特表-14097521IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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再表2014-97521コネクタ、当該コネクタに用いられるコンタクト、ハウジング、電線付ハウジングおよび電線付ハウジングの製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2014年6月26日
【発行日】2017年1月12日
(54)【発明の名称】コネクタ、当該コネクタに用いられるコンタクト、ハウジング、電線付ハウジングおよび電線付ハウジングの製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01R 4/48 20060101AFI20161216BHJP
   H01R 43/00 20060101ALI20161216BHJP
【FI】
   H01R4/48 Z
   H01R43/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】65
【出願番号】特願2014-552889(P2014-552889)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2013年10月15日
(31)【優先権主張番号】特願2012-274883(P2012-274883)
(32)【優先日】2012年12月17日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区城見2丁目1番61号
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100170575
【弁理士】
【氏名又は名称】森 太士
(74)【代理人】
【識別番号】100141449
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 隆芳
(74)【代理人】
【識別番号】100142446
【弁理士】
【氏名又は名称】細川 覚
(72)【発明者】
【氏名】大倉 健治
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 パナソニック株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】小野 久博
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 パナソニック株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】飯田 満
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 パナソニック株式会社内
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 大輔
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 パナソニック株式会社内
【テーマコード(参考)】
5E051
【Fターム(参考)】
5E051GA09
5E051GB10
(57)【要約】
コネクタ(10)は、被接続部材(60)に接続されるとともに電線(30)が接触することで、被接続部材(60)と電線(30)とが電気的に接続されるコンタクト(50)を備えている。そして、コンタクト(50)は、電線(30)を当該電線(30)が延在する電線延在方向と交差する交差方向に相対移動させることで当該電線(30)に接触する接点部(53)と、接点部(53)に電線(30)が接触した状態で当該電線(30)のコンタクト(50)に対する相対移動を抑制する移動抑制部(54)と、を備えている。さらに、コンタクト(50)は、接点部(53)に接触した状態における電線(30)の交差方向への相対移動を規制する移動規制部(50c)を備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被接続部材に接続されるとともに電線が接触することで、前記被接続部材と前記電線とが電気的に接続されるコンタクトを備え、
前記コンタクトは、
前記電線を当該電線が延在する電線延在方向と交差する交差方向に相対移動させることで当該電線に接触する接点部と、
前記接点部に前記電線が接触した状態で当該電線の前記コンタクトに対する相対移動を抑制する移動抑制部と、
前記接点部に接触した状態における前記電線の前記交差方向への相対移動を規制する移動規制部と、
を備えることを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記移動抑制部は、前記電線の前記電線延在方向への相対移動を抑制することを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記接点部は、前記電線延在方向から視た状態で幅方向両側に位置する第1側壁部と、前記第1側壁部の間に設けられた少なくとも1つの第2側壁部と、を備えており、
前記第2側壁部は、前記幅方向に弾性変形可能な第2側壁部を含んでおり、
前記電線は、前記幅方向のうちの少なくとも一方側が前記幅方向に弾性変形可能な第2側壁部に保持されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記コンタクトは、前記被接続部材に実装接続される実装部を有しており、
前記移動規制部が前記実装部を含むことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記実装部は、一面側に前記移動規制部を含み、他面側に前記被接続部材への実装面を含むことを特徴とする請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記実装部の端縁に凹部が形成されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記移動規制部の一面に吸着面が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記吸着面が前記移動規制部を兼ねていることを特徴とする請求項7に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記移動抑制部を複数備え、
複数の前記移動抑制部は、前記交差方向から視た状態で、対称となるように配置されていることを特徴とする請求項4〜8のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記移動抑制部は、前記接点部に前記電線が接触した状態で当該電線を係止する係止片を有することを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項11】
前記係止片は、前記接点部に前記電線が接触した状態で当該電線を挟持するロック片を含むことを特徴とする請求項10に記載のコネクタ。
【請求項12】
前記ロック片は、当該ロック片の先端が前記電線の壁面に食い込んだ状態で電線を挟持することを特徴とする請求項11に記載のコネクタ。
【請求項13】
前記ロック片の先端が前記電線の壁面の周方向に沿って食い込んでいることを特徴とする請求項12に記載のコネクタ。
【請求項14】
前記係止片は、前記電線を挟んで対向する第1の係止片と第2の係止片とを有し、
前記移動規制部は、前記交差方向から視た状態で、前記第1の係止片の係止箇所と前記第2の係止片の係止箇所との間に位置するように配置されていることを特徴とする請求項10〜13のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項15】
前記コンタクトは金属板を加工することで形成されており、当該金属板を切り起こすことで前記係止片が形成されていることを特徴とする請求項10〜14のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項16】
前記係止片は、一端が前記移動規制部に連結されるとともに、他端が前記接点部と接触した電線に向かって延設されていることを特徴とする請求項10〜15のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項17】
前記係止片は、前記交差方向から視た状態で、前記接点部と接触した電線の延在方向とのなす角が鋭角となるように延設されていることを特徴とする請求項16に記載のコネクタ。
【請求項18】
前記移動抑制部を複数備え、
複数の前記移動抑制部は、他端が一端に対して前記電線延在方向一方側に位置する係止片を有する少なくとも1つの移動抑制部と、他端が一端に対して前記電線延在方向他方側に位置する係止片を有する少なくとも1つの移動抑制部と、を備えることを特徴とする請求項17に記載のコネクタ。
【請求項19】
前記コンタクトは金属プレス加工により形成されており、
前記係止片は、当該係止片の他端の端縁のうち、金属プレス加工の抜き方向により規定される尖りの鋭い方の端縁が前記電線側に配置されることを特徴とする請求項16〜18のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項20】
前記電線が前記接点部に保持されることを特徴とする請求項1〜19のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項21】
前記電線を前記交差方向に相対移動させた際に、前記電線が前記接点部に挿入されて保持されることを特徴とする請求項20に記載のコネクタ。
【請求項22】
前記コンタクトは、前記電線が挿入される側に開口を有し、前記電線が挿入される側とは反対側に前記移動規制部を有していることを特徴とする請求項1〜21のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項23】
前記コンタクトは、前記電線が挿入される側の全面が開口していることを特徴とする請求項22に記載のコネクタ。
【請求項24】
前記コンタクトは、前記移動規制部の一面に対して垂直方向に開口していることを特徴とする請求項1〜23のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項25】
前記接点部が前記移動抑制部を兼ねていることを特徴とする請求項1〜24のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項26】
前記接点部は、接触片を有していることを特徴とする請求項1〜25のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項27】
前記接触片は、前記移動抑制部に形成された係止片とは別体に形成されていることを特徴とする請求項26に記載のコネクタ。
【請求項28】
前記接触片と前記係止片とが前記電線延在方向に沿って並置されていることを特徴とする請求項27に記載のコネクタ。
【請求項29】
前記接点部に接触していない状態の電線を前記交差方向一方側に相対移動させることで当該電線が前記接点部と接触するようになっており、
前記コンタクトは、前記接点部に接触した電線の前記交差方向他方側の少なくとも一部を覆う抜止部を有することを特徴とする請求項1〜28のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項30】
前記抜止部は、前記移動抑制部および前記接点部のうち少なくともいずれか一方に形成されていることを特徴とする請求項29に記載のコネクタ。
【請求項31】
前記抜止部は、前記移動抑制部の係止片および前記接点部の接触片のうち少なくともいずれか一方に形成されていることを特徴とする請求項30に記載のコネクタ。
【請求項32】
前記抜止部が突出部を含むことを特徴とする請求項29〜31のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項33】
前記電線が単芯線であることを特徴とする請求項1〜32のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項34】
前記電線が撚り線であることを特徴とする請求項1〜32のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項35】
前記電線が同軸線であることを特徴とする請求項1〜32のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項36】
前記電線は、導体部分である芯部と、芯部を被覆する被覆部とを有しており、
前記接点部は前記電線の芯部に電気的に接続されており、
前記移動抑制部は前記電線の芯部と係合することで前記電線の相対移動を抑制することを特徴とする請求項33〜35のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項37】
前記電線は、導体部分である芯部と、芯部を被覆する被覆部とを有しており、
前記接点部は前記電線の芯部に電気的に接続されており、
前記移動抑制部は前記電線の被覆部と係合することで前記電線の相対移動を抑制することを特徴とする請求項33〜35のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項38】
前記電線を前記コンタクトを介さずに収容保持するハウジングを備え、
前記ハウジングは、少なくとも一面が開口する開口部が形成されるとともに、収容保持した前記電線を前記開口部の開口方向から視た状態で当該開口部から露出するように保持していることを特徴とする請求項1〜37のうちいずれか1項に記載のコネクタ。
【請求項39】
前記電線は、先端部を押し潰して形成した潰し部を備えており、
前記ハウジングは、前記電線の潰し部を保持する保持部を備えていることを特徴とする請求項38に記載のコネクタ。
【請求項40】
請求項1〜39のうちいずれか1項に記載のコネクタに用いられることを特徴とするコンタクト。
【請求項41】
請求項38または請求項39に記載のコネクタに用いられ、前記電線が取り付けられていることを特徴とする電線付ハウジング。
【請求項42】
請求項38または請求項39に記載のコネクタに用いられることを特徴とするハウジング。
【請求項43】
電線を収容する収容部と、
前記収容部に前記電線が延在する電線延在方向と交差する交差方向に開口するように連通されて、前記収容部内に収容した前記電線を前記交差方向から視た状態で露出させる開口部と、
前記収容部内に収容した前記電線を保持する保持部と、
を備え、
前記収容部は、被接続部材に接続されるコンタクトを、前記開口部を介して受容できるようになっており、
前記コンタクトが、前記収容部に受容された状態で前記電線と接触することを特徴とするハウジング。
【請求項44】
前記電線は、先端部を押し潰して形成した潰し部を備えており、
前記保持部が前記電線の潰し部を保持することを特徴とする請求項43に記載のハウジング。
【請求項45】
前記保持部は、前記潰し部を係止する潰し係止部を有することを特徴とする請求項44に記載のハウジング。
【請求項46】
前記収容部に収容した前記電線を載置する載置部を有していることを特徴とする請求項43〜45のうちいずれか1項に記載のハウジング。
【請求項47】
前記載置部の前記電線が載置される表面が当該電線の表面形状に対応した形状をしていることを特徴とする請求項46に記載のハウジング。
【請求項48】
前記ハウジングは上下の金型のみを用いて形成されていることを特徴とする請求項43〜請求項47のうちいずれか1項に記載のハウジング。
【請求項49】
前記潰し係止部が壁面により画成される空間部であり、
前記潰し係止部を囲む壁面には前記電線が露出する開口孔が形成されていることを特徴とする請求項43〜48のうちいずれか1項に記載のハウジング。
【請求項50】
前記開口孔は前記係止部を囲む壁面の互いに対向する壁面にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項49に記載のハウジング。
【請求項51】
前記収容部と外部とを連通させる電線導入孔を備え、前記電線は、当該電線を前記電線導入孔に通すことで前記収容部内に収容されることを特徴とする請求項43〜50のうちいずれか1項に記載のハウジング。
【請求項52】
前記収容部内に収容した前記電線を仮保持する仮保持部を備えることを特徴とする請求項43〜51のうちいずれか1項に記載のハウジング。
【請求項53】
前記仮保持部は、前記収容部内に収容した前記電線を前記交差方向に屈曲させることで仮保持することを特徴とする請求項52に記載のハウジング。
【請求項54】
前記仮保持部は、前記交差方向に突出する凸部であり、前記電線が前記凸部に当接することで当該電線が前記交差方向に屈曲することを特徴とする請求項53に記載のハウジング。
【請求項55】
電線を収容する収容部と、前記収容部に前記電線が延在する電線延在方向と交差する交差方向に開口するように連通されて、前記収容部内に収容した前記電線を前記交差方向から視た状態で露出させる開口部と、前記収容部内に収容した前記電線の潰し部を保持する保持部と、を備えるハウジングに前記電線が取り付けられた電線付ハウジングの製造方法であって、
前記ハウジングの収容部に前記電線を収容するとともに、前記ハウジングの一端から他端にかけて貫通するように形成された貫通孔から前記電線の先端部を露出させる工程と、
一方の治具に形成された押圧部を一端側から前記貫通孔に挿入するとともに他方の治具に形成された押圧部を他端側から挿入し、前記電線の先端部を押し潰して潰し部を形成する工程と、
を備えることを特徴とする電線付ハウジングの製造方法。
【請求項56】
前記潰し部を形成する工程は、
前記電線を当該電線が延在する電線延在方向にずらして前記電線の先端部の押し潰されていない部位を前記貫通孔から露出させる工程と、前記治具を用いて前記電線の先端部の押し潰されていない部位を押し潰す工程と、を備えることを特徴とする請求項55に記載の電線付ハウジングの製造方法。
【請求項57】
前記潰し部を形成する工程において、
前記電線を当該電線が延在する電線延在方向にずらして前記電線の先端部の押し潰されていない部位を前記貫通孔から露出させる工程と、前記治具を用いて前記電線の先端部の押し潰されていない部位を押し潰す工程と、が複数回行われることを特徴とする請求項56に記載の電線付ハウジングの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ、当該コネクタに用いられるコンタクト、ハウジング、電線付ハウジングおよび電線付ハウジングの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、電線と基板とを電気的に接続するコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1では、コネクタは、基板に接続されるコンタクトと、当該コンタクトに固定される電線と、コンタクトが取り付けられるハウジングとを備えている。
【0004】
そして、基板に接続されるコンタクトをハウジングに一体に取り付け、ハウジングに一体に取り付けられたコンタクトに電線を挿入して固定することで、電線と基板とを電気的に接続させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2010−514138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の技術では、ハウジングに取り付けられたコンタクトに電線を軸方向に移動させて挿入することで、電線をコンタクトに固定している。そのため、電線のコンタクトへの挿入時に電線が撓んでしまい、電線の取り付け作業に手間がかかってしまうおそれがあった。
【0007】
そこで、本発明は、より容易に電線をコンタクトに取り付けることのできるコネクタ、当該コネクタに用いられるコンタクト、ハウジング、電線付ハウジングおよび電線付ハウジングの製造方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の特徴は、コネクタであって、被接続部材に接続されるとともに電線が接触することで、前記被接続部材と前記電線とが電気的に接続されるコンタクトを備え、前記コンタクトは、前記電線を当該電線が延在する電線延在方向と交差する交差方向に相対移動させることで当該電線に接触する接点部と、前記接点部に前記電線が接触した状態で当該電線の前記コンタクトに対する相対移動を抑制する移動抑制部と、前記接点部に接触した状態における前記電線の前記交差方向への相対移動を規制する移動規制部と、を備えることを要旨とする。
【0009】
本発明の第2の特徴は、前記移動抑制部は、前記電線の前記電線延在方向への相対移動を抑制することを要旨とする。
【0010】
本発明の第3の特徴は、前記接点部は、前記電線延在方向から視た状態で幅方向両側に位置する第1側壁部と、前記第1側壁部の間に設けられた少なくとも1つの第2側壁部と、を備えており、前記第2側壁部は、前記幅方向に弾性変形可能な第2側壁部を含んでおり、前記電線は、前記幅方向のうちの少なくとも一方側が前記幅方向に弾性変形可能な第2側壁部に保持されていることを要旨とする。
【0011】
本発明の第4の特徴は、前記コンタクトは、前記被接続部材に実装接続される実装部を有しており、前記移動規制部が前記実装部を含むことを要旨とする。
【0012】
本発明の第5の特徴は、前記実装部は、一面側に前記移動規制部を含み、他面側に前記被接続部材への実装面を含むことを要旨とする。
【0013】
本発明の第6の特徴は、前記実装部の端縁に凹部が形成されていることを要旨とする。
【0014】
本発明の第7の特徴は、前記移動規制部の一面に吸着面が形成されていることを要旨とする。
【0015】
本発明の第8の特徴は、前記吸着面が前記移動規制部を兼ねていることを要旨とする。
【0016】
本発明の第9の特徴は、前記移動抑制部を複数備え、複数の前記移動抑制部は、前記交差方向から視た状態で、対称となるように配置されていることを要旨とする。
【0017】
本発明の第10の特徴は、前記移動抑制部は、前記接点部に前記電線が接触した状態で当該電線を係止する係止片を有することを要旨とする。
【0018】
本発明の第11の特徴は、前記係止片は、前記接点部に前記電線が接触した状態で当該電線を挟持するロック片を含むことを要旨とする。
【0019】
本発明の第12の特徴は、前記ロック片は、当該ロック片の先端が前記電線の壁面に食い込んだ状態で電線を挟持することを要旨とする。
【0020】
本発明の第13の特徴は、前記ロック片の先端が前記電線の壁面の周方向に沿って食い込んでいることを要旨とする。
【0021】
本発明の第14の特徴は、前記係止片は、前記電線を挟んで対向する第1の係止片と第2の係止片とを有し、前記移動規制部は、前記交差方向から視た状態で、前記第1の係止片の係止箇所と前記第2の係止片の係止箇所との間に位置するように配置されていることを要旨とする。
【0022】
本発明の第15の特徴は、前記コンタクトは金属板を加工することで形成されており、当該金属板を切り起こすことで前記係止片が形成されていることを要旨とする。
【0023】
本発明の第16の特徴は、前記係止片は、一端が前記移動規制部に連結されるとともに、他端が前記接点部と接触した電線に向かって延設されていることを要旨とする。
【0024】
本発明の第17の特徴は、前記係止片は、前記交差方向から視た状態で、前記接点部と接触した電線の延在方向とのなす角が鋭角となるように延設されていることを要旨とする。
【0025】
本発明の第18の特徴は、前記移動抑制部を複数備え、複数の前記移動抑制部は、他端が一端に対して前記電線延在方向一方側に位置する係止片を有する少なくとも1つの移動抑制部と、他端が一端に対して前記電線延在方向他方側に位置する係止片を有する少なくとも1つの移動抑制部と、を備えることを要旨とする。
【0026】
本発明の第19の特徴は、前記コンタクトは金属プレス加工により形成されており、前記係止片は、当該係止片の他端の端縁のうち、金属プレス加工の抜き方向により規定される尖りの鋭い方の端縁が前記電線側に配置されることを要旨とする。
【0027】
本発明の第20の特徴は、前記電線が前記接点部に保持されることを要旨とする。
【0028】
本発明の第21の特徴は、前記電線を前記交差方向に相対移動させた際に、前記電線が前記接点部に挿入されて保持されることを要旨とする。
【0029】
本発明の第22の特徴は、前記コンタクトは、前記電線が挿入される側に開口を有し、前記電線が挿入される側とは反対側に前記移動規制部を有していることを要旨とする。
【0030】
本発明の第23の特徴は、前記コンタクトは、前記電線が挿入される側の全面が開口していることを要旨とする。
【0031】
本発明の第24の特徴は、前記コンタクトは、前記移動規制部の一面に対して垂直方向に開口していることを要旨とする。
【0032】
本発明の第25の特徴は、前記接点部が前記移動抑制部を兼ねていることを要旨とする。
【0033】
本発明の第26の特徴は、前記接点部は、接触片を有していることを要旨とする。
【0034】
本発明の第27の特徴は、前記接触片は、前記移動抑制部に形成された係止片とは別体に形成されていることを要旨とする。
【0035】
本発明の第28の特徴は、前記接触片と前記係止片とが前記電線延在方向に沿って並置されていることを要旨とする。
【0036】
本発明の第29の特徴は、前記接点部に接触していない状態の電線を前記交差方向一方側に相対移動させることで当該電線が前記接点部と接触するようになっており、前記コンタクトは、前記接点部に接触した電線の前記交差方向他方側の少なくとも一部を覆う抜止部を有することを要旨とする。
【0037】
本発明の第30の特徴は、前記抜止部は、前記移動抑制部および前記接点部のうち少なくともいずれか一方に形成されていることを要旨とする。
【0038】
本発明の第31の特徴は、前記抜止部は、前記移動抑制部の係止片および前記接点部の接触片のうち少なくともいずれか一方に形成されていることを要旨とする。
【0039】
本発明の第32の特徴は、前記抜止部が突出部を含むことを要旨とする。
【0040】
本発明の第33の特徴は、前記電線が単芯線であることを要旨とする。
【0041】
本発明の第34の特徴は、前記電線が撚り線であることを要旨とする。
【0042】
本発明の第35の特徴は、前記電線が同軸線であることを要旨とする。
【0043】
本発明の第36の特徴は、前記電線は、導体部分である芯部と、芯部を被覆する被覆部とを有しており、前記接点部は前記電線の芯部に電気的に接続されており、前記移動抑制部は前記電線の芯部と係合することで前記電線の相対移動を抑制することを要旨とする。
【0044】
本発明の第37の特徴は、前記電線は、導体部分である芯部と、芯部を被覆する被覆部とを有しており、前記接点部は前記電線の芯部に電気的に接続されており、前記移動抑制部は前記電線の被覆部と係合することで前記電線の相対移動を抑制することを要旨とする。
【0045】
本発明の第38の特徴は、前記電線を前記コンタクトを介さずに収容保持するハウジングを備え、前記ハウジングは、少なくとも一面が開口する開口部が形成されるとともに、収容保持した前記電線を前記開口部の開口方向から視た状態で当該開口部から露出するように保持していることを要旨とする。
【0046】
本発明の第39の特徴は、前記電線は、先端部を押し潰して形成した潰し部を備えており、前記ハウジングは、前記電線の潰し部を保持する保持部を備えていることを要旨とする。
【0047】
本発明の第40の特徴は、前記コネクタに用いられるコンタクトであることを要旨とする。
【0048】
本発明の第41の特徴は、前記コネクタに用いられ、前記電線が取り付けられている電線付ハウジングであることを要旨とする。
【0049】
本発明の第42の特徴は、前記コネクタに用いられるハウジングであることを要旨とする。
【0050】
本発明の第43の特徴は、ハウジングであって、電線を収容する収容部と、前記収容部に前記電線が延在する電線延在方向と交差する交差方向に開口するように連通されて、前記収容部内に収容した前記電線を前記交差方向から視た状態で露出させる開口部と、前記収容部内に収容した前記電線を保持する保持部と、を備え、前記収容部は、被接続部材に接続されるコンタクトを、前記開口部を介して受容できるようになっており、前記コンタクトが、前記収容部に受容された状態で前記電線と接触することを要旨とする。
【0051】
本発明の第44の特徴は、前記電線は、先端部を押し潰して形成した潰し部を備えており、前記保持部が前記電線の潰し部を保持することを要旨とする。
【0052】
本発明の第45の特徴は、前記保持部は、前記潰し部を係止する潰し係止部を有することを要旨とする。
【0053】
本発明の第46の特徴は、前記収容部に収容した前記電線を載置する載置部を有していることを要旨とする。
【0054】
本発明の第47の特徴は、前記載置部の前記電線が載置される表面が当該電線の表面形状に対応した形状をしていることを要旨とする。
【0055】
本発明の第48の特徴は、前記ハウジングは上下の金型のみを用いて形成されていることを要旨とする。
【0056】
本発明の第49の特徴は、前記潰し係止部が壁面により画成される空間部であり、前記潰し係止部を囲む壁面には前記電線が露出する開口孔が形成されていることを要旨とする。
【0057】
本発明の第50の特徴は、前記開口孔は前記係止部を囲む壁面の互いに対向する壁面にそれぞれ設けられていることを要旨とする。
【0058】
本発明の第51の特徴は、前記収容部と外部とを連通させる電線導入孔を備え、前記電線は、当該電線を前記電線導入孔に通すことで前記収容部内に収容されることを要旨とする。
【0059】
本発明の第52の特徴は、前記収容部内に収容した前記電線を仮保持する仮保持部を備えることを要旨とする。
【0060】
本発明の第53の特徴は、前記仮保持部は、前記収容部内に収容した前記電線を前記交差方向に屈曲させることで仮保持することを要旨とする。
【0061】
本発明の第54の特徴は、前記仮保持部は、前記交差方向に突出する凸部であり、前記電線が前記凸部に当接することで当該電線が前記交差方向に屈曲することを要旨とする。
【0062】
本発明の第55の特徴は、電線を収容する収容部と、前記収容部に前記電線が延在する電線延在方向と交差する交差方向に開口するように連通されて、前記収容部内に収容した前記電線を前記交差方向から視た状態で露出させる開口部と、前記収容部内に収容した前記電線の潰し部を保持する保持部と、を備えるハウジングに前記電線が取り付けられた電線付ハウジングの製造方法であって、前記ハウジングの収容部に前記電線を収容するとともに、前記ハウジングの一端から他端にかけて貫通するように形成された貫通孔から前記電線の先端部を露出させる工程と、一方の治具に形成された押圧部を一端側から前記貫通孔に挿入するとともに他方の治具に形成された押圧部を他端側から挿入し、前記電線の先端部を押し潰して潰し部を形成する工程と、を備えることを要旨とする。
【0063】
本発明の第56の特徴は、前記潰し部を形成する工程は、前記電線を当該電線が延在する電線延在方向にずらして前記電線の先端部の押し潰されていない部位を前記貫通孔から露出させる工程と、前記治具を用いて前記電線の先端部の押し潰されていない部位を押し潰す工程と、を備えることを要旨とする。
【0064】
本発明の第57の特徴は、前記潰し部を形成する工程において、前記電線を当該電線が延在する電線延在方向にずらして前記電線の先端部の押し潰されていない部位を前記貫通孔から露出させる工程と、前記治具を用いて前記電線の先端部の押し潰されていない部位を押し潰す工程と、が複数回行われることを要旨とする。
【発明の効果】
【0065】
本発明によれば、電線を電線延在方向と交差する交差方向に移動させることで、電線がコンタクトに取り付けられるようにしている。そのため、電線のコンタクトへの取り付け時に、電線が撓んでしまうのを抑制することができ、より容易に電線をコンタクトに取り付けることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
図1】本発明の第1実施形態にかかるコネクタを一部分解して示す図であって、一面側から視た斜視図である。
図2】本発明の第1実施形態にかかるコネクタを一部分解して示す図であって、他面側から視た斜視図である。
図3】本発明の第1実施形態にかかるハウジングを示す斜視図であって、(a)は一面側から視た斜視図、(b)は他面側から視た斜視図である。
図4】本発明の第1実施形態にかかるハウジングを示す図であって、(a)は裏面図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)は正面図、(e)は背面図である。
図5】本発明の第1実施形態にかかるハウジングを示す図であって、(a)は、図4(a)のA−A断面図、(b)は、図4(a)のB−B断面図、(c)は、図4(c)のC−C断面図、(d)は、図4(c)のD−D断面図である。
図6】本発明の第1実施形態にかかるハウジングの成形方法の一例を示す断面図である。
図7】載置部の変形例を示す図であって、(a)は図5(c)に対応する断面図、(b)は図5(d)に対応する断面図である。
図8】本発明の第1実施形態にかかる電線をハウジングに挿入する前の状態を示す斜視図である。
図9】本発明の第1実施形態にかかる電線に潰し部を形成した状態を示す図であって、(a)はハウジングに取り付けられた状態における電線を示す斜視図、(b)は電線のみを示す斜視図である。
図10】本発明の第1実施形態にかかる電線の潰し部の形成方法を(a)〜(d)に順を追って示す裏面図である。
図11】本発明の第1実施形態にかかる電線付ハウジングを示す図であって、(a)は裏面図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)は正面図、(e)は背面図である。
図12】本発明の第1実施形態にかかる電線付ハウジングを示す図であって、(a)は、図11(a)のE−E断面図、(b)は、図11(a)のF−F断面図、(c)は、図11(c)のG−G断面図、(d)は、図11(c)のH−H断面図である。
図13】本発明の第1実施形態にかかる電線の潰し部を治具を用いて形成する状態を模式的に示す斜視図である。
図14】本発明の第1実施形態にかかる電線をハウジングの仮保持部に仮保持させた状態を模式的に示す断面図である。
図15】仮保持の変形例を示す断面図である。
図16】本発明の第1実施形態にかかるコンタクトを示す図であって、(a)はコンタクトの底壁部が下側に位置する状態を示す斜視図、(b)は、コンタクトの底壁部が上側に位置する状態を示す斜視図である。
図17】本発明の第1実施形態にかかるコンタクトを示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
図18】本発明の第1実施形態にかかる電線付ハウジングのコンタクトへの取り付け方法を接点部と対応する位置で示す図であって、(a)は、電線付ハウジングをコンタクトへ取り付ける前の状態を示す図、(b)は、電線付ハウジングをコンタクトへ取り付けた状態を示す図である。
図19】本発明の第1実施形態にかかる電線付ハウジングのコンタクトへの取り付け方法をロック部と対応する位置で示す図であって、(a)は、電線付ハウジングをコンタクトへ取り付ける前の状態を示す図、(b)は、電線付ハウジングをコンタクトへ取り付けた状態を示す図である。
図20】本発明の第1実施形態にかかるコネクタの第1の使用状態を模式的に説明する説明図である。
図21】本発明の第1実施形態にかかるコネクタの第2の使用状態を模式的に説明する説明図である。
図22】本発明の第1実施形態にかかるコネクタの第3の使用状態を模式的に説明する説明図である。
図23】本発明の第1実施形態にかかるコネクタの第4の使用状態を模式的に説明する説明図である。
図24】本発明の第2実施形態にかかるコネクタを示す斜視図である。
図25】本発明の第2実施形態にかかる電線をコンタクトへ取り付けた状態を示す図であって、(a)は接点部と対応する位置で示す図、(b)はロック部と対応する位置で示す図である。
図26】本発明の第2実施形態の変形例にかかるコネクタを示す斜視図である。
図27】電線の第1変形例を示す斜視図である。
図28】電線の第2変形例を示す斜視図である。
図29】電線の第3変形例を示す斜視図である。
図30】コンタクトの第1変形例を示す斜視図である。
図31】コンタクトの第2変形例を示す斜視図である。
図32】コンタクトの第3変形例を示す斜視図である。
図33】コンタクトの第4変形例を示す斜視図である。
図34】コンタクトの第5変形例を示す斜視図である。
図35】コンタクトの第6変形例を示す斜視図である。
図36】コンタクトの第7変形例を示す斜視図である。
図37】コンタクトの第8変形例を示す斜視図である。
図38】コンタクトの第9変形例を示す斜視図である。
図39】コンタクトの第10変形例を示す斜視図である。
図40】コンタクトの第11変形例を示す斜視図である。
図41】コンタクトの第12変形例を示す斜視図である。
図42】コンタクトの第13変形例を示す斜視図である。
図43】コンタクトの第14変形例を示す斜視図である。
図44】コンタクトの第15変形例を示す斜視図である。
図45】コンタクトの第16変形例を示す斜視図である。
図46】コンタクトの第17変形例を示す斜視図である。
図47】コンタクトの第18変形例を示す斜視図である。
図48】コンタクトの第19変形例を示す斜視図である。
図49】コンタクトの第20変形例を示す斜視図である。
図50】コンタクトの第21変形例を示す斜視図である。
図51】コンタクトの第22変形例を示す斜視図である。
図52図51のコンタクトが電線を保持する状態を模式的に示す断面図である。
図53】コンタクトの第23変形例を示す斜視図である。
図54図53のコンタクトが電線を保持する状態を模式的に示す断面図である。
図55】コンタクトの第24変形例を示す斜視図である。
図56】コンタクトの第25変形例を示す斜視図である。
図57】コンタクトの第26変形例を示す斜視図である。
図58】コンタクトの第27変形例を示す斜視図である。
図59】コンタクトの第28変形例を示す斜視図である。
図60】コンタクトの第29変形例を示す斜視図である。
図61】コンタクトの第30変形例を示す斜視図である。
図62】コンタクトの第31変形例を示す斜視図である。
図63】コンタクトの第32変形例を示す斜視図である。
図64】コンタクトの第33変形例を示す斜視図である。
図65】コンタクトの第34変形例を示す斜視図である。
図66】コンタクトの第35変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0067】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、ハウジングの長手方向(電線延在方向:電線の軸方向)をX方向、ハウジングの厚さ方向(電線延在方向と交差する交差方向)をZ方向、ハウジングの短手方向(幅方向)をY方向として説明する。
【0068】
また、以下の複数の実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
【0069】
(第1実施形態)
本実施形態にかかるコネクタ10は、図1および図2に示すように、基板(被接続部材)60に接続されるコンタクト50と、電線30が収容固定される(取り付けられる)プラグハウジング(ハウジング)20と、を備えている。このコネクタ10は、樹脂製のプラグハウジング(ハウジング)20に収容固定した電線30を基板60に実装したコンタクト50に嵌合させ、電線30とコンタクト50とを接触させることで、電線30と基板60とを電気的に接続するものである。
【0070】
プラグハウジング20は、図3図5に示すように、略直方体状をしており、周壁部21と天壁部22とを備えている。周壁部21は、幅方向(短手方向:Y方向)両端に位置し、長手方向(電線30の軸方向:X方向)に延在する短手方向側周壁部21aと、長手方向(電線30の軸方向:X方向)一端に位置し、幅方向(短手方向:Y方向)に延在する長手方向側周壁部21bと、を備えており、X方向他端が開口する略U字状に形成されている。
【0071】
また、プラグハウジング20には、少なくとも一面(図4(b)の上側:交差方向としてのZ方向)が開口する開口部24aと連通するように収容部24が形成されており、この収容部24内には電線30が収容されるようになっている。このように、本実施形態では、X方向(電線30が延在する電線延在方向)と交差するZ方向(交差方向)に開口するように開口部24aを収容部24に連通させている。そして、開口部24aの開口方向(Z方向)から視た状態で、収容部24に収容保持した電線30が開口部24aから露出するようにしている。すなわち、収容部24内に収容された電線30は、開口部24aを介して視認できるようになっている。本実施形態では、収容部24は、短手方向側周壁部21a,21aおよび幅方向(短手方向:Y方向)に延在して短手方向側周壁部21a,21aを連結するように形成された縦壁部23a,23bによって画成されている。
【0072】
そして、収容部24内の中央部には、島部25が設けられており、この島部25は、連結壁部23cによって短手方向側周壁部21a,21aに固定されている。すなわち、収容部24は、島部25および連結壁部23c,23cによって、2つの領域に区画されている。
【0073】
そして、島部25には、電線30を挿通するための貫通孔25aがX方向に貫通するように形成されている。本実施形態では、貫通孔25aは、正面視(X方向から視た状態)で、天壁部22側に開口する略U字状をしており、天壁部22に形成された開口部22aと連通している。かかる構成とすることで、島部25に貫通孔25aが形成されたプラグハウジング20を、上下の金型(上型81および下型82)のみを用いて容易に樹脂成型することができるようになる(図6参照)。すなわち、スライドコアを用いる必要がなくなり、金型の構成をより簡素な構成とすることができる。
【0074】
また、島部25の両端の収容部24内には、電線30を載置する載置部26がX方向に延在するようにそれぞれ形成されており、載置部26の載置面26aに電線30が載置されるようになっている。このように、プラグハウジング20に載置部26を設けることで、電線30をより安定して保持できるようにしている。なお、本実施形態では、図5等に示すように、載置面26aが平坦面となっているものを例示しているが、図7に示すように、載置部26の載置面26aを、電線30の表面形状に対応した形状とするのが好ましい。すなわち、本実施形態のように電線30が細長い円柱状をしている場合、電線30の表面形状が円柱の側面形状となっているため、載置面26aを、電線30の表面形状(円柱の側面)と当接するようにY方向中央が凹んだ円弧状にするのが好ましい。こうすれば、電線30をより安定した状態で載置部26に載置することができる。
【0075】
また、プラグハウジング20における縦壁部23a,23bのX方向外側には、それぞれ、電線30をプラグハウジング20内に挿通するための挿入凹部20cと、プラグハウジング20内に挿入された電線30の先端を係止する係止部(電線30の先端を保持する保持部)20bと、が形成されている。
【0076】
挿入凹部20cは、X方向外側に開口するとともに、X方向内側が縦壁部23aの貫通孔(電線導入孔)23dと連通するように形成されており、X方向外側の開口から電線30を挿入するようになっている。
【0077】
一方、係止部20bは、X方向内側が、縦壁部23bの貫通孔23eと連通するように形成されており、X方向外側は、長手方向側周壁部21bにより画成されている空間部である。
【0078】
このように、本実施形態では、挿入凹部20c、縦壁部23aの貫通孔23d、載置部26の載置面26a、島部25の貫通孔25a、載置部26の載置面26a、縦壁部23bの貫通孔23e、係止部20bとで、電線30をプラグハウジング内に挿通させる挿通孔20aを形成している。
【0079】
すなわち、プラグハウジング20は、電線30を収容する収容部24と、収容部24に電線30が延在する電線延在方向(X方向)と交差する交差方向(Z方向)に開口するように連通されて収容部24内に収容した電線30を開口部24aの開口方向(Z方向)から視た状態で露出させる開口部24aと、収容部24内に収容した電線30を保持する係止部(保持部)20bと、を備えている。そして、収容部24は、基板(被接続部材)60に接続されるコンタクト50を、開口部24aを介して受容できるようになっている。すなわち、コンタクト50は、Z方向一端側(プラグハウジング20の底壁部27側)から収容部24内に受容されるようになっている。なお、コンタクト50は、収容部24に受容された状態で電線30と接触するようになっている。このように、コンタクト50が、収容部24に受容された状態でプラグハウジング20に保持された電線30と接触するようにすることで、コネクタ10のZ方向の厚みを抑制することができるようになる。また、互いに接触するコンタクト50と電線30との相対移動が抑制されて、接触信頼性をより向上させることができるようになる。
【0080】
そして、プラグハウジング20は、収容部24と外部とを連通させる貫通孔(電線導入孔)23dを備えており、貫通孔(電線導入孔)23dに電線30を通すことで電線30が収容部24内に収容されるようにしている。かかる構成とすることで、電線30をより容易に収容部24内に収容させることができるようになる。また、貫通孔23dは、X方向以外の方向(Z方向やY方向)に開口しないように形成されている。言い換えると、貫通孔23dはX方向から視た状態で閉じられた孔となるように形成されている。そのため、収容部24内に収容された電線30は、貫通孔23dの周囲の壁部(縦壁部23a)によって、X方向以外の方向(Z方向やY方向)への相対移動が規制された状態で収容されることとなる。すなわち、電線30は、挿入方向(X方向)以外の方向に対しては抜け止めがなされた状態で収容部24内に収容されている。また、貫通孔25aや貫通孔23eも、挿入した電線30のX方向以外の方向への抜け止め機能を有している。なお、各貫通孔は、X方向から視た状態で閉じられている必要はない。例えば、X方向から視た状態で電線30の径よりも小さい切り欠きが貫通孔に形成されていたとしても、同様の作用効果を得ることができる。
【0081】
また、本実施形態では、係止部20bがプラグハウジング20の壁面により画成される空間部となっており、プラグハウジング20の係止部20bを囲む壁面に、貫通方向(本実施形態ではZ方向)から視た状態で電線30が露出する貫通孔を形成している。
【0082】
具体的には、天壁部22に、係止部20bと連通する開口部(開口孔:貫通孔)22bをZ方向に開口するように形成することで、Z方向から視た際に電線30が露出するようにしている。
【0083】
さらに、係止部20bの開口部(貫通孔)22bとは反対側の底壁27にも、貫通孔(開口孔)27aをZ方向に開口するように形成している。すなわち、Z方向両側(係止部を囲む壁面の互いに対向する壁面)に、それぞれ貫通孔(開口孔:開口部22bおよび貫通孔27a)を形成している。かかる構成とすることで、Z方向両側に貫通するように係止部20bが形成され、係止部20b内に挿通された電線30の先端は、プラグハウジングの厚さ方向(Z方向)の両側のうちいずれの側から視ても露出することとなる。すなわち、係止部20bは、プラグハウジング20のZ方向一端から他端にかけて貫通するように形成された貫通孔となっている。このように、係止部20bを囲む壁面に開口孔を形成することで、当該開口孔を、電線30がプラグハウジング20の奥まで挿入されているかを確認する覗き穴として活用することができる。特に、開口孔を貫通孔とすれば、電線30の孔内における存在をより容易かつ確実に確認することができるようになる。
【0084】
電線30は、細長い円柱状をしており、導電性の芯部32を絶縁性の被覆部31によって覆うことで形成されている。そして、電線30は、先端側の被覆部31を剥がして芯部32が露出するようにした状態で、挿通孔20aに挿通される。すなわち、露出した芯部32を挿通孔20aに挿通させるようにしている(図8参照)。なお、本実施形態では、電線30の芯部32は、1本の銅線(φ0.5)から成る単線(単芯線)で構成されている。
【0085】
そして、挿通孔20aに挿通させた芯部32の先端部32aは、係止部20bに挿入した状態で、押し潰されて平板状の潰し部32bが形成される。
【0086】
このとき、係止部20bは、Z方向両側に貫通するように形成されている。そのため、押し潰し用の治具90の押圧部91をZ方向両側から(図9(a)の矢印aの方向に)挿入することで、芯部32の先端部32aを押し潰すことができる。
【0087】
本実施形態では、押し潰し用の治具90を2つ用い、芯部32の先端部32aをX方向にずらしながら複数回(本実施形態では2回)押し潰すことで、平板状の潰し部32bを形成している。
【0088】
このように、電線30をプラグハウジング20に挿入した状態で潰し部32bを形成することで、プラグハウジング20に電線30が取り付けられた電線付ハウジング40が形成される。
【0089】
具体的には、電線付ハウジング40は以下の方法で形成される。
【0090】
まず、プラグハウジング20の収容部24に電線30を収容するとともに、プラグハウジング20のZ方向一端から他端にかけて貫通するように形成された貫通孔(係止部20b、開口部22bおよび貫通孔27a)から電線30の先端部32aを露出させる。
【0091】
そして、一方の治具90に形成された押圧部91をZ方向一端側から貫通孔(係止部20b、開口部22bおよび貫通孔27a)に挿入するとともに他方の治具90に形成された押圧部91を他端側から挿入する。そして、電線30の先端部32aをそれぞれの押圧部91,91により押し潰すことで第1の潰し部32cを形成する。このように、貫通孔(係止部20b、開口部22bおよび貫通孔27a)をZ方向に貫通させるようにして、両側から治具90の押圧部91を挿入させるようにすれば、より安定して電線30の先端部32aを押し潰すことができるようになる。
【0092】
その後、電線30をX方向挿入側にずらして電線30の先端部32aの押し潰されていない部位を貫通孔から露出させる。そして、治具90を用いて電線30の先端部32aの押し潰されていない部位を押し潰すことで第2の潰し部32dを形成する。
【0093】
こうすることで、電線30の先端部32aに潰し部32bが形成される。そして、このような潰し部32bを形成することで、プラグハウジング20内に挿入した電線30を離脱方向(挿脱方向の離脱側)に移動させた際には、潰し部32bが縦壁部23bの壁面23fに当接(係止)することとなる。したがって、電線30がプラグハウジング20から抜けてしまうのを抑制することができるようになるため、プラグハウジング20に電線30が取り付けられることとなる。
【0094】
こうして、電線付ハウジング40が形成される。
【0095】
なお、電線30をX方向にずらして電線30の先端部32aの押し潰されていない部位を貫通孔から露出させ、治具90を用いて電線30の先端部32aの押し潰されていない部位を押し潰す工程を複数回(2回以上)行うようにすることも可能である。すなわち、電線30の押し潰し工程を3回以上行うようにすることも可能である。また、治具90を用いて電線30の先端部32aを一回だけ押し潰して潰し部32bを形成することも可能である。この場合、後述するように潰し部32bの側面32fを切り欠き21cの両側面21e,21eで挟持させるのが好ましい。
【0096】
また、本実施形態では、長手方向側周壁部21bの天壁部22の反対側には、切り欠き21cが形成されており、切り欠き21cの奥面(天壁部22側の面)21dに潰し部32bの平坦面32eが当接するようにしている。こうすることで、コンタクト50への取付時等に電線30が回転してしまうのを抑制できるようにしている。なお、潰し部32bの側面32fを切り欠き21cの両側面21e,21eで挟持するようにすれば、より確実に電線30の回転を抑制することができるようになる。
【0097】
このように、プラグハウジング20には、電線30の潰し部32bを保持する保持部としての係止部20bが設けられており、この係止部20bに潰し部32bを係止する潰し係止部としての機能も持たせている。なお、本実施形態では、縦壁部23bの壁面23fおよび切り欠き21cの奥面(天壁部22側の面)21dにも潰し係止部としての機能を持たせている。
【0098】
さらに、本実施形態では、図14に示すように、プラグハウジング20が収容部24内に収容した電線30を仮保持する仮保持部を備えている。
【0099】
具体的には、仮保持部は、載置部26の載置面26aよりもZ方向に突出した凸部21fであり、この凸部21fに電線30が当接することで当該電線30がZ方向に屈曲するようにしている。このように、電線30を凸部21fによってZ方向に屈曲させることで、電線30がプラグハウジング20に仮保持されるようにしている。
【0100】
なお、図14では、凸部21fを長手方向側周壁部21bのX方向内側(電線30の挿脱方向離脱側)に形成したものを例示したが、図15に示すように、長手方向側周壁部21bのX方向外側(電線30の挿脱方向挿入側)に仮保持部としての凸部21fを形成するようにしてもよい。このとき、図14図15に示すように、凸部21fのX方向内側(電線30の挿脱方向離脱側)に傾斜部を形成するのが好ましい。こうすれば、電線30を挿入した際に、電線30が傾斜部にガイドされながらZ方向に屈曲するため、より容易に電線30をZ方向に屈曲させることができるようになる。
【0101】
コンタクト50は、1枚の板状の金属板を金属加工(プレス加工)することにより形成されており、X方向に細長い略矩形状の底壁部51を備えている。本実施形態では、この底壁部51は、X方向両端部にそれぞれ形成されており、2つの底壁部51を連結するように連結部52がX方向中央部に形成されている。本実施形態では、この連結部52は、底壁部51よりもY方向外側に向けて略台形状に突出するように形成されている。すなわち、連結部52は、平面視で略八角形状をしている。なお、連結部52の形状は、様々な形状とすることができ、長方形状等の多角形であってもよいし、円形であってもよい。
【0102】
この底壁部51や連結部52は、基板60に接続(実装)される実装部として機能させることができる。すなわち、底壁部51を基板60に接続(実装)される実装部として機能させたり、連結部52を基板60に接続(実装)される実装部として機能させたりすることができる。また、底壁部51および連結部52を基板60に接続(実装)される実装部として機能させることも可能である。
【0103】
底壁部51および連結部52は、平板状に形成されており、一面51a側および一面52a側が後述する移動規制部50cとなっている。そして、底壁部51を実装部として機能させる場合、他面51b側が基板60への実装面となる。一方、連結部52を実装部として機能させる場合、他面52b側が基板60への実装面となる。
【0104】
さらに、本実施形態では、連結部52の一面52aに、ロボットアームなどの図示せぬ実装設備が吸着される吸着面52cを形成している。そして、この吸着面52cが後述する移動規制部50cを兼ねるようにしている。
【0105】
このように、コンタクト50は、基板(被接続部材)60に実装接続される実装部(底壁部51および連結部52のうち少なくともいずれか一方)を有しており、この実装部を含むように移動規制部50cが形成されている。
【0106】
そして、実装部は、一面側に移動規制部50cを含み、他面側に基板(被接続部材)60への実装面を含んでいる。
【0107】
さらに、移動規制部50cの一面に吸着面52cを形成して、この吸着面52cが移動規制部50cを兼ねるようにしている。
【0108】
こうすることで、吸着面52cを別の機能として有効活用することができる。また、移動規制部50cとして別の部材を用いる必要がなくなるため、コンタクト50の小型化を図ることも可能となる。また、底壁部51の他面51bや連結部52の他面52bを実装面とすることで、実装用のリードが不要になるという利点がある。
【0109】
また、コンタクト50は、電線30の芯部32と接触して電気的に接続される接点部53と、接点部53に電線30が接触した状態で電線30をロックするロック部54と、を備えている。なお、電線30をロックするとは、接点部53に電線30が接触した状態で当該電線30のコンタクト50に対する相対移動を抑制することを含むものである。すなわち、完全に係止されることだけでなく、電線30の移動方向に対して抗力を生じさせ、相対移動させにくくすることも含むものである。したがって、本実施形態では、ロック部54が移動抑制部に相当している。
【0110】
さらに、コンタクト50は、接点部53に接触した状態における電線30のZ方向への相対移動を規制する移動規制部50cを備えている。本実施形態では、上述したように、連結部52だけでなく底壁部51も移動規制部50cとして機能させている。このように、コンタクト50に移動規制部50cを設けることで、電線30がコンタクト50に対してZ方向へ相対移動して電線30と接点部53との接触が外れてしまうのを抑制するための部材を新たに設ける必要がなくなる。すなわち、電線30を挿入しすぎることによるコンタクト50からの外れ防止をコンタクト50のみで行うことができるようになる。
【0111】
また、本実施形態では、接点部53が2つ(複数)形成されており、2つの接点部53は、各底壁部51のX方向外側にそれぞれ形成されている。各接点部53は、底壁部51のY方向両端から立ち上がるように形成された外側片53aと、外側片53aに弾性変形可能に連設された内側片(接触片)53bと、を備えている。そして、内側片53bの先端には、電線30の芯部32を挟持する挟持片(接触片)53cが弾性変形可能に形成されており、両側の挟持片53cで電線30の芯部32の壁面32gを挟持(保持)するようになっている。
【0112】
このように、本実施形態では、接点部53は、X方向から視た状態でY方向(幅方向)両側に位置する第1側壁部としての外側片53aと、外側片53aの間に設けられた2つの挟持片(少なくとも1つの第2側壁部)53cと、を備えている。
【0113】
また、2つの挟持片53c(少なくとも1つの第2側壁部)がY方向に弾性変形可能となるように形成されている。すなわち、本実施形態の第2側壁部はY方向(幅方向)に弾性変形可能な第2側壁部を含んでいる。
【0114】
そして、電線30が、Y方向両側(Y方向のうち少なくとも一方側)がY方向に弾性変形可能な挟持片53cにそれぞれ保持されるようにしている。
【0115】
こうすることで、電線30に加わるY方向の力を、挟持片53cの弾性変形により吸収することができるようになる。その結果、電線30がY方向に引っ張られた場合等に、コンタクト50の外側片(第1側壁部)53aに力が加えられてしまうのが抑制され、コンタクト50の基板60との実装が外れてしまうのを抑制することができる。また、電線30がコンタクト50から外れてしまうのを抑制することも可能となる。
【0116】
なお、2つの挟持片53cのうちいずれか一方の挟持片のみをY方向(幅方向)に弾性変形可能に形成し、電線30のY方向のうち少なくとも一方側がY方向に弾性変形可能な挟持片53cに保持されるようにしてもよい。
【0117】
また、本実施形態では、挟持片(接触片)53cは、移動抑制部に形成された後述する係止片(ロック片54a)とは別体に形成されており、挟持片(接触片)53cと係止片(ロック片54a)とがX方向に沿って並置されている。このように、挟持片(接触片)53cと係止片(ロック片54a)とを別体に形成することで、電線30を接触させる機能と、電線30をロックする機能とを別の部材で行うことができるため、それぞれの機能に適した形状を個別に選択することができるようになる。こうすれば、それぞれの機能をより確実に発揮させることができるようになる。
【0118】
また、接点部53は、図16(a)の上側(開口部24と対向する側)が開口するように形成されている。そして、本実施形態では、電線30の軸方向(延在方向)と交差する交差方向に相対移動させた電線30を接点部53に挿入することで、電線30の芯部32と接点部53とが接触して電気的に接続されるようにしている。具体的には、電線30の芯部32を、接点部53の電線30が挿入される側(図16(a)の上側)に形成された開口から挿入し、両側の挟持片53cで電線30の芯部32の壁面32gを挟持することで、電線30の芯部32と接点部53とが接触して電気的に接続されるようにしている。
【0119】
このように、本実施形態では、接点部53に接触していない状態の電線30をZ方向一方側(開口側から底壁部51側に向かう方向)に相対移動させることで当該電線30が接点部53と接触するようになっている。
【0120】
さらに、コンタクト50は、接点部53に接触した電線30のZ方向他方側(接点部53に接触した状態における電線30の開口側)の少なくとも一部を覆う抜止部50bを有している。
【0121】
本実施形態では、抜止部50bを、接点部53の接触片(内側片53b)に形成している。
【0122】
具体的には、Y方向両側に配置された各内側片(接触片)53b間の隙間が電線30の径よりも小さくなるように、それぞれの内側片(接触片)53bをY方向内側に突出させている。本実施形態では、内側片(接触片)53bを大きく湾曲させることで、Y方向内側に突出させている。
【0123】
こうすることで、電線30が取り付けられた方向(コンタクト50に挿入された方向)とは逆方向へ移動してしまうのが抑制され、電線30のコンタクト50からの抜けを防止することができる。また、電線30が、Y方向内側に突出した抜止部50bを乗り越えて挿入されるようになるため、電線挿入時にクリック感を持たせることができ、電線30の接続確認を容易に行えるようになる。
【0124】
また、内側片(接触片)53bは、X方向から視た状態で、Z方向他方側(開口50a側:電線30が挿入される側)に凸となる円弧状をしている。したがって、接点部53のZ方向他方側(開口50a側:電線30が挿入される側)には、X方向から視た状態で、Y方向両端の内側片(接触片)53bの内側の片によって画成され、開口50a側に幅広となる開口が形成されることとなる。このように、開口50a側に幅広となる開口を接点部53に形成することで、電線30をコンタクト50に挿入させやすくすることができる。
【0125】
ロック部54も、本実施形態では2つ(複数)形成されており、2つのロック部54は、各接点部53のX方向内側(各底壁部51のX方向内側)にそれぞれ形成されている。さらに、2つのロック部54は、Z方向から視た際に、連結部52を挟んで対称となるように配置されている。
【0126】
そして、各ロック部54は、接点部53に電線30が接触した状態で当該電線30をロックするロック片54aをそれぞれ有している。このロック片54aは、コンタクト50を形成する際に用いられる金属板を切り起こすことで形成されており、一端54bが移動規制部としての底壁部51に連結されるとともに、他端54cが接点部53と接触した電線30に向かって延設されている。具体的には、一端54bを基点として他端54cをY方向内側に屈曲させることで、ロック片54aを形成している。こうすることで、Y方向(幅方向)に弾性変形可能なロック片54aを形成している。
【0127】
さらに、一端54bと他端54cとの境界の屈曲部分の移動規制部50c側には、円弧状に湾曲した切欠状の凹部が形成されている。このような凹部を形成することで、電線30との係止箇所(本実施形態では、端縁54g)のZ方向長さを屈曲部分のZ方向長さよりも長くなるようにしている。こうすれば、電線30との接触範囲(Z方向長さ)を確保しつつ、他端54c側をより弾性変形させやすくすることができる。
【0128】
このように、各ロック部54は、接点部53に電線30が接触した状態で当該電線30を係止する係止片を有しており、この係止片は、接点部53に電線30が接触した状態で当該電線30を挟持するロック片54aを含んでいる。このロック片54aは、上述したように、Y方向(幅方向)に弾性変形可能に形成されているため、ロック片54aをY方向(幅方向)に弾性変形させながら電線30をコンタクト50にZ方向から挿入させることができる。こうすれば、電線30がコンタクト50に挿入された状態では、電線30は、ロック片54aの弾性復元力によって押圧された状態となる。このように、Y方向(幅方向)に弾性変形可能なロック片54aをロック部54に形成することで、電線30をコンタクト50に挿入させやすくすることができる上、挿入した電線30をより確実にロック(X方向への相対移動を抑制)することができるようになる。
【0129】
なお、係止片の形態はロック片に限らず様々な形態とすることができる。例えば、係止片が電線を突き刺すことで当該電線を係止するようにしてもよいし、係止片が電線を係合したり、係止片と電線との接触部分の摩擦を増大させたりするようにしてもよい。また、これらの係止片を組み合わせることも可能である。
【0130】
さらに、1つのロック部54には、Z方向から視た際に、電線30を挟んで対向する第1のロック片(第1の係止片)54dと第2のロック片(第2の係止片)54eとが形成されている。
【0131】
そして、図17に示すように、Z方向から視た状態で、第1のロック片54dの係止箇所(本実施形態では、端縁54g)と第2のロック片54eの係止箇所(本実施形態では、端縁54g)との間に移動規制部50cが位置するようにしている。
【0132】
すなわち、移動規制部50cの係止箇所(端縁54g)と対応する部位におけるY方向幅が、1つのロック部54における第1のロック片54dの係止箇所と第2のロック片54eの係止箇所との間のY方向の距離よりも大きくなるようにしている。
【0133】
こうすることで、電線30におけるロック部54によりロックされる箇所の挿入方向への移動が移動規制部により規制されるため、ロック部54によるロックが解除されてしまうのをより確実に抑制することができる。
【0134】
さらに、本実施形態では、Z方向から視た状態で、接点部53と接触した電線30とのなす角(電線延在方向とのなす角)が鋭角となるようにロック片54aが延設されている。すなわち、ロック片54aは、Z方向から視た状態で、一端54bから他端54cに向かうにつれて電線30までの距離が小さくなるように延設されている。
【0135】
そして、それぞれのロック部54は、ロック片54aとして第1のロック片54dおよび第2のロック片54eを備えているため、それぞれのロック片54aは、平面視で、先端54f側(X方向内側)に向かうにつれて、幅狭となるテーパ状に形成されることとなる。
【0136】
このように、ロック部54も、図16(a)の上側(開口部24と対向する側)が開口するように形成されており、電線30の軸方向(延在方向)と交差する交差方向に相対移動させた電線30を第1のロック片54dと第2のロック片54eとの間に挿入するようになっている。
【0137】
このとき、1つのロック部54における第1のロック片54dの係止箇所と第2のロック片54eの係止箇所との間のY方向の距離を、ロック片54aにより挟持される電線30(芯部32)の径よりも小さくなるようにするのが好ましい。こうすれば、電線30は、コンタクト50に挿入される際に、第1のロック片54dおよび第2のロック片54eをそれぞれY方向外側に弾性変形させながら挿入されることとなる。そして、電線30がコンタクト50に挿入された状態では、第1のロック片54dおよび第2のロック片54eは、Y方向内側に向かう弾性復元力により電線30を押圧することとなる。したがって、電線30をコンタクト50に挿入させやすくすることができる上、挿入した電線30をより確実にロック(X方向への相対移動を抑制)することができるようになる。
【0138】
さらに、本実施形態では、2つのロック部54のロック片54aの延設方向が逆方向となるようにしている。
【0139】
例えば、図16(a)に基づき説明すると、一方のロック部54(左下側のロック部)においては、ロック片54aの一端54bから他端54cに向かう方向が右上方向となっており、他方のロック部54(右上側のロック部)においては、ロック片54aの一端54bから他端54cに向かう方向が左下方向となっている。
【0140】
このように、本実施形態では、複数のロック部(移動抑制部)54が、他端54cが一端54bに対してX方向一方側に位置するロック片(係止片)54aを有する少なくとも1つのロック部(移動抑制部)54と、他端54cが一端54cに対してX方向他方側に位置する係止片54aを有する少なくとも1つのロック部(移動抑制部)54と、を備えるようにしている。
【0141】
こうすることで、電線30のX方向両側への相対移動をより確実に抑制することができるようになる。具体的には、コンタクト50に接触させた(挿入した)電線30を、図16(a)の右上側に移動させようとした場合には、主に右上側のロック部54のロック片(係止片)54aの引っ掛かりによって図16(a)の右上側への移動が抑制されるようになる。一方、電線30を図16(a)の左下側に移動させようとした場合には、主に左下側のロック部54のロック片(係止片)54aの引っ掛かりによって図16(a)の左下側への移動が抑制されるようになる。
【0142】
そして、Y方向両側の先端54fによって芯部32の壁面32gを挟持することで、電線30がロックされるようにしている。
【0143】
このとき、本実施形態では、ロック片54aの先端54fが芯部32の壁面32gに食い込んだ状態で電線30を挟持している。具体的には、ロック片54aの先端54fが芯部32の壁面32gの周方向に沿って食い込んだ状態で電線30を挟持している。
【0144】
このように、ロック片54aの先端54fを芯部32の壁面32gの周方向に沿って食い込ませることで、電線30がX方向(電線30の軸方向)に動いてしまうのをより確実にロックするこができる。
【0145】
さらに、本実施形態では、コンタクト50は金属プレス加工により形成されており、ロック片54aは、当該ロック片54aの他端54cの端縁54gおよび端縁54hのうち、金属プレス加工の抜き方向により規定される尖りの鋭い方の端縁54gが電線30側に配置されるようにしている。こうすることで、尖りが鋭い方の端縁54gを芯部32の壁面32gに食い込ませるようにすることができ、電線30をより強固にロックすることができる。このように、本実施形態では、プレス加工時に形成される尖り形状を芯部32の壁面32gに食い込ませる(電線30を係止する)部分として活用している。
【0146】
また、ロック片54aの先端54fのZ方向他方側(開口50a側:電線30が挿入される側)には傾斜部54kが形成されており、X方向から視た状態で、Y方向両端の傾斜部54kによって画成され、開口50a側に幅広となる開口が形成されている。このように、開口50a側に幅広となる開口をロック部54に形成することで、電線30をコンタクト50に挿入させやすくすることができる。
【0147】
このように、本実施形態では、接点部53のZ方向他方側(開口50a側:電線30が挿入される側)およびロック部54のZ方向他方側(開口50a側:電線30が挿入される側)に、電線を挿入するためのガイド部(開口50a側に幅広となるテーパ状の開口)をそれぞれ形成しており、電線30のコンタクト50への挿入をより容易に行えるようにしている。
【0148】
なお、ロック片54aによる電線30のロックは、以下のようにして行うことができる。
【0149】
まず、電線30をコンタクト50に対して軸方向(電線延在方向)と交差する交差方向に相対移動させて、電線30を挟持片53cの間に挿入するとともに、第1のロック片54dと第2のロック片54eとの間に挿入する。そして、挟持片53cで電線30の芯部32の壁面32gを挟持するとともに、ロック片54aの先端54fにて芯部32の壁面32gを挟持する。そして、かかる状態で電線30をX方向(電線30の軸方向)に引っ張ると、ロック片54aの先端54fが芯部32の壁面32gに食い込むこととなる。こうして、電線30がロック片54aによってロックされ、電線30のX方向(電線30の軸方向)への相対移動が抑制されるようになる。
【0150】
このように、本実施形態では、コンタクト50は、電線30が挿入される側に開口50aが形成されており、電線30が挿入される側とは反対側に移動規制部(底壁部51および連結部52)50cが形成されている。
【0151】
そして、コンタクト50の開口50aは、電線30が挿入される側の全面が開口しており、電線30の途中部分(両端を含まない部分)であっても、コンタクト50に挿入できるようになっている。さらに、開口50aは、移動規制部50cの一面(連結部52の一面52a)に対して垂直方向に開口している。なお、開口50aは、移動規制部の一面に対して垂直方向に開口している必要はなく、平行方向や交差する方向に開口していてもよい。
【0152】
さらに、本実施形態では、コンタクト50は対称形状(平面視で点対称)となるように形成されている。こうすることで、実装方向や嵌合方向の規制をなくすことができ、使い勝手をよくすることができるようになる。
【0153】
また、X方向両側のロック部54の間には、スペース55が形成されており、このスペース55に島部25が収容されるようになっている。
【0154】
以上の構成をしたコネクタ10は、以下のようにして組み付けられる。
【0155】
まず、図8に示す状態から図10(a)に示す状態となるように、プラグハウジング20の挿通孔20aに電線30の露出した芯部32を挿入する。
【0156】
そして、押し潰し用の治具90をZ方向両側から(図9(a)の矢印aの方向に)挿入することで、芯部32の先端部32aを一度押し潰し、第1の潰し部32cを形成する(図10(b)参照)。その後、電線30をX方向に移動させ、第1の潰し部の平坦面が切り欠き21cの奥面(天壁部22側の面)21dに当接するようにする(図10(c)参照)。
【0157】
そして、かかる状態で、押し潰し用の治具90の押圧部91をZ方向両側から(図9(a)の矢印aの方向に)それぞれ挿入することで、芯部32の先端部32aを押し潰し、第1の潰し部32cと隣接するように第2の潰し部32dを形成する(図10(d)参照)。
【0158】
このように、第1の潰し部32cと第2の潰し部32dとで構成される潰し部32bを形成することで、プラグハウジング20内に挿入した電線30を離脱方向に移動させた際に、潰し部32bが縦壁部23bに当接(係止)するようにし、電線30がプラグハウジング20から抜けてしまうのを抑制できるようにする。さらに、切り欠き21cの奥面(天壁部22側の面)21dに潰し部32bの平坦面32eが当接(係止)するようにして、電線30が回転してしまうのを抑制できるようにする。
【0159】
こうして、図9(a)に示すような電線付ハウジング40を形成する。このとき、電線30は、コンタクト50を介さずにプラグハウジング20内に収容固定される(取り付けられる)こととなる。また、プラグハウジング20は、開口部24aの開口方向(Z方向)から視た状態で芯部32が開口部24から露出するように、収容部24内に収容した電線30を保持することとなる。
【0160】
次に、実装部(底壁部51および連結部52のうち少なくともいずれか一方)を基板60に半田付けする等により接続し、コンタクト50を基板60に実装(接続)する。
【0161】
そして、プラグハウジング20の開口部24側と、コンタクト50の接点部53の開口側が対向するように、電線付ハウジング40と基板60に取り付けられたコンタクト50とを配置した状態で、開口部24内に接点部53を収容しつつ電線30の露出した芯部32を接点部53の開口側から挿入して挟持片53cで挟持する(図18参照)。なお、芯部32は、接点部53の開口側から挿入する際に、接点部53側とは反対側(図18の上側)に設けた載置部26の載置面26aによって押さえられるため、芯部32が撓んでしまうのが抑制される。
【0162】
一方、ロック部54のロック片54aの先端54fが電線30の芯部32の壁面32gを挟持する(図19参照)。そして、電線30をX方向(電線30の軸方向)に引っ張ることで、ロック片54aの先端54fが芯部32の壁面32gに食い込んで、電線30がロック片54aによってロックされる。このとき、島部25はスペース55に収容されることとなる。
【0163】
こうして、基板60と電線30とが電気的に接続される。
【0164】
次に、本実施形態にかかるコネクタ10の使用例を説明する。なお、下記にて説明する使用例は一例であり、コネクタ10の使用方法はこれらの使用例に限られるものではない。
【0165】
まず、図20に示すように、本実施形態にかかるコネクタ10は、LED61が実装された基板(LED基板)60同士を電気的に接続するために用いることができる。図20では、4つの基板60を直列に接続したものを開示している。そして、図20の一番左側の基板60には、LED61の他に電源回路62が実装されており、その他の3つの基板60には、LED61は実装されているが、電源回路62は実装されていない。また、電源回路62が実装された図20の一番左側の基板60の左側には、ボードtoワイヤタイプのコネクタ10が取り付けられている。図20の一番左側の基板60の左側には、2つのコンタクト50が幅方向(図20の上下方向)に並設するように実装(接続)されている。そして、2つのコンタクト50は、電線30の一側に固定された(取り付けられた)プラグハウジング20の収容部24内にそれぞれ収容されて電線30と接触する。こうして、電線30と基板60とが電気的に接続されることとなる。なお、電線30の他側は外部電源(図示せず)に電気的に接続されており、電源を供給できるようになっている。また、図20の一番左側の基板60の右側にも、2つのコンタクト50が幅方向(図20の上下方向)に並設するように実装(接続)されている。そして、4つの基板60の互いに隣り合う基板60側にも、2つのコンタクト50が幅方向(図20の上下方向)に並設するように実装(接続)されている。
【0166】
そして、基板60のこれらの部位(一番左側の基板60の右側および他の3つの基板60の左右両側)には、電線30の両側にコネクタ10が形成されたもの(ボードtoボードタイプのコネクタ10)が取り付けられる。
【0167】
すなわち、図20の一番左側の基板60の右側に実装されたコンタクト50および図20の左から2番目の基板60の左側に実装されたコンタクト50は、それぞれのプラグハウジング20の収容部24内にそれぞれ収容されて電線30と接触する。このように、それぞれのプラグハウジング20に固定された電線30の両側を、一番左側の基板60の右側に実装されたコンタクト50および図20の左から2番目の基板60の左側に実装されたコンタクト50に嵌合させる(挿入する)ことで、図20の一番左側の基板60と図20の左から2番目の基板60とを跨ぐようにボードtoボードタイプのコネクタ10が取り付けられる。こうして、図20の一番左側の基板60と図20の左から2番目の基板60とが電気的に接続されることとなる。図20の左から2番目の基板60と図20の右から2番目の基板60との接続、図20の一番右側の基板60と図20の右から2番目の基板60との接続も同様である。そして、図20の一番右側の基板60の右側に実装された上下2つのコンタクト50は、それぞれのプラグハウジング20の収容部24内にそれぞれ収容されて電線30と接触する。こうして、図20の一番右側の基板60の右側に実装された上下2つのコンタクト50をショートさせている。
【0168】
このように、ボードtoボードタイプのコネクタ10を用いることで、従来のように、ジャンパピン等を用いてショートさせる必要がなくなり、ジャンパピンの取り付けが可能な基板を用いる必要がなくなる。すなわち、図20の基板60のうちいずれの基板を用いても回路をショートさせることができるようになり、基板の汎用性を高めることができる。
【0169】
このように、ボードtoワイヤタイプのコネクタ10およびボードtoボードタイプのコネクタ10を用い、それぞれの基板60を電気的に接続することで、それぞれの基板60に実装されたLED61を点灯させることができるようになる。このとき、上述したコネクタ10を用いているため、より容易に電線30をコンタクト50に取り付けることができる。また、それぞれのコネクタ(ボードtoワイヤタイプのコネクタ10およびボードtoボードタイプのコネクタ10)として低背型のコネクタを用いているため、LED61の発光を遮断することなく、コネクタ10を基板60に取り付けることができるようになる。
【0170】
また、図21に示すように、コネクタ10、フローティングコネクタ63およびショート用のコネクタ64を用い、LED61が実装された基板(LED基板)60を接続させることも可能である。図21においても、4つの基板60を直列に接続したものを開示している。そして、図21の一番左側の基板60には、LED61の他に電源回路62が実装されており、その他の3つの基板60には、LED61は実装されているが、電源回路62は実装されていない。また、電源回路62が実装された図21の一番左側の基板60の左側には、本実施形態にかかるコネクタ10が実装されており、外部電源(図示せず)に接続されて電源を供給できるようになっている。また、図21の一番左側の基板60と真ん中の基板60,60は、それぞれ、フローティングコネクタ63によって電気的に接続されている。フローティングコネクタ63は、2つの基板60、60を、位置ずれを吸収しつつ電気的に接続するために用いられるものである。
【0171】
そして、図21の一番右側の基板60の右側には、ショート用のコネクタ64が取り付けられている。
【0172】
このように、コネクタ10、フローティングコネクタ63およびショート用のコネクタ64を用い、それぞれの基板60を電気的に接続することでも、それぞれの基板に実装されたLED61を点灯させることができるようになる。
【0173】
このとき、それぞれのコネクタ(コネクタ10、フローティングコネクタ63およびショート用のコネクタ64)として、低背型のコネクタを用いれば、LED61の発光を遮断することなく、基板60に取り付けることができるようになる。
【0174】
また、図22に示すように、本実施形態にかかるコネクタ10は、LED電球70に用いることも可能である。すなわち、LED電球70のガラス球体71内に配置されてLED61が実装された基板(LED基板)60と、電源回路62が実装された基板(電源基板)60とを電気的に接続するために用いることができる。
【0175】
図22では、ガラス球体71内に、LED61が実装された基板(LED基板)60をLED61が実装された側が上を向くように略水平に配置するとともに、電源回路62が実装された基板(電源基板)60を基板(LED基板)60の下方に略水平に配置している。なお、符号65は、コンデンサなどの回路部品である。
【0176】
そして、図22では、ボードtoワイヤタイプのコネクタ10を用いて、基板(LED基板)60と基板(電源基板)60とを電気的に接続している。具体的には、基板(LED基板)60に実装したコンタクト50を、電線30の一側に固定された(取り付けられた)プラグハウジング20の収容部24内に収容して電線30と接触させる。こうして、電線30と基板(LED基板)60とを電気的に接続している。そして、電線30の他側の露出した芯部32を半田により基板(電源基板)60に半田付けすることで、電線30と基板(電源基板)60とを電気的に接続している。こうして、基板(LED基板)60と基板(電源基板)60とが、ボードtoワイヤタイプのコネクタ10を介して電気的に接続され、LED61を点灯させることができるようになる。なお、ボードtoワイヤタイプのコネクタ10のコネクタ10を基板(電源基板)60に取り付けるとともに、電線30の他側を基板(LED基板)60に半田付けさせるようにしてもよい。
【0177】
また、基板(電源基板)60は図示せぬ導線によって口金72に電気的に接続されており、この口金72を外部電源に電気的に接続されたソケット(図示せず)に取り付けることで、LED61に給電され、LED61を点灯させることができるようになる。
【0178】
また、基板(電源基板)60は、図23に示すように、基板(LED基板)60の下方に略垂直に配置してもよい。図23においても、ボードtoワイヤタイプのコネクタ10を用いて、基板(LED基板)60と基板(電源基板)60とを電気的に接続している。
【0179】
なお、図22および図23に示す構成において、電線30の両側にコネクタ10が形成されたボードtoボードタイプのコネクタ10を用いることも可能である。
【0180】
また、図22および図23の構成においても、ボードtoワイヤタイプのコネクタ10およびボードtoボードタイプのコネクタ10として低背型のコネクタを用いれば、LED61の発光を遮断することなく、コネクタ10を基板60に取り付けることができるようになる。
【0181】
以上説明したように、本実施形態によれば、電線30を軸方向(電線延在方向:X方向)と交差する交差方向(Z方向)に移動させることで、電線30がコンタクト50に挿入されるようにしている。そのため、電線30のコンタクト50への挿入時に、電線30が撓んでしまうのを抑制することができ、より容易に電線30をコンタクト50に取り付けることができるようになる。
【0182】
また、本実施形態では、コネクタ10は、接点部53に電線30が接触した状態で電線30を挟持するロック片54aを有するロック部(移動抑制部)54を備えている。そのため、電線30をコンタクト50に取り付けた状態で、電線30をロック部54によってロックすることができる。その結果、電線30がコンタクト50から外れてしまうのをより確実に抑制することができるようになる。特に、ロック部(移動抑制部)54が、電線30の電線延在方向(X方向)への相対移動を抑制できるようにすることで、他の部材が引っ掛かる等何らかの原因で電線30がプラグハウジング20からの挿脱方向(X方向)に引っ張られた場合に、電線30が撓んでしまったり、プラグハウジング20から抜けてしまったりすることを抑制することができる。
【0183】
また、本実施形態では、ロック片54aの先端54fが芯部32の壁面32gに食い込んだ状態で電線30を挟持している。具体的には、ロック片54aの先端54fが芯部32の壁面32gの周方向に沿って食い込んだ状態で電線30を挟持している。このように、ロック片54aの先端54fを芯部32の壁面32gの周方向に沿って食い込ませることで、電線30がX方向(電線30の軸方向)に動いてしまわないようにロックすることができる。
【0184】
また、本実施形態では、電線30を、コンタクト50を介さずにプラグハウジング20内に収容固定(取り付け)している。そして、プラグハウジング20が、収容固定した芯部32(電線30)が開口部24aの開口方向(Z方向)から視た状態で開口部24から露出するように、芯部32(電線30)を保持している。すなわち、電線30の芯部32を、コンタクト50の接点部53に直接取り付ける構成をしている。そのため、電線30とコンタクト50とが着脱可能であり、電線30の芯部32をコンタクト50の接点部53から容易に取り外すことができ、電線30とコンタクト50との嵌合を容易に解除することができるようになる。
【0185】
また、コンタクト50は、接点部53に接触した状態における電線30のZ方向への相対移動を規制する移動規制部50cを備えている。このように、コンタクト50に移動規制部50cを設けることで、電線30がコンタクト50に対してZ方向へ相対移動して電線30と接点部53との接触が外れてしまうのを抑制するための部材を新たに設ける必要がなくなる。すなわち、電線30を挿入しすぎることによるコンタクト50からの外れ防止をコンタクト50のみで行うことができるようになる。したがって、プラグハウジング20を用いる場合であっても、プラグハウジング20を複雑な形状とする必要がなく、より簡素な構成とすることができ、製造コストの削減を図ることが可能となる。
【0186】
また、本実施形態によれば、接点部53は、X方向から視た状態でY方向(幅方向)両側に位置する第1側壁部としての外側片53aと、外側片53aの間に設けられた2つの挟持片(少なくとも1つの第2側壁部)53cと、を備えている。
【0187】
そして、2つの挟持片53c(少なくとも1つの第2側壁部)がY方向に弾性変形可能となるように形成されており、電線30が、Y方向両側(Y方向のうち少なくとも一方側)がY方向に弾性変形可能な挟持片53cにそれぞれ保持されるようにしている。
【0188】
そのため、他の部材が引っ掛かる等何らかの原因で電線30がY方向に引っ張られた場合に、コンタクト50が受けるY方向の力を挟持片53cの弾性変形により吸収することができるようになる。その結果、コンタクト50の外側片(第1側壁部)53aに力が加えられてしまうのが抑制され、コンタクト50の基板60との実装が外れてしまうのを抑制することができる。また、かかる構成とすることで、コンタクト50の外側片(第1側壁部)53aの剛性を高めつつ、電線30がコンタクト50から外れてしまうのを抑制することが可能となるため、コンタクト50の外形が変形してしまうのを抑制することができる。したがって、プラグハウジング20を用いる場合には、コンタクト50が変形してしまうことによりプラグハウジング20の収容部24内に収容できなくなってしまうのを抑制することができる。
【0189】
また、本実施形態によれば、ロック部(移動抑制部)54を2つ(複数)備え、2つ(複数)のロック部(移動抑制部)54は、Z方向(交差方向)から視た状態で、対称となるように配置されている。したがって、コンタクト50は、電線30の2箇所(複数箇所)をより均等にロックすることができ、電線30のロックをより安定して行うことができるようになる。
【0190】
また、本実施形態によれば、1枚の板状の金属板を金属加工(プレス加工)することによりコンタクト50を形成しているため、コンタクト50をより容易に得ることができる。そして、金属プレス加工の抜き方向により規定される尖りの鋭い方の端縁54gが電線30側に配置されるようにしている。すなわち、金属プレス加工の特性を利用することで、より容易にロック部54による電線30のロック強度を高めることができるようになる。
【0191】
ロック部(移動抑制部)54は、接点部53に電線30が接触した状態で当該電線30を係止する係止片を有し、係止片が、接点部53に電線30が接触した状態で当該電線30を挟持するロック片54aを含むようにすることで、より簡素な構成で電線30をロックすることができるようになる上、ロック部(移動抑制部)54をより容易に形成することができるようになる。
【0192】
また、本実施形態によれば、芯部32(電線30)は、先端部32aを押し潰して形成した潰し部32bを備えており、プラグハウジング20は、芯部32(電線30)の潰し部32bを係止する係止部20bを備えている。かかる構成とすることで、芯部32(電線30)の先端部32aを潰し加工するという簡単な方法で、電線30をプラグハウジング20に固定することが可能となる。
【0193】
また、本実施形態によれば、プラグハウジング20は、電線30を収容する収容部24と、収容部24に電線30が延在する電線延在方向(X方向)と交差する交差方向(Z方向)に開口するように連通されて収容部24内に収容した電線30を開口部24aの開口方向(Z方向)から視た状態で露出させる開口部24aと、収容部24内に収容した電線30を保持する係止部(保持部)20bと、を備えている。そして、収容部24は、基板(被接続部材)60に接続されるコンタクト50を、開口部24aを介して受容できるようになっている。そして、このような構成のプラグハウジング20を用いることで、プラグハウジング20に取り付けられた電線30とコンタクト50との電気的接続がプラグハウジング20を介さずに行えるようにすることができ、電線30と基板(被接続部材)60との電気的接続をより容易に行うことができる。
【0194】
また、本実施形態によれば、プラグハウジング20は、係止部20bを囲む壁面に芯部32の先端部32a(電線30)が露出する貫通孔22bが形成されている。そのため、芯部32の先端部32a(電線30)をプラグハウジング20の係止部20bに挿通した後で、芯部32(電線30)の先端部32aを潰し加工することができ、より容易に電線30をプラグハウジング20に固定することができる。
【0195】
さらに、本実施形態では、係止部20bを囲む壁面のZ方向両側(互いに対向する壁面)に貫通孔をそれぞれ設け、係止部20bをZ方向に貫通させている。そのため、芯部32の先端部32a(電線30)をプラグハウジング20の係止部20bに挿通した後で、Z方向両側から押し潰し用の治具90の押圧部91を挿入することができ、芯部32(電線30)の先端部32aの潰し加工をより容易に行うことができる。
【0196】
また、本実施形態によれば、電線30は単線から成る芯部32を備えている。そのため、電線30の芯部32として撚り線を用いた場合と比べて安価で且つ長い距離(例えば10m以上)の敷設に適しており、ノイズの影響を受けにくく安定した通信を行うことができるという利点がある。
【0197】
(第2実施形態)
本実施形態にかかるコネクタ10Aは、上記第1実施形態とほぼ同様の構成をしている。
【0198】
すなわち、本実施形態にかかるコネクタ10Aも、基板60に接続されるコンタクト50を備えており、電線30とコンタクト50とを接触させることで、電線30と基板60とを電気的に接続するものである。
【0199】
ここで、本実施形態のコネクタ10Aが上記第1実施形態のコネクタ10と主に異なる点は、図24および図25に示すように、プラグハウジング20を用いずに直接電線30の芯部32をコンタクト50の接点部53に接触させるようにした点にある。
【0200】
なお、図26に示すように、ボードtoワイヤタイプのコネクタに本実施形態を適用し、プラグハウジング20を用いずに直接電線30の一方側をコンタクト50の接点部53に嵌合させる(挿入する)ようにしてもよい。
【0201】
以上の本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
【0202】
また、本実施形態によれば、プラグハウジング20を用いずに直接電線30の芯部32をコンタクト50の接点部53に接触させるようにしている。そのため、コネクタ10Aの構成の簡素化を図りつつ軽量化を図ることができるようになる。
【0203】
特に、移動規制部50cをコンタクト50に形成することで、ハウジング等の他の部材を用いることなく、電線30の挿入しすぎによるコンタクト50からの外れを抑制することができるようになる。すなわち、ハウジング等の他の部材を用いずに、コンタクト50と電線30の接触の信頼性を高めることができるようになる。
【0204】
また、図20図23で示した使用例に本実施形態にかかるコネクタ10Aを適用することも可能である。
【0205】
次に、電線30の変形例について説明する。
【0206】
図27に示す電線30は、芯部32Bが撚り線で構成されている。図27に示す電線30は、7本の細い銅線(φ0.2)が螺旋状に巻かれたクロスタイプのものであり、このような撚り線から成る芯部32Bを絶縁性の被覆部31により覆うことで電線30が形成されている。そして、電線30は、先端側の被覆部31を剥がして芯部32Bが露出するようにした状態で挿通孔30aに挿通されることになる。このようなクロスタイプの撚り線を用いることで、撚り線から成る芯部32Bをプラグハウジング20の挿通孔20a(挿入凹部20c、貫通孔25c、係止部20b)に容易に挿通させることができる。
【0207】
また、電線30の芯部として単線を用いた場合と比べて電線30に柔軟性があり、配線の取り回しが容易になるという利点がある。
【0208】
図28に示す電線30では、撚り線から成る芯部32Cとしてストレートタイプのものが用いられている。
【0209】
具体的には、図28に示すように、7本の細い銅線(φ0.2)がストレート状に並設されており、このような撚り線から成る芯部32Cを絶縁性の被覆部31により覆うことで電線30が形成されている。そして、電線30は、先端側の被覆部31を剥がして芯部32Cが露出するようにした状態で挿通孔30aに挿通されることになる。このようにストレートタイプの撚り線を用いる場合、1つ1つの芯部32Cの銅線が広がって挿通孔20aに挿通させ難くなってしまうおそれがあるため、電線30の被覆部31を剥がして芯部32Cを露出させた段階で、例えば半田上げなどによって芯部32Cに前処理を行うことが好ましい。こうすれば、撚り線から成る芯部32Cをプラグハウジング20の挿通孔20a(挿入凹部20c、貫通孔25c、係止部20b)に容易に挿通させることができるようになる。
【0210】
また、電線30は撚り線から成る芯部32Cを備えている。そのため、電線30の芯部として単線を用いた場合と比べて電線30に柔軟性があり、配線の取り回しが容易になるという利点がある。
【0211】
図29では、電線30を同軸ケーブル32Dで構成したものを例示している。図29では、撚り線から成る内部導体33(芯部)を絶縁体34で覆うとともに、その絶縁体34の外側に形成された外部導体35を被覆部31で覆っている。このような同軸ケーブル32Dは、柔軟性があり配線の取り回しを容易にできるとともに、外部への電磁波の漏洩を抑制できるという利点がある。
【0212】
なお、図29では、内部導体33(芯部)が撚り線で構成されたものを例示したが、内部導体33(芯部)が単芯線で構成されたものを用いてもよい。
【0213】
次に、コンタクトの変形例を説明する。
【0214】
図30に示すコンタクト50では、接点部53に接触した電線30のZ方向他方側(接点部53に接触した状態における電線30の開口50a側)の少なくとも一部を覆う抜止部を、ロック部(移動抑制部)54のロック片(係止片)54aに形成している。
【0215】
具体的には、ロック片(係止片)54aの先端54fの開口50a側に、Y方向かつX方向に突出する突部54iを形成し、Y方向両側に配置された各突部54i間の隙間が電線30の径よりも小さくなるようにしている。
【0216】
図30では、突部54iは、側面視(Y方向から視た状態)で、先端側が薄くなる略台形状をしている。こうすることで、突部54iにおける開口50a側の斜面を電線30挿入時のガイドとして機能させることができ、突部54iによって電線30のコンタクト50への挿入が邪魔されてしまうのを抑制することができる。
【0217】
また、このような突部54iを形成することで、電線30が、取り付けられた方向(挿入された方向)とは逆方向へ移動してしまうのが抑制され、電線30の抜けを防止することができる。また、電線30が、Y方向内側に突出した抜止部を乗り越えて挿入されるようになるため、ロック部(移動抑制部)54においても、電線挿入時にクリック感を持たせることができ、電線30の接続確認を容易に行えるようになる。なお、図30では、接点部53に接触した電線30のZ方向他方側(接点部53に接触した状態における電線30の開口50a側)の少なくとも一部を覆う抜止部を、接点部53およびロック部(移動抑制部)54に形成したものを例示したが、接点部53およびロック部(移動抑制部)54のうちロック部(移動抑制部)54のみに抜止部を設けるようにしてもよい。
【0218】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図30に示すコンタクト50では、ロック片54aの電線30との係止箇所(端縁54g)および接点部53の挟持片53cがX方向で略等間隔となるように配置されている。この端縁54gと挟持片53cとは、電線30のコンタクト50よりもX方向外側の2箇所を持って電線30をコンタクト50に挿入させようとした場合等に、電線30のコンタクト50への挿入が阻害される部位(コンタクト50における他の部位よりも大きな力を加えないと電線30が挿入されない部位)となるものである。したがって、図30に示すコンタクト50では、この阻害部位がX方向で略等間隔に配置されることになる。そのため、電線30のコンタクト50への挿入時に、電線30にかかる力をX方向に分散させてより均等にすることができ、電線30のコンタクト50への挿入時に、電線30の一部にだけ力が加わってしまうのを抑制することができるようになる。
【0219】
図31に示すコンタクト50では、図30に示すコンタクトと同様に、接点部53に接触した電線30のZ方向他方側(接点部53に接触した状態における電線30の開口50a側)の少なくとも一部を覆う抜止部を、ロック部(移動抑制部)54のロック片(係止片)54aに形成している。
【0220】
さらに、図31に示すコンタクト50では、実装部としての底壁部51におけるX方向外側に凹部51cが形成されている。図31に示すコンタクトでは、凹部51cは、底壁部51におけるX方向端部に形成されている。具体的には、凹部51cは、底壁部51におけるX方向端縁の一部が円弧状に切り欠かれた凹状をしている。すなわち、凹部51cは、Z方向(実装部の一面側)から視た状態で基板(被接続部材)60が露出するように、Z方向に貫通(実装部の一面側から他面側にかけて貫通)した形状をしている。なお、底壁部51におけるX方向端縁の一部に凹部を形成するのではなく、底壁部51におけるX方向端縁の全体を凹状に切り欠かれた形状とすることで凹部を形成するようにしてもよい。また、実装部のY方向端縁に凹部を形成することも可能である。さらに、凹部の形状は円弧状に限らず様々な形状とすることが可能であり、凹部の形成数も適宜に設定することが可能である。
【0221】
そして、この凹部51cは、半田フィレットが形成される半田確認部として機能させることができる。すなわち、実装部に凹部51cを形成し、基板(被接続部材)60にコンタクト50を半田付けにより接続する場合に、凹部51cに形成される半田フィレットによって半田の濡れ具合を目視で確認できるようにすることができる。こうすれば、基板(被接続部材)60とコンタクト50との接続(実装)が適切に行われているか否かをより容易に判断することができるようになり、基板(被接続部材)60とコンタクト50との接続(実装)の信頼性をより向上させることができる。なお、図31では、底壁部51を実装部の少なくとも一部とし、この底壁部51に半田確認部として機能させることが可能な凹部51cを形成したものを例示したが、連結部52を実装部とし、この連結部に半田確認部を形成するようにすることも可能である。また、半田確認部の形状は切欠き状の凹部に限らず、例えば、底壁部51の端縁近傍に形成されて、底壁部51を厚み方向(Z方向)に貫通する貫通孔等様々な形状とすることができる。また、半田確認部の形成箇所や形成数も適宜に設定することができ、例えば、底壁部51の端縁に限らず半田実装する箇所に凹部や貫通孔等を形成すれば、これらの凹部や貫通孔等を半田確認部として機能させることができる。
【0222】
図32に示すコンタクト50では、連結部52の形状が長方形状となっており、それぞれのロック部(移動抑制部)54のロック片(係止片)54aが、先端54fがX方向外側を向くように延設されている。このような形状としても、2つのロック部54のロック片54aの延設方向が逆方向となる。
【0223】
したがって、このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図30に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0224】
また、図32に示すコンタクトでは、ロック片54aの電線30との係止箇所(端縁54g)と接点部53の挟持片53cとの距離が、図30のコンタクトと比較して近くなるため、1つの接点部53への電線30の挿入と接点部53と隣り合うロック部54への電線30の挿入とを同時に行う場合に、より容易に電線30を挿入させることができるようになる。例えば、図30に示すコンタクト50では、電線30に、コンタクト50への挿入が阻害される部位が4箇所形成されるのに対して、図32のコンタクト50では、ほぼ2箇所となる。そのため、電線30のコンタクト50よりもX方向外側の2箇所を持って電線30をコンタクト50に挿入させようとした場合に、山なりに撓んだ状態となってしまうこと(X方向内側に位置するロック部54に電線30が挿入されない状態でX方向外側に位置する接点部53に電線30が挿入されてしまう状態になってしまうこと)を抑制することができる。その結果、電線30のコンタクト50への挿入作業性をより向上させることができるようになる。
【0225】
図33に示すコンタクト50では、連結部52の形状が長方形状となっており、接点部53がX方向内側に、ロック部(移動抑制部)54がX方向外側に配置されている。そして、それぞれのロック部54のロック片(係止片)54aが、先端54fがX方向内側を向くように延設されている。
【0226】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図32に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0227】
さらに、図33に示すコンタクト50では、ロック部54の一端54b側(ロック部54の電線30を係止しない側)が、コンタクト50のX方向両端に配置されているため、電線30におけるコンタクト50への挿入が阻害される部位がより接近した2箇所となる。その結果、電線30のコンタクト50よりもX方向外側の2箇所を持って電線30をコンタクト50に挿入させようとした場合に、山なりに撓んだ状態となってしまうこと(X方向内側に位置するロック部54に電線30が挿入されない状態でX方向外側に位置する接点部53に電線30が挿入されてしまう状態になってしまうこと)をより確実に抑制することができる。また、コンタクト50のX方向両端のY方向幅が電線30の径よりも大きくなっているため、コンタクト50のX方向両端において、電線30をY方向に移動させることができる。したがって、電線30のコンタクト50近傍における曲率半径を小さくすることなく、電線30をY方向に屈曲させることができる。その結果、よりコンタクト50に近い位置で電線30をY方向に屈曲させることができるようになり、コンタクト50の基板(被接続部材)60への実装位置の自由度(コンタクト50の配置自由度)をより向上させることができる。
【0228】
図34に示すコンタクト50では、連結部52の形状が長方形状となっており、接点部53がX方向内側に、ロック部54がX方向外側に配置されている。そして、それぞれのロック部54のロック片(係止片)54aが、先端54fがX方向外側を向くように延設されている。
【0229】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図30に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0230】
さらに、図34に示すコンタクトでは、ロック片54aの電線30との係止箇所(端縁54g)が、コンタクト50のX方向両端に位置している。そのため、電線30がコンタクト50のX方向両端でロックされることとなり、コンタクト50上に配置される電線30が撓んでしまうのを抑制することができるようになる。
【0231】
さらに、図34に示すコンタクト50では、比較的電線30を挿入しにくいロック片54aの端縁54gがコンタクト50のX方向両端に位置するとともに、比較的電線30を挿入しやすい接点部53がコンタクト50のX方向内側に位置しているため、電線30におけるコンタクト50への挿入が阻害される部位が4箇所になってしまう。しかしながら、電線30におけるコンタクト50への挿入が阻害される部位が4箇所になってしまったとしても、電線30におけるX方向内側の挿入が阻害される部位が比較的電線30を挿入しやすくなっているため、電線30のコンタクト50よりもX方向外側の2箇所を持って電線30をコンタクト50に挿入させようとした場合に、山なりに撓んだ状態となってしまうこと(X方向内側に位置するロック部54に電線30が挿入されない状態でX方向外側に位置する接点部53に電線30が挿入されてしまう状態になってしまうこと)を比較的抑制することができるようになる。
【0232】
図35に示すコンタクト50では、連結部52の形状が長方形状となっている。そして、それぞれの接点部53がY方向一方側のみに接触片を有している。すなわち、各接点部53は、底壁部51のY方向一端から立ち上がるように形成された外側片53aと、外側片53aに弾性変形可能に連設された内側片(接触片)53bと、電線30の芯部32を挟持する弾性変形可能な挟持片(接触片)53cとを備えている。そして、底壁部51のY方向一端には、ロック部54のロック片54aも形成されている。ロック片54aもY方向の一方側のみに形成されている。そして、ロック片54aは、先端54fがX方向内側を向くように延設されている。
【0233】
一方、底壁部51のY方向他端には、略逆U字状の側壁部56が形成されている。この側壁部56は、連結部52を挟んでX方向両側にそれぞれ形成されており、各側壁部56は、Y方向から視た状態で、接点部53およびロック部54とオーバーラップするように形成されている。なお、側壁部56は、Y方向から視た状態で、接点部53およびロック部54とオーバーラップするように1枚の板状に形成されている必要はなく、例えば、Z方向に延在するスリットを形成し、X方向に複数に分割された形状となるようにしてもよい。なお、スリットは、Y方向から視た状態で上から下まで形成されている必要はなく、一部のみ(例えば、上半分のみ)スリットが形成されるようにしてもよい。以下で説明する側壁部56においても同様である。
【0234】
したがって、コンタクト50に挿入された電線30は、Y方向一方側の挟持片53cと他方側の側壁部56とで保持されている。すなわち、コンタクト50に挿入された電線30は、挟持片53cおよび側壁部56のうちいずれか一方である挟持片53cのみをY方向(幅方向)に弾性変形可能に形成し、電線30のY方向のうち少なくとも一方側がY方向に弾性変形可能な挟持片53cに保持されている。さらに、コンタクト50に挿入された電線30は、Y方向一方側の弾性変形可能なロック片54aと他方側の側壁部56とで挟持されて、X方向への相対移動がロック(抑制)されている。
【0235】
このような形状とすることで図35に示すコンタクト50は、Z方向から視た状態で、線対称になっている。
【0236】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図30に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0237】
さらに、図35に示すコンタクト50では、底壁部51のY方向他端に、比較的剛性の高い側壁部56を形成しているため、コンタクト50に挿入した電線30のY方向他端への移動を、この側壁部56によって規制することができる。したがって、電線30をY方向他端側(側壁部56が形成されている側)へ移動させたくない場合等には、図35に示すコンタクト50を用いるのが有効である。なお、図35に示すコンタクト50を反転させてY方向一端側に側壁部56が位置するようにすれば、電線30のY方向一端側への移動を規制することができる。すなわち、電線30を移動させたくない方向に側壁部56が形成されるようにすれば、Y方向両側のうちいずれか一方側への移動を側壁部56により規制しつつ、Y方向両側のうちいずれか一方側に加えられる力を挟持片53cやロック片54aで吸収してコンタクト50の基板60との実装が外れてしまうのを抑制することができるようになる。
【0238】
なお、図35では、X方向から視た状態でY方向(幅方向)外側に位置する第1側壁部56aと、第1側壁部56aと挟持片53cとの間に形成された第2側壁部56bと、を有するように略逆U字状に形成された側壁部56を例示しているが、側壁部56の形状はこれに限るものではない。例えば、側壁部56の形状を底壁部51から立ち上がるように形成しただけの1枚の板状としてもよい。すなわち、図35における第1側壁部56aを形成せず、図35における第2側壁部56bを第1側壁部56aとした側壁部とすることも可能である。この場合、第1側壁部のみを有する側壁部と外側片(もう一方の第1側壁部)53aとの間に、第2側壁部としての挟持片53cが1つだけ存在するコンタクトとなる。また、X方向両側に側壁部56を設けたものを例示したが、X方向の一方側のみに側壁部56を設けるようにしてもよい。以下で説明する側壁部56においても同様である。
【0239】
図36に示すコンタクト50は、図35に示すコンタクト50のロック片54aの延設方向を逆方向にしたものである。
【0240】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図32に示すコンタクト50および図35に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0241】
図37に示すコンタクト50は、図35に示すコンタクト50において、接触片がX方向内側に配置され、ロック片がX方向外側に配置されるように入れ替えたものである。
【0242】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図33に示すコンタクト50および図35に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0243】
図38に示すコンタクト50は、図36に示すコンタクト50において、接触片がX方向内側に配置され、ロック片がX方向外側に配置されるように入れ替えたものである。
【0244】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図34に示すコンタクト50および図35に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0245】
図39に示すコンタクト50は、図35に示すコンタクト50において、X方向一方側(図35における左下)の接触片およびロック片54aと側壁部56とをY方向に入れ替えたものである。したがって、X方向両側の側壁部56は、Z方向から視た状態で対角状に配置されている。また、接触部53およびロック部54も、Z方向から視た状態で対角状に配置されている。そして、図39に示すコンタクト50は、対称形状(平面視で点対称)となるように形成されている。
【0246】
このような形状とすることで図39に示すコンタクト50は、Y方向両側に弾性変形可能な接触片がY方向両側に配置されることになるため、Y方向のいずれの方向に力が加えられたとしても、当該力を接触片の弾性変形により吸収できるようになる。
【0247】
また、Y方向両側に弾性変形可能なロック片54aもY方向両側に配置されることになるため、電線30のY方向両側にロック片54aをそれぞれ食い込ませることが可能となる。その結果、より確実に電線30をロック(抑制)することができるようになる。
【0248】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図35に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0249】
さらに、図39に示すコンタクト50は、Y方向両側に比較的剛性の高い側壁部56を形成しているため、電線30のY方向への移動(Y方向一端側への移動およびY方向他端側への移動)をそれぞれの側壁部56により規制しつつ、Y方向に加えられる力(Y方向一端側に加えられる力およびY方向他端側に加えられる力)をそれぞれの挟持片53cやロック片54aで吸収してコンタクト50の基板60との実装が外れてしまうのを抑制することができるようになる。
【0250】
図40に示すコンタクト50は、図36に示すコンタクト50において、X方向一方側(図36における左下)の接触片およびロック片54aと側壁部56とをY方向に入れ替えたものである。
【0251】
このような形状とすることで図40に示すコンタクト50は、Y方向両側に弾性変形可能な接触片が配置されることになるため、Y方向のいずれの方向に力が加えられたとしても、当該力を接触片の弾性変形により吸収できるようになる。
【0252】
また、Y方向両側に弾性変形可能なロック片54aもY方向両側に配置されることになるため、電線30のY方向両側にロック片54aをそれぞれ食い込ませることが可能となる。その結果、より確実に電線30をロック(抑制)することができるようになる。
【0253】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図36に示すコンタクト50および図39に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0254】
図41に示すコンタクト50は、図37に示すコンタクト50において、X方向一方側(図37における左下)の接触片およびロック片54aと側壁部56とをY方向に入れ替えたものである。
【0255】
このような形状とすることで図41に示すコンタクト50は、Y方向両側に弾性変形可能な接触片が配置されることになるため、Y方向のいずれの方向に力が加えられたとしても、当該力を接触片の弾性変形により吸収できるようになる。
【0256】
また、Y方向両側に弾性変形可能なロック片54aもY方向両側に配置されることになるため、電線30のY方向両側にロック片54aをそれぞれ食い込ませることが可能となる。その結果、より確実に電線30をロック(抑制)することができるようになる。
【0257】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図37に示すコンタクト50および図39に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0258】
図42に示すコンタクト50は、図38に示すコンタクト50において、X方向一方側(図38における左下)の接触片およびロック片54aと側壁部56とをY方向に入れ替えたものである。
【0259】
このような形状とすることで図42に示すコンタクト50は、Y方向両側に弾性変形可能な接触片が配置されることになるため、Y方向のいずれの方向に力が加えられたとしても、当該力を接触片の弾性変形により吸収できるようになる。
【0260】
また、Y方向両側に弾性変形可能なロック片54aもY方向両側に配置されることになるため、電線30のY方向両側にロック片54aをそれぞれ食い込ませることが可能となる。その結果、より確実に電線30をロック(抑制)することができるようになる。
【0261】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図38に示すコンタクト50および図39に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0262】
図43に示すコンタクト50は、2つの接点部53と、その間(X方向中央部)に1つのロック部54が配置された形状をしている。そして、ロック部54には、第1のロック片54dと第2のロック片54eとが形成されており、第1のロック片54dの延設方向と第2のロック片54eの延設方向とが逆方向となるようにしている。
【0263】
したがって、第1のロック片54dの電線30との係止箇所(端縁54g)と第2のロック片54eの電線30との係止箇所(端縁54g)とがY方向から視た状態でX方向にずれることとなる。このように、ロック片54aの電線30との係止箇所(端縁54g)をX方向にずらすことで、Y方向から視た状態で電線30との係止箇所を増やすことができる。また、Y方向から視た状態で、ロック片54aの電線30との係止箇所(端縁54g)をコンタクト50のX方向中心からの距離が略均等となるように配置することができる。すなわち、ロック部54がX方向のいずれかに偏ってしまうのを抑制することができる。
【0264】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、コンタクト50のX方向の小型化を図ることができる。
【0265】
図44に示すコンタクト50は、2つの接点部53と、その間(X方向中央部)に1つのロック部54が配置された形状をしている。そして、ロック部54には、第1のロック片54dと第2のロック片54eとが形成されており、第1のロック片54dの延設方向と第2のロック片54eの延設方向とが同方向となるようにしている。
【0266】
したがって、第1のロック片54dの電線30との係止箇所(端縁54g)と第2のロック片54eの電線30との係止箇所(端縁54g)とがY方向から視た状態でほぼ一致することとなる。このように、ロック片54aの電線30との係止箇所(端縁54g)をほぼ一致させることで、ロック部54による電線30のロック強度をより高めることができるようになる。
【0267】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、コンタクト50のX方向の小型化を図ることができる。
【0268】
図45に示すコンタクト50は、1つの接点部53と、1つのロック部54とがX方向に並置された形状をしている。そして、ロック片54aは、先端54fがX方向において接点部53側を向くように延設されている。
【0269】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図32に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。また、コンタクト50のX方向のさらなる小型化を図ることができる。
【0270】
図46に示すコンタクト50は、1つの接点部53と、1つのロック部54とがX方向に並置された形状をしている。そして、ロック片54aは、先端54fがX方向において接点部53側とは反対側を向くように延設されている。
【0271】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図30に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。また、コンタクト50のX方向のさらなる小型化を図ることができる。
【0272】
図47に示すコンタクト50では、X方向両端に接点部53がそれぞれ配置されるとともに、接点部53の間に2つのロック部54が配置されている。また、連結部52の形状が台形状となっており、それぞれのロック部54のロック片(係止片)54aが、先端54fがX方向内側を向くように延設されている。
【0273】
そして、接点部53は、底壁部51のY方向両端から立ち上がるように切り起こした側壁の根元側が接触片となるように、先端側を外側に湾曲させた形状をしている。すなわち、接点部53のY方向両側の接触片が、Z方向における開口50aとは反対側で連結された略U字状をしている。
【0274】
このとき、外側片53aの先端のY方向に突出する部位を基板(被接続部材)60に実装させるようにすれば、内側のU字状の部位(互いに連結された挟持片53c)をY方向(幅方向)に弾性変形させることができる。なお、挟持片53c同士を連結する部位を基板(被接続部材)60に実装させるようにすることも可能である。
【0275】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図30に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。また、底壁部51から立ち上がるように屈曲させた挟持片53cの先端をY方向外側に屈曲させることで外側片53aを形成しているため、接点部53を容易に製造することができる。
【0276】
図48に示すコンタクト50は、図47に示すコンタクト50のロック片54aの延設方向を逆方向にしたものである。
【0277】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図32に示すコンタクト50および図47に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0278】
図49に示すコンタクト50は、図48に示すコンタクト50において、接点部53がX方向内側に配置され、ロック部54がX方向外側に配置されるように入れ替えたものである。
【0279】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図34に示すコンタクト50および図47に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0280】
図50に示すコンタクト50は、図47に示すコンタクト50において、接点部53がX方向内側に配置され、ロック部54がX方向外側に配置されるように入れ替えたものである。
【0281】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図33に示すコンタクト50および図47に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0282】
図51に示すコンタクト50は、図30に示すコンタクト50の連結部52に開口50a側に突出する突部52dを形成したものである。この突部52dは、連結部52にシャーリング加工を施すことで形成することができる。
【0283】
そして、このような突部52dを形成することで、図52に示すように、電線30は、ロック片(係止片)54aの突部54iと突部52dとでZ方向両側への移動が抑制されるため、より安定的に電線30をコンタクト50に保持することができる。また、コンタクト50の電線30との接触点が増加するため、電気的接続をより安定化させることもできる。
【0284】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。
【0285】
図53に示すコンタクト50は、接点部53に接触した電線30のZ方向他方側だけでなく、Z方向一方側(移動規制部側)の少なくとも一部を覆う抜止部を、ロック部(移動抑制部)54のロック片(係止片)54aに形成したものである。
【0286】
具体的には、ロック片(係止片)54aの先端54fの開口50a側に、Y方向かつX方向に突出する突部54iを形成し、Y方向両側に配置された各突部54i間の隙間が電線30の径よりも小さくなるようにしている。そして、ロック片(係止片)54aの先端54fの移動規制部側に、Y方向かつX方向に突出する突部54jを形成し、Y方向両側に配置された各突部54j間の隙間が電線30の径よりも小さくなるようにしている。
【0287】
このような形状とすることで、図54に示すように、電線30は、ロック片(係止片)54aの突部54iと突部54jとでZ方向両側への移動が抑制されるため、より安定的に電線30をコンタクト50に保持することができる。また、コンタクト50の電線30との接触点が増加するため、電気的接続をより安定化させることもできる。
【0288】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。
【0289】
図55に示すコンタクト50は、1つのロック部(移動抑制部)54が底壁部51に形成されたものであり、このロック部(移動抑制部)54が接点部53を兼ねており、底壁部51を移動規制部として機能させたものである。すなわち、図55に示すコンタクト50に電線30を挿入すると、ロック部54のロック片54aによってX方向への相対移動が抑制され、さらに、コンタクト50と電線30とがロック片54aによって電気的に接続されるようになっている。
【0290】
このような形状とすることで、コンタクト50のX方向の小型化が可能となる。そして、このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。
【0291】
図56に示すコンタクト50は、接点部53を兼ねるロック部(移動抑制部)54をX方向に2つ並置したものである。そして、2つのロック部54のロック片54aの延設方向が逆方向となるようにしている。図56では、それぞれのロック部54のロック片(係止片)54aが、先端54fがX方向内側を向くように延設されている。
【0292】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図32に示すコンタクト50および図55に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。また、図56に示すコンタクト50は、Y方向から視た状態で、電線30を2箇所で接触させつつロックしている。そのため、コンタクト50の小型化を図りつつ、電線30の相対移動を抑制することができる上、コンタクト50と電線30との接触信頼性を向上させることができるようになる。
【0293】
図57に示すコンタクト50は、接点部53を兼ねるロック部(移動抑制部)54をX方向に2つ並置したものである。そして、2つのロック部54のロック片54aの延設方向が逆方向となるようにしている。図57では、それぞれのロック部54のロック片(係止片)54aが、先端54fがX方向外側を向くように延設されている。
【0294】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図34に示すコンタクト50および図56に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0295】
図58に示すコンタクト50は、接点部53を兼ねるロック部(移動抑制部)54をX方向に2つ並置したものである。そして、2つのロック部54のロック片54aの延設方向が逆方向となるようにしている。図58では、それぞれのロック部54のロック片(係止片)54aが、先端54fがX方向内側を向くように延設されている。そして、Y方向において同じ側に位置するロック片54a同士が1つの側壁部57から延設されるようにしている。
【0296】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、Y方向において同じ側に位置するロック片54a同士が1つの側壁部57から延設されるようにすることで、Y方向において同じ側に位置するロック片54aを別個に形成する必要がなく、より容易にコンタクト50を形成することができるようになる。
【0297】
なお、側壁部57は、Y方向から視た状態で1枚の板状に形成されている必要はなく、例えば、Z方向に延在するスリットを形成し、X方向に複数に分割された形状となるようにしてもよい。なお、スリットは、Y方向から視た状態で上から下まで形成されている必要はなく、一部のみ(例えば、上半分のみ)スリットが形成されるようにしてもよい。
【0298】
側壁部57は、Y方向両側に設ける必要はなく、Y方向一方側のみに設けるようにしてもよい。
【0299】
図59に示すコンタクト50は、ロック部(移動抑制部)54を兼ねる接点部53を、連結部52を挟んでX方向両側に3つずつ配置したものである。すなわち、挟持片53cが電線30を保持することで電線30とコンタクト50とが電気的に接続され、かかる状態で、挟持片53cの摩擦力によって電線30のX方向への相対移動が抑制される(ロックされる)ようにしている。
【0300】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、同一形状の接点部をX方向に並設しているため、コンタクト50を製造しやすくなるという利点もある。
【0301】
なお、接点部53の接触片の端部(Z方向端部やX方向端部)をY方向内側に屈曲させ、当該屈曲部によって電線30をロックするようにしてもよい。
【0302】
また、図59では、接点部53ごとに外側片53aや内側片53b、挟持片53cをそれぞれ分離させたものを例示したが、少なくとも2つの接点部53において、外側片53aの一部または全部が連結された構成とすることも可能である。また、内側片53bや挟持片53cについても同様である。
【0303】
図60に示すコンタクト50は、ロック部54を兼ねる接点部53を、連結部52を挟んでX方向両側に1つずつ配置したものである。
【0304】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図59に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0305】
なお、接点部53の接触片の端部(Z方向端部やX方向端部)をY方向内側に屈曲させ、当該屈曲部によって電線30をロックするようにしてもよい。
【0306】
図61に示すコンタクト50は、ロック部54を兼ねる接点部53をX方向に6つ並置したものである。
【0307】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図59に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0308】
なお、接点部53の接触片の端部(Z方向端部やX方向端部)をY方向内側に屈曲させ、当該屈曲部によって電線30をロックするようにしてもよい。
【0309】
また、図61では、接点部53ごとに外側片53aや内側片53b、挟持片53cをそれぞれ分離させたものを例示したが、少なくとも2つの接点部53において、外側片53aの一部または全部が連結された構成とすることも可能である。また、内側片53bや挟持片53cについても同様である。
【0310】
図62に示すコンタクト50は、ロック部54を兼ねる接点部53を1つだけ備えるものである。
【0311】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図59に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0312】
なお、接点部53の接触片の端部(Z方向端部やX方向端部)をY方向内側に屈曲させ、当該屈曲部によって電線30をロックするようにしてもよい。
【0313】
図63に示すコンタクト50では、X方向両端に接点部53がそれぞれ配置されるとともに、接点部53の間に2つのロック部54が配置されている。また、連結部52の形状が台形状となっており、それぞれのロック部54のロック片(係止片)54aが、先端54fがX方向内側を向くように延設されている。
【0314】
そして、接点部53は、底壁部51のY方向両端から立ち上がるように切り起こした側壁の根元側が接触片(挟持片53c)となるように、先端側を外側に湾曲させた形状をしている。すなわち、接点部53のY方向両側の接触片(挟持片53c)が、Z方向における開口50aとは反対側で連結された略U字状をしている。さらに、略U字状の接点部53の開口50a側には、Y方向両側に拡がるように接触片53bが形成されており、この接触片53bを形成することで電線30がコンタクト50に挿入しやすくなる。
【0315】
さらに、コンタクト50は、接点部53に接触した電線30のZ方向他方側(接点部53に接触した状態における電線30の開口側)の少なくとも一部を覆う抜止部50bを接点部53の接触片53bに形成している。
【0316】
具体的には、Y方向両側に配置された各接触片53b間の隙間が電線30の径よりも小さくなるように、それぞれの接触片53bをY方向内側に突出させている。図63では、接触片53bを大きく湾曲させることで、Y方向内側に突出させている。
【0317】
こうすることで、電線30が取り付けられた方向(コンタクト50に挿入された方向)とは逆方向へ移動してしまうのが抑制され、電線30のコンタクト50からの抜けを防止することができる。また、電線30が、Y方向内側に突出した抜止部50bを乗り越えて挿入されるようになるため、電線挿入時にクリック感を持たせることができ、電線30の接続確認を容易に行えるようになる。なお、接点部53に接触片53bを形成しないようにすることも可能である。また、接触片53bに抜止部50bの機能を持たせないようにすることも可能である。
【0318】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図47に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。また、図63に示すコンタクト50は、X方向から視た状態で、接点部のY方向両側に1つの側壁部がそれぞれ形成されているだけで、2重構造にはなっていないため、コンタクト50を製造しやすくなる上、構成の簡素化を図ることができるようになる。
【0319】
図64に示すコンタクト50は、図63に示すコンタクト50のロック片54aの延設方向を逆方向にしたものである。
【0320】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図47図48に示すコンタクト50および図63に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0321】
図65に示すコンタクト50は、図64に示すコンタクト50において、接点部53がX方向内側に配置され、ロック部54がX方向外側に配置されるように入れ替えたものである。
【0322】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図47図49に示すコンタクト50および図63に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0323】
図66に示すコンタクト50は、図63に示すコンタクト50において、接点部53がX方向内側に配置され、ロック部54がX方向外側に配置されるように入れ替えたものである。
【0324】
このようなコンタクト50を用いても、上記第1および第2実施形態とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。また、図47図50に示すコンタクト50および図63に示すコンタクト50とほぼ同様の作用、効果を奏することもできる。
【0325】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
【0326】
例えば、上記第1実施形態では、電線をハウジングの係止部に挿通した後で、電線の先端部を潰し加工するものを例示したが、電線の先端部を潰し加工した後に電線をハウジングの係止部に挿通させるようにすることも可能である。
【0327】
また、ボードtoボードタイプのコネクタを用いる場合、電線の一方側のみにハウジングを取り付けるようにし、他方側を直接コンタクトに取り付けるようにすることも可能である。
【0328】
また、上記各実施形態では、電線が挿入される側に開口が形成された接点部を例示したが、電線が挿入される側に開口が形成されていない接点部を用いることも可能である。
【0329】
例えば、接点部の電線が挿入される側を弾性変形可能な部材で形成し、かかる部位を弾性変形させながら電線を挿入するようにしてもよい。このとき、弾性変形可能な部材として板ばね等を用い、電線を所定量以上挿入させた場合に、電線が接点部に挟持されるようにするのが好適である。
【0330】
また、電線としてフラットケーブルやFFC等を用いることも可能である。
【0331】
また、コンタクトと被接続部材との接続を、電線とコンタクトとを接触させた後に行うようにしてもよい。
【0332】
また、上記各実施形態では、接点部を電線の芯部に電気的に接続させるとともに、移動抑制部を電線の芯部に係合させることで電線の相対移動を抑制するようにしたものを例示した。しかしながら、移動抑制部を電線の被覆部に係合させることで電線の相対移動を抑制するようにすることも可能である。
【0333】
また、上記第1、第2実施形態およびその変形例において、接点部53の接触片の端部(Z方向端部やX方向端部)をY方向内側に屈曲させ、当該屈曲部によって電線30をロックするようにしてもよい。
【0334】
また、上記第1、第2実施形態およびその変形例において、突出部54iが設けられたコンタクト50では、突出部54iを設けないようにすることが可能であるし、突出部54iが設けられていないコンタクト50では、突出部54iを設けるようにすることが可能である。
【0335】
また、上記第1、第2実施形態およびその変形例において、接触片53bに抜止部50bの機能を持たせないようにすることも可能である。
【0336】
また、接点部や移動抑制部、移動規制部の数や形状、配置方法等も適宜に設定可能である。
【0337】
また、潰し部やコンタクト、ハウジング、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
【0338】
特に、コンタクトは、各変形例で示した構成を単独で用いたり、適宜組み合わせたりすることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0339】
本発明によれば、より容易に電線をコンタクトに取り付けることのできるコネクタ、当該コネクタに用いられるコンタクト、ハウジング、電線付ハウジングおよび電線付ハウジングの製造方法を得ることができる。
【符号の説明】
【0340】
10、10A コネクタ
20 プラグハウジング(ハウジング)
20a 挿通孔
20b 係止部(保持部:潰し係止部)
20c 挿入凹部(電線導入孔)
21c 切り欠き(保持部:潰し係止部)
21d 奥面(保持部:潰し係止部)
21e 側面(保持部:潰し係止部)
21f 凸部(仮保持部)
23d 貫通孔(電線導入孔)
26 載置部
26a 載置面
30 電線
31 被覆部
32 芯部
32a 先端部
32b 潰し部
32g 壁面
32B 芯部
32C 芯部
32D 同軸ケーブル
33 内部導体
34 絶縁体
35 外部導体
40 電線付ハウジング
50 コンタクト
50a 開口
51 底壁部(移動規制部:実装部)
51a 一面
51b 他面(実装面)
51c 凹部
52 連結部(移動規制部:実装部)
52a 一面(吸着面)
52b 他面(実装面)
53 接点部
53a 外側片(第1側壁部)
53b 内側片(接触片)
53c 挟持片(第2側壁部:接触片)
54 ロック部(移動抑制部)
54a ロック片(係止片)
54d 第1ロック片(第1係止片)
54e 第2ロック片(第2係止片)
60 基板(被接続部材)
81 上型
82 下型
90 治具
91 押圧部
X ハウジングの長手方向(電線延在方向)
Y ハウジングの短手方向(幅方向)
Z ハウジングの厚さ方向(交差方向:コンタクトの開口方向)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
図47
図48
図49
図50
図51
図52
図53
図54
図55
図56
図57
図58
図59
図60
図61
図62
図63
図64
図65
図66

【手続補正書】
【提出日】2015年5月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0118
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0118】
また、接点部53は、図16(a)の上側(開口部24と対向する側)が開口するように形成されている。そして、本実施形態では、電線30の軸方向(延在方向)と交差する交差方向に相対移動させた電線30を接点部53に挿入することで、電線30の芯部32と接点部53とが接触して電気的に接続されるようにしている。具体的には、電線30の芯部32を、接点部53の電線30が挿入される側(図16(a)の上側)に形成された開口から挿入し、両側の挟持片53cで電線30の芯部32の壁面32gを挟持することで、電線30の芯部32と接点部53とが接触して電気的に接続されるようにしている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0136
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0136】
このように、ロック部54も、図16(a)の上側(開口部24と対向する側)が開口するように形成されており、電線30の軸方向(延在方向)と交差する交差方向に相対移動させた電線30を第1のロック片54dと第2のロック片54eとの間に挿入するようになっている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0140
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0140】
このように、本実施形態では、複数のロック部(移動抑制部)54が、他端54cが一端54bに対してX方向一方側に位置するロック片(係止片)54aを有する少なくとも1つのロック部(移動抑制部)54と、他端54cが一端54に対してX方向他方側に位置する係止片54aを有する少なくとも1つのロック部(移動抑制部)54と、を備えるようにしている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0206
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0206】
図27に示す電線30は、芯部32Bが撚り線で構成されている。図27に示す電線30は、7本の細い銅線(φ0.2)が螺旋状に巻かれたクロスタイプのものであり、このような撚り線から成る芯部32Bを絶縁性の被覆部31により覆うことで電線30が形成されている。そして、電線30は、先端側の被覆部31を剥がして芯部32Bが露出するようにした状態で挿通孔0aに挿通されることになる。このようなクロスタイプの撚り線を用いることで、撚り線から成る芯部32Bをプラグハウジング20の挿通孔20a(挿入凹部20c、貫通孔25、係止部20b)に容易に挿通させることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0209
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0209】
具体的には、図28に示すように、7本の細い銅線(φ0.2)がストレート状に並設されており、このような撚り線から成る芯部32Cを絶縁性の被覆部31により覆うことで電線30が形成されている。そして、電線30は、先端側の被覆部31を剥がして芯部32Cが露出するようにした状態で挿通孔0aに挿通されることになる。このようにストレートタイプの撚り線を用いる場合、1つ1つの芯部32Cの銅線が広がって挿通孔20aに挿通させ難くなってしまうおそれがあるため、電線30の被覆部31を剥がして芯部32Cを露出させた段階で、例えば半田上げなどによって芯部32Cに前処理を行うことが好ましい。こうすれば、撚り線から成る芯部32Cをプラグハウジング20の挿通孔20a(挿入凹部20c、貫通孔25、係止部20b)に容易に挿通させることができるようになる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0227
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0227】
さらに、図33に示すコンタクト50では、ロック部54の一端54b側(ロック部54の電線30を係止しない側)が、コンタクト50のX方向両端に配置されているため、電線30におけるコンタクト50への挿入が阻害される部位がより接近した2箇所となる。その結果、電線30のコンタクト50よりもX方向外側の2箇所を持って電線30をコンタクト50に挿入させようとした場合に、山なりに撓んだ状態となってしまうこと(X方向側に位置するロック部54に電線30が挿入されない状態でX方向側に位置する接点部53に電線30が挿入されてしまう状態になってしまうこと)をより確実に抑制することができる。また、コンタクト50のX方向両端のY方向幅が電線30の径よりも大きくなっているため、コンタクト50のX方向両端において、電線30をY方向に移動させることができる。したがって、電線30のコンタクト50近傍における曲率半径を小さくすることなく、電線30をY方向に屈曲させることができる。その結果、よりコンタクト50に近い位置で電線30をY方向に屈曲させることができるようになり、コンタクト50の基板(被接続部材)60への実装位置の自由度(コンタクト50の配置自由度)をより向上させることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0231
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0231】
さらに、図34に示すコンタクト50では、比較的電線30を挿入しにくいロック片54aの端縁54gがコンタクト50のX方向両端に位置するとともに、比較的電線30を挿入しやすい接点部53がコンタクト50のX方向内側に位置しているため、電線30におけるコンタクト50への挿入が阻害される部位が4箇所になってしまう。しかしながら、電線30におけるコンタクト50への挿入が阻害される部位が4箇所になってしまったとしても、電線30におけるX方向内側の挿入が阻害される部位が比較的電線30を挿入しやすくなっているため、電線30のコンタクト50よりもX方向外側の2箇所を持って電線30をコンタクト50に挿入させようとした場合に、山なりに撓んだ状態となってしまうこと(X方向側に位置するロック部54に電線30が挿入されない状態でX方向側に位置する接点部53に電線30が挿入されてしまう状態になってしまうこと)を比較的抑制することができるようになる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0295
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0295】
図58に示すコンタクト50は、接点部53を兼ねるロック部(移動抑制部)54をX方向に2つ並置したものである。そして、2つのロック部54のロック片54aの延設方向が逆方向となるようにしている。図58では、それぞれのロック部54のロック片(係止片)54aが、先端54fがX方向側を向くように延設されている。そして、Y方向において同じ側に位置するロック片54a同士が1つの側壁部57から延設されるようにしている。
【国際調査報告】