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特開2019-198133導電路のパネル貫通接続部材、ワイヤハーネス、および、ワイヤハーネスの配索方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-198133(P2019-198133A)
(43)【公開日】2019年11月14日
(54)【発明の名称】導電路のパネル貫通接続部材、ワイヤハーネス、および、ワイヤハーネスの配索方法
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/22 20060101AFI20191018BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20191018BHJP
   H01B 7/00 20060101ALI20191018BHJP
【FI】
   H02G3/22
   B60R16/02 620A
   B60R16/02 622
   H01B7/00 301
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2018-89047(P2018-89047)
(22)【出願日】2018年5月7日
(71)【出願人】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100175536
【弁理士】
【氏名又は名称】高井 智之
(74)【代理人】
【識別番号】100075959
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 保
(72)【発明者】
【氏名】清田 浩孝
【テーマコード(参考)】
5G309
5G363
【Fターム(参考)】
5G309AA01
5G309AA09
5G363AA16
5G363BA02
5G363CB08
(57)【要約】
【課題】パネルの貫通孔への組み付け作業性が良く、しかも、貫通孔のシール性を保ちつつ導電路を所望の配索経路で配索することができる導電路のパネル貫通接続部材、ワイヤハーネス、および、ワイヤハーネスの配索方法を提供すること。
【解決手段】パネル150の表裏両面側に配索される導電路11の配索経路に応じた接続位置に両端部の電気接続部4が配置される形状を保持した状態で一端部側の電気接続部4からパネルの貫通孔150aに挿通可能な導体部2と、導体部2が挿通された貫通孔150aを封止するように、かつ、電気接続部4が露出されるように導体部2の表面を覆う絶縁性および弾性を有する弾性シール部5と、を有し、導体部2は、弾性シール部5を貫通孔150aに嵌め込みつつ貫通孔150aに挿通される際、形状を保持することができる剛性を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネルの表裏両面側に配索される導電路の配索経路に応じた接続位置に両端部の電気接続部が配置される形状を保持した状態で一端部側の前記電気接続部から前記パネルの貫通孔に挿通可能な導体部と、
前記導体部が挿通された前記貫通孔を封止するように、かつ、前記電気接続部が露出されるように前記導体部の表面を覆う絶縁性および弾性を有する弾性シール部と、
を有し、
前記導体部は、
前記弾性シール部を前記貫通孔に嵌め込みつつ前記貫通孔に挿通される際、形状を保持することができる剛性を有する
ことを特徴とする導電路のパネル貫通接続部材。
【請求項2】
前記導体部と前記弾性シール部とは一体成形されている
ことを特徴とする請求項1に記載の導電路のパネル貫通接続部材。
【請求項3】
前記導体部は、
前記弾性シール部と一体成形される部分の表面が前記弾性シール部との密着強度を高める凹凸形状になっている
ことを特徴とする請求項2に記載の導電路のパネル貫通接続部材。
【請求項4】
パネルの表裏両面側に配索される導電路としての電線への前記パネルの貫通孔を通した連結部分が、請求項1、2、または、3に記載の導電路のパネル貫通接続部材である
ことを特徴とするワイヤハーネス。
【請求項5】
請求項1、2、または、3に記載の導電路のパネル貫通接続部材を、パネルの貫通孔への挿入方向先端側とは逆側の端部の前記電気接続部に前記パネルの表裏両面側に配索される電線の一方の前記電線を接続した状態、かつ、前記貫通孔への挿入方向先端側の端部の前記電気接続部に前記電線を接続しない状態で、あるいは、両端部の前記電気接続部に前記電線を接続しない状態で、前記貫通孔への挿入方向先端側の端部の前記電気接続部から前記パネルの前記貫通孔に挿通しつつ前記弾性シール部を前記貫通孔に嵌め込んで前記パネルに取り付けるパネル貫通接続部材セット工程と、
前記パネルの表裏両面側に配置された前記電気接続部のうち、前記電線が接続されていない前記電気接続部に前記電線を接続することによって、前記導電路のパネル貫通接続部材を前記貫通孔を通した連結部分として前記パネルの表裏両面側に配索される前記電線を互いに連結する貫通孔部電線連結工程と、
を含むことを特徴とするワイヤハーネスの配索方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パネルの表裏両面側に配索される導電路をパネルの貫通孔を通して接続する導電路のパネル貫通接続部材、ワイヤハーネス、および、ワイヤハーネスの配索方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電気自動車、あるいは、ハイブリッド自動車は、バッテリーと、バッテリーから離れた位置に配置されるモーターと、をワイヤハーネスによって電気的に接続している。
車両に配索されるワイヤハーネスWHは、例えば、特許文献1に記載の高電圧ケーブル(ワイヤハーネスに相当))のように、室内に配置されたバッテリーBとモーターMとの間で、車両のパネルPの地面側となる面に沿って配策されるため、パネルPの貫通孔Hを通して室内側と室外側との間を連続して配索されるようになっている(図4参照。)。
このようなワイヤハーネスWHは、パネルPの貫通孔Hを通して室内側と室外側との間を配索されるため、ケーブルCを内部に挿通させたグロメットGを貫通孔H内に嵌め込むことによって貫通孔Hを封止するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−290616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような、貫通孔に嵌め込まれたグロメットを通して配索されるワイヤハーネスは、グロメットおよびグロメットに挿通されるケーブルが共に柔軟性を有しているため、ケーブルを挿通したグロメットをパネルの貫通孔内に嵌め込む作業がし難く、作業が煩雑になってしまう問題があった。
また、パネルの貫通孔からパネルの表裏両面側に引き出されたケーブルが配索される方向に屈曲される場合、屈曲部分の曲げ半径がケーブルの太さ、あるいは、ケーブルの固さの影響を受けるので、ケーブルを無理に屈曲させると、ケーブルの反力でグロメットとパネルとの嵌合部分に力がかかり、シール性が損なわれるおそれがあるため、結果的に、所望の配索経路でのケーブルの配索が難しくなる問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、パネルの貫通孔への組み付け作業性が良く、しかも、貫通孔のシール性を保ちつつ導電路を所望の配索経路で配索することができる導電路のパネル貫通接続部材、ワイヤハーネス、および、ワイヤハーネスの配索方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る導電路のパネル貫通接続部材は、パネルの表裏両面側に配索される導電路の配索経路に応じた接続位置に両端部の電気接続部が配置される形状を保持した状態で一端部側の前記電気接続部から前記パネルの貫通孔に挿通可能な導体部と、前記導体部が挿通された前記貫通孔を封止するように、かつ、前記電気接続部が露出されるように前記導体部の表面を覆う絶縁性および弾性を有する弾性シール部と、を有し、前記導体部は、前記弾性シール部を前記貫通孔に嵌め込みつつ前記貫通孔に挿通される際、形状を保持することができる剛性を有することを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る導電路のパネル貫通接続部材は、上記の発明において、前記導体部と前記弾性シール部とは一体成形されていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る導電路のパネル貫通接続部材は、上記の発明において、前記導体部は、前記弾性シール部と一体成形される部分の表面が前記弾性シール部との密着強度を高める凹凸形状になっていることを特徴とする。
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、パネルの表裏両面側に配索される導電路としての電線への前記パネルの貫通孔を通した連結部分が、上記の導電路のパネル貫通接続部材であることを特徴とする。
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスの配索方法は、上記の導電路のパネル貫通接続部材を、一端部側の前記電気接続部からパネルの貫通孔に挿通しつつ前記弾性シール部を前記貫通孔に嵌め込んで前記パネルに取り付けるパネル貫通接続部材セット工程と、前記パネルの表裏両面側に配置されたそれぞれの前記電気接続部に前記パネルの表裏両面側のそれぞれに配索される電線を接続することによって、前記導電路のパネル貫通接続部材を前記貫通孔を通した連結部分として前記パネルの表裏両面側の前記電線を互いに連結する貫通孔部電線連結工程と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る導電路のパネル貫通接続部材は、前記導体部が、パネルの表裏両面側に配索される導電路の配索経路に応じた接続位置に両端部の電気接続部が配置される形状を保持した状態で一端部側の前記電気接続部から前記パネルの貫通孔に挿通可能であり、前記導体部の表面を、前記導体部が挿通された前記貫通孔を封止するように、かつ、前記電気接続部が露出されるように絶縁性および弾性を有した弾性シール部が覆っており、前記導体部が、前記弾性シール部を前記貫通孔に嵌め込みつつ前記貫通孔に挿通される際、形状を保持することができる剛性を有している。
このため、本発明に係る導電路のパネル貫通接続部材は、前記弾性シール部を前記貫通孔に嵌め込むために前記貫通孔の挿入方向に押し込むための荷重を付加しても、剛性を有する前記導体部によって、前記弾性シール部の前記貫通孔への嵌合部分以外は形状を保持することができるので、前記パネルに容易に取り付けることができる。
また、本発明に係る導電路のパネル貫通接続部材は、前記パネルの表裏両面側に配索される前記導電路の配索経路に応じた接続位置に配置された前記導電路のパネル貫通接続部材の前記電気接続部に対して、前記パネルの表裏両面側で前記導電路を接続することができる。
すなわち、本発明に係る導電路のパネル貫通接続部材は、前記パネルの表裏両面側に配索される前記導電路が前記貫通孔に向けて無理に屈曲されることによって、前記弾性シール部と前記パネルとの嵌合部分に力が加わることを防ぎ、結果的に、前記弾性シール部による前記貫通孔のシール性を損なうことなく前記導電路を所望の配索経路で配索できる。
したがって、本発明に係る導電路のパネル貫通接続部材は、パネルの貫通孔への組み付け作業性が良く、しかも、貫通孔のシール性を保ちつつ導電路を所望の配索経路で配索することができる。
【0012】
本発明に係るワイヤハーネスは、パネルの表裏両面側に配索される導電路としての電線への前記パネルの貫通孔を通した連結部分が、上記の導電路のパネル貫通接続部材であるので、前記貫通孔を通した導電路を前記パネルに容易に取り付けることができる。
また、本発明に係るワイヤハーネスは、前記パネルの表裏両面側に配索される前記導電路の配索経路に応じた接続位置に配置された前記導電路のパネル貫通接続部材の前記電気接続部に対して、前記パネルの表裏両面側で前記導電路を接続することができる。
すなわち、本発明に係るワイヤハーネスは、前記パネルの表裏両面側に配索される前記導電路が前記貫通孔に向けて無理に屈曲されることによって、前記弾性シール部と前記パネルとの嵌合部分に力が加わることを防ぎ、結果的に、前記弾性シール部による前記貫通孔のシール性を損なうことなく前記導電路を所望の配索経路で配索できる。
したがって、本発明に係るワイヤハーネスは、パネルの貫通孔への組み付け作業性が良く、しかも、貫通孔のシール性を保ちつつ導電路を所望の配索経路で配索することができる。
【0013】
本発明に係るワイヤハーネスの配索方法は、上記の導電路のパネル貫通接続部材を、一端部側の前記電気接続部からパネルの貫通孔に挿通しつつ前記弾性シール部を前記貫通孔に嵌め込んで前記パネルに取り付けるパネル貫通接続部材セット工程と、前記パネルの表裏両面側に配置されたそれぞれの前記電気接続部に前記パネルの表裏両面側のそれぞれに配索される電線を接続することによって、前記導電路のパネル貫通接続部材を前記貫通孔を通した連結部分として前記パネルの表裏両面側の前記電線を互いに連結する貫通孔部電線連結工程と、を含む。
このため、本発明に係るワイヤハーネスの配索方法は、前記貫通孔を通した導電路を前記パネルに容易に取り付けることができる。
また、本発明に係るワイヤハーネスの配索方法は、前記パネルの表裏両面側に配索される前記導電路の配索経路に応じた接続位置に配置された前記導電路のパネル貫通接続部材の前記電気接続部に対して、前記パネルの表裏両面側で前記導電路を接続することができる。
すなわち、本発明に係るワイヤハーネスの配索方法は、前記パネルの表裏両面側に配索される前記導電路が前記貫通孔に向けて無理に屈曲されることによって、前記弾性シール部と前記パネルとの嵌合部分に力が加わることを防ぎ、結果的に、前記弾性シール部による前記貫通孔のシール性を損なうことなく前記導電路を所望の配索経路で配索できる。
したがって、本発明に係るワイヤハーネスの配索方法は、パネルの貫通孔への組み付け作業性が良く、しかも、貫通孔のシール性を保ちつつ導電路を所望の配索経路で配索することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の実施例に係る導電路のパネル貫通接続部材を含むワイヤハーネスが配索された車両の概略図である。
図2図2は、図1に示した車両の導電路のパネル貫通接続部材が取り付けられる貫通孔周辺の拡大図であり、弾性シール部を断面で示した図である。
図3図3は、図2に示した導電路のパネル貫通接続部材の丸印で示した領域の断面図である。
図4図4は、従来技術を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明に係る導電路のパネル貫通接続部材、ワイヤハーネス、および、ワイヤハーネスの配索方法の好適な実施例を詳細に説明する。
【実施例】
【0016】
図1は、本発明の実施例に係る導電路のパネル貫通接続部材1を含むワイヤハーネス10が配索されたハイブリッド自動車100の概略図である。図2は、図1に示した車両の導電路のパネル貫通接続部材1が取り付けられる貫通孔150a周辺の拡大図であり、弾性シール部5を断面で示した図である。図3は、図2に示した導電路のパネル貫通接続部材1の丸印Aで示した領域の断面図である。
本発明の実施例に係る導電路のパネル貫通接続部材1は、床パネル150の表裏両面側に配索される導電路としての電線11を床パネル150の貫通孔150aを通して接続する部材である。
また、本発明の実施例に係るワイヤハーネス10は、床パネル150の表裏両面側に配索される電線11への床パネル150の貫通孔150aを通した連結部分が導電路のパネル貫通接続部材1になっているワイヤハーネス10である。
また、本発明の実施例に係るワイヤハーネスの配索方法は、導電路のパネル貫通接続部材1を床パネル150の表裏両面側に配索される電線11の連結部分とするワイヤハーネス10を配索する方法である。
【0017】
この実施例では、ワイヤハーネス10は、図1に示すように、エンジン110およびモーター120の二つの動力をミックスして駆動するハイブリッド自動車100の後方側に配置されたバッテリー130と、前方側に配置されたモーター120とを接続するものである。
【0018】
ワイヤハーネス10は、一端がバッテリー130に接続され、他端がインバータユニット140を介してモーター120に接続されている。
また、ワイヤハーネス10は、床パネル150の後方側および前方側の2箇所に間隔を空けて形成された貫通孔150aを通って、車両の室内側と地面側となる室外側となる床パネル150の表裏両面に渡って配索されるようになっている。
より具体的には、ワイヤハーネス10は、2箇所の貫通孔150aを通して床パネル150に取り付けられた2つの導電路のパネル貫通接続部材1と、導電路のパネル貫通接続部材1に接続される第一の電線11a、第二の電線11b、および、第三の電線11cと、を有する。
【0019】
第一の電線11aは、車両の室内側、すなわち、床パネル150の表面側に配索される電線である。この第一の電線11aは、一端がバッテリー130に接続され、他端の端子12が車両後方側の貫通孔150aを通して床パネル150に取り付けられた導電路のパネル貫通接続部材1に接続されている。
【0020】
第二の電線11bは、車両の室外側、すなわち、床パネル150の裏面側に配索される電線である。この第二の電線11bは、各貫通孔150aを通して床パネル150に取り付けされた2つの導電路のパネル貫通接続部材1に両端の端子12が接続されている。
【0021】
第三の電線11cは、車両の室内側、すなわち、床パネル150の表面側に配索される電線である。この第三の電線11cは、一端がインバータユニット140に接続され、他端の端子12が車両前方側の貫通孔150aを通して床パネル150に取り付けられた導電路のパネル貫通接続部材1に接続されている。
【0022】
これらの第一、二、三の電線11a、11b、11cは、導電路のパネル貫通接続部材1に接続される端子12が設けられた部分、および、バッテリー110あるいはインバータユニット140に接続される部分以外が絶縁材で被覆されている。
この実施例では、第一、二、三の電線11a、11b、11cは、導電路のパネル貫通接続部材1に接続される端子12がネジ止め、あるいは、圧着によって接続される圧着端子になっている。なお、端子12は、導電路のパネル貫通接続部材1の電気接続部4に接続できる端子であれば圧着端子に限定されない。
【0023】
次に、導電路のパネル貫通接続部材1について説明する。
導電路のパネル貫通接続部材1は、この実施例では2つ用いているが、その構成は同様であるため、車両後方側の貫通孔150aを通して床パネル150に取り付けられる導電路のパネル貫通接続部材1について代表して説明する。
【0024】
導電路のパネル貫通接続部材1は、図2に示すように、導電材からなる導体部2と、絶縁材からなり、かつ、導体部2の表面を覆う弾性シール部5と、を有する。
【0025】
導体部2は、床パネル150の表裏両面側に配索される導電路としての第一、二の電線11a、11bの配索経路に応じた接続位置に両端部の電気接続部4が配置される形状を保持した状態で一端部側の電気接続部4から床パネル150の貫通孔150aに挿通可能になっている。
また、導体部2は、弾性シール部5を貫通孔150aに嵌め込みつつ貫通孔150aに挿通される際、形状を保持することができる剛性を有する。
【0026】
この導体部2は、貫通孔150aに挿通される部分を含む導体本体部3と、導体本体部3の両端に設けられ、第一、二の電線11a、11bとの接続部分になる電気接続部4と、を有する。
【0027】
導体本体部3は、L字状に屈曲された棒状部分であり、屈曲部分を境界として直線状に延びる第一直線部3aと、第二直線部3bと、を有する。
第一直線部3aは、床パネル150の貫通孔150aに挿通された状態で貫通孔150aへの挿通方向に沿って配置される部分である。
この第一直線部3aは、車両の室内側、すなわち、床パネル150の表面側に、電気接続部4が設けられる側の端部が突出され、かつ、床パネル150の裏面側、すなわち、車両の室外側に屈曲部分側の端部が配置される。
【0028】
第二直線部3bは、車両の室外側、すなわち、床パネル150の裏面側で屈曲部分側の端部から電気接続部4が設けられる側の端部まで床パネル150に平行に配置される。
【0029】
各電気接続部4は、第一、二の電線11a、11bの端子12との接続部分となる接続面4aが形成された板状をなしている。
なお、電気接続部4は、他の導電路との接続が可能な構成になっていればよく、この実施例に示した構成に限定しない。
【0030】
弾性シール部5は、導体部2が挿通された貫通孔150aを封止するように、かつ、電気接続部4が露出されるように導体部2の表面を覆う絶縁性および弾性を有する部分である。
この弾性シール部5は、導体部2の導体本体部3を覆う部分である絶縁被覆部6と、貫通孔150a内に嵌め合わされて貫通孔150aを封止する部分となるシール部7と、を有する。
【0031】
絶縁被覆部6は、導体部2の両端部に設けられた電気接続部4が露出されるように導体本体部3を絶縁可能に覆う筒状部分である。
この絶縁被覆部6は、L字状に屈曲された導体本体部3の外表面に沿って導体本体部3を覆うようになっている。
なお、この実施例では、後述するように、導体部2と弾性シール部5とが一体成形されているため、絶縁被覆部6が導体本体部3の外表面に密着されるようになっている。
【0032】
シール部7は、絶縁被覆部6の外表面から径外方向にフランジ状に突設された部分であり、周方向に沿って貫通孔150aに嵌合される嵌合溝7aが形成されている。
【0033】
このような導体部2と弾性シール部5とを有する導電路のパネル貫通接続部材1は、弾性シール部5のシール部7を貫通孔150aに嵌合させて貫通孔150aを封止した状態で床パネル150に取り付け完了される。
導電路のパネル貫通接続部材1は、床パネル150に取り付け完了されると、床パネル150の上方に配置されるバッテリー130に接続される側の電気接続部4が貫通孔150aを通して床パネル150の上方に配置され、もう一方の電気接続部4が床パネル150の下方に配置された状態になる。
【0034】
すなわち、導電路のパネル貫通接続部材1は、床パネル150に取り付け完了されると、両端の各電気接続部4が床パネル150の表裏両面側に配索される第一、二の電線11a、11bの配索経路に応じた接続位置に配置されるようになっている。
より具体的には、導電路のパネル貫通接続部材1は、床パネル150に取り付け完了されると、床パネル150に平行に配索される第二の電線11bに対応して、床パネル150に平行な第二直線部3bの端部に設けられた電気接続部4が床パネル150の裏面側に配置されるようになっている。
また、導電路のパネル貫通接続部材1は、床パネル150に取り付け完了されると、床パネル150の上方に配置されるバッテリー130に接続される第一の電線11aに対応して、床パネル150の上方に突出される第一直線部3aの端部に設けられた電気接続部4が床パネル150の表面側に配置されるようになっている。
このため、床パネル150の表裏両面側に配索される第一、二の電線11a、11bは、貫通孔150aに向けて無理に屈曲させることなく導電路のパネル貫通接続部材1に接続されるようになっている。
すなわち、導電路のパネル貫通接続部材1は、床パネル150の表裏両面側に配索される第一、二の電線11a、11bが貫通孔150aに向けて無理に屈曲されることによって、弾性シール部5と床パネル150との嵌合部分に力が加わることを防ぎ、結果的に、弾性シール部5による貫通孔150aのシール性を損なうことがないようになっている。
【0035】
なお、この実施例の導電路のパネル貫通接続部材1は、導体部2と、弾性シール部5とが一体成形されている。より具体的には、導体部2が、金属射出成形法(Metal Injection Molding)を用いて金型成形され、金型成形された導体部2に対して弾性シール部5が金型成形によって一体的に成形されている。
すなわち、導体部2と、弾性シール部5とは、樹脂成形方法の一つである2色成形と同様の成形方法を用いて、一体的に成形される。
【0036】
このように弾性シール部5に一体成形される導体部2は、弾性シール部5に一体成形される部分の表面が弾性シール部5との密着強度を高める凹凸形状になっている。
より具体的には、導体部2は、図3に示すように、導体本体部3の表面が金型成形によってローレット状に成形されている。
なお、導体本体部3の表面形状は、ローレット状に限らず、弾性シール部5との密着強度を高める凹凸形状になっていればその他の形状であっても構わない。
また、導体本体部3の表面の凹凸形状は、金型成形によって形成することに限らず、金型によって導体部2を成形した後に、レーザー等によって形成するようにしてもよい。
【0037】
このような導電路のパネル貫通接続部材1は、導体部2と弾性シール部5とが一体成形されているので、弾性シール部5の絶縁被覆部6がL字状に屈曲された導体本体部3の形状に沿って密着されるようになっている。
しかも、導電路のパネル貫通接続部材1は、導体本体部3の表面が密着強度を高める凹凸形状になっているので、弾性シール部5の絶縁被覆部6が導体本体部3により強固に密着されるようになっている。
また、導電路のパネル貫通接続部材1は、導体本体部3の表面が凹凸形状になっているので、絶縁被覆部6と密着される部分の表面積が大きくなり、仮に、導体部2と弾性シール部5との間にわずかな隙間が発生した場合であっても、弾性シール部5内方への水の侵入を効果的に抑えることができるようになっている。
【0038】
また、導電路のパネル貫通接続部材1は、導体部2と弾性シール部5とが一体成形されているため、導体部2と弾性シール部5とが分離した別部材のものと比較して、導体部2と弾性シール5部との間の密着度を高めることができる。
【0039】
また、導電路のパネル貫通接続部材1は、導体部2と弾性シール部5とが一体成形されているため、導体部2と弾性シール部5とが分離したものとは異なり、導体部2に弾性シール部5を取り付ける手間を無くすことができる。
【0040】
次に、本発明の実施例に係るワイヤハーネスの配索方法について説明する。
まず、作業者は、パネル貫通接続部材セット工程として、弾性シール部5を貫通孔150aに嵌め込むことによって、導電路のパネル貫通接続部材1を床パネル150に取り付ける。
このパネル貫通接続部材セット工程は、導電路のパネル貫通接続部材1を一端部側の電気接続部4から床パネル150の貫通孔150aに挿通させる。
このようにして導電路のパネル貫通接続部材1を貫通孔150aに挿通する際、弾性シール部5を貫通孔150aに嵌め込むために、貫通孔150a内に弾性シール部5を押し込むための荷重を導電路のパネル貫通接続部材1に付加させる必要がある。
導電路のパネル貫通接続部材1は、導体部2が形状を保持する剛性を有しているため、弾性シール部5を貫通孔150aに嵌め込むために貫通孔150aの挿入方向に押し込むための荷重を付加させ易くなっている。
なお、この実施例では、パネル貫通接続部材セット工程として、作業者は、2箇所の貫通孔150aに対応した2つの導電路のパネル貫通接続部材1を床パネル150に取り付ける。
【0041】
その後、作業者は、貫通孔部電線連結工程として、床パネル150の表裏両面側に配置されたそれぞれの電気接続部4に床パネル150の表裏両面側のそれぞれに配索される電線11を接続することによって、導電路のパネル貫通接続部材1を貫通孔150aを通した連結部分として床パネル150の表裏両面側の電線11を互いに連結する。
この貫通孔部電線連結工程は、床パネル150の表裏両面側に配索される電線11の配索経路に応じた接続位置に配置された導電路のパネル貫通接続部材1の各電気接続部4に対して、床パネル150の表裏両面側で電線を接続する。
【0042】
この実施例では、貫通孔部電線連結工程として、作業者は、床パネル150の表面側で、第一の電線11aの一端をバッテリー130に接続するとともに、車両後方側の貫通孔150aに取り付けられた導電路のパネル貫通接続部材1の電気接続部4に他端側の端子12を接続する。
また、作業者は、床パネル150の表面側で、第三の電線11cの一端をインバータユニット140に接続するとともに、車両後方側の貫通孔に150a取り付けられた導電路のパネル貫通接続部材1の電気接続部4に他端側の端子12を接続する。
また、作業者は、床パネル150の裏面側で、第二の電線11bの各端部の端子12を車両の前後側の2カ所の貫通孔150aに取り付けられた2つの導電路のパネル貫通接続部材1の電気接続部4に接続する。
このようにして、バッテリー130からインバータユニット140までの間の区間で、床パネル150の表裏両面側を貫通孔150aを通して連続的に接続されるワイヤハーネス10の配索作業が完了される。
【0043】
なお、この貫通孔部分電線連結工程の後、作業者は、導電路のパネル貫通接続部材1の電気接続部4と各電線11の端子12との接続部分となる露出された導体部分に、図2中の仮想線で示したように、絶縁キャップ20を被せることによって絶縁保護するようにしている。
なお、この絶縁キャップ20は、例えば、弾性シール部5と同じ材料からなるものにした場合、弾性シール部5の絶縁被覆部6の両端部にヒンジを介して連結されるように弾性シール部5と一体で金型成形される部分として設けることができる。
【0044】
なお、上述したワイヤハーネスの配索方法の変形例として、パネル貫通接続部材セット工程は、導電路のパネル貫通接続部材1を、床パネル150の貫通孔150aへの挿入方向先端側とは逆側の端部の電気接続部4に床パネル150の表裏両面側に配索される電線11の一方の電線11を接続した状態、かつ、貫通孔150aへの挿入方向先端側の端部の電気接続部4に電線11を接続しない状態で、貫通孔150aへの挿入方向先端側の端部の電気接続部4から床パネル150の貫通孔150aに挿通しつつ弾性シール部5を貫通孔150aに嵌め込んで床パネル150に取り付けるようにしてもよい
また、貫通孔部分電線連結工程では、電線11が接続されていない貫通孔150aへの挿入方向先端側の電気接続部4に電線11を接続する。
【0045】
この変形例のワイヤハーネスの配索方法を、実施例で示したワイヤハーネス10構成に対応させて具体的に説明すると、パネル貫通接続部材セット工程は、床パネル150の裏面側に配索される第二の電線11bを、一方の端部の電気接続部4に接続された状態で、電線が接続されていない他方の端部の電気接続部4から床パネル150の貫通孔150aに挿通しつつ弾性シール部5を貫通孔150aに嵌め込んで導電路のパネル貫通接続部材1を床パネル150に取り付ける工程になっている。
貫通孔部分電線連結工程は、床パネル150の表面側に配置された電気接続部4に床パネル150の表面側に配索される第一の電線11aを接続する工程になっている。
【0046】
本発明の実施例に係る導電路のパネル貫通接続部材1は、導体部2が、床パネル150の表裏両面側に配索される導電路としての電線11の配索経路に応じた接続位置に両端部の電気接続部4が配置される形状を保持した状態で一端部側の電気接続部4から床パネル150の貫通孔150aに挿通可能であり、導体部2の表面を、導体部2が挿通された貫通孔150aを封止するように、かつ、電気接続部4が露出されるように絶縁性および弾性を有した弾性シール部5が覆っており、導体部2が、弾性シール部5を貫通孔150aに嵌め込みつつ貫通孔150aに挿通される際、形状を保持することができる剛性を有している。
このため、本発明の実施例に係る導電路のパネル貫通接続部材1は、弾性シール部5を貫通孔150aに嵌め込むために貫通孔150aの挿入方向に押し込むための荷重を付加しても、剛性を有する導体部2によって、弾性シール部5の貫通孔150aへの嵌合部分以外は形状を保持することができるので、床パネル150に容易に取り付けることができる。
また、本発明の実施例に係る導電路のパネル貫通接続部材1は、床パネル150の表裏両面側に配索される電線11の配索経路に応じた接続位置に配置された導電路のパネル貫通接続部材1の電気接続部4に対して、床パネル150の表裏両面側で電線11を接続することができる。
すなわち、本発明の実施例に係る導電路のパネル貫通接続部材1は、床パネル150の表裏両面側に配索される電線11が貫通孔150aに向けて無理に屈曲されることによって、弾性シール部5と床パネル150との嵌合部分に力が加わることを防ぎ、結果的に、弾性シール部5による貫通孔150aのシール性を損なうことなく電線11を所望の配索経路で配索できる。
したがって、本発明の実施例に係る導電路のパネル貫通接続部材1は、床パネル150の貫通孔150aへの組み付け作業性が良く、しかも、貫通孔150aのシール性を保ちつつ導電路としての電線11を所望の配索経路で配索することができる。
【0047】
また、本発明の実施例に係る導電路のパネル貫通接続部材1は、導体部2と弾性シール部5とが一体成形されているので、導体部2と弾性シール部5とが密着されることによって、導体部2と弾性シール部5との間の封止性を高めることができる。
また、本発明の実施例に係る導電路のパネル貫通接続部材1は、導体部2と弾性シール部5とが一体成形されているので、導体部2に弾性シール部5を被せる手間を無くすことができる。
【0048】
また、本発明の実施例に係る導電路のパネル貫通接続部材1は、導体部2が、弾性シール部5と一体成形される部分の表面が弾性シール部5との密着強度を高める凹凸形状になっているので、導体部2と弾性シール部5との間の封止性をより高めることができる。
【0049】
また、本発明の実施例に係るワイヤハーネス10は、床パネル150の表裏両面側に配索される導電路としての電線11への床パネル150の貫通孔150aを通した連結部分が、導電路のパネル貫通接続部材1であるので、貫通孔150aを通した導電路を床パネル150に容易に取り付けることができる。
また、本発明の実施例に係るワイヤハーネス10は、床パネル150の表裏両面側に配索される導電路としての電線11の配索経路に応じた接続位置に配置された導電路のパネル貫通接続部材1の電気接続部4に対して、床パネル150の表裏両面側で電線11を接続することができる。
すなわち、本発明の実施例に係るワイヤハーネス10は、床パネル150の表裏両面側に配索される電線11が貫通孔150aに向けて無理に屈曲されることによって、弾性シール部5と床パネル150との嵌合部分に力が加わることを防ぎ、結果的に、弾性シール部5による貫通孔150aのシール性を損なうことなく電線11を所望の配索経路で配索できる。
したがって、本発明の実施例に係るワイヤハーネス10は、床パネル150の貫通孔150aへの組み付け作業性が良く、しかも、貫通孔150aのシール性を保ちつつ導電路としての電線11を所望の配索経路で配索することができる。
【0050】
また、本発明の実施例に係るワイヤハーネスの配索方法は、導電路のパネル貫通接続部材1を、一端部側の電気接続部4から床パネル150の貫通孔150aに挿通しつつ弾性シール部5を貫通孔150aに嵌め込んで床パネル150に取り付けるパネル貫通接続部材セット工程と、床パネル150の表裏両面側に配置されたそれぞれの電気接続部4に床パネル150の表裏両面側のそれぞれに配索される電線11を接続することによって、導電路のパネル貫通接続部材1を貫通孔150aを通した連結部分として床パネル150の表裏両面側の電線11を互いに連結する貫通孔部電線連結工程と、を含む。
このため、本発明に係るワイヤハーネスの配索方法は、貫通孔150aを通した導電路を床パネル150に容易に取り付けることができる。
また、本発明の実施例に係るワイヤハーネスの配索方法は、床パネル150の表裏両面側に配索される電線11の配索経路に応じた接続位置に配置された導電路のパネル貫通接続部材1の電気接続部4に対して、床パネル150の表裏両面側で電線11を接続することができる。
すなわち、本発明に係るワイヤハーネスの配索方法は、床パネル150の表裏両面側に配索される電線11が貫通孔150aに向けて無理に屈曲されることによって、弾性シール部5と床パネル150との嵌合部分に力が加わることを防ぎ、結果的に、弾性シール部5による貫通孔150aのシール性を損なうことなく電線11を所望の配索経路で配索できる。
したがって、本発明の実施例に係るワイヤハーネスの配索方法は、床パネル150の貫通孔150aへの組み付け作業性が良く、しかも、貫通孔150aのシール性を保ちつつ導電路としての電線11を所望の配索経路で配索することができる。
【0051】
なお、本発明の実施例に係る導電路のパネル貫通接続部材1は、導体部2と弾性シール部5とが一体成形されるものを例示したが、これに限らず、導体部2と弾性シール部5とが分離した部材であっても構わない。
すなわち、導電路のパネル貫通接続部材1は、床パネル150の表裏両面側に配索される電線11の配索経路に応じた接続位置に両端部の電気接続部4が配置される形状を保持した状態で一端部側の電気接続部4から床パネル150の貫通孔150aに挿通可能な導体部2と、導体部2が挿通された貫通孔150aを封止するように、かつ、電気接続部4が露出されるように導体部2の表面を覆う絶縁性および弾性を有する弾性シール部と、を有し、導体部2が、弾性シール部5を貫通孔150aに嵌め込みつつ貫通孔150aに挿通される際、形状を保持することができる剛性を有するものであればよい。
導電路のパネル貫通接続部材は、少なくともこのような構成を有していれば、導体部と弾性シール部5とが分離した部材であっても、導体部2が形状を保持する剛性を有しているため、実施例の導電路のパネル貫通接続部材1と同様に、弾性シール部5を貫通孔150aに嵌め込むように導電路のパネル貫通接続部材1を貫通孔150aの挿入方向に押し込むための荷重を付加させ易い。
【0052】
また、本発明の実施例に係る導電路のパネル貫通接続部材1は、導電路のパネル貫通接続部材1が床パネル150の貫通孔150aを通して床パネル150に取り付けられるものを例示したが、導電路のパネル貫通接続部材1は、床パネル150以外のその他のパネルに取り付けられるものであってもよい。すなわち、導電路のパネル貫通接続部材1は、例えば、車両のエンジンルームを区画するパネルに取り付けられるものであってもよい。
【0053】
また、本発明の実施例に係る導電路のパネル貫通接続部材1は、導体部2の導体本体部3がL字状に屈曲されるもの例示したが、導体本体部3の形状はこれに限らず、導体本体部3は、パネル150の表裏両面側に配索される電線11の配索経路に応じた接続位置に両端部の電気接続部4が配置される形状を保持した状態で一端部側の電気接続部4からパネル150の貫通孔150に挿通可能な形状になっていれば、その他の形状であってもよい。
【0054】
また、本発明の実施例に係るワイヤハーネス10は、ハイブリッド自動車100に配索されるものを例示したが、これに限らず、ワイヤハーネス10は、車両のパネルの貫通孔を通してパネルの表裏両面側で配索されるものであれば、電気自動車等、その他の車両に配索されるものであってもよい。
【0055】
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
【符号の説明】
【0056】
1 導電路のパネル貫通接続部材
2 導体部
3 導体本体部
3a 第一直線部
3b 第二直線部
4 電気接続部
4a 接続面
5 弾性シール部
6 絶縁被覆部
7 シール部
7a 嵌合溝
10 ワイヤハーネス
11 電線(導電路)
12 端子
11a 第一の電線(導電路)
11b 第二の電線(導電路)
11c 第三の電線(導電路)
20 絶縁キャップ
100 ハイブリッド自動車
110 エンジン
120 モーター
130 バッテリー
140 インバータユニット
150 床パネル(パネル)
150a 貫通孔
図1
図2
図3
図4