特開2015-167037(P2015-167037A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-167037(P2015-167037A)
(43)【公開日】2015年9月24日
(54)【発明の名称】車載機
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/048 20130101AFI20150828BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20150828BHJP
   B60R 11/02 20060101ALI20150828BHJP
【FI】
   G06F3/048 651C
   G06F3/048 656A
   B60R16/02 630L
   B60R11/02 Z
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2015-99914(P2015-99914)
(22)【出願日】2015年5月15日
(62)【分割の表示】特願2012-78637(P2012-78637)の分割
【原出願日】2012年3月30日
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】クラリオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000279
【氏名又は名称】特許業務法人ウィルフォート国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】永井 靖
(72)【発明者】
【氏名】清水 淳史
(72)【発明者】
【氏名】松本 貴士
(72)【発明者】
【氏名】廣田 孝行
(72)【発明者】
【氏名】山口 隆
(72)【発明者】
【氏名】大原 勇二
【テーマコード(参考)】
3D020
5E555
【Fターム(参考)】
3D020BA09
3D020BB01
3D020BC02
3D020BE03
5E555AA16
5E555AA26
5E555AA29
5E555AA74
5E555BA06
5E555BA23
5E555BB23
5E555BC01
5E555BE10
5E555BE13
5E555CA44
5E555CB12
5E555CB33
5E555CB73
5E555DA05
5E555DB03
5E555DB20
5E555DB55
5E555DC09
5E555DC84
5E555FA02
(57)【要約】
【課題】端末装置上のアプリケーションを車載機で利用する場合に車載機で安全に利用するための表示や操作の制限を可能にする。
【解決手段】入出力制限情報記憶部は、アプリケーションへの操作入力と該アプリケーションからの表示出力を制限する制限処理を、前記アプリケーションに対応づけて規定した入出力制限情報を記憶する。判定部は、車両の車両状態を取得し、端末装置上で動作しているアプリケーションと車両状態と入出力制限情報とに基づいて、アプリケーションへの操作入力とアプリケーションからの表示出力とに対して適用する制限処理を決定する。
制限部は、入力制御部で検知され通信制御部に送られる操作入力と、通信制御部で受信され出力制御部に送られる表示出力とに対して、判定部で決定された制限処理を実施する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、端末装置と接続し、前記端末装置上で動作するアプリケーションの操作および表示を可能にする車載機であって、
操作入力を検知する入力制御部と、
表示出力を制御する出力制御部と、
接続した前記端末装置から表示出力を受信し、操作入力を前記端末装置に送信する通信制御部と、
アプリケーションへの操作入力と該アプリケーションからの表示出力を制限する制限処理を、前記アプリケーションに対応づけて規定した入出力制限情報を記憶する入出力制限情報記憶部と、
前記車両の車両状態を取得し、前記端末装置上で動作しているアプリケーションと前記車両状態と前記入出力制限情報とに基づいて、前記アプリケーションへの操作入力と前記アプリケーションからの表示出力とに対して適用する制限処理を決定する判定部と、
前記入力制御部で検知され前記通信制御部に送られる操作入力と、前記通信制御部で受信され前記出力制御部に送られる表示出力とに対して、前記判定部で決定された前記制限処理を実施する制限部と、
を有する車載機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載され、運転者に各種サービス機能を提供する車載機およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載され、車上で、運転者に地図情報や地図に付随する様々な情報を提供したり、目的地への道案内やエアコンやラジオ、音楽プレーヤの操作、車載カメラの映像表示など各種サービス機能を提供する車載機(カーナビゲーション装置、エアコン操作装置、カーオーディオ装置、バックモニタ装置など)が一般に利用されている。また、近年では、パーソナルコンピュータをベースに作られた高機能化した携帯電話(スマートフォン)がある。そして、車載機と同等のサービスを携帯電話でユーザに提供することが可能になりつつある。例えば、車載機と携帯電話を有線あるいは無線で接続し、携帯電話のアプリケーションの画面を車載機に表示したり、ユーザが車載機を操作することで携帯電話上のアプリケーションを制御することが可能になりつつある。
【0003】
特許文献1の要約には、制御指示端末からリモート制御対象端末を制御するリモート制御システムが開示されている。特許文献1に開示された技術を利用することで、車両での利用に適した車載器(制御指示端末)の大きな画面で携帯電話(リモート制御対象端末)のアプリケーションを利用することが可能になる。また例えば、携帯電話などの各種端末装置の画面を統合して車載機に表示することも可能になる。
【0004】
ところで、一般に、車載機は車両に備え付けられて車両と一体化するので、内部のデータやプログラムの更新頻度は低い。例えば、車載機は、内部のデータやプログラムがあまり頻繁には更新されず、7〜10年というような長い期間使い続けられる場合が多い。自動車販売店にて車載機のプログラムを更新することは可能であるが、ユーザがわざわざ車載機を搭載した車両を販売店に持ち込む必要があり、手間がかかる。
【0005】
それに比べると、携帯電話は2年程度で買い換えられることが多く、古い機器が長期にわたって使用され続けることは比較的少ない。また、高機能化した携帯電話は、常時ネットワークに接続される場合が多く、情報やプログラムをサーバから取得して更新することが容易なので、常に新しい情報と新しい機能が利用できる状態に維持される場合が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−44458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
車載機から携帯電話のアプリケーションを利用できれば、大画面が使えるので便利であるが、その一方で以下のような問題がある。
【0008】
運転者は走行中は絶えず車両の前方に注意を向けている必要があり、車載機の画面を長時間注視することは避けなければならない。特に車両の走行速度が速い場合、車両が一定時間に移動する距離が長くなり、また運転者の視野が狭くなるので、運転者が前方の視界から長い時間視線を外すのは非常に危険である。
【0009】
しかし、運転者が運転中に利用することを想定せず汎用的に設計された一般的な携帯電話のアプリケーションは、運転者が車載機で利用するには不向きな場合がある。そのため、携帯電話のアプリケーションを車載機で利用する場合、画面が視認し難かったり、操作し難かったりして、運転者が前方視界から視線を外している時間が長くなりやすい場合がある。
【0010】
特に、例えば、操作ボタン、小さな文字、動く映像などを含む、ユーザが注視しがちな画面が車載機に表示されると、運転者の注意が車載機に向かい、外界への注意力が低下しやすい。また、アプリケーションを所望の状態に遷移させるまでに、複数回の操作を要する場合も、運転者の注意が車載機に向かい、外界への注意力が低下しやすい。
【0011】
本発明の目的は、端末装置上のアプリケーションを車載機で利用する場合に車載機で安全に利用するための表示や操作の制限を可能にする技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一態様による車載機は、車両に搭載され、端末装置と接続し、前記端末装置上で動作するアプリケーションの操作および表示を可能にする車載機であって、操作入力を検知する入力制御部と、表示出力を制御する出力制御部と、接続した前記端末装置から表示出力を受信し、操作入力を前記端末装置に送信する通信制御部と、アプリケーションへの操作入力と該アプリケーションからの表示出力を制限する制限処理を、前記アプリケーションに対応づけて規定した入出力制限情報を記憶する入出力制限情報記憶部と、前記車両の車両状態を取得し、前記端末装置上で動作しているアプリケーションと前記車両状態と前記入出力制限情報とに基づいて、前記アプリケーションへの操作入力と前記アプリケーションからの表示出力とに対して適用する制限処理を決定する判定部と、前記入力制御部で検知され前記通信制御部に送られる操作入力と、前記通信制御部で受信され前記出力制御部に送られる表示出力とに対して、前記判定部で決定された前記制限処理を実施する制限部と、を有している。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、端末装置上のアプリケーションを車載機で利用する場合に車載機で安全に利用するための表示や操作の制限が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施形態による遠隔操作システムを示すブロック図である。
図2】本実施例の車載機による遠隔操作システムのハードウェア構成を例示する図である。
図3】本実施例の車載機による遠隔操作システムにおける機能構成図である。
図4】制限条件情報のテーブルを示す図である。
図5】制限方法情報のテーブルを示す図である。
図6】携帯電話のアプリケーションを車載機で遠隔操作している時に、表示と操作の制限をした画面の一例を示す図である。
図7】既定の車両状態に応じた、表示と操作の制限条件を管理するテーブルの一例を示す図である。
図8】既定の表示と操作の制限部位と制限方法を管理するテーブルの構成を示す図である。
図9】サーバから配信する入出力制限情報を管理するテーブル構成の一例を示す図である。
図10】携帯電話のアプリケーションを車載機で遠隔操作する様に起動するシーケンスの一例である。
図11】車両状態判定部の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
まず本発明の基本的な実施形態について説明する。
【0016】
図1は、本実施形態による遠隔操作システムを示すブロック図である。本実施形態の遠隔操作システムは車載機10および携帯電話19を有している。
【0017】
携帯電話19は、アプリケーションを実行し、ユーザにサービス機能を提供する高機能化した携帯電話端末である。
【0018】
車載機10は、自動車等の車両に搭載され、有線あるいは無線で携帯電話19と接続し、携帯電話19上で動作するアプリケーションの操作および表示を行うことができるナビゲーション装置、エアコン操作装置、カーオーディオ装置、バックモニタ装置などの装置である。
【0019】
車載機10は、入力制御部11、出力制御部12、通信制御部13、判定部14、および制限部15、入出力制限情報記憶部16を有している。
【0020】
入力制御部11は、タッチパネルへのタッチ操作や操作ボタンの押下による操作入力を検知する。
【0021】
出力制御部12は、液晶ディスプレイ等へのアプリケーション画面の表示出力を制御する。
【0022】
通信制御部13は、携帯電話19と接続し、携帯電話19から表示出力を受信し、また操作入力を携帯電話19に送信する。
【0023】
入出力制限情報記憶部16は、携帯電話19上で動作しているアプリケーションに対する車載機10による入出力に対する制限処理を、アプリケーションに対応づけて規定した入出力制限情報を記憶している。
【0024】
携帯電話19上で動作するアプリケーションは基本的に携帯電話19での表示および操作を想定して設計されているが、本実施形態の遠隔操作システムでは、そのアプリケーションを車載機10で表示および操作することになる。車載機10は一般に携帯電話19よりも大画面を有しているので、ユーザが運転せずにアプリケーションを利用しているだけであれば利便性は高い。
【0025】
しかし、ユーザが車両を運転しながら車載機10を操作することは危険を伴う。そこで、本実施形態では、少なくとも一部のアプリケーションについては、そのアプリケーションに対応づけた制限処理を適用し、アプリケーション画面を車載機10に表示しないようにしたり、車載機10からの操作を受け付けないようにするものである。例えば、車両が走行中に、映像コンテンツを車載機10に表示しないようにしたり、操作ボタンを不活性化したりする。
【0026】
入出力制限情報には、アプリケーションと車載機10との組み合わせに対して制限処理を規定した第1入出力制限情報と、第1入出力制限情報に規定されていないアプリケーションと車載機10との組み合わせの場合に適用する第2入出力制限情報とが含まれている。
【0027】
第1入出力制限情報には、アプリケーションと車載機10との組み合わせに対して専用の情報として、運転の安全性を確保しつつ、操作や表示をできるだけ制限せず、利便性を高めるような制限処理が規定される。一方、第2入出力制限情報は、第1入出力制限情報に規定されていないアプリケーションと車載機10の組み合わせに対して汎用的に適用されるものなので、操作や表示を厳しく制限しても様々な組み合わせに対して安全性が確保されるような制限処理が規定される。
【0028】
判定部14は、車両の車両状態を取得し、携帯電話19上で動作しているアプリケーションと車両状態と入出力制限情報とに基づいて、アプリケーションに対する操作入力とアプリケーションからの表示出力とに対して適用する制限処理を決定する。
【0029】
その際、判定部14は、携帯電話19上で動作しているアプリケーションと車載機10自身との組み合わせが第1入出力制限情報に規定されているとき、第1入出力制限情報に基づいてアプリケーションに対する制限処理を決定する。また、アプリケーションと車載機10自身との組み合わせが第1入出力制限情報に規定されていないとき、判定部14は、第2入出力制限情報に基づいてアプリケーションに対する制限処理を決定する。
【0030】
制限部15は、入力制御部11で検知され通信制御部13に送られる操作入力と、通信制御部13で受信され出力制御部12に送られる表示出力とに対して、判定部14で決定された制限処理を実施する。
【0031】
本実施形態によれば、携帯電話用の各種アプリケーションを車載機10で利用する場合に表示や操作を車載機10での利用に適したように制限することができる。
【0032】
更に、本実施形態では、通信制御部13は、携帯電話19と接続すると、車載機10自身の機種を識別する識別情報を携帯電話19に通知し、携帯電話19上で動作しているアプリケーションと車載機との組み合わせに対応する第1入出力制限情報を、携帯電話19から取得し、入出力制限情報記憶部16に記録する。
【0033】
その際、携帯電話19は、携帯電話19自身上で動作しているアプリケーションと車載機10との組み合わせに対する第1入出力制限情報を自身で保持して入れば、それを車載機10に送信する。また、携帯電話19は、自身上で動作しているアプリケーションと車載機10との組み合わせに対する第1入出力制限情報を自身で保持していなければ、不図示のサーバから取得して車載機10に通知する。これによれば、携帯電話19上のアプリケーションを更新しなくても、アプリケーションと車載機10の新たな組み合わせに対する制限情報を後からでも車載機10に通知することができる。
【0034】
また、本実施形態では、携帯電話上で動作するアプリケーションを車載機10で表示および操作する例を示したが、本発明において車載機10に接続される端末装置は携帯電話でなくてもよい。車載機10に接続する端末装置としては、通信インタフェースを備えた情報処理装置であればよい。他の例として、無線LANインタフェースやUSBインタフェースを有するパーソナルコンピュータあるいはゲーム機などがある。
【0035】
また、本実施形態における車両には、自動車、オートバイ、自転車など移動用の乗り物が広く含まれる。
【0036】
(実施例)
以下、実施例を図面を用いて説明する。
【0037】
図2は、本実施例の車載機による遠隔操作システムのハードウェア構成を例示する図である。車載機による遠隔操作システムは、車載機、車両状態センサ、携帯電話、ネットワーク、およびサーバを含んで構成されている。
【0038】
この図において、符号101は車載機、符号102は車両状態センサ、符号103は携帯電話、符号104はネットワーク、符号105はサーバ、符号106はCPU(Central Processing Unit)、符号107は不揮発メモリ、符号108はRAM(Random Access Memory)、符号109は車両IF(Interface)、符号110は入力装置、符号111は表示装置、符号112は車内通信IF、符号113はCPU、符号114は不揮発メモリ、符号115はRAM、符号116は車内通信IF、符号117は入力装置、符号118は表示装置、符号119は車外通信IFである。
【0039】
車載機101はCPU106、不揮発メモリ107、RAM108、車両IF109、入力装置110、表示装置111、車内通信IF112を含んで構成されている。
【0040】
CPU106は不揮発メモリ107に格納されているプログラムを、RAM108を作業用メモリとして利用して、実行する。不揮発メモリ107はCPU106で実行する車載機のプログラムを格納する。RAM108はCPU106によって作業用に利用されるメモリである。車両IF109は、車両状態センサ102より駐車ブレーキの状態や、ブレーキの状態、車速、加速度、緯度、経度などの車両の状態を取得するためのインタフェースである。入力装置110はキー、ダイヤル、タッチパネルなどの入力装置である。表示装置111はCPU106によるプログラム実行結果を表示する液晶ディスプレイなどの表示装置である。車内通信IF112は、有線または無線の通信インタフェースであり、携帯電話や、パーソナルコンピュータと接続できる。
【0041】
車両状態センサ102は駐車ブレーキの状態や、ブレーキの状態、車速、加速度、緯度、経度を取得する各種センサである。なお、ここでは車両状態センサ102が車載機101の外部にある場合を例示しているが、車載機101の内部にあってもよい。
【0042】
携帯電話103はCPU113、不揮発メモリ114、RAM115、車内通信IF116、入力装置117、表示装置118、車外通信IF119を含んで構成されている。
【0043】
CPU113は不揮発メモリ114に格納されているプログラムを、RAM115を作業用メモリとして利用して、実行する。不揮発メモリ114はCPU113で実行する携帯電話のプログラムを格納する。RAM115はCPU113によって作業用に利用されるメモリである。車内通信IF116は有線または無線の通信インタフェースであり、車載機や、パーソナルコンピュータと接続できる。入力装置117はキー、タッチパネルなどの入力装置である。表示装置118はCPU113によるプログラム実行結果を表示する液晶ディスプレイなどの表示装置である。車外通信IF119は携帯電話103が、ネットワーク104を介して、サーバ105に接続できる通信インタフェースである。
【0044】
車載機101は、車内通信IF112を介して、携帯電話103を遠隔操作する。携帯電話103は、車内通信IF116を介して車載機101の操作に従ってアプリケーションプログラムを実行し、その結果を車載機101の表示装置111に表示する。そして、車載機101は、車両状態センサ102より駐車ブレーキや車速などの車両状態を取得し、不揮発メモリ107に記憶している入出力制限情報に従い、車両状態に応じて、表示の制限と、車載機101の操作を携帯電話103に対する伝達を制限する。
【0045】
これによって、汎用的な携帯電話のアプリケーションの表示内容や可能な操作を車速などの車両状態によって制限できる。
【0046】
携帯電話103は、アプリケーション固有の入出力制限情報を保持することができる。この場合、車載機101による携帯電話103を遠隔操作開始前に、携帯電話103は車内通信IF112を介して、アプリケーション固有の入出力制限情報を車載機101に伝える。そして、車載機101は、受け取ったアプリケーション固有の入出力制限情報と車両状態センサ102より取得する車両状態に従って、動画や小さな文字の表示の制限と、車載機101の操作を携帯電話103に対して伝達の制限とを行う。
【0047】
これによって、車載機101の製造より後に製造された携帯電話103のアプリケーションであっても、アプリケーション特有の動画や小さな文字の表示の制限や、画面上に表示されたボタンや入力フォームの操作を制限できる。
【0048】
また、携帯電話103は、ネットワーク104を介して、サーバ105に接続する。そして、携帯電話103は、車載機101より受け取る、車載機機種識別情報(以下、識別情報を以下IDという)と、実行しようとしているアプリケーションプログラムのID(携帯電話アプリID)を、サーバ105に送り、サーバ105より、車載機101によって、携帯電話103のアプリケーションプログラムの遠隔操作を制限するのに必要となる入出力制限情報をダウンロードし、車載機101に渡す。そして、車載機101は、受け取った入出力制限情報と車両状態センサ102より取得する車両状態とに従って、動画や小さな文字の表示の制限と、車載機101の操作の携帯電話103に対する伝達の制限を行う。
【0049】
これによって、携帯電話103のアプリケーションの開発より後に製造され車載機101であっても、アプリケーション特有の動画や小さな文字の表示の制限や、画面上に表示されたボタンや入力フォームの操作の制限を行うことができる。
【0050】
図3は、本実施例の車載機による遠隔操作システムにおける機能構成図である。
【0051】
この図において、図2の車載機による遠隔操作システムのうち、既に説明した図2に示された同一の符号を付された構成と、同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
【0052】
車載機101において、符号201は車載機アプリケーション部、符号202は車載機入出力切り替え部、符号203は入出力制限情報記憶部、符号204は入力制限部、符号205は出力制限部、符号206は車両状態判定部、符号207は車載機入力制御部、符号208は車載機表示制御部、符号209は車載機車内通信制御部である。これらの処理部は、CPU106が不揮発メモリ107に格納されているプログラムを、RAM108を作業用メモリとして利用して実行することにより、具現化される。
【0053】
本実施例における車載機101は、入出力制限情報記憶部203、入力制限部204、出力制限部205および車両状態判定部206を備える点が従来と異なる。
【0054】
入出力制限情報記憶部203において、符号220は既定入出力制限情報、符号221は入出力制限情報領域221である。
【0055】
携帯電話103において、符号210は携帯電話アプリケーション部、符号211は携帯電話入出力切り替え部、符号212は携帯電話入力制御部、符号213は携帯電話出力制御部、符号214は携帯電話車内通信制御部、符号215携帯電話車外通信制御部である。これらの処理部は、CPU113が不揮発メモリ114に格納されているプログラムを、RAM115を作業用メモリとして利用して実行することにより、具現化される。
【0056】
本実施例における携帯電話103は、携帯電話アプリケーション部210に入出力制限情報216を備える点が従来と異なる。入出力制限情報216において、符号217は制限条件情報、符号218は制限方法情報、符号219は対応車載機情報である。
【0057】
サーバ105において、符号222は配信部、符号223は入出力制限情報管理テーブルである。配信部222は、サーバのCPU(図示せず)がサーバの不揮発メモリ(図示せず)に格納されているプログラムを、サーバのRAM(図示せず)を作業用メモリとして利用して実行することにより、具現化される。
【0058】
入出力制限情報216は、車両状態に応じた表示および操作に対する制限内容を規定した制限情報であり、制限条件情報217、制限方法情報218、対応車載機情報219からなる。
【0059】
制限条件情報217は、図4に例示するテーブルであり、車両状態センサ102から得られる駐車ブレーキ状態と車速とから、画面上の表示を制限する部位(表示制限部位)とその制限の方法、および操作を制限する部位(操作制限部位)を特定できる。
【0060】
制限方法情報218は、図5に例示するテーブルであり、図4のテーブルで特定された表示制限部位および操作制限部位について、制限される領域と、制限された状態での表示方法と、その表示に利用する合成データとを特定できる。
【0061】
対応車載機情報219は、制限条件情報217と制限方法情報218とを利用できる車載機101の機種を識別する車載機機種IDのリストである。
【0062】
既定入出力制限情報220は、車載機101があらかじめ記憶している入出力制限情報216と同じ構成の情報であり、携帯電話103またはサーバ105から入出力制限情報216を得られない場合に利用される。そして、既定入出力制限情報220は、図7に例示するテーブルによって定義される制限条件情報と、図8に例示するテーブルによって定義される制限方法情報からなる。
【0063】
入出力制限情報領域221は、携帯電話103、サーバ105から送られてくる入出力制限情報216または既定入出力制限情報220を記憶する領域であり、車載機101は、この領域に記憶されている入出力制限情報に従って、携帯電話から送られている画像の表示と車載機から携帯電話に送るユーザによる操作の情報を制限する。
【0064】
車載機アプリケーション部201は、車載機入出力切り替え部202から入力情報を受け取り、車載機入出力切り替え部202を介して表示などの出力を行う。
【0065】
車載機入出力切り替え部202は車両状態判定部206によって制御され、車載機入力制御部207から受け取った情報を、入力制限部204および車載機車内通信制御部209を介して携帯電話103に渡すか、車載機アプリケーション部201に渡すかを選択する。
【0066】
また、車載機入出力切り替え部202は、車載機アプリケーション部201から画像を表示するか、出力制限部205および車載機車内通信制御部209を介して受け取る携帯電話103の画像を表示するかを、択一的に切り替えるか、あるいは車載機アプリケーション部201の画像と携帯電話103の画像を合成した画像を表示する。
【0067】
例えば、携帯電話103の画像を表示しているときは車載機入力制御部207から受け取った情報を携帯電話103に渡し、車載機アプリケーション部201からの画像を表示しているときは車載機入力制御部207からの情報を車載機アプリケーション部201に渡すということが考えられる。
【0068】
車載機入力制御部207は、入力装置110から受け取った入力データ、または車両IF109を介して車両状態センサ102から受け取った情報あるいは車載機101の保持している地図などの情報を車載機入出力切り替え部202に渡す制御を行う。
【0069】
車載機表示制御部208は出力制限部205より受け取ったデータを表示装置111に表示する制御を行う。
【0070】
車載機車内通信制御部209は、携帯電話103より受け取った表示データを車載機入出力切り替え部202に渡し、入力制限部204から受け取った入力データを携帯電話103に渡し、携帯電話103から受け取った入出力制限情報216を入出力制限情報記憶部203に記録する。
【0071】
入出力制限情報記憶部203は、既定入出力制限情報220をあらかじめ記憶しており、携帯電話103またはサーバ105より、車内通信IF112を介して送られる入出力制限情報216を入出力制限情報領域221に記憶する。
【0072】
既定入出力制限情報220は、入出力制限情報216と同じ形式の情報であり、さまざまな携帯電話のさまざまなアプリケーションに対応できるよう、全画面の表示と操作に対する制限の有無を定義する。
【0073】
入出力制限情報領域221は、携帯電話103またはサーバ105より、車内通信IF112を介して送られる場合は、受け取った入出力制限情報216を記憶し、受け取らなかった場合は、既定入出力制限情報220を記憶する。
【0074】
入力制限部204は、車載機入力制御部207と車載機入出力切り替え部202を介して送られる車載機101の入力装置110からの入力を、車両状態判定部206の指示に従って、車載機車内通信制御部209を介して携帯電話103に送るか、送らないかを制御する。
【0075】
出力制限部205は、車載機車内通信制御部209と車載機入出力切り替え部202を介して受け取る携帯電話103からの表示内容を、車両状態判定部206の指示に従って制限をかけた表示内容に加工し、車載機表示制御部208を介して車載機101の表示装置111に表示する。
【0076】
車両状態判定部206は、車両状態センサ102から駐車ブレーキ、ブレーキ、車速、加速度、緯度、経度などの車両状態を取得し、入出力制限情報記憶部203の入出力制限情報領域221に記憶されている、入出力制限情報216または既定入出力制限情報220に従って、入出力の制限領域と制限方法を決定し、入力制限部204、出力制限部205および車載機入出力切り替え部202に指示する。
【0077】
携帯電話アプリケーション部210は、携帯電話入出力切り替え部211から入力情報を受け取り、アプリケーションのサービス機能に応じた処理を行い、携帯電話入出力切り替え部211を介して画像などを出力する。また、車載機101と携帯電話103を接続した際に、携帯電話アプリケーション部210は、携帯電話入出力切り替え部211および携帯電話車内通信制御部214を介して、携帯電話103の車内通信IF116と車載機101の車内通信IF112との間の通信を行い、入出力制限情報216を車載機101に渡す。
【0078】
携帯電話入出力切り替え部211は、携帯電話入力制御部212から受け取った情報か、携帯電話車内通信制御部214を介して受けっとった車載機101の入力情報を携帯電話アプリケーション部210に渡す。
【0079】
携帯電話入力制御部212は、携帯電話103の入力装置117より受け取ったデータを携帯電話入出力切り替え部211に渡す制御をおこなう。
【0080】
携帯電話出力制御部213は、携帯電話入出力切り替え部211より受け取ったデータを携帯電話103の表示装置118に表示する制御を行う。
【0081】
携帯電話車内通信制御部214は、携帯電話103の車内通信IF116を介して、車載機101の車内通信IF112に接続し、車載機車内通信制御部209のデータの送受信を制御する。
【0082】
携帯電話車外通信制御部215は、携帯電話アプリケーション部210の指示に従い携帯電話103の車外通信IF119を制御し、ネットワーク104を介して、サーバ105との通信の制御を行う。
【0083】
サーバ105の配信部222は、携帯電話103より受け取る車載機機種IDおよび携帯電話アプリIDより、入出力制限情報管理テーブル223を参照して、遠隔から操作を指示する車載機101とその遠隔操作を受けて実行する携帯電話103との組み合わせに適した入出力制限情報を特定して、携帯電話103に渡す。
【0084】
入出力制限情報管理テーブル223は、図9に例示するテーブルであり、車載機機種IDと携帯電話アプリIDの組み合わせ毎に、その組み合わせに適した入出力制限情報を記憶する。
【0085】
図4は制限条件情報のテーブルを示す図である。これは、車載機101の搭載されている車両の状態毎に、画面上の表示制限部位および操作制限部位を管理するテーブルである。この例では、車両の状態として、駐車ブレーキ状態と車速を利用する。
【0086】
「駐車ブレーキ状態」301は、車両状態センサ102によって取得される駐車ブレーキの状態が記載される。
【0087】
「車速」302は、車両状態センサ102によって取得される車速が記載される。
【0088】
「表示制限部位」303は、表示制限部位のIDが記載される。
【0089】
「操作制限部位」304は、操作制限部位のIDが記載される。
【0090】
行305は「駐車ブレーキ状態」が「かかっている」かつ「車速」が「車速=0km/h」である場合の「表示制限部位」は「なし」、「操作制限部位」は「なし」とする記述である。行306は「駐車ブレーキ状態」が「かかっていない」かつ「車速」が「0km/h<=車速<=30km/h」である場合の「表示制限部位」は「表示部位A」、「操作制限部位」は「なし」とする記述である。行307は「駐車ブレーキ状態」が「かかっていない」かつ「車速」が「0km/h<車速<=30km/h」である場合の「表示制限部位」は「表示部位B」、「操作制限部位」は「入力部位a」とする記述である。行308は「駐車ブレーキ状態」が「かかっていない」かつ「車速」が「20km/h<車速<=30km/h」である場合の「表示制限部位」は「表示部位C」、「操作制限部位」は「入力部位b」とする記述である。行309は「駐車ブレーキ状態」が「かかっていない」かつ「車速」が「30km/h<車速<=40km/h」である場合の「表示制限部位」は「全画面A」、「操作制限部位」は「全入力」とする記述である。行310は「駐車ブレーキ状態」が「かかっていない」かつ「車速」が「40km/h<車速<=50kmh」である場合の「表示制限部位」は「全画面B」、「操作制限部位」は「全入力」とする記述である。行311は「駐車ブレーキ状態」が「かかっていない」かつ「車速」が「50km/h<車速」である場合の「表示制限部位」は「全画面C」、「操作制限部位」は「全入力」とする記述である。
【0091】
車両状態判定部206は、このテーブルを入出力制限情報記憶部203の入出力制限情報領域221より受け取る。また、車両状態判定部206は、車両状態センサ102より受け取った「駐車ブレーキ状態」および「車速」と、このテーブルの各行の「駐車ブレーキ状態」および「車速」の条件とを比較し、車両状態が条件を満たしている行の「表示制限部位」および「操作制限部位」を取り出す。
【0092】
たとえば、「駐車ブレーキ状態」が「かかっている」かつ「車速」が「車速=0km/h」である場合、行305のみの条件を満たしている。そのため、車両状態判定部206は、「表示制限部位」は「なし」、「操作制限部位」は「なし」という情報を取り出す。
【0093】
「駐車ブレーキ状態」が「かかっていない」かつ「車速」が「車速=0km/h」である場合、車両状態は行306のみの条件を満たしている。そのため、「表示制限部位」が「表示部位A」、「操作制限部位」が「なし」であるという情報が取り出される。
【0094】
「駐車ブレーキ状態」が「かかっていない」かつ「車速」が「0km/h<車速=20km/h」である場合、行306と行307の条件を満たしており、「表示制限部位」は「表示部位A」と「表示部位B」、「操作制限部位」は「なし」と「入力部位a」を取り出す。
【0095】
「駐車ブレーキ状態」が「かかっていない」かつ「車速」が「20km/h<車速=30km/h」である場合、行306、行307と行308の条件を満たしており、「表示制限部位」は「表示部位A」、「表示部位B」と「表示部位C」、そして「操作制限部位」は「なし」、「入力部位a」と「入力部位b」を取り出す。
【0096】
「駐車ブレーキ状態」が「かかっていない」かつ「車速」が「30km/h<車速=40km/h」である場合、行309のみの条件を満たしており、「表示制限部位」は「全画面A」、「操作制限部位」は「全入力」を取り出す。
【0097】
「駐車ブレーキ状態」が「かかっていない」かつ「車速」が「40km/h<車速=50km/h」である場合、行310のみの条件を満たしており、「表示制限部位」は「全画面B」、「操作制限部位」は「全入力」を取り出す。
【0098】
「駐車ブレーキ状態」が「かかっていない」かつ「車速」が「50km/h<車速」である場合、行311のみの条件を満たしており、「表示制限部位」は「全画面C」、「操作制限部位」は「全入力」を取り出す。
【0099】
図5は、制限方法情報のテーブルを示す図である。これは、制限条件情報テーブルの「表示制限部位」303または「操作制限情報部位」304で指定される、表示と操作の制限領域と制限表示方法を管理するテーブルである。この例では、携帯電話アプリケーションの画面構成が変化しない場合を対象としているが、画面構成が変化する場合は、画面構成毎に定義すればよい。
【0100】
「部位」401は、制限情報テーブルの「表示制限部位」303または「操作制限部位」304のIDが記載される。
【0101】
「制限領域」402は、「表示制限部位」または「操作制限部位」のIDに対応する表示または操作を制限する領域や部位が記載される。
【0102】
「制限表示方法」403は表示を制限する方法が記載される。
【0103】
「合成データ」404は表示の制限に利用するデータが記載される。
【0104】
行405は選択された「部位」が「表示部位A」である場合、「制限領域」は「矩形領域(x1,y1)−(x2,y2)」で、「表示制限方法」は「重ね合わせ」で「合成データ」は「画像データA」であるとする記述である。
【0105】
行406は選択された「部位」が「表示部位B」である場合、「制限領域」は「矩形領域(x3,y3)−(x4,y4)」で、「表示制限方法」は「重ね合わせ」で、「合成データ」は「画像データB」であるとする記述である。
【0106】
行407は選択された「部位」が「表示部位B」である場合、「制限領域」は「矩形領域(x5,y5)−(x6,y6)」で、「表示制限方法」は「重ね合わせ」で、「合成データ」は「灰色」であるとする記述である。
【0107】
行408は選択された「部位」が「表示部位C」である場合、「制限領域」は「矩形領域(x7,y7)−(x8,y8)」で、「表示制限方法」は「重ね合わせ」で、「合成データ」は「灰色」であるとする記述である。
【0108】
行409は選択された「部位」が「入力部位a」である場合、「制限領域」は「矩形領域(x5,y5)−(x6,y6)」で、「表示制限方法」は「なし」で、「合成データ」は「なし」であるとする記述である。
【0109】
行410は選択された「部位」が「入力部位b」である場合、「制限領域」は「矩形領域(x7,y7)−(x8,y8)」で、「表示制限方法」は「なし」で、「合成データ」は「なし」であるとする記述である。
【0110】
行411は選択された「部位」が「入力部位b」である場合、「制限領域」は「選択キー」で、「表示制限方法」は「なし」で、「合成データ」は「なし」であるとする記述である。
【0111】
行412は選択された「部位」が「全画面A」である場合、「制限領域」は「全画面領域」で、「表示制限方法」は「縮小1/5表示」で、「合成データ」は「縮小1/5用車載機画面と縮小1/5の携帯電話画面」であるとする記述である。
【0112】
行413は選択された「部位」が「全画面B」である場合、「制限領域」は「全画面領域」で、「表示制限方法」は「アイコン表示」で、「合成データ」は「アイコン用車載機画面とアイコンデータ」であるとする記述である。
【0113】
行414は選択された「部位」が「全画面C」である場合、「制限領域」は「全画面領域」で、「表示制限方法」は「車載機画面表示」で、「合成データ」は「車載機画面」であるとする記述である。
【0114】
行415は選択された「部位」が「全入力」である場合、「制限領域」は「全画面領域、すべてのキー」で、「表示制限方法」は「なし」で、「合成データ」は「なし」であるとする記述である。
【0115】
たとえば、車両状態判定部206が「表示部位A」を取り出し、「表示部位A」の表示を制限する場合、行405を読み出すと、「制限領域」は「矩形領域(x1,y1)−(x2,y2)」で、「制限方法」は「重ね合わせ」で、重ね合わせに用いる「合成データは「画像データA」であるとする。「矩形領域(x1,y1)−(x2,y2)」は、携帯電話の表示の座標(x1,y1)と座標(x2,y2)を対角の頂点とする矩形領域を表す。この場合、車両状態判定部206は、出力制限部205に指示し、携帯電話103の表示の「矩形領域(x1,y1)−(x2,y2)」に「画像データA」を重ね合わせて表示し、車載機101の表示装置111に対する携帯電話103の表示を制限する。
【0116】
「表示部位B」の表示を制限する場合、行406と行407を読み出すと、「制限領域」は「矩形領域(x3,y3)−(x4,y4)」と「矩形領域(x5,y5)−(x6,y6)」である。「矩形領域(x3,y3)−(x4,y4)」の「制限表示方法」は「重ね合わせ」で「合成データ」は「画像データB」であり、「矩形領域(x5,y5)−(x6,y6)」の「制限表示方法」は「重ね合わせ」で「合成データ」は「灰色」である。
【0117】
「表示部位C」の表示を制限する場合、行408を読み出すと、「制限領域」は「矩形領域(x7,y7)−(x8,y8)」、「制限表示方法」は「重ね合わせ」、「合成データ」は「灰色」である。この場合、携帯電話103の表示における「矩形領域(x7,y7)−(x8,y8)」に「灰色」の矩形を重ね合わせて表示し、車載機101の表示装置111に対する携帯電話103の表示を制限する。
【0118】
「入力部位a」の入力を制限する場合、行409を読み出すと、「制限領域」は「矩形領域(x5,y5)−(x6,y6)」である。この場合、車両状態判定部206は、入力制限部204に対し、「矩形領域(x5,y5)−(x6,y6)」に対する入力を車載機車内通信制御部209に出力しないように指示する。
【0119】
「入力部位b」の入力を制限する場合、行410と行411を読み出すと、「制限領域」は「矩形領域(x7,y7)−(x8,y8)」と「選択キー」である。この場合、車両状態判定部206は、入力制限部204に対し、「矩形領域(x7,y7)−(x8,y8)」と「選択キー」の入力を車載機車内通信制御部209に出力しないように指示する。
【0120】
「全画面A」の表示制限をする場合、行412を読み出すと、「制限領域」は「全画面領域」、「制限表示方法」は「縮小1/5表示」、「縮小1/5用車載機画面と縮小1/5の携帯電話画面」である。「縮小1/5表示」は、携帯電話103の表示全体を1/5に縮小して、車載機の画面と重ね合わせて表示することである。この場合、車両状態判定部206は、車載機入出力切り替え部202に対し、車載機アプリケーション部201の表示データを縮小1/5用車載機画面に加工し、車載機車内通信制御部209から受け取った携帯電話103の表示データを1/5に縮小し、出力制限部205に渡すように指示し、出力制限部205に、車載機入出力切り替え部202から受け取った1/5に縮小した携帯電話103の表示データを縮小1/5用車載機画面に加工した車載機アプリケーション部201の表示データに重ね合わせて車載機表示制御部208に渡して表示するように指示する。
【0121】
「全画面B」の表示制限をする場合、行413を読み出し、「制限領域」を「全画面領域」、「制限表示方法」を「アイコン表示」、「合成データ」を「アイコン用車載機画面とアイコンデータ」とする。「アイコン表示」は、携帯電話103の表示をせず、携帯電話103で実行されているアプリケーションの「アイコンデータ」を車載機の画面と重ね合わせることである。この場合、車両状態判定部206は、車載機入出力切り替え部202に対し、アイコンデータを渡し、車載機アプリケーション部201の表示データをアイコン用車載機画面に加工し、アイコンデータと共に出力制限部205に渡すように指示し、出力制限部205に対し車載機入出力切り替え部202から受け取ったアイコン用車載機画面に加工された車載機アプリケーション部201の表示データにアイコンデータを重ね合わせて車載機表示制御部208に渡して表示するように指示する。
【0122】
「全画面C」の表示制限をする場合、行414を読み出すと、「制限領域」が「全画面領域」、「制限表示方法」が「車載機全画面表示」、「合成データ」が「車載機画面」である。「車載機全画面表示」は携帯電話103の表示をせず、携帯電話103で実行されているアプリケーションの画面を表示することである。この場合、車両状態判定部206は、車載機入出力切り替え部202に対し、車載機アプリケーション部201の表示データを出力制限部205に渡すように指示し、出力制限部205に対し車載機入出力切り替え部202から受け取った車載機アプリケーション部201の表示データを車載機表示制御部208に渡して表示するように指示する。
【0123】
「全入力」の制限をする場合、行415を読み出し、「制限領域」を「全画面領域とすべてのキー」とする。この場合、車両状態判定部206は、入力制限部204に対し、すべての入力を車載機車内通信制御部209に出力しないように指示する。
【0124】
図6は、携帯電話のアプリケーションを車載機で遠隔操作している時に、表示と操作の制限をした画面の一例である。
【0125】
符号501は、駐車ブレーキがかかり、車速が0km/hの場合における、あるアプリケーションの画面の例である。符号502は、駐車ブレーキがかかっておらず、車速が0km/hの場合におけるアプリケーションの画面の例である。符号503は、駐車ブレーキがかかっておらず、車速が0km/hを超過し20km/h以下の場合におけるアプリケーションの画面の例である。符号504は、駐車ブレーキがかかっておらず、車速が20km/hを超過し30km/h以下の場合におけるアプリケーションの画面の例である。符号505は、駐車ブレーキがかかっておらず、車速が30km/hを超過し40km/h以下の場合におけるアプリケーションの画面の例である。符号506は、駐車ブレーキがかかっておらず、車速が40km/hを超過し50km/h以下の場合におけるアプリケーションの画面の例である。符号507は、駐車ブレーキがかかっておらず、車速が50km/hを超過した場合におけるアプリケーションの画面の例である。
【0126】
そして、符号508は、車載機101の備える表示装置111の全画面領域である。符号509は、車載機101の備える入力装置110の選択キーである。符号510は、車載機101の備える入力装置110の戻るキーである。符号511は、車載機101の備える表示装置111の矩形領域(x1,y1)−(x2,y2)である。符号512は、車載機101の備える表示装置111の矩形領域(x3,y3)−(x4,y4)である。符号513は、車載機101の備える表示装置111の矩形領域(x5,y5)−(x6,y6)である。符号514は、車載機101の備える表示装置111の矩形領域(x7,y7)−(x8,y8)である。符号515は、車載機101の備える表示装置111の縮小1/5の携帯電話画面の表示領域である。符号516は、車載機101の備える表示装置111の携帯電話アプリケーションアイコンの表示領域である。
【0127】
駐車ブレーキがかかり、車速が0km/hの場合、車両状態判定部206は、図4のテーブルの行305のみの条件が満たされているので、図4のテーブルより「表示制限部位」は「なし」、「操作制限部位」は「なし」を取り出す。そして、「表示制限部位」は「なし」であるので、車両状態判定部206は、車載機入出力切り替え部202に車載機入力制御部207から受け取った入力をそのまま入力制限部204に渡し、車載機車内通信制御部209から受け取った携帯電話103の表示データをそのまま出力制限部205に渡すよう指示し、入力制限部204に車載機入出力切り替え部202から受け取った入力をそのまま車載機車内通信制御部209を介して携帯電話103に渡すよう指示し、出力制限部205に車載機入出力切り替え部202から受け取った携帯電話103表示データをそのまま車載機表示制御部208に渡し、車載機101の表示装置111に表示するよう指示する。このため、駐車ブレーキがかかっており、車速が0km/hの場合の画面の例501の画面は、携帯電話103の携帯電話アプリケーション部210の画面と同じ表示となり、画面のどの領域に対する操作も携帯電話103に伝えられる。
【0128】
駐車ブレーキがかかっておらず、車速が0km/hの場合、車両状態判定部206は、図4のテーブルの行306のみの条件が満たされているので、図4のテーブルより「表示制限部位」は「表示部位A」、「操作制限部位」は「なし」を取り出す。そして、図5のテーブルより、「部位」が「表示部位A」となっている行405を取り出し、「制限領域」は「矩形領域(x1,y1)−(x2,y2)」で「制限方法」は「重ね合わせ」で、重ね合わせに用いる「合成データは「画像データA」であるとする。「矩形領域(x1,y1)−(x2,y2)」は、携帯電話103の画面における座標(x1,y1)と座標(x2,y2)を対角の頂点とする矩形領域を表す。この場合、車両状態判定部206は、出力制限部205に指示し、携帯電話103の画面の「矩形領域(x1,y1)−(x2,y2)」に「画像データA」を重ね合わせて表示することにより、車載機101の表示装置111に対する携帯電話103の表示を制限する。このため、駐車ブレーキがかかっておらず、車速が0km/hの場合の画面の例502は、携帯電話103の携帯電話アプリケーション部210の表示のうち、矩形領域(x1,y1)−(x2,y2)511に画像データAが表示される。しかし、画面のどの領域に対する操作も携帯電話103に伝えられる。
【0129】
駐車ブレーキがかかっておらず、車速が0km/hを超過し20km/h以下の場合、車両状態判定部206は、図4のテーブルの行306と行307の条件が満たされているので、図4のテーブルより「表示制限部位」は「表示部位A」と「表示部位B」、「操作制限部位」は「なし」と「入力部位a」を取り出す。そして、図5のテーブルより、「部位」が「表示部位A」、「表示部位B」、「入力部位a」となっている行405、行406、行407、行409を取り出す。そして、車両状態判定部206は、矩形領域(x1,y1)−(x2,y2)511、矩形領域(x3,y3)−(x4,y4)512、矩形領域(x5,y5)−(x6,y6)513の表示制限を出力制限部205に指示する。また、車両状態判定部206は、矩形領域(x5,y5)−(x6,y6)513の入力制限を入力制限部204に指示する。このため、駐車ブレーキがかかっておらず、車速が0km/hを超過し20km/h以下の場合の画面の例503は、携帯電話103の携帯電話アプリケーション部210の表示のうち、矩形領域(x1,y1)−(x2,y2)511に画像データAが表示され、矩形領域(x3,y3)−(x4,y4)512に画像データBが表示され、矩形領域(x5,y5)−(x6,y6)513に灰色の矩形が表示され、矩形領域(x5,y5)−(x6,y6)513に対する入力が携帯電話103に伝えられなくなる。
【0130】
駐車ブレーキがかかっておらず、車速が20km/hを超過し30km/h以下の場合、車両状態判定部206は、図4のテーブルの行306、行307と行308の条件を満たしているので、図4のテーブルより「表示制限部位」は「表示部位A」、「表示部位B」と「表示部位C」、そして「操作制限部位」は「なし」、「入力部位a」と「入力部位b」を取り出す。また、図5のテーブルより、「部位」が「表示部位A」、「表示部位B」、「表示部位C」、「入力部位a」、「入力部位b」となっている行405、行406、行407、行408、行409、行410、行411を取り出す。そして、車両状態判定部206は、矩形領域(x1,y1)−(x2,y2)511、矩形領域(x3,y3)−(x4,y4)512、矩形領域(x5,y5)−(x6,y6)513、矩形領域(x7,y7)−(x8,y8)514の表示制限を出力制限部205に指示し、矩形領域(x5,y5)−(x6,y6)513、矩形領域(x7,y7)−(x8,y8)514、選択キーの入力制限を入力制限部204に指示する。このため、駐車ブレーキがかかっておらず、車速が20km/hを超過し30km/h以下の場合の画面の例504は、携帯電話103の携帯電話アプリケーション部210の表示のうち、矩形領域(x1,y1)−(x2,y2)511に画像データAが表示され、矩形領域(x3,y3)−(x4,y4)512に画像データBが表示され、矩形領域(x5,y5)−(x6,y6)513に灰色の矩形が表示され、矩形領域(x7,y7)−(x8,y8)514に灰色の矩形が表示され、矩形領域(x5,y5)−(x6,y6)513、矩形領域(x7,y7)−(x8,y8)514、選択キーに対する入力が携帯電話103に伝えられなくなる。
【0131】
駐車ブレーキがかかっておらず、車速が30km/hを超過し40km/h以下の場合、車両状態判定部206は、図4のテーブルの行309のみの条件が満たされているので、図4のテーブルより「表示制限部位」は「全画面A」、「操作制限部位」は「全入力」を取り出す。また、図5のテーブルより、「部位」が「全画面A」、「全入力」となっている行412と行415を取り出す。そして、車両状態判定部206は、車載機入出力切り替え部202に対し、車載機アプリケーション部201の表示データを縮小1/5用車載機画面に加工し、車載機車内通信制御部209から受け取った携帯電話103の表示データを1/5に縮小し、出力制限部205に渡すように指示し、出力制限部205に対し、車載機入出力切り替え部202から受け取った1/5に縮小した携帯電話103の表示データを縮小1/5用車載機画面に加工した車載機アプリケーション部201の表示データに重ね合わせて車載機表示制御部208に渡して表示するように指示し、入力制限部204に対し、すべての入力を車載機車内通信制御部209に出力しないように指示する。このため、駐車ブレーキがかかっておらず、車速が30km/hを超過し40km/h以下の場合の画面の例505では、車載機101の表示装置111の全画面領域508に、縮小1/5用車載機画面が表示され、縮小1/5の携帯電話画面の表示領域515には、1/5に縮小した携帯電話103の表示データが表示され、すべての入力は、携帯電話103に伝えられなくなる。
【0132】
駐車ブレーキがかかっておらず、車速が40km/hを超過し50km/h以下の場合、車両状態判定部206は、図4のテーブルの行310のみの条件が満たされているので、図4のテーブルより「表示制限部位」は「全画面B」、「操作制限部位」は「全入力」を取り出す。また、図5のテーブルより、「部位」が「全画面B」、「全入力」となっている行413と行415を取り出す。そして、車両状態判定部206は、車載機入出力切り替え部202に対し、アイコンデータを渡し、車載機アプリケーション部201の表示データをアイコン用車載機画面に加工し、アイコンデータと共に出力制限部205に渡すように指示し、出力制限部205に対し車載機入出力切り替え部202から受け取ったアイコン用車載機画面に加工された車載機アプリケーション部201の表示データにアイコンデータを重ね合わせて車載機表示制御部208に渡して表示するように指示し、入力制限部204に対し、すべての入力を車載機車内通信制御部209に出力しないように指示する。このため、駐車ブレーキがかかっておらず、車速が40km/hを超過し50km/h以下の場合の画面の例506では、車載機101の表示装置111の全画面領域508に、アイコン用車載機画面が表示され、携帯電話アプリケーションアイコンの表示領域516には、アイコンが表示され、すべての入力は、携帯電話103に伝えられなくなる。
【0133】
駐車ブレーキがかかっておらず、車速が50km/hを超過した場合、車両状態判定部206は、図4のテーブルの行311のみの条件が満たされているので、図4のテーブルより「表示制限部位」は「全画面C」、「操作制限部位」は「全入力」を取り出す。また、車両状態判定部206は、図5のテーブルより、「部位」が「全画面C」、「全入力」となっている行414と行415を取り出す。そして、車両状態判定部206は、車載機入出力切り替え部202に対し、車載機アプリケーション部201の表示データを出力制限部205に渡すように指示し、出力制限部205に対し車載機入出力切り替え部202から受け取った車載機アプリケーション部201の表示データを車載機表示制御部208に渡して表示するように指示し、入力制限部204に対し、すべての入力を車載機車内通信制御部209に出力しないように指示する。このため、駐車ブレーキがかかっておらず、車速が50km/hを超過した場合の画面の例507では、車載機101の表示装置111の全画面領域508には、車載機画面が表示され、すべての入力は、携帯電話103に伝えられなくなる。
【0134】
図7は既定の車両状態に応じた、表示と操作の制限条件を管理するテーブルの一例を示す図である。構成は、図4の制限条件情報のテーブルと同様である。すでに説明した図4に示された同一の符号を付された構成と同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
【0135】
行601は「駐車ブレーキ状態」が「かかっている」かつ「車速」が「車速=0km/h」である場合における「表示制限部位」は「なし」、「操作制限部位」は「なし」とする記述である。行602は「駐車ブレーキ状態」が「かかっていない」かつ「車速」が「車速=0km/h」である場合における「表示制限部位」は「表示部位B」、「操作制限部位」は「全入力」とする記述である。行603は「駐車ブレーキ状態」が「かかっていない」かつ「車速」が「0km/h<車速」である場合における「表示制限部位」は「表示部位C」、「操作制限部位」は「全入力」とする記述である。
【0136】
このように、「表示制限部位」に入れる項目を「なし」か携帯電話103の表示全体に対する制限部位とし、「操作制限部位」に入れる項目を「なし」か、全入力に対するものとすることで、携帯電話のアプリケーションの表示内容に影響を受けず、各種アプリケーションに汎用的に対応できる。
【0137】
図8は既定の表示と操作の制限部位と制限方法を管理するテーブルの構成を示す図である。本テーブルの構成は、図5の制限方法情報のテーブルと同様である。すでに説明した図5に示された同一の符号を付された構成と同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
【0138】
行701は、選択された「部位」が「全画面B」である場合、「制限領域」は「全画面領域」で、「表示制限方法」は「アイコン表示」で、「合成データ」は「アイコン用車載機画面とアイコンデータ」であるとする記述である。行702は、選択された「部位」が「全画面C」である場合、「制限領域」は「全画面領域」で、「表示制限方法」は「車載機画面表示」で、「合成データ」は「車載機画面」であるとする記述である。行703は、選択された「部位」が「全入力」である場合、「制限領域」は「全画面領域とすべてのキー」で、「表示制限方法」は「なし」で、「合成データ」は「なし」であるとする記述である。
【0139】
この図8のテーブルのように、図7で使用する「全画面B」および「全画面C」を携帯電話103の表示全体に対する制限部位であることを決め、「全入力」をすべての入力を携帯電話103に伝えない方法であることを決めることによって、携帯電話のアプリケーションの表示内容に影響を受けず、各種アプリケーションに汎用的に入出力を制限できる。
【0140】
図9は、サーバから配信する入出力制限情報を管理するテーブル構成の一例である。
【0141】
「車載機機種ID」801は車載機の機種に固有のIDである。「携帯電話アプリID」802は携帯電話103で実行される個々のアプリケーションに固有のIDである。「入出力制限情報」803は、サーバ105の配信する入出力制限情報であり、入出力制限情報216と同じ構成である。
【0142】
行804は、「車載機機種ID」が「車載機A」かつ「携帯電話アプリID」が「携帯電話アプリa」の場合に配信する「入出力制限情報」は「入出力制限情報Aa」とする記述である。行805は、「車載機機種ID」が「車載機A」かつ「携帯電話アプリID」が「携帯電話アプリb」の場合に配信する「入出力制限情報」は「入出力制限情報Ab」とする記述である。行806は、「車載機機種ID」が「車載機B」かつ「携帯電話アプリID」が「携帯電話アプリa」の場合に配信する「入出力制限情報」は「入出力制限情報Ba」とする記述である。行807は、「車載機機種ID」が「車載機B」かつ「携帯電話アプリID」が「携帯電話アプリb」の場合に配信する「入出力制限情報」は「入出力制限情報Bb」とする記述である。
【0143】
図10は携帯電話のアプリケーションを車載機で遠隔操作する様に起動するシーケンスの一例である。
【0144】
ここで、符号901はサーバであり、符号902はユーザであり、符号903は携帯電話であり、符号904は車載機である。
【0145】
最初にユーザ902は、携帯電話アプリ起動905の指示を携帯電話903に対して行う。次に携帯電話903は、接続906を車載機904に対して行う。次に車載機904は、制限情報問い合わせ(車載機機種ID)907を携帯電話903に対して行い、携帯電話903に車載機機種IDを渡す。
【0146】
車載機アプリケーション部201の入出力制限情報216の対応車載機情報219の車載機機種IDリストに、制限情報問い合わせ(車載機機種ID)907の車載機機種IDが含まれ、車載機904に適した入出力制限情報がある場合について考える。
【0147】
まず、入出力制限情報送信908を車載機904に対して行い、入出力制限情報216を車載機904に渡す。
【0148】
次に、車載機904は入出力制限情報設定909を行う。すなわち、車載機車内通信制御部209で受信した入出力制限情報216を入出力制限情報記憶部203に渡し、入出力制限情報領域221に書き込む。
【0149】
次に、車載機アプリケーション部201の入出力制限情報216の対応車載機情報219の車載機機種IDリストに制限情報問い合わせ(車載機機種ID)907の車載機機種IDが含まれず、車載機904に適した入出力制限情報がない場合、携帯電話903は制限情報問い合わせ(車載機機種ID、携帯電話アプリID)910をサーバ901に対して行い、車載機機種IDと携帯電話アプリIDをサーバ901に渡す。
【0150】
次に、サーバ901の受け取った車載機機種IDと携帯電話アプリIDの組み合わせが、入出力制限情報管理テーブルに存在し、車載機904と携帯電話903で実行されるアプリケーションの組み合わせに適した入出力制限情報がサーバ901にある場合、配信部222は入出力制限情報管理テーブル223より入出力制限情報を取り出し、携帯電話903に対し入出力制限情報送信911を行い、入出力制限情報216を携帯電話903に渡す。
【0151】
次に、携帯電話903は、入出力制限情報送信912を行い、サーバ901から受け取った入出力制限情報216を車載機904に渡す。
【0152】
次に、車載機904は、入出力制限情報設定913を行い、サーバ901から受け取った入出力制限情報216を入出力制限情報領域221に書き込む。
【0153】
次に、サーバ901の受け取った車載機機種IDと携帯電話アプリIDとの組み合わせが、入出力制限情報管理テーブルに存在せず、車載機904と携帯電話903で実行されるアプリケーションの組み合わせに適した入出力制限情報がサーバ901にない場合、サーバ901は入出力制限情報なし通知914を携帯電話903に対して送る。
【0154】
次に、携帯電話903は、入出力制限情報なし通知915を車載機904に対して送る。次に、車載機904は、既定入出力制限情報設定916を行う。車載機車内通信制御部209を介して入出力制限情報なし通知を受け取った入出力制限情報記憶部203は、既定入出力制限情報220の内容を入出力制限情報領域221に書き込む。
【0155】
次に、連係動作中は、ユーザ902から車載機904に対する入力917、車載機904から携帯電話903に対する入力918、携帯電話903から車載機904に対する出力919、車載機904からユーザ902に対する出力920を繰り返す。この際、車両状態判定部206は、車両状態センサ102から車両状態を取得し、入出力制限情報記憶領域に書き込まれた、入出力制限情報216または既定入出力制限情報220に従って、車載機入出力切り替え部202、入力制限部204、出力制限部205の制御を行い、車載機入力制御部207で受け取った入力917を車載機車内通信制御部209を介して入力918として携帯電話903に渡すかどうかを制御し、車載機車内通信制御部209で受け取った出力919の表示データを加工し、車載機表示制御部208を通して表示装置111に表示し、出力920としてユーザ902に渡す。
【0156】
最後に、車載機904から切断921を携帯電話903に通知して車載機904による携帯電話903の遠隔操作を終了する。
【0157】
図11は車両状態判定部の動作フローの一例である。
【0158】
車両状態判定部206は、まず、ステップ1001で、車両状態センサ102より車両状態を取得する。次に、ステップ1002で、入出力制限情報記憶部203より入出力制限情報領域221に記憶されている入出力制限情報を読み込む。次に、ステップ1003で、車両状態判定部206は、表示と操作の制限条件を管理するテーブル(図4または図7)からステップ1001で取得し車両状態の当てはまる「表示制限部位」「操作制限部位」を取得する。
【0159】
次に、ステップ1004で、表示と操作の制限領域と制限表示方法を管理するテーブル(図5または図8)よりステップ1003で取得した「表示制限部位」と「操作制限部位」に対応する「制限領域」と「制限表示方法」と「合成データ」を取得する。
【0160】
次に、ステップ1005で、ステップ1004で取得した「制限領域」「制限表示方法」「合成データ」に従い、車載機入出力切り替え部202、入力制限部204、出力制限部205を制御し、表示と操作を制限する。
【0161】
本実施例では、駐車ブレーキが掛っていなくても車載機101で表示または操作を行う場合に車両状態に応じた制限を行うための入出力制限情報216を予め携帯電話103上のアプリケーションが保持している。そして、車載機101でアプリケーションの表示を開始する前に、車載機101は入出力制限情報216をアプリケーションから取得し、車両状態に応じて表示と操作の伝達範囲を変化させる。
【0162】
また、本実施例では、携帯電話103上のアプリケーションが入出力制限情報を予め有していない場合に対応するために、センタのサーバ105に入出力制限情報を保持している。そして、車載機101でアプリケーションの表示を開始する前に、車載機101は入出力制限情報をセンタから取得し、車両状態に応じて表示と操作の伝達範囲を変化させる。
【0163】
本実施例の態様によれば、様々な車載機と携帯電話の組合せで、車載機の入出力装置を使い、携帯電話のアプリケーションを利用する場合に、携帯電話の汎用のアプリケーションの車載機101による表示および操作の活性と不活性を車両状態に応じて制御することができる。また、センタの入出力制限情報を変更することにより、アプリケーション毎に車載機101の画面と操作の活性と不活性を制御する方法を変更できるようにし、様々なアプリケーションを安全に利用できるようにしている。
【0164】
また、本実施例の態様によれば、アプリケーションを車載機101での表示あるいは操作を開始するときに、入出力制限情報を車載機101に組み込むので、ユーザは、制御対象装置である携帯電話103と制御指示装置である車載機101を用意すれば、車載機101にて新しい携帯電話103や新しいアプリケーションを利用する場合でも容易に安全な表示あるいは操作を可能にする制限情報を容易に適用することができる。
【0165】
上述した本発明の実施形態および実施例は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態や実施例にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
【0166】
例えば、本実施例では、操作が制限された領域を灰色に表示する例を示したが、本発明がこれに限定されることは無い。操作が制限された領域を灰色ではなく他の色で表示することにしてもよく、あるいは、何色で表示するかをユーザが設定することができるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0167】
10…車載機、11…入力制御部、12…出力制御部、13…通信制御部、14…判定部、15…制限部、16…入出力制限情報記憶部、19…携帯電話、101…車載機、102…車両状態センサ、103…携帯電話、104…ネットワーク、105…サーバ、106…CPU、107…不揮発メモリ、108…RAM、109…車両IF、110…入力装置、111…表示装置、112…車内通信IF、113…CPU、114…不揮発メモリ、115…RAM、116…車内通信IF、117…入力装置、118…表示装置、119…車外通信IF、201…車載機アプリケーション部、202…車載機入出力切り替え部、203…入出力制限情報記憶部、204…入力制限部、205…出力制限部、206…車両状態判定部、207…車載機入力制御部、208…車載機表示制御部、209…車載機車内通信制御部、210…携帯電話アプリケーション部、211…携帯電話入出力切り替え部、212…携帯電話入力制御部、213…携帯電話出力制御部、214…携帯電話車内通信制御部、215…携帯電話車外通信制御部、216…入出力制限情報、217…制限条件情報、218…制限方法情報、219…対応車載機情報、220…既定入出力制限情報、221…入出力制限情報領域、222…配信部、223…入出力制限情報管理テーブル、901…サーバ、902…ユーザ、903…携帯電話、904…車載機
図1
図2
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