特開2015-223412(P2015-223412A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-223412(P2015-223412A)
(43)【公開日】2015年12月14日
(54)【発明の名称】ミシン
(51)【国際特許分類】
   D05B 75/00 20060101AFI20151117BHJP
   D05B 81/00 20060101ALI20151117BHJP
【FI】
   D05B75/00 Z
   D05B81/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-111106(P2014-111106)
(22)【出願日】2014年5月29日
(71)【出願人】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095669
【弁理士】
【氏名又は名称】上野 登
(72)【発明者】
【氏名】新出 佳弘
(72)【発明者】
【氏名】岡本 ちひろ
【テーマコード(参考)】
3B150
【Fターム(参考)】
3B150AA00
3B150CE02
3B150CE23
3B150GA01
3B150GA23
3B150GA26
(57)【要約】
【課題】取扱説明書等の被支持物を支持するミシンにおいて、使用者が、縫製作業を行いながら、被縫製物の影響によらずに、被支持物を容易に見ることができるミシンを提供すること。
【解決手段】ミシン1は、縫製を行う本体部10と、取付部23と支持部21とを有するスタンド20と、を備える。スタンド20は、取付部23によって本体部10の使用者に対面する前面と反対側の背面に取り付けられ、支持部21によって、本体部10よりも上方で、被支持物Mを前面側に向けて支持する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縫製を行う本体部と、
取付部と支持部とを有するスタンドと、を備え、
前記スタンドは、前記取付部によって、前記本体部の使用者に対面する前面と反対側の背面に取り付けられ、前記支持部によって、前記本体部よりも上方で、被支持物を前記前面側に向けて支持することを特徴とするミシン。
【請求項2】
前記スタンドは、前記本体部に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項3】
前記スタンドは、前記本体部から取り外した状態で、前記取付部が平面上に載置されることで、前記支持部において前記被支持物を支持したまま、自立可能であることを特徴とする請求項2に記載のミシン。
【請求項4】
前記取付部と前記支持部は、相互に対して回動可能に連結されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のミシン。
【請求項5】
前記スタンドは、少なくとも第一回動状態と第二回動状態を含む、前記取付部と支持部との間の角度が異なる複数の回動状態を有し、
前記スタンドを前記取付部において前記本体部に取り付けた状態で、前記第一回動状態をとると、前記支持部が前記本体部の上方に突出され、前記第二回動状態をとると、前記支持部が、前記本体部の背面側で、前記取付部よりも下方に配置されることを特徴とする請求項4に記載のミシン。
【請求項6】
前記スタンドはさらに、第三の回動状態を有し、本体部から取り外した状態で、前記第三の回動状態をとると、前記支持部の前記被支持物を支持するのと反対側の面で、平面上に載置可能であることを特徴とする請求項5に記載のミシン。
【請求項7】
前記本体部の背面には、凹部が設けられており、
前記スタンドは、前記取付部を前記凹部に係合させることで前記ミシンに取り付けられ、
前記凹部は、前記スタンドの取付部を係合させた状態で、人間が手指を入れて前記ミシンを持ち上げ可能であることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載のミシン。
【請求項8】
前記スタンドは、冊子体よりなる前記被支持物のページを、重力に反して閉じた状態で保持する閉状態保持部材を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のミシン。
【請求項9】
前記閉状態保持部材は、前記冊子体の所定のページに設けられた貫通孔に挿通可能な突起として、前記支持部に設けられることを特徴とする請求項8に記載のミシン。
【請求項10】
前記スタンドは、冊子体よりなる前記被支持物のページを、開いた状態で保持する開状態保持部材を有することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のミシン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミシンに関し、さらに詳しくは、取扱説明書等の被支持物を支持するスタンドを有するミシンに関する。
【背景技術】
【0002】
取扱説明書を取り付けることができるミシンが公知である。例えば、特許文献1においては、縁かがり縫ミシンにおいて、ミシン機枠の前面部下方端に搖動自在に支持されるカバーと、該カバーを支持する軸部上に回動自在に支持され、取扱説明文等が記載される複数の帳票カードと、カバーの回動端内側の略中央部に帳票カードを係止する掛止部とを設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平6−17683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のように、取扱説明書がミシンの針よりも下方の位置に取り付けられる場合には、被縫製物の形状や大きさによっては、被縫製物が取扱説明書に引掛かって縫製作業を妨げる可能性がある。また、被縫製物によって取扱説明書が隠され、見えなくなってしまう可能性がある。このように、特許文献1のような構成において、縫製作業を行いながら取扱説明書を参照することは困難である。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、取扱説明書等の被支持物を支持するミシンにおいて、使用者が、縫製作業を行いながら、被縫製物の影響によらずに、被支持物を容易に見ることができるミシンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明にかかるミシンは、縫製を行う本体部と、取付部と支持部とを有するスタンドと、を備え、前記スタンドは、前記取付部によって、前記本体部の使用者に対面する前面と反対側の背面に取り付けられ、前記支持部によって、前記本体部よりも上方で、被支持物を前記前面側に向けて支持することを要旨とする。
【0007】
ここで、前記スタンドは、前記本体部に対して着脱可能であることが好ましい。この場合に、前記スタンドは、前記本体部から取り外した状態で、前記取付部が平面上に載置されることで、前記支持部において前記被支持物を支持したまま、自立可能であるとよい。
【0008】
また、前記取付部と前記支持部は、相互に対して回動可能に連結されているとよい。さらに、前記スタンドは、少なくとも第一回動状態と第二回動状態を含む、前記取付部と支持部との間の角度が異なる複数の回動状態を有し、前記スタンドを前記取付部において前記本体部に取り付けた状態で、前記第一回動状態をとると、前記支持部が前記本体部の上方に突出され、前記第二回動状態をとると、前記支持部が、前記本体部の背面側で、前記取付部よりも下方に配置されるものであるとよい。そして、前記スタンドはさらに、第三の回動状態を有し、本体部から取り外した状態で、前記第三の回動状態をとると、前記支持部の前記被支持物を支持するのと反対側の面で、平面上に載置可能であるとよい。また、前記本体部の背面には、凹部が設けられており、前記スタンドは、前記取付部を前記凹部に係合させることで前記ミシンに取り付けられ、前記凹部は、前記スタンドの取付部を係合させた状態で、人間が手指を入れて前記ミシンを持ち上げ可能であるとよい。
【0009】
前記スタンドは、冊子体よりなる前記被支持物のページを、重力に反して閉じた状態で保持する閉状態保持部材を有することが好ましい。この場合に、前記閉状態保持部材は、前記冊子体の所定のページに設けられた貫通孔に挿通可能な突起として、前記支持部に設けられるとよい。また、前記スタンドは、冊子体よりなる前記被支持物のページを、開いた状態で保持する開状態保持部材を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
上記本発明にかかるミシンにおいては、被支持物を支持するスタンドが本体部の背面に取り付けられ、しかも本体部よりも上方において、前方に向けて被支持物を支持する。これにより、縫製作業を行う際に、被縫製物が、スタンドや、スタンドに支持された被支持物と干渉しないので、被縫製物がそれらに引掛かって縫製作業の妨げとなることや、被縫製物が被支持物を覆い隠すことが防止される。その結果、使用者が被支持物を見ながら縫製作業を行うことが容易となる。
【0011】
ここで、スタンドが、本体部に対して着脱可能である場合には、スタンドを必要とする場合にのみ、本体部にスタンドを取り付けて使用することができる。また、スタンドを本体部から取り外した状態で使用、収納することも可能となる。このように、スタンドに関して多様な使用法を提供することができる。
【0012】
この場合に、スタンドが、本体部から取り外した状態で、取付部が平面上に載置されることで、支持部において被支持物を支持したまま、自立可能である場合には、本体部に取り付けた状態のみならず、本体部から取り外して任意の位置に置いた状態でも、スタンドに支持した被支持物を見ながら縫製作業を行うことができる。
【0013】
また、スタンドにおいて、取付部と支持部が、相互に対して回動可能に連結されている構成によれば、取付部と支持部の間の角度を変化させることで、スタンドを多様な状態で使用、収納等することが可能となる。
【0014】
さらに、スタンドが、少なくとも第一回動状態と第二回動状態を含む、取付部と支持部との間の角度が異なる複数の回動状態を有し、スタンドを取付部において本体部に取り付けた状態で、第一回動状態をとると、支持部が本体部の上方に突出され、第二回動状態をとると、支持部が、本体部の背面側で、取付部よりも下方に配置される場合には、スタンドを本体部に取り付けて第一回動状態とすることで、使用者が容易に縫製作業を行いながら被支持物を見ることができる。一方、スタンドを第二回動状態とすることで、スタンドが本体部の上方に突出しない状態となるので、スタンドを本体部に取り付けたままの状態で、コンパクトに収納することができる。
【0015】
そして、スタンドがさらに、第三の回動状態を有し、本体部から取り外した状態で、第三の回動状態をとると、支持部の被支持物を支持するのと反対側の面で、平面上に載置可能である場合には、被支持物を平面に平行に寝かせた状態でも、被支持物を見ながら縫製作業を行うことができる。また、支持部および被支持物が上下方向に突出していないコンパクトな状態で、スタンドの収納や梱包を行うことができる。
【0016】
また、本体部の背面に、凹部が設けられており、スタンドが、取付部を凹部に係合させることでミシンに取り付けられ、凹部が、スタンドの取付部を係合させた状態で、人間が手指を入れてミシンを持ち上げ可能である場合には、凹部を、ミシンの運搬用の取っ手としての用途と、スタンドを取り付ける用途に、兼用することができる。また、スタンドを取り付けたままの状態でも、その凹部を利用してミシンを運搬することができる。
【0017】
スタンドが、冊子体よりなる被支持物のページを、重力に反して閉じた状態で保持する閉状態保持部材を有する場合には、冊子体のページが、使用者の意図によらずに重力によってめくれることが防止され、ミシンおよび冊子体の取り扱い性が高くなる。
【0018】
この場合に、閉状態保持部材が、冊子体の所定のページに設けられた貫通孔に挿通可能な突起として、支持部に設けられる構成によれば、重力によって貫通孔の外縁が突起に係止されるので、簡素な構成で、冊子体のページの意図しないめくれを効果的に防止することができる。
【0019】
また、スタンドが、冊子体よりなる被支持物のページを、開いた状態で保持する開状態保持部材を有する場合には、冊子の特定のページを開いて見ながら、縫製作業を行うことが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態にかかるミシンを背面側から見た斜視図であり、スタンドが起立時回動状態にある態様を示している。
図2】上記ミシンを背面側から見た斜視図であり、スタンドが収納時回動状態にある態様を示している。
図3図1のスタンド近傍を示す拡大図である。
図4】スタンドの起立時回動状態を示す斜視図である。
図5】スタンドの自立時回動状態を示す斜視図である。
図6】自立時回動状態において、取扱説明書のページをめくり上げた状態を示す斜視図である。
図7】スタンドの折畳時回動状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一実施形態にかかるミシンについて、図面を参照しながら説明する。本発明の一実施形態にかかるミシン1の構成を図1〜3に示す。また、ミシン1を構成するスタンド20を、図4〜7に示す。
【0022】
[ミシン全体の構成]
本実施形態にかかるミシン1は、主として家庭用に用いられるミシンであり、布帛等の被縫製物の縫製を行うものである。
ミシン1は、本体部10と、スタンド20とを有してなっている。本体部10は、公知のミシンと同様の構成を有する。本体部10の構成についての詳細な説明は省略するが、本体部10は、アーム部10aと、本体連結部10bと、テーブル10cとを有してなっている。アーム部10aは、略水平に配置され、針11をはじめ、縫製を行うための各種部材が備えられている。テーブル10cは、アーム部10aの下方に略水平な面を有し、被縫製物が載置される。本体連結部10bは、アーム部10aをテーブル10cの上方に固定して支持する。アーム部10aにおいては、ミシン1を使用する使用者が縫製作業を行うために操作する必要がある部材が一方面にまとめて配置されている。これらの部材が形成されている側が、本体部10が使用者に対面する前面となる。一方、前面と反対側の、使用者が縫製作業にあたって操作する必要がある部材が(ほとんど)配置されていない面が、本体部10の背面となる。図1〜3は全て、ミシンを背面側から見たものである。
【0023】
詳細は後述するが、本体部10においては、アーム部10aの背面に、手指を入れて本体部10を持ち上げるための運搬用凹部12が設けられている。そして、運搬用凹部12を利用して、本体部10の背面にスタンド20が取り付けられている。
【0024】
[スタンドの構成]
スタンド20は、ミシン1の取扱説明書Mを支持する部材である。本実施形態においては、取扱説明書Mとして、リング式のものを扱う。つまり、取扱い説明Mを構成する各ページの端縁の1つ(端縁M4)に沿って複数の貫通孔が形成され、それらの貫通孔を、綴じ部材M1の複数のリングが貫通することで、各ページが綴じられ、冊子体が形成されている。各ページは、端縁において支持した際に平面状態を維持することが可能な剛性を有する厚紙よりなり、表裏両面に、ミシン1の取り扱いに関する情報が記載されている。使用者は、冊子体の各ページを上下方向にめくりながら、各ページに記載された情報を参照することができる。綴じ部材M1のリングは、弾性変形させることで、各ページの貫通孔に挿通されたままの状態で、環形状を開くことができる開閉部(不図示)を有している。また、本実施形態で扱う取扱説明書Mにおいては、第一ページの隅の近傍の位置に、四角形の貫通孔として、係止孔M2が設けられている。第二ページ以降のページは、端縁が第一ページの係止孔M2の位置にかからないように、第一ページよりも上下方向の長さを短くして形成されている(図6参照)。
【0025】
スタンド20は、支持部21と、取付部23と、延設部22と、連結部24と、を有してなっている。支持部21と延設部22は、一体に結合されている。そして、支持部21と延設部22の結合体は、連結部24によって取付部23に連結され、取付部23との間で回動可能となっている。以下において、図1,3,4に示すように、取付部23が略水平に配置され、支持部21が上方に突出した回動状態(起立時回動状態)を基本とし、スタンド20の構成を説明する。スタンド20自体の説明においては、特に断らない限り、上下左右および前後の方向は、この起立時回動状態における方向とする。
【0026】
支持部21は、取扱説明書Mを支持する部位である。支持部21は、略四角形の外形を有する板状の部分であり、その一方面である支持面21aにおいて、取扱説明書Mの背面に接触する。支持面21aにおいては、上方の端縁であるリング支持側端縁21a1の内側に、リング支持側端縁21a1に略平行なスリットとして、リング掛け部21cが設けられている。取扱説明書Mの綴じ部材M1のリングを、開閉部において一旦開いて、このリング掛け部21cに挿通し、その状態で再度リングを開閉部において閉じることで、取扱説明書Mを支持部21に掛けることができる。
【0027】
また、支持面21aの下方(延設部22側)には、リング掛け部21cに略平行なリブ状部材として、外側載置部21eが設けられている。外側載置部21eとリング掛け部21cの間の距離は、取扱説明書Mの綴じ部材M1とページの外側端縁(綴じ部材M1と反対側の端縁)M3との間の長さに略等しくなっている。また、外側載置部21eの支持面21aからの突出高さは、取扱説明書Mの厚さ以上となっている。これらの構成により、リング掛け部21cに取扱説明書Mの綴じ部材M1を掛けた状態において、リング支持側端縁21a1を上にして支持部21を立てると、取扱説明書Mの外側端縁M3が外側載置部21eに接触し、外側載置部21eが取扱説明書Mの重量の少なくとも一部を支持する状態となる。
【0028】
そして、リング掛け部21cの下側にも、リング掛け部21cに略平行で、取扱説明書Mの厚さ以上の突出高さを有する、リブ状のリング側載置部21dが設けられている。リング側載置部21dは、上下両側に平面21d1,21d2を有している。取扱説明書Mを、綴じ部材M1にて支持面21aに取り付けるに際し、綴じ部材M1のリングは、このリング側載置部21dを跨いでリング掛け部21cに挿通され、閉じられている。これにより、リング掛け部21cに取扱説明書Mの綴じ部材M1を掛けた状態において、リング支持側端縁21a1を下にして支持部21を立てると、取扱説明書Mのリング側端縁M4が、支持面21aから突出したリング側載置部21dのリング掛け部21cと反対側の面21d1に接触し、リング側載置部21dが取扱説明書Mの重量の少なくとも一部を支持する状態となる(図4、5参照)。また、リング支持側端縁21a1を上して支持部21を立て、ページP1をめくった際に、綴じ部材M1の上方にめくられたページ1Pのリング側端縁M4が、リング側載置部21dのリング掛け部側の面21d2に接触し、このページP1が下方からリング側載置部21dによって支持される(図6参照)。
【0029】
支持面21aにおいてはさらに、リング掛け部21cに取扱説明書Mの綴じ部材M1を掛けた状態において、取扱説明書Mの第一ページに設けられた係止孔M2に対応する位置に、係止用突起21fが設けられている。係止用突起21fは、支持面21aに平行な方向の断面形状が、取扱説明書Mの係止孔M2よりも小さくなっており、かつ支持面21aから取扱説明書Mの厚さ以上の高さで突出している。これにより、リング掛け部21cに取扱説明書Mの綴じ部材M1を掛けた状態において、係止用突起21fが、取扱説明書Mの第一ページの係止孔M2を貫通する。また、支持部21をリング支持側端縁21a1を下にして立てると、係止孔M2の外縁のうち、外側端縁M3側の辺M2aが、取扱説明書Mの第一ページの自重によって係止用突起21fに接触し、係止される(図2参照)。
【0030】
延設部22は、支持部21の下方(リング支持側端縁21a1と反対側)に、支持部21と一体に延設されている。延設部21の高さ、つまり起立時回動状態における、支持部21の外側載置部21eと延設部22の取付部側端縁22bとの間の鉛直方向の距離は、本体部10におけるアーム部10aの上端と運搬用凹部12の間の距離よりも長くなっており、図1のようにスタンド20を本体部10に取り付けて支持部21を上方に回動させた状態(起立時回動状態)とすると、支持部21全体が本体部10よりも上方に突出する。一方、支持部21と延設部22を合わせた高さ、つまり支持部21のリング支持側端縁21a1と延設部22の取付部側端縁22bとの間の長さは、本体部10の下端と運搬用凹部12の間の距離よりも短くなっており、図2のように、スタンド20を本体部10に取り付けて支持部21を下方に回動させた状態(収納時回動状態)において、スタンド20が本体部10の下面よりも下方に突出することがない。
【0031】
延設部22には、幅方向中央部が後方に窪んだ湾曲部22aが形成されている。これは、スタンド20の強度を確保する目的と、後述するように、本体部10に取り付けたスタンド20を起立時回動状態にして、運搬用凹部12を用いてミシン1を運搬する際に、運搬用凹部12への手の到達を容易にする目的による。
【0032】
連結部24は、延設部22の取付部側端縁22bの近傍に設けられており、延設部22と支持部21よりなる結合体と、取付部23とを連結している。延設部22および支持部21と、取付部23とは、連結部24を軸として相互に回動可能となっている。連結部24にはノッチ機構が備えられ、後述する4つの回動角を選択的にとることができる。
【0033】
取付部23は、それぞれ一対の突出部23bおよび爪部23aと、1つの結合部23cとを一体に有してなっている。突出部23bは、板状の部分であり、基端部23b1において、連結部24を介して延設部22の幅方向外側に連結されている。突出部23bの基端部23b1と反対側の先端部には、爪部23aが形成されている。一対の爪部23aの外側面どうしの間の距離は、本体部10の運搬用凹部12の開口部12aの幅と略等しくなっている。爪部23aは、突出部23bに対して直角または鈍角で突出した板状の部位である。取付部23の強度確保のため、一対の突出部23bは、結合部23cによって間を結合されている。
【0034】
爪部23aの先端縁23a1は、直線状に形成されており、図5に示すように、その先端縁23a1を延長した仮想的な直線L上に、突出部23bの基端部23b1の端縁の1点(第一接触点23b2)が位置するようになっている。また、図7に示すように、爪部23aが延設部22に対面するように取付部23を回動させた状態(折畳時回動状態)において、突出部23bの基端部23b1の端縁の1点(第二接触点23b3)が、支持部21の背面21bと同一平面上に位置するようになっている。
【0035】
[スタンドの回動状態]
上記のように、スタンド20においては、ノッチ機構を備える連結部24によって、支持部21と取付部23が回動可能に連結されている。これにより、スタンド20は、起立時回動状態(第一回動状態;図1,3,4)、収納時回動状態(図2;第二回動状態)、自立時回動状態(図5,6)、折畳時動状態(図7;第三回動状態
という、支持部21と取付部23の間の角度が異なる4つの回動状態をとることができる。支持部21の支持面21aと突出部23bの長手方向軸が一致する角度を基準(0°)として、支持部21の支持面21a側から突出部23bを離す方向に向かって角度が大きくなるように、支持部21と取付部23の間の回動角を表現した場合に、その回動角が小さい側から順に、折畳時回動状態、起立時回動状態、収納時回動状態、自立時回動状態となっている。
【0036】
(起立時回動状態)
図4に示すように、起立時回動状態は、取付部23の突出部23bと支持部21の支持面21aの間の回動角が90°〜135°の範囲にある。取付部23の突出部23bを水平に保持すると、爪部23aが前方斜め上方に突出するとともに、支持面21aおよびそれによって支持された取扱説明書Mが直立またはやや後方に傾斜して前方を向く。この状態で爪部23aを用いてスタンド20を本体部10の運搬用凹部12に取り付けると、取扱説明書Mが、支持部21によって、本体部10の上方に突出して支持された状態となり、本体部10の前方に対面して縫製作業を行う使用者が、縫製作業を行いながら、取扱説明書Mを見ることができるようになる。
【0037】
このように、取扱説明書Mが、本体部10の背面に取り付けられたスタンド20によって、前面側を向いて本体部10の上方に支持されることで、使用者が縫製作業を行いながら取扱説明書Mを参照し、ミシン1の取扱方法を確認することができる。縫製作業中にミシン1の上方に被縫製物が位置する事態はほぼ想定されないので、取扱説明書Mやスタンド20が被縫製物と干渉して縫製作業を妨げることや、被縫製物が取扱説明書Mを隠してしまって使用者が被縫製物を参照しにくくなることは、実質的に起こらない。また、スタンド20が本体部10の背面に取り付けられていることで、本体部10の前面に配置され、縫製作業において使用者が操作を必要とする部材の操作性や、本体部10前面の意匠性が、スタンド20を取り付けるための部材の存在によって低下されることもない。
【0038】
ここで、運搬用凹部12は、上記のように、本来は手指を入れて本体部10を持ち上げるための凹部であり、図3に示すように、外部から視認される開口部12aに連続して、本体部10の背面の外郭に隠されて視認されない開口部12aの上方の部位にも、上部空間12bが形成されている。使用者は、開口部12aから上部空間12bに手指(人差指、中指、薬指)を挿入して、曲線的に形成された開口部12aの上端縁に掛けるようにして、本体部10全体を持ち上げることができる。上記のように、スタンド20の一対の爪部23aの外側面の間の距離が、運搬用凹部12の開口部12aの幅と略等しくなっているので、起立時回動状態にあるスタンド20の爪部23aを、運搬用凹部12の開口部12aに挿入することができる。すると、爪部23aが斜め上方を向いているので、上部空間12bに進入することができ、爪部23aが開口部12aの上端縁に係止される。これにより、スタンド20を、取付部23において、本体部10に取り付けることができる。爪部23aが運搬用凹部12の上端縁に係止されていることで、縫製時の針11の上下運動に伴ってミシン1全体が振動しても、スタンド20が本体部10から脱落しにくくなっている。
【0039】
上記のように、起立時回動状態においては、スタンド20のリング掛け部21cに取扱説明書Mの綴じ部材M1が掛けられることに加え、外側端縁M3を外側載置部21eによって下方から支持することによって、取扱説明書Mを支持面21a上に支持している。これにより、針11の上下運動によってミシン1が振動しても、取扱説明書Mがスタンド20から脱落しにくくなっている。
【0040】
(収納時回動状態)
図2に示すように、収納時回動状態においては、取付部23の突出部23bと支持面21aの間の回動角が略270°となっている。つまり、取付部23の突出部23bを水平に保持すると、爪部23aが前方斜め上方に突出するとともに、支持面21aが取付部23の下側において背方を向いた状態となる。
【0041】
スタンド20は、取付部23の爪部23aを運搬用凹部12に挿入して本体部10に取り付けたままの状態で、起立時回動状態と収納時回動状態の間を移行することができる。図2のように、スタンド20を収納時回動状態とすることで、支持部21は、取付部23よりも下方かつ本体部10の背面側に配置される。この際、支持部21の背面21bと本体部10の背面が対向し、支持部21の支持面21a(および支持部21に支持された取扱説明書M)が、背方を向いた状態となる。
【0042】
ミシン1を使用せずに収納しておく場合や、取扱説明書Mを参照せずに縫製作業を行う場合等に、スタンド20を収納時回動状態としておくことで、スタンド20の支持部21が本体部10の上方に突出しない。これにより、支持部20を本体部に取り付けたままの状態で、ミシン1全体をコンパクトに保持することができる。
【0043】
この際、取扱説明書Mは、スタンド20のリング掛け部21cに綴じ部材M1が掛けられることに加え、リング側端縁M4が、リング側載置部21dの面21d1によって下方から支持されることによって、スタンド20の支持面21a上に支持されている。これにより、支持部21に取扱説明書Mを取り付けたまま、スタンドを収納時回動状態にして、縫製作業やミシン1の運搬を行った場合にも、縫製時の針11の上下運動や運搬動作に伴ってミシン1が振動しても、取扱説明書Mがスタンド20から脱落しにくくなっている。
【0044】
さらに、取扱説明書Mを取り付けた状態でスタンド20を収納時回動状態とすると、取扱説明書Mが、綴じ部材M1が下方、綴じられていない外側端縁M3が上方に配置された倒立状態となるが、上記のように、取扱説明書Mの第一ページの自重により、係止孔M2の辺M2aが、支持部21に設けられた係止用突起21fに接触し、係止される。これにより、重力により、取扱説明書Mの第一ページおよび第二ページ以降の各ページが下方にめくれることが防止され、取扱説明書Mを閉じた状態に維持することができる。このように、係止用突起21fが、取扱説明書Mに設けられた係止孔M2との協働により、重力によってめくれようとする取扱説明書Mのページを閉じた状態で保持する閉状態保持部材として機能する。なお、このような係止孔M2は、取扱説明書Mの第一ページに設けられる構成に限られず、以降のページのめくれを防止したい所定のページに任意に設ければよく、例えば全ページの同じ位置に係止孔M2を設けてもよい。また、閉状態保持部材の形態は係止孔M2と係止用突起21fによるものに限られず、例えば、支持部21に、取扱説明書Mの全ページを挟み込むことができるクリップを設ける構成を挙げることができる。
【0045】
(自立時回動状態)
図6に示すように、自立時回動状態においては、取付部23の突出部23bと支持部21の支持面21aの間の回動角が270°〜315°の範囲にある。この際、取付部23において、爪部23aの先端縁23a1と、突出部23bの基端部23b1の第一接触点23b2とを、水平面に載置すると、支持部21の支持面21aおよびそれに支持された取扱説明書Mは、正面を向いて直立または少し後方に傾いた状態となる。なお、自立時回動状態は、起立時回動状態と一致していてもよい。
【0046】
自立時回動状態において、スタンド20は、取扱説明書Mを支持した状態で、水平面上に自立可能となっている。つまり、爪部23aの先端縁23a1と第一接触点23b2とが、1つの平面を形成することに加え、取扱説明書Mを支持した状態のスタンド20の重心が、その平面のうち先端縁23a1と第一接触点23b2を結んでできる領域に垂直な位置に存在している。スタンド20が、このように取扱説明書Mを支持して自立可能であることにより、使用者が、ミシン1の本体部10からスタンド20を取り外し、例えば本体部10の横等、使用者にとって見やすい位置に自由にスタンド20を配置し、取扱説明書Mを参照しながら、縫製作業を行うことができる。
【0047】
自立時回動状態においても、起立時回動状態と同様に、スタンド20のリング掛け部21cに綴じ部材M1が掛けられることに加え、外側端縁M3がリング側載置部21dで下方から支持されることによって、取扱説明書Mが支持面21a上に支持されている。
【0048】
また、本スタンド20においては、支持面21aにリング側載置部21dが設けられていることにより、図6のように、めくり上げたページP1のリング側端縁M4が、リング側載置部21dのリング掛け部21c側の面21d2に接触して支持されて、めくり上げられた状態に保持される。つまり、リング側載置部21dは、ページP1をめくった状態に維持する開状態保持部材として機能する。これにより、重力や振動によって、めくり上げたページP1が戻り、参照したいページが戻ったページP1によって隠されることが防止される。さらに、本実施形態において扱っている取扱説明書Mにおいては、表裏両面に情報が記載されており、裏面を参照したいページP1を、リング側載置部21dによって支持させて立てることで、裏面の情報も縫製作業を行いながら参照しやすくなっている。なお、このようにリング側載置部21dによるめくり上げたページP1を保持する効果は、自立時回動状態に回動角が近い起立時回動状態においても得られる。このように、リング側載置部21dは、面21d1によって、収納時回動状態において取扱説明書Mのページをばらけないように保持する閉状態保持部材として機能するとともに、反対側の面21d2によって、起立時回動状態および自立時回動状態において、めくったページを保持する開状態保持部材として機能する。
【0049】
なお、リング側載置部21d以外の形態を有する開状態保持部材としては、支持面21aのリング支持側端縁21a1の近傍に、めくり上げたページP1を挟み込むことができるクリップを設ける構成を例示することができる。あるいは、係止孔M2が取扱説明書Mの各ページに設けられる場合には、支持面21aを、めくり上げたページが配置されている位置にまで延設し、めくり上げたページP1の係止孔M2に対応する位置に、閉状態保持部材としての係止用突起21fと同様の係止用突起を設け、めくり上げたページP1の係止孔M2に挿通する構成を例示することができる。
【0050】
(折畳時回動状態)
図7に示すように、折畳時回動状態においては、取付部23の突出部23bと支持部21の支持面21aの間の回動角が0°〜45°の範囲にある。この際、支持部21の背面21bと、取付部23の第二接触点23b3が、1つの平面を形成する。これにより、支持部21の背面21bを水平面に載置した際に、支持部21の支持面21aおよびそれに支持された取扱説明書Mが、水平に上方を向いた状態となるとともに、爪部23aの先端縁23a1が延設部22に支持面21a側から接近された状態で、スタンド20が折り畳まれる。これにより、スタンド20全体が、小さな厚みに収まる状態となる。
【0051】
スタンド20をこのように折畳時回動状態とすることで、ミシン1の流通過程において、スタンド20をコンパクトに梱包し、梱包や運輸のコストを低減することができる。また、使用者がスタンド20を本体部10から取り外して収納しておく場合にも、折畳時回動状態とすることで、取扱説明書Mを紛失しないようにスタンド20に取り付けたまま、コンパクトに収容することができる。また、折畳時回動状態のスタンド20を平面上に載置し、取扱説明書Mを平面上に寝かせた状態で、取扱説明書Mの内容を参照することもできる。そのままページをめくることも可能である。これにより、使用者は、スタンド20を本体部10に取り付けて起立時回動状態とする形態と、本体部10から外して自立時回動状態として任意の場所に載置する形態と、折畳時回動状態として任意の場所に載置する形態のうち、縫製時の姿勢の好み等に応じて、いずれかを選択して、取扱説明書Mを参照しながらの縫製作業を行うことができる。
【0052】
以上、スタンド20の4つの回動状態について説明した。ここでは、連結部24がノッチ機構を有し、4つの回動状態が不連続に選択されるものであったが、連結部24にノッチ機構を備えず、支持部21と取付部23の間の回動角を連続的に変化させられるようにしてもよい。ノッチ機構(またはラチェット機構)を備える構成は、各回動状態を高い再現性で実現できる点において優れる一方、ノッチ機構を備えない構成は、使用者の好み等に応じて各回動状態の近傍で回動角を微調整しやすい点において優れている。
【0053】
[スタンド取り付け構造について]
スタンド20は、必ずしも本体部10に対して着脱可能に設けられなくてもよく、本体部10の背面に固定して据え付けてもよいが、上記のように着脱式とすることで、使用者の好み等に応じて、取扱説明書Mをミシン1上に支持したい場合にはスタンド20を取り付け、支持したくない場合にはスタンド20を外しておく等、スタンド20の着脱を選択することができる。また、スタンド20が取り外しできることで、起立時回動状態や折畳時回動状態を選択し、一層多様なスタンド20の使用状態を実現することができる。さらに、スタンド20が本体部10に直接固定して据え付けられないことで、固定のための部材により、ミシン1の本体部10の意匠性を損ねにくくなっている。
【0054】
さらに、本体部10の運搬用に設けられた運搬用凹部12を、スタンド20の取り付けに兼用することで、別途、スタンド20を取り付けるための構造を本体部10に設ける必要がなく、本体部10の構成を簡素なものとしながら、スタンド20の取り付けを行うことが可能となっている。また、運搬用凹部12が、スタンド20の爪部23aを挿入して係止させられる形状を有するものであれば、異なる機種の本体部10に対しても、同じスタンド20を取り付けることができる。なお、運搬用凹部12の開口部12aが、スタンド20の爪部23aを挿入した状態でも、手指を挿入してミシン1を運搬可能な形状を有していれば、すなわち開口部12aの幅が、一対の爪部23aの厚さと、平均的な使用者の手指の幅の和より大きければ、スタンド20を起立時回動状態または収納時回動状態にして、スタンド20を取り付けたままの状態でも、運搬用凹部12を用いてミシン1を持ち上げ、運搬することができる。起立回動状態における支持部21と取付部23の間の回動角を90°以上とすることで、スタンド20に支持された取扱説明書Mの使用者からの見やすさと、スタンド20を取り付けたままでスタンド20と本体部10の間に手を入れて運搬用凹部12に手指を掛ける際の利便性とを両立することができる。
【0055】
[フットコントローラ]
最後に、本ミシン1は、本体部10およびスタンド20に加え、フットコントローラ40を備えるものであってもよい。フットコントローラ40は、ケーブルによって本体部10と接続され、床面に載置して使用者が足で踏むことにより、本体部10の針11の上下運動を制御するものである。
【0056】
本体部10の背面には、フットコントローラの下面(床面と接触する面)の外形よりも大きく形成されたフットコントローラ収容凹部41が形成されている。そして、図1,2に示すように、フットコントローラ40をこの収容凹部41に収容することで、不使用時に、本体部10にフットコントローラ40を保持させることができる。この際、フットコントローラ40の側部に、タブ状の係合片(不図示)が形成されており、フットコントローラ収容凹部41内の対応する位置に、その係合片が係合可能な穴部(不図示)が形成されており、係合片が穴部に係合することで、フットコントローラ40が収容凹部41内に保持された状態が維持される。また、フットコントローラ40の下面には、ケーブル収容用凹部が形成されており、フットコントローラ40と本体部10をつなぐケーブルがこのケーブル収容用凹部に収容される。これにより、ケーブルが、ケーブル収容用凹部と本体部10のフットコントローラ40との間に保持された状態となり、外部に飛び出さなくなる。これらの構成により、使用しないフットコントローラ40を本体部10の背面にコンパクトに保持しておくことができる。
【0057】
図1,2のように、フットコントローラ40は、本体部10の背面において、スタンド20と近接した位置に保持されるが、フットコントローラ40とスタンド20との間で干渉が起こらないように、両者が配置されている。つまり、図2に示すように、スタンド20の突出部23bの長さが、フットコントローラ収容凹部41に収容されたフットコントローラ40の本体部10背面からの突出高さよりも長くなっており、収納時回動状態としたスタンド20の支持部21および延設部22が、フットコントローラ40と接触しないようになっている。これにより、スタンド20およびフットコントローラ40の両者をコンパクトに本体部10に保持した状態が実現されている。
【0058】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、上記のような、取付部によってミシン本体部の背面に取り付けられ、支持部によって本体部よりも上方で、被支持物を前面側に向けて支持するスタンドにおいて、被支持物は、ミシンの取扱説明書に限られない。例えば、支持部を、公知のブックスタンドのような形状とすれば、裁縫の指南書等、任意の書籍や紙を支持することができる。また、針の上下運動に伴う振動によって被支持物の落下を防止する保持部材を支持部に備えたうえで、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末等の電子機器等を支持することも可能である。
【0059】
また、本発明は、ミシンに関するものであるが、同様のスタンドは、ミシン以外の機器においても設けることができる。同様のスタンドを、機器の背面に取り付けて、機器よりも上方で、取扱説明書等の被支持物を前面側に向けて支持させることで、機器の操作を妨げることなく、被支持物を見やすく保持することができる。
【符号の説明】
【0060】
1 ミシン
10 本体部
12 運搬用凹部
12a 開口部
20 スタンド
21 支持部
21a 支持面
21b 背面
21c リング掛け部
21d リング側載置部
21e 外側載置部
21f 係止用突起
22 延設部
23 取付部
23a 爪部
23b 突出部
23b2 第一接触点
23b3 第二接触点
24 連結部
40 フットコントローラ
41 フットコントローラ収容凹部
M 取扱説明書
M1 綴じ部
M2 係止孔
M3 外側端縁
M4 リング側端縁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7