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特開2019-180072画像形成システム、及び画像形成装置の制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-180072(P2019-180072A)
(43)【公開日】2019年10月17日
(54)【発明の名称】画像形成システム、及び画像形成装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20190920BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20190920BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20190920BHJP
【FI】
   H04N1/00 885
   B41J29/38 D
   B41J29/38 Z
   G06F3/12 321
   G06F3/12 329
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-69877(P2018-69877)
(22)【出願日】2018年3月30日
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129997
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 米藏
(72)【発明者】
【氏名】中尾 昌弘
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP04
2C061AQ06
2C061HH07
2C061HJ10
2C061HK11
2C061HN15
2C061HT02
2C061HT07
2C061HT08
5C062AA02
5C062AA05
5C062AA35
5C062AB11
5C062AB20
5C062AB38
5C062AB41
5C062AB42
5C062AB43
5C062AC22
5C062AC38
5C062AC58
5C062AE01
5C062AE15
(57)【要約】
【課題】画像形成装置が使用されるタイミングをより正確に予測して、画像形成装置を省電力状態から駆動状態に切替える。
【解決手段】本発明の画像形成システムSyにおいて、画像形成装置10は、サーバー30との間でデータ通信を行う通信部13と、フォーマットの入力情報が通信部13で受信されると、当該フォーマットの入力情報に基づき該フォーマットに対して更に入力情報を書き込むことが可能な空き容量を求め、当該空き容量と予め設定された閾値を比較し、当該比較の結果に基づき該画像形成装置10を省電力状態から駆動状態に切替える制御部21と、を備えるものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを通じて互いにデータ通信を行う画像形成装置、サーバー、及び端末装置を備える画像形成システムであって、
前記端末装置は、
予め設定されたフォーマットに対して入力情報を書き込むためにユーザーにより操作される操作部と、
前記サーバーとの間でデータ通信を行う第1通信部と、
前記フォーマットの入力情報を、前記第1通信部により前記サーバーに送信させる第1制御部と、を備え、
前記サーバーは、
前記端末装置及び前記画像形成装置との間でデータ通信を行う第2通信部と、
前記フォーマットの入力情報が前記第2通信部で受信されると、当該フォーマットの入力情報を、前記第2通信部により前記画像形成装置に送信させる第2制御部と、を備え、
前記画像形成装置は、
前記サーバーとの間でデータ通信を行う第3通信部と、
前記フォーマットの入力情報が前記第3通信部で受信されると、当該フォーマットの入力情報に基づき、該フォーマットにおいて更に入力情報を書き込むことが可能な空き容量を求め、当該空き容量と予め設定された閾値を比較し、当該比較の結果に基づき該画像形成装置を省電力状態から駆動状態に切替える第3制御部と、を備える画像形成システム。
【請求項2】
前記第3制御部は、前記フォーマットにおいて情報が書き込まれていない余白量を前記空き容量として算出する請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記第3制御部は、前記空き容量と前記閾値を比較し、当該空き容量が前記閾値未満となったときに前記画像形成装置を省電力状態から駆動状態に切替える請求項1又は請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記第3制御部は、前記画像形成装置を省電力状態から駆動状態に切替えた後、前記端末装置から送信された印刷要求が前記サーバーを経由して前記第3受信部で受信されると、前記画像形成装置により前記フォーマットの入力情報の印刷を開始させる請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記第3制御部は、前記印刷要求を受信したときの前記フォーマットの空き容量を求め、当該空き容量に基づき前記閾値を補正する請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記第3制御部は、前記印刷要求を受信する度に前記フォーマットの空き容量を求め、当該複数の空き容量の平均値に基づき前記閾値を補正する請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記第3制御部は、複数段階に設定された省電力状態に応じて異なる前記閾値を用いる請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成システム。
【請求項8】
省電力状態から駆動状態に切替えられる画像形成装置の制御方法であって、
ユーザーによる操作部の操作に応じて予め設定されたフォーマットに入力情報を書き込むステップと、
前記フォーマットの入力情報に基づき、該フォーマットにおいて更に入力情報を書き込むことが可能な空き容量を算出するステップと、
前記空き容量と予め設定された閾値を比較し、当該比較の結果に基づき前記画像形成装置を省電力状態から駆動状態に切替えるステップと、を有する画像形成装置の制御方法。
【請求項9】
ネットワークを通じて互いにデータ通信を行う画像形成装置及び端末装置を備える画像形成システムであって、
前記端末装置は、
予め設定されたフォーマットに対して入力情報を書き込むためにユーザーにより操作される操作部と、
前記画像形成装置との間でデータ通信を行う第1通信部と、
前記フォーマットの入力情報を、前記第1通信部により前記画像形成装置に送信させる第1制御部とを備え、
前記画像形成装置は、
前記端末装置との間でデータ通信を行う第3通信部と、
前記フォーマットの入力情報が前記第3通信部で受信されると、当該フォーマットの入力情報に基づき、該フォーマットにおいて更に入力情報を書き込むことが可能な空き容量を求め、当該空き容量と予め設定された閾値を比較し、当該比較の結果に基づき該画像形成装置を省電力状態から駆動状態に切替える第3制御部と、を備える画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを通じて互いにデータ通信を行う画像形成装置、サーバー、及び端末装置を備える画像形成システム及び画像形成装置の制御方法に関し、特に、画像形成装置を省電力状態から駆動状態に切替えるための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成システムにおいては、画像の印刷要求が端末装置からネットワークを通じて画像形成装置に送信されて、画像形成装置により該画像が記録紙に形成されるものがある。しかしながら、画像形成装置において、省電力状態が設定されている場合は、印刷要求の受信に応答して省電力状態から駆動状態への切替えが行われ、定着装置の温度が定着温度に上昇してから、画像の形成が開始されるので、印刷要求の受信から画像の形成の開始までに待ち時間が発生する。
【0003】
このため、特許文献1に記載のシステムでは、印刷ジョブの履歴を保存して残しておき、この印刷ジョブの履歴に基づき印刷端末の使用日時を予測して、この予測した使用日時に印刷端末を省電力状態から駆動状態に切替えて、印刷を開始するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−102494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1のように印刷ジョブの履歴に基づき使用日時を予測して、この使用日時に印刷端末を省電力状態から駆動状態に切替える場合は、その予測通りに印刷端末が使用されるとは限らないので、印刷端末が無用に駆動状態にされ、不要な消費電力が増大するおそれがある。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、画像形成装置が使用されるタイミングをより正確に予測して、画像形成装置を省電力状態から駆動状態に切替えることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一局面に係る画像形成システムは、ネットワークを通じて互いにデータ通信を行う画像形成装置、サーバー、及び端末装置を備える画像形成システムであって、前記端末装置は、予め設定されたフォーマットに対して入力情報を書き込むためにユーザーにより操作される操作部と、前記サーバーとの間でデータ通信を行う第1通信部と、前記フォーマットの入力情報を、前記第1通信部により前記サーバーに送信させる第1制御部と、を備え、前記サーバーは、前記端末装置及び前記画像形成装置との間でデータ通信を行う第2通信部と、前記フォーマットの入力情報が前記第2通信部で受信されると、当該フォーマットの入力情報を、前記第2通信部により前記画像形成装置に送信させる第2制御部と、を備え、前記画像形成装置は、前記サーバーとの間でデータ通信を行う第3通信部と、前記フォーマットの入力情報が前記第3通信部で受信されると、当該フォーマットの入力情報に基づき、該フォーマットにおいて更に入力情報を書き込むことが可能な空き容量を求め、当該空き容量と予め設定された閾値を比較し、当該比較の結果に基づき該画像形成装置を省電力状態から駆動状態に切替える第3制御部と、を備えるものである。
【0008】
また、本発明の一局面に係る画像形成装置の制御方法は、省電力状態から駆動状態に切替えられる画像形成装置の制御方法であって、ユーザーによる操作部の操作に応じて予め設定されたフォーマットに入力情報を書き込むステップと、前記フォーマットの入力情報に基づき、該フォーマットにおいて更に入力情報を書き込むことが可能な空き容量を算出するステップと、前記空き容量と予め設定された閾値を比較し、当該比較の結果に基づき前記画像形成装置を省電力状態から駆動状態に切替えるステップと、を有する。
【0009】
また、本発明の一局面に係る画像形成システムは、ネットワークを通じて互いにデータ通信を行う画像形成装置及び端末装置を備える画像形成システムであって、前記端末装置は、予め設定されたフォーマットに対して入力情報を書き込むためにユーザーにより操作される操作部と、前記画像形成装置との間でデータ通信を行う第1通信部と、前記フォーマットの入力情報を、前記第1通信部により前記画像形成装置に送信させる第1制御部とを備え、前記画像形成装置は、前記端末装置との間でデータ通信を行う第3通信部と、前記フォーマットの入力情報が前記第3通信部で受信されると、当該フォーマットの入力情報に基づき、該フォーマットにおいて更に入力情報を書き込むことが可能な空き容量を求め、当該空き容量と予め設定された閾値を比較し、当該比較の結果に基づき該画像形成装置を省電力状態から駆動状態に切替える第3制御部と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、画像形成装置が使用されるタイミングをより正確に予測して、画像形成装置を省電力状態から駆動状態に切替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る一実施形態の画像形成システムにおける画像形成装置の構成、サーバーの構成、及び端末装置の構成を示すブロック図である。
図2】予め設定された書式の頁を示す図である。
図3】予め設定された書式の伝票を示す図である。
図4】画像形成装置を省電力状態から駆動状態に切替えるための処理手順を示すフローチャートである。
図5】段階的に切替えられる第1乃至第3省電力状態とそれぞれの閾値を対応付けて記憶したデータテーブルを示す図である。
図6】段階的に切替えられる第1乃至第3省電力状態とそれぞれの閾値を対応付けて記憶したデータテーブルの他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態にかかる画像形成システムについて図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態にかかる画像形成システムを示すブロック図である。本実施形態の画像形成システムSyは、画像形成装置10、サーバー30、及び端末装置50を、ネットワークNを通じて接続してなる。
【0014】
この画像形成システムSyにおいて、画像形成装置10は、表示部11と、操作部12と、通信部13と、タッチパネル14と、画像読取部15と、画像形成部16と、記憶部18と、制御ユニット19とを備えている。これらの構成要素は、互いにバスを通じてデータ又は信号の送受信が可能とされている。
【0015】
表示部11は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(OLED:Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイなどから構成される。操作部12は、テンキー、決定キー、スタートキーなどのハードキーを備えている。
【0016】
表示部11の画面には、タッチパネル14が配置されている。タッチパネル14は、所謂抵抗膜方式や静電容量方式などのタッチパネルであって、タッチパネル14に対するユーザーの指などの接触(タッチ)をその接触位置とともに検知して、その接触位置の座標を示す検知信号を制御ユニット19の後述する制御部21などに出力する。
【0017】
通信部13は、LANチップなどの通信モジュールを備える通信インターフェイスである。この通信部13は、ネットワークNを通じてサーバー30や端末装置50に接続されて、サーバー30や端末装置50との間でデータを送受信する。
【0018】
画像読取部15は、コンタクトガラスに載置された原稿を光学的に読み取るスキャナーを有し、この原稿の画像を示す画像データを生成する。
【0019】
画像形成部16は、感光体ドラム、感光体ドラムの表面を均一帯電させる帯電装置、感光体ドラムの表面を露光して、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する露光装置、感光体ドラムの表面の静電潜像をトナー像に現像する現像装置、及び感光体ドラムの表面のトナー像(画像)を記録紙に転写する転写装置等を備え、画像データによって示される画像を記録紙に形成する。
【0020】
記憶部18は、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)などの大容量の記憶装置であって、各種のアプリケーションプログラムや種々の情報等を記憶している。
【0021】
制御ユニット19は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)などから構成される。プロセッサーは、CPU、MPU、又はASIC等である。制御ユニット19は、上記のROM又は記憶部18に記憶された制御プログラムが上記のプロセッサーで実行されることにより、制御部21、表示制御部23、及び通信制御部24として機能する。制御部21、表示制御部23、及び通信制御部24は、特許請求の範囲における第3制御部の一例である。
【0022】
制御ユニット19は、表示部11、操作部12、通信部13、タッチパネル14、画像読取部15、画像形成部16、及び記憶部18などと接続されており、これらの構成要素の動作制御や、該各構成要素との間での信号またはデータの送受信を行う。
【0023】
制御部21は、画像形成装置10を統括的に制御する。制御部21は、画像形成装置10による画像形成に必要な各種の処理などを実行する処理部としての役割を果たす。また、表示制御部23は、表示部11の表示動作を制御する機能を有する。通信制御部24は、通信部13の通信動作を制御する機能を有する。
【0024】
次に、画像形成システムSyにおいて、サーバー30は、例えばワークステーションであって、表示部31と、操作部32と、通信部33と、記憶部38と、制御ユニット39とを備えている。これらの構成要素は、互いにバスを通じてデータ又は信号の送受信が可能とされている。
【0025】
表示部31は、液晶ディスプレイや有機ELなどから構成される。
【0026】
操作部32は、ユーザーにより操作されるキーボードやポインティングデバイスである。
【0027】
通信部33は、通信インターフェイスであり、ネットワークNを通じて画像形成装置10や端末装置50に接続されて、画像形成装置10や端末装置50との間でデータを送受信する。
【0028】
記憶部38は、SSD、HDDなどの大容量の記憶装置であって、各種のアプリケーションプログラムや種々の情報等を記憶している。
【0029】
制御ユニット39は、プロセッサー、RAM、及びROMなどから構成される。プロセッサーは、CPU、MPU、又はASIC等である。制御ユニット39は、上記のROM又は記憶部38に記憶された制御プログラムが上記のプロセッサーで実行されることにより、制御部41、表示制御部43、及び通信制御部44として機能する。なお、制御ユニット39の上記の各構成要素は、前述の制御プログラムに基づく動作によらず、それぞれハード回路により構成されてもよい。制御部41、表示制御部43、及び通信制御部44は、特許請求の範囲における第2制御部の一例である。
【0030】
制御ユニット39は、表示部31、操作部32、通信部33、及び記憶部38などと接続されており、これらの構成要素の動作制御や、該各構成要素との間での信号またはデータの送受信を行う。
【0031】
制御部41は、サーバー30の全体的な動作制御を司る。制御部41は、操作部32の操作に応じた処理などを実行する処理部としての役割を果たす。表示制御部43は、表示部31の表示動作を制御する機能を有する。通信制御部44は、通信部33の通信動作を制御する機能を有する。
【0032】
次に、画像形成システムSyにおいて、端末装置50は、周知のパーソナルコンピューター(PC)であって、表示部51と、操作部52と、通信部53と、記憶部58と、制御ユニット59とを備えている。これらの構成要素は、互いにバスを通じてデータ又は信号の送受信が可能とされている。
【0033】
表示部51は、液晶ディスプレイや有機ELなどから構成される。
【0034】
操作部52は、ユーザーにより操作されるキーボードやポインティングデバイスである。
【0035】
通信部53は、通信インターフェイスであり、ネットワークNを通じて画像形成装置10やサーバー30に接続されて、画像形成装置10やサーバー30との間でデータを送受信する。
【0036】
記憶部58は、SSD、HDDなどの大容量の記憶装置であって、各種のアプリケーションプログラムや種々の情報等を記憶している。
【0037】
制御ユニット59は、プロセッサー、RAM、及びROMなどから構成される。プロセッサーは、CPU、MPU、又はASIC等である。制御ユニット59は、上記のROM又は記憶部58に記憶された制御プログラムが上記のプロセッサーで実行されることにより、制御部61、表示制御部63、及び通信制御部64として機能する。なお、制御ユニット59の上記の各構成要素は、前述の制御プログラムに基づく動作によらず、それぞれハード回路により構成されてもよい。制御部61、表示制御部63、及び通信制御部64は、特許請求の範囲における第1制御部の一例である。
【0038】
制御ユニット59は、表示部51、操作部52、通信部53、及び記憶部58などと接続されており、これらの構成要素の動作制御や、該各構成要素との間での信号またはデータの送受信を行う。
【0039】
制御部61は、端末装置50の全体的な動作制御を司る。制御部61は、操作部52の操作に応じた処理などを実行する処理部としての役割を果たす。表示制御部63は、表示部51の表示動作を制御する機能を有する。通信制御部64は、通信部53の通信動作を制御する機能を有する。
【0040】
ここで、画像形成装置10における印刷のための駆動制御について説明する。画像形成装置10において、制御部21は、画像形成部16による画像形成処理が一定期間行われないと、画像形成部16を省電力状態に設定して、画像形成部16における定着装置の温度を低下させる制御を行う。しかしながら、従来のように印刷要求が発生したタイミングで画像形成部16を省電力状態から駆動状態に切替える場合は、定着装置の温度が定着温度に上昇するまで待機する必要があり、印刷要求から画像の形成の開始までに待ち時間が発生する。
【0041】
そこで、本実施形態では、端末装置50側で予め設定されたフォーマットに対して入力情報が書き込まれる状況に応じて、省電力状態から駆動状態に切替えるタイミングを制御することで、画像形成装置10での待ち時間を短縮させている。
【0042】
具体的には、端末装置50では、ユーザーが操作部52を操作して、上記フォーマットに対して入力情報を書き込んでいる際に、制御部61は、通信制御部64を制御して、このフォーマットの入力情報を通信部53からネットワークNを通じてサーバー30へと所定の周期で送信させる。サーバー30では、そのフォーマットの入力情報を通信部33で受信して、このフォーマットの入力情報を記憶部38に記憶させる。
【0043】
また、サーバー30では、画像形成装置10から規定された周期毎に送信されて来る送信要求を通信部33で受信すると、制御部41は、通信制御部44を制御して、そのフォーマットの入力情報を通信部33からネットワークNを通じて画像形成装置10へと送信させる。画像形成装置10では、そのフォーマットの入力情報を通信部13で受信すると、制御部21は、このフォーマットの入力情報に基づき、該フォーマットにおいて更に入力情報を書き込むことが可能な空き容量Eを求め、この空き容量Eが予め設定された閾値SH未満になると、例えば該フォーマットが入力情報でほぼ満たされた状態になると、印刷ジョブ等による印刷要求が届いていなくても、画像形成部16を省電力状態から駆動状態に切替える。
【0044】
この後、端末装置50では、フォーマットに対する入力情報の書き込みが終了すると、制御部61は、通信制御部64を制御して、フォーマットの入力情報を印刷要求と共に通信部53からネットワークNを通じてサーバー30へと送信させる。このフォーマットの入力情報及び印刷要求は、サーバー30を経由して画像形成装置10へと送信される。画像形成装置10では、そのフォーマットの入力情報を印刷要求と共に通信部13で受信すると、制御部21は、この印刷要求に応答して、画像形成部16により該フォーマットの入力情報を記録紙に画像形成させる。
【0045】
すなわち、フォーマットが入力情報でほぼ満たされると、画像形成部16が省電力状態から駆動状態に切替えられ、この後に書き込みが終了したフォーマットの入力情報が印刷要求と共に端末装置50からサーバー30を経由して画像形成装置10へと送信されて画像形成装置10がこれを受信すると、既に駆動状態となっている画像形成装置10によりフォーマットの入力情報が即座に記録紙に形成される。これにより、画像形成装置10での待ち時間が短縮化される。また、省電力状態から駆動状態への切替えが適確なタイミングで行われるので、省電力の効果が損なわれることがない。
【0046】
上記フォーマットは、例えば図2に示すように予め設定された書式を有するデータからなるドキュメントSである。このドキュメントSには、ワードプロセッサーのテキストエディター等のアプリーションにより、文字、図形などが書き込まれて入力される。但し、ドキュメントSにおいて、文字、図形などが書き込める量は、予め定められた書込可能量までに制限されている。この場合、フォーマットの入力情報は、ドキュメントSに書き込まれる文字、図形などである。また、ドキュメントSにおいて更に入力情報を書き込むことが可能な空き容量Eが、ドキュメントSの余白量E1である。このドキュメントSの余白量E1は、文字、図形などが書き込まれる前(白紙状態)には100%であり、ドキュメントSに書き込まれた文字、図形などが多くなるほど減少し、ドキュメントSが文字、図形などで満たされると0%となる。
【0047】
画像形成装置10では、図2に示すドキュメントS(フォーマット)の入力情報を通信部13で受信すると、制御部21は、ドキュメントSに書き込まれた文字、図形などの上記入力情報の量に基づき、該ドキュメントSの余白量E1を求め、ドキュメントSの余白量E1と予め設定された閾値SH1(例えば10%)を比較して、ドキュメントSの余白量E1が閾値SH1未満になると、つまりドキュメントSが文字、図形などでほぼ満たされた状態になると、画像形成部16を省電力状態から駆動状態に切替える。この後、画像形成装置10では、文字、図形などが書き込まれたドキュメントSを印刷要求と共に通信部13で受信すると、制御部21は、この印刷要求に応答して、画像形成部16により該ドキュメントSの文字、図形などを記録紙に画像形成させる。
【0048】
あるいは、上記フォーマットは、例えば図3に示すように予め設定された伝票形式の書式を有するドキュメントD(以下、伝票Dという)である。この伝票Dには、文字などが書き込まれる複数の記入欄D1〜D6が設定されている。この場合は、フォーマットの入力情報は、伝票Dにおける各記入欄D1〜D6に書き込まれる文字などである。また、フォーマットに対して更に入力情報を書き込むことが可能な空き容量Eが、各記入欄D1〜D6の入力情報の未変更量E2である。この未変更量E2は、全ての記入欄D1〜D6が空欄のときには100%であり、文字などが書き込まれた記入欄が多くなるほど減少し、全ての記入欄D1〜D6に文字などが書き込まれると0%となる。画像形成装置10では、図3に示す伝票Dをフォーマットの入力情報として通信部13で受信すると、制御部21は、伝票Dの各記入欄D1〜D6に書き込まれた文字などに基づき伝票Dの未変更量E2を求め、伝票Dの未変更量E2と予め設定された閾値SH2(例えば10%)を比較して、伝票Dの未変更量E2が閾値SH2未満になると、例えば伝票Dの各記入欄D1〜D6の殆どが文字などで満たされた状態になると、画像形成部16を省電力状態から駆動状態に切替える。この後、画像形成装置10では、文字などが記入欄に記入された伝票Dを印刷要求と共に通信部13で受信すると、制御部21は、この印刷要求に応答して、画像形成部16により該伝票Dを記録紙に画像形成させる。
【0049】
次に、上記のように画像形成部16を省電力状態から駆動状態に切替えるための処理手順を、図4に示すフローチャートなどを参照して更に詳しく説明する。
【0050】
まず、端末装置50では、ユーザーが操作部52を操作して、図2に示すドキュメントS又は図3に示す伝票Dに対する入力情報の書き込み機能(上記アプリケーション)を起動させると、表示制御部63は、ドキュメントS又は伝票Dを表示部51の画面に表示させる(S101)。そして、ユーザーが操作部52を操作して、入力情報を入力すると、表示制御部63は、該入力情報を表示部51の画面上に表示させたドキュメントS又は伝票D内に表示させる(S102)。
【0051】
このようなユーザーによるドキュメントS又は伝票Dに対する入力情報の書き込みに際し、制御部61は、ユーザーが操作部52を操作して印刷要求を指示したか否かを判定し(S103)、印刷要求が指示されていなければ(S103「No」)、通信制御部64は、予め定められた周期で、入力情報が書き込まれたドキュメントS又は伝票Dを、予め設定されたユーザー識別子IDと共に、通信部53からネットワークNを通じてサーバー30へと送信させる(S104)。
【0052】
サーバー30では、入力情報が書き込まれたドキュメントS又は伝票D及びユーザー識別子IDを通信部33で受信すると(S201)、制御部41は、ドキュメントS又は伝票Dをユーザー識別子IDに対応付けて記憶部38内の予め定められたフォルダFSに記憶させる(S202)。このとき、端末装置50からサーバー30へのドキュメントS又は伝票Dと、ユーザー識別子IDの送信が上記周期で繰り返されるので、その度に、フォルダFSに記憶されているドキュメントS又は伝票Dが更新される。また、フォルダFSは、ドキュメントS又は伝票Dを記憶するために予め設定された専用のフォルダである。
【0053】
サーバー30では、予め設定されている周期で、制御部41が、入力情報が書き込まれたドキュメントS又は伝票D及びユーザー識別子IDを記憶部38内のフォルダFSから読み出し(S204)、通信制御部64が、ドキュメントS又は伝票D及びユーザー識別子IDを通信部33からネットワークNを通じて画像形成装置10へと送信させる(S205)。
【0054】
画像形成装置10では、入力情報が書き込まれたドキュメントS又は伝票D及びユーザー識別子IDを通信部13で受信すると(S302)、制御部21は、ドキュメントS又は伝票Dをユーザー識別子IDに対応付けて記憶部18に記憶させ(S303)、ドキュメントSの余白量E1を算出するか又は伝票Dの未変更量E2を算出する(S304)。
【0055】
そして、制御部21は、ドキュメントS又は伝票D及びユーザー識別子IDの他に、印刷要求が受信されているか否かを判定し(S305)、印刷要求が受信されていなければ(S305「No」)、次のS306の処理に移る。
【0056】
例えば、制御部21は、ドキュメントSの余白量E1と閾値SH1を比較し(S306)、ドキュメントSの余白量E1が閾値SH1以上であれば(S306「No」)、画像形成部16の省電力状態を維持して(S307)、S302に戻る。また、制御部21は、ドキュメントSの余白量E1が閾値SH1未満になると(S306「Yes」)、画像形成部16を省電力状態から駆動状態に切替えて、定着装置の温度を定着温度まで上昇させる(S308)。
【0057】
あるいは、制御部21は、伝票Dの未変更量E2と閾値SH2を比較し(S306)、伝票Dの未変更量E2と閾値SH2以上であれば(S306「No」)、画像形成部16の省電力状態を維持して(S307)、S302に戻る。また、制御部21は、伝票Dの未変更量E2が閾値SH2未満になると(S306「Yes」)、画像形成部16を省電力状態から駆動状態に切替えて、定着装置の温度を定着温度まで上昇させる(S308)。
【0058】
ここで、サーバー30から、画像形成装置10に対して予め設定された周期でドキュメントS又は伝票Dが送信されるため、ドキュメントS又は伝票Dが画像形成装置10の通信部13で繰り返し受信されて(S302)、ドキュメントS又は伝票Dが記憶部18に記憶されるか又は更新される(S303)。制御部21は、この記憶又は更新の度に、ドキュメントSの余白量E1又は伝票Dの未変更量E2を算出し(S304)、印刷要求が受信されていなければ(S305「No」)、伝票Dの未変更量E2と閾値SH1を比較するか又は伝票Dの未変更量E2と閾値SH2を比較し(S306)、この比較結果に基づき(S306「No」又は「Yes」)、画像形成部16の省電力状態を維持するか(S307)、又は画像形成部16を省電力状態から駆動状態に切替えて、定着装置の温度を定着温度まで上昇させ(S308)、S302に戻る。
【0059】
この後、端末装置50では、ドキュメントS又は伝票Dに対する入力情報の書き込みが終了すると、ユーザーが操作部52を操作して、印刷要求を入力する。通信制御部64は、印刷要求が入力されると(S103「Yes」)、入力情報が書き込まれたドキュメントS又は伝票D及びユーザー識別子IDを印刷要求と共に通信部53からネットワークNを通じてサーバー30に対して送信させる(S105)。
【0060】
サーバー30では、入力情報が書き込まれたドキュメントS又は伝票D、ユーザー識別子ID、及び印刷要求を通信部33で受信すると(S201)、制御部41は、ドキュメントS又は伝票D、ユーザー識別子ID、及び印刷要求を対応付けて記憶部38内のフォルダFSに記憶させる(S202)。そして、制御部41は、ドキュメントS又は伝票D、ユーザー識別子ID、及び印刷要求を記憶部38内のフォルダFSから読み出し(S204)、通信制御部64が、ドキュメントS又は伝票D、ユーザー識別子ID、及び印刷要求を通信部33からネットワークNを通じて画像形成装置10へと送信させる(S205)。
【0061】
画像形成装置10では、入力情報が書き込まれたドキュメントS又は伝票D、ユーザー識別子ID、及び印刷要求を通信部13で受信すると(S302)、制御部21は、ドキュメントS又は伝票D及びユーザー識別子IDを記憶部18に記憶させて更新し(S303)、ドキュメントSの余白量E1を算出するか又は伝票Dの未変更量E2を算出する(S304)。このときは、制御部21は、印刷要求が受信されているため(S305「Yes」)、入力情報が書き込まれたドキュメントS又は伝票D及びユーザー識別子IDを記憶部18から読み出して、画像形成部16によりドキュメントS又は伝票Dを記録紙に画像形成させる(S309)。
【0062】
尚、フォーマットの空き容量Eが閾値SH未満になる前に、フォーマットの入力情報が印刷要求と共に端末装置50からサーバー30を経由して画像形成装置10へと送信された場合、画像形成装置10の制御部21は、印刷要求に応答して(S305「Yes」)、画像形成部16を省電力状態から駆動状態に切替え、定着装置の温度が定着温度に達してから、画像形成部16により該フォーマットを記録紙に画像形成させる(S309)。
【0063】
このように本実施形態では、端末装置50でのフォーマットに対する入力情報の書き込みに際し、フォーマットの入力情報が端末装置50からサーバー30を経由して画像形成装置10へと送信される。画像形成装置10では、フォーマットの入力情報が受信される度に、フォーマットの空き容量Eが閾値SH未満になったか否かが判定され、フォーマットの空き容量Eが閾値SH未満になると、例えば該フォーマットが入力情報でほぼ満たされた状態になると、画像形成部16が省電力状態から駆動状態に切替えられる。この後、端末装置50でのフォーマットに対する入力情報の書き込みが終了し、フォーマットの入力情報が印刷要求と共に端末装置50からサーバー30を経由して画像形成装置10へと送信されると、画像形成装置10では、印刷要求に応答して該フォーマットの入力情報が記録紙に画像形成される。
【0064】
従って、画像形成装置10では、印刷要求の受信前に画像形成部16が省電力状態から駆動状態に切替えられて、定着装置の温度が定着温度まで上昇するため、極力省電力を図りつつ、印刷要求が受信されたときにはフォーマットの入力情報が記録紙に速やかに画像形成される。
【0065】
ところで、上記実施形態では、画像形成装置10は、省電力状態と駆動状態を切替えているが、省電力状態では、定着装置の待機温度を複数段階に切替え可能である。例えば、定着装置の待機温度を、定着温度未満の温度範囲で低温、中温、及び高温という3段階の温度に切替え可能とする。この場合、画像形成装置10は、低温に対応する第1省電力状態、中温に対応する第2省電力状態、及び高温に対応する第3省電力状態の3つの省電力状態で待機が可能である。このとき、画像形成装置10の記憶部18に記憶されている図5に示すようなデータテーブルDTに、第1省電力状態、第2省電力状態、及び第3省電力状態に対応するそれぞれの閾値SHA、SHB、及びSHCを記憶させておく。このデータテーブルDTは、制御部21により参照される。
【0066】
第1省電力状態では、定着装置の温度を低温に維持することから、定着装置の温度を定着温度まで上昇させるのにかかる時間が長くなるので、該第1省電力状態から駆動状態への切替えをより早いタイミングで行う必要があり、このために閾値SHAを高く設定している(例えば15%)。
【0067】
また、第2省電力状態では、定着装置の温度を中温に維持することから、定着装置の温度を定着温度まで上昇させるのにかかる時間が第1省電力状態よりも短くなるので、該第2省電力状態から駆動状態への切替えを第1省電力状態よりも遅らせてもよく、このために閾値SHBをより低く設定している(例えば10%)。
【0068】
更に、第3省電力状態では、定着装置の温度を高温に維持することから、定着装置の温度を定着温度まで上昇させるのにかかる時間が第2省電力状態よりも短くなるので、該第3省電力状態から駆動状態への切替えを第2省電力状態よりも遅らせてもよく、このために閾値SHCを更に低く設定している(例えば5%)。
【0069】
画像形成装置10では、第1省電力状態を設定している場合に、サーバー30から送信されたフォーマットの入力情報を通信部13で受信すると、制御部21は、このフォーマットの入力情報に基づき該フォーマットの空き容量Eを求め、空き容量Eが第1省電力状態に対応する閾値SHA未満になると、画像形成部16を第1省電力状態から駆動状態に切替える。このとき、フォーマットの空き容量Eが15%近く残っているので、フォーマットに対する入力情報の書き込みを終了するまでに時間がかかり、その間に定着装置の温度を低温から定着温度まで上昇させることができる。
【0070】
また、第2省電力状態を設定している場合には、制御部21は、フォーマットの空き容量Eが第2省電力状態に対応する閾値SHB未満になると、画像形成部16を第2省電力状態から駆動状態に切替える。このとき、フォーマットの空き容量Eが10%近く残っているので、フォーマットに対する入力情報の書き込みを終了するまでに定着装置の温度を中温から定着温度まで上昇させることができる。
【0071】
またに、第3省電力状態を設定している場合には、制御部21は、フォーマットの空き容量Eが第3省電力状態に対応する閾値SHC未満になると、画像形成部16を第3省電力状態から駆動状態に切替える。このとき、フォーマットの空き容量Eが5%近くで残り少なくなっているものの、定着装置の温度が高温に維持されているため、フォーマットに対する入力情報の書き込みを終了するまでに定着装置の温度を定着温度まで速やかに上昇させることができる。
【0072】
これにより、画像形成装置10では、第1省電力状態、第2省電力状態、及び第3省電力状態のいずれが設定されていても、印刷要求を受信したときに定着装置の温度を定着温度までほぼ上昇させることができ、待ち時間を短縮化することができる。また、第1省電力状態、第2省電力状態、及び第3省電力状態から駆動状態への切替えが適確なそれぞれのタイミングで行われるので、省電力の効果が損なわれることがない。
【0073】
なお、図6に示すように、第1省電力状態、第2省電力状態、及び第3省電力状態と、閾値との関係を、図5に示したものとは逆となるように設定してもよい。この場合、省電力状態から駆動状態に復帰するために時間を要する省電力状態であるほど、フォーマットに入力情報が多く入力されないと、制御部21は、省電力状態を駆動状態に復帰させないことになるので、極力印刷可能になるまでの時間を削減しつつも、ユーザーがより多い省電力を望んでいるときには、画像形成装置10を駆動状態に復帰し難くできる。
【0074】
また、画像形成装置10では、ユーザー識別子ID毎に、閾値SHを設定しても構わない。この場合は、各ユーザー識別子IDに対応するそれぞれの閾値SHを記憶部18に記憶させておく。制御部21は、フォーマットの入力情報及びユーザー識別子IDが通信部13で受信されると、このユーザー識別子IDに対応する閾値SHを記憶部18から読み出し、フォーマットの入力情報に基づき該フォーマットの空き容量Eを求め、この空き容量Eがその読み出した閾値SH未満になると、画像形成部16を省電力状態から駆動状態に切替える。
【0075】
更に、制御部21が、ユーザー識別子IDに対応する閾値SHを、印刷要求が受信されたときの、つまりフォーマットの入力情報が印刷されるときの該フォーマットの空き容量Eに基づき補正するようにしてもよい。この場合、フォーマットの入力情報、ユーザー識別子ID、及び印刷要求が通信部13で受信されたときに、制御部21は、フォーマットの入力情報に基づきフォーマットの空き容量Eを求めて、この空き容量Eに基づき閾値SHを補正する。
【0076】
例えば、フォーマットの入力情報、ユーザー識別子ID、及び印刷要求が通信部13で受信されたときに、該フォーマットの空き容量Eが閾値SHを大きく下回っている場合は、画像形成部16が省電力状態から駆動状態に切替えられるタイミングを遅くさせるために、閾値SHをより小さくなるように補正する。
【0077】
また、フォーマットの入力情報、ユーザー識別子ID、及び印刷要求が通信部13で受信されたときに、フォーマットの空き容量Eが閾値SHを僅かに下回っているか又は該閾値SH以上である場合は、画像形成部16が省電力状態から駆動状態に切替えられるタイミングを早めるために、閾値SHをより大きくなるように補正する。
【0078】
これにより、フォーマットが入力情報でほぼ満杯となってから印刷要求を指示するユーザー、フォーマットが入力情報で満杯となるよりもずいぶん前に印刷要求を指示するユーザーなどに応じて閾値SHを適宜補正することができ、ユーザー毎に、画像形成部16が省電力状態から駆動状態に切替えられるタイミングを適確に調節することができる。
【0079】
また、制御部21は、フォーマットの入力情報、ユーザー識別子ID、及び印刷要求が通信部13で受信される度に、フォーマットの入力情報に基づきフォーマットの空き容量Eを求めて、この空き容量Eをユーザー識別子IDに対応付けて記憶部18に記憶させておき、同一のユーザー識別子IDに対応付けられた複数の空き容量Eを記憶部18に記憶させてから、該各空き容量Eの平均値を求め、この平均値に基づき閾値SHを補正してもよい。
【0080】
また、制御部21は、ドキュメントSの余白量E1が閾値SH1未満であるか又は伝票Dの未変更量E2が閾値SH2未満であると判定した場合に、画像形成部16を省電力状態から駆動状態に切替えているが、例えば、ドキュメントS及び伝票Dの両方を含んでなるフォーマットが用いられる場合には、余白量E1が閾値SH1未満でかつ未変更量E2が閾値SH2未満であると判定した場合に、画像形成部16を省電力状態から駆動状態に切替えても構わない。
【0081】
また、制御部21は、ドキュメントS及び伝票Dを共に含む上記フォーマットを用いる場合に、余白量E1と閾値SH1の比較及び未変更量E2と閾値SH2の比較のいずれか一方を有効にして他方を無効にするようにしてもよい。
【0082】
また、フォーマットの入力情報及びユーザー識別子IDを端末装置50からサーバー30へと予め定められた周期で送信しているが、この送信をランダムなタイミングで行ってもよい。同様に、フォーマットの入力情報及びユーザー識別子IDをサーバー30から画像形成装置10へと予め定められた周期で送信する場合も、この送信をランダムなタイミングで行ってもよい。
【0083】
また、サーバー30を省略して、端末装置50と画像形成装置10との間でフォーマットの入力情報、ユーザー識別子ID、及び印刷要求を送信しても構わない。この場合は、端末装置50がサーバー30の機能を兼ね備える。
【0084】
また、上記実施形態では、本発明に係る画像形成装置の一実施形態として複合機を用いて説明しているが、これは一例に過ぎず、コピー機、プリンター、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置でもよい。
【0085】
また、図1乃至図6を用いて説明した上記実施形態の構成及び処理は、本発明の1実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0086】
10 画像形成装置
11、31、51 表示部
12、32、52 操作部
13、33、53 通信部
14 タッチパネル
15 画像読取部
16 画像形成部
18、38、58 記憶部
19、39、59 制御ユニット
21、41、61 制御部
23、43、63 表示制御部
24、44、64 通信制御部
30 サーバー
50 端末装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6