特開2018-123516(P2018-123516A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日鉄住金鋼板株式会社の特許一覧

<>
  • 特開2018123516-屋根構造 図000003
  • 特開2018123516-屋根構造 図000004
  • 特開2018123516-屋根構造 図000005
  • 特開2018123516-屋根構造 図000006
  • 特開2018123516-屋根構造 図000007
  • 特開2018123516-屋根構造 図000008
  • 特開2018123516-屋根構造 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-123516(P2018-123516A)
(43)【公開日】2018年8月9日
(54)【発明の名称】屋根構造
(51)【国際特許分類】
   E04D 3/36 20060101AFI20180713BHJP
【FI】
   E04D3/36 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-15125(P2017-15125)
(22)【出願日】2017年1月31日
(71)【出願人】
【識別番号】000207436
【氏名又は名称】日鉄住金鋼板株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】特許業務法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 吉久
(72)【発明者】
【氏名】蒲原 拓也
【テーマコード(参考)】
2E108
【Fターム(参考)】
2E108AS02
2E108AZ01
2E108BB04
2E108BN06
2E108EE01
2E108FF03
2E108GG09
2E108GG15
(57)【要約】
【課題】施工性に優れ、かつ防水性に優れた屋根構造を提供する。
【解決手段】第1折板1aは、第2折板1b側の端部に形成された第1重なり部10を有している。第2折板1bは、第1折板1a側の端部に形成された第2重なり部20を有している。第2重なり部20が第1重なり部10の上に重なり、第1重なり部10と第2重なり部20とで上方に突出した山部40が形成されている。第1重なり部10は、山部40の頂部44よりも第1折板1a側に位置する一方係合部14と、頂部44よりも第2折板1b側に位置する他方係合部15とを有している。第2重なり部20は、一方係合部14に係合された一方被係合部24と、他方係合部15に係合された他方被係合部25とを有している。一方被係合部24が一方係合部14にかしめ固定されている。他方被係合部25が他方係合部15にかしめ固定されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1折板と、
前記第1折板と並べて設置された第2折板とを備え、
前記第1折板は、
前記第2折板側の端部に形成され、上方に突出した第1重なり部を有し、
前記第2折板は、
前記第1折板側の端部に形成され、上方に突出した第2重なり部を有し、
前記第2重なり部が前記第1重なり部の上に重なり、前記第1重なり部と前記第2重なり部とで、上方から見て前記第1折板と前記第2折板とが並ぶ方向と直交する方向に延びた山部が形成されており、
前記第1重なり部は、
前記山部の頂部よりも前記第1折板側に位置する一方係合部と、
前記頂部よりも前記第2折板側に位置する他方係合部とを有し、
前記第2重なり部は、
前記一方係合部に係合された一方被係合部と、
前記他方係合部に係合された他方被係合部とを有し、
前記山部の長手方向における一部において、前記一方被係合部が前記一方係合部にかしめ固定され、且つ前記他方被係合部が前記他方係合部にかしめ固定されていることを特徴とする屋根構造。
【請求項2】
前記一方被係合部は、前記第2折板の前記第1折板側の縁部で構成されて下方に向かって突出し、
前記他方係合部は、前記第1折板の前記第2折板側の縁部で構成されて下方に向かって突出し、
前記一方係合部及び前記他方被係合部の各々が、前記山部の内側に向かって凹むように屈曲していることを特徴とする請求項1に記載の屋根構造。
【請求項3】
横架材と、
前記横架材に固定されたタイトフレームと、
前記第1重なり部及び前記第2重なり部を前記タイトフレームに固着する固着具を備え、
前記第1重なり部は、
前記タイトフレームの上に配置された第1天板部を有し、
前記第2重なり部は、
前記第1天板部の上に重なり、前記第1天板部とで前記山部の頂部を構成する第2天板部を有し、
前記固着具は、前記第2天板部及び前記第1天板部を貫通して前記タイトフレームにねじ込まれたドリルねじであり、
前記第1天板部の上面及び前記第2天板部の上面の各々に、ガイド凹部が形成されており、
前記固着具は、前記第1天板部の前記ガイド凹部と前記第2天板部の前記ガイド凹部とに挿通されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の屋根構造。
【請求項4】
横架材と、
前記横架材に固定されたタイトフレームと、
前記第1重なり部及び前記第2重なり部を前記タイトフレームに固着する固着具を備え、
前記第1重なり部は、
前記タイトフレームの上に配置された第1天板部を有し、
前記第2重なり部は、
前記第1天板部の上に重なり、前記第1天板部とで前記山部の頂部を構成する第2天板部を有し、
前記固着具は、
前記タイトフレームから上方に向かって突出し、前記第1天板部及び前記第2天板部を貫通した剣先ボルトと、
前記剣先ボルトにおいて前記第2天板部より上方に突出した部分に螺合されたナットとを有し、
前記第1天板部の下面と前記第2天板部の下面との各々にガイド凹部が形成されており、
前記剣先ボルトは、前記第1天板部のガイド凹部と前記第2天板部のガイド凹部とに挿通されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の屋根構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は屋根構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には折板屋根を有する屋根構造が開示されている。この屋根構造では、母屋に取り付けられたタイトフレーム上に、折板の縁部同士が重なるように配置され、このように重ねられた両折板の縁部により構成される稜部が、タイトフレームにボルト固定されている。また、前記稜部において母屋と重ならない部分には、ワンサイドボルトが取り付けられており、このワンサイドボルトにより、稜部が挟持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−154652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前述したワンサイドボルトを稜部に取り付けるには、稜部に取付用ボルト穴をあける必要があり、手間を要する。また、雨水が取付用ボルト穴から建物内に侵入する可能性もあり、これを防ぐにはパッキン等で封止する必要があって、この点でも手間を要する。
【0005】
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであって、施工性に優れ、かつ防水性に優れた屋根構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために本発明に係る一態様の屋根構造は、第1折板と、前記第1折板と並べて設置された第2折板とを備え、前記第1折板は、前記第2折板側の端部に形成され、上方に突出した第1重なり部を有し、前記第2折板は、前記第1折板側の端部に形成され、上方に突出した第2重なり部を有し、前記第2重なり部が前記第1重なり部の上に重なり、前記第1重なり部と前記第2重なり部とで、上方から見て前記第1折板と前記第2折板とが並ぶ方向と直交する方向に延びた山部が形成されており、前記第1重なり部は、前記山部の頂部よりも前記第1折板側に位置する一方係合部と、前記頂部よりも前記第2折板側に位置する他方係合部とを有し、前記第2重なり部は、前記一方係合部に係合された一方被係合部と、前記他方係合部に係合された他方被係合部とを有し、前記山部の長手方向における一部において、前記一方被係合部が前記一方係合部にかしめ固定され、且つ前記他方被係合部が前記他方係合部にかしめ固定されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る一態様の屋根構造は、施工性及び防水性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明に係る一実施形態の屋根構造を示した断面図である。
図2図2は、同上の屋根構造の分解断面図である。
図3図3は、同上の屋根構造に用いられる折板の断面図である。
図4図4は、同上の屋根構造の継山部の拡大断面図である。
図5図5は、図1のA−A線断面図である。
図6図6は、同上の屋根構造における継山部がかしめ固定される様子を示した拡大断面図である。
図7図7は、同上の屋根構造における折板を剣先ボルトとナットとで固定する例を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に示す実施形態は、屋根構造に関し、詳しくは、並べて設置された折板同士が接続された屋根構造に関する。
【0010】
図1に示す本実施形態の屋根構造は、折板屋根を有する建物の屋根構造であって、複数の横架材5(構造材)と、複数のタイトフレーム6と、複数の折板1と、複数の固着具7とを具備している。この屋根構造では、複数の折板1によって折板屋根が構成されている。
【0011】
(横架材)
本実施形態の複数の横架材5の各々は、梁である。複数の横架材5は、平面視において横架材5の長手方向と直交する方向に間隔を介して並んでいる。本実施形態の各横架材5はH型鋼であって、上フランジ50と、下フランジ51と、上フランジ50及び下フランジ51の幅方向の中間部同士を繋いだウェブ52とを有している。
【0012】
(タイトフレーム)
各横架材5にはタイトフレーム6が載置されている。各タイトフレーム6は、例えば、一つの金属製帯板材、又は横架材5の長手方向に並んだ複数の金属製帯板材で構成される。
【0013】
図2に示すように、各タイトフレーム6は、複数の凸部60と、複数の底部61とを有している。複数の凸部60は、横架材5の長手方向に並んでいる。
【0014】
複数の凸部60の各々は、横架材5の長手方向に離間して配置された一対の側片部62,63と、一対の側片部62,63の上端部同士を繋いだ上片部64とを有している。一対の側片部62,63の各々は、一対の側片部62,63の間隔が、上片部64から下方に離れるほど徐々に広がるように鉛直方向に対して傾斜している。上片部64は、横架材5の上フランジ50と平行な板状に形成されている。
【0015】
凸部60と底部61とは、横架材5の長手方向に交互に並んでおり、複数の凸部60は、複数の底部61によって繋がっている。複数の底部61の各々は、上フランジ50と平行な板状に形成されている。隣り合う凸部60は、側片部62,63の下端部同士が底部61を介して繋がっている。
【0016】
各底部61は、横架材5の上フランジ50の上に載置されている。各タイトフレーム6は、複数の底部61を上フランジ50に溶接する又はボルト止めすることにより、対応する横架材5に固定されている。
【0017】
(折板)
複数のタイトフレーム6の上には、複数の折板1が設置されている。複数の折板1は、横架材5の長手方向に並んでいる。
【0018】
複数の折板1の各々は、平面視において横架材5の長手方向と直交する方向に延びている。各折板1は、図1に示すように、少なくとも隣り合う2つの横架材5に跨るように配置されている。各折板1は、折板1の長手方向と直交する断面の形状が、折板1の長手方向に亘って一様である。
【0019】
各折板1の幅方向は、横架材5の長手方向と平行である。各折板1は、図3に示すように、幅方向の両端部のうち、一方の端部に形成された第1重なり部10と、他方の端部に形成された第2重なり部20とを有している。
【0020】
第1重なり部10及び第2重なり部20の各々は、幅方向の中間部が上方に突出するように屈曲しており、折板1の長手方向に延びている。図4に示すように、各折板1の第1重なり部10の上には、隣接する折板1の第2重なり部20が重なっている。すなわち、隣接する折板1のうち、一方の折板1を第1折板1aとし、他方の折板1を第2折板1bとしたとき、第1折板1aの第1重なり部10の上には、第2折板1bの第2重なり部20が重なっている。
【0021】
(非継山部及び底板部)
図3に示すように、本実施形態の各折板1は、複数の山部31と、複数の底板部41〜43とを有している。本実施形態の各折板1は、合計2つの山部31を有している。複数の山部31は、第1重なり部10と第2重なり部20との間に形成されている。以下、必要に応じて、複数の山部31の各々を非継山部31という。
【0022】
複数の非継山部31は、折板1の幅方向に並んでいる。複数の非継山部31の各々は、折板1の長手方向に延びている。
【0023】
各非継山部31は、折板1の幅方向において離間して配置された一対の側板部32,33と、一対の側板部32,33の上端部同士を繋いだ天板部34とを有している。一対の側板部32,33の各々は、一対の側板部32,33の間隔が、天板部34から下方に離れるほど徐々に広がるように鉛直方向に対して傾斜している。
【0024】
図2に示すように、天板部34は、タイトフレーム6の上片部64と平行である。天板部34は、非継山部31の長手方向に延びている。天板部34の幅方向は、平面視で非継山部31の長手方向と直交した方向と平行である。
【0025】
各非継山部31は、非継山部31の長手方向における複数箇所の各々が、対応するタイトフレーム6の凸部60に被さっている。各非継山部31の天板部34は、対応する凸部60の上片部64の上面に沿って配置されている。各非継山部31の一対の側板部32,33の各々は、対応する凸部60の側片部62,63の外面に沿って配置されている。
【0026】
複数の底板部41〜43の各々は、タイトフレーム6の底部61と平行な板状に形成されている。図3に示すように、本実施形態の各折板1は、複数の底板部41〜43として、第1底板部41、第2底板部42及び第3底板部43を有している。
【0027】
隣り合う非継山部31は、一方の非継山部31の側板部32の下端部と、他方の非継山部31の側板部33の下端部とが、第1底板部41を介して繋がっている。第1重なり部10と、これと隣り合う非継山部31における第1重なり部10側の側板部33の下端部とは、第2底板部42を介して繋がっている。第2重なり部20と、これと隣り合う非継山部31における第2重なり部20側の側板部32の下端部とは、第3底板部43を介して繋がっている。
【0028】
(第1重なり部)
各折板1の幅方向の両端部にそれぞれ形成された第1重なり部10及び第2重なり部20は、上方に向かって突出している。すなわち、第1重なり部10は、第2底板部42における非継山部31とは反対側の端部から上方に向かって突出し、第2重なり部20は、第3底板部43における非継山部31とは反対側の端部から上方に向かって突出している。
【0029】
第1重なり部10は、折板1の幅方向において離間して配置された一対の側板部11,12と、一対の側板部11,12の上端部同士を繋いだ天板部13とを有している。一対の側板部11,12は、一対の側板部11,12の間隔が、後述する一方係合部14及び他方係合部15を除く部分において、天板部13から下方に離れるほど広がるように鉛直方向に対して傾斜している。
【0030】
以下、必要に応じて第1重なり部10の一対の側板部11,12のうち、折板1の幅方向外側に位置する側板部12を第1外側板部12といい、折板1の幅方向内側に位置する側板部11を第1内側板部11という。また、必要に応じて、第1重なり部10の天板部13を第1天板部13という。
【0031】
第1外側板部12の上下寸法は、第1内側板部11の上下寸法よりも短い。第1外側板部12の下端は、第1内側板部11の上下方向の中程と同じ高さに位置している。
【0032】
各折板1の第1重なり部10は、図4に示すように、折板1の長手方向における複数箇所の各々が、対応するタイトフレーム6の凸部60に被さっている。
【0033】
具体的に第1天板部13は、対応する凸部60の上片部64の上面に沿って配置されている。また、第1重なり部10の一対の側板部11,12の各々は、対応する凸部60の側片部62,63の外面に沿って配置されている。
【0034】
(第2重なり部)
図3に示すように、各折板1において第1重なり部10とは反対側の端部に形成された第2重なり部20は、折板1の幅方向において離間して配置された一対の側板部21,22と、一対の側板部21,22の上端部同士を繋いだ天板部23とを有している。一対の側板部21,22は、一対の側板部21,22の間隔が、後述する一方被係合部24と他方被係合部25とを除く部分において、天板部23から下方に離れるほど広がるように鉛直方向に対して傾斜している。
【0035】
以下、必要に応じて、第2重なり部20の一対の側板部21,22のうち、折板1の幅方向外側に位置する側板部21を第2外側板部21といい、折板1の幅方向内側に位置する側板部22を第2内側板部22という。また、必要に応じて、第2重なり部20の天板部23を第2天板部23という。
【0036】
第2外側板部21の上下寸法は、第2内側板部22の上下寸法よりも短い。第2外側板部21の下端は、第2内側板部22の上下方向の中程と同じ高さに位置している。
【0037】
図4及び図5に示すように、各折板1の第1重なり部10には、隣接する折板1の第2重なり部20が被さっている。第2天板部23は、第1天板部13の上面に沿って配置されている。第2重なり部20の一対の側板部21,22の各々は、第1重なり部10の対応する側板部11,12の外面に沿って配置されている。
【0038】
折板屋根には、第1重なり部10と、この第1重なり部10の上に重なった第2重なり部20とで構成された山部40が複数形成されている。以下、必要に応じて、これら複数の山部40の各々を、継山部40という。
【0039】
継山部40は平面視において横架材5の長手方向と直交する方向に延びている。継山部40と非継山部31とは、折板1の長手方向と直交する断面の形状及び大きさが略同じである。継山部40の頂部44は、第1天板部13と、この上に重なった第2天板部23とで構成されている。
【0040】
(一方係合部及び他方係合部)
各折板1の第1重なり部10は、一方係合部14と、他方係合部15とを有している。一方係合部14は、第1内側板部11に形成されており、継山部40の頂部44よりも同一折板1の第2重なり部20側(第1折板1a側)に位置している。
【0041】
一方係合部14は、第1内側板部11の上下方向における中間部に形成されている。一方係合部14は、第1重なり部10の長手方向の全長に亘って形成されている。一方係合部14は、継山部40の内側(折板1の幅方向外側)に向かって凹むように屈曲した断面L字状に形成されており、縦片部140と横片部141とで構成されている。
【0042】
他方係合部15は、第1外側板部12に形成されており、継山部40の頂部44よりも、同一折板1の第2重なり部20とは反対側(第2折板1b側)に位置している。他方係合部15は、第1重なり部10の長手方向の全長に亘って形成されている。
【0043】
本実施形態の他方係合部15は、第1外側板部12の下縁部(第1重なり部10の第2重なり部20とは反対側の縁部)で構成されて下方に向かって突出している。本実施形態の他方係合部15は、継山部40の内側(折板1の幅方向内側)に向かって凹むように断面L字状に屈曲しており、縦片部150と横片部151とで構成されている。
【0044】
(一方被係合部及び他方被係合部)
各折板1の第2重なり部20は、一方被係合部24と、他方被係合部25とを有している。一方被係合部24は、第2外側板部21に形成されており、継山部40の頂部44よりも同一折板1の第1重なり部10とは反対側(第1折板1a側)に位置している。
【0045】
一方被係合部24は、第2外側板部21の下縁部(第2重なり部20において同一折板1の第1重なり部10とは反対側の縁部)で構成されて下方に向かって突出している。本実施形態の一方被係合部24は、継山部40の内側(折板1の幅方向内側)に向かって凹むように断面L字状に屈曲しており、縦片部240と横片部241とで構成されている。一方被係合部24は、第2重なり部20の長手方向の全長に亘って形成されている。
【0046】
一方被係合部24は、一方係合部14に沿って配置されており、一方係合部14に対して係合している。
【0047】
他方被係合部25は、第2内側板部22の上下方向における中間部に形成されている。他方被係合部25は、継山部40の内側(折板1の幅方向外側)に向かって凹むように断面L字状に屈曲しており、縦片部250と横片部251とで構成されている。他方被係合部25は、第2重なり部20の長手方向の全長に亘って形成されている。
【0048】
他方被係合部25は、他方係合部15に沿って配置されており、他方係合部15に対して係合している。
【0049】
(固着具)
各折板1は、図1及び図2に示すように、複数の固着具7によって複数のタイトフレーム6に固着されている。本実施形態では、複数の固着具7により、折板屋根における各天板部13,23,34が、複数のタイトフレーム6に固着されている。
【0050】
複数の固着具7の各々は、図4に示すように、ねじの軸部70の先端が尖り、かつ軸部70の先端部に切刃が形成されたドリルねじで構成されている。
【0051】
図2に示すように、複数の固着具7のうち、非継山部31をタイトフレーム6に固着するための固着具7aは、頭部71が天板部34の上方に位置し、軸部70が天板部34を貫通してタイトフレーム6の上片部64にねじ込まれている。これにより、天板部34はタイトフレーム6の上片部64に固着されている。すなわち、天板部34は上方から挿通された固着具7aによって上片部64に固着されており、天板部34及び上片部64において固着具7aがねじ込まれた孔は、固着具7aの先端部による切削によって形成されている。
【0052】
複数の固着具7のうち、継山部40をタイトフレーム6に固着するための固着具7bは、頭部71が第2天板部23の上方に位置し、軸部70が、第1天板部13と第2天板部23とを上下方向に貫通してタイトフレーム6の上片部64にねじ込まれている。これにより、第1天板部13と第2天板部23とは、タイトフレーム6の上片部64に固着されている。すなわち、第1天板部13及び第2天板部23は、上方から挿通された固着具7bによって上片部64に固着されており、第1天板部13、第2天板部23及び上片部64の各々において固着具7bがねじ込まれた孔は、固着具7bの先端部による切削によって形成されている。
【0053】
本実施形態の各固着具7は、図4に示すように、軸部70の基端部にパッキン72が取り付けられたパッキン付ドリルねじである。各固着具7のパッキン72は、頭部71と、天板部23(又は34)との間に配置されて上下方向に圧縮されている。頭部71と天板部23(又は34)との間は、パッキン72により封止されている。このため、天板部13,23(又は34)において固着具7の軸部70が挿通された部分からは、雨水が浸入し難くなっている。
【0054】
図5に示すように、本実施形態の各折板1の第1天板部13の上面及び第2天板部23の上面の各々には、ガイド凹部26が形成されている。各ガイド凹部26は、固着具7bを天板部23に上方から挿通させる際のガイドとなる。第1天板部13のガイド凹部26は、第1天板部13において幅方向の中心に位置しており、第1天板部13の長手方向の全長に亘って形成されている。第2天板部23のガイド凹部26は、第2天板部23において幅方向の中心に位置しており、第2天板部23の長手方向の全長に亘って形成されている。
【0055】
本実施形態では、第1天板部13の幅方向における中間部が、下方に突出するように屈曲しており、この屈曲部分の上面により、第1天板部13の下方に凹んだガイド凹部26が構成されている。また、第2天板部23の幅方向における中間部が、下方に突出するように屈曲しており、この屈曲部分の上面により、第2天板部23の下方に凹んだガイド凹部26が構成されている。
【0056】
また、本実施形態では、第2天板部23のガイド凹部26を構成する前記屈曲部分が、第1天板部13のガイド凹部26を構成する前記屈曲部分に嵌まり込み、これにより、第2天板部23は第1天板部13に対して位置決めされる。そして、第1天板部13及び第2天板部23をタイトフレーム6に固着する固着具7bの軸部70は、第1天板部13のガイド凹部26と、第2天板部23のガイド凹部26とに挿通される。
【0057】
作業者は、図4に示す固着具7bを用いて継山部40(第1重なり部10及び第2重なり部20)をタイトフレーム6に固着する際に、固着具7bの軸部70の先端を第2天板部23のガイド凹部26に合わせ、この後、固着具7bを第1天板部13及び第2天板部23に通して上片部64にねじ込む。このため、作業者は、固着具7bを、第1天板部13、第2天板部23及び上片部64の各々の幅方向の中心位置に容易にねじ込むことができる。また、このように継山部40をタイトフレーム6に固着する際には、作業者は、固着具7bの軸部70の先端部を第1天板部13及び第2天板部23の各々のガイド凹部26に差し込んだ状態で、固着具7bを回転させることができる。このとき、第1天板部13及び第2天板部23の各々のガイド凹部26の両側面により、固着具7bが第2天板部23の幅方向において移動することが規制されるため、作業者は固着具7bを第1天板部13、第2天板部23及び上片部64に容易にねじ込むことができる。
【0058】
なお、本実施形態の各折板1にあっては、図3に示すように、複数の天板部34の各々の上面にも、ガイド凹部26と同様のガイド凹部35が形成されている。
【0059】
(かしめ固定)
図5に示すように、隣接する折板1のうちの一方の折板1である第1折板1aの第1重なり部10には、他方の折板1である第2折板1bの第2重なり部20の長手方向の一部がかしめ固定されている。このかしめ固定は、第2重なり部20の一方被係合部24及び他方被係合部25を、第1重なり部10の一方係合部14及び他方係合部15にそれぞれ係合した状態でかしめることによって行われる。
【0060】
本実施形態では、前述のかしめ固定が、第2重なり部20において平面視で隣り合う横架材5の間に位置する部分であって、第2重なり部20の長手方向に間隔を介した複数の箇所で行われている。例えば前述のかしめ固定は、第2重なり部20において図1に示す一点鎖線で囲まれた範囲で行われる。
【0061】
前述のかしめ固定は、例えば図6に示す締機8を用いて行われる。締機8は、対向する一対の爪80,81と、一対の爪80,81の間に配置された押さえ部82とを備えている。
【0062】
一対の爪80,81のうちの一方の爪80は、他方の爪81に対して、一対の爪80,81の先端部の間の距離が変更できるように相対的に回転可能に連結されている。押さえ部82は、一対の爪80,81同士の連結部分から、一対の爪80,81の間に向かって突出している。
【0063】
図6では、かしめ固定前の第1重なり部10及び第2重なり部20が実線で示されており、かしめ固定後の第1重なり部10及び第2重なり部20が二点鎖線で示されている。かしめ固定前の第2重なり部20は、長手方向の全長に亘って、一方被係合部24が一方係合部14に係合しかつ他方被係合部25が他方係合部15に係合している。
【0064】
第2重なり部20は、例えば以下に示すように、締機8を用いて第1重なり部10にかしめ固定される。作業者は、まず、図6に示すように、一対の爪80,81を、当該一対の爪80,81の間に一方被係合部24と他方被係合部25とが位置するように配置し、且つ、押さえ部82を第1天板部13の上に重ねた第2天板部23の上面に沿って配置する。
【0065】
次に作業者は、押さえ部82により第2天板部23を上方から押さえながら、一方の爪80を他方の爪81に対して相対的に回転して、一対の爪80,81の先端部同士を近づけ、一対の爪80,81の先端部で第2重なり部20における一方被係合部24と他方被係合部25とを挟み込む。これにより、第2重なり部20は、押さえ部82によって第1天板部13及び第2天板部23の変形が抑制された状態で、一方被係合部24と他方被係合部25とが互いに近づくように変形し、一方被係合部24が一方係合部14にかしめ固定され、他方被係合部25が他方係合部15にかしめ固定される。
【0066】
図5に示すように、第2重なり部20が第1重なり部10にかしめ固定された部分では、一方係合部14、他方係合部15、一方被係合部24、他方被係合部25の各々の縦片部140,150,240,250は、下端に近い部分ほど、継山部40の内側に位置するように鉛直方向に対して傾斜している。このため、一方被係合部24は一方係合部14から上方に外れ難く、また、他方被係合部25は他方係合部15から上方に外れ難い。
【0067】
(変形例)
次に変形例について説明する。以下の変形例の説明では、前記実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0068】
本変形例では、図7に示すように、折板1をタイトフレーム6に固着するための固着具7が、剣先ボルト73とナット74とから構成されている。
【0069】
剣先ボルト73は、タイトフレーム6の上片部64から上方に向かって突出し、第1天板部13及び第2天板部23を貫通する。ナット74は、剣先ボルト73において第2天板部23から上方に突出した部分に螺合され、タイトフレーム6の上片部64との間に第1天板部13及び第2天板部23を挟み込む。これにより、第1天板部13及び第2天板部23は、タイトフレーム6に固着される。なお、ナット74と第2天板部23との間には、ワッシャやパッキンが設けられてもよい。
【0070】
また、上記のように固着具7が、剣先ボルト73とナット74とで構成される場合、第1天板部13及び第2天板部23には、ガイド凹部26は形成されないが、第1天板部13及び第2天板部23の各々の下面には、剣先ボルト73を挿通させるためのガイドとなるガイド凹部27を形成することが好ましい。すなわち、この場合、剣先ボルト73は、第1天板部13及び第2天板部23の各々のガイド凹部27に挿通される。
【0071】
図7に示すガイド凹部27は、第1天板部13(又は第2天板部23)における幅方向の中心に位置しており、第1天板部13(又は第2天板部23)の長手方向の全長に亘って形成されている。また、第1天板部13(又は第2天板部23)の幅方向における中間部が、上方に突出するように屈曲しており、この屈曲部分の下面により上方に凹んだガイド凹部27が構成されている。
【0072】
このように第1天板部13及び第2天板部23の各々の下面にガイド凹部27を形成することで、作業者は、剣先ボルト73を各天板部13,23に下方から貫通させるときには、各天板部13,23の下面に形成されたガイド凹部27をガイドとすることができる。このため、剣先ボルト73を各天板部13,23に容易に貫通させることができる。
【0073】
(補足)
なお、前記実施形態及び変形例では、一方被係合部24及び他方被係合部25が、第2重なり部20の長手方向における2箇所において、一方係合部14及び他方係合部15にそれぞれかしめ固定されているが、第2重なり部20の長手方向の3箇所以上又は1箇所のみにおいて、一方係合部14及び他方係合部15にそれぞれかしめ固定されてもよい。
【0074】
また、例えば、一方被係合部24及び他方被係合部25は、一方被係合部24及び他方被係合部25、並びに一方係合部14及び他方係合部15の各々の凹みの深さや当該凹みの隅部の角度等を調整することにより、一方係合部14及び他方係合部15にそれぞれ強固に固定することが可能である。このため、一方被係合部24及び他方被係合部25は、一方係合部14及び他方係合部15にかしめ固定されていなくてもよい。すなわち、一方被係合部24及び他方被係合部25は、少なくとも一方係合部14及び他方係合部15に対して係合されていればよい。
【0075】
また、前記実施形態のガイド凹部26及びガイド凹部35のうちの一方又は両方は省略可能である。また、前記変形例におけるガイド凹部27及びガイド凹部35のうちの一方又は両方は省略可能である。
【0076】
また、折板1には非継山部31が形成されなくてもよい。
【0077】
また、本実施形態の各折板1には、第1重なり部10と第2重なり部20との間に2つの山部31が形成されているが、この山部31の数が限定されず、1又は3以上設けられてもよい。また、第1重なり部10と第2重なり部20との間には、山部31が設けられなくてもよい。
【0078】
また、本実施形態の横架材5は、H型鋼から形成されているが、例えばI型鋼やC型鋼、リップ付き溝形鋼等であってもよい。また、各横架材5は、母屋等の他の横架材5であってもよい。
【0079】
また、この他、前記実施形態の屋根構造及び折板1は、適宜設計変更可能である。
【0080】
(効果)
前記実施形態及び変形例の屋根構造は、以下に示す特徴を有している。屋根構造は、第1折板1aと、第1折板1aと並べて設置された第2折板1bとを備えている。第1折板1aは、第2折板1b側の端部に形成され、上方に突出した第1重なり部10を有している。第2折板1bは、第1折板1a側の端部に形成され、上方に突出した第2重なり部20を有している。第2重なり部20が第1重なり部10の上に重なり、第1重なり部10と第2重なり部20とで、上方から見て第1折板1aと第2折板1bとが並ぶ方向と直交する方向に延びた山部(継山部)40が形成されている。第1重なり部10は、山部40の頂部44よりも第1折板1a側に位置する一方係合部14と、頂部44よりも第2折板1b側に位置する他方係合部15とを有している。第2重なり部20は、一方係合部14に係合可能な一方被係合部24と、他方係合部15に係合可能な他方被係合部25とを有している。山部40の長手方向における一部において、一方被係合部24が一方係合部14にかしめ固定され、且つ他方被係合部25が他方係合部15にかしめ固定されている。以下、この特徴を有する屋根構造を、第1の態様の屋根構造という。
【0081】
第1の態様の屋根構造にあっては、第1折板1aの第1重なり部10と、第2折板1bの第2重なり部20とを、かしめ固定によって接続できる。このため、第1折板1aと第2折板1bとの接続に用いられるボルト(例えば従来のワンサイドボルト)の数と、このボルトを通すために第1折板1aと第2折板1bとに形成される孔の数とを減らすことができる。従って、折板1の施工性及び防水性が向上する。
【0082】
また、前記実施形態及び変形例の屋根構造は、第1の態様の屋根構造において、以下に示す付加的な特徴を有している。一方被係合部24は、第2折板1bの第1折板1a側の縁部で構成されて下方に向かって突出している。他方係合部15は、第1折板1aの第2折板1b側の縁部で構成されて下方に向かって突出している。一方係合部14及び他方被係合部25の各々が、山部の内側に向かって凹むように屈曲している。以下、この屋根構造を第2の態様の屋根構造という。
【0083】
第2の態様の屋根構造にあっては、一方被係合部24、他方被係合部25、一方係合部14及び他方係合部15の各々を簡易形状にして容易に形成できる。
【0084】
また、前記実施形態の屋根構造は、第1又は第2の態様の屋根構造において、以下に示す付加的な特徴を有している。屋根構造は、横架材5と、横架材5に固定されたタイトフレーム6と、第1重なり部10及び第2重なり部20をタイトフレーム6に固着する固着具7とを備えている。第1重なり部10は、タイトフレーム6の上に配置された第1天板部13を有している。第2重なり部20は、第1天板部13の上に重なり、第1天板部13とで山部40の頂部44を構成する第2天板部23を有している。固着具7は、第2天板部23及び第1天板部13を貫通してタイトフレーム6にねじ込まれたドリルねじである。第1天板部13の上面及び第2天板部23の上面の各々にガイド凹部26が形成されている。固着具7は、第1天板部13のガイド凹部26と第2天板部23のガイド凹部26とに挿通されている。以下、この屋根構造を、第3の態様の屋根構造という。
【0085】
第3の態様の屋根構造にあっては、作業者は、固着具7(ドリルねじ)を、第2天板部23及び第1天板部13に貫通させてタイトフレーム6にねじ込むことで、第1天板部13及び第2天板部23を上方からタイトフレーム6に固着できる。また、この場合、作業者は、固着具7を第2天板部23のガイド凹部26に通すことで、固着具7を、第1天板部13、第2天板部23及びタイトフレーム6の各々の幅方向における所定位置にねじこむことができる。また、作業者は、固着具7の先端部を第1天板部13のガイド凹部26及び第2天板部23のガイド凹部26の各々に差し込んだ状態で、固着具7を回転させることができる。このとき、各ガイド凹部26の両側面により、固着具7が第2天板部23の幅方向において移動することが規制される。従って、作業者は、第1天板部13及び第2天板部23をタイトフレーム6に対して容易且つ適切に固定できる。
【0086】
また、前記変形例の屋根構造は、第1又は第2の態様の屋根構造において、以下に示す付加的な特徴を有している。屋根構造は、横架材5と、横架材5に固定されたタイトフレーム6と、第1重なり部10及び第2重なり部20をタイトフレーム6に固着する固着具7とを備えている。第1重なり部10は、タイトフレーム6の上に配置された第1天板部13を有している。第2重なり部20は、第1天板部13の上に重なり、第1天板部13とで山部40の頂部44を構成する第2天板部23を有している。固着具7は、タイトフレーム6から上方に向かって突出し、第1天板部13及び第2天板部23を貫通した剣先ボルト73と、剣先ボルト73において第2天板部23より上方に突出した部分に螺合されたナット74とを有している。第1天板部13の下面と第2天板部23の下面との各々にガイド凹部27が形成されている。剣先ボルト73は、第1天板部13のガイド凹部27と第2天板部23のガイド凹部27とに挿通されている。以下、この屋根構造を、第4の態様の屋根構造という。
【0087】
第4の態様の屋根構造にあっては、作業者は、剣先ボルト73を、第1天板部13及び第2天板部23に貫通させ、この剣先ボルト73における第2天板部23よりも上方に突出した部分にナット74を螺合することで、第1天板部13及び第2天板部23をタイトフレーム6に固着できる。この場合、作業者は、剣先ボルト73を第1天板部13及び第2天板部23の各々のガイド凹部27に通すことで、剣先ボルト73を、第1天板部13及び第2天板部23の各々の幅方向における所定位置に通すことができる。また、作業者が、剣先ボルト73を第1天板部13及び第2天板部23に各々に貫通させるとき、剣先ボルト73は、第1天板部13及び第2天板部23の各々のガイド凹部27の両側面により、第1天板部13及び第2天板部23の各々の幅方向に移動することが規制される。従って、作業者は、第1天板部13及び第2天板部23をタイトフレーム6に対して容易且つ適切に固定できる。
【符号の説明】
【0088】
1 折板
1a 第1折板
1b 第2折板
10 第1重なり部
13 第1天板部
14 一方係合部
15 他方係合部
20 第2重なり部
23 第2天板部
24 一方被係合部
25 他方被係合部
26 ガイド凹部
27 ガイド凹部
40 山部(継山部)
44 頂部
5 横架材
6 タイトフレーム
7 固着具(ドリルねじ)
73 剣先ボルト
74 ナット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7