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特開2019-197094情報提供装置、情報提供システムおよびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-197094(P2019-197094A)
(43)【公開日】2019年11月14日
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09B 29/00 20060101AFI20191018BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20191018BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20191018BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20191018BHJP
   G08G 1/005 20060101ALI20191018BHJP
   G09B 29/10 20060101ALI20191018BHJP
【FI】
   G09B29/00 A
   G06Q30/02 480
   G06Q50/10
   G01C21/26 P
   G08G1/005
   G01C21/26 B
   G09B29/10 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2018-89674(P2018-89674)
(22)【出願日】2018年5月8日
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 康洋
(72)【発明者】
【氏名】村上 淳子
【テーマコード(参考)】
2C032
2F129
5H181
5L049
【Fターム(参考)】
2C032HB05
2C032HB22
2C032HC08
2C032HC14
2C032HC27
2C032HC38
2C032HD03
2C032HD16
2F129AA02
2F129BB03
2F129CC15
2F129CC16
2F129EE02
2F129EE52
2F129EE95
2F129FF20
2F129FF37
2F129FF72
2F129HH02
2F129HH12
5H181AA21
5H181BB05
5H181FF03
5H181FF13
5H181FF22
5H181FF33
5L049BB08
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】端末装置の位置情報を用いて特定される対象掲載物に掲載される地図と当該位置情報が示す位置との対応関係が分かるようにする。
【解決手段】位置情報取得部110は、端末装置200から位置情報を取得する。掲載物特定部120は、地図を掲載した複数の掲載物の中から、位置情報取得部110が取得した位置情報を用いた処理により対象掲載物を特定する。地図情報提供部140は、掲載物特定部120が特定した対象掲載物に掲載される地図と、位置情報取得部110が取得した位置情報が示す位置との対応関係を示す情報を端末装置200に提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置から位置情報を取得する取得手段と、
地図を掲載した複数の掲載物の中から前記位置情報を用いた処理により対象掲載物を特定する特定手段と、
前記対象掲載物に掲載される地図と前記位置情報が示す位置との対応関係を示す情報を前記端末装置に提供する提供手段と、
を有する情報提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供装置において、
前記特定手段は、各掲載物がある場所と前記位置情報が示す位置とを比較することにより、複数の掲載物の中から取得し易さの条件を満たす前記対象掲載物を特定する、
ことを特徴とする情報提供装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の情報提供装置において、
前記提供手段は、前記対象掲載物の地図上における前記位置情報が示す位置の掲載箇所を示す情報を前記端末装置に提供する、
ことを特徴とする情報提供装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報提供装置において、
前記提供手段は、前記対象掲載物の地図上における前記位置情報が示す位置から目的地までの経路に対応した掲載箇所を順に示す経路情報を前記端末装置に提供する、
ことを特徴とする情報提供装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報提供装置において、
前記端末装置の言語設定情報と翻訳サービスの利用情報の少なくとも一方から、当該端末装置のユーザが利用する利用言語を判定する手段と、
前記利用言語に対応した特定施設の位置を特定する手段と、
をさらに有し、
前記提供手段は、前記対象掲載物の地図上における前記特定施設の位置の掲載箇所を示す情報を前記端末装置に提供する、
ことを特徴とする情報提供装置。
【請求項6】
ユーザが利用する端末装置と当該端末装置に情報を提供する情報提供装置を備える情報提供システムであって、
前記端末装置は、
当該端末装置の位置情報を出力する手段と、
前記情報提供装置から提供される情報を表示する手段と、
を有し、
前記情報提供装置は、
前記端末装置から位置情報を取得する手段と、
地図を掲載した複数の掲載物の中から前記位置情報を用いた処理により対象掲載物を特定する手段と、
前記対象掲載物に掲載される地図と前記位置情報が示す位置との対応関係を示す情報を前記端末装置に提供する手段と、
を有する、
ことを特徴とする情報提供システム。
【請求項7】
コンピュータに、
端末装置から位置情報を取得する機能と、
地図を掲載した複数の掲載物の中から前記位置情報を用いた処理により対象掲載物を特定する機能と、
前記対象掲載物に掲載される地図と前記位置情報が示す位置との対応関係を示す情報を前記端末装置に提供する機能と、
を実現させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置、情報提供システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、GPS衛星からの電波に重畳されるデータから受信点の緯度と径度を算出し、受信点が含まれる地図帳のページ番号を算出する装置が記載されている。
【0003】
また、特許文献2には、ユーザ利用端末の位置情報に基づいて避難場所を特定し、ユーザの現在位置から避難場所までの経路のうち、通行可能であって最も距離が短い経路を避難経路として決定し、避難経路を地図情報と合成した情報とユーザの移動すべき方向等を示す案内情報をユーザ利用端末に送信するシステムが記載されている。
【0004】
また、特許文献3には、時々刻々と変化する多様な洪水氾濫状況下でリアルタイムな情報を配信するリアルタイムハザードマップシステムが記載されている。
【0005】
そして、特許文献4には、被災場所情報の示す場所を通過しない避難ルートに関する避難ルート情報を生成し、地図情報と避難ルート情報を出力する装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平7−71970号公報
【特許文献2】国際公開第2007/018305号パンフレット
【特許文献3】特開2003−168179号公報
【特許文献4】特開2013−195095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
例えば、旅先などの不慣れな場所では、スマートフォンなどの端末装置に表示される地図だけではなく、書籍やパンフレットなどの掲載物に掲載される地図を利用したい場合がある。
【0008】
本発明は、端末装置の位置情報を用いて特定される対象掲載物に掲載される地図と当該位置情報が示す位置との対応関係が分かるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る発明は、端末装置から位置情報を取得する取得手段と、地図を掲載した複数の掲載物の中から前記位置情報を用いた処理により対象掲載物を特定する特定手段と、前記対象掲載物に掲載される地図と前記位置情報が示す位置との対応関係を示す情報を前記端末装置に提供する提供手段とを有する情報提供装置である。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の情報提供装置において、前記特定手段は、各掲載物がある場所と前記位置情報が示す位置とを比較することにより、複数の掲載物の中から取得し易さの条件を満たす前記対象掲載物を特定することを特徴とする情報提供装置である。
【0011】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の情報提供装置において、前記提供手段は、前記対象掲載物の地図上における前記位置情報が示す位置の掲載箇所を示す情報を前記端末装置に提供することを特徴とする情報提供装置である。
【0012】
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の情報提供装置において、前記提供手段は、前記対象掲載物の地図上における前記位置情報が示す位置から目的地までの経路に対応した掲載箇所を順に示す経路情報を前記端末装置に提供することを特徴とする情報提供装置である。
【0013】
請求項5に係る発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の情報提供装置において、前記端末装置の言語設定情報と翻訳サービスの利用情報の少なくとも一方から、当該端末装置のユーザが利用する利用言語を判定する手段と、前記利用言語に対応した特定施設の位置を特定する手段と、をさらに有し、前記提供手段は、前記対象掲載物の地図上における前記特定施設の位置の掲載箇所を示す情報を前記端末装置に提供することを特徴とする情報提供装置である。
【0014】
請求項6に係る発明は、ユーザが利用する端末装置と当該端末装置に情報を提供する情報提供装置を備える情報提供システムであって、前記端末装置は、当該端末装置の位置情報を出力する手段と、前記情報提供装置から提供される情報を表示する手段と、を有し、前記情報提供装置は、前記端末装置から位置情報を取得する手段と、地図を掲載した複数の掲載物の中から前記位置情報を用いた処理により対象掲載物を特定する手段と、前記対象掲載物に掲載される地図と前記位置情報が示す位置との対応関係を示す情報を前記端末装置に提供する手段とを有することを特徴とする情報提供システムである。
【0015】
請求項7に係る発明は、コンピュータに、端末装置から位置情報を取得する機能と、地図を掲載した複数の掲載物の中から前記位置情報を用いた処理により対象掲載物を特定する機能と、前記対象掲載物に掲載される地図と前記位置情報が示す位置との対応関係を示す情報を前記端末装置に提供する機能とを実現させるプログラムである。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に係る発明により、端末装置の位置情報を用いて特定される対象掲載物に掲載される地図と当該位置情報が示す位置との対応関係が分かる。
【0017】
請求項2に係る発明により、端末装置の位置情報が示す位置で取得し易い対象掲載物が特定される。
【0018】
請求項3に係る発明により、対象掲載物の地図上で位置情報が示す位置が分かる。
【0019】
請求項4に係る発明により、対象掲載物の地図上で位置情報が示す位置から目的地までの経路が分かる。
【0020】
請求項5に係る発明により、対象掲載物の地図上でユーザが利用する利用言語に対応した特定施設の位置が分かる。
【0021】
請求項6に係る発明により、端末装置の位置情報を用いて特定される対象掲載物に掲載される地図と当該位置情報が示す位置との対応関係の情報を提供するシステムが実現される。
【0022】
請求項7に係る発明により、端末装置の位置情報を用いて特定される対象掲載物に掲載される地図と当該位置情報が示す位置との対応関係が分かる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】情報提供システムの具体例を示す図である。
図2】情報提供装置が実行する処理の具体例1を示す図である。
図3】地図情報の具体例を示す図である。
図4】掲載物に掲載される地図の具体例を示している。
図5】情報提供装置が実行する処理の具体例2を示す図である。
図6】経路情報の具体例を示す図である。
図7】情報提供装置が取り扱う各種情報の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、本発明の具体的な実施態様の一例を示す図である。図1には、情報提供装置100と1台以上の端末装置200を備えた情報提供システムの具体例が図示されている。情報提供装置100と端末装置200は、例えば通信回線(通信ネットワーク)を介して互いに接続されてデータ(情報)を遣り取りする。
【0025】
情報提供装置100は、書籍やパンフレットなどの掲載物に掲載される地図の情報を端末装置200に提供する。図1に示す具体例において、情報提供装置100は、位置情報取得部110と掲載物特定部120とデータ記憶部130と地図情報提供部140と経路情報生成部150と言語判定部160と施設特定部170を備えている。
【0026】
位置情報取得部110は、端末装置200から位置情報を取得する。掲載物特定部120は、地図を掲載した複数の掲載物の中から、位置情報取得部110が取得した位置情報を用いた処理により対象掲載物を特定する。掲載物特定部120は、例えば、各掲載物がある場所と位置情報が示す位置とを比較することにより、複数の掲載物の中から取得し易さの条件を満たす対象掲載物を特定する。
【0027】
データ記憶部130には、書籍やパンフレットなどの複数の掲載物に関する情報が記憶される。また、データ記憶部130には、情報提供装置100が利用する各種の情報も記憶される。データ記憶部130は、例えばハードディスクドライブや半導体メモリなどの記憶デバイスを利用して実現される。
【0028】
地図情報提供部140は、掲載物特定部120が特定した対象掲載物に掲載される地図と、位置情報取得部110が取得した位置情報が示す位置との対応関係を示す情報を端末装置200に提供する。地図情報提供部140は、例えば、対象掲載物の地図上における位置情報が示す位置の掲載箇所を示す情報や、対象掲載物の地図上における位置情報が示す位置から目的地までの経路に対応した掲載箇所を順に示す経路情報や、対象掲載物の地図上における特定施設の位置の掲載箇所を示す情報などを端末装置200に提供する。
【0029】
経路情報生成部150は、位置情報取得部110が取得した位置情報が示す位置から目的地までの経路の情報を生成する。言語判定部160は、端末装置200の言語設定情報と翻訳サービスの利用情報の少なくとも一方から、端末装置200のユーザが利用する利用言語を判定する。そして、施設特定部170は、端末装置200のユーザが利用する利用言語に対応した特定施設の位置を特定する。
【0030】
図1に示す具体例の情報提供装置100は、例えば1台以上のコンピュータを利用して実現されてもよい。そのコンピュータは、CPU等の演算デバイス、メモリやハードディスク等の記憶デバイス、インターネット等の通信回線を利用する通信デバイス、光ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体からデータを読み取りデータを書き込むデバイス、ディスプレイ等の表示デバイス、ユーザから操作を受け付ける操作デバイス等のハードウェア資源を備えている。
【0031】
そして、例えば、図1に例示する情報提供装置100が備える符号を付した複数部分のうちの少なくとも一部の機能に対応したプログラム(ソフトウェア)がコンピュータに読み込まれ、そのコンピュータが備えるハードウェア資源と読み込まれたソフトウェアとの協働により、情報提供装置100の少なくとも一部の機能がコンピュータにより実現される。そのプログラムは、例えば、インターネット等の通信回線を介してコンピュータ(情報提供装置100)に提供されてもよいし、光ディスクや半導体メモリやカードメモリ等の記憶媒体に記憶されてコンピュータ(情報提供装置100)に提供されてもよい。
【0032】
端末装置200は、図1に示す情報提供システムのユーザが利用する装置である。図1に例示する端末装置200の具体例には、スマートフォンやタブレットなどの携帯情報端末が含まれる。端末装置200が携帯情報端末であれば、例えば無線接続の通信回線を利用して、情報提供装置100とデータ(情報)を遣り取りする。なお、端末装置200はコンピュータなどの情報処理装置であってもよい。また、端末装置200は、有線接続の通信回線を利用して情報提供装置100とデータ(情報)を遣り取りしてもよい。
【0033】
図1に示す具体例において、端末装置200は、位置情報処理部210と表示部220を備えている。
【0034】
位置情報処理部210は、端末装置200の位置情報を取得する。位置情報処理部210は、例えば、GPS(登録商標)の位置情報サービスを利用して、端末装置200の現在位置を示す位置情報を取得する。位置情報は、経度と緯度を示す情報でもよいし、基準となる座標系(例えば東西方向に対応した座標軸と南北方向に対応した座標軸を備えた座標系など)における座標値を示す情報でもよい。
【0035】
表示部220は、情報提供装置100から提供される情報などを表示する。表示部220は、例えばディスプレイやタッチパネル等の表示デバイスを利用して実現される。
【0036】
図1に例示する情報提供システムの全体構成は以上のとおりである。次に、図1の情報提供システムにより実現される処理等について詳述する。なお、図1に示した構成(符号を付した部分)については、以下の説明において図1の符号を利用する。
【0037】
図2は、情報提供装置100が実行する処理の具体例1を示す図(フローチャート)である。図2に示す具体例1では、まず、位置情報取得部110が端末装置200から位置情報を取得する(S201)。位置情報取得部110は、例えば通信デバイスを利用して端末装置200から通信回線を介して提供される位置情報を取得する。
【0038】
次に、掲載物特定部120は、地図を掲載した複数の掲載物の中から位置情報を用いた処理により対象掲載物を特定する(S202)。掲載物特定部120は、例えば、掲載物がある場所と位置情報が示す位置とを比較することにより、複数の掲載物の中から取得し易さの条件を満たす掲載物を特定して対象掲載物とする。
【0039】
掲載物の具体例には、例えば書籍やパンフレットなどが含まれる。例えば、掲載物が書籍であれば書店などの店舗にその書籍があり、掲載物が観光用のパンフレットであれば観光案内所などの施設にそのパンフレットがある。
【0040】
掲載物特定部120は、例えば、複数の掲載物と掲載物がある場所とを対応付けた掲載物関連データを参照して対象掲載物を特定する。掲載物関連データは、データ記憶部130に予め記憶されていてもよいし、掲載物関連データを提供する装置などから通信回線を介して情報提供装置100に掲載物関連データが提供されてもよい。
【0041】
掲載物特定部120は、複数の掲載物の中から取得し易さの条件を満たす掲載物を特定して対象掲載物とする。掲載物特定部120は、例えば、端末装置200の位置情報が示す位置の周辺にある掲載物を対象掲載物とする。例えば、端末装置200の位置情報が示す位置からの距離が近い順にいくつかの掲載物が対象掲載物に特定される。
【0042】
また、掲載物の在庫状況を踏まえて対象掲載物が特定されてもよい。例えば、掲載物特定部120は、書店などの施設ごとに書籍などの掲載物の在庫状況を示す在庫データを利用して、複数の掲載物の中から端末装置200の位置情報が示す位置の周辺で在庫がある掲載物を対象掲載物としてもよい。なお、在庫データは、データ記憶部130に予め記憶されていてもよいし、例えば掲載物関連データの一部として通信回線を介して情報提供装置100に提供されてもよい。さらに、掲載物が書籍であれば、販売実績や発行部数が多い書籍を優先して対象掲載物としてもよい。
【0043】
対象掲載物が特定されると、その対象掲載物と位置情報とを対応付けた地図情報が生成される(S203)。例えば、地図情報提供部140が、対象掲載物の地図上における位置情報が示す位置の掲載箇所を示す地図情報を生成する。そして、地図情報提供部140は、端末装置200へ位置情報を提供する(S204)。
【0044】
図3は、地図情報の具体例を示す図である。図3には、端末装置200の位置情報が示すユーザの現在位置に関する地図情報の具体例が図示されている。
【0045】
識別番号は、掲載物を識別するための番号である。例えば、掲載物が書籍であれば、書籍を特定するための識別番号としてISBN(International Standard Book Number)が利用されてもよい。
【0046】
掲載物名は、掲載物の名称である。例えば、掲載物が書籍であれば書籍名(タイトル)が掲載物名とされ、掲載物がパンフレットであればそのパンフレットの名称などが掲載物名となる。
【0047】
掲載箇所は、掲載物に掲載される地図上における端末装置200の位置情報が示す位置の掲載箇所である。図3に示す具体例では、地図が掲載されるページとそのページ内の区画によって掲載箇所が示されている。
【0048】
例えば、図3に示す具体例では、書籍である「関東地図」に掲載される24ページ(P24)の地図上の区画(A3)に、端末装置200から取得した位置情報が示す位置(現在位置)がある。
【0049】
図4は、掲載物に掲載される地図の具体例を示している。図4には、書籍である「関東地図(図3参照)」の24ページに掲載される地図の具体例が図示されている。
【0050】
図4に示す具体例において、現在位置は、端末装置200から取得した位置情報が示す位置であり、地図内の区画(A3)内にある。したがって、図4に示す具体例であれば、「関東地図」についての現在位置の掲載箇所が、図3に例示するようにP24(A3)となる。
【0051】
掲載物に掲載される地図が示す位置の範囲、例えば地図内の区画ごとの経度範囲と緯度範囲の情報は、データ記憶部130に予め記憶されていてもよいし、例えば掲載物関連データの一部として通信回線を介して情報提供装置100に提供されてもよい。情報提供装置100は、例えば、掲載物に掲載される地図が示す位置の範囲を示すデータと、端末装置200の位置情報が示す現在位置とを比較して、現在位置に対応したページと区画を導出する。また、情報提供装置100が、掲載物の電子データ(電子書籍など)を解析することにより、端末装置200の位置情報が示す現在位置に対応したページと区画を導出するようにしてもよい。
【0052】
こうして、例えば、図3に例示する地図情報が生成されると、生成された地図情報が地図情報提供部140から端末装置200へ提供されて端末装置200の表示部220に表示される。例えば、図3に例示する表がそのまま表示部220に表示されてもよいし、図3に例示する表の内容に基づいた表示画像が表示されてもよい。
【0053】
図2を利用して説明した具体例1によれば、地図情報(例えば図3)が端末装置200に提供されるため、例えば、旅先や出張先などの不慣れな場所でも、書籍やパンフレットなどの掲載物に掲載される地図上でユーザの現在位置に対応した掲載箇所が分かりやすくなる。また、例えば災害の発生等により端末装置200に表示される地図を利用できない場合でも、書籍やパンフレットなどの掲載物に掲載される地図上でユーザの現在位置に対応した掲載箇所が分かりやすくなるため、掲載物に掲載される地図の利便性が向上する。
【0054】
図5は、情報提供装置100が実行する処理の具体例2を示す図(フローチャート)である。図5に示す具体例2では、まず、位置情報取得部110が端末装置200から位置情報を取得し(S501)、掲載物特定部120が地図を掲載した複数の掲載物の中から位置情報を用いた処理により対象掲載物を特定する(S502)。S501,S502のステップでは、例えば具体例1(図2)のS201,S202のステップと同じ処理が実行される。
【0055】
次に、端末装置200の位置情報が示す位置から目的地までの経路を示す経路情報が生成される(S503)。目的地は、情報提供装置100が提供する情報の利用目的に応じて決定される。例えば、災害発生時であれば、端末装置200の位置情報が示す位置の周辺にある避難場所などが目的地とされる。また、情報提供装置100が何らかのイベントの情報を提供する場合には、そのイベントの実施場所などが目的地とされる。もちろん、端末装置200を利用してユーザが目的地を指定するようにしてもよい。
【0056】
経路情報生成部150は、端末装置200の位置情報が示す位置から目的地までの経路を示す経路情報を生成する。例えば、対象掲載物の地図上で、位置情報が示す位置から目的地までの経路に対応した掲載箇所を順に示す経路情報が生成される。そして、地図情報提供部140は、端末装置200へ経路情報を提供する(S504)。
【0057】
図6は、経路情報の具体例を示す図である。図6には、対象掲載物として特定された書籍「関東地図」「神奈川県地図」「横浜市地図」(図3参照)のそれぞれについて、位置情報が示す位置から目的地までの経路に対応した掲載箇所を順に示す経路情報が図示されている。
【0058】
例えば、図6に示す具体例において、書籍である「関東地図」に掲載される24ページ(P24)の地図上の区画(A3)に、端末装置200から取得した位置情報が示す位置(現在位置)がある。そして、その「関東地図」に掲載される地図上において、現在位置に対応した掲載箇所である24ページ(P24)の区画(A3)から、24ページ(P24)の区画(A4),23ページ(P23)の区画(A19),23ページ(P23)の区画(B19),23ページ(P23)の区画(C19)の順に、目的地である第2公民館までの経路に対応した掲載箇所が示されている。
【0059】
なお、図6に示す具体例では、「神奈川県地図」に掲載される地図上で、現在位置から目的地であるB市役所までの経路に対応した掲載箇所が示されており、「横浜市地図」に掲載される地図上で、目的地であるドイツ大使館までの経路に対応した掲載箇所が示されている。
【0060】
こうして、例えば、図6に例示する経路情報が生成されると、生成された経路情報が地図情報提供部140から端末装置200へ提供されて端末装置200の表示部220に表示される。例えば、図6に例示する表がそのまま表示部220に表示されてもよいし、図6に例示する表の内容に基づいた表示画像が表示されてもよい。例えば、現在位置から目的地までの経路に対応した複数の掲載箇所の一覧(リスト)を示す表示画像が表示されてもよいし、それら複数の掲載箇所を一つずつ順に示す表示画像が表示されてもよい。さらに、図3に例示する地図情報と図6に例示する経路情報を含んだ表示画像が表示部220に表示されてもよい。
【0061】
図7は、情報提供装置100が取り扱う各種情報の具体例を示す図である。図7には、ユーザ情報と言語関連施設情報と周辺施設情報の具体例が図示されている。
【0062】
ユーザ情報は、端末装置200を利用するユーザに関する情報である。図7に示す具体例のユーザ情報には、利用言語と位置情報と翻訳時刻が含まれている。利用言語は、端末装置200を利用するユーザが主に利用する言語(例えば母国語)である。情報提供装置100の言語判定部160は、例えば、端末装置200から得られる言語設定情報と翻訳サービスの利用情報の少なくとも一方から、その端末装置200のユーザが利用する利用言語を判定する。
【0063】
ユーザ情報に含まれる位置情報は、端末装置200のユーザに関する位置情報である。例えば、端末装置200の現在位置や翻訳サービスを利用した位置などがユーザ情報の位置情報とされる。なお、ユーザ情報の位置情報は、例えば経度と緯度で表現されてもよいし、基準となる座標系(例えば東西方向に対応した座標軸と南北方向に対応した座標軸を備えた座標系など)で表現されてもよい。そして、ユーザ情報に含まれる翻訳時刻は、ユーザが翻訳サービスを利用した時刻の情報である。
【0064】
また、端末装置200の表示部220にユーザ情報が表示されてもよい。例えば、図7に例示するユーザ情報の表がそのまま表示部220に表示されてもよいし、図7に例示する表の内容に基づいた表示画像が表示されてもよい。
【0065】
言語関連施設情報は、端末装置200を利用するユーザの利用言語に対応した特定施設に関連する情報である。情報提供装置100の施設特定部170は、例えば、端末装置200から得られる位置情報が示す位置の周辺にある複数の施設の中から、端末装置200を利用するユーザの利用言語に対応した施設を特定施設とする。
【0066】
例えば、図7に示す具体例のように、端末装置200を利用するユーザの利用言語がドイツ語であれば、その端末装置200から得られる位置情報が示す位置の周辺にある複数の施設の中から、ドイツ語に対応した施設であるドイツ料理店とドイツ語学校とドイツ大使館などが特定施設とされる。
【0067】
そして、情報提供装置100は、対象掲載物の地図上における特定施設の位置の掲載箇所を示す言語関連施設情報を生成する。図7に示す具体例では、特定施設であるドイツ料理店とドイツ語学校とドイツ大使館のそれぞれについて、対象掲載物である「関東地図」と「神奈川県地図」における地図の掲載箇所がページと区画で示されている。
【0068】
生成された言語関連情報は、地図情報提供部140から端末装置200へ提供されて端末装置200の表示部220に表示される。例えば、図7に例示する言語関連施設情報の表がそのまま表示部220に表示されてもよいし、図7に例示する表の内容に基づいた表示画像が表示されてもよい。また、端末装置200に地図を表示できる状況であれば、表示された地図上で特定施設の位置を示すようにしてもよい。
【0069】
なお、情報提供装置100は、例えば、ユーザの利用言語に対応した施設の連絡先情報(電話番号やメールアドレスなど)をそのユーザの端末装置200に提供してもよい。また、ユーザの利用言語に対応した掲載物がある施設の位置情報などをそのユーザの端末装置200に提供してもよい。
【0070】
周辺施設情報は、端末装置200から得られる位置情報が示す位置の周辺にある施設に関する情報である。情報提供装置100、例えば、端末装置200から得られる位置情報が示す位置の周辺にある複数の施設の中から、端末装置200の位置に近い施設の位置を示す周辺施設情報を生成する。例えば、端末装置200の位置情報が示す位置に最も近い特定施設(言語関連施設)や、対象掲載物がある施設(書店など)の位置を経度と緯度で示す周辺施設情報が生成される。例えば、周辺施設情報として、対象掲載物がある施設の位置情報を端末装置200に提供することにより、端末装置200を利用するユーザがその対象掲載物を入手しやすくなる。
【0071】
生成された周辺施設情報は、情報提供装置100はから端末装置200へ提供されて端末装置200の表示部220に表示される。例えば、図7に例示する周辺施設情報の表がそのまま表示部220に表示されてもよいし、図7に例示する表の内容に基づいた表示画像が表示されてもよい。また、端末装置200に地図を表示できる状況であれば、表示された地図上で周辺施設の位置を示すようにしてもよい。
【0072】
なお、情報提供装置100から供給される情報(例えば図3の地図情報や図6の経路情報や図7の各種情報など)は、例えば災害などにより通信が途絶えてしまう前に、端末装置200に提供されるようにしてもよい。例えば、緊急地震速報などの災害情報が得られた場合には、その災害情報の取得に応じて端末装置200へ情報を提供するようにしてもよい。これにより、災害などにより端末装置200の通信機能が利用できなくなってしまった場合でも、事前に情報提供装置100から提供された情報(例えば図3の地図情報や図6の経路情報や図7の各種情報など)を参照することにより、ユーザが掲載物の地図を利用しやすくなる。
【0073】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、上述した実施形態は、あらゆる点で単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。本発明は、その本質を逸脱しない範囲で各種の変形形態を包含する。
【符号の説明】
【0074】
100 情報提供装置、110 位置情報取得部、120 掲載物特定部、130 データ記憶部、140 地図情報提供部、150 経路情報生成部、160 言語判定部、170 施設特定部、200 端末装置、210 位置情報処理部、220 表示部。
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