【実施例】
【0015】
図1は、本発明の実施例に係る車載装置と携帯端末との連携システムを示す図である。連携システムは、車載装置10と、これに接続される少なくとも1つの携帯端末20とを含む。車載装置10は、接続手段30を介して携帯端末との間で双方向のデータ通信を行うことができる。接続手段30は、好ましくは無線接続であり、例えば、Bluetooth(登録商標)を用いた接続(以下、BT接続)やWi-Fi(登録商標)を用いた接続(WF接続)であることができる。なお、本実施例では、接続手段30として無線によるデータ通信を例示するが、接続手段30は、USBケーブル等を用いた有線接続を含むことも可能である。
【0016】
車載装置10に携帯端末20が接続されたとき、車載装置10は、自身が保有する種々の機能を実行することも可能であり、また携帯端末20が保有する種々の機能を実行することも可能である。1つの好ましい例では、車載装置10に携帯端末20が接続されたとき、車載装置10は、両者の連携を図るべくアプリケーションを起動し、当該アプリケーションを介して車載装置10から携帯端末20を遠隔操作することが可能である。アプリケーションが起動されると、例えば、車載装置10の画面には、自身が保有する機能を実行するためのアイコンや、携帯端末が保有する機能を実行するためのアイコンが表示され、ユーザーは、アイコンを選択することで所望の機能を実行させることができる。本実施例は、以下の説明にあるように、車載装置10は、携帯端末20が保持する楽曲等のコンテンツを再生させ、再生されたコンテンツデータを携帯端末20から受け取り、これを出力する。車載装置10は、再生されたコンテンツの妨げとならないような最適なタイミングで携帯端末20のバッテリー残量の通知を行う。
【0017】
図2は、第1の実施例に係る車載装置の典型的な構成を示すブロック図である。本実施例に係る車載装置10は、入力部100、位置情報算出部110、ナビゲーション部120、マルチメディア再生部130、表示部140、音声出力部150、通信接続部160、記憶部170、制御部180を含んで構成される。
【0018】
入力部100は、入力キーデバイス、音声入力認識装置、タッチパネルなどにより、ユーザーからの指示を受け取り、これを制御部180へ提供する。位置情報算出部110は、例えば、GPS衛星から送信されるGPS信号、ジャイロセンサ等のセンサからの出力に基づき自車の現在地を算出する。ナビゲーション部120は、位置情報算出部110によって算出された現在地から目的地までの経路を探索し、探索された経路の案内をしたり、自車位置周辺の道路地図の案内を行う。
【0019】
マルチメディア再生部130は、記憶部170に記憶された音楽や映像等のコンテンツデータを再生し、再生された音声データは音声出力部150から出力され、再生された映像データは表示部140から出力される。また、マルチメディア再生部130は、接続された携帯端末20のコンテンツデータが再生されたとき、携帯端末20から受信した音声データおよび映像データをそれぞれ音声出力部150および表示部140から出力させる。
【0020】
表示部140は、液晶ディスプレイや有機EL等のディスプレイを含み、例えば、ナビゲーション部120によって生成された道路地図やマルチメディア再生部130で再生された映像データ等を表示する。音声出力部150は、ナビゲーション部120によって生成された案内音声を出力したり、マルチメディア再生部130で再生された音声データを出力する。
【0021】
通信接続部160は、携帯端末20との間でデータ通信を可能にする。通信接続部160は、好ましくは、携帯端末20との間で無線または有線による通信接続を確立する。また、通信接続部160は、携帯端末20の通信機能を利用してネットワーク等に接続することも可能である。記憶部170は、車載装置10が実行するアプリケーションソフトウエアやプログラム、道路地図データ、楽曲や映像等のコンテンツデータなどを記憶することができる。
【0022】
制御部180は、好ましい態様では、ROM、RAMなどを含むマイクロコントローラ等を含み、ROMまたはRAMは、車載装置10の各部の動作を制御するための種々のプログラムを格納することができる。本実施例では、制御部180は、携帯端末20が車載装置10に接続されたときの連携を図る連携プログラムを実行する。連携プログラムは、種々の機能を包含するが、ここでは、携帯端末20により再生されたコンテンツデータを車載装置10で出力するときの携帯端末20のバッテリー残量を通知の詳細について説明する。
【0023】
図3は、本実施例によるバッテリー残量の通知プログラムの機能的な構成を示す図である。通知プログラム200は、バッテリー情報取得部210、コンテンツ情報取得部220、バッテリー残量推定部230、通知要否判定部240、境界期間検出部250、バッテリー残量通知部260を含んで構成される。
【0024】
バッテリー情報取得部210は、携帯端末20から携帯端末に搭載されるバッテリーの残量に関する情報を取得する。例えば、バッテリーの残量が50%、40%、30%のような情報である。バッテリー情報の取得方法は任意であるが、例えば、携帯端末20が一定間隔でバッテリー情報を車載装置10に通知したり、バッテリー残量が所定値以下になったときに携帯端末20が車載装置10に通知したり、あるいは、車載装置10から携帯端末20に対してバッテリー情報の要求があったときに携帯端末20が車載装置10に通知するものであってもよい。
【0025】
コンテンツ情報取得部220は、携帯端末20が現在再生しているコンテンツの次に再生予定のコンテンツの再生時間に関する情報を取得する。例えば、
図4に示すように、楽曲が、楽曲A、楽曲B、楽曲Cの順で再生されるものとする。現在、楽曲Aの再生が行われているとき、コンテンツ情報取得部220は、コンテンツ情報として楽曲Bの再生時間(5分)を取得し、楽曲Bの再生が行われている場合には、コンテンツ情報として楽曲Cの再生時間(3分)を取得する。図中、Tsは、楽曲A、B、Cの再生開始時点を示し、Teは、再生終了時点を示し、Tinは、各楽曲の音声が出力されない境界期間、すなわちインターバル期間である。コンテンツ情報取得部220は、携帯端末20がアルバムやプレイリスト等に従いコンテンツを再生している場合には、当該アルバムやプレイリストに基づき次コンテンツを識別する。
【0026】
バッテリー残量推定部230は、バッテリー情報取得部210でより取得されたバッテリー残量およびコンテンツ情報取得部220で取得された次コンテンツの再生時間に基づき、次コンテンツの再生が終了したときのバッテリー残量を推定する。バッテリー残量の推定方法は、現在再生中のコンテンツの残りの再生時間と次コンテンツの再生時間との合計を算出し、算出された合計時間から、次コンテンツを再生したならば生じるであろうバッテリー残量の変化を推定する。1つの好ましい例では、再生時間とバッテリー消費量との関係を予め用意しておき、当該関係に基づきバッテリー残量を推定する。例えば、バッテリー情報取得部210で取得されたバッテリー残量が「60%」であり、次コンテンツを再生するのに要する合計の再生時間が「6分」であるとする。単位再生時間当たりのバッテリー消費割合が「1%/分」とすると、次コンテンツの再生終了時のバッテリー残量を、「54%」と推定することができる。
【0027】
通知要否判定部240は、バッテリー残量推定部230によって推定された次コンテンツ再生終了時におけるバッテリー残量の推定値に基づき、バッテリー残量に関する通知を行うか否かの判定を行う。例えば、推定値が、閾値以下である場合には、通知を行い、それを上回る場合には、通知を行わないと判定する。
【0028】
境界期間検出部250は、コンテンツの境界期間、すなわち
図4に示す楽曲Aと楽曲Bのインターバル期間Tin、あるいは楽曲Bと楽曲Cとのインターバル期間Tinを検出する。境界期間は、楽曲等のコンテンツが再生されていない期間であり、音声等が出力されない無音の期間である。境界期間の検出方法は、特に問わないが、例えば、携帯端末20からのオーディオ信号が一定期間以上検出されない期間を境界期間として検出することができる。あるいは、コンテンツのインターバル期間Tinが携帯端末20または車載装置10側で既知であれば、それを利用してもよい。あるいは、最初に再生するコンテンツと次に再生するコンテンツとの間のオーディオ信号が検出されない境界期間を検出しておき、以後、この検出された境界期間を利用するようにしてもよい。
【0029】
バッテリー残量通知部260は、通知要否判定部240によりバッテリー残量の通知が必要であると判定されたとき、境界期間検出部250によって検出された境界期間中に、バッテリー残量に関する通知を行う。通知方法は、特に限定されないが、例えば、表示部140に警告メッセージを表示したり、音声出力部150から警告音声を出力する。警告内容は、例えば、バッテリー残量が少なくなることや、バッテリーの充電を促すことを含めることができる。
【0030】
図5に、携帯端末の典型的な構成例を示す。携帯端末20は、接続部300、通信部310、入力部320、再生部330、表示部340、音声出力部350、記憶部360、制御部370を含んで構成される。接続部300は、車載装置10との間で無線による接続手段30を構成する。通信部310は、公衆無線回線等を通じた音声通話やデータ通信を可能にする。入力部310は、ユーザーからの指示を受け取り、これを制御部370へ提供する。
【0031】
再生部330は、携帯端末が保持する楽曲や映像等のコンテンツデータを再生し、再生した音声データを音声出力部350から出力させ、映像データを表示部340に表示させる。また、携帯端末20が車載装置10に接続され、車載装置10または携帯端末20からの指示により、携帯端末20の再生部330によるコンテンツデータの再生が行われた場合、再生されたコンテンツデータは、接続部300を介して車載装置10へ送信される。記憶部360は、携帯端末20の機能を実行するためのソフトウエア、楽曲や映像等のコンテンツデータを記憶することができる。
【0032】
制御部370は、好ましい態様では、ROM、RAMなどを含むマイクロコントローラ等を含み、ROMまたはRAMは、携帯端末20の各部の動作を制御するための種々のプログラムを格納することができる。本実施例では、制御部370は、携帯端末20が車載装置10に接続されたときの連携を図る連携プログラムを実行することができる。
【0033】
携帯端末20は、連携プログラムの実行により、車載装置10に対して、バッテリーの残量に関するバッテリー情報を提供する。例えば、バッテリー残量が予め決められた値(例えば、バッテリー残量50%、40%、30%等)に到達したとき、あるいは一定の時間間隔でバッテリー情報が車載装置10へ提供される。あるいは、車載装置10からのリクエストに応じてバッテリー情報を提供するようにしてもよい。さらに携帯端末20は、車載装置10に対して、一連のコンテンツを再生するとき、コンテンツ情報として、次コンテンツの再生時間を提供するようにしてもよい。あるいは、携帯端末が保持するアルバムまたはプレイリストが再生される場合には、アルバムまたはプレイリストに含まれるコンテンツの再生順、再生時間、インターバル間隔などの情報を提供するようにしてもよい。
【0034】
次に、本実施例の連携システムの動作について
図6のフローを参照して説明する。先ず、車載装置100と携帯端末20とが
図1に示すように接続手段30を介して接続され(S100)、両機器の連携が開始される。1つの例では、携帯端末20が車載装置10に接続されると、車載装置10で起動された連携プログラムにより車載装置10から携帯端末20への操作が可能になる。例えば、車載装置10の表示部140には、携帯端末20が備える機能を実行するためのアイコンが表示され、ユーザーは、アイコンを選択することで携帯端末20の所望の機能を実行させることができる。ここでは、ユーザーは、携帯端末20に対して携帯端末20が保持するコンテンツを再生させる指示を与える(S102)。携帯端末側のコンテンツを再生させるとき、車載装置10は、携帯端末が保持するコンテンツ情報(例えば、アルバムリスト、アーティストリスト、プレイリスト、マイミュージックなど)を取得し、その中から所望のコンテンツの再生を指示することができる。
【0035】
車載装置10から携帯端末20に対して再生指示が出力されると、携帯端末20は、再生指示に従いコンテンツの再生を開始する。例えば、車載装置10から、アーティストXの再生指示があると、携帯端末20は、アーティストXの楽曲の再生を開始する。ここでは、アーティストXが複数の楽曲A、B、C…Nを含み、アルファベット順に再生されるものとする。携帯端末20により再生されたコンテンツデータ(ここでは、楽曲Aのオーディオデータ)が車載装置10へ転送され、車載装置10は、受信したコンテンツデータを表示部140や音声出力部150から出力させる(S106)。
【0036】
ここで、携帯端末20が決められた条件に従いバッテリーの残量に関するバッテリー情報を車載装置10へ提供すると、バッテリー情報取得部210がバッテリー情報を取得し(S108)、次いで、コンテンツ情報取得部220により次コンテンツの再生時間(この場合、楽曲Bの再生時間)が取得され、バッテリー残量推定部230が次コンテンツの再生終了後(この場合、楽曲Bの再生終了時)のバッテリー残量を推定する(S110)。コンテンツ情報取得部220は、例えば、アーティストXに含まれる再生情報から次コンテンツおよびその再生時間を取得することが可能である。あるいは必要であれば、携帯端末20に対して次コンテンツの再生時間の通知を要求することも可能である。
【0037】
次に、通知要否判定部240は、バッテリー残量が閾値以下であれば、バッテリー残量に関する通知が必要であると判定し(S112)、その判定結果が境界期間検出部250へ提供される。そして、境界期間検出部250により、次コンテンツの再生開始前、または次コンテンツの再生開始後のインターバル期間が検出されたとき、バッテリー残量通知部260は、バッテリー残量に関する警告等を通知する(S116)。通知要否判定部は、バッテリー残量が閾値を上回るのであれば、バッテリーに関する通知が不要であると判定する。このようなバッテリー残量に関する通知の有無がバッテリー情報が取得される都度、繰り返し行われる。
【0038】
図7は、バッテリー残量に関する警告の通知タイミングの一例を示している。同図に示すように、楽曲Aを再生中に、楽曲Bの再生終了後のバッテリー残量が閾値以下となる場合には、境界検出部250により楽曲Aと楽曲Bの間のインターバル期間Tin_1、または楽曲Bと楽曲Cの間のインターバル期間Tin_2が検出され、インターバル期間Tin_1またはTin_2のいずれか、あるいは双方の期間において、バッテリー残量の通知270、272が行われる。
【0039】
このように本実施例によれば、次コンテンツの再生開始前または再生終了後の曲間の無音状態時に、バッテリー残量に関する通知を行うようにしたので、楽曲や映像のコンテンツの再生中に、その視聴が妨げられることがなくなる。
【0040】
次に、第1の実施例の変形例について説明する。上記実施例では、次コンテンツの再生時間を考慮したバッテリー残量を推定し、バッテリー残量に関する通知を行っているが、変形例では、次コンテンツの次のコンテンツ(以下、次々コンテンツ)の再生終了後のバッテリー残量が閾値を下回る場合に、バッテリー残量に関する通知を行う。コンテンツ情報取得部220は、次々コンテンツの再生時間に関する情報を取得し、バッテリー残量推定部230は、次々コンテンツの再生終了後のバッテリー残量を推定する。
図4の例で示せば、楽曲Cの再生終了後のバッテリー残量を推定する。通知要否判定部240は、次コンテンツの再生終了後のバッテリー残量の推定値が閾値以上であるとき、次々コンテンツの再生終了後のバッテリー残量の推定値が閾値以上か否かを判定し、閾値を下回る場合には、次々コンテンツの再生開始前または再生終了後のいずれかにバッテリー残量の通知が必要であると判定する。バッテリー残量通知部260は、通知要否判定部240の判定結果に基づきバッテリー残量に関する通知を行う。
【0041】
当該変形例によれば、次コンテンツの再生終了時にバッテリー残量が閾値以下にならない場合であっても、次々コンテンツの再生途中でバッテリー残量が閾値以下になる場合には、通知を行うようにしたので、次々コンテンツの再生中にバッテリー残量が低くなってしまうことを事前に知らせることができる。
【0042】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。第1の実施例では、バッテリー残量に関する警告を、次コンテンツの再生開始前または再生開始後のいずれか、あるいは双方で任意に通知する例を示したが、第2の実施例では、次コンテンツの再生開始前および再生開始後において選択的なバッテリー残量の通知を可能にする。
【0043】
図8は、第2の実施例による通知要否判定部240の判定フローであり、これは、
図6に示すステップS112に対応する。第2の実施例では、通知要否判定部240は、バッテリー残量の推定値を、第1の閾値と第2の閾値(第1の閾値>第2の閾値)と比較し、通知するタイミングに応じて通知する内容を異ならせる。先ず、通知要否判定部240は、バッテリー残量の推定値が第1の閾値以下であり(ステップS112A)、かつ第2の閾値以下であるとき(ステップS112B)、次コンテンツの再生開始前の曲間で第1の通知が必要であると判定し(S112C)、推定値が第2の閾値を上回る場合には、次コンテンツの再生終了後の曲間に第2の通知が必要であると判定する(S112D)。
【0044】
境界期間検出部250は、通知要否判定部240の判定結果に基づき次コンテンツの再生開始前の境界期間と、次コンテンツの再生終了後の境界期間を検出し、その検出結果をバッテリー残量通知部260へ伝える。バッテリー残量通知部260は、通知要否判定部240の判定結果に基づき、
図9に示すように、次コンテンツの再生開始前の期間Tin_1において第1の通知280を行い、次コンテンツの再生終了後の期間Tin_2において第2の通知282を行う。好ましくは、第1の通知280は、次コンテンツの再生を行った場合にはバッテリー残量が非常に小さくなるので充電が必要である旨の警告を含み、第2の通知282は、バッテリー残量が少なくなっている旨の警告を含む。例えば、第1の通知は、次コンテンツの再生終了後にバッテリー残量が第2の閾値以下になるような警告を含み、第2の通知は、次コンテンツの再生終了後にバッテリー残量が第1の閾値以下になるような警告を含む。
【0045】
このように第2の実施例によれば、バッテリー残量の大きさに応じて、次コンテンツの再生開始前と再生終了後に通知する警告を異ならせることで、ユーザーに適切な内容を通知することができる。
【0046】
上記実施例では、推定値と第2の閾値とに比較結果に応じて、次コンテンツの再生開始前に第1の通知を行い、再生終了後に第2の通知を行うようにしたが、これに限らず、推定値が第2の閾値である場合には、次コンテンツの再生開始前と再生開始後のそれぞれで第1の通知を行うようにしてもよい。
【0047】
次に、第2の実施例の第1の変形例について説明する。第2の実施例では、次コンテンツの前後の曲間に第1の通知または第2の通知を行うが、次コンテンツの前後の曲間の双方でバッテリー残量に関する通知を行うようにしても良い。仮に、第1の閾値を「20%」、第2の閾値を「10%」とし、バッテリー残量の推定値が第1の閾値以下であるが、第2の閾値より大きい場合(例えば、推定値が15%)のとき、
図10(A)に示すように、次コンテンツの前後で
図10(A)に示すような通知を行い、推定値が第1の閾値以下であり、かつ第2の閾値以下でもある場合(例えば、推定値が4%)、
図10(B)に示すように、次コンテンツの再生開始前に第2の閾値を下回る旨の案内を出し、再生終了後には、バッテリーの充電を促す旨の案内をすることができる。
【0048】
次に、第2の実施例の第2の変形例について説明する。第2の変形例では、第2の閾値が0である場合、すなわちバッテリー残量の推定値が0以下となる場合である。第2の変形例において、推定値が次コンテンツの再生終了後に0以下となる場合には、バッテリー残量通知部260は、例外的に、現在コンテンツを再生中であっても、バッテリー残量がゼロに成る旨の通知を行うようにしてもよい。仮に、次コンテンツの再生を開始すれば、途中で携帯端末20の動作が停止され、ユーザーに不測の事態が生じるのを防止させる。
【0049】
上記実施例では、コンテンツの境界期間(曲間)Tinにバッテリー残量に関する通知を行っているが、境界期間Tinが短い場合には、バッテリー残量に関する通知(音声案内)が収まりきらない場合もある。このような場合には、バッテリー残量通知部260は、携帯端末20から受信したコンテンツデータの音声出力等を一定期間停止し、バッテリー残量に関する通知を行った後に、コンテンツデータの出力を開始するようにしても良い。
【0050】
また、上記実施例では、携帯端末20のバッテリーの充電が開始されればバッテリー残量に関する通知は不要と考えられることから、携帯端末20は、バッテリーへの充電が開始された場合には、その旨を車載装置10に通知し、車載装置10は、当該通知を受け取った場合は、通知プログラム200の動作を停止させても良い。
【0051】
上記実施例では、コンテンツの境界期間(曲間)にバッテリー残量に関する通知を行っているが、例えば、車載装置10においてナビゲーション部120が起動され、そのバックグラウンドでコンテンツが出力されているような場合、ナビゲーション部120によるテキストデータ等の読み上げ(音声出力)とバッテリー残量に関する音声出力とが競合する可能性がある。このような場合には、テキストデータを読み上げていない期間に、バッテリー残量に関する音声案内や表示等を行うようにすることが望ましい。
【0052】
さらに、携帯端末20と車載装置10が接続されているとき、携帯端末20は、ハンズフリー通話が可能な状態に置かれる。そこで、ハンズフリー通話中は、表示部140にのみバッテリー残量に関する表示を行い、ハンズフリー通話の終了後に、再度、バッテリー残量に関する通知を音声出力させることができる。
【0053】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲において、種々の変形、変更が可能である。