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先週の知財ニューストピックス(6月3日〜9日)

6月10日(月)配信

 先週(6月3日〜9日)は、海賊版対策について検討する総務省主催の有識者会議が開催され、対策の1つとして検討されている「アクセス警告方式」の問題点や実効性などが議論の焦点となった。
 このほか、公正取引委員会の調査によって、大企業が中小企業から知的財産を不正に取得していた実態があることが明らかになったとして、一部メディアが報じた。

海賊版対策の有識者会議、「アクセス警告方式」に問題指摘する声多数

 総務省は6月3日、海賊版サイト対策を議論する「インターネット上の海賊版サイトのアクセス抑止方法に関する検討会」の第2回目となる会合を開催した。特に焦点となったのが、海賊版サイト対策の1つとして検討されている「アクセス警告方式」で、技術面などにおける実効性を疑問視する声が上がっていたほか、法律面の課題などが指摘されたという。
 アクセス警告方式は、ドメイン名やIPアドレスなどをもとに、ユーザーによる海賊版サイトの閲覧の有無をインターネットプロバイダーが機械的に判別しユーザーの通信に介入、警告画面を表示し、ユーザーのサイト離脱を促す措置。
 3日付ITmediaによると、会議では、同方式ではHTTPS(SSLによる暗号化通信)への対応が技術的に難しいといった問題点があることなどが指摘されたという。ブラウザとウェブサーバ間の通信を暗号化するHTTPS通信では、ネットワークの途中で手を加えることが難しいという。
 アクセス警告方式をめぐっては、通信の秘密、検閲の禁止といった法律上の問題に抵触するなどと指摘する声も多い。検討会に先立って5月14日まで実施されたパブリックコメントには合計129件の意見が寄せられたが、これらの課題を指摘したものが多くみられた。また、一定の抑止力はあると考えられるが、海賊版コンテンツを閲覧・ダンロードしたい利用者は回避が可能であるため、「効果は限定的」だとして実効性を疑問視する声も少なくなかった。
 ITmediaが3日付で報じたところによると、今回の会合では、海賊版サイト運営者の取り締まりを強化し、利用者の端末でフィルタリングサービスを利用するといった対策を検討することでは意見が一致したが、アクセス警告方式については、技術的な課題を報告するにとどまったという。

大企業が中小から不当に知財を取得、公取委調査で約730件の事例判明との報道

 共同通信の7日付報道によると、中小製造業者3万社を対象とした公取委の調査で、大企業が下請けの中小企業から知的財産を不当に取得した事例が約730件見つかったという。調査結果は近く公表される予定。
 同報道によると、契約で明示されていない状況で、下請け側が設計図やデータを無償で提供させられるといった事例が多かったという。共同研究の成果を一方的に発注元に帰属させる契約を強いられるケースもあったという。

技術情報の海外不正持ち出し容疑で元社員を逮捕

 複数のメディアが5日付で報じたところによると、NISSHA(京都市)の元社員が、同社の企業秘密である技術情報を海外で使用する目的で持ち出したとして、同日、京都府警に不正競争防止法違反の疑いで逮捕された。同社員は2017年に関連会社で同社の主力商品の情報を自身のハードディスクに不正に複製し、中国に持ち出した疑いが持たれている。

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