特開2018-186861(P2018-186861A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-186861(P2018-186861A)
(43)【公開日】2018年11月29日
(54)【発明の名称】パネル及びパネルの取付構造
(51)【国際特許分類】
   A47B 96/20 20060101AFI20181102BHJP
   A47B 17/00 20060101ALI20181102BHJP
   A47B 17/04 20060101ALI20181102BHJP
【FI】
   A47B96/20 B
   A47B96/20 C
   A47B17/00 A
   A47B17/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-89178(P2017-89178)
(22)【出願日】2017年4月28日
(71)【出願人】
【識別番号】000001351
【氏名又は名称】コクヨ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137486
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 雅直
(72)【発明者】
【氏名】繁田 佳祐
(72)【発明者】
【氏名】横田 早紀
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053SA05
(57)【要約】
【課題】天板付家具の下肢空間を有効に利用し得るパネル並びにパネルの取付構造を提供する。
【解決手段】本発明に係るパネル1は、天板付家具Tの天板7の縁部下端たる下面7bから上方へ向けて立設される立ち上がり片2と、この立ち上がり片2に取り付けられるパネル本体3と、立ち上がり片2とともにパネル本体3を挟持する押さえ片4と、立ち上がり片2と一体をなし天板7の下面7bに固定される板状をなす水平片5とを具備することを特徴とする。また上記パネル取付部72に当該パネル1を取り付ける構造が、本実施形態に係るパネル1の取付構造Xである。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板付家具の天板の縁部下端から上方へ向けて立設される立ち上がり片と、
この立ち上がり片に取り付けられるパネル本体と、
前記立ち上がり片とともに前記パネル本体を挟持する押さえ片と、
前記立ち上がり片と一体をなし天板の下面に固定される板状をなす水平片と
を具備することを特徴とするパネル。
【請求項2】
前記パネル本体の下端が前記水平片の上端と略同じ高さ位置にある請求項1記載のパネル。
【請求項3】
前記押さえ片が前記パネル本体の略全幅に亘って延出している請求項1又は2記載のパネル。
【請求項4】
前記立ち上がり片が前記パネル本体の略全幅に亘って延出している請求項1〜3の何れかに記載のパネル。
【請求項5】
前記パネル本体が透光性を有さないものである請求項1〜4の何れかに記載のパネル。
【請求項6】
前記パネル本体が、前記立ち上がり片及び前記押さえ片の何れか一方を他方へ向けて突出する挿通部を挿通させるための挿通孔を有するものであり、
この挿通孔が、角部分にアールが付された形状をなす請求項1〜5の何れかに記載のパネル。
【請求項7】
前記挿通孔が、前記挿通部の形状よりも大きく形成されたものであり、
前記挿通部を前記挿通孔に挿通したときに前記挿通孔の縁部にクリアランスが形成される請求項6記載のパネル。
【請求項8】
請求項1〜7に記載のパネルを天板付家具の天板に取り付けてなることを特徴とするパネルの取付構造。
【請求項9】
前記立ち上がり片の上端が天板の上面と略面一となる請求項8記載のパネルの取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフィス等において好適に用いられている家具の天板に取り付けるためのパネル及び当該パネルを取り付ける構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、天板付家具の天板の側縁や反使用縁に対し、パネルを天板よりも上方へ延出するように取り付ける構造並びに当該パネルが周知である。
【0003】
斯かるパネルを天板に取り付けることで、天板面から物が落下することを防いだり、外方からパネルを介して視認し得なくすることで天板付家具を使用する執務者に安心感を与えたりすることができる。そしてこの様なパネルでは、天板への取付箇所が目立たないように、ブラケットなどの取付部材を天板の下面よりも下側に突出するように構成されているのが通例である(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−136005号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献記載のパネル並びにパネルの取付構造では、取付部材が天板よりも下方に突出しているため、天板下方の空間すなわち下肢空間が有効に利用できないという不具合を包含している。具体的には、脚体へのアクセスや視認性が落ちるといった不具合や、ワゴンといった下肢空間に配置するのが通例である他の家具を配置する自由度が損なわれてしまうという不具合が考えられる。
【0006】
換言すれば、現状の天板付家具に取り付けるパネルでは、天板下方への突出を極力抑えることにより、下肢空間を利用する自由度を有効に高めたいという要望が存在しているというのが現状である。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解消することを目的としており、天板付家具の下肢空間を有効に利用し得るパネル並びにパネルの取付構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
【0009】
すなわち、本発明に係るパネルは、天板付家具の天板の縁部下端から上方へ向けて立設される立ち上がり片と、この立ち上がり片に取り付けられるパネル本体と、前記立ち上がり片とともに前記パネル本体を挟持する押さえ片と、前記立ち上がり片と一体をなし天板の下面に固定される板状をなす水平片とを具備することを特徴とする。
【0010】
また本発明に係るパネルの取付構造は、上記パネルを天板付家具に取り付けてなることを特徴とする。
【0011】
このようなものであれば、天板下面の下方には最大水平片の厚み寸法しか突出しない構成となり下肢空間には殆ど進入することなく、且つパネル本体を確実に保持することができる。これにより、脚体の具体的な位置が外方から明確に視認できたり、ワゴンのような他の家具を配置する自由度を向上させたり、着座者がより自由に足を動かすことができるという効果を得ることができる。すなわち本発明によれば、天板付家具の下肢空間を有効に利用し得るパネル並びにパネルの取付構造を提供する。
【0012】
パネル本体の下端が天板の下面とほぼ同じ位置とすることで、外方からの見栄えを更に良好なものとするためには、パネル本体の下端を水平片の上端と略同じ高さ位置にあるようにすることが望ましい。
【0013】
天板への取付箇所の見栄えを良好なものとしつつ、取付後のパネル本体の強度を有効に向上させるためには、押さえ片をパネル本体の略全幅に亘って延出させることが望ましい。
【0014】
また、天板への取付箇所の見栄えを良好なものとしつつ、取付後のパネル本体の強度を有効に向上させる他の構成として、立ち上がり片がパネル本体の略全幅に亘って延出している構成を挙げることができる。
【0015】
また、パネル本体の外側に位置付けられた押さえ片又は立ち上がり片をより上方へ延出させて取付後のパネル本体の強度をより向上させても天板付家具の使用者に何ら違和感を与えないようにするためには、パネル本体を透光性を有さない、すなわち有色のものとすることが望ましい。
【0016】
パネル本体をより強固に天板に取り付け得るようにしつつ、パネル本体に外方から衝撃が加わってもパネル本体が損傷され難いようにするためには、パネル本体を、立ち上がり片及び押さえ片の何れか一方を他方へ向けて突出する挿通部を挿通させるための挿通孔を有するものであり、この挿通孔を、角部分にアールが付された形状とすることが望ましい。
【0017】
ここで、「角部分にアールが付された形状」とは、角度をなす「角」が無い形状である形状を広く包含する概念であり、例えば楕円や真円形状をも含まれる。
【0018】
そして取付後のパネル本体が、より損傷され難いようにするためには、挿通孔を、通部の形状よりも大きく形成されたものとし、挿通部を挿通孔に挿通したときに挿通孔の縁部にクリアランスが形成されるようにすることが望ましい。このクリアランスが設けてあるために挿通部又は挿通孔が膨張や衝突し難いものとなる。
【0019】
そして、外方からの見栄えをより向上させるためには、立ち上がり片の上端を天板の上面と略面一となるようにすることが望ましい。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、以上説明した構成であるから、天板付家具の下肢空間を有効に利用し得るパネル並びにパネルの取付構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施形態に係る外観図。
図2】同実施形態に係る正面図。
図3】同右側面図。
図4】同実施形態に係る分解斜視図。
図5】同他の分解斜視図。
図6】図実施形態に係る要部の模式的な断面図。
図7】図実施形態に係る作用説明図。
図8】同実施形態の変形例に係る分解斜視図。
図9】同変形例に係る要部の模式的な断面図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施形態を、図1図7を参照して説明する。
【0023】
本実施形態のパネル1は、例えばエンドパネルとも称されるものであり、天板付家具Tの天板7の側縁に取り付けて天板7上方に立設することにより、外方から天板7上面7aを視認し難くしたり、天板7上面7aのものが側方から落下し難くなるようにしたりするための所謂「ついたて」として機能するものである。
【0024】
本明細書ではパネル1の説明に先立ち、パネル1を取り付ける対象である天板付家具Tの説明をまず行う。
【0025】
天板付家具Tは、床面から立設される脚体6と、この脚体6に下方から支持された複数の天板要素71からなる天板7と、この天板7に取り付けられ、使用者が天板7上にて使用する電子機器を好適に使用し得るよう電源等の各種ケーブルを案内するための配線誘導機構8とを有している。
【0026】
脚体6は、両側端に設けられ平面視天板7の隅部分に配されることで安定して天板7を支持するための端部脚61と、これら両端部脚61間に介在し、天板7の短寸方向中央に位置付けられることで使用者の足の動きに干渉し難い構成を有する中間脚62と、これら端部脚61、中間脚62に固定され且つ天板7を下方より支持する天板支持体63とを有している。
【0027】
端部脚61は、平面視天板7の隅部近傍にて床面に接地するアジャスタ61aと、このアジャスタ61aから立ち上がる脚本体61bとを有している。この脚本体61bは、例えばアルミダイキャスト等によって成形され、床面から若干斜め上方向に立ち上がりつつ上端が天板7の下面7bに固定されてなる。
【0028】
中間脚62は、平面視天板7の短寸方向中央付近において四箇所に設けられたアジャスタ62aと、このアジャスタ62aから直上へ立設された四角筒状をなす筒状体62bと、この筒状体62bの上端に設けられ、天板7の長手方向が連通するよう一部を凹ませることにより設けられたダクト連通孔62c(図3)とを有している。
【0029】
天板支持体63は、上述した端部脚61間を横架しつつ天板7の下面7bに固定された第一フレーム63aと、この第一フレーム63aの中間位置における2箇所から天板7の長手方向へ延出する第二フレーム63bと、中間脚62の上端に固定されつつ隣接する天板要素71同士を連結固定するための連結機構63cとを有している。この連結機構63cは、天板7の短寸方向中央において中間脚62に固定されながら同短寸方向に延び天板要素71同士を強固に固定しつつ支持し、更に第二フレーム63bの一端に連結している。
【0030】
天板7は、本実施形態では天板支持体63によって短寸方向に付き合わされた状態で固定された二枚の天板要素71同士を、更に長手方向に連結することによって構成されている。その結果本実施形態では、長手方向の縁部をそれぞれ使用縁7cとすることで使用者同士が向かい合って執務やミーティングを行い得るようにする態様が実現されている。そして天板7は、上面7aにおいて使用者による仕様に応じつつ、下面7b側においては脚体6等を固定するための各種の加工が施されている。なかでも天板7の側縁近傍には、本実施形態に係るパネル1を取り付けるためのパネル取付部72が設けられている。このパネル取付部72は、天板7の下面7bの所定位置においてパネル1をねじ止め固定するためのものであり、底面視(平面視)二箇所に設けられたねじ穴であるパネル取付穴74とを有している。
【0031】
配線誘導機構8は、天板7の短寸方向中央且つ長手方向全域に亘って配線を案内、誘導すべく設けられたものであり、各天板要素71に対応して設けられている。この配線誘導機構8は、天板7下方において配線を載置、案内するための樋状をなす配線ダクト81と、天板7の上面7aの略面一に配された状態で配線ダクト81の上側を閉止しつつ回転動作により配線ダクト81上側を開閉可能に構成した開閉蓋82とを有している。配線ダクト81は、横断面視チャネル状をなすダクト本体83と、天板要素71からこのダクト本体83を懸吊支持するための懸吊部材84とを有している。そして一方のダクト本体83に案内された配線は、中間脚62に設けられたダクト連通孔62cを通って他方のダクト本体83へと案内することも可能である。また上記中間脚62における筒状体62b内部は、外部からの配線を配線誘導機構8へ案内する機能も有しているが、斯かる点については既存の構成を種々利用し得るため、詳細な説明は省略する。
【0032】
そして上述の通り、本実施形態では、天板7の側縁近傍に設けられたパネル取付部72を利用して、エンドパネルとしてのパネル1を取り付けることが可能となっている。
【0033】
ここで、本実施形態に係るパネル1は、天板付家具Tの天板7の縁部下端たる下面7bから上方へ向けて立設される立ち上がり片2と、この立ち上がり片2に取り付けられるパネル本体3と、立ち上がり片2とともにパネル本体3を挟持する押さえ片4と、立ち上がり片2と一体をなし天板7の下面7bに固定される板状をなす水平片5とを具備することを特徴とする。また上記パネル取付部72に当該パネル1を取り付ける構造が、本実施形態に係るパネル1の取付構造Xである。
【0034】
以下、本実施形態に係るパネル1の各構成要素について、特に図4図7に示して説明する。本実施形態では、パネル本体3を天板7に取り付けるべく立ち上がり片2及び水平片5を横断面視L字状をなすように一体に構成しながら、パネル本体3の内側から立ち上がり片2を当てつつ外側から押さえ片4を挟持する構成としている。すなわち、パネル本体3以外の構成要素である立ち上がり片2、押さえ片4及び水平片5は、所謂ブラケットの作用を果たしている。
【0035】
立ち上がり片2は、本実施形態では図4図5及び図6に示すように、下端部分を水平片5に一体的に接続されながら内側が天板7の側縁に密着しつつ外側においてパネル本体3の天板7に近い内側下端付近の領域に密着するものである。この立ち上がり片2は、パネル本体3の略全幅に亘って延出している板状をなす立設板21と、この立設板21における長手方向に等間隔に三箇所設けられた開口であるねじ挿通孔22とを有している。そしてこの立ち上がり片2の上端は、天板7の上面7aと略同じ高さに設定されている。
【0036】
パネル本体3は、図4図5及び図6に示すように、幅寸法を天板要素71の短寸方向の寸法と略同じ長さを有する矩形状をなし、透光性を有さない有色を呈したアクリル板31を主体とするものである。このパネル本体3は、当該アクリル板31と、このアクリル板31の下部分に設けられた開口である挿通孔32とを有している。そしてこのパネル本体3の下端3aは、天板7の下面7bと略同じ高さに設定されており、パネル本体3取付時に当該パネル本体3が不要に下方に垂下し、天板付家具Tの下肢空間に不要に干渉することはない。また挿通孔32は、概略矩形状を呈しつつ、その角部分33に丸み、すなわちアール34が付された形状をなしている。これにより、挿通孔32の縁部32aに不要や角は形成されていない。
【0037】
押さえ片4は、図4図5及び図6に示すように、パネル本体3の幅寸法と略同じ寸法の長さ、すなわち略全幅に亘って延出する板金素材からなる延出板41と、この延出板41に例えば溶接により一体的に接続された挿通部たる板ナット42とを有している。延出板41は、パネル本体3における天板7から遠い外側から密着するものである。また延出板41の上端4aすなわち押さえ片4の上端4aは、天板7の上面7aよりも上側に位置付けられている。しかしながら上述の通りパネル本体3は透光性を有さない有色をなしているので、天板付家具Tの使用者からは延出板41の上端4aは視認し得ない。板ナット42は、パネル本体3の挿通孔32の寸法に対応した外形をなしたものであり、立ち上がり片2側に接続するためのビスb(図6)に対応した雌ねじ孔43と、この雌ねじ孔43の両側に設けられた開口である肉盗み44とを有している。
【0038】
水平片5は、図4図5及び図6に示すように、天板7のパネル取付部72にねじ止めされてなる水平方向に延びる板状のものであり、一端側が上記立ち上がり片2に一体に構成されている。そして上述した通り、パネル本体3の下端3aは天板7の下面7bと略同じ高さであるということは、当該パネル本体3の下端3aは、この水平片5の上端5aと略同じ高さ位置に位置付けられている。水平片5は、金属板からなる取付板51と、この取付板51に溶接により一体的に接合されてなる補強プレート53と、天板7に対してねじ止めするために設けられた開口である取付孔52とを有している。
【0039】
そして本実施形態に係るパネル1は図7に特に示すように、立ち上がり片2及び押さえ片4の何れか一方を他方へ向けて突出する挿通部である板ナット42を挿通させるための挿通孔32を有するものであり、この挿通孔32が、角部分33にアール34が付された形状をなす。また、パネル本体3に設けられた挿通孔32が、板ナット42の形状よりも大きく形成されたものであり、板ナット42を挿通孔32に挿通したときに挿通孔32の縁部32aにクリアランスcが形成されている。これにより、パネル本体3に不要な外力が掛かったり、温度条件等によりパネル本体3や押さえ片4が不要に収縮をしたりしたとしても、アクリルからなるパネル本体3は挿通孔32の一部分に応力が集中してしまうということがない。また勿論、挿通孔32の縁部32aに対し板ナット42が当たったとしても挿通孔32には角部分33にアール34が付された形状をなしている。そのため、挿通孔32に過度の衝撃が加わることはない。
【0040】
<変形例>
【0041】
以下、本実施形態の変形例について説明する。当該変形例について、上記実施形態の構成要素に相当するものについては同じ符号を付すとともに、その詳細な説明を省略する。
【0042】
上記実施形態では、立ち上がり片2がパネル本体3の内側から接し、押さえ片4がパネル本体3の外側から接しながらパネル本体3を挟持する態様を開示した。しかしながら勿論、本発明は上記実施形態の態様に限られない。
【0043】
すなわち本変形例を示す図8及び図9は、立ち上がり片2がパネル本体3の外側から接し、押さえ片4がパネル本体3の内側から接しながらパネル本体3を挟持する態様を図示している。このような態様をなすものであっても上記実施形態同様の作用効果を奏する。
【0044】
以上のように、本実施形態に係るパネル1並びにパネル1の取付構造Xは、天板付家具Tの天板7の縁部下端から上方へ向けて立設される立ち上がり片2と、この立ち上がり片2に取り付けられるパネル本体3と、立ち上がり片2とともにパネル本体3を挟持する押さえ片4と、立ち上がり片2と一体をなし天板7の下面7bに固定される板状をなす水平片5とを具備することを特徴とする。
【0045】
このように構成することで、天板7下面7bの下方には最大水平片5の厚み寸法しか突出しない構成となり下肢空間には殆ど進入することなく、且つパネル本体3を確実に保持することが実現されている。その結果、脚体6の具体的な位置が外方から明確に視認できたり、ワゴンのような他の家具を配置する自由度を向上させたり、着座者がより自由に足を動かすことができるという効果が実現されている。すなわち本実施形態によって、天板付家具Tの下肢空間を有効に利用し得るパネル1並びにパネル1の取付構造Xが実現された。
【0046】
パネル本体3の下端3aが天板7の下面7bとほぼ同じ位置とすることで、外方からの見栄えを更に良好なものとするために本実施形態では、パネル本体3の下端3aを水平片5の上端5aと略同じ高さ位置にあるようにしている。
【0047】
天板7への取付箇所の見栄えを良好なものとしつつ、取付後のパネル本体3の強度を有効に向上させるために本実施形態では、押さえ片4をパネル本体3の略全幅に亘って延出させている。
【0048】
また、天板7への取付箇所の見栄えを良好なものとしつつ、取付後のパネル本体3の強度を有効に向上させるために本実施形態では、立ち上がり片2がパネル本体3の略全幅に亘って延出している構成を適用している。
【0049】
また、パネル本体3の外側に位置付けられた押さえ片4又は立ち上がり片2をより上方へ延出させて取付後のパネル本体3の強度をより向上させても天板付家具Tの使用者に何ら違和感を与えないようにするために本実施形態では、パネル本体3を透光性を有さない、すなわち有色のものとしている。
【0050】
パネル本体3をより強固に天板7に取り付け得るようにしつつ、パネル本体3に外方から衝撃が加わってもパネル本体3が損傷され難いようにするために本実施形態では、パネル本体3を、立ち上がり片2及び押さえ片4の何れか一方を他方へ向けて突出する挿通部たる板ナット42を挿通させるための挿通孔32を有するものであり、この挿通孔32を、角部分33にアール34が付された形状としている。
【0051】
そして取付後のパネル本体3が、より損傷され難いようにするために本実施形態では、挿通孔32を、通部の形状よりも大きく形成されたものとし、板ナット42を挿通孔32に挿通したときに挿通孔32の縁部32aにクリアランスcが形成されるようにしている。その結果このクリアランスcが設けてあるために板ナット42又は挿通孔32が膨張や衝突を起こし難いものとなっている。
【0052】
そして、外方からの見栄えをより向上させるために本実施形態では、立ち上がり片2の上端4aを天板7の上面7aと略面一となるようにしている。
【0053】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0054】
例えば上記実施形態ではパネルを天板の側縁に取り付けるためのサイドパネルとして開示したが勿論、本発明のパネルは天板の反使用縁に取り付ける、所謂デスクトップパネルとして用いても良い。また上記実施形態ではパネル本体をアクリル製の一枚板を用いる態様を開示したが勿論、パネル本体の素材は既存の種々の態様を利用可能である。
【0055】
また、天板付家具や水平片、立ち上がり片といったブラケットに相当する部分の具体的な形状や仕様といったその他の詳細な構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【符号の説明】
【0056】
1・・・パネル
2・・・立ち上がり片
2a・・・立ち上がり片の上端(上端)
3・・・パネル本体
3a・・・パネル本体の下端(下端)
32・・・挿通孔
32a・・・挿通孔の縁部
33・・・角部分
34・・・アール
4・・・押さえ片
42・・・挿通部(板ナット)
5・・・水平片
5a・・・水平片の上端(上端)
T・・・天板付家具
7・・・天板
7a・・・天板の上面(上面)
7b・・・天板の下面(下面)
c・・・クリアランス
X・・・パネルの取付構造
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9