〜
4月5日
3月9日(月)配信
先週(3月2日〜3月8日)は、AIを発明者とする特許出願が認められるかが争われた訴訟で、最高裁が出願者側の上告を退ける決定をしたニュースなどが報じられた。
AIを発明者とする特許出願を却下した特許庁の判断は違法だとして米国在住の原告が取り消しを求めて起こした訴訟で、最高裁第二小法廷は3月4日、出願者側の上告を退ける決定をした。「発明者は自然人に限られる」とした一審、二審判決が確定した。複数のメディアが同日付で報じた。
一審、二審判決によると、原告は、発明者の氏名を「ダバス、本発明を自律的に発明した人工知能」として食品関係の装置に関する特許を出願した。これに対し、特許庁は発明者として自然人の名を記するよう補正を命じたが原告が応じなかったため、出願を却下。原告はこれを違法だとして処分の取り消しを求めて訴訟を提起した。
2024年5月の一審判決では、日本の特許法にはAI発明を保護することの適格性を否定する明文規定がないとした原告の主張に対して、裁判所側は「現行の特許法は自然人による発明のみを特許権の対象として念頭において制定されている」とし、原告の主張は現行法の解釈論を超えた「立法論と言わざるを得ない」などとして請求を棄却。その一方で、AIがもたらす社会経済構造などの変化を踏まえて、AI発明を巡る権利の取り扱いについては国民的議論に委ね、「立法論として幅広く検討して決めることが相応しい」との判断も示していた。
2025年1月の第二審判決でも、AIによる発明に特許権を付与するかどうかは、「AI発明が社会に及ぼすさまざまな影響についての広汎かつ慎重な議論を踏まえた、立法化のための議論が必要な問題」であり、AI発明が前提となっていない「現行法の解釈論によって対応することは困難」だとして、一審判決を支持した。
5日付朝日新聞の記事によると、今回の決定で第二小法廷は、「上告できる理由にあたる憲法違反などがない、とだけ判断した」という。
【参照ソース・ニュース】
文化審議会は3月4日、商業施設などで流すBGMの使用料を著作権者だけでなく新たに歌手やレコード会社などの著作隣接権者も受け取れるようにするため、新たな権利として「レコード演奏・伝達権」を創設するべきだとの報告書を大筋で了承した。文化庁は今国会で、著作権法改正案の提出を目指すという。
文化庁によると、レコード演奏・伝達権はすでに142カ国・地域で導入されており、英仏独などの欧州諸国に加え、韓国、中国、シンガポールなどの近隣諸国でも導入が進んでいる。一方、米国は導入していない。
【参照ソース・ニュース】
財務省は3月6日、知的財産権の侵害を理由に2025年に全国の税関で輸入が差し止められた偽ブランド品などの件数が前年比3.8%減の3万1760件となり、依然として3万件超の高水準で推移していると発表した。差し止めた点数は41.1%減の76万3504点。差し止めた侵害物品が正規品であった場合の推計価額とされる「輸入差止価額」は約180億円だった。
引き続き、差し止めの件数・点数ともに中国からのものが最多(件数は全体の82.8%、前年比1.2%減/点数は全体の66.8%、45.2%減)となった。次いで、ベトナムが多かった(件数は全体の8.8%/13.4%減、点数は全体の16.7%/約2.8倍)。
【参照ソース・ニュース】
こんな記事も読まれています