【解決手段】本願は、第1画素領域に位置し、第1走査線と接続される第1画素と、第2画素領域に位置し、第2走査線と接続される第2画素と、第1クロック線と第2クロック線にそれぞれ第1クロック信号と第2クロック信号を供給するタイミング制御部と、上記第1クロック線を介して上記第1クロック信号の入力を受け、上記第1走査線に第1走査信号を供給する第1走査駆動部と、上記第2クロック線を介して上記第2クロック信号の入力を受け、上記第2走査線に第2走査信号を供給する第2走査駆動部と、を含み、上記第2画素領域は上記第1画素領域より小さい幅を有する表示装置に関する。
前記信号特性は、パルス幅、立ち上がりエッジ期間の長さ、及び立ち下がりエッジ期間の長さのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
前記信号特性は、パルス幅、立ち上がりエッジ期間の長さ、及び立ち下がりエッジ期間の長さのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項14に記載の表示装置。
前記信号特性は、パルス幅、立ち上がりエッジ期間の長さ、及び立ち下がりエッジ期間の長さのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項27に記載の表示装置。
第1個数の画素が接続される第1ゲート線を有する第1表示領域と、前記第1個数より少ない第2個数の画素が接続される第2ゲート線を有する第2表示領域とを含む2つの表示領域を含む表示パネルと、
前記第1ゲート線に接続された第1走査駆動部及び前記第2ゲート線に接続された第2走査駆動部にそれぞれ第1クロック信号及び第2クロック信号を供給する制御部と、を含み、
前記第1走査駆動部及び前記第2走査駆動部は、それぞれ、前記第1走査線及び前記第2走査線に第1走査信号及び第2走査信号を供給し、
前記第1クロック信号と前記第2クロック信号とは、異なる信号特性を有することを特徴とする表示装置。
前記異なる信号特性は、パルス幅、立ち上がりエッジ期間の長さ、及び立ち下がりエッジ期間の長さのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項29に記載の表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0042】
その他の実施例の具体的な内容は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【0043】
以下に、実施例について、添付の図面を参照して、より詳細に説明する。ここで、実施例の説明は、実施例(及び中間の構造)についての模式図である断面図を参照して行う。このように、例えば製造技術及び/または許容誤差に起因する図示の形状のばらつきは予想されるところである。そのため、実施例は、以下に図示される特定の形状及び領域に限定されるものではなく、例えば製造に起因する形状のずれ・変形を含みうる。図面中、領域及び層の寸法及び長さは、明確にするために誇張されうる。図面における同様の参照符号は、同様の要素を指すものである。また、本明細書において「接続されている/連結されている」とは、一つの部材が他の部材に直接に連結されている場合を言うだけでなく、中間の部材を介して連結されている場合をも言う。また、「直接に接続されている/連結されている」とは、中間の部材を介さずに、一つの部材が他の部材に直接に連結されていることをいう。
【0044】
以下、本願の実施例に係わる図面を参照して、本願の実施例による表示装置について説明する。
【0045】
図1a及び
図1bは、それぞれが、本願の一実施例による表示装置の画素領域を示したものである。
【0046】
図1aを参照すると、本願の実施例による表示装置10は、画素領域AA1、AA2と周辺領域NA1、NA2を含んでもよい。
【0047】
画素領域AA1、AA2には複数の画素PXL1、PXL2が位置し、これにより、画素領域AA1、AA2では所定の映像を表示することができる。従って、画素領域AA1、AA2は表示領域と称してもよい。
【0048】
周辺領域NA1、NA2には、画素PXL1、PXL2を駆動するための要素(例えば、駆動部及び配線など)が位置してもよい。周辺領域NA1、NA2には、画素PXL1、PXL2がないため、上記周辺領域NA1、NA2は非表示領域と称してもよい。
【0049】
例えば、周辺領域NA1、NA2は、画素領域AA1、AA2の外側に位置してもよく、画素領域AA1、AA2の少なくとも一部を囲んでもよい。
【0050】
画素領域AA1、AA2は、第1画素領域AA1と第2画素領域AA2を含んでもよい。
【0051】
第2画素領域AA2は、第1画素領域AA1の一側に位置してもよく、第1画素領域AA1に比べて小さい面積を有するのであってもよい。
【0052】
例えば、第2画素領域AA2の幅W2は第1画素領域AA1の幅W1より小さく設定され、第2画素領域AA2の長さL2は第1画素領域AA1の長さL1より短く設定されるのであってもよい。
【0053】
周辺領域NA1、NA2は、第1周辺領域NA1と第2周辺領域NA2を含んでもよい。
【0054】
第1周辺領域NA1は、第1画素領域AA1の周辺に位置し、第1画素領域AA1の少なくとも一部を囲んでもよい。
【0055】
第1周辺領域NA1の幅は、全体にわたって等しく設定されてもよい。但し、これに限定されるものではなく、第1周辺領域NA1の幅は、位置に応じて異なるように設定されてもよい。
【0056】
第2周辺領域NA2は、第2画素領域AA2の周辺に位置し、第2画素領域AA2の少なくとも一部を囲んでもよい。
【0057】
第2周辺領域NA2の幅は、全体にわたって等しく設定されてもよい。但し、これに限定されるものではなく、第2周辺領域NA2の幅は、位置に応じて異なるように設定されてもよい。
【0058】
画素PXL1、PXL2は、第1画素PXL1と第2画素PXL2を含んでもよい。
【0059】
例えば、第1画素PXL1は第1画素領域AA1に位置し、第2画素PXL2は第2画素領域AA2に位置してもよい。
【0060】
画素PXL1、PXL2は、駆動部の制御に応じて所定の輝度で発光しうるのであり、このために発光素子(例えば、有機発光ダイオード)を含んでもよい。
【0061】
画素領域AA1、AA2と周辺領域NA1、NA2は、表示装置10の基板100上に配置されてもよい。
【0062】
基板100は、画素領域AA1、AA2と周辺領域NA1、NA2を設定することができる多様な形状に形成されうる。
【0063】
例えば、基板100は、板状のベース基板101と、上記ベース基板101の一端部から一側に突出する補助基板102と、を含んでもよい。
【0064】
ここで、補助基板102は、ベース基板101より小さい面積を有するのであってもよい。例えば、補助基板102の幅はベース基板101の幅より小さく設定されてもよく、補助基板102の長さはベース基板101の長さより短く設定されてもよい。
【0065】
補助基板102は、第2画素領域AA2と同一または類似の形状を有するのでありうるが、これに限定されず、第2画素領域AA2と異なる形状を有するのであってもよい。
【0066】
基板100は、ガラス、樹脂(resin)などの絶縁性材料からなるのでありうる。また、基板100は、折り曲げたり湾曲させたりすることができるように可撓性(flexibility)を有する材料からなってもよく、単層構造または多層構造でありうる。
【0067】
例えば、基板100は、ポリスチレン(polystyrene)、ポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol)、ポリメチルメタクリレート(Polymethyl methacrylate)、ポリエーテルスルホン(polyethersulfone)、ポリアクリレート(polyacrylate)、ポリエーテルイミド(polyetherimide)、ポリエチレンナフタレート(polyethylene naphthalate)、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate)、ポリフェニレンスルファイド(polyphenylene sulfide)、ポリアリレート(polyarylate)、ポリイミド(polyimide)、ポリカーボネート(polycarbonate)、セルローストリアセテート(cellulose triacetate)、セルロースアセテートプロピオネート(cellulose acetate propionate)のうちの少なくともいずれか1つを含むのでありうる。
【0068】
但し、基板100は、例えば、ガラス繊維強化プラスチック(FRP、Fiber glass reinforced plastic)などの様々な他の材料からなるのであってもよい。
【0069】
第2画素領域AA2は多様な形状を有するのでありうる。例えば、第2画素領域AA2は多角形、円形などであってもよい。また、第2画素領域AA2の少なくとも一部分は曲線状であってもよい。
【0070】
例えば、第2画素領域AA2は、
図1aに示したように矩形状であってもよい。
【0071】
また、
図1bを参照すると、第2画素領域AA2は、台形状であって、台形における長い方の平行辺が第1画素領域AA1に連結されたのであってもよい。
【0072】
第2画素領域AA2の形状の変化に応じて、一つの行に位置する第2画素PXL2の数は、その位置に応じて変わってもよい。
【0073】
図1bに示された第2画素領域AA2の場合、上記一つの行に配置された第2画素PXL2の数は、第2画素領域AA2内における位置に応じて変わってもよい。例えば、上記一つの行が第1画素領域AA1に近づくほど、上記一つの行に、より多い数の第2画素PXL2が配置されうる。
【0074】
図2は、本願の一実施例による表示装置を示したものである。
図2に示された表示装置10は、
図1aに示した画素領域AA1、AA2に基づいているが、
図1bのような他の形態の画素領域AA1、AA2にも適用されうる。
【0075】
図2を参照すると、本願の一実施例による表示装置10は、第1画素PXL1、第2画素PXL2、及び表示駆動部200を含んでもよい。
【0076】
第1画素PXL1は第1画素領域AA1に位置してもよい。上記第1画素PXL1のそれぞれは、第1走査線S1、第1発光制御線E1、及び第1データ線D1に接続されてもよい。
【0077】
第2画素PXL2は第2画素領域AA2に位置してもよい。上記第2画素PXL2のそれぞれは、第2走査線S2、第2発光制御線E2、及び第2データ線D2に接続されてもよい。
【0078】
必要に応じて、画素PXL1、PXL2は、複数の走査線と接続されてもよい。
【0079】
表示駆動部200は、駆動信号を画素PXL1、PXL2に供給することにより、画素PXL1、PXL2の発光を制御することができる。
【0080】
例えば、表示駆動部200は、走査信号を走査線S1、S2を介して画素PXL1、PXL2に供給し、発光制御信号を発光制御線E1、E2を介して画素PXL1、PXL2に供給し、データ信号をデータ線D1、D2を介して画素PXL1、PXL2に供給することができる。
【0081】
表示駆動部200は、その全体または一部が基板100上に直接形成されるか、フレキシブル回路基板(Flexible Printed Circuit Board)などの別の構成要素110を介して基板100と接続されてもよい。
【0082】
例えば、表示駆動部200は、チップオングラス(Chip On Glass)、チップオンプラスチック(Chip On Plastic)、テープキャリアパッケージ(Tape Carrier Package)、チップオンフィルム(Chip On Film)などの様々な方式で設けられてもよい。
【0083】
一方、
図2では、基板100とは別に形成された表示駆動部200が、基板100上に設けられたものを図示したが、本願はこれに限定されるものではない。
【0084】
例えば、表示駆動部200の全部または一部は基板100上に直接形成されてもよく、この場合、基板100の第1周辺領域NA1及び第2周辺領域NA2に位置してもよい。
【0085】
図3は、
図2に示された表示駆動部をより詳細に示したものである。
【0086】
図3を参照すると、本願の実施例による表示駆動部200は、第1走査駆動部210、第2走査駆動部220、データ駆動部260、タイミング制御部270、第1発光駆動部310、及び第2発光駆動部320を含んでもよい。
【0087】
第1走査駆動部210は、第1走査線S11〜S1kを介して第1画素PXL1に第1走査信号を供給することができる。
【0088】
例えば、第1走査駆動部210は、第1走査信号を順に第1走査線S11〜S1kに供給することができる。
【0089】
第1走査駆動部210が基板100上に直接形成される場合、第1走査駆動部210は第1周辺領域NA1に位置することができる。
【0090】
第2走査駆動部220は、第2走査線S21〜S2jを介して第2画素PXL2に第2走査信号を供給することができる。
【0091】
例えば、第2走査駆動部220は、第2走査信号を順に第2走査線S21〜S2jに供給することができる。
【0092】
第2走査駆動部220が基板100上に直接形成される場合、第2走査駆動部220は第2周辺領域NA2に位置することができる。
【0093】
走査信号は、画素PXL1、PXL2に含まれるトランジスタがターンオンできるように、ゲートオン電圧(例えば、ロー電圧)に設定されてもよい。
【0094】
第1走査駆動部210と第2走査駆動部220は、それぞれ第1走査制御信号SCS1及び第2走査制御信号SCS2に応じて動作することができる。
【0095】
データ駆動部260は、第1データ線D11〜D1oを介して第1画素PXL1にデータ信号を供給することができる。
【0096】
第1画素PXL1は、第1画素電源ELVDD及び第2画素電源ELVSSに接続されてもよい。必要に応じて、第1画素PXL1は、初期化電源Vintとさらに接続されてもよい。
【0097】
このような第1画素PXL1は、第1走査線S11〜S1kに第1走査信号が供給されるとき、第1データ線D11〜D1oからデータ信号の供給を受けることができ、データ信号の供給を受けた第1画素PXL1は、第1画素電源ELVDDから有機発光ダイオード(不図示)を経由して第2画素電源ELVSSに流れる電流の量を制御することができる。
【0098】
また、一つの行に位置する第1画素PXL1の数は、その位置に応じて変わってもよい。
【0099】
データ駆動部260は、第2データ線D21〜D2pを介して第2画素PXL2にデータ信号を供給することができる。
【0100】
例えば、第2データ線D21〜D2pは、一部の第1データ線D11〜D1m−1と接続されてもよい。
【0101】
また、第2画素PXL2は、第1画素電源ELVDD及び第2画素電源ELVSSに接続されてもよい。必要に応じて、第2画素PXL2は、初期化電源Vintとさらに接続されてもよい。
【0102】
このような第2画素PXL2は、第2走査線S21〜S2jに第2走査信号が供給されるとき、第2データ線D21〜D2pからデータ信号の供給を受けることができ、データ信号の供給を受けた第2画素PXL2は、第1画素電源ELVDDから有機発光ダイオード(不図示)を経由して第2画素電源ELVSSに流れる電流の量を制御することができる。
【0103】
また、一つの行に位置する第2画素PXL2の数は、その位置に応じて変わってもよい。
【0104】
ここで、データ駆動部260は、データ制御信号DCSに応じて動作することができる。
【0105】
第1発光駆動部310は、第1発光制御線E11〜E1kを介して第1画素PXL1に第1発光制御信号を供給することができる。
【0106】
例えば、第1発光駆動部310は、第1発光制御信号を順に第1発光制御線E11〜E1kに供給することができる。
【0107】
第1発光駆動部310が基板100上に直接形成される場合、第1発光駆動部310は第1周辺領域NA1に位置することができる。
【0108】
第1画素PXL1が第1発光制御信号を利用する必要がない場合、第1発光駆動部310と第1発光制御線E11〜E1kは省略してもよい。
【0109】
第2発光駆動部320は、第2発光制御線E21〜E2jを介して第2画素PXL2に第2発光制御信号を供給することができる。
【0110】
例えば、第2発光駆動部320は、第2発光制御信号を順に第2発光制御線E21〜E2jに供給することができる。
【0111】
第2発光駆動部320が基板100上に直接形成される場合、第2発光駆動部320は第2周辺領域NA2に位置することができる。
【0112】
第2画素PXL2が第2発光制御信号を利用する必要がない場合、第2発光駆動部320と第2発光制御線E21〜E2jは省略してもよい。
【0113】
発光制御信号は、画素PXL1、PXL2の発光時間を制御するために用いられる。このため、発光制御信号は走査信号より広い幅に設定されてもよい。
【0114】
例えば、発光制御信号は、画素PXL1、PXL2に含まれるトランジスタがターンオフできるように、ゲートオフ電圧(例えば、ハイ電圧)に設定されてもよい。
【0115】
第1発光駆動部310と第2発光駆動部320は、それぞれ第1発光制御信号ECS1及び第2発光制御信号ECS2に応じて動作することができる。
【0116】
第2画素領域AA2は第1画素領域AA1より小さい面積を有するため、第2画素PXL2の数は第1画素PXL1の数より少なくてもよく、第2走査線S21〜S2jと第2発光制御線E21〜E2jの長さは、第1走査線S11〜S1kと第1発光制御線E11〜E1kに比べて短くてもよい。
【0117】
第2走査線S21〜S2jのいずれか1つに接続された第2画素PXL2の数は、第1走査線S11〜S1kのいずれか1つに接続された第1画素PXL1の数より少なくてもよい。
【0118】
また、第2発光制御線E21〜E2jのいずれか1つに接続された第2画素PXL2の数は、第1発光制御線E11〜E1kのいずれか1つに接続された第1画素PXL1の数より少なくてもよい。
【0119】
タイミング制御部270は、第1走査駆動部210、第2走査駆動部220、データ駆動部260、第1発光駆動部310、及び第2発光駆動部320を制御することができる。
【0120】
このため、タイミング制御部270は、第1走査制御信号SCS1及び第2走査制御信号SCS2をそれぞれ第1走査駆動部210と第2走査駆動部220に供給し、第1発光制御信号ECS1及び第2発光制御信号ECS2をそれぞれ第1発光駆動部310及び第2発光駆動部320に供給することができる。
【0121】
このとき、走査制御信号SCS1、SCS2と発光制御信号ECS1、ECS2は、いずれも、少なくとも1つのクロック信号とスタートパルスを含んでもよい。
【0122】
スタートパルスは、最初の走査信号または最初の発光制御信号のタイミングを制御することができる。クロック信号はスタートパルスをシフトさせるために用いられてもよい。
【0123】
また、タイミング制御部270は、データ制御信号DCSをデータ駆動部260に供給することができる。
【0124】
データ制御信号DCSには、ソーススタートパルス及び少なくとも1つのクロック信号が含まれてもよい。ソーススタートパルスはデータのサンプリング開始時点を制御し、クロック信号はサンプリング動作を制御するために用いられてもよい。
【0125】
一方、第1走査線S11〜S1kのロード(負荷)と、第2走査線S21〜S2jのロードとは互いに異なってもよい。
【0126】
即ち、第1走査線S11〜S1kの長さが第2走査線S21〜S2jより長く、同一の第1走査線に接続される第1画素PXL1の数が、同一の走査線に接続される第2画素PXL2の数より多いため、第1走査線S11〜S1kのロードは第2走査線S21〜S2jより大きくてもよい。
【0127】
これは、第1走査信号及び第2走査信号の時定数(time constant)の差をもたらし、これにより、第1走査信号には第2走査信号に比べてRC遅延(RC delay)が大きく発生する。
【0128】
これにより、第1画素PXL1に対するデータ書き込み時間が第2画素PXL2に比べて短くなり、これは、第1画素PXL1と第2画素PXL2の輝度差を発生させる。
【0129】
よって、本願の実施例では、第1走査駆動部210と第2走査駆動部220に対して、クロック線をそれぞれ分離して設け、各クロック線に供給されるクロック信号の特性を異なるように調節することで、第1画素PXL1のデータ書き込み時間と第2画素PXL2のデータ書き込み時間を、互いに類似するように設定することができる。
【0130】
これにより、第1画素領域AA1と第2画素領域AA2の輝度差が改善されうる。
【0131】
以下では、これに係わる本願の構成をより詳細に説明する。
【0132】
図4は、
図3に示された第1走査駆動部と第2走査駆動部をより詳細に示したものである。
【0133】
図4を参照すると、第1クロック線241と第2クロック線242はタイミング制御部270と第1走査駆動部210の間に接続され、第3クロック線243と第4クロック線244はタイミング制御部270と第2走査駆動部220の間に接続されてもよい。
【0134】
第1走査駆動部210に係わる第1、第2クロック線241、242と、第2走査駆動部220に係わる第3、第4クロック線243、244は、互いに電気的に接続しないように配置されてもよい。
【0135】
第1クロック線241と第2クロック線242は、タイミング制御部270から供給される第1クロック信号CLK1と第2クロック信号CLK2をそれぞれ第1走査駆動部210に供給し、第3クロック線243と第4クロック線244は、タイミング制御部270から供給される第3クロック信号CLK3と第4クロック信号CLK4をそれぞれ第2走査駆動部220に供給することができる。
【0136】
上述したようにクロック線が電気的に接続していない場合、第1走査駆動部210と第2走査駆動部220は、同じクロック線を共有する場合に比べて第1走査線S11〜S1kのロードが一部小さくなるため、第1走査信号のRC遅延を一部減らすことができる。
【0137】
第1クロック信号CLK1と第2クロック信号CLK2は、異なる位相(phase)を有することができる。例えば、第2クロック信号CLK2は、第1クロック信号CLK1と180度の位相差を有してもよい。即ち、第2クロック信号CLK2は、第1クロック信号CLK1の反転クロック信号であってもよい。
【0138】
第3クロック信号CLK3と第4クロック信号CLK4は、異なる位相を有することができる。例えば、第3クロック信号CLK3は、第4クロック信号CLK4と180度の位相差を有してもよい。即ち、第4クロック信号CLK4は、第3クロック信号CLK3の反転クロック信号であってもよい。
【0139】
第1走査駆動部210は、複数の走査ステージ回路SST11〜SST1kを含んでもよい。
【0140】
第1走査駆動部210の走査ステージ回路SST11〜SST1kのそれぞれは、第1走査線S11〜S1kの一端に接続され、第1走査線S11〜S1kに第1走査信号を供給することができる。
【0141】
ここで、走査ステージ回路SST11〜SST1kは、タイミング制御部270から供給されるクロック信号CLK1、CLK2に応じて動作することができる。また、走査ステージ回路SST11〜SST1kは、同じ構成であってもよい。
【0142】
走査ステージ回路SST11〜SST1kは、前段の走査ステージ回路の出力信号(即ち、走査信号)またはスタートパルスSSP1の供給を受けてもよい。
【0143】
例えば、最初の走査ステージ回路SST11はスタートパルスSSP1の供給を受け、残りの走査ステージ回路SST12〜SST1kは、前段の走査ステージ回路の出力信号の供給を受けてもよい。
【0144】
他の実施例では、第1走査駆動部210の最初の走査ステージ回路SST11は、第2走査駆動部220の最後の走査ステージ回路SST2jから出力される信号をスタートパルスとして使用することができる。
【0145】
走査ステージ回路SST11〜SST1kは、いずれも、第1駆動電源VDD1と第2駆動電源VSS1の供給を受けることができる。
【0146】
ここで、第1駆動電源VDD1はゲートオフ電圧、例えば、ハイレベルの電圧に設定されてもよい。また、第2駆動電源VSS1はゲートオン電圧、例えば、ローレベルの電圧に設定されてもよい。
【0147】
第2走査駆動部220は、複数の走査ステージ回路SST21〜SST2jを含んでもよい。
【0148】
第2走査駆動部220の走査ステージ回路SST21〜SST2jのそれぞれは、第2走査線S21〜S2jの一端に接続され、第2走査線S21〜S2jに第2走査信号を供給することができる。
【0149】
ここで、走査ステージ回路SST21〜SST2jは、タイミング制御部270から供給されるクロック信号CLK3、CLK4に応じて動作することができる。また、走査ステージ回路SST21〜SST2jは、同じ構成であってもよい。
【0150】
走査ステージ回路SST21〜SST2jは、前段の走査ステージ回路の出力信号(即ち、走査信号)またはスタートパルスSSP2の供給を受けることができる。
【0151】
例えば、最初の走査ステージ回路SST21はスタートパルスSSP2の供給を受けてもよく、残りの走査ステージ回路SST22〜SST2jは、前段の走査ステージ回路の出力信号の供給を受けてもよい。
【0152】
また、第2走査駆動部220の最後の走査ステージ回路SST2jは、第1走査駆動部210の最初の走査ステージ回路SST11に出力信号を供給してもよい。
【0153】
走査ステージ回路SST21〜SST2jは、いずれも、第1駆動電源VDD1と第2駆動電源VSS1の供給を受けてもよい。
【0154】
図4では、走査駆動部210、220が、いずれも2つのクロック信号を利用するものを示したが、走査ステージ回路の構造に応じて上記走査駆動部210、220が利用するクロック信号の数は変わってもよい。
【0155】
図5は、本願の一実施例による第1〜第4クロック信号及び第1、第2走査信号を示した波形図である。
図5では、説明の便宜上、最初の第1走査線S11及び2番目の第1走査線S12に供給される第1走査信号と、最初の第2走査線S21及び2番目の第2走査線S22に供給される第2走査信号のみを示した。
【0156】
図5を参照すると、本願の実施例によるタイミング制御部270は、信号特性が同一のクロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4を供給することができる。
【0157】
クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4は、ロー電圧である第1電圧V1とハイ電圧である第2電圧V2の間をスイングするクロック信号であってもよい。
【0158】
例えば、第1クロック信号CLK1は、第3クロック信号CLK3と同じ信号に設定されてもよく、第2クロック信号CLK2は、第4クロック信号CLK4と同じ信号に設定されてもよい。
【0159】
第1走査駆動部210と第2走査駆動部220に同じ信号特性を有するクロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4を供給すると、第1画素領域AA1に存在する高いロードにより、第1走査信号の遅延現象が第2走査信号に比べて大きく表れうる。
【0160】
即ち、クロック線を分離することにより、第1画素領域AA1と第2画素領域AA2の輝度差を改善することができるが、第1画素領域AA1と第2画素領域AA2のロード差が大きいと、輝度差に対する追加補償が必要となる可能性がある。
【0161】
この場合、本願の実施例によるタイミング制御部270は、クロック信号CLK1、CLK2、CLK3、CLK4を変更することにより、輝度差をさらに減らすことができる。
【0162】
ここで、タイミング制御部270は、パルス幅、立ち上がりエッジ期間の長さ、及び立ち下がりエッジ期間の長さのうちの少なくとも1つを変更することができる。
【0163】
図6は、本願の一実施例による第3、第4クロック信号及び第2走査信号を示した波形図である。
図6では、説明の便宜上、最初の第2走査線S21及び2番目の第2走査線S22に供給される第2走査信号のみを示した。
【0164】
図5及び
図6を参照すると、第3クロック信号CLK3のパルス幅Pw3は、第1クロック信号CLK1のパルス幅Pw1と異なるように設定されてもよい。
【0165】
例えば、第3クロック信号CLK3のパルス幅Pw3は、第1クロック信号CLK1のパルス幅Pw1より小さく設定されてもよい。
【0166】
また、第4クロック信号CLK4のパルス幅Pw4は、第2クロック信号CLK2のパルス幅Pw2と異なるように設定されてもよい。
【0167】
例えば、第4クロック信号CLK4のパルス幅Pw4は、第2クロック信号CLK2のパルス幅Pw2より小さく設定されてもよい。
【0168】
第1クロック信号CLK1のパルス幅Pw1と第2クロック信号CLK2のパルス幅Pw2は同一であってもよく、第3クロック信号CLK3のパルス幅Pw3と第4クロック信号CLK4のパルス幅Pw4は同一であってもよい。
【0169】
第2走査駆動部220に供給されるクロック信号CLK3、CLK4のパルス幅Pw3、Pw4を減らすことにより、
図6に示したように第2走査信号の供給期間(またはパルス幅)も減るようになる。
【0170】
従って、第2画素PXL2のデータ書き込み時間は、第1画素PXL1のデータ書き込み時間と類似するように調節されうるのであり、これにより、第1画素領域AA1と第2画素領域AA2の輝度差が減少しうる。
【0171】
図7は、本願の他の実施例による第3、第4クロック信号及び第2走査信号を示した波形図である。
図7では、説明の便宜上、最初の第2走査線S21及び2番目の第2走査線S22に供給される第2走査信号のみを示した。
【0172】
図5及び
図7を参照すると、第3クロック信号CLK3の立ち下がりエッジ期間F3は、第1クロック信号CLK1の立ち下がりエッジ期間F1と異なるように設定されてもよい。
【0173】
例えば、第3クロック信号CLK3の立ち下がりエッジ期間F3は、第1クロック信号CLK1の立ち下がりエッジ期間F1より長く設定されてもよい。
【0174】
また、第3クロック信号CLK3の立ち上がりエッジ期間R3は、第1クロック信号CLK1の立ち上がりエッジ期間R1と異なるように設定されてもよい。
【0175】
例えば、第3クロック信号CLK3の立ち上がりエッジ期間R3は、第1クロック信号CLK1の立ち上がりエッジ期間R1より長く設定されてもよい。
【0176】
図5に示された第1クロック信号CLK1は理想的なクロック信号であって、立ち下がりエッジ期間F1と立ち上がりエッジ期間R1の長さは「0」に設定されうる。しかし、実際の第1クロック信号CLK1は、第1クロック線241のRC成分によって、所定の長さを有する立ち下がりエッジ期間F1と立ち上がりエッジ期間R1を有しうる。
【0177】
一方、第4クロック信号CLK4の立ち下がりエッジ期間F4は、第2クロック信号CLK2の立ち下がりエッジ期間F2と異なるように設定されてもよい。
【0178】
例えば、第4クロック信号CLK4の立ち下がりエッジ期間F4は、第2クロック信号CLK2の立ち下がりエッジ期間F2より長く設定されてもよい。
【0179】
また、第4クロック信号CLK4の立ち上がりエッジ期間R4は、第2クロック信号CLK2の立ち上がりエッジ期間R2と異なるように設定されてもよい。
【0180】
例えば、第4クロック信号CLK4の立ち上がりエッジ期間R4は、第2クロック信号CLK2の立ち上がりエッジ期間R2より長く設定されてもよい。
【0181】
図5に示された第2クロック信号CLK2は理想的なクロック信号であって、立ち下がりエッジ期間F2と立ち上がりエッジ期間R2の長さは「0」に設定されうる。しかし、実際の第2クロック信号CLK2は、第2クロック線242のRC成分によって所定の長さを有する立ち下がりエッジ期間F2と立ち上がりエッジ期間R2を有することができる。
【0182】
第1クロック信号CLK1の立ち下がりエッジ期間F1と立ち上がりエッジ期間R1は、それぞれ第2クロック信号CLK2の立ち下がりエッジ期間F2及び立ち上がりエッジ期間R2と同じ長さを有することができる。
【0183】
第3クロック信号CLK3の立ち下がりエッジ期間F3と立ち上がりエッジ期間R3は、それぞれ第4クロック信号CLK4の立ち下がりエッジ期間F4及び立ち上がりエッジ期間R4と同じ長さを有することができる。
【0184】
第3クロック信号CLK3と第4クロック信号CLK4は、それぞれ立ち下がりエッジ期間F3、F4の間に、第2電圧V2(ハイ電圧)から第3電圧V3(中間電圧)を経て第1電圧V1(ロー電圧)に変化してもよい。
【0185】
また、第3クロック信号CLK3と第4クロック信号CLK4は、それぞれ立ち上がりエッジ期間R3、R4の間に、第1電圧V1(ロー電圧)から第3電圧V3(中間電圧)を経て第2電圧V2(ハイ電圧)に変化してもよい。
【0186】
これにより、第3クロック信号CLK3と第4クロック信号CLK4は、第1電圧V1と第2電圧V2の間をスイングしながら第3電圧V3を経由する階段状の波形を有することができる。
【0187】
例えば、第1電圧V1は負電圧に設定され、第2電圧V2は正電圧に設定され、第3電圧V3はグラウンド電圧に設定されるのでありうる。
【0188】
図7では、第3、第4クロック信号CLK3、CLK4の立ち下がりエッジ期間F3、F4と立ち上がりエッジ期間R3、R4をすべて調節した実施例を示したが、立ち下がりエッジ期間F3、F4と立ち上がりエッジ期間R3、R4のいずれか1つだけを調節することもできる。
【0189】
第2走査駆動部220に供給されるクロック信号CLK3、CLK4の立ち下がりエッジ期間F3、F4及び/または立ち上がりエッジ期間R3、R4を長く延長させることにより、
図7に示したように第2走査信号の供給期間(またはパルス幅)も減少しうるのであり、第2走査信号は、
図5に示した第1走査信号と類似した形状に変化しうる。
【0190】
従って、第2画素PXL2のデータ書き込み時間は、第1画素PXL1のデータ書き込み時間と類似したものとなるように調節されうるのであり、これにより、第1画素領域AA1と第2画素領域AA2の輝度差が減少しうる。
【0191】
図8は、
図4に示された走査ステージ回路の一実施例を示したものである。
【0192】
図8では、説明の便宜上、第1走査駆動部210の走査ステージ回路SST11、SST12を図示する。
【0193】
図8を参照すると、最初の走査ステージ回路SST11は、第1駆動回路1210、第2駆動回路1220、及び出力回路1230を含んでもよい。
【0194】
出力回路1230は、第1ノードN1及び第2ノードN2の電圧に応じて、出力端子1006に供給される電圧を制御することができる。このためには、出力回路1230が、第5トランジスタM5及び第6トランジスタM6を含んでもよい。
【0195】
第5トランジスタM5は、第1駆動電源VDD1が入力される第4入力端子1004と出力端子1006との間に接続され、ゲート電極が第1ノードN1に接続されてもよい。この第5トランジスタM5は、第1ノードN1に印加される電圧に応じて、第4入力端子1004と出力端子1006の接続を制御することができる。
【0196】
第6トランジスタM6は、出力端子1006と第3入力端子1003の間に接続され、ゲート電極が第2ノードN2に接続されてもよい。この第6トランジスタM6は、第2ノードN2に印加される電圧に応じて出力端子1006と第3入力端子1003の接続を制御することができる。
【0197】
このような出力回路1230はバッファで駆動されてもよい。さらに、第5トランジスタM5及び/または第6トランジスタM6は、互いに並列に接続された複数のトランジスタを含んでもよい。
【0198】
第1駆動回路1210は、第1入力端子1001〜第3入力端子1003に供給される信号に応じて第3ノードN3の電圧を制御することができる。
【0199】
このためには、第1駆動回路1210が、第2トランジスタM2〜第4トランジスタM4を含んでもよい。
【0200】
第2トランジスタM2は、第1入力端子1001と第3ノードN3の間に接続され、ゲート電極が第2入力端子1002に接続されてもよい。この第2トランジスタM2は、第2入力端子1002に供給される信号に応じて第1入力端子1001と第3ノードN3の接続を制御することができる。
【0201】
第3トランジスタM3と第4トランジスタM4は、第3ノードN3と第4入力端子1004の間に直列接続されてもよい。実際、第3トランジスタM3は、第4トランジスタM4と第3ノードN3の間に接続され、ゲート電極が第3入力端子1003に接続されてもよい。この第3トランジスタM3は、第3入力端子1003に供給される信号に応じて第4トランジスタM4と第3ノードN3の接続を制御することができる。
【0202】
第4トランジスタM4は、第3トランジスタM3と第4入力端子1004の間に接続され、ゲート電極が第1ノードN1に接続されてもよい。この第4トランジスタM4は、第1ノードN1の電圧に応じて第3トランジスタM3と第4入力端子1004の接続を制御することができる。
【0203】
第2駆動回路1220は、第2入力端子1002及び第3ノードN3の電圧に応じて第1ノードN1の電圧を制御することができる。このためには、第2駆動回路1220が、第1トランジスタM1、第7トランジスタM7、第8トランジスタM8、第1キャパシタC1、及び第2キャパシタC2を含んでもよい。
【0204】
第1キャパシタC1は、第2ノードN2と出力端子1006の間に接続されてもよい。この第1キャパシタC1は、第6トランジスタM6のターンオン及びターンオフに対応する電圧を充電する。
【0205】
第2キャパシタC2は、第1ノードN1と第4入力端子1004の間に接続されてもよい。この第2キャパシタC2は、第1ノードN1に印加される電圧を充電することができる。
【0206】
第7トランジスタM7は、第1ノードN1と第2入力端子1002の間に接続され、ゲート電極が第3ノードN3に接続されてもよい。この第7トランジスタM7は、第3ノードN3の電圧に応じて第1ノードN1と第2入力端子1002の接続を制御することができる。
【0207】
第8トランジスタM8は、第1ノードN1と第2駆動電源VSS1が供給される第5入力端子1005との間に位置し、ゲート電極が第2入力端子1002に接続されてもよい。この第8トランジスタM8は、第2入力端子1002の信号に応じて第1ノードN1と第5入力端子1005の接続を制御することができる。
【0208】
第1トランジスタM1は、第3ノードN3と第2ノードN2の間に接続され、ゲート電極が第5入力端子1005に接続されてもよい。この第1トランジスタM1は、ターンオン状態を保持しながら、第3ノードN3及び第2ノードN2の電気的接続を保持することができる。さらに、第1トランジスタM1は、第2ノードN2の電圧に応じて第3ノードN3の電圧の下降幅を制限することができる。即ち、第2ノードN2の電圧が第2駆動電源VSS1より低い電圧に下降しても、第3ノードN3の電圧は第2駆動電源VSS1から第1トランジスタM1のしきい値電圧を引いた電圧より低くならない。これに関する詳細な説明は後述する。
【0209】
2番目の走査ステージ回路SST12と残りの走査ステージ回路SST13〜SST1kは、上記最初の走査ステージ回路SST11と同じ構成であってもよい。
【0210】
また、j(jは奇数または偶数)番目の走査ステージ回路SST1jの第2入力端子1002は第1クロック信号CLK1、第3入力端子1003は第2クロック信号CLK2の供給を受けることができる。j+1番目の走査ステージ回路SST1j+1の第2入力端子1002は第2クロック信号CLK2、第3入力端子1003は第1クロック信号CLK1の供給を受けることができる。
【0211】
図8では、第1走査駆動部210に含まれたステージ回路を対象に説明したが、第2走査駆動部220に含まれたステージ回路も、同じ構成であってもよい。
【0212】
但し、第2走査駆動部220は、第1クロック信号CLK1及び第2クロック信号CLK2の代わりに、第3クロック信号CLK3及び第4クロック信号CLK4を用いてもよい。
【0213】
図9は、
図2に示された第1画素の一実施例を示したものである。
【0214】
図9には、説明の便宜上、m番目の第1データ線D1m及びi番目の第1走査線S1iに接続された第1画素PXL1を図示する。
【0215】
図9を参照すると、本願の実施例による第1画素PXL1は、有機発光ダイオードOLED、第1トランジスタT1〜第7トランジスタT7、及びストレージキャパシタCstを含んでもよい。
【0216】
有機発光ダイオードOLEDのアノードは、第6トランジスタT6を経由して第1トランジスタT1に接続され、カソードは第2画素電源ELVSSに接続されてもよい。この有機発光ダイオードOLEDは、第1トランジスタT1から供給される電流の量に応じて所定輝度の光を生成することができる。
【0217】
有機発光ダイオードOLEDに電流が流れるように、第1画素電源ELVDDは、第2画素電源ELVSSより高い電圧に設定されてもよい。
【0218】
例えば、第1画素電源ELVDDは正電圧に設定され、第2画素電源ELVSSは負電圧に設定されてもよい。
【0219】
第7トランジスタT7は、初期化電源Vintと有機発光ダイオードOLEDのアノードとの間に接続されてもよい。また、第7トランジスタT7のゲート電極は、i番目の第1走査線S1iに接続されてもよい。この第7トランジスタT7は、i番目の第1走査線S1iに走査信号が供給されるときターンオンされて、初期化電源Vintの電圧を有機発光ダイオードOLEDのアノードに供給することができる。ここで、初期化電源Vintは、データ信号より低い電圧に設定されてもよい。
【0220】
第6トランジスタT6は、第1トランジスタT1と有機発光ダイオードOLEDのアノードとの間に接続されてもよい。また、第6トランジスタT6のゲート電極は、i番目の第1発光制御線E1iに接続されてもよい。この第6トランジスタT6は、i番目の第1発光制御線E1iに発光制御信号が供給されるときターンオフされ、それ以外の場合はターンオンされることができる。
【0221】
第5トランジスタT5は、第1画素電源ELVDDと第1トランジスタT1の間に接続されてもよい。また、第5トランジスタT5のゲート電極は、i番目の第1発光制御線E1iに接続されてもよい。この第5トランジスタT5は、i番目の第1発光制御線E1iに発光制御信号が供給されるときターンオフされ、それ以外の場合はターンオンされることができる。
【0222】
第1トランジスタT1(駆動トランジスタ)の第1電極は、第5トランジスタT5を経由して第1画素電源ELVDDに接続され、第2電極は第6トランジスタT6を経由して有機発光ダイオードOLEDのアノードに接続されてもよい。また、第1トランジスタT1のゲート電極は、第10ノードN10に接続されてもよい。この第1トランジスタT1は、第10ノードN10の電圧に応じて第1画素電源ELVDDから有機発光ダイオードOLEDを経由して第2画素電源ELVSSに流れる電流の量を制御することができる。
【0223】
第3トランジスタT3は、第1トランジスタT1の第2電極と第10ノードN10の間に接続されてもよい。また、第3トランジスタT3のゲート電極は、i番目の第1走査線S1iに接続されてもよい。この第3トランジスタT3は、i番目の第1走査線S1iに走査信号が供給されるときにターンオンされて、第1トランジスタT1の第2電極と第10ノードN10を電気的に接続させることができる。従って、第3トランジスタT3がターンオンされると、第1トランジスタT1はダイオード状に接続されることができる。
【0224】
第4トランジスタT4は、第10ノードN10と初期化電源Vintの間に接続されてもよい。また、第4トランジスタT4のゲート電極は、i−1番目の第1走査線S1i−1に接続されてもよい。この第4トランジスタT4は、i−1番目の第1走査線S1i−1に走査信号が供給されるときにターンオンされ、第10ノードN10に初期化電源Vintの電圧を供給することができる。
【0225】
第2トランジスタT2は、m番目の第1データ線D1mと第1トランジスタT1の第1電極との間に接続されてもよい。また、第2トランジスタT2のゲート電極は、i番目の第1走査線S1iに接続されてもよい。この第2トランジスタT2は、i番目の第1走査線S1iに走査信号が供給されるときターンオンされて、m番目の第1データ線D1mと第1トランジスタT1の第1電極を電気的に接続させることができる。
【0226】
ストレージキャパシタCstは、第1画素電源ELVDDと第10ノードN10の間に接続されてもよい。このストレージキャパシタCstは、データ信号及び第1トランジスタT1のしきい値電圧に対応する電圧を保存することができる。
【0227】
一方、第2画素PXL2は、第1画素PXL1と同じ回路であってもよい。従って、第2画素PXL2に対する詳細な説明は省略する。
【0228】
また、
図9で説明した画素構造は走査線と発光制御線を利用する1つの例に過ぎず、本願の画素PXL1、PXL2は上記画素構造に限定されない。実際、画素は、有機発光ダイオードOLEDに電流を供給することができる回路構造を有し、上記構造は当業界に公知の構造から選んでもよい。
【0229】
本願では、有機発光ダイオードOLEDは、駆動トランジスタから供給される電流量に応じて赤色、緑色、及び青色を含む多様々な光を生成することができるが、これに限定されない。例えば、有機発光ダイオードOLEDは、駆動トランジスタから供給される電流量に応じて白色光を生成することもできる。この場合、別途のカラーフィルタ等を用いてカラー映像を実現することができる。
【0230】
さらに、本願では、説明の便宜上、トランジスタをP型(P−type)で示したが、これに限定されない。即ち、トランジスタはN型(N−type)で形成されてもよい。
【0231】
また、トランジスタのゲートオフ電圧とゲートオン電圧は、トランジスタのタイプに応じて異なるレベルの電圧に設定されてもよい。
【0232】
例えば、P型トランジスタの場合、ゲートオフ電圧とゲートオン電圧は、それぞれハイレベルの電圧とローレベルの電圧に設定されてもよく、N型トランジスタジストの場合、ゲートオフ電圧とゲートオン電圧は、それぞれローレベルの電圧とハイレベルの電圧に設定されてもよい。
【0233】
図10は、本願の一実施例による表示装置を示したものである。
【0234】
図10では、上述した実施例(例えば、
図2)と比較して変更された部分を中心に説明し、上述した実施例と重複する部分については説明を省略する。よって、ここでは、第3画素領域AA3と第3画素PXL3を中心に説明する。
【0235】
図10を参照すると、本願の一実施例による表示装置10は、画素領域AA1、AA2、AA3と、周辺領域NA1、NA2、NA3と、画素PXL1、PXL2、PXL3と、を含んでもよい。
【0236】
第3画素領域AA3は第2画素領域AA2の一側に位置してもよい。このため、第2画素領域AA2は、第1画素領域AA1と第3画素領域AA3の間に位置することができ、第1画素領域AA1と第3画素領域AA3は、互いに離隔して位置することができる。
【0237】
また、第3画素領域AA3は、第1画素領域AA1に比べて小さい面積を有するのであってもよい。
【0238】
例えば、第3画素領域AA3の幅W3は第1画素領域AA1の幅W1より小さく設定され、第3画素領域AA3の長さL3は第1画素領域AA1の長さL1より小さく設定されるのであってもよい。
【0239】
また、第3画素領域AA3は、第2画素領域AA2に比べて小さい面積を有するのであってもよい。
【0240】
例えば、第3画素領域AA3の幅W3は第2画素領域AA2の幅W2より小さく設定されてもよく、第3画素領域AA3の長さL3は第2画素領域AA2の長さL2より小さく設定されてもよい。
【0241】
但し、これに限定されず、実施例によっては、第3画素領域AA3の面積が第2画素領域AA2より大きく設定されてもよい。
【0242】
第3周辺領域NA3は第3画素領域AA3の周辺に位置し、第3画素領域AA3の少なくとも一部を囲んでもよい。
【0243】
第3周辺領域NA3の幅は全体にわたって等しく設定されてもよい。但し、これに限定されず、第3周辺領域NA3の幅は、位置に応じて異なるように設定されてもよい。
【0244】
第3画素PXL3は第3画素領域AA3に位置し、第3画素PXL3のそれぞれは、第3走査線S3、第3発光制御線E3、及び第3データ線D3と接続されてもよい。必要に応じて、第3画素PXL3のそれぞれは、複数の走査線と接続されてもよい。
【0245】
また、第3画素PXL3は、表示駆動部200の制御に応じて所定の輝度で発光することができ、このため、発光素子、例えば、有機発光ダイオードを含んでもよい。
【0246】
表示駆動部200は、駆動信号を画素PXL1、PXL2、PXL3に供給することにより、画素PXL1、PXL2、PXL3の発光を制御することができる。
【0247】
例えば、表示駆動部200は、走査信号を走査線S1、S2、S3を介して画素PXL1、PXL2、PXL3に供給し、発光制御信号を発光制御線E1、E2、E3を介して画素PXL1、PXL2、PXL3に供給し、データ信号をデータ線D1、D2、D3を介して画素PXL1、PXL2、PXL3に供給することができる。
【0248】
基板100は、画素領域AA1、AA2、AA3と周辺領域NA1、NA2、NA3を設定することができる多様な形態に形成されうる。
【0249】
例えば、基板100は、板状のベース基板101と、上記ベース基板101の一端部から一側に延長される第1補助基板102と、上記第1補助基板102の一端部から一側に延長される第2補助基板103と、を含んでもよい。
【0250】
このとき、第2補助基板103は、第1補助基板102より小さい面積であってもよい。例えば、第2補助基板103の幅は第1補助基板102の幅より小さく設定されてもよく、第2補助基板103の長さは第1補助基板102の長さより短く設定されてもよい。
【0251】
第3画素領域AA3は様々な形状を有することができる。例えば、第3画素領域AA3は、多角形、円形などの形状であってもよい。また、第3画素領域AA3の少なくとも一部は曲線状であってもよい。
【0252】
第3画素領域AA3の形態変化に応じて、一つの行に位置する第3画素PXL3の数はその位置に応じて変わってもよい。
【0253】
また、第3画素PXL3は、上述した
図9の画素構造であってもよいが、それに限定されない。
【0254】
図11は、
図10に示された表示駆動部をより詳細に示したものである。
【0255】
図11では、上述した実施例(例えば、
図3)と比較して変更された部分を中心に説明し、上述した実施例と重複する部分については説明を省略する。よって、ここでは、第3走査駆動部230と第3発光駆動部330を中心に説明する。
【0256】
図11を参照すると、本願の実施例による表示駆動部200は、第1走査駆動部210、第2走査駆動部220、第3走査駆動部230、データ駆動部260、タイミング制御部270、第1発光駆動部310、第2発光駆動部320、及び第3発光駆動部330を含んでもよい。
【0257】
第3走査駆動部230は、第3走査線S31〜S3hを介して第3画素PXL3に第3走査信号を供給することができる。
【0258】
例えば、第3走査駆動部230は、第3走査信号を順に第3走査線S31〜S3hに供給してもよい。
【0259】
第3走査駆動部230が基板100上に直接実装される場合、第3走査駆動部230は第3周辺領域NA3に位置してもよい。
【0260】
第3走査駆動部230は、第3走査制御信号SCS3に応じて動作することができる。
【0261】
データ駆動部260は、第3データ線D31〜D3qを介して第3画素PXL3にデータ信号を供給することができる。
【0262】
また、第3画素PXL3は、第1画素電源ELVDD及び第2画素電源ELVSSに接続されてもよい。必要に応じて、第3画素PXL3は、初期化電源Vintとさらに接続されてもよい。
【0263】
この第3画素PXL3は、第3走査線S31〜S3hに第3走査信号が供給されるとき、第3データ線D31〜D3qからデータ信号の供給を受けることができ、データ信号の供給を受けた第3画素PXL3は、第1画素電源ELVDDから有機発光ダイオード(不図示)を経由して第2画素電源ELVSSに流れる電流の量を制御することができる。
【0264】
また、一ライン(行または列)に位置する第3画素PXL3の数は、その位置に応じて変わってもよい。
【0265】
例えば、第3データ線D31〜D3qは、一部の第2データ線D21〜D2p−1と接続されてもよい。
【0266】
また、第2データ線D21〜D2pは、一部の第1データ線D11〜D1mと接続されてもよい。
【0267】
第3発光駆動部330は、第3発光制御線E31〜E3hを介して第3画素PXL3に第3発光制御信号を供給することができる。
【0268】
例えば、第3発光駆動部330は、第3発光制御信号を順に第3発光制御線E31〜E3hに供給してもよい。
【0269】
第3発光駆動部330が基板100上に直接実装される場合、第3発光駆動部330は第3周辺領域NA3に位置してもよい。
【0270】
第3発光駆動部330は、第3発光制御信号ECS3に応じて動作することができる。
【0271】
第3画素PXL3が第3発光制御信号を利用する必要がない構造である場合、第3発光駆動部330と第3発光制御線E31〜E3hは省略してもよい。
【0272】
第3画素領域AA3は第1画素領域AA1より小さい面積を有するため、第3画素PXL3の数は第1画素PXL1の数より少なくてもよく、第3走査線S31〜S3hと第3発光制御線E31〜E3hの長さは第1走査線S11〜S1kと第1発光制御線E11〜E1kに比べて短くてもよい。
【0273】
第3走査線S31〜S3hのいずれか1つに接続された第3画素PXL3の数は、第1走査線S11〜S1kのいずれか1つに接続された第1画素PXL1の数より少なくてもよい。
【0274】
また、第3発光制御線E31〜E3hのいずれか1つに接続された第3画素PXL3の数は、第1発光制御線E11〜E1kのいずれか1つに接続された第1画素PXL1の数より少なくてもよい。
【0275】
図10に示したように、第3画素領域AA3の面積が第2画素領域AA2より小さく設定された場合、第3画素PXL3の数は第2画素PXL2の数より少なくてもよく、第3走査線S31〜S3hと第3発光制御線E31〜E3hの長さは、第2走査線S21〜S2jと第2発光制御線E21〜E2jに比べて短くてもよい。
【0276】
第3走査線S31〜S3hのいずれか1つに接続された第3画素PXL3の数は、第2走査線S21〜S2jのいずれか1つに接続された第2画素PXL2の数より少なくてもよい。
【0277】
また、第3発光制御線E31〜E3hのいずれか1つに接続された第3画素PXL3の数は、第2発光制御線E21〜E2jのいずれか1つに接続された第2画素PXL2の数より少なくてもよい。
【0278】
タイミング制御部270は、第3走査駆動部230と第3発光駆動部330を制御するために、第3走査制御信号SCS3と第3発光制御信号ECS3をそれぞれ第3走査駆動部230と第3発光駆動部330に供給することができる。
【0279】
第3走査制御信号SCS3と第3発光制御信号ECS3は、それぞれ少なくとも1つのクロック信号とスタートパルスを含んでもよい。
【0280】
図12は、
図11に示された第1〜第3走査駆動部をより詳細に示したものである。
図12では、上述した実施例(例えば、
図4)と比較して変更された部分を中心に説明し、上述した実施例と重複する部分については説明を省略する。よって、ここでは、第3走査駆動部230を中心に説明する。
【0281】
画素領域AA1、AA2、AA3間の輝度差を改善するために、第3走査駆動部230に係わる第5クロック線245と第6クロック線246は、他のクロック線241、242、243、244から電気的に分離されるように配置されうる。
【0282】
第5クロック線245と第6クロック線246は、タイミング制御部270と第3走査駆動部230の間に接続されて、タイミング制御部270から供給される第5クロック信号CLK5と第6クロック信号CLK6をそれぞれ第3走査駆動部230に供給することができる。
【0283】
第5クロック信号CLK5と第6クロック信号CLK6は、異なる位相を有することができる。例えば、第6クロック信号CLK6は、第5クロック信号CLK5と180度の位相差を有してもよい。即ち、第6クロック信号CLK6は、第5クロック信号CLK5の反転クロック信号であってもよい。
【0284】
第3走査駆動部230は、複数の走査ステージ回路SST31〜SST3hを含んでもよい。
【0285】
第3走査駆動部230の走査ステージ回路SST31〜SST3hのそれぞれは、第3走査線S31〜S3hの一端に接続され、第3走査線S31〜S3hに第3走査信号を供給することができる。
【0286】
このとき、走査ステージ回路SST31〜SST3hは、タイミング制御部270から供給されるクロック信号CLK5、CLK6に応じて動作することができる。また、走査ステージ回路SST31〜SST3hは、同じ構成であってもよい。
【0287】
走査ステージ回路SST31〜SST3hは、前段の走査ステージ回路の出力信号(即ち、走査信号)またはスタートパルスSSP3の供給を受けることができる。
【0288】
例えば、最初の走査ステージ回路SST31はスタートパルスSSP3の供給を受け、残りの走査ステージ回路SST32〜SST3hは、前段の走査ステージ回路の出力信号の供給を受けることができる。
【0289】
また、第3走査駆動部230の最後の走査ステージ回路SST3hは、第2走査駆動部220の最初の走査ステージ回路SST21に出力信号を供給することができる。
【0290】
走査ステージ回路SST31〜SST3hは、いずれも、第1駆動電源VDD1と第2駆動電源VSS1の供給を受けることができる。
【0291】
図12には、走査駆動部210、220、230がそれぞれ2つのクロック信号を利用するものを図示したが、走査ステージ回路の構造に応じて上記走査駆動部210、220、230が利用するクロック信号の数は変わってもよい。
【0292】
図13は、本願の一実施例による第5、6クロック信号及び第3走査信号を示した波形図である。
図13では、説明の便宜上、最初の第3走査線S31及び2番目の第3走査線S32に供給される第3走査信号のみを示した。
【0293】
図5及び
図13を参照すると、第5、6クロック信号CLK5、CLK6の特性は、第1、第2クロック信号CLK1、CLK2と異なるように設定されてもよい。
【0294】
例えば、第5クロック信号CLK5のパルス幅Pw5は、第1クロック信号CLK1のパルス幅Pw1より小さく設定されてもよい。
【0295】
また、第6クロック信号CLK6のパルス幅Pw6は、第2クロック信号CLK2のパルス幅Pw2と異なるように設定されてもよい。
【0296】
例えば、第6クロック信号CLK6のパルス幅Pw6は、第2クロック信号CLK2のパルス幅Pw2より小さく設定されてもよい。
【0297】
第5クロック信号CLK5のパルス幅Pw5と、第6クロック信号CLK6のパルス幅Pw6とは、同一であってもよい。
【0298】
第3走査駆動部230に供給されるクロック信号CLK5、CLK6のパルス幅Pw5、Pw6を減らすことで、
図13に示したように第3走査信号S31、S32の供給期間(またはパルス幅)も減るようになる。
【0299】
従って、第3画素PXL3のデータ書き込み時間は、第1画素PXL1のデータ書き込み時間と類似するように調節されうるのであり、これにより、第1画素領域AA1と第3画素領域AA3の輝度差が減少しうる。
【0300】
一方、第3画素領域AA3の面積が第2画素領域AA2と異なるように設定される場合、第3走査線S31〜S3hのロードと、第2走査線S21〜S2jのロードとは、互いに異なってもよい。
【0301】
従って、第2画素領域AA2と第3画素領域AA3の輝度差を改善するために、第5、6クロック信号CLK5、CLK6の特性は、第3、第4クロック信号CLK3、CLK4と異なるように設定されてもよい。
【0302】
例えば、第3画素領域AA3の面積が第2画素領域AA2より小さく設定される場合、第5クロック信号CLK5のパルス幅Pw5は、第3クロック信号CLK3のパルス幅Pw3より小さく設定され、第6クロック信号CLK6のパルス幅Pw6は、第4クロック信号CLK4のパルス幅Pw4より小さく設定されてもよい。
【0303】
図14は、本願の他の実施例による第5、6クロック信号及び第3走査信号を示した波形図である。
図14では、説明の便宜上、最初の第3走査線S31及び2番目の第3走査線S32に供給される第3走査信号のみを示した。
【0304】
図5及び
図14を参照すると、第5クロック信号CLK5の立ち下がりエッジ期間F5は、第1クロック信号CLK1の立ち下がりエッジ期間F1と異なるように設定されてもよい。
【0305】
例えば、第5クロック信号CLK5の立ち下がりエッジ期間F5は、第1クロック信号CLK1の立ち下がりエッジ期間F1より長く設定されてもよい。
【0306】
また、第5クロック信号CLK5の立ち上がりエッジ期間R5は、第1クロック信号CLK1の立ち上がりエッジ期間R1と異なるように設定されてもよい。
【0307】
例えば、第5クロック信号CLK5の立ち上がりエッジ期間R5は、第1クロック信号CLK1の立ち上がりエッジ期間R1より長く設定されてもよい。
【0308】
一方、第6クロック信号CLK6の立ち下がりエッジ期間F6は、第2クロック信号CLK2の立ち下がりエッジ期間F2と異なるように設定されてもよい。
【0309】
例えば、第6クロック信号CLK6の立ち下がりエッジ期間F6は、第2クロック信号CLK2の立ち下がりエッジ期間F2より長く設定されてもよい。
【0310】
また、第6クロック信号CLK6の立ち上がりエッジ期間R6は、第2クロック信号CLK2の立ち上がりエッジ期間R2と異なるように設定されてもよい。
【0311】
例えば、第6クロック信号CLK6の立ち上がりエッジ期間R6は、第2クロック信号CLK2の立ち上がりエッジ期間R2より長く設定されてもよい。
【0312】
第5クロック信号CLK5の立ち下がりエッジ期間F5及び立ち上がりエッジ期間R5は、それぞれ、第6クロック信号CLK6の立ち下がりエッジ期間F6及び立ち上がりエッジ期間R6と同じ長さであってもよい。
【0313】
第5クロック信号CLK5と第6クロック信号CLK6は、立ち下がりエッジ期間F5、F6の間、それぞれ第2電圧V2(ハイ電圧)から第3電圧V3(中間電圧)を経て第1電圧V1(ロー電圧)に変化してもよい。
【0314】
また、第5クロック信号CLK5と第6クロック信号CLK6は、立ち上がりエッジ期間R5、R6の間、それぞれ第1電圧V1(ロー電圧)から第3電圧V3(中間電圧)を経て第2電圧V2(ハイ電圧)に変化してもよい。
【0315】
これにより、第5クロック信号CLK5と第6クロック信号CLK6は、第3電圧V3を経由して第1電圧V1と第2電圧V2の間をスイングする階段状の波形を有することができる。
【0316】
第3走査駆動部230に供給されるクロック信号CLK5、CLK6の立ち下がりエッジ期間F5、F6及び/または立ち上がりエッジ期間R5、R6を長く延長させることで、
図14に示したように第3走査信号の供給期間(またはパルス幅)も減少し、第3走査信号は
図5に示した第1走査信号と類似した形状に変わる。
【0317】
従って、第3画素PXL3のデータ書き込み時間は、第1画素PXL1のデータ書き込み時間と類似するように調節されうるのであり、これにより、第1画素領域AA1と第3画素領域AA3の輝度差が減少しうる。
【0318】
一方、第3画素領域AA3の面積が第2画素領域AA2と異なるように設定される場合、第3走査線S31〜S3hのロードと、第2走査線S21〜S2jのロードとは、互いに異なってもよい。
【0319】
例えば、第3画素領域AA3の面積が第2画素領域AA2より小さく設定される場合、第5クロック信号CLK5の立ち下がりエッジ期間F5と立ち上がりエッジ期間R5は、それぞれ、第3クロック信号CLK3の立ち下がりエッジ期間F3と立ち上がりエッジ期間R3より長く形成されてもよい。
【0320】
このため、第5クロック信号CLK5の立ち下がりエッジ期間F5と立ち上がりエッジ期間R5の間に、第3電圧V3の持続時間は延長されうる。
【0321】
また、第6クロック信号CLK6の立ち下がりエッジ期間F6と立ち上がりエッジ期間R6は、それぞれ第4クロック信号CLK4の立ち下がりエッジ期間F4と立ち上がりエッジ期間R4より長く形成されてもよい。
【0322】
このため、第6クロック信号CLK6の立ち下がりエッジ期間F6と立ち上がりエッジ期間R6の間、第3電圧V3の持続時間は延長されうる。
【0323】
図15は、本願の一実施例による表示装置を示したものである。
【0324】
図15では、上述した実施例(例えば、
図2及び
図10)と比較して変更された部分を中心に説明し、上述した実施例と重複する部分については説明を省略する。よって、ここでは、第3画素領域AA3と第3画素PXL3を中心に説明する。
【0325】
図15を参照すると、本願の一実施例による表示装置10は、画素領域AA1、AA2、AA3と、周辺領域NA1、NA2、NA3と、画素PXL1、PXL2、PXL3と、を含んでもよい。
【0326】
第2画素領域AA2と第3画素領域AA3は、第1画素領域AA1の一側に位置してもよい。ここで、第2画素領域AA2と第3画素領域AA3は、互いに離隔して配置してもよい。
【0327】
第1画素領域AA1は、第2画素領域AA2と第3画素領域AA3に比べて最も大きい面積を有するのであってもよい。
【0328】
例えば、第1画素領域AA1の幅W1は、他の画素領域AA2、AA3の幅W2、W3に比べて大きく設定されてもよく、第1画素領域AA1の長さL1は、他の画素領域AA2、AA3の長さL2、L3に比べて大きく設定されてもよい。
【0329】
また、第2画素領域AA2と第3画素領域AA3は、いずれも、第1画素領域AA1より小さい面積を有するのであってもよく、互いに同じ面積または異なる面積を有するのであってもよい。
【0330】
例えば、第2画素領域AA2の幅W2は、第3画素領域AA3の幅W3と同一にまたは異なるように設定されてもよく、第2画素領域AA2の長さL2は、第3画素領域AA3の長さL3と同一にまたは異なるように設定されてもよい。
【0331】
基板100は、上述した画素領域AA1、AA2、AA3と周辺領域NA1、NA2、NA3を設定することができる多様な形態に形成されてもよい。
【0332】
例えば、基板100は、板状のベース基板101と、上記ベース基板101の一端部から一側に延長される第1補助基板102及び第2補助基板103と、を含んでもよい。
【0333】
第1補助基板102と第2補助基板103は、ベース基板101と一体に形成されてもよく、第1補助基板102と第2補助基板103の間には凹部104があってもよい。
【0334】
凹部104は基板100の一部が除去された領域であって、これにより、第1補助基板102と第2補助基板103は離隔して位置することができる。
【0335】
第1補助基板102と第2補助基板103は、それぞれベース基板101より小さい面積であってもよく、互いに、同じ面積を有するか、または異なる面積を有するのであってもよい。
【0336】
第1補助基板102と第2補助基板103は、画素領域AA2、AA3と周辺領域NA2、NA3を設定することができる様々な形状に形成されうる。
【0337】
この場合、上述した第1画素領域AA1と第1周辺領域NA1はベース基板101上に設けることができ、第2画素領域AA2と第2周辺領域NA2は第1補助基板102上に設けることができ、第3画素領域AA3と第3周辺領域NA3は第2補助基板103上に設けることができる。
【0338】
第1画素領域AA1は多様な形状を有することができる。例えば、第1画素領域AA1は、多角形、円形などの形状であってもよい。また、第1画素領域AA1の少なくとも一部は曲線状であってもよい。
【0339】
第2画素領域AA2と第3画素領域AA3は、それぞれ多様な形状を有することができる。例えば、第2画素領域AA2と第3画素領域AA3は多角形、円形などの形状であってもよい。また、第2画素領域AA2と第3画素領域AA3の少なくとも一部は曲線状であってもよい。
【0340】
例えば、第2画素領域AA2と第3画素領域AA3は、いずれも、コーナー部が、角張った形状、傾斜した形状、及び曲線状などでありうる。
【0341】
図16は、
図15に示された表示駆動部をより詳細に示したものである。
【0342】
図16では、上述した実施例(例えば、
図3及び
図11)と比較して変更された部分を中心に説明し、上述した実施例と重複する部分については説明を省略する。よって、ここでは、第3走査駆動部230と第3発光駆動部330を中心に説明する。
【0343】
図16を参照すると、本願の実施例による表示駆動部200は、第1走査駆動部210、第2走査駆動部220、第3走査駆動部230、データ駆動部260、タイミング制御部270、第1発光駆動部310、第2発光駆動部320、及び第3発光駆動部330を含んでもよい。
【0344】
第3走査駆動部230は、第3走査線S31〜S3hを介して第3画素PXL3に第3走査信号を供給することができる。
【0345】
例えば、第3走査駆動部230は、第3走査信号を順に第3走査線S31〜S3hに供給することができる。
【0346】
第3走査駆動部230が基板100上に直接実装される場合、第3走査駆動部230は第3周辺領域NA3に位置することができる。
【0347】
第3走査駆動部230は、第3走査制御信号SCS3に応じて動作することができる。
【0348】
データ駆動部260は、第3データ線D31〜D3qを介して第3画素PXL3にデータ信号を供給することができる。
【0349】
また、第3画素PXL3は、第1画素電源ELVDD及び第2画素電源ELVSSに接続されてもよい。必要に応じて、第3画素PXL3は、初期化電源Vintとさらに接続されてもよい。
【0350】
この第3画素PXL3は、第3走査線S31〜S3hに第3走査信号が供給されるとき、第3データ線D31〜D3qからデータ信号の供給を受けることができ、データ信号の供給を受けた第3画素PXL3は、第1画素電源ELVDDから有機発光ダイオード(不図示)を経由して第2画素電源ELVSSに流れる電流の量を制御することができる。
【0351】
また、一行に位置する第3画素PXL3の数は、その位置に応じて変わってもよい。
【0352】
例えば、第3データ線D31〜D3qは、一部の第1データ線D1n+1〜D1oと接続されてもよい。
【0353】
また、第2データ線D21〜D2pは、他の一部の第1データ線D11〜D1m−1と接続されてもよい。
【0354】
第3発光駆動部330は、第3発光制御線E31〜E3hを介して第3画素PXL3に第3発光制御信号を供給することができる。
【0355】
例えば、第3発光駆動部330は、第3発光制御信号を順に第3発光制御線E31〜E3hに供給することができる。
【0356】
第3発光駆動部330が基板100上に直接形成される場合、第3発光駆動部330は第3周辺領域NA3に位置することができる。
【0357】
第3画素PXL3が第3発光制御信号を利用する必要がない構造である場合、第3発光駆動部330と第3発光制御線E31〜E3hは省略してもよい。
【0358】
第3発光駆動部330は、第3発光制御信号ECS3に応じて動作することができる。
【0359】
第3画素領域AA3は第1画素領域AA1より小さい面積を有するため、第3画素PXL3の数は第1画素PXL1の数より少なくてもよく、第3走査線S31〜S3hと第3発光制御線E31〜E3hの長さは第1走査線S11〜S1kと第1発光制御線E11〜E1kに比べて短くてもよい。
【0360】
第3走査線S31〜S3hのいずれか1つに接続された第3画素PXL3の数は、第1走査線S11〜S1kのいずれか1つに接続された第1画素PXL1の数より少なくてもよい。
【0361】
また、第3発光制御線E31〜E3hのいずれか1つに接続された第3画素PXL3の数は、第1発光制御線E11〜E1kのいずれか1つに接続された第1画素PXL1の数より少なくてもよい。
【0362】
タイミング制御部270は、第3走査駆動部230と第3発光駆動部330を制御するために、それぞれ、第3走査制御信号SCS3と第3発光制御信号ECS3を第3走査駆動部230と第3発光駆動部330に供給することができる。
【0363】
第3走査制御信号SCS3と第3発光制御信号ECS3は、いずれも、少なくとも1つのクロック信号とスタートパルスを含んでもよい。
【0364】
図17は、
図16に示された第1〜第3走査駆動部をより詳細に示したものである。
図17では、上述した実施例(例えば、
図4及び
図12)と比較して変更された部分を中心に説明し、上述した実施例と重複する部分については説明を省略する。よって、ここでは、第3走査駆動部230を中心に説明する。
【0365】
画素領域AA1、AA2、AA3間の輝度差を改善するために、第3走査駆動部230に係わる第5クロック線245と第6クロック線246は、他のクロック線241、242、243、244から電気的に分離されうる。
【0366】
第5クロック線245と第6クロック線246は、タイミング制御部270と第3走査駆動部230の間に接続されて、それぞれ、タイミング制御部270から供給される第5クロック信号CLK5と第6クロック信号CLK6を、第3走査駆動部230に供給することができる。
【0367】
第5クロック信号CLK5と第6クロック信号CLK6は、異なる位相を有することができる。例えば、第6クロック信号CLK6は、第5クロック信号CLK5と180度の位相差を有してもよい。即ち、第6クロック信号CLK6は、第5クロック信号CLK5の反転クロック信号であってもよい。
【0368】
第3走査駆動部230は、複数の走査ステージ回路SST31〜SST3hを含んでもよい。
【0369】
第3走査駆動部230の走査ステージ回路SST31〜SST3hのそれぞれは、第3走査線S31〜S3hの一端に接続され、第3走査線S31〜S3hに第3走査信号を供給することができる。
【0370】
このとき、走査ステージ回路SST31〜SST3hは、タイミング制御部270から供給されるクロック信号CLK5、CLK6に応じて動作することができる。また、走査ステージ回路SST31〜SST3hは、同じ構成であってもよい。
【0371】
走査ステージ回路SST31〜SST3hは、前の走査ステージ回路の出力信号(即ち、走査信号)またはスタートパルスSSP3の供給を受けることができる。
【0372】
例えば、最初の走査ステージ回路SST31はスタートパルスSSP3の供給を受けることができ、残りの走査ステージ回路SST32〜SST3hは、前の走査ステージ回路の出力信号の供給を受けることができる。
【0373】
また、第3走査駆動部230の最後の走査ステージ回路SST3hは、第2走査駆動部220の最初の走査ステージ回路SST21に出力信号を供給することができる。
【0374】
走査ステージ回路SST31〜SST3hは、いずれも、第1駆動電源VDD1と第2駆動電源VSS1の供給を受けることができる。
【0375】
図17には、走査駆動210、220、230がそれぞれ2つのクロック信号を利用するものを示したが、走査ステージ回路の構造に応じて、上記走査駆動部210、220、230が利用するクロック信号の数は変化してもよい。
【0376】
第1画素領域AA1と第3画素領域AA3間の輝度差を改善するために、第5、6クロック信号CLK5、CLK6の特性は、第1、第2クロック信号CLK1、CLK2と異なるように設定されてもよい。
【0377】
例えば、第5、6クロック信号CLK5、CLK6のパルス幅、立ち上がりエッジ期間の長さ、及び立ち下がりエッジ期間の長さのうちの少なくとも1つは、第1、第2クロック信号CLK1、CLK2と異なるように設定されてもよい。
【0378】
また、第2画素領域AA2と第3画素領域AA3の面積が異なるように設定される場合、第2画素領域AA2と第3画素領域AA3との間の輝度差を改善するために、第5、6クロック信号CLK5、CLK6の特性は、第3、第4クロック信号CLK3、CLK4と異なるように設定されてもよい。
【0379】
第5、6クロック信号CLK5、CLK6のパルス幅、立ち上がりエッジ期間の長さ、及び立ち下がりエッジ期間を調節する構成は、既に説明したので、それに対する詳細な説明は省略する。
【0380】
本願の実施例によると、異なる走査線に供給されるクロック信号は、互いに異なる信号特性、例えば、異なるパルス幅、異なる立ち上がりエッジ期間の長さ、または異なる立ち下がりエッジ期間の長さを有する。クロック信号のパルス幅は、1つの信号線に接続された画素の数に反比例することができる。立ち上がりエッジ期間及び立ち下がりエッジ期間の長さは、1つの信号線に接続された画素の数に反比例することができる。このように、表示装置は、1つの信号線に接続された画素の数に関わらず、均一な輝度の映像を有することができる。
【0381】
図面及び明細書により、本発明の典型的な実施例について開示した。特定の用語を用いたものの、それらは、包括的な、説明のための趣旨で用いられたのであり、限定する目的のものでない。本技術分野の通常の技能を有する者により、下記の請求項にて規定した本発明の範囲及び特質を逸脱することなしに、形態及び詳細について種々に変化させうることが理解できるであろう。