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特開2019-197636ヒューズホルダー付きバッテリー端子
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-197636(P2019-197636A)
(43)【公開日】2019年11月14日
(54)【発明の名称】ヒューズホルダー付きバッテリー端子
(51)【国際特許分類】
   H01H 85/20 20060101AFI20191018BHJP
   H01M 2/30 20060101ALI20191018BHJP
【FI】
   H01H85/20 C
   H01H85/20 B
   H01M2/30 A
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-90369(P2018-90369)
(22)【出願日】2018年5月9日
(71)【出願人】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100175536
【弁理士】
【氏名又は名称】高井 智之
(74)【代理人】
【識別番号】100075959
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 保
(72)【発明者】
【氏名】福原 陽亮
(72)【発明者】
【氏名】井口 一樹
【テーマコード(参考)】
5G502
5H043
【Fターム(参考)】
5G502CC03
5G502CC14
5G502CC42
5G502CC46
5G502FF08
5H043AA20
5H043DA19
5H043GA03
5H043JA02
5H043JA13
5H043KA01
(57)【要約】
【課題】バッテリーへの固定部分が外力によって損傷されることを防ぎつつ、バッテリーへの組み付け作業を容易にすることができるヒューズホルダー付きバッテリー端子を提供すること。
【解決手段】ヒューズ保持部11と、ヒューズ保持部11に連接された端子収容部14と、を有するヒューズホルダー10と、ヒューズFにヒューズホルダー10内で接続されるヒューズ接続部21と、ヒューズホルダー10の外面10bから突出された部分にバッテリー100に電気的に接続され、かつ、固定されるバッテリー接続面22aが形成されたバッテリー接続部22と、を有するバッテリー端子20と、を有し、ヒューズホルダー10は、バッテリー接続部22の少なくとも外面10bから突出される基端部22bに沿ってヒューズホルダー10の一部を突設させたバッテリー端子補強部16を有し、かつ、バッテリー接続面22aを露出させた状態でバッテリー端子20に一体成形されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒューズが着脱可能に保持されるヒューズ保持部と、前記ヒューズに接続された状態で端子が収容されるように前記ヒューズの挿入方向奥側で前記ヒューズ保持部に連接された端子収容部と、を有する絶縁樹脂製のヒューズホルダーと、
前記ヒューズ保持部に保持された前記ヒューズに前記ヒューズホルダー内で接続されるヒューズ接続部と、前記ヒューズホルダーの外面から突出された部分にバッテリーに電気的に接続され、かつ、固定されるバッテリー接続面が形成されたバッテリー接続部と、を有するバッテリー端子と、
を有し、
前記ヒューズホルダーは、
前記バッテリー接続部の少なくとも前記外面から突出される基端部に沿って前記ヒューズホルダーの一部を突設させたバッテリー端子補強部を有し、かつ、前記バッテリー接続面を露出させた状態で前記バッテリー端子に一体成形されている
ことを特徴とするヒューズホルダー付きバッテリー端子。
【請求項2】
前記バッテリー端子補強部は、
前記バッテリー接続部の前記基端部、および、前記バッテリー接続部の側縁面全体に沿って設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のヒューズホルダー付きバッテリー端子。
【請求項3】
前記ヒューズホルダーは、
前記ヒューズ保持部と前記端子収容部とが前記バッテリーの縦方向で直線状に連接された直線状連接体になっており、
前記バッテリー端子補強部が前記直線状連接体の縦方向の中央位置から前記バッテリー接続部に沿って横方向に突設されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のヒューズホルダー付きバッテリー端子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒューズが着脱可能に保持されるヒューズ保持部と、バッテリーに電気的に接続されるバッテリー端子とを有するヒューズホルダー付きバッテリー端子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車は、バッテリーから複数の車載負荷系統に電力を分配するため、バッテリーに対して複数の回路が接続されている。
このような、バッテリーと車載負荷系統とを接続する回路は、自動車の車載負荷系統で発生する過電流あるいは短絡事故を防止するため、バッテリーと車載負荷系統との間にヒューズを備えたヒュージブルリンクボックスを配置している。
【0003】
例えば、特許文献1には、ヒュージブルリンクを収容するボックスに装着されたブスバーの一部を延長して折り曲げ、蓄電池(バッテリー)の極性端子への接続固定部を形成すると共に、ボックスの一端よりアームを延長して蓄電池(バッテリー)の液口部において液栓により締付固定できるように構成したヒュージブルリンクボックスが記載されている。
このような特許文献1に記載のヒュージブルリンクボックスは、蓄電池(バッテリー)の極性端子と液口部の2箇所で固定されるようになっているため、極性端子での固定部分にかかる外力を液口部での固定部分にも分散することができるため、極性端子での固定部分が外力によって損傷されることを防ぐことができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭63−182048号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されたヒュージブルリンクボックスは、ボックスと、ブスバーとが分離されており、しかも、蓄電池(バッテリー)に対して2箇所を固定しなければならないため、蓄電池(バッテリー)への組み付け作業が煩雑になってしまう問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、バッテリーへの固定部分が外力によって損傷されることを防ぎつつ、バッテリーへの組み付け作業を容易にすることができるヒューズホルダー付きバッテリー端子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のヒューズホルダー付きバッテリー端子は、ヒューズが着脱可能に保持されるヒューズ保持部と、前記ヒューズに接続された状態で端子が収容されるように前記ヒューズの挿入方向奥側で前記ヒューズ保持部に連接された端子収容部と、を有する絶縁樹脂製のヒューズホルダーと、前記ヒューズ保持部に保持された前記ヒューズに前記ヒューズホルダー内で接続されるヒューズ接続部と、前記ヒューズホルダーの外面から突出された部分にバッテリーに電気的に接続され、かつ、固定されるバッテリー接続面が形成されたバッテリー接続部と、を有するバッテリー端子と、を有し、前記ヒューズホルダーは、前記バッテリー接続部の少なくとも前記外面から突出される基端部に沿って前記ヒューズホルダーの一部を突設させたバッテリー端子補強部を有し、かつ、前記バッテリー接続面を露出させた状態で前記バッテリー端子に一体成形されていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係るヒューズホルダー付きバッテリー端子は、上記の発明において、前記バッテリー端子補強部は、前記バッテリー接続部の前記基端部、および、前記バッテリー接続部の側縁面全体に沿って設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るヒューズホルダー付きバッテリー端子は、上記の発明において、前記ヒューズホルダーは、前記ヒューズ保持部と前記端子収容部とが前記バッテリーの縦方向で直線状に連接された直線状連接体になっており、前記バッテリー端子補強部が前記直線状連接体の縦方向の中央位置から前記バッテリー接続部に沿って横方向に突設されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るヒューズホルダー付きバッテリー端子は、ヒューズが着脱可能に保持されるヒューズ保持部と、前記ヒューズに接続された状態で端子が収容されるように前記ヒューズの挿入方向奥側で前記ヒューズ保持部に連接された端子収容部と、を有する絶縁樹脂製のヒューズホルダーの外面から突出されたバッテリー接続部にバッテリーに電気的に接続され、かつ、固定されるバッテリー接続面が形成されている。
また、本発明に係るヒューズホルダー付きバッテリー端子は、前記ヒューズホルダーが、前記バッテリー接続部の少なくとも前記外面から突出される基端部に沿って前記ヒューズホルダーの一部を突設させたバッテリー端子補強部を有し、かつ、前記バッテリー接続面を露出させた状態で前記バッテリー端子に一体成形されている。
このような本発明に係るヒューズホルダー付きバッテリー端子は、前記バッテリー端子補強部によって、強度を高めた前記バッテリー接続部の前記バッテリー接続面をバッテリーに電気的に接続することによって、前記バッテリーに固定することができるので、バッテリーへの固定部分が外力によって損傷されることを防ぎつつ、バッテリーへの組み付け作業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、バッテリーに組み付けられるヒューズホルダー付きバッテリー端子を含む各部品をバッテリーに組み付ける前の状態を示した分解斜視図である。
図2図2は、図1に示したバッテリーにヒューズホルダー付きバッテリー端子を含む各部品が組み付け完了された状態を示す図である。
図3図3は、図2に示したバッテリーの図であり、(a)が上面図であり、(b)が斜視図である。
図4図4は、図2に示したバッテリーのヒューズホルダー周辺の断面図である。
図5図5は、ヒューズホルダー付きバッテリー端子の上面側2方向から視た斜視図である。
図6図6は、(a)がヒューズホルダー付きバッテリー端子の上面図であり、(b)がヒューズホルダー付きバッテリー端子の底面図である。
図7図7は、ヒューズホルダーの斜視図である。
図8図8は、(a)がヒューズホルダーの上面図であり、(b)がヒューズホルダーの底面図である。
図9図9は、ヒューズホルダーの側面図である。
図10図10は、バッテリー端子の斜視図である。
図11図11は、(a)がバッテリー端子の上面図であり、(b)がバッテリー端子の正面図であり、(c)がバッテリー端子の側面図である。
図12図12は、(a−1)がヒューズホルダー付きバッテリー端子の底面側に配置される端子がバッテリー端子の側縁面より内側に配置されている状態をヒューズホルダー付きバッテリー端子の底面側から視た図であり、(a−2)が(a−1)に示した図のA−A線断面図であり、(b−1)がヒューズホルダー付きバッテリー端子の底面側に配置される端子が切欠き部を介してバッテリー端子の側縁面より外側に向いている状態をヒューズホルダー付きバッテリー端子の底面側から視た図であり、(b−2)が(b−1)に示した図のA−A線断面図である。
図13図13は、本発明の実施例に係るヒューズホルダー付きバッテリー端子の変形例のヒューズホルダー付きバッテリー端子の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明に係るヒューズホルダー付きバッテリー端子の好適な実施例を詳細に説明する。
【実施例】
【0013】
図1は、バッテリー100に組み付けられるヒューズホルダー付きバッテリー端子1を含む各部品をバッテリー100に組み付ける前の状態を示した分解斜視図である。図2は、図1に示したバッテリー100にヒューズホルダー付きバッテリー端子1を含む各部品が組み付け完了された状態を示す図である。図3は、図2に示したバッテリー100の図であり、(a)が上面図であり、(b)が斜視図である。図4は、図2に示したバッテリー100のヒューズホルダー10周辺の断面図である。図5は、ヒューズホルダー付きバッテリー端子1の上面側2方向から視た斜視図である。図6は、(a)がヒューズホルダー付きバッテリー端子1の上面図であり、(b)がヒューズホルダー付きバッテリー端子1の底面図である。図7は、ヒューズホルダー10の斜視図である。図8は、(a)がヒューズホルダー10の上面図であり、(b)がヒューズホルダー10の底面図である。図9は、ヒューズホルダー10の側面図である。図10は、バッテリー端子20の斜視図である。図11は、(a)がバッテリー端子20の上面図であり、(b)がバッテリー端子20の正面図であり、(c)がバッテリー端子20の側面図である。図12は、(a−1)がヒューズホルダー付きバッテリー端子1の底面側に配置される端子C2がバッテリー端子20の側縁面より内側に配置されている状態をヒューズホルダー付きバッテリー端子1の底面側から視た図であり、(a−2)が(a−1)に示した図のA−A線断面図であり、(b−1)がヒューズホルダー付きバッテリー端子1の底面側に配置される端子C2が切欠き部17を介してバッテリー端子20の側縁面より外側に向いている状態をヒューズホルダー付きバッテリー端子1の底面側から視た図であり、(b−2)が(b−1)に示した図のA−A線断面図である。図13は、本発明の実施例に係るヒューズホルダー付きバッテリー端子1の変形例のヒューズホルダー付きバッテリー端子20の斜視図である。
本発明の実施例に係るヒューズホルダー付きバッテリー端子1は、例えば、自動車のバッテリー100と不図示の車載負荷系統とを接続する回路に過電流あるいは短絡事故を防止するために組み込まれるものである。
このヒューズホルダー付きバッテリー端子1は、図1に示すように、他の車載負荷系統に接続される端子付き電線W2の端子C2とともにバッテリー100に電気的に接続させた状態で固定される。
【0014】
この実施例では、ヒューズホルダー付きバッテリー端子1は、車載負荷系統に接続される端子付き電線W1の端子C1およびヒューズFが取り付けられた状態で、バッテリー端子20がナットNによってバッテリー100の電気的接続部分となるボルトBに締結されるようになっている。
【0015】
ヒューズホルダー付きバッテリー端子1が組み付けられたバッテリー100は、不図示のバッテリーカバーが取り付けられることによって、電気的接続部分となるボルトB周辺が覆われるようになっている。
【0016】
なお、この実施例では、バッテリー100は、バッテリー端子20が固定される部分であり、電気的に接続される部分でもあるボルトBの突設部周辺に、バッテリー端子20を取り付け完了姿勢で保持するように上面を凹ませた端子嵌め込み凹部120が設けられている。
【0017】
この端子嵌め込み凹部120は、バッテリー端子20のバッテリー接続部22の一部外形に対応してバッテリー100の上面をバッテリー100の端部側を開口するように凹ませた部分である。
【0018】
以下、さらに詳細にヒューズホルダー付きバッテリー端子1について説明する。
ヒューズホルダー付きバッテリー端子1は、ヒューズFが着脱能に保持されるヒューズホルダー10と、バッテリー100との接続部分となるバッテリー端子20と、を有する。
【0019】
まず、ヒューズホルダー10について説明する。
ヒューズホルダー10は、絶縁樹脂製であり、ヒューズFが着脱可能に保持されるヒューズ保持部11と、ヒューズFに接続された状態で端子C1が収容されるようにヒューズFの挿入方向奥側でヒューズ保持部11に連接された端子収容部14と、を有する。
【0020】
このヒューズホルダー10は、ヒューズ保持部11と端子収容部14とがバッテリー100の縦方向で直線状に連接された直線状連接体10aになっており、後述するバッテリー端子補強部16が直線状連接体10aの縦方向の中央位置からバッテリー接続部22に沿って横方向に突設されている。
【0021】
ヒューズ保持部11は、直線状連接体10aの上部領域を含み、上面側にヒューズFを挿抜するためのヒューズ挿入口11aが形成されたフード部12が設けられた有底の筒状をなす。
【0022】
このヒューズ保持部11は、図6に示すように、端子収容部14に収容された端子C1の接続部分が底面11bから引き出し可能な端子挿入孔13が底面11bに形成され、かつ、バッテリー端子20の後述するヒューズ接続部21がヒューズ挿入口11a側に向けて突設されている。
【0023】
このようなヒューズ保持部11は、底面11bに突き当てるようにヒューズ挿入口11aから挿入完了されたヒューズFが、バッテリー端子20のヒューズ接続部21に接続した状態、かつ、端子収容部14内に収容されることによって端子挿入孔13からヒューズ保持部11内に引き出された端子C1に接続可能に保持されるようになっている。
【0024】
端子収容部14は、直線状連接体10aの下部領域を含み、下面に端子挿入口14aが形成された筒状をなし、端子挿入口14aからヒューズ保持部11側に端子C1の接続部分を突出させた状態で係止ランス15(図6参照)によって筒内に端子C1を係止するようになっている。
【0025】
このようなヒューズホルダー10は、図5および図6に示すように、バッテリー端子20の後述するバッテリー接続部22の少なくともヒューズホルダー10の外面10bから突出される基端部22bに沿ってヒューズホルダー10の一部を突設させたバッテリー端子補強部16を有し、かつ、バッテリー接続面22aを露出させた状態でバッテリー端子20に一体成形されている。
【0026】
バッテリー端子補強部16は、バッテリー接続部22の強度を高める部分である。
なお、この実施例では、バッテリー端子補強部16は、バッテリー接続部22の基端部22b、および、バッテリー接続部22の側縁面22d全体に沿って設けられている。
【0027】
バッテリー端子補強部16は、上面側が、ナットNによってバッテリー端子20がボルトBに締結される部分となるバッテリー接続面22aを残してバッテリー端子20を覆うようになっている。
なお、この実施例では、バッテリー接続面22aは、バッテリー端子20の後述する固定孔22c周辺部分の面である。
【0028】
また、バッテリー端子補強部16は、底面側が、バッテリー端子20が他の端子C2との接続面を確保できるように、ナットNによってボルトBに締結される部分となるバッテリー接続面22aにさらに面積を拡大させてバッテリー接続部22が露出されるようになっている。
また、バッテリー端子補強部16は、底面側のほとんどの領域がバッテリー接続部22の側縁面22dからバッテリー接続部22の底面22eの縁に被さるようになっているが(図12(a−2)、図12(b−2)参照)、一部領域については、バッテリー接続部22の底面22eに面一となるように切欠き部分17が形成されている。
【0029】
この切欠き部分17は、図12に示すように、バッテリー接続部22の底面22e側で重ねられる他の端子C2がバッテリー端子補強部16にのりあげることを防ぐための干渉回避領域として機能している。
【0030】
次に、バッテリー端子20について説明する。
バッテリー端子20は、図10に示すように、板状の導電部材が、型抜き加工、および、折り曲げ加工等によって成形されたものである。
【0031】
このバッテリー端子20は、ヒューズ保持部11に保持されたヒューズFにヒューズホルダー10内で接続されるヒューズ接続部21と、ヒューズホルダー10の外面10bから突出された部分にバッテリー100に電気的に接続され、かつ、固定されるバッテリー接続面22aが形成されたバッテリー接続部22と、を有する。
【0032】
バッテリー端子20は、より具体的には、図12(c)に示すように、ヒューズ接続部21とバッテリー接続部22とが略直角に屈曲されて繋がったL字状になっている。
すなわち、ヒューズ接続部21と、バッテリー接続部22とは、略直角に屈曲される部分を境界として分けられている。
【0033】
ヒューズ接続部21は、ヒューズホルダー10に一体成形された状態で、直線状連接体10a内で縦方向に沿って配置される。
【0034】
バッテリー接続部22は、ヒューズホルダー10に一体成形された状態で、直線状連接体10a外に横方向に突出されるように配置される。
このため、バッテリー接続部22は、直線状連接体10aの外面10bの周辺に基端部22bが位置される。
バッテリー接続面22aは、この実施例では、ナットNによってボルトBに締結される面である。
このバッテリー接続部22は、ボルトBを挿通するための固定孔22cがバッテリー接続面22aに形成されている。
バッテリー接続面22aは、言い換えれば、バッテリー接続部22の面のうち、固定孔22c周辺領域を形成する面である。
【0035】
このようなヒューズホルダー付きバッテリー端子1をバッテリー100に組み付ける場合、まず、端子収容部14に端子付き電線W1の端子C1を収容した状態、かつ、ヒューズ保持部11にヒューズFを保持した状態にする。
これにより、ヒューズFに対して端子付き電線W1の端子C1およびバッテリー端子20が接続される。
【0036】
なお、ヒューズホルダー付きバッテリー端子1は、バッテリー端子20のバッテリー接続部22がバッテリー端子補強部16によって露出を少なくして覆われているため、端子収容部14に端子付き電線W1の端子C1を収容した状態で納品する場合、運搬時に端子付き電線W1の電線C1がバッテリー端子20に接触されることによって損傷されることを防ぐことができるようになっている。
【0037】
次に、バッテリー端子20のバッテリー接続部22とバッテリー100に接続する他の端子付き電線W2の端子C1とを重ね合わせつつバッテリー100のボルトBに通し、ナットNによってボルトBに締結する。
これによりヒューズホルダー付きバッテリー端子1は、バッテリー100に電気的に接続され、かつ、固定される。
バッテリー端子20がバッテリー100に電気的に接続されることによって、バッテリー100の電力が、バッテリー端子20から、ヒューズFを通して接続された端子付き電線W1の電線W1によって車載負荷系統に供給される。
【0038】
また、ヒューズホルダー付きバッテリー端子1は、バッテリー接続部22をバッテリー100に固定することによって、図2に示すように、ヒューズホルダー10がバッテリー100の縦方向に沿ってヒューズ挿入口11aを上側に向けた状態、かつ、端子挿入口14aを下側に向けた姿勢になる。
【0039】
ヒューズホルダー付きバッテリー端子1は、バッテリー100に固定された状態で、バッテリー接続部22がバッテリーホルダー10を支持するようになっているため、端子収容部14から引き出された端子付き電線W1の電線W1が引っ張られた場合、バッテリー接続部22にその外力が負荷される。
このようなバッテリー接続部22に対して、バッテリー端子補強部16が基端部22b、および、側縁面22d全体に沿って設けられることによってバッテリー接続部22の強度が高められ、バッテリー接続部22が外力によって損傷されることを防ぐことができるようになっている。
【0040】
また、ヒューズホルダー付きバッテリー端子1は、バッテリー接続部22の側縁面22d全体に沿ってバッテリー端子補強部16の樹脂部分が覆っているため、樹脂製であるバッテリー端子補強部16を寸法調整することによって、端子嵌め込み凹部120によるバッテリー端子20の安定した保持を可能にすることができるようになっている。
【0041】
すなわち、ヒューズホルダー付きバッテリー端子1は、端子嵌め込み凹部120が設けられたバッテリー100に対して、金属製のバッテリー端子20よりも寸法精度を出しやすい樹脂製のバッテリー端子補強部16によって、端子嵌め込み凹部120の嵌め合いに適合した寸法に調整することができるため、端子嵌め込み凹部120によるバッテリー端子20の安定した保持が容易に可能になっている。
また、端子嵌め込み凹部120に嵌め合わされたヒューズホルダー付きバッテリー端子1は、図3に示すように、端子嵌め込み凹部120の内壁に近接された状態で保持されている。このため、ヒューズホルダー付きバッテリー端子1は、ボルトBとナットNとの締結方向でのガタツキが抑えられ、周辺に不図示のバッテリーカバーが覆う場合であっても、バッテリーカバーに接触されないようになっている。
【0042】
本発明の実施例に係るヒューズホルダー付きバッテリー端子1は、ヒューズFが着脱可能に保持されるヒューズ保持部11と、ヒューズFに接続された状態で端子C1が収容されるようにヒューズFの挿入方向奥側でヒューズ保持部11に連接された端子収容部14と、を有する絶縁樹脂製のヒューズホルダー10の外面10bから突出されたバッテリー接続部22にバッテリー100に電気的に接続され、かつ、固定されるバッテリー接続面22aが形成されている。
また、本発明の実施例に係るヒューズホルダー付きバッテリー端子1は、ヒューズホルダー10が、バッテリー接続部22の少なくともヒューズホルダー10の外面10bから突出される基端部22bに沿ってヒューズホルダー10の一部を突設させたバッテリー端子補強部16を有し、かつ、バッテリー接続面22aを露出させた状態でバッテリー端子20に一体成形されている。
このような本発明の実施例に係るヒューズホルダー付きバッテリー端子1は、バッテリー端子補強部16によって、強度を高めたバッテリー接続部22のバッテリー接続面22aをバッテリー100に電気的に接続することによって、バッテリー100に固定することができるので、バッテリー100への固定部分が外力によって損傷されることを防ぎつつ、バッテリー100への組み付け作業を容易にすることができる。
【0043】
また、本発明の実施例に係るヒューズホルダー付きバッテリー端子1は、バッテリー端子補強部16が、バッテリー接続部22の基端部22b、および、バッテリー接続部22の側縁面22d全体に沿って設けられている。
このような本発明の実施例に係るヒューズホルダー付きバッテリー端子1は、ヒューズホルダー10の外面10bから突出されたバッテリー接続部22の基端部22bだけでなく、側縁面22d全体に渡ってバッテリー接続部22をバッテリー端子補強部16によって補強することができるので、バッテリー接続部22の強度をより高めることができる。
【0044】
また、本発明の実施例に係るヒューズホルダー付きバッテリー端子1は、ヒューズホルダー10のヒューズ保持部11と端子収容部14とがバッテリー100の縦方向で直線状に連接された直線状連接体10aになっており、バッテリー端子補強部16が直線状連接体10aの縦方向の中央位置からバッテリー接続部22に沿って横方向に突設されている。
このような本発明の実施例に係るヒューズホルダー付きバッテリー端子1は、バッテリー100への固定部分となるバッテリー接続部22が縦方向に延びる直線状連接体10aに対してバランスの良い位置から横方向に突出され、かつ、バッテリー端子補強部16によって補強されているので、端子収容部14から引き出された端子付き電線W1の電線の振れ動きの影響を小さく抑えることができる。
(変形例)
【0045】
次に、図13を用いて本発明の実施例に係るヒューズホルダー付きバッテリー端子1の変形例について説明する。
図13は、本発明の実施例に係るヒューズホルダー付きバッテリー端子1の変形例のヒューズホルダー付きバッテリー端子2の斜視図である。
【0046】
この変形例のヒューズホルダー付きバッテリー端子2は、バッテリー端子補強部18がバッテリー接続部22の基端部22bに沿ってのみ設けられている点で、実施例のヒューズホルダー付きバッテリー端子1と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0047】
この変形例のヒューズホルダー付きバッテリー端子2は、ヒューズFが着脱可能に保持されるヒューズ保持部11と、ヒューズFに接続された状態で端子C1が収容されるようにヒューズFの挿入方向奥側でヒューズ保持部11に連接された端子収容部14と、を有する絶縁樹脂製のヒューズホルダー10の外面10bから突出されたバッテリー接続部22にバッテリー100に電気的に接続され、かつ、固定されるバッテリー接続面22aが形成されている。
また、変形例のヒューズホルダー付きバッテリー端子2は、ヒューズホルダー10が、バッテリー接続部22の少なくともヒューズホルダー10の外面10bから突出される基端部22bに沿ってヒューズホルダー10の一部を突設させたバッテリー端子補強部18を有し、かつ、バッテリー接続面22aを露出させた状態でバッテリー端子20に一体成形されている。
このような変形例のヒューズホルダー付きバッテリー端子2は、バッテリー端子補強部18によって、特に外力が負荷されやすいバッテリー接続部22の基端部22bの強度を高めたバッテリー接続部22のバッテリー接続面22aをバッテリー100に電気的に接続することによって、バッテリー100に固定することができるので、実施例のヒューズホルダー付きバッテリー端子1と同様に、バッテリー100への固定部分が外力によって損傷されることを防ぎつつ、バッテリー100への組み付け作業を容易にすることができる。
【0048】
なお、本発明の実施例に係るヒューズホルダー付きバッテリー端子1、2は、ヒューズ保持部11と端子収容部14とがバッテリー100の縦方向で直線状に連接された直線状連接体10aになっているものを例示したが、これに限らず、ヒューズホルダー付きバッテリー端子1、2は、ヒューズFの挿入方向奥側でヒューズ保持部11に端子収容部14が連接され、バッテリー接続部22の少なくともヒューズホルダー10の外面10bから突出される基端部22bに沿ってヒューズホルダー10の一部を突設させたバッテリー端子補強部18を有していればよい。
【0049】
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
【符号の説明】
【0050】
1、2 ヒューズホルダー付きバッテリー端子
10 ヒューズホルダー
10a 直線状連接体
10b 外面
11 ヒューズ保持部
11a ヒューズ挿入口
11b 底面
12 フード部
13 端子挿入孔
14 端子収容部
14a 端子挿入口
15 係止ランス
16、18 バッテリー端子補強部
17 切欠き部
20 バッテリー端子
21 ヒューズ接続部
22 バッテリー接続部
22a バッテリー接続面
22b 基端部
22c 固定孔
22d 側縁面
22e 底面
100 バッテリー
120 端子嵌め込み凹部
W1、W2 端子付き電線
C1、C2 端子
N ナット
B ボルト
F ヒューズ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図11
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図13