特開2017-46946(P2017-46946A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2017-46946(P2017-46946A)
(43)【公開日】2017年3月9日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20170217BHJP
【FI】
   A63F7/02 320
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】40
(21)【出願番号】特願2015-172995(P2015-172995)
(22)【出願日】2015年9月2日
(71)【出願人】
【識別番号】000204262
【氏名又は名称】タイヨーエレック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】特許業務法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】板橋 広惣
(72)【発明者】
【氏名】山邊 健二
【テーマコード(参考)】
2C333
【Fターム(参考)】
2C333AA11
2C333CA26
2C333CA48
2C333CA77
(57)【要約】
【課題】停止表示される識別情報の予告に関する遊技興趣をより向上させる。
【解決手段】演出図柄の変動表示中に停止図柄を予告する停止図柄予告演出を行うものにおいて、演出パターンが疑似連パターンである場合に(S900)、各回の疑似連演出にて演出図柄を仮停止させる際の仮停止図柄を所定数予告するものとし、大当り判定の結果が大当りの場合には、大当り停止図柄予告数決定テーブルを用いて予告する仮停止図柄の数を決定し(S902,S904,S908),大当り判定の結果が外れの場合には、外れ停止図柄予告数決定テーブルを用いて予告する仮停止図柄の数を決定する(S906,S908)。これにより、停止図柄予告演出として仮停止図柄だけでなく、その予告数にも注目させる演出態様を実現することができ、遊技興趣をより向上させることができる。
【選択図】図26
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定条件の成立に基づいて判定を行う判定手段と、
前記判定の結果に基づいて複数の図柄を変動表示させて停止表示させる図柄表示手段と、
前記判定手段による判定の結果として特定結果が導出された場合に、前記図柄表示手段により前記複数の図柄が特定の停止図柄で確定停止表示されて、遊技者にとって有利な特定遊技が実行可能となる遊技機であって、
前記複数の図柄の変動表示態様を複数種類の中から選択する変動表示態様選択手段と、
前記複数の図柄の停止図柄を複数種類の中から選択する停止図柄選択手段と、
所定の予告を行う予告実行手段と、
前記予告の実行態様を複数種類の中から選択する予告実行態様選択手段と、
を備え、
前記変動表示態様として、前記複数の図柄が確定停止表示される前に、前記複数の図柄を仮停止表示させ、その後に、該複数の図柄の変動表示を再度行う再変動表示を所定回数実行することによって、複数の変動表示期間を伴って前記複数の図柄を変動表示させる再変動表示態様を有し、
前記予告実行手段は、前記変動表示態様として前記再変動表示態様が選択された場合に、前記予告として、前記複数の変動表示期間のうち少なくとも1の変動表示期間において、前記複数の図柄が仮停止表示または確定停止表示される前に、該複数の図柄のうちいずれかの停止図柄を予告する停止図柄予告を行い、
前記予告の実行態様として、少なくとも、第1態様と、該第1態様よりも前記停止図柄予告にて予告する図柄の数が多い第2態様と、を有し、
前記予告実行態様選択手段は、前記判定の結果が前記特定結果である場合の方が、前記特定結果でない場合よりも、前記第2態様を選択する可能性が高い
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技機であって、
前記予告実行態様選択手段は、前記予告実行手段が複数の変動表示期間で前記停止図柄予告を実行する場合には、前記複数の変動表示期間のうち2以上の変動表示期間において、前記判定の結果が前記特定結果である場合の方が、前記特定結果でない場合よりも、前記第2態様を選択する可能性が高い
ことを特徴とする遊技機。
【請求項3】
請求項2に記載の遊技機であって、
前記予告実行態様選択手段は、前記予告実行手段が複数の変動表示期間で前記停止図柄予告を実行する場合には、前記複数の変動表示期間のうち連続する変動表示期間において、前記判定の結果が前記特定結果である場合の方が、前記特定結果でない場合よりも、前記第2態様を選択する可能性が高い
ことを特徴とする遊技機。
【請求項4】
請求項2に記載の遊技機であって、
前記予告実行態様選択手段は、前記予告実行手段が複数の変動表示期間で前記停止図柄予告を実行する場合には、前記複数の変動表示期間の全てにおいて、前記判定の結果が前記特定結果である場合の方が、前記特定結果でない場合よりも、前記第2態様を選択する可能性が高い
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機やアレンジボールなどの遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、複数の変動表示領域においてそれぞれ図柄を変動表示させる表示装置を備え、先読み予告の一環として、変動表示領域に停止表示させる図柄(停止図柄)を予告する停止図柄予告を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−313469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した遊技機では、単に停止図柄を予告するのみであり、遊技興趣の向上を図るには不十分であった。
【0005】
本発明の遊技機は、停止図柄予告に関する遊技興趣をより向上させることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の遊技機は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の遊技機は、
所定条件の成立に基づいて判定を行う判定手段と、
前記判定の結果に基づいて複数の図柄を変動表示させて停止表示させる図柄表示手段と、
前記判定手段による判定の結果として特定結果が導出された場合に、前記図柄表示手段により前記複数の図柄が特定の停止図柄で確定停止表示されて、遊技者にとって有利な特定遊技が実行可能となる遊技機であって、
前記複数の図柄の変動表示態様を複数種類の中から選択する変動表示態様選択手段と、
前記複数の図柄の停止図柄を複数種類の中から選択する停止図柄選択手段と、
所定の予告を行う予告実行手段と、
前記予告の実行態様を複数種類の中から選択する予告実行態様選択手段と、
を備え、
前記変動表示態様として、前記複数の図柄が確定停止表示される前に、前記複数の図柄を仮停止表示させ、その後に、該複数の図柄の変動表示を再度行う再変動表示を所定回数実行することによって、複数の変動表示期間を伴って前記複数の図柄を変動表示させる再変動表示態様を有し、
前記予告実行手段は、前記変動表示態様として前記再変動表示態様が選択された場合に、前記予告として、前記複数の変動表示期間のうち少なくとも1の変動表示期間において、前記複数の図柄が仮停止表示または確定停止表示される前に、該複数の図柄のうちいずれかの停止図柄を予告する停止図柄予告を行い、
前記予告の実行態様として、少なくとも、第1態様と、該第1態様よりも前記停止図柄予告にて予告する図柄の数が多い第2態様と、を有し、
前記予告実行態様選択手段は、前記判定の結果が前記特定結果である場合の方が、前記特定結果でない場合よりも、前記第2態様を選択する可能性が高い
ことを要旨とする。
【0008】
この本発明の遊技機では、所定条件の成立に基づいて行われる判定の結果として特定結果が導出された場合に、複数の図柄が特定の停止図柄で確定停止表示されて、遊技者にとって有利な特定遊技が実行可能となるものにおいて、所定の予告を行う予告実行手段と、予告の実行態様を複数種類の中から選択する予告実行態様選択手段と、を設ける。また、複数の図柄を変動表示させる際に選択される変動表示態様として、複数の図柄が確定停止表示される前に、複数の図柄を仮停止表示させ、その後に、複数の図柄の変動表示を再度行う再変動表示を所定回数実行することによって、複数の変動表示期間を伴って複数の図柄を変動表示させる再変動表示態様を設け、変動表示態様として再変動表示態様が選択された場合に、複数の変動表示期間のうち少なくとも1の変動表示期間において、複数の図柄が仮停止表示または確定停止表示される前に、複数の図柄のうちいずれかの停止図柄を予告する停止図柄予告を行う。また、停止図柄予告の実行態様として、少なくとも、第1態様と、第1態様よりも予告する図柄の数が多い第2態様と、を設け、判定の結果が特定結果である場合の方が、特定結果でない場合よりも、第2態様を選択する可能性を高くする。
これにより、再変動表示に伴って実行される停止図柄予告にて予告される図柄の数に遊技者を注目させることができ、遊技興趣をより向上させることができる。
【0009】
こうした本発明の遊技機において、
前記予告実行態様選択手段は、前記予告実行手段が複数の変動表示期間で前記停止図柄予告を実行する場合には、前記複数の変動表示期間のうち2以上の変動表示期間において、前記判定の結果が前記特定結果である場合の方が、前記特定結果でない場合よりも、前記第2態様を選択する可能性が高い
ものとすることもできる。
【0010】
こうすれば、2以上の変動表示期間において実行される停止図柄予告によって、遊技者の期待感を煽ることができ、遊技興趣をさらに向上させることができる。
【0011】
または、本発明の遊技機において、
前記予告実行態様選択手段は、前記予告実行手段が複数の変動表示期間で前記停止図柄予告を実行する場合には、前記複数の変動表示期間のうち連続する変動表示期間において、前記判定の結果が前記特定結果である場合の方が、前記特定結果でない場合よりも、前記第2態様を選択する可能性が高い
ものとすることもできる。
【0012】
こうすれば、連続する変動表示期間において実行される停止図柄予告によって、遊技者の期待感を煽ることができ、遊技興趣をさらに向上させることができる。
【0013】
あるいは、本発明の遊技機において、
前記予告実行態様選択手段は、前記予告実行手段が複数の変動表示期間で前記停止図柄予告を実行する場合には、前記複数の変動表示期間の全てにおいて、前記判定の結果が前記特定結果である場合の方が、前記特定結果でない場合よりも、前記第2態様を選択する可能性が高い
ものとすることもできる。
【0014】
こうすれば、複数の変動表示期間の全てにおいて実行される停止図柄予告によって、遊技者の期待感を煽ることができると共に、停止図柄予告の実行機会を増やすことができるから、遊技興趣を一層向上させることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の遊技機によれば、停止図柄予告に関する遊技興趣をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明のパチンコ機10の外観を示す外観斜視図である。
図2】パチンコ機10の遊技盤30の構成の概略を示す構成図である。
図3】パチンコ機10の制御回路の構成を示すブロック図である。
図4】図柄表示装置40の構成を説明する説明図である。
図5】普通図柄表示装置41の表示態様の一例を示す説明図である。
図6】特別図柄表示装置42の大当り図柄の一例を示す説明図である。
図7】演出表示装置34の画面構成を説明する説明図である。
図8】サブ制御基板90の構成の概略を示すブロック図である。
図9】主制御基板70のCPU70aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。
図10】主制御基板70のCPU70aにより実行される特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。
図11】主制御基板70のCPU70aにより実行される特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。
図12】主制御基板70のCPU70aにより実行される特別図柄遊技処理の一例を示すフロチャートである。
図13】主制御基板70のCPU70aにより実行される特別図柄の変動表示関連処理の一例を示すフローチャートである。
図14】大当り判定テーブルの一例を示す説明図である。
図15】第1特別図柄用の大当り図柄決定テーブルの一例を示す説明図である。
図16】第2特別図柄用の大当り図柄決定テーブルの一例を示す説明図である。
図17】当り変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。
図18】外れ変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。
図19】主制御基板70のCPU70aにより実行される大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。
図20】主制御基板70のCPU70aにより実行される大当り遊技終了時処理の一例を示すフローチャートである。
図21】サブ制御基板90のCPU90aにより実行される演出制御処理の一例を示すフローチャートである。
図22】サブ制御基板90のCPU90aにより実行される保留表示処理の一例を示すフローチャートである。
図23】サブ制御基板90のCPU90aにより実行される図柄変動演出処理の一例を示すフローチャートである。
図24】演出パターンテーブルの一例を示す説明図である。
図25】サブ制御基板90のCPU90aにより実行される特定演出処理の一例を示すフローチャートである。
図26】サブ制御基板90のCPU90aにより実行される停止図柄予告演出処理の一例を示すフローチャートである。
図27】停止図柄予告数決定テーブルの一例を示す説明図である。
図28】大当り判定の結果が外れである場合に停止図柄予告演出を伴って行われる図柄変動演出の様子を示す説明図である。
図29】大当り判定の結果が大当りである場合に停止図柄予告演出を伴って行われる図柄変動演出の様子を示す説明図である。
図30】第2実施例の図柄変動演出処理を示すフローチャートである。
図31】第2実施例の演出パターンテーブルを示す説明図である。
図32】第2実施例の特定演出処理を示すフローチャートである。
図33】第2実施例の特定演出処理を示すフローチャートである。
図34】第2実施例の停止図柄予告演出処理を示すフローチャートである。
図35】第2実施例の停止図柄予告数決定テーブルを示す説明図である。
図36】第3実施例の特別図柄遊技処理を示すフローチャートである。
図37】第3実施例の保留表示処理を示すフローチャートである。
図38】第3実施例の停止図柄予告演出処理を示すフローチャートである。
図39】第4実施例の停止図柄予告演出処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。なお、以下では、特別図柄の変動表示の終了に伴い大当り図柄が停止表示され、これを契機に大当り遊技が開始されるタイプ(いわゆるセブン機タイプ)のパチンコ機に本発明を適用した例を説明する。
【実施例】
【0018】
[第1実施例]
図1はパチンコ機10(遊技機)の外観を示す外観斜視図であり、図2はパチンコ機10の遊技盤30の構成の概略を示す構成図であり、図3はパチンコ機10の制御回路の構成の概略を示すブロック図である。
【0019】
[パチンコ機10の全体構成]
第1実施例のパチンコ機10は、図1に示すように、前面枠11に嵌め込まれたガラス板12(透明板)を介して盤面が視認可能に配置された遊技盤30(図2参照)と、遊技球を貯留する上受け皿14および下受け皿16と、上受け皿14に貯留されている遊技球を遊技盤30へ発射するための発射ハンドル18と、を備える。
【0020】
前面枠11は、本体枠21に嵌め込まれており、左辺を回動軸として本体枠21に対して回動できるようになっている。本体枠21は、外枠22に嵌め込まれており、左辺を回動軸として外枠22に対して回動できるようになっている。なお、前面枠11と本体枠21は、略長方形状のプラスティック製の枠体として構成されている。また、外枠22は、略長方形状の木製の枠体として構成されており、パチンコホールの島設備の島枠に固定される。
【0021】
また、前面枠11の左上部と右上部には、遊技の進行に伴って種々の効果音を鳴らしたり遊技者に遊技状態を報知したりするためのスピーカ28a,28bが設けられており、右端部には、前面枠11を本体枠21に対して施錠するための施錠装置29が設けられている。また、前面枠11の左側には、図示しないプリペイドカード式の球貸装置(CRユニット)が設けられている。
【0022】
上受け皿14は、その上面部に、CRユニットに挿入されたカードの価値残高(有価残高)の範囲内で遊技球の貸し出しを指示するための球貸ボタン24と、CRユニットに挿入されているカードの返却を指示するための返却ボタン25とが配設されている。また、上受け皿14は、その上面中央部に、遊技者の操作に応じて各種演出を行うための演出ボタン26が配設されている。
【0023】
発射ハンドル18は、前面枠11の右下部に設けられており、遊技者がハンドルに触れていることを検知するタッチセンサ18a(図3参照)や遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ18b(図3参照)が設けられている。発射ハンドル18の回転軸には、上受け皿14に貯留されている遊技球を1球ずつ打ち出すための図示しない発射装置が接続されており、発射ハンドル18が回転操作されると、発射装置が備える発射モータ19(図3参照)が回転し、これに伴って発射ハンドル18の操作量に応じた強さの打撃力で遊技球を打ち出す。
【0024】
[遊技盤30の構成]
遊技盤30は、図2に示すように、外レール31aと内レール31bとによって囲まれる遊技領域31が形成されている。この遊技盤30は、遊技領域31の右部に配置され遊技球の通過を検知するゲートスイッチ32a(図3参照)を有する普通図柄作動ゲート32と、遊技領域31の右下部に配置された図柄表示装置40と、遊技領域31の中央部に配置された演出表示装置34と、演出表示装置34の周囲に配置されたセンター役物49と、センター役物49の下側に配置され遊技球の入球を検知する第1始動口スイッチ36a(図3参照)を有する第1始動口36と、センター役物49の右部に形成され遊技球の入球を検知する第2始動口スイッチ38a(図3参照)を有する第2始動口38と、遊技領域31の右下部に開閉可能に配置され遊技球の入球を検知する大入賞口スイッチ44a(図3参照)を有する大入賞口44と、遊技領域31の左下部に配置された一般入賞口スイッチ45a(図3参照)を有する一般入賞口45と、いずれの入賞口にも入らなかった遊技球を回収するためのアウト口46と、を備える。また、遊技盤30には、この他に、遊技領域31を流下する遊技球をガイドしたり弾いたりする風車48や図示しない多数の釘が設けられている。
【0025】
第2始動口38は、普通電動役物として設けられる可変式の入球口であり、翼片部38cと、翼片部38cを作動させる第2始動口ソレノイド38b(図3参照)と、を備える。この第2始動口38は、翼片部38cが直立しているときには遊技球の入球の可能性が比較的低い通常状態となり(図2の点線参照)、翼片部38cが開いているときには遊技球の入球の可能性が通常状態よりも高い開放状態となる(図2の実線参照)。なお、本実施例では、翼片部38cが直立した通常状態においては、第2始動口38への遊技球の入球が不可能となるように構成されている。
【0026】
大入賞口44は、特別電動役物として設けられる可変式の入球口であり、開閉板44cと、開閉板44cを作動させる大入賞口ソレノイド44b(図3参照)と、を備える。この大入賞口44は、通常は開閉板44cによって塞がれて遊技球を受け入れない閉状態(閉鎖状態)とされており、大当り遊技(特定遊技)のときに、大入賞口ソレノイド44b(図3参照)によって開閉板44cが作動して手前側に開くことで、遊技球を受け入れやすい開状態(開放状態)となる。大入賞口44には、遊技球の入球を検知すると共にその入球数をカウントするための大入賞口スイッチ44a(図3参照)が取り付けられている。本実施例では、大当り遊技の処理として、大入賞口スイッチ44aが遊技球の入球を10個カウントするか10個カウントする前に所定時間(例えば、25秒)が経過するまでを1ラウンドとして大入賞口44を開放し、規定ラウンドまで大入賞口44の開放動作を繰り返す。なお、各ラウンドの間には、所定時間(例えば、2秒間)だけ大入賞口44を閉状態とする。
【0027】
図柄表示装置40は、図4の構成図に例示するように、普通図柄の変動表示および停止表示が可能な普通図柄表示装置41と、特別図柄の変動表示および停止表示が可能な特別図柄表示装置42と、大当り遊技の規定ラウンド数(最大ラウンド数)を示す図柄を表示するラウンド表示装置43と、を備える。普通図柄表示装置41は、発光ダイオード(LED)を用いて構成された左普通図柄表示部41aおよび右普通図柄表示部41bを備える。図5に、普通図柄表示装置41の表示態様の一例を示す。普通図柄表示装置41は、図示するように、左普通図柄表示部41aと右普通図柄表示部41bとが共に消灯した表示態様(図5の上から1段目参照)と、左普通図柄表示部41aが点灯し右普通図柄表示部41bが消灯した表示態様(図5の上から2段目参照)と、左普通図柄表示部41aが消灯し右普通図柄表示部41bが点灯した表示態様(図5の上から3段目参照)と、左普通図柄表示部41aと右普通図柄表示部41bとが共に点灯した表示態様(図5の上から4段目参照)の4通りの表示態様がある。普通図柄表示装置41は、遊技球が普通図柄作動ゲート32を通過するのを検知したときに、4通りの表示態様を順次切り替えることにより普通図柄を変動表示させ、変動表示の実行時間が経過すると、上記表示態様のうちのいずれかの表示態様で普通図柄を停止表示させる。このとき、停止表示された普通図柄の表示態様が特定の表示態様(例えば、図5の上から4段目に示す表示態様)であるときに、当りとして第2始動口38を一定時間(例えば、0.5秒)に亘って開放する。なお、普通図柄の変動表示中に、遊技球が普通図柄作動ゲート32を通過したときには、普通図柄の変動表示を最大4回まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留されている変動表示が順次消化される。
【0028】
特別図柄表示装置42は、図4に示すように、7セグメント表示器を用いて構成された第1特別図柄表示部42aと第2特別図柄表示部42bとを備えており、各セグメントの点灯と消灯との組み合わせにより複数通りの表示態様(最大128通り)を表現している。特別図柄表示装置42は、第1始動口36か第2始動口38かのいずれかの入球が検知されたときに、第1特別図柄表示部42aと第2特別図柄表示部42bのうち対応する特別図柄表示部の表示状態を順次切り替えることにより特別図柄を変動表示させ、変動表示の実行時間(変動時間)が経過すると、表現可能な表示態様のうちのいずれかの表示態様で特別図柄を停止表示させる。このとき、停止表示された特別図柄の表示態様が特定の表示態様(当り特別図柄)である場合に、大当りとなる。本実施例では、第1特別図柄表示部42aが第1始動口36への遊技球の入球に基づき特別図柄を変動表示させる第1始動口対応表示部となっており、第2特別図柄表示部42bが第2始動口38への遊技球の入球に基づき特別図柄を変動表示させる第2始動口対応表示部となっている。以下、特に、第1特別図柄表示部42aで表示される特別図柄を第1特別図柄(特図1)とも呼び、第2特別図柄表示部42bで表示される特別図柄を第2特別図柄(特図2)とも呼ぶ。図6に、大当り時における特別図柄表示装置42の表示態様の一例を示す。図示するように、通常大当りとなる特別図柄(通常大当り図柄)は、第1特別図柄表示部42aにおける右上,右下,左下の縦棒セグメントが点灯する表示態様(特図1通常大当り図柄)と、第2特別図柄表示部42bにおける中段の横棒セグメントと右上および左下の縦棒セグメントが点灯する表示態様(特図2通常大当り図柄)とがある(図6の上から1段目参照)。また、確変大当りとなる特別図柄(確変大当り図柄)は、第1特別図柄表示部42aにおける上段の横棒セグメントと右下および左下の縦棒セグメントとが点灯する表示態様(特図1確変大当り図柄)と、第2特別図柄表示部42bにおける上段および下段の横棒セグメントと左下の縦棒セグメントとが点灯する表示態様(特図2確変大当り図柄)とがある(図6の上から2段目参照)。なお、大当り時における特別図柄の表示態様は、上記態様に限られることはなく、如何なる態様で表示するものとしてもよいし、大当り時における特別図柄の表示態様の種類も1種類ずつに限られず、複数種類用意するものとしてもよい。特別図柄の変動表示中に、遊技球が第1始動口36および第2始動口38のいずれかに入球したときには、それぞれの始動口毎に特別図柄の変動表示を最大4回まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留されている特別図柄の変動表示が順次消化される。なお、後述するが、第1特別図柄の変動表示の保留数は第1保留図柄35aによって表示され、第2特別図柄の変動表示の保留数は第2保留図柄35bによって表示される。
【0029】
ここで、通常大当り図柄(特図1通常大当り図柄,特図2通常大当り図柄)に係る通常大当り(特図1通常大当り,特図2通常大当り)は、大入賞口44の開放動作が所定ラウンド数(例えば、8ラウンド)に亘って繰り返される大当り遊技が行われ、大当り遊技の終了後には、大当り判定の結果(特別図柄の当否判定)が大当りとなる確率(特図当り確率)が低確率に設定され、特別図柄の変動表示が所定回数(例えば、100回)行われるまで、特別図柄および普通図柄の変動時間が短縮されると共に普通図柄の当否判定の結果が当りとなる確率(普図当り確率)が高確率に設定され且つ普通図柄が当りで停止表示されたときに第2始動口38の開放時間が延長される電サポあり状態(高頻度状態)を発生させる当り態様(低確率電サポあり状態を発生させる当り態様)である。なお、大当り遊技の終了後に特別図柄の変動表示が所定回数行われると、電サポあり状態が終了し、低確率電サポなし状態となる。特図1確変大当り図柄に係る確変大当り(特図1確変大当り)は、大入賞口44の開放動作が所定ラウンド数(例えば、8ラウンド)に亘って繰り返される大当り遊技が行われると共に、大当り遊技の終了後には、特別図柄の変動表示が所定回数(例えば、10,000回)行われるまで、特図当り確率が低確率よりも高い高確率に設定され、且つ、電サポあり状態を発生させる当り態様(高確率電サポあり状態を発生させる当り態様)である。また、特図2確変大当り図柄に係る確変大当り(特図2確変大当り)は、大入賞口44の開放動作が特図1確変大当りに比して多いラウンド数(例えば、16ラウンド)に亘って繰り返される大当り遊技が行われ、大当り遊技の終了後には、特別図柄の変動表示が所定回数(例えば、10,000回)行われるまで、特図当り確率が高確率に設定され、且つ、電サポあり状態を発生させる当り態様である。
【0030】
演出表示装置34は、液晶ディスプレイなどの表示装置として構成されており、表示画面上で演出図柄の変動表示やリーチ演出や予告演出などの様々な演出表示が行われる。本実施例の演出表示装置34は、図7に例示する画面構成に示すように、横方向に並んで配置されキャラクタや数字により構成される演出図柄(疑似特別図柄)を表示する左,中,右の3つの演出図柄表示部34L,34M,34Rを有している。この演出表示装置34は、遊技球が第1始動口36に入球したときと、遊技球が第2始動口38に入球したときに、3つの演出図柄表示部34L,34M,34Rで演出図柄を変動表示させる。演出図柄は、変動表示が開始されると、それぞれ上から下に向かって高速でスクロールするように変動表示され、変動表示の実行時間が経過すると、左の演出図柄表示部34Lの演出図柄(左の演出図柄),右の演出図柄表示部34Rの演出図柄(右の演出図柄),中の演出図柄表示部34Mの演出図柄(中の演出図柄)の順に停止表示される。このとき、左の演出図柄と右の演出図柄とが有効ライン上で一致しなかったときにはリーチなしの単純な外れとなり、左の演出図柄と右の演出図柄とが有効ライン上で一致したときにはリーチとなる。そして、所定のリーチ演出を伴って中の演出図柄が停止したときに、中の演出図柄と左右の演出図柄とが有効ライン上で一致しなかったときにはリーチありの外れとなり、中の演出図柄と左右の演出図柄とが有効ライン上で一致したときに大当りとなる。なお、有効ラインは、本実施例では、中段ラインL1,上段ラインL2,下段ラインL3,右上がりの斜めラインL4,右下がりの斜めラインL5の5つのラインを有する。この演出表示装置34で表示される演出図柄の当否の結果は、基本的には、上述した特別図柄表示装置42により表示される特別図柄(第1特別図柄,第2特別図柄)の当否の結果と対応する。
【0031】
また、演出表示装置34は、図7に示すように、特別図柄の変動表示に合わせて点滅表示(変動表示)し、特別図柄の停止表示に合わせて所定の図柄で点灯表示(停止表示)する判定図柄(第2識別情報)も有している。判定図柄は、第1特別図柄に対応付けられた第1判定図柄34aと、第2特別図柄に対応付けられた第2判定図柄34bとを有し、それぞれ演出表示装置34の表示画面の左隅(表示領域の中央部から離れた位置)に演出図柄(識別情報)よりも小さく表示される。第1判定図柄34aおよび第2判定図柄34bは、具体的には、対応する特別図柄が大当り図柄で停止表示されることに基づいて第1態様(例えば「○」の図柄)で停止表示し、外れ図柄で停止表示されることに基づいて第2態様(例えば「×」の図柄)で停止表示する。
【0032】
さらに、演出表示装置34は、図7に示すように、現在の遊技状態によって、遊技領域31のうち何れの領域へ遊技球を発射すべきかを示す発射領域報知表示部34cを有する。発射領域報知表示部34cは、現在の遊技状態が後述する左打ち(遊技領域31の第1領域への発射)を必要とする遊技状態(本実施例では通常遊技状態中)である場合と、右打ち(遊技領域31の第2領域への発射)を必要とする遊技状態(本実施例では大当り遊技中または電サポあり状態中)である場合とで、異なる表示態様で表示を行う。具体的には、現在の遊技状態が左打ち(遊技領域31の第1領域への発射)を必要とする遊技状態である場合には、第1態様(「左矢印」の画像)で表示し、右打ち(遊技領域31の第2領域への発射)を必要とする遊技状態である場合には、第2態様(「右矢印」の画像)で表示する。発射領域報知表示部34cは、本実施例では、常時何れかの表示態様で表示を行っており、遊技者は発射領域報知表示部34cをみることによって、非遊技中、遊技中問わずどのような遊技状態であっても発射方向(遊技状態)を確認することができる。なお、発射領域報知表示部34cは、特別図柄が変動表示していないときや、有利状態(大当り遊技、普図高確率状態、時短状態、開放延長状態)が発生していないとき、遊技者が遊技球を発射していないとき等の非遊技中には表示を行わないものとしてもよい。また、本実施例では、発射領域報知表示部34cを、サブ制御基板90(副制御部)によって制御される演出表示装置34に設けるものとしたが、主制御基板70(主制御部)によって制御される図柄表示装置40に設けるものとしてもよい。
【0033】
また、演出表示装置34は、本実施例では、表示画面内に第1保留図柄35aと第2保留図柄35bも表示されている。第1保留図柄35aは、第1特別図柄の変動表示中に第1始動口36に遊技球が入球するごとに一つずつ表示され、第1特別図柄の変動表示が開始されるごとに一つずつ消去される。第2保留図柄35bも、第2特別図柄の変動表示中に第2始動口38に遊技球が入球するごとに一つずつ表示され、第2特別図柄の変動表示が開始されるごとに一つずつ消去される。
【0034】
こうして構成された本実施例のパチンコ機10では、第1始動口36が演出表示装置34(センター役物50)の下側に配置されており、通常遊技状態のときに、遊技者は遊技球を遊技領域31の左側領域(第1領域)に流下させるように発射ハンドル18の回転操作(所謂左打ち)を行うことにより、第1始動口36に遊技球を入球させることができる。また、大入賞口44が遊技領域31の右下部に配置されており、特別図柄が大当り図柄で停止表示されて大当り遊技が開始されると、遊技者は遊技球を遊技領域31の右側領域(第2領域)に流下させるように発射ハンドル18の回転操作(所謂右打ち)を行うことにより、開状態となった大入賞口44に遊技球を入球させることができる。
【0035】
また、普通図柄作動ゲート32および第2始動口38が遊技領域31の右部に配置されており、遊技者は右打ちを行うことにより、遊技球を普通図柄作動ゲート32に通過させることができ、普通図柄が当りとなって第2始動口38が開放すると、遊技者は右打ちを継続することにより、遊技球を第2始動口38に入球させることができる。前述したように、大当りが発生すると、大当り遊技終了後に電サポあり状態が発生する。電サポあり状態が発生すると、普図当り確率が高確率となり普通図柄の変動時間が短縮されると共に普通図柄が当りで停止表示されたときに第2始動口38の開放時間が延長されるから、遊技者は右打ちを行うことにより、電サポなし状態に比して、第2始動口38に遊技球を高頻度で入球させることができる(高頻度状態)。
【0036】
[制御回路の構成]
次に、実施例のパチンコ機10の制御回路の構成について主として図3を参照しながら説明する。パチンコ機10の制御回路は、図3に示すように、遊技の基本的な進行の制御を司る主制御基板70(主制御部)と、賞球や球貸の払い出しに関する制御を司る払出制御基板80と、遊技の進行に伴って行われる各種演出の全体的な制御を司るサブ制御基板90(副制御部)と、遊技球の発射に関する制御を司る発射制御基板100と、パチンコ機10の電源制御を司る電源基板105と、パチンコ機10が設置されたホールに設けられているホールコンピュータ115との通信に関する制御を司る外部制御基板110などの制御基板により構成されている。これらの制御基板は、各種論理演算や算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM,プログラムの実行に際してデータを一時的に記憶するRAM,各種制御に必要な時間を計るタイマ(システムタイマ),周辺機器との間でデータをやり取りするための周辺機器インターフェース(PIO),CPUが演算を行うためのクロックを出力する発振器,CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマ,定期的に割り込み信号を発生させるCTC(カウンター・タイマー・サーキット)などの種々の周辺LSIがバスにより相互に接続されている。なお、図3では、各制御基板に搭載された各種デバイスのうち主制御基板70のCPU70a,ROM70b,RAM70cのみを図示し、その他については図示を省略した。また、制御回路の一部をなすサブ制御基板90の構成の概略を示すブロック図を図8に示す。なお、本実施例ではサブ制御基板90を副制御部としたが、主制御部を除く制御部、例えば払出制御基板80や発射制御基板100等の他の制御部を副制御部ということもできる。
【0037】
主制御基板70は、遊技の基本的な進行の制御を行うために必要な信号として、図3に示すように、第1始動口スイッチ36aからの入球信号や第2始動口スイッチ38aからの入球信号,主制御基板70のRAM70cやサブ制御基板90のRAM90c(図8参照)などの各制御基板のRAMのクリア(初期化)を指示するRAMクリアスイッチ71からの操作信号が直接に入力されると共にゲートスイッチ32aからの通過信号や大入賞口スイッチ44aからの入球信号,一般入賞口スイッチ45aからの入球信号などが中継端子板72を介して入力されている。主制御基板70からは、図柄表示装置40の表示制御を司る図柄表示基板40aへの制御信号や第2始動口ソレノイド38bへの駆動信号,大入賞口ソレノイド44bへの駆動信号などが中継端子板72を介して出力されている。主制御基板70は、払出制御基板80やサブ制御基板90,発射制御基板100(払出制御基板80を介して通信)と通信しており、各種指令信号(コマンドや駆動信号など)やデータのやり取りを行っている。また、主制御基板70には、パチンコ機10の電源のオンオフを切り替えるオンオフスイッチ107からの操作信号などが電源基板105を介して入力される。主制御基板70は、オンオフスイッチ107が操作されて電源のオフからオンへの切替を指示する操作信号が入力されると、初期化処理などの電源投入に必要な電源投入処理を実行し、オンオフスイッチ107が操作されて電源のオンからオフへの切替を指示する操作信号が入力されると、各種情報のバックアップなどの電源遮断に必要な電源遮断処理を実行する。また、主制御基板70は、ホールコンピュータ115と外部制御基板110を介して通信可能となっており、パチンコ機10の稼働状況を送信したり、異常発生時にエラー信号を送信したりする。
【0038】
払出制御基板80は、賞球や球貸の払い出しに関する制御を行うために必要な信号として、図3に示すように、前面枠11の開放を検知する枠開放スイッチ81からの検知信号が直接に入力され、球貸ボタン24の操作を検知する球貸ボタンスイッチ24aからの操作信号や返却ボタン25の操作を検知する返却ボタンスイッチ25aからの操作信号が球貸表示基板82,中継端子板83を介して入力され、賞球の払い出しを検知する払出前スイッチ84および払出後スイッチ85からの検知信号が中継端子板87を介して入力されている。払出制御基板80からは、賞球の払い出しを行う払出モータ86への駆動信号などが中継端子板87を介して出力されている。また、払出制御基板80は、主制御基板70や発射制御基板100と通信しており、各種指令信号やデータのやり取りを行っている。なお、本実施例では、大当り遊技中、大入賞口スイッチ44aが遊技球を1個検知する毎、すなわち大入賞口44に遊技球が1個入球する毎に、15個の賞球を払い出すものとなっている。1ラウンド中に大入賞口44に入球可能な遊技球の最大数(規定数)は10個であるから、1ラウンドにおける最大の払い出し可能な賞球数は150個となる。このため、実行されるラウンド数が8ラウンドの8R大当り遊技では、最大の払い出し可能な賞球数(上限賞球数)が1200個となり、実行されるラウンド数が16ラウンドの16R大当り遊技では、最大の払い出し可能な賞球数が2400個となる。
【0039】
サブ制御基板90は、図8に示すように、CPU90aやROM90b,RAM90cなどを備えており、主制御基板70から各種指令信号を受信してその指令に応じた遊技の演出を行う。サブ制御基板90は、演出表示装置34の制御を行う演出表示制御基板91や各種スピーカ28a,28bを駆動するアンプ基板92、センター役物49に設けられた可動役物を作動させるための装飾モータ93aを駆動したり装飾ランプとしてのLEDランプ93bを駆動したりする装飾駆動基板93,演出ボタン26の操作を検知する演出ボタンスイッチ27からの操作信号を入力する演出ボタン基板94などが接続されている。
【0040】
発射制御基板100は、タッチセンサ18aからの検知信号や発射停止スイッチ18bからの操作信号,下受け皿16に遊技球が満タン状態となるのを検知する下受け皿満タンスイッチ102からの検知信号などを入力しており、発射モータ19へ駆動用のパルス信号などを出力している。発射制御基板100は、発射ハンドル18が回転操作されてタッチセンサ18aがオンで発射停止スイッチ18bがオフで下受け皿満タンスイッチ102がオフのときに発射モータ19を駆動して遊技球を発射し、タッチセンサ18aがオフか発射停止スイッチ18bがオンか下受け皿満タンスイッチ102がオンかのいずれかが成立したときに発射モータ19の駆動を停止して遊技球の発射を停止する。また、発射制御基板100は、払出制御基板80を介して主制御基板70と通信しており、タッチセンサ18aからの検知信号などの発射ハンドル18の操作状態に関するデータを払出制御基板80を介して主制御基板70に送信する。
【0041】
[主制御処理]
図9は、主制御基板70のCPU70aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、パチンコ機10の電源が投入されたときに実行される。主制御処理は、電源投入に必要な電源投入処理を実行した後(S100)、遊技開始処理(S110)と、普通図柄遊技処理(S120)と、普通図柄当り遊技処理(S130)と、特別図柄遊技処理(S140)と、大当り遊技処理(S150)とを繰り返し実行することにより行われる。なお、本実施例では、S110〜S150の処理に要する時間は約4msecとなっているため、これらの処理は約4msecの間隔で繰り返し実行されることになる。主制御基板70は、これらの処理の実行に伴って、各種コマンドを担当する制御基板に送信してコマンドに応じた処理を実行させることにより、パチンコ機10の全体の遊技を進行させている。
【0042】
[遊技開始処理]
S110の遊技開始処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、各種センサ(ゲートスイッチ32aや第1始動口スイッチ36a,第2始動口スイッチ38a,大入賞口スイッチ44a,一般入賞口スイッチ45aなど)の状態を検出してRAM70cの所定の状態記憶領域に保存したり、各種判定用情報(後述する大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数,変動パターン決定用乱数、普通図柄当否判定用乱数など)を更新したりする。続いて、遊技球の入球に関わるスイッチ(第1始動口スイッチ36aや第2始動口スイッチ38a,大入賞口スイッチ44a,一般入賞口スイッチ45aなど)により遊技球が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定すると、払い出すべき賞球数を演算して賞球情報としてRAM70cの所定の賞球情報記憶領域に保存し、賞球情報が値0でないときには賞球数指定コマンド(賞球情報)を払出制御基板80に送信して遊技開始処理を終了する。払出制御基板80は、賞球数指定コマンドを受信すると、払出モータ86を駆動制御して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出前スイッチ84および払出後スイッチ85により払い出した遊技球が検知される度に賞球情報(未払いの遊技球数)を値1ずつデクリメントする賞球払出処理を実行する。この賞球払出処理は、賞球情報が値0となるまで繰り返し実行されるが、遊技球の入球が検知されて主制御基板70から新たな賞球数指定コマンドを受信すると、その賞球情報も値0となるまで処理が繰り返される。遊技開始処理が終了すると、主制御処理に戻って次のS120の普通図柄遊技処理に進む。
【0043】
[普通図柄遊技処理]
S120の普通図柄遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、普通図柄の保留が値0でない即ち値1以上あるか否かを判定し、保留が値1以上あるときには保留数を値1だけデクリメントして普通図柄の当否判定を行うと共に当否判定の結果に基づいて停止表示させる普通図柄(図5参照)を決定する。普通図柄の当否判定は、普通図柄作動ゲート32を遊技球が通過することに基づき取得される普通図柄当否判定用乱数と、普通図柄当り判定テーブルを用いて行われるもので、電サポなし状態にあるときには当り確率の低い(例えば、約0.8%)低確率用の普通図柄当り判定テーブルが用いられ、電サポあり状態にあるときには当り確率の高い(例えば、約99.2%)高確率用の普通図柄当り判定テーブルが用いられる。また、当否判定の結果が当りのときには、当り図柄を停止表示させる図柄に決定し、当否判定の結果が外れのときには、外れ図柄のうちのいずれかを停止表示させる図柄に決定する。そして、普通図柄の変動時間を設定して普通図柄の変動表示を開始し、変動時間が経過するのを待つ。変動時間の設定は、電サポなし状態にあるときには長時間(例えば、30秒)に設定され、電サポあり状態にあるときには短時間(例えば、1秒)に短縮される。変動時間が経過すると、決定した図柄で普通図柄を停止表示し、停止表示した図柄が当り図柄のときには、第2始動口38の開放時間を設定し、第2始動口38の開放を開始して普通図柄遊技処理を一旦終了し、停止表示した図柄が外れ図柄のときには、何もせずに普通図柄遊技処理を終了する。第2始動口38の開放時間は、電サポなし状態にあるときには短時間(例えば0.5秒)に設定され、電サポあり状態にあるときには長時間(例えば5秒)に延長される。また、第2始動口38の開放は、上述したように、第2始動口ソレノイド38bを駆動制御することによって、翼片部38cを開くことにより行う。普通図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS130の普通図柄当り遊技処理に進む。
【0044】
[普通図柄当り遊技処理]
S130の普通図柄当り遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、第2始動口38が開放を開始してからの経過時間(開放経過時間)が普通図柄遊技処理で設定された設定時間に達しているか否か、規定数(例えば、8個)の遊技球が第2始動口38に入球しているか否かを判定する。開放経過時間が設定時間に達しておらず規定数の遊技球が第2始動口38に入球してもいないと判定すると、第2始動口38の開放を維持したまま普通図柄当り遊技処理を一旦終了する。一方、開放経過時間が設定時間に達していると判定したり、開放経過時間が設定時間に達する前であっても既に規定数の遊技球が第2始動口38に入球していると判定すると、第2始動口ソレノイド38bの駆動を停止して、普通図柄当り遊技処理を終了する。普通図柄当り遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS140の特別図柄遊技処理に進む。
【0045】
[特別図柄遊技処理]
S140の特別図柄遊技処理は、図10図12に示すフローチャートに従って実行される。特別図柄遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、第1始動口スイッチ36aからの検知信号を入力して第1始動口36に遊技球が入球したか否かを判定する(S200)。第1始動口36に遊技球が入球したと判定すると、現在の第1特別図柄の保留数がその上限値(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S202)。第1特別図柄の保留数が上限値よりも少ないと判定したときには、第1特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に(S204)、判定用情報を取得してRAM70cの所定の判定用情報記憶領域に格納し(S206)、第1特別図柄保留発生時コマンドをサブ制御基板90に送信する(S208)。ここで、S206で取得される判定用情報としては、第1始動口36への遊技球の入球に基づいて行われる当り判定の際に用いられる大当り判定用乱数や、当り判定の結果が大当りのときに第1特別図柄表示部42aに停止表示させる大当り図柄を決定するための大当り図柄決定用乱数,第1特別図柄の変動パターンを決定するための変動パターン決定用乱数などの第1特別図柄の図柄変動遊技の進行に関する情報が例示できる。なお、当り判定は、特別図柄の当否判定に相当するものである。また、S208で送信する第1特別図柄保留発生時コマンドには、保留数を演出表示装置34の表示画面内の保留図柄35で表示するための第1特別図柄の保留数指定コマンドが含まれる。第1特別図柄保留発生時コマンドを受信したサブ制御基板90は、演出表示装置34に保留図柄35を1つ追加表示する。なお、S200で第1始動口36に遊技球が入球していないと判定したり、S202で第1特別図柄の保留数が上限値に達していると判定すると、S204〜S208の処理をスキップして次のS210の処理に進む。
【0046】
続いて、第2始動口スイッチ38aからの検知信号を入力して第2特別図柄を変動表示させるための第2始動口38に遊技球が入球したか否かを判定する(S210)。第2始動口38に遊技球が入球したと判定すると、現在の第2特別図柄の保留数がその上限値(本実施例では、値1)よりも少ないか否かを判定する(S212)。第2特別図柄の保留数が上限値よりも少ないと判定したときには、第2特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に(S214)、判定用情報を取得してRAM70cの所定の判定用情報記憶領域に格納し(S216)、第2特別図柄保留発生時コマンドをサブ制御基板90に送信する(S218)。ここで、S216で取得される判定用情報としては、第2始動口38への遊技球の入球に基づいて行われる当り判定の際に用いられる大当り判定用乱数や、当り判定の結果が大当りのときに第2特別図柄表示部42bに停止表示させる大当り図柄を決定するための大当り図柄決定用乱数,第2特別図柄の変動パターンを決定するための変動パターン決定用乱数などの図柄変動遊技の進行に関する情報が例示できる。また、第2特別図柄保留発生時コマンドには、保留数を演出表示装置34の表示画面内の第2保留図柄表示部35bで表示するための第2特別図柄の保留数指定コマンドが含まれる。なお、S210で第2始動口38に遊技球が入球していないと判定したり、S212で第2特別図柄の保留数が上限値に達していると判定すると、S214〜S218の処理をスキップして次のS220の処理に進む。
【0047】
次に、大当り遊技が実行中であるか否か(S220)、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中であるか否か(S222)、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが停止表示時間中であるか否か(S224)をそれぞれ判定する。大当り遊技が実行中であると判定すると、これで特別図柄遊技処理を終了し、主制御処理に戻って次のS150の大当り遊技処理に進む。一方、大当り遊技が実行中でなく、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれもが変動表示中でなく、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれもが停止表示時間中でないと判定すると、第2特別図柄の保留数が値0であるか否かを判定する(S226)。第2特別図柄の保留数が値0でないと判定すると、判定用情報記憶領域(RAM70c)に記憶されている第2特別図柄の判定用情報(大当り判定用乱数)のうち最も古い判定用情報を読み出し(S228)、第2特別図柄の変動表示関連処理を実行して(S230)、特別図柄遊技処理を一旦終了する。
【0048】
一方、第2特別図柄の保留数が値0と判定すると、第1特別図柄の保留数が値0であるか否かを判定する(S232)。第1特別図柄の保留数が値0でないと判定すると、判定用情報記憶領域(RAM70c)に記憶されている第1特別図柄の判定用情報(大当り判定用乱数)のうち最も古い判定用情報を読み出し(S234)、第1特別図柄の変動表示関連処理を実行して(S236)、特別図柄遊技処理を一旦終了する。第1特別図柄の保留数も値0のときには、これで特別図柄遊技処理を終了する。S226〜S236では、第1特別図柄の保留数と第2特別図柄の保留数がいずれも値0でないときには第2特別図柄の変動表示(保留の消化)が優先して実行される(特図2優先変動)。勿論、始動口への遊技球の入球順に従って特別図柄の変動表示を実行してもよいし(入球順変動)、第11特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを並行して実行してもよい(同時変動)。以下、変動表示関連処理の詳細について説明する。なお、第1特別図柄の変動表示関連処理と第2特別図柄の変動表示関連処理はいずれも共通の処理が実行されるため、共通のフローチャート(図13のフローチャート)を用いて説明する。
【0049】
変動表示関連処理では、まず、確変フラグがオンか否か、即ち現在の遊技状態が高確率状態および低確率状態のいずれであるかを判定する(S300)。確変フラグがオフのとき、即ち現在の遊技状態が低確率状態のときにはS228またはS234で読み出した大大当り判定用乱数と低確率用大当り判定テーブルとを用いて大当り判定を行い(S302)、確変フラグがオンのとき、即ち現在の遊技状態が高確率状態のときには読み出した当り判定用乱数と高確率用大当り判定テーブルとを用いて大当り判定を行って(S304)、その判定結果が大当りか否かを判定する(S306)。大当り判定テーブルの一例を図14に示す。なお、図14(a)に低確率用大当り判定テーブルを示し、図14(b)に高確率用大当り判定テーブルを示す。低確率用大当り判定テーブルでは大当り判定用乱数が値0〜796のうち値60,61のときに大当りとし(1/398.5の大当り確率)、高確率用大当り判定テーブルでは当り判定用乱数が値0〜796のうち値60〜79のときに大当りとするものとした(1/39.85の大当り確率)。このように、特図当り確率が高確率とされる高確率状態(確変状態)は、特図当り確率が低確率とされる低確率状態に比して、遊技者にとって有利な状態であるといえる。なお、本実施例では、第1特別図柄と第2特別図柄とで共通の大当り判定テーブルが用いられる。
【0050】
S306で大当り判定の結果が大当りと判定されたときには、判定用情報記憶領域(RAM70c)から大当り図柄決定用乱数を読み出し(S308)、読み出した大当り図柄決定用乱数に基づいて停止表示させる大当り図柄を設定する(S310)。ここで、第1特別図柄の大当り図柄の設定には、図15に例示する第1特別図柄用の大当り図柄決定テーブルが用いられ、第2特別図柄の大当り図柄の決定には、図16に例示する第2特別図柄用の大当り図柄決定テーブルが用いられる。
【0051】
第1特別図柄用の大当り図柄決定テーブルでは、図15に示すように、大当り図柄決定用乱数が値0〜255のうち値0〜76のときに特図1通常大当り図柄が選択されて「特図1通常大当り」となり(約30%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値77〜255のときに特図1確変大当り図柄が選択されて「特図1確変大当り」となる(約70%の出現確率)。また、第2特別図柄用の大当り図柄決定テーブルでは、図16に示すように、大当り図柄決定用乱数が値0〜255のうち値0〜76のときに特図2通常大当り図柄が選択されて「特図2通常大当り」となり(約30%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値77〜255のときに特図2確変大当り図柄が選択されて「特図2確変大当り」となる(約70%の出現確率)。このように、第1特別図柄および第2特別図柄は、いずれも、発生した大当りのうち約70%が確変大当りとなるが、第1特別図柄は、「特図1通常大当り」および「特図1確変大当り」で8R大当り遊技(1200発)が実行されるのに対して、第2特別図柄は、「特図2通常大当り」で8R大当り遊技(1200発)が実行され「特図2確変大当り」で16R大当り遊技(2400発)が実行される。したがって、第2特別図柄を主体とした遊技が進行する電サポあり状態は、第1特別図柄を主体とした遊技が進行する電サポなし状態に比して、多くの出玉の獲得を期待することができるから、遊技者にとって有利な状態といえる。
【0052】
S302,S304で当り判定の結果が大当りでないと判定すると、外れであるから、外れ図柄を決定する(S314)。なお、外れ図柄は、詳細な説明は省略するが、例えば、大当り図柄決定用乱数と図示しない外れ図柄決定用テーブルとを用いて設定することができる。勿論、大当り図柄決定用乱数とは別に外れ図柄決定用乱数を取得するものとすれば、この外れ図柄決定用乱数と外れ図柄決定用テーブルとを用いて設定することもできる。
【0053】
こうして停止図柄を決定すると、変動パターンテーブルを設定する(S316)。ここで、変動パターンテーブルの設定は、S300の当り判定が大当りの場合と外れの場合とでそれぞれ異なる変動パターンテーブル(当り変動パターンテーブル,外れ変動パターンテーブル)を選択することにより行うことができる。図17は、当り変動パターンテーブルの一例を示す説明図であり、図18は、外れ変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。図示するように、各変動パターンテーブルには、変動パターン決定用乱数の値が対応付けられた複数の変動パターンが規定されており、特別図柄を変動表示させる際には、変動パターンテーブルを用いて一の変動パターンが選択される。当り変動パターンテーブルでは、当り時に外れ時よりも遊技者の当りの期待感を高める演出(その詳細については後述する)が実行されるように、変動時間が短い変動パターンP01,P02には変動パターン決定用乱数が対応付けられておらず、また、変動時間が長い変動パターンP06,P07に多くの変動パターン決定用乱数が対応付けられている。また、外れ変動パターンテーブルでは、電サポあり状態の場合の方が電サポなし状態の場合に比べて平均変動時間が短くなり、保留数が多い場合(値3or4)の方が保留数が少ない場合(値1or2)に比べて平均変動時間が短くなるように、変動パターンP01,P02の変動時間の設定や、各変動パターンへの変動パターン決定用乱数の対応付けがなされている。なお、各変動パターンテーブルは、便宜上、少数のパターンを記憶したテーブルを示しているが、実際には、より多数のパターン(例えば、20種類以上のパターン)を記憶したテーブルが用いられる。
【0054】
図13の変動表示関連処理に戻って、こうして変動パターンテーブルを設定すると、変動パターン決定用乱数を読み出し(S316)、読み出した変動パターン決定用乱数と設定した変動パターンテーブルとを用いて変動パターンを設定する(S318)。そして、特別図柄の変動表示を開始すると共に(S320)、特別図柄の変動表示に係る保留数を値1だけデクリメントし(S322)、図柄変動開始時コマンドをサブ制御基板90に送信して(S324)、変動表示関連処理を終了する。ここで、S320〜S324の処理は、現在の変動表示関連処理の対象が第1特別図柄の場合には、第1特別図柄の変動表示を開始すると共に第1特別図柄の保留数を値1だけデクリメントして第1特別図柄の図柄変動開始時コマンドを送信する処理となり、現在の変動表示関連処理の対象が第2特別図柄の場合には、第2特別図柄の変動表示を開始すると共に第2特別図柄の保留数を値1だけデクリメントして第2特別図柄の図柄変動開始時コマンドを送信する処理となる。S324で送信する図柄変動開始時コマンドには、当り判定の結果が大当りのときには大当り変動パターンおよびそのパターンにおける変動時間(変動パターン指定コマンド)と大当り停止図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)とが含まれ、当り判定の結果が外れのときには外れ変動パターンおよびそのパターンにおける変動時間(変動パターン指定コマンド)と外れ停止図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)とが含まれている。保留図柄図柄変動開始時コマンドを受信したサブ制御基板90は、コマンドを解析し、その解析結果に基づいて演出表示装置34の画面上で行う演出内容を決定し、その決定に応じた制御信号(演出コマンド)を演出表示制御基板91に出力して演出表示装置34の制御を行う。
【0055】
図10図12の特別図柄遊技処理に戻って、特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)の変動表示が開始された後に特別図柄遊技処理が実行されると、S222で第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中と判定するため、主制御基板70のCPU70aは、変動時間が経過したか否かを判定する(S238)。変動時間は特別図柄の変動パターンに応じて決定されるから、変動時間が経過したか否かは、特別図柄の変動表示が開始されてからの経過時間と、変動パターンに対応する変動時間とを比較することにより行うことができる。変動時間が経過していないと判定すると、特別図柄遊技処理を一旦終了する。変動時間が経過していると判定すると、変動中の特別図柄の変動表示を停止し(S240)、図柄停止コマンドをサブ制御基板90に送信する(S242)。そして、停止表示時間を設定し(S244)、停止表示時間が経過したか否かを判定する(S246)。ここで、停止表示時間は、特別図柄の変動表示を停止してから次に変動表示を開始するまでのインターバルであり、例えば0.5秒に設定される。停止表示時間が経過していないと判定すると、特別図柄遊技処理を一旦終了する。特別図柄の停止表示がなされた後に、特別図柄遊技処理が実行されると、S224で停止表示時間中と判定するため、再びS246で停止表示時間が経過したか否かを判定し、停止表示時間が経過していると判定すると、停止表示している特別図柄が大当り図柄であるか否かを判定する(S248)。
【0056】
S248で大当り図柄と判定すると、大当り遊技フラグをオンとすると共に(S250)、大当り遊技開始コマンドをサブ制御基板90に送信する(S252)。これにより、後述する大当り遊技演出処理で大当り遊技開始演出などが実行されることになる。また、大当り遊技中には確変機能や変動時間短縮機能,開放延長機能を停止させるために、確変フラグがオンのときには確変フラグをオフとし(S254,S256)、変動短縮フラグがオンのときには変動短縮フラグをオフとすると共に開放延長フラグをオフとして(S258〜S262)、特別図柄遊技処理を終了し、主制御処理に戻って次のS150の大当り遊技処理に進む。
【0057】
一方、S248で大当り図柄でないと判定すると、確変フラグがオンであるか否かを判定し(S264)、確変フラグがオンでないときにはS274の処理に進み、確変フラグがオンであるときには確変カウンタを値1だけデクリメントし(S266)、確変カウンタが値0であるか否かを判定する(S268)。ここで、確変カウンタは、特図当り確率の高確率状態(確変状態)を維持する特別図柄の変動回数の上限値を示すものである。確変カウンタが値0のときには、高確率状態(確変状態)を終了させるために、確変フラグをオフとし(S270)、遊技状態指定コマンドをサブ制御基板90に送信して(S272)、S274の処理に進む。これにより、パチンコ機10の遊技状態は、高確率状態(確変状態)から低確率状態(通常状態)に変更されることとなる。遊技状態指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、例えば、演出表示制御基板91に遊技状態を示す演出コマンドを送信して演出表示装置34の背景画面などの表示を低確率状態用から高確率状態用に変更する等の処理を行う。
【0058】
次に、変動短縮フラグがオンであるか否かを判定し(S274)、変動短縮フラグがオンでないときにはそのまま特別図柄遊技処理を一旦終了する。変動短縮フラグがオンのときには変動短縮カウンタを値1だけデクリメントし(S276)、変動短縮カウンタが値0であるか否かを判定する(S278)。ここで、変動短縮カウンタは、電サポあり状態(時短状態や開放延長状態、普図高確率状態)を維持する特別図柄の変動回数の上限値を示すものであり、大当り遊技の終了に際して当り図柄に応じた値がセットされる。変動短縮カウンタが値0でないときには、電サポあり状態を維持したまま特別図柄遊技処理を一旦終了し、変動短縮カウンタが値0のときには、電サポあり状態を終了させるために、変動短縮フラグをオフとすると共に(S280)、開放延長フラグをオフとし(S282)、遊技状態指定コマンドをサブ制御基板90に送信して(S284)、特別図柄遊技処理を終了する。これにより、パチンコ機10の遊技状態は、電サポあり状態から電サポなし状態に変更されることとなる。遊技状態指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、例えば、演出表示制御基板91に遊技状態を示す演出コマンドを送信して演出表示装置34の背景画面などの表示を電サポあり状態用から電サポなし状態用に変更する等の処理を行う。ここで、本実施例では、確変大当り(特図1確変大当り,特図2確変大当り)が発生すると、大当り遊技の終了後に、高確率電サポあり状態が設定されると共に確変カウンタおよび変動短縮カウンタに10,000回が設定される。前述したように、高確率状態中の特図当り確率(大当り確率)は1/39.85とされているため、高確率電サポあり状態が発生すると、確変カウンタや変動短縮カウンタが値0となることは通常あり得ず、実質的に次回に大当りを引くまで高確率電サポあり状態が終了することはない。
【0059】
[大当り遊技処理]
S150の大当り遊技処理は、図19に示すフローチャートに従って実行される。図19の大当り遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、大当り遊技フラグがオンであるか否か、即ち大当り遊技中であるか否かを判定する(S400)。大当り遊技フラグがオフであると判定すると、そのまま大当り遊技処理を終了する。一方、大当り遊技フラグがオンであると判定すると、大入賞口44が開放中であるか否かを判定し(S402)、大入賞口44が閉鎖中である(開放中でない)と判定すると、大入賞口44の開放タイミングが到来したか否かを判定する(S404)。この判定は、規定の閉鎖時間(本実施例では、2秒)が経過したか否かを判定することにより行われる。大入賞口44の開放タイミングが到来していないと判定すると、大当り遊技処理を一旦終了する。大入賞口44の開放タイミングが到来したと判定すると、大入賞口44が開放されるよう大入賞口ソレノイド44bを駆動制御して(S406)、大当り遊技処理を一旦終了する。これにより、大入賞口44は、遊技球が入球可能な状態となる。
【0060】
大入賞口44を開放した後に大当り遊技処理が実行されると、S402で大入賞口44が開放中であると判定し、次に、大入賞口44の閉鎖タイミングが到来したか否かを判定する(S408)。この処理は、大入賞口44が開放してから規定の開放時間(本実施例では、25秒)が経過したか、大入賞口44に入球した遊技球の数が規定数(本実施例では、10個)に達したかのいずれかの成立を判定することにより行われる。大入賞口44の閉鎖タイミングが到来していないと判定すると、大入賞口44の開放を維持したまま大当り遊技処理を一旦終了する。一方、大入賞口44の閉鎖タイミングが到来したと判定すると、大入賞口44が閉鎖されるよう大入賞口ソレノイド44bを駆動制御し(S410)、大当り遊技の終了条件が成立したか否かを判定する(S412)。この判定は、大入賞口44が規定ラウンド数通りに開放されたか否かを判定することにより行われる。規定ラウンド数は、本実施例では、「特図1通常大当り」,「特図1確変大当り」または「特図2通常大当り」で大当り遊技が実行された場合に、8ラウンドとなり、「特図2確変大当り」で大当り遊技が実行された場合に、16ラウンドとなる。S412で大当り遊技の終了条件が成立していないと判定すると、大当り遊技状態を維持したまま大当り遊技処理を一旦終了する。一方、大当り遊技の終了条件が成立したと判定すると、図20に例示する大当り遊技終了時処理を実行して(S414)、大当り遊技処理を終了する。
【0061】
図20の大当り遊技終了時処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、大当り遊技フラグをオンからオフとし(S450)、今回の大当りが確変大当り(「特図1確変大当り」または「特図2確変大当り」)であるか否かを判定する(S452)。今回の大当りが確変大当りであると判定すると、確変カウンタを10,000回に設定すると共に(S454)、確変フラグをオンとし(S456)、変動短縮カウンタを10,000回に設定すると共に(S458)、変動短縮フラグおよび開放延長フラグをオンとする(S460,S462)。前述したように、確変カウンタが10,000回に設定されると、実質的には、次回の大当りを引くまで高確率状態が維持され、変動短縮カウンタが10,000回に設定されると、実質的には、次回の大当りを引くまで電サポあり状態が維持される。一方、今回の大当りが確変大当りでない、即ち通常大当り(「特図1通常大当り」または「特図2通常大当り」)であると判定すると、確変フラグはオフのまま維持して、変動短縮カウンタを100回に設定すると共に(S464)、変動短縮フラグおよび開放延長フラグをオンとする(S460,S462)。こうして遊技状態を設定すると、大当り遊技終了コマンドをサブ制御基板90に送信して(S466)、大当り遊技終了時処理を終了する。大当り遊技終了コマンドを受信したサブ制御基板90は、例えば、演出表示制御基板91に遊技状態を示す演出コマンドを送信して演出表示装置34の背景画面をそのときの遊技状態に応じた背景に設定する処理等を行う。
【0062】
[演出制御処理]
次に、サブ制御基板90により実行される動作について説明する。図21は、サブ制御基板90のCPU90により実行される演出制御処理の一例を示すフローチャートである。演出制御処理は、保留表示処理(S500)や図柄変動演出処理(S510)、特定演出処理(S520)、大当り遊技演出処理(S530)等の各種処理を繰り返し実行することにより行われる。なお、大当り遊技演出処理は、大当り遊技開始コマンドを受信すると、大当り遊技が開始されることを示すファンファーレ演出を実行し、大当り遊技終了コマンドを受信すると、大当り遊技が終了されることを示すエンディング演出を実行するものである。以下、保留表示処理と図柄変動演出処理と特定演出処理の詳細を順に説明する。
【0063】
[保留表示処理]
S500の保留表示処理は、図22に例示するフローチャートに従って実行される。保留表示処理が実行されると、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、主制御基板70により送信される保留発生時コマンドを受信したか否かを判定する(S600)。保留発生時コマンドを受信していないと判定すると、S606の処理に進む。一方、保留発生時コマンドを受信したと判定すると、保留数を値1だけインクリメントすることで保留数を更新すると共に(S602)、保留図柄を1つ追加表示して(S604)、S606の処理に進む。この処理は、保留発生時コマンドが第1特別図柄に係るコマンドである場合には、第1特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に第1保留図柄35aを1つ追加表示し、保留発生時コマンドが第2特別図柄に係るコマンドである場合には、第2特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に第2保留図柄35bを1つ追加表示することにより行われる。
【0064】
次に、主制御基板70により送信される図柄変動開始時コマンドを受信したか否かを判定する(S606)。図柄変動開始時コマンドを受信していないと判定すると、保留表示処理を終了する。一方、図柄変動開始時コマンドを受信したと判定すると、保留数を値1だけデクリメントすることで保留数を更新すると共に(S608)、保留図柄を1つ消去して(S610)、保留表示処理を終了する。この処理は、保留発生時コマンドが第1特別図柄に係るコマンドである場合には、第1特別図柄の保留数を値1だけデクリメントすると共に第1保留図柄35aを1つ消去し、保留発生時コマンドが第2特別図柄に係るコマンドである場合には、第2特別図柄の保留数を値1だけデクリメントすると共に第2保留図柄35bを1つ消去することにより行われる。
【0065】
[図柄変動演出処理]
S510の図柄変動演出処理は、図23に示すフローチャートに従って実行される。図柄変動演出処理が実行されると、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、主制御基板70により送信される図柄変動開始時コマンドを受信したか否かを判定する(S700)。図柄変動開始時コマンドを受信していないと判定すると、S718の処理に進む。一方、図柄変動開始時コマンドを受信したと判定すると、受信したコマンドに基づいて演出図柄の停止図柄を設定すると共に(S702)、演出パターンを設定する(S704)。前述したように、図柄変動開始時コマンドには、特別図柄の停止図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)と特別図柄の変動パターン(変動パターン指定コマンド)とが含まれている。このため、演出図柄の停止図柄の選択は、ROM90bに予め記憶されている演出図柄設定テーブルの中から受信した特別図柄停止情報指定コマンドに対応する演出図柄を読み出すことにより行うことができ、演出パターンの選択は、ROM90bに予め記憶されている演出パターンテーブルの中から受信した変動パターン指定コマンドに対応する演出パターンを読み出すことにより行うことができる。
【0066】
図24は、演出パターンテーブルの一例を示す説明図である。演出パターンテーブルは、変動パターン(変動時間)と演出パターンとが対応づけられたものであり、図示するように、変動パターンP01(5秒),P02(10秒)にはリーチ演出を伴わずに演出図柄を変動表示させる通常変動演出パターンE01,E02が対応づけられ、変動パターンP03(20秒)にはノーマルリーチ演出を伴って演出図柄を変動表示させるノーマルリーチ演出パターンE03が対応づけられ、変動パターンP04(50秒),P05(60秒),P06(100秒),P07(120秒)には変動表示中の演出図柄を仮停止させた後、再変動させる疑似連演出をそれぞれ1回,2回,3回,4回実行する疑似連演出パターンE04,E05,E06,E07が対応づけられている。
【0067】
こうして演出図柄の停止図柄と演出パターンとを設定すると、設定した演出パターンがパターンE04〜E07のいずれか、即ち疑似連演出パターンであるか否かを判定する(S706)。設定した演出パターンがパターンE04〜E07のいずれでもない(疑似連演出パターンでない)と判定すると、そのまま図柄変動演出を開始する(S714)。一方、設定した演出パターンがパターンE04〜E07のいずれかである(疑似連演出パターンである)と判定すると、疑似連実行フラグをオンとし(S708)、設定した演出パターンに対応する疑似連回数を設定し(S710)、仮停止する際の演出図柄(仮停止図柄)を設定した後(S712)、図柄変動演出を開始する(S714)。ここで、S710の処理は、演出パターンがパターンE04であれば疑似連回数に1回を設定し、パターンE05であれば疑似連回数に2回を設定し、パターンE06であれば疑似連回数に3回を設定し、パターンE07であれば疑似連回数に4回を設定することにより行われる。また、S712の処理は、本実施例では、左の演出図柄表示部34Lの上中下段のいずれかに1〜7までの数字図柄のいずれかを設定し、右の演出図柄表示部34Rの上中下段のいずれかにリーチとならない態様で1〜7までの数字図柄のいずれかを設定し、中の演出図柄表示部34Mの上中下段のいずれかに疑似連専用の図柄(例えば「継続」の文字)を設定することにより行われる。また、S714の処理は、演出図柄の停止図柄と演出パターンとに基づく図柄変動演出の開始を指示する演出コマンド(図柄変動演出開始コマンド)を演出表示制御基板91に送信することによって行われる。演出コマンドを受信した演出表示制御基板91は、演出表示装置34の表示画面上で図柄変動演出(演出図柄の変動表示)が開始されるよう表示制御する。また、図柄変動演出に合わせて、判定図柄34a,34bの変動表示(点滅表示)も開始する。即ち、今回の図柄変動遊技の対象が第1特別図柄の場合には第1判定図柄34aの変動表示(点滅表示)を開始し、今回の変動対象が第2特別図柄の場合には第2判定図柄34bの変動表示(点滅表示)を開始する。なお、第1判定図柄34aおよび第2判定図柄34bのうち今回の変動表示の対象とならない判定図柄は、前回の表示を維持したままとする。
【0068】
図柄変動演出を開始すると、停止図柄予告演出を実行する(S716)。ここで、停止図柄予告演出は、演出図柄の停止図柄を予告するものであり、本実施例では、演出パターンが疑似連演出パターンである場合に、演出図柄が仮停止する際の仮停止図柄または疑似連演出の後に演出図柄が確定停止する際の確定停止図柄を予告する演出として行われる。なお、停止図柄予告演出は、図26に示す停止図柄予告演出処理を実行することにより行われるが、その詳細な説明については後述する。
【0069】
S700で図柄変動開始時コマンドを受信していないと判定した場合またはS716で停止図柄予告演出を実行した後には、主制御基板70により送信される図柄停止コマンドを受信したか否かを判定する(S718)。図柄停止コマンドを受信していないと判定すると、図柄変動演出処理を終了する。一方、図柄停止コマンドを受信したと判定すると、図柄変動演出を終了して(S720)、図柄変動演出処理を終了する。S720の処理は、図柄変動演出の終了を指示する演出コマンド(図柄変動演出終了コマンド)を演出表示制御基板91に送信することによって行う。演出コマンドを受信した演出表示制御基板91は、演出表示装置34では図柄変動演出が終了して、演出図柄の停止図柄が確定されるよう表示制御する。また、演出図柄の確定に合わせて判定図柄34a,34bも停止する。即ち、今回の図柄変動遊技の対象が第1特別図柄の場合には第1判定図柄34aを停止表示し、今回の変動対象が第2特別図柄の場合には第2判定図柄34bを停止表示する。
【0070】
[特定演出処理]
S520の特定演出処理は、図25に示すフローチャートに従って実行される。特定演出処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、図柄変動演出が実行中であるか否か(S800)、疑似連実行フラグがオンであるか否か(S802)、をそれぞれ判定する。図柄変動演出が実行中でないと判定したり、疑似連実行フラグがオンでないと判定すると、特定演出処理を終了する。一方、図柄変動演出が実行中であり、且つ、疑似連実行フラグがオンであると判定すると、演出図柄の仮停止タイミングが到来したか否かを判定する(S804)。仮停止タイミングが到来していないと判定すると、特定演出処理を一旦終了し、仮停止タイミングが到来したと判定すると、演出図柄を仮停止させた後(S806)、演出図柄を再変動させると共に(S808)、図26の停止図柄予告演出処理を実行する停止図柄予告演出を実行する(S810)。
【0071】
そして、疑似連回数を値1だけデクリメントし(S812)、疑似連回数が0回であるか否かを判定する(S814)。疑似連回数が0回でなければ、特定演出処理を一旦終了し、疑似連回数が0回であれば、疑似連実行フラグをオフとして(S816)、特定演出処理を終了する。
【0072】
次に、図26に示す停止図柄予告演出処理について説明する。停止図柄予告演出処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、疑似連実行フラグがオンであるか否かを判定する(S900)。疑似連実行フラグがオンでないと判定すると、停止図柄予告演出を行うことなく、停止図柄予告演出処理を終了する。一方、疑似連実行フラグがオンであると判定すると、図柄変動開始時コマンドに基づき大当り判定の結果が大当りであるか否かを判定し(S902)、大当りであると判定すると、停止図柄予告演出にて予告する停止図柄の数を決定するための停止図柄予告数決定テーブルとして、大当り停止図柄予告数決定テーブルを選択し(S904)、大当りでなく外れであると判定すると、停止図柄予告数決定テーブルとして、外れ停止図柄予告数決定テーブルを選択する(S906)。図27は、停止図柄予告数決定テーブルを示す説明図である。なお、図27(a)は大当り停止図柄予告数決定テーブルを示し、図27(b)は外れ停止図柄予告数決定テーブルを示す。停止図柄予告数決定テーブルは、予告数決定用乱数と、停止図柄予告演出によって予告する演出図柄の仮停止図柄の数(1から5までの停止図柄予告数)とが対応づけられたものであり、大当り停止図柄予告数決定テーブルは、外れ停止図柄予告数決定テーブルよりも、停止図柄予告数として多い数が選択され易くなるように、予告数決定用乱数と停止図柄予告数との関係が定められている。停止図柄予告演出は、停止図柄予告数が1つの場合、左の演出図柄表示部34Lの上中下段および右の演出図柄表示部34Rの上中下段のうちいずれか1つの仮停止図柄を予告し、停止図柄予告数が2つの場合、左の演出図柄表示部34Lの上中下段および右の演出図柄表示部34Rの上中下段のうちいずれか2つの仮停止図柄を予告し、停止図柄予告数が3つの場合、左の演出図柄表示部34Lの上中下段および右の演出図柄表示部34Rの上中下段のうちいずれか3つの仮停止図柄を予告し、停止図柄予告数が4つの場合、左の演出図柄表示部34Lの上中下段および右の演出図柄表示部34Rの上中下段のうちいずれか4つの仮停止図柄を予告し、停止図柄予告数が5つの場合、左の演出図柄表示部34Lの上中下段および右の演出図柄表示部34Rの上中下段のうちいずれか4つの仮停止図柄と中の演出図柄表示部34Mの上中下段のうちいずれか1つの仮停止図柄とを予告する。なお、外れ停止図柄予告数決定テーブルには、停止図柄予告数として5つが選択されることはないため、5つの仮停止図柄が予告されると、この時点で大当りが確定することとなる。
【0073】
こうして大当り停止図柄予告数決定テーブルまたは外れ停止図柄予告数決定テーブルを選択すると、選択したテーブルと予告数決定用乱数とに基づいて停止図柄予告数を設定し(S908)、図柄変動演出処理のS702で設定した停止図柄またはS712で設定した仮停止図柄のうち、設定した停止図柄予告数に対応する停止図柄または仮停止図柄を事前に表示する停止図柄予告演出を実行して(S910)、停止図柄予告演出処理を終了する。なお、S910の処理は、図柄変動演出のS714または特定演出処理のS808の変動表示または再変動表示の後、仮停止する場合には、図柄変動演出処理のS712で設定した仮停止図柄を予告し、特定演出処理のS808の再変動表示の後、確定停止する場合には、図柄変動演出処理のS702で設定した停止図柄を予告する。
【0074】
ここで、停止図柄予告演出は、疑似連回数に応じた複数の変動表示期間(演出図柄の変動表示が開始されてから仮停止されるまでの変動表示期間、演出図柄の再変動が開始されてから仮停止または確定停止されるまでの変動表示期間)の全てにおいて実行されるため、大当り判定の結果が大当りであれば、全ての変動表示期間において、停止図柄予告数として多い数が選択され易くなる。なお、大当り判定の結果が大当りである場合、外れである場合に比して、予告する停止図柄の数が多い停止図柄予告演出が連続し易くなるように、例えば、前回の停止図柄予告演出において停止図柄予告数が所定数以上(4以上)である場合には、次回の停止図柄予告演出において停止図柄予告数の選択に用いるテーブルを図27(a)のテーブルよりも更に多い数が選択され易くなるテーブルに切り換えるものとしてもよい。
【0075】
図28は、大当り判定の結果が外れである場合に停止図柄予告演出を伴って行われる図柄変動演出の様子を示す説明図である。図示するように、停止図柄予告数として1つが選択され、左の演出図柄表示部34Lと中の演出図柄表示部34Mと右の演出図柄表示部34Rとで演出図柄が変動表示されると、停止図柄予告演出として、左の演出図柄表示部34Lの上段に「7」の図柄が半透明で表示される(図28(a)参照)。そして、左の演出図柄表示部34Lに停止図柄予告演出で表示した図柄(「7」の図柄)と同じ演出図柄が同じ場所(上段)に仮停止され(図28(b)参照)、右の演出図柄表示部34Rで演出図柄がリーチとならない態様で仮停止され(図28(c)参照)、中の演出図柄表示部34Mに疑似連パターンであることを示す「継続」の図柄で演出図柄が仮停止される(図28(d)参照)。次に、停止図柄予告数として1つが選択され、左の演出図柄表示部34Lと中の演出図柄表示部34Mと右の演出図柄表示部34Rとで演出図柄が再変動されると、停止図柄予告演出として、左の演出図柄表示部34Lの中段に「6」の図柄が半透明で表示される(図28(e)参照)。そして、左の演出図柄表示部34Lに停止図柄予告演出で表示した図柄(「6」の図柄)と同じ演出図柄が同じ場所(中段)に停止表示され(図28(f)参照)、右の演出図柄表示部34Rの中段に「6」の図柄が停止表示されてリーチとなり(図28(g)参照)、中の演出図柄表示部34Mの中段に「7」の図柄が停止表示されて外れとなる(図28(h)参照)。
【0076】
図29は、大当り判定の結果が大当りである場合に停止図柄予告演出を伴って行われる図柄変動演出の様子を示す説明図である。図示するように、停止図柄予告数として3つが選択され、左の演出図柄表示部34Lと中の演出図柄表示部34Mと右の演出図柄表示部34Rとで演出図柄が変動表示されると、停止図柄予告演出として、左の演出図柄表示部34Lの上段に「7」の図柄が半透明で表示されると共に下段に「6」の図柄が半透明で表示され、右の演出図柄表示部34Rの中段に「7」の図柄が半透明で表示される(図29(a)参照)。そして、左の演出図柄表示部34Lに停止図柄予告演出で表示した図柄(「7」の図柄と「6」の図柄)と同じ演出図柄が同じ場所(上段と下段)に仮停止され(図29(b)参照)、右の演出図柄表示部34Rに停止図柄予告演出で表示した図柄(「7」の図柄)と同じ演出図柄が同じ場所(中段)に仮停止され(図29(c)参照)、中の演出図柄表示部34Mに疑似連パターンであることを示す「継続」の図柄で演出図柄が仮停止される(図29(d)参照)。次に、停止図柄予告数として4つが選択され、左の演出図柄表示部34Lと中の演出図柄表示部34Mと右の演出図柄表示部34Rとで演出図柄が再変動されると、停止図柄予告演出として、左の演出図柄表示部34Lの上段に「7」の図柄が半透明で表示されると共に下段に「6」の図柄が半透明で表示され、右の演出図柄表示部34Rの上段に「6」の図柄が半透明で表示されると共に下段に「7」の図柄が半透明で表示される(図29(e)参照)。そして、左の演出図柄表示部34Lに停止図柄予告演出で表示した図柄(「7」の図柄と「6」の図柄)と同じ演出図柄が同じ場所(上段と下段)に停止表示され(図29(f)参照)、右の演出図柄表示部34Rに停止図柄予告演出で表示した図柄(「6」の図柄と「7」の図柄)と同じ演出図柄が同じ場所(上段と下段)に停止表示されてリーチ(ダブルリーチ)となり(図29(g)参照)、中の演出図柄表示部34Mに「7」の図柄が停止表示されて大当りとなる(図28(h)参照)。
【0077】
以上説明した第1実施例のパチンコ機10によれば、演出図柄が停止される前にその停止図柄を予告する停止図柄予告演出を行うものにおいて、演出パターンが疑似連パターンである場合に、各回の疑似連演出にて演出図柄を仮停止させる際の仮停止図柄または演出図柄を確定停止させる際の停止図柄を予告するものとし、大当り判定の結果が大当りである場合と外れである場合とで、異なるテーブル(大当り停止図柄予告数決定テーブル,外れ停止図柄予告数決定テーブル)を用いて予告する仮停止図柄の数を決定する。これにより、停止図柄予告演出として停止図柄(仮停止図柄)だけでなく、その予告数にも注目させる演出態様を実現することができ、遊技興趣をより向上させることができる。大当り判定の結果が大当りである場合に、外れである場合に比して、予告する停止図柄(仮停止図柄)の数が多くなる可能性が高いため、予告数に一層注目させて、遊技興趣をさらに向上させることができる。また、疑似連パターンは、疑似連回数が多いほど大当りの期待度が高く、停止図柄予告演出は、疑似連回数に合わせて繰り返し実行されるから、停止図柄予告演出が何回実行されるかにも注目させて、遊技興趣を一層向上させることができる。
【0078】
第1実施例のパチンコ機10では、演出パターンが疑似連パターンである場合に、演出図柄の変動表示が開始されてから仮停止されるまでの変動表示期間と演出図柄の再変動が開始されてから仮停止または確定停止されるまでの変動表示期間の全てにおいて停止図柄予告演出を実行するものとしたが、これに限定されるものではなく、これらのうちの一部の期間(1つの変動表示期間または2以上の変動表示期間)において停止図柄予告演出を実行するものであればよい。例えば、演出図柄の再変動が開始されてから確定停止されるまでの変動表示期間においては、停止図柄予告演出を実行しないものとしてもよい。
【0079】
[第2実施例]
第1実施例のパチンコ機10では、停止図柄予告演出として、演出パターンが疑似連パターンである場合に演出図柄を仮停止させる際の仮停止図柄を予告するものとしたが、第2実施例のパチンコ機では、演出パターンとしてノーマルリーチよりも大当りへの期待感が高い複数種類のスーパーリーチ(SPリーチ)を有するものとし、演出パターンがスーパーリーチパターンである場合に演出図柄を停止表示させる際の停止図柄を予告するものである。この第2実施例では、演出制御処理におけるS510の図柄変動演出処理として、図30の図柄変動演出処理を実行し、S520の特定演出処理として、図32および図33の特定演出処理を実行し、停止図柄予告演出処理として、図34の停止図柄予告演出処理を実行する。以下、図30の図柄変動演出処理と図32および図33の特定演出処理と図34の停止図柄予告演出処理とを順に説明する。なお、図30図32図34の各処理のうち第1実施例と同一の処理については同一のステップ番号を付し、それらの説明は重複するから省略する。
【0080】
[図柄変動演出処理]
図30の図柄変動演出処理では、S704で演出パターンを設定すると、設定した演出パターンがリーチパターンであるか否かを判定し(S730)、リーチパターンであると判定すると、リーチ実行フラグをオンとし(S732)、リーチパターンでないと判定すると、S732の処理をスキップする。そして、図柄変動演出を開始し(S714)、図34の停止図柄予告演出処理を実行する(S716)。図31は、第2実施例の演出パターンテーブルを示す説明図である。第2実施例の演出パターンテーブルは、図示するように、変動パターンP01(5秒),P02(10秒)には通常変動演出パターンE01,E02が対応づけられ、変動パターンP03(20秒)にはノーマルリーチ演出パターンE03が対応づけられる他、変動パターンP04(50秒)にはノーマルリーチから発展しノーマルリーチよりも大当りの期待度が高いSPリーチ1(第1リーチ)を発生させる演出パターンE04が対応づけられ、変動パターンP05(60秒)にはノーマルリーチから発展しSPリーチ1よりも大当りの期待度が高いSPリーチ2(第2リーチ)を発生させる演出パターンE05が対応づけられ、変動パターンP06(100秒)にはSPリーチ1(第1リーチ)から更に発展しSPリーチ2(第2リーチ)よりも大当りの期待度が高いSPSPリーチ1(第3リーチ)を発生させる演出パターンE06が対応づけられ、変動パターンP07(120秒)にはSPリーチ2(第2リーチ)から更に発展しSPSPリーチ1(第3リーチ)よりも大当りの期待度が高いSPSPリーチ2(第4リーチ)を発生させる演出パターンE07が対応づけられている。また、S718で図柄停止コマンドを受信したと判定し、S720で図柄変動演出を終了させると、リーチ実行フラグをオフとする(S722)。
【0081】
[特定演出処理]
図32および図33の特定演出処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、図柄変動演出中であるか否か(S850)、リーチ実行フラグがオンであるか否か(S852)、をそれぞれ判定する。図柄変動演出中でないと判定したり、リーチ実行フラグがオンでないと判定すると、リーチ演出を実行することなく、特定演出処理を終了する。一方、図柄変動演出中であり、且つ、リーチ実行フラグがオンであると判定すると、現在の状態がリーチ発生前の状態であるか否か(S854)、ノーマルリーチ発生タイミングが到来したか否か(S856)、をそれぞれ判定する。現在の状態がリーチ発生前の状態でない(リーチ発生後の状態である)と判定すると、S860の処理に進む。また、現在の状態がリーチ発生前の状態であるが、ノーマルリーチ発生タイミングが到来していないと判定すると、特定演出処理を一旦終了する。一方、現在の状態がリーチ発生前の状態であり、且つ、ノーマルリーチ発生タイミングが到来したと判定すると、ノーマルリーチ演出を実行する(S858)。ここで、ノーマルリーチ演出は、例えば、左の演出図柄と右の演出図柄とを有効ライン上で一致させ、中の演出図柄を低速でスクロールさせることにより行われる。
【0082】
そして、現在の状態がノーマルリーチ演出中であるか否か(S860)、SPリーチ(SPリーチ1,2)の発生タイミングが到来したか否か(S862)、をそれぞれ判定する。ノーマルリーチ演出中でないと判定すると、S872の処理に進む。また、ノーマルリーチ演出中であるが、SPリーチ発生タイミングが到来していないと判定すると、特定演出処理を一旦終了する。一方、ノーマルリーチ演出中であり、且つ、SPリーチ発生タイミングが到来したと判定すると、演出パターンがパターンE04(SPリーチ1),E06(SPSPリーチ1)のいずれかであるか否か(S864)、パターンE05(SPリーチ2),E07(SPSPリーチ2)のいずれかであるか否か(S866)、をそれぞれ判定し、演出パターンがパターンE04,E06のいずれかであると判定すると、ノーマルリーチから発展してSPリーチ1を発生させるSPリーチ1演出(例えば、味方キャラクタが敵キャラクタと対決するバトル演出)を実行し(S868)、演出パターンがパターンE05,E07のいずれかであると判定すると、ノーマルリーチから発展してSPリーチ2を発生させるSPリーチ2演出(例えば、キャラクタを用いてストーリーを展開させるストーリー演出)を実行する(S870)。一方、S864,S866で演出パターンがパターンE04〜E07のいずれでもないと判定すると、SPリーチを実行することなく、特定演出処理を終了する。
【0083】
次に、現在の状態がSPリーチ1演出中であるか否か(S872)、SPSPリーチ1発生タイミングが到来したか否か(S874)、をそれぞれ判定する。SPリーチ1演出中でないと判定すると、S880の処理に進む。また、SPリーチ1演出中であるが、SPSPリーチ1発生タイミングが到来していないと判定すると、特定演出処理を一旦終了する。一方、SPリーチ1演出中であり、且つ、SPSPリーチ1発生タイミングが到来したと判定すると、演出パターンがパターンE06であるか否かを判定し(S876)、演出パターンがパターンE06であると判定すると、SPリーチ1から発展してSPSPリーチ1を発生させるSPSPリーチ1演出(例えば、SPリーチ1のバトル演出において味方キャラクタが敵キャラクタから攻撃を受けた後、立ち上がって反撃する演出)を実行する(S878)。一方、演出パターンがパターンE06でないと判定すると、SPSPリーチ1演出を実行することなく、特定演出処理を終了する。
【0084】
次に、現在の状態がSPリーチ2演出中であるか否か(S880)、SPSPリーチ2発生タイミングが到来したか否か(S882)、をそれぞれ判定する。SPリーチ2演出中でないと判定すると、特定演出処理を終了する。また、SPリーチ2演出中であるが、SPSPリーチ2発生タイミングが到来していないと判定すると、特定演出処理を一旦終了する。一方、SPリーチ2演出中であり、且つ、SPSPリーチ2発生タイミングが到来したと判定すると、演出パターンがパターンE07であるか否かを判定し(S884)、演出パターンがパターンE07であると判定すると、SPリーチ2から発展してSPSPリーチ2を発生させるSPSPリーチ2演出(例えば、SPリーチ2のストーリー演出において更に別のストーリーに発展する演出)を実行して(S886)、特定演出処理を終了する。一方、S884で演出パターンがパターンE07でないと判定すると、SPSPリーチ2演出を実行することなく、特定演出処理を終了する。
【0085】
[停止図柄予告演出処理]
図34の停止図柄予告演出処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、演出パターンがパターンE04(SPリーチ1)であるか否か(S950)、パターンE05(SPリーチ2)であるか否か(S952)、パターンE06(SPSPリーチ1)であるか否か(S954)、パターンE07(SPSPリーチ2)であるか否か(S956)、をそれぞれ判定する。演出パターンがパターンE04〜E07のいずれでもない、即ちターンE01,E02(通常変動)またはE03(ノーマルリーチ)であると判定すると、抽選処理を実行し(S958)、抽選結果が落選であると判定すると(S960)、停止図柄予告演出を行うことなく、停止図柄予告演出処理を終了する。一方、抽選結果が当選であると判定すると(S960)、停止図柄予告数決定テーブルとして、停止図柄予告数決定テーブルAを選択する(S962)。また、S950で演出パターンがパターンE04であると判定すると、停止図柄予告数決定テーブルとして、停止図柄予告数決定テーブルBを選択し(S964)、S952で演出パターンがパターンE05であると判定すると、停止図柄予告数決定テーブルとして、停止図柄予告数決定テーブルCを選択し(S966)、S954で演出パターンがパターンE06であると判定すると、停止図柄予告数決定テーブルとして、停止図柄予告数決定テーブルDを選択し(S968)、S956で演出パターンがパターンE07であると判定すると、停止図柄予告数決定テーブルとして、停止図柄予告数決定テーブルEを選択する(S970)。図35は、停止図柄予告数決定テーブルA〜Eを示す説明図である。停止図柄予告数決定テーブルA〜Eは、停止図柄予告数として多い数が選択され易い方から、停止図柄予告数決定テーブルE,停止図柄予告数決定テーブルD,停止図柄予告数決定テーブルC,停止図柄予告数決定テーブルB,停止図柄予告数決定テーブルAの順となる。即ち、演出パターンE01〜E07のうち大当りの期待度が低いパターンE01,E02(通常変動)やE03(ノーマルリーチ)では、停止図柄予告数として多い数が選択される可能性が最も低く、パターンE04(SPリーチ1)では、パターンE01〜E03に比して、停止図柄予告数として多い数が選択される可能性が高く、パターンE05(SPリーチ2)では、パターンE04に比して、停止図柄予告数として多い数が選択される可能性が高く、パターンE06(SPSPリーチ1)では、パターンE05に比して、停止図柄予告数として多い数が選択される可能性が高く、パターンE07(SPSPリーチ2)では、停止図柄予告数として多い数が選択される可能性が最も高い。このように、演出パターンE01〜E07のうち大当りの期待度が高いパターンほど停止図柄予告数として多い数が選択され易くなっている。
【0086】
こうして停止図柄予告数決定テーブルA〜Eのいずれかを選択すると、選択した停止図柄予告数決定テーブルと予告数決定用乱数とに基づいて停止図柄予告数を設定し(S974)、設定した停止図柄予告数に基づいて停止図柄予告演出を実行して(S976)、停止図柄予告演出処理を終了する。
【0087】
以上説明した第2実施例のパチンコ機によれば、演出図柄の変動表示中に停止図柄を予告する停止図柄予告演出を行うものにおいて、演出パターンがリーチパターンである場合に、演出図柄を停止表示させる際の停止図柄を所定数予告するものとし、リーチパターンの種類によって、異なるテーブル(停止図柄予告数決定テーブルA〜E)を用いて予告する停止図柄の数を決定する。これにより、第1実施例と同様に、停止図柄予告演出として停止図柄だけでなく、その予告数にも注目させる演出態様を実現することができ、遊技興趣をより向上させることができる。しかも、リーチパターンとして、大当りの期待度が高いリーチパターン(SPSPリーチ1やSPSPリーチ2)ほど、予告する停止図柄の数として多い数が選択され易いため、予告数に一層注目させて、遊技興趣をさらに向上させることができる。
【0088】
第2実施例のパチンコ機では、演出パターンとして、SPリーチ1(パターンE04,第1リーチ)と、SPリーチ1よりも大当りの期待度が高いSPリーチ2(パターンE05,第2リーチ)とを設け、演出パターンとしてSPリーチ2が選択された場合に、SPリーチ1が選択された場合に比して、リーチ発展までに予告する停止図柄の数が多くなるようにしたが、これに限定されるものではなく、演出パターンとして、上述した疑似連演出(仮停止、再変動)の後、SPリーチ1(第1リーチ)に発展する第1演出パターンと、疑似連演出の後、SPリーチ2(第2リーチ)に発展する第2演出パターンとを設け、演出パターンとして第2演出パターンが選択された場合に、第1演出パターンが選択された場合に比して、リーチ発展までに予告する停止図柄の数が多くなるようにしてもよい。
【0089】
第2実施例のパチンコ機では、演出パターンとして、SPリーチ1(パターンE04,第1リーチ)から発展するSPSPリーチ1(パターンE06,第3リーチ)と、SPリーチ2(パターンE05,第2リーチ)から発展しSPSPリーチ1よりも大当りの期待度が高いSPSPリーチ2(パターンE07,第4リーチ)とを設け、演出パターンとしてSPSPリーチ2が選択された場合に、SPSPリーチ1が選択された場合に比して、リーチ発展までに予告する停止図柄の数が多くなるようにしたが、これに限定されるものではなく、演出パターンとして、疑似連演出の後、SPリーチ1(第1リーチ)を経てSPSPリーチ1(第3リーチ)に発展する第3演出パターンと、疑似連演出の後、SPリーチ2(第2リーチ)を経てSPSPリーチ2(第4リーチ)に発展する第4演出パターンとを設け、演出パターンとして第4演出パターンが選択された場合に、第3演出パターンが選択された場合に比して、リーチ発展までに予告する停止図柄の数が多くなるようにしてもよい。また、この場合、SPSPリーチ1(第3リーチ)は、SPリーチ1(第1リーチ)を経由しないで疑似連演出の後、直接発展するものとしてもよいし、SPSPリーチ2(第4リーチ)は、SPリーチ2(第2リーチ)を経由しないで疑似連演出の後、直接発展するものとしてもよい。
【0090】
[第3実施例]
第3実施例のパチンコ機では、大当り判定の事前判定(先読み)を行い、事前判定の結果によって、演出図柄を停止表示させる際の停止図柄を予告するものである。この第3実施例では、第1実施例の図10の特別図柄遊技処理に代えて図36の特別図柄遊技処理を実行し、演出制御処理におけるS500の保留表示処理として、図37の保留表示処理を実行し、S510の図柄変動演出処理として、上述した第2実施例の図30の図柄変動演出処理を実行し、S520の特定演出処理として、上述した第2実施例の図32および図33の特定演出処理を実行し、上述した第2実施例の図34の停止図柄予告演出処理に代えて図38の停止図柄予告演出処理を実行する。以下、図36の特別図柄遊技処理と図37の保留表示処理と図38の停止図柄予告演出処理とを順に説明する。なお、第3実施例の各演出処理のうち対応する第1実施例または第2実施例の処理と同一の処理については同一のステップ番号を付し、その説明は重複するから省略する。
【0091】
[特別図柄遊技処理]
図36の特別図柄遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、第1始動口36に遊技球が入球し、S206で第1特別図柄の判定用情報を取得すると、変動短縮フラグがオフであるか否かを判定し(S290)、変動短縮フラグがオフであれば、取得した判定用情報(大当り判定用乱数,変動パターン決定用乱数)に基づいて大当りの事前判定と第1特別図柄の変動パターンの事前判定とを行い(S292)、判定用情報や事前判定の結果を第1特別図柄保留発生時コマンドに含めてサブ制御基板90に送信する(S208)。また、第2始動口38に遊技球が入球し、S216で第2特別図柄の判定用情報を取得すると、取得した判定用情報(大当り判定用乱数,変動パターン決定用乱数)に基づいて大当りの事前判定と第2特別図柄の変動パターンの事前判定とを行い(S294)、判定用情報や事前判定の結果を第2特別図柄保留発生時コマンドに含めてサブ制御基板90に送信する(S218)。
【0092】
[保留表示処理]
図37の保留表示処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、S600で保留発生時コマンドを受信し、S602,S604で保留数の更新と保留図柄の表示とを行うと、保留数が2以上(複数)であるか否かを判定し(S620)、保留数が2以上であると判定すると、受信した保留発生時コマンドに含まれる事前判定の結果に基づき今回発生した保留(発生保留)が特定保留であるか否か(S622)、発生保留よりも先に消化される他の保留が非特定保留である(特定保留でない)か否か(S624)、をそれぞれ判定する。ここで、特定保留は、例えば、大当り判定用乱数が大当りと判定される乱数値を含む所定の乱数値となる保留としたり、変動パターン決定用乱数が所定の変動パターン(変動パターンP06,P07など)と判定される乱数値を含む所定の乱数となる保留としたりすることができる。発生保留が特定保留であり、他の保留が非特定保留であると判定すると、停止図柄予告演出を実行するか否かを示す停止図柄予告実行フラグをオンとし(S626)、停止図柄予告演出の残り実行回数を示す予告カウンタCを、現在の保留数から1を減じた回数に設定する(S628)。
【0093】
[停止図柄予告演出処理]
図38の停止図柄予告演出処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、停止図柄予告実行フラグがオンであるか否かを判定する(S920)。停止図柄予告実行フラグがオンでなくオフであると判定すると、停止図柄予告演出処理を終了する。一方、停止図柄予告実行フラグがオンであると判定すると、特定保留が当り保留であるか否かを判定し(S922)、特定保留が当り保留であると判定すると、図27(a)に示す大当り停止図柄予告数決定テーブルを選択し(S904)、特定保留が当り保留でない(外れ保留である)と判定すると、図27(b)に示す外れ停止図柄予告数決定テーブルを選択する(S906)。そして、選択したテーブルに基づいて停止図柄予告数を設定し(S908)、設定した停止図柄予告数に基づいて停止図柄予告演出を実行する(S910)。停止図柄予告演出を実行すると、予告カウンタCを値1だけデクリメントし(S924)、予告カウンタCが値0であるか否かを判定する(S926)。予告カウンタCが値0でなければ、そのまま停止図柄予告演出処理を終了し、予告カウンタCが値0であれば、停止図柄予告実行フラグをオフとして(S928)、停止図柄予告演出処理を終了する。
【0094】
ここで、予告カウンタCは、初期値として特定保留発生時の保留数から1を減じた回数が設定されているから、特定保留よりも先に消化される他の保留(非特定保留)に係る図柄変動演出が開始される毎に、S908で設定した停止図柄予告数だけ停止図柄を予告する停止図柄予告演出が行われることとなる。上述したように、停止図柄予告演出は、特定保留が当り保留であれば、予告する停止図柄の数が多い傾向にあり、特定保留が外れ保留であれば、予告する停止図柄の数が少ない傾向にあるから、特定保留よりも先に消化される他の保留に係る図柄変動演出中に行われる停止図柄予告演出によって、当該特定保留が当り保留である可能性を示唆することができる。
【0095】
また、停止図柄予告演出は、特定保留よりも先に図柄変動演出が行われる他の保留が複数存在する場合には、複数の他の保留に係る複数の図柄変動演出の全てにおいて実行される。このため、特定保留が当り保留であれば、全ての図柄変動演出において、停止図柄予告数として多い数が選択され易くなる。なお、特定保留が当り保留である場合、外れ保留である場合に比して、予告する停止図柄の数が多い停止図柄予告演出が連続し易くなるように、例えば、前回の停止図柄予告演出において停止図柄予告数が所定数以上(4以上)である場合には、次回の停止図柄予告演出において停止図柄予告数の選択に用いるテーブルを図27(a)のテーブルよりも更に多い数が選択され易くなるテーブルに切り換えるものとしてもよい。
【0096】
以上説明した第3実施例のパチンコ機によれば、図柄変動演出中に停止図柄を予告する停止図柄予告演出を行うものにおいて、特定保留と当該特定保留よりも先に消化される他の保留(非特定保留)とが存在する場合に、他の保留に係る図柄変動演出にて演出図柄を停止表示させる際の停止図柄を予告するものとし、特定保留が当り保留であるか外れ保留であるかによって、異なるテーブル(大当り停止図柄予告数決定テーブル,外れ停止図柄予告数決定テーブル)を用いて予告する停止図柄の数を決定する。これにより、第1実施例と同様に、停止図柄予告演出として停止図柄だけでなく、その予告数にも注目させる演出態様を実現することができ、遊技興趣をより向上させることができる。しかも、特定保留が当り保留である場合に、外れ保留である場合に比して、予告する停止図柄の数が多くなる可能性が高いため、予告数に一層注目させて、遊技興趣をさらに向上させることができる。
【0097】
第3実施例のパチンコ機では、特定保留よりも先に消化される他の保留(非特定保留)が複数存在する場合に、複数の他の保留に係る複数の図柄変動演出の全てにおいて停止図柄予告演出を実行するものとしたが、これに限定されるものではなく、一部の図柄変動演出(1つの図柄変動演出または2以上の図柄変動演出)において停止図柄予告演出を実行するものであればよい。また、他の保留に係る図柄変動演出に加えて,特定保留に係る図柄変動演出においても、停止図柄予告演出を実行するものとしてもよい。
【0098】
[第4実施例]
第3実施例のパチンコ機では、特定保留が当り保留であるか外れ保留であるかによって、異なるテーブル(大当り停止図柄予告数決定テーブルまたは外れ停止図柄予告数決定テーブル)を用いて予告する停止図柄の数を決定するものとしたが、第4実施例のパチンコ機は、特定保留の変動パターン(演出パターン)によって、異なるテーブル(停止図柄予告数決定テーブルA〜E)を用いて予告する停止図柄の数を決定するものである。この第4実施例では、図38の停止図柄予告演出処理に代えて図39の停止図柄予告演出処理を実行する。
【0099】
図39の停止図柄予告演出処理では、サブ制御基板90のCPU90aは、停止図柄予告実行フラグがオンであるか否かを判定し(S980)、停止図柄予告実行フラグがオンであると判定すると、特定保留の演出パターンがパターンE04(SPリーチ1)であるか否か(S982)、特定保留の演出パターンがパターンE05(SPリーチ2)であるか否か(S984)、特定保留の演出パターンがパターンE06(SPSPリーチ1)であるか否か(S986)、特定保留の演出パターンがパターンE07(SPSPリーチ2)であるか否か(S988)、をそれぞれ判定する。なお、特定保留の演出パターンは、図37の保留表示処理のS600で受信した保留発生時コマンドに含まれる事前判定の結果(特別図柄の変動パターン)と図31の演出パターンテーブルとに基づいて判定することができる。特定保留の演出パターンがパターンE04〜E7のいずれでもないと判定すると、停止図柄予告数決定テーブルとして、停止図柄予告数決定テーブルAを選択し(S964)、特定保留の演出パターンがパターンE04であると判定すると、停止図柄予告数決定テーブルとして、停止図柄予告数決定テーブルBを選択し(S966)、特定保留の演出パターンがパターンE05であると判定すると、停止図柄予告数決定テーブルとして、停止図柄予告数決定テーブルCを選択し(S968)、特定保留の演出パターンがパターンE06であると判定すると、停止図柄予告数決定テーブルとして、停止図柄予告数決定テーブルDを選択し(S970)、特定保留の演出パターンがパターンE07であると判定すると、停止図柄予告数決定テーブルとして、停止図柄予告数決定テーブルEを選択する(S972)。なお、停止図柄予告数決定テーブルA〜Eは、それぞれ図35に示す各テーブルA〜Eと同じテーブルとした。こうして停止図柄予告数決定テーブルA〜Eのいずれかを選択すると、選択したテーブルに基づいて停止図柄予告数を設定し(S974)、設定した停止図柄予告数に基づいて停止図柄予告演出を実行する(S976)。
【0100】
以上説明した第4実施例のパチンコ機によれば、図柄変動演出中に停止図柄を予告する停止図柄予告演出を行うものにおいて、特定保留と当該特定保留よりも先に消化される他の保留(非特定保留)とが存在する場合に、他の保留に係る図柄変動演出にて演出図柄を停止表示させる際の停止図柄を所定数予告するものとし、特定保留の演出パターンによって、異なるテーブル(停止図柄予告数決定テーブルA〜E)を用いて予告する停止図柄の数を決定する。これにより、第3実施例と同様に、停止図柄予告演出として停止図柄だけでなく、その予告数にも注目させる演出態様を実現することができ、遊技興趣をより向上させることができる。しかも、特定保留の演出パターンとして、大当りの期待度が高い演出パターン(SPSPリーチ1やSPSPリーチ2など)ほど、予告する停止図柄の数が多くなる可能性が高いため、予告数に一層注目させて、遊技興趣をさらに向上させることができる。
【0101】
第4実施例のパチンコ機では、SPSPリーチ1(第3リーチ)は、SPリーチ1(第1リーチ)を経由して実行されるものとしたが、SPリーチ1(第1リーチ)を経由しないで直接実行されるものとしてもよい。また、SPSPリーチ2(第4リーチ)は、SPリーチ2(第2リーチ)を経由して実行されるものとしたが、SPリーチ2(第2リーチ)を経由しないで直接実行されるものとしてもよい。
【0102】
第1〜第4実施例のパチンコ機では、停止図柄予告演出を図柄変動演出(演出図柄の変動表示)を開始する際に実行するものとしたが、これに限定されるものではなく、演出図柄が停止表示される前であれば、図柄変動演出が開始された後の如何なる時期に実行するものとしてもよい。この場合、例えば、停止図柄予告演出の実行前に、停止図柄予告演出が実行されることを予告する演出(例えば、予告対象の演出図柄が変動表示される変動表示領域に所定のキャラクタを表示させる演出など)を行うものとしてもよい。
【0103】
第1〜第4実施例のパチンコ機では、演出図柄の有効ラインとして複数のラインを設けるものとしたが、これに限定されるものではなく、一のラインのみとしてもよい。
【0104】
第1〜第4実施例のパチンコ機では、停止図柄予告演出を、演出図柄表示部34L,34M,34R内(変動表示領域内)で実行するものとしたが、これに限定されるものではなく、演出図柄表示部34L,34M,34R外(変動表示領域外)で実行するものとしてもよい。例えば、演出図柄表示部34L,34M,34R内で変動表示される演出図柄の停止図柄を、演出表示装置34とは異なる表示装置上で予告するものとしてもよい。また、演出図柄表示部34L,34M,34R内で変動表示される演出図柄の停止図柄を、保留図柄35a,35bの表示(例えば、保留図柄35a,35bの表示を予告対象の演出図柄の停止図柄に変化させる等)によって予告するものとしてもよい。なお、停止図柄予告演出は、演出図柄の停止図柄と同じ形状の図柄を表示することにより行うものとしたが、演出図柄の停止図柄を識別できれば、如何なる表示態様としてもよい。
【0105】
また、実施例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を「貸球」や「賞球」として利用し、遊技盤に設けられた各種入賞口(第1始動口、第2始動口、大入賞口等)への遊技球の入球に応じて所定数の賞球を払い出すことによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与する遊技機(パチンコ機)に本発明を適用した例を説明したが、「賞球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。例えば、各種入賞口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを主制御部あるいは払出制御部のRAM(遊技価値管理制御部)に記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与するタイプの遊技機にも本発明を適用することができ、この場合にも、上記実施例と同様の効果を得ることができる。もちろん、遊技価値管理制御部が管理する遊技価値として、遊技の結果得られた遊技価値と、現金等を投入することで得られた遊技価値とを別に管理(別途に表示)してもよいし、一緒に管理(加減算して表示)してもよい(別表示と加減算表示の両方をしてもよい)。なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプの遊技機としては、遊技機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入賞口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成された遊技機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。
【0106】
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、図10図11の特別図柄遊技処理のS200〜S236(図13の変動表示関連処理のS300〜S304)の処理を実行する主制御基板70のCPU70aが「判定手段」に相当し、図23の図柄変動演出処理のS714,S720の処理を実行するサブ制御基板90のCPU90aと演出表示装置34と演出表示制御基板91とが「図柄表示手段」に相当し、図23の図柄変動演出処理のS704の処理を実行するサブ制御基板90のCPU90aが「変動表示態様選択手段」に相当し、図23の図柄変動演出処理のS702の処理を実行するサブ制御基板90のCPU90aが「停止図柄選択手段」に相当し、図23の図柄変動演出処理のS716および図25の疑似連演出処理のS810の処理(図26の停止図柄予告演出処理のS900,S910)を実行するサブ制御基板90のCPU90aが「予告実行手段」に相当し、停止図柄予告演出処理のS902〜S908の処理を実行するサブ制御基板90のCPU90aが「予告実行態様選択手段」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行われるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
【0107】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0108】
10 パチンコ機、11 前面枠、12 ガラス板、14 上受け皿、16 下受け皿、18 発射ハンドル、18a タッチセンサ、18b 発射停止スイッチ、19 発射モータ、21 本体枠、22 外枠、24a 球貸ボタン、24b 返却ボタン、26 演出ボタン、27 操作検知スイッチ、28a,28b スピーカ、29 施錠装置、30 遊技盤、31a 外レール、31b 内レール、32 普通図柄作動ゲート、32a, ゲートスイッチ、34 演出表示装置、34a 第1判定図柄、34b 第2判定図柄、34c 発射領域報知表示部、34L,34M,34R 演出図柄表示部、35a,35b 保留図柄、36 第1始動口、36a 第1始動口スイッチ、38 第2始動口、38a 第2始動口スイッチ、38b 第2始動口ソレノイド、38c 翼片部、40 図柄表示装置、40a 図柄表示基板、41 普通図柄表示装置、41a 左普通図柄表示部、41b 右普通図柄表示部、42 特別図柄表示装置、42a 第1特別図柄表示部、42b 第2特別図柄表示部、43 ラウンド表示装置、44 大入賞口、44a 大入賞口スイッチ、44b 大入賞口ソレノイド、44c 開閉板、45 一般入賞口、45a 一般入賞口スイッチ、46 アウト口、48 風車、49 センター役物、70 主制御基板、70a CPU、70b ROM、70c RAM、71 RAMクリアスイッチ、72 中継端子板、80 払出制御基板、81 枠開放スイッチ、82 球貸表示基板、83 中継端子板、84 払出前スイッチ、85 払出後スイッチ、86 払出モータ、87 中継端子板、90 サブ制御基板、90a CPU、90b ROM、90c RAM、91 演出表示制御基板、92 アンプ基板、93 装飾駆動基板、93a〜93c 装飾モータ、93d LEDランプ、94 演出ボタン基板、100 発射制御基板、102 下受け皿満タンスイッチ、105 電源基板、107 オンオフスイッチ、110 外部制御基板、115 ホールコンピュータ。
図1
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