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11月23日
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11月25日(火)配信
先週(11月17日〜11月23日)は、海賊版サイトにデータ配信サービスを提供していた米クラウドフレアに対し国内出版大手4社が提起していた著作権侵害訴訟で、東京地裁が著作権侵害ほう助を認め、約5億円の損害賠償を命じたニュースなどが報じられた。
漫画の海賊版サイトにデータ配信サービスを提供したのは著作権(出版権)侵害に当たるとして、出版大手4社が米IT大手のクラウドフレアに対して計約5億円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は11月19日、同社の行為が海賊版サイトによる侵害行為を容易にしたとして著作権ほう助に当たると認め、約5億円の賠償を命じた。
原告となったのは講談社、集英社、小学館、KADOKAWAの4社。「進撃の巨人」「ONE PIECE(ワンピース)」などの4つの人気作品が、クラウドフレアのサービスを利用する2つの海賊版サイトに無許諾で掲載され、同社に対して米デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づく著作権侵害通知を行ったが、その後もサービスの提供が続けられたため、2022年2月に提訴に踏み切ったとしている。
クラウドフレアは、世界各地に分散設置したサーバで契約先サイトのデータを複製しエンドユーザーに配信する「コンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)」サービスを提供する世界大手。大容量コンテンツの配信に不可欠とされるCDNは海賊版サイトの世界的な利用拡大を助長させた要因の1つと指摘されてきた。
裁判では、海賊版サイトの配信にサービスを提供したCDN事業者に法的責任を認めるかが主な争点の1つとなった。
判決では、クラウドフレアは海賊版サイトの配信主体ではないとした一方で、CDNサービスによって海賊版サイトがサーバーの負荷を分散し、効率的に大量のデータを配信できたと指摘。利用契約の際に本人確認手続きも行われなかったと推認され、匿名性が確保された状況下でサービスが提供されたことも、権利侵害を容易にしたとしている。その上で、当該サイトが海賊版サイトであったことは「一見して明らか」で、クラウドフレアは権利侵害を認識できたと認め、原告4社の通知から1カ月以上が経過してもサービス提供を停止する義務を怠ったことから、著作権侵害のほう助行為に当たると結論付けた。
報道によると、クラウドフレアは控訴する意向を示しているという。
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生成AIで制作された画像を無断で複製したとして、千葉県警は11月20日、神奈川県大和市の男を著作権法違反(複製権の侵害)容疑で書類送検した。複数のメディアが報じた。複数のメディアが同日付で報じた。AIを用いて作られた画像に著作権があるとして、同法違反容疑で摘発するのは全国初の事例とみられる。
共同通信の20日付報道によると、男は2024年8月、千葉県の男性が生成AIを使って作成した画像を無許可で複製し、自身が販売した書籍の表紙に使用したという。
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東洋経済オンラインの記事が自社から不正に入手した営業秘密情報に基づくものだったとして、ニデックが東洋経済新報社と情報提供元となった自社の元社員に対して計約1億1000万円の損害賠償を求めて起こした訴訟で、東京地裁は11月20日、元社員に約270万円の賠償を命じた。持ち出された情報が、不正競争防止法上の営業秘密に当たると判断したという。複数のメディアが同日付で報じた。
20日付朝日新聞の記事によると、その一方で、資料を入手して報じた東洋経済側に対しては、「取材の過程で違法性はなかった」として賠償責任はないとの判断を示したという。
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