特開2019-206683(P2019-206683A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-206683(P2019-206683A)
(43)【公開日】2019年12月5日
(54)【発明の名称】導電性接着剤層
(51)【国際特許分類】
   C09J 201/00 20060101AFI20191108BHJP
   C09J 9/02 20060101ALI20191108BHJP
   C09J 11/04 20060101ALI20191108BHJP
   B32B 27/18 20060101ALI20191108BHJP
   B32B 15/08 20060101ALI20191108BHJP
   H01B 1/22 20060101ALI20191108BHJP
【FI】
   C09J201/00
   C09J9/02
   C09J11/04
   B32B27/18 J
   B32B15/08 N
   H01B1/22 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-2046(P2019-2046)
(22)【出願日】2019年1月9日
(31)【優先権主張番号】201820801617.7
(32)【優先日】2018年5月28日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】505005049
【氏名又は名称】スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(72)【発明者】
【氏名】ジン ファン
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー ダブリュー. マカッチョン
(72)【発明者】
【氏名】ドン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】フーア シャン
【テーマコード(参考)】
4F100
4J040
5G301
【Fターム(参考)】
4F100AA17B
4F100AB01C
4F100AB16
4F100AD11A
4F100AK25A
4F100AK41A
4F100AK42
4F100AK45A
4F100AK51A
4F100AK52A
4F100AK53A
4F100BA03
4F100BA07
4F100BA10B
4F100BA10C
4F100CB00A
4F100DE01A
4F100EH46
4F100EJ86
4F100GB41
4F100JB13A
4F100JB14A
4F100JB16A
4F100JG01A
4F100JG01C
4F100JG04A
4F100JG04B
4F100JK06
4F100JL12A
4F100JL13A
4F100YY00A
4F100YY00B
4J040DF001
4J040HA026
4J040KA32
4J040LA09
4J040MA02
5G301DA10
5G301DA19
5G301DA53
5G301DA57
5G301DA59
5G301DD03
5G301DE01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】接着剤と、接着剤中に一様に分散された、実質的に板状のニッケルコーティングされた複数の黒鉛粒子と、を含む、金属表面用導電性接着剤層の提供。
【解決手段】接着剤層は、10ミクロン〜100ミクロンの範囲の平均厚さを有し、厚さ方向に200ミリオーム未満の電気抵抗を有する。接着剤層の総重量に対する黒鉛粒子の総重量の比率は、20%〜50%である。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
10ミクロン〜100ミクロンの範囲の平均厚さを有し、厚さ方向に200ミリオーム未満の電気抵抗を有する導電性接着剤層であって、前記接着剤層は、
接着剤と、
前記接着剤層の総重量に対する黒鉛粒子の総重量の比率が20%〜50%であるように、前記接着剤中に一様に分散された、実質的に板状のニッケルコーティングされた複数の黒鉛粒子と、
を含む、導電性接着剤層。
【請求項2】
前記厚さ方向において導電性がより高く、面内方向において導電性がより低い、請求項1に記載の導電性接着剤層。
【請求項3】
前記厚さ方向に100ミリオーム未満の電気抵抗を有する、請求項1に記載の導電性接着剤層。
【請求項4】
前記接着剤層は、感圧性接着剤、ホットメルト接着剤、熱硬化性接着剤、熱可塑性接着剤、UV硬化型接着剤、液状接着剤、溶剤系接着剤、及び水系接着剤のうちの1種以上を含む、請求項1に記載の導電性接着剤層。
【請求項5】
前記接着剤層は、アクリレート、メタクリレート、エポキシ、ポリウレタン、ポリエステル、ウレタン、ポリカーボネート、及びポリシロキサンのうちの1種以上を含む、請求項1に記載の導電性接着剤層。
【請求項6】
金属の酸化物層が上に配置された金属表面に、請求項1〜5のいずれか一項に記載の導電性接着剤層が接着された電気アセンブリであって、前記酸化物層は、10nm〜100nmの範囲の厚さを有し、前記金属表面に近接する前記ニッケルコーティングされた黒鉛粒子のうちの少なくともいくつかは、前記金属表面に電気的に接続するように前記酸化物層を貫通する、電気アセンブリ。
【請求項7】
10ミクロン〜100ミクロンの範囲の平均厚さを有する導電性接着剤層であって、
接着剤と、前記接着剤層が厚さ方向に200ミリオーム未満の電気抵抗を有するように十分に高い濃度で、前記接着剤中に一様に分散された実質的に板状のニッケルコーティングされた複数の黒鉛粒子と、を含み、
前記ニッケルコーティングされた黒鉛粒子のうちの少なくともいくつかは、前記導電性接着剤層がその上に配置された絶縁層を含む導電表面に接着され、前記絶縁層が10nm〜100nmの範囲の厚さを有する時に、前記導電表面に近接する前記ニッケルコーティングされた黒鉛粒子の少なくともいくつかが前記導電表面に電気的に接続するように前記絶縁層を貫通するように、十分に鋭利である、導電性接着剤層。
【請求項8】
前記導電表面は金属表面である、請求項7に記載の導電性接着剤層。
【請求項9】
前記絶縁層は酸化物層である、請求項8に記載の導電性接着剤層。
【請求項10】
前記導電表面は金属を含み、前記絶縁層は前記金属の酸化物を含む、請求項9に記載の導電性接着剤層。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[背景]
接着剤は、様々なマーキング、保持、保護、封止及び遮蔽目的のために使用されている。接着剤は、接着剤の電気抵抗を低減するために導電性粒子を含む場合がある。
【0002】
[概要]
本開示の一部の態様では、接着剤と、接着剤中に一様に分散された複数の実質的に板状のニッケルコーティングされた黒鉛粒子と、を含む、導電性接着剤層が提供される。接着剤層は、10ミクロン〜100ミクロンの範囲の平均厚さを有し、厚さ方向に200ミリオーム未満の電気抵抗を有する。接着剤層の総重量に対する黒鉛粒子の総重量の比率は、20%〜50%である。
【0003】
本開示の一部の態様では、導電性接着剤層であって、10ミクロン〜100ミクロンの範囲の平均厚さを有し、かつ接着剤と、接着剤層が厚さ方向に200ミリオーム未満の電気抵抗を有するように十分に高い濃度で、接着剤中に一様に分散された複数の実質的に板状のニッケルコーティングされた黒鉛粒子と、を含む、導電性接着剤層が提供される。ニッケルコーティングされた黒鉛粒子のうちの少なくともいくつかは、10nm〜100nmの範囲の厚さを有する絶縁層を上に配置された導電表面に導電性接着剤層が接着された時に、導電表面に近接するニッケルコーティングされた黒鉛粒子の少なくともいくつかが導電表面に電気的に接続するように絶縁層を貫通するように、十分に鋭利である。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】導電性接着剤層を備える物品の概略断面図である。
図2】実質的に板状のニッケルコーティングされた黒鉛粒子の概略上面図である。
図3】導電性接着剤層を備える電気アセンブリの概略断面図である。
図4】多層接着フィルムの概略断面図である。
【0005】
[詳細な説明]
以下の説明では、本明細書の一部を構成し、様々な実施形態が実例として示される、添付図面が参照される。図面は、必ずしも一定の比率の縮尺ではない。本開示の範囲又は趣旨から逸脱することなく、他の実施形態が想到され、実施可能である点を理解されたい。したがって、以下の発明を実施するための形態は、限定的な意味で解釈されないものとする。
【0006】
本開示の接着剤層は、接着剤中に分散された導電性粒子を含む。当技術分野で知られる多種多様な接着剤が、本開示の接着剤層において有用である。接着剤は、アクリレート、メタクリレート、エポキシ、ポリウレタン、ポリエステル、ウレタン、ポリカーボネート、及びポリシロキサンのうちの1種以上であってもよく、このうちの1種以上を含んでもよい。接着剤は、感圧性接着剤、ホットメルト接着剤、熱硬化性接着剤、熱可塑性接着剤、紫外線(UV)硬化型接着剤、液状接着剤、溶剤系接着剤、及び水系接着剤のうちの1種以上であってもよく、このうちの1種以上を含んでもよい。接着剤は、接着剤の粘着力や粘着性を増大させるための粘着付与剤を含んでもよい。好適な粘着付与剤としては、C5炭化水素、C9炭化水素、脂肪族樹脂、芳香族樹脂、テルペン、テルペノイド、テルペンフェノール樹脂、ロジン、ロジンエステル、及びこれらの組み合わせが挙げられる。導電性粒子は、好ましくは、Oerlikon Metco(Switzerland)から入手可能なものなどの、実質的に板状のニッケルコーティングされた黒鉛粒子である。実質的に板状のニッケルコーティングされた黒鉛粒子を利用することにより、ニッケル又はステンレス鋼などの特定の金属表面上で導電性が改善されることが判明している。
【0007】
接着剤の一例は感圧接着剤である。感圧接着剤組成物は、以下を含む特性、すなわち、(1)強力かつ永続的な粘着力、(2)指圧以下の圧力による接着性、(3)被着体上に保持するのに十分な能力、及び(4)被着体からきれいに取り外し可能な十分な凝集力、を有することが、当業者には周知である。感圧接着剤として十分に機能することが判明している材料は、粘着力、剥離接着力、及びせん断保持力の所望のバランスをもたらすのに必要な粘弾性特性を呈するように設計かつ配合されたポリマーである。有用なアクリル系感圧性接着剤は、例えば、米国特許出願公開第2009/0311501号(McCutcheonら)及び同第2014/0162059号(Wanら)で説明されている。
【0008】
図1は、層170と層172との間に配置された導電性接着剤層100を備える物品150の概略断面図である。層170と層172とは、接着剤層100を介して接合された被着体であってもよく、層170及び層172の一方又は両方が剥離ライナーであってもよい。一部の実施形態では、物品150は、接着剤転写テープであり、層170は、接着剤層100の第1の主面102に剥離可能に取り付けられた第1の剥離ライナーである。一部の実施形態では、層172は、第1の主面102とは反対側を向いた、接着剤層100の第2の主面104に剥離可能に取り付けられた第2の剥離ライナーである。例えば、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET))フィルム又はテープバッキング材(例えば、ポリエチレンコーティングされた紙)などの、任意の好適な剥離ライナー(複数可)を使用してもよい。層170、172が剥離ライナーである実施形態では、それぞれ層170、172の主面171、173は、典型的には、接着剤層100を層170、172から剥離することができるように表面エネルギーが低い。当技術分野で知られる好適な表面処理又はコーティングによって、表面エネルギーを低くすることができる。一部の実施形態では、接着剤層100の平均厚さtは、例えば、10マイクロメートル〜100マイクロメートル、又は10マイクロメートル〜80マイクロメートル、又は10マイクロメートル〜60マイクロメートル、又は10マイクロメートル〜40マイクロメートルの範囲にある。
【0009】
接着剤層100は、接着剤130中に一様に分散された複数の実質的に板状のニッケルコーティングされた黒鉛粒子110を含む。一部の実施形態では、接着剤層の総重量に対するニッケルコーティングされた黒鉛粒子の総重量の比率は、20%〜50%である。比率は、比又は等価百分率を単位として表現されてもよい。例えば、0.4の比率は、40%の比率に相当する。一部の実施形態では、接着剤は十分に高い濃度であり、したがって接着剤層は厚さ方向(z方向)に200ミリオーム未満の電気抵抗を有する。接着剤層100は、厚さ方向(z方向)に200ミリオーム未満、又は150ミリオーム未満、又は100ミリオーム未満、又は50ミリオーム未満の電気抵抗を有してもよい。接着剤層100は、厚さ方向(z方向)の導電性がより高く、面内方向(x方向又はy方向)に導電性がより低くてもよい。
【0010】
一部の実施形態では、実質的に板状のニッケルコーティングされた黒鉛粒子のうちの少なくともいくつかが鋭利な特徴部を有する。図2は、鋭利な特徴部220を有する実質的に板状のニッケルコーティングされた黒鉛粒子210の概略上面図である。粒子は、粒子の厚さが粒子の長さ及び幅よりもかなり小さい場合、実質的に板状である。例えば、一部の実施形態では、長さ及び幅はそれぞれ、少なくとも厚さの2倍であり、長さ及び幅のうちの少なくとも一方は、少なくとも厚さの3倍である。一部の実施形態では、長さ及び幅はそれぞれ、少なくとも厚さの3倍であり、長さ及び幅のうちの少なくとも一方は、少なくとも厚さの5倍である。
【0011】
図3は、接着剤層330であって、10ミクロン〜100ミクロンの範囲の平均厚さtを有し、かつ接着剤330と、接着剤層300が厚さ方向に200ミリオーム未満の電気抵抗を有するように十分に高い濃度で、接着剤330中に一様に分散された複数の実質的に板状のニッケルコーティングされた黒鉛粒子310と、を含む、接着剤層330を備える、電気アセンブリ350の概略断面図である。ニッケルコーティングされた黒鉛粒子のうちの少なくともいくつかは、導電性接着剤層330がその上に配置された絶縁層370を含む導電表面383に接着され、絶縁層が10nm〜100nmの範囲の厚さt0を有する時に、導電表面383に近接するニッケルコーティングされた黒鉛粒子310の少なくともいくつかが、導電表面383に電気的に接続するように絶縁層370を貫通するように、(例えば、図2に概略的に示されているように)十分に鋭利である。一部の実施形態では、導電表面383は、金属表面である(例えば、導電表面383を有する層382は、ニッケル層又はステンレス鋼層などの金属層であってもよい)。一部の実施形態では、絶縁層370は酸化物層である。一部の実施形態では、導電表面383は、金属であるか金属を含み、絶縁層370は、その金属の酸化物であるかその金属の酸化物を含む。
【0012】
図4は、第1の導電性接着剤層400a(例えば、接着剤層100又は300に対応)と、第2の導電性接着剤層400b(例えば、接着剤層100又は300に対応)と、第1の導電性接着剤層400aと第2の導電性接着剤層400bとの間に配置された導電性キャリア層488と、を備える、多層接着フィルム450の概略断面図である。一部の実施形態では、導電性キャリア層488は、導電性布地及び金属箔のうち少なくとも1つであるか、そのうちの少なくとも1つを含む。例えば、導電性キャリア層は、導電性織布、導電性不織布、又は導電性メッシュ布地などの導電性布地であってもよい。導電性布地は、例えば、複数の金属コーティングされた絶縁性繊維を含むことができる。第1及び第2の導電性接着剤層400a及び400bの接着剤は、互いに接触するために、(例えば、布地の繊維の間又は金属箔にある穿孔を通る)導電性キャリア層488の開口部を貫通してもよい。
【0013】
本明細書で説明される実施形態は、以下を含む。
【0014】
実施形態1は、10ミクロン〜100ミクロンの範囲の平均厚さを有し、厚さ方向に200ミリオーム未満の電気抵抗を有する導電性接着剤層であって、
本接着剤層は、接着剤と、接着剤層の総重量に対する黒鉛粒子の総重量の比率が20%〜50%であるように、接着剤中に一様に分散された複数の実質的に板状のニッケルコーティングされた黒鉛粒子と、を含む、導電性接着剤層である。
【0015】
実施形態2は、10ミクロン〜80ミクロンの範囲、又は10ミクロン〜60ミクロンの範囲、又は10ミクロン〜40ミクロンの範囲の平均厚さを有する、実施形態1に記載の導電性接着剤層である。
【0016】
実施形態3は、厚さ方向の導電性がより高く、面内方向の導電性がより低い、実施形態1又は2に記載の導電性接着剤層である。
【0017】
実施形態4は、厚さ方向(z方向)に150ミリオーム未満、又は100ミリオーム未満、又は50ミリオーム未満の電気抵抗を有する、実施形態1〜3のいずれか1つに記載の導電性接着剤層である。
【0018】
実施形態5は、接着剤層が、感圧性接着剤、ホットメルト接着剤、熱硬化性接着剤、熱可塑性接着剤、UV硬化型接着剤、液状接着剤、溶剤系接着剤、及び水系接着剤のうちの1種以上を含む、実施形態1〜4のいずれか1つに記載の導電性接着剤層である。
【0019】
実施形態6は、接着剤層が、アクリレート、メタクリレート、エポキシ、ポリウレタン、ポリエステル、ウレタン、ポリカーボネート、及びポリシロキサンのうちの1種以上を含む、実施形態1〜5のいずれか1つに記載の導電性接着剤層である。
【0020】
実施形態7は、実施形態1〜6のいずれか1つに記載の導電性接着剤層と、接着剤層の第1の主面に剥離可能に取り付けられた第1の剥離ライナーと、を備える、接着剤転写テープである。
【0021】
実施形態8は、実施形態1〜6のいずれか1つに記載の第1の導電性接着剤層と、実施形態1〜6のいずれか1つに記載の第2の導電性接着剤層と、第1の導電性接着剤層と第2の導電性接着剤層との間に配置された導電性キャリア層と、を備える、多層接着フィルムである。
【0022】
実施形態9は、導電性キャリア層は、導電性布地及び金属箔のうちの少なくとも一方を含む、実施形態8に記載の多層接着フィルムである。
【0023】
実施形態10は、導電性キャリア層は、複数の金属コーティングされた絶縁性繊維を含む導電性布地を含む、実施形態8に記載の多層接着フィルムである。
【0024】
実施形態11は、導電性布地は、織布、不織布、又はメッシュ布地である、実施形態9又は10に記載の多層接着フィルムである。
【0025】
実施形態12は、10ミクロン〜100ミクロンの範囲の平均厚さを有する導電性接着剤層であって、
接着剤と、接着剤層が厚さ方向に200ミリオーム未満の電気抵抗を有するように十分に高い濃度で、接着剤中に一様に分散された複数の実質的に板状のニッケルコーティングされた黒鉛粒子と、を含み、
ニッケルコーティングされた黒鉛粒子のうちの少なくともいくつかは、導電性接着剤層がその上に配置された絶縁層を含む導電表面に接着され、絶縁層が10nm〜100nmの範囲の厚さを有する時に、導電表面に近接するニッケルコーティングされた黒鉛粒子の少なくともいくつかが導電表面に電気的に接続するように絶縁層を貫通するように、十分に鋭利である、導電性接着剤層である。
【0026】
実施形態13は、導電表面が金属表面である、実施形態12に記載の導電性接着剤層である。
【0027】
実施形態14は、絶縁層が酸化物層である、実施形態12又は13に記載の導電性接着剤層である。
【0028】
実施形態15は、導電表面は金属を含み、絶縁層はその金属の酸化物を含む、実施形態12に記載の導電性接着剤層である。
【0029】
実施形態16は、金属の酸化物層を上に配置された金属表面に接着された実施形態1〜6又は実施形態12のいずれか1つに記載の導電性接着剤層を備える電気アセンブリであって、
酸化物層は、10nm〜100nmの範囲の厚さを有し、金属表面に近接するニッケルコーティングされた黒鉛粒子のうちの少なくともいくつかが、金属表面に電気的に接続するように酸化物層を貫通する、実施形態1〜6又は実施形態12のいずれか1つに記載の導電性接着剤層を備える電気アセンブリである。
【実施例】
【0030】
別段の指定のない限り、材料は、Aldrich、Milwaukee、WIなどの化学薬品供給会社から入手可能であった。別段の指示のない限り、量の単位は重量部である。
【表1】
【0031】
試験方法
電気抵抗試験
接着剤層を含むテープを2つの10mm角の試験片に切断し、第1の試験台の2つの離間された金めっき銅電極の中央に試験片を配置することによって、接着剤層の厚さ方向の電気抵抗を測定した。最初に手作業で積層し、ライナーを除去した後、試験片の上に金めっき銅面を有する第2の試験台を、金の面を下にし、試験台が2つのテープ試験片の間に延びた状態で配置し、第1の試験台を横切って2kgのゴム製ローラをかけた。室温(約22℃)で20分間定置した後、マイクロオームメータで電極間の直流電流(DC)抵抗を測定した。
【0032】
金めっき銅面を有する第2の試験台の代わりに、同じサイズ及び形状を有するステンレス鋼の試験台を第2の試験台として使用したことを除いて、ステンレス鋼に積層した場合の電気抵抗を同様に試験した。
【0033】
剥離力試験
1平方センチメートル当たり約0.35キログラムの1インチゴムローラ及び手による圧力で、50μm厚のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムに接着フィルム試料を積層した。接着フィルム/PET積層体から1インチ(25.4cm)幅のストリップを切り出した。2キログラムのゴム製ローラで、アセトンで1回拭き、ヘプタンで3回拭くことにより洗浄したステンレス鋼板に、試験ストリップのこの接着フィルム側を積層した。周囲条件(約22℃)で約20分間(20分の定置)、積層した試験試料を定置した。180度の角度で1分間当たり30.5センチの速さで、ステンレス鋼表面から接着フィルム試料/PET試験試料を取り外した。IMASS Model SP−2000 tester(IMASS,Inc.,Accord,VA)でこの力を測定した。一部の例では、周囲条件で約7日間(7日間の定置)、積層した試験試料を定置した後にも、剥離力を測定した。一部の例では、接着剤層の両側(A面及びB面)から剥離力を測定した。
【0034】
半接着剤Aの調製
100グラムの接着剤1、8.50グラムのTP2040及び74.5グラムの酢酸エチルを一緒に混合して、半接着剤Aを調製した。これは、21パーセントの固形分を有する接着剤配合であった。
【0035】
実施例1〜4及び比較例C1〜C2
ガラスびんで半接着剤A及びRD1054を秤量し、次いで、すべての化学物質が接着剤溶液中に十分に分散されるまで攪拌羽根により混合物を機械的に混合した。次いで、接着剤溶液に導電性粒子を添加し、これを、すべての粒子が接着剤溶液中に十分に分散されるまで攪拌羽根により機械的に混合した。混合物中の成分の重量を、単位をグラムとして表1に報告する。
【0036】
導電性粒子が混合された混合物を、手動コンマコータによって、PETライナー(SILPHAN S 50 M 3J13018 Clear)の内側にコーティングした。コーティングされた導電性接着剤層を、110℃のオーブンで10分間乾燥させた。次いで、乾燥した接着フィルムにPCKライナー(120g BKA C1S PCK Liner)を積層した。
【0037】
比較例C1は、銀コーティングされた銅フレークを使用した。比較例C2のテープは、3M Companyから入手可能な3M Electrically Conductive Adhesive Transfer Tape 9707とした。
【0038】
結果を表2に報告する。
【表2】

【表3】
【0039】
実施例5〜10及び比較例C3〜C8
実施例1〜4で概して説明したように、PETライナー上の接着剤層を調製した。JX2203導電性不織布又はSHJX−B3035−01導電性布地の両面に接着剤層を積層して、両面がコーティングされたテープ(DCT)を作製した。表3で与えられたグラム数の成分を有する接着剤混合物を用いて、実施例5〜10並びに比較例C3及びC6を作製した。実施例5〜7及び比較例C3は、2層の接着剤層間にJX2203導電性不織布を使用した。実施例8〜10及び比較例C6は、2層の接着剤層間にSHJX−B3035−01Y導電性布地を使用した。
【0040】
JX2203導電性不織布の両面上に、3M Companyから入手可能な3M ElectricallyConductive Adhesive Transfer Tape 9707を積層して、導電性不織布ベースのDCTを作製することにより、比較例C4を調製した。
【0041】
比較例C5のテープは、3M Companyから入手可能な3M 9750fabric-based conductive double-sided tapeとした。
【0042】
SHJX−B3035−01Y導電性布地の両面上に、3M ElectricallyConductive Adhesive Transfer Tape 9707を積層して、導電性布地ベースのDCTを作製することにより、比較例C7を調製した。
【0043】
比較例C8のテープは、3M Companyから入手可能な3M 7766-50nonwoven-based conductive double-coated tapeとした。
【0044】
結果を表4〜表5に報告する。
【表4】

【表5】

【表6】
【0045】
図中の要素の説明は、別途指示がない限り、他の図中の対応する要素に等しく適用されるものと理解されたい。具体的な実施形態を本明細書において例示し記述したが、様々な代替及び/又は等価な実施により、図示及び記載した具体的な実施形態を、本開示の範囲を逸脱することなく置き換え可能であることが、当業者により理解されるであろう。本出願は、本明細書において論じた具体的な実施形態のあらゆる適合例又は変形例をも包含することを意図する。したがって、本開示は、特許請求の範囲及びその等価物によってのみ限定されるものとする。
図1
図2
図3
図4
【外国語明細書】
2019206683000001.pdf