力伝送は、撮像装置110およびクレードル124の外部に電気的な接点を持たなくても充電が可能であり、利便性に優れるため、安定した電力供給ができる場合は非接触電力伝送の方が好ましい。クレードル124に撮像装置110が装着された場合の処理については、図5等を参照しつつ後に詳述する。
【0017】
図2は、情報処理装置121のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置121は、無線通信部122及び有線通信部123の他に、CPU201と、ROM202と、RAM203と、HDD204と、表示部205と、入力部206と、画像処理部207とを有している。CPU201は、ROM202に記憶された制御プログラムを読み出して各種処理を実行する。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD204は、画像データや各種プログラム等各種情報を記憶する。表示部205は、各種情報を表示する。入力部206は、キーボードやマウスを有し、ユーザによる各種操作を受け付ける。なお、後述する情報処理装置121の機能や処理は、CPU201がROM202又はHDD204に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現されるものである。
【0018】
情報処理装置121は、アクセスポイント(AP)テーブルを用いて、各撮像装置110の無線通信を管理する。図3は、APテーブルの一例を示す図である。APテーブル300は、撮像装置110を識別する装置IDと、親機、子機のいずれに設定されているかを示す設定情報とを対応付けて記憶している。具体的には、APテーブル300において、撮像装置Aの装置ID「a」に対し、親機を示す設定情報が対応付けられている。また、撮像装置Bの装置ID「b」及び撮像装置Cの装置ID「c」には、それぞれ子機を示す設定情報が対応付けられている。
【0019】
図4は、撮像装置110のハードウェア構成を示す図である。撮像装置110は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、HDD404と、撮像部405と、第1無線通信部406と、第2無線通信部407と、有線通信部408とを有している。CPU401、ROM402、RAM403及びHDD404は、それぞれ図2を参照しつつ説明したCPU201、ROM202、RAM203及びHDD204と同様である。撮像部405は、前述の通り、光電変換素子等で構成される画素上にX線を可視光に変換する蛍光体を積層し構成され、放射線を蛍光体で可視光に変換し、可視光を電荷として保持し、読み出した電荷量をAD変換して撮像画像を得る。第1無線通信部406は、親機として無線通信を行う。第2無線通信部407は、子機として無線通信を行う。有線通信部408は、撮像装置110がクレードル124に装着された場合に、クレードル124を介して情報処理装置121と有線通信を行う。
【0020】
図5は、情報処理装置121による通信管理処理を示すフローチャートである。S500において、情報処理装置121のCPU201は、クレードル124への撮像装置110の装着の有無を確認する。クレードル124は、撮像装置110が装着されると、情報処理装置121に対し、撮像装置110が装着されたことを示す装着情報を送信する。CPU201は、装着情報を受信すると、撮像装置110が装着されたと判断する。CPU201は、撮像装置110が装着された場合には(S500でYes)、処理をS501へ進める。なお、クレードル124は、撮像装置110が装着されると、装着された撮像装置110への充電を開始する。これにより、後の処理により、親機に設定される撮像装置110の内部電源が消費され動作不能となるのを防ぐことができる。
【0021】
S501において、CPU201は、クレードル124に装着された撮像装置110が親機及び子機のいずれに設定されているかを示す設定情報を、クレードル124を介して撮像装置110から受信する。そして、CPU201は、設定情報に基づいて、撮像装置110が親機及び子機のいずれに設定されているかを確認する。CPU201は、装着された撮像装置110が親機に設定されている場合には(S501で親機)、処理をS508へ進める。CPU201は、装着された撮像装置110が子機に設定されている場合には(S501で子機)、処理をS502へ進める。S502において、CPU201は、S500において装着が確認された撮像装置110以外に、クレードル124に装着された、有線接続中の他の撮像装置110が存在するか否かを確認する。CPU201は、他の撮像装置110が存在する場合には(S502でYes)、処理を終了する。CPU201は、他の撮像装置110が存在しない場合には(S502でNo)、処理をS503へ進める。
【0022】
S503において、CPU201は、クレードル124に装着された撮像装置110を、無線通信の親機に設定する(設定処理)。すなわち、CPU201は、設定部として機能する。具体的には、CPU201は、APテーブル300の親機及び子機の設定情報を書き換える。さらに、CPU201は、無線通信部122に対し、親機の設定を変更するための処理を行う。また、クレードル124に装着された撮像装置110に対し、有線通信部123及びクレードル124を介して有線通信により、親機の設定変更を示す変更指示を送信する。なお、クレードル124に装着された撮像装置110は、変更指示を受信すると、変更指示に従い、自装置を親機にするための設定変更を行う。そして、クレードル124に装着された撮像装置110は、設定変更が完了すると、有線通信により、完了通知を情報処理装置121に送信する。
【0023】
S503の処理の後、S504において、CPU201は、クレードル124への撮像装置110の装着時に子機に設定されている撮像装置110に対し、無線通信部122を利用した無線通信により、変更指示を送信する。子機に設定されている撮像装置110は、変更指示を受信すると、親機の設定を変更するための処理を行う。そして、子機に設定されている撮像装置110は、設定変更が完了すると、第2無線通信部407を利用した無線通信により、完了通知を情報処理装置121に送信する。
【0024】
S504の処理の後、S505において、CPU201は、無線通信部122が完了通知を受信するまで待機し、完了通知を受信すると(S505でYes)、処理をS506へ進める。S506において、CPU201は、クレードル124への撮像装置110の装着時に親機に設定されていた撮像装置110に対し、無線通信部122を利用した無線通信により、変更指示を送信する。親機に設定されていた撮像装置110は、変更指示を受信すると、自装置を親機から子機に設定を変更するための処理を行い、処理が完了すると、無線通信により、完了通知を情報処理装置121に送信する。S506の処理の後、S507において、CPU201は、親機から子機に設定変更された撮像装置110から完了通知を受信するまで待機し、完了通知を受信すると(S507でYes)、処理をS508へ進める。S508において、CPU201は、無線通信部122を介した無線通信を停止し、クレードル124に装着された撮像装置110との間の有線通信を開始する。以上で、通信管理処理が完了する。
【0025】
以上の処理により、クレードル124に装着された撮像装置110が親機に設定され、かつクレードル124に装着された撮像装置110と情報処理装置121の間の有線通信が開始する。これにより、撮像画像の伝送経路は、子機に設定された撮像装置110から親機に設定された撮像装置110の間の無線通信と、親機に設定された撮像装置110から情報処理装置121の間の有線通信となる。すなわち、無線通信が1つのみとなり、無線帯域を二重に使用する必要がなくなる。したがって、情報処理システム120は、撮像画像を高速に取得することができる。
【0026】
さらに、情報処理装置121は、S503からS507の処理を、画素からの電荷の読出期間以外のタイミングにおいて行うものとする。これにより、撮像画像へのノイズ成分の混入を抑制できる。読出期間は、アナログ信号からデジタル信号に変換される期間である。
【0027】
以下、図6及び図7を参照しつつ、通信管理処理について具体的な例を用いて説明する。図6(a)に示すように、クレードルA及びクレードルBのいずれにも撮像装置110が装着されていない状態において、子機に設定されている撮像装置BがクレードルAに装着されたとする。この場合、装着された撮像装置Bは子機に設定されており(S501で子機)、クレードル124に装着された他の撮像装置110が存在しない(S502でNo)ため、情報処理装置121は、S503において、撮像装置Bを親機に設定する。そして、情報処理装置121は、まず撮像装置C(子機)に対し、変更指示を送信し(S504)、その後、撮像装置A(親機)に変更指示を送信する(S506)。以上の処理により、図6(b)に示すように、無線通信の親機は、撮像装置Aから撮像装置Bに変更になり、APテーブル300は、図6(c)に示すように設定情報が書き替えられる。
【0028】
なお、クレードルBに既に撮像装置110が装着され、クレードルBに装着された撮像装置110が親機に設定されているとする。この場合、クレードルAに撮像装置Bが装着された場合であっても、装着された他の撮像装置110が存在するので(S502でYes)、情報処理装置121は、処理を行うことなく、通信管理処理を終了する。
【0029】
また、図7(a)に示すように、クレードルA及びクレードルBのいずれにも撮像装置110が装着されていない状態において、親機に設定されている撮像装置Aがクレードルに装着されたとする。この場合、装着された撮像装置Aは親機に設定されている(S501で親機)ため、親機を変更する処理は不要となる。すなわち、図7(b)に示すように、撮像装置Aが装着された後も、各撮像装置110の親機子機の設定に変更はない。
【0030】
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム120は、クレードルに接続された撮像装置110を親機に設定することにより、通信速度の低下を防ぎつつ、安定した経路を介した撮像画像の送信を可能にすることができる。さらに、撮像装置110がクレードルに装着されると、クレードルは、充電を開始するので、親機として設定されている撮像装置110のバッテリが切れることもない。
【0031】
第1の実施形態に係る情報処理システム120の第1の変更例としては、情報処理装置121に接続するクレードル124は1つのみでもよい。この場合には、情報処理装置121は、図5に示す通信管理処理のS501で、装着された撮像装置110が子機であると確認された場合には、他に装着された撮像装置110が存在するか否かの確認を行うことなく、処理をS503へ進めればよい。
【0032】
また、第2の変更例としては、クレードル124は、情報処理装置121と一体に設けられていてもよい。この場合には、情報処理装置121は、自装置(クレードル124)に撮像装置110が装着されたか否かを確認し、装着された撮像装置110を親機に設定すればよい。
【0033】
第3の変更例について説明する。本実施形態においては、情報処理装置121、クレードル124及び撮像装置110の各装置間に、壁等の電磁シールドが存在しない場合について説明したが、装置間に電磁シールドが存在する場合には、以下のような設置例が可能である。図8(a)の例では、X線撮影室800にクレードル124が設置され、情報処理装置121は、X線操作室801に設置されている。なお、X線撮影室800は、被検者のX線撮影照射及び画像取得を行う部屋であり、X線操作室801は、操作者がX線撮影の操作を行う部屋である。
【0034】
このように、クレードル124に装着された撮像装置110、すなわち親機に設定された撮像装置110と他の撮像装置110との間に壁等の電磁シールドが入らないように設置することにより、装置間の高速通信を可能とすることができる。
【0035】
図8(b)の例では、X線操作室801に情報処理装置121及びクレードル124が配置されている。この場合、クレードル124に有線接続する外部拡張アンテナ810がX線撮影室800に設置されている。これにより、図8(a)の例と同様に、クレードル124に装着された撮像装置110と他の撮像装置110との間に電磁シールドが入らないようにしている。
【0036】
また、図9(a)、(b)は、被検体を撮影する際に利用されるテーブルや架台等の整位機構内にクレードル124を設けた例を示す図である。図9(a)の例では、X線撮影室800に設置されたテーブル900がクレードルの機能を撮像装置110のフォルダ部分に有している。さらに、クレードルに有線接続する外部拡張アンテナ810がX線撮影室800に設置されている。また、立位架台901は、通常のX線撮影用の立位架台である。この場合、立位架台901に装着された撮像装置110は子機として動作する。テーブル900に撮像装置110が装着された場合、装着された撮像装置110のフォルダ部分が内蔵アンテナに対して、電磁シールドとなって、無線通信に支障を与える可能性がある為、外部拡張アンテナ810にて無線通信経路を確保している。
【0037】
図9(b)の例では、図9(a)の例に対し、立位架台901もクレードルの機能を有し、クレードルに有線接続する外部拡張アンテナ810が設けられている。さらに、有線通信経路として、テーブル900と立位架台901とは、有線通信可能に有線接続されている。これにより、情報処理装置121は、テーブル900及び立位架台901のいずれのクレードルに撮像装置110が装着された場合でも、撮像装置110を親機に設定することができる。
【0038】
図8及び図9に示す例において、無線通信の安定性を確保するために、無線通信部122のアンテナ部分は、X線操作室801に設置されているものとする。なお、撮像装置110が2台以上ある場合には、情報処理装置121は、子機に設定された無線通信部122を有さなくともよい。
【0039】
また、第4の変更例としては、CPU201は、撮像装置110が装着されたことに替えて、撮像装置への給電が行われているか否かを判定し(判定処理)、判定結果に基づいて、給電が行われている撮像装置を無線通信の親機に設定してもよい(設定処理)。
【0040】
また、第5の変更例としては、情報処理装置121は、クレードル124に装着された撮像装置が親機に設定された後も、親機に設定された撮像装置との間で、無線通信部122を介した無線通信を行ってもよい。すなわち、情報処理装置121は、無線通信を利用して、撮像画像を受信してもよい。
【0041】
また、第6の変更例としては、放射線撮影システム100は、少なくとも1つの情報処理装置121と、1つのクレードル124と、1つの撮像装置110とを有していればよく、各装置の数は、実施形態に限定されるものではない。撮影システムが、1つの情報処理装置121と、1つのクレードル124と、1つの撮像装置110とを有しているとする。この場合、情報処理システム120は、クレードルに撮像装置が装着された場合、又はクレードルから撮像装置への給電が開始された場合に、この撮像装置を無線通信における親機に設定する。そして、情報処理装置は、親機に設定された撮像装置により撮影された放射線画像を受信する。
【0042】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る放射線撮影システム100について説明する。第2の実施形態に係る放射線撮影システム100においては、クレードル124に装着された撮像装置110が主体となって、無線通信の親機の設定変更に係る処理を行う。以下、第2の実施形態に係る放射線撮影システム100について、第1の実施形態に係る放射線撮影システム100と異なる点について説明する。
【0043】
図10は、第2の実施形態に係る撮像装置110による通信管理処理を示すフローチャートである。S1000において、撮像装置110のCPU401は、自装置(撮像装置110)が、撮像画像の送信先となる情報処理装置121に有線接続された有線機器としてのクレードル124に装着されたか否かを確認する。CPU401は、装着検知部(不図示)を有し、装着検知部がクレードル124への装着を検知した場合に、クレードル124に装着されたと判断する。CPU401は、クレードル124に装着されたと判断すると(S1000でYes)、処理をS1001へ進める。S1001において、CPU401は、自装置が親機に設定されているか子機に設定されているかを確認する。CPU401は、自装置が親機に設定されている場合には(S1001で親機)、通信管理処理を終了する。CPU401は、自装置が子機に設定されている場合には(S1001で子機)、処理をS1002へ進める。
【0044】
S1002において、CPU401は、自装置以外にクレードル124に装着された他の撮像装置110が存在するか否かを確認する。具体的には、CPU401は、有線通信により、情報処理システム120に対し、クレードル124に装着された他の撮像装置110の存在を問い合わせる。そして、CPU401は、情報処理システム120から他の撮像装置110の有無を示す情報を受信し、受信した情報に基づいて、他の撮像装置110の有無を判断する。CPU401は、他の撮像装置110が存在する場合には(S1002でYes)、通信管理処理を終了する。CPU401は、他の撮像装置110が存在しない場合には(S1002でNo)、処理をS1003へ進める。
【0045】
S1003において、CPU401は、有線通信部408を介して、有線通信により、情報処理装置121からAPテーブル300を取得する。次に、S1004において、CPU401は、自装置を親機とすべく、APテーブル300の設定情報を書き替え、書き替えた後のAPテーブル300を、有線通信により、情報処理装置121に送信する。次に、S1005において、CPU401は、自装置を親機に設定変更するための処理を行う。
【0046】
次に、S1006において、CPU401は、子機に設定されている撮像装置110に対し、第2無線通信部407を利用した無線通信により、変更指示を送信する。子機に設定されている撮像装置110は、変更指示を受信すると、親機の設定を変更するための処理を行う。そして、子機に設定されている撮像装置110は、設定変更が完了すると、第2無線通信部407を利用した無線通信により、完了通知をクレードル124に装着された撮像装置110に送信する。なお、S1006において、CPU401は、子機に設定されている、情報処理装置121の無線通信部122に対しても、第2無線通信部407を利用した無線通信により、変更指示を送信するものとする。そして、無線通信部122も、他の子機と同様に、親機の設定を変更するための処理を行う。
【0047】
S1006の処理の後、S1007において、CPU401は、第2無線通信部407を介して無線通信により完了通知を受信するまで待機し、完了通知を受信すると(S1007でYes)、処理をS1008へ進める。S1008において、CPU401は、親機に設定されている撮像装置110に対し、第2無線通信部407を利用した無線通信により、変更指示を送信する。親機に設定されている撮像装置110は、変更指示を受信すると、自装置を親機から子機に設定を変更するための処理を行い、処理が完了すると、第2無線通信部407を利用した無線通信により、完了通知を情報処理装置121に送信する。
【0048】
S1008の処理の後、S1009において、情報処理装置121は、親機から子機に設定変更された撮像装置110から、第2無線通信部407を介して無線通信により完了通知を受信するまで待機する。そして、情報処理装置121は、完了通知を受信すると(S1009でYes)、通信管理処理を終了する。なお、第2の実施形態に係る放射線撮影システム100のこれ以外の構成及び処理は、第1の実施形態に係る放射線撮影システム100の構成及び処理と同様である。
【0049】
以上のように、第2の実施形態に係る放射線撮影システム100においても、クレードルに接続された撮像装置110を親機に設定することにより、通信速度の低下を防ぎつつ、安定した経路を介した撮像画像の送信を可能にすることができる。
【0050】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0051】
以上、上述した各実施形態によれば、通信速度の低下を防ぎつつ、安定した経路を介した撮像画像の送信を可能にすることができる。
【0052】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0053】
110 撮像装置
120 情報処理システム
121 情報処理装置
122 無線通信部
123 有線通信部
124 クレードル
図1
図2
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図10