特開2015-79751(P2015-79751A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-79751(P2015-79751A)
(43)【公開日】2015年4月23日
(54)【発明の名称】圧力センサー
(51)【国際特許分類】
   H01H 35/30 20060101AFI20150327BHJP
   G01L 9/00 20060101ALI20150327BHJP
   G04G 99/00 20100101ALI20150327BHJP
   H01H 29/00 20060101ALI20150327BHJP
   G01L 7/18 20060101ALI20150327BHJP
【FI】
   H01H35/30
   G01L9/00 D
   G04G1/00 315E
   H01H29/00 A
   G01L7/18
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-190786(P2014-190786)
(22)【出願日】2014年9月19日
(31)【優先権主張番号】13188770.5
(32)【優先日】2013年10月15日
(33)【優先権主張国】EP
(71)【出願人】
【識別番号】506425538
【氏名又は名称】ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ジャン−カルロ・ポーリ
【テーマコード(参考)】
2F002
2F055
5G056
【Fターム(参考)】
2F002AA04
2F002AB01
2F002AC01
2F002AC03
2F002EE08
2F002GA04
2F055AA01
2F055AA39
2F055BB19
2F055CC14
2F055DD20
2F055EE39
2F055FF43
2F055GG11
5G056DA04
5G056DB01
5G056DC01
5G056DD18
5G056DD23
5G056DD32
5G056DF51
5G056DG01
(57)【要約】
【課題】 単純で実装が経済的な圧力センサーを提供する。
【解決手段】 本発明は、圧力を検知して圧力を電気信号に変換する検知変換手段(40)を有する圧力センサー(22)に関し、前記電気信号を、電気回路によってインジケーターデバイスの制御インタフェース回路に送信することができ、前記検知変換手段(40)は、閉空間(24、26)及び前記閉空間(24、26)に入れられ前記閉空間(24、26)の内部を動くことができる導電性の液体(36)と、及び前記閉空間(24、26)内の所定位置に配置された少なくとも1つの検知メンバー(40)とを有し、前記検知メンバー(40)は、少なくとも1対の電極(40a、40b)を有し、前記液体(36)が前記検知メンバー(40)を通ると前記電気回路が閉じるように、前記液体(36)が閉空間(24、26)内を動くときに前記液体(36)と連係する。圧力センサー(22)は、圧力測定デバイス(100)、特に、計時器(2)に装備される。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧力を検知して圧力を電気信号に変換する検知変換手段(40)を有する圧力センサー(22)であって、
前記電気信号を、電気回路によってインジケーターデバイスの制御インタフェース回路に送信することができ、
前記検知変換手段(40)は、
閉空間(24、26)及び前記閉空間(24、26)に入れられ前記閉空間(24、26)の内部を動くことができる導電性の液体(36)と、
前記閉空間(24、26)内の所定位置に配置された少なくとも1つの検知メンバー(40)とを有し、
前記検知メンバー(40)は、少なくとも1対の電極(40a、40b)を有し、前記液体(36)が前記検知メンバー(40)を通ると前記電気回路が閉じるように、前記液体(36)が閉空間(24、26)内を動くときに前記液体(36)と連係する
ことを特徴とする圧力センサー(22)。
【請求項2】
前記閉空間(24、26)は、タンク(24)を形成する第1の部分と、毛管(26)を形成する第2の部分とを有し、
前記液体(36)は、圧力が低いと前記タンク(24)にあり、圧力の影響の下では前記タンク(24)から前記毛管(26)へと動く
ことを特徴とする請求項1に記載の圧力センサー(22)。
【請求項3】
前記少なくとも1つの検知メンバー(40)は、前記毛管(22)に沿って配置されている
ことを特徴とする請求項2に記載の圧力センサー(22)。
【請求項4】
前記タンク(24)及び前記毛管(26)は、実質的に円周方向に直列に配置されている
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の圧力センサー(30)。
【請求項5】
圧力センサーは、互いに所定の距離離れており前記毛管(26)に沿って直列に配置された複数の検知メンバー(40)を有する
ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の圧力センサー(22)。
【請求項6】
前記検知メンバー(40)はそれぞれ、同じ平面に配置された1対の電極(40a、40b)を有する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の圧力センサー(22)。
【請求項7】
圧力センサーは、さらに、お互い重なり合った第1の基板(8a、74)及び第2の基板(8b、76)と、これらの間に前記閉空間を定めるように前記第1及び第2の基板(8)を連結する封止枠(28、78)とを有する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の圧力センサー(22)。
【請求項8】
前記検知メンバー(40)は、それぞれ前記基板(8a、8b、74、76)の1又は複数によって支えられている
ことを特徴とする請求項7に記載の圧力センサー(22)。
【請求項9】
前記検知メンバー(40)は、すべて同じ基板(8b、76)によって支えられていることを特徴とする請求項8に記載の圧力センサー(22)。
【請求項10】
前記検知変換手段(40)は、前記検知メンバー(40)及び前記液体(36)と連係すると意図された電気的線路を有する
ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の圧力センサー(22)。
【請求項11】
前記上部基板(8a)が前記下部基板(8b)よりも圧力に対して敏感であるように、前記上部基板(8a)は、前記下部基板(8b)よりも薄い厚みを有している
ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の圧力センサー(22)。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載の圧力センサー(30)を有する
ことを特徴とする圧力測定装置(100)。
【請求項13】
圧力測定装置は、さらに、
インジケーターデバイス(20)と、
圧力関連の電気信号を受けそのような電気信号を前記インジケーターデバイス(20)に再送信するように意図されている前記インジケーターデバイスのための制御インタフェース回路を有する電気回路(38)と、
前記電気回路のための少なくとも1つの電源とを有する
ことを特徴とする請求項12に記載の圧力測定装置(100)。
【請求項14】
請求項10〜13のいずれか一項に記載の圧力測定装置(100)を少なくとも1つ有する
ことを特徴とする計時器(2)。
【請求項15】
前記圧力センサー(30)が装備される光透過性蓋(18)を備えている
ことを特徴とする請求項14に記載の計時器(2)。
【請求項16】
前記光透過性蓋(18)は、前記圧力センサーの前記基板の1つを形成する
ことを特徴とする請求項15に記載の計時器(2)。
【請求項17】
前記圧力センサー(22)を収容するベゼル(70)を備えている
ことを特徴とする請求項14に記載の計時器(2)。
【請求項18】
前記インジケーターデバイスは、表示画面及び/又は振動デバイス及び/又は音響発生器及び/又は発光装置を有する
ことを特徴とする請求項14〜17のいずれか一項に記載の計時器(2)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧力測定デバイスの技術分野に関し、より詳細には、圧力センサーに外圧が与えられた場合に閉空間において液体が進行することを使用する圧力検知手段を有する圧力センサーに関する。また、本発明は、圧力センサーを有する気圧測定装置に関し、これにおいて、圧力センサーによって検知された圧力情報が送信され、そして、例えば、インジケーターデバイスを使用して気圧測定装置に表示し、及び/又は所定の行為を制御するために使用される。気圧測定装置は、特に、腕時計のような小さな寸法の携帯可能な物に装備されてもよい。
【背景技術】
【0002】
圧力測定デバイスを備えた腕時計が既に知られている。このような腕時計としては、例えば、ダイバー向け腕時計があり、伝統的に圧力センサーを有する。これは、例えば、潜水時に遭遇する圧力変動に応じて変形する膜センサーを有するものである。既知の実装形態では、気圧変動を受けた圧力センサーの幾何学的な寸法における変化が検知アームの線運動に変換され、これによって、レバーの回転を制御する。次に、このレバーの回転運動は、歯車列の回転運動に変換される。この歯車列は、表示車が支える圧力インジケーター針が腕時計のユーザーに明瞭な圧力表示を提供するように計算された駆動比で表示車と噛み合う。
【0003】
上に概説した種類の構造は、潜水時に腕時計のユーザーに圧力表示を提供するために使用される。
【0004】
これらの機械的に圧力を測定して表示するデバイスは、備える数多くの機械的部品であるために比較的複雑で実装が難しい。また、これらは、腕時計ケースの外部と当デバイスが取り付けられる内部との間で連通していることを必要とする。これによって、腕時計の密封性をすべての状況で保証する必要がある場合には、構造を複雑にしてしまう。これらの因子によって、機械的に圧力を測定し表示するデバイスが取り付けられた腕時計を経済的な手法で製作することを難しくしてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の主な目的は、単純で実装が経済的な圧力センサーを提供することである。
【0006】
また、密封性に影響を与えずに、小さな寸法の携帯可能な物、特に腕時計に、容易に装備することを可能にする構成を有する圧力センサーを提供することも本発明の目的の1つである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的のために、本発明の第1の観点は、本発明は、圧力を検知して圧力を電気信号に変換する検知変換手段を有する圧力センサーに関し、前記電気信号を、電気回路によってインジケーターデバイスの制御インタフェース回路に送信することができ、前記検知変換手段は、閉空間及び前記閉空間に入れられ前記閉空間の内部を動くことができる導電性の液体と、及び前記閉空間内の所定位置に配置された少なくとも1つの検知メンバーとを有し、前記検知メンバーは、少なくとも1対の電極を有し、前記液体が前記検知メンバーを通ると前記電気回路が閉じるように、前記液体が閉空間内を動くときに前記液体と連係する。
【0008】
特定の特徴によれば、前記閉空間は、タンクを形成する第1の部分と、及び毛管を形成する第2の部分を有し、前記液体は、圧力が低いと前記タンクにあり、圧力の影響の下では前記タンクから前記毛管へと動く。
【0009】
特定の特徴によれば、前記検知メンバーは、毛管に沿って配置されている。これによって、前記検知メンバーは、圧力がタンクに与えられると毛管内を進む液体を検知する。
【0010】
好ましくは、前記圧力センサーは、さらに、互いに重なり合った第1の基板及び第2の基板を有し、封止枠によって第1及び第2の基板を連結し、第1及び第2の基板の間に閉空間を定めている。
【0011】
第2の観点によれば、本発明は、本発明の第1の観点に係る圧力センサーを有する気圧測定装置に関する。
【0012】
本発明係る圧力センサーに加えて、当該圧力測定装置は、さらに、少なくとも1つのインジケーターデバイスと、圧力関連の電気信号を前記インジケーターデバイスに送信するように意図されている前記インジケーターデバイスのための制御インタフェース回路を有する電気回路と、及び前記電気回路のための少なくとも1つの電源を有する。
【0013】
本発明の第3の観点は、本発明の第2の観点に従う圧力測定装置を有する計時器に関する。
【0014】
好ましくは、前記圧力センサーの前記タンク及び毛管は、実質的に円形の方向に延在し、これによって、前記圧力センサーを計時器の光透過性蓋の下に又は計時器のベゼルにおいて収容することができる。
【0015】
特定の実施形態によれば、前記インジケーターデバイスは、前記圧力センサー、特に、その電気回路に関連づけられた表示画面及び/又は音響発生器及び/又は発光装置を有する。
【0016】
図面において図示した以下の特定の実施形態(これに限定されない)についての説明を読むことで、本発明を一層よく理解することができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第1の実施形態に係る光透過性蓋の下に収容された圧力センサーを備える計時器の上面図である。
図2】第1の変形実施形態を示す図1の線A−Aに沿った断面図である。
図3】本発明の第2の実施形態に係る計時器のベゼルの内部に収容された圧力センサーの斜視上面図を示す。
図4】同上上面図を示す。
図5】ベゼルの内部の圧力センサーの構成を示す図4の線I−Iに沿った部分的な断面図である。
図6】ベゼルの内部の圧力センサーの構成を示す図4の線II−IIに沿った部分的な断面図である。
図7】ベゼルの内部の圧力センサーの構成を示す図4の線III−IIIに沿った部分的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
まず、図1及び2を参照する。圧力測定装置100(例えば深さゲージ)を示しており、これは、例えば、腕時計型計時器2の形態である。計時器2は、通常の構造で、中間部材6、光透過性蓋8、及び背面蓋10を有するケース4を有する。これによって、ムーブメントM(図2)を受けることが想定された空間12の限界が定められる。この腕時計は、さらに、巻きつまみ14、表盤16、及び針18を有する。
【0019】
計時器2は、この例では、圧力測定装置100でもあり、例えば、液晶表示機器の形態である深度表示デバイス20と、及び圧力センサー22とを有する。
【0020】
図1の例では、圧力センサー22は、光透過性蓋8の役割も果たす。これは、従来の手法で全表盤16を覆う少なくとも部分的に透明なガラス又は合成アセンブリーの形態である。
【0021】
圧力センサー22は、連続する2つの部分で作られた閉空間を有する。その2つの部分のうちの一方は、タンク24の形態であり、他方は、毛管26の形態である。毛管26は、一端では閉じており、他端でタンク24と連通している。
【0022】
タンク24及び毛管26によって形成される閉空間は、光透過性蓋8を形成する上部基板8a及び下部基板8bによって形成されている。上部及び下部基板8a、8bは、封止枠28によって液晶セルの手法で連結しており、封止枠28は、閉じた輪郭を有し、その形は、タンク24及び毛管26の寸法を定めている。
【0023】
前記上・下基板8a、8bは、中間部材6の上側開口6aの内径と実質的に同一の直径を有する円盤の形を呈している。好都合なことに、密封性ガスケット30は、中間部材6とセンサーアセンブリーの間で内側開口6aの内部に配置されている。これによって、従来の密封された手法でアセンブリーを腕時計ケースに固定することができる。このアセンブリーは、中間部材6の内部に配置された肩部6bに乗っている。フランジ32は、表盤16から所定距離離して光透過性蓋8を保持している。
【0024】
圧力センサー22は、さらに上・下基板8a、8bの周辺端間で配置された外部封止枠34を有する。
【0025】
封止枠28は、上部基板8a及び下部基板8bの間のスペーサーとして使用されている。圧力センサーを形成する基板は、絶縁材で作られている。図示した例において、表示手段の上にセンサーが計時器に装備されており光透過性蓋8を形成しており、上部基板8a及び下部基板8bは透明材料で作られており、計時器2の従来の時間表示情報を読むことができるように構成されている。
【0026】
上・下基板8a及び8bの厚みは、少なくともタンク24の上に位置する領域において曲がるように構成している。典型的には、これらの基板の厚みは、少なくともタンク領域では、約0.1mmである。したがって、基板の平面への射影において150mm2の表面があるタンク、及び基板の平面への射影において70mm2の表面がある毛管では、1〜6バール(105〜6×105 N/m2)の圧力範囲を検知することができ、毛管の部分は典型的には約0.1mm2である。
【0027】
好ましい変形例によれば、上部基板8aは下部基板8bより薄い厚みを有しており、これによって、圧力にさらされる上部基板8aが下部基板8bとは独立して撓むことができる。このようにして、圧力変化に対する応答が改善される。これにもかかわらず、アセンブリーの機械的安定性は、計時器の光透過性蓋の抵抗及び剛性の必要条件と依然として両立している。
【0028】
例えば、適切な透明材料として、ガラス、プラスチック材、サファイアがある。
【0029】
センサーが表示手段の上に装備されない変形例において、例えば、後で詳細に説明する図3〜7に示すようにセンサーが腕時計のベゼルに装備される場合、上部基板8a及び下部基板8bを不透明な材料で作ることができる。これは、例えば、プラスチックや不透明なセラミックである。
【0030】
図1及び2に示す実施形態では、圧力センサー22が計時器2に挿入されるように、タンク24及び毛管26は実質的に円形の方向に配置されている。直線の方向のタンク及び毛管の構成や、他の非直線や非円形の構成も、もちろん想起することができる。
【0031】
本発明に係るセンサー22は、さらに、導電性液体36を有する。導電特性が特に適している液体としては、例えば、鉱化水、水銀又は他の任意の導電性液体がある。この液体36は、タンク24及び毛管26によって形成される閉空間に入れられる。
【0032】
圧力測定装置100が大気圧下にある場合、液体36は完全にタンク24(図1)の内部に入っている。深さのために圧力測定装置100が圧力下にある場合、圧力が基板の全表面へ射影されてタンク24に与えられる。上部基板8aは、タンク24近傍の領域において少なくとも局所的に曲がっている。その後、液体36はタンク24から押し出され、毛管26へと動く。
【0033】
与えられた圧力が高いほど、液体36が毛管26内を動く距離は大きくなる。したがって、毛管26内の液体36が動く距離を測定することにより、圧力測定装置100に与えられた圧力の値を決定することができる。この目的のために、圧力センサー22は、さらに、毛管22内の液体36の存在を検知して、それをユーザーが理解するのが簡単な情報に変換するための検知及び変換手段を有する。
【0034】
本発明の特徴の1つによれば、液体36は導電性を有する。液体36は、電気回路38、及び電気回路に配置された少なくとも1つの検知メンバー40を有する検知及び変換手段と連係する(図2)。好ましいことに、様々な部品(エネルギー源、導電性線路PC、ゼブラコネクターZ、ユーザーインタフェースマイクロコントローラーMC、表示デバイス20)を有する電気回路38は、表盤16の下に配置された基板Sによって支えられている。変形例によれば、電気回路38は、計時器ムーブメントMの制御回路に接続され、計時器ムーブメントMと共通部品を共有することができる。
【0035】
検知メンバー40は、少なくとも1対の電極40a、40bを有する。この電極の対は、上部基板8a及び/又は下部基板8bの表面上で配置され、これは、毛管26に沿って液体36に接している。典型的には、これらの電極は、導電性で光学的に透明であるという有利な特徴を有する酸化インジウムスズ(ITO)のような材料で作られている。これらの電極の作成については、他の可能性もある。例えば、ナノワイヤー導体(AGナノワイヤー)、又は目で見ることができないほど十分に薄い他の導電性材料の層がある。
【0036】
センサー表面に与えられた圧力の影響の下で、液体36がタンク24から押し出されて毛管26内へと進む。液体36が検知メンバー40に接触すると、液体36の導電率のために電極対の電極40a、40bどうしの電気的接触が行われ、したがって、電気的な検知回路38を閉じる。その後、電気信号がインジケーターデバイス20のインタフェース制御回路に送られる。これは、第1の圧力しきい値を超えたことをユーザーに示す。液体36が毛管26に沿って検知メンバー40と接触すると、電気的接触が再び閉じ、第2の電気信号がインジケーターデバイスのインタフェース制御回路に送られる。これは、第2の圧力しきい値を超えたことをユーザーに示す。
【0037】
電極対40a、40bの電極は、上部基板8a又は下部基板8b(図1)上に並置されるか、上部基板8a及び下部基板8b(図示せず)の間で互いに対向するように配置される。
【0038】
このように、検知メンバー40を毛管26に沿って互いに適切な距離で配置することによって、タンク24に与えられる圧力を検知することだけではなく、連続的な圧力の量を決定及び/又は連続的な圧力しきい値を超えたことを判断することができる。典型的には、検知メンバーどうしは、ステージ関連の情報をダイバーに提供することを可能にするような距離の分だけ互いから離されている。
【0039】
このようにして、圧力関連の情報が電気信号に変換され、これは、表示デバイス20のようなインジケーターデバイスの制御インタフェース回路へと導電性線路によって送信される。
【0040】
図2は、インジケーターデバイスが表盤16の下に配置され、表盤16に配置された開口16aを通して目に見える表示デバイス20であるような変形実施形態を示す。
【0041】
表示デバイス20は、圧力がかけられているということを表示するだけではなく、圧力を表す数値を提供することができる。この数値は、液体26が毛管26内を移動し連続的な検知メンバー40と連係するに従って、徐々に変えることができる。
【0042】
好ましくは、深さ表示デバイス20は、英数字の文字を表示する液晶セルを有する既知の形態のデジタル表示デバイスである。これは、水面下でも容易に読むことができる。もちろん、暗い状況で表示を読みやすくするために、バックライトを点灯することもできる。図1に示す例において、深さ5メーターの情報が表示されている。これは、圧力測定装置に与えられ圧力センサー30によって測定される圧力に起因する。
【0043】
変形例としては、上で説明した視覚的なインジケーターデバイス20は、音響発生器、振動デバイス及び/又は発光装置のような別の種類のインジケーターによって置き換えたり関連づけてもよい。例えば、表盤を照明するデバイスを有するダイバー向け腕時計の場合には、所定の深さを表す圧力しきい値を超えたことを本発明に係るセンサーが検知すると、照明デバイスを自動的に点灯することができる。
【0044】
既知で有利な手法に従って、最適に光を受けるために表盤16上に適切な手法で配置された少なくとも1つの太陽電池42によって電気回路38に電力を供給することができる。この太陽電池42は、太陽電池42に光が当たっていなくても電気回路に電力供給することができるように、エネルギー貯蔵素子(蓄電素子、スーパーキャパシターなど)に格納されたエネルギーを供給することができる。
【0045】
図3〜7は、圧力センサー22が計時器の光透過性蓋によって形成されておらず計時器のベゼル70内に装備される本発明の別の実施形態を示し、既知の手法で、ベゼル70は、計時器の中央に配置された刻み付きの輪の形態であり、計時器に対して回転することができる。
【0046】
ベゼル70は、環状ハウジング72を有し、これは、ベゼル70の上部表面から横方向に延び、図1及び2を参照して説明したものと同様な圧力センサー22を収容している。圧力センサー22はタンク24及び毛管26を有し、この毛管26は、実質的に円周方向に延びて、上部基板74及び下部基板76によって定められた閉じた空間に入っている。上部基板74及び下部基板76は、封止枠78によって連結している。円形の内側及び外側の封止枠78a、78bが、センサーを機械的に強化するためにセンサー22の全周囲にわたって設けられている。
【0047】
上部基板74は、保護材80及びマスキング層82によって覆われている。マスキング層82は、タンク24の上の領域で中断している(図6及び7)。保護材80は、2つの穴84を有し、これもタンク24の上に配置されている。これによって、タンク24に対向するように配置されたセンサーの上部基板74の部分に対して圧力が直接、例えば、液体を介して、与えられることが可能になる。このようにして、この場所にて圧力が基板74に作用する。
【0048】
このようにして、図7に示すように、タンク領域における上部基板74と保護材80の間で空いた空間86が設けられている。上記実施形態(図1及び2)のために説明した手法と同様な手法で、空間86及び開口84によってタンク32の全表面にわたって外圧がかけられること、及び液体36が毛管34に動かされることが可能になる。
【0049】
図5、6、7において、この構成を特に示した。図5は、毛管26を示すベゼル70の断面図(図4のI−I行)であり、図6は、穴84のうちの1つを示すベゼル70の断面図(図4の線II−II)であり、図7は、タンク24を示すベゼル70の断面図(図4の線III−III)である。
【0050】
図3及び5に特に示すように、検知メンバー40(この場合は、ITO電極対40a、40b)が、毛管26の領域の適切な場所において配置され、上部及び下部基板及び封止枠78によって定められる空間に入れられた導電性液体36に接する。電極40a、40bは、導電性線路88に接続されている。これは、下部基板76(図5及び6)上に部分的に配置され、センサー22の下に設けられた凹部96に配置されたゼブラコネクター94を介してインジケーターデバイス92の制御インタフェース回路90に導かれる。図示した例において、インジケーターデバイスは、基板74、76及び保護材80を通して見ることができる発光ダイオード(LED)である。回路90は、電池98(図6)によって電力が供給される。
【0051】
図1の実施形態を参照して説明したように、導電性液体36が検知メンバー40のうちの1つまで毛管26を進むと、検知メンバー40と導電性線路88の間の電気回路が閉じる。この導電性線路は下部基板76の下に延在し、ここで、計時器において配置されたレシーバーデバイス(図示せず)に情報を送信することができるプリント回路基板と通信する。このレシーバーデバイスは、第1の実施形態の例におけるように、圧力値表示デバイスであってもよく、圧力しきい値を超えたことを自動的に検知するためのデバイスであってもよい。
【0052】
図3に示した例でにおいて、検知メンバー40の電極40a、40bは、並んで配置しており、これによって、製造時に基板74及び76のうちの1つのみを処理することが可能となる。
【0053】
本発明は、上記の特定の実施形態に限定されない。具体的には、圧力測定装置が計時器でない場合、圧力センサーが、非円形の方向(例えば、実質的に線形の方向)に延在させることができる。電池又は太陽電池以外の供給源から電力が供給されていてもよい。表示デバイスは、液晶スクリーンではないものでもよい。
【0054】
特に、圧力測定デバイスの電気回路は、計時器の電気回路と別個であってもよい。
【0055】
特に、一方の基板と他方の基板の間で、検知メンバーが異なるように分布していてもよい。同様の手法で、下部基板上ではなく上部基板上に電気的線路を配置することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7