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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-212355(P2017-212355A)
(43)【公開日】2017年11月30日
(54)【発明の名称】コイル装置
(51)【国際特許分類】
   H01F 27/29 20060101AFI20171102BHJP
   H01F 27/06 20060101ALI20171102BHJP
   H01F 5/02 20060101ALI20171102BHJP
   H01F 27/28 20060101ALI20171102BHJP
【FI】
   H01F15/10 N
   H01F15/02 F
   H01F5/02 B
   H01F15/10 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2016-105017(P2016-105017)
(22)【出願日】2016年5月26日
(71)【出願人】
【識別番号】000003067
【氏名又は名称】TDK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】小林 一三
(72)【発明者】
【氏名】北島 伸夫
【テーマコード(参考)】
5E070
【Fターム(参考)】
5E070AA11
5E070AB01
5E070BA08
5E070EA09
5E070EB01
(57)【要約】
【課題】実装面積を低減することが可能なコイル装置を提供すること。
【解決手段】コイル部70が形成される筒部22と、筒部22の巻軸方向の両側にそれぞれ形成される端子台24,26とを持つボビン20と、コイル部70を構成する複数のワイヤ72が接続される複数の端子40a〜42cと、を有するコイル装置である。端子台24,26は、長手方向に沿ってコイル部70の外形から外側に飛び出している延長部分30b,30c,32b,32cとを有する。端子台の実装面から反実装面の方向に向かう少なくとも1つのワイヤ72を案内する主縦案内溝34a〜34cが形成してある。延長部分の反実装面30b,30c,32b,32cには、主縦案内溝34a〜34cに通されたワイヤ72を延長部分の長手方向に沿って、延長部分に固定してある端子40b,40c,42b,42cまで案内する主横案内溝36a〜36dが形成してある。
【選択図】図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイル部が形成される筒部と、前記筒部の巻軸方向の両側にそれぞれ形成される端子保持部とを持つボビンと、
前記コイル部を構成する複数のワイヤが接続される複数の端子と、
を有するコイル装置であって、
前記端子保持部は、前記コイル部の巻軸に対して交差する方向に長い形状を持ち、前記端子保持部の長手方向に沿って前記コイル部の外形の範囲内に位置する中央部分と、前記端子保持部の長手方向に沿って前記コイル部の外形から外側に飛び出している延長部分とを有し、
前記中央部分の実装面および前記延長部分の実装面には、それぞれ、複数の前記端子の内の少なくとも1つが固定してあり、
前記中央部分または前記延長部分には、前記実装面から反実装面の方向に向かう少なくとも1つの前記ワイヤを案内する主縦案内溝が形成してあり、
前記延長部分の反実装面には、前記主縦案内溝に通された前記ワイヤを前記延長部分の長手方向に沿って、前記延長部分に固定してある端子まで案内する主横案内溝が形成してあることを特徴とするコイル装置。
【請求項2】
前記主縦案内溝と前記主横案内溝とが繋がっている請求項1に記載のコイル装置。
【請求項3】
前記中央部分の前記実装面には、当該中央部分に固定してある端子の接続部に案内するように、前記端子保持部の長手方向に交差する方向に沿って幅案内溝が形成してあり、前記端子保持部の長手方向に沿った溝が形成されていない請求項1または2に記載のコイル装置。
【請求項4】
前記幅案内溝の方向と前記主縦案内溝の方向と前記主横案内溝の方向とが、相互に三次元的に交差する方向である請求項3に記載のコイル装置。
【請求項5】
前記延長部分の側面には、前記ワイヤを前記主横案内溝から前記端子の接続部に向かわせる補助縦案内溝が形成してある請求項1〜4のいずれかに記載のコイル装置。
【請求項6】
前記延長部分には、前記主縦案内溝が形成してあり、前記延長部分の実装面には、前記ワイヤを前記中央部分から前記主縦案内溝に向かわせる副横案内溝が形成してある請求項1〜5のいずれかに記載のコイル装置。
【請求項7】
前記ボビンの筒部の内部に装着される中脚部を少なくとも有するコア部をさらに有する請求項1〜6のいずれかに記載のコイル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばトランスなどとして用いられるコイル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
トランスとしては、たとえば下記に示す特許文献1に示すものが知られている。この特許文献1に示すように、複数の一次巻線と複数の二次巻線とが、同一のボビン筒部に巻回される場合には、複数の端子が取り付けられる端子台(端子取付部)の長さが、ボビン筒部(コイル部)の外形を超えて長くなる。
【0003】
そのような場合には、コイル部に巻回してある一次巻線または二次巻線を構成するワイヤのリード端を、端子台の延長部分(コイル部よりも外側にはみ出している部分)の端子まで案内する必要がある。このために、ワイヤのリード端を延長部分の端子まで案内する横案内溝を、端子台の実装面側表面に、端子台の長手方向に沿って形成している。
【0004】
従来のトランスでは、端子台の実装面側表面に、端子台の長手方向に沿って横案内溝を形成しているため、その横案内溝を形成する厚みが、端子を取り付けるための厚みにプラスして、端子台の厚み(幅)が厚くなる。そのために、トランスなどのコイル装置の実装面積が大きくなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−129776号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、実装面積を低減することが可能なコイル装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るコイル装置は、
コイル部が形成される筒部と、前記筒部の巻軸方向の両側にそれぞれ形成される端子保持部とを持つボビンと、
前記コイル部を構成する複数のワイヤが接続される複数の端子と、
を有するコイル装置であって、
前記端子保持部は、前記コイル部の巻軸に対して交差する方向に長い形状を持ち、前記端子保持部の長手方向に沿って前記コイル部の外形の範囲内に位置する中央部分と、前記端子保持部の長手方向に沿って前記コイル部の外形から外側に飛び出している延長部分とを有し、
前記中央部分の実装面および前記延長部分の実装面には、それぞれ、複数の前記端子の内の少なくとも1つが固定してあり、
前記中央部分または前記延長部分(それらの境界付近も含む)には、前記実装面から反実装面の方向に向かう少なくとも1つの前記ワイヤを案内する主縦案内溝が形成してあり、
前記延長部分の反実装面には、前記主縦案内溝に通された前記ワイヤを前記延長部分の長手方向に沿って、前記延長部分に固定してある端子まで案内する主横案内溝が形成してあることを特徴とする。
【0008】
本発明のコイル装置では、コイル部を構成する複数のワイヤの内の少なくとも1つは、主縦案内溝から反実装面側に案内され、反実装面側の延長部分の表面に形成してある主横案内溝を通して、延長部分の端子まで案内されて接続される。そのため、端子保持部の実装面側には、長手方向に沿って主横案内溝を形成する必要がなくなる。その結果、実装面に端子が取り付けられる最小限の厚みで、端子保持部を設計することが可能になり、端子保持部の厚み(幅)を小さくすることが可能になり、実装面積を低減することができる。
【0009】
好ましくは、前記主縦案内溝と前記主横案内溝とが繋がっている。その場合には、主縦案内溝から主横案内溝にワイヤを導きやすくなる。
【0010】
前記中央部分の前記実装面には、当該中央部分に固定してある端子の接続部に案内するように、前記端子保持部の長手方向に交差する方向に沿って幅案内溝が形成してあっても良く、端子保持部の長手方向に沿った溝が形成されていないことが好ましい。このように構成することで、中央部分において、端子との接続が容易になると共に、端子保持部の厚みを低減することができる。
【0011】
好ましくは、前記幅案内溝の方向と前記主縦案内溝の方向と前記主横案内溝の方向とが、相互に三次元的に交差する方向である。このような溝の立体交差を形成することで、端子保持部の厚みを低減することが容易になる。
【0012】
前記延長部分の側面には、前記ワイヤを前記主横案内溝から前記端子の接続部に向かわせる補助縦案内溝が形成してあっても良い。このように構成することで、各端子への各ワイヤのリード部の接続が容易になる。
【0013】
前記延長部分には、前記主縦案内溝が形成してあり、前記延長部分の実装面には、前記ワイヤを前記中央部分から前記主縦案内溝に向かわせる副横案内溝が形成してあっても良い。延長部分の実装面には、端子と端子との間の間隔が広くなる部分が形成されることがあり、そのような部分には、端子を取り付ける必要がないため、副横案内溝を形成しても、保持部の厚みが大きくなることはない。
【0014】
好ましくは、前記ボビンの筒部の内部に装着される中脚部を少なくとも有するコア部をさらに有する。ボビンの筒部にコア部の中脚部が通されることで、コイル装置の磁気特性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1A図1Aは本発明の一実施形態に係るトランスの概略斜視図である。
図1B図1B図1Aに示すカバー板を取り除きコイル部を二点鎖線で示すトランスの概略斜視図である。
図1C図1C図1Aに示すIC−IC線に沿う断面斜視図である。
図2図2図1Aに示すトランスの分解斜視図である。
図3図3図1Bに示すトランスの平面図である。
図4図4図3に示すトランスの背面図である。
図5図5図1Bに示すトランスの底面側斜視図である。
図6図6図5に示すトランスを異なる角度から見た底面側斜視図である。
図7図7図1Bに示すトランス(コア部とカバー板を省略)を背面側から見た概略斜視図である。
図8図8はカバー板を取り除きコア部を二点鎖線で示す本発明の他の実施形態に係るトランスの概略斜視図である。
図9図9図8に示すトランスの平面図である。
図10図10図9に示すトランスの底面図である。
図11図11図8に示すトランスの底面側斜視図である。
図12図12図11に示すトランスを異なる角度から見た底面側斜視図である。
図13図13図8に示すトランスを背面側から見た概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
【0017】
第1実施形態
図1Aに示すように、本発明の一実施形態に係るコイル装置としてのトランス10は、ボビン20と、コア部50と、カバー板80とを有する。
【0018】
図2に示すように、ボビン20は、コイル部70を構成する複数のワイヤ72がそれぞれ絶縁されて巻回してある筒部22を有する。筒部22のY軸方向の両端部には、それぞれ第1端子台(第1端子取付部)24と第2端子台(第2端子取付部)26とが一体に形成してある。これらの端子台24および26は、本実施形態では、X軸方向に長手方向を持ち、筒部22の貫通孔23を塞がないように、筒部22のY軸方向の両端にそれぞれ一体成形してある鍔部28a,28bのZ軸方向の下部に一体的に成形してある。
【0019】
なお、本実施形態の図面では、X軸、Y軸およびZ軸は、相互に垂直であり、Y軸が、コイル部70の軸芯の方向に平行であり、X軸は、端子台24および26の長手方向に平行であり、Z軸は、実装面から反実装面に向かう高さ方向に平行である。
【0020】
鍔部28aと鍔部28bとの間に位置する筒部22の途中位置には、単一または複数の鍔部28cが筒部22と一体に成形してあっても良い。鍔部28cは、周方向に沿って不連続であっても良く、鍔部28cの周方向の途中には、図2に示すように、Z軸の上方向では一箇所の切欠きが形成してあり、図4に示すように、Z軸方向の下位置では、3箇所または複数箇所の切欠き28dが形成してあってもよい。
【0021】
図2に示すように、筒部22のY軸方向の両端部にそれぞれ一体に成形してある鍔部28a,28bのZ軸方向の上端部には、それぞれ係合凸部29aと、そのX軸方向の両側に位置する一対の挟持凸部29bとが一体に形成してある。これらの凸部29aおよび29bは、それぞれの鍔部28a,28bのY軸方向の端面からY軸方向に突出するように形成してある。
【0022】
係合凸部28aは、カバー板80のY軸方向の両側に形成してある取付リング82の係合孔84に着脱可能に係合する。これらの取付リング82は、カバー板80からZ軸方向の下側に突出するように形成してある。挟持凸部29bは、取付リング82の係合孔84に係合凸部が嵌合した場合に、取付リング82をX軸方向の両側から挟み込み、取付リング82に対して特別な力を加えない限りは、取付カバー80は、ボビン20の上から外せないようになっている。
【0023】
取付カバー80の上面は、平坦面であり、完成した製品としてのトランス10を移動させるための吸着ノズルの先端に吸着可能になっている。取付カバー80およびボビン20は、それぞれ絶縁部材で構成されることが好ましいが、必ずしも同一の素材で構成する必要はない。
【0024】
ボビン20は、たとえば射出成形により成形され、その素材としては、特に限定されないが、たとえばPBT、PET、LCP、PA、あるいは耐熱性などの観点からフェノール樹脂などで構成される。取付カバー80も、ボビン20と同様な材質で構成されることができるが、単純な形状であるために、樹脂以外の絶縁性部材、たとえばセラミック、紙などで構成してもよい。成形が可能であれば、ボビン20も、樹脂以外の絶縁性部材で構成してもよい。
【0025】
ボビン20には、後述する端子40a〜40cおよび42a〜42cが、インサート成形してあるが、これらの端子は、ボビン20と共にインサート成形することなく、成形後のボビンに対して、圧入や接着などの手段で固定してもよい。
【0026】
ボビン20に形成してある筒部22の貫通孔23には、コア部50の中脚部54aおよび54bが、Y軸方向の両側から挿入される。コア部50は、本実施形態では、第1分割コア50aと第2分割コア50bとから構成してある。第1分割コア50aは、X軸およびZ軸を含む平面に平行な板状部52aと、板状部52aのX軸方向の略中央部分からY軸方向に突出する中脚部54aとを有する。中脚部54aのX軸方向の両側で板状部52aのX軸方向両端部には、中脚部54aから所定間隔で離れて外脚部56aがY軸方向に突出している。板状部52aからの中脚部54aの突出高さと、外脚部56aの突出高さとは、略同一である。
【0027】
板状部52aのX軸方向の中央でZ軸方向の上端には、切欠部53aが形成してあり、切欠部53aは、中脚部54aの付け根部分近くまで形成してある。切欠き部53aは、カバー板80の取付リング82がコア50aに干渉しないように設けられる。
【0028】
第2分割コア50bは、X軸およびZ軸を含む平面に平行な板状部52bと、板状部52bのX軸方向の略中央部分からY軸方向に突出する中脚部54bとを有する。中脚部54bのX軸方向の両側で板状部52bのX軸方向両端部には、中脚部54bから所定間隔で離れて外脚部56bがY軸方向に突出している。板状部52bからの中脚部54bの突出高さと、外脚部56bの突出高さとは、略同一である。
【0029】
板状部52bのX軸方向の中央でZ軸方向の上端には、切欠部53bが形成してあり、切欠部53bは、中脚部54bの付け根部分近くまで形成してある。切欠き部53bは、カバー板80の取付リング82がコア50bに干渉しないように設けられる。
【0030】
前述したように、各コア50a,50bの中脚部54a,54bは、ボビン20の筒部22の貫通孔23に、Y軸方向の両側から差し込まれ、中脚部54a,54bの先端が突き合わされる。なお、コア部50の性能を調整するために、中脚部54a,54bの先端同士には、ギャップを持たせても良い。また、各コア50a,50bの外脚部56a,56bは、本実施形態では、コイル部70、すなわち鍔部28a〜28cのX軸方向の両側を囲むように、それらの先端同士が突き合わされる。
【0031】
コア50a,50bは、特に限定されないが、それぞれ、磁性体であり、フェライト組成物、金属組成物、それらと樹脂との複合組成物などで構成され、圧縮成形後の焼成、射出成形後の焼成、あるいは一般的な圧粉成形などの方法により製造される。
【0032】
図1Bに示すように、第1端子台24は、コイル部70の巻軸と平行なY軸に対して交差するX軸方向に長い形状を持ち、その長手方向に沿ってコイル部70の外形の範囲内に位置する中央部分30aと、長手方向に沿ってコイル部70の外形からX軸方向の外側に飛び出している延長部分30b,30cとを有する。中央部分30aの実装面24aには、1つ以上、図示では3つの中央側端子40aが実装面24aからZ軸方向に突出すると共にY軸方向に折り曲げて固定してある。
【0033】
図1Bで左側の延長部分30bの実装面24aには、1つ以上、図示では3つの延長側端子40bが実装面24aからZ軸方向に突出すると共にY軸方向に折り曲げて固定してある。また、図1Bで右側の延長部分30cの実装面24aには、1つ以上、図示では2つの延長側端子40cが実装面24aからZ軸方向に突出すると共にY軸方向に折り曲げて固定してある。
【0034】
各中央側端子40aは、それぞれ、そのZ軸方向の上部で、第1端子台24の外側面24cからY軸方向に突出している中央側端子接続片41aに電気的に接続してある。本実施形態では、各中央側端子40aは、それぞれ、中央側端子接続片41aと一体成形してある略U字形の金属製端子片などで構成される。略U字形の金属製端子片を、中央部分30aの実装面24aの近くにインサート成形することで、中央側端子40aと中央側端子接続片41aとの複数対が、中央部分30aに固定される。
【0035】
各延長側端子40b,40cは、それぞれ、そのZ軸方向の上部で、第1端子台24の側面24cからY軸方向に突出している延長側端子接続片41b,41cに電気的に接続してある。本実施形態では、各延長側端子40b,40cは、それぞれ、延長側端子接続片41b,41cと一体成形してある略U字形の金属製端子片などで構成される。略U字形の金属製端子片を、各延長部分30b,30cの実装面24aの近くにインサート成形することで、延長側端子40b,40cと延長側端子接続片41b,41cとの複数対が、延長部分30b,30cに固定される。
【0036】
図7に示すように、第2端子台26は、コイル部70の巻軸と平行なY軸に対して交差するX軸方向に長い形状を持ち、その長手方向に沿ってコイル部70の外形の範囲内に位置する中央部分32aと、長手方向に沿ってコイル部70の外形からX軸方向の外側に飛び出している延長部分32b,32cとを有する。中央部分32aの実装面26aには、1つ以上、図示では2つの中央側端子42aが実装面26aからZ軸方向に突出すると共にY軸方向に折り曲げて固定してある。
【0037】
図7で左側の延長部分32cの実装面26aには、1つ以上、図示では2つの延長側端子42cが実装面26aからZ軸方向に突出すると共にY軸方向に折り曲げて固定してある。また、図7で右側の延長部分32bcの実装面26aには、1つ以上、図示では2つの延長側端子42bが実装面26aからZ軸方向に突出すると共にY軸方向に折り曲げて固定してある。
【0038】
各中央側端子42aは、それぞれ、そのZ軸方向の上部で、第2端子台26の外側面26cからY軸方向に突出している中央側端子接続片43aに電気的に接続してある。本実施形態では、各中央側端子42aは、それぞれ、中央側端子接続片43aと一体成形してある略U字形の金属製端子片などで構成される。略U字形の金属製端子片を、中央部分32aの実装面26aの近くにインサート成形することで、中央側端子42aと中央側端子接続片43aとの複数対が、中央部分32aに固定される。
【0039】
各延長側端子42b,42cは、それぞれ、そのZ軸方向の上部で、第2端子台26の側面26cからY軸方向に突出している延長側端子接続片43b,43cに電気的に接続してある。本実施形態では、各延長側端子42b,42cは、それぞれ、延長側端子接続片43b,43cと一体成形してある略U字形の金属製端子片などで構成される。略U字形の金属製端子片を、各延長部分32b,32cの実装面26aの近くにインサート成形することで、延長側端子42b,42cと延長側端子接続片43b,43cとの複数対が、延長部分32b,32cに固定される。
【0040】
本実施形態では、これらの接続片41a〜41cおよび43a〜43cを含む端子40a〜40cおよび42a〜42cは、特に限定されないが、たとえば銅、銅合金、鉄、鉄合金、CP線などの金属で構成してある。これらの端子は、ボビン20を射出成形で形成するときに、インサート成形などによりボビン20と一体化することができるが、その他の方法でボビン20に取り付けても良い。
【0041】
コイル部70を構成して各端子40a〜40cおよび42a〜42cの接続片41a〜41および43a〜43cにリード部(ワイヤ72の端部)が接続されるワイヤ72としては、特に限定されず、たとえば絶縁被覆された銅、銅合金、鉄、鉄合金、CP線などの導電性ワイヤが用いられる。絶縁被覆を構成する絶縁材としては、特に限定されないが、ウレタン、ポリアミドイミド、ETFEなどが用いられる。
【0042】
図1Bおよび図3に示すように、第1端子台24の中央部分30aと延長部分30bの境界付近で中央側端子40aと延長側端子40bとの間に位置する側面24cには、主縦案内溝34aが形成してある。主縦案内溝34aは、実装面24aから反実装面24bの方向に向けて少なくとも1つのワイヤ72、図示例では3つのワイヤ72を案内する。この主縦案内溝34aは、端子台24の側面24cからY軸方向に凹んでおり、Z軸方向にも開口している。
【0043】
延長部分30bの反実装面24bには、主縦案内溝34aに通されたワイヤ72を延長部分30bの長手方向(X軸)に沿って、延長部分30bに固定してある延長側端子40bの延長側端子接続片41bまで案内する主横案内溝36aが形成してある。主縦案内溝34aに通されたワイヤ72の数と、延長部分30bに形成される端子40bの数は一致する。
【0044】
各延長側接続端子片41bの相互間には、延長部分の30bの側面24cからY軸方向に凹んでいる副縦案内溝35aがそれぞれ形成してある。また、最もX軸方向の外側に位置する延長側接続端子片41bのさらに外側に位置する延長部分30bの角部にも副縦案内溝35bが形成してある。これらの副縦案内溝35a,35bのZ軸方向の上端は、主横案内溝36aに連通してある。
【0045】
これらの副縦案内溝35a,35bのZ軸方向の下端は、少なくとも各延長側接続端子片41bの近くまでZ軸方向に沿って延びており、実装面24aに対して貫通していてもよい。これらの副縦案内溝35a,35bには、主縦案内溝34aおよび主横案内溝36aを通して案内されたワイヤ72の内の1つを、これらの副縦案内溝35a,35bの近くに位置する各延長側接続端子片41bにまで案内する。
【0046】
各副縦案内溝35a,35bを通して各延長側接続端子片41bにまで案内されたワイヤ72のリード部は、それぞれの各延長側接続端子片41bに電気的に接続されて固定される。接続のための方法としては、特に限定されず、ハンダ、レーザ溶接、アーク溶接、熱圧着、抵抗溶接などが例示される。
【0047】
また、第1端子台24の中央部分30aと延長部分30cの境界付近で中央側端子40aと延長側端子40cとの間に位置する側面24cには、主縦案内溝34bが形成してある。主縦案内溝34bは、実装面24aから反実装面24bの方向に向けて少なくとも1つのワイヤ72、図示例では2つのワイヤ72を案内する。この主縦案内溝34bは、端子台24の側面24cからY軸方向に凹んでおり、Z軸方向にも開口している。
【0048】
延長部分30cの反実装面24bには、主縦案内溝34bに通されたワイヤ72を延長部分30cの長手方向(X軸)に沿って、延長部分30cに固定してある延長側端子40cの延長側端子接続片41cまで案内する主横案内溝36bが形成してある。主縦案内溝34bに通されたワイヤ72の数と、延長部分30cに形成される端子40cの数は一致する。
【0049】
各延長側接続端子片41cの相互間には、延長部分の30cの側面24cからY軸方向に凹んでいる副縦案内溝35aがそれぞれ形成してある。また、最もX軸方向の外側に位置する延長側接続端子片41cのさらに外側に位置する延長部分30cの角部にも副縦案内溝35bが形成してある。これらの副縦案内溝35a,35bのZ軸方向の上端は、主横案内溝36bに連通してある。
【0050】
これらの副縦案内溝35a,35bのZ軸方向の下端は、少なくとも各延長側接続端子片41cの近くまでZ軸方向に沿って延びており、実装面24aに対して貫通していてもよい。これらの副縦案内溝35a,35bには、主縦案内溝34bおよび主横案内溝36bを通して案内されたワイヤ72の内の1つを、これらの副縦案内溝35a,35bの近くに位置する各延長側接続端子片41cにまで案内する。
【0051】
各副縦案内溝35a,35bを通して各延長側接続端子片41cにまで案内されたワイヤ72のリード部は、それぞれの各延長側接続端子片41cに電気的に接続されて固定される。接続のための方法は、前述したとおりである。
【0052】
図7および図3に示すように、第2端子台26の中央部分32aと延長部分32bの境界付近で中央側端子42aと延長側端子42bとの間に位置する側面26cには、主縦案内溝34cが形成してある。主縦案内溝34cは、実装面26aから反実装面26bの方向に向けて少なくとも1つのワイヤ72、図示例では2つのワイヤ72を案内する。この主縦案内溝34cは、端子台26の側面26cからY軸方向に凹んでおり、Z軸方向にも開口している。
【0053】
延長部分32bの反実装面26bには、主縦案内溝34cに通されたワイヤ72を延長部分32bの長手方向(X軸)に沿って、延長部分32bに固定してある延長側端子42bの延長側端子接続片43bまで案内する主横案内溝36cが形成してある。主縦案内溝34cに通されたワイヤ72の数と、延長部分32bに形成される端子42bの数は一致する。
【0054】
各延長側接続端子片43bの相互間には、延長部分の32bの側面26cからY軸方向に凹んでいる副縦案内溝35aが形成してある。また、最もX軸方向の外側に位置する延長側接続端子片43bのさらに外側に位置する延長部分32bの角部にも副縦案内溝35bが形成してある。これらの副縦案内溝35a,35bのZ軸方向の上端は、主横案内溝36cに連通してある。
【0055】
これらの副縦案内溝35a,35bのZ軸方向の下端は、少なくとも各延長側接続端子片43bの近くまでZ軸方向に沿って延びており、実装面26aに対して貫通していてもよい。これらの副縦案内溝35a,35bには、主縦案内溝34cおよび主横案内溝36cを通して案内されたワイヤ72の内の1つを、これらの副縦案内溝35a,35bの近くに位置する各延長側接続端子片43bにまで案内する。
【0056】
各副縦案内溝35a,35bを通して各延長側接続端子片43bにまで案内されたワイヤ72のリード部は、それぞれの各延長側接続端子片43bに電気的に接続されて固定される。接続のための方法は前述したとおりである。
【0057】
また、第2端子台26の中央部分32aと延長部分32cの境界付近で中央側端子42aと延長側端子42cとの間に位置する側面24cには、主縦案内溝34dが形成してある。主縦案内溝34dは、実装面26aから反実装面26bの方向に向けて少なくとも1つのワイヤ72、図示例では2つのワイヤ72を案内する。この主縦案内溝34dは、端子台24の側面24cからY軸方向に凹んでおり、Z軸方向にも開口している。
【0058】
延長部分32cの反実装面26bには、主縦案内溝34dに通されたワイヤ72を延長部分32cの長手方向(X軸)に沿って、延長部分32cに固定してある延長側端子42cの延長側端子接続片43cまで案内する主横案内溝36dが形成してある。主縦案内溝34dに通されたワイヤ72の数と、延長部分32cに形成される端子42cの数は一致する。
【0059】
延長側接続端子片43cの相互間には、延長部分の32cの側面26cからY軸方向に凹んでいる副縦案内溝35aがそれぞれ形成してある。また、最もX軸方向の外側に位置する延長側接続端子片43cのさらに外側に位置する延長部分32cの角部にも副縦案内溝35bが形成してある。これらの副縦案内溝35a,35bのZ軸方向の上端は、主横案内溝36dに連通してある。
【0060】
これらの副縦案内溝35a,35bのZ軸方向の下端は、少なくとも各延長側接続端子片43cの近くまでZ軸方向に沿って延びており、実装面26aに対して貫通していてもよい。これらの副縦案内溝35a,35bには、主縦案内溝34dおよび主横案内溝36dを通して案内されたワイヤ72の内の1つを、これらの副縦案内溝35a,35bの近くに位置する各延長側接続端子片43cにまで案内する。
【0061】
各副縦案内溝35a,35bを通して各延長側接続端子片43cにまで案内されたワイヤ72のリード部は、それぞれの各延長側接続端子片43cに電気的に接続されて固定される。接続のための方法は、前述したとおりである。
【0062】
図4図6に示すように、第1端子台24の中央部分30aの実装面24aでは、中央側端子40aの相互間には、幅案内溝31aが形成してあるのみである。幅案内溝31aは、コイル部70から引き出されるワイヤ72を端子台24の側面24cにまで案内する。各幅案内溝31aを通して側面24cにまで案内されたワイヤ72のリード部は、各幅案内溝31aの近くに位置する中央側接続端子片41aに接続される。接続のための方法は前述したとおりである。
【0063】
また、図4に示すように、第1端子台24の中央部分30aと延長部分30bとの境界付近で、中央側端子40aと延長側端子40bとの間に位置する実装面24aにも、幅案内溝31bが形成してある。幅案内溝31bは、コイル部70から引き出されるワイヤ72を端子台24の側面24cにまで案内する。本実施形態では、幅案内溝31bは、前述した主縦案内溝34aに直接に繋がっている。幅案内溝31bを通して側面24cにまで案内された複数のワイヤ72は、主縦案内溝34aに導かれ、そこから、図3に示すように、主横案内溝36aに導かれる。
【0064】
さらに、図4に示すように、第1端子台24の中央部分30aと延長部分30cとの境界付近で、中央側端子40aと延長側端子40bとの間に位置する実装面24aにも、幅案内溝31cが形成してある。幅案内溝31cは、コイル部70から引き出される複数のワイヤ72の内の1つを端子台24の側面24cにまで案内する。幅案内溝31cを通して側面24cにまで案内されたワイヤ72のリード部は、幅案内溝31cの近くに位置する中央側接続端子片41aに接続される。接続のための方法は前述したとおりである。
【0065】
また、本実施形態では、幅案内溝31cは、延長部分30cの実装面24aに形成してある副横案内溝37aを通して主縦案内溝34bに繋がっている。幅案内溝31cおよび副横案内溝37aを通して側面24cにまで案内された複数のワイヤ72は、主縦案内溝34bに導かれ、そこから、図3に示すように、主横案内溝36bに導かれる。
【0066】
図4図6に示すように、第2端子台26の中央部分32aの実装面26aでは、中央側端子42aの相互間には、幅案内溝33aが形成してあるのみである。幅案内溝33aは、コイル部70から引き出されるワイヤ72を端子台26の側面26cにまで案内する。幅案内溝33aを通して側面26cにまで案内されたワイヤ72のリード部は、幅案内溝33aの近くに位置する中央側接続端子片43aに接続される。接続のための方法は前述したとおりである。
【0067】
また、図4に示すように、第2端子台26の中央部分32aと延長部分32bとの境界付近で、中央側端子42aと延長側端子42bとの間に位置する実装面26aにも、幅案内溝33bが形成してある。幅案内溝33bは、コイル部70から引き出される複数のワイヤ72の内の1つを端子台26の側面26cにまで案内する。幅案内溝33bを通して側面26cにまで案内されたワイヤ72のリード部は、幅案内溝33bの近くに位置する中央側接続端子片43aに接続される。接続のための方法は前述したとおりである。
【0068】
また、本実施形態では、幅案内溝33bは、延長部分32bの実装面26aに形成してある副横案内溝37bを通して主縦案内溝34cに繋がっている。幅案内溝33cおよび副横案内溝37bを通して側面26cにまで案内された複数のワイヤ72は、主縦案内溝34cに導かれ、そこから、図3に示すように、主横案内溝36cに導かれる。
【0069】
さらに、図4に示すように、第2端子台26の中央部分32aと延長部分32cとの境界付近で、中央側端子42aと延長側端子42cとの間に位置する実装面26aにも、幅案内溝33cが形成してある。幅案内溝33cは、本実施形態では、延長部分32cの実装面24aに形成してある副横案内溝37cを通して主縦案内溝34dに繋がっている。幅案内溝33cおよび副横案内溝37cを通して側面24cにまで案内された複数のワイヤ72は、主縦案内溝34dに導かれ、そこから、図3に示すように、主横案内溝36dに導かれる。
【0070】
本実施形態のトランス10では、コイル部70を構成する複数のワイヤ72の内の少なくとも1つは、主縦案内溝34a〜34dから反実装面24a,26a側に案内される。そのワイヤ72は、反実装面24a,26a側の延長部分30b,30c,32b,32cの表面に形成してある主横案内溝36a〜36cを通して、延長部分30b,30c,32b,32cの端子接続片41b,41c,43b,43cまで案内されて接続される。
【0071】
そのため、端子台24,26の中央部分30a,30bにおける実装面24a,36aには、端子40a,42aとY軸方向に重ねてX軸方向に沿って主横案内溝を形成する必要がなくなる。また、延長部分30b,30c,32b,32cの実装面24a,26aにおいても、端子40b,40c,42b,42cとY軸方向に重ねて主横案内溝をX軸方向に沿って形成する必要がなくなる。
【0072】
その結果、実装面24a,26aに端子40a〜40c,42a〜42cが取り付けられる最小限のY軸方向の厚みで、端子台24,26を設計することが可能になり、端子台24,26のY軸方向厚み(幅)を小さくすることが可能になり、実装面積を低減することができる。
【0073】
また本実施形態では、図3に示すように、主縦案内溝34a〜34dと主横案内溝36a〜36dとが、それぞれ繋がっている。そのため、主縦案内溝34a〜34dから主横案内溝36a〜36dにワイヤ72を導きやすい。
【0074】
さらに、中央部分30a,32aの実装面24a,26aには、当該中央部分30a,32aに固定してある端子40a,42aの接続片41a,43aに案内するように、幅案内溝31a,33a,33bが形成してある。このように構成することで、中央部分30a,32aにおいて、端子40a,42aとの接続が容易になると共に、端子台24,26の厚みを低減することができる。
【0075】
本実施形態では、幅案内溝31a〜31c,33a〜33cの方向と主縦案内溝34a〜34dの方向と主横案内溝36a〜36dの方向とが、相互に三次元的に交差する方向である。このような溝の立体交差を実現することで、端子台24,26の厚みを低減することが容易になる。
【0076】
さらに本実施形態では、延長部30b,30c,32b,32cの側面24c,26cには、ワイヤ72を主横案内溝36a〜36dから端子の接続部に向かわせる補助縦案内溝35a,35bが形成してある。このように構成することで、延長部分30b,30c,32b,32cに配置してある各端子40b,40c,42b,42cへの各ワイヤ72のリード部の接続が容易になる。
【0077】
また、本実施形態では、延長部分30c,32b,32cには、主縦案内溝34a〜34dが形成してあり、延長部分の実装面24a,26aには、ワイヤ72を中央部分30a,32aから主縦案内溝34b〜34cに向かわせる副横案内溝37a〜37cが形成してある。たとえば延長部分30cの実装面24aには、端子40aと端子40cとの間の間隔が広くなる部分が形成されることがあり、そのような部分には、端子を取り付ける必要がないため、副横案内溝37aを形成しても、端子台24の厚みが大きくなることはない。端子台26の副横案内溝37b,37cに関しても同様である。
【0078】
さらに本実施形態では、図2に示すように、ボビン20の筒部22の内部に装着される中脚部54a,54bを少なくとも有するコア部50をトランス10が有する。ボビン20の筒部22にコア部50の中脚部54a,54bが通されることで、トランス10の特性が向上する。
【0079】
第2実施形態
図8図13に示す実施形態のトランス10aは、端子を含むボビン20aの構成が、図1図7に示すトランス10と異なるのみであり、共通する部材には共通する符号を付し、共通する部分の説明は一部省略し、以下、異なる部分について詳細に説明する。以下において説明しない部分は、第1実施形態の説明と同様である。
【0080】
図8に示すように、第1端子台24は、コイル部70の巻軸と平行なY軸に対して交差するX軸方向に長い形状を持ち、その長手方向に沿ってコイル部70の外形の範囲内に位置する中央部分30aと、長手方向に沿ってコイル部70の外形からX軸方向の外側に飛び出している延長部分30b,30cとを有する。中央部分30aの実装面24aには、1つ以上、図示では3つの中央側端子40aが実装面24aからZ軸方向に突出すると共にY軸方向に折り曲げて固定してある。
【0081】
図8で左側の延長部分30bの実装面24aには、1つ以上、図示では3つの延長側端子40bが実装面24aからZ軸方向に突出すると共にY軸方向に折り曲げて固定してある。また、図8で右側の延長部分30cの実装面24aには、1つ以上、図示では2つの延長側端子40cが実装面24aからZ軸方向に突出すると共にY軸方向に折り曲げて固定してある。
【0082】
各中央側端子40aは、それぞれ、そのZ軸方向の上部で、第1端子台24の側面24cからY軸方向に突出している中央側端子接続片41aに電気的に接続してある。各延長側端子40b,40cは、それぞれ、そのZ軸方向の上部で、第1端子台24の側面24cからY軸方向に突出している延長側端子接続片41b,41cに電気的に接続してある。
【0083】
図13に示すように、第2端子台26は、コイル部70の巻軸と平行なY軸に対して交差するX軸方向に長い形状を持ち、その長手方向に沿ってコイル部70の外形の範囲内に位置する中央部分32aと、長手方向に沿ってコイル部70の外形からX軸方向の外側に飛び出している延長部分32b,32cとを有する。中央部分32aの実装面26aには、1つ以上、図示では2つの中央側端子42aが実装面26aからZ軸方向に突出すると共にY軸方向に折り曲げて固定してある。
【0084】
図13で左側の延長部分32cの実装面26aには、1つ以上、図示では3つの延長側端子42cが実装面26aからZ軸方向に突出すると共にY軸方向に折り曲げて固定してある。また、図13で右側の延長部分32bの実装面26aには、1つ以上、図示では3つの延長側端子42bが実装面26aからZ軸方向に突出すると共にY軸方向に折り曲げて固定してある。
【0085】
各中央側端子42aは、それぞれ、そのZ軸方向の上部で、第2端子台26の側面26cからY軸方向に突出している中央側端子接続片43aに電気的に接続してある。各延長側端子42b,42cは、それぞれ、そのZ軸方向の上部で、第2端子台26の側面26cからY軸方向に突出している延長側端子接続片43b,43cに電気的に接続してある。
【0086】
図8および図9に示すように、第1端子台24の中央部分30aと延長部分30bの境界付近で中央側端子40aと延長側端子40bとの間に位置する側面24cには、主縦案内溝34aが形成してある。主縦案内溝34aは、実装面24aから反実装面24bの方向に向けて少なくとも1つのワイヤ72、図示例では3つのワイヤ72を案内する。この主縦案内溝34aは、端子台24の側面24cからY軸方向に凹んでおり、Z軸方向にも開口している。
【0087】
延長部分30bの反実装面24bには、主縦案内溝34aに通されたワイヤ72を延長部分30bの長手方向(X軸)に沿って、延長部分30bに固定してある延長側端子40bの延長側端子接続片41bまで案内する主横案内溝36aが形成してある。主縦案内溝34aに通されたワイヤ72の数と、延長部分30bに形成される端子40bの数は一致する。
【0088】
延長側接続端子片41bの相互間には、延長部分の30bの側面24cからY軸方向に凹んでいる副縦案内溝35aがそれぞれ形成してある。また、最もX軸方向の外側に位置する延長側接続端子片41bのさらに外側に位置する延長部分30bの角部にも副縦案内溝35bが形成してある。これらの副縦案内溝35a,35bのZ軸方向の上端は、主横案内溝36aに連通してある。
【0089】
これらの副縦案内溝35a,35bのZ軸方向の下端は、少なくとも各延長側接続端子片41bの近くまでZ軸方向に沿って延びており、実装面24aに対して貫通していてもよい。これらの副縦案内溝35a,35bには、主縦案内溝34aおよび主横案内溝36aを通して案内されたワイヤ72の内の1つを、これらの副縦案内溝35a,35bの近くに位置する各延長側接続端子片41bにまで案内する。
【0090】
各副縦案内溝35a,35bを通して各延長側接続端子片41bにまで案内されたワイヤ72のリード部は、それぞれの各延長側接続端子片41bに電気的に接続されて固定される。
【0091】
なお、本実施形態では、主縦案内溝34aの近くに、延長側端子40bの接続片41bが位置しているので、その接続片41bに接続されるワイヤ72のリード部は、主横案内溝36aを通らずに、主縦案内溝34aから直接に接続片41bに案内されて接続されている。この点は、第1実施形態と異なる。また、延長部分30bにおいて、中央部分30aの近くに位置する延長側端子40bと、X軸方向の端部近くに位置する延長側端子40bとの間の距離が、他の延長側端子40b間の距離よりも広いため、その側面24cには、ワイヤ72が通らない副縦案内溝35dが形成してある。その点も、第1実施形態と異なる。なお、副縦案内溝35dにワイヤを通してもよい。
【0092】
また、第1端子台24の延長部分30cの途中位置付近で中央側端子40aと延長側端子40cとの間に位置する側面24cには、主縦案内溝34bが形成してある。主縦案内溝34bは、実装面24aから反実装面24bの方向に向けて少なくとも1つのワイヤ72、図示例では2つのワイヤ72を案内する。この主縦案内溝34bは、端子台24の側面24cからY軸方向に凹んでおり、Z軸方向にも開口している。
【0093】
延長部分30cの反実装面24bには、主縦案内溝34bに通されたワイヤ72を延長部分30cの長手方向(X軸)に沿って、延長部分30cに固定してある延長側端子40cの延長側端子接続片41cまで案内する主横案内溝36bが形成してある。主縦案内溝34bに通されたワイヤ72の数と、延長部分30cに形成される端子40cの数は一致する。
【0094】
各延長側接続端子片41cの相互間には、延長部分の30cの側面24cからY軸方向に凹んでいる副縦案内溝35aが形成してある。また、最もX軸方向の外側に位置する延長側接続端子片41cのさらに外側に位置する延長部分30cの角部にも副縦案内溝35bが形成してある。これらの副縦案内溝35a,35bのZ軸方向の上端は、主横案内溝36bに連通してある。
【0095】
これらの副縦案内溝35a,35bのZ軸方向の下端は、少なくとも各延長側接続端子片41cの近くまでZ軸方向に沿って延びており、実装面24aに対して貫通していてもよい。これらの副縦案内溝35a,35bには、主縦案内溝34bおよび主横案内溝36bを通して案内されたワイヤ72の内の1つを、これらの副縦案内溝35a,35bの近くに位置する各延長側接続端子片41cにまで案内する。
【0096】
各副縦案内溝35a,35bを通して各延長側接続端子片41cにまで案内されたワイヤ72のリード部は、それぞれの各延長側接続端子片41cに電気的に接続されて固定される。
【0097】
図13および図9に示すように、第2端子台26の中央部分32aで中央側端子42aの間に位置する側面26cには、一対の主縦案内溝34cおよび34dが形成してある。主縦案内溝34cおよび34dは、それぞれ実装面26aから反実装面26bの方向に向けて少なくとも1つのワイヤ72、図示例では、それぞれ2つのワイヤ72を案内する。各主縦案内溝34c,34dは、端子台26の側面26cからY軸方向に凹んでおり、Z軸方向にも開口している。
【0098】
なお、図示する例では、主縦案内溝34cおよび34dは、別々に形成してあるが、共通する単一の主縦案内溝34cまたは34dとし、単一の主縦案内溝34cまたは34dに、複数(4本)のワイヤ72を通し、延長部分32b,32cのいずれかに振り分けるようにしてもよい。
【0099】
延長部分32bの反実装面26bには、主縦案内溝34cに通されたワイヤ72を延長部分32bの長手方向(X軸)に沿って、延長部分32bに固定してある延長側端子42bの延長側端子接続片43bまで案内する主横案内溝36cが形成してある。主縦案内溝34cに通されたワイヤ72の数と、延長部分32bに形成される端子42bの数は一致する。
【0100】
各延長側接続端子片43bの相互間には、延長部分の32bの側面26cからY軸方向に凹んでいる副縦案内溝35aが形成してある。副縦案内溝35aのZ軸方向の上端は、主横案内溝36cに連通してある。
【0101】
これらの副縦案内溝35aのZ軸方向の下端は、少なくとも各延長側接続端子片43bの近くまでZ軸方向に沿って延びており、実装面26aに対して貫通していてもよい。これらの副縦案内溝35aには、主縦案内溝34cおよび主横案内溝36cを通して案内されたワイヤ72の内の1つを、これらの副縦案内溝35a,35bの近くに位置する各延長側接続端子片43bにまで案内する。
【0102】
各副縦案内溝35aを通して各延長側接続端子片43bにまで案内されたワイヤ72のリード部は、それぞれの各延長側接続端子片43bに電気的に接続されて固定される。
【0103】
また、主縦案内溝34dは、実装面26aから反実装面26bの方向に向けて少なくとも1つのワイヤ72、図示例では2つのワイヤ72を案内する。この主縦案内溝34dは、端子台24の側面24cからY軸方向に凹んでおり、Z軸方向にも開口している。
【0104】
延長部分32cの反実装面26bには、主縦案内溝34dに通されたワイヤ72を延長部分32cの長手方向(X軸)に沿って、延長部分32cに固定してある延長側端子42cの延長側端子接続片43cまで案内する主横案内溝36dが形成してある。主縦案内溝34dに通されたワイヤ72の数と、延長部分32cに形成される端子42cの数は一致する。
【0105】
延長側接続端子片43cの相互間には、延長部分の32cの側面26cからY軸方向に凹んでいる副縦案内溝35aがそれぞれ形成してある。
【0106】
これらの副縦案内溝35aのZ軸方向の下端は、少なくとも各延長側接続端子片43cの近くまでZ軸方向に沿って延びており、実装面26aに対して貫通していてもよい。これらの副縦案内溝35aには、主縦案内溝34dおよび主横案内溝36dを通して案内されたワイヤ72の内の1つを、これらの副縦案内溝35aの近くに位置する各延長側接続端子片43cにまで案内する。
【0107】
各副縦案内溝35aを通して各延長側接続端子片43cにまで案内されたワイヤ72のリード部は、それぞれの各延長側接続端子片43cに電気的に接続されて固定される。
【0108】
図10図12に示すように、第1端子台24の中央部分30aの実装面24aでは、中央側端子40aの相互間には、幅案内溝31aが形成してあるのみである。幅案内溝31aは、コイル部70から引き出されるワイヤ72を端子台24の側面24cにまで案内する。各幅案内溝31aを通して側面24cにまで案内されたワイヤ72のリード部は、各幅案内溝31aの近くに位置する中央側接続端子片41aに接続される。
【0109】
また、図10に示すように、第1端子台24の中央部分30aと延長部分30bとの境界付近で、中央側端子40aと延長側端子40bとの間に位置する実装面24aにも、幅案内溝31bが形成してある。幅案内溝31bは、コイル部70から引き出されるワイヤ72を端子台24の側面24cにまで案内する。本実施形態では、幅案内溝31bは、前述した主縦案内溝34aに直接に繋がっている。幅案内溝31bを通して側面24cにまで案内された複数のワイヤ72は、主縦案内溝34aに導かれ、そこから、図9に示すように、主横案内溝36aに導かれる。
【0110】
さらに、図10に示すように、第1端子台24の中央部分30aと延長部分30cとの境界付近で、中央側端子40aと延長側端子40bとの間に位置する実装面24aにも、幅案内溝31cが形成してある。幅案内溝31cは、コイル部70から引き出される複数のワイヤ72の内の1つを端子台24の側面24cにまで案内する。幅案内溝31cを通して側面24cにまで案内されたワイヤ72のリード部は、幅案内溝31cの近くに位置する中央側接続端子片41aに接続される。
【0111】
また、本実施形態では、幅案内溝31cは、延長部分30cの実装面24aに形成してある副横案内溝37aを通して主縦案内溝34bに繋がっている。幅案内溝31cおよび副横案内溝37aを通して側面24cにまで案内された複数のワイヤ72は、主縦案内溝34bに導かれ、そこから、図9に示すように、主横案内溝36bに導かれる。
【0112】
図10図11に示すように、第2端子台26の中央部分32aの実装面26aでは、中央側端子42aの相互間には、幅案内溝33aが形成してあるのみである。幅案内溝33aは、コイル部70から引き出されるワイヤ72を端子台26の側面26cにまで案内する。幅案内溝33aを通して側面26cにまで案内された複数のワイヤ72の内の1つは、幅案内溝33aの近くに位置する中央側接続端子片43aに接続される。
【0113】
本実施形態では、それぞれの幅案内溝33aは、主縦案内溝34cおよび34dに直接に繋がっている。コイル部70から引き出された複数のワイヤ72の内、副案内溝33aを通して主縦案内溝34cに導かれたワイヤ72は、そこから、図9に示すように、主横案内溝36cに導かれる。副案内溝33aを通して主縦案内溝34dに導かれたワイヤ72は、そこから、図9に示すように、主横案内溝36cに導かれる。
【0114】
また、図10に示すように、第2端子台26の中央部分32aと延長部分32bとの境界付近で、中央側端子42aと延長側端子42bとの間に位置する実装面26aにも、幅案内溝33bが形成してある。幅案内溝33bは、コイル部70から引き出される複数のワイヤ72の内の1つを端子台26の側面26cにまで案内する。幅案内溝33bを通して側面26cにまで案内されたワイヤ72のリード部は、幅案内溝33bの近くに位置する延長側接続端子片43bに接続される。
【0115】
さらに、図10に示すように、第2端子台26の中央部分32aと延長部分32cとの境界付近で、中央側端子42aと延長側端子42cとの間に位置する実装面26aにも、幅案内溝33bが形成してある。幅案内溝33bは、コイル部70から引き出される複数のワイヤ72の内の1つを端子台26の側面26cにまで案内する。幅案内溝33bを通して側面26cにまで案内されたワイヤ72のリード部は、幅案内溝33bの近くに位置する延長側接続端子片43cに接続される。
【0116】
本実施形態では、延長部分32bの実装面26aにおいて、中央部分32aに近い端子42bとX軸の端部に近い端子42bとの間に、他の端子42b間の隙間よりも大きなスペースがある。そこで、そのスペースに対応する実装面26aには、副横案内溝37dが形成してある。その副案内溝37dは、副縦案内溝35aに繋がっているが、ワイヤは通されていない。この副案内溝37dも、ワイヤの通り溝として用いてもよい。
【0117】
また同様に、延長部分32bの実装面26aにおいて、中央部分32aに近い端子42bとX軸の端部に近い端子42cとの間に、他の端子42c間の隙間よりも大きなスペースがある。そこで、そのスペースに対応する実装面26aには、副横案内溝37dが形成してある。その副案内溝37dは、副縦案内溝35aに繋がっているが、ワイヤは通されていない。この副案内溝37dも、ワイヤの通り溝として用いてもよい。
【0118】
本実施形態のトランス10aにおいても、第1実施形態のトランス10と同様な作用効果を奏する。
【0119】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
【0120】
たとえば、本発明のコイル装置は、トランスとして用いられるのみでなく、フィルタなどの用途に用いられることもできる。
【0121】
また、本発明のコイル装置に取り付けられる端子の数は、特に限定されないが、好ましくは6以上、さらに好ましくは8以上、特に好ましくは10以上の場合に、効果が大きい。また、延長部分には、それぞれ1以上、好ましくは2以上の端子が取り付けられている場合に、効果が大きい。
【0122】
また、上述した実施形態では、第1端子台24に取り付けられている中央側端子40aと延長側端子40b,40cの内のいずれかがトランスの一次ワイヤとなってもよい。そして、延長側端子40b,40cの内のいずれかの一部がトランスの一次ワイヤとなってもよく、第2端子台26に取り付けられている端子42a〜42cがトランスの二次ワイヤとなってもよいが、それに限定されない。
【符号の説明】
【0123】
10,10a… コイル装置
20,20a… ボビン
22… 筒部
23… 貫通孔
24… 第1端子台(第1端子取付部)
24a… 実装面
24b… 反実装面
24c… 側面
26… 第2端子台(第2端子取付部)
26a… 実装面
26b… 反実装面
26c… 側面
28a〜28c… 鍔部
29a… 係合凸部
29b… 挟持凸部
30a… 中央部分
30b,30c… 延長部分
31a,31b,31c… 幅案内溝
32a… 中央部分
32b,32c… 延長部分
33a,33b… 幅案内溝
34a〜34d… 主縦案内溝
35a〜35b… 副縦案内溝
36a〜36d… 主横案内溝
37a〜37c… 副横案内溝
40a… 中央側端子
40b,40c… 延長側端子
41a… 中央側端子接続片
41b,41c… 延長側端子接続片
42a… 中央側端子
42b,42c… 延長側端子
43a… 中央側端子接続片
43b,43c… 延長側端子接続片
50… コア部
50a… 第1分割コア
50b… 第2分割コア
52a,52b… ベース部
54a,54b… 中脚部
56a,56b… 外脚部
70… コイル部
72… ワイヤ
80… カバー板
82… 取付リング
84… 係合孔
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13