特開2018-179235(P2018-179235A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-179235(P2018-179235A)
(43)【公開日】2018年11月15日
(54)【発明の名称】ホースの敷設方法
(51)【国際特許分類】
   F16L 1/024 20060101AFI20181019BHJP
   F16L 1/00 20060101ALI20181019BHJP
   B64C 27/08 20060101ALI20181019BHJP
   B64C 39/02 20060101ALI20181019BHJP
   B64D 1/22 20060101ALI20181019BHJP
【FI】
   F16L1/024
   F16L1/00 E
   F16L1/00 V
   B64C27/08
   B64C39/02
   B64D1/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-82853(P2017-82853)
(22)【出願日】2017年4月19日
(71)【出願人】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】縣詰 達也
(72)【発明者】
【氏名】山下 彰規
(57)【要約】      (修正有)
【課題】整地されていない場所や、運搬経路に段差、急な勾配等がある場合でも、より確実にホースを敷設することができるホースの敷設方法を提供する。
【解決手段】可撓性を有するホースHを敷設するホースの敷設方法では、内側にホースHを挿通しているスリーブ10を無人飛行機Dが空中に吊り上げてスリーブ10ごとホースHを敷設位置まで運搬する。スリーブ10は、一端側が無人飛行機Dと連結されている紐状の部材20を介して無人飛行機Dに吊り上げられる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性を有するホースを敷設するホースの敷設方法であって、
内側に前記ホースを挿通しているスリーブを無人飛行機が空中に吊り上げて前記スリーブごと前記ホースを敷設位置まで運搬する
ホースの敷設方法。
【請求項2】
前記スリーブは、
2つの半筒部と、
前記挿通方向に沿う軸を中心として前記2つの半筒部同士を互いに回動可能に連結する連結部とを有する
請求項1に記載のホースの敷設方法。
【請求項3】
前記スリーブは、一端側が前記無人飛行機と連結されている紐状の部材を介して前記無人飛行機に吊り上げられ、
前記2つの半筒部の各々は、外周面側に設けられて前記紐状の部材の他端側が取り付けられる取付部を有する
請求項2に記載のホースの敷設方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホースの敷設方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ホースを敷設する場合、台車にホースを乗せて運搬する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5964368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、整地されていない場所でホースの運搬に台車を用いることは困難であった。また、ホースの運搬経路に段差、急な勾配等がある場合、これらの段差、勾配等が台車の利用を困難にすることがあった。
【0005】
本発明では、より確実にホースを敷設することができるホースの敷設方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のホースの敷設方法は、可撓性を有するホースを敷設するホースの敷設方法であって、内側に前記ホースを挿通しているスリーブを無人飛行機が空中に吊り上げて前記スリーブごと前記ホースを敷設位置まで運搬する。
【0007】
本発明の望ましい態様として、前記スリーブは、2つの半筒部と、前記挿通方向に沿う軸を中心として前記2つの半筒部同士を互いに回動可能に連結する連結部とを有する。
【0008】
本発明の望ましい態様として、前記スリーブは、一端側が前記無人飛行機と連結されている紐状の部材を介して前記無人飛行機に吊り上げられ、前記2つの半筒部の各々は、外周面側に設けられて前記紐状の部材の他端側が取り付けられる取付部を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、より確実にホースを敷設することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、敷設済みのホースの一例を示す模式図である。
図2図2は、本発明によるホースの敷設方法の実施例を示す模式図である。
図3図3は、スリーブの形態の一例を示す斜視図である。
図4図4は、スリーブの形態の一例を示す斜視図である。
図5図5は、図3及び図4のスリーブを開いた場合を示す図である。
図6図6は、スリーブの内側にホースを通して無人飛行機で運搬する場合の一例を示す斜視図である。
図7図7は、スリーブの内側にホースを通して無人飛行機で運搬する場合の一例を示す斜視図である。
図8図8は、スリーブの変形例を示す斜視図である。
図9図9は、図8のスリーブを開いた場合を示す図である。
図10図10は、変形例のスリーブの内側にホースを通して無人飛行機で運搬する場合の一例を示す図である。
図11図11は、変形例のスリーブの内側にホースを通して無人飛行機で運搬する場合の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、敷設済みのホースHの一例を示す模式図である。図2は、本発明によるホースHの敷設方法の実施例を示す模式図である。ホースHは、可撓性を有し、ホースの敷設地(例えば、図1に示す敷設地E1、図2に示す敷設地E2等)に沿って敷設される。
【0012】
ホースの敷設地は、平坦であるとは限らない。例えば図1に示す敷設地E1のように、ホースの敷設地は、ホースHの先端部H1とその反対側(ホースH内に通される液体又は気体等の供給源)との間に傾斜地を含む場合がある。また、図2に示す敷設地E2のように、ホースの敷設地は、未整地である場合がある。例えば、過去にホースHが敷設された場所であったとしても、地震等の災害に伴う崩落等によって敷設地E2のように未整地の場所になる場合がある。未整地の場所、特に、崩落が生じた場所にはホースHを敷設する作業者の立ち入りが困難である。このため、例えば災害に伴って過去に敷設されたホースが破損し、ホースHを改めて敷設する必要が生じた場合等、既存の方法ではホースHの敷設が困難になることがある。
【0013】
これに対し、本発明によるホースの敷設方法では、図2に示すように、内側にホースHを挿通しているスリーブ10を無人飛行機D(例えば、2つの無人飛行機D1,D2)が空中に吊り上げてスリーブ10ごとホースHを敷設位置まで運搬する。これによって、ホースの敷設地(例えば、敷設地E1、敷設地E2等)の状態に関わらず、ホースHを敷設位置まで運搬することができる。
【0014】
図2では、2つの無人飛行機D1,D2が個別のスリーブ10を吊り下げてホースHを2カ所で支持しながら空輸する例を示している。2つの無人飛行機D1,D2を区別する必要がない場合、無人飛行機Dと記載することがある。運搬に用いられる無人飛行機Dの数は2つに限られるものでなく、任意の数であってよい。スリーブ10の数は、無人飛行機Dの数に対応する。
【0015】
図3及び図4は、スリーブ10の形態の一例を示す斜視図である。図5は、図3及び図4のスリーブ10を開いた場合を示す図である。図5は、スリーブ10の中心軸方向に沿ってスリーブ10を見た場合の図である。図6及び図7は、スリーブ10の内側にホースHを通して無人飛行機Dで運搬する場合の一例を示す斜視図である。図3から図7に例示するように、スリーブ10は、2つの半筒部11,12を有する。また、スリーブ10は、分割面上で挿通方向に沿う軸を中心として2つの半筒部11,12同士を互いに回動可能に連結する連結部13を有する。回動部には、例えば2つの半筒部11,12を連結する蝶番等の回動機構が設けられてもよいし、樹脂製の2つの半筒部11,12と一体的に設けられた可撓性を有する折り曲げ部分であってもよい。2つの半筒部11,12は、スリーブ10が円筒状の形態となってホースHを挿通している場合にホースHの挿通方向に沿って当該スリーブ10を2つに割る分割面を挟んで対向する(図7参照)。以下、例えば図3図7に示すようにスリーブ10が筒状になっている状態を「閉」じていると表現することがある。また、図5に示すように、2つの半筒部11,12のうち、連結部13で連結された位置の反対側同士が離間している状態を「開」いていると表現することがある。
【0016】
スリーブ10は、紐状の部材(例えば、紐20)を介して無人飛行機Dに吊り上げられる。紐状の部材の一端側は、無人飛行機Dと連結されている。紐状の部材の他端側は、2つの半筒部11,12の各々の外周面側に設けられた2つの取付部14,15に取り付けられる。具体的には、取付部14は、半筒部11の外周面から延出するよう設けられている。取付部14は、半筒部11が描く半円状の円弧の中心軸、すなわち、スリーブ10が円筒状の形態を取る場合の円筒の中心軸を挟んで、連結部13のほぼ反対側に位置している。取付部15は、半筒部12の外周面から延出するよう設けられている。取付部15は、半筒部12が描く半円状の円弧の中心軸を挟んで連結部13のほぼ反対側に位置している。2つの取付部14,15は、スリーブ10が閉じている場合に分割面を挟んで対向する板状の構造を有する(図3図7参照)。
【0017】
より具体的には、本実施形態では、紐状の部材として紐20が採用されている。また、取付部14には、孔14aが設けられている。また、取付部15には、孔15aが設けられている。また、紐20の他端側には、引っ掛け部21が設けられる。孔14a,15aの内径は、紐20を挿通することができ、引っ掛け部21を挿通することができない大きさである。図3から図7で例示する孔14a,15aは円状の孔であるが、孔14a,15aの具体的形状は適宜変更可能である。
【0018】
次に、無人飛行機D及びスリーブ10を用いたホースHの運搬の実施方法について例示する。まず、例えば図5に示すように、円筒の内周面側が上側になるようにスリーブ10を開く。この状態のスリーブ10の上にホースHを置き、紐20を孔14a,15aに通す(図6参照)。具体的には、例えば他端側に引っ掛け部21が予め設けられた紐20の一端側を、無人飛行機Dに固定する前に孔14a,15aに通す。その後、紐20の一端側を無人飛行機Dに固定する。図7に示すように無人飛行機Dが飛行により上昇して紐20を介してスリーブ10を吊り上げると、引っ掛け部21と紐20に挟み込まれて取付部14,15が近接する。これによって、スリーブ10が閉じる。閉じたスリーブ10内に挿通しているホースHは、無人飛行機Dによってスリーブ10ごと吊り上げられて空輸される。
【0019】
無人飛行機Dの操縦方法は任意である。無人飛行機Dは、例えば、飛行経路を示すソフトウェア・プログラムを含む制御装置を予め備えていてもよいし、外部のコントローラーからの制御命令に応じて動作してもよい。外部のコントローラーが利用される場合、外部のコントローラーは、自動的に無人飛行機Dの飛行経路を制御するソフトウェア・プログラムを含む構成であってもよいし、必要に応じてホースHの敷設管理者からの手動制御命令を受け付けて飛行制御を実施可能な構成であってもよい。
【0020】
なお、引っ掛け部21は、例えば紐20を孔14a,15aに通した後に紐20の他端側に取り付けられてもよい。その場合、紐20の一端側は、予め無人飛行機Dに固定されていてもよい。
【0021】
以上、本実施形態によれば、内側にホースHを挿通しているスリーブ10を無人飛行機Dが空中に吊り上げてスリーブ10ごとホースHを敷設位置まで運搬する。このため、ホースHの敷設地(例えば、敷設地E1、敷設地E2等)の状態に関わらず、ホースHを敷設位置まで運搬することができる。従って、より確実にホースHを敷設することができる。また、ホースHがスリーブ10を介して無人飛行機Dに吊り上げられるので、吊り上げによってホースHに働く応力をスリーブ10によって分散させることができ、吊り上げ位置におけるホースHの屈曲を抑制することができる。
【0022】
また、スリーブ10は、2つの半筒部11,12同士が互いに回動可能に連結する構造である。このため、スリーブ10を開くことでホースHを容易にスリーブ10の内側に進入させることができる。従って、スリーブ10の内側にホースHを通す作業がより容易になる。
【0023】
また、スリーブ10は、一端側が無人飛行機Dと連結されている紐状の部材を介して無人飛行機Dに吊り上げられる。また、2つの半筒部11,12の各々は、紐状の部材の他端側が取り付けられる取付部14,15を有する。このため、より確実に無人飛行機Dとスリーブ10とを連結させることができる。
【0024】
(変形例)
図8は、スリーブ30の変形例を示す斜視図である。図9は、図8のスリーブ30を開いた場合を示す図である。図10及び図11は、変形例のスリーブ30の内側にホースHを通して無人飛行機Dで運搬する場合の一例を示す図である。図8から図11は、スリーブ30の中心軸方向に沿ってスリーブ30を見た場合の図である。
【0025】
図3から図7では円筒状のスリーブ10を例示したが、スリーブの形状は円筒状に限られない。スリーブは、筒を構成する壁面が四角形等の多角形状であってもよい。具体的には、上記の実施形態におけるスリーブ10に代えて採用可能な変形例のスリーブ30は、図8図11に示すように、ホースHの挿通方向に直交する断面形状が四角形(例えば、正方形)の四辺を描く形状の壁面を有する。
【0026】
スリーブ30は、2つの半筒部31,32を有する。2つの半筒部31,32は、それぞれ四角形の四辺のうち二辺の壁面を構成する半筒状の部材である。2つの半筒部31,32は、連結部33を介して回動可能に連結される。連結部33の具体的構成は、上記の実施形態における連結部13と同様である。連結部33は、2つの半筒部31,32がそれぞれ有する二辺のうち一辺同士を連結する。
【0027】
スリーブ30は、2つの取付部34,35を有する。2つの取付部34,35の具体的構成は、上記の実施形態における2つの取付部14,15と同様である。2つの取付部34,35は、2つの半筒部31,32がそれぞれ有する二辺のうち連結部33で連結されない一辺の外周面側に設けられる。図示しないが、2つの取付部34,35はそれぞれ、分岐紐26,27の端部を取り付けるための孔を有していてもよい。
【0028】
次に、無人飛行機D及びスリーブ30を用いたホースHの運搬の実施方法について例示する。変形例では、紐状の部材として、紐25が用いられる。紐25は、一端側が1本であり、他端側が2本の分岐紐26,27に分岐している。まず、例えば図9に示すように、筒の内周面側が上側になるようにスリーブ30を開く。この状態のスリーブ30の上にホースHを置き、分岐紐26,27の端部を2つの取付部34,35に取り付ける(図10参照)。その後、図11に示すように、紐25の一端側が固定された無人飛行機Dが飛行により上昇して紐25を介してスリーブ30を吊り上げると、分岐紐26,27が互いに近接するように引っ張り上げられることで取付部34,35が近接し、スリーブ30が閉じる。閉じたスリーブ30内に挿通しているホースHは、無人飛行機Dによってスリーブ30ごと吊り上げられて空輸される。
【0029】
なお、分岐紐26,27の端部を取付部34,35に取り付ける作業は、例えば分岐紐26,27の端部を取付部34,35に設けられた孔に通して分岐紐26,27の各々の端部を結束する作業によってもよいし、分岐紐26,27の端部にフック等の引っ掛け部を設けて当該引っ掛け部を取付部34,35に設けられた孔に引っ掛けるようにしてもよいし、その他の連結方法によってもよい。
【0030】
変形例によれば、スリーブ30の断面形状が多角形(例えば、四角形)であることで、スリーブ30が開いた状態である場合に、平坦な地面等の載置面に対して筒の壁面を構成する二辺を沿わせるように載置することができる。
【0031】
なお、上記の実施形態はあくまで一例であり、本発明の技術的特徴を逸脱しない範囲内において適宜変更可能である。例えば、紐状の部材は紐20等の例示したものに限られず、同様の用途として利用可能な部材であればよく、具体的な形態は例示したものに限定されない。
【0032】
例えば、紐20に代えて、鎖のように複数の部材が連結した構造体が採用されてもよい。また、引っ掛け部21は、孔14a,15aを挿通可能な大きさに変形可能な可撓性を有する部材であってもよい。引っ掛け部21が可撓性を有する部材である場合、引っ掛け部21は、スリーブ10及びホースHの重量を含む吊下物の重量で変形して孔14a,15aをすり抜けることがない程度の弾性を有することが望ましい。
【符号の説明】
【0033】
10,30 スリーブ
11,12,31,32 半筒部
13,33 連結部
14,15,34,35 取付部
14a,15a 孔
20,25 紐
21 引っ掛け部
26,27 分岐紐
D 無人飛行機
E1,E2 敷設地
H ホース
H1 先端部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11