特開2019-212415(P2019-212415A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-212415(P2019-212415A)
(43)【公開日】2019年12月12日
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 31/06 20060101AFI20191115BHJP
   H01R 31/08 20060101ALI20191115BHJP
   H01R 12/71 20110101ALI20191115BHJP
【FI】
   H01R31/06 Z
   H01R31/08 Z
   H01R12/71
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-105932(P2018-105932)
(22)【出願日】2018年6月1日
(71)【出願人】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】戸田 隆文
【テーマコード(参考)】
5E123
5E223
【Fターム(参考)】
5E123AB15
5E123AB28
5E123AC04
5E123AC21
5E123AC38
5E123BA06
5E123BA07
5E123BB12
5E123CA22
5E123CB08
5E123CB31
5E123CD01
5E123CD05
5E123CD12
5E123CD13
5E123DA25
5E123DA33
5E123DB09
5E123DB21
5E123DB25
5E123EA02
5E123EC07
5E123EC32
5E123EC45
5E123EC53
5E123EC72
5E223AB15
5E223AB28
5E223AC04
5E223AC21
5E223AC38
5E223BA06
5E223BA07
5E223BB12
5E223CA22
5E223CB08
5E223CB31
5E223CD01
5E223CD05
5E223CD12
5E223CD13
5E223DA25
5E223DA33
5E223DB09
5E223DB21
5E223DB25
5E223EA02
5E223EC07
5E223EC32
5E223EC45
5E223EC53
5E223EC72
(57)【要約】
【課題】挿入完了位置の基板に外力が直接作用するのを極力防止でき、しかも、基板の挿入状態が容易に確認できるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ1は、基板2を挿入する基板挿入口11と、基板挿入口11から挿入された前記基板2を挿入方向の後端面2bまで収容する基板収容室12とを有するハウジング10と、ハウジング10に配置され、基板収容室12に収容された基板2に電気的に接続される端子20と、基板挿入口11からの基板2の挿入過程では、ハウジング10の外面より外側に突出する方向に撓み変形し、基板2が挿入方向の後端面2bまで基板収容室12に収容された挿入完了位置では、撓み復帰変形する係止アーム16とを備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を挿入する基板挿入口と、前記基板挿入口から挿入された前記基板を挿入方向の後端面まで収容する基板収容室とを有するハウジングと、
前記ハウジングに配置され、前記基板収容室に収容された前記基板に電気的に接続される端子と、
前記基板挿入口からの前記基板の挿入過程では、前記ハウジングの外面より外側に突出する方向に撓み変形し、前記基板が挿入方向の後端面まで前記基板収容室に収容された挿入完了位置では、撓み復帰変形する係止アームとを備えたことを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
請求項1記載のコネクタであって、
前記係止アームは、前記ハウジングに一端が支持されたアーム部と、前記アーム部の先端部に設けられ、前記基板挿入口に突出する係止爪部とを有し、
前記基板挿入口からの前記基板の挿入過程では、前記基板が前記係止爪部に当接することによって、前記アーム部が前記ハウジングの外面より外側に突出する方向に撓み変形して前記基板の挿入が許容され、前記基板が挿入完了位置まで挿入された位置では、前記アーム部が撓み復帰変形して前記ハウジングの外面と面一となって前記係止爪部が前記基板の挿入方向の後端面に係止することを特徴とするコネクタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のコネクタであって、
前記係止アームは、前記ハウジングの互いに対向する一対の側壁の両側部で、且つ、互いに対向する4箇所に設けられたことを特徴とするコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板を装着するコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
ハウジングに基板を装着するコネクタが従来より種々提案されている。図8及び図9には第1従来例が示されている(特許文献1参照)。このコネクタ50は、基板51と基板51を装着するハウジング60とを備えている。基板51には、複数の接点部(図示せず)を有する分岐回路(図示せず)が形成されている。基板51には、挿入方向の前端面から切り込まれた一対の嵌合溝53が設けられている。基板51には、係止孔54が形成されている。
【0003】
ハウジング60には、基板挿入口61と、基板挿入口61より連続する基板収容室62が設けられている。基板収容室62の両側部は、基板挿入口61側が開放されている。基板収容室62の両側部には、開放された位置以外には嵌合側壁部63が設けられている。ハウジング60内には、電線W付きの複数の端子65が収容されている。端子65には、係止爪66が設けられている。
【0004】
基板51を基板挿入口61より挿入すると、基板51の嵌合溝53にハウジング60の嵌合側壁部63が入り込むことによって基板51が基板収容室62の挿入完了位置まで挿入される。挿入完了位置では、基板51の各接点部(図示せず)と各端子65が電気的に接続される。又、挿入完了位置では、端子65の係止爪66が基板51の係止孔54に係止され、基板51がハウジング60側にロックされる。
【0005】
図10及び図11には第2従来例が示されている(特許文献2参照)。このコネクタ70は、基板71と基板71を装着するハウジング80とを備えている。基板71には、複数の接点部72aを有する分岐回路72が形成されている。基板71の両側部には、可撓性係止爪73が設けられている。
【0006】
ハウジング80には、基板挿入口81と、基板挿入口81より連続する基板収容室82が設けられている。基板収容室82の両側壁には、係止突起83が設けられている。ハウジング80内には、電線W付きの複数の端子85が収容されている。
【0007】
基板71を基板挿入口81より基板収容室82の挿入完了位置まで挿入する。挿入完了位置では、基板71の各接点部72aと各端子85が電気的に接続される。又、挿入完了位置では、基板71の可撓性係止爪73がハウジング80の係止突起83に係止され、基板71がハウジング80側にロックされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2017−216103号公報
【特許文献2】特開2000−286027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、前記第1従来例では、挿入完了位置の基板51がハウジング60よりも外部に突出するため、基板51に外力が直接作用し、破損等の不具合が発生する恐れが高いという問題がある。
【0010】
前記第2従来例では、挿入完了位置の基板71がハウジング80内にほぼ収容されるため、基板71に外力が直接作用する恐れが低い。しかし、基板71の挿入完了位置の手前位置から基板71の可撓性係止爪73が基板収容室82内に入り込み、基板収容室82内で撓み変形するため、基板71の挿入状態が確認しにくい。つまり、基板71がハウジング80にロックされているか否かを外部より目視で確認できないという問題がある。
【0011】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、挿入完了位置の基板に外力が直接作用するのを極力防止でき、しかも、基板の挿入状態が容易に確認できるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、基板を挿入する基板挿入口と、前記基板挿入口から挿入された前記基板を挿入方向の後端面まで収容する基板収容室とを有するハウジングと、前記ハウジングに配置され、基板収容室に収容された前記基板に電気的に接続される端子と、前記基板挿入口からの前記基板の挿入過程では、前記ハウジングの外面より外側に突出する方向に撓み変形し、前記基板が挿入方向の後端面まで前記基板収容室に収容された挿入完了位置では、撓み復帰変形する係止アームとを備えたことを特徴とするコネクタである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、挿入完了位置の基板に外力が直接作用するのを極力防止でき、しかも、基板の挿入状態が容易に確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態を示し、基板を挿入する前のコネクタの斜視図である。
図2】本発明の一実施形態を示し、基板を挿入したコネクタの斜視図である。
図3】本発明の一実施形態を示し、(a)はハウジングの側面図、(b)は(a)のA矢視図である。
図4】本発明の一実施形態を示し、ハウジング内に収容された複数の端子のみを示す斜視図である。
図5】本発明の一実施形態を示し、基板を挿入途中のコネクタの側面図である。
図6】本発明の一実施形態を示し、基板を挿入完了位置に挿入したコネクタの側面図である。
図7】本発明の一実施形態を示し、変形例の分岐回路(3次元)が形成された基板の斜視図である。
図8】第1従来例を示し、(a)は基板を挿入する前のコネクタの斜視図、(b)は基板を挿入したコネクタの斜視図である。
図9】第1従来例を示し、基板を挿入した状態のコネクタの断面図である。
図10】第2従来例を示し、基板を挿入する前のコネクタの斜視図である。
図11】第2従来例を示し、基板を挿入したコネクタの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1図7には本発明の一実施形態が示されている。コネクタ1は、プリント基板(基板)2と、プリント基板2が装着されるハウジング10と、ハウジング10内に収容された複数の端子20とを備えている。
【0017】
プリント基板2は、扁平な四角形である。プリント基板2の両面には、複数の接点部3aを有する分岐回路3がプリント印刷によって形成されている。
【0018】
ハウジング10は、概略四角形である。ハウジング10には、その一端面に開口する基板挿入口11と、基板挿入口11に連続し、ハウジング10内に形成された基板収容室12とが設けられている。基板収容室12は、基板挿入口11から挿入された基板2を挿入方向の後端面2bまで収容可能な寸法に形成されている。
【0019】
基板挿入口11と基板収容室12は、4つの側壁13,14に囲まれて形成されている。互いに対向する一対の側壁13で、且つ、左右両端部の4箇所には、基板挿入口11側より切り込まれた一対のスリット15が形成されている。互いに対向する一対の側壁13で、且つ、左右両端部の4箇所には、一対のスリット15によって係止アーム16がそれぞれ設けられている。
【0020】
係止アーム16は、ハウジング10の各側壁13に片持ち支持されたアーム部17と、このアーム部17の先端部に設けられた係止爪部18とを有する。各係止爪部18は、図3に示すように、基板挿入口11(図3(b)では明確化のために仮想線で範囲を示す)に突出する。つまり、互いに対向する一対の係止爪部18の先端は、基板挿入口11の幅Dよりも近接する位置に位置する。各係止爪部18は、基板2が挿入される面がテーパ面18aに、挿入された基板2の挿入方向の後端面2bに係止する面が垂直面18bにそれぞれ形成されている。
【0021】
ハウジング10の一対の側壁13には、基板収容室12に開口するスペーサ用孔19がそれぞれ設けられている。
【0022】
ハウジング10内には、基板収容室12の両外側のスペースに、複数の端子20が収容されている。複数の端子20は、図4に示すように、所定の間隔を置いて並列に配置されている。図4は、ハウジング10内に収容された複数の端子20のみを示している。隣り合う端子20間は、仕切壁13a(図3(a)に示す)によって仕切られている。向かい合う仕切壁13aは、基板収容室12内に収容されたプリント基板2を位置決めする機能も有する。
【0023】
端子20は、細長い直方体形状の端子本体21と、端子本体21に片持ち支持された弾性接点部22とを有する。端子本体21には、電線Wの端部が接続されている。弾性接点部22は、端子本体21に片持ち支持されて湾曲状に突出し、湾曲状の先端が端子本体21にスライド自在に形成されている。弾性接点部22は、基板収容室12内に突出している。端子本体21の弾性接点部22との反対側には、係止凹部23が設けられている。この係止凹部23にスペーサ用孔19から挿入されたスペーサ30が係合されている。各端子20は、スペーサ30によってハウジング10内からの脱落が阻止されている。
【0024】
次に、基板2をハウジング10内に装着する動作を説明する。基板2をその挿入先端面2aを先端として基板挿入口11に挿入する。すると、先ず、基板2の挿入先端面2aが各係止アーム16の係止爪部18のテーパ面18aに当接する。この当接位置より基板2を更に挿入すると、図5に示すように、各アーム部17が各側壁13よりも外側に向かって撓み変形して各係止爪部18が基板挿入口11より逃げる方向に変位し、基板2の挿入が許容される。
【0025】
基板2が基板収容室12の奥に徐々に進入すると、各端子20の弾性接点部22に干渉する。この干渉位置より更に挿入すると、弾性接点部22が湾曲状を延ばす方向に弾性変形して基板2の基板収容室12への挿入が許容される。基板2の挿入方向の後端面2bが完全に基板挿入口12よりも奥に入り込む挿入完了位置まで挿入すると、各係止アーム16のアーム部17が撓み復帰変形して元の状態に戻る(図6参照)。つまり、各係止アーム16がハウジング10の各側壁13と面一の状態となり、各係止爪部18が基板2の挿入方向の後端面2bに係止される。これによって、基板2がハウジング10内より離脱方向への移動が阻止、つまり、ハウジング10内にロックされる。基板2の挿入完了位置では、各基板2の弾性接点部22の弾性復帰力を接点荷重として、基板2の各接点部3aと、これにそれぞれ対応する端子20の弾性接点部22とがそれぞれ電気的に接続される。
【0026】
以上説明したように、コネクタ1は、基板2を挿入する基板挿入口11と、基板挿入口11から挿入された基板2を挿入方向の後端面2bまで収容する基板収容室12とを有するハウジング10と、ハウジング10に配置され、基板収容室12に収容された基板2の接点部3aに接続される端子20と、基板挿入口11からの基板2の挿入過程では、ハウジング10の外面より外側に突出する方向に撓み変形し、基板2が挿入方向の後端面2bまで基板収容室12に収容された挿入完了位置では、撓み復帰変形する係止アーム16とを備えている。
【0027】
従って、基板2の挿入完了位置では、基板2が挿入方向の後端面2bまで基板収容室12に入り込むため、基板2に外力が直接作用するのを極力防止できる。基板2が挿入完了位置まで入り込まない中途挿入位置では、係止アーム16がハウジング10の外面より外側に突出する方向に撓み変形した状態となり、挿入完了位置では係止アーム16が撓み復帰変形した状態となるため、基板2の挿入状態が容易に確認できる。
【0028】
係止アーム16は、ハウジング10に支持されたアーム部17と、アーム部17の先端部に設けられ、基板挿入口11に突出する係止爪部18とを有し、基板挿入口11からの基板2の挿入過程では、基板2が係止爪部18に当接することによって、アーム部17がハウジング10の外面より外側に突出する方向に撓み変形して基板2の挿入が許容され、基板2が挿入完了位置まで挿入された位置では、アーム部17が撓み復帰変形してハウジング10の外面と面一となって係止爪部18が基板2の挿入方向の後端面2bに係止する。
【0029】
従って、係止アーム16の状態がハウジング10の外面との対比から更に確実に目視で判断できるため、基板2の挿入状態が更に容易に確認できる。
【0030】
係止アーム16は、ハウジング10の一対の側壁13の両側部で、且つ、互いに対向する4箇所に設けられている。従って、基板2の幅方向の変位と厚み方向のいずれの変位に対してもいずれかの係止アーム16が基板2に係止するため、基板2を確実にロックできる。
【0031】
図7には変形例の基板2Aが示されている。この変形例の基板2Aは、前記実施形態と同様に表裏面に分岐回路3Aがプリント印刷によって形成されていると共に表裏面の分岐回路3A間が連結用導体4によって連結されている。図7において、前記実施形態と同一構成箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
【0032】
つまり、前記実施形態の基板2には、二次元的な分岐回路3が形成され、変形例の基板2Aには、三次元的な分岐回路3Aが形成されている。
【符号の説明】
【0033】
1 コネクタ
2 プリント基板(基板)
10 ハウジング
11 基板挿入口
12 基板収容室
13 側壁
16 係止アーム
17 アーム部
18 係止爪部
20 端子
22 弾性接点部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11