特開2015-116981(P2015-116981A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-116981(P2015-116981A)
(43)【公開日】2015年6月25日
(54)【発明の名称】車両用シート
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/02 20060101AFI20150529BHJP
【FI】
   B60N2/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-262953(P2013-262953)
(22)【出願日】2013年12月19日
(71)【出願人】
【識別番号】000004640
【氏名又は名称】日本発條株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(74)【代理人】
【識別番号】100099025
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 浩志
(72)【発明者】
【氏名】今成 勝利
【テーマコード(参考)】
3B087
【Fターム(参考)】
3B087BD16
(57)【要約】
【課題】可動式とされたサイドサポートのがたつきを抑制することができる車両用シートを得る。
【解決手段】車両用シート10は、サイドサポート16を有するシートクッション12と、サイドサポート16をシート下方側に下降させるサイドサポート可動装置18と、を備えている。サイドサポート可動装置18は、係合溝55を有する第2リンク54と、係合溝55に係合することによってサイドサポート16を上昇位置に保持する係合爪58Bを有するロック部材58と、を備えている。係合爪58Bが係合溝55に係合している状態において、係合溝55における第2リンク54が変位する方向に臨む下面55Cと、係合爪58Bにおける第2リンク54が変位する方向と反対側に臨む当接面58Dと、が当接している。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート幅方向の端部にシート前後方向に沿って設けられたサイドサポートを有するシートクッションと、
操作力が入力された際に変位することによって前記サイドサポートをシート下方側に下降させると共に被係合部を有するリンク部材と、前記被係合部に係合することによって前記サイドサポートを上昇位置に保持する係合部を有するロック部材と、を有し、前記係合部が前記被係合部に係合している状態において、前記被係合部における前記リンク部材が前記変位する方向に臨む被当接面と、前記係合部における前記リンク部材が前記変位する方向と反対側に臨む当接面と、が当接するように構成されたサイドサポート可動装置と、
を備えた車両用シート。
【請求項2】
前記被当接面と前記リンク部材の変位方向とのなす角度が鋭角に設定されている請求項1記載の車両用シート。
【請求項3】
前記ロック部材が所定の軸回りに回動することによって前記係合部が前記被係合部に係合することが可能とされており、
前記所定の軸の中心から該所定の軸の径方向外側に向けて引いた中心線と前記当接面とが直交している請求項1又は請求項2記載の車両用シート。
【請求項4】
前記リンク部材は、前記所定の軸に回動可能に取付けられたレバーの一端に連結されており、
前記ロック部材が回動されて該ロック部材が前記レバーの他端に当接して該ロック部材が前記レバーと共に回動することによって前記リンク部材を変位させる請求項3記載の車両用シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、着座乗員のホールド性を確保するためのサイドサポートがシートクッションに設けられた車両用シートが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。また、下記特許文献1に記載された車両用シートでは、サイドドアの開放に連動してサイドサポートをシート下方側に向けて下降させることによって、乗員の車両への乗車及び車両からの降車をし易くしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−282746号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、サイドサポートが可動式とされた車両用シートにおいては、当該可動式とされたサイドサポートのがたつきを少なくすることが肝要である。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、可動式とされたサイドサポートのがたつきを抑制することができる車両用シートを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の車両用シートは、シート幅方向の端部にシート前後方向に沿って設けられたサイドサポートを有するシートクッションと、操作力が入力された際に変位することによって前記サイドサポートをシート下方側に下降させると共に被係合部を有するリンク部材と、前記被係合部に係合することによって前記サイドサポートを上昇位置に保持する係合部を有するロック部材と、を有し、前記係合部が前記被係合部に係合している状態において、前記被係合部における前記リンク部材が前記変位する方向に臨む被当接面と、前記係合部における前記リンク部材が前記変位する方向と反対側に臨む当接面と、が当接するように構成されたサイドサポート可動装置と、を備えている。
【0007】
請求項1記載の車両用シートによれば、サイドサポート可動装置の一部を構成するリンク部材の被係合部にロック部材の係合部が係合している状態では、サイドサポートが上昇位置に保持される。これにより、シートクッションに着座した乗員のシート幅方向へのホールド性が確保される。また、ロック部材の係合部のリンク部材の被係合部への係合が解除されて、リンク部材が変位すると、サイドサポートが下降する。これにより、乗員の車両への乗車及び車両からの降車がし易くなる。ここで、本車両用シートによれば、サイドサポートが上昇位置に保持されている状態において、即ち、リンク部材の被係合部にロック部材の係合部が係合している状態において、被係合部の被当接面と係合部の当接面とが当接している。これにより、サイドサポートが上昇位置に保持されている状態においては、サイドサポートがシート下方側に変位し難い。すなわち、サイドサポートがシート下方側にがたつき難い。
【0008】
請求項2記載の車両用シートは、請求項1記載の車両用シートにおいて、前記被当接面と前記リンク部材の変位方向とのなす角度が鋭角に設定されている。
【0009】
請求項2記載の車両用シートによれば、被係合部の被当接面が上記のように設定されていることにより、ロック部材の係合部のリンク部材の被係合部への係合を外れ難くすることができる。
【0010】
請求項3記載の車両用シートは、請求項1又は請求項2記載の車両用シートにおいて、前記ロック部材が所定の軸回りに回動することによって前記係合部が前記被係合部に係合することが可能とされており、前記所定の軸の中心から該所定の軸の径方向外側に向けて引いた中心線と前記当接面とが直交している。
【0011】
請求項3記載の車両用シートによれば、ロック部材の係合部に設けられた当接面が上記のように設定されていることにより、ロック部材が回動する際の当接面と被当接面との摺動抵抗を低減することができる。これにより、ロック部材の係合部のリンク部材の被係合部への係合をスムーズに解除することができる。
【0012】
請求項4記載の車両用シートは、請求項3記載の車両用シートにおいて、前記リンク部材は、前記所定の軸に回動可能に取付けられたレバーの一端に連結されており、前記ロック部材が回動されて該ロック部材が前記レバーの他端に当接して該ロック部材が前記レバーと共に回動することによって前記リンク部材を変位させる。
【0013】
請求項4記載の車両用シートによれば、ロック部材とレバーとを同一軸上に配置すると共に、ロック部材がレバーと共に回動することによってリンク部材を変位させる構成とすることにより、サイドサポート可動装置の構成の単純化及び小型化を図ることができる。
【発明の効果】
【0014】
請求項1〜請求項4記載の本発明に係る車両用シートは、可動式とされたサイドサポートのがたつきを抑制することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施形態の車両用シートのシートクッションフレームをシート斜め前方側から見た斜視図である。
図2図1に示されたサイドサポート可動装置を拡大して示す拡大斜視図である。
図3図2に示された3−3線に沿って切断したサイドサポート可動装置の断面を示す断面図である。
図4】サイドサポートが下降した状態のサイドサポート可動装置を拡大して示す図2に対応する拡大斜視図である。
図5図2に示された4−4線に沿って切断したサイドサポート可動装置の断面を示す断面図である。
図6】(A)及び(B)はシートクッションに着座した乗員の臀部とサイドサポートとの位置関係を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1図3を用いて本発明の実施形態に係る車両用シートについて説明する。なお、以下の説明において前後左右上下の方向を示して説明するときは、車両用シートに着座した乗員から見た前後左右上下の方向を示すものとし、また各図に適宜示す矢印FRは前方向、矢印UPは上方向、矢印RHは右方向、矢印LHは左方向をそれぞれ示すものとする。
【0017】
図1に示されるように、本実施形態に係る車両用シート10は、運転席又は助手席等に用いられるセパレートシートとされており、この車両用シート10は、乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッション12と、乗員の上体を支持する図示しないシートバックと、を備えている。図6(A)及び(B)に示されるように、シートクッション12のシート幅方向の両端部には、シート前後方向に沿って延びるサイドサポート14,16が設けられている。さらに、シート右側に設けられたサイドサポート16は、サイドサポート可動装置18(図1参照)によって傾倒可能に構成されている。その結果、サイドサポート16のシート幅方向外側の端部がシート上下方向に昇降することが可能となっている。また、図1に示されるように、サイドサポート可動装置18には、ケーブル74(図2参照)を介して操作量(操作力)が入力されるようになっている。以下、先ずシートクッション12及びサイドサポート14,16について説明し、次いでサイドサポート可動装置18について説明する。
【0018】
(シートクッション12及びサイドサポート14,16)
シートクッション12は、シート幅方向の両サイドに配置された一対のサイドフレーム22,24を備えており、このサイドフレーム22,24は、シート幅方向を板厚方向としてシート前後方向に延在する略矩形板状に形成されている。また、サイドフレーム22の後端部とサイドフレーム24の後端部とは、筒状に形成された後フレーム26によって連結されている。さらに、サイドフレーム22,24の前端部には、板状に形成されたパネルフレーム28が取付けられており、これにより、サイドフレーム22の前端部とサイドフレーム24の前端部とがパネルフレーム28によって連結されている。また、パネルフレーム28と後フレーム26との間には、複数のワイヤ30が掛け渡されている。この複数のワイヤ30、パネルフレーム28、及び後フレーム26等によって、シートクッション12に着座した乗員から図示しないシートクッションパッドを介して入力される荷重が支持されるようになっている。
【0019】
シート左側に設けられたサイドフレーム22の上端部及びパネルフレーム28のシート左側の端部には、サイドサポート14(図6参照)の骨格を構成するワイヤフレーム34が接合されている。
【0020】
シート右側に設けられたサイドフレーム24の上端部及びパネルフレーム28のシート右側の端部には、サイドサポート16(図6参照)の骨格を形成するワイヤフレーム36が取付けられている。詳述すると、ワイヤフレーム36は、サイドサポート可動装置18及び前側ブラケット38を介してサイドフレーム24及びパネルフレーム28に傾倒可能に取付けられている。さらに、ワイヤフレーム36には、パネル部材40が接合されている。
【0021】
図示しないシートクッションパッド等のクッション材及び表皮材が、前述したサイドフレーム22,24、後フレーム26及びパネルフレーム28のシート上方側から取付けられることによって、サイドサポート14,16を有するシートクッション12が構成されている。なお、シートクッション12は、該シートクッション12のシート上下方向の高さを調整するためのリンク部42,44を介してシートスライドレール46,48に連結されている。
【0022】
(サイドサポート可動装置18)
図2に示されるように、サイドサポート可動装置18は、ワイヤフレーム36及びパネル部材40が固定された第1シャフト50と、この第1シャフト50をその軸線回りに回転させる第1リンク52、リンク部材としての第2リンク54、レバー56及びロック部材58と、を備えている。
【0023】
第1シャフト50は、シート前後方向を軸方向とする丸棒状に形成されていると共に、前端部が前側ブラケット38に回転可能に軸支され、かつ後端部がサイドサポート可動装置18の外郭を形成するベース60に回転可能に軸支されている。さらに、第1シャフト50は、リターンスプリング62によってシート後方視で反時計回り方向に付勢されている。
【0024】
図3に示されるように、第1リンク52は、シート正面視で縁部が略楕円状に形成され、かつシート前後方向に厚みを有するブロック状に形成されており、この第1リンク52の一端は第1シャフト50のシート前後方向の中間部に固定されている。また、第1リンク52の他端部は後述する第2リンク54の上端部に連結ピン64を介して連結されている。なお、第1リンク52は、サイドサポート16が上昇位置に位置している状態においてストッパ部材Sに当接しており、これにより、第1リンク52がシート後方視で反時計回り方向への回動することが規制されている。
【0025】
第2リンク54は、シート上下方向を長手方向とする矩形ブロック状に形成されており、この第2リンク54の長手方向の中間部には、シート幅方向内側に向けて開放された被係合部としての係合溝55が形成されている。この係合溝55は、当該係合溝55の深さ方向の端部において第2リンク54の長手方向に沿って延びる底面55Aと、底面55Aの上端及び下端からシート幅方向内側に向けて延びる上面55B及び被当接面としての下面55Cと、を有している。また、係合溝55の下面55Cは、第2リンク54の変位方向に臨んでおり、この下面55Cと第2リンク54の変位方向とのなす角度θは鋭角に設定されている。なお、第2リンク54の変位方向とは、第2リンク54の下端部に挿通された連結ピン66の軸中心66Aから第2リンク54の上端部に挿通された連結ピン64の軸中心64Aに向けて引いた線L1の方向をいうものとする。
【0026】
図2に示されるように、レバー56は、鋼板材にプレス加工が施されることによって形成されたプレス成形品であり、このレバー56は、シート前後方向に間隔を空けて配置された前壁部56A及び後壁部56Bと、前壁部56Aのシート幅方向内側の端部と後壁部56Bのシート幅方向内側の端部とをシート前後方向に繋ぐ接続壁部56Cと、を備えている。前壁部56A及び後壁部56Bのシート幅方向の中間部は、両端がベース60に支持された第2シャフト70に回動可能に支持されている。また、前壁部56Aのシート幅方向の外側の端部と後壁部56Bのシート幅方向の外側の端部との間には、第2リンク54の下端部が配置されており、さらに前壁部56A及び後壁部56Bのシート幅方向の外側の端部と第2リンク54の下端部とが連結ピン66を介して連結されている。
【0027】
図2及び図3に示されるように、ロック部材58は、シート前後方向を板厚方向とする板状に形成されており、このロック部材58は、シート幅方向に延びる基部58Aと、基部58Aのシート上方側の端部からシート幅方向外側に向けて突出する係合部としての係合爪58Bと、を備えている。また、基部58Aの下端部は、レバー56の前壁部56Aと後壁部56Bとの間に配置されており、さらに基部58Aの下端部は、前述の第2シャフト70に回動可能に支持されている。また、基部58Aのシート幅方向内側の端部には、ケーブル74の一端が係止される係止孔58Cが形成されている。ケーブル74を介してロック部材58に操作力が入力されることによって、ロック部材58が第2シャフト70を軸中心として回動することが可能となっている。また、ロック部材58がシート正面視で反時計回りに回動されると、当該ロック部材58に設けられた係合爪58Bが、第2リンク54に形成された係合溝55の内部に進入するようになっている。これにより、第2リンク54の変位がロック部材58の係合爪58Bによって規制されて、サイドサポート16を上昇位置に保持することが可能となっている。なお、ロック部材58は、リターンスプリング63によってシート後方視で時計回り方向に付勢されている
【0028】
また、本実施形態では、第2リンク54に形成された係合溝55の下面55Cと係合爪58Bにおける第2リンク54が変位する方向と反対側に臨む当接面58Dとが当接することによって、サイドサポート16が上昇位置に保持されるようになっている。なお、第2リンク54に形成された係合溝55の下面55Cと係合爪58Bの当接面58Dとが当接した状態において、係合爪58Bにおけるシート上方側の面58E及び係合爪58Bにおけるシート幅方向外側の端58Fは、それぞれ係合溝55の上面55B及び底面55Aと離間している。
【0029】
また、本実施形態では、係合爪58Bの当接面58Dが、第2シャフト70の軸中心70Aから当該第2シャフト70の径方向外側に向けて引いた中心線L2と直交するように設定されている。
【0030】
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
【0031】
図2及び図3に示されるように、本実施形態の車両用シート10によれば、サイドサポート可動装置18の一部を構成する第2リンク54の係合溝55にロック部材58の係合爪58Bが係合している状態では、図6(A)に示されるように、サイドサポート16が上昇位置に保持される。これにより、シートクッション12に着座した乗員Pのシート幅方向へのホールド性が確保される。
【0032】
ここで、図3に示されるように、本実施形態の車両用シート10によれば、サイドサポート16が上昇位置に保持されている状態において、即ち、第2リンク54の係合溝55にロック部材58の係合爪58Bが係合している状態において、係合溝55の下面55Cと係合爪58Bの当接面58Dとが当接している。これにより、サイドサポート16が上昇位置に保持されている状態においては、サイドサポート16がシート下方側に変位し難い。すなわち、本実施形態では、可動式とされたサイドサポート16のがたつきを抑制することができる。
【0033】
また、本実施形態では、係合溝55の下面55Cと第2リンク54の変位方向とのなす角度θが鋭角に設定されていることにより、ロック部材58の係合爪58Bの第2リンク54の係合溝55への係合を外れ難くすることができる。
【0034】
図4及び図5に示されるように、ロック部材58がケーブル74を介して引っ張られると、当該ロック部材58が第2シャフト70回りに回動する。これにより、ロック部材58の係合爪58Bの第2リンク54の係合溝55への係合が解除される。そして、ロック部材58が第2シャフト70回りにさらに回動すると、当該ロック部材58がレバー56の接続壁部56Cに当接して、当該ロック部材58がレバー56と共に回動する。これにより、第2リンク54がシート上方側に変位して、当該第2リンク54が第1リンク52を介して第1シャフト50を回動させる。その結果、図6(B)に示されるように、サイドサポート16が傾倒し、当該サイドサポート16のシート幅方向外側の端部(シート右側の端部)がシート下方側に向けて下降する。これにより、乗員Pの車両への乗車及び車両からの降車がし易くなる。
【0035】
また、図3に示されるように、本実施形態では、係合爪58Bの被当接面58Dが、第2シャフト70の軸中心70Aから当該第2シャフト70の径方向外側に向けて引いた中心線L2と直交するように設定されていることにより、ロック部材58が回動する際の当接面58Dと係合溝55の下面55Cとの摺動抵抗を低減することができる。これにより、ロック部材58の係合爪58Bの第2リンク54の係合溝55への係合をスムーズに解除することができる。
【0036】
さらに、本実施形態では、ロック部材58とレバー56とを同一の第2シャフト70に支持させると共に、ロック部材58がレバー56と共に回動することによって第2リンク54を変位させる構成とすることにより、サイドサポート可動装置18の構成の単純化及び小型化を図ることができる。
【0037】
なお、本実施形態では、ロック部材58がレバー56と共に回動することによって第2リンク54を変位させた例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ロック部材58とレバー56とをそれぞれ独立して回動させることによって第2リンク54を変位させる構成とすることもできる。
【0038】
また、本実施形態では、係合爪58Bの被当接面58Dが、第2シャフト70の中心から当該第2シャフト70の径方向外側に向けて引いた中心線L2と直交するように設定されている例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。係合爪58Bの被当接面58Dと中心線L2とのなす角度は、ロック部材58が回動する際の当接面58Dと係合溝55の下面55Cとの摺動抵抗等を考慮して適宜設定すればよい。
【0039】
さらに、本実施形態では、係合溝55の下面55Cと第2リンク54の変位方向とのなす角度θが鋭角に設定されている例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。係合溝55の下面55Cと第2リンク54の変位方向とのなす角度θは、サイドサポート16に入力される荷重等を考慮して適宜設定すればよい。
【0040】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0041】
10 車両用シート
12 シートクッション
14 サイドサポート
16 サイドサポート
54 第2リンク(リンク部材)
55 係合溝(被係合部)
56 レバー
58 ロック部材
58B 係合爪(係合部)
70 第2シャフト(所定の軸)
図1
図2
図3
図4
図5
図6