特表-14097416IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2014年6月26日
【発行日】2017年1月12日
(54)【発明の名称】回転電機
(51)【国際特許分類】
   H02K 9/08 20060101AFI20161216BHJP
   H02K 3/24 20060101ALI20161216BHJP
【FI】
   H02K9/08 B
   H02K3/24 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】16
【出願番号】特願2014-552808(P2014-552808)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2012年12月19日
(11)【特許番号】特許第6029689号(P6029689)
(45)【特許公報発行日】2016年11月24日
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
(74)【代理人】
【識別番号】100094916
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 啓吾
(74)【代理人】
【識別番号】100073759
【弁理士】
【氏名又は名称】大岩 増雄
(74)【代理人】
【識別番号】100127672
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 憲治
(74)【代理人】
【識別番号】100088199
【弁理士】
【氏名又は名称】竹中 岑生
(72)【発明者】
【氏名】山本 直樹
【住所又は居所】東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 三菱電機株式会社内
【テーマコード(参考)】
5H603
5H609
【Fターム(参考)】
5H603AA11
5H603BB12
5H603CA02
5H603CB02
5H609PP02
5H609PP07
5H609PP09
5H609QQ13
5H609QQ14
5H609RR37
5H609RR43
(57)【要約】
回転子コイル(22)に形成された通風流路(22a)が、回転子コイル(22)の幅方向(D)に2列に形成され、長手方向(E)に間隔を隔てて複数位置に同一形状にて形成され、通風流路(22a)の長手方向(E)の幅寸法を(W1)、通風流路(22a)の一端から隣接する他の通風流路(22a)の一端までの幅寸法を(W2)としたとき、0.3≦W2/W1≦0.7 ・・・(式1)、回転子コイル(22)の幅寸法を(W3)、通風流路(22a)の幅寸法を(W4)としたとき、0.025≦W4/W3≦0.08 ・・・(式2)の関係がそれぞれ成り立つように形成されている回転電機。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転子と、上記回転子の外周に配設された固定子とを備えた回転電機において、
上記回転子は、
上記回転子の外周面の軸方向に形成され、かつ、上記回転子の円周方向に間隔を隔てて複数形成されたコイルスロットと、
上記各コイルスロット底部に上記回転子の軸方向にそれぞれ開口するように形成されたサブスロットと、
上記各コイルスロット内の上記各サブスロット上にそれぞれ収納して形成された巻線導体と、
上記各巻線導体を上記コイルスロット内にそれぞれ固定させるように形成されるとともに上記回転子の半径方向に穴部が形成されたウエッジとを有し、
上記各巻線導体には、上記サブスロットから上記ウエッジ方向へ冷却ガスが流れるように貫通する上記回転子の半径方向通風流路が、上記巻線導体の幅方向に2列に形成され、かつ、
当該2列通風流路が上記巻線導体の長手方向に間隔を隔てて複数位置に同一形状にて形成され、かつ、
上記通風流路の上記巻線導体の長手方向の幅寸法をW1、上記通風流路の一端から上記通風流路の上記巻線導体の長手方向に隣接する他の上記通風流路の一端までの幅寸法をW2としたとき、
0.3≦W2/W1≦0.7 ・・・(式1)
上記巻線導体の幅寸法をW3、1つの上記通風流路の幅寸法をW4としたとき、
0.025≦W4/W3≦0.08 ・・・(式2)
の関係がそれぞれ成り立つように形成されている回転電機。
【請求項2】
請求項1の回転電機において、
0.025≦W4/W3≦0.05 ・・・(式3)
の関係が成り立つように形成されている回転電機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、冷却効果を十分に発揮することができる回転電機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の回転電機は、回転子鉄心に設けられた複数のスロットに収納され、板状の導体が絶縁物を介して複数段積み重ねられた巻線導体を有し、複数の導体それぞれおよび複数の絶縁物それぞれには冷却ガスが回転子鉄心の径方向に流れつつ回転子鉄心の軸方向に流れる複数の通風路を形成するための貫通孔が複数穿設されてなる回転子巻線を備えた回転電機において、複数の貫通孔それぞれを導体の幅方向に対して複数列構成し、導体の幅寸法をWC、複数列構成の貫通孔又は通風路の導体の幅方向に対する幅寸法の合計をWHとしたとき、
0.2≦WH/WC≦0.7
の関係が成立するように、複数列構成の貫通孔又は通風路の通風面積を設定したものである(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−139050号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の回転電機は、導体の幅寸法をWC、複数列構成の貫通孔又は通風路の導体の幅方向に対する幅寸法の合計をWHとしたとき、0.2≦WH/WC≦0.7が成り立つように形成されている。このため、例えば、2列にて貫通孔が形成される場合であれば、1つの貫通孔は、0.1≦WH/WC≦0.35が成り立つように形成されていると考えられる。しかしながら、このような条件が成り立つように形成しても冷却効果が十分に発揮されていないという問題点があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、冷却効果を十分に発揮することができる回転電機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の回転電機は、
上記回転子は、
上記回転子の外周面の軸方向に形成され、かつ、上記回転子の円周方向に間隔を隔てて複数形成されたコイルスロットと、
上記各コイルスロット底部に上記回転子の軸方向にそれぞれ開口するように形成されたサブスロットと、
上記各コイルスロット内の上記各サブスロット上にそれぞれ収納して形成された巻線導体と、
上記各巻線導体を上記コイルスロット内にそれぞれ固定させるように形成されるとともに上記回転子の半径方向に穴部が形成されたウエッジとを有し、
上記各巻線導体には、上記サブスロットから上記ウエッジ方向へ冷却ガスが流れるように貫通する上記回転子の半径方向通風流路が、上記巻線導体の幅方向に2列に形成され、かつ、
当該2列通風流路が上記巻線導体の長手方向に間隔を隔てて複数位置に同一形状にて形成され、かつ、
上記通風流路の上記巻線導体の長手方向の幅寸法をW1、上記通風流路の一端から上記通風流路の上記巻線導体の長手方向に隣接する他の上記通風流路の一端までの幅寸法をW2としたとき、
0.3≦W2/W1≦0.7 ・・・(式1)
上記巻線導体の幅寸法をW3、1つの上記通風流路の幅寸法をW4としたとき、
0.025≦W4/W3≦0.08 ・・・(式2)
の関係がそれぞれ成り立つように形成されているものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明の回転電機は、上記に示したように構成されているため、冷却効果を十分に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】この発明の実施の形態1の回転電機の構成を示す図である。
図2図1に示した回転電機の部分拡大図である。
図3図2に示した回転電機の回転子コイルの部分拡大図である。
図4図1に示した回転電機の特性を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
以下、本願発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の形態1における回転電機の構成の断面を示す図、図2図1に示した回転電機の回転子の詳細を示した部分拡大斜視図、図3図2に示した回転電機の回転子のコイルの詳細を示した部分上面図、図4図1に示した回転電機における「通風流路22aの幅寸法W4/回転子コイル22の幅寸法W3」と、温度上昇との関係を示した図である。
【0010】
図において、回転電機1は、回転子2と、固定子3と、冷却器4と、回転軸6とを備えている。固定子3は、円筒状に形成されており、回転子2の外周に配設されている。回転子2は、回転軸6の回転により回転する。冷却器4は、回転電機1を冷却した冷却ガス5を冷却して、再度、回転電機1内に戻すものである。また、回転子2は、コイルスロット20と、サブスロット21と、巻線導体としての回転子コイル22と、ウエッジ23とを備えている。そして、コイルスロット20は、回転子2の外周面の軸方向Aに形成され、かつ、回転子2の円周方向Bに間隔を隔てて複数個形成されている。
【0011】
そして、サブスロット21は、各コイルスロット20の底部20aに形成され、かつ、回転子2の軸方向Aにそれぞれ開口するように形成されている。回転子コイル22は、各コイルスロット20内の各サブスロット21上にそれぞれ収納して形成されている。そして、ウエッジ23は、遠心力のかかる各回転子コイル22を各コイルスロット20内にそれぞれ固定保持させるために形成されている。そして、ウエッジ23は、回転子2の半径方向Cに穴部23aを備えている。
【0012】
そして、各回転子コイル22には、複数の通風流路22aがそれぞれ形成されている。これら通風流路22aは、サブスロット21からウエッジ23の方向へ冷却ガス5が流れるように、回転子コイル22を回転子2の半径方向Cに貫通して形成されている。冷却ガス5は、サブスロット21を通過することで軸方向に流れつつ回転子コイル22の半径方向に設けた通風流路22aを通過しウエッジ23の孔部23aを流れている。これにより、冷却ガス5は回転子2を冷却している。
【0013】
通風流路22aは、回転子コイル22の幅方向Dに2列に形成されている。そして、2列通風流路22aが、回転子コイル22の長手方向E(この長手方向Eは、回転子2の軸方向Aと同一方向である)に間隔を隔てて複数位置に同一形状にて形成されている。さらに、通風流路22aの回転子コイル22の長手方向Eの幅寸法をW1とする。そして、通風流路22aの一端から通風流路22aの回転子コイル22の長手方向Eに隣接する他通風流路22aの一端までの幅寸法をW2とする。
そして、
0.3≦W2/W1≦0.7 ・・・(式1)
の関係が成り立つ。
【0014】
さらに、回転子コイル22の幅寸法をW3とする。
そして、1つの通風流路22aの幅寸法をW4とする。
そして、
0.025≦W4/W3≦0.08 ・・・(式2)
の関係が成り立つように形成されている。
【0015】
さらに、最適には、
0.025≦W4/W3≦0.05 ・・・(式3)
関係が成り立つように形成されている。
【0016】
この発明は、回転子コイル22の通風流路22aの形状を最適な形状にて形成することにより、冷却性能をより向上させ、最適な回転電機1を提供するものである。上記のように構成された実施の形態1の回転電機1の通風流路22aが形成された根拠について説明する。上記に示したよう回転子コイル22の幅方向Dに2列に通風流路22aが並んで形成されている回転子コイル22は、通風流路22aの形状が回転子コイル22の温度を大きく左右する。
【0017】
回転子温度解析モデルを作成することで回転子コイル温度を正確に計算することが可能になった。そこで、回転子2の温度解析モデルを用いて、通風流路22aが2列の場合の形状による温度を比較した結果を図4に示す。この図4は、回転子コイル22の幅寸法W3に対する通風流路22aの幅寸法W4を横軸に、回転子コイル22の温度上昇を縦軸にして、これらの関係について示している。また、通風流路22aの幅寸法W1と、通風流路22aから隣接する他通風流路22aの一端までの幅寸法W2との関係、W2/W1=ηの値が、0.3、0.5、0.7の条件での結果を示している。これらηの値を用いたのは、一般的に通風流路22aの幅寸法W3は、η=0.3〜0.7までの範囲で形成されていることが多いためである。
【0018】
これらの条件での結果から、設定したηの値がいずれであっても、W3/W4の値が0.025から0.08の範囲T1、すなわち、η=0.7において温度上昇が極小となる値(0.025)から、η=0.3〜0.7においての温度上昇における交差点の値(0.08)までであれば、冷却効果の高い条件であることが判明した。さらに、最適な条件としては、η=0.7において温度上昇が極小となる値(0.025)から、η=0.3において温度上昇が極小となる値(0.05)まで、W3/W4の値が0.025から0.05の範囲T2が冷却効果が最適条件であることが判明した。
【0019】
上記のように構成された実施の形態1の回転電機によれば、通風流路の形状を冷却効果に優れた形状にて形成しているため、回転電機の冷却を効率よく行うことができる。また、効率よく冷却することによって回転子コイルに流す界磁電流を大きくすることができるため回転電機の出力アップが可能になる。
【0020】
尚、本願発明は、冷却器の構成および冷却ガスの種類などに依存するものではなく、冷却器4が設置されていない場合であっても、同様に行い、同様の効果を奏することができる。また、冷却ガス5は、空気、また冷媒としての空気以外のガスのいずれであってもよく、同様に行うことができ、同様の効果を奏することができる。
【0021】
尚、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
図1
図2
図3
図4

【手続補正書】
【提出日】2015年1月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転子と、上記回転子の外周に配設された固定子とを備えた回転電機において、
上記回転子は、
上記回転子の外周面の軸方向に形成され、かつ、上記回転子の円周方向に間隔を隔てて複数形成されたコイルスロットと、
上記各コイルスロット底部に上記回転子の軸方向にそれぞれ開口するように形成されたサブスロットと、
上記各コイルスロット内の上記各サブスロット上にそれぞれ複数段積み重ねられた巻線導体と、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体を上記コイルスロット内にそれぞれ固定させるように形成されるとともに上記回転子の半径方向に穴部が形成されたウエッジとを有し、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体には、上記サブスロットから上記ウエッジ方向へ冷却ガスが流れるように貫通する通風流路が、上記巻線導体の長手方向を長手として上記巻線導体の幅方向に2列に形成され、かつ、
当該2列通風流路が上記巻線導体の長手方向に間隔を隔てて複数位置に同一形状にて形成され、かつ、
上記通風流路の長手方向の幅寸法をW1、上記通風流路の一端から上記通風流路の上記巻線導体の長手方向に隣接する他の上記通風流路の一端までの幅寸法をW2としたとき、
0.3≦W/W≦0.7 ・・・(式1)
上記巻線導体の幅寸法をW3、1つの上記通風流路の幅寸法をW4としたとき、
0.025≦W4/W3≦0.08 ・・・(式2)
の関係がそれぞれ成り立つように形成されている回転電機。
【請求項2】
請求項1の回転電機において、
0.025≦W4/W3≦0.05 ・・・(式3)
の関係が成り立つように形成されている回転電機。
【請求項3】
回転子と、上記回転子の外周に配設された固定子とを備えた回転電機において、
上記回転子は、
上記回転子の外周面の軸方向に形成され、かつ、上記回転子の円周方向に間隔を隔てて複数形成されたコイルスロットと、
上記各コイルスロット底部に上記回転子の軸方向にそれぞれ開口するように形成されたサブスロットと、
上記各コイルスロット内の上記各サブスロット上にそれぞれ複数段積み重ねられた巻線導体と、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体を上記コイルスロット内にそれぞれ固定させるように形成されるとともに上記回転子の半径方向に穴部が形成されたウエッジとを有し、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体には、上記サブスロットから上記ウエッジ方向へ冷却ガスが流れるように貫通する通風流路が、上記巻線導体の長手方向を長手として上記巻線導体の幅方向に2列に形成され、かつ、
当該2列通風流路が上記巻線導体の長手方向に間隔を隔てて複数位置に同一形状にて形成され、かつ、
上記通風流路の長手方向の幅寸法をW1、上記通風流路の一端から上記通風流路の上記巻線導体の長手方向に隣接する他の上記通風流路の一端までの幅寸法をW2としたとき、
0.3≦W1/W2≦0.7 ・・・(式1)
の条件で、上記巻線導体の幅寸法をW3、1つの上記通風流路の幅寸法をW4としたとき、W4/W3の値が
η=W1/W2=0.7において温度上昇が極小値となる値を最小値とし、η=W1/W2=0.3〜0.7において温度上昇における交差点の値を最大値とする範囲となるように上記通風流路が形成されている回転電機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
この発明の回転電機は、
上記回転子は、
上記回転子の外周面の軸方向に形成され、かつ、上記回転子の円周方向に間隔を隔てて複数形成されたコイルスロットと、
上記各コイルスロット底部に上記回転子の軸方向にそれぞれ開口するように形成されたサブスロットと、
上記各コイルスロット内の上記各サブスロット上にそれぞれ複数段積み重ねられた巻線導体と、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体を上記コイルスロット内にそれぞれ固定させるように形成されるとともに上記回転子の半径方向に穴部が形成されたウエッジとを有し、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体には、上記サブスロットから上記ウエッジ方向へ冷却ガスが流れるように貫通する通風流路が、上記巻線導体の長手方向を長手として上記巻線導体の幅方向に2列に形成され、かつ、
当該2列通風流路が上記巻線導体の長手方向に間隔を隔てて複数位置に同一形状にて形成され、かつ、
上記通風流路の長手方向の幅寸法をW1、上記通風流路の一端から上記通風流路の上記巻線導体の長手方向に隣接する他の上記通風流路の一端までの幅寸法をW2としたとき、
0.3≦W/W≦0.7 ・・・(式1)
上記巻線導体の幅寸法をW3、1つの上記通風流路の幅寸法をW4としたとき、
0.025≦W4/W3≦0.08 ・・・(式2)
の関係がそれぞれ成り立つように形成されている。
また、この発明の回転電機は、
上記回転子は、
上記回転子の外周面の軸方向に形成され、かつ、上記回転子の円周方向に間隔を隔てて複数形成されたコイルスロットと、
上記各コイルスロット底部に上記回転子の軸方向にそれぞれ開口するように形成されたサブスロットと、
上記各コイルスロット内の上記各サブスロット上にそれぞれ複数段積み重ねられた巻線導体と、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体を上記コイルスロット内にそれぞれ固定させるように形成されるとともに上記回転子の半径方向に穴部が形成されたウエッジとを有し、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体には、上記サブスロットから上記ウエッジ方向へ冷却ガスが流れるように貫通する通風流路が、上記巻線導体の長手方向を長手として上記巻線導体の幅方向に2列に形成され、かつ、
当該2列通風流路が上記巻線導体の長手方向に間隔を隔てて複数位置に同一形状にて形成され、かつ、
上記通風流路の長手方向の幅寸法をW1、上記通風流路の一端から上記通風流路の上記巻線導体の長手方向に隣接する他の上記通風流路の一端までの幅寸法をW2としたとき、
0.3≦W1/W2≦0.7 ・・・(式1)
の条件で、上記巻線導体の幅寸法をW3、1つの上記通風流路の幅寸法をW4としたとき、W4/W3の値が
η=W1/W2=0.7において温度上昇が極小値となる値を最小値とし、η=W1/W2=0.3〜0.7において温度上昇における交差点の値を最大値とする範囲となるように上記通風流路が形成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
通風流路22aは、回転子コイル22の幅方向Dに2列に形成されている。そして、2列通風流路22aが、回転子コイル22の長手方向E(この長手方向Eは、回転子2の軸方向Aと同一方向である)に間隔を隔てて複数位置に同一形状にて形成されている。さらに、通風流路22aの回転子コイル22の長手方向Eの幅寸法をW1とする。そして、通風流路22aの一端から通風流路22aの回転子コイル22の長手方向Eに隣接する他通風流路22aの一端までの幅寸法をW2とする。
そして、
0.3≦W/W≦0.7 ・・・(式1)
の関係が成り立つ。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
回転子温度解析モデルを作成することで回転子コイル温度を正確に計算することが可能になった。そこで、回転子2の温度解析モデルを用いて、通風流路22aが2列の場合の形状による温度を比較した結果を図4に示す。この図4は、回転子コイル22の幅寸法W3に対する通風流路22aの幅寸法W4を横軸に、回転子コイル22の温度上昇を縦軸にして、これらの関係について示している。また、通風流路22aの幅寸法W1と、通風流路22aから隣接する他通風流路22aの一端までの幅寸法W2との関係、W/W=ηの値が、0.3、0.5、0.7の条件での結果を示している。これらηの値を用いたのは、一般的に通風流路22aの幅寸法Wは、η=0.3〜0.7までの範囲で形成されていることが多いためである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
これらの条件での結果から、設定したηの値がいずれであっても、W/Wの値が0.025から0.08の範囲T1、すなわち、η=0.7において温度上昇が極小となる値(0.025)から、η=0.3〜0.7においての温度上昇における交差点の値(0.08)までであれば、冷却効果の高い条件であることが判明した。さらに、最適な条件としては、η=0.7において温度上昇が極小となる値(0.025)から、η=0.3において温度上昇が極小となる値(0.05)まで、W/Wの値が0.025から0.05の範囲T2が冷却効果が最適条件であることが判明した。

【手続補正書】
【提出日】2015年10月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転子と、上記回転子の外周に配設された固定子とを備えた回転電機において、
上記回転子は、
上記回転子の外周面の軸方向に形成され、かつ、上記回転子の円周方向に間隔を隔てて複数形成されたコイルスロットと、
上記各コイルスロット底部に上記回転子の軸方向にそれぞれ開口するように形成されたサブスロットと、
上記各コイルスロット内の上記各サブスロット上にそれぞれ複数段積み重ねられた巻線導体と、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体を上記コイルスロット内にそれぞれ固定するとともに上記回転子の半径方向に穴部を形成したウエッジとを有し、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体には、上記サブスロットから上記ウエッジ方向へ冷却ガスを流す通風流路が貫通し、該通風流路は上記巻線導体の長手方向を長手として上記巻線導体の幅方向に2列で、かつ、
当該2列通風流路が上記巻線導体の長手方向に間隔を隔てて複数位置に同一形状にて形成され、かつ、
上記通風流路の長手方向の幅寸法をW1、上記通風流路の一端から上記通風流路の上記巻線導体の長手方向に隣接する他の上記通風流路の一端までの幅寸法をW2としたとき、
0.3≦W1/W2≦0.7 ・・・(式1)
上記巻線導体の幅寸法をW3、1つの上記通風流路の幅寸法をW4としたとき、
0.025≦W4/W3≦0.08 ・・・(式2)
の関係がそれぞれ成り立つことを特徴とする回転電機。
【請求項2】
請求項1の回転電機において、
0.025≦W4/W3≦0.05 ・・・(式3)
の関係が成り立つことを特徴とする回転電機。
【請求項3】
回転子と、上記回転子の外周に配設された固定子とを備えた回転電機において、
上記回転子は、
上記回転子の外周面の軸方向に形成され、かつ、上記回転子の円周方向に間隔を隔てて複数形成されたコイルスロットと、
上記各コイルスロット底部に上記回転子の軸方向にそれぞれ開口するように形成されたサブスロットと、
上記各コイルスロット内の上記各サブスロット上にそれぞれ複数段積み重ねられた巻線導体と、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体を上記コイルスロット内にそれぞれ固定するとともに上記回転子の半径方向に穴部を形成したウエッジとを有し、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体には、上記サブスロットから上記ウエッジ方向へ冷却ガスを流す通風流路が貫通し、該通風流路は上記巻線導体の長手方向を長手として上記巻線導体の幅方向に2列で、かつ、
当該2列通風流路が上記巻線導体の長手方向に間隔を隔てて複数位置に同一形状にて形成され、かつ、
上記通風流路の長手方向の幅寸法をW1、上記通風流路の一端から上記通風流路の上記巻線導体の長手方向に隣接する他の上記通風流路の一端までの幅寸法をW2としたとき、
0.3≦W1/W2≦0.7 ・・・(式1)
の条件で、上記巻線導体の幅寸法をW3、1つの上記通風流路の幅寸法をW4としたとき、W4/W3の値が
η=W1/W2=0.7において温度上昇が極小値となる値を最小値とし、η=W1/W2=0.3〜0.7において温度上昇における交差点の値を最大値とする範囲となることを特徴とする回転電機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
この発明の回転電機は、
上記回転子は、
上記回転子の外周面の軸方向に形成され、かつ、上記回転子の円周方向に間隔を隔てて複数形成されたコイルスロットと、
上記各コイルスロット底部に上記回転子の軸方向にそれぞれ開口するように形成されたサブスロットと、
上記各コイルスロット内の上記各サブスロット上にそれぞれ複数段積み重ねられた巻線導体と、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体を上記コイルスロット内にそれぞれ固定するとともに上記回転子の半径方向に穴部を形成したウエッジとを有し、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体には、上記サブスロットから上記ウエッジ方向へ冷却ガスを流す通風流路が貫通し、該通風流路は上記巻線導体の長手方向を長手として上記巻線導体の幅方向に2列で、かつ、
当該2列通風流路が上記巻線導体の長手方向に間隔を隔てて複数位置に同一形状にて形成され、かつ、
上記通風流路の長手方向の幅寸法をW1、上記通風流路の一端から上記通風流路の上記巻線導体の長手方向に隣接する他の上記通風流路の一端までの幅寸法をW2としたとき、
0.3≦W1/W2≦0.7 ・・・(式1)
上記巻線導体の幅寸法をW3、1つの上記通風流路の幅寸法をW4としたとき、
0.025≦W4/W3≦0.08 ・・・(式2)
の関係がそれぞれ成り立つように形成されている。
また、この発明の回転電機は、
上記回転子は、
上記回転子の外周面の軸方向に形成され、かつ、上記回転子の円周方向に間隔を隔てて複数形成されたコイルスロットと、
上記各コイルスロット底部に上記回転子の軸方向にそれぞれ開口するように形成されたサブスロットと、
上記各コイルスロット内の上記各サブスロット上にそれぞれ複数段積み重ねられた巻線導体と、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体を上記コイルスロット内にそれぞれ固定するとともに上記回転子の半径方向に穴部を形成したウエッジとを有し、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体には、上記サブスロットから上記ウエッジ方向へ冷却ガスを流す通風流路が貫通し、該通風流路は上記巻線導体の長手方向を長手として上記巻線導体の幅方向に2列で、かつ、
当該2列通風流路が上記巻線導体の長手方向に間隔を隔てて複数位置に同一形状にて形成され、かつ、
上記通風流路の長手方向の幅寸法をW1、上記通風流路の一端から上記通風流路の上記巻線導体の長手方向に隣接する他の上記通風流路の一端までの幅寸法をW2としたとき、
0.3≦W1/W2≦0.7 ・・・(式1)
の条件で、上記巻線導体の幅寸法をW3、1つの上記通風流路の幅寸法をW4としたとき、W4/W3の値が
η=W1/W2=0.7において温度上昇が極小値となる値を最小値とし、η=W1/W2=0.3〜0.7において温度上昇における交差点の値を最大値とする範囲となるように上記通風流路が形成されている。

【手続補正書】
【提出日】2016年4月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転子と、上記回転子の外周に配設された固定子とを備えた回転電機において、
上記回転子は、
上記回転子の外周面の軸方向に形成され、かつ、上記回転子の円周方向に間隔を隔てて複数形成されたコイルスロットと、
上記各コイルスロット底部に上記回転子の軸方向にそれぞれ開口するように形成されたサブスロットと、
上記各コイルスロット内の上記各サブスロット上にそれぞれ複数段積み重ねられた巻線導体と、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体を上記コイルスロット内にそれぞれ固定するとともに上記回転子の半径方向に穴部を形成したウエッジとを有し、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体には、上記サブスロットから上記ウエッジ方向へ冷却ガスを流す通風流路が貫通し、該通風流路は上記巻線導体の長手方向を長手として上記巻線導体の幅方向に2列で、かつ、
当該2列通風流路が上記巻線導体の長手方向に間隔を隔てて複数位置に同一形状にて形成され、かつ、
上記通風流路の長手方向の幅寸法をW1、上記通風流路の一端から上記通風流路の上記巻線導体の長手方向に隣接する他の上記通風流路の一端までの幅寸法をW2としたとき、
0.3≦W1/W2≦0.7 ・・・(式1)
上記巻線導体の幅寸法をW3、1つの上記通風流路の幅寸法をW4としたとき、
0.025≦W4/W3≦0.08 ・・・(式2)
の関係がそれぞれ成り立つことを特徴とする回転電機。
【請求項2】
請求項1の回転電機において、
0.025≦W4/W3≦0.05 ・・・(式3)
の関係が成り立つことを特徴とする回転電機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
この発明の回転電機は、
上記回転子は、
上記回転子の外周面の軸方向に形成され、かつ、上記回転子の円周方向に間隔を隔てて複数形成されたコイルスロットと、
上記各コイルスロット底部に上記回転子の軸方向にそれぞれ開口するように形成されたサブスロットと、
上記各コイルスロット内の上記各サブスロット上にそれぞれ複数段積み重ねられた巻線導体と、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体を上記コイルスロット内にそれぞれ固定するとともに上記回転子の半径方向に穴部を形成したウエッジとを有し、
上記複数段積み重ねられた各巻線導体には、上記サブスロットから上記ウエッジ方向へ冷却ガスを流す通風流路が貫通し、該通風流路は上記巻線導体の長手方向を長手として上記巻線導体の幅方向に2列で、かつ、
当該2列通風流路が上記巻線導体の長手方向に間隔を隔てて複数位置に同一形状にて形成され、かつ、
上記通風流路の長手方向の幅寸法をW1、上記通風流路の一端から上記通風流路の上記巻線導体の長手方向に隣接する他の上記通風流路の一端までの幅寸法をW2としたとき、
0.3≦W1/W2≦0.7 ・・・(式1)
上記巻線導体の幅寸法をW3、1つの上記通風流路の幅寸法をW4としたとき、
0.025≦W4/W3≦0.08 ・・・(式2)
の関係がそれぞれ成り立つように形成されている。
【国際調査報告】