特開2017-185942(P2017-185942A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-185942(P2017-185942A)
(43)【公開日】2017年10月12日
(54)【発明の名称】車両用表示装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 16/02 20060101AFI20170919BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20170919BHJP
   B60R 11/02 20060101ALI20170919BHJP
   B60R 11/04 20060101ALI20170919BHJP
   B60K 35/00 20060101ALI20170919BHJP
   G06F 3/0346 20130101ALI20170919BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20170919BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20170919BHJP
【FI】
   B60R16/02 630Z
   G09G5/00 550C
   G09G5/00 510G
   G09G5/00 510H
   B60R11/02 C
   B60R11/04
   B60K35/00 A
   G06F3/0346 422
   G06F3/0481 150
   G06F3/01 570
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2016-77320(P2016-77320)
(22)【出願日】2016年4月7日
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104765
【弁理士】
【氏名又は名称】江上 達夫
(74)【代理人】
【識別番号】100099645
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 晃司
(74)【代理人】
【識別番号】100107331
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 聡延
(72)【発明者】
【氏名】酒井 義剛
(72)【発明者】
【氏名】佐竹 俊哉
【テーマコード(参考)】
3D020
3D344
5B087
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
3D020BA04
3D020BA20
3D020BB01
3D020BC02
3D020BE02
3D020BE03
3D344AA16
3D344AA30
3D344AB01
3D344AC25
3D344AD13
5B087AA07
5B087AA09
5B087BC32
5C182AA04
5C182AA05
5C182AB25
5C182AC35
5C182BA01
5C182BA14
5C182BA66
5C182BA75
5C182CB13
5C182CB14
5C182CB47
5C182CC27
5C182DA65
5E555AA02
5E555AA27
5E555AA64
5E555BA23
5E555BB23
5E555BC01
5E555BE16
5E555CA42
5E555CB66
5E555DA11
5E555DB03
5E555DC57
5E555EA22
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】形成された可視像に起因して、運転者が運転姿勢を崩すことを抑制する。
【解決手段】車両用表示装置(10)は、車両の車室(1)内に可視像を形成することにより画面を表示する表示手段(11、12)と、車両の運転者の手の動きを検知するセンサ(14)と、センサにより運転者の手による画面の操作動作が検知された場合、可視像の形成位置が運転者に近づくように表示手段を制御する制御手段(13)と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の車室内に可視像を形成することにより画面を表示する表示手段と、
前記車両の運転者の手の動きを検知するセンサと、
前記センサにより前記手による前記画面の操作動作が検知された場合、前記可視像の形成位置が前記運転者に近づくように前記表示手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする車両用表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用表示装置に関し、特に車両の車室内に浮遊する可視像を表示する車両用表示装置の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の装置として、例えば、特定された表示シーンに対応する表示情報を、該特定された表示シーンに対応する車室内の位置に可視像を表示する装置が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−078623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の装置では、運転者(即ち、ユーザ)の手の位置が、操作用と定められた所定の可視像の表示位置である場合に、該可視像に対する仮想タッチ操作として検知され、対応する制御内容が実施される。しかしながら、特許文献1に記載の装置では、仮想タッチ操作に伴い、運転者の運転姿勢が崩れる可能性があるという技術的問題点がある。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、形成された可視像に起因して、運転者が運転姿勢を崩すことを抑制することができる車両用表示装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の車両用表示装置は、上記課題を解決するために、車両の車室内に可視像を形成することにより画面を表示する表示手段と、前記車両の運転者の手の動きを検知するセンサと、前記センサにより前記手による前記画面の操作動作が検知された場合、前記可視像の形成位置が前記運転者に近づくように前記表示手段を制御する制御手段と、を備える。
【0007】
本発明の車両用表示装置によれば、可視像の形成位置(即ち、表示された画面)が運転者に近づくので、運転者は、例えば胴体を動かすことなく、可視像の形成位置に手を届かせる。従って、当該車両用表示装置によれば、形成された可視像に起因して、運転者が運転姿勢を崩すことを抑制することができる。ここで、「画面の操作動作」は、例えば形成された可視像に向かって手を伸ばす等、運転者の操作意思を推定可能な動作を意味する。
【0008】
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための形態から明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係る車両用表示装置の概要を示す概略構成図である。
図2】実施形態に係る表示位置変更処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の車両用表示装置に係る実施形態について図1及び図2を参照して説明する。当該車両用表示装置は、車両の車室内に浮遊する可視像を形成することにより画面を表示する。表示原理については、例えば特開2003−233339号公報及び特開2007−206588号公報に詳説されている。以下の実施形態では、可視像を形成するための詳細な構成についての図示及び説明は割愛し、主に、可視像の形成位置(即ち、画面の表示位置)の変更処理について説明する。
【0011】
(表示装置の構成)
実施形態に係る車両用表示装置の構成について、図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係る車両用表示装置の概要を示す概略構成図である。
【0012】
図1において、車両用表示装置10は、ディスプレイ11と、車両の車室1内の任意の位置に、ディスプレイ11に表示された画像(即ち、実像(図1では、黒丸及び黒三角を含む画像))に対応する可視像(即ち、虚像)を形成する空中結像素子12と、ディスプレイ11を制御する制御部13と、センサ14と、を備えて構成されている。
【0013】
当該車両用表示装置10により表示される画面には、例えばオーディオ操作用の画面、拡大・縮小可能な地図画面等の操作可能な画面が含まれている。当該車両用表示装置10が、どのような状況でどのような画面を表示するかは、適宜設定されてよい。
【0014】
ここで特に、ディスプレイ11及び空中結像素子12間の距離に応じて、可視像の形成位置が変化する。具体的には、ディスプレイ11及び空中結像素子12間の距離が離れるほど(即ち、ディスプレイ11が図中の矢印下向きに移動するほど)、可視像の形成位置は運転者に近づく。他方、ディスプレイ11及び空中結像素子12間の距離が近づくほど(即ち、ディスプレイ11が図中の矢印上向きに移動するほど)、可視像の形成位置は運転者から遠ざかる。
【0015】
本実施形態では、制御部13により、ディスプレイ11が空中結像素子12に近づけられたり、ディスプレイ11が空中結像素子12から遠ざけられたりすることによって、ディスプレイ11及び空中結像素子12間の距離が変更される。尚、空中結像素子12の位置は固定されている。
【0016】
センサ14は、例えば車室1の天井に取り付けられている。センサ14は、カメラを有し、運転者の手の動きを検知する。手の動きの検知には、例えばカメラにより撮像された画像に対し所定の画像処理を施す等、既存の技術を適用可能であるので、その詳細についての説明は割愛する。センサ14は特に、例えば可視像に向かって手を伸ばす等の、運転者による画面の操作意思を推定可能な動作である操作動作を検知した場合、操作動作を検知した旨を示す信号を、制御部13に送信する。
【0017】
(表示位置変更処理)
次に、上述の如く構成された車両用表示装置10が実施する表示位置変更処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0018】
図2において、車両用表示装置10の制御部13は、エンジンONを検知した後(ステップS101)、ディスプレイ11を点灯させる(ステップS102)。この結果、ディスプレイ11に表示された画像に対応する可視像が車室1内に形成される。このとき、ディスプレイ11の位置は初期値であり、ディスプレイ11及び空中結像素子12間の距離は比較的近い。従って、可視像の形成位置は、運転者から比較的離れた位置となる。
【0019】
尚、車両が、駆動源としてエンジンのみを備える車両(所謂コンベンショナル車)である場合、「エンジンON」は「イグニッションON」に相当する。車両が、ハイブリッド車両又は電気自動車である場合、「エンジンON」は「Ready ON」に相当する。
【0020】
次に、制御部13は、センサ14により運転者の手の動きが検知されたか否かを判定する(ステップS103)。ここで、制御部13は、センサ14から操作動作を検知した旨を示す信号を受信した場合に、センサ14により運転者の手の動きが検知されたと判定する。従って、センサ14により運転者の手の動きが検知されたと判定される場合には、典型的には、操作可能な画面に相当する可視像が車室1内に形成される。
【0021】
ステップS103の判定の結果、センサ14により運転者の手の動きが検知されていないと判定された場合(ステップS103:No)、制御部13は、再びステップS103の処理を行う。つまり、制御部13は、センサ14により運転者の手の動きが検知されるまで待機状態となる。
【0022】
他方、ステップS103の判定の結果、センサ14により運転者の手の動きが検知されたと判定された場合(ステップS103:Yes)、制御部13は、例えばセンサ14のカメラにより撮像された画像等に基づいて、運転者の手と空中結像素子12との間の距離(a)を算出する(ステップS104)。距離(a)の算出方法には、既存の技術を適用可能であるので、その詳細についての説明は割愛する。
【0023】
次に、制御部13は、ディスプレイ11及び空中結像素子12間の距離が、算出された距離(a)となるように、ディスプレイ11の位置を変更する。つまり、制御部13は、ディスプレイ11が空中結像素子12から距離(a)だけ離れた位置になるように、ディスプレイ11の位置を変更する。その後、制御部13は、ディスプレイ11を変更後の位置で固定する。(ステップS105)。この結果、運転者の手の近傍に可視像が形成されることとなる。
【0024】
次に、制御部13は、運転者による画面操作(即ち、可視像の形成により表示される画面の操作)が完了した後(ステップS106)、エンジンONの状態が継続されているか否かを判定する(ステップS107)。尚、運転者による画面操作の検知方法には、既存の技術を適用可能であるので、その詳細についての説明は割愛する。
【0025】
ステップS107の判定の結果、エンジンONの状態が継続されていると判定された場合(ステップS107:Yes)、制御部13は、ステップS102の処理を実施する。この結果、可視像が運転者から離れた位置に形成されるので、該可視像が運転の妨げになることはない。この場合、制御部13は、ディスプレイ11を一旦消灯し、所定時間経過後に該ディスプレイ11を点灯してもよいし、ディスプレイ11を点灯したままでもよい。
【0026】
他方、ステップS107の判定の結果、エンジンONではないと判定された場合(ステップS107:No)、制御部13は、ディスプレイ11を消灯する(ステップS108)。
【0027】
(技術的効果)
当該車両用表示装置10では、センサ14により運転者の操作動作が検知された場合(即ち、運転者が、可視像が形成されることにより表示される画面の操作を望んでいると推定される場合)に、制御部13により運転者の手の近傍に可視像が形成されるようにディスプレイ11の位置が変更される。従って、運転者は、例えば胴体を傾ける等、運転姿勢を大きく崩すことなく、可視像の形成により表示される画面の操作を行うことができる。つまり、当該車両用表示装置10は、可視像の形成により表示される画面に起因して、運転者が運転姿勢を崩すことを抑制することができる。
【0028】
実施形態に係る「ディスプレイ11」及び「空中結像素子12」は、本発明に係る「表示手段」の一例である。実施形態に係る「制御部13」は、本発明に係る「制御手段」の一例である。
【0029】
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う車両用表示装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0030】
1…車室、10…車両用表示装置、11…ディスプレイ、12…空中結像素子、13…制御部、14…センサ
図1
図2