特開2017-7112(P2017-7112A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特開2017-7112印刷装置とその制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-7112(P2017-7112A)
(43)【公開日】2017年1月12日
(54)【発明の名称】印刷装置とその制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20161216BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20161216BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20161216BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20161216BHJP
【FI】
   B41J29/38 Z
   B41J29/00 Z
   B41J29/00 E
   G06F3/12 322
   G06F3/12 304
   G06F3/12 380
   G06F3/12 392
   G06F3/12 336
   G06F3/12 338
   G06F3/12 387
   H04N1/00 107A
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-122118(P2015-122118)
(22)【出願日】2015年6月17日
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【弁理士】
【氏名又は名称】永川 行光
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 盛一
【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061CG02
2C061CG15
2C061CL08
2C061HK19
2C061HN15
2C061HQ06
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA37
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB38
5C062AB42
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC05
5C062AC22
5C062AC39
5C062AC51
5C062AE03
5C062AE15
5C062AF06
5C062AF12
5C062AF15
(57)【要約】
【課題】ログイン機能とIPP認証機能を両方備える印刷装置の場合、ユーザは印刷装置と携帯端末の両方で認証情報を入力する必要がありユーザにとって手間となっていた。
【解決手段】ユーザを認証する認証手段によってユーザが認証済みの状態で、携帯端末と無線通信を行う無線通信手段がダイレクトモードで無線接続している場合、携帯端末との間での認証処理をスキップするように制御し、その無線通信手段で接続されている携帯端末から印刷ジョブに基づいて印刷を実行する。
【選択図】 図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザを認証する認証手段と、
携帯端末と無線通信を行う無線通信手段と、
前記認証手段によってユーザが認証済みの状態で、前記無線通信手段がダイレクトモードで無線接続している場合、前記携帯端末との間での認証処理をスキップするように制御する制御手段と、
前記無線通信手段が前記携帯端末から印刷ジョブに基づいて印刷を実行する印刷手段と、
を有することを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記認証手段によってユーザが認証されてから所定時間が経過したときは、前記制御手段は、更に、前記ユーザをログオフして前記携帯端末との間での認証処理を要求するように制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記認証手段によってユーザが認証済みの状態で、前記無線通信手段がインフラモードで無線接続している場合、前記制御手段は、更に、前記携帯端末との間での認証処理を要求するように制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記携帯端末との間での認証処理を実行するか否かを設定する第1設定手段を更に有し、
前記第1設定手段による設定が前記認証処理を実行しない設定である場合、前記制御手段は、前記携帯端末との間での認証処理をスキップし、前記携帯端末から印刷ジョブを受信して印刷を実行するように制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記携帯端末との間での認証処理を実行するか否かを設定する第1設定手段を更に有し、
前記第1設定手段による設定が前記認証処理を実行する設定である場合、前記制御手段は、前記認証手段によってユーザが認証済みの状態で、前記無線通信手段がダイレクトモードで無線接続している場合、前記携帯端末との間での認証処理をスキップするように制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記認証処理のスキップを許可するか否かを設定する第2設定手段を更に有し、
前記制御手段は、前記第2設定手段の設定が前記認証処理のスキップを許可する設定の場合に、前記携帯端末との間での認証処理をスキップするように制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記携帯端末と前記印刷装置の無線通信がインフラモードからダイレクトモードに切り替えられると、前記携帯端末との間での認証処理をスキップするように制御し、前記携帯端末と前記印刷装置の無線通信がダイレクトモードからインフラモードに切り替えられると、前記携帯端末との間での認証処理をスキップするように制御する手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記認証処理は、IPP(Internet Printing Protocol)認証であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記印刷手段は、IPP(Internet Printing Protocol)を使用してネットワーク経由で印刷することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項10】
印刷装置を制御する制御方法であって、
認証手段が、ユーザを認証する認証工程と、
無線通信手段が、携帯端末と無線通信を行う無線通信工程と、
制御手段が、前記認証工程でユーザが認証済みの状態で、前記無線通信工程でダイレクトモードで無線接続している場合、前記携帯端末との間での認証処理をスキップするように制御する制御工程と、
を有することを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項11】
コンピュータを、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の印刷装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置とその制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複合機やプリンタ等の印刷装置において、無線機能を備えるものが増えている。このような印刷装置を使用するユーザは、携帯端末を操作して印刷装置との間で無線通信を行い、その無線通信で得られた印刷装置のIPアドレスを宛先として印刷データを送信して印刷させることができる。
【0003】
一般に無線通信において、アクセスポイントがなくても携帯端末と印刷装置が直接通信できるダイレクトモードと、アクセスポイントを経由するインフラモードの2種類が存在する。ダイレクトモードでは、携帯端末と印刷装置の双方を操作して接続の設定を行うため、ユーザが印刷装置の近傍にいる状態で無線通信を行うことが前提になる。
【0004】
例えば特許文献1には、Wi−Fi Directを用いて印刷装置と携帯端末を直接無線通信で接続し、携帯端末から印刷装置に印刷データを送信して印刷させることが記載されている。また携帯端末から印刷データを印刷装置に送信する際、印刷装置の不正使用を防止するために認証処理を要求するものがある。この場合の認証方法としては、例えばユーザIDとパスワードの認証情報を携帯端末で入力するように求めるIPP(Internet Printing Protocol)認証が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2014−165594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、印刷装置は、操作パネルを介して入力されるユーザ情報により、ユーザが印刷装置にログインできるログイン機能を備えている。印刷装置で、このログイン機能が有効である場合、ユーザは印刷装置の操作パネルからユーザIDとパスワードを入力する必要がある。
【0007】
また、Wi−Fi Directで、ユーザの携帯端末と印刷装置とが直接無線通信を行う場合、そのユーザは印刷装置にログインする必要があるが、上述のIPP認証機能が有効の場合、ユーザは、更に携帯端末でも認証情報を入力することが求められる。つまり、ログイン機能とIPP認証機能を両方備える印刷装置の場合、ユーザは、印刷装置と携帯端末の両方で認証情報を入力する必要があり、ユーザにとって手間になる。
【0008】
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決することにある。
【0009】
本発明の特徴は、ユーザが携帯端末から印刷装置に印刷ジョブを無線で送信して印刷させる際、印刷装置にユーザがログインしていてユーザの認証が不要と想定される場合に、携帯端末での認証を不要にする技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る印刷装置は以下のような構成を備える。即ち、
ユーザを認証する認証手段と、
携帯端末と無線通信を行う無線通信手段と、
前記認証手段によってユーザが認証済みの状態で、前記無線通信手段がダイレクトモードで無線接続している場合、前記携帯端末との間での認証処理をスキップするように制御する制御手段と、
前記無線通信手段が前記携帯端末から印刷ジョブに基づいて印刷を実行する印刷手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザが携帯端末から印刷装置に印刷ジョブを無線で送信して印刷させる際、携帯端末でのユーザの認証を省略できるため、ユーザの手間を省くことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態1に係る印刷システムの概要を示す図。
図2】実施形態1に係る印刷装置のハードウェア構成を説明するブロック図。
図3】実施形態1に係る携帯端末のハードウェア構成を説明するブロック図。
図4】実施形態1に係る印刷装置と携帯端末のソフトウェア及びソフトウェアが管理するデータの構成を説明する機能ブロック図。
図5】実施形態1に係る携帯端末のローカルUIが操作部に表示するユーザインタフェースの例を示す図。
図6】実施形態1に係る印刷装置の操作部に表示されるIPP認証のオン/オフを切り替えるためのローカルLUIのダイアログボックスの一例を示す図。
図7】実施形態1に係る印刷装置が印刷ジョブを受信する際の認証制御に関する処理を説明するフローチャート。
図8】実施形態1に係る携帯端末が印刷装置に対して印刷ジョブを送信する際の処理を説明するフローチャート。
図9】実施形態2に係る印刷装置の操作部に表示されるIPP認証のオン/オフを設定するためのダイアログボックスの一例を示す図。
図10】実施形態2に係る印刷装置における認証制御と印刷処理を説明するフローチャート。
図11】実施形態3に係る印刷装置が無線通信の接続方式に連動してIPP認証制御を行う処理を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0014】
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る印刷システムの概要を示す図である。
【0015】
印刷装置100は、ネットワーク120に接続されており、このネットワーク120を介してPC110や携帯端末130等の外部装置と通信できる。PC110は、ネットワーク120を介して印刷データを印刷装置100に送信して印刷させることができる。携帯端末130は、アクセスポイント140を介して(インフラモード)、もしくは印刷装置100と直接無線で接続(ダイレクトモード)し、無線で印刷データを印刷装置100に送信して印刷させることができる。印刷データを受信した印刷装置100は、その受信した印刷データに基づいて印刷処理を実行する。
【0016】
次にダイレクトモードについて詳細に説明する。Wi−Fi Directには、DirectモードとAPモードが存在する。Directモードは、印刷装置100と無線通信装置(ここでは携帯端末130)とが1対1で直接無線接続され、これら印刷装置100と携帯端末130との間での無線通信が可能になる。APモードは、印刷装置100が簡易AP(アクセスポイント)とになり、印刷装置100は複数の無線通信装置と同時に接続可能になる。本発明の実施形態はいずれのモードも対象としている。
【0017】
図2は、実施形態1に係る印刷装置100のハードウェア構成を説明するブロック図である。尚、この実施形態1に係る印刷装置100は、スキャナ、プリンタなど有する複合機(多機能処理装置)を想定しているが、スキャナ機能を備えない印刷機能単体のプリンタであってもよい。
【0018】
CPU201は、ROM202に記憶されているブートプログラム実行してHDD204にインストールされているプログラムをRAM203に展開し、その展開したプログラムを実行することにより、この印刷装置100の動作を制御する。CPU201は、制御信号やデータを転送するバス200を介して他のユニットと接続されている。ROM202は、ブートプログラムや各種データを記憶している。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD204は、制御プログラム及び印刷データやスキャン画像等の様々なデータを記憶する。尚、実施形態1に係る印刷装置100では、1つのCPU201が後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の態様であっても構わない。例えば、複数のCPUが協働して後述するフローチャートに示す各処理を実行するようにすることもできる。
【0019】
無線通信部205は、携帯端末130等の無線通信装置との間で無線通信を実行する。無線通信部205が実行する無線通信には、アクセスポイントのような中継装置を介さずに印刷装置100と携帯端末130との間で直接実行されることもある。プリンタI/F206は、プリンタ(プリンタエンジン)207とバス200とを接続する。プリンタ207は、外部装置から受信した印刷データやスキャナ209によって生成されたスキャン画像等に基づいてシートに画像を印刷する。スキャナI/F208は、スキャナ(スキャナエンジン)209とバス200とを接続する。スキャナ209は、原稿を読み取ってスキャン画像データを生成する。スキャナ209によって生成されたスキャン画像データは、プリンタ207によって印刷され、或いはHDD204に記憶される。操作部I/F210は、操作部211とバス200とを接続する。操作部211は、タッチパネル機能を有する表示部やキーボードを備え、各種操作画面を表示する。こうしてユーザは、操作部211を介して印刷装置100に対して指示や情報を入力することができる。ネットワークI/F212は、ネットワーク120に接続されている外部装置との通信を実行する。ネットワークI/F212は、ネットワーク120を介して外部装置から送信された印刷データを受信すると、その受信した印刷データに基づいてプリンタ207により印刷処理が実行される。
【0020】
図3は、実施形態1に係る携帯端末130のハードウェア構成を説明するブロック図である。
【0021】
CPU214は、ROM215に記憶されている制御プログラムを読み出して、携帯端末130の動作を制御するための様々な処理を実行する。CPU214は、バス213によって他のユニットと接続されている。ROM215は、制御プログラムや各種データを記憶している。RAM216は、CPU214の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD217は、画像等の様々なデータを記憶する。無線通信部218は、印刷装置100等の無線通信装置との間で無線通信を実行する。無線通信部218が実行する無線通信は、アクセスポイント140のような中継装置を介さずに印刷装置100と携帯端末130との間で直接実行されることもある。操作部219は、タッチパネル機能を有する表示部やキーボードを備え、操作部I/F219を介して受け取った画面情報に基づいて、各種操作画面を表示する。またユーザが操作部220を介して携帯端末130に対して指示や情報は、操作部I/F219を介して入力される。
【0022】
図4は、実施形態1に係る印刷装置100と携帯端末130のソフトウェア及びソフトウェアが管理するデータの構成を説明する機能ブロック図である。尚、図4における矢印は、主なユースケースにおける機能の呼び出し元と呼び出し先を示している。以下、ソフトウェアの機能とソフトウェアが管理するデータについて説明する。
【0023】
印刷装置100のマルチホーム制御400は、複数の無線接続を行うか否か、またダイレクトモードとインフラモードの切り替えを制御する。ローカルUI401は、ユーザが操作可能なユーザインタフェースを操作部211に表示して印刷装置100が持つ機能をユーザに提供する。ユーザ認証システム412は、例えばローカルUI401を介したユーザの認証を行う。設定UI413は、例えば図6に示すような画面を操作部211に表示してIPP認証を行うか否か等の設定を行う。認証設定414は、設定UI413で設定されたIPP認証を行うか否かを示す設定を保持する。ユーザDB415は、ユーザのIDとパスワードとを関連付けて記憶している。パスワードポリシー設定4176は、ユーザのパスワードとして大文字や数字を用いるか等の設定を保持している。認証処理テーブル418は、暗号化、復号化装置等の分野で活用される。認証ログ418は、ユーザ認証システム412におけるユーザの認証の履歴を記憶している。
【0024】
図5は、実施形態1に係る携帯端末130のローカルUI419が操作部220に表示するユーザインタフェースの例を示す図で、ここでは操作部220でユーザを認証するためのユーザ認証画面の一例を示している。ここで例えば、ユーザは、ユーザ名とパスワードを入力して認証を行い、認証に成功すると携帯端末130のローカルUI(ユーザインタフェース)を利用して、HDD217から取得した電子ドキュメントを印刷装置100に送信して印刷させることができる。
【0025】
携帯端末130は、ウェブブラウザ420、ファイル管理ツール422、MFP管理ツール424、IPP管理ツール426などのソフトウェアを備える。
【0026】
ウェブブラウザ420は、印刷装置100のHTTPサーバ402と通信するためのHTTPクライアント421としての機能を備える。印刷装置100のHTTPサーバ402は、ウェブブラウザ420から要求を受けて、リモートUI403を呼び出す。リモートUI403は、ウェブブラウザ420を操作するユーザに対して、HTMLで記載されたユーザインタフェースを提供する。またHTTPサーバ402は、携帯端末130からの要求に対する応答として、リモートUI403から取得したHTMLをウェブブラウザ420に返却する。
【0027】
ファイル管理ツール422は、印刷装置100のSMB/CIFSサーバ404と通信するためのSMB/CIFSクライアント423としての機能を備える。SMB/CIFSサーバ404は、NTLM認証プロトコルを処理するNTLM認証処理部405を備える。SMB/CIFSサーバ404は、ファイル管理ツール422からファイルの閲覧やファイル保存などの要求を受けると、文書管理サービス406を呼び出す。文書管理サービス406は、HDD204に保存された電子ドキュメント(PDF、JPEG、PNG、DOCなどの拡張子を持つファイル)の閲覧・更新、新規ファイルの保存などを行う機能を備える。
【0028】
MFP管理ツール424は、印刷装置100のSNMPサーバ407にアクセスして、印刷装置100が備えるMIB411にアクセスするためのSNMPクライアント425としての機能を備える。SNMPサーバ407は、SNMP version3 のUSM (User−based Security Model)で規定されているユーザ認証プロトコルを処理するUSM認証処理部408を備える。SNMPサーバ407は、MFP管理ツール424からのアクセス要求を受けて、MIB(Management Information Base)411に保存されたデータの参照や設定を行う。
【0029】
IPP管理ツール426は、印刷装置100のIPPサーバ409と通信するためのIPPクライアント427としての機能を備える。IPPサーバ409はIPPクライアント427から要求を受けて、IPP認証処理部410を呼び出す。IPPサーバ409は携帯端末130からの要求の応答として、IPP認証処理部410から取得した認証情報をIPPクライアント427に返却する。
【0030】
図6は、実施形態1に係る印刷装置100の操作部211に表示されるIPP認証のオン/オフを切り替えるためのローカルLUIのダイアログボックスの一例を示す図である。
【0031】
ボタン601は、IPP印刷のオン/オフを設定するためのボタンである。ダイアログ602は、IPP認証のオン/オフを切り替えるボタンを含んでいる。ここでボタン601が押下されてIPP印刷がオンに設定されているとき、IPP認証のオン/オフの切り替えがダイアログ602が表示され、ON,OFFボタンによりIPP認証のオン/オフを指示できる。IPP印刷は、インターネットプリンティングプロトコル(IPP)で、携帯端末130と印刷装置100との間で印刷データなどをやりとりして印刷を行うものである。IPP認証のオン/オフは、IPP印刷時に、ユーザ名とパスワードによる認証を、印刷装置100と携帯端末130で行うかどうかを選択するものである。この画面で設定された内容は、RAM203に保存され後述の処理で参照される。
【0032】
図7は、実施形態1に係る印刷装置100が印刷ジョブを受信する際の認証制御に関する処理を説明するフローチャートである。この処理は、RAM203に展開されたプログラムをCPU201が実行することにより実現される。
【0033】
S701でCPU201は、IPP認証がオンに設定されているかどうかを判定する。これは図6の画面でダイアログボックス602のIPP認証がONボタンがオンされてIPP認証を行うように設定されているかどうかを判定し、オンに設定されていればS702に進むが、オフに設定されていればS706に進む。S706でCPU201は、IPP認証無しで携帯端末130から印刷ジョブを受信して印刷を実行する。
【0034】
S702でCPU201は、ユーザがローカルUI401から印刷装置100にログインしているか否か、即ち、認証済かどうか判定し、ログインしていると判定するとS703に進み、そうでないときはS707に進む。S703でCPU201は、携帯端末130とダイレクトモードで接続されているか否かを判定し、ダイレクトモードで接続されていると判定するとS704に進み、インフラモードで接続されていると判定するとS707に進む。S704でCPU201は、印刷装置100にユーザがログインして所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間経過していると判定するとS709に進み、ローカルUIからログオフをして、この処理を終了する。一方、S704で所定時間が経過していないと判定したときはS705に進み、CPU201はIPP認証をスキップしてS706に進む。S706でCPU201は、携帯端末130から印刷ジョブを受信して印刷処理を実行し、この処理終了する。
【0035】
またS707でCPU201は、携帯端末130のCPU214と協働してIPP認証を行ってS708に進む。S708でCPU201は、CPU214との協働でIPP認証に成功したか否かを判定し、成功したと判定するとS706に進むが、そうでないときはこの処理を終了する。
【0036】
この処理により、ユーザが印刷装置100にローカルUIでログインし、且つ携帯端末130とダイレクトモードで接続しているときは、ユーザが印刷装置100の近くにいると判断してIPP認証処理をスキップしている。これにより携帯端末130における認証処理を省略できる。また、ユーザが印刷装置100にローカルUIでログインし、且つ携帯端末130とダイレクトモードで接続していても、ローカルUIでログインしてから所定時間が経過しているときはユーザが印刷装置100の近くにいない可能性が高い。従って、このような場合は、一旦、ログインしているユーザをログオフして、再度ユーザがログインして初めて印刷できるようにしている。
【0037】
図8は、実施形態1に係る携帯端末130が印刷装置100に対して印刷ジョブを送信する際の処理を説明するフローチャートである。この処理は、RAM215に展開されたプログラムをCPU214が実行することにより実現される。
【0038】
まずS801でCPU214は、印刷装置100に対して接続要求を送信してS802に進む。S802でCPU214は、その接続要求に対して印刷装置100から接続要求に対する許可応答を受信したか否かを判定し、許可応答を受信しないときはそのまま処理を終了する。S802で許可を受信するとS803に進みCPU214は、印刷ジョブの開始要求を印刷装置100に送信する。次にS804に進みCPU214は、S803で送信した印刷ジョブの開始要求に対して、印刷装置100から許可応答を受信したか否かを判定し、許可応答を受信したときはS807に進み、そうでないときはS805に進む。S805でCPU214は、IPP認証情報の入力要求を携帯端末130のローカルUI419で行ってS806に進む。このときCPU214は、例えば図5に示すような画面を操作部220に表示してIPP認証情報の入力を受け付ける。そしてS806でCPU214は、入力されたIPP認証情報と共に印刷ジョブの開始要求を印刷装置100に送信してS804に進む。
【0039】
S804でCPU214は、許可応答を印刷装置100から受信したと判定するとS807に進みCPU214は、印刷ジョブを印刷装置100に送信してS808に進む。S808でCPU214は、印刷装置100に対し切断要求を送信して、この処理を終了する。
【0040】
尚、印刷装置100でユーザがログインして所定時間内で、かつ携帯端末130との無線通信がダイレクトモードであれば、S804で印刷ジョブの開始要求に対して印刷装置100から許可応答が返送されてくる。従って、携帯端末130は、IPP認証を行うことなく印刷ジョブを印刷装置に送信して印刷させることができる。
【0041】
以上説明したように実施形態1によれば、印刷装置でユーザがログインして所定時間内で、かつ携帯端末との無線通信がダイレクトモードであれば、携帯端末との間でのIPP認証を省略して印刷ジョブを実行できる。
【0042】
[実施形態2]
実施形態1では、無線通信の接続形式(ダイレクトモードか、インフラモードか)と、IPP認証のオン/オフと、印刷装置でのローカルUIのログイン状態に応じてIPP認証の制御方法に関する説明を行った。これに対して実施形態2では、前述の実施形態1に加えて、IPP認証の省略を許可するか否かの設定を設けることを特徴としている。尚、実施形態2に係る印刷システム、印刷装置100、携帯端末130のハードウェア構成は前述の実施形態1と同じであるため、その説明を省略する。
【0043】
図9は、実施形態2に係る印刷装置100の操作部211に表示されるIPP認証のオン/オフを設定するためのダイアログボックスの一例を示す図である。
【0044】
ボタン901は、IPP印刷のオン/オフを切り替えるボタンである。IPP印刷がオンの場合、さらにIPP認証のオン/オフを設定するボタン902、認証省略のオン/オフを設定するボタン903が表示される。この画面で設定された内容は、RAM203に保存され後述の処理で参照される。
【0045】
図10は、実施形態2に係る印刷装置100における認証制御と印刷処理を説明するフローチャートである。この処理は、RAM203に展開されたプログラムをCPU201が実行することにより実現される。
【0046】
先ずS1001でCPU201は、印刷装置100で、図9の画面でIPP認証がオンに設定されているか否かを判定し、IP認証がオンに設定されていると判定するとS1002に進み、オフに設定されていると判定するとS1006に進む。S1002でCPU201は、ユーザがローカルUI401でログインしているか否かを判定し、ログイン済みと判定するとS1003に進み、そうでないときはS1007に進む。S1003でCPU201は、携帯端末130とダイレクトモードで接続されているか否か判定し、ダイレクトモードで接続されているときはS1004に進み、インフラモードで接続されているときはS1007に進む。S1004でCPU201は、図9の画面で、IPP認証の省略を許可するのがオンに設定されているかどうか判定し、そうであればS1005に進み、そうでないときはS1007に進む。S1005でCPU201は、IPP認証をスキップしてS1006に進む。S1006でCPU201は、携帯端末130から印刷ジョブを受信して印刷処理を実行して、この処理を終了する。
【0047】
一方、ユーザがローカルUI401でログインしていない場合、或いはダイレクトモードでない場合、更にはIPP認証の省略が許可されていないときはS1007に進みCPU201は、携帯端末130のCPU214とともにIPP認証を行う。そしてS1008に進みCPU201とCPU214は、IPP認証に成功したか否かを判定し、認証に成功した場合はS1006に進み、そうでないときは、この処理を終了する。S1006でCPU201は、携帯端末130から印刷ジョブを受信して印刷処理を実行して、この処理を終了する。
【0048】
以上説明したように実施形態2によれば、実施形態1の構成に加えて、印刷装置でIPP認証の省略を許可するか否かを設定できる。これにより、印刷装置でユーザがログインしていて、かつ携帯端末との無線通信がダイレクトモードで、IPP認証の省略が許可されていれば、携帯端末との間でのIPP認証を省略して携帯端末から印刷装置に印刷ジョブを発行できる。
【0049】
[実施形態3]
上述の実施形態1では、無線通信の接続形式とIPP認証が独立して設定されている構成における認証制御の説明を行った。これに対して実施形態3では、IPP認証のオン/オフがユーザの設定で行われるのではなく、無線通信の接続形式に連動して設定されることを特徴としている。尚、実施形態3に係る印刷システム、印刷装置100、携帯端末130のハードウェア構成は前述の実施形態1と同じであるため、その説明を省略する。
【0050】
図11は、実施形態3に係る印刷装置100が無線通信の接続方式に連動してIPP認証制御を行う処理を説明するフローチャートである。印刷装置100のソフトウェアは印刷装置100のROM202、或いはHDD204にプログラムとして記憶されており、実行時RAM203に展開されたプログラムをCPU201が実行することにより以下に説明する機能を実現する。
【0051】
この処理は、マルチホームでない場合、無線接続方式に連動して開始される。まずS1101でCPU201は、無線通信の接続モード変更のトリガを受信するとS1102に進む。S1102でCPU201は、無線接続モードがインフラモードからダイレクトモードに切り替えられたか否かを判定する。そうであればS1103に進み、そうでないときはS1104に進む。S1103でCPU201は、IPP認証をオンからオフに変更、即ち、IPP認証を不要に設定して、この処理を終了する。一方、S1104でCPU201は、IPP認証をオフからオンに変更、即ち、IPP認証を必要と設定して、この処理を終了する。
【0052】
以上説明したように実施形態3によれば、印刷装置と携帯端末との無線通信接続の形態に応じて、PP認証の省略を許可するか否かを設定できる。これにより、印刷装置と携帯端末との無線接続をダイレクトモードに切り替えることにより、IPP認証を省略して携帯端末から印刷装置に印刷ジョブを発行できる。
【0053】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0054】
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
【符号の説明】
【0055】
100…印刷装置、110…PC,120…ネットワーク、130…携帯端末、140…アクセスポイント、201,214…CPU、211,220…操作部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11