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特開2017-227207翼列部を備えた装置および該装置を含むシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-227207(P2017-227207A)
(43)【公開日】2017年12月28日
(54)【発明の名称】翼列部を備えた装置および該装置を含むシステム
(51)【国際特許分類】
   F04D 27/00 20060101AFI20171201BHJP
   F24F 11/04 20060101ALN20171201BHJP
   F24F 11/02 20060101ALN20171201BHJP
   F24F 13/24 20060101ALN20171201BHJP
【FI】
   F04D27/00 D
   F04D27/00 K
   F24F11/04 G
   F24F11/02 S
   F24F13/24 247
【審査請求】未請求
【請求項の数】30
【出願形態】OL
【全頁数】70
(21)【出願番号】特願2016-147817(P2016-147817)
(22)【出願日】2016年7月27日
(31)【優先権主張番号】特願2016-122971(P2016-122971)
(32)【優先日】2016年6月21日
(33)【優先権主張国】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】白市 幸茂
(72)【発明者】
【氏名】芦江 美沙音
【テーマコード(参考)】
3H021
3L260
【Fターム(参考)】
3H021AA06
3H021BA11
3H021CA08
3H021DA21
3H021EA13
3L260AB15
3L260BA25
3L260BA26
3L260CA18
3L260EA23
3L260FC05
(57)【要約】
【課題】リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導する翼列部を備えた装置等を実現する。
【解決手段】複数の翼からなる翼列を含む第1の翼列部を備えた装置は、上記第1の翼列部の駆動時に発生する第1の音の周波数と、該装置が備えているか、または他の装置が備えている、複数の翼からなる翼列を含む第2の翼列部の駆動時に発生する第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるように構成されている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の翼からなる翼列を含む第1の翼列部を備えた装置であって、
上記第1の翼列部の駆動時に発生する第1の音の周波数と、上記装置が備えているか、または他の装置が備えている、複数の翼からなる翼列を含む第2の翼列部の駆動時に発生する第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるように構成されている
ことを特徴とする装置。
【請求項2】
上記第2の翼列部を備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
上記第1の翼列部および上記第2の翼列部の駆動を制御する制御部を更に備える
ことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
翼列部を駆動させる翼列駆動部は、上記第1の翼列部および上記第2の翼列部のそれぞれに対して設けられており、
上記制御部は、各翼列駆動部に対して、互いに異なる制御信号を供給することにより、上記第1の音の周波数と、上記第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるように制御する
ことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項5】
上記第1の翼列部の翼枚数と、上記第2の翼列部の翼枚数が互いに異なることにより、上記第1の音の周波数と、上記第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになる
ことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項6】
上記第1の音は、上記第1の翼列部の駆動時に発生する送風音であり、
上記第2の音は、上記第2の翼列部の駆動時に発生する送風音であり、
上記第1の翼列部の送風路には、第1の送風抵抗部材が設けられており、
上記第2の翼列部の送風路には、第2の送風抵抗部材が設けられており、
上記第1の送風抵抗部材と上記第2の送風抵抗部材との間で送風抵抗が互いに異なることにより、上記第1の音の周波数と、上記第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになる
ことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項7】
上記第1の送風抵抗部材および上記第2の送風抵抗部材の少なくとも1つの動作を制御することにより、上記第1の送風抵抗部材と上記第2の送風抵抗部材とで送風抵抗を互いに異ならせる抵抗制御部を更に備える
ことを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
翼列部を駆動させる翼列駆動部は、上記第1の翼列部および上記第2の翼列部のそれぞれに対して設けられており、
当該装置は、上記制御部が出力する制御電圧を降下させる抵抗を更に備え、
上記第1の翼列部を駆動させる第1の翼列駆動部には上記制御部が出力する制御電圧が入力され、上記第2の翼列部を駆動させる第2の翼列駆動部には上記抵抗により電圧降下された制御電圧が入力されることより、上記第1の音の周波数と、上記第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになる
ことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項9】
上記第1の音は、上記第1の翼列部の駆動時に発生する送風音であり、
上記第2の音は、上記第2の翼列部の駆動時に発生する送風音であり、
上記第1の翼列部の送風方向と、上記第2の翼列部の送風方向とを変更する制御部を備えている
ことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項10】
ユーザの位置を特定する特定部を更に備え、
上記制御部は、上記第1の翼列部の送風方向と、上記第2の翼列部の送風方向とを、上記特定部が特定した位置に向くように制御する
ことを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項11】
前記誘導周波数は、14Hz以下であることを特徴とする、請求項2から10の何れか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記誘導周波数は、1.33Hz以下であることを特徴とする、請求項2から10の何れか1項に記載の装置。
【請求項13】
請求項1から12の何れか1項に記載の装置と、上記第2の翼列部を備えた他の装置とを含む
ことを特徴とするシステム。
【請求項14】
上記装置と上記他の装置は、上記第1の翼列部の正面方向と、上記第2の翼列部の正面方向が同じ向きとなるように配置されている
ことを特徴とする請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
上記装置と上記他の装置は、上記第1の翼列部の正面方向と、上記第2の翼列部の正面方向が異なるように配置されている
ことを特徴とする請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
複数の翼からなる翼列を含む第3の翼列部を備えた更に他の装置を含み、
上記第3の翼列部の駆動時に発生する第3の音の周波数は、上記第1の音または上記第2の音の周波数に等しい、
ことを特徴とする請求項13に記載のシステム。
【請求項17】
上記装置は、空間の換気を行う換気装置である
ことを特徴とする請求項13から16のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項18】
上記第1の音と上記第2の音が伝搬する空間の外部から、上記第1の翼列部の周囲を通って上記空間に伝搬する第4の音よりも上記第1の音が大きくなるように上記第1の翼列部の駆動を制御すると共に、該制御後の上記第1の音の周波数と、上記第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるように、上記第2の翼列部の駆動を制御する
ことを特徴とする請求項13から17のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項19】
上記装置は、上記第1の翼列部の駆動を制御する第1の制御部を備え、
上記他の装置は、上記第2の翼列部の駆動を制御する第2の制御部を備え、
上記第1の制御部と上記第2の制御部は、各翼列駆動部に対して所定の制御信号を供給することにより、上記第1の音の周波数と、上記第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるように制御する
ことを特徴とする請求項13に記載のシステム。
【請求項20】
上記第1の翼列部および上記第2の翼列部の駆動を制御する制御装置を更に含み、
翼列部を駆動させる翼列駆動部は、上記第1の翼列部および上記第2の翼列部のそれぞれに対して設けられており、
上記制御装置は、各翼列駆動部に対して、互いに異なる制御信号を供給することにより、上記第1の音の周波数と、上記第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるように制御する
ことを特徴とする請求項13に記載のシステム。
【請求項21】
複数の上記装置と、
複数の上記他の装置と、
複数の上記装置における上記第1の翼列部の駆動をそれぞれ制御して、各第1の翼列部から上記第1の音を発生させる第1の制御装置と、
複数の上記他の装置における上記第2の翼列部の駆動をそれぞれ制御して、上記第1の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるような周波数の第2の音を各第2の翼列部から発生させる第2の制御装置と、を更に含む
ことを特徴とする請求項13に記載のシステム。
【請求項22】
上記制御装置と該制御装置の制御対象である上記装置および上記他の装置とを構成要素とするユニットを複数含む
ことを特徴とする請求項20に記載のシステム。
【請求項23】
上記他の装置が備えている上記第2の翼列部の駆動時に発生する上記第2の音の周波数を検出する周波数検出部と、
上記周波数検出部が検出した上記周波数と、上記第1の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるように上記第1の翼列部を駆動する制御部と、を備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項24】
上記他の装置の上記第2の翼列部から発生する上記第2の音の可聴範囲に設置され、
上記第1の翼列部の駆動時に発生する上記第1の音を上記可聴範囲に出力する
ことを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項25】
上記他の装置は屋外に設置されており、
上記装置は、上記他の装置に付随して設置されている
ことを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項26】
上記他の装置は屋外に設置されており、
上記第1の翼列部の駆動時に発生する上記第1の音を、上記他の装置の上記第2の翼列部から発生する上記第2の音の可聴範囲内の所定のエリアに出力する
ことを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項27】
上記他の装置の外部または内部に組み込まれていることを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項28】
室内に設置されて、上記第1の音を室内に出力する
ことを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項29】
上記第1の翼列部を駆動するための内部電源を備え、
ユーザが携帯して使用可能である
ことを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項30】
上記第1の翼列部を駆動するための電力を外部電源から取得する電力取得部を備え、
据え置きして使用可能である
ことを特徴とする請求項23に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、翼列部を備えた装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
音に対する快適化の技術として、さまざまなものが開示されている。例えば、特許文献1には、空気調和機の室内機から出る送風音等を、それに設置された制御用スピーカで能動消音制御を行う能動消音制御装置が開示されている。また、特許文献2には、設備機器のモータなどの駆動部品について、人間にとって「快」と判断される音響的な特性を発生させるように該駆動部品を駆動させる快音化装置が開示されている。さらに、特許文献3には、送風ファンが回転作動時に、該送風ファンが備える複数の羽根が発した固有の音色が重なり合って協和音を構成し、耳に心地良い音色とする構成が開示されている。そして、特許文献4には、送風装置に設けたスピーカから快適性を付与する音を出力する音出力機能付き送風装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−266882号公報(2010年11月25日公開)
【特許文献2】特許第5837210号公報(2014年3月13日公開)
【特許文献3】特開平4−91398号公報(1992年3月24日公開)
【特許文献4】特開2003−130434号公報(2003年5月8日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような従来技術において、送風装置による送風音は、送風性能の改良や低速動作するような制御により騒音値を下げても、特にリラックスしたい場面や眠りにつきたい場面では、その音が安静や安眠の妨げとなる場合があった。また、送風音を楽曲などでマスキングすることも、個人の好みによる快・不快の差が大きく、複数人が同居するような場面では必ずしも好適な方法では無かった。具体的には、前記特許文献1のようにスピーカを用いた送風音の能動消音技術は、あくまでファン騒音の低減のみ可能なだけであり、ファン送風の音に快適など人にプラスとなる方向についての工夫は無い。そのため騒音値が低くても安静・安眠を妨げる不快感の改善が必ずしも期待できない。前記特許文献2には、ファン送風の自然音化(快適音化)のほか、睡眠誘発・涼感暖感誘発の音の付加など人にプラスとなる工夫がある。しかし、音放射デバイスを送風経路内に設置する構成であるため、熱・水分・ホコリなどデバイスの放音性能を低下させる要因の影響を受けやすく、長時間の使用に際し掃除などこまめなメンテナンスが必要となる。前記特許文献3についてはファンの羽根そのものの振動音が送風音に対し優勢な場合の工夫であるが、例えば空気調和機の場合、立ち上がり運転後の温度維持運転(中間能力運転)時では羽根振動音が優勢となるほどファンを高速に回転動作させることはない。特に就寝時の動作ではさらに低速で動作させる。そのため本出願の課題解決の方法として適さない。前記特許文献4については、送風音とは独立にスピーカから快適な音を発するものであり、送風音そのものの低減および音の改善効果は得られない。そのため、送風音に起因する安静・安眠を妨げる不快感について、その改善が必ずしも期待できない。
【0005】
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザをリラックスした状態や眠りやすい状態へ誘導する翼列部を備えた装置等を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明に係る装置は、複数の翼からなる翼列を含む第1の翼列部を備えた装置であって、上記第1の翼列部の駆動時に発生する第1の音の周波数と、上記装置が備えているか、または他の装置が備えている、複数の翼からなる翼列を含む第2の翼列部の駆動時に発生する第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるように構成されている構成である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、翼列部を備えた装置は、2つの音の周波数の差異に相当する周波数の音が脳波との同調作用を生じ、リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導することが出来るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の第1の実施形態に係る扇風機の全体構成を示す概略図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る扇風機の要部構成の一例を示すブロック図である。
図3】本発明の第1の実施形態に係る扇風機の1つのプロペラファンからの送風音を周波数解析して得られた周波数と騒音レベルの相関関係を示すグラフである。
図4】本発明の第1の実施形態に係る扇風機の2つの送風ファンの翼通過音によって発生するうなりを示す模式図である。
図5】本発明の第1の実施形態に係る扇風機の送風動作時の風の流れを示す概略図である。
図6】本発明の第1の実施形態に係る扇風機の2つの送風ファンの回転軸が互いに平行であることを示す模式図である。
図7】脳波の種類と周波数、及び特徴についてまとめた図である。
図8】本発明の第2の実施形態に係る扇風機の送風動作時の風の流れを示す概略図である。
図9】本発明の第2の実施形態に係る扇風機の送風動作時の風の流れを示す概略図である。
図10】本発明の第2の実施形態に係る扇風機がユーザにバイノーラルビート音提供することを示す概略図である。
図11】本発明の第2の実施形態に係る扇風機の送風動作時の風の流れを示す概略図である。
図12】本発明の第3の実施形態に係る扇風機の送風動作時の風の流れを示す概略図である。
図13】呼吸数の誘導周波数および心拍数の誘導周波数を示す図である。
図14】本発明の第5の実施形態に係る扇風機の要部構成の一例を示すブロック図である。
図15】本発明の第6の実施形態に係る空気調和機の室内機の全体構成を示す概略図である。
図16】本発明の第6の実施形態に係る空気調和機の室内機の送風動作時の風の流れを示す概略図である。
図17】本発明の第7の実施形態に係る空気調和機の室内機を示す概略図である。
図18】本発明の第7の実施形態に係る空気調和機の室内機の要部構成の一例を示すブロック図である。
図19】本発明の第8の実施形態に係る空気調和機の室内機を示す概略図である。
図20】本発明の第8の実施形態に係る空気調和機の室内機の要部構成の一例を示すブロック図である。
図21】本発明の第9の実施形態に係る換気扇の全体構成を示す正面図である。
図22】本発明の第9の実施形態に係る換気扇の全体構成を示す斜視図である。
図23】本発明の第9の実施形態に係る換気扇の構成、および換気扇からうなり音を発生させる処理の流れを示す図である。
図24】本発明の第9の実施形態に係る換気扇を備えた空間の側面図である。
図25】本発明の第9の実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステムが適用された空間の模式図である。
図26】本発明の第9の実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステムが適用された空間において送風音が聞こえる範囲を示す概略図である。
図27】本発明の第10の実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステムが適用された空間の模式図である。
図28】本発明の第10の実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステムが適用された空間において送風音が聞こえる範囲を示す概略図である。
図29】本発明の第11の実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステムが適用された空間の模式図である。
図30】本発明の第11の実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステムが適用された空間において送風音が聞こえる範囲を示す概略図である。
図31】本発明の第12の実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステムが適用された空間の模式図である。
図32】本発明の第12の実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステムが適用された空間において送風音が聞こえる範囲を示す概略図である。
図33】本発明の第13の実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステムが適用された空間の模式図である。
図34】本発明の第13の実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステムが適用された空間において送風音が聞こえる範囲を示す概略図である。
図35】本発明の第14の実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステムが適用された空間の模式図である。
図36】本発明の第15の実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステムと、当該システムが適用された空間の模式図である。
図37】本発明の第16の実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステムと、当該システムが適用された空間の模式図である。
図38】本発明の第17の実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステムと、当該システムが適用された空間の模式図である。
図39】本発明の第18の実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステムと、当該システムが適用された空間の模式図である。
図40】本発明の第19の実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステムと、当該システムが適用された空間の模式図である。
図41】本発明の第20の実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステムと、当該システムが適用された空間の模式図である。
図42】本発明の第21の実施形態に係る周波数発生装置の全体構成を示す概略図である。
図43】本発明の第21の実施形態に係る周波数発生装置の外観図である。
図44】本発明の第21の実施形態に係る周波数発生装置が設置される主な場所についての概略図である。
図45】本発明の第21の実施形態に係る周波数発生装置を設置した図の概略図である。
図46】本発明の第22の実施形態に係る風力発電装置のナセル部分の外部に設置された周波数発生装置の側面図である。
図47】本発明の第23の実施形態に係る風力発電装置のタワーの外部に設置された周波数発生装置の側面図である。
図48】本発明の第24の実施形態に係る風力発電装置のナセルに設置された周波数発生装置の側面図である。
図49】本発明の第25の実施形態に係る風力発電装置付近の地表に設置された周波数発生装置の側面図である。
図50】本発明の第26の実施形態に係る複数の風力発電装置を有する風力発電施設7の付近に1つの周波数発生装置6を設置した概略図である。
図51】本発明の第27の実施形態に係る複数の風力発電装置を有する風力発電施設からの騒音が聞こえる、ユーザを含む騒音受容者が生活する地域に1つの周波数発生装置を設置した概略図である。
図52】本発明の第28の実施形態に係る工場施設の付近に1つの周波数発生装置を設置した概略図である。
図53】本発明の第29の実施形態に係る工場施設と工場施設からの騒音が聞こえる室内に1つの周波数発生装置を設置した概略図である。
図54】本発明の第30の実施形態に係る工場施設内に1つの周波数発生装置を設置した概略図である。
図55】本発明の第31の実施形態に係る建設現場の付近に1つの周波数発生装置を設置した概略図である。
図56】本発明の第32の実施形態に係る建設現場と建設現場からの騒音が聞こえる室内に1つの周波数発生装置を設置した概略図である。
図57】本発明の参考例1に係る翼列部を備えた装置を含むシステムが適用された空間の模式図である。
図58】本発明の参考例2に係る翼列部を備えた装置を含むシステムが適用された空間の模式図である。
図59】本発明の参考例2に係る翼列部を備えた装置を含むシステムが適用された空間において送風音が聞こえる範囲を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、説明の便宜上、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。なお、説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化または模式化して示されたり、一部の構成部材が省略されたりしている。また、各図に示された構成部材間の寸法比は、必ずしも実際の寸法比を示すものではない。
【0010】
[第1の実施形態]
<扇風機の概要>
本実施形態に係る、送風装置である扇風機1の概要について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る、送風装置である扇風機1の全体構成を示す概略図である。図1の(a)は扇風機1の正面図であり、図1の(b)は扇風機1の上面図であり、図1の(c)は扇風機1の側面図である。
【0011】
図1の(a)は、扇風機1を正面から見た図を示す。図示の例において、扇風機1は、複数の羽根で構成された翼列を備えた翼列部である第1送風ファン14および第2送風ファン15と、各々の送風ファンを回転駆動する翼列駆動部である第1送風ファン駆動部12および第2送風ファン駆動部13とを備えている。本実施形態において、第1送風ファン14および第2送風ファン15はともにプロペラファンである。なお、第1送風ファン駆動部12および第2送風ファン駆動部13は、第1送風ファン14および第2送風ファン15を回転駆動させることが可能な構成であればどのようなものであってもよい。例えば、第1送風ファン駆動部12および第2送風ファン駆動部13は、ファンモーターであってもよい。扇風機1は、さらに、第1送風ファン14および第2送風ファン15と、第1送風ファン駆動部12および第2送風ファン駆動部13とを所定の高さに位置させるように支持する柱状部を備え、柱状部と連結し扇風機1の姿勢を支持する台座部を備える。ここで、台座部には、ユーザが操作を行う操作部であるスイッチが設けられ、また、スイッチからの操作信号を受け、第1送風ファン駆動部12および第2送風ファン駆動部13の駆動を制御する制御部11(図示しない)が設けられていてもよい。制御部11は、扇風機1の各部を統括して制御するものであり、例えばマイコンである。本実施形態において、制御部11は、第1送風ファン駆動部12および第2送風ファン駆動部13に互いに異なる制御信号を供給する。また、第1送風ファン14および第2送風ファン15の周囲には、ファンの回転時にユーザが接触しないためのファンガードが設けられている。
【0012】
<扇風機の動作>
本実施形態に係る扇風機1の動作について、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係る扇風機1の要部構成の一例を示すブロック図である。なお、本実施形態において、第1送風ファン駆動部12および第2送風ファン駆動部13は、ともに制御部11からの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る扇風機1は、制御部11からの回転数信号の伝達により回転数制御を実施することにより、第1送風ファン14による送風音の周波数と、第2送風ファン15による送風音の周波数とを異ならせる。
【0013】
まず、扇風機1は、操作部(図示せず)からの指示により制御部11にて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第1送風ファン駆動部12および第2送風ファン駆動部13の両方に送る。このとき、制御部11は、第1送風ファン駆動部12には値aの回転数指令値を送り、第2送風ファン駆動部13には値a+Δaの回転数指令値を送る。
【0014】
次に、第1送風ファン駆動部12は制御部11より送られてきた回転数指令値aに応じて回転数rでの回転駆動を行う。そして、第2送風ファン駆動部13は制御部11より送られてきた回転数指令値a+Δaに応じて回転数r+Δrでの回転駆動を行う。
【0015】
そして、第1送風ファン14は、第1送風ファン駆動部12の回転駆動に伴い、回転数rにて回転する。第2送風ファン15は第2送風ファン駆動部13の回転駆動に伴い、回転数r+Δrにて回転する。
【0016】
第1送風ファン14および第2送風ファン15の回転により各々から風が送られ、それに伴う送風音が各々発生する。ここで、図3を用いて、送風音の特徴について説明する。図3は、1つのプロペラファンからの送風音を周波数解析によって周波数(Hz)と騒音レベル(dB[A])のグラフで表したものである。図3に示す通り、一般的にプロペラファンによる送風音の騒音レベルの周波数分布は、主に風の流れに由来する広い周波数帯に広がる音(以下、流体音と呼ぶ)と、プロペラファンの翼列における圧力変動に由来する狭い帯域の音(以下、翼通過音と呼ぶ)の2つが合成されたものとなっている。翼通過音は翼枚数n(枚)とファンの回転数r(rpm)と相関し、翼通過周波数と呼ばれる、(n×r)/60にて計算される周波数(Hz)に狭い周波数分布のピークを有する音である。図3に示すように翼通過音は送風音の周波数分布の中でも高いピークを有し、そのため実際の聴覚上においても流体音に交じって単調音のように聞こえてくる音である。本実施形態における一実施例の場合、プロペラファンの翼枚数は第1送風ファン14および第2送風ファン15ともに7枚である。そして、第1送風ファン14の回転数rは780rpm(風量操作における強・中・弱のうち中相当の風量の場合)であり、第1送風ファン14および第2送風ファン15の回転数の差異Δrが60rpm(従って第2送風ファン15の回転数はr+Δr=840rpm)となるよう制御部11により制御されることを考える。このとき、第1送風ファン14の翼通過周波数は7×780/60=91Hzであり、第2送風ファン15の翼通過周波数は7×840/60=98Hzとなる。
【0017】
図2では、第1送風ファン14および第2送風ファン15の送風音のうち翼通過音として聞こえる音を模式的に示している。第1送風ファン14による送風からはファンの回転数rに応じた周波数fに狭いピークを有する翼通過音が発生し、第2送風ファン15による送風からはファンの回転数r+Δrに応じた周波数f+Δfに狭いピークを有する翼通過音が発生する。本実施形態における一実施例の場合、第1送風ファン14の翼通過音のピーク周波数fは91Hz、第2送風ファン15の翼通過音のピーク周波数f+Δfは98Hzであり、従ってその両者の周波数の差異であるΔfは7Hzとなる。
【0018】
一般的に、周波数がわずかに異なる2つの音が干渉すると、振幅がゆっくり周期的に変わる合成波としての音が生じる、うなりとよばれる現象が発生する。うなりによる音の周波数は、2つの音の周波数の差であり、合成前の2つの音のいずれの周波数成分にもピークとして現れない周波数となる。図4に、本実施形態に係る扇風機1の2つの送風ファンの翼通過音によって発生するうなりを示す模式図を示す。本実施形態における一実施例の場合、前記2つの送風ファンの翼通過音のピーク周波数の差異Δfは7Hzであるため、両者の音が干渉することにより7Hzの音(以下うなり音と呼ぶ)が発生する。すなわち、本実施形態に係る扇風機1は、各翼列駆動部に対して、互いに異なる制御信号を供給することにより、各翼列部による送風音の周波数の差に相当する周波数の音を発生させることができる。
【0019】
図5を用いて、本実施形態に係る扇風機1の送風動作時の風の流れを説明する。図5は、本実施形態に係る扇風機1の送風動作時の風の流れを示す概略図である。ここで、送風ファンにより送り出される風が流れている領域のことを送風域と呼ぶこととする。送風動作時は、第1送風ファン14および第2送風ファン15の下流部に、下流に行くほど幅が広くなる送風域がそれぞれ存在する。なお、図6に示すように、本実施形態において、第1送風ファン14および第2送風ファン15はともにファンの回転軸が平行となるよう設けられている。すなわち、風の流れの向きが同方向となるよう2つの送風ファンが横並びに設けられている。このとき、2つの送風ファンの送風域は前述の通り下流に行くほど幅が広がる。そのため、送風ファンの下流近傍においては2つの送風域が重なり合うことが無くても、下流に行くと2つの送風域の重なり合いが起こり始め、更に下流に行くほど重なり合う領域の幅が広くなっていく。以下、この送風域の重なり合う領域のことを直接干渉域と呼ぶこととする。送風音は基本的に送風域が音源となって広がるため、送風域の外にいる人(図中ではユーザと記載)でも送風音を聴覚で感じることができる。しかし、送風域内に居る人は、音源からの音を直接感じることとなるため、送風域外と比べてより大きく明確に送風音を聴覚で感じることとなる。直接干渉域は前述の通り2つ送風ファンからの風の流れが重なり合う領域である。すなわち、直接干渉域は、送風音のうちの翼通過音が重なり合う領域となるため、この直接干渉域が前記の7Hzの音(うなり音)の音源となる。したがって、人は直接干渉域の外でもこのうなり音を聴覚で感じることができるが、直接干渉域内にいる場合は音源からの音を直接感じることとなるため、直接干渉域外と比べてより大きく明確にうなり音を聴覚で感じることとなる。
【0020】
直接干渉域が伝達するうなり音に好適である周波数について、図7を用いて説明する。図7は、脳波の種類と周波数、及び特徴についてまとめた図である。図示の例において、脳波の種類がγ波の場合、その周波数は26〜70Hzであって、ユーザは興奮状態にある。脳波の種類がβ波の場合、その周波数は14〜38Hzであって、ユーザは通常の日常生活の状態にある。脳波の種類がα波の場合、その周波数は8〜14Hzであって、ユーザはリラックス状態にある。脳波の種類がθ波の場合、その周波数は4〜8Hzであって、ユーザは入眠時の状態にある。脳波の種類がδ波の場合、その周波数は0.5〜4Hzであって、ユーザは深い睡眠状態にある。
【0021】
図7に示すように、脳波の周波数が低いほど、身体状態は安静な状態となっている。特に、脳波が周波数8Hz以下のθ波、δ波の場合には、睡眠状態となっており、4Hz以下のδ波の場合には、深い睡眠状態となっている。このため、ユーザの睡眠状態を制御するためには、大まかには、脳波を低い周波数へと導けば、より深い睡眠状態へと導くことができ、脳波を高い周波数へと導けば、より浅い睡眠状態へと導くことができる。
【0022】
本実施形態において、例えば図5のように直接干渉域にユーザが居る場合、より明瞭に前記の7Hzの音(うなり音)を聴覚で感じる。ここで、周波数7Hzは脳波のθ波の領域の周波数である、誘導周波数である。誘導周波数は、脳波の周波数に近似した周波数であり、該誘導周波数の音を聞くと、脳波が該誘導周波数に同調するものである。本実施形態において、ユーザは聴覚からの脳波の同調誘導の作用により、7Hzの音(うなり音)を聴覚で感じることで睡眠に適した脳波を誘導することが出来る。従って、本実施形態に係る扇風機1は、ユーザに対し、快適な眠りに適した音として、送風音を聴覚で感じさせることができる。また、この音によるθ波の脳波誘導に伴い、ユーザを睡眠へと誘うことができる。すなわち、本実施形態に係る扇風機1は、送風音の重ね合わせによって生じる低周波音が脳波との同調作用を生じ、リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導することが出来るという効果を奏する。
【0023】
またさらに、本実施形態に係る扇風機1は、2つの送風ファンを用いて風を送るため、各々の送風ファンについて、送風ファンが1つの場合よりも低い回転数で、同じ風量の風を送ることが出来る。これは、送風ファンの翼が動く速度について、送風ファンが1つの場合よりも遅いことを示すため、本実施形態に係る扇風機1は、翼が風を送る際に発生する流体音や翼通過音もファンが1つの場合に比べて小さくすることが出来る。従って、例えば1つの送風ファンと、該送風ファンの送風音に干渉し、うなり音を生じさせる重ね合わせ音を発生するための音源とを備えた構成のものと比べても、送風音そのものの低減を図ることが出来るという利点がある。さらに、上記のうなり音の音量も低減されるため、上記のうなり音をより適切・快適に聴覚で感じさせることが出来るといった利点がある。
【0024】
なお、本実施形態においては一例として2つの送風ファンの翼通過音のピーク周波数の差異Δfが7Hzの場合を示したが、それに限らず図7に示すα波(8〜14Hz)の周波数領域の場合や、δ波(0.5〜4Hz)の周波数領域の場合であってもよい。α波(8〜14Hz)の周波数領域の場合ではリラックス時の脳波の同期誘導が行われ、リラックスに適した音をユーザに感じさせ、脳波誘導によるリラックス状態への誘導の効果が得られる。δ波(0.5〜4Hz)の周波数領域の場合では、深い睡眠時の脳波の同期誘導が行われ、より深い睡眠に適した音をユーザに感じさせ、脳波誘導による深い睡眠状態への誘導の効果が得られる。
【0025】
また、本実施形態においては一例として送風ファン駆動部として制御部11からの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターの場合を示したが、それに限らない。送風ファン駆動部は、制御部11から伝達される電圧の制御により回転数制御が実施されるDCモーターであってもよく、またはACモーターの場合であってもよい。
【0026】
[第2の実施形態]
<扇風機の構成>
本実施形態に係る扇風機1の構成について、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態に係る扇風機1の送風動作時の風の流れを示す概略図である。本実施形態に係る扇風機1は、送風ファンの風の向きを特徴づけるファンの回転軸の向きを変更可能である2つの送風部が、前期柱状部の上方に回動可能に設けられている点で前記第1の実施形態と異なる。ここで、第1送風部21および第2送風部22は、送風ファン、ファンガード、送風ファン駆動部、モーターケースから構成される。図示の例において、第1送風部21および第2送風部22は回動可能な構成であればどのようなものであってもよい。例えば、第1送風部21および第2送風部22の回動は手動によって行われてもよいし、例えば回動駆動用のモーターを更に備えて操作部および制御部11による回転駆動制御を行ってもよい。
【0027】
<扇風機の動作>
本実施形態に係る扇風機1の動作について、図8を用いて説明する。
【0028】
図8に示す本実施形態の一例は、第1送風部21、第2送風部22ともに、各送風部の風向角Da、Dbを正面方向に対して内向き(柱状部のある向き、もしくは扇風機本体の真中の方向を向く向き)としたものである。この場合、第1送風部21および第2送風部22による送風域の重なり合いは、前記第1の実施形態の場合に比べてより広い領域で行われる。このとき、送風域の重なり合う領域である直接干渉域が前記第1の実施形態より広範囲となるため、ユーザが明確にうなり音を聴覚で感じられる領域が広くなる、という利点がある。また、直接干渉域はうなり音の音源であり、その範囲が広くなることによりうなり音の大きさも大きくなるため、より明確にうなり音を聴覚で感じることが出来る。特にユーザが直接干渉域の外にいる場合、図5の例(両方の送風ファンとも送風の向きが正面)よりも直接干渉域が広くうなり音も大きくなるため、図5の例と比べると、より明瞭にうなり音を聴覚で感じることが出来るという利点がある。本実施形態に係る扇風機1は、制御部11が、第1の翼列部の送風方向と、第2の翼列部の送風方向とを変更することにより、複数の翼列部のうち第1の翼列部による送風音と、複数の翼列部のうち第2の翼列部による送風音との間の周波数の差異に相当する周波数の音が聞こえるように上記複数の翼列部を制御することができる。
【0029】
本実施形態に係る扇風機1がユーザにうなり音を提供する別の例について、図9および図10を用いて説明する。図9および図10は、本実施形態に係る扇風機1の送風動作時の風の流れを示す概略図である。図9に示す本実施形態の一例において、扇風機1は、第1送風部21および第2送風部22がともに、送風部の風向角Da、Dbを正面方向に対して充分に外向き(柱状部のある向きとは逆の向き、もしくは扇風機本体の真中の方向とは逆の向き)となっている。ここで“充分に外向き”の示す意味としては、各々の送風域における領域拡大角度(前述の通り下流部に行くほど送風域は拡大し、その際の送風方向に対する拡大の角度)を考慮しても、両者の送風域の重なり合いが起きない程度に外向きであることを表している。この場合、直接干渉域が生じないため、うなり音を明確に聴覚で感じることが出来る領域が生成されない。従って、例えば起床時など、睡眠状態から起床状態に移行したい場合などで一時的にうなり音を目立たなくすることが出来る利点がある。
【0030】
ここで、直接干渉域が生じない場合であってもユーザにうなり音を提供する構成について、図10を用いて説明する。図示の例において、ユーザの左耳が第1送風部21の送風域、右耳が第2送風部22の送風域にそれぞれ入るよう、ユーザの位置と送風域の位置との位置関係を設定する。この場合、該ユーザは、直接干渉域による物理的なうなり音を聴覚で感じることは無いものの、左右の耳の音を統合的に知覚する際に感じる、いわゆるバイノーラルビートと呼ばれる前記うなり音と同等の周波数(本実施形態の例では7Hz)の音を感じる。このバイノーラルビート音によっても前記のうなり音と同様に、脳波の同調誘導の作用により睡眠に適した脳波を誘導することが出来るため、ユーザに対し、快適な眠りに適した音として、送風音を聴覚で感じさせることができる。また、この音によるθ波の脳波誘導に伴い、ユーザを睡眠へと誘うことができる。さらに、図10の場合の利点として、物理的なうなり音が生成されないため、特定のユーザに対してのみこの効果を生じさせることが出来る。すなわち、複数のユーザが存在した場合、効果を及ぼしたいユーザの選択が可能となる、という利点がある。
【0031】
さらに、本実施形態に係る扇風機1の2つの送風ファンによる送風域の外にユーザがいる場合について、図11を用いて説明する。図11は、本実施形態に係る扇風機1の送風動作時の風の流れを示す概略図である。図11に示す本実施形態の一例は、第1送風部21および第2送風部22がともに、送風部の風向角Da、Dbを正面方向に対してユーザの居る向きとは逆の向きとしたものである。この場合、第1の実施形態に比べて明確にはうなり音を聴覚で感じることは出来ないものの、ユーザが送風に直接当たることなく、うなり音だけは聴覚で感じることができる、といった利点がある。
【0032】
[第3の実施形態]
<扇風機の構成>
本実施形態に係る扇風機1の構成について、図12を用いて説明する。図12は、本実施形態に係る扇風機1の送風動作時の風の流れを示す概略図である。本実施形態に係る扇風機1の主な構成は前記第2の実施形態と同様であるが、送風部の回動は操作部および制御部11による回転駆動制御を受けて回転駆動用のモータにより行われる。さらに、本実施形態に係る扇風機1は、本体の中央部付近(図12に示す例では柱状部)に設けられたユーザ位置計測部31を備えている点で前記第2の実施形態と異なる。ユーザ位置計測部31は、ユーザ測定位置との間の距離および角度を測定し、制御部11へ提供する。ユーザ位置計測部31は、ユーザの位置を特定する特定部として動作し、ユーザ測定位置との間の距離および角度を測定できるのであればどのような構成であってもよい。例えば、ユーザ位置計測部31は、測距センサーおよび角度センサーから構成されてもよい。
【0033】
<扇風機の動作>
本実施形態に係る扇風機1の動作について、図12を用いて説明する。図12に示す本実施形態の一例は、測距センサーおよび角度センサーから構成されるユーザ位置計測部31により、ユーザ測定位置と扇風機1の間の距離および角度をユーザ位置測距長およびユーザ位置測距角度といった情報として測定する。制御部11は、ユーザ位置測距長およびユーザ位置測距角度により、扇風機1とユーザとの位置および向きの関係、すなわち扇風機1に対するユーザの相対位置を把握し、それに応じて第1送風部21の風向角Daおよび第2送風部22の風向角Dbを決定する。そして、制御部11が送風部の回転駆動用のモーターを回転駆動制御することより、第1送風部21および第2送風部22をユーザ測定位置に向ける。この場合、扇風機1は、図8にて示した第2の実施形態の一例と同様、ユーザの周囲に広範囲な直接干渉域を生じさせより明確にうなり音を聴覚で感じることが出来る状況を自動で設定することが出来る、という利点がある。本実施形態に係る扇風機1は、制御部11が、第1の翼列部の送風方向と、第2の翼列部の送風方向とを、ユーザ位置計測部31が特定した位置に向くように制御する。よって、ユーザ位置計測部31が測定したユーザ測定位置において、複数の翼列部のうち第1の翼列部による送風音と、複数の翼列部のうち第2の翼列部による送風音との間の周波数の差異に相当する周波数の音が聞こえるように複数の翼列部を制御することができる。
【0034】
なお、本実施形態に係る扇風機1は、図12に示すような図8の一例と同様の状況のみならず、図9図11のいずれかの一例と同様の状況を生じさせるよう、第1送風部21の風向角Daおよび第2送風部22の風向角Dbを制御部11にて決定してもよい。その際、当該決定は操作部からのユーザ入力に基づき行われてもよい。このとき、扇風機1は、ユーザが特定の意図(図8のように明確にうなり音を感じたい、図9のようにうなり音を抑えたい、図10のように特定のユーザに対してのみ効果を生じさせたい、図11のように風を直接当てずにうなり音のみを明確にユーザに感じさせたい、など)を操作部に反映するだけで自動で風向角Da、Dbが決定し送風部が回動され所望の状況を生じさせることが出来る、といった利便性の面での利点がある。
【0035】
[第4の実施形態]
<扇風機の構成>
本実施形態に係る扇風機1の構成について、本実施形態に係る扇風機1は、主な構成は第1の実施形態と同様であるが、2つの送風ファンの翼通過音のピーク周波数の差異Δfの設定が前記各実施形態と異なる。ここで、本実施形態に係る扇風機1が提供するうなり音に好適である周波数について、図13を用いて説明する。図13の(a)は、呼吸数の誘導周波数を示し、図13の(b)は、心拍数の誘導周波数を示す。これらは図7に示した脳波の誘導周波数よりも更に低い周期の周波数である。
【0036】
図13の(a)および(b)において、3.33Hz以下に、呼吸数の誘導周波数と心拍数の誘導周波数が重複する領域が存在する。このとき、当該領域内の周波数を備えるうなり音は、基本的にユーザをリラックスさせる効果が優先して現れる。さらに、誘導周波数を備える音によって誘導される対象は、脳波、心拍、呼吸の順で誘導されやすいことが知られている。例えば、1.20Hzの周波数を備えるうなり音をユーザが聞いた場合、図7に従ってδ波の脳波に対応する、深い睡眠に誘導される効果がもっとも強く表れる。次に、図13の(b)に従って安静時の心拍数に対応する、リラックス状態へ誘導される効果が表れる。そして、図13の(a)に従って運動時の呼吸数に対応する、活動、興奮状態へ誘導される効果は表れない。
【0037】
本実施形態に係る扇風機1の一例として、プロペラファンの翼枚数は第1送風ファン14および第2送風ファン15ともに7枚であるものとする。そして、第1送風ファン14のファンの回転数rは780rpm、第1送風ファン14と第2送風ファン15との間の回転数の差異Δrは10rpm(従って第2送風ファン15の回転数はr+Δr=790rpm)となるよう制御部11により制御する。この場合、第1送風ファン14の翼通過周波数は7×780/60=91Hz、第2送風ファン15の翼通過周波数は7×790/60=92.16Hzとなる。従って、前記2つの送風ファンの翼通過音のピーク周波数の差異Δfは1.16Hzとなり、これはリラックス時の心拍数の誘導周波数(0.83〜1.33Hz)に相当する。本実施形態に係る扇風機1は、この周波数の音をユーザへ提供することにより、該ユーザに対してリラックス時の心拍数への同期誘導が行われ、リラックスに適した音をユーザに感じさせると共に、心拍数誘導によってリラックス状態へ誘導できるという効果を奏する。
【0038】
さらにまた一例として、プロペラファンの翼枚数は第1送風ファン14および第2送風ファン15ともに7枚であり、第1送風ファン14の回転数rが780rpmである場合を考える。さらに、第1送風ファン14および第2送風ファン15の回転数の差異Δrは1rpm(従って第2送風ファン15のファンの回転数はr+Δr=781rpm)となるよう制御部11により制御されることを考える。この場合、第1送風ファン14の翼通過周波数は7×780/60=91Hzであり、第2送風ファン15の翼通過周波数は7×781/60=91.11Hzとなる。従って、前記2つの送風ファンの翼通過音のピーク周波数の差異Δfは0.11Hzとなり、これは深呼吸時などリラックス時の呼吸数の誘導周波数(0.05〜0.20Hz)に相当する。本実施形態に係る扇風機1は、この周波数の音をユーザへ提供することにより、該ユーザに対してリラックス時の呼吸数への同期誘導を行う。従って、リラックスに適した音をユーザに感じさせると共に、呼吸数誘導によって深呼吸時などのようなリラックス状態へ誘導できるという効果を奏する。
【0039】
[第5の実施形態]
<扇風機の構成>
本実施形態に係る扇風機1の構成について、図14を用いて説明する。図14は、本実施形態に係る扇風機1の要部構成の一例を示すブロック図である。本実施形態に係る扇風機1は、制御部11が制御電圧として1種類の電圧(電圧V)のみを伝達し、かつ制御部11と第2送風ファン駆動部13との間に、電気抵抗体41をさらに備える点で前記各実施形態と異なる。電気抵抗体41は、制御部11が出力する制御電圧を降下させる抵抗である。図示の例において、電気抵抗体41は、制御部11から入力された電圧Vを電圧降下させ、電圧V−ΔVとして出力する。
【0040】
<扇風機の動作>
本実施形態に係る扇風機1の動作について、図14を用いて説明する。
【0041】
まず、制御部11から第1送風ファン駆動部12および電気抵抗体41へ、同一の電圧Vが伝達される。ここで、電圧Vは、第1送風ファン駆動部12にはそのまま電圧値Vとして送られ、第2送風ファン駆動部13には電気抵抗体41の作用により電圧値V-ΔVとして送られる。これにより、第1送風ファン駆動部12と第2送風ファン駆動部13との間に回転数の差異Δrが生じ、従って第1送風ファン14と第2送風ファン15との間に回転数の差異Δrが生じる。結果として、本実施形態に係る扇風機1において、送風音に含まれる翼通過音のピーク周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0042】
本実施形態においては、制御部11からの伝達信号(電圧)が1種類のみで良いため、制御部11の構成を簡易にすることが出来るという利点がある。また電気抵抗体41も例えばトランジスタなどの電気部品を利用すればよく、比較的簡易な構成で実現することが出来る。
【0043】
なお、本実施形態では送風ファン駆動部をDCモーターとして想定していたが、例えば送風ファン駆動部がACモーターであってもよい。なお、この場合は制御部11と送風ファン駆動部との間に周波数変換部(周波数変換回路など)を設けることが好適である。周波数変換部は、制御部11から伝達された一種類の周波数信号Fについて、第1送風ファン駆動部12にはそのまま周波数Fとして送り、第2送風ファン駆動部13には周波数変換部により周波数F-ΔFとして送る、といった構成であってもよい。この場合においても、制御部11からの伝達信号(周波数)が1種類のみで良いため、制御部11の構成を簡易にすることが出来るという利点がある。
【0044】
[第6の実施形態]
<空気調和機の室内機の構成>
本実施形態に係る空気調和機の室内機2の構成について、図15を用いて説明する。図15の(a)は本実施形態に係る空気調和機の室内機2の外観図であり、図15の(b)は本実施形態に係る空気調和機の室内機2の全体構成を示す概略図である。
【0045】
図示の例によれば、本実施形態に係る空気調和機の室内機2は、複数の羽根で構成された翼列を備えた翼列部である第1送風ファン51および第2送風ファン52と、各々の送風ファンを回転駆動する翼列駆動部である第1送風ファン駆動部53および第2送風ファン駆動部54を備える。本実施形態において、第1送風ファン51および第2送風ファン52はともにクロスフローファンであり、第1送風ファン駆動部53および第2送風ファン駆動部54はともにファンモーターである。そして、空気調和機の室内機2は、2つの送風ファンにより送られる風を吹き出す吹出口55をさらに備える。なお、図示しないが、本実施形態に係る空気調和機の室内機2には、ユーザが操作を行う操作部であるリモートコントローラー(図示しない)から発信された操作信号を受信する受信部(図示しない)が設けられている。また、操作信号を受けて送風ファン駆動部の駆動を制御する制御部50である制御マイコン(図示しない)が設けられている。
【0046】
<空気調和機の室内機の動作>
本実施形態に係る空気調和機の室内機2の動作について、図15を用いて以下に説明する。なお、本実施形態に係る空気調和機の室内機2の動作は、前記第1の実施形態に係る扇風機1と同一である。
【0047】
まず、制御部50は、制御信号として、所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を翼列駆動部である第1送風ファン駆動部53および第2送風ファン駆動部54の両方に送る。例えば、第1送風ファン駆動部53には値aの回転数指令値を送り、第2送風ファン駆動部54には値a+Δaの回転数指令値を送る。このとき、送風ファン駆動部における回転数指令値の差異Δaに伴って、第1送風ファン駆動部53と第2送風ファン駆動部54との間に、回転数の差異Δrが生じる。そして、第1送風ファン51と第2送風ファン52との間に回転数の差異Δrが生じる。結果として、翼列部である第1送風ファン51および第2送風ファン52がそれぞれ発生させた送風音に含まれる翼通過音のピーク周波数には、差異Δfが生じる。本実施形態に係る空気調和機の室内機2は、この差異Δfにより第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0048】
本実施形態の利点について記載する。本実施形態の送風ファンを構成するクロスフローファンは、前記各実施形態の送風ファンを構成するプロペラファンに比べて翼列を形成する翼枚数を多くすることができる。例えば、第1の実施形態に示したプロペラファンの例では7枚であるのに対し、本実施形態の一例におけるクロスフローファンの翼枚数は35枚である。なお、以下の説明において、第1送風ファン51の翼枚数は35枚であり、第2送風ファン52の翼枚数も同じく35枚であるとする。このとき、例えば、2つの送風ファンの翼通過音のピーク周波数の差異Δfをリラックス時の脳波(α波)の誘導周波数(8〜14Hz)に相当する7Hz程度に設定することを考える。この場合、前記のように、第1の実施形態ではファンの回転数について、第1送風ファン14は780rpm、第2送風ファン15は840rpmとなるよう2つの送風ファン駆動部を制御する必要があった。しかし、本実施形態においては、第1送風ファン51の翼通過周波数を35×156/60=91Hz、第2送風ファン52の翼通過周波数を35×168/60=98Hzとなるように、2つのファンの回転数をそれぞれ156rpm、168rpmとすることにより実現できる。すなわち、本実施形態に係る空気調和機の室内機2は、前記第1の実施形態に係る扇風機1に比べて低い回転数で所望するうなり音を発生させることができるため、より弱い送風(少ない風量)でも前記の7Hzの音(うなり音)を得ることが出来る。そのため、本実施形態に係る空気調和機の室内機2は、例えばユーザが眠りにつく際において、送風やその送風音全体の音量をより弱く、少なくすることが出来る。そして、それらの影響や個人の主観によって生じうる煩わしさ感をより抑えつつ、ユーザに対し、快適な眠りに適した音として、送風音を聴覚で感じさせることができる。また、この音によるθ波の脳波誘導に伴い、ユーザを睡眠へと誘うことができる。
【0049】
本実施形態に係る空気調和機の室内機2において、吹出口55は、複数の風向変更板およびこの風向変更板が回動自在に設置されている台座部からなる風向変更部を更に備える構成であってもよい。風向変更部を備える空気調和機の室内機2の構成について、図16を用いて説明する。図16は、本実施形態に係る空気調和機の室内機2の送風動作時の風の流れを示す概略図である。
【0050】
図示の例において、空気調和機の室内機2は、吹出口55における第1送風ファン51の下流および第2送風ファン52の下流の各々に対応する位置に第1風向変更部56、第2風向変更部57をそれぞれ設けてもよい。この場合、空気調和機の室内機2は、前記第2の実施形態における図8図11のそれぞれと同じ状況を実現することが可能となる。したがって、本実施形態に係る空気調和機の室内機2は、前記第2の実施形態にて得られた効果と同様の作用効果を得ることが出来る。
【0051】
[第7の実施形態]
<空気調和機の室内機の構成>
本実施形態に係る空気調和機の室内機2の構成について、図17を用いて説明する。図17は、本実施形態に係る空気調和機の室内機2を示す概略図である。本実施形態に係る空気調和機の室内機2は、主な構成は前記第6の実施形態と同様であるが、送風ファン62および送風ファン駆動部61を1つずつ備え、更に送風ファン62が複数の翼列を備える点が異なる。送風ファン62は、前記第6の実施形態と同様に、クロスフローファンである。ここで、図示の例において、送風ファン62は回転方向と垂直な方向に、互いに平行である4つの翼列を備えており、4つの翼列は、2つの翼列ごとに、第1翼列部63および第2翼列部64と定義される。なお、本実施形態における一例では、第1翼列部63と第2翼列部64の翼枚数は、互いに異なっている。以下の説明では、第1翼列部63に属する2つの翼列の翼枚数は33枚であり、第2翼列部64に属する2つの翼列の翼枚数は35枚とする。
【0052】
<空気調和機の室内機の動作>
本実施形態に係る空気調和機の室内機2の動作について、図18を用いて説明する。図18は、本実施形態に係る空気調和機の室内機2の要部構成の一例を示すブロック図である。なお、ここでは送風ファン駆動部61は制御部50からの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。
【0053】
まず、制御部50が、操作部(図示せず)からの指示に基づいて、送風ファン駆動部61に回転数指令値aを送信する。そして、送風ファン駆動部61は、制御部50より送られてきた回転数指令値aに応じて回転数rでの回転駆動を行う。
【0054】
送風ファン62は、送風ファン駆動部61の回転駆動に伴い、回転数rにて回転する。送風ファン62の回転により各々から風が送られ、それに伴う送風音が各々発生する。本実施形態における一実施例の場合、送風ファン62における翼枚数は第1翼列部63では33枚、第2翼列部64では35枚であり、ファンの回転数rは150rpm(風量操作における強・中・弱のうち弱相当の風量の場合)とする。この場合、第1翼列部63の翼通過周波数は33×150/60=82.5Hz、第2翼列部64の翼通過周波数は35×150/60=87.5Hzとなる。本実施形態における一実施例の場合、第1翼列部63の翼通過音のピーク周波数fは82.5Hz、第2翼列部64の翼通過音のピーク周波数f+Δfは87.5Hzであるため、その両者の周波数の差異であるΔfは5Hzとなる。この、周波数5Hzは脳波のθ波の領域の周波数であるため、ユーザは聴覚からの脳波の同調誘導の作用により、5Hzの音(うなり音)を聴覚で感じることで睡眠に適した脳波を誘導することが出来る。従って、本実施形態に係る空気調和機の室内機2は、前記第6の実施形態と同様、ユーザに対し、快適な眠りに適した音として、送風音を聴覚で感じさせることができる。また、この音によるθ波の脳波誘導に伴い、ユーザを睡眠へと誘うことができる。そして、本実施形態に係る空気調和機の室内機2は、送風ファン駆動部および送風ファンが各々1個あれば良いため、構成が簡易であるという利点がある。
【0055】
なお、本実施形態に係る空気調和機の室内機2においては翼列の個数を4つとしたが、それに限らず複数個備えていてもよい。更に、第1翼列部63、第2翼列部64についても片側ともう片側の半分ずつに分かれているだけでなく、例えば片側から33枚、35枚、33枚、35枚などの順番のように交互に設けられていてもよい。ただし、翼通過音の重ね合わせによるうなり音をより明確に発生させるためには、隣り合う翼列部の群に含まれる翼列の個数は交互に入れ替わるのではなく、同数であることが望ましい。すなわち、上述の例によれば、片側から33枚、33枚、35枚、35枚の順番であることが望ましい。
【0056】
[第8の実施形態]
<空気調和機の室内機2の構成>
本実施形態に係る空気調和機の室内機2の構成について、図19を用いて説明する。図19は、本実施形態に係る空気調和機の室内機2を示す概略図である。本実施形態に係る空気調和機の室内機2は、送風抵抗を伴う程度に風向を大幅に変更する、大きな板状の部材によって構成される送風路部材を吹出口に更に備える点で前記第6の実施形態と異なる。本実施形態に係る空気調和機の室内機2は、第1送風路部材71および第2送風路部材72による送風抵抗に微小差を生じさせることで送風ファンの回転数に微小差を生じさせ、結果として2つの送風ファンによる送風音を微小変化させる。第1送風路部材71および第2送風路部材72は、吹出口55に回動可能に設けられた大きな板状の部材であり、吹出口55における第1送風ファン51の下流および第2送風ファン52の下流の各々に対応する位置に設置されている。本実施形態において、第1送風路部材71および第2送風路部材72は、制御部50の動作制御によって回動することによってそれぞれの送風路の送風抵抗を変化させる送風抵抗部材であり、例えば縦方向風向変更板である。このとき、制御部50は複数の送風抵抗部材のうち少なくとも1つの送風抵抗部材の動作を制御することにより、該送風抵抗部材の送風抵抗を他の送風抵抗部材の送風抵抗と互いに異ならせる抵抗制御部としても動作する。
【0057】
<空気調和機の室内機2の動作>
本実施形態に係る空気調和機の室内機2の動作について、図20を用いて説明する。図20は、本実施形態に係る空気調和機の室内機2の要部構成の一例を示すブロック図である。なお、図示の例において、第1送風路部材71の送風抵抗は十分に小さいものであり、第2送風路部材72の送風抵抗は比較的大きいものである。
【0058】
まず、制御部50は、操作部(図示せず)からの指示により、所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第1送風ファン駆動部53および第2送風ファン駆動部54の両方に送る。このとき、制御部50は、第1送風ファン駆動部53および第2送風ファン駆動部54へ、同一の値aの回転数指令値を送る。
【0059】
次に、第1送風ファン駆動部53は、制御部50より送られてきた回転数指令値aに応じて回転数rでの回転駆動を行う。第2送風ファン駆動部54も同じく制御部50より送られてきた回転数指令値aに応じて回転数rでの回転駆動を行う。
【0060】
回転駆動開始時において、第1送風ファン51は第1送風ファン駆動部53の回転駆動に伴い、回転数rにて回転する。第2送風ファン52も同じく第2送風ファン駆動部54の回転駆動に伴い回転数rにて回転する。その際、第1送風ファン51および第2送風ファン52の回転により各々から風が送られ、各々の風は第1送風路部材71および第2送風路部材72を通過する。
【0061】
このとき、第1送風路部材71の送風抵抗Rが第1送風ファン51の送風エネルギーに対し十分に小さいため、第1送風ファン51は周囲の風の流れの影響を受けることなく、回転数rで回転する。一方、第2送風路部材72の送風抵抗R+ΔRが第2送風ファン52の送風エネルギーに対して無視できない大きさであるため、第2送風ファン52は送風抵抗R+ΔRによる周囲の流れの影響を受ける。このとき、第2送風ファン52は、周囲の風の流れと自身の発生する風の流れとの間に滑りが生じるため、空回りを伴う、回転数r+Δrで回転する。従って、2つの送風ファンの回転数の差異Δrに伴い送風音に含まれる翼通過音のピーク周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより本実施形態に係る空気調和機の室内機2は、前記第6の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0062】
なお、本実施形態においては、制御部50からの伝達信号(回転数指令値)が1種類のみで良いため、制御部の構成を簡易にすることが出来るという利点がある。
【0063】
これまでに示した各実施形態においては、一例としてプロペラファンを備えた扇風機、およびクロスフローファンを備えた空気調和機の場合を示した。しかし、各実施形態における送風ファンはプロペラファンやクロスフローファンに限らずシロッコファン、遠心ファン、斜流ファンなどであってもよい。また、各実施形態における送風装置は、扇風機や空気調和機の室内機に限らず、サーキュレータ、換気扇などの送風装置であってもよいが、これに限定されることはない。送風装置は、ファンヒーター(部屋の空気を温める機器)、イオン発生機(部屋のイオンバランスを調整する機器)、空気清浄器(部屋の空気の清浄を行う機器)、除湿器(部屋の空気の湿度を低減する機器)、加湿器(部屋の空気の湿度を増加させる機器)などの、送風装置を備えた装置であってもよい。ここで、送風装置を備えた装置とは、送風が装置の主たる目的ではないものの、該装置の機能上、送風装置を備える必要がある装置のことを示す。送風装置を備えた装置は、また、例えば庫内冷気循環用ファンを備える冷蔵庫や、電気回路冷却用ファンを備える電気機器(例えばビデオレコーダー)など、送風装置が補助的に備えられているものであってもよい。
【0064】
また、送風ファンの個数においても2個のものである例を示したが、それに限らず複数個の送風ファンを備え、そのうちの2個の送風ファンの組み合わせにおいて以上に示した実施形態に準ずる実施を行ったものであってもよい。
【0065】
前記各実施形態において、複数の送風ファンを備えた送風装置の例を示したが、1つの送風ファンを備えた複数の送風装置を組み合わせる構成であってもよい。例えば、1つの送風ファンを備えた2つの扇風機が互いに通信することによって送風ファンの回転数を制御し、所望する翼通過音のピーク周波数の差異Δfを生じる構成であってもよい。
【0066】
[第9の実施形態]
<換気扇の構成>
本実施形態に係る換気扇3の概要について、図21から図24を用いて説明する。図21図22は、本実施形態に係る、換気扇3の全体構成を示す概略図である。図21は換気扇3の正面図であり、図22は換気扇3の斜視図である。図23は換気扇3の構成、および換気扇3からうなり音を発生させる流れを図示したものである。なお、換気扇3は室内の空気を吸気して室外に排出することにより室内の空間の換気を行う換気装置であり、室外に対して送風する送風装置であるとも言える。
【0067】
図23の例において、換気扇3は、複数の羽根で構成された翼列を備えた翼列部である送風ファン104と、送風ファン104を回転駆動する翼列駆動部である送風ファン駆動部103とを備えている。本実施形態において、送風ファン104はプロペラファンである。なお、送風ファン駆動部103は、送風ファン104を回転駆動させることが可能な構成であればどのようなものであってもよい。例えば、送風ファン駆動部103はファンモーターであってもよい。換気扇3は、送風ファン104と送風ファン駆動部103を備え、送風ファン104と送風ファン駆動部103を支え、壁に設置するためのフランジ部を有し、室内外を貫通するパイプ101を備える。本実施形態において、送風ファン104の周囲には、ファンの回転時にユーザが接触しないためのファンガード105が設けられている。また、換気扇3は、送風ファン104の駆動を制御する制御部102を備えていてもよい。制御部102は、換気扇3の各部を統括して制御するものであり、例えばマイコンである。すなわち、換気扇3は、制御部102の制御によって送風ファン駆動部103を介して送風ファン104を駆動させる。そして、送風ファン104の駆動によって、室内の空気はパイプ101を介して室外へ排出される。また、送風ファン104の駆動によって送風音を生じさせる。
【0068】
図24は換気扇3を備えた空間の側面図を表す。換気扇3からは周波数fもしくは周波数f+Δfの送風音を発生させることができる。送風装置を備えた装置として換気扇3を用いることで、より空間内の空気の循環が効率的に行え、室内外の空気の交換も可能となる。
【0069】
<システムの構成>
本実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステム4の構成について、図25を用いて説明する。翼列部を備えた装置を含むシステム4は、第1換気扇3aおよび第2換気扇3bを備えている。なお、第1換気扇3aおよび第2換気扇3bは、換気扇3と同一の構成を備えている。
【0070】
<システムの動作>
本実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステム4の動作について、図25を用いて説明する。図25はシステム4が適用された空間の模式図を示す。図25は、空間内にシステムの構成要素である、第1換気扇3aと第2換気扇3bとが同一壁面に設置された図である。すなわち、システム4は、第1の翼列部を備える装置(第1換気扇3a)および第2の翼列部を備える他の装置(第2換気扇3b)について、第1の翼列部の正面方向(翼列の回転軸の延在方向)と、第2の翼列部の正面方向が同じ向きとなるように配置されている。
【0071】
なお、本実施形態において、第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bは、第1制御部102aおよび第2制御部102bからの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る第1換気扇3aおよび第2換気扇3bは、第1制御部102aおよび第2制御部102bからの回転数信号の伝達により回転数制御を実施することにより、第1送風ファン104aによる送風音の周波数と、第2送風ファン104bによる送風音の周波数とを異ならせる。
【0072】
まず、第1換気扇3aは操作部(図示せず)からの指示により第1制御部102aにて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第1送風ファン駆動部103aに送る。第2換気扇3bも同様に、第2制御部102bにて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第2送風ファン駆動部103bに送る。この時、第1制御部102aは第1送風ファン駆動部103aには値aの回転数指令値を送る。もう一方の第2換気扇3bの第2制御部102bは、第2送風ファン駆動部103bには値a+Δaの回転数指令値を送る。
【0073】
次に、第1送風ファン駆動部103aは第1制御部102aより送られてきた回転数指令値aに応じて回転数rでの回転駆動を行う。そして、第2送風ファン駆動部103bは第2制御部102bより送られてきた回転数指令値a+Δaに応じて回転数r+Δrでの回転駆動を行う。そして、第1送風ファン104aは、第1送風ファン駆動部103aの回転駆動に伴い、回転数rにて回転する。第2送風ファン104bは第2送風ファン駆動部103bの回転駆動に伴い、回転数r+Δrにて回転する。第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bの回転により換気がなされ、それに伴う送風音が各々発生する。これにより、第1送風ファン104aと第2送風ファン104bとの間に回転数の差Δrが生じる。
【0074】
以上の動作により、本実施形態に係るシステム4において、送風音に含まれる翼通過音のピーク周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0075】
図26は送風音が聞こえる範囲を示す概略図である。図26の場合、限定された範囲でうなり音が聞こえる環境となり、リビングなど様々な人が同時に存在する空間において、必要な人にだけうなり音が聞こえるという利点がある。すなわち、本実施形態に係るシステム4は、第1の翼列部を備えた装置(第1換気扇3a)と第2の翼列部を備えた他の装置(第2換気扇3b)から等距離にある位置のユーザに対し、第1の翼列部の駆動時に発生する音と、第2の翼列部の駆動時に発生する音との重ね合わせによって生じる低周波音によって脳波との同調作用を生じさせ、リラックスや眠りやすい状態へ誘導することが出来るという効果を奏する。
【0076】
なお、本実施形態において、翼列部を備えた装置を含むシステム4は、1つの送風ファンを備える2つの換気扇を用いる構成であったが、これに限定されない。たとえば、2つの送風ファンを備える1つの換気扇を用いる構成であってもよい。この場合、制御部102は、第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bのそれぞれに対して、回転数指令値aおよびa+Δaをそれぞれ送る構成であってもよい。
【0077】
[第10の実施形態]
<システムの構成>
本実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステム4の構成について、図27を用いて説明する。システム4は、第1換気扇3aおよび第2換気扇3bを備えている。なお、第1換気扇3aおよび第2換気扇3bは、前記第9の実施形態に係る換気扇3と同一の構成を備えている。
【0078】
<システムの動作>
本実施形態に係るシステム4の動作について、図27を用いて説明する。図27はシステム4が適用された空間の模式図を示す。図27は、空間内に第1換気扇3aと第2換気扇3bとが設置された図である。図示の例において、空間のある壁面を第1の壁面とすると、第1換気扇3aは第1の壁面に設置され、第2換気扇3bは、第1壁面とは異なる第2の壁面に設置されている。すなわち、本実施形態に係るシステム4は、第1の翼列部を備える装置(第1換気扇3a)および第2の翼列部を備える他の装置(第2換気扇3b)について、上記第1の翼列部の正面方向と、上記第2の翼列部の正面方向が異なるように配置されている。
【0079】
なお、本実施形態において、第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bは、第1制御部102aおよび第2制御部102bからの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る第1換気扇3aおよび第2換気扇3bは、第1制御部102aおよび第2制御部102bからの回転数信号の伝達により回転数制御を実施することにより、第1送風ファン104aによる送風音の周波数と、第2送風ファン104bによる送風音の周波数とを異ならせる。
【0080】
まず、第1換気扇3aは操作部(図示しない)からの指示により第1制御部102aにて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第1送風ファン駆動部103aに送る。第2送風ファン駆動部103bも同様に、第2制御部102bにて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第2送風ファン駆動部103bに送る。この時、第1制御部102aは第1送風ファン駆動部103aには値aの回転数指令値を送る。もう一方の第2換気扇3bの第2制御部102bは、第2送風ファン駆動部103bには値a+Δaの回転数指令値を送る。
【0081】
次に、第1送風ファン駆動部103aは第1制御部102aより送られてきた回転数指令値aに応じて回転数rでの回転駆動を行う。そして、第2送風ファン駆動部103bは第2制御部102bより送られてきた回転数指令値a+Δaに応じて回転数r+Δrでの回転駆動を行う。そして、第1送風ファン104aは、第1送風ファン駆動部103aの回転駆動に伴い、回転数rにて回転する。第2送風ファン104bは第2送風ファン駆動部103bの回転駆動に伴い、回転数r+Δrにて回転する。第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bの回転により換気がなされ、それに伴う送風音が各々発生する。これにより、第1送風ファン104aと第2送風ファン104bとの間に回転数の差Δrが生じる。
【0082】
以上の動作により、本実施形態に係るシステム4において、送風音に含まれる翼通過音のピーク周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0083】
図28は送風音が聞こえる範囲を示す概略図である。図28の場合、より広範囲でうなり音が聞こえる環境となり、空間内に滞在する多くの人はうなり音を知覚でき、かつ、家具の配置制限が緩和される利点がある。すなわち、本実施形態に係るシステム4は、第1の翼列部の正面方向と、第2の翼列部の正面方向が異なっているので、第9の実施形態と比べて広い範囲をうなり音が聞こえる環境とすることができる。よって、より多くの人を、リラックスした状態や眠りやすい状態へ誘導することが出来るという効果を奏する。
【0084】
[第11の実施形態]
<システムの構成>
本実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステム4の構成について、図29を用いて説明する。システム4は、換気扇3およびシーリングファン5を備えている。なお、換気扇3は、前記第9の実施形態に係る換気扇3と同一の構成を備えている。
【0085】
<シーリングファンの構成>
本実施形態に係るシーリングファン5の構成について、以下に説明する。本実施形態に係るシーリングファン5は、各部を統括して制御する制御部112、翼列部を駆動させる翼列駆動部である送風ファン駆動部113、翼列部である送風ファン114を少なくとも備えた室内の空気を循環させる装置であり、送風装置であるとも言える。
【0086】
<システムの動作>
本実施形態に係るシステム4の動作について、図29を用いて説明する。図29は、本実施形態に係るシステム4の概要を示す図である。図29の空間には、前記図23の構成と同様の換気扇3が設置されていると共に、シーリングファン5が設置されている。システム4には、扇風機、空気清浄機等の1つ以上の送風装置(制御部、送風ファン駆動部、及び送風ファンを備えた装置)が更に含まれていてもよい。制御部、送風ファン駆動部、送風ファンを有する装置を設置してもよい。
【0087】
なお、本実施形態において、換気扇3の送風ファン駆動部103およびシーリングファン5の送風ファン駆動部113は、制御部102および制御部112からの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る換気扇3とシーリングファン5は、制御部102および制御部112からの回転数信号の伝達により回転数制御を実施することにより、換気扇3の送風ファン104による送風音の周波数と、シーリングファン5の送風ファン114による送風音の周波数とを異ならせる。
【0088】
まず、換気扇3は、操作部(図示しない)からの指示により制御部102にて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を送風ファン駆動部103に送る。シーリングファン5の操作部(図示しない)も同様に、制御部112にて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を送風ファン駆動部113に送る。このとき、換気扇3の制御部102は、送風ファン駆動部103には値aの回転数指令値を送る。シーリングファン5の制御部112は、送風ファン駆動部113には値a+Δa’の回転数指令値を送る。
【0089】
次に、送風ファン駆動部103は制御部102より送られてきた回転数指令値aに応じて回転数rでの回転駆動を行う。シーリングファン5の送風ファン駆動部113は制御部112より送られてきた回転数指令値a+Δa’に応じて回転数r+Δr’での回転駆動を行う。
【0090】
そして、送風ファン104は、送風ファン駆動部103の回転駆動に伴い、回転数rにて回転する。シーリングファン5の送風ファン114は、送風ファン駆動部113の回転駆動に伴い、回転数r+Δr’にて回転する。送風ファン104および送風ファン114の回転により換気および室内の空気の撹拌がなされ、それに伴う送風音が各々発生する。これにより、換気扇3の送風ファン104からは周波数fが、シーリングファン5の送風ファン114からは周波数f+Δfが発生する。
【0091】
以上の動作により、本実施形態に係るシステム4において、送風音に含まれる翼通過音のピーク周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0092】
図30は送風音が聞こえる範囲を示す空間を上から見た概略図である。図30において、シーリングファン5などの送風装置を備えた装置と組み合わせることで、換気扇3のみの設置に比べ、換気効率がより上がり、かつ、うなり音が聞こえる範囲が拡大する利点がある。また、換気扇3が移動可能な場合、利用者が求める場所でうなり音を聞くことができるメリットがある。すなわち、本実施形態に係るシステム4は、複数の換気扇3を併用する場合と比べて室内の換気効率を高めることができ、また該場合と比べてより広い範囲の人を、リラックスした状態や眠りやすい状態へ誘導することが出来るという効果を奏する。
【0093】
[第12の実施形態]
<システムの構成>
本実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステム4の構成について、図31を用いて説明する。システム4は、第1換気扇3a、第2換気扇3b、第3換気扇3c、および第4換気扇3dを備えている。なお、各換気扇は、前記第9の実施形態に係る換気扇3と同一の構成を備えている。すなわち、第1換気扇3aは、第1制御部102a、第1送風ファン駆動部103a、および第1送風ファン104aを少なくとも備え、第2換気扇3bは、第2制御部102b、第2送風ファン駆動部103b、および第2送風ファン104bを少なくとも備えている。さらに、第3換気扇3cは、第3制御部102c、第3送風ファン駆動部103c、および第3送風ファン104cを少なくとも備え、第4換気扇3dは、第4制御部102d、第4送風ファン駆動部103d、および第4送風ファン104dを少なくとも備えている。また、図に示すように、第1換気扇3aおよび第2換気扇3bが発生させる音の周波数は、第3換気扇3cおよび第4換気扇3dが発生させる音の周波数とΔfだけ異なっている。
【0094】
<システムの動作>
本実施形態に係るシステム4の動作について、図31を用いて説明する。図31は、本実施形態に係るシステム4が適用された空間の模式図である。図31は、同一空間内に4つの換気扇が設置された図であり、空間の壁面の1つに第1換気扇3aおよび第2換気扇3bを設置し、上記壁面と隣り合う壁面に第3換気扇3cおよび第4換気扇3dを設置している。
【0095】
第1送風ファン駆動部103aから第4送風ファン駆動部103dは、第1制御部102aから第4制御部102dのそれぞれからの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る第1換気扇3aから第4換気扇3dは、第1制御部102aから第4制御部102dのそれぞれからの回転数信号の伝達により回転数制御を実施することにより、第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bによる送風音の周波数と、第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dによる送風音の周波数とを異ならせる。
【0096】
まず、第1換気扇3aおよび第2換気扇3bは操作部(図示しない)からの指示により第1制御部102aおよび第2制御部102bにて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bに送る。第3換気扇3cおよび第4換気扇3dも同様に、第3制御部102cおよび第4制御部102dにて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dに送る。このとき、第1制御部102aおよび第2制御部102bは、第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bには値aの回転数指令値を送る。残りの換気扇の制御部は、第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dには値a+Δaの回転数指令値を送る。
【0097】
次に、第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bは第1制御部102aおよび第2制御部102bより送られてきた回転数指令値aに応じて回転数rでの回転駆動を行う。そして、第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dは第3制御部102cおよび第4制御部102dより送られてきた回転数指令値a+Δaに応じて回転数r+Δrでの回転駆動を行う。
【0098】
そして、第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bは、第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bの回転駆動に伴い、回転数rにて回転する。第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dは第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dの回転駆動に伴い、回転数r+Δrにて回転する。第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bおよび第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dの回転により換気がなされ、それに伴う送風音が各々発生する。これにより、第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bと第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dとの間に回転数の差Δrが生じる。
【0099】
以上の動作により、本実施形態に係るシステム4において、送風音に含まれる翼通過音のピーク周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0100】
図32は送風音が聞こえる範囲を示す概略図である。空間内に換気扇3を4つ設置することで、2つ設置の場合に比べ、より広い範囲でうなり音を聞くことができる。また、4つ換気扇を設置することで、換気量を増やすことができる。つまり、多くの換気量が必要な空間、例えば塗装工場内、実験施設、畜舎などに設置でき、かつ、その空間で作業する人や動物をリラックスしやすい状態を誘導することができ、労働環境やウェルフェアの向上に繋がる利点がある。すなわち、本実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステム4は、2つの換気扇3を併用する場合と比べて換気量を増やすことができ、多くの換気量が必要な空間内の人および動物を、リラックスした状態や眠りやすい状態へ誘導することが出来るという効果を奏する。
【0101】
[第13の実施形態]
<システムの構成>
本実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステム4の構成について、図33を用いて説明する。システム4は、第1換気扇3a、第2換気扇3b、および第3換気扇3cを備えている。なお、各換気扇は、前記第12の実施形態に係る第1換気扇3a、第2換気扇3b、および第3換気扇3cと同一の構成を備えている。また、図に示すように、第1換気扇3aおよび第3換気扇3cが発生させる音の周波数は、第2換気扇3bが発生させる音の周波数とΔfだけ異なっている。
【0102】
<システムの動作>
本実施形態に係るシステム4の動作について、図33を用いて説明する。図33は、システム4が適用された空間の模式図である。図33では、1つの壁面に3つの換気扇が設置されており、周波数fを発生させる第2換気扇3bの両隣に周波数f+Δfを発生させる第1換気扇3aおよび第3換気扇3cが設置されている。すなわち、本実施形態に係るシステム4は、複数の翼からなる翼列を含む第3の翼列部を備えた更に他の装置(第3換気扇3c)を含み、上記第3の翼列部の駆動時に発生する第3の音の周波数は、上記第1の音または上記第2の音の周波数に等しい。
【0103】
本実施形態において、第1送風ファン駆動部103aから第3送風ファン駆動部103cは、第1制御部102aから第3制御部102cからの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る換気扇3は、第1制御部102aから第3制御部102cからの回転数信号の伝達により回転数制御を実施することにより、第1送風ファン104aおよび第3送風ファン104cによる送風音の周波数と、第2送風ファン104bによる送風音の周波数とを異ならせる。
【0104】
まず、第1換気扇3aおよび第3換気扇3cは操作部(図示しない)からの指示により第1制御部102aおよび第3制御部102cにて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第1送風ファン駆動部103aおよび第3送風ファン駆動部103cに送る。第2換気扇3bも同様に、第2制御部102bにて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第2送風ファン駆動部103bに送る。このとき、第1制御部102aおよび第3制御部102cは、第1送風ファン駆動部103aおよび第3送風ファン駆動部103cには値aの回転数指令値を送る。もう一方の第2換気扇3bの第2制御部102bは、第2送風ファン駆動部103bには値a+Δaの回転数指令値を送る。
【0105】
次に、第1送風ファン駆動部103aおよび第3送風ファン駆動部103cは第1制御部102aおよび第3制御部102cより送られてきた回転数指令値aに応じて回転数rでの回転駆動を行う。そして、第2送風ファン駆動部103bは第2制御部102bより送られてきた回転数指令値a+Δaに応じて回転数r+Δrでの回転駆動を行う。
【0106】
そして、第1送風ファン104aおよび第3送風ファン104cは、第1送風ファン駆動部103aおよび第3送風ファン駆動部103cの回転駆動に伴い、回転数rにて回転する。第2送風ファン104bは第2送風ファン駆動部103bの回転駆動に伴い、回転数r+Δrにて回転する。第1送風ファン104aおよび第3送風ファン104cおよび第2送風ファン104bの回転により換気がなされ、それに伴う送風音が各々発生する。これにより、第1送風ファン104aおよび第3送風ファン104cと第2送風ファン104bとの間に回転数の差Δrが生じる。
【0107】
以上の動作により、本実施形態に係るシステム4において、送風音に含まれる翼通過音のピーク周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0108】
図34は送風音が聞こえる範囲を示す概略図である。同一の壁面に3つの換気扇を設置することで、換気扇2つの設置状態に比べ換気量は増え、またうなり音が聞こえる範囲を局所的に増加させることができる利点がある。すなわち、本実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステム4は、2つの換気扇3を併用する場合と比べて換気量を増やすことができ、空間内の局所的に増加させた範囲において、人を、リラックスした状態や眠りやすい状態へ誘導することが出来るという効果を奏する。
【0109】
[第14の実施形態]
<システムの構成>
本実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステム4の構成について、図35を用いて説明する。システム4は、第1換気扇3aおよび第2換気扇3bを備えている。なお、各換気扇は、前記第9の実施形態に係る第1換気扇3aおよび第2換気扇3bと同一の構成を備えている。また、図に示すように、第1換気扇3aおよび第2換気扇3bは、しきりや壁、カーテン、パーテーション等によって仕切られた2つの空間のそれぞれに配置されている。
【0110】
<システムの動作>
本実施形態に係るシステム4の動作について、図35を用いて説明する。図35は、本実施形態に係るシステム4が適用された空間の模式図である。図35の(a)は、第2換気扇3bの第2送風ファン104bが発生させた送風音は、しきりや壁、カーテン、パーテーション等で空間を隔てられても、送風音を周波数f+Δfのまま空間内の人が受容できることを示す。図35の(b)は、しきりや壁、カーテン、パーテーション等で空間を隔てることで第2送風ファン104bの送風音が変化することを想定し、予め第2送風ファン104bの回転数を制御し、空間内の人が受容する送風音を周波数f+Δfとすることを示す。
【0111】
なお、本実施形態において、第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bは、第1制御部102aおよび第2制御部102bからの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る各換気扇は、第1制御部102aおよび第2制御部102bからの回転数信号の伝達により回転数制御を実施することにより、第1送風ファン104aによる送風音の周波数と、第2送風ファン104bによる送風音の周波数とを異ならせる。
【0112】
まず、第1換気扇3aは、操作部(図示しない)からの指示により第1制御部102aにて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第1送風ファン駆動部103aに送る。第2換気扇3bも同様に、制御部102bにて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第2送風ファン駆動部103bに送る。図35の(a)の時、第1制御部102aは第1送風ファン駆動部103aに値aの回転数指令値を送る。もう一方の第2換気扇3bの第2制御部102bは第2送風ファン駆動部103bには値a+Δaの回転数指令値を送る。図35の(b)の時、第1制御部102aは、第1送風ファン駆動部103aには値aの回転数指令値を送る。もう一方の第2換気扇3bの第2制御部102bは、第2送風ファン駆動部103bには値a+Δa’の回転数指令値を送る。
【0113】
次に、第1送風ファン駆動部103aは第1制御部102aより送られてきた回転数指令値aに応じて回転数rでの回転駆動を行う。そして、第2送風ファン駆動部103bは第2制御部102bより送られてきた回転数指令値a+Δaもしくはa+Δa’に応じて回転数r+Δrもしくはr+Δr’での回転駆動を行う。
【0114】
そして、第1送風ファン104aは、第1送風ファン駆動部103aの回転駆動に伴い、回転数rにて回転する。第2送風ファン104bは第2送風ファン駆動部103bの回転駆動に伴い、回転数r+Δrもしくはr+Δr’にて回転する。第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bの回転により換気がなされ、それに伴う送風音が各々発生する。これにより、第1送風ファン104aと第2送風ファン104bとの間に回転数の差ΔrもしくはΔr’が生じる。
【0115】
結果として、図35の(a)の場合、システム4において、送風音に含まれる翼通過音のピーク周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。図35の(b)の場合、第2送風ファン104bより発生した周波数f+Δf’はしきりや壁、カーテン、パーテーション等により周波数が変化し、人が受容する際には周波数f+Δfとなる。
【0116】
以上の動作により、本実施形態に係るシステム4において、送風音に含まれる翼通過音のピーク周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0117】
図35の各図に示した配置により、1つの仕切られた空間ごとに複数の換気扇を設置する必要がなくなり、設置数制限、設置空間制限のある空間でも本発明の効果が得られるという利点がある。換気扇同士が空間を隔てた場所に設置されていたとしても、うなり音が聞こえる環境となり、空間内に存在する多くの人にうなり音が聞こえかつ、家具等の配置に制限が緩和される利点がある。すなわち、本実施形態に係るシステム4は、空間内に1つの換気扇3しか無い場合であっても、該換気扇3が発生させた音と、別の空間内に設置された別の換気扇3が発生させ、空間内に伝搬した音が重ね合される範囲において、人を、リラックスした状態や眠りやすい状態へ誘導することが出来るという効果を奏する。
【0118】
[第15の実施形態]
<システムの構成>
本実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステム4の構成について、図36を用いて説明する。システム4は、前記第9の実施形態に係る換気扇3と同一の構成である換気扇3と、前記第11の実施形態に係るシーリングファン5を備えている。また、図に示すように、換気扇3のパイプ101は室内外を隔てる壁を貫通しており、送風ファン104が壁と室内との間の境界に位置するように配置されている。換気扇3とシーリングファン5は、制御部(制御装置)401にて動作制御される。また、制御部401には、室外の音を集音し、その音の大きさを示す値を制御部401に出力する集音部402が接続されている。本実施形態のシステム4は、室外から送風ファン104の周囲(パイプ101)を通って室内空間に伝搬する音よりも換気扇3の送風音が大きくなるように制御すると共に、該制御後の送風音の周波数と、シーリングファン5の送風音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるように、シーリングファン5の駆動を制御する。
【0119】
<システムの動作>
本実施形態に係るシステム4の動作について、以下に説明する。システム4は、第1の翼列部を備えた装置(換気扇3)および第2の翼列部を備えた他の装置(シーリングファン5)について、第1の音と第2の音が伝搬する空間の外部から、上記第1の翼列部の周囲を通って上記空間に伝搬する第4の音よりも上記第1の音が大きくなるように上記第1の翼列部の駆動を制御すると共に、該制御後の上記第1の音の周波数と、上記第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるように、上記第2の翼列部の駆動を制御する。
【0120】
送風ファン駆動部103(図示せず)は、制御部401からの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。ここでは、まず、制御部401は、送風ファン駆動部103に値aの回転数指令値を送ることにより、換気扇3から周波数fの送風音が発生するように制御したとする。この場合、制御部401は、シーリングファン5に対しては、シーリングファン5から周波数f+Δfの送風音が発生するように、値bの回転数指令値を送る。
【0121】
ここで、制御部401は、集音部402から室外音の大きさを示す値を受信すると、換気扇3を駆動するための回転数指令値を変更する。具体的には、制御部401は、室外音よりも換気扇3の送風音が大きくなるように回転数指令値を変更する。例えば、室外音の音圧がX(dB)であった場合には、換気扇3の送風音の音圧x(dB)をX(dB)より大きくする。すなわち、(x−X)が正の値となるようにする。なお、室外音の大きさは、音圧で特定してもよいし、音量で特定してもよい。また、回転数指令値をどのように設定した場合に、換気扇3の送風音がどの程度となるか、すなわち回転数指令値と送風音との相関関係は予め特定しておく。そして、該相関関係を示す情報を、制御部401が読み取り可能な記録媒体に記録しておくことにより、制御部401は、集音部402にて検出した外部音の大きさに応じた回転数指令値を特定することが可能になる。
【0122】
以上のようにして換気扇3を駆動するための回転数指令値を変更すると、室外音よりも換気扇3の送風音が大きくなる。換気扇3の送風ファン104は、室外音が室内に伝わる伝搬経路となるパイプ101内に配置されているので、室内のユーザには室外音が聞こえなく、あるいは聞こえにくくなる。また、換気扇3を駆動するための回転数指令値を変更した場合、換気扇3の送風音の周波数が変化する。ここでは、周波数がfからf”に変化したとする。
【0123】
次に、制御部401は、シーリングファン5の送風音の周波数と、換気扇3の送風音の周波数f”との差がΔfとなるように、シーリングファン5を駆動するための回転数指令値を変更する。これにより、室内のユーザに明瞭なうなり音を聞かせることができる。なお、周波数の差がΔfとなるような、換気扇3の回転数指令値と、シーリングファン5の回転数指令値との対応関係(換気扇3の回転数指令値に対して、シーリングファン5の回転数指令値をどのように設定すれば周波数の差がΔfとなるか)は予め特定しておく。これにより、制御部401は、上記対応関係に基づいてシーリングファン5の回転数指令値を設定することができる。
【0124】
以上のように、本実施形態のシステム4によれば、換気扇3の送風音を室外音よりも大きくすることにより、室外音(周波数F)が、室内の送風音に干渉することを防ぐ(あるいは干渉を低減する)ことができる。そして、室内のユーザには、換気扇3の送風音と、シーリングファン5の送風音による明瞭なうなり音を聞かせることができる。つまり、ユーザは、室外音を気にすることなく、うなり音によるリラックス効果を十分に享受することができるという利点がある。
【0125】
[第16の実施形態]
<システムの構成>
本実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステム4の構成について、図37を用いて説明する。システム4は、第1換気扇3a、第2換気扇3b、第3換気扇3c、および第4換気扇3dを備えている。なお、各換気扇は、前記第12の実施形態に係る第1換気扇3a、第2換気扇3b、第3換気扇3c、および第4換気扇3dと同一の構成を備えている。システム4は、各換気扇に対して入力操作を行うための操作部を備えている。本実施形態において、第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bの正面方向が同じ向きとなるように配置され、第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dは、正面方向が同じ向きとなるように配置され、さらに第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bの正面方向と異なるように配置されている。
【0126】
<システムの動作>
本実施形態に係るシステム4の動作について、図37を用いて説明する。図37は、本実施形態に係るシステム4が適用された空間の模式図である。システム4において、第1換気扇3aは、第1送風ファン104aの駆動を制御する第1制御部102aを備え、第2換気扇3bは、第2送風ファン104bの駆動を制御する第2制御部102bを備える。第3換気扇3cは、第3送風ファン104cの駆動を制御する第3制御部102cを備え、第4換気扇3dは、第4送風ファン104dの駆動を制御する第4制御部102dを備える。このように、システム4は、装置(第1換気扇3aおよび第2換気扇3b)は、上記第1の翼列部(第1送風ファン104a、第2送風ファン104b)の駆動を制御する第1の制御部(第1制御部102a、第2制御部102b)を備え、上記他の装置(第3換気扇3cおよび第4換気扇3d)は、上記第2の翼列部(第3送風ファン104c、第4送風ファン104d)の駆動を制御する第2の制御部(第3制御部102c、第4制御部102d)を備え、上記第1の制御部と上記第2の制御部は、各翼列駆動部(第1送風ファン駆動部103a、第2送風ファン駆動部103b、第3送風ファン駆動部103c、第4送風ファン駆動部103d)に対して所定の制御信号を供給することにより、上記第1の音の周波数と、上記第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるように制御する。
【0127】
なお、本実施形態において、第1送風ファン駆動部103aから第4送風ファン駆動部103dは、第1制御部102aから第4制御部102dのそれぞれからの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る第1換気扇3aから第4換気扇3dは、第1制御部102aから第4制御部102dのそれぞれからの回転数信号の伝達により回転数制御を実施することにより、第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bによる送風音の周波数と、第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dによる送風音の周波数とを異ならせる。
【0128】
まず、システム4は操作部(図示しない)からの指示により第1制御部102aおよび第2制御部102bにて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bにそれぞれ送る。第3換気扇3cおよび第4換気扇3dも同様に、第3制御部102cおよび第4制御部102dにて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dにそれぞれ送る。このとき、第1制御部102aおよび第2制御部102bは、第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bに値aの回転数指令値をそれぞれ送る。第3換気扇3cおよび第4換気扇3dの第3制御部102cおよび第4制御部102dは、第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dに値a+Δaの回転数指令値をそれぞれ送る。
【0129】
次に、第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bは第1制御部102aおよび第2制御部102bより送られてきた回転数指令値aに応じてそれぞれ回転数rでの回転駆動を行う。そして、第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dは第3制御部102cおよび第4制御部102dより送られてきた回転数指令値a+Δaに応じてそれぞれ回転数r+Δrでの回転駆動を行う。
【0130】
そして、第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bは、第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bの回転駆動に伴い、回転数rにてそれぞれ回転する。第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dは第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dの回転駆動に伴い、回転数r+Δrにてそれぞれ回転する。第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bおよび第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dの回転により各々から風が送られ、それに伴う送風音が各々発生する。これにより、第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bと第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dとの間に回転数の差Δrが生じる。
【0131】
以上の動作により、本実施形態に係るシステム4において、送風音に含まれる翼通過音のピーク周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0132】
図37のように換気扇を設置することにより、いずれかの制御部が故障したとしても、その他の換気扇は運転することができ、空間内では、常にうなり音を聞くことができる。また、電気配線が単純になり、工事がしやすいなどのメリットがある。すなわち、システム4は、いずれかの制御部が故障した場合であっても、他の制御部に駆動が制御された翼列部を備えた複数の換気扇3が発生させ、空間内に伝搬した音が重ね合される範囲において、人を、リラックスした状態や眠りやすい状態へ誘導することが出来るという効果を奏する。
【0133】
[第17の実施形態]
<システムの構成>
本実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステム4の構成について、図38を用いて説明する。システム4は、基本的な構成は前記第16の実施形態に係るシステム4と同一であるが、第1制御部102aから第4制御部102dまでの4つの制御部の代わりに、システム全体として1つの制御部(制御装置)102を備える点で相違する。なお、制御部102は、各部を統括して制御するものであり、第1送風ファン104aから第4送風ファン104dまでの駆動を制御する。
【0134】
<システムの動作>
本実施形態に係るシステム4の動作について、図38を用いて説明する。図38は、本実施形態に係るシステム4が適用された空間の模式図である。本実施形態において、制御部については、空間内の換気扇全てを1つの制御部102で管理し、1つの制御部102からそれぞれの換気扇に信号が送られる。すなわち、システム4は、第1の翼列部(第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104b)および第2の翼列部(第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104d)の駆動を制御する制御装置(制御部102)を更に含み、翼列部を駆動させる翼列駆動部は、上記第1の翼列部および上記第2の翼列部のそれぞれに対して設けられており、上記制御装置は、各翼列駆動部に対して、互いに異なる制御信号を供給することにより、第1の音の周波数と、第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるように制御する。
【0135】
なお、本実施形態において、第1送風ファン駆動部103aから第4送風ファン駆動部103dは、1つの制御部102からの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係るシステム4は、制御部102からの回転数信号の伝達により回転数制御を実施することにより、第1送風ファン104aおよび第2送風ファンによる送風音の周波数と、第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dによる送風音の周波数とを異ならせる。
【0136】
まず、システム4は操作部(図示しない)からの指示により制御部102にて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第1送風ファン駆動部103aから第4送風ファン駆動部103dに対して、それぞれ送る。このとき、制御部102は、第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bに値aの回転数指令値を、一方第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dに制御部102は、値a+Δaの回転数指令値をそれぞれ送る。
【0137】
次に、第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bは制御部102より送られてきた回転数指令値aに応じてそれぞれ回転数rでの回転駆動を行う。そして、第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dは制御部102より送られてきた回転数指令値a+Δaに応じてそれぞれ回転数r+Δrでの回転駆動を行う。
【0138】
そして、第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bは、第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bの回転駆動に伴い、回転数rにてそれぞれ回転する。第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dは第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dの回転駆動に伴い、回転数r+Δrにてそれぞれ回転する。第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104b、および第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dの回転により各々から風が送られ、それに伴う送風音が各々発生する。これにより、第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bと第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dとの間に回転数の差Δrが生じる。
【0139】
以上の動作により、本実施形態に係るシステム4において、送風音に含まれる翼通過音のピーク周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0140】
図38のように各換気扇を設置することにより、電力供給源が1つとなり、電気配線が単純になり、作業時間の短縮が期待できる。すなわち、システム4は、1つの電力供給源から単純な電気配線によって各換気扇を配置し、空間内に伝搬した音が重ね合される範囲において、人を、リラックスした状態や眠りやすい状態へ誘導することが出来るという効果を奏する。
【0141】
[第18の実施形態]
<システムの構成>
本実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステム4の構成について、図39を用いて説明する。システム4は、基本的な構成は前記第17の実施形態に係るシステム4と同一であるが、第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bの駆動を制御する第1制御部(第1の制御装置)102aと、第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dの駆動を制御する第2制御部(第2の制御装置)102bとを備える点で相違する。また、第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bの正面方向は同じ向きとなるように配置され、第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dは、正面方向が同じ向きとなるように配置され、さらに、第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bの正面方向と異なるように配置されている。
【0142】
<システムの動作>
本実施形態に係るシステム4の動作について、図39を用いて説明する。図39は、本実施形態に係るシステム4が適用された空間の模式図である。本実施形態において、制御部は、各送風ファンの内、同一の正面方向を向いて配置された複数の送風ファンごとに設けられる。すなわち、本実施形態に係るシステム4は、複数の装置(第1換気扇3aおよび第2換気扇3b)と、複数の他の装置(第3換気扇3cおよび第4換気扇3d)と、複数の上記装置における上記第1の翼列部の駆動をそれぞれ制御して、各第1の翼列部から上記第1の音を発生させる第1の制御装置(第1制御部102a)と、複数の上記他の装置における上記第2の翼列部の駆動をそれぞれ制御して、上記第1の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるような周波数の第2の音を各第2の翼列部から発生させる第2の制御装置(第2制御部102b)と、を更に含む。
【0143】
なお、本実施形態において、第1送風ファン駆動部103aから第4送風ファン駆動部103dは、第1制御部102aおよび第2制御部102bのいずれかからの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る各換気扇は、各制御部からの回転数信号の伝達により回転数制御を実施することにより、第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bによる送風音の周波数と、第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dによる送風音の周波数とを異ならせる。
【0144】
まず、システム4は操作部(図示しない)からの指示により第1制御部102aにて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bに、第2制御部102bにて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dにそれぞれ送る。このとき、第1制御部102aは、第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bに値aの回転数指令値を、一方第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dに第2制御部102bは、値a+Δaの回転数指令値をそれぞれ送る。
【0145】
次に、第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bは第1制御部102aより送られてきた回転数指令値aに応じてそれぞれ回転数rでの回転駆動を行う。そして、第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dは第2制御部102bより送られてきた回転数指令値a+Δaに応じてそれぞれ回転数r+Δrでの回転駆動を行う。
【0146】
そして、第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bは、第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bの回転駆動に伴い、回転数rにてそれぞれ回転する。第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dは第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dの回転駆動に伴い、回転数r+Δrにてそれぞれ回転する。第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bおよび第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dの回転により各々から風が送られ、それに伴う送風音が各々発生する。これにより、第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bと第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dとの間に回転数の差Δrが生じる。
【0147】
以上の動作により、本実施形態に係るシステム4において、送風音に含まれる翼通過音のピーク周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0148】
図39のように換気扇を設置することにより、電気配線が複雑にならず、また、2面の壁面を使用するため、広範囲でうなり音を聞くことができる利点がある。すなわち、システム4は、単純な電気配線で各換気扇3を配置し、空間内に伝搬した音が重ね合される広い範囲において、人を、リラックスした状態や眠りやすい状態へ誘導することが出来るという効果を奏する。
【0149】
[第19の実施形態]
<システムの構成>
本実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステム4の構成について、図40を用いて説明する。システム4は、基本的な構成は前記第18の実施形態に係るシステム4と同一であるが、第1制御部102aが第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bのそれぞれに互いに異なる制御信号を供給し、第2制御部102bが第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dのそれぞれに互いに異なる制御信号を供給する点で相違する。なお、第1送風ファン駆動部103aと第3送風ファン駆動部103cに供給される制御信号は同一であり、一方、第2送風ファン駆動部103bと第4送風ファン駆動部103dに供給される制御信号もまた同一である。また、第1送風ファン104aおよび第3送風ファン104cは正面方向が異なるように配置され、第2送風ファン104bおよび第4送風ファン104dもまた、正面方向が異なるように配置される。さらに、第1送風ファン104aと第2送風ファン104b、および第3送風ファン104cと第4送風ファン104dは、それぞれ正面方向が同じ向きとなるように配置されている。
【0150】
<システムの動作>
本実施形態に係るシステム4の動作について、図40を用いて説明する。図40は、本実施形態に係るシステム4が適用された空間の模式図である。本実施形態において、制御部は、各送風ファンの内、同一の正面方向を向いて配置された複数の送風ファンごとに設けられる。
【0151】
なお、本実施形態において、第1送風ファン駆動部103aから第4送風ファン駆動部103dは、第1制御部102aおよび第2制御部102bのいずれかからの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係るシステム4は、各制御部からの回転数信号の伝達により回転数制御を実施することにより、第1送風ファン104aおよび第3送風ファン104cによる送風音の周波数と、第2送風ファン104bおよび第4送風ファン104dによる送風音の周波数とを異ならせる。
【0152】
まず、システム4は操作部(図示しない)からの指示により第1制御部102aにて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bに、第2制御部102bにて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dにそれぞれ送る。このとき、第1制御部102aは、第1送風ファン駆動部103aに値aの回転数指令値を、第2送風ファン駆動部103bに値a+Δaの回転数指令値を送る。
【0153】
一方、第3送風ファン駆動部103cに値aの回転数指令値を、第2制御部102bは、第4送風ファン駆動部103dに値a+Δaの回転数指令値をそれぞれ送る。
【0154】
次に、第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bは第1制御部102aより送られてきた回転数指令値aまたは回転数指令値a+Δaに応じてそれぞれ回転数rまたは回転数r+Δrでの回転駆動を行う。そして、第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dは第2制御部102bより送られてきた回転数指令値aまたは回転数指令値a+Δaに応じてそれぞれ回転数rまたは回転数r+Δrでの回転駆動を行う。
【0155】
そして、第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bは、第1送風ファン駆動部103aおよび第2送風ファン駆動部103bの回転駆動に伴い、回転数rまたは回転数r+Δrにてそれぞれ回転する。第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dは第3送風ファン駆動部103cおよび第4送風ファン駆動部103dの回転駆動に伴い、回転数rまたは回転数r+Δrにてそれぞれ回転する。第1送風ファン104aおよび第2送風ファン104bおよび第3送風ファン104cおよび第4送風ファン104dの回転により各々から風が送られ、それに伴う送風音が各々発生する。これにより、第1送風ファン104aおよび第3送風ファン104cと第2送風ファン104bおよび第4送風ファン104dとの間に回転数の差Δrが生じる。
【0156】
以上の動作により、本実施形態に係るシステム4において、送風音に含まれる翼通過音のピーク周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0157】
図40のように換気扇を設置することにより、いずれかの制御部が故障しても、うなり音を聞くことができる。また、局所的な直接干渉域が複数できるため、空間利用の選択性が高まる。すなわち、本実施形態に係るシステム4は、いずれかの制御部が故障した場合であっても、他の制御部に駆動が制御された翼列部を備えた複数の換気扇3が発生させ、空間内に伝搬した音が重ね合される範囲において、人を、リラックスした状態や眠りやすい状態へ誘導することが出来るという効果を奏する。
【0158】
[第20の実施形態]
<システムの構成>
本実施形態に係る翼列部を備えた装置を含むシステム4の構成について、図41を用いて説明する。システム4は、基本的な構成は前記第19の実施形態に係るシステム4と同一であるが、第1制御部102aが第1送風ファン駆動部103aおよび第3送風ファン駆動部103cの駆動を制御し、第2制御部102bが第2送風ファン駆動部103bおよび第4送風ファン駆動部103dの駆動を制御する点で相違する。なお、第1送風ファン駆動部103aと第3送風ファン駆動部103cに供給される制御信号は同一であり、一方、第2送風ファン駆動部103bと第4送風ファン駆動部103dに供給される制御信号もまた同一である。
【0159】
<システムの動作>
本実施形態に係るシステム4の動作について、図41を用いて説明する。図41は、本実施形態に係るシステム4が適用されたた空間の模式図である。本実施形態において、システム4は、制御部と、第1の翼列部を備える装置および第2の翼列部を備える他の装置からなるユニットを複数備えている。すなわち、本実施形態に係るシステム4は、制御装置(第1制御部102aおよび第2制御部102b)と該制御装置の制御対象である上記装置(第1換気扇3aおよび第3換気扇3c)および上記他の装置(第2換気扇3bおよび第4換気扇3d)とを構成要素とするユニットを複数含む。
【0160】
なお、本実施形態において、第1送風ファン駆動部103aから第4送風ファン駆動部103dは、第1制御部102aおよび第2制御部102bのいずれかからの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係るシステム4は、各制御部からの回転数信号の伝達により回転数制御を実施することにより、第1送風ファン104aおよび第3送風ファン104cによる送風音の周波数と、第2送風ファン104bおよび第4送風ファン104dによる送風音の周波数とを異ならせる。
【0161】
まず、システム4は操作部(図示しない)からの指示により第1制御部102aにて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第1送風ファン駆動部103aおよび第3送風ファン駆動部103cに、第2制御部102bにて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を第2、4送風ファン駆動部にそれぞれ送る。このとき、第1制御部102aは、第1送風ファン駆動部103aおよび第3送風ファン駆動部103cに値aの回転数指令値を送る。一方、第2送風ファン駆動部103bおよび第4送風ファン駆動部103dに値a+Δaの回転数指令値をそれぞれ送る。
【0162】
次に、第1送風ファン駆動部103aおよび第3送風ファン駆動部103cは第1制御部102aより送られてきた回転数指令値aに応じてそれぞれ回転数rでの回転駆動を行う。そして、第2送風ファン駆動部103bおよび第4送風ファン駆動部103dは第2制御部102bより送られてきた回転数指令値a+Δaに応じてそれぞれ回転数r+Δrでの回転駆動を行う。
【0163】
そして、第1送風ファン104aおよび第3送風ファン104cは、第1送風ファン駆動部103aおよび第3送風ファン駆動部103cの回転駆動に伴い、回転数rにてそれぞれ回転する。第2送風ファン104bおよび第4送風ファン104dは第2送風ファン駆動部103bおよび第4送風ファン駆動部103dの回転駆動に伴い、回転数r+Δrにてそれぞれ回転する。第1送風ファン104aおよび第3送風ファン104cおよび第2送風ファン104bおよび第4送風ファン104dの回転により各々から風が送られ、それに伴う送風音が各々発生する。これにより、第1送風ファン104aおよび第3送風ファン104cと第2送風ファン104bおよび第4送風ファン104dとの間に回転数の差Δrが生じる。
【0164】
以上の動作により、本実施形態に係るシステム4において、送風音に含まれる翼通過音のピーク周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0165】
図41のように各換気扇を設置することにより、うなり音を受容したくない場合、一方の制御部を停止させることでうなり音の発生を停止することができる。加えて、1つの制御部を停止させたとしても、もう一方の制御部は運転しているため、換気機能は維持されるメリットがある。すなわち、本実施形態に係るシステム4は、いずれかの制御部を停止させた場合であっても換気機能を維持しつつ、いずれの制御部も動作させた場合のみ、空間内に伝搬した音が重ね合される範囲において、人を、リラックスした状態や眠りやすい状態へ誘導することが出来るという効果を奏する。
【0166】
[第21の実施形態]
<周波数発生装置の構成>
本実施形態に係る周波数発生装置6の概要について、図42を用いて説明する。図42は、本実施形態に係る周波数発生装置6の全体構成を示す概略図である。
【0167】
図42の例において、周波数発生装置6は、周波数受信部201、計算部211、制御部202、翼列駆動部203、翼列部204、および拡張部205を備えている。また、図示していないが、周波数発生装置6は、翼列部204等の各構成要素を動作させるための内部電源を備えていてもよい。この場合、周波数発生装置6の装置サイズを人が携帯可能な程度のサイズとすることにより、携帯型の周波数発生装置6として使用することができる。また、図示していないが、周波数発生装置6は、翼列部204等の各構成要素を動作させるための電力を外部電源から取得する電力取得部(例えば電源プラグ)を備えていてもよく、この場合、周波数発生装置6を外部電源に接続して使用することができる。
【0168】
周波数受信部201は、周囲の騒音を受信し、その周波数fを検出する周波数検出部として動作するものであり、たとえばマイクロフォンである。計算部211は、周波数受信部201が受信した周囲の騒音の周波数fに対して、前記第1の実施形態にて示した計算方法を用いて、周波数f+Δfを後述する翼列部204が発生させるために必要な回転速度を算出する。そして、制御部202は、各部を統括して制御するものであり、具体的には計算部211が算出した回転速度で後述の翼列部204が回転駆動するように、後述する翼列駆動部203を駆動させるための制御信号を送る。翼列駆動部203は、後述の翼列部を回転駆動させるものであり、たとえばファンモーターである。翼列部204は、翼列駆動部203の駆動によって回転し、送風音として周波数f+Δfの音を発生させる。拡張部205は、翼列部204が発生させた周波数f+Δfの音の音量を上昇させて出力するものであり、たとえばスピーカである。なお、拡張部205は無くてもよいが、周囲の騒音の音量などに基づいて、利用するか否かを判定し、切り換えることが好適である。
【0169】
本実施形態に係る周波数発生装置6は、周囲の騒音の周波数fに対して周波数f+Δfの音を送風音として発生する。このとき、人は周波数fと周波数f+Δfを同時に受容することでうなり音を知覚することができる。さらに、周波数発生装置6は、周囲の騒音の周波数fが変化すると、変化後の周波数に応じて新たな周波数f+Δfである送風音を発生させることができる。
【0170】
<周波数発生装置の概要>
本実施形態に係る周波数発生装置6の概要について、図43を用いて以下に説明する。図43は、本実施形態に係る周波数発生装置6の外観図である。図示の例において、翼列部204はプロペラファンであり、さらに周波数受信部201、モニター(表示部)、およびスイッチ(入力部)を外観上備えている。
【0171】
図43の(a)は翼列部204が1つである場合、図43の(b)は第1翼列部204aおよび第2翼列部204bという2つの翼列部が直列に配置されている場合を示しており、図43の(c)は第1翼列部204aおよび第2翼列部204bという2つの翼列部が独立して配置されている場合を示している。なお、図43の(b)および(c)において、第1翼列部204aおよび第2翼列部204bは同一のプロペラファンであってもよいし、翼枚数や大きさが異なる2つのプロペラファンの組み合わせであってもよい。たとえば、周囲の騒音の音量や周波数に応じて、いずれかの翼列部のみを駆動させる構成であってもよい。
【0172】
<周波数発生装置の配置>
図44は本発明の周波数発生装置6が設置される主な場所についての概略図である。図示の例において、ユーザは騒音源7から離れた場所にある建物内におり、騒音源7から周波数fの騒音が送られているものとする。なお、ユーザは後述するうなり音の可聴範囲であれば、どの場所にいてもよく、例えば公園などの建物外にいる構成であってもよい。このとき、周波数発生装置6を、図44における周波数発生装置6a〜6dのいずれかの場所、すなわち騒音源7が発生させた騒音の可聴範囲に設置すると、周波数発生装置6は周波数fである騒音に対して周波数f+Δfである送風音を発生させる。したがって、ユーザは2つの音に基づくΔfのうなり音を聞くことができる。なお、周波数発生装置6は1つである必要はなく、たとえば図の周波数発生装置6a〜6dの2つ以上の場所に同時に設置してもよい。
【0173】
図45の(a)は、図44における周波数発生装置6aまたは6bの位置に周波数発生装置6を設置した図の概略図を示す。すなわち、装置(周波数発生装置6)は他の装置(騒音源7)の外部または内部に組み込まれている。周波数発生装置6aの位置の場合、周波数発生装置6は主に騒音を発する装置に取り付けられ、騒音が単体で拡散することを防止し、騒音源7の周囲に周波数がΔfのうなり音を伝搬させる。すなわち、他の装置(騒音源7)は屋外に設置されており、装置(周波数発生装置6)は、上記他の装置に付随して設置されている。周波数発生装置6bの位置の場合、周波数発生装置6は騒音を発する装置が設置されている敷地内といった、商業的に装置の騒音の影響を受ける、該装置の周囲に設置され、騒音が単体で拡散することを防止し、騒音源7の周囲に周波数がΔfのうなり音を伝搬させる。周波数発生装置6aおよび6bは、騒音源7に付随して(騒音源7に対して所定の位置となるように)配置された周波数発生装置である。ただし、周波数発生装置6bの位置は周波数発生装置6aの位置とは異なり、騒音源7自体に設置されるわけではないので、一時的な騒音発生に対して有効である。
【0174】
図45の(b)は図44における周波数発生装置6cまたは6dの位置に周波数発生装置6を設置した図の概略図を示す。周波数発生装置6cの位置の場合、周波数発生装置6は、たとえば騒音が聞こえる屋外の所定の位置(特定の地域、例えば公園)に設置され、自室といった騒音の伝搬を防ぎたい空間に対して室外からの騒音に基づいて周波数がΔfのうなり音を伝搬させる。すなわち、他の装置(騒音源7)は屋外に設置されており、装置(周波数発生装置6)は、第1の翼列部(翼列部204)の駆動時に発生する上記第1の音を、上記他の装置の上記第2の翼列部から発生する上記第2の音の可聴範囲内の所定のエリアに出力する。周波数発生装置6dの位置の場合、周波数発生装置6は、騒音が聞こえており、該騒音の伝搬を防ぎたい屋内(例えばプライベート空間)に設置し、かつ、空間内で発生する騒音に対しても周波数がΔfのうなり音を伝搬させる。すなわち、装置(周波数発生装置6)は、室内に設置されて、第1の音を室内に出力する。また、周波数発生装置6cおよび6dの位置に設置される周波数発生装置6は、騒音源7に対する責任を有する者が近隣住民に配布してもよい。
【0175】
以上の動作により、周波数発生装置6は、騒音源7に対する設置場所に応じて、いくつかの異なる作用効果を奏する。例えば、周波数発生装置6aおよび6bの位置では、騒音が単体で拡散することを防止するため、騒音源7が発する第2の音を、周囲の人が不快に感じることを防ぐことができる。さらに、周波数発生装置6aの位置では、騒音源7とその近辺から、該装置および騒音源7のそれぞれが発する第1の音および第2の音の届く範囲までの広い空間において、周波数がΔfのうなり音を発生させ、該うなり音が脳波との同調作用を生じ、リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導することが出来る。また、周波数発生装置6cの位置では、所定のエリア内の空間において、脳波との同調作用を生じる低周波を発生させることが可能になる。例えば、公園などの憩いの空間において、従来は騒音と感じられていた第2の音から、ユーザをリラックスした状態に導く低周波を発生させることも可能になる。そして、周波数発生装置6dの位置では、室内で発生したか、または室外で発生して室内に伝わってくる第2の音を、室内の者が不快に感じることを防ぐことができる。
【0176】
また、周波数発生装置6が内部電源を備え、ユーザが携帯して使用可能なものである場合、ユーザの移動先において、ユーザの耳に入る第2の音を、該ユーザが不快に感じることを防ぐことができる。一方、周波数発生装置6が翼列部204を駆動するための電力を外部電源から取得する電力取得部を備え、据え置きとして使用可能なものである場合、該装置を外部電源のある任意の場所に設置し、その場所においてユーザの耳に入る第2の音を、該ユーザが不快に感じることを防ぐことができる。
【0177】
なお、周波数発生装置6は、時間帯に応じて計算部211が算出する速度を変更することにより、うなり音の周波数Δfを変更することも可能である。例えば昼はα波の脳波を誘導する8−14Hzに設定することによって人をリラックスした状態にし、夜はθ波もしくはδ波の脳波を誘導する4Hz以下に設定することにより、人を眠りやすい状態に誘導する構成であってもよい。また、受容者はシーンに合わせて周波数を任意に変更してもよい。
【0178】
[第22の実施形態]
<周波数発生装置の構成>
本実施形態に係る周波数発生装置6の概要について、図46を用いて説明する。図46は、騒音源である風力発電装置7のナセル部分の外部に設置された周波数発生装置6の側面図を示す。本実施形態に係る周波数発生装置6は前記図42の構成と同様に周波数受信部201、計算部211、制御部202、翼列駆動部203、翼列部204、および拡張部205が設けられている。風力発電装置7の構成は主に、風を受けるブレード、発電装置を囲むナセル、ブレードとナセルを支えるタワーである。すなわち、本実施形態に係る周波数発生装置6は、図44の周波数発生装置6aの位置に配置されている。
【0179】
<周波数発生装置の動作>
本実施形態に係る周波数発生装置6の動作について、図46を用いて説明する。なお、本実施形態において、翼列駆動部203は、制御部202からの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る周波数発生装置6は、風力発電装置7から発する周波数fの騒音に対して、周波数f+Δfの送風音を発生させることにより、周波数Δfのうなり音をユーザに提供する。
【0180】
まず、風力発電装置7のブレードが風を受け回転することで生じるブレード後縁の騒音、及び翼端渦騒音が発生し、周波数fの騒音が周囲へ伝播する。そして、ユーザを含む騒音受容者に、周波数fの騒音が受容される。
【0181】
一方、周波数発生装置6は騒音の周波数fを周波数受信部201で受ける。計算部211では、周波数受信部201で受けた周波数fに対して、翼列部204の回転駆動による送風音の周波数がf+Δfとなるような回転速度を算出する。制御部202では、計算部211で算出した回転速度で翼列駆動部203を駆動させるための制御信号を送る。翼列駆動部203は、制御信号に基づいて翼列部204を回転駆動させ、周波数f+Δfの送風音を発生させる。そして、拡張部205は、翼列部204が発生させた周波数f+Δfの送風音の音量を上昇させて出力する。したがって、周波数発生装置6は装置外の空気中に周波数f+Δfの送風音を伝搬させる。そして、ユーザを含む騒音受容者は周波数f+Δfの音を受容する。
【0182】
前記各実施形態と同様に、同一空間に周波数fと周波数f+Δfが存在する場合、周波数同士が互いに干渉し合い、周波数Δfのうなり音が発生する。ユーザを含む騒音受容者は周波数Δfのうなり音、いわゆるモノラルビートを受容することができる。
【0183】
以上の動作により、本実施形態に係る周波数発生装置6と風力発電装置7のそれぞれにおいて発生させた音について、周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0184】
図46のように周波数発生装置を騒音源のブレードの下流のナセル外部に設置することで、風を受けブレードにより発生するスイィッシュ音やサンプ音などの騒音が周囲に伝搬することを防ぎ、また、生じるうなり音によるリラックス効果が期待でき、人間は元より周辺環境の保全へと繋がる利点がある。
【0185】
[第23の実施形態]
<周波数発生装置の構成>
本実施形態に係る周波数発生装置6の概要について、図47を用いて説明する。図47は、騒音源である風力発電装置7のタワーの外部に設置された周波数発生装置6の側面図を示す。本実施形態に係る周波数発生装置6は前記図42の構成と同様に周波数受信部201、計算部211、制御部202、翼列駆動部203、翼列部204、および拡張部205が設けられている。風力発電装置7の構成は主に、風を受けるブレード、発電装置を囲むナセル、ブレードとナセルを支えるタワーである。すなわち、本実施形態に係る周波数発生装置6は、図47の周波数発生装置6aの位置に配置されている。
【0186】
<周波数発生装置の動作>
本実施形態に係る周波数発生装置6の動作について、図47を用いて説明する。なお、本実施形態において、翼列駆動部203は、制御部202からの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る周波数発生装置6は、風力発電装置7から発する周波数fの騒音に対して、周波数f+Δfの送風音を発生させることにより、周波数Δfのうなり音をユーザに提供する。
【0187】
まず、風力発電装置7のブレードが風を受け回転し、生じる気流がタワーと干渉し騒音を発生する。この騒音は周波数fであり周囲へ伝播する。そして、ユーザを含む騒音受容者に、周波数fの騒音が受容される。
【0188】
一方、周波数発生装置はタワーで生じる衝突音の周波数fを周波数受信部201で受ける。計算部211では、周波数受信部201で受けた周波数fに対して、翼列部204の回転駆動による送風音の周波数がf+Δfとなるような回転速度を算出する。制御部202では、計算部211で算出した回転速度で翼列駆動部203を駆動させるための制御信号を送る。翼列駆動部203は、制御信号に基づいて翼列部204を回転駆動させ、周波数f+Δfの送風音を発生させる。そして、拡張部205は、翼列部204が発生させた周波数f+Δfの送風音の音量を上昇させて出力する。したがって、周波数発生装置6は装置外の空気中に周波数f+Δfの送風音を伝搬させる。そして、ユーザを含む騒音受容者は周波数f+Δfの音を受容する。
【0189】
前記各実施形態と同様に、同一空間に周波数fと周波数f+Δfが存在する場合、周波数同士が互いに干渉し合い、周波数Δfのうなり音が発生する。ユーザを含む騒音受容者は周波数Δfのうなり音、いわゆるモノラルビートを受容することができる。
【0190】
以上の動作により、本実施形態に係る周波数発生装置6と風力発電装置7のそれぞれにおいて発生させた音について、周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0191】
図47のようにブレードとタワーの干渉により生じる低周波数帯域に特化した対策が可能になり、効果的なうなり音の発生ができる。
【0192】
[第24の実施形態]
<周波数発生装置の構成>
本実施形態に係る周波数発生装置6の概要について、図48を用いて説明する。図48は、騒音源である風力発電装置7のナセルに設置された周波数発生装置6の側面図を示す。本実施形態に係る周波数発生装置6は前記図42の構成と同様に周波数受信部201、計算部211、制御部202、翼列駆動部203、翼列部204、および拡張部205が設けられている。風力発電装置7の構成は主に、風を受けるブレード、発電装置を囲むナセル、ブレードとナセルを支えるタワーである。すなわち、本実施形態に係る周波数発生装置6は、図44の周波数発生装置6aの位置に配置されている。
【0193】
<周波数発生装置の動作>
本実施形態に係る周波数発生装置の動作について、図48を用いて説明する。なお、本実施形態において、翼列駆動部203は、制御部202からの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る周波数発生装置6は、風力発電装置7から発する周波数fの騒音に対して、周波数f+Δfの送風音を発生させることにより、周波数Δfのうなり音をユーザに提供する。
【0194】
まず、風力発電装置のナセル部分から周波数fの騒音が発生する。ナセルから発生する騒音は大きく2つあり、1つはブレードにより生じた気流がナセルの表面から剥離し乱流となり生じる騒音と、ナセル内の発電機などの機械が発する騒音が排気口からナセル外部に漏れる騒音がある。発生した周波数fの騒音は、ユーザを含む騒音受容者に、周波数fの騒音として受容される。
【0195】
一方、周波数発生装置はナセル周辺で生じる周波数fの騒音を周波数受信部201で受ける。計算部211では、周波数受信部201で受けた周波数fに対して、翼列部204の回転駆動による送風音の周波数がf+Δfとなるような回転速度を算出する。制御部202では、計算部211で算出した回転速度で翼列駆動部203を駆動させるための制御信号を送る。翼列駆動部203は、制御信号に基づいて翼列部204を回転駆動させ、周波数f+Δfの送風音を発生させる。そして、拡張部205は、翼列部204が発生させた周波数f+Δfの送風音の音量を上昇させて出力する。したがって、周波数発生装置6は装置外の空気中に周波数f+Δfの送風音を伝搬させる。そして、ユーザを含む騒音受容者は周波数f+Δfの音を受容する。
【0196】
前記各実施形態と同様に、同一空間に周波数fと周波数f+Δfが存在する場合、周波数同士が互いに干渉し合い、周波数Δfのうなり音が発生する。ユーザを含む騒音受容者は周波数Δfのうなり音、いわゆるモノラルビートを受容することができる。
【0197】
以上の動作により、本実施形態に係る周波数発生装置6と風力発電装置7のそれぞれにおいて発生させた音について、周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0198】
図48のように周波数発生装置をナセルに設置することで、ナセル内で発生する共鳴音が周囲に伝搬することを防ぎ、かつ、周波数のピーク成分を持つためブレードなどの空力音よりも耳につきやすい、機械音を効果的に減少させ、風力発電装置設置による音環境への悪影響を最小限にすることが可能となる。
【0199】
[第25の実施形態]
<周波数発生装置の構成>
本実施形態に係る周波数発生装置の概要について、図49を用いて説明する。図49は、騒音源である風力発電装置7付近の地表に設置された周波数発生装置の側面図を示す。本実施形態に係る周波数発生装置は、上述の実施形態における周波数発生装置と同様に、周波数受信部201、制御部202、計算部211、翼列駆動部203、および翼列部204を備えている。ただし、本実施形態の周波数受信部201は、風力発電装置7が発生させる振動の周波数を検出する。また、本実施形態に係る周波数発生装置は、翼列部204の回転駆動によって、所定の周波数である振動を発生させる。例えば、翼列部204を回転駆動させる翼列駆動部203の回転軸に重りを固定する。この重りによって重心に偏りが生じ、回転軸の中心がずれた結果、回転駆動の際、振動が発生する。発生する振動は、制御部202からの制御信号によって制御された、翼列駆動部203の回転数によって決定される。これにより、本実施形態に係る周波数発生装置は、所定の周波数である振動を発生させることができる。
【0200】
風力発電装置7の構成は主に、風を受けるブレード、発電装置を囲むナセル、ブレードとナセルを支えるタワーである。すなわち、本実施形態に係る周波数発生装置は、図44の周波数発生装置6bの位置に配置されている。
【0201】
<周波数発生装置の動作>
本実施形態に係る周波数発生装置の動作について、図49を用いて説明する。なお、本実施形態において、翼列駆動部203は、制御部202からの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る周波数発生装置は、風力発電装置7から発する周波数fの振動に対して、周波数f+Δfの振動を発生させることにより、音ではなく振動としてうなり音に似た振動をユーザに提供する。
【0202】
まず、運転している風力発電装置7から周波数fの振動が発生する。発生した周波数fの振動は、地面を伝わりユーザを含む振動受容者に、周波数fの振動として受容される。
【0203】
一方、周波数発生装置は風力発電装置7周辺で生じる周波数fの振動を周波数受信部201にて検出する。計算部211では、周波数受信部201で受けた周波数fに対して、翼列部204の回転駆動による振動の周波数がf+Δfとなるような回転速度を算出する。制御部202では、計算部211で算出した回転速度で翼列駆動部203を駆動させるための制御信号を送る。翼列駆動部203は、制御信号に基づいて翼列部204を回転駆動させ、周波数f+Δfの振動を発生させる。したがって、周波数発生装置は装置外の地中に周波数f+Δfの振動を伝搬させる。そして、ユーザを含む振動受容者は周波数f+Δfの振動を受容する。
【0204】
前記各実施形態と同様に、同一空間に周波数fと周波数f+Δfが存在する場合、周波数同士が互いに干渉し合い、周波数Δfのうなり音に似た振動が発生する。ユーザを含む振動受容者は周波数Δfのうなり音に似た振動、いわゆるモノラルビートを受容することができる。
【0205】
以上の動作により、本実施形態に係る周波数発生装置と風力発電装置7のそれぞれにおいて、周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0206】
図49のように周波数発生装置を地表に設置することで、風力発電装置で発生する振動が周囲に伝搬することを防ぎ、音ではなく振動としてうなり音に似た振動が体に伝わることで、静寂が必要な環境でもうなり音を気にせずに本発明の効果を得ることができる。
【0207】
[第26の実施形態]
<周波数発生装置の構成>
本実施形態に係る周波数発生装置6の概要について、図50を用いて説明する。図50は、騒音源である複数の風力発電装置を有する風力発電施設7の付近に1つの周波数発生装置6を設置した概略図を示す。本実施形態に係る周波数発生装置6は前記図42の構成と同様に周波数受信部201、計算部211、制御部202、翼列駆動部203、翼列部204、および拡張部205が設けられている。風力発電装置の構成は主に、風を受けるブレード、発電装置を囲むナセル、ブレードとナセルを支えるタワーである。すなわち、本実施形態に係る周波数発生装置6は、図44の周波数発生装置6bの位置に配置されている。
【0208】
<周波数発生装置の動作>
本実施形態に係る周波数発生装置6の動作について、図50を用いて説明する。なお、本実施形態において、翼列駆動部203は、制御部202からの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る周波数発生装置6は、風力発電施設7から発する周波数fの騒音に対して、周波数f+Δfの送風音を発生させることにより、周波数Δfのうなり音をユーザに提供する。
【0209】
まず、運転している風力発電装置のそれぞれから騒音が発生し、風力発電施設7の全体として、周波数fの騒音が発生する。発生した周波数fの騒音は、空気中を伝播しユーザを含む騒音受容者に、周波数fの騒音として受容される。
【0210】
一方、周波数発生装置6は風力発電施設7の周辺で生じる周波数fの騒音を周波数受信部201で受ける。計算部211では、周波数受信部201で受けた周波数fに対して、翼列部204の回転駆動による送風音の周波数がf+Δfとなるような回転速度を算出する。制御部202では、計算部211で算出した回転速度で翼列駆動部203を駆動させるための制御信号を送る。翼列駆動部203は、制御信号に基づいて翼列部204を回転駆動させ、周波数f+Δfの送風音を発生させる。そして、拡張部205は、翼列部204が発生させた周波数f+Δfの送風音の音量を上昇させて出力する。したがって、周波数発生装置6は装置外の空気中に周波数f+Δfの送風音を伝搬させる。そして、ユーザを含む騒音受容者は周波数f+Δfの音を受容する。
【0211】
前記各実施形態と同様に、同一空間に周波数fと周波数f+Δfが存在する場合、周波数同士が互いに干渉し合い、周波数Δfのうなり音が発生する。ユーザを含む騒音受容者は周波数Δfのうなり音、いわゆるモノラルビートを受容することができる。
【0212】
以上の動作により、本実施形態に係る周波数発生装置6と風力発電施設7のそれぞれにおいて発生させた音について、周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0213】
図50のように複数の風力発電装置を有する風力発電施設7に対し1つの周波数発生装置6を設置することで、風力発電施設7から発生する複数で大きな騒音をまとめて対処し、風力発電施設7から騒音を発生させずにすみ、かつ、風力発電装置ごとに周波数発生装置6を設置するコストを削減することができるメリットがある。
【0214】
[第27の実施形態]
<周波数発生装置の構成>
本実施形態に係る周波数発生装置6の概要について、図51を用いて説明する。図51は、騒音源である複数の風力発電装置を有する風力発電施設7からの騒音が聞こえる、ユーザを含む騒音受容者が生活する地域に1つの周波数発生装置6を設置した概略図を示す。本実施形態に係る周波数発生装置6は前記図42の構成と同様に周波数受信部201、計算部211、制御部202、翼列駆動部203、翼列部204、および拡張部205が設けられている。風力発電装置の構成は主に、風を受けるブレード、発電装置を囲むナセル、ブレードとナセルを支えるタワーである。すなわち、本実施形態に係る周波数発生装置6は、図44の周波数発生装置6cの位置に配置されている。
【0215】
<周波数発生装置の動作>
本実施形態に係る周波数発生装置6の動作について、図51を用いて説明する。なお、本実施形態において、翼列駆動部203は、制御部202からの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る周波数発生装置6は、風力発電施設7から発する周波数fの騒音に対して、周波数f+Δfの送風音を発生させることにより、周波数Δfのうなり音をユーザに提供する。
【0216】
まず、運転している風力発電装置のそれぞれから騒音が発生し、風力発電施設7の全体として、周波数fの騒音が発生する。発生した周波数fの騒音は、空気中を伝播しユーザを含む騒音受容者に、周波数fの騒音として受容される。
【0217】
一方、周波数発生装置6は風力発電施設7で生じた周波数fの騒音を周波数受信部201で受ける。計算部211では、周波数受信部201で受けた周波数fに対して、翼列部204の回転駆動による送風音の周波数がf+Δfとなるような回転速度を算出する。制御部202では、計算部211で算出した回転速度で翼列駆動部203を駆動させるための制御信号を送る。翼列駆動部203は、制御信号に基づいて翼列部204を回転駆動させ、周波数f+Δfの送風音を発生させる。そして、拡張部205は、翼列部204が発生させた周波数f+Δfの送風音の音量を上昇させて出力する。したがって、周波数発生装置6は装置外の空気中に周波数f+Δfの送風音を伝搬させる。そして、ユーザを含む騒音受容者は周波数f+Δfの音を受容する。
【0218】
前記各実施形態と同様に、同一空間に周波数fと周波数f+Δfが存在する場合、周波数同士が互いに干渉し合い、周波数Δfのうなり音が発生する。ユーザを含む騒音受容者は周波数Δfのうなり音、いわゆるモノラルビートを受容することができる。
【0219】
以上の動作により、本実施形態に係る周波数発生装置6と風力発電施設7のそれぞれにおいて発生させた音について、周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0220】
図51のように複数の風力発電装置を有する風力発電施設7からの騒音が聞こえる、ユーザを含む騒音受容者が生活する地域に1つの周波数発生装置6を設置することで、ユーザを含む騒音受容者の周辺環境で聞こえる騒音に対し、適切な周波数f+Δfを提供することができる利点がある。
【0221】
[第28の実施形態]
<周波数発生装置の構成>
本実施形態に係る周波数発生装置6の概要について、図52を用いて説明する。図52は、1つの翼列部を有する機械を保持する工場施設7の付近に1つの周波数発生装置6を設置した概略図を示す。本実施形態に係る周波数発生装置6は前記図42の構成と同様に周波数受信部201、計算部211、制御部202、翼列駆動部203、翼列部204、および拡張部205が設けられている。すなわち、本実施形態に係る周波数発生装置6は、図44の周波数発生装置6bの位置に配置されている。
【0222】
<周波数発生装置の動作>
本実施形態に係る周波数発生装置の動作について、図52を用いて説明する。なお、本実施形態において、翼列駆動部203は、制御部202からの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る周波数発生装置6は、工場施設7から発する周波数fの騒音に対して、周波数f+Δfの送風音を発生させることにより、周波数Δfのうなり音をユーザに提供する。
【0223】
まず、運転している工場施設7から周波数fの騒音が発生する。発生した周波数fの騒音は、空気中を伝播しユーザを含む騒音受容者に、周波数fの騒音として受容される。
【0224】
一方、周波数発生装置6は工場施設7の周辺で生じる周波数fの騒音を周波数受信部201で受ける。計算部211では、周波数受信部201で受けた周波数fに対して、翼列部204の回転駆動による送風音の周波数がf+Δfとなるような回転速度を算出する。制御部202では、計算部211で算出した回転速度で翼列駆動部203を駆動させるための制御信号を送る。翼列駆動部203は、制御信号に基づいて翼列部204を回転駆動させ、周波数f+Δfの送風音を発生させる。そして、拡張部205は、翼列部204が発生させた周波数f+Δfの送風音の音量を上昇させて出力する。したがって、周波数発生装置6は装置外の空気中に周波数f+Δfの送風音を伝搬させる。そして、ユーザを含む騒音受容者は周波数f+Δfの音を受容する。
【0225】
前記各実施形態と同様に、同一空間に周波数fと周波数f+Δfが存在する場合、周波数同士が互いに干渉し合い、周波数Δfのうなり音が発生する。ユーザを含む騒音受容者は周波数Δfのうなり音、いわゆるモノラルビートを受容することができる。
【0226】
以上の動作により、本実施形態に係る周波数発生装置6と工場施設7のそれぞれにおいて発生させた音について、周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0227】
図52のように工場施設7の周辺に周波数発生装置6を設置することで、工場機械の騒音自体をうなり音にすることで、耳障りな機械音をなくし、かつ工場周辺に居住する住民に対し、うなり音によるリラックス効果が期待できる利点がある。
【0228】
[第29の実施形態]
<周波数発生装置の構成>
本実施形態に係る周波数発生装置6の概要について、図53を用いて説明する。図53は、1つの翼列部を有する機械を保持する工場施設7と工場施設7からの騒音が聞こえる室内に1つの周波数発生装置6を設置した概略図を示す。本実施形態に係る周波数発生装置6は前記図42の構成と同様に周波数受信部201、計算部211、制御部202、翼列駆動部203、翼列部204、および拡張部205が設けられている。1つの翼列部を有する機械は、操作部、制御部、駆動部、そして、翼列部が設けられている。すなわち、本実施形態に係る周波数発生装置6は、図44の周波数発生装置6dの位置に配置されている。
【0229】
<周波数発生装置の動作>
本実施形態に係る周波数発生装置6の動作について、図53を用いて説明する。なお、本実施形態において、翼列駆動部203は、制御部202からの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る周波数発生装置6は、工場施設7から発する周波数fの騒音に対して、周波数f+Δfの送風音を発生させることにより、周波数Δfのバイノーラルビートをユーザに提供する。
【0230】
まず、運転している工場機械を保持する工場施設7から周波数fの騒音が発生する。発生した周波数fの騒音は、空気中を伝播しユーザを含む騒音受容者に周波数fの騒音として受容される。
【0231】
一方、周波数発生装置6は工場機械を保持する工場施設7から生じる周波数fの騒音を周波数受信部201で受ける。計算部211では、周波数受信部201で受けた周波数fに対して、翼列部204の回転駆動による送風音の周波数がf+Δfとなるような回転速度を算出する。制御部202では、計算部211で算出した回転速度で翼列駆動部203を駆動させるための制御信号を送る。翼列駆動部203は、制御信号に基づいて翼列部204を回転駆動させ、周波数f+Δfの送風音を発生させる。そして、拡張部205は、翼列部204が発生させた周波数f+Δfの送風音の音量を上昇させて出力する。したがって、周波数発生装置6は装置外の空気中に周波数f+Δfの送風音を伝搬させる。そして、ユーザを含む騒音受容者は周波数f+Δfの音を受容する。
【0232】
ユーザを含む騒音受容者は、工場施設7からの周波数fと周波数発生装置6からの周波数f+Δfを同時に耳から受容する。この時、片耳から周波数fを、もう一方の耳から周波数f+Δfを受容すると、周波数fと周波数f+Δfの差である周波数Δfのうなり音を聴覚で感じるとこは無いものの脳内で知覚する、いわゆるバイノーラルビートが発生する。
【0233】
以上の動作により、本実施形態に係る周波数発生装置6と工場施設7のそれぞれにおいて発生させた音について、周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0234】
図53のように工場施設7からの騒音が聞こえる室内に周波数発生装置6を設置することで、機械音に敏感な住民に対し、住民の生活に合わせたタイミングでうなり音の発生させることが可能となり、暮らしの質の向上が期待できる。
【0235】
[第30の実施形態]
<周波数発生装置の構成>
本実施形態に係る周波数発生装置6の概要について、図54を用いて説明する。図54は、1つの翼列部を有する機械を保持する工場施設7内に1つの周波数発生装置6を設置した概略図を示す。本実施形態に係る周波数発生装置6は前記図42の構成と同様に周波数受信部201、計算部211、制御部202、翼列駆動部203、翼列部204、および拡張部205が設けられている。1つの翼列部を有する機械は、操作部、制御部、駆動部、そして、翼列部が設けられている。すなわち、本実施形態に係る周波数発生装置6は、図44の周波数発生装置6aの位置に配置されている。
【0236】
<周波数発生装置の動作>
本実施形態に係る周波数発生装置の動作について、図54を用いて説明する。なお、本実施形態において、翼列駆動部203は、制御部202からの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る周波数発生装置6は、工場施設7から発する周波数fの騒音に対して、周波数f+Δfの送風音を発生させることにより、周波数Δfのうなり音をユーザに提供する。
【0237】
まず、運転している工場機械を保持する工場施設7から周波数fの騒音が発生する。発生した周波数fの騒音は、空気中を伝播しユーザを含む騒音受容者に、周波数fの騒音として受容される。
【0238】
一方、周波数発生装置6は工場施設7内で生じる周波数fの騒音を周波数受信部201で受ける。計算部211では、周波数受信部201で受けた周波数fに対して、翼列部204の回転駆動による送風音の周波数がf+Δfとなるような回転速度を算出する。制御部202では、計算部211で算出した回転速度で翼列駆動部203を駆動させるための制御信号を送る。翼列駆動部203は、制御信号に基づいて翼列部204を回転駆動させ、周波数f+Δfの送風音を発生させる。そして、拡張部205は、翼列部204が発生させた周波数f+Δfの送風音の音量を上昇させて出力する。したがって、周波数発生装置6は装置外の空気中に周波数f+Δfの送風音を伝搬させる。そして、ユーザを含む騒音受容者は周波数f+Δfの音を受容する。
【0239】
同一空間に周波数fと周波数f+Δfが存在する場合、周波数同士が互いに干渉し合い、周波数Δfのうなり音が発生する。ユーザを含む騒音受容者は周波数Δfのうなり音、いわゆるモノラルビートを受容することができる。
【0240】
以上の動作により、本実施形態に係る周波数発生装置6と工場施設7のそれぞれにおいて発生させた音について、周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0241】
図54のように工場施設7内に周波数発生装置6を設置することで、工場機械の騒音自体をうなり音に変化させることで、機械操縦者や工場施設内で働く従業員の労働環境の改善となり、リラックス効果から労働災害の防止が期待され、かつ、騒音性難聴の予防に繋がる可能性があるというメリットがある。
【0242】
[第31の実施形態]
<周波数発生装置の構成>
本実施形態に係る周波数発生装置6の概要について、図55を用いて説明する。図55は、1つの翼列部を有する機械を保持する建設現場7の付近に1つの周波数発生装置6を設置した概略図を示す。本実施形態に係る周波数発生装置6は前記図42の構成と同様に周波数受信部201、計算部211、制御部202、翼列駆動部203、翼列部204、および拡張部205が設けられている。1つの翼列部を有する機械は、操作部、制御部、駆動部、そして、翼列部が設けられている。すなわち、本実施形態に係る周波数発生装置6は、図44の周波数発生装置6bの位置に配置されている。
【0243】
<周波数発生装置の動作>
本実施形態に係る周波数発生装置6の動作について、図55を用いて説明する。なお、本実施形態において、翼列駆動部203は、制御部202からの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る周波数発生装置6は、建設現場7から発する周波数fの騒音に対して、周波数f+Δfの送風音を発生させることにより、周波数Δfのうなり音をユーザに提供する。
【0244】
まず、運転している1つの翼列部を有する機械を保持する建設現場7から周波数fの騒音が発生する。発生した周波数fの騒音は、空気中を伝播しユーザを含む騒音受容者に、周波数fの騒音として受容される。
【0245】
一方、周波数発生装置6は建設現場7の周辺で生じる周波数fの騒音を周波数受信部201で受ける。計算部211では、周波数受信部201で受けた周波数fに対して、翼列部204の回転駆動による送風音の周波数がf+Δfとなるような回転速度を算出する。制御部202では、計算部211で算出した回転速度で翼列駆動部203を駆動させるための制御信号を送る。翼列駆動部203は、制御信号に基づいて翼列部204を回転駆動させ、周波数f+Δfの送風音を発生させる。そして、拡張部205は、翼列部204が発生させた周波数f+Δfの送風音の音量を上昇させて出力する。したがって、周波数発生装置6は装置外の空気中に周波数f+Δfの送風音を伝搬させる。そして、ユーザを含む騒音受容者は周波数f+Δfの音を受容する。
【0246】
同一空間に周波数fと周波数f+Δfが存在する場合、周波数同士が互いに干渉し合い、周波数Δfのうなり音が発生する。ユーザを含む騒音受容者は周波数Δfのうなり音、いわゆるモノラルビートを受容することができる。
【0247】
以上の動作により、本実施形態に係る周波数発生装置6と建設現場7のそれぞれにおいて発生させた音について、周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0248】
図55のように建設現場7の周辺に周波数発生装置6を設置し、建設現場7の騒音自体をうなり音にすることで、通常であれば近隣住民から苦情が出るレベルの建設機械稼働状況であっても、周波数発生装置6を利用することで住民の騒音に対する閾値を上げることへと繋がり、建設効率があがる利点がある。
【0249】
[第32の実施形態]
<周波数発生装置の構成>
本実施形態に係る周波数発生装置6の概要について、図56を用いて説明する。図56は、1つの翼列部を有する機械を保持する建設現場7と建設現場7からの騒音が聞こえる室内に1つの周波数発生装置6を設置した概略図を示す。本実施形態に係る周波数発生装置6は前記図42の構成と同様に周波数受信部201、計算部211、制御部202、翼列駆動部203、翼列部204、および拡張部205が設けられている。1つの翼列部を有する機械は、操作部、制御部、駆動部、そして、翼列部が設けられている。すなわち、本実施形態に係る周波数発生装置6は、図44の周波数発生装置6dの位置に配置されている。
【0250】
<周波数発生装置の動作>
本実施形態に係る周波数発生装置の動作について、図56を用いて説明する。なお、本実施形態において、翼列駆動部203は、制御部202からの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。本実施形態に係る周波数発生装置6は、工場施設7から発する周波数fの騒音に対して、周波数f+Δfの送風音を発生させることにより、周波数Δfのバイノーラルビートをユーザに提供する。
【0251】
まず、運転している1つの翼列部を有する機械を保持する建設現場7から周波数fの騒音が発生する。発生した周波数fの騒音は、空気中を伝播しユーザを含む騒音受容者に周波数fの騒音として受容される。
【0252】
一方、周波数発生装置6は建設現場7から生じる周波数fの騒音を周波数受信部201で受ける。計算部211では、周波数受信部201で受けた周波数fに対して、翼列部204の回転駆動による送風音の周波数がf+Δfとなるような回転速度を算出する。制御部202では、計算部211で算出した回転速度で翼列駆動部203を駆動させるための制御信号を送る。翼列駆動部203は、制御信号に基づいて翼列部204を回転駆動させ、周波数f+Δfの送風音を発生させる。そして、拡張部205は、翼列部204が発生させた周波数f+Δfの送風音の音量を上昇させて出力する。したがって、周波数発生装置6は装置外の空気中に周波数f+Δfの送風音を伝搬させる。そして、ユーザを含む騒音受容者は周波数f+Δfの音を受容する。
【0253】
ユーザを含む騒音受容者は、工場施設7からの周波数fと周波数発生装置6からの周波数f+Δfを同時に耳から受容する。この時、片耳から周波数fを、もう一方の耳から周波数f+Δfを受容すると、周波数fと周波数f+Δfの差である周波数Δfのうなり音を聴覚で感じるとこは無いものの脳内で知覚する、いわゆるバイノーラルビートが発生する。
【0254】
以上の動作により、本実施形態に係る周波数発生装置6と建設現場7のそれぞれにおいて発生させた音について、周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0255】
図56のように建設現場7からの騒音が聞こえる室内に周波数発生装置6を設置することで、夜間工事の際の騒音が発生したとしても、眠りにつきやすいうなり音を発生させることで、工事騒音によるストレスを軽減することができる。
【0256】
〔参考例〕
前記各実施形態は、2つの送風音の差が脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになる構成であったが、送風音に限らずとも、同様の作用効果を奏することが可能である。以下に、送風音以外の音を用いる例について説明する。
【0257】
[参考例1]
<システムの構成>
本参考例に係る翼列部を備える装置を含むシステム4の構成について、図57を用いて説明する。図57は、システム4が適用された空間の側面図である。図示の例において、システム4は、特定の周波数を有する音を受け付けると、該入射音の周波数とは異なる特定の周波数を有する反射音を発生させる送風音反射板8および換気扇3を備えている。
【0258】
<送風音反射板の構成>
本参考例に係る送風音反射板8の構成について、以下に説明する。送風音反射板8は、各部を統括して制御する制御部122、特定の周波数を有する入射音を受け付けると、該入射音の周波数とは異なる特定の周波数を有する反射音を発生させる反射音発生部123を備えている。本参考例において、送風音反射板8は、周波数fである音を入射音として受け付けると、周波数f+Δfである反射音を発生させる。
【0259】
<換気扇の構成>
本参考例に係る換気扇3は、前記第9の実施形態に係る換気扇3の構成と同様に送風ファン104と制御部102、送風ファン駆動部103、フランジ部、パイプ101、ファンガード105が設けられている。
【0260】
<システムの動作>
本参考例に係るシステム4の動作について、図57を用いて説明する。なお、本参考例において、換気扇3の送風ファン駆動部103は、制御部102からの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。また、送風音反射板8は、反射音発生部123を用いて、特定の周波数fを有する音を受けるとその音を別の特定の周波数f+Δfを有する音に変えることができる。
【0261】
まず、換気扇3は、操作部(図示しない)からの指示により制御部102にて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を送風ファン駆動部103に送る。
【0262】
次に、送風ファン駆動部103は制御部102より送られてきた回転数指令値aに応じて回転数rでの回転駆動を行う。そして、送風ファン104は、送風ファン駆動部103の回転駆動に伴い、回転数rにて回転する。送風ファン104の回転により風が送られ、それに伴う送風音が発生する。
【0263】
一方、送風音反射板8は、特定の周波数fを有する音を受け、その周波数を反射音発生部123を用いて反射させる際は別の特定の周波数f+Δfを発生する。
【0264】
以上の動作により、本参考例に係る送風音反射板8において、換気扇3の送風音に含まれる翼通過音のピーク周波数と送風音反射板8の反射音の周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0265】
図57の配置のように、送風音反射板8を設けることで、1つ以上の既存の換気扇がある空間でれば、新たな換気扇の設置工事を行わずにうなり音を聞くことができるというメリットがある。
【0266】
[参考例2]
<システムの構成>
本参考例に係る翼列部を備える装置を含むシステム4の構成について、図58を用いて説明する。図58は、システム4が適用された空間の側面図である。図示の例において、システム4は、必要に応じて所定の周波数を有する音を出力する音発生装置9、および換気扇3を備えている。
【0267】
<音発生装置の構成>
本参考例に係る音発生装置9の構成について、以下に説明する。音発生装置9は、各部を統括して制御する制御部132、制御部132から所定の信号を受けると振動面を振動させて所定の周波数を有する音を発生させる音発生部133をさらに備える。音発生部133は、音を発生させることが可能な構成であればどのようなものであってもよく、たとえば、通常は歌や音楽を出力し、必要に応じて所定の周波数を有する音を発生させるスピーカである。本参考例において、音発生装置9は、周波数fである音に対応する信号を受けると振動面を振動させて周波数f+Δfである音を発生させる。また、音発生装置9が音発生部133を用いて発生させる音の周波数は、予め設定されたものであってもよいし、外部の音の周波数に基づいて随時変化するものであってもよい。
【0268】
<換気扇の構成>
本参考例に係る換気扇3は、前記第9の実施形態に係る換気扇3の構成と同様に送風ファン104と制御部102、送風ファン駆動部103、フランジ部、パイプ101、ファンガード105が設けられている。
【0269】
<システムの動作>
本参考例に係るシステム4の動作について、図58を用いて説明する。なお、本参考例において、送風ファン駆動部103は、制御部102からの回転数信号の伝達により回転数制御が実施されるDCモーターであり、制御信号である回転数指令値が変わることでモーター回転数が変化する。また、音発生装置9の音発生部133は、制御部132からの信号の伝達により、特定の音を発生させることができる。本参考例に係るシステム4は、音発生装置9が、換気扇3による周波数fの送風音に対して、周波数f+Δfの音を発生させることにより、周波数Δfのうなり音をユーザに提供する。
【0270】
まず、換気扇3は、操作部(図示しない)からの指示により制御部102にて所定のモーター回転数に対応した回転数指令値を送風ファン駆動部103に送る。この時、制御部102は送風ファン駆動部103には値aの回転数指令値を送る。
【0271】
次に、送風ファン駆動部103は制御部102より送られてきた回転数指令値aに応じて回転数rでの回転駆動を行う。そして、送風ファン104は、送風ファン駆動部103の回転駆動に伴い、回転数rにて回転する。送風ファン104の回転により風が送られ、それに伴う送風音が発生する。
【0272】
一方、音発生装置9は、所定の信号を受け振動面を振動させ、周波数f+Δfを発生する。
【0273】
以上の動作により、本参考例に係る音発生装置9において、換気扇3の送風音に含まれる翼通過音のピーク周波数と音発生装置9の発生させた音の周波数の差異Δfが生じる。この差異Δfにより前記第1または2、4の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0274】
図59は送風音が聞こえる範囲を示す概略図である。うなり音のソースを音発生装置9にすることにより、工事が必要な換気扇を2つ以上設置する必要が無くなり、かつ、換気扇3の停止時に音発生装置9を単独で利用し歌を聴くことができ、空間利用の自由度が広がる。さらに、持ち運び式の音発生装置9の場合、利用者が適宜場所を設定し、その場所でうなり音を聞くことができる利便性を提供することができる。
【0275】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る装置(1、2、3、5、6)は、複数の翼からなる翼列を含む第1の翼列部(14、51、104、204)を備えた装置であって、上記第1の翼列部の駆動時に発生する第1の音の周波数と、上記装置が備えているか、または他の装置(3、5、7)が備えている、複数の翼からなる翼列を含む第2の翼列部(15、52、104)の駆動時に発生する第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるように構成されている。
【0276】
上記の構成によれば、装置は、2つの音の周波数の差異に相当する、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになる周波数の音を発生することを可能とする。したがって、発生した低周波音が脳波との同調作用を生じ、リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導することが出来るという効果を奏する。
【0277】
本発明の態様2に係る装置(1、2)は、上記態様1において、上記第2の翼列部(15、52)を備えている構成としてもよい。
【0278】
上記の構成によれば、装置は、自らが備える2つの翼列部の駆動時に発生する2つの音の周波数の差異に相当する、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになる周波数の音を発生することを可能とする。したがって、発生した低周波音が脳波との同調作用を生じ、リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導することが出来るという効果を奏する。
【0279】
本発明の態様3に係る装置(1、2)は、上記態様2において、上記第1の翼列部(14、51)および上記第2の翼列部(15、52)の駆動を制御する制御部(11、50)を更に備える構成としてもよい。
【0280】
上記の構成によれば、装置は、制御部が2つの翼列部の駆動を制御することにより、自らが備える2つの翼列部の駆動時に発生する2つの音の周波数の差異に相当する、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになる周波数の音を発生することを可能とする。したがって、発生した低周波音が脳波との同調作用を生じ、リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導することが出来るという効果を奏する。
【0281】
本発明の態様4に係る装置(1、2)は、上記態様3において、翼列部を駆動させる翼列駆動部(12、13、53、54)は、上記第1の翼列部(14、51)および上記第2の翼列部(15、52)のそれぞれに対して設けられており、上記制御部(11、50)は、各翼列駆動部に対して、互いに異なる制御信号を供給することにより、上記第1の音の周波数と、上記第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるように制御する構成としてもよい。
【0282】
上記の構成によれば、装置は、各翼列駆動部に対して互いに異なる制御信号を供給することにより、2つの翼列部の駆動時に発生する2つの音の周波数の差異に相当する周波数の音を発生することを可能とする。したがって、発生した低周波音が脳波との同調作用を生じ、リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導することが出来るという効果を奏する。
【0283】
本発明の態様5に係る装置(1、2)は、上記態様2において、上記第1の翼列部(14、51、63)の翼枚数と、上記第2の翼列部(15、52、64)の翼枚数が互いに異なることにより、上記第1の音の周波数と、上記第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになる構成としてもよい。
【0284】
上記の構成によれば、装置は、翼枚数が互いに異なる2つの翼列部の間で各翼列部による送風音の周波数を互いに異ならせることにより、2つの翼列部の駆動時に発生する2つの音の周波数の差異に相当する周波数の音を発生することを可能とする。したがって、発生した低周波音が脳波との同調作用を生じ、リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導することが出来るという効果を奏する。
【0285】
本発明の態様6に係る装置(2)は、上記態様2において、上記第1の音は、上記第1の翼列部(51)の駆動時に発生する送風音であり、上記第2の音は、上記第2の翼列部(52)の駆動時に発生する送風音であり、上記第1の翼列部の送風路には、第1の送風抵抗部材(71)が設けられており、上記第2の翼列部の送風路には、第2の送風抵抗部材(72)が設けられており、上記第1の送風抵抗部材と上記第2の送風抵抗部材との間で送風抵抗が互いに異なることにより、上記第1の音の周波数と、上記第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになる構成としてもよい。
【0286】
上記の構成によれば、装置は、2つの送風抵抗部材により、2つの翼列部の駆動時に発生する2つの音の周波数の差異に相当する周波数の音を発生することを可能とする。したがって、発生した低周波音が脳波との同調作用を生じ、リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導することが出来るという効果を奏する。
【0287】
本発明の態様7に係る装置(2)は、上記態様6において、上記第1の送風抵抗部材(71)および上記第2の送風抵抗部材(72)の少なくとも1つの動作を制御することにより、上記第1の送風抵抗部材と上記第2の送風抵抗部材とで送風抵抗を互いに異ならせる抵抗制御部(50)を更に備える構成としてもよい。
【0288】
上記の構成によれば、装置は、複数の送風抵抗部材のうち少なくとも1つの送風抵抗部材の動作を制御することにより、該送風抵抗部材の送風抵抗を他の送風抵抗部材の送風抵抗と互いに異ならせることにより、2つの翼列部の駆動時に発生する2つの音の周波数の差異に相当する周波数の音を発生することを可能とする。したがって、発生した低周波音が脳波との同調作用を生じ、リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導することが出来るという効果を奏する。
【0289】
本発明の態様8に係る装置(1)は、上記態様3において、翼列部を駆動させる翼列駆動部(12、13)は、上記第1の翼列部(14)および上記第2の翼列部(15)のそれぞれに対して設けられており、当該装置は、上記制御部(11)が出力する制御電圧を降下させる抵抗(41)を更に備え、上記第1の翼列部を駆動させる第1の翼列駆動部(12)には上記制御部が出力する制御電圧が入力され、上記第2の翼列部を駆動させる第2の翼列駆動部(13)には上記抵抗により電圧降下された制御電圧が入力されることより、上記第1の音の周波数と、上記第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになる構成としてもよい。
【0290】
上記の構成によれば、装置は、制御部が複数の翼列駆動部に対して同一の制御電圧を供給する構成であっても、抵抗により、2つの翼列部の駆動時に発生する2つの音の周波数の差異に相当する周波数の音を発生することを可能とする。したがって、発生した低周波音が脳波との同調作用を生じ、リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導することが出来るという効果を奏する。
【0291】
本発明の態様9に係る装置は、上記態様3において、上記第1の音は、上記第1の翼列部の駆動時に発生する送風音であり、上記第2の音は、上記第2の翼列部の駆動時に発生する送風音であり、上記第1の翼列部の送風方向と、上記第2の翼列部の送風方向とを変更する制御部を備えている構成としてもよい。
【0292】
上記の構成によれば、装置は、第1の翼列部の送風方向と、第2の翼列部の送風方向とを変更することにより、2つの翼列部の駆動時に発生する2つの音の周波数の差異に相当する周波数の音を発生することを可能とする。したがって、発生した低周波音が脳波との同調作用を生じ、リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導することが出来るという効果を奏する。
【0293】
本発明の態様10に係る装置(1)は、上記態様3において、ユーザの位置を特定する特定部(ユーザ位置計測部31)を更に備え、上記制御部(11)は、上記第1の翼列部(14)の送風方向と、上記第2の翼列部(15)の送風方向とを、上記特定部が特定した位置に向くように制御する構成としてもよい。
【0294】
上記の構成によれば、装置は、特定部が特定したユーザの位置において、2つの翼列部の駆動時に発生する2つの音の周波数の差異に相当する周波数の音が聞こえるように複数の翼列部を制御することを可能とする。したがって、発生した低周波音が脳波との同調作用を生じ、リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導することが出来るという効果を奏する。
【0295】
本発明の態様11に係る装置(1、2)は、上記態様2から10の何れかにおいて、前記誘導周波数は、14Hz以下である構成としてもよい。
【0296】
上記の構成によれば、装置は、α波、θ波、およびδ波の誘導周波数に相当する周波数を備える音を発生することを可能とする。したがって、送風音の重ね合わせによって生じる低周波音が脳波との同調作用を生じ、リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導することが出来る。という効果を奏する。
【0297】
本発明の態様12に係る装置(1、2)は、上記態様2から10の何れかにおいて、前記誘導周波数は、1.33Hz以下である構成としてもよい。
【0298】
上記の構成によれば、装置は、安静時の心拍数の誘導周波数に相当する周波数を備える音を発生することを可能とする。したがって、送風音の重ね合わせによって生じる低周波音が脳波との同調作用を生じ、リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導することが出来る。という効果を奏する。
【0299】
本発明の態様13に係る装置と、上記第2の翼列部を備えた他の装置とを含むことを特徴とするシステム(4)は、態様1から12の何れか1項に記載の装置(第1換気扇3a)と、上記第2の翼列部(第2送風ファン104b)を備えた他の装置(第2換気扇3b)とを含む構成としてもよい。
【0300】
上記の構成によれば、システムは、装置および他の装置が発生させた2つの音の周波数の差異に相当する、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになる周波数の音を発生することを可能とする。したがって、発生した低周波音が脳波との同調作用を生じ、リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導することが出来るという効果を奏する。
【0301】
本発明の態様14に係るシステム(4)は、上記態様13において、上記装置(第1換気扇3a)と上記他の装置(第2換気扇3b)は、上記第1の翼列部(第1送風ファン104a)の正面方向と、上記第2の翼列部(第2送風ファン104b)の正面方向が同じ向きとなるように配置されている構成としてもよい。
【0302】
上記の構成によれば、システムは、装置と他の装置から等距離にある位置のユーザに対し、第1の翼列部の駆動時に発生する音と、第2の翼列部の駆動時に発生する音との重ね合わせによって生じる低周波音によって脳波との同調作用を生じさせ、リラックスや眠りやすい状態へ誘導することが出来るという効果を奏する。
【0303】
本発明の態様15に係るシステム(4)は、上記態様13において、上記装置(第1換気扇3a)と上記他の装置(第2換気扇3b)は、上記第1の翼列部(第1送風ファン104a)の正面方向と、上記第2の翼列部(第2送風ファン104b)の正面方向が異なるように配置されている構成としてもよい。
【0304】
上記の構成によれば、システムは、第1の翼列部の正面方向と、第2の翼列部の正面方向が異なっているので、態様13に係るシステムの場合よりも広い範囲をうなり音が聞こえる環境とすることができる。よって、より多くの人を、リラックスした状態や眠りやすい状態へ誘導することが出来るという効果を奏する。
【0305】
本発明の態様16に係るシステム(4)は、上記態様13において、複数の翼からなる翼列を含む第3の翼列部(第3送風ファン104c)を備えた更に他の装置(第3換気扇3c)を含み、上記第3の翼列部の駆動時に発生する第3の音の周波数は、上記第1の音または上記第2の音の周波数に等しい、構成としてもよい。
【0306】
上記の構成によれば、システムは、装置と他の装置の2つを用いる場合と比べ、空間内の局所的に増加させた範囲において、人を、リラックスした状態や眠りやすい状態へ誘導することが出来るという効果を奏する。
【0307】
本発明の態様17に係るシステム(4)は、上記態様13から16のいずれかにおいて、上記装置(換気扇3)は、空間の換気を行う換気装置である構成としてもよい。
【0308】
上記の構成によれば、システムは、換気扇の駆動時に発生する音を用いて低周波音を発生させる。したがって、低周波音によって脳波との同調作用を生じさせ、リラックスや眠りやすい状態へ誘導することが出来るという効果を奏する。
【0309】
本発明の態様18に係るシステム(4)は、上記態様13から17のいずれかにおいて、上記第1の音と上記第2の音が伝搬する空間の外部から、上記第1の翼列部の周囲を通って上記空間に伝搬する第4の音よりも上記第1の音が大きくなるように上記第1の翼列部の駆動を制御すると共に、該制御後の上記第1の音の周波数と、上記第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるように、上記第2の翼列部の駆動を制御する構成としてもよい。
【0310】
上記の構成によれば、システムは、装置が外部の音よりも大きな音を発生させ、該装置と他の装置が発生させた2つの音の周波数の差異に相当する、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになる周波数の音を発生することを可能とする。したがって、発生した低周波音が脳波との同調作用を生じ、室外音を気にすることなく、リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導することが出来るという効果を奏する。
【0311】
本発明の態様19に係る装置を備えたシステム(4)は、上記態様13において、上記装置(第1換気扇3a、第2換気扇3b)は、上記第1の翼列部(第1送風ファン104a、第2送風ファン104b)の駆動を制御する第1の制御部(第1制御部102a、第2制御部102b)を備え、上記他の装置(第3換気扇3c、第4換気扇3d)は、上記第2の翼列部(第3送風ファン104c、第4送風ファン104d)の駆動を制御する第2の制御部(第3制御部102c、第4制御部102d)を備え、上記第1の制御部と上記第2の制御部は、各翼列駆動部(第1送風ファン駆動部103a、第2送風ファン駆動部103b、第3送風ファン駆動部103c、第4送風ファン駆動部103d)に対して所定の制御信号を供給することにより、上記第1の音の周波数と、上記第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるように制御する構成としてもよい。
【0312】
上記の構成によれば、システムは、いずれかの制御部が故障した場合であっても、他の制御部に駆動が制御された翼列部を備えた複数の装置および他の装置が発生させ、空間内に伝搬した音が重ね合される範囲において、人を、リラックスした状態や眠りやすい状態へ誘導することが出来るという効果を奏する。
【0313】
本発明の態様20に係る装置を備えたシステム(4)は、上記態様13において、上記第1の翼列部(第1送風ファン104a、第2送風ファン104b)および上記第2の翼列部(第3送風ファン104c、第4送風ファン104d)の駆動を制御する制御装置(制御部102)を更に含み、翼列部を駆動させる翼列駆動部(第1送風ファン駆動部103a、第2送風ファン駆動部103b、第3送風ファン駆動部103c、第4送風ファン駆動部103d)は、上記第1の翼列部および上記第2の翼列部のそれぞれに対して設けられており、上記制御装置は、各翼列駆動部に対して、互いに異なる制御信号を供給することにより、上記第1の音の周波数と、上記第2の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるように制御する構成としてもよい。
【0314】
上記の構成によれば、システムは、1つの制御装置から供給された制御信号により、装置と他の装置が発生させた2つの音の周波数の差異に相当する、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになる周波数の音を発生することを可能とする。したがって、1つの電力供給源から単純な電気配線によって装置および他の装置のそれぞれを配置し、空間内に伝搬した音が重ね合される範囲において、人を、リラックスした状態や眠りやすい状態へ誘導することが出来るという効果を奏する。
【0315】
本発明の態様21に係るシステム(4)は、上記態様13において、複数の上記装置(第1換気扇3a、第2換気扇3b)と、複数の上記他の装置(第3換気扇3c、第4換気扇3d)と、複数の上記装置における上記第1の翼列部(第1送風ファン104a、第2送風ファン104b)の駆動をそれぞれ制御して、各第1の翼列部から上記第1の音を発生させる第1の制御装置(第1制御部102a)と、複数の上記他の装置における上記第2の翼列部(第3送風ファン104c、第4送風ファン104d)の駆動をそれぞれ制御して、上記第1の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるような周波数の第2の音を各第2の翼列部から発生させる第2の制御装置(第2制御部102b)と、を更に含む構成としてもよい。
【0316】
上記の構成によれば、システムは、第1の制御部の制御によって複数の装置が発生させた第1の音と、第2の制御部の制御によって複数の他の装置が発生させた第2の音との間の周波数の差異に相当する、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになる周波数の音を発生することを可能とする。したがって、単純な電気配線で装置および他の装置のそれぞれを配置し、空間内に伝搬した音が重ね合される広い範囲において、人を、リラックスした状態や眠りやすい状態へ誘導することが出来るという効果を奏する。
【0317】
本発明の態様22に係るシステム(4)は、上記態様20において、上記制御装置(制御部102)と該制御装置の制御対象である上記装置(第1換気扇3a、第3換気扇3c)および上記他の装置(第2換気扇3b、第4換気扇3d)とを構成要素とするユニットを複数含む構成としてもよい。
【0318】
上記の構成によれば、システムは、いずれかのユニットにおける制御部が停止した場合であっても、残るユニットによっていずれかの制御部を停止させた場合であっても2つの音の周波数の差異に相当する、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになる周波数の音を発生することを可能とする。したがって、いずれかのユニットが動作する場合において、空間内に伝搬した音が重ね合される範囲において、人を、リラックスした状態や眠りやすい状態へ誘導することが出来るという効果を奏する。
【0319】
本発明の態様23に係る装置(周波数発生装置6)は、上記態様1において、上記他の装置(騒音源7)が備えている上記第2の翼列部の駆動時に発生する上記第2の音の周波数を検出する周波数検出部(周波数受信部201)と、上記周波数検出部が検出した上記周波数と、上記第1の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるように上記第1の翼列部(204)を駆動する制御部(202)と、を備えている構成としてもよい。
【0320】
上記の構成によれば、装置は、周波数検出部が検出した第2の音の周波数と、第1の音の周波数との差が、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになるように第1の翼列部を駆動させる。したがって、発生した低周波音が脳波との同調作用を生じ、リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導することが出来るという効果を奏する。
【0321】
本発明の態様24に係る装置(周波数発生装置6)は、上記態様23において、上記他の装置(騒音源7)の上記第2の翼列部から発生する上記第2の音の可聴範囲に設置され、上記第1の翼列部(204)の駆動時に発生する上記第1の音を上記可聴範囲に出力する構成としてもよい。
【0322】
上記の構成によれば、装置は、第2の音の可聴範囲に設置され、上記可聴範囲に対して第1の音を出力し、2つの音の周波数の差異に相当する、脳波の誘導周波数、心拍数の誘導周波数、及び呼吸数の誘導周波数のうち何れかになる周波数の音を発生することを可能とする。したがって、発生した低周波音が脳波との同調作用を生じ、可聴範囲内において、リラックスや眠りやすい状態へ人の状態を誘導することが出来るという効果を奏する。
【0323】
本発明の態様25に係る装置(周波数発生装置6)は、上記態様23において、上記他の装置(騒音源7)は屋外に設置されており、上記装置は、上記他の装置に付随して設置されていてもよい。
【0324】
上記の構成によれば、屋外に設置された他の装置に付随して上記装置が設置されているので、第2の音の発生源またはその近辺から、第2の音に第1の音を重ね合わせた状態とすることができる。よって、第2の音の発生源である他の装置とその近辺から、第2の音および第1の音の届く範囲までの広い空間において、脳波との同調作用を生じる低周波を発生させることが可能になる。
【0325】
上記他の装置(騒音源7)が屋外に設置されている場合、本発明の態様26に係る装置(周波数発生装置6)は、上記態様23において、上記第1の翼列部の駆動時に発生する上記第1の音を、上記他の装置の上記第2の翼列部から発生する上記第2の音の可聴範囲内の所定のエリアに出力するものであってもよい。
【0326】
上記の構成によれば、所定のエリア内において、第2の音に第1の音を重ね合わせた状態とすることができる。よって、所定のエリア内の空間において、脳波との同調作用を生じる低周波を発生させることが可能になる。例えば、公園などの憩いの空間において、従来は騒音と感じられていた第2の音から、ユーザをリラックスした状態に導く低周波を発生させることも可能になる。
【0327】
本発明の態様27に係る装置(周波数発生装置6)は、上記態様23において、上記他の装置(騒音源7)の外部または内部に組み込まれていてもよい。
【0328】
上記の構成によれば、上記装置が、第2の音を発生させる他の装置の外部または内部に組み込まれているので、第2の音の発生源から、第2の音に第1の音を重ね合わせた状態とすることができる。よって、他の装置が発する第2の音を、周囲の人が不快に感じることを防ぐことができる。
【0329】
本発明の態様28に係る装置(周波数発生装置6)は、上記態様23において、室内に設置されて、上記第1の音を室内に出力するものであってもよい。
【0330】
上記の構成によれば、上記装置が、室内に設置されて、上記第1の音を室内に出力するものであるから、室内で発生したか、または室外で発生して室内に伝わってくる第2の音を、室内の者が不快に感じることを防ぐことができる。
【0331】
本発明の態様29に係る装置(周波数発生装置6)は、上記態様23において、上記第1の翼列部を駆動するための内部電源を備え、ユーザが携帯して使用可能なものであってもよい。
【0332】
上記の構成によれば、上記装置が、第1の翼列部を駆動するための内部電源を備え、ユーザが携帯して使用可能なものであるから、ユーザの移動先において、ユーザの耳に入る第2の音を、該ユーザが不快に感じることを防ぐことができる。
【0333】
本発明の態様30に係る装置(周波数発生装置6)は、上記態様23において、上記第1の翼列部を駆動するための電力を外部電源から取得する電力取得部を備え、据え置きして使用可能なものであってもよい。
【0334】
上記の構成によれば、上記装置が、第1の翼列部を駆動するための電力を外部電源から取得する電力取得部を備え、据え置きして使用可能なものである。よって、上記装置を外部電源のある任意の場所に設置し、その場所においてユーザの耳に入る第2の音を、該ユーザが不快に感じることを防ぐことができる。
【0335】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
【符号の説明】
【0336】
1 扇風機(翼列部を備えた装置)
2 空気調和機の室内機(翼列部を備えた装置)
3 換気扇(翼列部を備えた装置)(他の装置)
4 翼列部を備えた装置を含むシステム
5 シーリングファン
6 周波数発生装置(翼列部を備えた装置) 7 騒音源
11 制御部 12 第1送風ファン駆動部(翼列駆動部)
13 第2送風ファン駆動部(翼列駆動部)
14 第1送風ファン(翼列部) 15 第2送風ファン(翼列部)
21 第1送風部 22 第2送風部
31 ユーザ位置計測部(特定部) 41 電気抵抗体(抵抗)
50 制御部(抵抗制御部)
51 第1送風ファン(翼列部) 52 第2送風ファン(翼列部)
53 第1送風ファン駆動部(翼列駆動部)
54 第2送風ファン駆動部(翼列駆動部)
55 吹出口 56 第1風向変更部 57 第2風向変更部
61 送風ファン駆動部(翼列駆動部) 62 送風ファン(翼列部)
63 第1翼列部(翼列部) 64 第2翼列部(翼列部)
71 第1送風路部材(送風抵抗部材) 72 第2送風路部材(送風抵抗部材)
102 制御部(制御装置)
102a 第1制御部(第1の制御装置) 102b 第2制御部(第2の制御装置)
103 送風ファン駆動部(翼列駆動部) 104 送風ファン(翼列部)
201 周波数受信部(周波数検出部) 202 制御部 204 翼列部
図1
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