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先週の知財ニューストピックス(7月20日〜7月26日)

7月27日(月)配信

 先週(7月20日〜7月26日)はソフトバンクが、メディアなどのコンテンツ保有者の権利を保護すると同時に、AI開発事業者が活用しやすいデータを提供することで両者にメリットをもたらすことを目指した情報基盤サービスを始めたニュースなどが注目を伝わった。

ソフトバンク、AI情報活用プラットフォーム提供 知財保有者とデータ利用者に「相互利益」

 ソフトバンクは7月22日、メディアなどのコンテンツ保有者から預かったデータをAI開発に適した加工データに変換し、AI開発事業者などに提供するプラットフォーム「GaranAI(ガランエーアイ)」のサービスを開始すると発表した。コンテンツ保有者の権利保護とデータ利用事業者への信頼性の高いデータ提供を両立するサービスを目指す。手始めに、共同通信や毎日新聞、地方紙など8つの報道機関からデータの提供を受け、ベータ版としての運用を開始する。ベータ版での検証を経て、2027年1月以降の正式提供を目指すとしている。
 GaranAIでは、新聞社や出版社、webメディアなどから預かったデータ(「預託データ」)を大意や事実関係を維持しながら表現や構造を変換し、元データへの復元が困難な「派生データ」へ変換。この派生データをAI開発に適したフォーマットとして「加工データ」に変換し、AI開発事業者などのデータ利用者に提供する。
 元データを提供するコンテンツ保有者には利用料を分配するほか、預託データを管理できるツールも提供する。データを利用する開発事業者側は、高品質で信頼性が高い日本語データを利用できるようになることで、AIの回答精度向上と、データ収集・加工にかかるリードタイムやコストの削減が可能になるという。
 ソフトバンクはGaranAIの開発にあたり、2025年5月に共同通信社と業務提携を結んでいた。今後は、各種メディアに加え、博物館や教育、製造・小売業、地方自治体、戦略17分野関連など多様な範囲に及ぶ著作物を扱うことを目指すとしている。

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INPIT、福岡に新拠点 天神の大型複合ビル内に

 工業所有権情報・研修館(INPIT)は7月22日、福岡市に新たな地域拠点「INPIT-KYUSHU」を開設すると発表した。大阪市の拠点に次ぐ2番目の地域拠点として、九州・沖縄での知財活用支援をさらに強化する。開設日は10月1日。福岡市中央区天神の大型複合ビル「天神ビジネスセンターⅡ」に開設する。
 九州・沖縄の中堅企業や中小企業、スタートアップ、大学などに知財の重要性を伝え、知財の戦略的な活用によるイノベーションや付加価値創出を促し、企業の「稼ぐ力」の向上に寄与するとしている。

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アンソロピック、著作権訴訟で作家グループに約2400億円支払いへ 米裁判所が承認

 米アンソロピックが生成AIモデルの開発で著作権を侵害したとして米国などの作家グループが起こした訴訟で、米カリフォルニア州の連邦地裁は米国時間7月20日、アンソロピックが約15億ドル(約2440億円)を作家らに支払って和解することを承認した。複数のメディアが21日付で報じた。生成AI開発を巡って米国で提起されている主要な著作権侵害訴訟において、初めて和解に至った事例とされる。和解の内容については2025年8月26日に両社の間で合意に至っており、地裁の承認を待つ段階だった。
 地裁は、アンソロピックがAI「Claude(クロード)」の開発にあたり、数百万冊の海賊版書籍を複製して保管した行為は著作権侵害に当たると認定した一方で、AI学習に著者の許諾を得ずに著書を利用したことは「フェアユース(公正な利用)」に当たるとの判断を示していた。

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