特開2018-33049(P2018-33049A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-33049(P2018-33049A)
(43)【公開日】2018年3月1日
(54)【発明の名称】マルチリモコン
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20180202BHJP
   H04N 5/00 20110101ALI20180202BHJP
【FI】
   H04Q9/00 301D
   H04Q9/00 331A
   H04N5/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2016-165130(P2016-165130)
(22)【出願日】2016年8月25日
(71)【出願人】
【識別番号】504150450
【氏名又は名称】国立大学法人神戸大学
【住所又は居所】兵庫県神戸市灘区六甲台町1−1
(71)【出願人】
【識別番号】504168156
【氏名又は名称】学校法人谷岡学園
【住所又は居所】大阪府東大阪市御厨栄町4丁目1番10号
(74)【代理人】
【識別番号】110000822
【氏名又は名称】特許業務法人グローバル知財
(72)【発明者】
【氏名】種村 留美
【住所又は居所】兵庫県神戸市灘区六甲台町1−1 国立大学法人神戸大学内
(72)【発明者】
【氏名】長尾 徹
【住所又は居所】兵庫県神戸市灘区六甲台町1−1 国立大学法人神戸大学内
(72)【発明者】
【氏名】野田 和惠
【住所又は居所】兵庫県神戸市灘区六甲台町1−1 国立大学法人神戸大学内
(72)【発明者】
【氏名】相良 二朗
【住所又は居所】兵庫県神戸市西区学園西町8−1−1 神戸芸術工科大学内
【テーマコード(参考)】
5C056
5K048
【Fターム(参考)】
5C056AA05
5C056BA01
5C056EA05
5K048AA13
5K048BA03
5K048BA07
5K048BA08
5K048DA02
5K048DB04
5K048DC01
5K048EB02
5K048FB15
5K048HA04
5K048HA11
5K048HA23
5K048HA37
(57)【要約】
【課題】簡単に複数の電化機器のリモコン操作が可能で、リモコン操作エラーが発生し難いリモコンを提供する。
【解決手段】電化機器に使用されるリモコンであって、角柱状又は角錐台状の操作部と、操作部の下面に隣接する把持部とから構成される。そして、操作部の複数の周面に同一又は異なる電化機器の操作パネルが配置され、操作部の上面に赤外線送信手段が設けられる。本リモコンは、把持部の下面又は操作部の上面を接地側として自立できる。赤外線送信手段は、送信領域が異なる、又は、送信方向が異なる二以上の赤外線送信部から成る。操作パネルにおける操作ボタン数は、操作対象となる電化機器の本来のリモコンの操作ボタンよりも少ない。操作部と把持部は、色合いのはっきりした強い色、赤色、朱色、又は、緋色が施されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電化機器に使用されるリモコンであって、
角柱状又は角錐台状の操作部と、
前記操作部の下面に隣接する把持部とから成り、
前記操作部の複数の周面に電化機器の操作パネルが配置され、
前記操作部の上面に赤外線送信手段が設けられたことを特徴とするマルチリモコン。
【請求項2】
前記把持部の下面又は前記操作部の上面を接地側として、自立し得ることを請求項1に記載の特徴とするマルチリモコン。
【請求項3】
前記赤外線送信手段は、送信領域が異なる、又は、送信方向が異なる二以上の赤外線送信部から成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のマルチリモコン。
【請求項4】
前記操作部において、
前記角柱状は正N角柱、又は、前記角錐台状は正N角錐台(Nは3以上10以下)であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のマルチリモコン。
【請求項5】
前記把持部は、
正多角柱、正多角錐台、円柱、円柱台、楕円柱、若しくは、楕円柱台の何れかの形状、又は、それらの形状で更に下面側に向かって裾野広がりの形状を有する形状であり、
前記操作部の高さ方向の軸と前記把持部の高さ方向の軸とが共軸である、
ことを特徴とする請求項4に記載のマルチリモコン。
【請求項6】
前記把持部の上面は、
前記操作部の下面と同一の形状および同一の大きさである、
前記操作部の下面と相似形状で小さい、又は、
前記操作部の下面と異なる形状で小さい、
ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のマルチリモコン。
【請求項7】
前記操作部の複数の周面に異なる電化機器の操作パネルが配置されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のマルチリモコン。
【請求項8】
前記操作パネルにおける操作ボタン数は、操作対象となる電化機器の本来のリモコンの操作ボタンよりも少ないことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のマルチリモコン。
【請求項9】
前記操作パネルにおける操作ボタンは、
テレビの場合には電源入切ボタンと音量切替えボタンとチャネル切替えボタンが少なくとも設けられ、
エアコンの場合には電源入切ボタンが少なくとも設けられ、
照明器具の場合には電源入切ボタンが少なくとも設けられる、ことを特徴とする請求項8に記載のマルチリモコン。
【請求項10】
前記操作パネルは、操作ボタン又は液晶画面の少なくとも何れかが設けられたことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載のマルチリモコン。
【請求項11】
前記把持部の内部には、乾電池又は充電池の電池収納用ボックスが設けられたことを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載のマルチリモコン。
【請求項12】
前記操作部と前記把持部の少なくとも1つは、色合いのはっきりした強い色が施されていることを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載のマルチリモコン。
【請求項13】
前記操作部および前記把持部には、赤色、朱色、又は、緋色が施されていることを特徴とする請求項12に記載のマルチリモコン。
【請求項14】
操作対象となる電化機器の機種を選定する選定手段が設けられ、
上記の選定手段毎に前記操作パネルと特定の機種の電化機器の操作ボタンとの割り付けが予め記憶され、
前記操作パネルと電化機器との割り付けが、上記の選定手段により切替え可能であることを特徴とする請求項1〜13の何れかに記載のマルチリモコン。
【請求項15】
前記選定手段は、選定スイッチ、設定ボタン、又は、メーカコードの何れかであることを特徴とする請求項14に記載のマルチリモコン。
【請求項16】
リモコン本体とデータ通信する学習ユニットが更に設けられ、
操作対象となる電化機器の本来のリモコンの操作ボタンの押下により実行されるプロトコルを前記学習ユニットが学習し、
前記操作パネルの操作ボタンに、前記学習ユニットが学習したプロトコルを割り付け得ることを特徴とする請求項1〜13の何れかに記載のマルチリモコン。
【請求項17】
上記の学習ユニットが、リモコン本体に内蔵されていることを特徴とする請求項16に記載のマルチリモコン。
【請求項18】
リモコン本体は、コンピュータとデータ通信できるデータ通信機能を備え、
上記のコンピュータは、インターネットを介して、操作対象となる電化機器のリモコン用プログラムをダウンロードでき、ダウンロードしたリモコン用プログラムをリモコン本体にデータ転送でき、前記操作パネルと特定の電化機器を割り付け得ることを特徴とする請求項1〜13の何れかに記載のマルチリモコン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭用電化製品等に使用されるリモコン装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、家庭等で使用される電化製品の利便性は向上しており、機器本体を操作することなく、リモコンを操作することで利用可能な機器が多くなっている。しかしながら、異なる電化製品にそれぞれリモコンが設けられると、リモコンの数が多くなってしまい、例えば、テレビとエアコンのリモコンを取り違え、リモコン操作をしても動作しないといった問題が発生し易くなる。また、リモコンの数が多くなると、単にかさばるだけではなく、他の物に紛れてしまい、リモコンを無くし易くなるという問題もある。このように、本来利便性を高めるはずのリモコンも、その数が多くなると却って煩雑となり、利便性が低下してしまう。しかも、高齢化が進行している現代社会において、このような問題は、判断能力の低下している高齢者、認知症患者または高次脳機能障害者等にとって特に重要である。
【0003】
そこで、複数の機器をより少ないボタンで学習および操作できる学習リモコンシステムが知られている(特許文献1を参照)。
これは、1つのリモコン上に、複数の機器の操作ボタンを設け、それらに学習機能を持たせたものである。しかしながら、特許文献1に開示された学習リモコンシステムでは、リモコンの形状には着目しておらず、1つの操作面上に複数の機器のリモコン操作部が設けられるため、ボタンの押し間違えが発生しやすいという問題があった。
【0004】
また、複数のリモコンを操作可能としつつ、装置の簡略化を図ったリモコン装置が知られている(特許文献2を参照)。
これは、リモコン本体に回転可能な可動部を設け、可動部を回転させることで複数の機器のリモコンを切り替え可能としたものである。しかしながら、特許文献2に開示されたリモコン装置では、操作が複雑であり、高齢者、認知症患者または高次脳機能障害者のような判断能力の低下したユーザにとっては、操作が難しいという問題がある。また、機構が複雑であるため、製造コストが高くなるという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−331666号公報
【特許文献2】特開2010−251968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記状況に鑑みて、本発明は、簡単に複数の電化機器のリモコン操作が可能で、リモコン操作エラーが発生し難いリモコンを提供することを目的とする。
特に、認知症患者や高次脳機能障害者にとって見つけやすく使用しやすいリモコンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決すべく、本発明のマルチリモコンは、電化機器に使用されるリモコンであって、角柱状又は角錐台状の操作部と、操作部の下面に隣接する把持部とから構成される。そして、操作部の複数の周面に電化機器の操作パネルが配置され、操作部の上面に赤外線送信手段が設けられる。
本発明のマルチリモコンの操作部は、角柱状もしくは角錐台状を呈し、複数の周面に異なる電化機器の操作パネルが配置される。そのため、複数の電化機器のリモコンが1つに統合され、リモコンを取り間違えて、操作を行っても動作しないというリスクが低減する。把持部は片手で掴めるもので、掴んだ手の親指か人差し指で、操作パネルを操作できる。
本発明のマルチリモコンは、操作部の複数の周面に同じ電化機器の操作パネルが配置されてもよく、或は、操作部の複数の周面に異なる電化機器の操作パネルが配置されていることでもよい。
【0008】
ここで、操作部の角柱状や角錐台状は、隣接する周面の境界部が必ずしも鋭角である必要はなく、角がなく丸みを帯びて滑らかなものも含まれる。また、操作部の角錐台状は逆角錐台であってもよい。また、操作部の周面は、全て同一形状でなく、一部あるいは全てが異なる形状であってもよい。
【0009】
本発明のマルチリモコンにおいて、把持部の下面又は操作部の上面を接地側として、自立し得ることが好ましい。
リモコン自体が自立可能なため、リモコンの存在が目立ち、リモコンが周囲に埋もれてしまうリスクが低減する。特に、認知症患者や高次脳機能障害者にとっては、リモコンが自立していることで、リモコンの存在が目立ち、リモコンを見つけ易くなる。
把持部の下面や操作部の上面が、平面であれば、面全体が接地し自立し易い。また、把持部の下面や操作部の上面で、それぞれ裾野が広がる形状であれば、接地面積が大きくなり更に自立し易い。また、把持部の下面や操作部の上面に自立できる脚が設けられてもよい。
【0010】
本発明のマルチリモコンにおける赤外線送信手段は、送信領域が異なる、又は、送信方向が異なる二以上の赤外線送信部から成ることが好ましい。赤外線を広範囲に送信できることから、操作対象となる電化機器の赤外線受信部に対して、リモコンの赤外線送信部を向けていなくとも、赤外線送受信が可能であり、リモコン操作の利便性が向上する。特に、認知症患者や高次脳機能障害者にとってリモコン操作が簡便となる。
【0011】
本発明のマルチリモコンにおける操作部において、角柱状は正N角柱(Nは3以上10以下)である、又は、角錐台状は正N角錐台(Nは3以上10以下)であることが好ましい態様である。正三角柱または正三角錐台であれば、3つの周面に2〜3種類の電化機器の操作パネルを設けることが可能である。3つの周面の内、2つの周面を用いて2種類の電化機器の操作パネルを設けてもよい。正四角柱または正四角錐台であれば、4つの周面に2〜4種類の電化機器の操作パネルを設けることが可能である。正五角柱または正五角錐台であれば、5つの周面に2〜5種類の電化機器の操作パネルを設けることが可能である。正六角柱または正六角錐台であれば、6つの周面に2〜6種類の電化機器の操作パネルを設けることが可能である。
同様に、正十角柱または正十角錐台であれば、10の周面に2〜10種類の電化機器の操作パネルを設けることが可能である。理論上は、正十角柱または正十角錐台よりも周面が多いものも可能であるが、ここまでが実用的な範囲である。
【0012】
本発明のマルチリモコンにおける把持部は、正多角柱、正多角錐台、円柱、円柱台、楕円柱、若しくは、楕円柱台の何れかの形状、又は、それらの形状で更に下面側に向かって裾野広がりの形状を有する形状であり、操作部の高さ方向の軸と把持部の高さ方向の軸とが共軸であることが好ましい態様である。
把持部は片手で掴めるもので、掴んだ手の親指か人差し指で、操作パネルを操作できるように、把持部の形状を、正多角柱、正多角錐台、円柱、円柱台、楕円柱、又は、楕円柱台の何れかとし、操作部の高さ方向の軸と把持部の高さ方向の軸とが共軸になるようにする。
また、把持部は、下面側に向かって裾野広がりの形状を呈することが好ましい。把持部の下面側に向かって裾野が広がる形状であれば、接地面積が大きくなりリモコン単独で自立しやすいからである。
【0013】
本発明のマルチリモコンにおける把持部の上面は、下記a)〜c)の何れかであることが好ましい。
a)操作部の下面と同一の形状および同一の大きさである。
b)操作部の下面と相似形状で小さい。
c)操作部の下面と異なる形状で小さい。
【0014】
把持部の径は、片手で掴める径であるのが好ましく、具体的には3〜7cmである。そのため、操作部の下面の大きさと比べると、同一あるいは小さくなる。操作部の高さ方向の軸と把持部の高さ方向の軸とが共軸になるようにすることで、掴んだ手の指で操作部の操作パネルを操作しやすくなる。
【0015】
操作部と把持部の形状の組合せは様々である。例えば、操作部が正三角柱で、把持部が正三角柱であってもよい。或は、操作部が正三角柱で、把持部が円柱であってもよい。或は、操作部が正四角錐台で、把持部が正六角柱であってもよい。操作部が正三角柱で把持部が正三角柱の場合、把持部の上面が操作部の下面と同一の形状および同一の大きさでもよいし、操作部の下面と相似形状で小さくてもよい。一方、操作部が正三角柱で把持部が円柱の場合や、操作部が正四角錐台で把持部が正六角柱の場合、把持部の上面が操作部の下面と異なる形状で小さくなる。
【0016】
本発明のマルチリモコンにおける操作パネルにおける操作ボタン数は、操作対象となる電化機器の本来のリモコンの操作ボタンよりも少ないことが好ましい。
ここで、操作パネルにおける操作ボタンは、テレビの場合、エアコンの場合、照明器具の場合のそれぞれにおいて、本来のリモコンの操作ボタンよりも少なく、最小限の操作が行えるように、以下のように操作ボタンが設けられることが好ましい。特に、認知症患者や高次脳機能障害者にとって、最小限の操作が行える操作ボタンのみが配置されている方が使いやすく、操作エラーを低減できる。
これにより、リモコンの使用者が、「煩わしい」、「間違ったボタンを押したときに復帰できない」などといった心証を抱かせるということを避け、利用者にとって分かりやすく不必要なボタンが無いリモコンを実現することができる。
【0017】
1)テレビの場合
電源入切ボタンと、音量切替えボタンと、チャネル切替えボタンが少なくとも設けられる。
2)エアコンの場合
電源入切ボタンが少なくとも設けられる。
3)照明器具の場合
電源入切ボタンが少なくとも設けられる。
4)ビデオレコーダの場合
電源入切ボタンと、再生/停止ボタンが少なくとも設けられる。
【0018】
本発明のマルチリモコンにおける操作パネルは、操作ボタン又は液晶画面の少なくとも何れかが設けられる。
エアコンの本来のリモコンには、温度表示のための液晶画面が設けられている。本発明のマルチリモコンにおける操作パネルにおいても、同様に、操作ボタンに加えて液晶画面が設けられてもよい。また、液晶画面がタッチパネル方式により操作入力を受け付けるものであれば、液晶画面上に操作ボタンを表示させて、操作対象となる電化機器の操作を行うことでもよい。
なお、電化機器側から何か情報を受信して、液晶画面に表示させる場合は、赤外線送信手段の他、赤外線受信手段をリモコン側に設ける必要がある。
【0019】
本発明のマルチリモコンにおける把持部の内部には、乾電池又は充電池の電池収納用ボックスが設けられる。
把持部の内部を電池収納用ボックスにすることで、電池収納時にはリモコン全体の重心が下方の把持部側に位置することから、リモコン本体が自立し易くなる。
【0020】
本発明のマルチリモコンにおける操作部と把持部の少なくとも1つは、色合いのはっきりした強い色が施されていることが好ましい。具体的には、原色であり、まじり気のない色で、刺激的な派手な色が好ましい。
操作部および把持部には、赤色、朱色、又は、緋色が施されていることが更に好ましい。
リモコンの外観に、色合いのはっきりした強い色が施されていると、リモコンの存在が目立ち、リモコンが周囲に埋もれてしまうリスクが低減する。特に、認知症患者や高次脳機能障害者にとっては、赤系色の内、赤色、朱色、緋色の色刺激によって識別しやすく、リモコンを見つけ易くできる。
【0021】
本発明のマルチリモコンには、操作対象となる電化機器の機種を選定する選定手段が設けられ、選定手段毎に操作パネルと特定の機種の電化機器の操作ボタンとの割り付けが予め記憶される。そして、操作パネルと電化機器との割り付けが、上記の選定手段により切替え可能であることが好ましい。
ここで、選定手段は、具体的には、選定スイッチ、設定ボタン、メーカコードなどである。
リモコンの操作部の内部には、制御基板があり、特定の機種の電化機器(他メーカの機器を含む)を操作するプロトコル(操作ボタン押下時の通信プロトコル)を予め記憶し、また、リモコンの操作パネルと特定の機種の電化機器の操作ボタンとの割り付けが予め記憶されている。そして、各周面の操作パネルと特定の電化機器との割り付けは、上記の選定スイッチにより切替えできる。
【0022】
本発明のマルチリモコンには、リモコン本体とデータ通信する学習ユニットが更に設けられ、操作対象となる電化機器の本来のリモコンの操作ボタンの押下により実行されるプロトコルを上記の学習ユニットが学習し、操作パネルの操作ボタンに、学習ユニットが学習したプロトコルを割り付けできることが好ましい。
特定の機種の電化機器を操作するプロトコル(操作ボタン押下時の通信プロトコル)を、上記の学習ユニットが学習して、リモコン本体とデータ通信し、リモコンの操作部内部の制御基板のメモリに記憶させる。その際、各周面の操作パネルの操作ボタン毎に、学習ユニットが学習したプロトコルを割り付ける。
本発明のマルチリモコンに設けられる学習ユニットは、リモコン本体に内蔵されていてもよい。
【0023】
本発明のマルチリモコンには、リモコン本体は、コンピュータとデータ通信できるデータ通信機能を備え、上記コンピュータは、インターネットを介して、操作対象となる電化機器のリモコン用プログラムをダウンロードでき、ダウンロードしたリモコン用プログラムをリモコン本体にデータ転送でき、操作パネルと特定の電化機器を割り付けできることが好ましい。
特定の機種の電化機器を操作するプロトコル(操作ボタン押下時の通信プロトコル)であるリモコン用プログラムを、コンピュータを用いて、ダウンロードサイトからダウンロードする。ダウンロードしたリモコン用プログラムは、リモコンの操作部内部の制御基板のメモリに記憶させる。これにより、各周面の操作パネルの操作ボタンに、学習ユニットが学習したプロトコルを割り付けることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明のマルチリモコンによれば、簡単に複数の電化機器のリモコン操作が可能で、リモコン操作エラーが発生し難いといった効果がある。また、認知症患者や高次脳機能障害者にとってリモコン本体の発見が容易で使用しやすいといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】実施例1のマルチリモコンの斜視図
図2】実施例1のマルチリモコンの正面図
図3】実施例1のマルチリモコンの右側面図
図4】実施例1のマルチリモコンの学習機能の説明図
図5】実施例1のマルチリモコンの左側面図
図6】赤外線送信イメージ図であり、(1)は送信部が1つの場合、(2)は送信部が2つの場合、(3)は実施例1のマルチリモコンの場合を示す。
図7】マルチリモコンの送信部の説明図であり、(1)は送信部が1つの場合、(2)は送信部が2つの場合、(3)は実施例1の送信部が4つの場合を示す。
図8】実施例2のマルチリモコンの斜視図
図9】実施例2のマルチリモコンの説明図であり、(1)は正面図、(2)は背面図を示す。
図10】実施例3のマルチリモコンの斜視図
図11】実施例4のマルチリモコンの斜視図であり、(1)は丸みを帯びた形状、(2)は操作部が角錐台状、(3)は五角柱形状を示す。
図12】操作ボタンの学習フロー図
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明していく。なお、本発明の範囲は、以下の実施例や図示例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
【実施例1】
【0027】
図1は、実施例1のマルチリモコンの斜視図を示している。図1に示すように、マルチリモコン1は、操作部2及び把持部3から成る。操作部2及び把持部3は、いずれも三角柱形状を呈しており、操作部2の下位に把持部3が設けられた構成となっている。
操作部2の上面には、赤外線を発する送信部(5a〜5d)が設けられている。また、操作部2の周面2aには、機器を操作するためのボタン(4a〜4e)が配置され、周面2bには、ボタン4fが配置されている。なお、図示しないが、周面2c上にも操作ボタンが配置されている。
【0028】
操作部2の周面(2a〜2c)は、把持部3の周面(3a〜3c)と平行に形成されている。具体的には、周面2aと周面3a、周面2bと周面3b、周面2cと周面3cが平行になるように形成されている。
操作部2及び把持部3は、原色である赤色がベースカラーとなっている。色合いのはっきりした強い色である原色が用いられることにより、リモコンが見つけやすくなり、紛失を防止する。
【0029】
図2は、実施例1のマルチリモコンの正面図を示している。図2に示すように、操作部2の周面2aの上部には、「テレビ」と表示され、周面2aがテレビの操作面であることが表されている。「テレビ」との表示の下には、「電源」と書かれたボタン4aが配置されている。また、左下には、「音量」と表示され、「大」と書かれたボタン4b及び「小」と書かれたボタン4cが配置されている。同様に、右下には、「チャンネル」と表示され、「+」と書かれたボタン4d及び「−」と書かれたボタン4eが配置されている。このように、使用頻度の高いボタンのみに限定して配置することにより、操作を容易にしている。また、テレビ本体の附属のリモコンには設置されているボタンであるが、利用者が利用目的としないボタンを、マルチリモコンに配置しないことにより、目的としないボタンの押し下げによる誤操作を防ぎ、利用者が制御不能となることを避ける。
【0030】
操作部2と把持部3は、いずれも三角柱形状を呈しているが、その厚みは同一ではなく、把持部3の厚みは、操作部2の厚みよりも薄く設けられている。これにより、操作部2においては、操作面上に必要な操作ボタンを全て配置することができ、また、把持部3においては、片手でもリモコンを把持しやすい形状となっている。具体的には、図2に示すように、正面視上、操作部2の幅W1は、把持部3の幅W2よりも広く設けられている。ただし、厚みは、実施例に限定するものではなく、製造上の容易性等を考え、操作部2と把持部3の厚みを同一又は把持部3の厚みを、操作部2の厚みより厚くしてもよい。
【0031】
図2に示すように、把持部3には下方にディップスイッチ6が2つ設けられている。使用する機器の通信プロトコルが予め記憶されており、ディップスイッチ6を操作して設定することにより、利用している機器の通信と、ボタン(4a〜4g)との関係を決定する構造である。本実施例においては、テレビの操作に関して上記機能を使用しているが、エアコン等について使用してもよい。すなわち、学習機能を使用せず、全てディップスイッチを使用することも可能である。
【0032】
図3は、実施例1のマルチリモコンの右側面図を示している。図3に示すように、操作部2の周面2bの上部には、「エアコン」と表示され、周面2bがエアコンの操作面であることが表されている。「エアコン」との表示の下には、「電源」と書かれたボタン4fが配置されている。ここでも、使用頻度の高いボタンのみに限定して配置することにより、操作を容易にしている。
また、把持部3の周面3bには、学習用コネクタ7が設けられている。
【0033】
図4は、実施例1のマルチリモコンの学習機能の説明図を示している。図4に示すように、マルチリモコンの学習機能を使用する際は、マルチリモコン1と学習ユニット70を接続し、マルチリモコン1と学習ユニット70の電源が入った状態で、使用対象となる機器に付属するリモコン100から赤外線受信し、通信プロトコルを記憶させる。マルチリモコン1と学習ユニット70の接続は、学習ユニット70に設けられたケーブル71をマルチリモコン1に設けられた学習用コネクタ7に差し込むことによって行う。また、リモコン100から学習ユニット70への赤外線9の送信は、リモコン100に設けられた送信部500から、通信プロトコルの受信部70aに対して行われる。
【0034】
本実施例では、リモコン機能の学習は、学習ユニット70を使用することによって行っているが、リモコン1の内部に学習機能を設けて学習させてもよい。また、図2では、ディップスイッチ6を操作して設定することにより、利用している機器の通信と、ボタン(4a〜4g)との関係を決定する構造を示したが、設定ボタン等をリモコン内部に設けて或いは操作ボタンを押してメーカ毎の事前に設定したメーカコードを入力することで、対象のリモコンに合致したソフトを探し出し、利用している機器の通信と、ボタンとの関係を決定する構造にしてもよい。また、インターネットで対象のリモコンに合致するソフトをダウンロードし、そのソフトをリモコンに転送するといった方法でもよい。
本実施例においては、エアコン及び照明の操作に関して上記機能を使用しているが、テレビについて使用してもよい。すなわち、ディップスイッチを使用せず、全て学習機能を使用することも可能である。
【0035】
図12は、本発明のマルチリモコンにおける操作ボタンの操作機能割付けの学習手順の一例を示している。まず、マルチリモコン本体と学習ユニットを接続し、操作対象となる電化機器の本来のリモコンの赤外線送信部が学習ユニットと対峙するように近づけ、図4に示すように接続準備を行う(ステップS01)。次に、学習ユニットに設けられた学習ボタンを押下する(ステップS02)。学習ボタンを押下すると、学習ユニットのLED1が点滅する(ステップS03)。LED1が点滅中に、本来のリモコンの操作ボタンを押下する(ステップS04)。LED1が消灯し、LED2が点灯する(ステップS05)。LED2が点灯中に学習ユニットの転送ボタンを押下する(ステップS06)。学習ユニットの転送ボタンを押下することにより、マルチリモコンのLEDが点灯する(ステップS07)。マルチリモコンの操作パネルの操作ボタンの内、対応させたいボタンを押下する(ステップS08)。マルチリモコンのLEDが点灯状態から消灯する(ステップS09)。他のボタンを学習させる場合には、ステップS02から繰り返す(ステップS10)。
【0036】
図5は、実施例1のマルチリモコンの左側面図を示している。図5に示すように、操作部2の周面2cの上部には、「照明」と表示され、周面2cが照明の操作面であることが表されている。「照明」との表示の下には、「電源」と書かれたボタン4gが配置されている。ここでも、使用頻度の高いボタンのみに限定して配置することにより、操作を容易にしている。
また、把持部3の周面3cには、電池用蓋8が設けられており、螺子(8a,8b)を取り外すことで、電池用蓋8を開けることが可能である。電池用蓋8は、螺子止め式に限られず、嵌め込み式等でもよい。電池用蓋8を取り外すと内部には、図示しないが、電池ボックスが設けられており、乾電池を取り付けることが可能である。
【0037】
図7は、操作部が正三角柱状のマルチリモコンの赤外線送信部の説明図である。図7(1)は赤外線送信部が上面の中央に1つ配置されている場合、(2)は赤外線送信部が上面の1つの垂線上に2つ並んで配置されている場合、(3)は赤外線送信部が上面の中央に1つ、上面の3つの角に1つずつの合計4つ配置されている場合を示す。
図7(1)及び(2)に示すように、赤外線送信部が送信部5aのみの場合よりも、赤外線送信部が送信部(5a,5b)2つの場合の方が、赤外線の照射範囲が広くなる。また、図7(3)に示す実施例1のマルチリモコンの場合、4つの送信部(5a〜5d)が設けられており、さらに広範囲に赤外線を照射することが可能となっている。このように、4つの送信部(5a〜5d)の送信方向が異なるようにして、送信部5a、5b、5c、5dから送信される赤外線の照射範囲を、さらに広範囲に赤外線を照射するようにし、確実に操作対象となる電化機器が操作できるようにすることが可能である。
【0038】
図6は、赤外線送信イメージ図であり、(1)は赤外線送信部が1つの場合、(2)は赤外線送信部が2つの場合、(3)は実施例1のマルチリモコンの場合のように赤外線送信部が4つの場合を示している。図6(1)は図7(1)におけるA−A断面図、図6(2)は図7(2)におけるA−A断面図、図6(3)は図7(3)におけるA−A断面図をそれぞれ示している。送信部(5a,5b,5d)は、操作部2上面に設けられており、赤外線(9a〜9c)は、送信部から発光されたものである。ここで、図7(3)におけるA−A断面図では、送信部(5a,5b)のみが現れるが、便宜的に、送信部(5a,5b,5c,5d)が一列に並んでいる(5c、5dは重なって存在する)として説明する。
【0039】
図7(1)では、操作部2上面に設けられた送信部は、送信部5aのみであり、図6(1)に示すように、送信部5aから上方に向けて送信される赤外線の照射範囲は赤外線9aの範囲に限られている。
これに対して、図7(2)では、操作部2上面に設けられた送信部は、送信部(5a,5b)であり、図6(2)に示すように、送信部が1つの場合とは異なり、光軸Lと光軸L方向に角度を付けて広範囲に照射される。したがって、送信部(5a,5b)から送信される赤外線の照射範囲は、図6(2)に示すように、赤外線(9a,9b)の範囲となり、送信部5aのみの場合よりも広範囲をカバーできる。したがって、送信部を複数設けた場合の方が、対象機器の受信部に感知されやすいということが分かる。このように、送信部(5a,5b)の送信方向が異なるようにして、送信部(5a,5b)から送信される赤外線の照射範囲(9a,9b)が、図6(2)の実施例よりも、さらに、広範囲になるようにし、確実に操作対象となる電化機器が操作できるようにすることも可能である。
【0040】
また、図7(3)では、操作部2上面に設けられた送信部は、送信部(5a,5b,5c,5d)であり、図6(3)に示すように、送信部が1つ又は2つの場合とは異なり、光軸Lと光軸L方向により角度を付けて広範囲に照射される。したがって、送信部(5a,5b,5c,5d)から送信される赤外線の照射範囲は、図6(3)に示すように、上述の図6(1)(2)と比べて最も広く、赤外線(9a,9b,9c,9d)の範囲となっている。図7(3)におけるA−A断面図では、9cと9dは、重なっているように見える。しかしながら、図7(3)から分るように、5b、5c、5dの各送信部から送信される赤外線の送信方向は、操作部2の上面の各角近傍から異なる方向に送信されており、5aの送信部からの赤外線の照射範囲を含めると、赤外線の照射範囲は、立体的に広い範囲になる。したがって、送信部を複数設け、赤外線照射の光軸同士の角度が広くなるように設けた場合が、最も対象機器の受信部に感知されやすいということが分かる。
【実施例2】
【0041】
図8は、実施例2のマルチリモコンの斜視図を示している。図8に示すように、マルチリモコン10は、操作部20及び把持部30から成る。操作部20及び把持部30は、いずれも直方体形状を呈しており、操作部20の下位に把持部30が設けられた構成となっている。
操作部20の上面には、赤外線を発する送信部(50a,50b)が設けられている。また、操作部20の周面20aには、機器を操作するためのボタン40aが配置され、図示しないが、周面20b上にも操作ボタンが配置されている。しかしながら、周面(20a,20b)よりも幅の狭い周面20cには、操作ボタンは設けられていない。このように、多角柱形状の操作部の周面全てに、操作ボタンを設ける必要は無く、一部に設けるものであってもよい。
【0042】
図9は、実施例2のマルチリモコンの説明図であり、(1)は正面図、(2)は背面図を示している。図9(1)に示すように、周面20aの上部には、「エアコン」と表示され、周面20aがエアコンの操作面であることが表されている。「エアコン」との表示の下には、「電源」と書かれたボタン40aが配置されている。また、図9(2)に示すように、周面20bの上部には、「照明」と表示され、周面20bが照明の操作面であることが表されている。「照明」との表示の下には、「電源」と書かれたボタン40bが配置されている。
ここでも、実施例1と同様に、使用頻度の高いボタンのみに限定して配置することにより、操作を容易にしている。
なお、図示しないが、実施例1と同様に、学習用コネクタが設けられており、様々なメーカの機器に対応させることが可能である。
【実施例3】
【0043】
図10は、実施例3のマルチリモコンの斜視図を示している。図10に示すように、マルチリモコン11は、操作部21及び把持部31から成る。操作部21は直方体形状を呈しているが、把持部31は円柱形状を呈しており、操作部21の下位に把持部31が設けられた構成となっている。把持部31が円柱形状を呈することで、把持しやすい形状となっている。このように、操作部と把持部は必ずしも同様の多角柱形状である必要は無い。
操作部21の上面には、赤外線を発する送信部(50a〜50e)が設けられている。また、操作部21の周面には、ボタン(41a,41b)が配置されている。
【0044】
また、把持部31の下位には、底部32が設けられている。底部32は、把持部31よりも幅広の形状となっており、自立可能である。自立可能な形状とすることで、リモコンを使用しないときに、立てた状態で置くことができ、紛失を防止することができる。なお、底部32の内部に錘を内蔵してより倒れ難い構造としてもよい。
【実施例4】
【0045】
図11は、実施例4のマルチリモコン本体の斜視図である。図11(1)は、実施例1の正三角柱状のリモコン本体で、隣接する周面の境界部が丸みを帯びた形状を示している。図11(2)は、操作部が逆四角錐台状で、把持部が裾野広がりの円柱形状を示している。図11(3)は、操作部および把持部が共に正五角柱形状を示している。
図11(1)に示すマルチリモコンは、操作部2及び把持部3から成り、操作部2及び把持部3は略三角柱形状を呈しているが、角部に丸みを設けた形状となっており、操作する際に怪我をしにくく安全な形状となっている。
操作部2の上面には、赤外線を発する送信部(5a〜5d)が設けられている。また、操作部2の周面には、ボタン(4a〜4e)が配置されている。ボタン4aは電源ボタンであり、ボタン4aを押下することで電源のオン・オフを行う。また、ボタン(4b,4c)は音量変更ボタンであり、ボタン(4d,4e)はチャンネル変更ボタンである。また、実施例1と同様に、ディップスイッチ6が設けられている。
【0046】
図11(2)に示すマルチリモコンは、操作部2及び把持部3から成り、操作部2は上面が下面より広い四角錐台形状を呈している。このような形状を呈することにより、赤外線を発する送信部(5a〜5e)の配置間隔を広げることができ、より広い範囲に赤外線を照射することが可能となる。
把持部3は円柱形状を呈しており、周面3aが丸く、把持しやすい形状となっている。このように、操作部と把持部は必ずしも同様の多角柱形状である必要は無い。また、把持部3は、裾野が広がる形状となっており、底部32は広く設けられている。したがって、自立可能で倒れにくい形状となっているため、使用しないときには、立てた状態で置いておくことが可能である。自立可能な形状とすることで、リモコンを見つけやすく、紛失を防止することにも役立つ。
【0047】
図11(3)に示すマルチリモコンは、操作部2及び把持部3から成り、操作部2及び把持部3は正五角柱形状を呈しているため、例えば、操作部2の周面に各機器の操作部を設けることで、5種類の機器を操作するといった構成が可能である。
また、操作部2の上面には、赤外線を発する送信部(5a〜5f)が設けられている。6つの送信部が設けられることにより、より広い範囲に赤外線を照射することが可能となり利便性が高まる。
【0048】
(その他の実施例)
(1)操作部の1箇所には特定の機器の本来の操作ボタンを設け、他の操作部には、例えば、エアコンと電灯用の学習機能が付いた操作部を設けてもよい。かかる構成とすることにより、ある機器の純正のリモコンに、他の機器のリモコンの操作機能を学習可能としたリモコンを提供することが可能となる。
(2)操作部を構成する多角柱形状の各周面は、必ずしも機器毎に割り当てられる必要は無く、例えば、テレビの電波の種類(地上デジタル、BS、CS)毎に、操作面を割り当ててもよい。
(3)把持部には、滑り止めの機構が設けられていてもよい。
(4)多角状もしくは角錐台上の操作部が、全て特定の機器の本来の操作ボタンで、構成されていてもよい。例えば、図1のマルチリモコンは、三角柱形状であるが、3つの操作部の全てが、照明機器用の本来の操作部にしてもよい。そのようにすれば、高齢者、認知症患者や高次脳機能障害者が、リモコンを利用する場合には、リモコン本体の発見が容易で、操作を行った場合には、確実に照明機器がオン、オフし、使用しやすいといった効果がある。
(5)実施例においては、把持部の下面を接地側として、自立し得る例を中心に記載したが、操作部の上面を接地側として、自立し得るようにしても、本発明が解決しようとする課題を、克服することができる。
(6)実施例においては、操作部2及び把持部3は、原色である赤色がベースカラーとしているが、他の色をベースカラーとしても構わない。利用者の嗜好に合せ、様々な色のバリエーションを提供することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明のマルチリモコンは、高齢者、認知症患者や高次脳機能障害者用のリモコンとして有用である。
【符号の説明】
【0050】
1,10,11 マルチリモコン
2,21 操作部
2a〜2c,3a〜3c,20a〜20c,30a,30b 周面
3,31 把持部
4,4a〜4g,40a,40b,41a,41b ボタン
5a〜5f,50a,50b,51a〜51e,500 送信部
6 ディップスイッチ
7 学習用コネクタ
8 電池用蓋
8a,8b 螺子
9,9a〜9d 赤外線
32 底部
70 学習ユニット
70a 受信部
71 ケーブル
100 リモコン
W 幅
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2017年12月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電化機器に使用されるリモコンであって、
角柱状操作部と、
前記操作部の下面に隣接する把持部とから成り、
前記把持部の上面は、前記操作部の下面と相似形状で小さく、又は、前記操作部の下面と異なる形状で小さく、
前記操作部の3つの周面に異なる電化機器の操作パネルが配置され、
前記操作部の上面に赤外線送信手段が設けられ
前記把持部の下面を接地側として自立し得ることを特徴とするマルチリモコン。
【請求項2】
前記把持部は、三角柱状の形状であり、
前記把持部の上面は前記操作部の下面と相似形状で小さいことを特徴とする請求項に記載のマルチリモコン。
【請求項3】
前記操作部と前記把持部は、正三角柱であり、
前記操作部の高さ方向の軸と前記把持部の高さ方向の軸とが共軸である、ことを特徴とする請求項に記載のマルチリモコン。
【請求項4】
前記把持部と前記操作部において、隣接する周面の境界部が丸みを帯びた形状である、ことを特徴とする請求項3に記載のマルチリモコン。
【請求項5】
前記赤外線送信手段は、送信領域が異なる、又は、送信方向が異なる二以上の赤外線送信部から成ることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のマルチリモコン。
【請求項6】
前記赤外線送信手段は、前記操作部の上面中央に1つ、前記操作部の上面の3つの角に1つずつの合計4つ配置され、前記4つの赤外線送信手段の送信方向が異なるようにし、前記操作部の上面の3つの角に配置された赤外線送信手段の送信方向は、赤外線照射の光軸同士の角度が広くなるように設けられたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のマルチリモコン。
【請求項7】
前記操作パネルにおける操作ボタン数は、操作対象となる電化機器の本来のリモコンの操作ボタンよりも少ないことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のマルチリモコン。
【請求項8】
前記操作パネルにおける操作ボタンは、
テレビの場合には電源入切ボタンと音量切替えボタンとチャネル切替えボタンが少なくとも設けられ、
エアコンの場合には電源入切ボタンが少なくとも設けられ、
照明器具の場合には電源入切ボタンが少なくとも設けられる、ことを特徴とする請求項に記載のマルチリモコン。
【請求項9】
前記操作パネルは、操作ボタン又は液晶画面の少なくとも何れかが設けられたことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のマルチリモコン。
【請求項10】
前記把持部の内部には、乾電池又は充電池の電池収納用ボックスが設けられたことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のマルチリモコン。
【請求項11】
前記操作部と前記把持部の少なくとも1つは、色合いのはっきりした強い色が施されていることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載のマルチリモコン。
【請求項12】
前記操作部および前記把持部には、赤色、朱色、又は、緋色が施されていることを特徴とする請求項11に記載のマルチリモコン。
【請求項13】
操作対象となる電化機器の機種を選定する選定手段が設けられ、
上記の選定手段毎に前記操作パネルと特定の機種の電化機器の操作ボタンとの割り付けが予め記憶され、
前記操作パネルと電化機器との割り付けが、上記の選定手段により切替え可能であることを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載のマルチリモコン。
【請求項14】
前記選定手段は、選定スイッチ、設定ボタン、又は、メーカコードの何れかであることを特徴とする請求項13に記載のマルチリモコン。
【請求項15】
リモコン本体とデータ通信する学習ユニットが更に設けられ、
操作対象となる電化機器の本来のリモコンの操作ボタンの押下により実行されるプロトコルを前記学習ユニットが学習し、
前記操作パネルの操作ボタンに、前記学習ユニットが学習したプロトコルを割り付け得ることを特徴とする請求項1〜14の何れかに記載のマルチリモコン。
【請求項16】
上記の学習ユニットが、リモコン本体に内蔵されていることを特徴とする請求項15に記載のマルチリモコン。
【請求項17】
リモコン本体は、コンピュータとデータ通信できるデータ通信機能を備え、
上記のコンピュータは、インターネットを介して、操作対象となる電化機器のリモコン用プログラムをダウンロードでき、ダウンロードしたリモコン用プログラムをリモコン本体にデータ転送でき、前記操作パネルと特定の電化機器を割り付け得ることを特徴とする請求項1〜16の何れかに記載のマルチリモコン。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記課題を解決すべく、本発明のマルチリモコンは、電化機器に使用されるリモコンであって、角柱状操作部と、操作部の下面に隣接する把持部とから構成される。そして、操作部の3つの周面に異なる電化機器の操作パネルが配置され、操作部の上面に赤外線送信手段が設けられる。把持部の上面は、操作部の下面と相似形状で小さく、又は、操作部の下面と異なる形状で小さく、把持部の下面を接地側として自立し得る。
そのため、3つの電化機器のリモコンが1つに統合され、リモコンを取り間違えて、操作を行っても動作しないというリスクが低減する。把持部は片手で掴めるもので、掴んだ手の親指か人差し指で、操作パネルを操作できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
ここで、操作部の角柱状、隣接する周面の境界部が必ずしも鋭角である必要はなく、角がなく丸みを帯びて滑らかなものも含まれるまた、操作部の周面は、全て同一形状でなく、一部あるいは全てが異なる形状であってもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明のマルチリモコンにおいて、把持部の下面又は操作部の上面を接地側として、自立し得る
リモコン自体が自立可能なため、リモコンの存在が目立ち、リモコンが周囲に埋もれてしまうリスクが低減する。特に、認知症患者や高次脳機能障害者にとっては、リモコンが自立していることで、リモコンの存在が目立ち、リモコンを見つけ易くなる。
把持部の下面や操作部の上面が、平面であれば、面全体が接地し自立し易い。また、把持部の下面や操作部の上面で、それぞれ裾野が広がる形状であれば、接地面積が大きくなり更に自立し易い。また、把持部の下面や操作部の上面に自立できる脚が設けられてもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明のマルチリモコンにおける赤外線送信手段は、送信領域が異なる、又は、送信方向が異なる二以上の赤外線送信部から成る赤外線を広範囲に送信できることから、操作対象となる電化機器の赤外線受信部に対して、リモコンの赤外線送信部を向けていなくとも、赤外線送受信が可能であり、リモコン操作の利便性が向上する。特に、認知症患者や高次脳機能障害者にとってリモコン操作が簡便となる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
本発明のマルチリモコンにおける操作部において、角柱状は正角柱である正三角柱あれば、3つの周面に2〜3種類の電化機器の操作パネルを設けることが可能である。3つの周面の内、2つの周面を用いて2種類の電化機器の操作パネルを設けてもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
本発明のマルチリモコンにおける把持部の上面は、下記a)〜)の何れかであることが好ましい。
)操作部の下面と相似形状で小さい。
)操作部の下面と異なる形状で小さい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
操作部と把持部の形状の組合せは様々である。例えば、操作部が正三角柱で、把持部が正三角柱であってもよい。或は、操作部が正三角柱で、把持部が円柱であってもよい操作部が正三角柱で把持部が正三角柱の場合、把持部の上面が操作部の下面と同一の形状および同一の大きさでもよいし、操作部の下面と相似形状で小さくてもよい。一方、操作部が正三角柱で把持部が円柱の場合把持部の上面が操作部の下面と異なる形状で小さくなる。