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現場リポート:2026年「知財・情報フェア&コンファレンス」開催、AI×付加価値で各社が商材アピール

10月1日(木)配信

 知財関連のソリューションや、知財業界の動向について発信する国内最大級のイベント「2026知財・情報フェア&コンファレンス」が9月16日〜18日まで、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された。3日間で延べ1万5502人(前回は1万5207人)が来場し、最新の知財情報サービスなどを体験したほか、講演やセミナーで業界動向に触れた。

2026fair_1_5 初日はあいにくの雨となったが、3日間での来場者数は延べ1万5502人となり、過去最多を更新した

 出展した企業・団体・機関は176社・団体に上り、過去最多を更新。出展者によるプレゼンテーションも、会場を増設したことでテーマ数が昨年の88から108へと大きく増えた。
 2026年からはイベント運営事務局側でAIの導入が進み、公式ホームページや出展者専用ページなどが大幅刷新されたことから、フェア参加者の利便性も向上した。

今年は東3ホールで開催された 今年は東3ホールで開催された

 出展者サイドにおいても、フェアの常連企業から新興・初出展企業に至るまででAIを実装したサービスが主流となる中、出展者それぞれが自らの強みを加えた商材を前面に押し出している例が目立った。

 GMOブランドセキュリティは、AIを活用した知財管理サービス「GMO知財AI」を中心に出展した。グループ会社が提供するGPUクラウドを基盤に国内サーバーの内側で完結する「ソブリンAI」サービスを構築。出願前の発明情報や研究データといった、機密性が高く外部(国外)に出せない情報も安心して入力できる環境を整備したとしている。インターネットインフラを手がけてきたグループの強みを生かし、「機密性とAI活用の高水準での両立」を訴求ポイントの1つに掲げる。オンプレミスとクラウド、いずれの方法でも利用が可能だ。

会場の様子 会場の様子

 Questelは、知財特化型AIアシスタント「Qthena」を前面に出してPRした。知財の総合プロバイダーとして展開中の各種ソリューションを統合した環境下で、生成AIを活用することで出願や審査といった幅広いプロセスの実務を効率化する。各国特許庁の審査基準やガイドラインに対応して戦略の立案をサポートしてくれるといい、ことし4月には日本の特許庁に対応した仕様での展開を開始したことで、「とても引き合いが強まっている」という。

会場の様子 会場の様子

 RWSグループは、AIと同社の強みの1つである特許翻訳サービスを融合させたAI特許翻訳サービスなどをアピールした。特許分野に特化した機械翻訳と特許翻訳のスペシャリストによるレビューをかけ合わせることで「AIと人間の強み」を融合。「特許には特有の表現があり、本来、特許翻訳には高い精度が求められる」として、AIによる効率化だけでなく、専門人材の監修による高精度化、高品質化を追及したサービスとして紹介していた。

「IP Force」の出展ブース 「IP Force」の出展ブース

 生成AIを使ったサービスが大多数を占め、各社が付加価値を付けることを競い合うようになる中で、AIとデータベースや外部ツールなどを連携させたサービスが増えている。こうした状況下、AIと外部ツールを標準化された方法で接続する「MCP(Model Context Protocol)」を採用する企業もいくつか現れていた。システム連携に必要な作業を簡略化できることから、今後、採用する企業が増えることが見込まれそうだ。

 次回の知財・情報フェア&コンファレンスは2027年9月15日~17日に、同じく東京ビッグサイトで開催される。

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