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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-229284(P2015-229284A)
(43)【公開日】2015年12月21日
(54)【発明の名称】制御装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/01 20060101AFI20151124BHJP
【FI】
   B41J2/01 107
   B41J2/01 203
   B41J2/01 213
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2014-116216(P2014-116216)
(22)【出願日】2014年6月4日
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 康成
【テーマコード(参考)】
2C056
【Fターム(参考)】
2C056EA06
2C056EC07
2C056EC12
2C056EC34
2C056FA11
2C056HA22
(57)【要約】      (修正有)
【課題】印刷媒体に対する画像のカラー印刷を適切に実行し得る新たな技術を提供する。
【解決手段】印刷モードがカラー双方向印刷モードに設定される場合に、PCのCPUは、印刷ヘッド52の8本のノズル列のうちの7本のノズル列を用いてカラー双方向印刷を行うための印刷データを生成する。プリンタは、生成された印刷データに従って、カラー双方向印刷を実行する。その結果、付着順序が「KCMY」であるラスタと、付着順序が「YMCK」であるラスタとが交互に形成されるように印刷が行われる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷実行部を制御するための制御装置であって、
前記印刷実行部は、第1方向に沿って移動しながらインクを吐出する主走査動作を実行する印刷ヘッドを備え、
前記印刷ヘッドは、前記第1方向に直交する第2方向に沿って並ぶK個(Kは2以上の整数)のノズル群を備え、
前記K個のノズル群では、前記第1方向に沿って並ぶN個(Nは2以上の整数)のノズルによって構成される第1種のノズル列を含む第1種のノズル群と、前記第1方向に沿って並ぶN個のノズルによって構成される第2種のノズル列を含む第2種のノズル群と、が前記第2方向に沿って交互に配置され、
前記第1種のノズル列を構成する前記N個のノズルのうち、前記第1方向の第1側からn番目(nは1≦n≦Nを満たす各整数)のノズルが吐出するインクの色と、前記第2種のノズル列を構成する前記N個のノズルのうち、前記第1方向の第2側からn番目のノズルが吐出するインクの色と、は同じであり、
前記制御装置は、
印刷対象の対象画像を表わす画像データを取得する取得部と、
前記画像データを利用して、印刷データを生成する生成部と、
前記印刷データを前記印刷実行部に供給する供給部と、を備え、
前記生成部は、第1の印刷手法と第2の印刷手法とを含む複数個の印刷手法の中から、印刷媒体への前記対象画像の印刷を実行するための1個の印刷手法を選択する選択部であって、前記第1の印刷手法は、前記印刷ヘッドが、前記第1方向の前記第1側から前記第2側に移動しながらインクを吐出する第1の主走査動作と、前記第1方向の前記第2側から前記第1側に移動しながらインクを吐出する第2の主走査動作と、の双方を実行して、前記対象画像のカラー印刷を実行するための印刷手法であり、前記第2の印刷手法は、前記印刷ヘッドが、前記第1の主走査動作と前記第2の主走査動作とのうちの一方である特定の主走査動作のみを実行して、前記対象画像のカラー印刷を実行するための印刷手法である、前記選択部を備え、
前記生成部は、
前記第1の印刷手法と前記第2の印刷手法とのうちの一方が選択される場合に、前記K個のノズル群の全てからインクを吐出させて、前記対象画像のカラー印刷を実行するための第1の印刷データを生成し、
前記第1の印刷手法と前記第2の印刷手法とのうちの他方が選択される場合に、前記K個のノズル群のうち、前記第2方向の端部のk個(kは1≦k<Kを満たす奇数)のノズル群を除く(K−k)個のノズル群からインクを吐出させて、前記対象画像のカラー印刷を実行するための第2の印刷データを生成する、制御装置。
【請求項2】
前記Kは、2以上の偶数であり、
前記生成部は、
前記第2の印刷手法が選択される場合に、前記第1の印刷データを生成し、
前記第1の印刷手法が選択される場合に、前記第2の印刷データを生成する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記第1の印刷データは、複数回の前記特定の主走査動作のそれぞれにおいて、前記K個のノズル群の全てからインクを吐出させるための印刷データであり、
前記第2の印刷データは、複数回の前記第1の主走査動作と複数回の前記第2の主走査動作とのそれぞれにおいて、前記(K−k)個のノズル群からインクを吐出させるための印刷データである、請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記第1の印刷データは、M回(Mは2以上の整数)の前記特定の主走査動作のうちのm回目(mは1≦m<Mを満たす各整数)の前記特定の主走査動作では、前記K個のノズル群のうち、前記第2方向の第1側の端部のk個のノズル群を除く(K−k)個のノズル群からインクを吐出させ、かつ、前記M回の特定の主走査動作のうちの(m+1)回目の前記特定の主走査動作では、前記K個のノズル群のうち、前記第2方向の第2側の端部のk個のノズル群を除く(K−k)個のノズル群からインクを吐出させるための印刷データであり、
前記第2の印刷データは、複数回の前記第1の主走査動作と複数回の前記第2の主走査動作とのそれぞれにおいて、前記(K−k)個のノズル群からインクを吐出させるための印刷データである、請求項2に記載の制御装置。
【請求項5】
前記第1の印刷データは、
前記m回目の前記特定の主走査動作の後に、前記印刷媒体を前記第2方向に沿って搬送するための第1の搬送量を示す第1の搬送量情報と、
前記m+1回目の前記特定の主走査動作の後に、前記印刷媒体を前記第2方向に沿って搬送するための第2の搬送量であって、前記第1の搬送量とは異なる前記第2の搬送量を示す第2の搬送量情報と、を含む、請求項4に記載の制御装置。
【請求項6】
前記Kは、3以上の奇数であり、
前記生成部は、
前記第1の印刷手法が選択される場合に、前記第1の印刷データを生成し、
前記第2の印刷手法が選択される場合に、前記第2の印刷データを生成する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項7】
前記取得部は、さらに、前記対象画像の印刷の画質を示す画質情報を取得し、
前記選択部は、
前記画質情報が高画質を示す場合に、前記第2の印刷手法を選択し、
前記画質情報が低画質を示す場合に、前記第1の印刷手法を選択する、請求項1から6のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項8】
前記第1種のノズル列を構成する前記N個のノズルは、無彩色のインクを吐出するためのノズルを含み、
前記第2種のノズル列を構成する前記N個のノズルは、前記無彩色のインクを吐出するためのノズルを含み、
前記複数個の印刷手法は、さらに、前記印刷ヘッドが、前記第1方向に沿って移動しながら前記無彩色のインクのみを吐出する第3の主走査動作を実行して、前記対象画像のモノクロ印刷を実行するための第3の印刷手法を含み、
前記生成部は、
前記第3の印刷手法が選択される場合に、前記K個のノズル群の全てから前記無彩色のインクを吐出させて、前記対象画像のモノクロ印刷を実行するための第3の印刷データを生成する、請求項1から7のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項9】
前記第1種のノズル群は、1本の前記第1種のノズル列のみを含み、
前記第2種のノズル群は、1本の前記第2種のノズル列のみを含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項10】
印刷実行部を制御する制御装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記印刷実行部は、第1方向に沿って移動しながらインクを吐出する主走査動作を実行する印刷ヘッドを備え、
前記印刷ヘッドは、前記第1方向に直交する第2方向に沿って並ぶK個(Kは2以上の整数)のノズル群を備え、
前記K個のノズル群では、前記第1方向に沿って並ぶN個(Nは2以上の整数)のノズルによって構成される第1種のノズル列を含む第1種のノズル群と、前記第1方向に沿って並ぶN個のノズルによって構成される第2種のノズル列を含む第2種のノズル群と、が前記第2方向に沿って交互に配置され、
前記第1種のノズル列を構成する前記N個のノズルのうち、前記第1方向の第1側からn番目(nは1≦n≦Nを満たす各整数)のノズルが吐出するインクの色と、前記第2種のノズル列を構成する前記N個のノズルのうち、前記第1方向の第2側からn番目のノズルが吐出するインクの色と、は同じであり、
前記コンピュータプログラムは、前記制御装置に搭載されるコンピュータに、以下の各処理、即ち、
印刷対象の対象画像を表わす画像データを取得する取得処理と、
前記画像データを利用して、印刷データを生成する生成処理と、
前記印刷データを前記印刷実行部に供給する供給処理と、を実行させ、
前記生成処理は、第1の印刷手法と第2の印刷手法とを含む複数個の印刷手法の中から、印刷媒体への前記対象画像の印刷を実行するための1個の印刷手法を選択する選択処理であって、前記第1の印刷手法は、前記印刷ヘッドが、前記第1方向の前記第1側から前記第2側に移動しながらインクを吐出する第1の主走査動作と、前記第1方向の前記第2側から前記第1側に移動しながらインクを吐出する第2の主走査動作と、の双方を実行して、前記対象画像のカラー印刷を実行するための印刷手法であり、前記第2の印刷手法は、前記印刷ヘッドが、前記第1の主走査動作と前記第2の主走査動作とのうちの一方である特定の主走査動作のみを実行して、前記対象画像のカラー印刷を実行するための印刷手法である、前記選択処理を含み、
前記生成処理では、
前記第1の印刷手法と前記第2の印刷手法とのうちの一方が選択される場合に、前記K個のノズル群の全てからインクを吐出させて、前記対象画像のカラー印刷を実行するための第1の印刷データを生成し、
前記第1の印刷手法と前記第2の印刷手法とのうちの他方が選択される場合に、前記K個のノズル群のうち、前記第2方向の端部のk個(kは1≦k<Kを満たす奇数)のノズル群を除く(K−k)個のノズル群からインクを吐出させて、前記対象画像のカラー印刷を実行するための第2の印刷データを生成する、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書では、印刷実行部を制御するための制御装置を開示する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、主走査方向に沿った印刷ヘッドの移動と、副走査方向に沿った印刷媒体の搬送と、を実行することによって、印刷媒体に対する画像の印刷を実行する印刷装置が開示されている。印刷ヘッドは、複数本のノズル列を備える。複数本のノズル列のそれぞれは、ブラックインク(K)、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、及び、イエローインク(Y)の4色のインクを吐出するための4種類のノズルを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−292908号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書では、印刷媒体に対する画像のカラー印刷を印刷実行部に適切に実行させ得る新たな技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書では、印刷実行部を制御するための制御装置を開示する。印刷実行部は、第1方向に沿って移動しながらインクを吐出する主走査動作を実行する印刷ヘッドを備える。印刷ヘッドは、第1方向に直交する第2方向に沿って並ぶK個(Kは2以上の整数)のノズル群を備える。K個のノズル群では、第1方向に沿って並ぶN個(Nは2以上の整数)のノズルによって構成される第1種のノズル列を含む第1種のノズル群と、第1方向に沿って並ぶN個のノズルによって構成される第2種のノズル列を含む第2種のノズル群と、が第2方向に沿って交互に配置されている。第1種のノズル列を構成するN個のノズルのうち、第1方向の第1側からn番目(nは1≦n≦Nを満たす各整数)のノズルが吐出するインクの色と、第2種のノズル列を構成するN個のノズルのうち、第1方向の第2側からn番目のノズルが吐出するインクの色と、は同じである。制御装置は、印刷対象の対象画像を表わす画像データを取得する取得部と、画像データを利用して、印刷データを生成する生成部と、印刷データを印刷実行部に供給する供給部と、を備える。生成部は、第1の印刷手法と第2の印刷手法とを含む複数個の印刷手法の中から、印刷媒体への対象画像の印刷を実行するための1個の印刷手法を選択する選択部であって、第1の印刷手法は、印刷ヘッドが、第1方向の第1側から第2側に移動しながらインクを吐出する第1の主走査動作と、第1方向の第2側から第1側に移動しながらインクを吐出する第2の主走査動作と、の双方を実行して、対象画像のカラー印刷を実行するための印刷手法であり、第2の印刷手法は、印刷ヘッドが、第1の主走査動作と第2の主走査動作とのうちの一方である特定の主走査動作のみを実行して、対象画像のカラー印刷を実行するための印刷手法である、選択部を備える。生成部は、第1の印刷手法と第2の印刷手法とのうちの一方が選択される場合に、K個のノズル群の全てからインクを吐出させて、対象画像のカラー印刷を実行するための第1の印刷データを生成し、第1の印刷手法と第2の印刷手法とのうちの他方が選択される場合に、K個のノズル群のうち、第2方向の端部のk個(kは1≦k<Kを満たす奇数)のノズル群を除く(K−k)個のノズル群からインクを吐出させて、対象画像のカラー印刷を実行するための第2の印刷データを生成する。
【0006】
この構成によると、制御装置は、第1の印刷手法と第2の印刷手法とのうちの一方が選択される場合に、K個のノズル群の全てからインクを吐出させて、対象画像のカラー印刷を実行するための第1の印刷データを生成し、第1の印刷手法と第2の印刷手法とのうちの他方が選択される場合に、K個のノズル群のうち、第2方向の端部のk個のノズル群を除く(K−k)個のノズル群からインクを吐出させて、対象画像のカラー印刷を実行するための第2の印刷データを生成する。制御装置は、第1の印刷手法と第2の印刷手法のどちらが選択される場合であっても、印刷データを適切に生成し得る。従って、制御装置は、印刷媒体に対する対象画像のカラー印刷を印刷実行部に適切に実行させ得る。
【0007】
上記の制御装置を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、上記の制御装置と上記の印刷実行部とを備える印刷システムも、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】印刷システムの構成を示す。
図2】プリンタドライバ処理のフローチャートを示す。
図3】RGB画像データ、CMYK画像データ、二値データの例を示す。
図4】印刷データの例を示す。
図5】第1実施例においてカラー双方向印刷が実行される場合の例を示す。
図6】第1実施例においてカラー片方向印刷が実行される場合の例を示す。
図7】比較例においてカラー双方向印刷が実行される場合の例を示す。
図8】第2実施例においてカラー片方向印刷が実行される場合の例を示す。
図9】第3実施例においてカラー双方向印刷が実行される場合の例を示す。
図10】第3実施例においてカラー片方向印刷が実行される場合の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施例)
(印刷システム2の構成;図1
図1に示されるように、印刷システム2は、PC10と、PC10の周辺機器であるインクジェットプリンタ50と、を備える。PC10とインクジェットプリンタ50とは、ネットワークケーブル4(即ちネットワーク)を介して、相互に通信可能である。なお、以下では、インクジェットプリンタ50のことを簡単に「プリンタ50」と呼ぶことがある。
【0010】
(PC10の構成)
PC10は、操作部12と、表示部14と、ネットワークインターフェース16と、制御部20と、を備える。各部12、14、16、20は、バス線18に接続されている。操作部12は、キーボード及びマウスによって構成される。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をPC10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。ネットワークインターフェース16には、ネットワークケーブル4が接続される。
【0011】
制御部20は、CPU22と、ROM、RAM、ハードディスク等のメモリ24と、を備える。CPU22は、メモリ24に格納されているプログラム(例えばプリンタドライバ26)に従って、様々な処理を実行する。メモリ24は、プリンタ50のためのプリンタドライバ26を格納している。プリンタドライバ26は、プリンタ50と共にパッケージされているメディアから、PC10にインストールされる。なお、変形例では、プリンタドライバ26は、プリンタ50のベンダによって提供されるサーバから、インターネットを介して、PC10にインストールされてもよい。
【0012】
(インクジェットプリンタ50の構成)
プリンタ50は、いわゆるシリアルタイプのインクジェットプリンタである。プリンタ50は、印刷ヘッド52と、ヘッド駆動部54と、媒体搬送部56と、制御部60と、を備える。図1には、印刷ヘッド52の簡略化された平面図が示されている。印刷ヘッド52は、8本のノズル列L1〜L8を備える。8本のノズル列L1〜L8は、用紙Pの搬送方向である副走査方向(即ち図1の上方向)に沿って並んでいる。なお、図1では、ノズル列L9がさらに示されているが、本実施例の印刷ヘッド52は、ノズル列L9を備えていない。ノズル列L9は、後述の第3実施例で利用される。
【0013】
各ノズル列は、シアン(C)、マゼンタ(M)、及び、イエロー(Y)の3種類の有彩色と、ブラック(K)の1種類の無彩色と、を含む4種類の色のインクを吐出するための4個のノズルを備える。以下では、C、M、Y、Kの各色のインクを吐出するノズルのことを、それぞれ、「Cノズル」、「Mノズル」、「Yノズル」、「Kノズル」と呼ぶ場合がある。各ノズル列では、4個のノズルは、印刷ヘッド52の移動方向である主走査方向(即ち図1の左右方向)に沿って一直線状に並んでいる。ノズル列L1、L3、L5、L7のそれぞれでは、4個のノズルは、主走査方向のうちの往路の向きにおいて、Yノズル、Mノズル、Cノズル、Kノズルの順に並べられている。これに対し、ノズル列L2、L4、L6、L8のそれぞれでは、4個のノズルは、主走査方向のうちの復路の向きにおいて、Yノズル、Mノズル、Cノズル、Kノズルの順(即ち、往路の向きにおいて、Kノズル、Cノズル、Mノズル、Yノズルの順)に並べられている。なお、以下では、印刷ヘッド52の主走査方向のうちの往路、復路のことを、それぞれ、符号OP(Outgoing Path)、RP(Returning Path)で表現する。以下では、ノズル列L1、L3、L5、L7のように、奇数番号が付されているノズル列のことを、「奇数番号ノズル列」と呼び、ノズル列L2、L4、L6、L8のように、偶数番号が付されているノズル列のことを「偶数番号ノズル列」と呼ぶ場合がある。即ち、印刷ヘッド52では、奇数番号ノズル列と偶数番号ノズル列とが、副走査方向に沿って交互に配置されている。
【0014】
ヘッド駆動部54は、制御部60からの指示に従って、主走査方向に沿って印刷ヘッド52を往復移動させる。また、ヘッド駆動部54は、制御部60からの指示に従って、印刷ヘッド52からインク滴を吐出させる。媒体搬送部56は、制御部60からの指示に従って、給紙トレイに収容されている用紙Pを給紙トレイから取り出して、主走査方向に直交する方向である副走査方向に沿って、用紙Pを搬送する。制御部60は、PC10から供給される印刷データに従って、ヘッド駆動部54及び媒体搬送部56の動作を制御する。
【0015】
以下、本明細書では、印刷ヘッド52が移動しながら、印刷ヘッド52からインクを吐出することを「主走査(又はパス)」と呼ぶ。また、以下では、印刷ヘッド52が主走査方向の往路の向きに移動しながら、印刷ヘッド52からインクを吐出することを「往路の主走査」と呼び、印刷ヘッド52が主走査方向の復路の向きに移動しながら、印刷ヘッド52からインクを吐出することを「復路の主走査」と呼ぶ。
【0016】
(プリンタドライバ処理;図2
次いで、PC100のCPU22が実行するプリンタドライバ処理について説明する。ユーザは、所望のデータを選択し、当該データによって表される画像(以下、「対象画像」と呼ぶ場合がある)を印刷するための操作を操作部12に加えることができる。上記の操作は、ユーザが、対象画像を印刷する際の印刷条件を指定する操作を含む。印刷条件を指定する操作は、カラー印刷とモノクロ印刷のどちらかを選択する操作、及び、高画質印刷と通常画質印刷のどちらかを選択する操作を含む。高画質印刷とは、通常画質印刷に比べて印刷解像度が高い印刷を意味する。なお、この例では、ユーザによって、RGBのビットマップ形式の画像データ(以下では「RGB画像データ」と呼ぶ)がユーザによって選択されたものとして、処理の内容を説明する。他の形式のデータ(例えば、テキストデータ、RGB以外のビットマップ形式の画像データ、テキストとビットマップとの複合データ等)が選択された場合には、CPU22は、ユーザによって選択されたデータを、公知の手法を用いて、RGB画像データに変換する。上記の操作が実行されると、CPU22は、プリンタドライバ26に従って、図2に示すプリンタドライバ処理を実行する。
【0017】
S10では、CPU22は、印刷指示を取得する。印刷指示は、ユーザによって選択されたRGB画像データと、ユーザによって指定された印刷条件を示す印刷条件情報と、を含む。図3に示すように、RGB画像データ110は、複数個の画素を含む。各画素には、RGB(i,j)のように座標が割り当てられている。各画素は、R値と、G値と、B値とによって構成される。R値、G値、B値は、それぞれ、256階調(0〜255)の多値データである。本実施例では、RGB画像データ110によって表される対象画像の図3の上下方向が副走査方向に沿って表現されると共に、対象画像の図3の左右方向が主走査方向に沿って表現されるように、対象画像が用紙P上に印刷される。
【0018】
S12では、CPU22は、ユーザによってモノクロ印刷が指定されているか否かを判断する。具体的には、S12では、CPU22は、S10で取得された印刷指示に含まれる印刷条件情報が、ユーザがモノクロ印刷を選択したことを示すか否かを判断する。ユーザによってモノクロ印刷が選択されている場合、CPU22は、S12でYESと判断して、S16において、印刷モードをモノクロ双方向印刷モードに設定する。モノクロ双方向印刷モードは、双方向の主走査によってモノクロ印刷を実行するための印刷データを生成するモードである。ここで、双方向の主走査は、往路の主走査及び復路の主走査の双方を実行することを意味する。また、双方向印刷は、双方向の主走査によって印刷を実行することを意味する。S16を終えると、S22に進む。
【0019】
一方、ユーザによってカラー印刷が選択されている場合、CPU22は、S12でNOと判断して、S14において、ユーザによって高画質印刷が指定されているか否かを判断する。具体的には、S14では、CPU22は、S10で取得された印刷指示に含まれる印刷条件情報が、ユーザが高画質印刷を選択したことを示すか否かを判断する。ユーザによって高画質印刷が選択されている場合、CPU22は、S14でYESと判断して、S18において、印刷モードをカラー片方向印刷モードに設定する。カラー片方向印刷モードは、片方向の主走査によってカラー印刷を実行するための印刷データを生成するモードである。ここで、片方向の主走査は、往路の主走査及び復路の主走査の一方のみを実行することを意味する。また、片方向印刷は、片方向の主走査によって印刷を実行することを意味する。S18を終えると、S22に進む。一方、ユーザによって通常画質印刷が選択されている場合、CPU22はS14でNOと判断し、S20において、印刷モードをカラー双方向印刷モードに設定する。カラー双方向印刷モードは、双方向の主走査によってカラー印刷を実行するための印刷データを生成するモードである。S20を終えると、S22に進む。
【0020】
カラー片方向印刷は、カラー双方向印刷と比べて、高画質の印刷を実現することができる。その理由は、以下のとおりである。カラー双方向印刷が実行される場合において、1回目の主走査で主走査方向上の所定位置にドットを形成した後に、2回目の主走査で同じ所定位置にドットを形成しようとする場合を想定する。カラー双方向印刷では、例えば、1回目の主走査が往路の主走査であり、2回目の主走査が復路の主走査である。この場合、1回目の主走査と2回目の主走査との間で主走査の方向が異なるため、1回目の主走査と2回目の主走査との間でドットが形成される位置がずれる事態が生じる可能性がある。これに対し、カラー片方向印刷が実行される場合において、1回目の主走査で主走査方向上の所定位置にドットを形成した後に、2回目の主走査で、同じ所定位置にドットを形成しようとする場合を想定する。この場合、1回目の主走査と2回目の主走査がともに往路の主走査(又は復路の主走査)であるため、1回目の主走査と2回目の主走査との間でドットが形成される位置がずれる事態が生じにくい。このような理由により、カラー片方向印刷は、カラー双方向印刷と比べて、高画質の印刷を実現することができる。従って、本実施例では、ユーザによって高画質印刷が選択されている場合に、CPU22は、印刷モードを、カラー双方向印刷モードではなく、カラー片方向印刷モードに設定する。
【0021】
S22では、CPU22は、色変換処理を実行する。S22では、CPU22は、RGB画像データ110(図3)を、CMYK画像データ120に変換する。CMYK画像データは、CMYKのビットマップ形式の画像データである。CMYK画像データ120も、複数個の画素を含む。RGB画像データ110内の1個の画素(例えば、図3のRGB(i,j))から、CMYK形式で記述された1個の画素(例えば、図3のCMYK(i,j))が得られる。CMYK画像データ120内の各画素は、C値と、M値と、Y値と、K値と、によって構成される。C値、M値、Y値、K値は、それぞれ、256階調(0〜255)の多値データである。なお、設定された印刷データの生成モードが、モノクロ双方向印刷モードである場合(S16参照)には、S22で生成されるCMYK画像データ120内の各画素のC値、M値、Y値はいずれもゼロである。
【0022】
次いで、S24では、CPU22は、ハーフトーン処理を実行する。ハーフトーン処理の一例として、誤差拡散法、ディザ法等を挙げることができる。S24では、CPU22は、CMYK画像データ120(図3)を、二値データ130に変換する。二値データ130とは、「ドットON(=1)」及び「ドットOFF(=0)」の二値のビットマップ形式の画像データである。二値データ130も、複数個の画素を含む。CMYK画像データ120内の1個の画素から、二値で記述された1個の画素が得られる。二値データ130内の各画素は、C値と、M値と、Y値と、K値と、によって構成される。C値、M値、Y値、K値は、それぞれ、「ドットON(=1)」又は「ドットOFF(=0)」の二値で表される。なお、設定された印刷データの生成モードが、モノクロ印刷モードである場合には、S24で生成される二値データ130内の各画素のC値、M値、Y値はいずれもゼロ(即ち、ドットOFF)である。本実施例では、ドットONとドットOFFの二値データが生成されるが、他の例では、三値以上のデータが生成されてもよい。例えば、大ドットON(=3)、中ドットON(=2)、小ドットON(=1)、及び、ドットOFF(=0)の四値データが生成されてもよい。
【0023】
次いで、S26では、CPU22は、設定された印刷モードがモノクロ双方向印刷モードであるか否かを判断する。設定された印刷モードがモノクロ双方向印刷モードである場合、CPU22は、S26でYESと判断し、S34に進む。一方、設定された印刷モードがカラー双方向印刷モードとカラー片方向印刷モードのどちらかである場合、CPU22は、S26でNOと判断し、S28に進む。S28では、CPU22は、設定された印刷モードがカラー双方向印刷モードであるか否かを判断する。設定された印刷モードがカラー双方向印刷モードである場合、CPU22は、S28でYESと判断し、S30に進む。一方、設定された印刷モードがカラー片方向印刷モードである場合、CPU22は、S28でNOと判断し、S32に進む。
【0024】
S30では、CPU22は、S24で生成された二値データを用いて、印刷ヘッド52の8本のノズル列L1〜L8のうちの7本のノズル列L1〜L7を用いてカラー双方向印刷を行うための印刷データを生成する。即ち、S30では、CPU22は、ノズル列L8(即ち、副走査方向の上流側の端部のノズル列)を使用せずに印刷を行うための印刷データを生成する。図4には、S30で生成される印刷データ140の例が示されている。図4に示すように、印刷データ140は、複数個(図4の例ではL個。Lは2以上の整数)のパスデータを含む。なお、上記の「パス」は、1回のパス(即ち1回の主走査)に対応する。各パスデータ(例えば1パス目のパスデータ150)は、7本のノズル列L1〜L7のそれぞれについて、当該ノズル列に対応する複数個の画素を含む。図4のパスデータ150では、ノズル列L1には、BN(i−1,j−1)、BN(i,j−1)、BN(i+1,j−1)・・・の各画素が対応づけられている。パスデータ内の各画素は、二値データに含まれる各画素に対応している。パスデータ内の各画素のC値、M値、Y値、K値は、それぞれ、「ドットON(=1)」又は「ドットOFF(=0)」の二値で表される。各パスデータは、さらに、印刷ヘッド52を往路OP方向と復路RP方向のどちらに移動させるのかを示す方向情報(例えば、OP)と、用紙Pの副走査方向の搬送量を示す搬送量情報(例えば、7NP(Nozzle Pitchの略))と、を含む。S30で生成される印刷データ140によって実現されるカラー双方向印刷の詳しい内容については、後で説明する(図5参照)。S30を終えると、S36に進む。
【0025】
S32では、CPU22は、S24で生成された二値データを用いて、印刷ヘッド52の8本のノズル列L1〜L8を全て用いてカラー片方向印刷を行うための印刷データを生成する。S32で生成される印刷データも、S30で生成される印刷データ(図4参照)と同様に、複数個のパスデータを有する。また、各パスデータは、8本のノズル列L1〜L8のそれぞれについて、当該ノズル列に対応する複数個の画素を含む。各パスデータは、さらに、方向情報(即ち、OP)と搬送量情報(即ち、8NP)とを含む。S32で生成される印刷データによって実現されるカラー片方向印刷の詳しい内容については、後で説明する(図6参照)。S32を終えると、S36に進む。
【0026】
S34では、CPU22は、S24で生成された二値データを用いて、印刷ヘッド52の8本のノズル列L1〜L8を全て用いてモノクロ双方向印刷を行うための印刷データを生成する。S32で生成される印刷データも、S30で生成される印刷データ(図4参照)と同様に、複数個のパスデータを有する。また、各パスデータは、8本のノズル列L1〜L8のそれぞれについて、当該ノズル列に対応する複数個の画素を含む。パスデータ内の各画素は、二値データに含まれる各画素に対応している。ただし、モノクロ印刷の場合、S24で生成された二値データの各画素のC値、M値、Y値は、いずれも0である。各パスデータは、さらに、方向情報(即ち、OP又はRP)と搬送量情報(即ち、8NP)とを含む。S34で生成される印刷データによって実現されるモノクロ双方向印刷の詳しい内容については、後で説明する。S34を終えると、S36に進む。
【0027】
S36では、CPU22は、生成された印刷データをプリンタ50に供給する。これにより、プリンタ50は、供給された印刷データに従って印刷を実行することができる。S36を終えると、図2のプリンタドライバ処理が終了する。
【0028】
(第1実施例のカラー双方向印刷;図5
本実施例のカラー双方向印刷の内容を説明する。プリンタ50は、図2のS30で生成される印刷データ(即ち、図4の印刷データ140)をPC10から取得する場合に、その印刷データに従って図5に示すカラー双方向印刷を実行する。図5は、1〜3パス目の印刷を示す。図5の印刷ヘッド52中のL1〜L8は、ノズル列L1〜L8を示す。図5では、便宜上用紙Pを短冊形状で表現している。
【0029】
(1パス目)
プリンタ50は、印刷データ140に含まれる1パス目のパスデータ150に従って、印刷ヘッド52の主走査を実行する。具体的には、制御部60は、印刷ヘッド52に往路OPの主走査を実行させる。具体的には、プリンタ50は、印刷ヘッド52を往路OPの向きに移動させる間に、1パス目のパスデータに含まれる各画素に応じて、各ノズルからインク滴を吐出させる。例えば、1個の画素に含まれるC値、M値、Y値、及び、K値の全てが「1(=ドットON)」である場合には、制御部60は、当該画素に対応する用紙P上の位置に1個のドットが形成されるように、CノズルとMノズルとYノズルとKノズルとのそれぞれからインク滴を吐出させる。上記の通り、図2のS30で生成される印刷データは、ノズル列L8(即ち、副走査方向の上流側の端部のノズル列)を使用せずに印刷を行うための印刷データである。そのため、プリンタ50は、印刷ヘッド52のノズル列L1〜L8のうち、ノズル列L8を除く7本のノズル列L1〜L7に含まれる各ノズルからのみインク滴を吐出させて印刷を行う。
【0030】
図5の1パス目に対応する部分の用紙P上の数字「1」〜「7」は、それぞれ、ノズル列L1〜L7に含まれる各ノズルによって形成されるドット群を示す。以下では、1回の主走査(即ち、1回のパス)が実行されて1本のノズル列からインク滴が吐出されることによって、用紙P上に形成される主走査方向に沿って一直線上に並ぶドット群のことを「ラスタ」と呼ぶ場合がある。2パス目以降に対応する図でも、用紙上の数字は、その数字に対応するノズル列に含まれる各ノズルによって形成されるラスタを示す。なお、各パスに対応する図において、丸で囲まれた数字は、当該パスで形成されるラスタを示し、丸で囲まれていない数字は、当該パスよりも前のパスで形成されたラスタを示す。また、下線付きの数字は、復路の主走査が実行される場合に形成されるラスタであり、下線がない数字は、往路の主走査が実行される場合に形成されるラスタである。以下、図6図10の各図においても同様である。
【0031】
1パス目の主走査では、制御部60は、印刷ヘッド52に往路OPの主走査を実行させる。1パス目の主走査では、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7の各ノズルは、Kノズル、Cノズル、Mノズル、Yノズルの順で用紙P上を通過する。即ち、各ドットにおける各色のインクが用紙Pに付着する順序も、K、C、M、Yの順である。図5では、この付着順序を「KCMY」と示す。また、1パス目の主走査では、偶数番号ノズル列L2、L4、L6の各ノズルは、Yノズル、Mノズル、Cノズル、Kノズルの順で用紙P上を通過する。即ち、各ドットにおける各色のインクの用紙Pへの付着順序も、Y、M、C、Kの順である。図5では、この付着順序を「YMCK」と示す。
【0032】
一般に、カラー画像が印刷される場合には、プリンタ50は、通常、CMYKの4種類の色のうちの2種類以上の色のインク滴を用いて、1個のドットを用紙上に形成し得る。例えば、緑色の部分が印刷される場合には、プリンタ50は、シアンのインク滴とイエローのインク滴とを、用紙上の同じ位置に付着させて、緑色の1個のドットを用紙上に形成する。走査時の各インクの付着順序(以下では、単に「付着順序」と呼ぶ)が「KCMY」であるノズル列では、Cノズルから吐出されたシアンのインク滴が用紙上の所定位置に付着した後に、Yノズルから吐出されたイエローのインク滴が当該所定位置に付着する。即ち、シアンのインク滴の上にイエローのインク滴が付着することによって、緑色の1個のドットが形成される。一方において、付着順序が「YMCK」であるノズル列では、Yノズルから吐出されたイエローのインク滴が用紙上の所定位置に付着した後に、Cノズルから吐出されたイエローのインク滴が当該処理位置に付着する。即ち、イエローのインク滴の上にシアンのインク滴が付着することによって、緑色の1個のドットが形成される。
【0033】
従って、付着順序が「KCMY」であるノズル列を用いて印刷が行われる場合と、付着順序が「YMCK」であるノズル列を用いて印刷が行われる場合と、では、緑色の1個のドットを形成するためのシアン及びイエローの各インク滴の用紙への付着順序が異なるために、緑色のドットの見た目の色が異なり得る。本実施例では、1パス目の主走査では、「KCMY」の付着順序で印刷されるラスタと、「YMCK」の付着順序で印刷されるラスタと、が交互に形成される。1パス目の印刷ヘッド52の主走査が終了すると、プリンタ50は、用紙Pを、副走査方向の下流側に7NP分搬送する。
【0034】
(2パス目)
次いで、プリンタ50は、印刷データ140に含まれる2パス目のパスデータに従って、印刷ヘッド52の主走査を実行する。具体的には、制御部60は、印刷ヘッドに復路RPの主走査を実行させる。具体的には、プリンタ50は、印刷ヘッド52を復路RPの向きに移動させる間に、2パス目のパスデータに含まれる各画素に応じて、各ノズルからインク滴を吐出させる。プリンタ50は、2パス目の主走査においても、印刷ヘッド52のノズル列L1〜L7に含まれる各ノズルからのみインク滴を吐出させて印刷を行う。
【0035】
2パス目の主走査では、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7の各ノズルは、Yノズル、Mノズル、Cノズル、Kノズルの順で用紙P上を通過する。即ち、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7に対応するラスタの各インクの付着順序は「YMCK」である。また、偶数番号ノズル列L2、L4、L6の各ノズルは、Kノズル、Cノズル、Mノズル、Yノズルの順で用紙P上を通過する。即ち、偶数番号ノズル列L2、L4、L6に対応するラスタの各インクの付着順序は「KCMY」である。2パス目の印刷ヘッド52の主走査が終了すると、プリンタ50は、用紙Pを、副走査方向の下流側に7NP分搬送する。
【0036】
(3パス目)
次いで、プリンタ50は、印刷データ140に含まれる3パス目のパスデータに従って、印刷ヘッド52の主走査を実行する。即ち、制御部60は、印刷ヘッド52に往路OPの主走査を実行させる。具体的には、プリンタ50は、印刷ヘッド52を往路OPの向きに移動させる間に、3パス目のパスデータに含まれる各画素に応じて、各ノズルからインク滴を吐出させる。プリンタ50は、3パス目の主走査においても、印刷ヘッド52のノズル列L1〜L7に含まれる各ノズルからのみインク滴を吐出させて印刷を行う。
【0037】
3パス目の主走査では、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7に対応するラスタの各インクの付着順序は「KCMY」である。また、第2種のノズル列L2、L4、L6に対応するラスタの各インクの付着順序は「YMCK」である。3パス目の印刷ヘッド52の主走査が終了すると、プリンタ50は、用紙Pを、副走査方向の下流側に7NP分搬送する。その後、Lパス目の印刷ヘッド52の主走査を終えるまで、プリンタ50は、往路OPの主走査と、復路RPの主走査とを交互に繰り返し実行する。
【0038】
カラー双方向印刷を終えると、図5に示すように、付着順序が「KCMY」であるラスタ(即ち、図5の1パス目のノズル列L1、L3、L5、L7、2パス目のノズル列L2、L4、L6、3パス目のノズル列L1、L3、L5、L7に対応するラスタ)と、付着順序が「YMCK」であるラスタ(即ち、図5の1パス目のノズル列L2、L4、L6、2パス目のノズル列L1、L3、L5、L7、3パス目のノズル列L2、L4、L6に対応するラスタ)とが交互に形成されるように印刷が行われる。
【0039】
(第1実施例のカラー片方向印刷;図6
本実施例のカラー片方向印刷の内容を説明する。プリンタ50は、図2のS32で生成される印刷データをPC10から取得する場合に、その印刷データに従って図6に示すカラー片方向印刷を実行する。図6は、1、2パス目の印刷を示す。
【0040】
(1パス目)
まず、プリンタ50は、印刷データに含まれる1パス目のパスデータに従って、印刷ヘッド52の主走査を実行する。具体的には、制御部60は、印刷ヘッド52に往路OPの主走査を実行させる。具体的には、プリンタ50は、印刷ヘッド52を往路OPの向きに移動させる間に、1パス目のパスデータに含まれる各画素に応じて、各ノズルからインク滴を吐出させる。上記の通り、図2のS32で生成される印刷データは、ノズル列L1〜L8を全て使用して印刷を行うための印刷データである。そのため、プリンタ50は、印刷ヘッド52のノズル列L1〜L8の全てからインク滴を吐出させて印刷を行う。
【0041】
1パス目の主走査では、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7の各ノズルは、Kノズル、Cノズル、Mノズル、Yノズルの順で用紙P上を通過する。即ち、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7に対応するラスタの各インクの付着順序は「KCMY」である。また、偶数番号ノズル列L2、L4、L6、L8の各ノズルは、Yノズル、Mノズル、Cノズル、Kノズルの順で用紙P上を通過する。即ち、偶数番号ノズル列L2、L4、L6、L8に対応するラスタの各インクの付着順序は「YMCK」である。1パス目の印刷ヘッド52の主走査が終了すると、プリンタ50は、用紙Pを、副走査方向の下流側に8NP分搬送する。
【0042】
(2パス目)
次いで、プリンタ50は、印刷データに含まれる2パス目のパスデータに従って、印刷ヘッド52の主走査を実行する。2パス目においても、往路OPの主走査が実行される。2パス目の主走査でも、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7に対応するラスタの各インクの付着順序は「KCMY」である。また、偶数番号ノズル列L2、L4、L6、L8に対応するラスタの各インクの付着順序は「YMCK」である。2パス目の印刷ヘッド52の主走査が終了すると、プリンタ50は、用紙Pを、副走査方向の下流側に8NP分搬送する。その後、Lパス目の印刷ヘッド52の主走査を終えるまで、プリンタ50は、往路OPの主走査を繰り返し実行する。
【0043】
カラー片方向印刷を終えると、付着順序が「KCMY」であるラスタ(即ち、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7に対応するラスタ)と、付着順序が「YMCK」であるラスタ(即ち、第2種のL2、L4、L6、L8に対応するラスタ)とが交互に形成されるように印刷が行われる。
【0044】
(第1実施例のモノクロ双方向印刷)
本実施例のモノクロ双方向印刷の内容を説明する。プリンタ50は、図2のS34で生成される印刷データをPC10から取得する場合に、その印刷データに従ってモノクロ双方向印刷を実行する。モノクロ印刷は、ブラックのインクのみを用いて印刷が実行されるため、インクの付着順序が問題になることはない。そのため、モノクロ双方向印刷の内容を具体的に示す図は省略している。
【0045】
(1パス目)
制御部60は、印刷ヘッド52に往路OPの主走査を実行させる。具体的には、プリンタ50は、印刷ヘッド52を往路OPの向きに移動させる間に、1パス目のパスデータに含まれる各画素に応じて、Kノズルからインク滴を吐出させる。上記の通り、図2のS34で生成される印刷データは、ノズル列L1〜L8を全て使用して印刷を行うための印刷データである。そのため、本実施例では、プリンタ50は、印刷ヘッド52のノズル列L1〜L8に含まれる全てのKのノズルからインク滴を吐出させて印刷を行う。1パス目の印刷ヘッド52の主走査が終了すると、プリンタ50は、用紙Pを、副走査方向の下流側に8NP分搬送する。
【0046】
(2パス目)
制御部60は、印刷ヘッド52に復路RPの主走査を実行させる。2パス目でも、プリンタ50は、印刷ヘッド52のノズル列L1〜L8に含まれる全てのKのノズルからインク滴を吐出させて印刷を行う。2パス目の印刷ヘッド52の主走査が終了すると、プリンタ50は、用紙Pを、副走査方向の下流側に8NP分搬送する。その後、Lパス目の印刷ヘッド52の主走査を終えるまで、プリンタ50は、往路OP方向の印刷ヘッド52の主走査と復路RP方向の印刷ヘッド52の主走査とを繰り返し実行する。
【0047】
(比較例のカラー双方向印刷;図7
次いで、本実施例の作用効果を説明するために、比較例のカラー双方向印刷の内容を説明する。比較例では、プリンタ50は、印刷ヘッド52のノズル列L1〜L8に含まれる各ノズルの全てからインク滴を吐出させて印刷を行う。
【0048】
(1パス目)
1パス目の主走査(即ち、往路OPの主走査)では、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7に対応するラスタの各インクの付着順序は「KCMY」である。また、偶数番号ノズル列L2、L4、L6、L8に対応するラスタの各インクの付着順序は「YMCK」である。1パス目の印刷ヘッド52の主走査が終了すると、プリンタ50は、用紙Pを、副走査方向の下流側に8NP分搬送する。
【0049】
(2パス目)
2パス目の主走査(即ち、復路RPの主走査)では、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7に対応するラスタの各インクの付着順序は「YMCK」である。また、偶数番号ノズル列L2、L4、L6、L8に対応するラスタの各インクの付着順序は「KCMY」である。2パス目の印刷ヘッド52の主走査が終了すると、プリンタ50は、用紙Pを、副走査方向の下流側に8NP分搬送する。
【0050】
(3パス目)
3パス目の主走査(即ち、往路OPの主走査)では、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7に対応するラスタの各インクの付着順序は「KCMY」である。また、偶数番号ノズル列L2、L4、L6、L8に対応するラスタの各インクの付着順序は「YMCK」である。3パス目の印刷ヘッド52の主走査が終了すると、プリンタ50は、用紙Pを、副走査方向の下流側に8NP分搬送する。その後、Lパス目の印刷ヘッド52の主走査を終えるまで、プリンタ50は、往路OPの主走査と、復路RPの主走査とを交互に繰り返し実行する。
【0051】
比較例では、カラー双方向印刷を終えると、1パス目のノズル列L8と2パス目のノズル列L1のそれぞれに対応するラスタの付着順序が「YMCK」で連続する。同様に、2パス目のノズル列L8と3パス目のノズル列L1に対応するラスタの付着順序も「KCMY」で連続する。付着順序が同じ2本のラスタが隣接する箇所は、用紙上で、他の部分より目立つ(即ち、ヒトが他の部分より知覚しやすい)可能性が高い。その結果、用紙全体で見た場合に、他の部分よりも色の差が目立つ箇所が発生する事態が生じる(図7参照)。
【0052】
これに対し、本実施例では、図2のS30に示すように、印刷モードがカラー双方向印刷モードに設定される場合に、PC10は、印刷ヘッド52の8本のノズル列L1〜L8のうちの7本のノズル列L1〜L7を用いてカラー双方向印刷を行うための印刷データを生成する。図5に示すように、プリンタ50は、図2のS30で生成された印刷データに従って、カラー双方向印刷を実行する。その結果、付着順序が「KCMY」であるラスタ(即ち、図5の1パス目のノズル列L1、L3、L5、L7、2パス目のノズル列L2、L4、L6、3パス目のノズル列L1、L3、L5、L7に対応するラスタ)と、付着順序が「YMCK」であるラスタ(即ち、図5の1パス目のノズル列L2、L4、L6、2パス目のノズル列L1、L3、L5、L7、3パス目のノズル列L2、L4、L6に対応するラスタ)とが交互に形成されるように印刷が行われる。カラー双方向印刷が行われる場合に、付着順序が「KCMY」であるラスタと付着順序が「YMCK」であるラスタとが交互に配置され、同じ付着順序の2本のラスタが隣接することがない。そのため、用紙全体で見た場合に、他の部分に比べて色の差が目立つ箇所が発生する事態が生じにくくなる。
【0053】
また、本実施例では、図2のS32に示すように、印刷モードがカラー片方向印刷モードに設定される場合に、PC10は、印刷ヘッド52の8本のノズル列L1〜L8を全て用いてカラー片方向印刷を行うための印刷データを生成する。図6に示すように、プリンタ50は、図2のS32で生成された印刷データに従って、カラー片方向印刷を実行する。その結果、付着順序が「KCMY」であるラスタ(即ち、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7に対応するラスタ)と、付着順序が「YMCK」であるラスタ(即ち、偶数番号ノズル列L2、L4、L6、L8に対応するラスタ)とが交互に形成されるように印刷が行われる。カラー片方向印刷が行われる場合にも、付着順序が「KCMY」であるラスタと付着順序が「YMCK」であるラスタとが交互に配置され、同じ付着順序の2本のラスタが隣接することがない。そのため、用紙全体で見た場合に、他の部分に比べて色の差が目立つ箇所が発生する事態が生じにくくなる。
【0054】
また、本実施例では、図2のS34に示すように、印刷モードがモノクロ双方向印刷モードに設定される場合に、PC10は、印刷ヘッド52の8本のノズル列L1〜L8の全てを用いてモノクロ双方向印刷を行うための印刷データを生成する。プリンタ50は、図2のS34で生成された印刷データに従って、モノクロ双方向印刷を実行する。上記の通り、モノクロ双方向印刷ではブラックのインクのみが用いられるため、インクの付着順序が問題になることはない。そのため、モノクロ双方向印刷を行う場合、他の部分に比べて色の差が目立つ箇所が発生する事態は生じない。プリンタ50は、モノクロ双方向印刷を適切に実行することができる。
【0055】
(対応関係)
PC10、プリンタ50が、それぞれ、「制御装置」、「印刷実行部」の一例である。主走査方向、副走査方向が、それぞれ、「第1方向」、「第2方向」の一例である。ノズル列L1〜L8が「K個のノズル群」の一例である。奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7が「第1種のノズル群」及び「第1種のノズル列」の一例である。偶数番号ノズル列L2、L4、L6、L8が「第2種のノズル群」及び「第2種のノズル列」の一例である。カラー双方向印刷、カラー単方向印刷、モノクロ双方向印刷が、それぞれ、「第1の印刷手法」、「第2の印刷手法」、「第3の印刷手法」の一例である。図2のS32で生成される印刷データ、図2のS30で生成される印刷データ、図2のS34で生成される印刷データが、それぞれ、「第1の印刷データ」、「第2の印刷データ」、「第3の印刷データ」の一例である。ノズル列L1〜L7が「K個のノズル群のうち、第2方向の端部のk個(kは1≦k<Kを満たす奇数)のノズル群を除く(K−k)個のノズル群」の一例である。RGB画像データが「画像データ」の一例である。実行指示に含まれる印刷条件を示す情報が「画質情報」の一例である。図2のS10の処理が「取得部」が実行する処理の一例である。図2のS30、S32、S34の処理が「生成部」が実行する処理の一例である。図2のS36の処理が「供給部」が実行する処理の一例である。図2のS14の処理が「選択部」が実行する処理の一例である。
【0056】
(第2実施例)
第1実施例とは異なる点を説明する。本実施例では、印刷モードがカラー片方向印刷モードに設定されている場合において、図2のS32でCPU22が生成する印刷データの内容、及び、生成された印刷データに従ってプリンタ50が実行するカラー片方向印刷の内容が第1実施例とは異なる。
【0057】
本実施例では、図2のS32では、CPU22は、ノズル列L1〜L8を用いてカラー片方向印刷を行うための印刷データを生成する。印刷データは、複数個のパスデータを有する。印刷データは、ノズル列L8(即ち、副走査方向の上流側の端部のノズル列)を除く7本のノズル列L1〜L7からインクを吐出させるための1回目のパスデータを含む。1回目のパスデータは、印刷ヘッド52を往路OP方向に移動させることを示す方向情報と、用紙Pを6NP分搬送させることを示す搬送量情報とを含む。印刷データは、さらに、ノズル列L1(即ち、副走査方向の下流側の端部のノズル列)を除く7本のノズル列L2〜L8からインクを吐出させるための2回目のパスデータを含む。2回目のパスデータは、印刷ヘッド52を往路OP方向に移動させることを示す方向情報と、用紙Pを8NP分搬送させることを示す搬送量情報とを含む。さらに、印刷データは、ノズル列L8を除く7本のノズル列L1〜L7からインクを吐出させるための3回目のパスデータを含む。3回目のパスデータは、印刷ヘッド52を往路OP方向に移動させることを示す方向情報と、用紙Pを6NP分搬送させることを示す搬送量情報とを含む。
【0058】
このように、本実施例の図2のS32で生成される印刷データは、ノズル列L8を除く7本のノズル列L1〜L7からインクを吐出させるためのパスデータ(以下では第1のパスデータと呼ぶ)と、ノズル列L1を除く7本のノズル列L2〜L8からインクを吐出させるためのパスデータ(以下では第2のパスデータと呼ぶ)と、を交互に含む。第1のパスデータは、用紙Pを6NP分搬送させることを示す搬送量情報を含み、第2のパスデータは、用紙Pを8NP分搬送させることを示す搬送量情報を含む。
【0059】
(第2実施例のカラー片方向印刷;図8
本実施例のカラー片方向印刷の内容を説明する。プリンタ50は、図2のS32で生成される印刷データをPC10から取得する場合に、その印刷データに従って図8に示すカラー片方向印刷を実行する。図8は、1〜3パス目の印刷を示す。
【0060】
(1パス目)
上記の通り、1パス目のパスデータは、ノズル列L8を除くノズル列L1〜L7を使用して印刷を行うための第1のデータである。そのため、1パス目では、プリンタ50は、印刷ヘッド52のノズル列L1〜L7からインク滴を吐出させて印刷を行う。1パス目の主走査(即ち、往路OPの主走査)では、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7に対応するラスタの各インクの付着順序は「KCMY」である。また、偶数番号ノズル列L2、L4、L6に対応するラスタの各インクの付着順序は「YMCK」である。1パス目の印刷ヘッド52の主走査が終了すると、プリンタ50は、用紙Pを、副走査方向の下流側に6NP分搬送する。これにより、1パス目の主走査の際にノズル列L7が通過した位置が、2パス目の主走査の際にノズル列L1が通過する位置に配置される。
【0061】
(2パス目)
2パス目のパスデータは、ノズル列L1を除くノズル列L2〜L8を使用して印刷を行うための第2のデータである。そのため、2パス目では、プリンタ50は、印刷ヘッド52のノズル列L2〜L8からインク滴を吐出させて印刷を行う。2パス目の主走査(即ち、往路OPの主走査)では、偶数番号ノズル列L2、L4、L6、L8に対応するラスタの各インクの付着順序は「YMCK」である。また、奇数番号ノズル列L3、L5、L7に対応するラスタの各インクの付着順序は「KCMY」である。2パス目の印刷ヘッド52の主走査が終了すると、プリンタ50は、用紙Pを、副走査方向の下流側に8NP分搬送する。
【0062】
(3パス目)
3パス目のパスデータは、1パス目のパスデータと同様に、ノズル列L8を除くノズル列L1〜L7を使用して印刷を行うための第1のパスデータである。そのため、3パス目では、プリンタ50は、印刷ヘッド52のノズル列L1〜L7からインク滴を吐出させて印刷を行う。3パス目の主走査では、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7に対応するラスタの各インクの付着順序は「KCMY」である。また、偶数番号ノズル列L2、L4、L6に対応するラスタの各インクの付着順序は「YMCK」である。3パス目の印刷ヘッド52の主走査が終了すると、プリンタ50は、用紙Pを、副走査方向の下流側に6NP分搬送する。これにより、3パス目の主走査の際にノズル列L7が通過した位置が、4パス目の主走査の際にノズル列L1が通過する位置に配置される。その後、Lパス目の印刷ヘッド52の主走査を終えるまで、プリンタ50は、ノズル列L1〜L7を用いた印刷ヘッド52の主走査と、ノズル列L2〜L8を用いた印刷ヘッド52の主走査と、を交互に繰り返し実行する。
【0063】
本実施例では、印刷モードがカラー片方向印刷モードに設定される場合に、PC10は、ノズル列L8を除く7本のノズル列L1〜L7からインクを吐出させるための第1のパスデータと、ノズル列L1を除く7本のノズル列L2〜L8からインクを吐出させるための第2のパスデータと、を交互に含む印刷データを生成する(図2のS32参照)。さらに、第1のパスデータは、用紙Pを6NP分搬送させることを示す搬送量情報を含み、第2のパスデータは、用紙Pを8NP分搬送させることを示す搬送量情報を含む。図8に示すように、プリンタ50は、生成された印刷データに従って、カラー片方向印刷を実行する。その結果、付着順序が「KCMY」であるラスタ(即ち、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7に対応するラスタ)と、付着順序が「YMCK」であるラスタ(即ち、偶数番号ノズル列L2、L4、L6、L8に対応するラスタ)とが交互に形成されるように印刷が行われる。本実施例でも、カラー片方向印刷が行われる場合に、同じ付着順序の2本のラスタが隣接することがない。そのため、用紙全体で見た場合に、他の部分に比べて色の差が目立つ箇所が発生する事態が生じにくくなる。
【0064】
(対応関係)
1パス目の主走査及び3パス目の主走査が「m回目の特定の主走査動作」の一例である。2パス目の主走査が「(m+1)回目の特定の主走査動作」の一例である。ノズル列L1〜L7が、「K個のノズル群のうち、第2方向の第1側の端部のk個のノズル群を除く(K−k)個のノズル群」の一例である。ノズル列L2〜L8が、「K個のノズル群のうち、第2方向の第2側の端部のk個のノズル群を除く(K−k)個のノズル群」の一例である。6NP、8NPが、それぞれ、「第1の搬送量」、「第2の搬送量」の一例である。
【0065】
(第3実施例)
第1実施例と異なる点について説明する。本実施例では、印刷ヘッド52が、9本のノズル列L1〜L9を備える点が第1実施例と異なる。ノズル列L9では、Cノズル、Mノズル、Yノズル、Kノズルの4個のノズルが他の奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7と同様に配置されている。プリンタ50がこのような印刷ヘッド52を備える場合、図2のS30、S32でCPU22が生成する印刷データの内容、及び、生成された印刷データに従ってプリンタ50が実行するカラー双方向印刷の内容及びカラー片方向印刷の内容が第1実施例とは異なる。
【0066】
本実施例では、図2のS30では、CPU22は、印刷ヘッド52の9本のノズル列L1〜L9を全て用いてカラー双方向印刷を行うための印刷データを生成する。印刷データに含まれる各パスデータは、9本のノズル列L1〜L9のそれぞれについて、当該ノズル列に対応する複数個の画素を含む。各パスデータは、さらに、方向情報(即ち、OP又はRP)と搬送量情報(即ち、9NP)とを含む。
【0067】
また、図2のS32では、CPU22は、印刷ヘッド52の9本のノズル列L1〜L9のうちのノズル列L9を除く8本のノズル列L1〜L8を用いてカラー片方向印刷を行うための印刷データを生成する。印刷データに含まれる各パスデータは、8本のノズル列L1〜L8のそれぞれについて、当該ノズル列に対応する複数個の画素を含む。各パスデータは、さらに、方向情報(即ち、OP)と搬送量情報(即ち、8NP)とを含む。
【0068】
(第3実施例のカラー双方向印刷;図9
本実施例のカラー双方向印刷の内容を説明する。プリンタ50は、図2のS30で生成される印刷データをPC10から取得する場合に、その印刷データに従って図9に示すカラー双方向印刷を実行する。図9は、1、2パス目の印刷を示す。上記の通り、本実施例の図2のS32で生成される印刷データは、ノズル列L1〜L9を全て使用して印刷を行うための印刷データである。そのため、本実施例では、プリンタ50は、印刷ヘッド52のノズル列L1〜L9に含まれる各ノズルの全てからインク滴を吐出させて印刷を行う。
【0069】
(1パス目)
1パス目の主走査(即ち、往路OPの主走査)では、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7、L9に対応するラスタの各インクの付着順序は「KCMY」である。また、偶数番号ノズル列L2、L4、L6、L8に対応するラスタの各インクの付着順序は「YMCK」である。1パス目の印刷ヘッド52の主走査が終了すると、プリンタ50は、用紙Pを、副走査方向の下流側に9NP分搬送する。
【0070】
(2パス目)
2パス目の主走査(即ち、復路RPの主走査)では、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7、L9に対応するラスタの各インクの付着順序は「YMCK」である。また、偶数番号ノズル列L2、L4、L6、L8に対応するラスタの各インクの付着順序は「KCMY」である。2パス目の印刷ヘッド52の主走査が終了すると、プリンタ50は、用紙Pを、副走査方向の下流側に9NP分搬送する。その後、Lパス目の印刷ヘッド52の主走査を終えるまで、プリンタ50は、往路OPの主走査と、復路RPの主走査とを交互に繰り返し実行する。
【0071】
上記の通り、本実施例では、印刷モードがカラー双方向印刷モードに設定される場合に、PC10は、印刷ヘッド52の9本のノズル列L1〜L9のすべてを用いてカラー双方向印刷を行うための印刷データを生成する(図2のS30参照)。図9に示すように、プリンタ50は、生成された印刷データに従って、カラー双方向印刷を実行する。その結果、付着順序が「KCMY」であるラスタ(即ち、図9の1パス目のノズル列L1、L3、L5、L7、L9、2パス目のノズル列L2、L4、L6、L8に対応するラスタ)と、付着順序が「YMCK」であるラスタ(即ち、図9の1パス目のノズル列L2、L4、L6、L8、2パス目のノズル列L1、L3、L5、L7、L9に対応するラスタ)と、が交互に形成されるように印刷が行われる。カラー双方向印刷が行われる場合に、同じ付着順序の2本のラスタが隣接することがない。そのため、用紙全体で見た場合に、他の部分に比べて色の差が目立つ箇所が発生する事態が生じにくくなる。
【0072】
(第3実施例のカラー片方向印刷;図10
本実施例のカラー片方向印刷の内容を説明する。プリンタ50は、図2のS32で生成される印刷データをPC10から取得する場合に、その印刷データに従って図10に示すカラー片方向印刷を実行する。図10は、1、2パス目の印刷を示す。上記の通り、各パスデータは、ノズル列L9を除くノズル列L1〜L8を使用して印刷を行うための印刷データである。そのため、プリンタ50は、印刷ヘッド52のノズル列L1〜L9のうち、ノズル列L9を除く8本のノズル列L1〜L8に含まれる各ノズルからのみインク滴を吐出させて印刷を行う。
【0073】
(1パス目)
1パス目の主走査(即ち、往路OPの主走査)では、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7に対応するラスタの各インクの付着順序は「KCMY」である。また、偶数番号ノズル列L2、L4、L6、L8に対応するラスタの各インクの付着順序は「YMCK」である。1パス目の印刷ヘッド52の主走査が終了すると、プリンタ50は、用紙Pを、副走査方向の下流側に8NP分搬送する。
【0074】
(2パス目)
2パス目の主走査(即ち、往路OPの主走査)でも、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7に対応するラスタの各インクの付着順序は「KCMY」である。また、偶数番号ノズル列L2、L4、L6、L8に対応するラスタの各インクの付着順序は「YMCK」である。2パス目の印刷ヘッド52の主走査が終了すると、プリンタ50は、用紙Pを、副走査方向の下流側に8NP分搬送する。その後、Lパス目の印刷ヘッド52の主走査を終えるまで、プリンタ50は、往路OPの主走査を繰り返し実行する。
【0075】
上記の通り、本実施例では、印刷モードがカラー片方向印刷モードに設定される場合に、PC10は、印刷ヘッド52のノズル列L1〜L9のうちのノズル列L9を除いた8本のノズル列L1〜L8を用いてカラー片方向印刷を行うための印刷データを生成する(図2のS32参照)。図10に示すように、プリンタ50は、生成された印刷データに従って、カラー片方向印刷を実行する。その結果、付着順序が「KCMY」であるラスタ(即ち、奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7に対応するラスタ)と、付着順序が「YMCK」であるラスタ(即ち、偶数番号ノズル列L2、L4、L6、L8に対応するラスタ)とが交互に形成されるように印刷が行われる。カラー片方向印刷が行われる場合に、同じ付着順序の2本のラスタが隣接することがない。そのため、用紙全体で見た場合に、他の部分に比べて色の差が目立つ箇所が発生する事態が生じにくくなる。
【0076】
(対応関係)
図2のS30で生成される印刷データ、S32で生成される印刷データが、それぞれ、「第1の印刷データ」、「第2の印刷データ」の一例である。
【0077】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0078】
(変形例1)上記の各実施例では、CPU22は、ユーザによってカラー印刷が指定されている場合に(図2のS12でNO)、ユーザによって高画質印刷が指定されているか否か(S14)に応じて、印刷モードをカラー片方向印刷モードとカラー双方向印刷モードのどちらに設定するのかを変えている(S18、S20)。これに限られず、CPU22は、ユーザによってカラー印刷が指定されている場合に、ユーザが指定した用紙Pの紙質が上質紙であるか否かに応じて、印刷モードをカラー片方向印刷モードとカラー双方向印刷モードのどちらに設定するのかを変えてもよい。この変形例の場合、例えば、CPU22は、ユーザが指定した用紙Pの紙質が上質紙又は光沢紙である場合に、印刷モードをカラー片方向印刷モードに設定してもよい。また、CPU22は、ユーザが指定した用紙Pの紙質が普通紙である場合に、印刷モードをカラー双方向モードに設定してもよい。また、本変形例の他の例では、CPU22は、ユーザによってカラー印刷が指定されている場合に、ユーザによって高画質印刷が指定されているか否か、及び、ユーザが指定した用紙Pの紙質が上質紙であるか否か、に応じて、印刷モードをカラー片方向印刷モードとカラー双方向印刷モードのどちらに設定するのかを変えてもよい。
【0079】
(変形例2)上記の各実施例では、CPU22は、ユーザによってモノクロ印刷が指定されている場合に(図2のS12でNO)、印刷モードをモノクロ双方向印刷モードに設定する。CPU22は、プリンタ50にカラー双方向印刷モードを実行させるための印刷データを生成する(図2のS34)。これに限られず、CPU22は、ユーザによってモノクロ印刷が指定されている場合に、印刷モードをモノクロ片方向印刷モードに設定してもよい。また、他の例では、CPU22は、ユーザによってモノクロ印刷が指定されている場合に、ユーザによって高画質印刷が指定されているか否かに応じて、印刷モードをモノクロ片方向印刷モードとモノクロ双方向印刷モードのどちらに設定するのかを変えてもよい。この例の場合、CPU22は、ユーザによって高画質印刷が指定されている場合に、印刷モードをモノクロ片方向印刷モードに設定するようにしてもよい。モノクロ印刷の場合も、カラー印刷の場合と同様の理由により、片方向印刷の方が双方向印刷よりも高画質印刷に適していると考えられるためである。また、他の変形例では、CPU22は、ユーザによってモノクロ印刷が指定されている場合において、ユーザによって高画質印刷が指定されているか否かに応じて、印刷モードをカラー片方向印刷モードとカラー双方向印刷モードのどちらに設定するのかを変えてもよい(図2のS30、S32参照)。この変形例による場合、C、M、Y、Kの各色のインクを用いてモノクロ印刷を実行することができる。
【0080】
(変形例3)上記の第1実施例では、CPU22は、印刷モードがカラー双方向印刷モードに設定されている場合に、印刷ヘッド52の8本のノズル列L1〜L8のうち、ノズル列L8を除いた7本のノズル列L1〜L7を用いてカラー双方向印刷を行うための印刷データを生成する。これに代えて、CPU22は、印刷モードがカラー双方向印刷モードに設定されている場合に、印刷ヘッド52の8本のノズル列L1〜L8のうち、ノズル列L1を除いた7本のノズル列L2〜L8を用いてカラー双方向印刷を行うための印刷データを生成してもよい。同様に、上記の第3実施例においても、CPU22は、印刷モードがカラー片方向印刷モードに設定されている場合に、印刷ヘッド52の9本のノズル列L1〜L9のうち、ノズル列L1を除いた8本のノズル列を用いてカラー片方向印刷を行うための印刷データを生成してもよい。この変形例における7本のノズル列L2〜L8、及び、8本のノズル列L2〜L9も、「前記K個のノズル群のうち、前記第2方向の端部のk個(kは1≦k<Kを満たす奇数)のノズル群を除く(K−k)個のノズル群」の一例である。
【0081】
(変形例4−1)また、上記の第1実施例において、CPU22は、印刷モードがカラー双方向印刷モードに設定されている場合に、印刷ヘッド52の8本のノズル列L1〜L8のうち、ノズル列L6〜L8の3本のノズル列を除いた5本のノズル列L1〜L5を用いてカラー双方向印刷を行うための印刷データを生成してもよい。この5本のノズル列L1〜L5も「前記K個のノズル群のうち、前記第2方向の端部のk個(kは1≦k<Kを満たす奇数)のノズル群を除く(K−k)個のノズル群」の一例である。
【0082】
(変形例4−2)また、上記の第2実施例において、CPU22は、印刷モードがカラー片方向印刷モードに設定されている場合に、ノズル列L6〜L8の3本のノズル列を除いた5本のノズル列L1〜L5からインクを吐出させるための第1のパスデータと、ノズル列L1〜L3の3本のノズル列を除いた5本のノズル列L4〜L8からインクを吐出させるための第2のパスデータと、を交互に含む印刷データを生成してもよい。5本のノズル列L1〜L5が「前記K個のノズル群のうち、前記第2方向の第1側の端部のk個のノズル群を除く(K−k)個のノズル群」の一例である。また、5本のノズル列L4〜L8が「前記K個のノズル群のうち、前記第2方向の第2側の端部のk個のノズル群を除く(K−k)個のノズル群」の一例である。
【0083】
(変形例4−3)また、上記の第3実施例において、CPU22は、印刷モードがカラー片方向印刷モードに設定されている場合に、ノズル列L7〜L9の3本のノズル列を除いた6本のノズル列L1〜L6を用いてカラー片方向印刷を行うための印刷データを生成してもよい。この6本のノズル列L1〜L6も「前記K個のノズル群のうち、前記第2方向の端部のk個(kは1≦k<Kを満たす奇数)のノズル群を除く(K−k)個のノズル群」の一例である。
【0084】
(変形例5)上記の各実施例では、印刷ヘッド52には、Cノズル、Mノズル、Yノズル、Kノズルの4個のノズルが往路方向にYノズル、Mノズル、Cノズル、Kノズルの順に並べられている奇数番号ノズル列L1、L3、L5、L7(、L9)と、4個のノズルが復路方向にYノズル、Mノズル、Cノズル、Kノズルの順に並べられている偶数番号ノズル列L2、L4、L6、L8とが、副走査方向に沿って交互に配置されている。これに限られず、印刷ヘッド52には、2本以上の連続する奇数番号ノズル列と、2本以上の連続する偶数番号ノズル列とが副走査方向に沿って交互に配置されていてもよい。この例では、2本以上の連続する奇数番号ノズル列、2本以上の連続する偶数番号ノズル列が、それぞれ、「第1種のノズル群」、「第2種のノズル群」の一例である。
【0085】
(変形例6)上記の各実施例では、各ノズル列は、Cノズル、Mノズル、Yノズル、Kノズルの4個のノズルを備える。各ノズル列が備えるノズルは、Cノズル、Mノズル、Yノズル、Kノズルの4個に限られず、任意の数としてもよい。一般的に言うと、第1種のノズル列を構成するN個のノズルのうち、第1方向の第1側からn番目(nは1≦n≦Nを満たす各整数)のノズルが吐出するインクの色と、第2種のノズル列を構成するN個のノズルのうち、第1方向の第2側からn番目のノズルが吐出するインクの色と、が同じであればよい。
【0086】
(変形例7)上記の各実施例では、PC10のCPU22が、プリンタドライバ26に従って印刷データを生成している。これに限られず、プリンタ50の制御部60が、RGB画像データ(図3参照)に基づいて印刷データを生成してもよい。この変形例では、プリンタ50の制御部60が「制御装置」の一例である。印刷ヘッド52、ヘッド駆動部54、及び、媒体搬送部56を備える印刷エンジンが、「印刷実行部」の一例である。
【0087】
(変形例8)上記の各実施例では、PC10のCPU22がプリンタドライバ26(即ち、ソフトウェア)を実行することによって、図2の処理が実現される。これに代えて、図2の処理のうちの少なくとも一部の処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0088】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0089】
2:印刷システム、10:PC、20:制御部、24:メモリ、26:プリンタドライバ、50:インクジェットプリンタ、52:印刷ヘッド、60:制御部、L1〜L8(L9):ノズル列、OP:往路、RP:往路、P:用紙
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10