特開2018-148593(P2018-148593A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-148593(P2018-148593A)
(43)【公開日】2018年9月20日
(54)【発明の名称】間接活線工具の足し棒
(51)【国際特許分類】
   H02G 1/02 20060101AFI20180824BHJP
【FI】
   H02G1/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-37846(P2017-37846)
(22)【出願日】2017年3月1日
(71)【出願人】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000545
【氏名又は名称】特許業務法人大貫小竹国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森山 裕之
【テーマコード(参考)】
5G352
【Fターム(参考)】
5G352AE05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】共用操作棒等の間接活線工具の下端に取り付けて、使用中にない共用操作棒については当該共用操作棒を下面に対し自立可能な状態とすることが可能な構造とした間接活線工具の足し棒を提供する。
【解決手段】間接活線工具の足し棒1は、棒状の本体部2のうち固定部4に対し連結部3とは反対側の部位が、固定部4に連接した台座5と、台座5に上端が連結機構により連結され且つ下端が付勢機構8により台座を中心として放射状に拡がる方向に付勢されている複数の脚部6とで構成される。更に、複数の脚部6の各下端に鉛直方向の下方となる面に接することが可能な接面部9が設けられる。接面部9は、下面Fに強く押し付けたときに、脚部6を放射状に拡がる方向に動かす力が生ずるように構成されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
棒状の本体部と、この本体部の長手方向の一方端に設けられ、間接活線工具に連結するための連結部と、前記連結部に連結された前記間接活線工具を固定するための固定部とを有する間接活線工具の足し棒において、
前記本体部のうち前記固定部に対し前記連結部とは反対側の部位は、前記固定部に連接した台座と、この台座に上端が連結機構により連結され、下端が前記台座を中心として放射状に拡がったり、集束したりすることが可能な複数の脚部とで構成され、更に前記複数の脚部のそれぞれの下端には接面部が設けられており、
前記脚部は、付勢機構により下端が集束する方向に付勢されている共に、前記接面部は、鉛直方向の下方となる面に押し付けたときに前記脚部を放射状に拡がる方向に動かすことが可能になっていることを特徴とする間接活線工具の足し棒。
【請求項2】
前記接面部は、前記脚部の下端が放射状に拡がるのをロックしており、前記接面部が鉛直方向の下方となる面に接することで前記ロックが解除されて、前記脚部の下端が前記台座を中心として放射状に拡がるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の間接活線工具の足し棒。
【請求項3】
前記脚部の下端の拡がりをロックしこのロックを解除するための機構として、突出部材、架設部材、伝達部材及び位置調整部材が前記接面部内に収納されており、
前記突出部材は、前記接面部の下面から前記鉛直方向の下方となる面側に出没し、前記架設部材は、前記接面部に隣接する他の脚部の接面部に一方端が差し込まれて前記接面部間に架設され、前記伝達部材は、前記突出部材及び前記架設部材と組み合わされて前記突出部材の動きを前記架設部材に伝達し、前記位置調整部材は、前記突出部材が前記鉛直方向の下方となる面に接していないときに前記突出部材が前記接面部から突出させると共に、
前記突出部材が前記鉛直方向の下方となる面に接して、前記突出部材が前記位置調整部材に抗して前記接面部内に没すると、前記伝達部材により前記突出部材の動きが、前記架設部材が前記隣接する他の脚部の接面部から引き抜かれる方向の動きとして、前記架設部材に伝達されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の間接活線工具の足し棒。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば高所作業車のパケット内等の狭い作業空間で作業する間接活線作業において、作業員の使用中にない共用操作棒等の間接活線工具が作業の邪魔にならないように設置することを可能にした間接活線工具の足し棒の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば高所作業車のバケット内で間接活線作業を行う場合には、複数の共用操作棒を用いて作業内容に応じた先端工具に先端部を付け替えて作業を行う場合がある。この場合には、作業工程の一部が終了すると次の作業工程で必要になるまでバケット内に共用操作棒を立て掛けたり、例えば特許文献1に示すようにパケットの外側に取り付けた収納袋に共用操作棒を入れたりしている。
【0003】
もっとも、共用操作棒をパケット内に立て掛けたのでは、共用操作棒が斜めになるので、狭いパケット内では共用操作棒が作業の妨げとなる。また、立て掛けた共用操作棒同士が絡まってしまい、これらの共用操作棒を整理しなおす必要が生じて、間接活線作業全体の効率が劣化するおそれもある。
【0004】
そして、特許文献1に示すようにパケットの外側に取り付けた収納袋に共用操作棒を入れる場合には、外部からの衝撃等で収納袋の開口が下方を向いてしまい、収納袋から共用操作棒が落下するおそれがある。
【0005】
これに対し、例えば特許文献2に示すように、共用操作棒のジョイント部に接続可能に形成された接続部と、この接続部の軸線上に設けられ床面に対して自立可能に形成された土台部とを有して構成された固定台が考案されている。これにより、使用しない共用操作棒については、その共用操作棒の下端に固定台を取り付けて自立可能な状態にして、パケット内の床面に設置することが可能である。
【0006】
その一方で、例えば特許文献3の図1(c)及び図4(イ)に示すように、例えば高所作業車のバケット内等の作業員の移動範囲が妨げられる環境下でも作業範囲を拡大することを可能にするために、共用操作棒のジョイント部に継ぎ足して全長を伸ばす足し棒が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2012−135122号公報
【特許文献2】特開2014−90557号公報
【特許文献3】特開2008−79432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
もっとも、特許文献2で示す固定具は、共用操作棒等の間接活線工具の自立専用の器具であるので、特許文献3で示す継ぎ足し棒も必要となる場合には、高所作業車のバケット内等の狭い作業空間に固定具及び継ぎ足し棒の双方を持込まなければならない。
【0009】
そこで、本発明は、共用操作棒等の間接活線工具の下端に取り付けて、使用中にない共用操作棒については当該共用操作棒を下面に対し自立可能な状態とすることが可能な構造とした間接活線工具の足し棒を提供することを主たる課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を達成するために、本発明に係る間接活線工具の足し棒は、棒状の本体部と、この本体部の長手方向の一方端に設けられ、間接活線工具に連結するための連結部と、前記連結部に連結された前記間接活線工具を固定するための固定部とを有する間接活線工具の足し棒において、前記本体部のうち前記固定部に対し前記連結部とは反対側の部位は、前記固定部に連接した台座と、この台座に上端が連結機構により連結され、下端が前記台座を中心として放射状に拡がったり、集束したりすることが可能な複数の脚部とで構成され、更に前記複数の脚部のそれぞれの下端には接面部が設けられており、前記脚部は、付勢機構により下端が集束する方向に付勢されている共に、前記接面部は、鉛直方向の下方となる面に押し付けたときに前記脚部を放射状に拡がる方向に動かすことが可能になっていることを特徴とする(請求項1)。ここで、連結部で連結される間接活線工具とは、例えば共用操作棒等である。また、鉛直方向の下方となる面は、例えば、地面や、建物や機械器具、乗り物の床面等の略水平な面が該当する。更に、連結機構としては、例えばヒンジが用いられている。更にまた、付勢機構としては、例えば台座と脚部の上端とを繋ぐ引っ張りバネが用いられている。
【0011】
これにより、本発明に係る間接活線工具の足し棒は、接面部が鉛直方向の下方となる面に接しない状態では、脚部が付勢機構の付勢力により1本の棒状に集束されているので、足し棒としてこれまで通りの使用をすることができる。そして、本発明に係る間接活線工具の足し棒は、接面部を鉛直方向の下方となる面に強く押し付けた状態にすることで、接面部に対し鉛直方向の下方となる面上を外側に向けて移動する力が働き、脚部の他端が付勢機構の付勢力に抗して放射状に拡がるので、足し棒は、連結部により連結された間接活線工具を鉛直方向の下方となる面に対し自立させた状態で設置することが可能な設置台となる。
【0012】
本発明に係る間接活線工具の足し棒では、前記接面部は、前記脚部の下端が放射状に拡がるのをロックしており、前記接面部が鉛直方向の下方となる面に接することで前記ロックが解除されて、前記脚部の下端が前記台座を中心として放射状に拡がるようになっていることを特徴とする(請求項2)。
【0013】
これにより、足し棒を共用操作棒に連結して間接活線作業をするときには、足し棒の脚部が不用意に拡がるのを防止することが可能となる。また、接面部を鉛直方向の下方となる面に押し付けたときに、足し棒の脚部下端が接面部の作用により本体部に対し径方向の外側に向けて放射状に拡がろうとする動きをロックしてしまうのを防止することが可能となる。
【0014】
そして、本発明に係る間接活線工具の足し棒では、前記脚部の下端の拡がりをロックしこのロックを解除するための機構として、突出部材、架設部材、伝達部材及び位置調整部材が前記接面部内に収納されており、前記突出部材は、前記接面部の下面から前記鉛直方向の下方となる面側に出没し、前記架設部材は、前記接面部に隣接する他の脚部の接面部に一方端が差し込まれて前記接面部間に架設され、前記伝達部材は、前記突出部材及び前記架設部材と組み合わされて前記突出部材の動きを前記架設部材に伝達し、前記位置調整部材は、前記突出部材が前記鉛直方向の下方となる面に接していないときに前記突出部材が前記接面部から突出させると共に、前記突出部材が前記鉛直方向の下方となる面に接して、前記突出部材が前記位置調整部材に抗して前記接面部内に没すると、前記伝達部材により前記突出部材の動きが、前記架設部材が前記隣接する他の脚部の接面部から引き抜かれる方向の動きとして、前記架設部材に伝達されることを特徴とする(請求項3)。伝達部材は、例えば歯車と、突出部材に形成されたラック歯と、架設部材に形成されたラック歯とでなる。位置調整部材は、例えば圧縮コイルバネ等の突出部材を鉛直方向の下方となる面側に押す弾性部材である。
【0015】
これにより、間接活線工具の足し棒の接面部が鉛直方向の下方となる面に接していない状態では、一の接面部に収納された架設部材の一部が隣接する他の接面部に差し込まれているので、足し棒の脚部の下端が放射状に拡がるのをロックしている。そして、間接活線工具の足し棒の接面部が鉛直方向の下方となる面に接するときに、突出部材が位置調整部材に抗して接面部内に没するため、伝達部材により突出部材の動きが架設部材に伝達されて、架設部材の一部が隣接する接面部から引き抜かれるので、ロックが解除される。
【発明の効果】
【0016】
以上述べたように、本発明に係る間接活線工具の足し棒によれば、接面部が鉛直方向の下方となる面に接しない状態では、脚部が付勢機構の付勢力により1本の棒に集束されているので、足し棒としてこれまで通りの使用をすることができる。そして、本発明に係る間接活線工具の足し棒によれば、接面部を鉛直方向の下方となる面に強く押し付けた状態にすることで、各接面部に対し鉛直方向の下方となる面上を外側に向けて移動する力が働き、脚部の他端が付勢機構の付勢力に抗して放射状に拡がるので、連結部により足し棒に連結された間接活線工具を下鉛直方向の下方となる面に対し自立させた状態で設置することが可能になる。よって、足し棒が使用中にない間接活線工具を床面に対し自立させた状態で設置するための設置台を兼ねることができるので、狭い作業空間に足し棒と間接活線工具を自立させた状態で設置するための設置台との双方を持ち込む必要がなくなる。
【0017】
特に請求項2に記載の間接活線工具の足し棒によれば、足し棒を共用操作棒に連結して間接活線作業をするときには、足し棒の脚部が不用意に拡がるのを防止することが可能となる。また、接面部を鉛直方向の下方となる面に押し付けたときに、足し棒の脚部下端が接面部の作用により本体部に対し径方向の外側に向けて放射状に拡がろうとする動きをロックしてしまうのを防止することが可能となる。
【0018】
特に請求項3に記載の間接活線工具の足し棒によれば、接面部が鉛直方向の下方となる面に接していない状態では、一の接面部に収納された架設部材の一部が隣接する他の接面部に差し込まれているので、足し棒の脚部の下端が放射状に拡がるのがロックされる。このため、足し棒を共用操作棒に連結して間接活線作業をするときに、足し棒の脚部が不用意に拡がるのを防止することが可能となる。そして、接面部が鉛直方向の下方となる面に接するときに、突出部材が位置調整部材に抗して接面部内に没するため、伝達部材により突出部材の動きが架設部材に伝達されて、架設部材の一部が隣接する接面部から引き抜かれるので、ロックが解除される。このため、接面部により足し棒の脚部の下端が放射状に拡がる動きを妨げるのを防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、本発明の間接活線工具の足し棒の構成を示した説明図であり、図1(a)は脚部が閉じた状態の足し棒の全体図、図1(b)は図1(a)のA−A線断面図、図1(c)は図1(a)のB−B線断面図、図1(d)は足し棒の接面部の底面図、図1(e)は足し棒の複数の脚部のうちの1つの脚部の側面図である。
図2図2(a)は、隣接する接面部同士を係合して脚部が拡がるのをロックした状態を示す部分断面図、図2(b)は、ロックが解除された状態を示す部分断面図である。
図3図3は、間接活線工具の足し棒の脚部が放射状に拡がった状態を示した足し棒の全体図である。
図4図4は、連結部に共用操作棒が連結された足し棒を床面等の下面に強く押し付けた状態を示す使用状態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
【0021】
図1から図4において、この発明に係る足し棒1の実施例が示されている。足し棒1は、この実施例では、例えば図4に示される共用操作棒100の接続部101に連結される等して、共用操作棒100や図示しない絶縁ヤットコ等の間接活線工具の全長を延ばすことが可能となっている。
【0022】
足し棒1は、絶縁素材で形成されたもので、棒状の本体部2と、この本体部2の長手方向の一方端に設けられ、共用操作棒100等の間接活線工具に連結するための連結部3と、連結部3に連結された共用操作棒100等の間接活線工具を固定するための固定部4とを有している。
【0023】
連結部3は、略円柱状の外形を有すると共にその先端面に円柱状の可動突部31を有している。可動突部31は、連結部3の軸方向に沿って進退可能に、連結部3に取り付けられており、連結部3に内蔵されたバネ(図示せず)により連結部3からの突出方向に付勢されている。
【0024】
また、連結部3は、その周面に一対の係止用突起32、33が設けられている。これらの係止用突起32、33は、円柱状をなすと共に、係止用突起32と係止用突起33とは、連結部3の周方向で反対側となる位置にて連結部3の径方向の外側に向かって突出している。すなわち、係止用突起32と係止用突起33とは、180°位相がずれた位置から放射状に突出している。
【0025】
尚、図4に示される共用操作棒100の連結部102も、足し棒1の連結部3と同様に、可動突部102a、係止用突起102b、102cを有する構成となっている。
【0026】
固定部4は、この実施形態ではロックナットであり、本体部2の連結部3よりも下方側において、本体部2の外周面を当該本体部2の軸方向に沿って移動可能なように設けられている。これにより、固定部4を所定方向に回転させることで、連結部3と、共用操作棒100の接続部101や図示しない絶縁ヤットコ等の接続部101とが強固に締結し合うようにすることができる。
【0027】
尚、図4に示される共用操作棒100の固定部103も、足し棒1の固定部43と同様の構成となっている。
【0028】
ところで、この実施例では、本体部2は、固定部4に対し連結部3とは反対側の部位において、台座5と、複数の(この実施例では3つの)脚部6(6a,6b,6c)と、接面部9とを有している。
【0029】
台座5は、断面が正三角形状の三角柱形状をなしていると共に、脚部6は、図1(b)に示されるように、台座5を3等分した、断面が正三角形状の三角柱形状をなしている。すなわち、台座5の3つの平面と各脚部6a,6b,6cの外方を向いた平らな外面とは、下記するヒンジ7が取り付けられやすいように、同一面状に連なっている。
【0030】
そして、台座5と各脚部6a,6b,6cとは、ヒンジ(蝶番とも称する。)7により、各脚部6a,6b,6cの台座5とは反対側端(以下、下端と称する。)が本体部2に対し径方向の外側に向けて放射状に拡がったり、反対に径方向の内側に向けて集束したりすることが可能なように連結されている。
【0031】
更に、台座5と各脚部6a,6b,6cとは、付勢機構8によって繋げられている。付勢機構8は、この実施例では引っ張りコイルバネ8aと、この引っ張りコイルバネ8aの一方端と台座5とを連結する連結部8bと、引っ張りコイルバネ8aの他方端と脚部6a,6b,6cのいずれかとを連結する連結部8cとで構成されている。
【0032】
したがって、脚部6a,6b,6cは、付勢機構8により、下側が本体部2に対し径方向の内側に向けて集束する方向(台座5と脚部6とが直線状になる方向)に常時付勢されて、足し棒1としての使用に支障がないように、通常時には1本の棒状に成るようになっている。
【0033】
更に、接面部9は、脚部6a,6b,6cのそれぞれ下端に設けられている。接面部9は、高所作業車のバケット(図示せず。)の床面等の鉛直方向の下方となる面(以下、下面と称する。)Fに接することができるもので、下面Fに強く押し付けたときに、下面F上を滑る等して、集束された脚部6a,6b,6cを放射状に拡がる方向に動かす力が発生することが可能な底面を有している。この実施例では、接面部9の底面は、特に図1(e)に示されるように、外側に向けて徐々に円弧状に湾曲した湾曲面となっている。そして、接面部9は、下記する脚部6a,6b,6cの可動をロックし且つこのロックを解除するための機構の部材を収容している。
【0034】
脚部6a,6b,6cの可動をロックし且つこのロックを解除するための機構は、この実施例では、図1(b)及び図2に示されるように、突出部材11と、架設部材12と、突出部材11の動きを架設部材12に伝達する伝達手段たるギア13と、圧縮コイルバネ14とで構成されている。
【0035】
突出部材11は、接面部9の下面に開口した孔から下面F側に出没するもので、ギア13と噛み合うためのラック歯を複数有している。架設部材12は、隣接する他の脚部6の接面部9に一方端が差し込まれて接面部9、9間に架設されたもので、ギア13と噛み合うためのラック歯を複数有している。圧縮コイルバネ14は、突出部材11が下面Fに接していないときに突出部材11を接面部9から突出した状態にするために突出部材11を常時押す方向に付勢している。
【0036】
これにより、接面部9が下面Fに接していない状態では、架設部材12が隣接する他の脚部6の接面部9に差し込まれているので、脚部6a,6b,6cの下端が放射状に拡がるのを架設部材12でロックしている。そして、接面部9が下面Fに接する時に、突出部材11が下面Fに押されて圧縮コイルバネ14に抗して接面部9内に没するため、ギア13を介して突出部材11の動きが架設部材12に伝達されて、架設部材12が隣接する接面部9から引き抜かれるので、架設部材12によるロックが解除される。
【0037】
しかるに、足し棒1を共用操作棒100に連結して間接活線作業をするときには、足し棒1の脚部6a,6b,6cが不用意に拡がるのを防止することが可能となる。
【0038】
その一方で、図4に示されるように、共用操作棒100を持って接面部9を下面Fに強く押し付けるときに、接面部9に対し下面Fを外方に向けて脚部6を移動させる力が発生すると共に、突出部材11が下面Fに接して接面部9内に没入しているので、ロックは解除されて、足し棒1の脚部6a,6b,6cの下端が接面部9の作用により本体部2に対し径方向の外側に向けて放射状に拡がろうとするのを妨げることは防止される。
【0039】
よって、足し棒1は、連結部3により連結された共用操作棒100等の間接活線工具を下面Fに対し自立させた状態で設置することが可能な設置台とすることができる。
【符号の説明】
【0040】
1 足し棒
2 本体部
3 連結部
4 固定部
5 台座
6(6a,6b,6c) 脚部
7 ヒンジ
8 付勢機構
8a 引っ張りコイルバネ
9 接面部
11 突出部材
12 架設部材
13 ギア
14 圧縮コイルバネ
100 共用操作棒(間接活線工具)
101 接続部
F 下面
図1
図2
図3
図4