【解決手段】支援装置10は、支援対象期間における保育対象者の保育予定データを収集する第1の収集部12aと、支援対象期間における保育者のスケジュールデータを収集する第2の収集部12bと、収集した保育予定データと予め定められた法令データ11eとに基づいて支援対象期間における複数の時間帯ごとに必要な前記保育者の必要人数を算出する算出部12cと、保育者のスケジュールデータに基づいて時間帯ごとに必要人数を満たしているか否かを判別する判別部12dと、保育対象者の保育予定データと保育者のスケジュールデータと判別部が判別した複数の時間帯ごとの法令判別結果データとを含む画面を表示するための支援データを作成する作成部12eと、作成した支援データ11fに基づいて画面を表示装置に表示させてスケジュール管理を支援する支援部12fとを含む。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明を実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0015】
図1は、本実施形態に係る保育施設の管理システムの例を示す図である。
図1に示す管理システム1は、保育施設の業務、スケジュール等を管理する。保育施設は、保護者の委託を受けて、園児(保育対象者)を保育する保育園(保育所)と、預かり保育に対応したこども園とを含む。園児は、保育に欠ける乳児、幼児を含む。以下の説明では、保育施設が保育園である場合の例について説明する。
【0016】
管理システム1は、支援装置10及び表示装置50を含む。支援装置10は、例えば、コンピュータであり、保育園を管理する管理会社等に設けられる。支援装置10は、保育園における複数の保育者のスケジュール管理を支援する。保育者とは、保育園で園児を保育する、保育士の資格を有する職員及び保育士の資格を有さない職員を含む。なお、以下の説明では、保育士の資格を有する職員を単に保育士と呼ぶこともある。
【0017】
表示装置50は、例えば、コンピュータ、タブレット型端末等である。表示装置50は、管理対象の保育園に設けられる。表示装置50は、支援装置10に対して支援を要求するとともに、支援装置10から受信したデータを表示する。支援装置10及び表示装置50は、公衆回線ネットワーク90を介して通信可能に構成される。
図1に示す例では、支援装置10は、異なる保育園に設けられた複数の表示装置50と通信可能に構成されている。
【0018】
図1に示す管理システム1において、支援装置10は、支援データによって保育園における複数の保育者のスケジュール管理を支援する構成となっている。支援装置10は、表示装置50からスケジュール管理の支援の要求を受信すると、スケジュール管理を支援する画面を表示するための支援データを作成し、作成した支援データを要求元の表示装置50に送信する。そして、表示装置50は、支援装置10から支援データを受信すると、受信した支援データを表示する。
【0019】
次に、
図2乃至
図8を参照しながら、
図1に示した支援装置10の構成について説明する。
図2は、支援装置10のブロック図である。
図2に示すように、支援装置10は、記憶部11と、制御部12と、操作部13と、表示部14と、通信部15とを有する。記憶部11、操作部13、表示部14及び通信部15は、制御部12と電気的に接続されている。
【0020】
記憶部11は、プログラム及びデータを記憶する。記憶部11は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ若しくはハードディスクドライブ等又はこれらを組み合わせたものである。記憶部11は、制御部12の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。なお、記憶部11が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、通信部15を介して他の装置からダウンロードされてもよいし、外部の記憶装置に記憶されてもよい。
【0021】
記憶部11は、例えば、支援プログラム11a、保育園データベース11b、園児データベース11c、保育者データベース11d、法令データ11e、支援データ11f、作業日報データ11gを記憶する。支援プログラム11aは、支援装置10の制御部12に、保育園における複数の保育者のスケジュール管理を支援するための各種機能を実現させる。保育園データベース11bは、保育園に関する情報を含む。園児データベース11cは、保育園で保育する園児に関する情報を含む。保育者データベース11dは、保育園で園児を保育する保育者に関する情報を含む。法令データ11eは、保育者の配置人数を定めた法令に関するデータを含む。支援データ11fは、保育者のスケジュール管理を支援する画面を表示するためのデータを含む。作業日報データ11gは、園児及び保育者の実績を示すデータを含む。
【0022】
制御部12は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びMCU(Micro Control Unit)を含むが、これらに限定されない。制御部12は、支援装置10の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
【0023】
操作部13は、利用者の操作を受け付けるための1ないし複数のデバイスを有する。利用者の操作を受け付けるためのデバイスは、例えば、キーボード、マウス等を含む。操作部13は、受け付けた操作に応じた信号を制御部12へ入力する。
【0024】
表示部14は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Display)等の表示装置である。表示部14は、制御部12から入力される信号に応じて、文字、図形、画像等の情報を表示する。
【0025】
通信部15は、公衆回線ネットワーク90を介して通信を行う通信装置である。通信部15は、公衆回線ネットワーク90を介して表示装置50との間で相互にデータ通信を行う。
【0026】
図3を参照しながら、保育園データベース11bについて説明する。
図3は、保育園データベース11bの例を示す図である。保育園データベース11bは、複数の保育園に対応した保育園情報を含む。
図3に示すように、保育園情報は、保育園名と、保育時間と、資格要件率と、加配人数と、加配範囲と、休園日といった項目を含む。保育園名の項目には、保育園の名称が設定される。保育時間には、保育園における保育時間の範囲が設定される。資格要件率の項目には、配置する保育者のうちの保育士の資格を有する保育者の割合が設定される。加配人数の項目には、法令で定められた人数に対して加配する人数が設定される。なお、加配する人数は、保育園で定めた加配人数、地域によって定められた加配人数を含む。加配範囲の項目には、加配する時間の範囲が設定される。休園日の項目には、保育園を休園する休園日が設定される。
【0027】
図3に示す例では、保育園情報は、保育園名の項目に「なかよし保育園」、保育時間の項目に「7時から20時」、休日の最低保育士数の項目に「2人」、資格要件率の項目に「3/5」、加配人数の項目に「1人」、加配範囲の項目に「8時から18時」、休園日の項目に「日曜日、祝日」がそれぞれ設定されている。
【0028】
図4を参照しながら、園児データベース11cについて説明する。
図4は、園児データベース11cの例を示す図である。
図4に示すように、園児データベース11cは、保育園に関連付けられた複数の園児ごとの園児情報を含む。園児情報は、名前、生年月日、性別、保育予定といった項目を含む。名前の項目には、園児の名前が設定される。生年月日の項目には、園児の生年月日が設定される。性別の項目には、園児の性別が設定される。保育予定の項目には、園児の保育予定が設定される。
【0029】
なお、本実施形態では、説明を簡単化するために、園児情報の保育予定の項目は、月曜日から金曜日を同一の保育予定として設定する場合について説明するが、これに限定されない。保育予定の項目は、例えば、曜日、月日等ごとに保育予定を設定するように構成されてもよい。
【0030】
図4に示す例では、名前の項目に「夏帆」が設定された園児情報は、生年月日の項目に「2014年4月10日」、性別の項目に「女」、保育予定の項目に「7時30分から17時」がそれぞれ設定されている。名前の項目に「翼」が設定された園児情報は、生年月日の項目に「2014年4月28日」、性別の項目に「男」、保育予定の項目に「8時から17時30分」がそれぞれ設定されている。名前の項目に「直紀」が設定された園児情報は、生年月日の項目に「2013年5月2日」、性別の項目に「男」、保育予定の項目に「7時30分から18時」がそれぞれ設定されている。同様に、名前の項目に「愛」、「紗希」、「健太」、「恵」、「裕己」、「優愛」、「由真」、「由良」、「太郎」、「花子」が設定された園児情報は、各園児に関する情報が設定されている。このように、園児情報の保育予定の項目には、園児に対応した保育予定が設定されている。
【0031】
図5を参照しながら、保育者データベース11dについて説明する。
図5は、保育者データベース11dの例を示す図である。
図5に示すように、保育者データベース11dは、保育園に関連付けられた複数の保育者ごとの保育者情報を含む。保育者情報は、名前、役職、保育士資格、スケジュールといった項目を含む。名前の項目には、保育者の名前が設定される。役職には、保育者の役職が設定される。役職は、例えば、施設長、保育士、栄養士、調理師等が含まれる。保育士資格の項目には、保育者が保育士の資格を有しているか否かを示す情報が設定される。スケジュールの項目には、保育者の勤務可能な勤務時間範囲が設定される。
【0032】
なお、本実施形態では、説明を簡単化するために、保育者情報のスケジュールの項目には、休園日以外を同一の保育予定として設定する場合について説明するが、これに限定されない。保育者のスケジュールは、例えば、曜日、月日等ごとにスケジュールを設定するように構成されてもよい。
【0033】
図5に示す例では、名前の項目に「大友」が設定された保育者情報は、役職の項目に「施設長」、保育士資格の項目に「あり」、スケジュールの項目に「7時から20時」がそれぞれ設定されている。名前の項目に「竹内」が設定された保育者情報は、役職の項目に「保育士」、保育士資格の項目に「あり」、スケジュールの項目に「15時から18時30分」がそれぞれ設定されている。名前の項目に「高富」が設定された保育者情報は、役職の項目に「保育士」、保育士資格の項目に「あり」、スケジュールの項目に「7時から20時」がそれぞれ設定されている。名前の項目に「鈴木」が設定された保育者情報は、役職の項目に「保育士」、保育士資格の項目に「あり」、スケジュールの項目に「9時から13時」がそれぞれ設定されている。名前の項目に「辻」が設定された保育者情報は、役職の項目に「栄養士」、保育士資格の項目に「無し」、スケジュールの項目に「9時から11時」がそれぞれ設定されている。名前の項目に「海老原」が設定された保育者情報は、役職の項目に「調理師」、保育士資格の項目に「無し」、スケジュールの項目に「9時から17時」がそれぞれ設定されている。名前の項目に「請井」が設定された保育者情報は、役職の項目に「保育士」、保育士資格の項目に「あり」、スケジュールの項目に「7時から20時」がそれぞれ設定されている。このように、保育者情報のスケジュールの項目には、保育者に対応した勤務予定時間が設定される。
【0034】
図6を参照しながら、法令データ11eについて説明する。
図6は、法令データ11eの例を示す図である。
図6に示すように、法令データ11eは、園児の年齢ごとの法令情報を含む。法令情報は、年齢、人員配分といった項目を含む。年齢の項目には、園児の年齢が設定される。人員配分の項目には、園児の人数に対する保育者の人数を示す情報が設定される。
【0035】
図6に示す例では、年齢の項目に「0歳児」が設定された法令情報は、人員配分の項目に「園児3人:保育者1人」が設定されている。年齢の項目に「1歳児」または「2歳児」が設定された法令情報は、人員配分の項目に「園児6人:保育者1人」が設定されている。年齢の項目に「3歳児」が設定された法令情報は、人員配分の項目に「園児20人:保育者1人」が設定されている。年齢の項目に「4歳児以上」が設定された法令情報は、人員配分の項目に「園児30人:保育者1人」が設定されている。
【0036】
なお、本実施形態では、法令データ11eは、児童福祉法で定められた人員配置を示す場合について説明するが、これに限定されない。保育者の人員配分については、児童福祉法で定められる以外に、都道府県、市町村等によっても定められる場合がある。このため、法令データ11eは、例えば、児童福祉法よりも厳しく保育園で定められた人員配置を、保育園の管理者等が設定してもよい。法令データ11eは、例えば、児童福祉法で定められた人員配置及び保育園で定められた人員配置を含むように構成されてもよいし、保育園で定められた人員配置のみを含むように構成されてもよい。
【0037】
図2に示す制御部12は、本実施形態に係る保育園のスケジュール管理を支援する支援方法を実行する。制御部12は、第1の収集部12aと、第2の収集部12bと、算出部12cと、判別部12dと、作成部12eと、支援部12fと、作業日報作成部12gと、を含む。
【0038】
第1の収集部12aは、支援対象期間における園児ごとの保育予定データを収集する。保育予定データは、例えば、園児と、生年月日と、保育開始及び保育終了の予定とを示すデータを含む。支援対象期間とは、保育園における複数の保育者のスケジュール管理を支援する期間である。なお、本実施形態では、支援対象期間は、支援を要求された日のうち、園児の保育予定に対応した時間の範囲である場合について説明するが、これに限定されない。例えば、支援対象期間は、保育園の保育時間の範囲、保育園側から指定された時間の範囲等を含む。
【0039】
本実施形態では、第1の収集部12aは、支援が要求された場合等に、記憶部11の園児データベース11cの園児情報から、園児の名前、生年月日及び保育予定の項目に設定された情報を保育予定データとして収集する場合について説明するが、これに限定されない。第1の収集部12aは、例えば、園児データベース11cの園児情報から、園児の生年月日、保育予定の項目に設定された情報のみを保育予定データとして収集するように構成されてもよい。
【0040】
第2の収集部12bは、第1の収集部12aと同一の支援対象期間における保育者のスケジュールデータを収集する。スケジュールデータは、例えば、保育者及び保育者のスケジュールを示すデータを含む。
【0041】
本実施形態では、第2の収集部12bは、支援が要求された場合等に、記憶部11の保育者データベース11dから、支援対象の保育園に関連付けられた保育者情報をスケジュールデータとして収集する場合について説明するが、これに限定されない。第2の収集部12bは、例えば、保育者データベース11dの保育者情報から、保育者の名前及びスケジュールの項目に設定された情報のみをスケジュールデータとして収集するように構成されてもよい。
【0042】
また、本実施形態では、第1の収集部12a及び第2の収集部12bは、記憶部11の各データベースからデータを収集する場合について説明するが、これに限定されない。例えば、各収集部は、操作部13を介して入力されたデータを収集するように構成されてもよい。例えば、各収集部は、通信部15を介して表示装置50等の他の電子機器からデータを収集するように構成されてもよい。
【0043】
算出部12cは、収集した保育予定データと記憶部11の法令データ11eとに基づいて、支援対象期間における複数の時間帯ごとに、必要な保育者の必要人数を算出し、算出した必要人数を時間帯に関連付けた必要人数データとして記憶部11に記憶する。複数の時間帯とは、支援対象期間を所定の時間単位で分割した時間帯である。例えば、支援対象期間が7時から20時で、所定の時間単位が30分である場合、複数の時間帯は、7時から7時半、7時半から8時、8時から8時半、・・・19時30分から20時となる。そして、算出部12cは、複数の園児の保育予定データから、複数の時間帯ごとの保育予定の園児の人数を求める。算出部12cは、各時間帯における園児の人数と法令データ11eとに基づいて、時間帯ごとに必要な保育者の必要人数を算出して記憶部11に記憶する。
【0044】
算出部12cが算出する保育者の必要人数の算出方法の例を説明する。例えば、9時から9時30分の時間帯において、収集した生年月日及び保育予定のデータが、0歳児が2人、1歳児が5人、2歳児が7人、3歳児が3人、4歳児以上が0人であることを示しているとする。
図6に示す法令データ11eの0歳児が園児3人:保育者1人である場合、算出部12cは、0歳児の2人と1/3との乗算を行い、0歳児の必要人数を0.66と算出する。同様に、算出部12cは、1歳児の必要人数を0.8人、2歳児の必要人数を1.12人、3歳児を0.15人とそれぞれ算出する。そして、算出部12cは、全ての年齢層の必要人数を加算した合計値2.73人を算出すると、その値を四捨五入して必要人数を3人とする。同様に、算出部12cは、残りの時間帯ごとに必要人数を算出する。
【0045】
なお、本実施形態では、算出部12cは、算出した必要人数を四捨五入する場合について説明するが、算出した必要人数を切り上げるように構成されてもよい。
【0046】
判別部12dは、収集した保育者のスケジュールデータに基づいて、支援対象期間における複数の時間帯ごとに、保育者の人数を算出して記憶部11に記憶する。判別部12dは、算出した保育者の人数が、算出部12cで算出された必要人数を満たしているか否かを判別し、当該判別結果を時間帯に関連付けて法令判別結果データとして記憶部11に記憶する。例えば、ある時間帯における必要人数が2人である場合、判別部12dは、保育者の人数が2人以上であるときに満たしていると判別し、保育者の人数が2人よりも小さいときに満たしていないと判別する。
【0047】
本実施形態では、判別部12dは、必要人数に対する保育者の人数の過不足示す情報を、判別結果として記憶する場合について説明する。例えば、ある時間帯における必要人数が2人である場合、判別部12dは、保育者の人数が2人であれば判別結果を「0」、保育者の人数が1人であれば判別結果を「−1」、保育者の人数が3人であれば判別結果を「+1」とする。
【0048】
さらに、判別部12dは、収集した保育者のスケジュールデータに基づいて、支援対象期間における複数の時間帯ごとに、保育士の資格を有する保育者の人数を算出して記憶部11に記憶する。そして、判別部12dは、時間帯ごとに、保育園情報の資格要件率を満たしているか否かを判別し、当該判別結果を時間帯に関連付けて法令判別結果データとして記憶部11に記憶する。例えば、資格要件率が3/5である場合、判別部12dは、有資格者の人数が必要人数の3/5の人数を満たしいる場合に、満たしていると判別する。
【0049】
作成部12eは、園児の保育予定データと保育者のスケジュールデータと判別部12dが判別した支援対象期間における複数の時間帯ごとの法令判別結果データとを含む画面を表示するための支援データ11fを作成し、作成した支援データ11fを記憶部11に記憶する。
【0050】
本実施形態では、作成部12eは、算出部12cが算出した時間帯ごとの必要人数を示す必要人数データが画面に含まれるように、支援データ11fを作成する場合について説明する。この場合、作成部12eは、支援データ11fを作成するに当たり、保育者のスケジュールデータの保育士資格及びスケジュールの項目に基づいて、複数の時間帯ごとに、時間帯に現状配置されている保育者の人数、及び時間帯に現状配置されている資格を有する保育者の人数を算出して記憶部11に記憶する。
【0051】
なお、本実施形態では、作成部12eは、保育者のスケジュールデータと園児の保育予定データと法令判別結果データと必要人数データとを含む画面を表示するための支援データ11fを作成する場合について説明するが、これに限定されない。例えば、作成部12eは、画面に必要人数データを表示させない支援データ11fを作成するように構成されてもよい。
【0052】
図7及び
図8を参照しながら、支援データ11fに基づいて表示する画面の例について説明する。
図7は、本実施形態に係る画面の例を示す図である。
図8は、本実施形態に係る変更後の画面の例を示す図である。
図7に示すように、画面100は、第1表示領域110と、第2表示領域120と、第3表示領域130と、第4表示領域140とを含む。
【0053】
第1表示領域110は、保育者のスケジュールデータを表示する領域である。第1表示領域110は、保育者のスケジュールデータに基づいて、保育園における複数の保育者に関する情報を、予め定められた順番で保育者ごとに表示する。予め定められた順番は、例えば、役職で定められた順番、保育者のスキルで定められた順番、保育者データベース11dに登録された順番等を含む。本実施形態では、第1表示領域110は、支援対象期間における勤務可能な時間範囲を、保育者ごとに対応した帯状のオブジェクトとして表示する領域となっている。
【0054】
第2表示領域120は、園児の保育予定データを表示する領域である。第2表示領域120は、園児の保育予定データに基づいて、支援対象期間における複数の園児の保育予定を予め定められた順番で表示する。予め定められた順番は、例えば、園児の年齢で定められた順番、園児の登園予定時間で定められた順番、園児データベース11cに登録されている順番等を含む。第2表示領域120は、支援対象期間における保育予定の時間範囲を、園児ごとに対応した帯状のオブジェクトとして表示する領域となっている。
【0055】
第3表示領域130は、支援対象期間における複数の時間帯ごとの法令判別結果データを表示する領域である。第3表示領域130は、法令判別結果データに基づいて、時間帯ごとに保育者の人数が必要人数を満たしているか否かの判別結果を表示する。本実施形態では、第3表示領域130は、時間帯ごとの過不足を示す情報として、法令判別結果データを表示する。例えば、第3表示領域130は、時間帯において、判別結果が「0」である場合は表示色を変化させ、判別結果が「−1」であれば「−1」を表示し、判別結果が「+1」であれば「+1」を表示する。
【0056】
第4表示領域140は、算出部12cが算出した必要人数を示す時間帯ごとの必要人数データを表示する領域である。第4表示領域140は、必要人数データに基づいて、時間帯ごとに必要人数を表示する。本実施形態では、第4表示領域140は、必要配置保育者数、必要配置有資格者数、現状配置保育者数、現状配置有資格者数といったデータを時間帯ごとに表示する。必要配置保育者数は、時間帯に必要な保育者の人数である。必要配置有資格者数は、時間帯に必要な保育士の資格を有する保育者の人数である。現状配置保育者数は、時間帯に配置されている保育者の人数である。現状配置有資格者数は、時間帯に配置されている保育士の資格を有する保育者の人数である。
【0057】
本実施形態では、画面100は、保育者のスケジュール及び園児の保育予定を帯状のオブジェクトで表示することで、利用者が直感的に時間帯ごとの保育者及び園児の予定を認識できるようにしている。また、本実施形態では、画面100は、画面の縦方向に並べて表示することで、法令判別結果と保育者のスケジュールと園児の保育予定との各時間体を比較し易くしている。
【0058】
支援部12fは、作成した支援データ11fに基づいて画面100を、支援を要求した表示装置50に通信部15を介して表示させることで、保育者のスケジュール管理を支援する。その結果、表示装置50は、支援装置10から受信した支援データ11fに基づいて、
図7に示す画面100を表示することができる。
【0059】
図7に示す例では、画面100は、
図3に示す保育園情報に対応した保育園における保育者のスケジュール管理を支援する画面となっている。画面100の第1表示領域110は、保育士の資格を有する大友さん、竹内さん、高富さん、鈴木さんが保育可能であることと、その保育可能な時間範囲とを表示している。画面100の第2表示領域120は、13人の園児が保育を予定していることと、園児ごとの保育予定時間とを表示している。
【0060】
画面100の第3表示領域130は、園児が保育を予定している予定時間範囲の時間帯ごとに、法令判別結果データを表示している。
図7に示す例では、7時から7時30分の時間帯では、法令判別結果データは、保育者の人数が必要人数よりも2人多いことを示している。そして、7時30分から9時、及び13時から15時の各時間帯では、法令判別結果データは、保育者の人数が必要人数になっていることを示している。そして、9時から13時及び15時から18時30分の各時間帯では、保育者の人数が必要人数よりも1人多いことを示している。
【0061】
このように、本実施形態に係る支援装置10は、園児の保育予定と保育者のスケジュールと法令判別結果とを、時間帯ごとに組み合わせた画面100を表示装置50に表示させる。このため、保育園の管理者等は、画面100を参照することで、園児の保育予定時間がばらついても、時間帯ごとの保育士の人数の過不足を認識し、各時間体の必要人数を満たしかつ各時間体の保育者の余剰人員を減らすように、保育者のスケジュールの変更を検討することができる。例えば、管理者等は、時間帯の保育士の人数が多すぎる場合、保育士のスケジュールを調整して保育士の人数を減らすことで、人件費の削減を図ることを検討できる。例えば、管理者等は、時間帯の保育士の人数が不足している場合、保育士のスケジュールを調整して保育士の人数を増やすことで、法令違反を防ぐことを検討できる。また、支援装置10は、保育者が希望するスケジュールをスケジュールデータとして画面100に表示することで、管理者等に保育者の希望を考慮したスケジュール調整を支援することができる。よって、支援装置10は、画面100を表示することで、保育園における複数の保育者のスケジュール管理の改善を支援することができる。
【0062】
支援部12fは、画面100の表示に応じて保育者のスケジュールデータの変更が要求された場合、当該要求に基づいてスケジュールデータを修正した画面を表示装置50に表示させる。支援部12fは、画面100に保育者のスケジュールを変更するための変更ツールを表示させる。変更ツールは、保育者の勤務可能な勤務時間範囲を、画面100上で利用者に選択させ、選択された勤務時間範囲への変更要求を発生させるためのものである。支援部12fは、変更要求を検出すると、変更されたスケジュールデータに基づいて、時間帯ごとに必要人数を満たしているか否かの判別を判別部12dに行わせる。そして、判別部12dの判別が終了すると、作成部12eは、保育対象者の保育予定データと変更されたスケジュールデータと判別部12dが判別した複数の時間帯ごとの法令判別結果データとを含む変更後の画面を表示するための支援データ11fを作成する。そして、支援部12fは、新たに作成された支援データ11fに基づいて、変更後の画面を表示装置50に表示させる。
【0063】
図7に示す例では、画面100は、法令判別結果データが15時から18時30分の各時間帯で、保育者の人数が必要人数よりも1人多いことを示し、スケジュールデータが大友さん及び高富さんの勤務時間範囲が20時までであることを示している。そして、園児の保育予定が18時30分で終了しているため、画面100は、18時30分までの法令判別結果を時間帯ごとに表示し、18時30以降の時間帯に法令判別結果を表示していない。このため、利用者等は、変更ツールを用いて、大友さんの勤務時間範囲を17時まで、高富さんの勤務時間範囲を18時30分までにそれぞれ変更する操作を行ったとする。この場合、支援部12fは、当該変更要求を検出すると、
図8に示す変更後の画面100Aを表示するように支援データ11fを修正する。そして、支援部12fは、変更した支援データ11fに基づいて変更後の画面100Aを表示装置50に表示させる。
【0064】
図8に示す例では、変更後の画面100Aは、変更した時間範囲を、勤務時間範囲とは異なる表示態様で表示している。具体的には、変更後の画面100Aは、大友さんの7時間から17時までの勤務時間範囲を第1の表示色、元のスケジュールから短縮した17時から20時までの時間範囲を第1の表示色とは異なる第2の表示色で表示している。変更後の画面100Aは、高富さんの7時間から18時30分までの勤務時間範囲を第1の表示色、元のスケジュールから短縮した18時30分から20時までの時間範囲を第1の表示色とは異なる第2の表示色で表示している。そして、変更後の画面100Aでは、法令判別結果データ130における17時から18時30分の各時間帯の法令判別結果が法令を満たしかつ過不足なしに変更されている。
【0065】
このように、本実施形態に係る支援装置10は、画面100の表示に応じて保育者のスケジュールデータの変更が要求された場合、当該要求に基づいてスケジュールデータを変更し、かつ時間帯ごとの法令判別結果も更新した変更後の画面100Aを表示装置50に表示させる。このため、保育園の管理者等は、保育者のスケジュールを変更する場合に、時間帯ごとに必要人数を満たしているか否かを確認しながら、保育者のスケジュールを調整することができる。
【0066】
作業日報作成部12gは、保護者が保育園を実際に利用した利用時間範囲及び保育者が実際に保育した勤務時間範囲を収集し、保育園に関連付けて記憶部11に記憶する機能を有する。作業日報作成部12gは、保育者及び園児の登園及び降園の時間に基づいて、利用時間範囲及び勤務時間範囲を管理する機能を有している。そして、作業日報作成部12gは、収集した各時間範囲を示す実績データを含む作業日報データ11gを作成する。本実施形態では、実績データと保育日に対応した支援データ11fの保育者のスケジュールとに変更がない場合、作業日報作成部12gは、当該支援データ11fに基づいて、時間帯ごとの必要保育者数を示す情報を含む作業日報データ11gを作成する。作業日報作成部12gは、作成した作業日報データ11gを保育園に関連付けて記憶部11に記憶する。作業日報作成部12gは、表示装置50からの表示要求に応じて、表示要求に対応した作業日報データ11gを表示装置50に表示させる。
【0067】
図9を参照しながら、作業日報データ11gについて説明する。
図9は、作業日報データ11gの例を示す図である。
図9に示すように、作業日報データ11gは、日時、天気、保育園名、保育者の実績、園児の実績、必要保育者数といった項目を含む。日時の項目には、作業日報の日付を示す情報が設定される。天気の項目には、天気を示す情報が設定される。保育園名の項目には、保育園の名称を示す情報が設定される。保育者の実績の項目には、保育者毎の勤務時間範囲を示す情報が設定される。園児の実績の項目には、園児毎の利用時間範囲を示す情報が設定される。必要保育者数の項目には、時間帯ごとの保育者の必要人数が設定される。
【0068】
図9に示す例では、保育者の実績の項目には、複数の保育者ごとの勤務時間範囲、見込みの時間、実績の時間が設定されている。園児の実績の項目には、複数の園児ごとの利用時間範囲、見込みの時間、実績の時間が設定されている。また、作業日報データ11gは、時間帯ごとの必要保育者数を示すデータを含んでいる。このため、保育園の管理者等は、作業日報データ11gを参照することで、複数の時間帯ごとに、保育士の人数が足りていたか否かを確認することができる。
【0069】
次に、
図10を参照しながら、保育者のスケジュール管理を支援する支援装置10の処理手順について説明する。
図10は、保育者のスケジュール管理を支援する支援装置10の処理手順を示すフローチャートである。
図10に示す処理手順は、所定の時間間隔が経過した場合に実行される。
【0070】
図10に示すように、支援装置10の制御部12は、ステップS101として、通信部15を介して表示装置50から、支援要求があるか否かを判別する。支援要求がない場合(ステップS101,No)、制御部12は、ステップS101の判別を再び行う。支援要求がある場合(ステップS101,Yes)、制御部12は、ステップS102に進む。
【0071】
制御部12は、ステップS102として、記憶部11の園児データベース11cから園児の保育予定データを収集して記憶する。そして、制御部12は、ステップS103として、記憶部11の保育者データベース11dから保育者のスケジュールデータを収集して記憶する。そして、制御部12は、ステップS104として、支援対象期間における時間帯ごとに、必要な保育士(保育士の資格を有する保育者)の必要人数を算出して記憶し、ステップS105に進む。
【0072】
制御部12は、ステップS105として、収集した保育者のスケジュールデータに基づいて、保育者の人数が必要人数を満たしているか否かを時間帯ごとに判別し、判別結果を法令判別結果データとして記憶する。そして、制御部12は、ステップS106として、保育士の人数が必要配置有資格者数を満たしているか否かを時間帯ごとに判別し、判別結果を法令判別結果データとして記憶し、ステップS107に進む。これらの処理により、
法令判別結果データは、時間帯ごとに、保育者が必要人数を見たいしているか否かと、必要人数に対して保育士の人数が足りているか否かを示している。
【0073】
なお、本実施形態では、制御部12は、ステップS106として保育士の人数が必要配置有資格者数を満たしているか否かを時間帯ごとに判別する場合について説明するが、これに限定されない。例えば、保育園データベース11bの保育園情報に、資格要件率の項目がない場合、ステップS106の処理を省略してもよい。
【0074】
制御部12は、ステップS107として、保育者のスケジュール管理を支援する画面100を表示するための支援データ11fを作成して記憶部11に記憶し、ステップS108進む。なお、本実施形態では、制御部12は、法令判別結果データが法令を満たしていない時間帯が存在する場合、その時間帯の該当する部分を警告表示するように、支援データ11fを作成する。例えば、ある時間帯において、保育者の人数が必要人数を満たしていない場合、あるいは、保育士の人数が必要配置有資格者数を満たしていない場合、制御部12は、その時間帯における画面の該当箇所を、例えば赤、黄色等で表示する支援データ11fを作成する。
【0075】
制御部12は、ステップS108として、作成した支援データ11fに基づいて、画面100を表示装置50に表示させる。そして、制御部12は、ステップS109として、スケジュール管理処理を実行する。制御部12は、スケジュール管理処理が終了すると、
図10に示す処理手順を終了する。
【0076】
次に、
図11を参照しながら、
図10のステップS108で実行されるスケジュール管理処理の処理手順の例について説明する。
図11は、スケジュール管理処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0077】
図11に示すように、制御部12は、ステップS201として、画面100に表示している保育者のスケジュールデータに対する変更要求があるか否かを判別する。変更要求がある場合(ステップS201,No)、制御部12は、ステップS209に進む。なお、ステップS209の処理については、後述する。変更要求がある場合(ステップS201,Yes)、制御部12は、ステップS202に進む。
【0078】
制御部12は、ステップS202として、スケジュールデータに対する変更内容を取得して記憶部11に記憶する。そして、制御部12は、ステップS203として、取得した変更内容に基づいて、保育者のスケジュールデータを変更する。そして、制御部12は、ステップS204として、支援対象期間における時間帯ごとに、必要な保育士の必要人数を算出して記憶し、ステップS205に進む。なお、園児の保育予定に変更がない場合、制御部12は、ステップS204として、必要人数を算出せずに、
図10に示すステップS104で算出した時間帯ごとの必要人数をそのまま用いてもよい。
【0079】
制御部12は、ステップS205として、収集した保育者のスケジュールデータに基づいて、保育者の人数が必要人数を満たしているか否かを時間帯ごとに判別し、判別結果を法令判別結果データとして記憶する。そして、制御部12は、ステップS206として、保育士の人数が必要配置有資格者数を満たしているか否かを時間帯ごとに判別し、判別結果を法令判別結果データとして記憶し、ステップS207に進む。
【0080】
制御部12は、ステップS207として、変更後の画面100Aを表示するための支援データ11fを作成して記憶部11に記憶する。そして、制御部12は、ステップS208として、表示装置50に表示させている画面100を、新たな支援データ11fに基づいて変更後の画面100Aに更新させ、ステップS209に進む。
【0081】
制御部12は、ステップS209として、変更終了であるか否かを判別する。制御部12は、利用者によってスケジュールの変更終了操作が行われた場合に、変更終了と判別する。変更終了ではないと判別した場合(ステップS209,No)、制御部12は、ステップS201に戻る。変更終了であると判別した場合(ステップS209,Yes)、制御部12は、ステップS210に進む。
【0082】
制御部12は、ステップS210として、変更した保育者のスケジュールデータを、記憶するか否かを判別する。制御部12は、利用者によって変更したスケジュールの保存操作が行われた場合に、記憶すると判別する。記憶しないと判別した場合(ステップS210,No)、制御部12は、
図11に示す処理手順を終了する。記憶すると判別した場合(ステップS210,Yes)、制御部12は、ステップS211に進む。
【0083】
制御部12は、ステップS211として、変更した保育者のスケジュールデータを記憶部11に記憶する。具体的には、制御部12は、変更した保育者のスケジュールデータを保育園のスケジュールとして記憶したり、変更した保育者のスケジュールデータを保育者データベース11dに記憶したりする。制御部12は、ステップS211の処理が終了すると、
図11に示す処理手順を終了する。
【0084】
本実施形態は、発明の要旨及び範囲を逸脱しない範囲で変更することができる。さらに、本実施形態及びその変形例は、適宜組み合わせることができる。例えば、上記の実施形態は、以下のように変形してもよい。
【0085】
例えば、上記の実施形態では、支援装置10は、保育園とは異なる場所に設けられ、保育者のスケジュール管理を支援する画面100、100Aを、保育園の表示装置50に表示させる場合について説明したが、支援装置10は、保育園に設けられてもよい。この場合、支援装置10は、画面100、100Aを表示部14(表示装置)に表示させてもよい。
【0086】
ところで、園児の保育予定は、園児データベース11cに予め記憶されているが、あくまでも予定であるため、日時が経過するに従って、実際の登園時間、降園時間が、入園当初の予定とは異なってくる場合がある。すなわち、保護者の生活リズムが変化すると、園児の保育時間も変化してくる。そして、変化した園児の保育時間は、保育予定時間に戻らない傾向がある。このため、上記の支援装置10は、園児の保育予定の変化を考慮して、保育者のスケジュール管理を支援するように構成されてもよい。以下に、上記の支援装置10の変形例を説明する。
【0087】
支援装置10は、作業日報作成部12gが収集した利用時間範囲に基づいて、園児の保育開始及び保育終了の時間を示す実績データを、園児の保育予定に関連付けて記憶部11に記憶する。第1の収集部12aは、支援要求の発生に応じて、該当する園児の実績データ及び園児のスケジュールデータを記憶部11から収集する。なお、実績データは、例えば、支援対象日と同じ曜日の実績データ、支援対象日の前日の実績データ等を含む。
【0088】
ここで、
図12を参照しながら、実績データを上記の園児の保育予定データに含めた場合の例を説明する。
図12は、実績データを含めた保育予定データの例を示す図である。
図12に示すように、スケジュールデータ120Aは、園児ごとに保育予定及び実績を示すデータとなっている。
【0089】
図12に示す例では、園児が「夏帆」の保育予定データは、保育予定が「7時30分から17時」であるのに対し、実績が「8時30分から17時」であったことを示している。園児が「翼」の保育予定データは、保育予定が「8時から17時30分」であるのに対し、実績が「9時から17時30分」であったことを示している。同様に、他の園児の保育予定データも、保育予定及び実績を示している。
【0090】
上記の算出部12cは、実績データと法令データとに基づいて、支援対象期間における複数の時間帯ごとに必要な保育者の必要人数を算出する機能を有する。そして、上記の判別部12dは、保育者のスケジュールデータに基づいて、時間帯ごとに、園児の実績に基づいた必要人数を満たしているか否かを判別する機能を有する。
【0091】
本実施形態では、支援装置10は、園児の保育予定に基づいて時間帯ごとの保育者の必要人数を算出し、当該必要人数に対する保育者の人数を判別する場合について説明する。そして、支援装置10は、園児の実績を含む保育予定データと保育者のスケジュールデータと法令判別結果データとを含む画面を表示するための支援データ11fを作成し、作成した支援データ11fに基づいて画面を表示装置50に表示させてスケジュール管理を支援する。
【0092】
このように、支援装置10が表示装置50に表示させる画面は、
図12に示す実績データを含んだ保育予定データを含んでいる。これにより、保育園の管理者等は、園児の保育予定と実績を比較し、入園当初の保育予定と園児の保育状況を確認した上で、保育者のスケジュールを調整することができる。例えば、
図12に示す7時30分から8時の時間帯は、5人の園児が保育を予定しているが、実績から2人の園児しか保育を行っておらず、残りの3名の園児は、保育開始が9時付近になっていることが見受けられる。このため、管理者等は、画面に表示された園児の保育予定及び実績に基づいて、7時30分から8時の時間帯における保育者の人数の変更を検討することができる。従って、支援装置10は、園児の保育予定及び実績を含む画面を表示させることで、保育園における保育者のスケジュールの改善を支援することができる。また、保育園としては、園児の保護者に保育予定を確認する必要がなくなり、作業負担の低減を図ることができるとともに、保護者の近況に適した保育者のスケジュールを組むことができる。
【0093】
以上、本実施形態を説明したが、上述した内容により本実施形態が限定されるものではない。また、上述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、上述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。