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5月10日
4月27日(月)配信
先週(4月20日〜4月26日)は、デザイン性の高い子ども用椅子に著作権が認められるかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁が1審・2審判決を引き継ぎ、著作権を認めないとする判決を下した一方で、椅子のような量産実用品について、「機能性とは別に創作性がある場合には著作権を認める」とする初判断を示したニュースなどが伝わった。
デザイン性が高いとされる子ども用椅子に著作権が認められるかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷は4月24日、「著作物に当たるとはいえない」として、上告を棄却した。裁判官全員一致の意見による判決。著作権を認めなかった1審・東京地裁判決と2審・知財高裁判決が確定した。
同判決では、量産実用品でも、機能に由来する構成とは別個に創作的な表現が認められる場合には著作権が認められるという初判断を示した。
判決では一方で、量産実用品について意匠権に加えて著作権についても広く認めてしまうと、「意匠法の存在意義を損なうおそれ」があるとの考えも示した。意匠法は出願・登録の手続きを要し、権利の存続期間は25年。一方で著作権は登録手続きを経ることなく発生し、存続期間は著作物の創作時から著作者の死後70年を経過するまで。著作権の保護も広く及ぶとなると、権利関係が複雑化して量産実用品の利用が妨げられたり、産業の発達に寄与するという意匠法の目的が阻害されるおそれがあるとした。
その上で、当該事案については、椅子の形状が子供用の椅子としての機能に由来する構成としてしか把握できず、別個で創作的な表現は認められないとして、著作物に当たるとはいえないと結論付けた。
訴訟の対象となったのは、ノルウェーの家具メーカー、ストッケ社が販売する子ども用椅子「トリップ トラップ」。同社と、同椅子の著作権を持つオプスヴィック社が、類似した椅子を販売して著作権を侵害したとして、日本の家具メーカーに損害賠償を求める訴訟を提起していた。
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日本の音楽用電子機器メーカーであるズームがビデオ会議システムを手がける米ズーム・コミュニケーションズ(ZC)に対し、自社のものと類似する「ZOOM」ロゴを使用されて商標権を侵害されたとしてロゴの使用差止めなどを求めて起こした訴訟で、東京地裁は4月24日、ZCに約1億6600万円の支払いを命じる判決を下した。ZCの国内代理店であるNECネッツエスアイに対しても、約1610万円の支払いを命じた。その一方で、ロゴの使用差止め請求は棄却した。複数のメディアが同日付で報じた。
各紙の報道によると、裁判長はアルファベット4文字からなる商標について、全体的にみれば類似しているとして、商標権侵害を認定。一方で、コロナ禍を背景にZCのサービスが拡大したことに伴い、同社名の認知度も高まったことから、2020年7月以降は両社の違いも認識されたとの判断を示したという。
これにより、同年6月末までのロゴ使用料を損害額として算定。一方で、同年7月から現在に至るまでは商標権侵害は認められないとして、ロゴの使用差止め請求を退けたという。
ズームはZCなどに対して、2021年11月、東京地裁に商標権侵害訴訟を提起した。
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