特開2019-219807(P2019-219807A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 大日本印刷株式会社の特許一覧

特開2019-219807印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム
<>
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000003
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000004
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000005
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000006
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000007
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000008
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000009
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000010
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000011
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000012
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000013
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000014
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000015
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000016
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000017
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000018
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000019
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000020
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000021
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000022
  • 特開2019219807-印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム 図000023
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-219807(P2019-219807A)
(43)【公開日】2019年12月26日
(54)【発明の名称】印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20191129BHJP
【FI】
   G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2018-115436(P2018-115436)
(22)【出願日】2018年6月18日
(71)【出願人】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 賢人
(72)【発明者】
【氏名】宮本 大輔
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】 印刷物等の販売において、注文数量や金額計算のミスを減らし、円滑に注文及び販売を行うことが可能な印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】 本発明は、印刷物の原画像データを記憶するサーバ2と、サーバ2と通信接続され印刷物の販売会場に設置される注文用端末3と、サーバ2及び注文用端末3と通信接続され販売会場に設置されるプリントシステム6と、を備えた印刷物注文システム1に係る。注文用端末3は、記入済み注文用紙41の画像から未記入の注文用紙の画像であるリファレンスデータ321を差分して注文情報を読取り、注文情報をプリントシステム6に送信する。プリントシステム6は、注文用端末3から送信された注文情報に基づいてサーバ2から印刷物の原画像データを受信し印刷する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷物の原画像データを記憶するサーバと、前記サーバと通信接続され前記印刷物の販売会場に設置される注文用端末と、前記サーバ及び前記注文用端末と通信接続され、前記販売会場に設置されるプリントシステムと、を備え、
前記注文用端末は、
未記入の注文用紙の画像であるリファレンスデータを記憶する記憶手段と、
記入済み注文用紙の画像を取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段により取得した記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取る注文読取手段と、
前記注文情報を前記プリントシステムに送信する送信手段と、を備え、
前記プリントシステムは、
前記注文用端末から送信された注文情報を受信する受信手段と、
受信した注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記サーバから取得する原画像データ取得手段と、
取得した印刷物の原画像データを印刷する印刷手段と、を備え、
前記サーバは、
前記印刷物の原画像データを前記プリントシステムに送信する原画像データ送信手段を備える
ことを特徴とする印刷物注文システム。
【請求項2】
前記注文用紙は前記販売会場毎に異なり、
前記サーバは前記販売会場毎のリファレンスデータを複数記憶し、
前記注文用端末は、設置されている販売会場に応じたリファレンスデータを前記サーバからダウンロードするダウンロード手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷物注文システム。
【請求項3】
前記注文用端末のダウンロード手段は、当日分のリファレンスデータを販売開始前にダウロードすることを特徴とする請求項2に記載の印刷物注文システム。
【請求項4】
前記注文用端末は、
前記注文読取手段により読み取った注文情報を表示する表示手段を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の印刷物注文システム。
【請求項5】
前記注文用端末は、
前記注文読取手段により読み取った注文情報の修正を入力する修正入力手段を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の印刷物注文システム。
【請求項6】
前記注文用端末は、
前記サーバから前記印刷物のサムネイル画像を取得するサムネイル画像取得手段を更に備え、
前記表示手段は、取得した前記サムネイル画像を一覧表示するとともに前記注文情報を反映することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の印刷物注文システム。
【請求項7】
前記注文用端末は、更に、前記注文情報に対応する受付票を印刷する受付票印刷手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の印刷物注文システム。
【請求項8】
前記注文用端末はカメラを備え、
前記画像取得手段は前記カメラで撮影することにより前記記入済み注文用紙の画像を取得することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の印刷物注文システム。
【請求項9】
印刷物の原画像データを記憶するサーバと、前記サーバと通信接続され前記印刷物の販売会場に設置される注文用端末と、前記サーバ及び前記注文用端末と通信接続され、前記販売会場に設置されるプリントシステムと、を備え、
前記注文用端末は、
記入済み注文用紙の画像を取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段により取得した記入済み注文用紙の画像を前記サーバに送信する注文画像送信手段と、
前記サーバから注文情報を受信する受信手段と、
前記注文情報を前記プリントシステムに送信する注文情報送信手段と、を備え、
前記サーバは、
未記入の注文用紙の画像であるリファレンスデータを記憶する記憶手段と、
前記注文用端末から送信された記入済み注文用紙の画像を受信する受信手段と、
受信した記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取る注文読取手段と、
読み取った注文情報を前記注文用端末に送信する注文情報送信手段と、
前記注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記プリントシステムに送信する原画像データ送信手段と、を備え、
前記プリントシステムは、
前記注文用端末から送信された注文情報を受信する受信手段と、
受信した注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記サーバから取得する原画像データ取得手段と、
取得した印刷物の原画像データを印刷する印刷手段と、
を備えることを特徴とする印刷物注文システム。
【請求項10】
印刷物の原画像データを記憶するサーバ及び前記印刷物の販売会場に設置されるプリントシステムと通信接続された注文用端末であって、
未記入の注文用紙の画像であるリファレンスデータを記憶する記憶手段と、
記入済み注文用紙の画像を取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段により取得した記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取る注文読取手段と、
前記注文情報を前記プリントシステムに送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする注文用端末。
【請求項11】
印刷物の原画像データを記憶するサーバと、前記サーバと通信接続され前記印刷物の販売会場に設置される注文用端末と、前記サーバ及び前記注文用端末と通信接続され、前記販売会場に設置されるプリントシステムと、を備えた印刷物注文システムにおける印刷物注文方法であって、
前記注文用端末が、
未記入の注文用紙の画像であるリファレンスデータを記憶するステップと、
記入済み注文用紙の画像を取得するステップと、
前記記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取るステップと、
前記注文情報を前記プリントシステムに送信する送信ステップと、を含み、
前記プリントシステムが、
前記注文用端末から送信された注文情報を受信するステップと、
受信した注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記サーバから取得するステップと、
取得した印刷物の原画像データを印刷するステップと、を含み、
前記サーバが、
前記印刷物の原画像データを前記プリントシステムに送信するステップを含む、
ことを特徴とする印刷物注文方法。
【請求項12】
印刷物の原画像データを記憶するサーバと、前記サーバと通信接続され前記印刷物の販売会場に設置される注文用端末と、前記サーバ及び前記注文用端末と通信接続され、前記販売会場に設置されるプリントシステムと、を備えた印刷物注文システムにおける印刷物注文方法であって、
前記注文用端末が、
記入済み注文用紙の画像を取得するステップと、
取得した記入済み注文用紙の画像を前記サーバに送信するステップと、
前記サーバから注文情報を受信するステップと、
前記注文情報を前記プリントシステムに送信するステップと、を含み、
前記サーバが、
未記入の注文用紙の画像であるリファレンスデータを記憶するステップと、
前記注文用端末から送信された記入済み注文用紙の画像を受信するステップと、
受信した記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取るステップと、
読み取った注文情報を前記注文用端末に送信するステップと、
前記注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記プリントシステムに送信するステップと、を含み、
前記プリントシステムが、
前記注文用端末から送信された注文情報を受信するステップと、
受信した注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記サーバから取得するステップと、
取得した印刷物の原画像データを印刷するステップと、
を含むことを特徴とする印刷物注文方法。
【請求項13】
印刷物の原画像データを記憶するサーバ及び前記印刷物の販売会場に設置されるプリントシステムと通信接続されたコンピュータを、
未記入の注文用紙の画像であるリファレンスデータを記憶する記憶手段、
記入済み注文用紙の画像を取得する画像取得手段、
前記画像取得手段により取得した記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取る注文読取手段、
前記注文情報を前記プリントシステムに送信する送信手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラムに関し、詳細には注文用紙に記入された手書き文字を読み取って印刷物を注文する印刷物注文システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
野球等のスポーツ観戦会場やイベント会場において、試合やイベントの当日にカメラマンが撮影した写真をその会場でプリントし、即日販売するサービスが提供されている。この種のサービスは購入希望者が多く、購入待ちの行列が発生している。図21は、現状行われている写真販売(印刷物注文システム1000)の一例を示している。図21に示す例では、商品カタログサイネージ1001や壁1002や棚1003に写真、ポスター、キーホルダー等の商品を表示または陳列し、顧客がこれらの写真やグッズを閲覧しながら所定の注文用紙に注文を記入する。注文用紙の記入が終わると顧客は購入列1011に並び、フェンス1009等で仕切られたレジエリア1007へ進み、商品を購入する。複数のレジが置かれたレジエリア1007のバックヤードには写真等の印刷物をプリントするプリントエリア1005や商品をピッキングする商品ピッキングエリア1006が設けられており、スタッフは顧客が記入した注文用紙を見ながら商品を集め、金額計算を行って会計を行っている。現状、これらの作業はスタッフによる手作業で行われることが多く、数量や金額のミスが発生しやすい状況であった。また、会場の広さや柱1008等によるエリアの制限のため、商品ピッキングエリア1006やプリントエリア1005を広く設けることが難しく、多数のスタッフがそこに集まってしまうとピッキング作業の効率も低下することになる。
【0003】
一方、通信販売等では、PCやタブレット、スマートフォン等の端末を利用し、ネットワークを介して注文ページへアクセスし、顧客が商品画像を閲覧しながら商品の注文を入力するオンライン注文が提供されている。また、顧客が手書きで記入した注文用紙をファクシミリで受取り、注文番号や数量等をOCR(Optical Character Recognition/Reader)で読み取る技術(例えば、特許文献1)も従来から広く利用されている。
【0004】
そこで、これらの注文方法を上述のイベント会場における販売に適用する場合、PCやスマートフォン等の端末を用いる方法では、顧客は商品を選ぶ時間、注文用の端末を利用するため、一人当たりの注文用端末の利用時間が長くなり、顧客数が多い場合には、多数の端末を設置する必要がある。また混雑のため通信量も過多となり、コスト面や通信面、及び顧客の待ち時間の面で困難が生じる虞がある。一方、注文用紙を利用する方法では、注文用の端末を利用する時間は注文用紙を読み取る時間だけでよいため、端末1台当たりの利用時間が短く、PCやスマートフォン等に直接注文を入力する場合と比較して端末の設置数を削減できるというメリットがあると考えられる。また、注文用紙を用いれば商品選択時の通信負荷を考慮する必要もなく、設備全体としての負担が少なく実用性が良好と考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−160728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、注文用紙を用いる場合、手書きで記入された注文番号や数量等の読取りをより正確に行わなければならないという課題がある。特に写真販売の場合は、多くの種類の写真を扱うため混乱が生じやすく、注文用紙の読取り精度が要求される。
【0007】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、印刷物等の販売において、注文数量や金額計算のミスを減らし、円滑に注文及び販売を行うことが可能な印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決するための第1の発明は、印刷物の原画像データを記憶するサーバと、前記サーバと通信接続され前記印刷物の販売会場に設置される注文用端末と、前記サーバ及び前記注文用端末と通信接続され、前記販売会場に設置されるプリントシステムと、を備え、前記注文用端末は、未記入の注文用紙の画像であるリファレンスデータを記憶する記憶手段と、記入済み注文用紙の画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段により取得した記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取る注文読取手段と、前記注文情報を前記プリントシステムに送信する送信手段と、を備え、前記プリントシステムは、前記注文用端末から送信された注文情報を受信する受信手段と、受信した注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記サーバから取得する原画像データ取得手段と、取得した印刷物の原画像データを印刷する印刷手段と、を備え、前記サーバは、前記印刷物の原画像データを前記プリントシステムに送信する原画像データ送信手段を備えることを特徴とする印刷物注文システムである。
【0009】
第1の発明の印刷物注文システムでは、注文用端末は、未記入の注文用紙の画像であるリファレンスデータを記憶しており、記入済み注文用紙の画像とリファレンスデータとを差分した差分データに基づき注文用紙に記入された手書き文字を抽出して注文情報を読取り、注文情報をプリントシステムに送信する。プリントシステムは、注文用端末から送信された注文情報を受信すると、受信した注文情報に含まれる印刷物の原画像データをサーバから取得し、印刷する。サーバは、印刷物の原画像データをプリントシステムに送信する。
【0010】
これにより、注文用紙を利用して注文を記入するため、注文用端末や通信設備の設置コストを抑え、少ない負担で印刷物注文システムを提供できる。また、注文用紙の読取り精度を向上することが可能となり注文数量や金額計算のミスを減らし、円滑に注文及び販売を行うことが可能となる。また、顧客は商品を選択しながら注文用紙に注文を記入するため、注文用端末に直接注文を入力する場合と比較して、顧客一人当たりの注文用端末の使用時間を短くできる。特に、野球場やライブ会場等のように人がたくさん集まっているという状況において、第1の発明の印刷物注文システムを利用すれば、サーバと注文用端末との通信を極力減らすことが可能となる。
【0011】
第1の発明において、前記注文用紙は前記販売会場毎に異なり、前記サーバは前記販売会場毎のリファレンスデータを複数記憶し、前記注文用端末は、設置されている販売会場に応じたリファレンスデータを前記サーバからダウンロードするダウンロード手段を更に備えることが望ましい。また、前記注文用端末のダウンロード手段は、当日分のリファレンスデータを販売開始前にダウロードすることが望ましい。これにより、予めサーバに記憶されているリファレンスデータを販売会場に設置される全ての注文用端末に簡単に記憶させることが可能となる。また、リファレンスデータのダウンロードを販売当日の販売開始前に行えば、販売中にサーバと注文用端末との間で通信を行う必要がないため、通信の混雑を避けることが可能となる。
【0012】
前記注文用端末は、前記注文読取手段により読み取った注文情報を表示する表示手段を更に備えることが望ましい。また、前記注文用端末は、前記注文読取手段により読み取った注文情報の修正を入力する修正入力手段を更に備えることが望ましい。更に、前記注文用端末は、前記サーバから前記印刷物のサムネイル画像を取得するサムネイル画像取得手段を更に備え、前記表示手段は、取得した前記サムネイル画像を一覧表示するとともに前記注文情報を反映することが望ましい。
これにより、注文用紙から読み取った情報の確認、修正が可能となる。また、サムネイル画像を表示して注文内容を確認・修正可能とすれば、顧客は確認・修正を容易に行うことができ便利である。
【0013】
また、注文用端末は、更に、前記注文情報に対応する受付票を印刷する受付票印刷手段を備えることが望ましい。これにより、顧客は受付票を提示して商品を受け取ることができ、注文から商品受け取りまでを円滑に行うことが可能となる。
【0014】
また、前記注文用端末はカメラを備え、前記画像取得手段は前記カメラで撮影することにより前記記入済み注文用紙の画像を取得することが望ましい。これにより、カメラ付きタブレット等を注文用端末として利用することが可能となる。
【0015】
第2の発明は、印刷物の原画像データを記憶するサーバと、前記サーバと通信接続され前記印刷物の販売会場に設置される注文用端末と、前記サーバ及び前記注文用端末と通信接続され、前記販売会場に設置されるプリントシステムと、を備え、前記注文用端末は、記入済み注文用紙の画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段により取得した記入済み注文用紙の画像を前記サーバに送信する注文画像送信手段と、前記サーバから注文情報を受信する受信手段と、前記注文情報を前記プリントシステムに送信する注文情報送信手段と、を備え、前記サーバは、未記入の注文用紙の画像であるリファレンスデータを記憶する記憶手段と、前記注文用端末から送信された記入済み注文用紙の画像を受信する受信手段と、受信した記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取る注文読取手段と、読み取った注文情報を前記注文用端末に送信する注文情報送信手段と、前記注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記プリントシステムに送信する原画像データ送信手段と、を備え、前記プリントシステムは、前記注文用端末から送信された注文情報を受信する受信手段と、受信した注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記サーバから取得する原画像データ取得手段と、取得した印刷物の原画像データを印刷する印刷手段と、を備えることを特徴とする印刷物注文システムである。
【0016】
第2の発明の印刷物注文システムでは、注文用端末は、記入済み注文用紙の画像を取得しサーバに送信する。サーバは、未記入の注文用紙の画像であるリファレンスデータを記憶しており、注文用端末から受信した記入済みの注文用紙の画像とリファレンスデータとを差分し、差分データに基づき注文用紙に記入された手書き文字を抽出して注文情報を読取り、注文用端末に送信する。注文用端末は、サーバから注文情報を受信し、プリントシステムに送信する。プリントシステムは、注文用端末から注文情報を受信すると、受信した注文情報に含まれる印刷物の原画像データをサーバから取得し、印刷する。サーバは、印刷物の原画像データをプリントシステムに送信する。
【0017】
これにより、注文用紙を利用して注文を記入するため、注文用端末や通信設備の設置コストを抑え、少ない負担で印刷物注文システムを提供できる。また、注文用紙の読取り精度を向上することが可能となり注文数量や金額計算のミスを減らし、円滑に注文及び販売を行うことが可能となる。また、顧客は商品を選択しながら注文用紙に注文を記入するため、注文用端末に直接注文を入力する場合と比較して、顧客一人当たりの注文用端末の使用時間を短くできる。
【0018】
第3の発明は、印刷物の原画像データを記憶するサーバ及び前記印刷物の販売会場に設置されるプリントシステムと通信接続された注文用端末であって、未記入の注文用紙の画像であるリファレンスデータを記憶する記憶手段と、記入済み注文用紙の画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段により取得した記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取る注文読取手段と、前記注文情報を前記プリントシステムに送信する送信手段と、を備えることを特徴とする注文用端末である。
【0019】
第3の発明により、第1の発明の印刷物注文システムにおける注文用端末を提供できる。
【0020】
第4の発明は、印刷物の原画像データを記憶するサーバと、前記サーバと通信接続され前記印刷物の販売会場に設置される注文用端末と、前記サーバ及び前記注文用端末と通信接続され、前記販売会場に設置されるプリントシステムと、を備えた印刷物注文システムにおける印刷物注文方法であって、前記注文用端末が、未記入の注文用紙の画像であるリファレンスデータを記憶するステップと、記入済み注文用紙の画像を取得するステップと、前記記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取るステップと、前記注文情報を前記プリントシステムに送信する送信ステップと、を含み、前記プリントシステムが、前記注文用端末から送信された注文情報を受信するステップと、受信した注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記サーバから取得するステップと、取得した印刷物の原画像データを印刷するステップと、を含み、前記サーバが、前記印刷物の原画像データを前記プリントシステムに送信するステップを含む、ことを特徴とする印刷物注文方法である。
【0021】
第4の発明の印刷物注文方法によれば、注文用端末は、未記入の注文用紙の画像であるリファレンスデータを記憶し、記入済み注文用紙の画像とリファレンスデータとを差分した差分データに基づき注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読取り、注文情報を前記プリントシステムに送信する。プリントシステムは、注文用端末から送信された注文情報を受信すると、受信した注文情報に含まれる印刷物の原画像データをサーバから取得し、取得した印刷物の原画像データを印刷する。サーバは、印刷物の原画像データをプリントシステムに送信する。
【0022】
これにより、注文用紙を利用して注文を記入するため、注文用端末や通信設備の設置コストを抑え、少ない負担で印刷物注文システムを提供できる。また、注文用紙の読取り精度を向上することが可能となり注文数量や金額計算のミスを減らし、円滑に注文及び販売を行うことが可能となる。また、顧客は商品を選択しながら注文用紙に注文を記入するため、注文用端末に直接注文を入力する場合と比較して、顧客一人当たりの注文用端末の使用時間を短くできる。特に、野球場やライブ会場等のように人がたくさん集まっているという状況において、第4の発明の印刷物注文方法を利用すれば、サーバと注文用端末との通信を極力減らすことが可能となる。
【0023】
第5の発明は、印刷物の原画像データを記憶するサーバと、前記サーバと通信接続され前記印刷物の販売会場に設置される注文用端末と、前記サーバ及び前記注文用端末と通信接続され、前記販売会場に設置されるプリントシステムと、を備えた印刷物注文システムにおける印刷物注文方法であって、前記注文用端末が、記入済み注文用紙の画像を取得するステップと、取得した記入済み注文用紙の画像を前記サーバに送信するステップと、前記サーバから注文情報を受信するステップと、前記注文情報を前記プリントシステムに送信するステップと、を含み、前記サーバが、未記入の注文用紙の画像であるリファレンスデータを記憶するステップと、前記注文用端末から送信された記入済み注文用紙の画像を受信するステップと、受信した記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取るステップと、読み取った注文情報を前記注文用端末に送信するステップと、前記注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記プリントシステムに送信するステップと、を含み、前記プリントシステムが、前記注文用端末から送信された注文情報を受信するステップと、受信した注文情報に含まれる印刷物の原画像データを前記サーバから取得するステップと、取得した印刷物の原画像データを印刷するステップと、を含むことを特徴とする印刷物注文方法である。
【0024】
第5の発明の印刷物注文方法によれば、注文用端末は、記入済み注文用紙の画像を取得しサーバに送信する。サーバは、未記入の注文用紙の画像であるリファレンスデータを記憶しており、注文用端末から受信した記入済みの注文用紙の画像とリファレンスデータとを差分し、差分データに基づき注文用紙に記入された手書き文字を抽出して注文情報を読取り、注文用端末に送信する。注文用端末は、サーバから注文情報を受信し、プリントシステムに送信する。プリントシステムは、注文用端末から注文情報を受信すると、受信した注文情報に含まれる印刷物の原画像データをサーバから取得し、印刷する。サーバは、印刷物の原画像データをプリントシステムに送信する。
【0025】
これにより、注文用紙を利用して注文を記入するため、注文用端末や通信設備の設置コストを抑え、少ない負担で印刷物注文システムを提供できる。また、注文用紙の読取り精度を向上することが可能となり注文数量や金額計算のミスを減らし、円滑に注文及び販売を行うことが可能となる。また、顧客は商品を選択しながら注文用紙に注文を記入するため、注文用端末に直接注文を入力する場合と比較して、顧客一人当たりの注文用端末の使用時間を短くできる。
【0026】
第6の発明は、印刷物の原画像データを記憶するサーバ及び前記印刷物の販売会場に設置されるプリントシステムと通信接続されたコンピュータを、未記入の注文用紙の画像であるリファレンスデータを記憶する記憶手段、記入済み注文用紙の画像を取得する画像取得手段、前記画像取得手段により取得した記入済み注文用紙の画像と前記リファレンスデータとを差分した差分データに基づき前記注文用紙に記入された手書き文字を抽出し注文情報を読み取る注文読取手段、前記注文情報を前記プリントシステムに送信する送信手段、として機能させることを特徴とするプログラムである。
【0027】
第6の発明により、コンピュータを第1及び第3の発明の注文用端末として機能させることが可能となる。
【発明の効果】
【0028】
本発明により、印刷物等の販売において、注文数量や金額計算のミスを減らし、円滑に注文及び販売を行うことが可能な印刷物注文システム、注文用端末、印刷物注文方法、及びプログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】印刷物注文システム1の全体構成を示す図
図2】印刷物注文システム1における注文の流れを示す図
図3】サーバ2のハードウェア構成を示す図
図4】サーバ2の記憶部22に記憶されるデータの例を示す図
図5】原画像データ221のデータ構成を示す図
図6】リファレンスデータ群222のデータ構成を示す図
図7】注文情報223のデータ構成を示す図
図8】注文履歴情報224のデータ構成を示す図
図9】注文用端末3のハードウェア構成を示す図
図10】注文用端末3の記憶部32に記憶されるデータの例を示す図
図11】リファレンスデータ321の一例を示す図
図12】リファレンス詳細データ322の一例を示す図
図13】プリントシステム6のハードウェア構成を示す図
図14】印刷物注文システム1における注文の流れを示すシーケンス図
図15】(a)注文用紙4の例、(b)注文用端末3による注文用紙4の読取りの例、(c)注文内容表示画面81の例、(d)修正中の注文内容表示画面82の例、(e)注文確認画面83の例、(f)受付票51の例
図16】注文用紙読取り処理の流れを示すフローチャート
図17】手書き文字の抽出について説明する図
図18】差込み装置30の一例を示す図
図19】第2の実施の形態の印刷物注文システム1における注文の流れを示すシーケンス図
図20】注文読取処理の流れを示すフローチャート
図21】従来の印刷物注文システム1000について説明する図
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0031】
[第1の実施の形態]
図1は本発明の実施形態に係る印刷物注文システム1を示す図である。図1に示すように、本実施形態の印刷物注文システム1は、サーバ2、注文用端末3、及びプリントシステム6が通信接続されている。サーバ2は、印刷物の原画像データ221を記憶するサーバであり、注文用端末3とプリントシステム6とネットワークを介して通信接続される。注文用端末3とプリントシステム6は、印刷物の販売会場に設置され、販売会場内に配設された通信設備(無線または有線のいずれでもよい)によって接続されている。
【0032】
注文用端末3は、カメラ付きタブレットまたはスキャナを備えたコンピュータ等の端末であり、顧客により記入された注文用紙4の画像を取得し、OCRにより読み取って注文情報223を取得する。注文用端末3には、注文を受け付けた際に発行される受付票51を印刷する受付票プリンタ5が接続される。
【0033】
プリントシステム6は、1または複数のプリンタ67を制御するコンピュータ60を有し、注文用端末3から入力された注文情報223に従って、印刷物の印刷を行う。印刷物の原画像データ221はサーバ2に記憶されているため、プリントシステム6は、サーバ2から注文分の原画像データ221を取得して印刷を行う。
【0034】
図2は、イベント会場における写真販売に本実施の形態の印刷物注文システム1を利用する場合のデータの流れを示す図である。
【0035】
注文用端末3には、未記入の注文用紙4の画像であるリファレンスデータ321が予め記憶される。注文用紙4は、販売会場、イベント毎に異なるものを使用するが、これらの全ての注文用紙4に対応するリファレンスデータ321はリファレンスデータ群222(図6参照)としてサーバ2に記憶されている。注文用端末3は、設置されている販売会場に応じた当日開催されるイベントで使用される注文用紙4のリファレンスデータ321をサーバ2からダウンロードする(図2の(1))。リファレンスデータ321のダウンロードは、例えば1日に1回等、回数を制限することが望ましい。これは、販売時間中は多数の注文用端末3がサーバ2やプリントシステム6にアクセスすることが想定されるため、通信量をできる限り制限するためである。
【0036】
サーバ2には、カメラマンによりイベント中に撮影された画像が随時アップロードされる(図2の(2))。当イベントの開催企業または写真販売企業等の担当者は、企業管理端末7でサーバ2にアップロードされた画像を確認し(図2の(3))、販売する画像の承認を行う(図2の(4))。サーバ2は、承認を受けた画像を販売用の原画像データ221として記憶部22に記憶する。サーバ2は、販売用の画像のサムネイル画像323を注文用端末3に送信する(図2の(5))。注文用端末3はサムネイル画像323を記憶部32に記憶する。イベント中、サーバ2に画像が複数回アップロードされる場合は、サーバ2はその都度、サムネイル画像323を注文用端末3に送信し、注文用端末3に記憶されるサムネイル画像323を更新することが望ましい。なお、原画像データ221は、注文を受けた場合にのみプリントシステム6に送信される。
【0037】
顧客が写真を選び、注文用紙4に注文を記入する。注文用紙4には販売される写真の写真番号が表内に印刷されており、顧客は欲しい写真の写真番号(印刷物番号)の記入欄に数量を記入する。記入し終わると、顧客は、販売会場内に設置されている注文用端末3を用いて注文用紙4に記載された注文を読み取る(図2の(6))。注文用紙4の読取りについては後述する。
【0038】
注文用端末3は、読み取った注文情報223をプリントシステム6に送信する(図2の(7))とともに、受付票51を出力する(図2の(8))。受付票51は、注文用端末3に接続されている受付票プリンタ5により印刷される。顧客は受付票51を受取る。
【0039】
一方、プリントシステム6は、注文用端末3から注文情報223を受信すると、サーバ2に対して注文情報223を送信し、注文情報223に含まれる写真の原画像データ221を取得する(図2の(9)、(10))。プリントシステム6のコンピュータ60は、プリンタ67に対してプリント指示を行い、写真を印刷させる。顧客はレジスタッフの元へ行き、受付票51と引き換えにプリントシステム6で印刷された写真を受取り、会計を行う。
【0040】
次に、印刷物注文システム1の各装置の構成について説明する。
図3は、サーバ2の構成を示す図である。
図3に示すように、サーバ2は、例えば制御部21、記憶部22、通信制御部23、入力部24、表示部25、及び周辺機器I/F部26等をバス27等により接続して構成したコンピュータにより実現できる。但しこれに限ることなく、適宜様々な構成をとることができる。
【0041】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。CPUは、記憶部22、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス27を介して接続された各部を駆動制御する。ROMは、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持する。RAMは、ロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、制御部21が各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。制御部21は、上記プログラムを読み出して実行することにより、サーバ2の各手段として機能する。
【0042】
記憶部22は、例えば、ハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶部22には制御部21が実行するプログラムや、プログラム実行に必要なデータ、オペレーティングシステム等が格納されている。これらのプログラムコードは、制御部21により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて実行される。また、記憶部22には、図4に示すように、原画像データ221、リファレンスデータ群222、注文情報223、注文履歴情報224等が記憶される。これらのデータの詳細については後述する。
【0043】
通信制御部23は、通信制御装置、通信ポート等を有し、ネットワーク等との通信を制御する。ネットワークは、LAN(Local Area Network)や、より広域に通信接続されたWAN(Wide
Area Network)、またはインターネット等の公衆の通信回線、基地局等を含む。ネットワークは有線、無線を問わない。サーバ2はネットワークを介して販売会場に設置された注文用端末3やプリントシステム6と通信接続し、各種のデータを送受信可能である。
【0044】
入力部24は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等のポインティング・デバイス、テンキー等の入力装置であり、入力されたデータを制御部21へ出力する。
【0045】
表示部25は、例えば液晶パネル、CRTモニタ等のディスプレイ装置と、ディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路(ビデオアダプタ等)で構成され、制御部21の制御により入力された表示情報をディスプレイ装置上に表示させる。なお、入力部24及び表示部25は、表示画面にタッチパネル等の入力装置を一体的に設けたタッチパネルディスプレイとしてもよい。
【0046】
周辺機器I/F(インタフェース)部26は、周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F部26を介して周辺機器とのデータの送受信を行う。周辺機器I/F部26は、USB等で構成されており、通常複数の周辺機器I/Fを有する。周辺機器との接続形態は有線、無線を問わない。
バス27は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
【0047】
図4はサーバ2の記憶部22に記憶されるデータの例を示す図である。
図4に示すように、サーバ2の記憶部22には、原画像データ221、リファレンスデータ群222、注文情報223、注文履歴情報224等が記憶される。
【0048】
原画像データ221は、図5に示すように、画像ID及び印刷物番号(写真番号)と紐づけて原画像のファイルが記憶される。画像IDは各写真の原画像データ221を識別する情報であり、カメラマンのカメラからアップロードされたすべての写真に付与される。印刷物番号(写真番号)は、販売する印刷物に付与される番号であり、注文用紙4に記載される写真番号(印刷物番号)と対応した番号が付与される。原画像は、原画像データ221そのもの、または、原画像のファイル名や格納先の情報が記憶される。
【0049】
リファレンスデータ群222は、図6に示すように、全ての会場で使用されるリファレンスデータ321が、使用会場及び使用日時と対応付けて記憶されたデータ群である。同じ会場でも日時が異なれば実施するイベントが異なり使用する注文用紙4(リファレンスデータ321)も異なるため、サーバ2は、販売会場と日時とを注文用紙4のリファレンスデータ321と紐づけて記憶しておく。各リファレンスデータ321には、リファレンス詳細データ322が付加されている。リファレンス詳細データ322とは、リファレンスデータ321の画像内の位置と印刷物番号(写真番号)とを対応付けたデータであり、注文用紙4の読取り時に使用される。
【0050】
注文情報223は、注文用端末3が注文用紙4から読み取ることにより生成した情報であり、図7に示すように、各印刷物番号(写真番号)に対する注文数量のデータを有する。また、注文情報223には、注文用端末3が発行した注文識別情報も記憶される。注文情報223は、注文用端末3にて生成され、プリントシステム6からサーバ2に送信されて記憶される。
【0051】
注文履歴情報224は、図8に示すように、注文識別情報、注文日時、支払いの有無(決済情報)等が記憶される。注文履歴情報224も、プリントシステム6から送信されサーバ2に記憶される。
【0052】
図9は、注文用端末3の構成を示す図である。
図9に示すように、注文用端末3は、例えば制御部31、記憶部32、通信制御部33、タッチパネル(表示部、入力部)34、カメラ35、周辺機器I/F部36等をバス37等により接続して構成したタブレット端末等により実現できる。但しこれに限ることなく、適宜様々な構成をとることができる。制御部31、記憶部32、通信制御部33は、周辺機器I/F部36の構成は、サーバ2の制御部21、記憶部22、通信制御部23、周辺機器I/F部26の構成と同様であるため重複する説明を省略する。
【0053】
なお、注文用端末3の記憶部32には後述する処理(図14図16)を実施するためのアプリケーションプログラムが格納されており、このアプリケーションプログラムにより後述する処理を注文用端末3によって実行させる。
【0054】
タッチパネル34は、表示部及び入力部を兼ねたタッチパネル付ディスプレイ等により実現される。タッチパネルの表示部は、顧客等の操作・選択に係る各種の画面を表示し、画面上のタッチ操作による顧客らの指示入力等を受付ける。
【0055】
カメラ35は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を用いたカメラであり、撮像した画像を制御部31に送出する。カメラ35は、注文用端末3に搭載されたカメラでもよいし、外付けのカメラ(周辺機器I/F部36を介して接続したカメラ)としてもよい。顧客はカメラ35により記入済み注文用紙41を撮影し、記入済み注文用紙41の画像41aを取得する。なお、注文用端末3は、カメラ35に代えて、スキャナ(不図示)を用いて記入済み注文用紙41の画像を取得するものとしてもよい。この場合、スキャナは周辺機器I/F部36を介して注文用端末3に接続される構成とする。
【0056】
また、注文用端末3には周辺機器I/F部36を介して受付票プリンタ5が接続される。受付票プリンタ5は、注文用端末3が注文情報223を読み取った際に発行する受付票51を印刷する。受付票51には注文内容51aや注文識別情報(受付No.51c)、及びそのコード情報51bや金額51d等が印刷される(図15(f)参照)。
【0057】
図10は注文用端末3の記憶部32に記憶されるデータの例を示す図である。
図10に示すように、注文用端末3の記憶部32には、リファレンスデータ321、リファレンス詳細データ322、及びサムネイル画像323等が記憶される。
【0058】
リファレンスデータ321は、図11に示すように、未記入の注文用紙4の画像である。注文用端末3には、設置されている会場で使用するイベント当日のリファレンスデータ321が記憶される。注文用端末3は販売開始前に該当するリファレンスデータ321をサーバ2からダウンロードする。上述したように、サーバ2の記憶部22には、全ての会場で使用される全てのリファレンスデータ321が記憶されている(図6のリファレンスデータ群222)。図11の例では、札幌会場で使用されるリファレンスデータ321の「s1001.bpm」の例を示している。
【0059】
リファレンス詳細データ322は、ダウンロードしたリファレンスデータ321について、画像内の位置と印刷物番号(写真番号)とを対応付けたデータである。リファレンス詳細データ322を参照することで、制御部31は文字の記入位置からどの印刷物番号に対する注文であるかを判別できる。リファレンス詳細データ322もリファレンスデータ321とともにサーバ2からダウンロードされる。
【0060】
サムネイル画像323は、販売される印刷物のサムネイル画像である。注文用端末3は、サーバ2内の原画像データ221(販売する印刷物の原画像データ)が更新される都度、それらのサムネイル画像323をサーバ2から受信し、更新記憶する。注文用端末3には常に最新の印刷物のサムネイル画像323が記憶された状態となるようにする。
【0061】
図13はプリントシステム6の構成を示す図である。
図13に示すように、プリントシステム6は、1または複数のプリンタ67とこれらのプリンタ67を制御するコンピュータ60を備える。コンピュータ60は、制御部61、記憶部62、通信制御部63、入力部64、表示部65、周辺機器I/F部66等がバス68により接続して構成される。但しこれに限ることなく、適宜様々な構成をとることができる。制御部61、記憶部62、通信制御部63は、入力部64、表示部65、周辺機器I/F部66の構成は、サーバ2の制御部21、記憶部22、通信制御部23、入力部24、表示部25、周辺機器I/F部26の構成と同様であるため重複する説明を省略する。
【0062】
次に、図14を参照して印刷物注文システム1が実行する印刷物注文処理の手順を説明する。本実施の形態では、イベント会場で撮影された写真(印刷物)を販売するサービスに本発明の印刷物注文システム1を利用する例について説明する。
【0063】
注文用端末3は、設置された販売会場で使用する当日分のリファレンスデータ321をサーバ2からダウンロードし、記憶部32に記憶しておく(ステップS101)。サーバ2は注文用端末3に対して会場と日付に応じたリファレンスデータ321を送信する(ステップS102)。サーバ2からのリファレンスデータ321のダウンロードは、販売当日であって販売が開始される前に1回だけ行えばよい。
【0064】
販売が開始されると、顧客は会場に掲示された写真を見ながら注文用紙4に注文を記入する(ステップS103;図15(a))。注文用紙4の記入が終わると、顧客は会場内に設置されている注文用端末3で記入済み注文用紙41を読み取る(ステップS104;図15(b))。ステップS104の注文用紙読取り処理について、図16を参照して説明する。
【0065】
図16のフローチャートに示すように、まず顧客は注文用端末3のカメラ35を用いて記入済み注文用紙41を撮影する(ステップS201)。注文用端末3の制御部31は、記憶部32に記憶されているリファレンスデータ321を取得し(ステップS202)、注文画像(記入済み注文用紙41を撮影した画像41a)とリファレンスデータ321とを差分する(ステップS203)。
【0066】
図17に示すように、制御部31は、記入済み注文用紙41を撮影した画像41aとリファレンスデータ321とずれがないように重ね合わせて差分する。すると、手書き文字の画像42が抽出される(ステップS204)。
なお、記入済み注文用紙41を撮影した画像41aがリファレンスデータ321の様式と異なる場合、制御部31は、タッチパネル(表示部)34に「用紙が違います」等のエラー表示を行ってもよい。これにより、ダウンロードしたリファレンスデータ321または注文者が使用した注文用紙4のいずれかに誤りがあることにいち早く気が付き、早期に正常状態に復旧することが可能となる。
【0067】
制御部31は、抽出した手書き文字の画像42をOCR処理し(ステップS205)、読取り結果である注文情報223を生成し、出力する(ステップS206)。注文を読み取る際、制御部31は、リファレンス詳細データ322を参照し、手書き文字がどの位置に記入されているかによってどの写真の注文であるかを求める。また、制御部31は、注文毎に注文識別情報を発行する。これにより、制御部31は写真番号(印刷物番号)と注文数とが紐づけられ、注文識別情報が付与された注文情報223(図7参照)を生成できる。
【0068】
図14の説明に戻る。
ステップS104の注文用紙読取り処理により注文用端末3で記入済み注文用紙41が読み取られ、注文情報223が生成されると、注文用端末3の制御部31は、注文情報223の内容を注文用端末3のタッチパネル34(表示部)に表示する(ステップS105)。
【0069】
なお、このとき、OCRによる誤判読の有無を顧客(注文者)に確認させてもよい。これにより誤注文を未然に防ぐことができる。また、誤判読があった場合、制御部31は、「そのデータを機械学習に使用してよいか」についての質問をタッチパネル(表示部)34に表示するとともに、注文者が許諾するか否かの入力を受け付け、注文者が許諾したデータを機械学習に使用することとしてもよい。これにより、文字の読取精度を徐々に高めることができる。
【0070】
また、上記の質問表示に際して、「注文者が許諾した場合には、今回もしくは次回以降の購入時に利用可能な10%割引のサービスを提供する」旨などを表示してもよい。これによって注文者の承認を促すことができる。更に、上記のサービス提供に対して、毎回ではなく、ON/OFFを設定可能(例えば、同日同会場では先着10名等)としてもよい。これは、クーポン等のサービス提供のためにわざと汚い字を書いて割引をしてもらおうとする行為を防止するために有効である。
【0071】
また、注文用端末3は、誤判読と単なる記入間違いを区別してデータを管理することとしてもよい。これにより、読取りパラメータの適正化のノイズを減らすことができる。
【0072】
図15(c)は、注文内容を表示した注文内容表示画面81の例を示す図である。図15(c)に示すように、注文内容表示画面81には販売されている写真のサムネイル画像81aとその写真の注文数量81bが表示される。また、注文内容表示画面81の注文数量81bの近傍には「+」や「−」のボタンが設けられており、「+」や「−」のボタンをタッチすることで注文数量81bを増減可能となっている。
【0073】
注文用端末3の制御部31は、注文数量の修正を受け付ける(ステップS106;図15(d))。「+」や「−」のボタンが操作され、注文の修正が行われた場合は、制御部31は、修正を反映した注文内容表示画面82を表示する。また、注文情報223にも修正を反映する。
【0074】
その後、「会計」ボタン82aがタッチされると、制御部31は注文内容にしたがって金額を計算し、図15(d)に示すような注文確認画面83を表示する。注文確認画面83には、注文した印刷物等とその数量及び金額が表示される。その後、注文確認画面83に設けられた確定ボタン83aがタッチされると、制御部31は、注文を確定し、受付票51(注文明細)を受付票プリンタ5から印刷する(ステップS107)。
【0075】
図15(f)は受付票51の一例を示す図である。
図15(f)に示すように、受付票51には注文内容(写真名や写真点数)51a、受付No.(注文識別情報)51c、金額51d等が印刷されるとともに、受付No.(注文識別情報)51cをコード化したQRコード(登録商標)51bが印刷される。スタッフは、レジで商品を顧客に渡す際、受付票51を見て商品(写真)を確認できる。
【0076】
注文用端末3の制御部31は、注文情報223をプリントシステム6に送信する(ステップS108)。プリントシステム6は、注文情報223を受信すると(ステップS109)、注文情報223をサーバ2へ送信し、注文された写真の原画像データ221の送信をサーバ2に対して要求する(ステップS110)。サーバ2は、プリントシステム6から注文情報223を受信し、原画像データ221の要求を受けると、受信した注文情報223を記憶部32へ記憶するとともに要求された原画像データ221を要求元のプリントシステム6へ送信する(ステップS111)。プリントシステム6は、原画像データ221を受信し(ステップS112)、受信した原画像データ221を使用して注文された写真をプリンタ67で印刷する(ステップS113)。
【0077】
顧客は、注文内容を入力・確定した時(ステップS107)に印刷された受付票51をレジスタッフに提示して、商品(写真)を受け取るとともに料金を支払う(ステップS114)。レジスタッフは、顧客が提示した受付票51に記載されている内容に基づいてステップS113で印刷した写真の内容や枚数を照合し、印刷した写真を顧客に渡し決済処理を行う。レジに入力された決済情報(支払いの有無)は、プリントシステム6からサーバ2に送信され、サーバ2は、注文履歴情報224に決済情報を反映する。
【0078】
以上説明したように、第1の実施の形態の印刷物注文システム1は、印刷物の原画像データ221を記憶するサーバ2と、サーバ2と通信接続され印刷物の販売会場に設置される注文用端末3と、サーバ2及び注文用端末3と通信接続され販売会場に設置されるプリントシステム6と、を備える。注文用端末3を販売会場に設置し、注文用端末3で顧客が記入した記入済み注文用紙41を読み取ることにより注文を入力する。これにより、顧客は注文用端末3の台数が限られていても、掲示された写真をゆっくり閲覧しながら注文用紙4を記入することができる。また、注文用紙4の読取りの際に、会場で使用される注文用紙4の未記入の状態の画像をリファレンスデータ321とし、読み取った記入済み注文用紙41の画像41aとリファレンスデータ321とを差分して手書き文字を抽出してからOCR処理を行うため、文字の読取り精度を向上できる。また、プリントシステム6による写真の印刷は注文毎に行われるため、予め全ての写真を複数枚印刷しておきスタッフが注文内容を確認しながら保管棚から写真をピッキングする場合と比較して、作業効率が各段に向上する。また写真の保管棚を設置する必要もなくピッキングスペースを縮小することも可能となる。
【0079】
なお、本実施の形態では、注文用端末3に備え付けのカメラ35で注文用紙4を撮影する例について説明したが、注文用端末3(カメラ35)を手で持って注文用紙を撮影する場合は、顧客は注文用紙4の傾きやサイズ、手ブレ、ピント等に配慮しながら撮影する必要がある。また、画像の傾きは公知の画像処理技術を用いればある程度補正可能であるが、傾きがないように撮影できることが好ましい。そこで、図18に示すような差込み装置30に注文用端末3を設置するものとしてもよい。
【0080】
差込み装置30は、注文用紙4が隙間なく収まるサイズに形成された矩形の容器または枠であり、上面に注文用端末3を載せて内部を撮影可能となっている。差込み装置30の側面には注文用紙4を挿入する挿入口301が設けられる。注文用端末3は、カメラ35が設けられた面(タッチパネル34と反対の面)が差込み装置30内に収容された注文用紙4に対面するように載置される。差込み装置30の高さは、注文用端末3のカメラ35で注文用紙4全体を撮影でき、かつ鮮明なピントとなるように予め調整されていることが望ましい。
【0081】
顧客は差込み装置30の挿入口301から注文用紙4を挿入し、注文用端末3を差込み装置30に載せ、差込み装置30内に注文用紙4を収容した状態でシャッターボタンを押す。これにより注文用紙4のずれや傾き、手ブレがないように撮影を行うことが可能となる。
【0082】
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、注文用端末3に注文読取手段(OCR機能)を備えるものとしたが、サーバ2が注文読取手段を備えてもよい。以下、本発明の第2の実施の形態として、サーバ2が注文読取手段を備える例について説明する。なお、第2の実施の形態の印刷物注文システム1のシステム構成は、第1の実施の形態の印刷物注文システム1の構成(図1)と同様である。また、印刷物注文システム1に含まれるサーバ2、注文用端末3、及びプリントシステム6のハードウェア構成は、サーバ2が注文読取手段を備えることを除き、第1の実施の形態と同様である。以下、重複する説明を省略し、同一の各部は同一の符号を付して説明する。
【0083】
図19は本発明の第2の実施形態の印刷物注文システム1における注文処理の流れを示す図である。
【0084】
第2の実施の形態の印刷物注文システム1において、販売が開始されると、顧客は会場に掲示された写真を見ながら注文用紙4に注文を記入する(ステップS301)。注文用紙4の記入が終わると、顧客は会場内に設置されている注文用端末3で記入済み注文用紙41を撮影(スキャン)する。注文用端末3は、撮影(スキャン)により得た記入済み注文用紙41の画像41a(注文画像)をサーバ2に送信する(ステップS302)。サーバ2は、注文用端末3から送信された注文画像を受信し、注文読取処理を行う(ステップS303)。ステップS303の注文読取処理について、図20を参照して説明する。
【0085】
図20のフローチャートに示すように、サーバ2において注文画像(記入済み注文用紙41の画像41a)を受信すると(ステップS401)、サーバ2の制御部21は、記憶部22に記憶されているリファレンスデータ群222から該当するリファレンスデータ321を取得し(ステップS402)、受信した注文画像(記入済み注文用紙41を撮影した画像41a)とリファレンスデータ321とを差分する(ステップS403)。図17に示すように、サーバ2の制御部21は、記入済み注文用紙41を撮影した画像41aとリファレンスデータ321とずれがないように重ね合わせて差分する。すると、手書き文字の画像42が抽出される(ステップS404)。
【0086】
制御部21は、抽出した手書き文字の画像42をOCR処理し(ステップS405)、読取り結果である注文情報223を生成し、注文用端末3に送信する(ステップS406)。注文を読み取る際、制御部31は、リファレンス詳細データ322を参照し、手書き文字がどの位置に記入されているかによってどの写真の注文であるかを求める。また、制御部21は、注文毎に注文識別情報を発行する。これにより、制御部21は写真番号(印刷物番号)と注文数とが紐づけられ、注文識別情報が付与された注文情報223(図7参照)を生成できる。
【0087】
図19の説明に戻る。
ステップS303の注文読取処理によりサーバ2で読み取られた注文情報223を注文用端末3において受信すると、注文用端末3の制御部31は、注文情報223の内容を注文用端末3のタッチパネル34(表示部)に表示する(ステップS304;図15(c))。
【0088】
なお、このときサーバ2のOCRによる誤判読の有無を顧客(注文者)に確認させてもよい。また、誤判読があった場合、制御部31は、「そのデータを機械学習に使用してよいか」についての質問をタッチパネル(表示部)34に表示するとともに、注文者が許諾するか否かの入力を受け付け、注文者が許諾したデータを機械学習に使用することとしてもよい。また、上記の質問表示に際して、「注文者が許諾した場合には、今回もしくは次回以降の購入時に利用可能な10%割引のサービスを提供する」旨などを表示してもよい。更に、上記のサービス提供に対して、毎回ではなく、ON/OFFを設定可能(例えば、同日同会場では先着10名等)としてもよい。また、注文用端末3は、誤判読と単なる記入間違いを区別してデータを管理することとしてもよい。
【0089】
注文用端末3の制御部31は、注文数量の修正を受け付ける(ステップS305;図15(d))。注文の修正が行われた場合は、制御部31は、修正を反映した注文内容表示画面82を表示する。また、注文情報223にも修正を反映する。
【0090】
その後、「会計」ボタン82aがタッチされると、制御部31は注文内容にしたがって金額を計算し、図15(d)に示すような注文確認画面83を表示する。注文確認画面83には、注文した印刷物等とその数量及び金額が表示される。その後、注文確認画面83に設けられた確定ボタン83aがタッチされると、制御部31は、注文を確定し、受付票51(注文明細)を受付票プリンタ5から印刷する(ステップS306)。
【0091】
注文用端末3の制御部31は、注文情報223をプリントシステム6に送信する(ステップS307)。プリントシステム6は、注文情報223を受信すると(ステップS308)、注文情報223をサーバ2へ送信し、注文された写真の原画像データ221の送信をサーバ2に対して要求する(ステップS309)。サーバ2は、プリントシステム6から注文情報223を受信し、原画像データ221の要求を受けると、受信した注文情報223を記憶部32へ記憶するとともに要求された原画像データ221を要求元のプリントシステム6へ送信する(ステップS310)。プリントシステム6は、原画像データ221を受信し(ステップS311)、受信した原画像データ221を使用して注文された写真をプリンタ67で印刷する(ステップS312)。
【0092】
顧客は、注文内容を入力・確定した時(ステップS306)に印刷された受付票51をレジスタッフに提示して、商品(写真)を受け取るとともに料金を支払う(ステップS313)。レジスタッフは、顧客が提示した受付票51に記載されている内容に基づいてステップS113で印刷した写真の内容や枚数を照合し、印刷した写真を顧客に渡し決済処理を行う。レジに入力された決済情報(支払いの有無)は、プリントシステム6からサーバ2に送信され、サーバ2は、注文履歴情報224に決済情報を反映する。
【0093】
本発明の第2の実施の形態の印刷物注文システム1のように、サーバ2に注文読取手段を備え、注文用端末3で撮影(スキャン)した記入済み注文用紙41の画像をサーバ2に送信し、サーバ2側でリファレンスデータとの差分処理やOCR処理を行って、注文情報を読取り、注文用端末3に返すようにしてもよい。この第2の実施の形態の手順で処理を行った場合も、第1の実施の形態と同様に、注文用紙4を利用した注文を行うことができ、文字の読取り精度を向上できる。また、写真のピッキング効作業効率の向上や、ピッキングスペースの縮小も可能となる。
【0094】
しかしながら、野球場やライブ会場等のように人がたくさん集まっているという状況では、サーバ2と注文用端末3との通信を極力減らすことが望ましい。その観点からは第1の実施の形態のように、注文用端末3側に注文読取手段(リファレンスデータとの差分処理、OCR処理)を設けることが好ましい。通信を減らすための工夫として、第1の実施の形態の処理手順では、以下の3点が含まれているためである。
A:リファレンスデータ321を予めダウンロードしておく(リファレンスデータ321のダウンロードはいつでもできる)。
B:リファレンスデータ321と注文用紙4の比較を注文用端末3側で実施する。この処理は負荷がかかるので、注文用端末3側で実施すれば、サーバ2との通信は不要で会場の通信環境の影響を受けない。
C:注文情報のテキストだけをアップロードする(画像と違い、データが軽いので通信環境に影響を受けにくい)。
【0095】
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0096】
1・・・・・・・・・・印刷物注文システム
2・・・・・・・・・・サーバ
3・・・・・・・・・・注文用端末
4・・・・・・・・・・注文用紙
5・・・・・・・・・・受付票プリンタ
6・・・・・・・・・・プリントシステム
7・・・・・・・・・・企業管理端末
21、31、61・・・制御部
22、32、62・・・記憶部
23、33、63・・・通信制御部
24、64・・・・・・入力部
25、65・・・・・・表示部
26、36、66・・・周辺機器I/F部
30・・・・・・・・・差込み装置
34・・・・・・・・・タッチパネル
35・・・・・・・・・カメラ
41・・・・・・・・・記入済み注文用紙
41a・・・・・・・・記入済み注文用紙の画像
42・・・・・・・・・手書き文字(画像)
51・・・・・・・・・受付票
60・・・・・・・・・コンピュータ
67・・・・・・・・・プリンタ
81・・・・・・・・・注文内容表示画面
82・・・・・・・・・修正中の注文内容表示画面
83・・・・・・・・・注文確認画面
221・・・・・・・・原画像データ
222・・・・・・・・リファレンスデータ群
223・・・・・・・・注文情報223
224・・・・・・・・注文履歴情報224
321・・・・・・・・リファレンスデータ
322・・・・・・・・リファレンス詳細データ
323・・・・・・・・サムネイル画像
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21