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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-215942(P2019-215942A)
(43)【公開日】2019年12月19日
(54)【発明の名称】電子機器、及びデータ記憶方法
(51)【国際特許分類】
   G11B 20/10 20060101AFI20191122BHJP
   G11B 7/004 20060101ALI20191122BHJP
【FI】
   G11B20/10 F
   G11B7/004 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2018-111704(P2018-111704)
(22)【出願日】2018年6月12日
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】クラリオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】特許業務法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】酒井 潤一
【テーマコード(参考)】
5D044
5D090
【Fターム(参考)】
5D044AB05
5D044BC03
5D044CC06
5D044DE17
5D044DE49
5D044GK12
5D044GK19
5D044HH17
5D044HL04
5D044JJ10
5D090AA01
5D090BB02
5D090CC05
5D090EE11
5D090FF43
(57)【要約】
【課題】ディスクに記録されたデータを記憶部に記憶させる処理をユーザの要望に沿って効率よく処理すること。
【解決手段】電子機器1は、光ディスク2に記録されたデータを読み出す読出処理部10と、読出処理部10が読み出したデータをメモリ30に記憶させる記憶処理部20と、読出処理部10が光ディスク2からデータを読み出すときの読出処理部10の動作モードを指定する操作を受け付ける操作部29と、操作部29が受け付けた操作により指定された動作モードに対応した制御パラメータを読出処理部10に出力して、読出処理部10の動作を制御する設定管理部27と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクに記録されたデータを読み出す読出処理部と、
前記読出処理部が読み出したデータを記憶部に記憶させる記憶処理部と、
前記読出処理部が前記ディスクからデータを読み出すときの前記読出処理部の動作モードを指定する操作を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた操作により指定された動作モードに対応した制御パラメータを前記読出処理部に出力して、前記読出処理部の動作を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、前記読出処理部が前記ディスクから読み出したデータに含まれるエラーの許容数を前記制御パラメータとして前記読出処理部に出力し、
前記受付部が受け付けた操作により指定された動作モードに応じて前記許容数を変更する、ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記読出処理部は、前記ディスクから読み出したデータに、前記制御パラメータにより指定された前記許容数以上のエラーが含まれる場合に、前記ディスクからデータを再度読み出すリトライを行う、ことを特徴とする請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記制御部は、前記読出処理部が前記ディスクからデータを再度読み出す回数を指定したリトライ回数を前記制御パラメータとして前記読出処理部に出力し、
前記受付部が受け付けた操作により指定された動作モードに応じて、前記リトライ回数を変更する、ことを特徴とする請求項2又は3記載の電子機器。
【請求項5】
前記読出処理部は、前記制御パラメータにより指定されたリトライ回数、前記ディスクからデータを読み出しても、読み出した前記データに含まれるエラーの個数が前記許容数以下にならない場合に、前記制御部にエラーを通知し、
前記制御部は、前記読出処理部からエラーを通知された場合に、前記許容数及び前記リトライ回数を変更する、ことを特徴とする請求項4記載の電子機器。
【請求項6】
前記制御部は、前記記憶部へのデータの記憶を優先する操作を前記受付部が受け付けた場合に、前記許容数を超えるエラーが含まれるデータを前記記憶処理部に出力せずに、前記ディスクからのデータの読み出しを継続させる、ことを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項7】
前記制御部は、前記ディスクの回転速度を制御する制御パラメータを前記読出処理部に出力し、
前記読出処理部から通知されるエラー数と、前記読出処理部が前記記憶処理部に出力するデータの転送速度との少なくともいずかに基づいて、前記ディスクの回転速度を変更する、ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記読出処理部が前記ディスクからデータを読み出すときの動作モードを選択する選択画面を表示する表示部を備える、ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項9】
ディスクに記録されたデータを読み出す読出ステップと、
前記読出ステップにより読み出されたデータを記憶部に記憶させる記憶ステップと、
前記読出ステップにより前記ディスクからデータを読み出すときの動作モードを指定する操作を受け付ける受付ステップと、を有し、
前記読出ステップは、前記受付ステップにより受け付けた操作により指定された動作モードに対応した制御パラメータに従って、前記ディスクからデータを読み出すことを特徴とするデータ記憶方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、及びデータ記憶方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ディスク等の記録媒体からデータを読み出して記憶部に記憶させる電子機器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の電子機器は、記憶部へのデータの記録速度が異なる少なくとも2つの記録モードを備え、電源供給停止の指示を受けると、記録速度の速い記録モードに切り替える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−280462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ディスクに記録されたデータを記憶部に記憶させる処理をユーザの要望に沿って効率よく処理可能な電子機器は知られていない。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ディスクに記録されたデータを記憶部に記憶させる処理をユーザの要望に沿って効率よく処理可能な電子機器、及びデータ記憶方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電子機器は、ディスクに記録されたデータを読み出す読出処理部と、前記読出処理部が読み出したデータを記憶部に記憶させる記憶処理部と、前記読出処理部が前記ディスクからデータを読み出すときの前記読出処理部の動作モードを指定する操作を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた操作により指定された動作モードに対応した制御パラメータを前記読出処理部に出力して、前記読出処理部の動作を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、前記制御部は、前記読出処理部が前記ディスクから読み出したデータに含まれるエラーの許容数を前記制御パラメータとして前記読出処理部に出力し、前記受付部が受け付けた操作により指定された動作モードに応じて前記許容数を変更する構成としてもよい。
【0008】
また、前記読出処理部は、前記ディスクから読み出したデータに、前記制御パラメータにより指定された前記許容数以上のエラーが含まれる場合に、前記ディスクからデータを再度読み出すリトライを行う構成としてもよい。
【0009】
また、前記制御部は、前記読出処理部が前記ディスクからデータを再度読み出す回数を指定したリトライ回数を前記制御パラメータとして前記読出処理部に出力し、前記受付部が受け付けた操作により指定された動作モードに応じて、前記リトライ回数を変更する構成としてもよい。
【0010】
また、前記読出処理部は、前記制御パラメータにより指定されたリトライ回数、前記ディスクからデータを読み出しても、読み出した前記データに含まれるエラーの個数が前記許容数以下にならない場合に、前記制御部にエラーを通知し、前記制御部は、前記読出処理部からエラーを通知された場合に、前記許容数及び前記リトライ回数を変更する構成としてもよい。
【0011】
また、前記制御部は、前記記憶部へのデータの記憶を優先する操作を前記受付部が受け付けた場合に、前記許容数を超えるエラーが含まれるデータを前記記憶処理部に出力せずに、前記ディスクからのデータの読み出しを継続させる構成としてもよい。
【0012】
また、前記制御部は、前記ディスクの回転速度を制御する制御パラメータを前記読出処理部に出力し、前記読出処理部から通知されるエラー数と、前記読出処理部が前記記憶処理部に出力するデータの転送速度との少なくともいずかに基づいて、前記ディスクの回転速度を変更する構成としてもよい。
【0013】
また、電子機器は、前記読出処理部が前記ディスクからデータを読み出すときの動作モードを選択する選択画面を表示する表示部を備える構成としてもよい。
【0014】
本発明のデータ記憶方法は、ディスクに記録されたデータを読み出す読出ステップと、前記読出ステップにより読み出されたデータを記憶部に記憶させる記憶ステップと、前記読出ステップにより前記ディスクからデータを読み出すときの動作モードを指定する操作を受け付ける受付ステップと、を有し、前記読出ステップは、前記受付ステップにより受け付けた操作により指定された動作モードに対応した制御パラメータに従って、前記ディスクからデータを読み出すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ディスクに記録されたデータを記憶部に記憶させる処理をユーザの要望に沿って効率よく処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】電子機器の構成を示すブロック図。
図2】録音品質設定画面を示す図。
図3】品質管理テーブルを示す図。
図4】リトライ条件管理テーブルを示す図。
図5】回転速度設定テーブルを示す図。
図6】生音録音の設定を登録した設定テーブルを示す図。
図7】生音録音の動作を示すフローチャート。
図8】きっちり録音の初期設定を登録した設定テーブルを示す図。
図9】きっちり録音の減速設定を登録した設定テーブルを示す図。
図10】きっちり録音の傷対応設定を登録した設定テーブルを示す図。
図11】音つなぎを説明する説明図。
図12】きっちり録音の動作を示すフローチャート。
図13】通常録音の初期設定を登録した設定テーブルを示す図。
図14】通常録音の減速設定を登録した設定テーブルを示す図。
図15】通常録音の傷対応設定を登録した設定テーブルを示す図。
図16】ささっと録音の初期設定を登録した設定テーブルを示す図。
図17】ささっと録音の減速設定を登録した設定テーブルを示す図。
図18】ささっと録音の傷対応設定を登録した設定テーブルを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は、実施形態の電子機器1の構成を示す構成図である。電子機器1は、読出処理部10と、記憶処理部20とを備える。
読出処理部10は、CD(Compact Disc)やDVD等の光ディスク2に記録されたデータを読み出す。記憶処理部20は、読出処理部10が読み出したデータを不揮発性のメモリ30に記憶させる。なお、図1において破線で示す矢印は、光ディスク2から読み出されたオーディオデータを示し、実線で示す矢印は、制御信号が送受信される制御信号線を示す。
【0018】
読出処理部10は、ピックアップ部11、サーボ制御部12、回転速度制御部13、回転モータ14、通信ドライバ15及び第1コントローラ16を備える。
【0019】
ピックアップ部11は、光ディスク2の記録面にレーザー光を照射し、記録面で反射した反射光を受光し、受光結果であるデータを出力する。本実施形態では、光ディスク2に記録されたデータがオーディオデータである場合について説明するが、光ディスク2から読み出すデータは、オーディオデータに限定されるものではない。また、以下では、オーディオデータを簡単にデータと表記する。
サーボ制御部12は、第1コントローラ16の制御に従い、ピックアップ部11が光ディスク2の記録面に照射するレーザー光の光量、フォーカス位置及びトラッキング位置を制御する。
【0020】
回転速度制御部13は、第1コントローラ16の制御に従い、回転モータ14を回転駆動することによって、光ディスク2の回転速度を可変制御する。より具体的には、回転速度制御部13は、光ディスク2の回転速度を、例えば、2倍速、4倍速、6倍速及び10倍速の少なくともいずれかのCLV(Constant Linear Velocity:線速度一定)再生に対応する速度に制御する。
【0021】
通信ドライバ15は、記憶処理部20の通信ドライバ21にデータ通信可能に接続される。
【0022】
第1コントローラ16は、記憶処理部20から受信した設定に従って、サーボ制御部12や回転速度制御部13を制御し、光ディスク2からデータを読み出す。
また、第1コントローラ16は、光ディスク2から読み出されたデータに、データに含まれるエラー数を示す情報を付加し、記憶処理部20の設定管理部27に出力する。また、第1コントローラ16は、光ディスク2からのデータの読み出しに失敗した場合に、読み出しエラーを記憶処理部20の設定管理部27に通知する。
【0023】
記憶処理部20は、通信ドライバ21、エンコーダ22、メモリ制御ドライバ23、ファイルシステム管理部24、CDDB(Compact Disc DataBase)管理部25、第2コントローラ26、設定管理部27、表示部28及び操作部29を備える。
【0024】
通信ドライバ21は、読出処理部10の通信ドライバ15にデータ通信可能に接続される。
【0025】
エンコーダ22は、通信ドライバ21が読出処理部10から受信したデータを、設定管理部27又は第2コントローラ26により指定された圧縮率で圧縮する。
【0026】
メモリ制御ドライバ23は、エンコーダ22により圧縮されたデータをメモリ30に記憶させる。
ファイルシステム管理部24は、メモリ制御ドライバ23がメモリ30に記憶させたデータのアドレス等を管理する。
CDDB管理部25は、メモリ制御ドライバ23がメモリ30に記憶させたデータのアーティスト名やタイトルなどの付加情報を管理する。
【0027】
第2コントローラ26は、通信ドライバ21を介して読出処理部10にコマンドを送信し、読出処理部10の動作を制御する。
【0028】
設定管理部27は、「制御部」として動作し、操作部29により受け付けた動作モードに対応した制御パラメータを記憶部27aから読み出し、読み出した制御パラメータを第2コントローラ26に出力する。第2コントローラ26は、入力された制御パラメータを、通信ドライバ21を介して第1コントローラ16に出力する。
【0029】
図1には、設定管理部27と第2コントローラ24とを別々に設けた構成を示すが、第2コントローラ24に設定管理部27の機能を搭載することも可能である。
記憶処理部20の設定管理部27及び第2コントローラ24と、読出処理部10の第1コントローラ16は、例えば、CPUや、メモリを備える電子制御ユニットとして構成される。
【0030】
表示部28は、液晶パネル等の表示パネル28aを備え、設定管理部27の制御に従い、図2に示す録音品質設定画面を表示パネル28aに表示させる。
操作部29は、例えば、ボタンやスイッチを備え、操作を受け付ける受付部として動作する。また、操作部29は、表示パネル28aに重ねて配置されるタッチセンサにより構成することも可能である。
【0031】
図2は、表示パネル28aに表示される録音品質設定画面50を示す図である。
録音品質設定画面50は、光ディスク2からデータを読み出してメモリ30に記憶させるときの電子機器1の動作モードである録音モードを選択する選択画面である。本実施形態の電子機器1は、生音録音51、通常録音52、きっちり録音53、ささっと録音54、たっぷり録音55の5つの録音モードを選択することができる。
【0032】
生音録音51は、データを高品質に録音する場合の録音モードである。通常録音52は、データの音質と録音速度のバランスをとった録音モードである。きっちり録音53は、傷や歪みのある光ディスク2の録音に成功しやすい録音モードである。ささっと録音54は、短時間で録音する録音モードである。たっぷり録音55は、多数の曲をメモリ30に記録する場合に有効な録音モードである。
【0033】
ユーザは、表示パネル28aに表示された録音品質設定画面50を見ながら、電子機器1に挿入した光ディスク2の録音モードを選択する操作を操作部29により行う。電子機器1は、操作部29により選択された録音モードで光ディスク2からデータを読み出し、読み出したデータをメモリ30に記憶させる。この光ディスク2からデータを読み出し、読み出したデータをメモリ30に記憶させる動作を、この実施形態では録音という。
【0034】
図3は、設定管理部27の記憶部27aが記憶する品質管理テーブル101を示す図である。
品質管理テーブル101は、電子機器1が光ディスク2から読み出すデータの品質を規定したテーブルである。本実施形態は、データの品質を、所定数のデータに含まれるエラーの個数により規定する。本実施形態では、エラーとして、エラー訂正による訂正が不可能なC2エラーを想定するが、エラーはC2エラーに限定されるものではない。また、所定数のデータは、例えば、光ディスク2の1セクターから読み出される2352バイトのデータを例として挙げることができる。
【0035】
本実施形態の品質管理テーブル101には、「高品質」(HIGH)、「中品質」(MID)、「低品質」(LOW)、「最低品質」(BAD)の4つの品質が登録され、品質ごとに、許容されるエラーの数であるエラー許容数が登録される。
「高品質」には、エラー許容数として「0」個が登録される。「中品質」には、エラー許容数として「0≦x≦255」が登録される。「低品質」には、エラー許容数として「0≦x≦1023」が登録される。「最低品質」には、エラー許容数として「0≦x≦2352」が登録される。「x」は、光ディスク2から読み出したデータに含まれるエラーの個数を示す。
【0036】
読出処理部10は、記憶処理部20が品質設定として「高品質」を設定した場合、光ディスク2から読み出したデータに含まれるエラー数xが「0」であるときに、読み出したデータを記憶処理部20に出力する。また、記憶処理部20は、操作部29により受け付けた録音モードに対応付けられた品質設定を、制御パラメータとして読出処理部10に出力する。また、読出処理部10は、読み出したデータに含まれるエラー数xが1以上である場合、光ディスク2の同一の領域(セクター)からデータを再度読み出すリトライを行う。
【0037】
また、読出処理部10は、記憶処理部20が品質設定として「中品質」を設定した場合、光ディスク2から読み出したデータに含まれるエラー数xが「0≦x≦255」であるときに、読み出したデータを記憶処理部20に出力する。また、読出処理部10は、読み出したデータに含まれるエラー数xが256以上である場合、光ディスク2の同一の領域(セクター)からデータを再度読み出すリトライを行う。
また、読出処理部10は、記憶処理部20が品質設定として「低品質」を設定した場合、光ディスク2から読み出したデータに含まれるエラー数xが「0≦x≦1023」であるときに、読み出したデータを記憶処理部20に出力する。また、読出処理部10は、読み出したデータに含まれるエラー数xが1024以上である場合、光ディスク2の同一の領域(セクター)からデータを再度読み出すリトライを行う。
【0038】
図4は、設定管理部27の記憶部27aが記憶するリトライ条件管理テーブル102を示す図である。
リトライ条件管理テーブル102には、「高品質」(HIGH)、「中品質」(MID)、「低品質」(LOW)、「最低品質」(BAD)の4つの品質ごとに、各品質におけるリトライを実行するエラー数が登録される。リトライとは、一度、光ディスク2から読み出したデータを、再度読み出す動作である。
また、リトライ条件は、C2エラーのエラー数により規定され、「高品質」にはリトライ条件としてエラー数「1以上」が登録され、「中品質」にはリトライ条件としてエラー数「256以上」が登録される。また、「低品質」にはリトライ条件として「エラー数1024以上」が登録される。また、「最低品質」には、リトライ条件として「なし」、すなわち、リトライを実行しないが登録されている。
【0039】
例えば、読出処理部10は、記憶処理部20がリトライ条件として高品質を設定した場合、光ディスク2から読み出したデータに1個以上のエラーが含まれる場合に、リトライを実行して同一のデータを再度、光ディスク2から読み出す。
また、読出処理部10は、記憶処理部20がリトライ条件として中品質を設定した場合、光ディスク2から読み出したデータに256個以上のエラーが含まれる場合に、リトライを実行して同一のデータを再度、光ディスク2から読み出す。
また、読出処理部10は、記憶処理部20がリトライ条件として低品質を設定した場合、光ディスク2から読み出したデータに1024個以上のエラーが含まれる場合に、リトライを実行して同一のデータを再度、光ディスク2から読み出す。
また、読出処理部10は、記憶処理部20がリトライ条件として最低品質を設定した場合、光ディスク2から読み出したデータにエラーが含まれていても、また、含まれていなくても、リトライは実行しない。
【0040】
図5は、設定管理部27の記憶部27aが記憶する回転速度設定テーブル103を示す図である。
回転速度設定テーブル103は、光ディスク2からデータを読み出すときの光ディスク2の回転速度を規定したテーブルである。本実施形態では、読出処理部10が、光ディスク2をCAV(Constant Angular Velocity:角速度一定)再生することができず、2500rpm以上で回転させることができない場合を想定している。
回転速度設定テーブル103には、回転速度の設定として、2×CLV(Constant Linear Velocity:線速度一定)、4×CLV、6×ZCLV、10×ZCLVの4つが登録され、回転速度ごとにデータの読み出し速度が登録される。
【0041】
例えば、記憶処理部20が読出処理部10に、回転速度として「2×CLV」を指定した場合、読出処理部10は、光ディスク2から350kbytes/secの速度でデータを読み出す。
また、記憶処理部20が読出処理部10に、回転速度として「4×CLV」を指定した場合、読出処理部10は、光ディスク2から700kbytes/secの速度でデータを読み出す。
また、記憶処理部20が読出処理部10に、回転速度として「6×ZCLV」を指定した場合、読出処理部10は、光ディスク2から最大1000kbytes/secの速度でデータを読み出す。
また、記憶処理部20が読出処理部10に、回転速度として「10×ZCLV」を指定した場合、読出処理部10は、光ディスク2から最大1700kbytes/secの速度でデータを読み出す。
【0042】
[生音録音]
次に、録音品質設定画面50の「生音録音51」を選択する操作を操作部29により受け付けた場合の電子機器1の動作について説明する。図6は、生音録音51の設定を登録した設定テーブル111を示す図である。この設定テーブル111は、設定管理部27の記憶部27aに記憶される。
生音録音51の場合、品質設定が「高品質」、リトライ条件設定が「高品質」、リトライ回数が「30回」、回転速度が「4×CLV」、音つなぎが「音つなぎなし」に設定される。音つなぎ設定については図11を参照しながら後述する。
【0043】
設定管理部27は、生音録音51が選択されると、図6に示す設定テーブル111の登録情報を読み出し、読み出した登録情報を、制御パラメータとして読出処理部10の第1コントローラ16に出力する。第1コントローラ16は、設定管理部27から入力された制御パラメータに従ってサーボ制御部12や回転速度制御部13を制御し、光ディスク2からのデータの読み出しを制御する。
【0044】
第1コントローラ16は、設定管理部27により設定された品質設定及びリトライ条件設定が「高品質」であるため、光ディスク2から読み出されたデータに1以上のエラーが含まれる場合、サーボ制御部12を制御してリトライを実行させる。また、第1コントローラ16は、読み出したデータにエラーが含まれない場合、光ディスク2から読み出されたデータを記憶処理部20に出力させる。また、第1コントローラ16は、設定管理部27により設定されたリトライ回数が「30回」であるため、30回を上限としてリトライを実行させる。第1コントローラ16は、リトライを30回繰り返しても、エラーが含まれないデータを読み出すことができなった場合、設定管理部27にエラーを通知する。
【0045】
図7は、生音録音51が選択された場合の電子機器1の動作を示すフローチャートである。
電子機器1に光ディスク2が挿入され、生音録音51を選択する操作と、録音の開始操作とを操作部29により受け付けると(ステップS1)、設定管理部27は、光ディスク2に記録された楽曲の総曲数の情報を読出処理部10に取得させる。ステップS1において、生音録音51を選択する操作は、本発明の「受付ステップ」に相当する。読出処理部10は、光ディスク2の所定領域に記録された総曲数の情報を読み出して設定管理部27に出力する。設定管理部27は、変数Nの値を、読出処理部10が取得した総曲数に設定する(ステップS2)。なお、設定管理部27は、光ディスク2が電子機器1に挿入されていない場合、又は光ディスク2に楽曲が記録されていない場合、変数Nを「0」に設定する。
【0046】
次に、設定管理部27は、記憶部27aが記憶する設定テーブル111から生音録音51の登録情報を取得する。設定管理部27は、取得した登録情報を、制御パラメータとして第1コントローラ16に出力して読出処理部10に生音録音51の設定を行う(ステップS3)。
【0047】
次に、設定管理部27は、曲数をカウントする変数nの値を初期化し(ステップS4)、変数nの値が、総曲数Nよりも大きいか否かを判定する(ステップS5)。設定管理部27は、変数nが、総曲数Nよりも大きい場合(ステップS5/YES)、録音完了と判定し、この処理フローを終了させる。
【0048】
また、設定管理部27は、変数nが総曲数N以下の場合(ステップS5/NO)、n曲目の楽曲の録音を開始する(ステップS6)。このステップS6では、設定管理部27は、録音準備のための処理を行う。具体的には、設定管理部27は、エンコーダ22で圧縮したデータの保存場所を決定したり、曲の再生時間を確認したり、データの圧縮率をエンコーダ22に設定したりする。
【0049】
次に、設定管理部27は、読出処理部10に、n番目の楽曲の読み出しを開始させる(ステップS7)。このステップS7は、本発明の「読出ステップ」に相当する。設定管理部27は、光ディスク2が音楽CDである場合、コマンド(例えば、Read CD Command)を第1コントローラ16に出力して、楽曲の終了まで一定量ずつデータを取得する。
【0050】
次に、設定管理部27は、データの読み出しに成功したか否かを判定する(ステップS8)。読出処理部10は、データの読み出しに失敗した場合、読み出しエラーを設定管理部27に出力する。また、読出処理部10は、データの読み出しに成功した場合、成功したデータを記憶処理部20に出力する。設定管理部27は、読出処理部10からデータが入力されると、データの読み出しに成功したと判定し(ステップS8/YES)、入力されるデータをエンコーダ22により圧縮させ、メモリ制御ドライバ23によってメモリ30に記憶させる(ステップS9)。このステップS9は、本発明の「記憶ステップ」に相当する。設定管理部27は、n番目の楽曲のすべてのデータの録音が完了したか否かを判定する(ステップS10)。設定管理部27は、n番目の楽曲のすべてのデータの録音が完了していない場合(ステップS10/NO)、ステップS7に戻って光ディスク2からのデータの取得を継続する。また、設定管理部27は、n番目の楽曲のすべてのデータの録音が完了した場合(ステップS10/YES)、変数nの値を1加算し(ステップS11)、ステップS5の判定に移行する。
【0051】
また、設定管理部27は、読出処理部10から読み出しエラーの通知が入力され、データの読み出しに失敗したと判定した場合(ステップS8/NO)、変数nに対応する楽曲の録音を中止し、変数nの値を1加算して(ステップS11)、ステップS5の判定に移行する。
【0052】
[きっちり録音]
次に、録音品質設定画面50の「きっちり録音53」を選択する操作を操作部29により受け付けた場合の電子機器1の動作について説明する。図8は、きっちり録音53の初期設定が登録された設定テーブル121を示す図である。この設定テーブル121は、設定管理部27の記憶部27aに記憶される。
きっちり録音53の初期設定の場合、品質設定が「中品質」、リトライ条件設定が「中品質」、リトライ回数が「10回」、回転速度「10×ZCLV」、音つなぎ設定が「音つなぎなし」に設定される。
【0053】
設定管理部27は、きっちり録音53が選択されると、図8に示す設定テーブル121の登録情報を読み出し、読み出した登録情報を、制御パラメータとして読出処理部10の第1コントローラ16に出力する。第1コントローラ16は、設定管理部27から入力された制御パラメータに従ってサーボ制御部12や回転速度制御部13を制御し、光ディスク2からのデータの読み出しを制御する。
【0054】
第1コントローラ16は、設定管理部27により設定された品質設定及びリトライ条件設定が「中品質」であるため、読み出したデータに256以上のエラーが含まれる場合、サーボ制御部12を制御してリトライを実行させる。また、第1コントローラ16は、読み出されたデータに含まれるエラーの個数が255以下の場合、光ディスク2から読み出したデータを記憶処理部20に出力する。また、第1コントローラ16は、設定管理部27により設定されたリトライ回数が「10回」であるため、リトライを実行する場合に、10回を上限としてリトライを実行させる。読出処理部10は、リトライを10回繰り返しても、エラーの個数が255以下にならない場合、設定管理部27に読み出しエラーを通知する。このとき、読出処理部10は、設定管理部27に読み出しエラーと共に、エラー数を通知してもよい。
【0055】
また、設定管理部27は、読出処理部10から出力されるデータの転送レートや、エラー通知、エラー数に基づいて、読出処理部10の設定を変更する。
具体的には、設定管理部27は、以下に示す条件1又は条件2が成立した場合に、読出処理部10の設定を初期設定から減速設定に変更する。
条件1:読出処理部10から記憶処理部20に転送されるデータの転送レートが4倍速未満の状態が5秒間継続した場合
条件2:読出処理部10から記憶処理部20に、読み出しエラーが通知された場合
【0056】
光ディスク2の録音品質が低い場合、又は光ディスク2に歪みや中心軸のズレが生じている場合、光ディスク2を低い回転速度で回転させることで、光ディスク2からデータを正常に読み出せる場合もある。このため、設定管理部27は、上記条件1又は2が成立した場合、読出処理部10の設定を、初期設定から減速設定に変更する。
【0057】
図9は、きっちり録音53の減速設定を登録した設定テーブル123を示す図である。この設定テーブル123は、設定管理部27の記憶部27aに記憶される。
きっちり録音53の減速設定の場合、品質設定が「中品質」、リトライ条件設定が「中品質」、リトライ回数が「10回」、回転速度が「6×ZCLV」、音つなぎが「音つなぎなし」に設定される。きっちり録音53の減速設定では、きっちり録音53の初期設定の場合と比較して、光ディスク2の回転速度が、「10×ZCLV」から「6×ZCLV」に変更される。
【0058】
また、設定管理部27は、読出処理部10の設定を、きっちり録音53の減速設定に変更した後で、読出処理部10の出力により上記条件1又は2が成立したと判定した場合、光ディスク2の回転速度を「6×ZCLV」から「4×CLV」に変更し、きっちり録音53を再度実行させる。
【0059】
また、設定管理部27は、以下に示す条件3、条件4及び条件5のいずれかが成立した場合、読出処理部10の設定を初期設定から傷対応設定に変更する。
条件3:C2エラーが100セクター中に5個以上検出された場合
条件4:読出処理部10から記憶処理部20に、読み出しエラーが通知された場合
条件5:連続する2セクターにおいて読み出しエラーが検出された場合
【0060】
光ディスク2に傷や汚れがある場合、傷や汚れの程度が酷いほど、光ディスク2を高回転で回転させたほうがデータを読み出せる可能性が高まる。このため、設定管理部27は、上記条件3〜5のいずれか少なくとも1つが成立した場合、読出処理部10の設定を、きっちり録音53の傷対応設定に変更する。
【0061】
図10は、きっちり録音53の傷対応設定を登録した設定テーブル125を示す図である。この設定テーブル125は、設定管理部27の記憶部27aに記憶される。
きっちり録音53の傷対応設定では、品質設定が「中品質」、リトライ条件設定が「低品質」、リトライ回数が「10回」、回転速度が「10×ZCLV」、音つなぎが「音つなぎなし」に設定される。
【0062】
また、設定管理部27は、読出処理部10の設定を、きっちり録音53の傷対応設定に変更した後で、読出処理部10からの通知により上記条件3〜5のいずれか少なくとも1つが成立した場合、品質設定を「低品質」に変更する。
さらに、設定管理部27は、品質設定を「低品質」に変更した後で、読出処理部10からの通知により上記条件3〜5のいずれか少なくとも1つが成立した場合、品質設定及びリトライ条件設定を「最低品質」に変更する。さらに、設定管理部27は、光ディスク2の回転速度を、「10×ZCLV」を維持し、音つなぎの設定を、「音つなぎあり」に変更する。
【0063】
図11は、音つなぎについて説明するための説明図である。
図11に示す(A)には、光ディスク2に記録された「データ1」〜「データ5」までのデータを示す。「データ1」〜「データ5」は、各々が1セクターから読み出された2352バイトのデータを意味する。また、図11に示す(B)には、読出処理部10が光ディスク2から読み出したデータを示す。読出処理部10は、「データ4」の読み出しに失敗し、「データ4」がエラーとなった場合を示す。また、図11に示す(C)には、記憶処理部20がメモリ30に記憶させるデータを示す。音つなぎの設定が「音つなぎあり」に設定された場合、読出処理部10は、品質設定により設定された条件(エラー数)を満たすデータを読み出すことができないと、読み出しができなったセクターのデータの読み出しを中止し、次のセクターのデータを読み出す。すなわち、「音つなぎあり」に設定された場合、読出処理部10は、記憶処理部20に、「データ4」のデータを出力せず、「データ5」のデータを出力する。記憶処理部20は、読出処理部10から入力されるデータを順にメモリ30に記憶させる。このため、メモリ30には、「データ1」、「データ2」、「データ3」、「データ5」の順にデータが記憶される。
【0064】
図12は、きっちり録音53が選択された場合の電子機器1の動作を示すフローチャートである。なお、図12において、ステップS31〜S37までの処理は、図7に示す生音録音51の場合の動作と同一であるため、説明を省略する。
設定管理部27は、n番目の楽曲のデータの読み出しを読出処理部10に指示し、データを取得する(ステップS37)。設定管理部27は、読出処理部10から出力されるデータの転送レートや、エラー通知に基づいて、上述の条件1〜5のいずれかが成立したか否を判定する(ステップS38)。設定管理部27は、条件1〜条件5のいずれかが成立した場合(ステップS38/YES)、成立した条件に対応した設定(減速設定又は傷対応設定)を記憶部27aから読み出して読出処理部10に出力し、読出処理部10の設定を変更する(ステップS39)。その後、ステップS37に戻り、読出処理部10に、設定した条件で、再度、光ディスク2からデータを読み出させる。
【0065】
また、設定管理部27は、条件1〜条件5のいずれかが成立していない場合(ステップS38/NO)、データの読み出しに成功したか否かを判定する(ステップS40)。設定管理部27は、読出処理部10がデータの読み出しに成功した場合(ステップS40/YES)、読み出されたデータをエンコーダ22に圧縮させ(ステップS41)、圧縮したデータをメモリ制御ドライバ23によりメモリ30に記憶させる(ステップS41)。その後、設定管理部27は、n番目の楽曲のデータのすべてをメモリ30に記憶させたか否かを判定する(ステップS42)。設定管理部27は、n番目の楽曲のデータのすべてをメモリ30に記憶させていない場合(ステップS42/NO)、ステップS37に戻り、光ディスク2からデータの読み出しを再開する。
また、設定管理部27は、n番目の楽曲のデータのすべてをメモリ30に記憶させた場合(ステップS42/YES)、ステップS39で、設定を変更している場合には、読出処理部10の設定を、ステップS33で設定したきっちり録音53の初期設定に戻す(ステップS43)。その後、設定管理部27は、変数nの値を1加算して(ステップS44)、ステップS35の判定に戻る。
【0066】
[通常録音]
次に、録音品質設定画面50の「通常録音52」を選択する操作を操作部29により受け付けた場合の電子機器1の動作を説明する。図13は、通常録音52の初期設定を登録した設定テーブル131を示す図である。この設定テーブル131は、設定管理部27の記憶部27aに記憶される。
通常録音52の場合、品質設定が「高品質」、リトライ条件設定が「高品質」、リトライ回数が「10回」、回転速度「10×ZCLV」、音つなぎ設定が「音つなぎなし」に設定される。
【0067】
設定管理部27は、通常録音52が選択されると、図13に示す設定テーブル131に登録された初期設定を読み出し、読出処理部10の第1コントローラ16に出力する。第1コントローラ16は、設定管理部27から入力された設定に従ってサーボ制御部12や回転速度制御部13を制御し、光ディスク2からのデータの読み出しを制御する。
【0068】
また、設定管理部27は、読出処理部10から出力されるデータのビットレートや、エラー通知に基づいて、読出処理部10の設定を変更する。
具体的には、設定管理部27は、上述した条件1又は条件2が成立した場合、品質設定を「中品質」に変更し、リトライ条件設定を「中品質」に変更する。
【0069】
また、設定管理部27は、品質設定を「中品質」に変更し、リトライ条件設定を「中品質」に変更した後に、上述の条件1又は条件2が成立した場合、読出処理部10の設定を初期設定から減速設定に変更する。
【0070】
図14は、通常録音52の減速設定を登録した設定テーブル133を示す図である。設定テーブル133は、設定管理部27の記憶部27aに記憶される。
通常録音52の減速設定では、品質設定が「中品質」、リトライ条件設定が「中品質」、リトライ回数が「5回」、回転速度が「6×ZCLV」、音つなぎが「音つなぎなし」に設定される。
【0071】
設定管理部27は、読出処理部10の設定を、通常録音52の減速設定に変更した後で、読出処理部10の出力により上記条件1又は2が成立した場合、光ディスク2の回転速度を「6×ZCLV」から「4×CLV」に変更して再度、通常録音52を実行する。
【0072】
また、設定管理部27は、上述した条件3、条件4及び条件5のいずれかが成立した場合、読出処理部10の設定を初期設定から傷対応設定に変更する。
【0073】
図15は、通常録音52の傷対応設定を登録した設定テーブル135を示す図である。この設定テーブル125は、設定管理部27の記憶部27aに記憶される。
通常録音52の傷対応設定では、品質設定が「中品質」、リトライ条件設定が「中品質」、リトライ回数が「5回」、回転速度が「10×ZCLV」、音つなぎの設定が「音つなぎなし」に設定される。
【0074】
また、設定管理部27は、読出処理部10の設定を、通常録音52の傷対応設定に変更した後に、読出処理部10からの通知により上記条件3〜5のいずれか少なくとも1つが成立した場合、リトライ条件設定を「中品質」から「低品質」に変更する。さらに、設定管理部27は、リトライ回数を「5回」から「2回」に変更する。
【0075】
さらに、設定管理部27は、リトライ条件設定及びリトライ回数を変更した後に、上記条件3〜5のいずれか少なくとも1つが成立した場合、品質設定を「中品質」から「低品質」に変更し、リトライ回数を「2回」から「1回」に変更する。また、設定管理部27は、品質設定を「低品質」、リトライ条件設定を「低品質」に設定した状態で、条件3が成立した場合、データをメモリ30に記録することなく、エラー終了させる。
【0076】
[ささっと録音]
次に、録音品質設定画面50の「ささっと録音54」を選択する操作を操作部29により受け付けた場合の電子機器1の動作を説明する。図16は、ささっと録音54の初期設定を登録した設定テーブル141を示す図である。この設定テーブル141は、設定管理部27の記憶部27aに記憶される。
ささっと録音54の初期設定の場合、品質設定が「中品質」、リトライ条件設定が「中品質」、リトライ回数が「5回」、回転速度「10×ZCLV」、音つなぎ設定が「音つなぎなし」に設定される。
【0077】
設定管理部27は、ささっと録音54が選択されると、図16に示す設定テーブル141に登録されたささっと録音54の初期設定を読み出し、読出処理部10の第1コントローラ16に出力する。第1コントローラ16は、設定管理部27から入力された設定に従ってサーボ制御部12や回転速度制御部13を制御し、光ディスク2からのデータの読み出しを制御する。
【0078】
また、設定管理部27は、読出処理部10から出力されるデータの転送レートや、エラー通知に基づいて、読出処理部10の設定を変更する。
具体的には、設定管理部27は、以下に示す条件6〜8のいずれかが成立した場合、読出処理部10の設定を初期設定から減速設定に変更する。
条件6:光ディスク2の回転速度として10倍速(10×ZCLV)を設定した区間で、転送レートが6倍速未満の状態が5秒継続した場合
条件7:光ディスク2の回転速度として6倍速(6×ZCLV)を設定した区間で、転送レートが4倍速未満の状態が5秒継続した場合
条件8:読出処理部10から記憶処理部20に、読み出しエラーが通知された場合
【0079】
図17は、ささっと録音54の減速設定を登録した設定テーブル143を示す図である。設定テーブル143は、設定管理部27の記憶部27aに記憶される。
ささっと録音54の減速設定では、品質設定が「中品質」、リトライ条件設定が「中品質」、リトライ回数が「2回」、回転速度が「6×ZCLV」、音つなぎが「音つなぎなし」に設定される。
【0080】
設定管理部27は、読出処理部10の設定を、ささっと録音54の減速設定に変更した後で、読出処理部10の出力により上記条件1又は2が成立したと判定した場合、光ディスク2の回転速度を「6×ZCLV」から「4×CLV」に変更する。そして、設定管理部27は、再度、ささっと録音54を実行させる。
【0081】
また、設定管理部27は、上述した条件3、条件4及び条件5のいずれかが成立した場合、読出処理部10の設定をささっと録音54の初期設定から傷対応設定に変更する。
【0082】
図18は、ささっと録音54の傷対応設定を登録した設定テーブル145を示す図である。この設定テーブル145は、設定管理部27の記憶部27aに記憶される。
ささっと録音54の傷対応設定では、品質設定が「中品質」、リトライ条件設定が「中品質」、リトライ回数が「2回」、回転速度が「10×ZCLV」、音つなぎの設定が「音つなぎなし」に設定される。
【0083】
また、設定管理部27は、読出処理部10の設定を、ささっと録音54の傷対応設定に変更した後に、読出処理部10からの通知により上記条件3〜5のいずれか少なくとも1つが成立した場合、リトライ条件設定を「中品質」から「低品質」に変更する。また、設定管理部27は、リトライ回数を「2回」から「1回」に変更する。
【0084】
さらに、設定管理部27は、リトライ条件設定及びリトライ回数を変更した後で、上記条件3〜5のいずれか少なくとも1つが成立した場合、品質設定を「中品質」から「低品質」に変更する。
【0085】
[たっぷり録音]
設定管理部27は、録音品質設定画面50の「たっぷり録音55」を選択する操作を操作部29により受け付けた場合、通常録音52の場合と同様に動作させる。たっぷり録音55と、通常録音52との相違点は、エンコーダ22の圧縮率である。設定管理部27は、たっぷり録音55が選択された場合、エンコーダ22の圧縮率を、通常録音52よりも高く設定する。
【0086】
以上説明したように本実施形態の電子機器1は、読出処理部10と、記憶処理部20と、操作部29と、設定管理部27とを備える。読出処理部10は、光ディスク2に記録されたデータを読み出す。記憶処理部20は、読出処理部10が読み出したデータをメモリ30に記憶させる。操作部29は、読出処理部が光ディスク2からデータを読み出すときの読出処理部10の動作モードを指定する操作を受け付ける。設定管理部27は、操作部29が受け付けた操作により指定された動作モードに対応した制御パラメータを読出処理部10に出力して、読出処理部10の動作を制御する。
従って、光ディスク2に記録されたデータをメモリ30に記憶させる処理をユーザの要望に沿って効率よく処理することができる。
【0087】
また、設定管理部27は、読出処理部10が光ディスク2から読み出したデータに含まれるエラーの許容数を制御パラメータとして読出処理部10に出力する。また、設定管理部27は、操作部29が受け付けた操作により指定された動作モードに応じて許容数を変更する。
従って、読出処理部が光ディスク2からデータを読み出すときの読出処理部10の動作モードに応じてエラーの許容数を変更して、光ディスク2から読み出されるデータの品質を変更することができる。
【0088】
また、読出処理部10は、光ディスク2から読み出したデータに、制御パラメータにより指定された許容数以上のエラーが含まれる場合に、光ディスク2からデータを再度読み出すリトライを行う。
従って、指定された許容数以上のエラーが含まれる場合に、光ディスク2からデータを再度読み出すリトライを行って、光ディスク2から読み出されるデータの品質の低下を防止することができる。
【0089】
また、設定管理部27は、読出処理部10が光ディスク2からデータを再度読み出す回数を指定したリトライ回数を制御パラメータとして読出処理部10に出力する。
設定管理部27は、操作部29が受け付けた操作により指定された動作モードに応じて、リトライ回数を変更する。
従って、動作モードを指定することで、リトライ回数を変更することができる。リトライ回数を多く設定することで、光ディスク2から読み出されるデータの品質の低下を防止することができ、また、リトライ回数を少なく設定することで、光ディスク2からのデータの読み出しにかかる時間が長くなるのを防止することができる。
【0090】
また、読出処理部10は、制御パラメータにより指定されたリトライ回数、光ディスク2からデータを読み出しても、読み出したデータに含まれるエラーの個数が許容数以下にならない場合に、制御部にエラーを通知する。設定管理部27は、読出処理部10からエラーを通知された場合に、許容数及びリトライ回数を変更する。
従って、読出処理部10からエラーを通知された場合に、データの品質を下げて、光ディスク2からデータを読み出すことができる。
【0091】
また、設定管理部27は、メモリ30へのデータの記憶を優先する操作を操作部29により受け付けた場合に、許容数を超えるエラーが含まれるデータを記憶処理部20に出力せずに、光ディスク2からのデータの読み出しを継続させる。
従って、光ディスク2から読み出すデータの品質よりも、光ディスク2からのデータの読み出しを優先させることができる。
【0092】
また、設定管理部27は、光ディスク2の回転速度を制御する制御パラメータを読出処理部10に出力する。設定管理部27は、読出処理部10から通知されるエラー数と、読出処理部10が記憶処理部20に出力するデータの転送速度との少なくともいずかに基づいて、ディスクの回転速度を変更する。
従って、光ディスク2から読み出されるデータのエラー数が減少するように、光ディスク2の回転速度を変更することができる。
【0093】
また、電子機器1は、読出処理部10が光ディスク2からデータを読み出すときの動作モードを選択する録音品質設定画面50を表示する表示部28を備える。
従って、ユーザは、録音品質設定画面50を見ながら電子機器1の動作モードを選択することができる。
【0094】
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を例示するものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、図3に示す読出処理部10及び記憶処理部20の機能ブロックは、読出処理部10及び記憶処理部20の備える機能を主な処理内容に応じて分類して示した概略図である。読出処理部10及び記憶処理部20の構成は、処理内容に応じて、さらに多くのブロックに分割することもできる。また、この機能ブロックは、図1に示す1つのブロックによりさらに多くの処理を実行するように構成しても良い。また、各ブロックの処理は、1つのハードウェアで実行しても良いし、複数のハードウェアで実行しても良い。また、各ブロックの処理は、1つのプログラムで実現しても良いし、複数のプログラムで実現しても良い。
【0095】
また、図7及び図12に示すフローチャートの処理単位は、設定管理部27の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって本発明が制限されることはない。設定管理部27の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
【符号の説明】
【0096】
1 電子機器
2 光ディスク
10 読出処理部
11 ピックアップ部
12 サーボ制御部
13 回転速度制御部
14 回転モータ
15 通信ドライバ
16 第1コントローラ
20 記憶処理部
21 通信ドライバ
22 エンコーダ
23 メモリ制御ドライバ
24 ファイルシステム管理部
25 CDDB管理部
27 設定管理部
27a 記憶部
28 表示部
28a 表示パネル
29 操作部
30 メモリ
50 録音品質設定画面
51 生音録音
52 通常録音
53 きっちり録音
54 ささっと録音
55 たっぷり録音
101 品質管理テーブル
102 リトライ条件管理テーブル
103 回転速度設定テーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18