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特開2016-213762携帯装置、制御方法、及び制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-213762(P2016-213762A)
(43)【公開日】2016年12月15日
(54)【発明の名称】携帯装置、制御方法、及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20161118BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20161118BHJP
【FI】
   H04M1/00 R
   G06F3/041 500
   G06F3/041 650
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-97769(P2015-97769)
(22)【出願日】2015年5月12日
(71)【出願人】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】佐久間 学
【テーマコード(参考)】
5K127
【Fターム(参考)】
5K127AA33
5K127BA03
5K127CA08
5K127GA29
5K127JA15
(57)【要約】
【課題】タッチスクリーンを用いる技術を改善すること。
【解決手段】携帯装置(例えば、スマートフォン)1は、タッチスクリーン2Bと、コントローラ10とを備える。コントローラ10は、タッチスクリーン2Bの検出結果が所定の条件を満たすと、自機が水に浸かっていると推定する。例えば、タッチスクリーン2Bは、表面がカーブしている。例えば、携帯装置1は、タッチスクリーン2Bの周囲のハウジングに設けられたベゼル部を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチスクリーンと、
前記タッチスクリーンの検出結果が所定の条件を満たすと、自機が水に浸かっていると推定するコントローラと、を備える、携帯装置。
【請求項2】
前記所定の条件は、前記タッチスクリーンの検出した接触点を含む、請求項1に記載の携帯装置。
【請求項3】
前記コントローラは、前記タッチスクリーンの検出点の全てで検出すると、水に浸かっていると推定する、請求項2に記載の携帯装置。
【請求項4】
前記コントローラは、前記タッチスクリーンの検出点のうち一部で接触を検出していないと、水に浸かっていないと推定する、請求項2または3に記載の携帯装置。
【請求項5】
前記所定の条件は、前記検出点における出力値を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯装置。
【請求項6】
前記コントローラは、全ての前記検出点における出力値が、所定の範囲内であると、水に浸かっていると推定する、請求項5に記載の携帯装置。
【請求項7】
前記コントローラは、前記自機が水に浸かっていると推定した後、前記タッチスクリーンの検出結果が第2の条件を満たすと、前記自機が水中から出たと推定する請求項1から6のいずれか1項に記載の携帯装置。
【請求項8】
前記タッチスクリーンは、表面がカーブしている、請求項1から7のいずれか1項に記載の携帯装置。
【請求項9】
前記タッチスクリーンの表面は、第1領域と、第2領域とを含み、
前記第1領域における法線と、前記第2領域における法線とは、平行とならない、請求項1から8のいずれか1項に記載の携帯装置。
【請求項10】
前記タッチスクリーンは、表面の中心からの法線方向において、他の部位よりも低くなる部位を有する、請求項1から9のいずれか1項に記載の携帯装置。
【請求項11】
キーをさらに備え、
前記タッチスクリーンと前記キーとは、段差があり、
前記キーは、前記タッチスクリーンよりも突出している、請求項1から10のいずれか1項に記載の携帯装置。
【請求項12】
前記タッチスクリーンの周囲に位置するベゼル部を有するハウジングをさらに備え、
前記タッチスクリーンと、前記ベゼル部と、前記キーとは、段差があり、
前記キーは、前記タッチスクリーンおよび前記ベゼル部よりも突出している、請求項11に記載の携帯装置。
【請求項13】
前記タッチスクリーンの周囲に位置するベゼル部を有するハウジングをさらに備え、
前記タッチスクリーンと前記ベゼル部とは、段差があり、
前記ベゼル部は、前記タッチスクリーンよりも突出している、請求項1から12のいずれか1項に記載の携帯装置。
【請求項14】
前記ベゼル部は、第1の部位と、第2の部位とを含み、
前記第1の部位と前記第2の部位との間に、前記タッチスクリーンが位置し、
前記第1の部位と前記第2の部位とは、段差がある、請求項1から13のいずれか1項に記載の携帯装置。
【請求項15】
タッチスクリーンを備える携帯装置が実行する制御方法であって、
前記タッチスクリーンの検出結果が所定の条件を満たすと、自機が水に浸かっていると推定するステップを含む、制御方法。
【請求項16】
タッチスクリーンを備える携帯装置に、
前記タッチスクリーンの検出結果が所定の条件を満たすと、自機が水に浸かっていると推定するステップを実行させる、制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、携帯装置、制御方法、及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯装置には、タッチスクリーンを搭載したものがある。例えば、特許文献1には、タッチスクリーンを介して検出した操作に応じて各種の機能を実行する携帯装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2008/086302号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の携帯装置では、タッチスクリーンを用いる技術に改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つの態様に係る携帯装置は、タッチスクリーンと、前記タッチスクリーンの検出結果が所定の条件を満たすと、自機が水に浸かっていると推定するコントローラと、を備える。
【0006】
1つの態様に係る制御方法は、タッチスクリーンを備える携帯装置が実行する制御方法であって、前記タッチスクリーンの検出結果が所定の条件を満たすと、自機が水に浸かっていると推定するステップを含む。
【0007】
1つの態様に係る制御プログラムは、タッチスクリーンを備える携帯装置に、前記タッチスクリーンの検出結果が所定の条件を満たすと、自機が水に浸かっていると推定するステップを実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係るスマートフォンの斜視図である。
図2図2は、スマートフォンの正面図である。
図3図3は、スマートフォンの背面図である。
図4図4は、図1におけるA−A線の断面模式図である。
図5図5は、スマートフォンのブロック図である。
図6図6は、タッチスクリーンにおける検出構成の例を示す図である。
図7図7は、スマートフォンによる制御の例の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本出願に係る携帯装置、制御方法、及び制御プログラムを実施するための複数の実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、携帯電子機器の例として、スマートフォンについて説明する。
【0010】
図1から図3を参照しながら、実施形態に係るスマートフォン1の全体的な構成について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
【0011】
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン(キー)3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、スピーカ11と、カメラ13とをバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、コネクタ14とをサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
【0012】
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。図1の例では、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bはそれぞれ略長方形状であるが、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bの形状はこれに限定されない。ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは、それぞれが正方形又は円形等のどのような形状もとりうる。図1の例では、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは重ねて配置されているが、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bの配置はこれに限定されない。ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは、例えば、並べて配置されてもよいし、離して配置されてもよい。図1の例では、ディスプレイ2Aの長辺はタッチスクリーン2Bの長辺に沿っており、ディスプレイ2Aの短辺はタッチスクリーン2Bの短辺に沿っているが、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bの重ね方はこれに限定されない。ディスプレイ2Aとタッチスクリーン2Bとが重ねて配置される場合、例えば、ディスプレイ2Aの1ないし複数の辺がタッチスクリーン2Bのいずれの辺とも沿っていなくてもよい。
【0013】
ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro−Luminescence Display)、又は無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro−Luminescence Display)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、及び図形等を表示する。
【0014】
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーン2Bに対する指、ペン、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、ペン、又はスタイラスペン等がタッチスクリーン2Bに接触した位置を検出することができる。以下の説明では、タッチスクリーン2Bに対して接触する指、ペン、又はスタイラスペン等を、「接触オブジェクト」又は「接触物」と呼ぶことがある。
【0015】
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下の説明では、説明を簡単にするため、利用者はスマートフォン1を操作するために指を用いてタッチスクリーン2Bに接触するものと想定する。
【0016】
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触、接触が検出された位置、接触が検出された位置の変化、接触が検出された間隔、及び接触が検出された回数の少なくとも1つに基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーン2Bに対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャは、例えば、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、及びピンチアウトを含むがこれらに限定されない。
【0017】
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。このため、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、ディスプレイ2Aに表示されている画面に応じて異なることがある。以下の説明では、説明を簡単にするために、「タッチスクリーン2Bが接触を検出し、検出された接触に基づいてジェスチャの種別をスマートフォン1がXと判別すること」を、「スマートフォンがXを検出する」、又は「コントローラがXを検出する」と記載することがある。
【0018】
スマートフォン1のハウジング20は、封止構造を備える。ハウジング20は、封止構造によって内部への水の侵入が妨げられた空間となっている。スマートフォン1は、封止構造を実現するために、ハウジング20に形成された開口部を、気体は通すが液体は通さない機能性部材、およびキャップ等によって閉塞している。気体は通すが液体は通さない機能性部材は、例えば、Gore−Tex(登録商標)、Drytec、eVent、BERGTECH、HyventDなどを用いて実現される。本実施形態では、ハウジング20は、タッチスクリーンディスプレイ2及びボタン3を有する。この場合、スマートフォン1は、ハウジング20とタッチスクリーンディスプレイ2及びボタン3との隙間への水の侵入を、気体は通すが液体は通さない機能性部材等によって、妨げている。
【0019】
スマートフォン1は、封止構造を備えることで、様々なユースケースを提供できる。ユースケースは、例えば、水場で使用されるケース、水中で使用されるケースを含む。
【0020】
図1から図4を参照しながら、スマートフォン1のタッチスクリーンディスプレイ2とボタン3とハウジング20との位置関係について説明する。図4は、図1におけるA−A線の断面模式図である。
【0021】
ハウジング20のフロントフェイス1Aは、ベゼル部21を有する。本実施形態では、ベゼル部21は、タッチスクリーンディスプレイ2を囲む場合について説明するが、これに限定されない。例えば、ベゼル部21は、スマートフォン1の長手方向または短手方向にのみ設けることもできる。
【0022】
図4に示す例では、ベゼル部21は、ハウジング20のフロントフェイス1Aにおいて、タッチスクリーンディスプレイ2よりも突出している。ベゼル部21は、第1の部位21A及び21Cと、第2の部位21B及び21Dとを含む。
【0023】
第1の部位21Aと第2の部位21Bとは、スマートフォン1の長辺に沿って延在している。第1の部位21Aと第2の部位21Bとの間には、タッチスクリーンディスプレイ2が配置されている。第1の部位21Aと第2の部位21Bとは、タッチスクリーンディスプレイ2を挟んで対向している。スマートフォン1の短辺方向において、第1の部位21A及び第2の部位21Bとタッチスクリーンディスプレイ2とは、段差がある。
【0024】
第1の部位21Cと第2の部位21Dとは、スマートフォン1の短辺に沿って延在している。第1の部位21Cと第2の部位21Dとの間には、タッチスクリーンディスプレイ2が配置されている。第1の部位21Cと第2の部位21Dとは、タッチスクリーンディスプレイ2を挟んで対向している。スマートフォン1の長辺方向において、第1の部位21C及び第2の部位21Dとタッチスクリーンディスプレイ2とは、段差がある。
【0025】
ベゼル部21の第2の部位21Dは、ボタン3A〜3Cを有する。ボタン3A〜3Cは、フロントフェイス1Aにおいて、第2の部位21Dよりも突出している。ベゼル部21とボタン3A〜3Cとは、段差がある。すなわち、ボタン3A〜3Cは、ハウジング20のフロントフェイス1Aにおいて、タッチスクリーンディスプレイ2及びベゼル部21よりも突出している。
【0026】
タッチスクリーンディスプレイ2は、表面がカーブしている。タッチスクリーンディスプレイ2は、曲面を有する。タッチスクリーンディスプレイ2の表面は、第1領域2E1と、第2領域2E2とを含む。第1領域2E1は、タッチスクリーンディスプレイ2の表面における中央の領域を含む。第2領域2E2は、タッチスクリーンディスプレイ2の表面における第1領域2E1の周囲の領域を含む。第2領域2E2は、タッチスクリーンディスプレイ2の表面におけるベゼル部21寄りの領域を含む。第2領域2E2は、曲面を有する。第1領域2E1における法線2V1と、第2領域2E2における法線2V2とは、平行とならない。本実施形態では、法線2V1と法線2V2とは、交わらない。タッチスクリーンディスプレイ2は、第1領域2E1の表面の中心からの法線2V1の法線方向において、ベゼル部21よりも低い部位を有する。
【0027】
例えば、スマートフォン1は、フロントフェイス1Aを伏せた状態でテーブル等に置かれる場合がある。この場合、スマートフォン1は、ベゼル部21及びボタン3A〜3Cとテーブル等とが接触すると、タッチスクリーンディスプレイ2とテーブル等との間には隙間が生じる。その結果、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2がテーブル等と接触することを回避できる。
【0028】
タッチスクリーン2Bの検出方式が静電容量方式である場合、タッチスクリーン2Bは、表面が水に浸かった場合と、接触物が接触した場合とで、測定値に差異が生じる。スマートフォン1が水に浸かり始めると、タッチスクリーン2Bは、水と接触する領域が徐々に大きくなる。スマートフォン1は、水中にある場合、タッチスクリーン2Bの表面全体が水と接触する。この場合、タッチスクリーン2Bは、表面全体に対する水の接触を検出することができる。これに対し、利用者が水中でない場所で操作している場合、タッチスクリーン2Bは、指、タッチペン等のある位置の検出値の変化を検出する。このため、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bの検出結果が表面全体の接触を検出している場合は、自機が水に浸かっていると推定することができる。
【0029】
他の検出方式として抵抗膜方式又は荷重検出方式を採用する場合、タッチスクリーン2Bは、自機が水中にあるかを判定するための情報として、例えば、電圧の大きさの変化を検出してもよい。他の検出方式として表面弾性波方式を採用する場合、タッチスクリーン2Bは、自機が水中にあるかを判定するための情報として、例えば、自機が発信する表面弾性波の減衰を検出してもよい。他の検出方式として赤外線方式を採用する場合、タッチスクリーン2Bは、自機が水中にあるかを判定するための情報として、例えば、自機が発信する赤外線光の減衰を検出してもよい。
【0030】
水に浸かっているとは、例えば、自機が水中であること、タッチスクリーン2Bの全面が水に浸かっていること、タッチスクリーン2Bの全面が所定の割合で水に浸かっていること等を含む。
【0031】
本実施形態では、スマートフォン1は、フロントフェイス1Aにおいて、ベゼル部21がタッチスクリーンディスプレイ2の表面よりも突出している。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2の表面が平面ではない領域を有している。その結果、スマートフォン1は、水とは異なる接触物がタッチスクリーンディスプレイ2の全体を均一に接触し難くすることができる。
【0032】
例えば、スマートフォン1は、利用者の太もも、殿部等の接触物がフロントフェイス1Aの表面全体に押し付けられる場合がある。この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2とベゼル部21との間の段差により、タッチスクリーンディスプレイ2のベゼル部21付近の部分に加わる力を、その中央に加わる力よりも小さくすることができる。この場合、タッチスクリーン2Bの検出値は、ベゼル部21寄りが中央付近よりも小さくなる。このため、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bが表面全体の接触を検出した場合、ベゼル部21寄りの検出値を閾値と比較することで、水に浸かっているのか、接触物が接触しているのかを判別することができる。その結果、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bの検出結果に基づいて、水に浸かっているかを推定する精度を向上させることができる。
【0033】
例えば、図1に示すように、ベゼル部21は、4つの角部を有する場合がある。角部とは、ベゼル部21における2つの部位が交わる部分である。この場合、接触物は、フロントフェイス1Aの表面全体に押し付けられると、タッチスクリーン2Bのベゼル部21の角部付近と接触し難い。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2のベゼル部21の角部付近に加わる接触物による力を、ベゼル部21中央付近の部位に加わる力よりも小さくすることができる。このため、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bの角部付近の検出値に基づいて、水に浸かっているのか、接触物が接触しているのかを判別することもできる。その結果、スマートフォン1は、水に浸かっているかを推定する精度をより一層向上させることができる。
【0034】
図5は、スマートフォン1のブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、スピーカ11と、カメラ12及び13と、コネクタ14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、ジャイロスコープ17と、気圧センサ19とを有する。
【0035】
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、接触を検出する。コントローラ10は、スマートフォン1に対するジェスチャを検出する。具体的には、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bと協働することによって、タッチスクリーン2B(タッチスクリーンディスプレイ2)に対する操作(ジェスチャ)を検出する。
【0036】
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタン3に対する操作を検出する。ボタン3に対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、トリプルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュを含むが、これらに限定されない。
【0037】
ボタン3A〜3Cは、例えば、ホームボタン、バックボタン又はメニューボタンである。ボタン3Dは、例えば、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。ボタン3E及び3Fは、例えば、音量ボタンである。
【0038】
照度センサ4は、スマートフォン1の周囲光の照度を検出する。照度は、光の強さ、明るさ、又は輝度を示す。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、磁界の変化又は超音波の反射波の帰還時間の変化等に基づいて物体の存在を検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。照度センサ4及び近接センサ5は、一つのセンサとして構成されていてもよい。照度センサ4は、近接センサとして用いられてもよい。
【0039】
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によってサポートされる通信方式は、無線通信規格である。無線通信規格として、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。セルラーフォンの通信規格として、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000(Wideband Code Division Multiple Access 2000)、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等を含む。無線通信規格として、さらに、例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等を含む。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
【0040】
レシーバ7及びスピーカ11は、音を出力する出力部の1つの例である。レシーバ7及びスピーカ11は、コントローラ10から送信される音信号を音として出力できる。レシーバ7は、例えば、通話時に相手の声を出力するために用いてもよい。スピーカ11は、例えば、着信音及び音楽を出力するために用いてもよい。レシーバ7及びスピーカ11の一方が、他方の機能を兼ねてもよい。マイク8は、音を入力する入力部の1つの例である。マイク8は、利用者の音声等を音信号へ変換してコントローラ10へ送信できる。
【0041】
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶できる。ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用してもよい。ストレージ9は、記録媒体を含む。記録媒体は、半導体記憶媒体、及び磁気記憶媒体等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、複数の種類の記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。ストレージ9は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。
【0042】
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに画面を表示させ、タッチスクリーン2Bを介して検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は非一過的な記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
【0043】
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、気圧データ9X、及び設定データ9Zを記憶する。気圧データ9Xは、スマートフォン1に作用する気圧を示す情報を含む。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定に関する情報を含む。
【0044】
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供できる。制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を行う機能が含まれる。制御プログラム9Aが提供する機能には、加速度センサ15及び気圧センサ19等を制御することによって、スマートフォン1を所持する利用者の移動、停止等を検出する機能が含まれる。制御プログラム9Aが提供する機能は、算出アプリケーション9B及び電話アプリケーション9C等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
【0045】
制御プログラム9Aは、スマートフォン1(自機)が水に浸かっているかを推定するための機能を提供できる。水に浸かっているかの推定方法については、後述する。
【0046】
気圧データ9Xには、複数の気圧情報を含んでもよい。気圧データ9Xは、時系列的に記憶される。気圧情報は、時間と、気圧といった項目を含む。時間は、気圧センサ19によって気圧を検出した時間を示す。気圧は、気圧センサ19によって検出した大気の圧力の値を示す。
【0047】
設定データ9Zは、タッチスクリーン2Bの検出結果に基づいて、スマートフォン1(自機)が水に浸かっているか否かを推定するための推定条件データを含む。推定条件データは、スマートフォン1が水中から出たことを推定するための条件を含む。推定条件データについては、後述する。
【0048】
コントローラ10は、演算処理装置を含む。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、及びコプロセッサを含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御できる。コントローラ10の各種機能は、コントローラ10の制御に基づいて実現される。
【0049】
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行できる。コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照できる。コントローラ10は、データ及び命令に応じて機能部を制御する。コントローラ10は、機能部を制御することによって、各種機能を実現する。機能部は、例えば、ディスプレイ2A、通信ユニット6、レシーバ7、及びスピーカ11を含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。検出部は、例えば、タッチスクリーン2B、ボタン3、照度センサ4、近接センサ5、マイク8、カメラ12、カメラ13、加速度センサ15、方位センサ16、ジャイロスコープ17、及び気圧センサ19を含むが、これらに限定されない。
【0050】
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を実行できる。
【0051】
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
【0052】
コネクタ14は、他の装置が接続される端子である。コネクタ14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)、ライトピーク(サンダーボルト(登録商標))、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ14は、Dockコネクタのような専用の端子でもよい。コネクタ14に接続される装置は、例えば、外部ストレージ、スピーカ、及び通信装置を含むが、これらに限定されない。
【0053】
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出できる。方位センサ16は、地磁気の向きを検出できる。ジャイロスコープ17は、スマートフォン1の角度及び角速度を検出できる。気圧センサ19は、スマートフォン1に作用する気圧を検出できる。加速度センサ15、方位センサ16、ジャイロスコープ17、及び気圧センサ19の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
【0054】
図4においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。図4においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。図4においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、コネクタ14に接続される読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。非一過的な記憶媒体は、例えば、CD(登録商標)、DVD(登録商標)、Blu−ray(登録商標)等の光ディスク、光磁気ディスク、磁気記憶媒体、メモリカード、及びソリッドステート記憶媒体を含むが、これらに限定されない。
【0055】
図4に示したスマートフォン1の構成は例であり、本発明の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン3の数と種類は図4の例に限定されない。スマートフォン1は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン3A〜3Cに代えて、テンキー配列又はQWERTY配列等のボタンを備えていてもよい。スマートフォン1は、画面に関する操作のために、ボタンを1つだけ備えてもよいし、ボタンを備えなくてもよい。図4に示した例では、スマートフォン1が2つのカメラを備えるが、スマートフォン1は、1つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。図4に示した例では、スマートフォン1が位置及び姿勢を検出するために4種類のセンサを備えるが、スマートフォン1は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよい。あるいは、スマートフォン1は、位置及び姿勢の少なくとも1つを検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。
【0056】
図6を参照しながら、水に浸かっているか否かを推定する例について説明する。図6は、タッチスクリーン2Bにおける検出構成の例を示す図である。図6に示すタッチスクリーン2Bは、検出方式が静電容量方式である。
【0057】
図6に示すように、タッチスクリーン2Bは、複数の第1電極2B1と、複数の第2電極2B2とを含む。複数の第1電極2B1は、タッチスクリーン2Bの長辺方向に延在する電極である。複数の第2電極2B2は、タッチスクリーン2Bの短辺方向に延在する電極である。複数の第1電極2B1と複数の第2電極2B2とは、マトリックス状に交差している。第1電極2B1と第2電極2B2とが交差する部分は、タッチスクリーン2Bの検出点60である。タッチスクリーン2Bは、複数の検出点60を含む。複数の検出点60は、スマートフォン1がタッチスクリーン2Bにおける接触物の接触位置(接触点)を特定する場合に用いられる。複数の検出点60は、マトリックス状に位置している。
【0058】
タッチスクリーン2Bは、導電性の接触物が第1電極2B1と第2電極2B2とに近づくと、当該接触物と電極間に容量結合が発生する。タッチスクリーン2Bは、容量結合が発生した電極間の検出点60の検出値が変化する。図6に示す例では、タッチスクリーン2Bは、接触物の接触点70付近の検出点60の検出値が、他の検出点60の検出値よりも大きくなる。このため、スマートフォン1は、変化した検出点60の検出値に基づいて、タッチスクリーン2Bにおける接触物の接触点70を検出することができる。
【0059】
スマートフォン1が完全に水に浸かっている場合、タッチスクリーン2Bは、その表面全体が水と接触するために、複数の検出点60の全てで検出値が変化する。すなわち、タッチスクリーン2Bは、水中の方が大気中よりも検出値が大きくなる。このため、スマートフォン1は、複数の検出点60の検出結果に基づいて、自機が水に浸かっているかを推定することができる。具体的には、スマートフォン1は、複数の検出点60の全てで検出値が推定条件を満たす場合に、自機が水に浸かっていると推定することができる。
【0060】
例えば、スマートフォン1は、上記のベゼル部21を有する場合、推定方法を変更することができる。具体的には、スマートフォン1は、ベゼル部21における4つの角部付近のタッチスクリーン2Bの検出点60が接触を検出した場合に、自機が水に浸かっていると推定してもよい。
【0061】
設定データ9Zの推定条件データは、第1の条件を示す情報を含む。第1の条件は、自機が水に浸かっていることを推測するための条件を含む。第1の条件は、当該推定に用いる所定の検出点60に対応した条件を含む。第1の条件は、例えば、所定の検出点60に対応した検出閾値、検出範囲、検出した接触点の範囲等を含む。所定の検出点60は、複数の検出点60の全てとしてもよい。所定の検出点60は、複数の検出点60のうちの一部としてもよい。第1の条件は、所定時間当たりの変化範囲、閾値等を含んでもよい。
【0062】
本実施形態では、第1の条件は、複数の検出点60で接触を検出した場合に、水に浸かっていると推定するための条件を含む。例えば、自機が水中である場合、タッチスクリーン2Bは、複数の検出点60が接触を検出する。しかし、自機が水没せずに、表面に水が付いた場合、タッチスクリーン2Bは、複数の検出点60のうちの一部で接触を検出する。このため、第1の条件は、複数の検出点60のうち一部で接触を検出していない場合に、水に浸かっていないと推定するための条件を含む。
【0063】
推定条件データは、第2の条件を示す情報を含む。第2の条件は、自機が水中から出たことを推測するための条件を含む。第2の条件は、水中から出たことの推定に用いる所定の検出点60に対応した条件である。第2の条件は、例えば、所定の検出点60に対応した検出閾値、検出範囲等を含む。所定の検出点60は、複数の検出点60の全てとしてもよい。所定の検出点60は、複数の検出点60のうちの一部としてもよい。第2の条件は、所定時間当たりの変化範囲を含んでもよい。
【0064】
スマートフォン1は、水に浸かっている場合、タッチスクリーン2Bを介してジェスチャを検出することができない。このため、スマートフォン1は、自機が水に浸かっていると推定した後、タッチスクリーン2Bで動作させる第1電極2B1及び第2電極2B2を制限することできる。例えば、スマートフォン1は、ベゼル部21寄りの電極のみを動作させることができる。例えば、スマートフォン1は、タッチスクリーン2の中央付近を通る電極のみを動作させることができる。その結果、スマートフォン1は、自機が水に浸かっている場合の消費電力を低減させることができる。
【0065】
以下の説明では、推定条件データの第1の条件及び第2の条件は、スマートフォン1が推定に用いる検出点60とその出力値の出力範囲を含む場合について説明する。第2の条件は、推定に用いる検出点60を、水中の場合に動作させる電極に対応した検出点60としている。具体的には、第2の条件は、スマートフォン1が推定に用いる検出点60を、ベゼル部21寄りの検出点60として指定している。
【0066】
図7を参照しながら、スマートフォン1による水に浸かっているかの推定に関する制御の処理手順について説明する。図7は、スマートフォン1による制御の例の処理手順を示すフローチャートである。図7に示す処理手順は、コントローラ10が制御プログラム9Aを実行することによって実現される。
【0067】
図7に示すように、スマートフォン1のコントローラ10は、ステップS101として、タッチスクリーン2Bの検出結果を取得する。具体的には、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bの第1電極2B1及び第2電極2B2をスキャンする。コントローラ10は、複数の検出点60のうちの全ての出力値を検出結果として取得することができる。なお、コントローラ10は、出力値が変化した検出点60と、その出力値を示す検出結果を取得することもできる。
【0068】
コントローラ10は、ステップS102として、ステップS101で取得した検出結果と推定条件データの第1の条件とに基づいて、自機が水に浸かっているかを推定する。具体的には、コントローラ10は、第1の条件が指定する検出点60の出力値が、第1の条件の出力範囲である場合に、自機が水に浸かっていると推定する。コントローラ10は、第1の条件が指定する検出点60の出力値が、第1の条件の出力範囲でない場合に、自機が水に浸かっていないと推定する。コントローラ10は、複数の検出点60のうち一部で接触を検出していない場合に、自機が水に浸かっていないと推定する。
【0069】
コントローラ10は、自機が水に浸かっていると推定した場合(ステップS103でYes)、処理をステップS104に進める。コントローラ10は、ステップS104として、水中に対応した動作モードに移行する。水中に対応した動作モードでは、コントローラ10は、水に浸かったことを判定するために動作させるタッチスクリーン2Bの第1電極2B1及び第2電極2B2の数を減らす。コントローラ10は、水中では提供できない機能を停止する。
【0070】
コントローラ10は、ステップS105として、タッチスクリーン2Bの検出結果を取得する。本実施形態では、コントローラ10は、複数の検出点60のうち、ベゼル部21に近い検出点60の検出値を検出結果として取得する。
【0071】
コントローラ10は、ステップS106として、ステップS105で取得した検出結果と推定条件データの第2の条件とに基づいて、自機が水中から出たかを推定する。具体的には、コントローラ10は、第2の条件が指定する検出点60の出力値が、第2の条件の出力範囲である場合に、水中から出たと推定する。
【0072】
コントローラ10は、自機が水中から出ていないと推定した場合(ステップS107でNo)、既に説明したステップS105以降の処理を再実行する。
【0073】
コントローラ10は、自機が水中から出たと推定した場合(ステップS107でYes)、処理をステップS108に進める。コントローラ10は、ステップS108として、水中に対応した動作から通常の動作モードに移行する。通常の動作モードでは、コントローラ10は、水中に対応する動作モードである場合に制限した機能を解除する。
【0074】
コントローラ10は、ステップS109として、終了するかを判定する。例えば、コントローラ10は、スマートフォン1の電源オフの操作を検出した場合に、終了すると判定する。コントローラ10は、終了ではないと判定した場合(ステップS109でNo)、ステップS101に戻り、処理を再実行する。コントローラ10は、終了であると判定した場合(ステップS109でYes)、図7に示す処理手順を終了させる。
【0075】
コントローラ10は、自機が水に浸かっていないと推定した場合(ステップS103でNo)、処理を既に説明したステップS109に進める。コントローラ10は、終了ではないと判定した場合(ステップS109でNo)、処理をステップS101に戻して再実行する。コントローラ10は、終了であると判定した場合(ステップS109でYes)、図7に示す処理手順を終了させる。
【0076】
図7に示す処理手順では、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bの検出点60の出力値に基づいて水に浸かっていることを推定する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bの検出結果に基づいて接触点を検出し、接触点がタッチスクリーン2Bの全体である場合に、水に浸かっていると推定することもできる。
【0077】
本実施形態では、スマートフォン1は、推定条件データの第2の条件を用いて、自機が水中から出たかを推測する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、スマートフォン1は、第2の条件を用いずに、推定条件データの第1の条件を逸脱した場合に、自機が水中から出たと推定することもできる。例えば、スマートフォン1は、水中から出たことを推定しなくてもよい。
【0078】
本出願の開示する実施形態は、発明の要旨及び範囲を逸脱しない範囲で変更することができる。さらに、本出願の開示する実施形態及びその変形例は、適宜組み合わせることができる。例えば、上記の実施形態は、以下のように変形してもよい。
【0079】
例えば、図5に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと結合されていてもよい。
【0080】
上記の実施形態において、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2の短手方向における断面が、自機の外部に向かって凸状となる場合について説明したが、これに限定されない。例えば、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2の短手方向における断面を、自機の内部に向かった凸状としてもよい。
【0081】
上記の実施形態において、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2の表面がカーブしている場合について説明したが、これに限定されない。例えば、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bとベゼル部21とが段差を有する場合、タッチスクリーンディスプレイ2の表面を平面としてもよい。
【0082】
上記の実施形態では、タッチスクリーン2Bを備える携帯装置の例として、スマートフォン1について説明したが、添付の請求項に係る携帯装置は、スマートフォンに限定されない。添付の請求項に係る携帯装置は、スマートフォン以外の携帯電子機器であってもよい。携帯電子機器は、例えば、モバイルフォン、タブレット、携帯型パソコン、デジタルカメラ、スマートウォッチ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、及びゲーム機を含むが、これに限定されない。
【0083】
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。
【符号の説明】
【0084】
1 スマートフォン
2 タッチスクリーンディスプレイ
2A ディスプレイ
2B タッチスクリーン
3 ボタン
4 照度センサ
5 近接センサ
6 通信ユニット
7 レシーバ
8 マイク
9 ストレージ
9A 制御プログラム
9X 気圧データ
9Z 設定データ
10 コントローラ
11 スピーカ
12、13 カメラ
14 コネクタ
15 加速度センサ
16 方位センサ
17 ジャイロスコープ
19 気圧センサ
20 ハウジング
21 ベゼル部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7