特開2019-55270(P2019-55270A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-55270(P2019-55270A)
(43)【公開日】2019年4月11日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/04 20060101AFI20190315BHJP
【FI】
   A63F5/04 603A
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】240
(21)【出願番号】特願2018-230780(P2018-230780)
(22)【出願日】2018年12月10日
(62)【分割の表示】特願2014-250238(P2014-250238)の分割
【原出願日】2014年12月10日
(71)【出願人】
【識別番号】598098526
【氏名又は名称】株式会社ユニバーサルエンターテインメント
【住所又は居所】東京都江東区有明三丁目7番26号 有明フロンティアビルA棟
(71)【出願人】
【識別番号】390031783
【氏名又は名称】サミー株式会社
【住所又は居所】東京都品川区西品川一丁目1番1号住友不動産大崎ガーデンタワー
(74)【代理人】
【識別番号】110001531
【氏名又は名称】特許業務法人タス・マイスター
(72)【発明者】
【氏名】藤▲崎▼ 秀樹
【テーマコード(参考)】
2C082
【Fターム(参考)】
2C082AB12
2C082AB16
2C082AC23
2C082AC27
2C082AC34
2C082AC52
2C082AC77
2C082AC82
2C082BB02
2C082BB16
2C082BB23
2C082BB24
2C082BB78
2C082BB93
(57)【要約】
【課題】プロジェクタ及びスクリーンを備える遊技機において新たなエンターテインメント性を創出すること。
【解決手段】スクリーンには、発光手段が設置されている。発光手段が発光しているとき、発光している発光手段の設置箇所を含む領域に、該発光手段から発せられている光の色以外の色を含む画像が表示される。
【選択図】図188
【特許請求の範囲】
【請求項1】
図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能な図柄表示手段と、
所定の開始条件を満たしたことを契機として、前記図柄表示手段において図柄の変動表示を行う変動制御手段と、
画像を投影することが可能なプロジェクタと、
前記プロジェクタにより投影された画像を表示可能な表示面を有する一又は複数のスクリーンと、
前記プロジェクタから画像を含む光を出射させることにより、前記スクリーンの表示面に該画像を表示させる表示制御手段と、
少なくとも一の前記スクリーンを駆動機構により駆動させて、該スクリーンの配置位置を変化させることにより、前記一又は複数のスクリーンの配置状態を示すスクリーン状態を、複数のスクリーン状態のうちの一のスクリーン状態から、他のスクリーン状態に切り替え可能なスクリーン状態切替手段と、
を備え、
前記変動制御手段は、前記スクリーン状態切替手段により前記一のスクリーン状態から前記他のスクリーン状態にスクリーン状態が切り替えられる場合、前記他のスクリーン状態にスクリーン状態が切り替えられた後に前記図柄の変動表示を開始し、
前記表示制御手段は、前記スクリーン状態切替手段により前記一のスクリーン状態から前記他のスクリーン状態にスクリーン状態が切り替えられる間に光の出射を停止することを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記プロジェクタからの光を反射させる反射手段を備え、
前記一のスクリーン状態及び前記他のスクリーン状態は、前記反射手段により反射させられた前記プロジェクタからの光が投影される領域の大きさがそれぞれ異なることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
パチスロやパチンコ等の従来の遊技機は、一般的に、液晶表示装置を備えており、遊技の状況に応じて液晶表示装置に多種多様な映像を表示することにより、遊技の進行を盛り上げたり、遊技の展開に対する遊技者の期待感を向上させたりしている。
【0003】
ここで、液晶表示装置の表示画面を大きくすると、このような演出効果を高めることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができると考えられるが、通常、液晶表示装置は高価であるため、表示画面の大型化に伴い遊技機の価格が高騰してしまうという問題があった。
【0004】
そこで、近年では、表示画面を大型化するために、液晶表示装置よりも安価なプロジェクタを用いることが提案されている(特許文献1参照)。このようなプロジェクタを用いた遊技機においては、プロジェクタにより投影された映像をスクリーンに出現させることによって、臨場感に溢れ迫力のある演出を行いつつ、遊技機の低廉化を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平6−35066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者は、上述したようなプロジェクタを用いた遊技機について、鋭意検討を重ねる過程において、スクリーンに関して工夫を凝らすことにより、新たなエンターテインメント性を創出することができるのではないかという考えに至った。
【0007】
本発明は、上記のような点に鑑みてなされたものであり、プロジェクタ及びスクリーンを備える遊技機において新たなエンターテインメント性を創出することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明は、以下の遊技機を提供する。
(I) 図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能な図柄表示手段と、
所定の開始条件を満たしたことを契機として、前記図柄表示手段において図柄の変動表示を行う変動制御手段と、
画像を投影することが可能なプロジェクタと、
前記プロジェクタにより投影された画像を表示可能な表示面を有する一又は複数のスクリーンと、
前記プロジェクタから画像を含む光を出射させることにより、前記スクリーンの表示面に該画像を表示させる表示制御手段と、
少なくとも一の前記スクリーンを駆動機構により駆動させて、該スクリーンの配置位置を変化させることにより、前記一又は複数のスクリーンの配置状態を示すスクリーン状態を、複数のスクリーン状態のうちの一のスクリーン状態から、他のスクリーン状態に切り替え可能なスクリーン状態切替手段と、
を備え、
前記変動制御手段は、前記スクリーン状態切替手段により前記一のスクリーン状態から前記他のスクリーン状態にスクリーン状態が切り替えられる場合、前記他のスクリーン状態にスクリーン状態が切り替えられた後に前記図柄の変動表示を開始し、
前記表示制御手段は、前記スクリーン状態切替手段により前記一のスクリーン状態から前記他のスクリーン状態にスクリーン状態が切り替えられる間に光の出射を停止することを特徴とする遊技機。
(II) 前記(I)の遊技機であって、
前記プロジェクタからの光を反射させる反射手段を備え、
前記一のスクリーン状態及び前記他のスクリーン状態は、前記反射手段により反射させられた前記プロジェクタからの光が投影される領域の大きさがそれぞれ異なることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、プロジェクタ及びスクリーンを備える遊技機において新たなエンターテインメント性を創出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】遊技機の斜視図である。
図2】遊技機の斜視図である。
図3】遊技機の正面図である。
図4】遊技機の筐体内部の概略配置図である。
図5】遊技機の分解斜視図である。
図6】遊技機の分解斜視図である。
図7】ミラー機構の分解斜視図である。
図8】プロジェクタ機構とミラー機構との位置関係を示す説明図である。
図9】ミラー機構の取付け状態を示す説明図である。
図10】表示ユニットの縦断面図である。
図11】フロントスクリーン機構の斜視図である。
図12】フロントスクリーン機構の斜視図である。
図13】表示ユニットの正面図である。
図14】表示ユニットの斜視図である。
図15】表示ユニットの分解斜視図である。
図16】表示ユニットの分解斜視図である。
図17】操作用開口部の状態を示す説明図である。
図18】表示ユニットの斜視図である。
図19】固定スクリーン機構への照射状態を示す説明図である。
図20】フロントスクリーン機構への照射状態を示す説明図である。
図21】リアスクリーン機構への照射状態を示す説明図である。
図22】フロントスクリーン機構の分解斜視図である。
図23】スクリーン筐体の右側板を取り外した状態を示す説明図である。
図24】右フロントスクリーン駆動機構の斜視図である。
図25】右フロントスクリーン駆動機構の作動状態を示す説明図である。
図26】右フロントスクリーン駆動機構の作動過程を示す説明図である。
図27】右フロントスクリーン駆動機構の作動過程を示す説明図である。
図28】右フロントスクリーン駆動機構の作動過程を示す説明図である。
図29】遊技機の斜視図である。
図30】遊技機の斜視図である。
図31】遊技機の正面図である。
図32】上ドア機構及び下ドア機構を開いた状態のときの、遊技機の正面図である。
図33】遊技機の分解斜視図である。
図34】遊技機の分解斜視図である。
図35】ミラー機構の分解斜視図である。
図36】プロジェクタ機構とミラー機構との位置関係を示す説明図である。
図37】ミラー機構の取付け状態を示す説明図である。
図38】表示ユニットの縦断面図である。
図39】プロジェクタ機構の斜視図である。
図40】表示ユニットをキャビネットに装着したときの斜視図である。
図41】表示ユニットの筐体内に収容される機能部品を省略した、図40におけるZ−Z線矢視概略部分断面図であって、遊技機が島設備に設置される際に遊技機の上方に配される、島設備の固定板部材についても表した図である。
図42】プロジェクタ機構の斜視図である。
図43】表示ユニットの正面図である。
図44】表示ユニットの斜視図である。
図45】表示ユニットの分解斜視図である。
図46】表示ユニットの分解斜視図である。
図47】操作用開口部の状態を示す説明図である。
図48】表示ユニットの斜視図である。
図49】表示ユニット及びキャビネットの斜視断面図である。
図50】固定スクリーン機構への照射状態を示す説明図である。
図51】フロントスクリーン機構への照射状態を示す説明図である。
図52】リールスクリーン機構への照射状態を示す説明図である。
図53】フロントスクリーン機構の動作範囲とリールスクリーン機構の動作範囲を示す説明図である。
図54】フロントスクリーン機構の分解斜視図である。
図55】スクリーン筐体の右側板を取り外した状態を示す説明図である。
図56】右フロントスクリーン駆動機構の斜視図である。
図57】右フロントスクリーン駆動機構の作動状態を示す説明図である。
図58】右フロントスクリーン駆動機構の作動過程を示す説明図である。
図59】右フロントスクリーン駆動機構の作動過程を示す説明図である。
図60】右フロントスクリーン駆動機構の作動過程を示す説明図である。
図61】フロントスクリーン機構及びフロントスクリーン駆動機構の斜視図である。
図62】リールスクリーン機構、リールスクリーン駆動機構、及び可動体ベースの斜視図である。
図63】リールスクリーン機構、及びリールスクリーン駆動機構の斜視図である。
図64】センサ機構を説明するための斜視図である。
図65】センサ機構の検出状態を示す説明図である。
図66】センサ機構の検出状態を示す説明図である。
図67】センサ機構の検出状態を示す説明図である。
図68】フロントスクリーン機構の動作に係るシーケンス図である。
図69】フロントスクリーン機構をフロント待機位置からフロント露出位置に駆動させる際の、フロントスクリーン駆動機構の駆動モータの制御シーケンスについて説明する図である。
図70】リールスクリーン機構の動作に係るシーケンス図である。
図71】リールスクリーン機構をリール待機位置からリール露出位置に駆動させる際の、リールスクリーン駆動機構の駆動モータの制御シーケンスについて説明する図である。
図72】原点復帰動作に係る、フロントスクリーン機構及びリールスクリーン機構の駆動手順ついて説明する図である。
図73A】キャビネット及びメダル補給口の斜視図である。
図73B】キャビネット、メダル補給口及びメダル補給機構の斜視図である。
図74】メダル補給機構の斜視図である。
図75】メダル補給機構の分解斜視図である。
図76】背面壁、メダル補給口、メダル補給機構、及び、スケーラ装置の配置を示す説明図である。
図77】下ドア機構を開いた状態の遊技機の正面図である。
図78】キャビネットの下部空間の斜視図である。
図79】キャビネットの下部空間の斜視図である。
図80】キャビネットの下部空間の断面図である。
図81】コインガードの正面図・上面図・右側面図である。
図82】下ドア機構を開いた状態の遊技機の正面図である。
図83】ホッパガイド機構が底面板に取付けられた状態の説明図である。
図84】ホッパガイド機構の上面図及び正面図である。
図85】ホッパ機構HPの斜視図である。
図86】ホッパ機構HPを正常に取り付ける際の説明図である。
図87】ホッパ機構HPを正常に取り付ける際の説明図である。
図88】ホッパ機構HPを誤進入させた場合の説明図である。
図89】キャビネットの内部の詳細図である。
図90】キャビネットの下部空間の斜視図である。
図91】板金の説明図である。
図92】板金の説明図である。
図93】上ドア機構及び下ドラ機構を開けた状態のキャビネットの正面図である。
図94】上ドア機構及び下ドラ機構を開けた状態のキャビネットの側面図である。
図95】下ドラ機構を開けた状態のキャビネットの斜視図である。
図96】上部扉ロック機構の説明図である。
図97】ロック状態にある上部扉ロック機構の説明図である。
図98】下ドア機構をキャビネットから取り外した状態の遊技機の斜視図である。
図99】下ドア機構を開いた状態の遊技機の斜視図である。
図100】キャビネットの下部空間の詳細図である。
図101】スピーカDD25と電源装置と対向させた状態の側面図である。
図102】上ドア機構の斜視図である。
図103】最大BETボタンの操作部と係止部の分解図である。
図104】第2台座部に固定された最大BETボタンをキャビネット内部から見た図である。
図105】第2台座部の断面図である。
図106】操作部の分解図である。
図107】遊技機の正面図である。
図108】下ドア機構を開いた状態の遊技機の正面図である。
図109】下ドア機構の背面斜視図である。
図110】下部扉DD1、リールユニットRU、主制御基板MSの分解図である。
図111】リールユニットへの主制御基板の取り付け説明図である。
図112】下ドア機構へのリールユニットの取り付け説明図である。
図113】リール装置の分解斜視図である。
図114】リールユニットの分解斜視図である。
図115】モータ取付板、リールインデックス、及び、センサ部の斜視図である。
図116】検知片と、検知状態との関係を示す説明図である。
図117】モータ取付板、及び、センサ部の斜視図である。
図118】モータ取付板、及び、センサ部の分解斜視図である。
図119】モータ取付板、及び、センサ部の分解斜視図である。
図120】モータ取付板に対する台座部材の取り付け位置を示す説明図である。
図121】台座部材に対するセンサの取り付け位置を示す説明図である。
図122】上ドア機構が開いた状態の遊技機の上面図である。
図123】上ドア機構をキャビネットから取り外した状態の遊技機の斜視図である。
図124】上側ヒンジ機構の説明図である。
図125】上ドア機構の斜視図である。
図126】上ドア機構の分解斜視図である。
図127】装飾ユニットの分解斜視図である。
図128】照射光装置と装飾ユニットとの位置関係を示す説明図である。
図129】装飾ユニットの断面図である。
図130】上ドア機構の内部構成を示す正面図である。
図131】上ドア機構の斜視図である。
図132】上ドア機構の要部拡大斜視図である。
図133】上ドア機構の要部拡大断面図である。
図134】左パネル機構の斜視図である。
図135】左パネル機構の斜視図である。
図136】左パネル機構の分解斜視図である。
図137】左パネル機構の分解斜視図である。
図138】左パネル機構の一部分解斜視図である。
図139】左パネル機構の断面図である。
図140】左導光板の導光構造を示す説明図である。
図141】パネルベースと、トップレンズカバと、左上パネル機構の斜視図である。
図142】左上パネル機構の斜視図である。
図143】左上パネル機構の斜視図である。
図144】トップレンズカバと、左上パネル機構の斜視図である。
図145】パチスロの機能フローを示す図である。
図146】主制御回路の構成例を示すブロック図である。
図147】副制御回路の構成例を示すブロック図である。
図148】図柄配置テーブルを示す図である。
図149】図柄組合せテーブルを示す図である。
図150】ボーナス作動時テーブルを示す図である。
図151】内部抽籤テーブルを示す図である。
図152】内部当籤役決定テーブルを示す図である。
図153】(a)は、内部当籤役格納領域を示す図である。(b)は、持越役格納領域を示す図である。(c)は、作動中フラグ格納領域を示す図である。
図154】主制御回路において行われるメイン制御処理を示すフローチャートである。
図155A】主制御回路において行われるメダル受付・スタートチェック処理を示すフローチャートである。
図155B】主制御回路において行われるメダル受付・スタートチェック処理を示すフローチャートである。
図156】主制御回路において行われるデモ移行時処理を示すフローチャートである。
図157】主制御回路において行われる内部抽籤処理を示すフローチャートである。
図158】主制御回路において行われるリール停止制御処理を示すフローチャートである。
図159】主制御回路において行われるボーナス作動チェック処理を示すフローチャートである。
図160】主制御回路において行われるボーナス終了チェック処理を示すフローチャートである。
図161】主制御回路において行われるART作動チェック処理を示すフローチャートである。
図162】主制御回路において行われるART終了チェック処理を示すフローチャートである。
図163】主制御回路において行われる割込処理を示すフローチャートである。
図164】副制御回路において行われる主基板通信タスクを示すフローチャートである。
図165】副制御回路において行われる演出登録タスクを示すフローチャートである。
図166A】副制御回路において行われる演出内容決定処理を示すフローチャートである。
図166B】副制御回路において行われる演出内容決定処理を示すフローチャートである。
図167】デモ映像について説明するための図である。
図168】デモ映像について説明するための図である。
図169】デモ映像について説明するための図である。
図170A】主制御回路において行われるメダル受付・スタートチェック処理を示すフローチャートである。
図170B】主制御回路において行われるメダル受付・スタートチェック処理を示すフローチャートである。
図171】主制御回路において行われるデモ移行時処理を示すフローチャートである。
図172】主制御回路において行われるデモ解除時処理を示すフローチャートである。
図173】主制御回路において行われるボーナス作動チェック処理を示すフローチャートである。
図174】主制御回路において行われるボーナス終了チェック処理を示すフローチャートである。
図175】主制御回路において行われるART作動チェック処理を示すフローチャートである。
図176】主制御回路において行われるART終了チェック処理を示すフローチャートである。
図177】主制御回路において行われる割込処理を示すフローチャートである。
図178】主制御回路において行われるリール制御処理を示すフローチャートである。
図179】副制御回路において行われる演出内容決定処理を示すフローチャートである。
図180】副制御回路において行われる遊技状態移行時スクリーン状態変更処理を示すフローチャートである。
図181】副制御回路において行われるデモ解除時スクリーン状態復帰処理を示すフローチャートである。
図182】副制御回路において行われるデモ移行時スクリーン状態変更処理を示すフローチャートである。
図183】(a)は、デモ映像について説明するための図である。(b)は、シャッタ役物を示す図である。(c)は、遊技中の演出に係る映像について説明するための図である。
図184】リールスクリーン機構の構造を模式的に示す図である。
図185】リールスクリーン機構を用いた演出を示す図である。
図186】固定スクリーン機構及びリールスクリーン機構を用いた演出を示す図である。
図187】固定スクリーン機構及びリールスクリーン機構を用いた演出を示す図である。
図188】リールスクリーン機構を用いた演出について説明するための図である。
図189】リールスクリーン機構を用いた演出について説明するための図である。
図190】リールスクリーン機構を用いた演出について説明するための図である。
図191】リールスクリーン機構を用いた演出について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
遊技機は、いわゆるパチスロ機である。遊技機は、コイン、メダル、遊技球又はトークンなどの他、遊技者に付与された又は付与される、遊技価値の情報を記憶したカードなどの遊技媒体を用いて遊技する遊技機であるが、以下ではメダルを用いるものとして説明する。
【0012】
尚、以後の説明において、遊技機1から遊技者に向かう側(方向)を遊技機1の前側(前方向)と称し、前側とは逆側を後側(後方向、奥行方向)と称し、遊技者から見て右側及び左側を遊技機1の右側(右方向)及び左側(左方向)とそれぞれ称する。また、前側及び後側を含む方向は、前後方向又は厚み方向と称し、右側及び左側を含む方向は、左右方向又は幅方向と称する。前後方向(厚み方向)及び左右方向(幅方向)に直交する方向を上下方向又は高さ方向と称する。
【0013】
図1及び図2に示すように、遊技機1の外観は、矩形箱状の筐体2により構成されている。筐体2は、前面側に矩形状の開口を有するキャビネット21と、キャビネット21の前面上部に配置された上ドア機構UDと、キャビネット21の前面下部に配置された下ドア機構DDとを有している。キャビネット21は、遊技に用いられる機器(例えばリール(又は、ドラムともいう)など)を収容する。図3にも示すように、上ドア機構UD及び下ドア機構DDは、キャビネット21の開口の形状及び大きさに対応するように形成されている。上ドア機構UD及び下ドア機構DDは、キャビネット21における開口の上部及び下部を閉塞可能に設けられている。上ドア機構UDは、上側表示窓UD1を中央部に有している。上側表示窓UD1には、光を透過する透明パネルUD11が設けられている。
【0014】
(表示ユニットA)
図4に示すように、上ドア機構UDの後側におけるキャビネット21の内部には、表示ユニットAが設けられている。図5に示すように、表示ユニットAは、キャビネット21内の中間支持板211上に着脱可能に設けられている。尚、中間支持板211は、キャビネット21内の上部空間と下部空間との仕切り壁として機能している。表示ユニットAは、映像を含む照射光を出射する照射光装置Bと、照射光装置Bからの照射光が照射されることにより映像を出現させるスクリーン装置Cとを有した所謂プロジェクションマッピング装置である。
【0015】
ここで、プロジェクションマッピング装置は、建造物や自然物などの立体物の表面に映像を投影するためのものであって、例えば、後述のスクリーンである役物に対して、その位置(投影距離や角度など)や形状に基づいて生成される、演出情報に応じた映像を投影することにより、高度で、かつ迫力のある演出を可能とする。
【0016】
(表示ユニットA:照射光装置B)
図6に示すように、照射光装置Bは、照射光を前方に出射するプロジェクタ機構B2と、プロジェクタ機構B2の前方に配置され、プロジェクタ機構B2からの照射光を斜め下後方に配置されたスクリーン装置C方向に反射するミラー機構B3と、プロジェクタ機構B2及びミラー機構B3を収容したプロジェクタカバーB1とを有している。
【0017】
(表示ユニットA:照射光装置B:プロジェクタ機構B2)
プロジェクタ機構B2は、キャビネット21内の後部に配置されている。プロジェクタ機構B2は、水平配置された平板状のベース部材B22を有している。ベース部材B22の下面には、レンズ機構B21及び図示しない光源が設けられている。レンズ機構B21は、光源から出射された照射光を前方のミラー機構B3に向けて出射するように配置されている。
【0018】
また、ベース部材B22の下面には、排熱機構B23・B24が設けられている。排熱機構B23・B24は、レンズ機構B21及び光源の右側及び左側にそれぞれ配置されている。排熱機構B23・B24は、空気を流通させるダクトと空気を送出するファンとを有しており、空気を後方に吹き出すことによって、照射光を生成する際に発生する熱を強制的に後方に流動させるようになっている。図2に示すように、排熱機構B23・B24における空気の流動方向には、キャビネット21の通気穴21aが配置されている。これにより、排熱機構B23・B24は、プロジェクタ機構B2の熱を空気と共に通気穴21aを介して機外に強制的に排出することが可能になっている。
【0019】
(表示ユニットA:照射光装置B:ミラー機構B3)
図6に示すように、プロジェクタ機構B2の前方(照射光の出射方向)には、ミラー機構B3が配置されている。図7に示すように、ミラー機構B3は、ミラーホルダB31と、ミラーホルダB31に収容された光学ミラーB32と、光学ミラーB32の両端部をミラーホルダB31に固定するミラーストッパB33・B34とを有している。図8にも示すように、ミラーホルダB31は、前面が長方形状の板状に形成されている。ミラーホルダB31の各コーナー部には、角度調整穴B311が形成されていると共に、角度調整穴B311を中心にして凹部B312が前面に形成されている。また、上下方向の角度調整穴B311・B311間には、取付け穴B314・B314が上下対称に形成されている。
【0020】
一方、また、ミラーホルダB31の後面には、ミラー保持部B313が形成されている。ミラー保持部B313は、中央部に形成されており、角度調整穴B311及び取付け穴B314に重複しないサイズで形成されている。ミラー保持部B313の左側及び右側には、ミラーストッパB33・B34がそれぞれ設けられている。ミラーストッパB33・B34は、角度調整穴B331・B341と、取付け穴B334・B344とをそれぞれ有している。ミラーストッパB33・B34における角度調整穴B331・B341及び取付け穴B334・B344は、ミラーホルダB31における角度調整穴B311・B311及び取付け穴B314・B314に対応するように配置されている。
【0021】
ミラーストッパB33・B34は、一部がミラー保持部B313と重複するように形成されている。これにより、ミラーストッパB33・B34は、ミラー保持部B313に嵌合された光学ミラーB32の左右方向の両辺部に当接し、取付け穴B314・B334・B344によりミラーホルダB31にネジ締結されることによって、光学ミラーB32をミラーホルダB31に保持させている。
【0022】
図9に示すように、上記のように構成されたミラー機構B3は、プロジェクタカバーB1におけるリフレクタ保持部B11の内側面に設けられている。リフレクタ保持部B11は、プロジェクタカバーB1の前面中央部に形成されており、上ドア機構UDを開いたときに前側に露出するように配置されている。リフレクタ保持部B11は、角度調整穴B111を有している。角度調整穴B111は、ミラー機構B3の角度調整穴B311に対応した位置に形成されている。
【0023】
リフレクタ保持部B11の角度調整穴B111には、図示しないネジが前面側から挿通されており、このネジは、ミラーホルダB31の角度調整穴B311を貫通する。そして、ミラーストッパB33・B34の角度調整穴B331・B341は、ネジが螺合可能なネジ穴として形成されており、ミラーホルダB31の角度調整穴B311を貫通したネジは、ミラーストッパB33・B34の角度調整穴B331・B341に螺合される。
【0024】
そして、上記ネジが角度調整穴B331・B341との螺合が緩む方向に回転されると、リフレクタ保持部B11とミラーストッパB33・B34との距離が広がることとなる。一方、上記ネジが角度調整穴B331・B341との螺合が締まる方向に回転されると、リフレクタ保持部B11とミラーストッパB33・B34との距離が縮まることとなる。
【0025】
上記のように、取付け穴B314・B334・B344を介してミラーホルダB31とミラーストッパB33・B34とがネジ締結されており、これにより、ミラーホルダB31とミラーストッパB33・B34との間に光学ミラーB32が挟持されている。このように、ミラーホルダB31と光学ミラーB32とミラーストッパB33・B34とは、ミラー機構B3として一体化されており、ネジの回転によりリフレクタ保持部B11とミラーストッパB33・B34との距離を変化させることにより、リフレクタ保持部B11とミラー機構B3との距離を増減することができる。そして、角度調整穴B311・331・B341がミラー機構B3のコーナー部に対応して4方向に配置されているため、各角度調整穴B311・331・B341の配置位置におけるリフレクタ保持部B11とミラー機構B3との距離を増減させることによって、プロジェクタ機構B2から出射された照射光の進行方向に対する光学ミラーB32の反射角度を微調整することを可能にしている。
【0026】
また、リフレクタ保持部B11とミラーホルダB31との間には、図示しないバネが設けられている。バネは、後端面がミラーホルダB31の凹部B312に当接されており、前端面がリフレクタ保持部B11の内壁面(後壁面)に当接されることによって、リフレクタ保持部B11とミラーホルダB31とで挟持されている。そして、リフレクタ保持部B11の角度調整穴B111から挿通されたネジが当該バネを貫通している。これにより、ネジの回転に伴ってリフレクタ保持部B11とミラー機構B3との距離が広がっても、バネの付勢力により、ネジ頭部がリフレクタ保持部B11の角度調整穴B111に当接することとなり、ネジ頭部が角度調整穴B111から飛び出してリフレクタ保持部B11とネジとの位置関係が崩れてしまうことを防止することができる。
【0027】
(表示ユニットA:照射光装置B:プロジェクタカバーB1)
図10に示すように、上記のように構成されたプロジェクタ機構B2及びミラー機構B3は、プロジェクタカバーB1に収容されている。プロジェクタカバーB1は、水平配置された上壁部B12と、上壁部B12の前側に配置されたリフレクタ保持部B11と、上壁部B12の左右方向において左右対称に配置された側壁部B13・B13とを有している。上壁部B12は、前部が図5のキャビネット21よりも前方に突出されている。上壁部B12の前辺中央部には、リフレクタ保持部B11が前方に突出した形態に形成されており、突出により形成された空間部に上述のミラー機構B3を角度調整可能に保持している。
【0028】
また、側壁部B13・B13は、下端部から水平方向に突出された突出部B131を有している。突出部B131は、前部側の第1突出部B131aと、後部側の第2突出部B131bとを有している。第1突出部B131aは、プロジェクタカバーB1がキャビネット21に装着されたときに、キャビネット21の開口部に対応する位置に形成されており、キャビネット21の開口部の幅よりも僅かに小さな幅に設定されている。一方、第2突出部B131bは、プロジェクタカバーB1がキャビネット21に装着されたときに、キャビネット21の開口部から後方の空間部に対応する位置に形成されており、後方の空間部の幅よりも僅かに小さな幅に設定されている。即ち、各側壁部B13・B13は、第1突出部B131aの幅よりも第2突出部B131bの幅が広く形成されている。これにより、プロジェクタカバーB1は、キャビネット21における内部空間の大部分を覆うことが可能になっている。
【0029】
プロジェクタカバーB1の下面側には、複数の孔B151を有した多孔板B15が設けられている。多孔板B15は、金属(例えば、ステンレス、鉄、鋼、アルミ等)製の板に打ち抜き加工を施すことにより複数の孔を開けたパンチングメタルである。複数の孔B151は、多孔板B15の全面において略均等に分散して形成されている。多孔板B15は、多孔板B15の全面において空気を流通可能にしており、プロジェクタ機構B2の排熱機構B23・B24による吸引により下側から上側への空気の流動を可能にしている。孔B151のサイズ及び個数は、外部からプロジェクタカバーB1内を目視できない程度に設定されている。孔B151は、丸、四角、六角形等の形状に形成されており、孔径は、3〜5mm程度となっている。
【0030】
多孔板B15は、プロジェクタカバーB1の第1突出部B131a及び第2突出部B131bを下側位置から覆うように形成されている。図12に示すように、多孔板B15は、前部側の上側部B15aと、中部側の傾斜部B15bと、後部側の下側部B15cとを有している。上側部B15aは、水平配置されている。傾斜部B15bは、上側部B15aの後辺から斜め下後方に曲折されることにより形成されている。下側部B15cは、傾斜部B15bの後辺から水平方向に曲折されることにより形成されている。
【0031】
多孔板B15の上側部B15aは、プロジェクタカバーB1の側壁部B13・B13に取付けられている。これにより、多孔板B15は、プロジェクタカバーB1の前部を上側部B15aで下側から覆い、プロジェクタカバーB1の中部から後部にかけて傾斜部B15b及び下側部B15cで下側から覆うように配置されている。図10に示すように、多孔板B15の下方には、スクリーン装置Cにおけるフロントスクリーン機構E1が配置されている。
【0032】
詳細は後述するが、フロントスクリーン機構E1は、照射光による映像の出現を禁止する待機姿勢となる上側に配置されたフロント待機位置と、照射光による映像の出現を許可する露出姿勢となる下側に配置されたフロント露出位置との間を回動可能にされており、待機姿勢におけるフロントスクリーン機構E1は、多孔板B15の傾斜部B15bに略平行に近接した傾斜姿勢にされている。一方、フロントスクリーン機構E1が露出姿勢となったときには、多孔板B15の下方に大きな空間部が出現し、この空間部に存在する空気が流動抵抗のない状態で多孔板B15に到達し、複数の孔B151を通過することによって、スクリーン装置C内への空気の流入を容易にして冷却効率を高めることを可能にしている。
【0033】
また、多孔板B15は、プロジェクタカバーB1の下面を覆うように設けられることによって、例えば図13に示すように、前側に位置した遊技者の目線位置がスクリーン装置Cの上下方向及び左右方向の中心部の水平線上に存在し、この目線位置から照射光装置Bを見上げる状態になったとしても、多孔板B15により照射光装置Bの内部を目視されないようにしている。
【0034】
(表示ユニットA:スクリーン装置C)
図14に示すように、上記のように構成された照射光装置Bは、スクリーン装置Cの上面にネジ締結により連結されている。これにより、表示ユニットAは、照射光装置Bとスクリーン装置Cとをユニット化して一体的に取り扱うことが可能になっている。
【0035】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン筐体C10)
スクリーン装置Cは、箱形形状のスクリーン筐体C10を有している。図15にも示すように、スクリーン筐体C10は、水平配置された底板C1と、底板C1の右端部に立設された右側板C2と、底板C1の左端部に立設された左側板C3と、底板C1の後端部に立設された背板C4とを有している。これにより、底板C1に対して右側板C2と左側板C3と背板C4とがネジ締結により連結されることによって、遊技者が位置する前面側と、照射光装置Bが位置する上面側とが開放された箱形形状のスクリーン筐体C10が形成されている。
【0036】
スクリーン筐体C10を構成する底板C1と右側板C2と左側板C3と背板C4とは、それぞれが独立して所定形状に形成されており、固定スクリーン機構D等の所定の機能部品が取付け可能にされている。これにより、スクリーン装置Cのユニット全体として共通化を図れない場合でも、底板C1と右側板C2と左側板C3と背板C4との板部材単位で共通化することが可能になっている。また、板部材毎の部分的な変更が可能であるため、遊技機1の機種毎に容易に仕様変更することが可能になっている。
【0037】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン筐体C10:底板C1)
具体的に説明すると、スクリーン筐体C10の底板C1は、上面視が長方形の平板形状に形成されている。底板C1の上面には、中央部に配置された中央載置部C11と、中央載置部C11を中心として左右方向に配置された右載置部C12及び左載置部C13とを有している。これらの載置部C11・C12・C13は、凹状に形成されている。中央載置部C11は、固定スクリーン機構Dの下端部が嵌合されることによって、固定スクリーン機構Dを位置決め可能に載置している。右載置部C12及び左載置部C13は、右可動体ベースC5及び左可動体ベースC6の下端部がそれぞれ嵌合されることによって、右可動体ベースC5及び左可動体ベースC6をそれぞれ位置決め可能に載置している。
【0038】
また、底板C1の前辺部C14は、下方に曲折されることによって、先端部が底板C1の下面よりも下方に位置されている。前辺部C14には、複数の貫通穴C141が形成されている。図5に示すように、前辺部C14は、表示ユニットAがキャビネット21の中間支持板211に載置されながら組み込まれる際に、中間支持板211の前面に当接することによって、キャビネット21内の後方への位置決めを行うことを可能にしている。そして、表示ユニットAは、前辺部C14の貫通穴C141を介してキャビネット21の前面にネジ締結されることによって、キャビネット21の前面側からの表示ユニットAの組み込み作業及び据え付け作業を行うことが可能になっている。
【0039】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン筐体C10:右側板C2、左側板C3)
図15及び図16に示すように、スクリーン筐体C10の右側板C2及び左側板C3は、操作用開口部C21・C31を有している。操作用開口部C21・C31は、取っ手として形成されており、操作用開口部C21・C31に手を引っかけることによって表示ユニットAを持ち運ぶことができるようになっている。操作用開口部C21・C31は、フロントスクリーン駆動機構E2のクランクギアE21・E21の側方に配置されている。操作用開口部C21・C31は、水平方向に長手方向を一致させた長方形状に形成されている。操作用開口部C21・C31の開口面積は、クランクギアE21・E21を外部から人手により操作することができる程度に設定されている。
【0040】
これにより、表示ユニットAをキャビネット21に組み込んだ後に、待機位置のフロントスクリーン機構E1を手動で移動させる場合は、先ず、上ドア機構UDが開放されたキャビネット21の前面側から表示ユニットAを取り出す。具体的には、キャビネット21の前面側に位置した作業者がキャビネット21に対する表示ユニットAのネジ締結を解除してネジを取り外す。そして、キャビネット21内に手を伸ばして表示ユニットAの操作用開口部C21・C31を両手で把持し、表示ユニットAをキャビネット21外に取り出す。この後、例えば図17に示すように、取り外した表示ユニットAの一方の操作用開口部C21からスクリーン装置C内に手を伸ばし、操作用開口部C21から水平方向に見えるクランクギアE21を回転させることによって、ロック状態のフロントスクリーン機構E1を待機位置から容易に移動させることができる。フロントスクリーン機構E1のロック状態については後述する。待機位置からの移動によりロック状態が解除されると、フロントスクリーン機構E1を所望の位置に素早く回動させることができる。
【0041】
なお、上ドア機構UDを開けた状態で、キャビネット21の開口の前方から、キャビネット21の側面壁212とスクリーン装置Cの右側板C2との間のスペース内に手を伸ばし、操作用開口部C21からクランクギアE21を操作することによって、クランクギアE21を回転させることができる。この場合には、表示ユニットAをキャビネット21外に取り外さなくても、フロントスクリーン機構E1のロック状態を解除することができる。
【0042】
また、右側板C2には、モータ収容部C22が形成されている。モータ収容部C22は、リールスクリーン駆動機構F2の駆動モータF21を収容している。
【0043】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン筐体C10:背板C4)
図18に示すように、スクリーン筐体C10の背板C4は、平板状に形成されており、背面に中継基板CKが設けられている。中継基板CKは、表示ユニットAにおける複数の信号線を集合して表示ユニットA外との配線を一箇所で行うことを可能にしている。中継基板CKは、背板C4の背面に設けられることによって、キャビネット21の背面壁213の前方に配置された状態にされている。即ち、中継基板CKは、キャビネット21の背面壁213とスクリーン筐体C10の背板C4との隙間に配置されている。中継基板CKの下方には、図5に示すように、表示ユニットAを支持する中間支持板211の貫通穴2111が配置されており、中継基板CKの信号線が挿通されている。
【0044】
これにより、中継基板は、スクリーン装置Cの外部に配置されることによって、配線作業が容易化されていると共に、スクリーン装置C内に中継基板CK用の設置スペースを確保することを不要にし、スクリーン装置C内の設計の自由度を拡大させている。
【0045】
また、図18に示すように、背板C4には、操作用開口部C41が形成されている。操作用開口部C41は、右側下部に配置されており、フロントスクリーン駆動機構E2の中間ギアE23に対向されている。操作用開口部C41は、中間ギアE23を手動で操作可能なサイズに形成されている。これにより、表示ユニットAをキャビネット21に組み込んだ後に、待機位置のフロントスクリーン機構E1を手動で移動させる場合は、先ず、表示ユニットAをキャビネット21から取り外す。この後、操作用開口部C41からスクリーン装置C内に手を伸ばし、操作用開口部C41から水平方向に見える中間ギアE23を回転させることによって、ロック状態のフロントスクリーン機構E1を待機位置から容易に移動させることができる。
【0046】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン機構)
スクリーン筐体C10の内部には、照射光装置Bからの照射光の照射により映像を出現させる複数のスクリーン機構が照射対象を切替え可能に設けられている。具体的には、複数のスクリーン機構として固定スクリーン機構Dとフロントスクリーン機構E1とリールスクリーン機構F1とが設けられている。各スクリーン機構D・E1・F1の詳細な構造は後述する。
【0047】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン位置関係)
図19に示すように、固定スクリーン機構Dは、照射光の照射方向に存在する固定露出位置に固定状態で設けられている。図20に示すように、フロントスクリーン機構E1は、フロント露出位置とフロント待機位置との間を回動可能に設けられている。固定露出位置とフロント露出位置との位置関係は、フロント露出位置が照射光の照射方向であって且つ固定露出位置よりも前方に存在するように設定されている。これにより、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に移動した場合は、フロントスクリーン機構E1が固定スクリーン機構Dを前方から覆い隠した状態にすることによって、照射光による映像をフロントスクリーン機構E1だけに出現可能にしている。フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に移動した場合は、固定スクリーン機構Dを露出させることによって、照射光による映像を固定スクリーン機構Dに出現可能にしている。
【0048】
また、図21に示すように、リールスクリーン機構F1は、リール露出位置とリール待機位置との間を回動可能に設けられている。リール露出位置と固定露出位置との位置関係は、リール露出位置が照射光の照射方向であって且つ固定露出位置よりも前方に存在するように設定されている。これにより、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に移動した場合は、リールスクリーン機構F1が固定スクリーン機構Dを前方から覆い隠した状態にすることによって、照射光による映像をリールスクリーン機構F1だけに出現可能にしている。リールスクリーン機構F1がリール待機位置に移動した場合は、固定スクリーン機構Dを露出させることによって、照射光による映像を固定スクリーン機構Dに出現可能にしている。
【0049】
フロント待機位置とリール待機位置との位置関係は、フロント待機位置に存在するフロントスクリーン機構E1とリール待機位置に存在するリールスクリーン機構F1とが干渉しないように設定されている。即ち、フロント待機位置は、固定スクリーン機構Dの上方に配置されている一方、リール待機位置は、固定スクリーン機構Dの後方に配置されている。これにより、フロントスクリーン機構E1の回動距離がリールスクリーン機構F1の回動距離よりも短くされている。
【0050】
フロントスクリーン機構E1とリールスクリーン機構F1とは、回動による作動領域の重複が最小限になるように、フロントスクリーン機構E1の回動中心軸とリールスクリーン機構F1の回動中心軸とが相違されている。具体的には、フロントスクリーン機構E1の回動中心軸は、リールスクリーン機構F1の回動中心軸よりもフロント待機位置方向となる上方に設定されている。これにより、フロントスクリーン機構E1の移動が最小限に設定されている。
【0051】
また、フロントスクリーン機構E1とリールスクリーン機構F1とは、少なくとも一方のスクリーン機構E1・F1が待機位置に存在することを条件として回動可能にされている。これにより、スクリーン機構E1・F1同士の回動時における干渉が防止されている。
【0052】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:固定スクリーン機構D)
図15及び図16に示すように、固定スクリーン機構Dは、スクリーン筐体C10の底板C1上にネジ締結により固定されている。固定スクリーン機構Dは、正面反射部D1と右面反射部D2と左面反射部D3と下面反射部D4とを有している。これらの反射部D1〜D4の反射面は、照射光装置Bからの照射光の光軸に対してそれぞれ異なる角度に設定されている。
【0053】
尚、固定スクリーン機構Dは、照射光の光軸に対して複数の異なる角度の反射面を有する構成であれば、例えば2面や3面、5面の反射部を有してもよいし、或いは、光軸に対して連続的に異なる角度となる、曲率中心点が前面側に位置する湾曲状や円弧状の反射面の反射部を備えていてもよい。
【0054】
上記の正面反射部D1は、反射面が前側の遊技者に対して対向配置されており、固定スクリーン機構Dの前方上部に配置された照射光装置Bからの反射光の大部分を前方に反射するように設定されている。右面反射部D2及び左面反射部D3は、正面反射部D1の右辺部及び左辺部に接合されており、正面反射部D1を中心として左右対称に配置されている。右面反射部D2及び左面反射部D3は、正面反射部D1における左右方向の幅よりも前端部間の幅が拡大するように配置されている。これにより、右面反射部D2及び左面反射部D3は、反射面に対する照射光の反射方向が正面反射部D1方向に向い易くなることによって、照射光による映像を出現させながら照射光の一部を正面反射部D1方向に反射するようになっている。また、下面反射部D4についても、反射面に対する照射光の反射方向が正面反射部D1方向に向い易くなることによって、照射光による映像を出現させながら照射光の一部を正面反射部D1方向に反射するようになっている。
【0055】
上記の固定スクリーン機構Dは、反射面の明度が後述のフロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の各反射面の明度よりも低く設定されている。即ち、固定スクリーン機構Dは、照射光が反射面を反射する光量が、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面を反射する光量よりも少なくされている。これにより、固定スクリーン機構Dは、反射部D1〜D4の乱反射による光の混合による白ぼけが防止されている。尚、固定スクリーン機構Dは、正面反射部D1の明度よりも他の反射部D2・D3・D4の明度が低くされていてもよい。この場合には、他の反射部D2・D3・D4における照射光の正面反射部D1への反射を低減できるため、正面反射部D1において映像を強く出現させながら白ぼけを低減することができる。
【0056】
なお、明度としては、L表色系(L色空間)やL表色系(L色空間)におけるBrightnessを採用することができるが、白を基準として、その他の色を相対値で表すことができるのであれば、どのように定義することも可能である。
【0057】
固定スクリーン機構Dの反射面の明度と、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面の明度とは、固定スクリーン機構Dの反射面の明度が、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面の明度よりも低ければ特に限定されない。例えば、固定スクリーン機構Dの反射面の明度を、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面の明度よりも、5〜25%(又は10〜20%)程度低い値とすればよい。
【0058】
固定スクリーン機構Dの反射面の明度を、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面の明度よりも低くするためには、固定スクリーン機構Dの基材に塗布する塗料の色を、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料の色よりも、黒くすればよい。例えば、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料として白色のものを使用し、固定スクリーン機構Dの基材に塗布する塗料としては、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料に対して黒色顔料が添加されたものを使用すればよい。
【0059】
このような塗料において、白色顔料(例えば、酸化チタン)と黒色顔料(例えば、カーボンブラック)との割合を異ならせることによって、スクリーン機構の反射面の明度を変化させることができる。例えば、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料には、白色顔料と黒色顔料とのうち白色顔料のみが含まれ、固定スクリーン機構Dの基材に塗布する塗料には、白色顔料と黒色顔料の双方が含まれるようにしてもよい。また、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料よりも、固定スクリーン機構Dに塗布する塗料の方が、白色顔料に対する黒色顔料の割合が(例えば、5〜25%(又は10〜20%)程度)高くなるようにしてもよい。なお、これらのスクリーン機構の基材に塗布する塗料としては、従来公知のスクリーン用塗料を適宜採用することができ、スクリーンの型(例えば、拡散型や反射型)に応じて調整することができる。
【0060】
なお、固定スクリーン機構Dの基材に塗布する塗料に黒色顔料を含ませるのではなく、固定スクリーン機構Dの基材を成形する前に、当該基材の材料となる樹脂中に黒色顔料を分散させることにより、基材自体に色を付け、基材自体の明度を低くしてもよい。
【0061】
また、光の乱反射を防止するという観点からは、周囲壁(底板C1、右側板C2、左側板C3、及び、背板C4)等、スクリーン筐体C10を構成する部材やスクリーン筐体C10の内部に配置された他の部材(スクリーン以外の部材)の明度も低くすることが望ましい。それらの部材の明度は、固定スクリーン機構Dの反射面の明度よりも低いことが望ましく、例えば、周囲壁については、スクリーンとして映像が投影されることを考慮する必要がないため、明度は低ければ低いほど望ましい。すなわち、周囲壁の色は、黒に近いほど望ましい。
【0062】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:フロントスクリーン機構E1)
図22に示すように、フロントスクリーン機構E1は、投影面E11aを全面に有した長方形状のフロントスクリーン部材E11と、第1模様面E12a等の模様を両面に有したフロントスクリーン支持台E12とを有している。フロントスクリーン部材E11は、薄板状の平面パネルにスクリーン塗料を塗布することにより形成されている。これにより、フロントスクリーン部材E11は、投影面E11aが平坦状に形成されることによって、照射光の照射時に歪みの無い映像を出現させるようになっている。
【0063】
一方、フロントスクリーン支持台E12は、フロントスクリーン部材E11を保持する保持凹部E121を有している。保持凹部E121は、フロントスクリーン部材E11の投影面E11aに対して僅かに拡大した状態で相似する開口形状を有しており、フロントスクリーン部材E11全体を収容している。また、保持凹部E121は、深さが深部と浅部との2段階に設定されている。浅部は、フロントスクリーン支持台E12の周縁部に形成された段部E121aと、中心部を通過する短手方向の両端にかけて直線状に形成された段部E121bとで実現されている。
【0064】
これにより、保持凹部E121に収容されたフロントスクリーン部材E11は、周縁部の段部E121aと中心部を通過する直線状の段部E121bとに当接及び支持され、残りの深部部分から離隔された状態にされている。この結果、深部部分におけるフロントスクリーン支持台E12の変形が、フロントスクリーン部材E11を変形させて投影面E11aに歪みを引き起こすことが防止されている。
【0065】
また、フロントスクリーン支持台E12は、投影面E11aの周囲の一部領域に第1模様面E12aを有している。第1模様面E12aは、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に位置されたときに、前方の遊技者から目視可能にされている。さらに、フロントスクリーン支持台E12は、第1模様面E12aとは反対側の面全体に第2模様面E12bを有している。第2模様面E12bは、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に位置されたときに、前方の遊技者から目視可能にされている。これらの第1模様面E12a及び第2模様面E12bは、例えば遊技の演出に関連した模様が凹凸により立体的に形成されている。
【0066】
上記のように構成されたフロントスクリーン部材E11とフロントスクリーン支持台E12とは、別個に形成された後に、接着剤で接着されることにより一体化されている。これにより、フロントスクリーン機構E1は、フロントスクリーン支持台E12に模様等を形成する際の成形収縮等によりひけが発生することがあっても、このひけがフロントスクリーン部材E11から機械的に分離した状態で発生するため、フロントスクリーン部材E11における投影面E11aのひけによる歪みの発生を防止することが可能になっている。
【0067】
なお、フロントスクリーン部材E11とフロントスクリーン支持台E12との固着方法としては、接着剤での接着に限らず、ネジ締結等の任意の方法を採用することができる。
【0068】
フロントスクリーン部材E11を構成する平面パネル、及び、フロントスクリーン支持台E12は、それぞれ射出成形により作製される。フロントスクリーン部材E11を構成する平面パネル、及び、フロントスクリーン支持台E12の材料としては、射出成形を行った場合にひけが発生し得る熱可塑性樹脂(例えば、ABS樹脂等)を適宜採用することができる。
【0069】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:フロントスクリーン駆動機構E2)
上記のフロントスクリーン機構E1は、フロントスクリーン駆動機構E2の駆動力により回動可能にされている。図15及び図16に示すように、フロントスクリーン駆動機構E2は、フロントスクリーン機構E1の左端部下面に連結された左フロントスクリーン駆動機構E2Aと、フロントスクリーン機構E1の右端部下面に連結された右フロントスクリーン駆動機構E2Bとを有している。
【0070】
図23及び図24に示すように、右フロントスクリーン駆動機構E2Bは、クランク部材E22とクランクギアE21と中間ギアE23とモータ軸ギアE24と駆動モータE25とを有している。右フロントスクリーン駆動機構E2Bにおけるクランク部材E22は、上端部(一端部)がフロントスクリーン機構E1の右端部下面に連結されている。図25に示すように、クランク部材E22は、中間位置E22aにおいて図15の右可動体ベースC5に回転自在に軸支されている。これにより、クランク部材E22は、中間位置E22aを回転中心として上端部及び下端部(他端部)を回動可能にしている。
【0071】
クランク部材E22は、中間位置E22aから上端部側の上側領域と、中間位置E22aから下端部側の下側領域とを有している。図25のようにクランク部材E22を側面視したとき、上側領域における中心線(中間位置E22aと、クランク部材E22の上端辺における中点とを通過する直線)は、待機姿勢において上下方向となるように設定されている。一方、下側領域における中心線(中間位置E22aと、クランク部材E22の下端辺における中点とを通過する直線)は、待機姿勢において下側が上側よりも前側に傾斜するように設定されている。
【0072】
クランク部材E22の下側領域には、スライド溝E22bが形成されている。スライド溝E22bは、溝壁面E22b1が側面視U字形状となるように形成されている。該U字は、2つの直線部と、該2つの直線部の端部同士を結んだ曲線部とから構成されている。2つの直線部は、平行に形成されており、スライド溝E22bは、溝壁面E22b1の上記直線部に相当する面が下側領域の中心線に平行に設定されている。スライド溝E22bには、スライド部材E26が移動自在に係合されている。スライド溝E22bの溝幅(上記2つの直線部間の距離)は、スライド部材E26の部材幅にほぼ一致されており、移動時において摺動するように設定されている。即ち、スライド部材E26は、常時、スライド溝E22bの溝壁面E22b1に当接状態にされている。また、スライド溝E22bの上端部は、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢である場合において、スライド部材E26が上端面(上記曲線部に相当する面)に当接するように設定されている。一方、スライド溝E22bの下端部は、スライド部材E26の一部を露出可能に開放状態にされている。
【0073】
上記のスライド部材E26は、クランクギアE21の偏心位置E21bに回転自在に軸支されている。クランクギアE21の回転中心位置E21aは、図24の右可動体ベースC5に回転自在に軸支されている。クランクギアE21の回転中心位置E21aは、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合において、回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ線分が、クランク部材E22における中間位置E22aとスライド部材E26の中心点とを結ぶ線分に対して直交する関係を有するように設定されている。
【0074】
これにより、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合においては、クランク部材E22の下側領域を回動させる方向に力が働いても、この力の全成分の付与方向に回転中心位置E21aが存在し、固定端として作用するため、スライド部材E26が移動することはない。この結果、クランク部材E22の中間位置E22aとクランクギアE21の回転中心位置E21aとを固定端とし、スライド部材E26を自由端とする0自由度の三節リンクによるトラス構造が形成されるため、フロントスクリーン機構E1を手で押した場合でも、クランク部材E22及びクランクギアE21が強固なブレーキとして作用することによって、フロントスクリーン機構E1が動くことはない。
【0075】
上記のクランクギアE21には、中間ギアE23が噛合されている。中間ギアE23には、モータ軸ギアE24が噛合されている。モータ軸ギアE24は、駆動モータE25の駆動軸が接続されている。これにより、右フロントスクリーン駆動機構E2Bは、駆動モータE25の回転駆動力をモータ軸ギアE24及び中間ギアE23を介してクランクギアE21に伝達可能にされている。
【0076】
ここで、クランクギアE21に付与された回転駆動力の全成分は、スライド部材E26の旋回軌跡の接線方向に一致する。また、図26及び図28に示すように、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合において、回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ線分が、クランク部材E22における中間位置E22aとスライド部材E26の中心点とを結ぶ線分に対して直交する関係を有するように設定されているため、旋回軌跡の接線方向がクランク部材E22のスライド溝E22bの溝壁面に平行となっている。これにより、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合において、クランクギアE21に回転駆動力が付与されると、スライド部材E26の移動方向(接線方向)に反力となる溝壁面が存在しないため、クランクギアE21が容易に回転を開始する。
【0077】
クランクギアE21に回転駆動力が付与された場合は、偏心位置E21bに設けられたスライド部材E26がスライド溝E22bとの摺動によりスライド溝E22bに沿って移動自在にされているため、クランク部材E22の中間位置E22aとクランクギアE21の回転中心位置E21aとを固定端とし、スライド部材E26を溝壁面に沿って移動自在の自由端にした1自由度の二節リンクが形成される。そして、スライド部材E26が回動すると、スライド部材E26が係合されたスライド溝E22bを備えたクランク部材E22が中間位置E22aを支点として回動し、クランク部材E22の上側領域を回動させることになる。この結果、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置及びフロント露出位置間を移動することになる。
【0078】
また、フロントスクリーン機構E1の移動速度は、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合において停止状態0であり、徐々に増速し、待機姿勢及び露出姿勢間の中間姿勢(図27)において最大速度となった後、徐々に減速し、露出姿勢及び待機姿勢になったときに停止状態0になる。これにより、クランクギアE21の角加速度が小さな状態(慣性モーメント)で回動を開始及び停止させることができるため、クランクギアE21に必要なトルクを小さくすることが可能になり、結果として駆動機構(中間ギアE23、モータ軸ギアE24、駆動モータE25)の過負荷による故障や消耗を低減することが可能になっている。
【0079】
図15に示すように、上記のように構成された右フロントスクリーン駆動機構E2Bは、モータ軸ギアE24と駆動モータE25とを除いて、左フロントスクリーン駆動機構E2Aと同一構成とされている。そして、左フロントスクリーン駆動機構E2Aと右フロントスクリーン駆動機構E2Bとは、左右対称に配置されている。左フロントスクリーン駆動機構E2AのクランクギアE21と右フロントスクリーン駆動機構E2BのクランクギアE21とは、シャフト部材E3を介して連結され、駆動モータE25の回転駆動力が均等に付与されるようになっている。
【0080】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:リールスクリーン機構F1)
図15及び図16に示すように、リールスクリーン機構F1は、湾曲形状の平板からなるリールスクリーン部F11と、リールスクリーン部F11の左端に接続された左リールスクリーン支持部F12と、リールスクリーン部F11の右端に接続された右リールスクリーン支持部F13とを有している。
【0081】
リールスクリーン部F11は、回動方向に近似した形状に湾曲されており、回動中心側である裏面に模様が形成されている。この裏面の模様は、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に位置されたときに、前方の遊技者から目視可能にされている。また、リールスクリーン部F11の表面は、周縁部に模様が形成されていると共に、周縁部の内周領域が投影面とされている。投影面は、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に位置されたときに、照射光の照射により映像を出現可能になっている。
【0082】
左右のリールスクリーン支持部F12・F13の一端部は、リールスクリーン部F11に接続されている。一方、リールスクリーン支持部F12・F13の他端部は、図示しない突出部をそれぞれ有している。突出部は、各リールスクリーン支持部F12・F13の外側に水平方向に突出されており、リールスクリーン駆動機構F2に連結されることによって、リールスクリーン機構F1の回動中心軸とされている。
【0083】
(第2実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
遊技機は、いわゆるパチスロ機である。遊技機は、コイン、メダル、遊技球又はトークンなどの他、遊技者に付与された又は付与される、遊技価値の情報を記憶したカードなどの遊技媒体を用いて遊技する遊技機であるが、以下ではメダルを用いるものとして説明する。
【0084】
尚、以後の説明において、遊技機1から遊技者に向かう側(方向)を遊技機1の前側(前方向)と称し、前側とは逆側を後側(後方向、奥行方向)と称し、遊技者から見て右側及び左側を遊技機1の右側(右方向)及び左側(左方向)とそれぞれ称する。また、前側及び後側を含む方向は、前後方向又は厚み方向と称し、右側及び左側を含む方向は、左右方向又は幅方向と称する。前後方向(厚み方向)及び左右方向(幅方向)に直交する方向を上下方向又は高さ方向と称する。
【0085】
図29及び図30に示すように、遊技機1の外観は、矩形箱状の筐体2により構成されている。筐体2は、前面側に矩形状の開口を有する金属製のキャビネットGと、キャビネットGの前面上部に配置された上ドア機構UDと、キャビネットGの前面下部に配置された下ドア機構DDとを有している。
【0086】
また、キャビネットGの上面壁G4には、左右方向に関して所定間隔隔てて、上下方向に貫通する2つの開口G41が形成されている。そして、この2つの開口G41それぞれを塞ぐように木製の板部材G42が上面壁G4に取り付けられている。
【0087】
図31にも示すように、上ドア機構UD及び下ドア機構DDは、キャビネットGの開口の形状及び大きさに対応するように形成されている。上ドア機構UD及び下ドア機構DDは、キャビネットGにおける開口の上部及び下部を閉塞可能に設けられている。上ドア機構UDは、上側表示窓UD1を中央部に有している。上側表示窓UD1には、光を透過する透明パネルUD11が設けられている。
【0088】
図32に示すように、キャビネットG内は、中間支持板G1により上部空間と下部空間とに仕切られている。即ち、中間支持板G1は、キャビネットG内を上部空間と下部空間とに仕切る仕切板として機能している。上部空間は、キャビネットG内の上ドア機構UDの後側となる空間であり、表示ユニットA等が収容される。また、下部空間は、キャビネットG内の下ドア機構DDの後側となる空間であり、リールユニットRUや、遊技機1全体の動作を司る主制御基板MS等が収容される。
【0089】
(表示ユニットA)
図33に示すように、表示ユニットAは、キャビネットG内の中間支持板G1上に交換可能に載置される。表示ユニットAは、映像を含む照射光を出射する照射光装置Bと、照射光装置Bからの照射光が照射されることにより映像を出現させるスクリーン装置Cとを有した所謂プロジェクションマッピング装置である。
【0090】
ここで、プロジェクションマッピング装置は、建造物や自然物などの立体物の表面に映像を投影するためのものであって、例えば、後述のスクリーンである役物に対して、その位置(投影距離や角度など)や形状に基づいて生成される、演出情報に応じた映像を投影することにより、高度で、かつ迫力のある演出を可能とする。
【0091】
この表示ユニットAは、前方に開口が形成された筐体A1を有する。この筐体A1は、照射光装置BのプロジェクタカバーB1、及び、スクリーン装置Cのスクリーン筐体C10とで構成されている。詳細は後述するが、スクリーン筐体C10は、底板C1、右側板C2、左側板C3、及び背板C4を有した箱方形状をなしている。そして、プロジェクタカバーB1は、スクリーン筐体C10の上面に交換可能に取り付けられる。
【0092】
(表示ユニットA:照射光装置B)
図34に示すように、照射光装置Bは、照射光を前方に出射するプロジェクタ機構B2と、プロジェクタ機構B2の前方に配置され、プロジェクタ機構B2からの照射光を斜め下後方に配置されたスクリーン装置C方向に反射するミラー機構B3と、プロジェクタ機構B2及びミラー機構B3を収容したプロジェクタカバーB1とを有している。
【0093】
(表示ユニットA:照射光装置B:プロジェクタ機構B2)
プロジェクタ機構B2は、キャビネットG内の後部に配置されている。プロジェクタ機構B2は、水平配置された平板状のベース部材B22を有している。ベース部材B22の下面には、レンズ機構B21及び図示しない光源が設けられている。レンズ機構B21は、光源から出射された照射光を前方のミラー機構B3に向けて出射するように配置されている。
【0094】
また、ベース部材B22の下面には、排熱機構B23・B24が設けられている。排熱機構B23・B24は、レンズ機構B21及び光源の右側及び左側にそれぞれ配置されている。排熱機構B23・B24は、空気を流通させるダクトと空気を送出するファンとを有しており、空気を後方に吹き出すことによって、照射光を生成する際に発生する熱を強制的に後方に流動させるようになっている。図30に示すように、排熱機構B23・B24における空気の流動方向には、キャビネットGの通気穴G3aが配置されている。これにより、排熱機構B23・B24は、プロジェクタ機構B2の熱を空気と共に通気穴G3aを介して機外に強制的に排出することが可能になっている。
【0095】
(表示ユニットA:照射光装置B:ミラー機構B3)
図34に示すように、プロジェクタ機構B2の前方(照射光の出射方向)には、ミラー機構B3が配置されている。図35に示すように、ミラー機構B3は、ミラーホルダB31と、ミラーホルダB31に収容された光学ミラーB32と、光学ミラーB32の両端部をミラーホルダB31に固定するミラーストッパB33・B34とを有している。図36にも示すように、ミラーホルダB31は、前面が長方形状の板状に形成されている。ミラーホルダB31の各コーナー部には、角度調整穴B311が形成されていると共に、角度調整穴B311を中心にして凹部B312が前面に形成されている。また、上下方向の角度調整穴B311・B311間には、取付け穴B314・B314が上下対称に形成されている。
【0096】
一方、また、ミラーホルダB31の後面には、ミラー保持部B313が形成されている。ミラー保持部B313は、中央部に形成されており、角度調整穴B311及び取付け穴B314に重複しないサイズで形成されている。ミラー保持部B313の左側及び右側には、ミラーストッパB33・B34がそれぞれ設けられている。ミラーストッパB33・B34は、角度調整穴B331・B341と、取付け穴B334・B344とをそれぞれ有している。ミラーストッパB33・B34における角度調整穴B331・B341及び取付け穴B334・B344は、ミラーホルダB31における角度調整穴B311・B311及び取付け穴B314・B314に対応するように配置されている。
【0097】
ミラーストッパB33・B34は、一部がミラー保持部B313と重複するように形成されている。これにより、ミラーストッパB33・B34は、ミラー保持部B313に嵌合された光学ミラーB32の左右方向の両辺部に当接し、取付け穴B314・B334・B344によりミラーホルダB31にネジ締結されることによって、光学ミラーB32をミラーホルダB31に保持させている。
【0098】
図37に示すように、上記のように構成されたミラー機構B3は、プロジェクタカバーB1におけるリフレクタ保持部B11の内側面に設けられている。リフレクタ保持部B11は、プロジェクタカバーB1の前面中央部に形成されており、上ドア機構UDを開いたときに前側に露出するように配置されている。リフレクタ保持部B11は、角度調整穴B111を有している。角度調整穴B111は、ミラー機構B3の角度調整穴B311に対応した位置に形成されている。
【0099】
リフレクタ保持部B11の角度調整穴B111には、図示しないネジが前面側から挿通されており、このネジは、ミラーホルダB31の角度調整穴B311を貫通する。そして、ミラーストッパB33・B34の角度調整穴B331・B341は、ネジが螺合可能なネジ穴として形成されており、ミラーホルダB31の角度調整穴B311を貫通したネジは、ミラーストッパB33・B34の角度調整穴B331・B341に螺合される。
【0100】
そして、上記ネジが角度調整穴B331・B341との螺合が緩む方向に回転されると、リフレクタ保持部B11とミラーストッパB33・B34との距離が広がることとなる。一方、上記ネジが角度調整穴B331・B341との螺合が締まる方向に回転されると、リフレクタ保持部B11とミラーストッパB33・B34との距離が縮まることとなる。
【0101】
上記のように、取付け穴B314・B334・B344を介してミラーホルダB31とミラーストッパB33・B34とがネジ締結されており、これにより、ミラーホルダB31とミラーストッパB33・B34との間に光学ミラーB32が挟持されている。このように、ミラーホルダB31と光学ミラーB32とミラーストッパB33・B34とは、ミラー機構B3として一体化されており、ネジの回転によりリフレクタ保持部B11とミラーストッパB33・B34との距離を変化させることにより、リフレクタ保持部B11とミラー機構B3との距離を増減することができる。そして、角度調整穴B311・331・B341がミラー機構B3のコーナー部に対応して4方向に配置されているため、各角度調整穴B311・331・B341の配置位置におけるリフレクタ保持部B11とミラー機構B3との距離を増減させることによって、プロジェクタ機構B2から出射された照射光の進行方向に対する光学ミラーB32の反射角度を微調整することを可能にしている。
【0102】
また、リフレクタ保持部B11とミラーホルダB31との間には、図示しないバネが設けられている。バネは、後端面がミラーホルダB31の凹部B312に当接されており、前端面がリフレクタ保持部B11の内壁面(後壁面)に当接されることによって、リフレクタ保持部B11とミラーホルダB31とで挟持されている。そして、リフレクタ保持部B11の角度調整穴B111から挿通されたネジが当該バネを貫通している。これにより、ネジの回転に伴ってリフレクタ保持部B11とミラー機構B3との距離が広がっても、バネの付勢力により、ネジ頭部がリフレクタ保持部B11の角度調整穴B111に当接することとなり、ネジ頭部が角度調整穴B111から飛び出してリフレクタ保持部B11とネジとの位置関係が崩れてしまうことを防止することができる。
【0103】
(表示ユニットA:照射光装置B:プロジェクタカバーB1)
図38に示すように、上記のように構成されたプロジェクタ機構B2及びミラー機構B3は、プロジェクタカバーB1に収容されている。なお、プロジェクタ機構B2の下面B2aは、その前部に、後方から前方に向けて上方に傾斜する傾斜面B2a1を有している。図39に示すように、プロジェクタカバーB1は、水平配置された上壁部B12と、上壁部B12の前側に配置されたリフレクタ保持部B11と、上壁部B12の左右方向において左右対称に配置された側壁部B13・B13とを有している。上壁部B12は、前部がキャビネットGよりも前方に突出されている(図33参照)。上壁部B12の前部の中央部には、リフレクタ保持部B11が前方に突出した形態に形成されており、突出により形成された空間部に上述のミラー機構B3を角度調整可能に保持している。
【0104】
また、側壁部B13・B13は、下端部から左右水平方向に突出された突出部B131を有している。突出部B131は、前部側の第1突出部B131aと、後部側の第2突出部B131bとを有している。第1突出部B131aは、プロジェクタカバーB1がキャビネットGに装着されたときに、キャビネットGの開口部に対応する位置に形成されている。各側壁部B13・B13から突出された第1突出部B131aの先端同士の左右方向に関する距離は、キャビネットGの開口部の左右方向に関する幅よりも僅かに短い距離に設定されている。一方、第2突出部B131bは、プロジェクタカバーB1がキャビネットGに装着されたときに、キャビネットGの開口部から後方の空間部に対応する位置に形成されている。各側壁部B13・B13から突出された第2突出部B131bの先端同士の左右方向に関する距離は、キャビネットGの後方の空間部の左右方向に関する幅よりも僅かに短い距離に設定されている。即ち、各側壁部B13・B13は、第1突出部B131aの先端同士の左右方向に関する距離よりも、第2突出部B131bの先端同士の左右方向に関する距離が広くなるように形成されている。これにより、プロジェクタカバーB1は、キャビネットGにおける内部空間の大部分を覆うことが可能になっている。
【0105】
また、第2突出部B131bの先端部には、上下方向に貫通するネジ穴B131Cが形成されている。プロジェクタカバーB1を右側板C2,左側板C3(図33参照)に対して固定する際には、ネジがこのネジ穴B131Cを介して右側板C2,左側板C3にねじ込まれる。また、各側壁部B13・B13の下端部から水平方向に突出部B131が突出されることで、プロジェクタカバーB1の両側端部には、この突出部B131と側壁部B13とで、その前端から凹部B132が後方に向けて連続して形成される。
【0106】
図40に示すように、表示ユニットAをキャビネットGに装着したときに、この凹部B132とキャビネットGとで空間BSが画定される。また、プロジェクタカバーB1の上壁部B12及び側壁部B13の形状は、各側壁部B13の下端部と、この下端部から突出された第2突出部B131bの先端部との間の距離が、第2突出部B131bの後方部よりも前方部の方が大きくなるように構成されている(図39参照)。これにより、空間BSの前方空間は後方空間に比べて大きな空間となる。また、表示ユニットAをキャビネットGに装着したときにおいて、キャビネットGの上面壁G4に形成された開口G41と、空間BSの前方空間とは、上面視において少なくとも一部が重なる。この空間BSは、島設備に遊技機1を設置固定するための作業空間として利用される。
【0107】
図41に示すように、島設備に遊技機を設置固定する際において、キャビネットGの上面壁G4の上方には、島設備の固定板部材OCが配される。そして、空間BSは、上面壁G4に取り付けられた板部材G42から島設備の固定板部材OCに至る釘をキャビネットG内から打ち込むことが可能な空間である。
【0108】
以上のように、プロジェクタカバーB1の上壁部B12と、キャビネットGの上面壁G4との間に殆ど隙間がない状態で、表示ユニットAがキャビネットG内に収容される場合においても、表示ユニットAとキャビネットGとの間には、島設備に設置固定の作業をするための空間BSが確保されることになる。これにより、上ドア機構UDが開放されたキャビネットGの前面側から、作業者がこの空間BSを利用して釘打ち作業を行うことが可能となり、その結果として、表示ユニットAが損傷することを防止しつつ、表示ユニットAをキャビネットGに収容した状態で遊技機1を島設備の固定板部材OCに釘止めすることが可能となる。
【0109】
また、遊技機1と固定板部材OCとを釘止めする釘は、金属製のキャビネットGではなく、キャビネットよりも軟らかい木製の板部材G42に対して打ち込まれることになるため、容易に遊技機1を島設備に設置することが可能となる。
【0110】
変形例として、板部材G42の材料は、木に限定されるものではなく、キャビネットGよりも軟らかい軟質部材であれば、種々の材料を採用することができる。また、遊技機1の島設備への固定方法は釘止めに限らず、ネジ止めなどの種々の固定方法を採用することができる。
【0111】
(表示ユニットA:照射光装置B:多孔板B15)
図42に示すように、プロジェクタカバーB1の下面側には、複数の孔B151を有した多孔板B15が設けられている。多孔板B15は、金属(例えば、ステンレス、鉄、鋼、アルミ等)製の板に打ち抜き加工を施すことにより複数の孔を開けたパンチングメタルである。複数の孔B151は、多孔板B15の全面において略均等に分散して形成されている。多孔板B15は、多孔板B15の全面において空気を流通可能にしており、プロジェクタ機構B2の排熱機構B23・B24による吸引により下側から上側への空気の流動を可能にしている。孔B151のサイズ及び個数は、外部からプロジェクタカバーB1内を目視できない程度に設定されている。孔B151は、丸、四角、六角形等の形状に形成されており、孔径は、3〜5mm程度となっている。
【0112】
多孔板B15は、プロジェクタカバーB1の第1突出部B131a及び第2突出部B131bを下側位置から覆うように形成されている。多孔板B15は、前部側の上側部B15aと、中部側の傾斜部B15bと、後部側の下側部B15cとを有している。上側部B15aは、水平配置されている。傾斜部B15bは、上側部B15aの後辺から斜め下後方に曲折されることにより形成されている。下側部B15cは、傾斜部B15bの後辺から水平方向に曲折されることにより形成されている。
【0113】
多孔板B15の上側部B15aは、プロジェクタカバーB1の側壁部B13・B13に取付けられている。これにより、多孔板B15は、プロジェクタカバーB1の前部を上側部B15aで下側から覆い、プロジェクタカバーB1の中部から後部にかけて傾斜部B15b及び下側部B15cで下側から覆うように配置されている。また、傾斜部B15bは、上面視において、プロジェクタ機構B2の下面B2aにおける傾斜面B2a1を囲むように配置されている。そして、図38に示すように、傾斜部B15bの傾斜角度(水平面に対する傾斜角度)は、傾斜面B2a1の傾斜角度と略同じにされている。多孔板B15の下方には、スクリーン装置Cにおけるフロントスクリーン機構E1が配置されている。
【0114】
詳細は後述するが、フロントスクリーン機構E1は、照射光による映像の出現を禁止する待機姿勢となる上側に配置されたフロント待機位置と、照射光による映像の出現を許可する露出姿勢となる下側に配置されたフロント露出位置との間を回動可能にされており、待機姿勢におけるフロントスクリーン機構E1は、多孔板B15の傾斜部B15bに略平行に近接した傾斜姿勢にされている。一方、フロントスクリーン機構E1が露出姿勢となったときには、多孔板B15の下方に大きな空間部が出現し、この空間部に存在する空気が流動抵抗のない状態で多孔板B15に到達し、複数の孔B151を通過することによって、スクリーン装置C内への空気の流入を容易にして冷却効率を高めることを可能にしている。
【0115】
また、多孔板B15は、プロジェクタカバーB1の下面を覆うように設けられることによって、例えば図43に示すように、前側に位置した遊技者の目線位置がスクリーン装置Cの上下方向及び左右方向の中心部の水平線上に存在し、この目線位置から照射光装置Bを見上げる状態になったとしても、多孔板B15により照射光装置Bの内部を目視されないようにしている。
【0116】
(表示ユニットA:スクリーン装置C)
図44に示すように、上記のように構成された照射光装置Bは、スクリーン装置Cの上面にネジ締結により連結されている。例えば、上述したように、プロジェクタカバーB1の突出部B131に形成されたネジ穴B131Cを介して、スクリーン装置Cの右側板C2及び左側板C3の上面にネジがねじ込まれている。これにより、表示ユニットAは、照射光装置Bとスクリーン装置Cとをユニット化して一体的に取り扱うことが可能になっている。
【0117】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン機構)
スクリーン筐体C10の内部には、照射光装置Bからの照射光の照射により映像を出現させる複数のスクリーン機構が照射対象を切替え可能に設けられている。具体的には、図45に示すように、複数のスクリーン機構として固定スクリーン機構Dとフロントスクリーン機構E1とリールスクリーン機構F1とが設けられている。固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及びリールスクリーン機構F1それぞれの投影面は、映像表現を多様化するために、互いに異なる形状をなしている。また、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1は可動式のスクリーンであり、それぞれ、フロントスクリーン駆動機構E2及びリールスクリーン駆動機構F2により駆動される。なお、フロントスクリーン機構E1とリールスクリーン機構F1とでは、フロントスクリーン機構E1の方が大型で重い。このため、フロントスクリーン機構E1を駆動させる際には、リールスクリーン機構F1を駆動させる際よりも大きな駆動力を要する。各スクリーン機構D・E1・F1、及び各スクリーン駆動機構E2・F2の詳細な構造は後述する。
【0118】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン筐体C10)
スクリーン装置Cは、上述したように、箱形形状のスクリーン筐体C10を有している。図45にも示すように、スクリーン筐体C10は、水平配置された底板C1と、底板C1の右端部に立設された右側板C2と、底板C1の左端部に立設された左側板C3と、底板C1の後端部に立設された背板C4とを有している。これにより、底板C1に対して右側板C2と左側板C3と背板C4とがネジ締結により連結されることによって、遊技者が位置する前面側と、照射光装置Bが位置する上面側とが開放された箱形形状のスクリーン筐体C10が形成されている。
【0119】
スクリーン筐体C10を構成する底板C1と右側板C2と左側板C3と背板C4とは、それぞれが別個に所定形状に成型されており、固定スクリーン機構D等の所定の機能部品が位置決め配置可能にされている。これにより、スクリーン装置Cのユニット全体として共通化を図れない場合でも、底板C1と右側板C2と左側板C3と背板C4との板部材単位で共通化することが可能になっている。また、板部材毎の部分的な交換が可能であるため、遊技機1の機種毎に容易に仕様変更することが可能になっている。各板部材に対して位置決め配置される機能部品については、後で詳細に説明する。
【0120】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン筐体C10:底板C1)
スクリーン筐体C10の底板C1は、上面視が長方形の平板形状に形成されている。底板C1の上面には、中央部に配置された中央載置部C11と、中央載置部C11を中心として左右方向に配置された右載置部C12及び左載置部C13とを有している。これらの載置部C11・C12・C13は、凹状に形成されている。中央載置部C11は、固定スクリーン機構Dの下端部が嵌合されることによって、固定スクリーン機構Dを位置決め可能に載置している。右載置部C12は、右可動体ベースC5の下端部が嵌合されことによって、右可動体ベースC5を位置決め可能に載置している。左載置部C13は、左可動体ベースC6の下端部が嵌合されことによって、左可動体ベースC6を位置決め可能に載置している。なお、右可動体ベースC5及び左可動体ベースC6それぞれの、左右方向内側の側面には、模様が凹凸により立体的に形成されている。即ち、右可動体ベースC5及び左可動体ベースC6は装飾部材としても機能する。以上のように、底板C1には、固定スクリーン機構D、右可動体ベースC5及び左可動体ベースC6が位置決め配置可能にされている。
【0121】
また、底板C1の前辺部C14は、下方に曲折されることによって、先端部が底板C1の下面よりも下方に位置されている。前辺部C14には、複数の貫通穴C141が形成されている。前辺部C14は、表示ユニットAがキャビネットGの中間支持板G1(図33参照)に載置されながら組み込まれる際に、中間支持板G1の前面に当接することによって、キャビネットG内の後方への位置決めを行うことを可能にしている。そして、表示ユニットAは、前辺部C14の貫通穴C141を介してキャビネットGの前面にネジ締結されることによって、キャビネットGの前面側からの表示ユニットAの組み込み作業及び据え付け作業を行うことが可能になっている。
【0122】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン筐体C10:右側板C2、左側板C3)
図45及び図46に示すように、スクリーン筐体C10の右側板C2及び左側板C3は、操作用開口部C21・C31を有している。操作用開口部C21・C31は、取っ手として形成されており、操作用開口部C21・C31に手を引っかけることによって表示ユニットAを持ち運ぶことができるようになっている。操作用開口部C21・C31は、フロントスクリーン駆動機構E2のクランクギアE21・E21の側方に配置されている。操作用開口部C21・C31は、水平方向に長手方向を一致させた長方形状に形成されている。操作用開口部C21・C31の開口面積は、クランクギアE21・E21を外部から人手により操作することができる程度に設定されている。
【0123】
これにより、表示ユニットAをキャビネットGに組み込んだ後に、待機位置のフロントスクリーン機構E1を手動で移動させる場合は、先ず、上ドア機構UDが開放されたキャビネットGの前面側から表示ユニットAを取り出す。具体的には、キャビネットGの前面側に位置した作業者がキャビネットGに対する表示ユニットAのネジ締結を解除してネジを取り外す。そして、キャビネットG内に手を伸ばして表示ユニットAの操作用開口部C21・C31を両手で把持し、表示ユニットAをキャビネットG外に取り出す。この後、例えば図47に示すように、取り外した表示ユニットAの一方の操作用開口部C21からスクリーン装置C内に手を伸ばし、操作用開口部C21から水平方向に見えるクランクギアE21を回転させることによって、ロック状態のフロントスクリーン機構E1を待機位置から容易に移動させることができる。フロントスクリーン機構E1のロック状態については後述する。待機位置からの移動によりロック状態が解除されると、フロントスクリーン機構E1を所望の位置に素早く回動させることができる。
【0124】
なお、上ドア機構UDを開けた状態で、キャビネットGの開口の前方から、キャビネットGの側面壁G2とスクリーン装置Cの右側板C2との間のスペース内に手を伸ばし、操作用開口部C21からクランクギアE21を操作することによって、クランクギアE21を回転させることができる。この場合には、表示ユニットAをキャビネットG外に取り外さなくても、フロントスクリーン機構E1のロック状態を解除することができる。
【0125】
また、右側板C2には、モータ収容部C22が形成されている。このモータ収容部C22により、リールスクリーン駆動機構F2の駆動モータF24が位置決め配置される。また、右側板C2及び左側板C3それぞれには、フロントスクリーン駆動機構E2におけるクランクギアE21のギア軸E21aを回動自在に支持する第1支持部C23、及び、フロントスクリーン駆動機構E2における中間ギアE23のギア軸となるシャフト部材E3を回転自在に支持する第2支持部C24が形成されている。以上のように、フロントスクリーン駆動機構E2及びリールスクリーン駆動機構F2は、右側板C2及び左側板C3により位置決め配置される。なお、フロントスクリーン駆動機構E2の右フロントスクリーン駆動機構E2Bと、リールスクリーン駆動機構F2とは、左右方向に関して、右可動体ベースC5と右側板C2との間に配置される。また、左フロントスクリーン駆動機構E2Aは、左右方向に関して、左可動体ベースC6と左側板C3との間に配置される。
【0126】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン筐体C10:背板C4)
図48に示すように、スクリーン筐体C10の背板C4は、平板状に形成されており、その背面の下部には、中継基板CKを位置決め配置するための凹部COが形成されている。中継基板CKは、表示ユニットAにおける各種機能部品(例えば、プロジェクタ機構B2など)と、表示ユニットA以外の各種機能部品(主制御基板MSなど)との配線(不図示)を中継するための中継基板である。
【0127】
背板C4には、操作用開口部C41が形成されている。操作用開口部C41は、右側下部に配置されており、フロントスクリーン駆動機構E2の中間ギアE23に対向されている。操作用開口部C41は、中間ギアE23を手動で操作可能なサイズに形成されている。これにより、表示ユニットAをキャビネットGに組み込んだ後に、待機位置のフロントスクリーン機構E1を手動で移動させる場合は、先ず、表示ユニットAをキャビネットGから取り外す。この後、操作用開口部C41からスクリーン装置C内に手を伸ばし、操作用開口部C41から水平方向に見える中間ギアE23を回転させることによって、ロック状態のフロントスクリーン機構E1を待機位置から容易に移動させることができる。
【0128】
また、背板C4は、右側板C2及び左側板C3それぞれの後方端よりも前方に配置されている。これにより、図49に示すように、表示ユニットAをキャビネットGの中間支持板G1に載置した際には、キャビネットGの背面壁G3、並びに、スクリーン装置Cの右側板C2、左側板C3及び背板C4により空間GSが画定されることになる。即ち、背面壁G3と背板C4との間には隙間が確保される。これにより、中継基板CKを背板C4の背面に設けたとしても、この空間GSにより中継基板CKがキャビネットGの背面壁G3に干渉することを防止することができる。
【0129】
また、中間支持板G1における、空間GSに面する位置には貫通穴G11が形成されている。この貫通穴G11は、その開口が、上面視において中継基板CKを囲むように形成されている。そして、中継基板CKは、キャビネットGの下部空間に収容される機器(主制御基板MS等)からの配線が接続されるコネクタCK1を、貫通穴G11に臨ませるように配設している。これにより、表示ユニットAの中継基板CKと、キャビネットGの下部空間に収容される機器との電気的な接続は、下部空間に収容される機器からの配線を、貫通穴G11に挿通させてコネクタCK1に接続することで行うことが可能となる。
【0130】
このように中継基板CKは、スクリーン装置Cの外側に配置されることによって、配線作業が容易化されていると共に、スクリーン装置C内に中継基板CK用の設置スペースを確保することを不要にし、スクリーン装置C内の設計の自由度を拡大させている。また、中継基板CKから発生する熱を、キャビネットGの背面壁G3に形成された通気穴G3aを介して機外に排出することが容易となる。
【0131】
また、キャビネットGの上部空間に配置される中継基板CKと、キャビネットGの下部空間に収容された機器とを接続する配線は、中間支持板G1の後方部に形成された貫通穴G11を通ることになるため、キャビネットG内の各種機器の後方に配線を配することが容易となる。その結果として、配線の取り回しの自由度を高めることができる。
【0132】
なお、中継基板CKは、キャビネットG内の後方部に配置されることになるため、中継基板CKに対して光が届きにくく、その結果、中継基板CKのコネクタCK1への配線の接続作業が困難となる場合もあり得る。そこで、キャビネットGの下部空間に収容された機器からの配線の中継基板CKへの接続を容易にするために、中継基板CKのコネクタCK1が、貫通穴G11を通って中間支持板G1よりも下方に突出するように構成されていてもよい。また、コネクタCK1の色を、光の反射率が高い色(例えば、白色)にしていてもよい。
【0133】
以上説明したように、固定スクリーン機構D、右可動体ベースC5及び左可動体ベースC6は底板C1に位置決め配置されている。リールスクリーン駆動機構F2の駆動モータF24は右側板C2に位置決め配置され、フロントスクリーン駆動機構E2のギア軸E21a、及びシャフト部材E3は右側板C2及び左側板C3に位置決め配置されている。そして、中継基板CKは背板C4に対して位置決め配置されている。以上のように、固定スクリーン機構D、駆動機構F2・E2、及び中継基板CKはそれぞれ、底板C1、側板C2・C3、背板C4のうちの一つの板に位置決め配置されており、且つ互いに異なる板に位置決め配置されている。従って、表示ユニットA全体では、機種間で共通化が図れない場合でも、板単位では、機種間で共通化を図ることができる。その結果として、機種毎にそれぞれ表示ユニットを製造する場合と比べて、安価に表示ユニットを製造することが可能となる。
【0134】
また、スクリーン筐体C10の各板C1〜C4は、ネジ締結により連結されているため、ネジを緩めることで、各板C1〜C4同士の連結を解除することができる。つまり、スクリーン筐体C10は、各板C1〜C4を交換可能に組み立てられている。これにより、表示ユニットの機能部品を板単位で交換することが可能となるため、表示ユニットAの交換対象外の機能部品を再利用しつつ、表示ユニットAの仕様を変更することが可能となる。
【0135】
また、図45及び図46に示すように、右可動体ベースC5は、右フロントスクリーン駆動機構E2B及びリールスクリーン駆動機構F2より左内側に配置される。また、左可動体ベースC6は、左フロントスクリーン駆動機構E2Aよりも右内側に配置される。その結果として、装飾部材である、右可動体ベースC5及び左可動体ベースC6により、これら駆動機構E2・F2を遊技者から目視し難くすることができる。その結果、遊技機1の美観を向上させることができる。また、底板C1には右可動体ベースC5及び左可動体ベースC6を配置するための凹部が形成されているため、これらを容易に底板C1に位置決め配置することが可能となる。
【0136】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:スクリーン位置関係)
図50に示すように、固定スクリーン機構Dは、照射光の照射方向に存在する固定露出位置に固定状態で設けられている。図51に示すように、フロントスクリーン機構E1は、フロント露出位置とフロント待機位置との間を回動可能に設けられている。固定露出位置とフロント露出位置との位置関係は、フロント露出位置が照射光の照射方向であって且つ固定露出位置よりも前方に存在するように設定されている。これにより、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に移動した場合は、フロントスクリーン機構E1が固定スクリーン機構Dを前方から覆い隠した状態にすることによって、照射光による映像をフロントスクリーン機構E1だけに出現可能にしている。フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に移動した場合は、固定スクリーン機構Dを露出させることによって、照射光による映像を固定スクリーン機構Dに出現可能にしている。つまり、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されると、フロントスクリーン機構E1がプロジェクタ機構B2の投影対象となる。これに対して、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置されると、固定スクリーン機構Dがプロジェクタ機構B2の投影対象となる。
【0137】
図52に示すように、リールスクリーン機構F1は、リール露出位置とリール待機位置との間を回動可能に設けられている。リール露出位置と固定露出位置との位置関係は、リール露出位置が照射光の照射方向であって且つ固定露出位置よりも前方に存在するように設定されている。これにより、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に移動した場合は、リールスクリーン機構F1が固定スクリーン機構Dを前方から覆い隠した状態にすることによって、照射光による映像をリールスクリーン機構F1だけに出現可能にしている。リールスクリーン機構F1がリール待機位置に移動した場合は、固定スクリーン機構Dを露出させることによって、照射光による映像を固定スクリーン機構Dに出現可能にしている。つまり、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されると、リールスクリーン機構F1がプロジェクタ機構B2の投影対象となる。これに対して、リールスクリーン機構F1がフロント待機位置に配置されると、固定スクリーン機構Dがプロジェクタ機構B2の投影対象となる。
【0138】
図53に示すように、フロントスクリーン機構E1の回動中心軸FGの軸方向、及び、リールスクリーン機構F1の回動中心軸RGの軸方向は、左右方向と一致する。そして、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1それぞれの、回動による動作範囲は、一部が互いに重複している。従って、この動作範囲が重複する重複範囲に、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1のうちの一方のスクリーンが配置されているときに、他方のスクリーンを回動させると接触することになる。
【0139】
フロント待機位置とリール待機位置との位置関係は、フロント待機位置に存在するフロントスクリーン機構E1とリール待機位置に存在するリールスクリーン機構F1とが干渉しないように設定されている。即ち、フロント待機位置は、固定スクリーン機構Dの上方に配置されている一方、リール待機位置は、固定スクリーン機構Dの後方に配置されている。これにより、フロントスクリーン機構E1の回動距離がリールスクリーン機構F1の回動距離よりも短くされている。
【0140】
また、フロント待機位置は、リールスクリーン機構F1の動作範囲外に配置されており、リール待機位置は、フロントスクリーン機構E1の動作範囲外に配置されている。つまり、フロント待機位置及びリール待機位置それぞれは、動作範囲における重複範囲を除いた範囲に配置されている。
【0141】
これに対して、フロント露出位置は、リールスクリーン機構F1の動作範囲内に配置されており、リール露出位置は、フロントスクリーン機構E1の動作範囲内に配置されている。つまり、フロント露出位置及びリール露出位置それぞれは、動作範囲における重複範囲に配置されている。これにより、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されているときには、リールスクリーン機構F1をリール露出位置に配置することはできない。また、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されているときには、フロントスクリーン機構E1をフロント露出位置に配置することはできない。
【0142】
フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1それぞれの、回動による動作範囲の重複が最小限になるように、フロントスクリーン機構E1の回動中心軸FGとリールスクリーン機構F1の回動中心軸RGとが相違されている。具体的には、フロントスクリーン機構E1の回動中心軸FGは、リールスクリーン機構F1の回動中心軸RGよりもフロント待機位置方向となる上方に設定されている。詳細には、回動中心軸FGはフロント露出位置に配置されたフロントスクリーン機構E1の中心位置よりも上方に配置されている。これにより、フロントスクリーン機構E1と回動中心軸FGとの距離を短くすることができるため、フロントスクリーン機構E1における、フロント待機位置とフロント露出位置との間の動作範囲を小さくすることができる。このように動作範囲を小さくすることで、表示ユニットA内の限られたスペースにおいてもフロントスクリーン機構E1を大型化することが可能となる。なお、回動中心軸FG及び回動中心軸RGは共に、固定スクリーン機構Dの後端位置よりも前方に配置されている。
【0143】
また、フロントスクリーン機構E1とリールスクリーン機構F1とは、一方のスクリーン機構E1・F1が待機位置に存在することを条件として回動可能にされている。これにより、スクリーン機構E1・F1同士の回動時における干渉が防止されている。フロントスクリーン機構E1とリールスクリーン機構F1との動作の詳細については後述する。
【0144】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:固定スクリーン機構D)
図45及び図46に示すように、固定スクリーン機構Dは、スクリーン筐体C10の底板C1上にネジ締結により固定されている。固定スクリーン機構Dは、正面反射部D1と右面反射部D2と左面反射部D3と下面反射部D4とを有している。これらの反射部D1〜D4の反射面は、照射光装置Bからの照射光が投影される投影面であり、照射光装置Bからの照射光の光軸に対してそれぞれ異なる角度に設定されている。
【0145】
尚、固定スクリーン機構Dは、照射光の光軸に対して複数の異なる角度の反射面を有する構成であれば、例えば2面や3面、5面の反射部を有してもよいし、或いは、光軸に対して連続的に異なる角度となる、曲率中心点が前面側に位置する湾曲状や円弧状の反射面の反射部を備えていてもよい。
【0146】
上記の正面反射部D1は、反射面が前側の遊技者に対して対向配置されており、固定スクリーン機構Dの前方上部に配置された照射光装置Bからの反射光の大部分を前方に反射するように設定されている。右面反射部D2及び左面反射部D3は、正面反射部D1の右辺部及び左辺部に接合されており、正面反射部D1を中心として左右対称に配置されている。右面反射部D2及び左面反射部D3は、正面反射部D1における左右方向の幅よりも前端部間の幅が拡大するように配置されている。これにより、右面反射部D2及び左面反射部D3は、反射面に対する照射光の反射方向が正面反射部D1方向に向い易くなることによって、照射光による映像を出現させながら照射光の一部を正面反射部D1方向に反射するようになっている。また、下面反射部D4についても、反射面に対する照射光の反射方向が正面反射部D1方向に向い易くなることによって、照射光による映像を出現させながら照射光の一部を正面反射部D1方向に反射するようになっている。
【0147】
上記の固定スクリーン機構Dは、反射面の明度が後述のフロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の各反射面の明度よりも低く設定されている。即ち、固定スクリーン機構Dは、照射光が反射面を反射する光量が、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面を反射する光量よりも少なくされている。これにより、固定スクリーン機構Dは、反射部D1〜D4の乱反射による光の混合による白ぼけが防止されている。尚、固定スクリーン機構Dは、正面反射部D1の明度よりも他の反射部D2・D3・D4の明度が低くされていてもよい。この場合には、他の反射部D2・D3・D4における照射光の正面反射部D1への反射を低減できるため、正面反射部D1において映像を強く出現させながら白ぼけを低減することができる。
【0148】
なお、明度としては、L表色系(L色空間)やL表色系(L色空間)におけるBrightnessを採用することができるが、白を基準として、その他の色を相対値で表すことができるのであれば、どのように定義することも可能である。
【0149】
固定スクリーン機構Dの反射面の明度と、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面の明度とは、固定スクリーン機構Dの反射面の明度が、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面の明度よりも低ければ特に限定されない。例えば、固定スクリーン機構Dの反射面の明度を、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面の明度よりも、5〜25%(又は10〜20%)程度低い値とすればよい。
【0150】
固定スクリーン機構Dの反射面の明度を、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の反射面の明度よりも低くするためには、固定スクリーン機構Dの基材に塗布する塗料の色を、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料の色よりも、黒くすればよい。例えば、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料として白色のものを使用し、固定スクリーン機構Dの基材に塗布する塗料としては、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料に対して黒色顔料が添加されたものを使用すればよい。
【0151】
このような塗料において、白色顔料(例えば、酸化チタン)と黒色顔料(例えば、カーボンブラック)との割合を異ならせることによって、スクリーン機構の反射面の明度を変化させることができる。例えば、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料には、白色顔料と黒色顔料とのうち白色顔料のみが含まれ、固定スクリーン機構Dの基材に塗布する塗料には、白色顔料と黒色顔料の双方が含まれるようにしてもよい。また、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の基材に塗布する塗料よりも、固定スクリーン機構Dに塗布する塗料の方が、白色顔料に対する黒色顔料の割合が(例えば、5〜25%(又は10〜20%)程度)高くなるようにしてもよい。なお、これらのスクリーン機構の基材に塗布する塗料としては、従来公知のスクリーン用塗料を適宜採用することができ、スクリーンの型(例えば、拡散型や反射型)に応じて調整することができる。
【0152】
なお、固定スクリーン機構Dの基材に塗布する塗料に黒色顔料を含ませるのではなく、固定スクリーン機構Dの基材を成形する前に、当該基材の材料となる樹脂中に黒色顔料を分散させることにより、基材自体に色を付け、基材自体の明度を低くしてもよい。
【0153】
また、光の乱反射を防止するという観点からは、周囲壁(底板C1、右側板C2、左側板C3、及び、背板C4)等、スクリーン筐体C10を構成する部材やスクリーン筐体C10の内部に配置された他の部材(スクリーン以外の部材)の明度も低くすることが望ましい。それらの部材の明度は、固定スクリーン機構Dの反射面の明度よりも低いことが望ましく、例えば、周囲壁については、スクリーンとして映像が投影されることを考慮する必要がないため、明度は低ければ低いほど望ましい。すなわち、周囲壁の色は、黒に近いほど望ましい。
【0154】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:フロントスクリーン機構E1)
図54に示すように、フロントスクリーン機構E1は、投影面E11aを全面に有した長方形状のフロントスクリーン部材E11と、第1模様面E12a等の模様を両面に有したフロントスクリーン支持台E12とを有している。フロントスクリーン部材E11は、薄板状の平面パネルにスクリーン塗料を塗布することにより形成されている。これにより、フロントスクリーン部材E11は、投影面E11aが平坦状に形成されている。
【0155】
一方、フロントスクリーン支持台E12は、フロントスクリーン部材E11を保持する保持凹部E121を有している。保持凹部E121は、フロントスクリーン部材E11の投影面E11aに対して僅かに拡大した状態で相似する開口形状を有しており、フロントスクリーン部材E11全体を収容している。また、保持凹部E121は、深さが深部と浅部との2段階に設定されている。浅部は、フロントスクリーン支持台E12の周縁部に形成された段部E121aと、中心部を通過する短手方向の両端にかけて直線状に形成された段部E121bとで実現されている。
【0156】
これにより、保持凹部E121に収容されたフロントスクリーン部材E11は、周縁部の段部E121aと中心部を通過する直線状の段部E121bとに当接及び支持され、残りの深部部分から離隔された状態にされている。この結果、深部部分におけるフロントスクリーン支持台E12の変形が、フロントスクリーン部材E11を変形させて投影面E11aに歪みを引き起こすことが防止されている。
【0157】
また、フロントスクリーン支持台E12は、投影面E11aの周囲の一部領域に第1模様面E12aを有している。第1模様面E12aは、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に位置されたときに、前方の遊技者から目視可能にされている。さらに、フロントスクリーン支持台E12は、第1模様面E12aとは反対側の面全体に第2模様面E12bを有している。第2模様面E12bは、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に位置されたときに、前方の遊技者から目視可能にされている。これらの第1模様面E12a及び第2模様面E12bは、例えば遊技の演出に関連した模様が凹凸により立体的に形成されている。
【0158】
上記のように構成されたフロントスクリーン部材E11とフロントスクリーン支持台E12とは、別個に形成された後に、接着剤で接着されることにより一体化されている。これにより、フロントスクリーン機構E1は、フロントスクリーン支持台E12に模様等を形成する際の成形収縮等によりひけが発生することがあっても、このひけがフロントスクリーン部材E11から機械的に分離した状態で発生するため、フロントスクリーン部材E11における投影面E11aのひけによる歪みの発生を防止することが可能になっている。
【0159】
なお、フロントスクリーン部材E11とフロントスクリーン支持台E12との固着方法としては、接着剤での接着に限らず、ネジ締結等の任意の方法を採用することができる。
【0160】
フロントスクリーン部材E11を構成する平面パネル、及び、フロントスクリーン支持台E12は、それぞれ射出成形により作製される。フロントスクリーン部材E11を構成する平面パネル、及び、フロントスクリーン支持台E12の材料としては、射出成形を行った場合にひけが発生し得る熱可塑性樹脂(例えば、ABS樹脂等)を適宜採用することができる。
【0161】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:フロントスクリーン駆動機構E2)
上記のフロントスクリーン機構E1は、フロントスクリーン駆動機構E2の駆動力により回動可能にされている。図45及び図46に示すように、フロントスクリーン駆動機構E2は、フロントスクリーン機構E1の左端部下面に連結された左フロントスクリーン駆動機構E2Aと、フロントスクリーン機構E1の右端部下面に連結された右フロントスクリーン駆動機構E2Bとを有している。
【0162】
図53に示すように、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置されたとき(待機姿勢のとき)において、フロントスクリーン機構E1が、後方の端部から前方の端部に向けて上り傾斜となるように、構成されている。このフロントスクリーン機構E1の傾斜は、多孔板B15の傾斜部B15b、及び、プロジェクタ機構B2の下面B2aにおける傾斜面B2a1と略平行である。
【0163】
以上のように、フロント待機位置に配置されたときにフロントスクリーン機構E1の姿勢を、その後方の端部から前方の端部に向けて上り傾斜となる傾斜姿勢にすることで、水平面と平行な姿勢とした場合と比べて、照射光装置Bにより照射された照射光がフロントスクリーン機構E1により妨げられることを抑制することができる。これにより、フロント待機位置に配置されたときのフロントスクリーン機構E1の上下方向位置を、固定スクリーン機構Dに対して近づけることができる。その結果として、表示ユニットAの限られたスペース内においても、フロントスクリーン機構E1を大型化することができる。加えて、上述したように、プロジェクタ機構B2の下面B2aは傾斜面B2a1を有しているため、フロント待機位置に配置されたときのフロントスクリーン機構E1の上下方向位置を、プロジェクタ機構B2に対して近づけることができる。その結果として、フロントスクリーン機構E1を更に大型化することができる。
【0164】
図55及び図56に示すように、右フロントスクリーン駆動機構E2Bは、クランク部材E22とクランクギアE21と中間ギアE23とモータ軸ギアE24と駆動モータE25とを有している。右フロントスクリーン駆動機構E2Bにおけるクランク部材E22は、その上端部(一端部)が、フロントスクリーン機構E1の右端部背面において、フロント露出位置に配置されたとき(露出姿勢のとき)に上部となる位置に連結されている。
【0165】
図57に示すように、クランク部材E22は、中間位置E22aにおいて、右可動体ベースC5(図45参照)に回動自在に軸支されている。これにより、クランク部材E22は、中間位置E22aを回動中心として上端部及び下端部(他端部)を回動可能にしている。なお、この中間位置E22aは、フロントスクリーン機構E1の回動中心軸FGと一致する。
【0166】
なお、上述したように、フロントスクリーン機構E1の回動中心軸FGは、フロント露出位置に配置されたフロントスクリーン機構E1の中心位置よりも上方に配置されている。また、クランク部材E22は、その上端部(一端部)が、フロントスクリーン機構E1の右端部背面において、フロント露出位置に配置されたとき(露出姿勢のとき)に上部となる位置に連結されている。以上の構成により、フロントスクリーン機構E1における、フロント待機位置とフロント露出位置との間の動作範囲を小さくすることができるため、フロントスクリーン機構E1を大型化することが可能となる。
【0167】
クランク部材E22は、中間位置E22aから上端部側の上側領域と、中間位置E22aから下端部側の下側領域とを有している。図57のようにクランク部材E22を側面視したとき、上側領域における中心線(中間位置E22aと、クランク部材E22の上端辺における中点とを通過する直線)は、待機姿勢において上下方向となるように設定されている。一方、下側領域における中心線(中間位置E22aと、クランク部材E22の下端辺における中点とを通過する直線)は、待機姿勢において下側が上側よりも前側に傾斜するように設定されている。
【0168】
クランク部材E22の下側領域には、スライド溝E22bが形成されている。スライド溝E22bは、溝壁面E22b1が側面視U字形状となるように形成されている。該U字は、2つの直線部と、該2つの直線部の端部同士を結んだ曲線部とから構成されている。2つの直線部は、平行に形成されており、スライド溝E22bは、溝壁面E22b1の上記直線部に相当する面が下側領域の中心線に平行に設定されている。スライド溝E22bには、スライド部材E26が移動自在に係合されている。スライド溝E22bの溝幅(上記2つの直線部間の距離)は、スライド部材E26の部材幅にほぼ一致されており、移動時において摺動するように設定されている。即ち、スライド部材E26は、常時、スライド溝E22bの溝壁面E22b1に当接状態にされている。また、スライド溝E22bの上端部は、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢である場合において、スライド部材E26が上端面(上記曲線部に相当する面)に当接するように設定されている。一方、スライド溝E22bの下端部は、スライド部材E26の一部を露出可能に開放状態にされている。
【0169】
上記のスライド部材E26は、クランクギアE21の偏心位置E21bに回転自在に軸支されている。クランクギアE21のギア軸E21aは、図55に示すように、右可動体ベースC5、及び右側板C2の第1支持部C23に回転自在に軸支されている。クランクギアE21のギア軸E21aは、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合において、ギア軸E21aと偏心位置E21bとを結ぶ線分が、クランク部材E22における中間位置E22aとスライド部材E26の中心点とを結ぶ線分に対して直交する関係を有するように設定されている。
【0170】
これにより、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合においては、クランク部材E22の下側領域を回動させる方向に力が働いても、この力の全成分の付与方向にギア軸E21aが存在し、固定端として作用するため、スライド部材E26が移動することはない。この結果、クランク部材E22の中間位置E22aとクランクギアE21のギア軸E21aとを固定端とし、スライド部材E26を自由端とする0自由度の三節リンクによるトラス構造が形成されるため、フロントスクリーン機構E1を手で押した場合でも、クランク部材E22及びクランクギアE21が強固なブレーキとして作用することによって、フロントスクリーン機構E1が動くことはない。
【0171】
上記のクランクギアE21には、中間ギアE23が噛合されている。この中間ギアE23は、右可動体ベースC5、及び右側板C2の第2支持部C24に回動自在に軸支されている。この中間ギアE23には、モータ軸ギアE24が噛合されている。モータ軸ギアE24は、駆動モータE25の駆動軸が接続されている。これにより、右フロントスクリーン駆動機構E2Bは、駆動モータE25の回転駆動力をモータ軸ギアE24及び中間ギアE23を介してクランクギアE21に伝達可能にされている。
【0172】
ここで、クランクギアE21に付与された回転駆動力の全成分は、スライド部材E26の旋回軌跡の接線方向に一致する。また、図58及び図60に示すように、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合において、ギア軸E21aと偏心位置E21bとを結ぶ線分が、クランク部材E22における中間位置E22aとスライド部材E26の中心点とを結ぶ線分に対して直交する関係を有するように設定されているため、旋回軌跡の接線方向がクランク部材E22のスライド溝E22bの溝壁面に平行となっている。これにより、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合において、クランクギアE21に回転駆動力が付与されると、スライド部材E26の移動方向(接線方向)に反力となる溝壁面が存在しないため、クランクギアE21が容易に回転を開始する。
【0173】
クランクギアE21に回転駆動力が付与された場合は、偏心位置E21bに設けられたスライド部材E26がスライド溝E22bとの摺動によりスライド溝E22bに沿って移動自在にされているため、クランク部材E22の中間位置E22aとクランクギアE21のギア軸E21aとを固定端とし、スライド部材E26を溝壁面に沿って移動自在の自由端にした1自由度の二節リンクが形成される。そして、スライド部材E26が回動すると、スライド部材E26が係合されたスライド溝E22bを備えたクランク部材E22が中間位置E22aを支点として回動し、クランク部材E22の上側領域を回動させることになる。この結果、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置及びフロント露出位置間を移動することになる。
【0174】
なお、駆動モータF24は、ステッピングモータであり、中継基板CKを介して主制御基板MS(図32参照)に電気的に接続されており、この主制御基板MSの制御により駆動される。
【0175】
また、フロントスクリーン機構E1の移動速度は、フロントスクリーン機構E1が待機姿勢又は露出姿勢である場合において停止状態0であり、徐々に増速し、待機姿勢及び露出姿勢間の中間姿勢(図59参照)において最大速度となった後、徐々に減速し、露出姿勢及び待機姿勢になったときに停止状態0になる。これにより、クランクギアE21の角加速度が小さな状態(慣性モーメント)で回動を開始及び停止させることができるため、クランクギアE21に必要なトルクを小さくすることが可能になり、結果として駆動機構(中間ギアE23、モータ軸ギアE24、駆動モータE25)の過負荷による故障や消耗を低減することが可能になっている。
【0176】
図61に示すように、上記のように構成された右フロントスクリーン駆動機構E2Bは、モータ軸ギアE24と駆動モータE25とを除いて、左フロントスクリーン駆動機構E2Aと同一構成とされている。そして、左フロントスクリーン駆動機構E2Aと右フロントスクリーン駆動機構E2Bとは、左右対称に配置されている。
【0177】
そして、左フロントスクリーン駆動機構E2Aの中間ギアE23と右フロントスクリーン駆動機構E2Bの中間ギアE23とは、シャフト部材E3を介して連結されている。
【0178】
詳細には、シャフト部材E3は、左右方向に延在しており、その両端部に、左フロントスクリーン駆動機構E2A及び右フロントスクリーン駆動機構E2Bそれぞれの中間ギアE23が連結されている。また、シャフト部材E3は、固定スクリーン機構Dの後方における、背板C4と固定スクリーン機構Dとで挟まれた空間に配置されている(図53参照)。
【0179】
以上の構成において、駆動モータE25が駆動されると、モータ軸ギアE24が回動される。このモータ軸ギアE24の回動に伴い、左フロントスクリーン駆動機構E2A及び右フロントスクリーン駆動機構E2Bそれぞれの中間ギアE23・E23、及びシャフト部材E3が一体となって回動する。そして、この中間ギアE23・E23の回動に連動して、クランクギアE21・E21が回動されることで、フロントスクリーン機構E1が回動中心軸FG中心に回動して、フロント待機位置とフロント露出位置との間を移動することになる。
【0180】
以上のように、左フロントスクリーン駆動機構E2A及び右フロントスクリーン駆動機構E2Bそれぞれの中間ギアE23・E23をシャフト部材E3により連結することで、駆動モータE25の回転駆動力を、2つのクランク部材E22に均等に伝達することが可能となる。従って、これら中間ギアE23・E23がシャフト部材E3により連結されていない場合と比べて、2つのクランク部材E22の一方に、駆動負荷が集中することを防止することができる。また、駆動モータE25は、固定スクリーン機構Dの右方に配置された右フロントスクリーン駆動機構E2Bに設けられているため、固定スクリーン機構Dの配置を阻害することがない。
【0181】
加えて、シャフト部材E3を、フロントスクリーン機構E1の回動軸として用いていない。このため、シャフト部材E3の配置の自由度が高まり、シャフト部材E3を固定スクリーン機構D等の別役物の配置を阻害しないように配置させることが可能となる。その結果として、フロントスクリーン機構E1の回動範囲や大きさを所望の程度に維持しつつ、別役物の配置の自由度を高めることができる。
【0182】
また、シャフト部材E3が固定スクリーン機構Dよりも後方に配置されるため、固定スクリーン機構Dに投影される光がシャフト部材E3により阻害されることはない。また、フロントスクリーン機構E1の回動中心軸FGは固定スクリーン機構Dの後端位置よりも前方に配置されているため、固定スクリーン機構Dの後端位置よりも後方に配置されている場合と比べて、フロントスクリーン機構E1と回動中心軸FGとの間の長さ(クランク部材E22の長さ)を短くすることができる。このため、キャビネットG内のスペースが限られており表示ユニットAを大型化することができないときでも、フロントスクリーン機構E1の大きさを所望の程度に維持することができる。
【0183】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:リールスクリーン機構F1)
図52に示すように、リールスクリーン機構F1は、湾曲形状の平板からなる。リールスクリーン機構F1は、回動方向に近似した形状に湾曲された、側面視円弧状の形状をなしている。リールスクリーン機構F1の表面は、周縁部に模様が形成されていると共に、周縁部の内周領域が投影面F1aとされている。この投影面F1aは、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されたときに、プロジェクタ機構B2からの光の照射方向上流側に凸となる円弧面である。また、リールスクリーン機構F1における、回動中心側である裏面には模様が形成されている。この裏面の模様は、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に位置されたときに、前方の遊技者から目視可能にされている。
【0184】
リールスクリーン機構F1は、リールスクリーン駆動機構F2の駆動力により、リール待機位置とリール露出位置との間で回動可能にされている。そして、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に位置されたときに、その投影面F1aは、照射光の照射により映像を出現可能になっている。
【0185】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:リールスクリーン駆動機構F2)
図62及び図63に示すように、リールスクリーン駆動機構F2は、2つのアーム部材F21・F21、円弧状ギアF22、モータ軸ギアF23、及び駆動モータF24を有している。2つのアーム部材F21・F21は、その一端部がリールスクリーン機構F1の右端部背面及び左端部背面それぞれに連結されている。また、2つのアーム部材F21・F21の他端部の外側面には、左右方向外側に向けて突出する支持軸F21a・F21aが形成されている。これら支持軸F21a・F21aは、右可動体ベースC5及び左可動体ベースC6にそれぞれ回動自在に支持されている。これにより、2つのアーム部材F21は、支持軸F21a・F21aを回動中心として回動可能となる。なお、これら支持軸F21a・F21aは、リールスクリーン機構F1の回動中心軸RGと一致する。
【0186】
円弧状ギアF22は、2つの支持軸F21a・F21aのうちの右側に配置される支持軸F21aの先端部に固定されている。この円弧状ギアF22には、モータ軸ギアF23が噛合されている。モータ軸ギアF23は、駆動モータF24の駆動軸が接続されている。なお、駆動モータF24は、ステッピングモータであり、中継基板CKを介して主制御基板MS(図32参照)に電気的に接続されており、この主制御基板MSの制御により駆動される。
【0187】
以上の構成において、主制御基板MSによる制御の下、駆動モータE25が駆動するとと、モータ軸ギアE24が回動する。このモータ軸ギアE24の回動に伴い、円弧状ギアF22が回動する。そして、この円弧状ギアF22の回動に連動して、アーム部材F21が回動されることで、リールスクリーン機構F1が回動中心軸RG中心に回動して、リール待機位置とリール露出位置との間を動作することになる。
【0188】
(表示ユニットA:スクリーン装置C:センサ機構CS)
上述したように、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1それぞれの動作範囲は、互いに一部が重複している(図53参照)。また、フロントスクリーン機構E1は及びリールスクリーン機構F1は、それぞれ異なる駆動機構により駆動される。つまり、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1それぞれの駆動は連動(同期)していない。このためスクリーン機構E1・F1同士の干渉(接触)を防ぐには、スクリーン機構E1・F1それぞれの位置を把握しておく必要がある。そこで、本実施形態では、主制御基板MS(図32参照)は、フロント待機位置を原点位置として、この原点位置からの駆動モータE25のステップ数に基づいて、フロントスクリーン機構E1の位置を把握している。同様にして、リール待機位置を原点位置として、この原点位置からの駆動モータF24のステップ数に基づいて、リールスクリーン機構F1の位置を把握している。
【0189】
しかしながら、フロントスクリーン機構E1やリールスクリーン機構F1の動作が正常に行われていない場合や、電源遮断中に手動でフロントスクリーン機構E1やリールスクリーン機構F1が動かされてしまった場合には、主制御基板MSは、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の正確な位置を把握することができない。このような状況でフロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1を動作させると、これらが干渉し合う可能性がある。
【0190】
そこで、図64図67に示すように、スクリーン装置Cは、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1それぞれの位置を検出するためのセンサ機構CSを備えている。そして、主制御基板MSは、センサ機構CSからの検出結果に基づき、これらスクリーン機構E1・F1を原点位置(待機位置)に復帰させる復帰動作を実行する。
【0191】
なお、右フロントスクリーン駆動機構E2Bにおけるクランク部材E22には、上側領域に遮光部E22d、下側領域に遮光部E22eがそれぞれ形成されている。また、リールスクリーン機構F1の右端部裏面には、遮光部F1bが形成されている。
【0192】
センサ機構CSは、3つのセンサCS1〜CS3を有している。これらのセンサCS1〜CS3は、透過型の光学センサであり、図64に示すように、略U字状に形成されている。U字状の開放側の一方の端部は光を発光する発光部であり、他方の端部は光を受光する受光部である。そして、これらのセンサCS1〜CS3は、発光部から発光された光を受光部が受光した場合に、主制御基板MSにLow信号を出力し、発光部から発光された光が遮断され受光部が受光できない場合に、主制御基板MSにHi信号を出力するよう構成されている。
【0193】
センサCS1は、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に存在するか否かを検出するためのセンサである。このセンサCS1は、クランク部材E22における遮光部E22dの回動軌跡上に固定配置されている。詳細には、センサCS1は、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に存在するとき(図65参照)には、発光部と受光部とで遮光部E22dを挟み、且つ、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に存在しないとき(図66参照)には、発光部と受光部とで遮光部E22dを挟まない位置に固定配置されている。従って、センサCS1は、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に存在するときはHi信号を、フロント待機位置に存在しないときはLow信号をそれぞれ主制御基板MSに出力することになる。
【0194】
センサCS2は、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に存在するか否かを検出するためのセンサである。このセンサCS2は、クランク部材E22における遮光部E22eの回動軌跡上に固定配置されている。詳細には、センサCS2は、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に存在するとき(図66参照)には発光部と受光部とで遮光部E22eを挟み、且つ、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に存在しないとき(図65参照)には発光部と受光部とで遮光部E22eを挟まない位置に固定配置されている。従って、センサCS2は、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に存在するときはHi信号を、フロント露出位置に存在しないときはLow信号をそれぞれ主制御基板MSに出力することになる。
【0195】
センサCS3は、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に存在するか否かを検出するためのセンサである。このセンサCS3は、リールスクリーン機構F1における遮光部F1bの回動軌跡上に固定配置されている。詳細には、センサCS2は、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に存在するとき(図65参照)には発光部と受光部とで遮光部F1bを挟み、且つ、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に存在しないとき(図67参照)には発光部と受光部とで遮光部F1bを挟まない位置に固定配置されている。従って、センサCS3は、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に存在するときはHi信号を、リール待機位置に存在しないときはLow信号をそれぞれ主制御基板MSに出力することになる。
【0196】
以上の構成において、センサCS1及びセンサCS2からの検出信号は、フロントスクリーン機構E1が、フロント待機位置、フロント露出位置、及びこれらの間の位置である中間位置の何れに配置されているかを示している。また、センサCS3からの検出信号は、リールスクリーン機構F1が、リール待機位置、及びリール待機位置以外の位置の何れに配置されているかを示している。
【0197】
また、上述したように、フロント待機位置及びリール待機位置それぞれは、スクリーン機構E1・F1の動作範囲における重複範囲に配置されているため、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されているときには、リールスクリーン機構F1をリール露出位置に配置することはできない。このため、センサCS2が、フロントスクリーンがフロント露出位置に存在することを検出している場合には、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に存在しないことを示している。
【0198】
(フロントスクリーン機構E1の動作制御)
次に、原点復帰動作について説明するに先立って、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1それぞれの正常時における動作制御について説明する。主制御基板MSは、駆動モータE25を制御することで、フロントスクリーン機構E1をフロント待機位置とフロント露出位置との間で回動動作させる。このフロントスクリーン機構E1の回動動作は、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に存在していることを条件にして実行される。
【0199】
先に少し触れたように、主制御基板MSは、フロント待機位置を原点位置とし、この原点位置からの駆動モータE25のステップ数で、フロントスクリーン機構E1の位置を把握する。例えば、図68に示すように、ステップ数が210のとき、フロントスクリーン機構E1はフロント露出位置にあると把握することができる。なお、本実施形態では、ステップ数が20−21のときに、センサCS1の検出信号がHi信号とLow信号との間で切り換り、ステップ数が190−191のときに、センサCS2の検出信号がHi信号とLow信号との間で切り換る。
【0200】
また、主制御基板MSは、駆動モータE25のモータ回転方向やパルス幅を制御することで、フロントスクリーン機構E1の回動方向や回動速度を制御している。以下、駆動モータE25において、フロントスクリーン機構E1をフロント待機位置からフロント露出位置へ移動させるモータ回転方向を+方向、フロントスクリーン機構E1をフロント露出位置からフロント待機位置へ移動させるモータ回転方向を−方向とする。
【0201】
図69には、フロントスクリーン機構E1をフロント待機位置からフロント露出位置へ回動動作させる際の、駆動モータE25の制御シーケンスの一例を示している。この制御シーケンスでは、まず、駆動モータE25を、直前の励磁相から相を更新せずに100msのパルス幅分で励磁(手順1)した後に、駆動モータE25を+方向に2.2msのパルス幅で210ステップ数駆動させる(手順2)。これにより、フロントスクリーン機構E1はフロント待機位置からフロント露出位置へ回動する。この後、駆動モータE25を、直前の励磁相から相を更新せずに100msのパルス幅分で励磁する(手順3)。以上が、フロント待機位置からフロント露出位置へ回動動作させる際の制御シーケンスとなる。なお、フロントスクリーン機構E1をフロント待機位置からフロント露出位置へ回動動作させる際の制御シーケンスは、図69の制御シーケンスにおける、手順2に係る駆動モータE25のモータ回転方向を−方向にしたシーケンスにすればよい。
【0202】
(リールスクリーン機構F1の動作制御)
次に、リールスクリーン機構F1についての正常時の動作制御について説明する。主制御基板MSは、駆動モータF24を制御することで、リールスクリーン機構F1をリール待機位置とリール露出位置との間で回動動作させる。このリールスクリーン機構F1の回動動作は、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に存在していることを条件にして実行される。
【0203】
図70に示すように、主制御基板MSは、リール待機位置を原点位置とし、この原点位置からの駆動モータF24のステップ数で、リールスクリーン機構F1の位置を把握する。例えば、ステップ数が140のとき、リールスクリーン機構F1はリール露出位置にあると把握することができる。なお、本実施形態では、ステップ数が1−2のときに、センサCS3の検出信号がHi信号とLow信号との間で切り換る。
【0204】
また、主制御基板MSは、駆動モータF24のモータ回転方向やパルス幅を制御することで、リールスクリーン機構F1の回動方向や回動速度を制御している。以下、駆動モータF24において、リールスクリーン機構F1をリール待機位置からリール露出位置へ移動させるモータ回転方向を+方向、リールスクリーン機構F1をリール露出位置からリール待機位置へ移動させるモータ回転方向を−方向とする。
【0205】
図71には、リールスクリーン機構F1をリール待機位置からリール露出位置へ回動動作させる際の、駆動モータF24の制御シーケンスの一例を示している。この制御シーケンスでは、まず、駆動モータF24を、直前の励磁相から相を更新せずに100msのパルス幅分で励磁(手順1)した後に、駆動モータF24を+方向に4msのパルス幅で8ステップ数駆動させる(手順2)。これにより、リールスクリーン機構F1のリール待機位置からリール露出位置への回動が開始され、且つ、リールスクリーン機構F1の回動速度が加速される。この後、駆動モータF24を+方向に3msのパルス幅で122ステップ数駆動する(手順3)。その後、駆動モータF24を+方向に5msのパルス幅で122ステップ数駆動する(手順4)。これにより、リールスクリーン機構F1の回動速度が減速される。そして、駆動モータF24を、直前の励磁相から相を更新せずに100msのパルス幅分で励磁する(手順5)。以上が、リール待機位置からリール露出位置へ回動動作させる際の制御シーケンスとなる。なお、リールスクリーン機構F1をリール待機位置からリール露出位置へ回動動作させる際の制御シーケンスは、図71の制御シーケンスにおける、手順2〜4に係る駆動モータE25のモータ回転方向を−方向にしたシーケンスにすればよい。
【0206】
以上のように、主制御基板MSは、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置されていることを条件にしてフロントスクリーン機構E1を駆動し、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置されていることを条件にしてリールスクリーン機構F1を駆動するため、スクリーン機構同士の回動時における干渉を防止することができる。
【0207】
(フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の原点復帰動作)
次に、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の原点復帰動作について説明する。この原点復帰動作時は、電源遮断状態から復旧したときなどの所定の契機で実行される。
【0208】
ここで、センサCS1の検出信号がHi信号からLow信号に切り換るのは、フロントスクリーン機構E1が原点位置から駆動モータE25が数ステップだけ+方向に駆動された時点(図68参照)であるため、センサCS1の検出信号がHi信号であったとしても、フロントスクリーン機構E1の位置が原点位置とは一致しない場合もある。同様にして、センサCS3の検出信号がHi信号であったとしても、リールスクリーン機構F1の位置が原点位置とは一致しない場合もある。そこで、本実施形態では、センサCS1の検出信号がHi信号であったとしてもフロントスクリーン機構E1に係る原点復帰動作を行い、センサCS3の検出信号がHi信号であったとしてもリールスクリーン機構F1に係る原点復帰動作を行うように構成されている。
【0209】
また、主制御基板MSは、原点復帰動作において、駆動モータF24及び駆動モータE25を駆動して、動作1〜4の4種類の基本動作を実行可能にされている。動作1及び2はフロントスクリーン機構E1に係る動作であり、動作3及び4はリールスクリーン機構F1に係る動作である。
【0210】
動作1は、センサCS1から出力される検出信号がHi信号のときに実行される動作である。詳細には、動作1は、駆動モータE25を+方向に30〜40ステップ数程度駆動させる動作である。これにより、センサCS1から出力される検出信号を確実にHi信号からLow信号に切り換えることができる。
【0211】
動作2は、センサCS1から出力される検出信号がLow信号のときに実行される動作である。詳細には、動作2は、駆動モータE25を−方向に駆動し、センサCS1から出力される信号がLow信号からHi信号に切り換わってから20ステップ数駆動して停止させる動作である。先に少し触れたように、フロント待機位置を原点位置とした際において駆動モータE25のステップ数が20−21のときに、センサCS1の検出信号がHi信号とLow信号との間で切り換るため、この動作2を行うことで、フロントスクリーン機構E1を確実に原点位置に復帰させることができる。
【0212】
動作3は、センサCS3から出力される検出信号がHi信号のときに実行される動作である。詳細には、駆動モータF24を+方向に10〜20ステップ数程度駆動させる動作である。これにより、センサCS3から出力される検出信号を確実にHi信号からLow信号に切り換えることができる。
【0213】
動作4は、センサCS3から出力される検出信号がLow信号のときに実行される動作である。詳細には、動作4は、駆動モータF24を−方向に駆動し、センサCS3から出力される信号がLow信号からHi信号に切り換わってから1ステップ数駆動して停止させる動作である。先に少し触れたように、リール待機位置を原点位置とした際において駆動モータF24のステップ数が1−2のときに、センサCS3の検出信号がHi信号とLow信号との間で切り換るため、この動作4を行うことで、リールスクリーン機構F1を確実に原点位置に復帰させることができる。
【0214】
図72に示すように、センサ機構CSは、3つのセンサCS1〜CS3を有しているため、これらセンサCS1〜CS3の検出状態の組み合わせは全部で8種類ある。ここで、フロントスクリーン機構E1が同時にフロント待機位置及びフロント露出位置に配置されることはないため、この8種類のセンサ状態うち、センサCS1及びセンサCS2が共にHi信号を出力している2種類のセンサ状態(状態1及び状態2)は、センサCS1及びセンサCS2の故障等の異常が発生していることになる。従って、主制御基板MSは、センサCS1及びセンサCS2が共にHi信号を出力している場合には、異常が発生していると判断し、スピーカやモニター等により音声や映像で異常報知する。
【0215】
主制御基板MSのメモリには、センサ機構CSの8種類のセンサ状態うち、上記2種類のセンサ状態を除く6種類のセンサ状態(状態3〜8)に応じた、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1についての6種類の駆動手順が記憶されている。この6種類の駆動手順は、スクリーン機構同士が極力干渉しないように決められている。以下、6種類のセンサ状態それぞれに係る駆動手順について説明する。
【0216】
センサCS1及びセンサCS3がHi信号を出力し、センサCS2がLow信号を出力するセンサ状態(状態3)のときは、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1は共に、他方のスクリーン機構の動作範囲外に配置されている。従って、状態3に係る駆動手順では、主制御基板MSは、まず、動作1及び動作2を続けて行うことで、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させる。その後、動作3及び動作4を続けて行うことで、リールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させる。
【0217】
センサCS1がHi信号を出力し、センサCS2及びセンサCS3がLow信号を出力するセンサ状態(状態4)のときは、フロントスクリーン機構E1はリールスクリーン機構F1の動作範囲外に配置されており、リールスクリーン機構は、リール露出位置、又はリール露出位置とリール待機位置との間の中間位置に配置されている。ここで、リールスクリーン機構F1の動作範囲は、フロントスクリーン機構E1の動作範囲外となるとリール待機位置側の範囲(非重複範囲)と、フロントスクリーン機構E1の動作範囲内となるとリール露出位置側の範囲(重複範囲)との2つの範囲に分けられる。この重複範囲と非重複範囲との境界は、リール露出位置とリール待機位置との間に存在する。このため、リールスクリーン機構F1が中間位置に配置されている際には、リールスクリーン機構F1がフロントスクリーン機構E1の動作範囲内となる重複範囲内に配置されている可能性がある。従って、この状態4に係る駆動手順では、主制御基板MSは、まず、動作4を行うことで、リールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させる。その後、動作1及び動作2を続けて行うことで、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させる。
【0218】
センサCS2及びセンサCS3がHi信号を出力し、センサCS1がLow信号を出力するセンサ状態(状態5)のときは、フロントスクリーン機構E1はリールスクリーン機構F1の動作範囲内に配置されており、且つ、リールスクリーン機構F1はフロントスクリーン機構E1の動作範囲外に配置されている。従って、状態5に係る駆動手順では、主制御基板MSは、まず、動作2を行うことで、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させる。その後、動作3及び動作4を続けて行うことで、リールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させる。
【0219】
センサCS2がHi信号を出力し、センサCS1及びセンサCS3がLow信号を出力するセンサ状態(状態6)のときは、フロントスクリーン機構E1はフロント露出位置に配置されており、且つ、リールスクリーン機構F1は中間位置に配置されている。この状態6では、上述の状態4と同様に、リールスクリーン機構F1が、フロントスクリーン機構E1の動作範囲内に配置されている可能性がある。従って、状態6に係る駆動手順では、主制御基板MSは、まず、動作4を行うことで、リールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させる。その後、動作2を行うことで、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させる。
【0220】
センサCS3がHi信号を出力し、センサCS1及びセンサCS2がLow信号を出力するセンサ状態(状態7)のときは、フロントスクリーン機構E1が中間位置に配置されており、且つ、リールスクリーン機構F1はフロントスクリーン機構E1の動作範囲外に配置されている。従って、状態7に係る駆動手順では、主制御基板MSは、まず、動作2を行うことで、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させる。その後、動作3及び動作4を続けて行うことで、リールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させる。
【0221】
センサCS1〜3がLow信号を出力するセンサ状態(状態8)のときは、フロントスクリーン機構E1が中間位置に配置され、リールスクリーン機構F1は中間位置又はリール露出位置に配置されている。ここで、フロントスクリーン機構E1の動作範囲についても、リールスクリーン機構F1の動作範囲外となるとフロント待機位置側の範囲(非重複範囲)と、リールスクリーン機構F1の動作範囲内となるフロント露出位置側の範囲(重複範囲)との2つの範囲に分けられる。この重複範囲と非重複範囲との境界は、フロント露出位置とフロント待機位置との間に存在する。従って、状態8では、フロントスクリーン機構E1は、リールスクリーン機構F1の動作範囲内に配置されている可能性がある。このため、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1それぞれが、互いの動作範囲内に配置されている可能性がある。その結果として、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1のうち何れか一方のスクリーン機構を駆動させた場合、他方のスクリーン機構が干渉により移動する可能性がある。そのため、復帰動作開始時のセンサCS1〜3の検出結果のみに基づいてフロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1を駆動させて復帰動作を行った場合、何れか一方のスクリーン機構を原点位置に復帰させることができない可能性がある。
【0222】
そこで、状態8に係る駆動手順では、主制御基板MSは、まず、動作2を行うことで、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させる。その後、主制御基板MSは、センサCS3の検出信号がHi信号であるかLow信号であるかを判断する。そして、センサCS3の検出信号がLow信号の場合には、動作4を行うことで、リールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させる。これに対して、センサCS3の検出信号がHi信号の場合には、動作3及び4を続けて行うことで、リールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させる。
【0223】
以上のように、センサ機構CSのセンサ状態が状態3〜7のときには、それぞれの状態に応じた駆動手順に従ってフロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1を駆動させることで、スクリーン機構同士が干渉することなくそれぞれの原点位置に復帰させることができる。また、センサ機構CSのセンサ状態が状態8のときには、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させた後、センサCS3の検出信号に応じた駆動手順でリールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させるため、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1それぞれを原点位置に確実に復帰させることができる。その結果として、復帰動作以降の処理においてフロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1を適切に駆動させることで、スクリーン機構同士が干渉することを確実に防止することができる。
【0224】
変形例として、センサ機構CSのセンサ状態が状態3のときにおいて、主制御基板MSは、動作3及び動作4を続けて行うことで、リールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させた後、動作1及び動作2を続けて行うことで、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させてもよい。
【0225】
また、センサ機構CSのセンサ状態が状態8のときにおいて、主制御基板MSは、まず、動作4を行うことで、リールスクリーン機構F1を原点位置に復帰させる。その後、主制御基板MSは、センサCS1の検出信号がHi信号であるかLow信号であるかを判断する。そして、センサCS1の検出信号がLow信号の場合には、動作2を行うことで、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させる。これに対して、センサCS1の検出信号がHi信号の場合には、動作1及び2を続けて行うことで、フロントスクリーン機構E1を原点位置に復帰させてもよい。
【0226】
また、センサCS1〜3は、透過型の光センサに限らず、接触式センサ等の種々のセンサを採用することができる。また、センサ機構CSは、必ずしも3つのセンサCS1〜3を有している必要はなく、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に存在するか否かの検出、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に存在するか否かの検出、及び、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に存在するか否かの検出を行うことが可能であるならば、1つのセンサで構成されていてもよい。
【0227】
(キャビネットG)
(キャビネットG:メダル補給機構MH)
図73Aに示すように、キャビネットGの背面壁G3には、筐体2の内部と外部との雰囲気を導通させる補給用開口G31が開口されている。補給用開口G31は、背面壁G3の中央部に配置されている。遊技機1が設置される設置島に自動循環補給装置(図示せず)が敷設される場合、自動循環補給装置の補給路となるメダル補給口Pが補給用開口G31に挿通された状態で螺子止め固定される。
【0228】
図73Bに示すように、補給用開口G31に挿通されたメダル補給口Pは、ホッパ機構HPの上方まで至る。これにより、自動循環補給装置からのメダルをホッパ機構HPに供給することができる。
【0229】
図73Bに示すように、メダル補給口Pが挿通される補給用開口G31には、筐体2の内部側にメダル補給機構MHが設けられている。メダル補給機構MHは、補給用開口G31の開閉を行うものである。即ち、補給用開口G31に自動循環補給装置のメダル補給口Pを挿通させる場合には、メダル補給機構MHによって補給用開口G31が解放状態にされる。また、補給用開口G31に自動循環補給装置のメダル補給口Pを挿通させない場合には、メダル補給機構MHによって補給用開口G31が遮蔽状態とされる。以下、具体的に、メダル補給機構MHについて説明する。
【0230】
図74及び図75に示すように、メダル補給機構MHは、遮蔽部材MH1と、ガイド部材MH2とを有している。遮蔽部材MH1は、ガイド部材MH2によって垂直方向へ摺動可能にされ、補給用開口G31を遮蔽した遮蔽状態と、補給用開口G31が露出された解放状態とを切替えることが出来るようになっている。
【0231】
遮蔽部材MH1は、平板部MH11と、突出部MH12とを有している。平板部MH11は、筐体2のキャビネットG内側から補給用開口G31を遮蔽可能な長方形の平板状に形成されている。平板部MH11は、上部に螺子孔MH13を有し、下部に螺子孔MH14を有している。これにより、遮蔽部材MH1は、補給用開口G31を遮蔽した遮蔽状態で背面壁G3に対して螺子止め固定が可能にされている。突出部MH12は、平板部MH11の上縁中央からキャビネットG内側方向へ垂直に突出するように形成されている。
【0232】
ガイド部材MH2は、補給用開口G31を遮蔽した遮蔽状態の遮蔽部材MH1の縁部に沿って矩形環状に形成されている。ガイド部材MH2は、遮蔽部材MH1を挟持するように背面壁G3に螺子止め固定される。具体的に、ガイド部材MH2は、上縁部MH21と、2つの側縁部MH22・MH22と、下縁部MH23とを有している。
【0233】
上縁部MH21は、遮蔽状態での遮蔽部材MH1の上縁外側に沿って形成される。即ち、上縁部MH21は、遮蔽状態での遮蔽部材MH1の上方に隣接し、遮蔽部材MH1の垂直上方向への移動を規制するようになっている。2つの側縁部MH22・MH22は、上縁部MH21の両端を夫々の一方端とし、当該一方端から垂直下方向へ遮蔽状態での遮蔽部材MH1の側縁に沿って形成されている。即ち、2つの側縁部MH22・MH22は、遮蔽状態での遮蔽部材MH1の側方に隣接し、遮蔽部材MH1の当該側方への移動を規制するようになっている。
【0234】
下縁部23は、2つの側縁部MH22・MH22の他方端同士を接続するように形成されている。下縁部23には、保持部MH23aと、ガイド溝MH23bと、螺子孔MH23cとが形成されている。保持部MH23aは、下縁部23の上面中央に形成された切欠であり、遮蔽部材MH1の突出部MH12の幅よりも大きい幅に形成される。これにより、遮蔽状態の遮蔽部材MH1を鉛直下方向へ摺動させたときに、遮蔽部材MH1の突出部MH12が、保持部MH23aによって支持される。即ち、遮蔽部材MH1が、補給用開口G31を露出する開放状態で保持されることになる。また、保持部MH23aは、突出部MH12の突出長さよりも厚みが薄く形成されている。従って、遮蔽部材MH1の突出部MH12は、保持部MH23aよりも突出しているため、突出部MH12を掴み易く、開放状態から遮蔽状態へ容易に移行することが可能となる。
【0235】
ガイド溝MH23bは、背面壁G3側に形成された遮蔽部材MH1に係合する溝であり、遮蔽部材MH1が垂直方向へ摺動される。螺子孔MH23cは、遮蔽状態であるとき螺子孔MH14と螺子止め固定可能とされる位置であり、開放状態であるとき螺子孔MH13と螺子止め固定可能とされる位置に形成されている。
【0236】
図76に示すように、補給用開口G31には、メダル補給口Pが斜めに挿通されるようになっている。このようなメダル補給口Pの上方に、スケーラ装置SKが配設されている。スケーラ装置SKは、液晶表示パネル面に配置されるタッチセンサパネルに入力された位置情報を処理するスケーラ基板SK1と、スケーラ基板SK1が設置されるスケーラ基板ケースSK2とを有している。スケーラ基板ケースSK2は、斜め方向に傾斜するメダル補給口Pを囲うように形成された凹状板を底面とする支持部材である。スケーラ基板SK1は、このようなスケーラ基板ケースSK2上に、傾斜して設けられている。
【0237】
(ホッパ機構HP)
図77に示すように、キャビネットGの下部空間の下側には、ホッパ機構HPと、オーバーフローバケットOFが配設されている。
【0238】
ホッパ機構HPは、キャビネットGにおける底面板G91の中央部に取り付けられている。このホッパ機構HPは、多量のメダルを収容可能で、それらを1枚ずつ排出可能な構造を有する。ホッパ機構HPは、貯留されたメダルが所定の枚数を超えたとき、又は、精算ボタンが押圧されてメダルの精算を行うときに、メダルを払い出す。ホッパ機構HPによって払い出されたメダルは、メダル払出口DD14から排出される。
【0239】
オーバーフローバケットOFは、ホッパ機構HPから溢れ出たメダルを収納する。このオーバーフローバケットOFは、キャビネットG内部を正面から見て、ホッパ機構HPの右側に配置されている。オーバーフローバケットOFは、キャビネットGの底面板G91に係合されており、底面板G91に対して着脱可能に構成されている。
【0240】
(ホッパ機構HPの構成)
ホッパ機構HPは、図78に示すように、メダルを多数貯留するバケットHP1と、バケットHP1が取り付けられるベース部材HP2と、ベース部材HP2の内部に収容される払出ユニット(図示せず)を備えている。
【0241】
払出ユニットは、メダルを一定姿勢にして1枚ずつ払出す機能を有しており、バケットHP1に集積されたメダルを回転しながら順次払出すコインディスクを有している。ベース部材HP2は、メダル払出口DD14を有している。バケットHP1に集積されたメダル払出ユニットのコインディスクが駆動することにより、1枚ずつメダル払出口DD14から排出される。
【0242】
バケットHP1は、図78に示すように、水平面に対して略垂直な壁面から形成された上端開口部HP11と、上端開口部HP11に連続して所定の角度で傾斜する傾斜側壁部HP12とを有している。上端開口部HP11は、平面形状が略矩形に形成されている。上端開口部HP11の手前の角部には、バケットHP1から溢れるメダルを、バケットHP1の外部へ導く排出ガイドHP13が設けられている。この排出ガイドHP13は、バケットHP1の内部側から外部側に向かうに連れて低くなるように傾斜した傾斜面を有している。排出ガイドHP13によって導かれたメダルは、オーバーフローバケットOFに貯留される。
【0243】
セレクタDD15に導かれて排出ガイドHP13に衝突したメダルは、弾んでバケットHP1の傾斜側壁部HP12へ向う。このとき、バケットHP1に貯留されるメダルの量が一定量に達していない場合は、メダルが傾斜側壁部HP12に沿ってバケットHP1内を移動する。これにより、メダルをバケットHP1に均一に収容することができる。
【0244】
一方、バケットHP1に貯留されるメダルの量が一定量に達している場合は、メダルが排出ガイドHP13の傾斜面に衝突して弾み、バケットHP1内に貯留されたメダルに衝突して排出ガイドHP13の傾斜面に戻る。そして、メダルは、自重により排出ガイドHP13の傾斜面上を移動してオーバーフローバケットOF側に向かう。
【0245】
また、ホッパ機構HPの両側面には、ホッパ機構HPの底面から連続して張り出されたガイド片HP21・HP22が設けられている。また、ホッパ機構HPの背面には、後述するキャビネットGのコネクタG81に接続されるコネクタHP41が設けられている。
【0246】
(オーバーフローバケットOFの構成)
オーバーフローバケットOFは、図78に示すように、収納庫本体OF1と、メダルガイドOF2とを備えている。
【0247】
収納庫本体OF1は、上面が開口された長方形の箱状に形成されている。メダルガイドOF2は、収納庫本体OF1に着脱可能に構成されている。このメダルガイドOF2は、排出ガイドHP13からオーバーフローバケットOFに導かれたメダルを、収納庫本体OF1に案内し、メダルが収納庫本体OF1の片方の側面側に偏ることを防止する。
【0248】
(コインガードHP30)
本遊技機では、図79に示すように、ホッパ機構HPのバケットHP1の上方には、外部から受け入れたメダルを排出するメダル補給機構MH(補給口に相当)が設けられている。
【0249】
ここで、メダル補給機構MHとホッパ機構HP(ホッパー装置に相当)のバケットHP1との間には、高さ方向に所定の距離がある。メダル補給機構MHからメダルが、ホッパ機構HPに補給される場合、高さ方向に所定の距離があるため、メダルが落下して、バケットHP1に貯まったメダルに衝突して、その勢いにより外側に弾き出されてしまう場合がある。この場合、多くは、ホッパ機構HPの上端開口部HP11に衝突してバケットHP1内に留まる。しかし、稀に、メダルが上端開口部HP11を飛び越えて、バケットHP1の外に飛び出してしまう場合がある。
【0250】
メダルが、バケットHP1の外に飛び出してしまった場合、メダルが底面板G91の電源装置DEがある側や、オーバーフローバケットOFがある側に落下した場合には、下ドア機構DDを開けて、回収すればよい。しかし、メダルが、ホッパ機構HPとキャビネットGの背面壁G3と間に落下した場合は、ホッパ機構HPを取り外す必要がはり手間がかかる。
更に、ホッパ機構HPとキャビネットGの背面壁G3と間には、コネクタにより電気的に接続されているため、金属製のメダルがコネクタの金属部分等に触れた場合には、故障の原因になってしまう。
【0251】
そこで、図79及び図80に示すように、メダル補給機構MHとホッパ機構HPのバケットHP1との間には、キャビネットGの背面壁G3(筐体の背面に相当)とホッパ機構HPのバケットHP1との間の隙間HPG(図80参照)を埋めるように、キャビネットGの背面壁G3からバケットHP1の縁に架けてコインガードHP30(メダルこぼれ防止部材に相当)が設けられている。
【0252】
コインガードHP30は、図78及び図81に示すように、上端開口部HP11の奥側の角部に設けられており、上面視L字形状をしている。L字形状をしたコインガードHP30は、キャビネットGの背面壁G3に対向する第1ガード部HP301及びオーバーフローバケットOFに対向する第2ガード部HP302から形成されている。このように、第1ガード部HP301は、キャビネットGの背面壁G3とホッパ機構HPのバケットHP1との間の隙間HPGにメダルが落下するのを防いでおり、第2ガード部HP302は、オーバーフローバケットOF(補助収納庫に相当)側にメダルが落下するのを防いでいる。
【0253】
また、図80及び図81に示すように、コインガードHP30の第1ガード部HP301及び第2ガード部HP302は、キャビネットGの背面壁G3側から、バケットHP1側に向かって落ち込むように傾斜した傾斜面HP301aを有している。また、図81に示すように、コインガードHP30の正面には、キャビネットGの背面壁G3に螺合される2つの螺子孔HP301c・HP301dが形成されている。
【0254】
上記構成によれば、キャビネットGの背面壁G3とホッパ機構HPのバケットHP1との間の隙間HPGを埋めるようにコインガードHP30が設けられているため、メダル補給機構MHから受け入れたメダルが、バケットHP1から溢れそうになったとしても、キャビネットGの背面壁G3とホッパ機構HPのバケットHP1との間の隙間HPGに入り込むことを防止することができる。これにより、溢れたメダルがキャビネットGの背面壁G3とホッパ機構HPのバケットHP1との間の隙間HPGに溜って、コネクタや電子機器や可動部材に干渉する不具合を防止することができる。
【0255】
また、コインガードHP30をL字形状にすることにより、オーバーフローバケットOFとバケットHP1との間にも第2ガード部HP302を配置することができる。これにより、メダルがオーバーフローバケットOFとホッパ機構HPとの間に溢れ落ちることを防止することができる。
【0256】
また、コインガードHP30は、傾斜面HP301a・HP301bを有している。これにより、コインガードHP30にメダルが乗った場合であっても、バケットHP1側に傾斜しているため、メダルが自重によりバケットHP1側に滑り落ち、メダルをホッパ機構HPに正常に貯留することができる。
【0257】
(ホッパガイド機構HG)
ホッパガイド機構HGを構成する基板HG1は、図82及び図83に示すように、キャビネットGの底面板G91の中心部に、ねじで位置決めされている。図84に示すように、基板HG1は、中央が開口HG11の枠体で、基板HG1の両側部は垂直方向に折れて形成されたガイドレールHG12・HG13が形成されている。また、図83に示すように、基板HG1の手前側には、ホッパ機構HPの底部に設けられた係止部材(図示せず)に係止するロック部材HG14がねじで固定され、基板HG1の奥には、キャビネットG側のコネクタG81(筐体側コネクタに相当)が配置されている。
【0258】
なお、ガイドレールHG12・HG13には、ホッパ機構HPのガイド片HP21・HP22が案内されることにより、ホッパ機構HPの背面に設けられたコネクタHP41(図85参照)が、コネクタG81(ホッパー側コネクタに相当)に接続される。
【0259】
ガイドレールHG12・HG13は、図84に示すように、下部位HG123・HG133、側面HG122・HG132、上部位HG121・HG131によりコの字状に形成されている。また、ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131の上方には垂直方向に突出した突出部HG124・HG134が形成されている。なお、突出部HG124・HG134、上部位HG121・HG131、側面HG122・HG132、下部位HG123・HG133、及び、基板HG1は、一枚の板を折り曲げて一体的に形成されている。
【0260】
上部位HG121・HG131は、図84に示すように、手前側の部分がテーパー形状に形成されている。
【0261】
突出部HG124・HG134は、上部位HG121・HG131において、キャビネットG側のコネクタG81より手前に配置されるように形成されている。また、突出部HG124・HG134は、上部位HG121・HG131よりも奥行方向の長さが短く、上部位HG121・HG131の奥側に配置されている。
【0262】
また、図84に示すように、基板HG1の裏面には、底面板G91に当接し、コネクタG81の台座となる、台座板HG151・HG152・HG153が形成されている。なお、台座板HG151・HG152・HG153も、基板HG1と一体的に折り曲げられて形成されている。
【0263】
また、図84に示すように、基板HG1の手前側(ガイドレールHG12・HG13の手前側)には、平面状のスペースHG17が設けられている。
【0264】
図86及び図87に示すように、ホッパ機構HPの側面に設けられた一対のガイド片HP21・HP22が、それぞれガイドレールHG12・HG13の下部位HG123・HG133と、上部位HG121・HG131との間に挟み込まれて係合した状態で、キャビネットGの奥側に摺動されることにより、ホッパ機構HPの背面に設けられたコネクタHP41が、コネクタG81に接続される。
【0265】
一方、図88に示すように、例えば、ホッパ機構HPの側面に設けられた一対のガイド片HP21・HP22が、ガイドレールHG12・HG13の下部位HG123・HG133と、上部位HG121・HG131との間に挟み込まれず、上部位HG121・HG131の上方に間違って置かれ、このままホッパ機構HPを、キャビネットGの奥側に摺動させると、ガイド片HP21・HP22が、突出部HG124・HG134に当接し、ホッパ機構HPが、突出部HG124・HG134よりも奥側に摺動するのを規制する。また、ガイド片HP21・HP22が、突出部HG124・HG134に当接した状態のホッパ機構HPは、図88に示すように、下ドア機構DDを閉じたときの下ドア機構DDの裏面(図88の2点鎖線DDB参照)が配置されるポジションにはみ出し、仮に下ドア機構DDが閉じられた場合、ホッパ機構HPに当接する。
【0266】
上記構成によれば、キャビネットG側のコネクタG81にホッパ機構HPのコネクタHP41を電気的に接続するために、ホッパ機構HPをホッパガイド機構HGにスライド設置する際に、ホッパ機構HPの両側面に設けられた一対のガイド片HP21・HP22が、ガイドレールHG12・HG13に係合されず、誤ってガイドレールHG12・HG13の上方にズレて摺動された場合に、ガイド片HP21・HP22が、ガイドレールHG12・HG13の上方、且つ、コネクタG81より前方側に設けられた突出部HG124・HG134に当接することにより、ホッパ機構HPが誤った位置で摺動され、コネクタG81にホッパ機構HPが接触するのを防止することができる。即ち、ホッパ機構HPをキャビネットGの内部に正常にスライド設置することが可能となる。
これにより、ホッパ機構HPが誤った位置でスライド設置され、ホッパ機構HPのコネクタHP41がコネクタG81に間違った位置で接触し、コネクタG81及びコネクタHP41が破損するのを防止することができる。
【0267】
また、ホッパ機構HPをキャビネットGの底部にスライド設置する際に、ホッパ機構HPの両側面に設けられた一対のガイド片HP21・HP22が、ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131と下部位HG123・HG133との間に、挟まれず、誤ってガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131の上方にズレて摺動された場合に、ガイド片HP21・HP22が、ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131の上方に設けられた突出部HG124・HG134に接触することにより、ホッパ機構HPが誤った位置でスライド設置されるのを防止することができる。即ち、ホッパ機構HPをキャビネットGの内部に正常にスライド設置することが可能となる。
【0268】
また、ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131の一部がテーパー形状になっているため、ホッパ機構HPをガイドレールHG12・HG13に案内させる際に、ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131が、ホッパ機構HPに接触するのを防止することができる。
【0269】
また、一対のガイドレールHG12・HG13の下部位HG123・HG133、上部位HG121・HG131、及び、突出部HG124・HG134を一枚の板により作出することにより、製造工程の簡易化を図ることができる。
【0270】
また、突出部HG124・HG134は、キャビネットGの奥側にあるため、ホッパ機構HPを、ガイドレールHG12・HG13に案内させる準備段階として、ガイドレールHG12・HG13周辺に仮置きする際に邪魔にならないようにすることができる。
【0271】
また、基板HG1の手前(ガイドレールHG12・HG13の手前)に設けられた平面状のスペースHG17に、ホッパ機構HPのガイド片HP21・HP22をガイドレールHG12・HG13に案内させる前の準備段階として、ホッパ機構HPを仮置きすることができる。これにより、手際よく、ホッパ機構HPをホッパガイド機構HGにスライド設置することができる。
【0272】
(板金BK)
図89及び図90に示すように、キャビネットG(筐体に相当)の上部空間(筐体上部に相当)には、表示ユニットA(演出装置に相当)が設けられている。また、キャビネットGの下部空間(筐体下部に相当)の底部には、電源装置DE及びホッパ機構HP(ホッパー装置に相当)が設けらており、電源装置DE及びホッパ機構HPの背面側(キャビネットGの背面壁G3側)に、サブ制御装置SS(制御手段に相当)が設けられている。即ち、ホッパ機構HPは、サブ制御装置SSよりも手前側に配置されている。ホッパ機構HPとサブ制御装置SSとの間には、板金BKが設置されている。また、サブ制御装置SSと中間支持板G1との間には、サブ中継装置SNが設けられている。ホッパ機構HPのバケットHP1の上方には、外部から金属製のメダルが補給されるメダル補給機構MH(補給口に相当)が設けられており、メダル補給機構MHから、ホッパ機構HPにメダルが投下される。
【0273】
板金BKは、図90に示すように、ホッパ機構HPのバケットHP1の左手奥側の角部上方に配置されている。また、板金BKは、サブ制御装置SSに対向する第1対向面BK1と、電源装置DEに対向する第2対向面BK2と、サブ制御装置SSの底面とバケットHP1の上面の間に配置された第3対向面BK3と、第3対向面BK3から突出し、板金BKをキャビネットGの背面壁G3にねじにより固定する支持面BK4と、メダル補給機構MHに対応する第4対向面BK7と、板金BKをキャビネットGの背面壁G3にねじにより固定する支持面BK7と、を有している。具体的には、図91及び図92に示すように、板金BKは一枚の板が折り曲げられて形成されており、サブ制御装置SSの底面に当接する四角形状の第3対向面BK3、第3対向面BK3の背面壁G3側に下方向に90°折り曲げられた四角形状の支持面BK4、第3対向面BK3の電源装置DE側に下方向に90°折り曲げられた四角形状の支持面BK5、第3対向面BK3の手前側に上方向に90°折り曲げられた四角形状の第1対向面BK1(正面視右上には四角形状の切欠きBK12が形成されている)、第1対向面BK1の電源装置DEに手前方向に90°折り曲げられた四角形状の第2対向面BK2、第1対向面BK1のメダル補給機構MHに背面壁G3側に90°折り曲げられた四角形状の第4対向面BK6、第4対向面BK6の背面壁G3にメダル補給機構MHの方向に90°折り曲げられた四角形状の支持面BK7を形成している。板金BKは、支持面BK4に形成された螺子穴BK41、及び、支持面BK7に形成された螺子穴BK71を介して、対応する背面壁G3に螺合されている。これにより、サブ制御装置SSは、キャビネットGの背面壁G3と板金BKの第1対向面BK1とによって挟み込まれた配置をしていることになる。なお、板金BKは、金属製で、同様に金属製の背面壁G3に、支持面BK4を介して固定されていてもよい。
【0274】
本実施形態では、板金BKは、サブ制御装置SSとは当接していない。即ち、支持面BK4及び第1対向面BK1は、サブ制御装置SSとは当接していない。なお、板金BKは、サブ制御装置SSの底部に直接取り付けられていてもよい。また、中間支持板G1の下面に着脱自在に取付けられた薄板状のサブ中継装置SNと、キャビネットGの背面壁G3に着脱自在に取付けられた薄板状のサブ制御装置SSとは、側面視でL字を逆さまにしたような状態で配置されている。
【0275】
上記構成によれば、サブ制御装置SSとホッパ機構HPとの間に板金BKを設けているため、例え、メダルがホッパ機構HPに投下されサブ制御装置SS側へ飛び出したとしても、板金BKによってメダルがサブ制御装置SSに物理的に接触することを防止することができる。また、サブ制御装置SSとホッパ機構HPとの間に板金BKを設けているため、ホッパ機構HPにおける金属製のメダル同士の接触による輻射(電磁場)の影響も板金BKによって防止することができる。
また、サブ制御装置SSは、キャビネットGの下部空間の奥側に設けられ、背面壁G3と板金BKによって挟みこまれているため、サブ制御装置SSは、板金BKを外さなければ、キャビネットGから外すことができない。これにより、サブ制御装置SSに対するセキュリティ性を高めている。
【0276】
また、メダルが、メダル補給機構MHからホッパ機構HPに投下されるため、メダルがホッパ機構HPにおいて弾かれる機会が多くなり、弾かれる距離も大きくなるが、サブ制御装置SSとホッパ機構HPとの間に板金BKを設けているため、例え、メダルがホッパ機構HPに投下されてサブ制御装置SS側へ大きく飛び出したとしても、板金BKによってメダルがサブ制御装置SSに物理的に接触することを防止することができる。また、サブ制御装置SSとホッパ機構HPとの間に板金BKを設けているため、メダルの投下による金属製のメダル同士の接触による輻射(電磁場)の影響も板金BKによって防止することができる。
【0277】
(下ドア機構DD)
(下部扉ロック機構、及び、上部扉ロック機構)
図93に示すように、キャビネットG及び下ドア機構DD(下部扉に相当)の右端部に下部扉ロック機構G51を有している。また、キャビネットG及び上ドア機構DU(上部扉に相当)の右端部に上部扉ロック機構G52を有している。下部扉ロック機構G51は、キャビネットGの下部空間(筐体下部に相当)に対する閉鎖状態を維持するように施錠する役割を果たす。また、上部扉ロック機構G52は、キャビネットGの上部空間(筐体上部に相当)に対する閉鎖状態を維持するように施錠する役割を果たす。
【0278】
(下部扉ロック機構G51)
下部扉ロック機構G51は、図94に示すように、下ドア機構DDの裏面壁における右端部に固定された被係止部G511と、キャビネットGの右端部に固定された係止部G512と、シリンダー錠G513とを有している。
【0279】
被係止部G511は、凹形状をした枠G511cの両端に亘って形成された棒状の、2つの被係止棒G511a・G511bを上部及び下部に有している。
【0280】
係止部G512は、長尺の筒G5122と、筒G5122の中を上下方向に摺動自在に配置された長尺の係止板G5121を有している。
【0281】
係止板G5121は、被係止棒G511a・G511bに係止する爪形状をした爪部G5121a・G5121bを有している。爪部G5121a・G5121bは、係止板G5121の摺動に伴い、筒G5122の中を上下方向に摺動することにより、筒G5122に設けられた開口部G5122a・G5122bに挿入された被係止棒G511a・G511bに対して係止したり、係止が解除されたりする。また、係止板G5121は、上方向に付勢されるバネを有している。
【0282】
爪部G5121a・G5121bは、係止板G5121が下ドア機構DDをロックする高さ位置であるときに被係止棒G511a・G511bに対して係止する一方、係止板G5121が下ドア機構DDをロックする高さ位置からロックを解除する高さ位置に下降されたときに、被係止棒G511a・G511bに対する係止が解除されるように設定されている。また、爪部G5121a・G5121bは、先端面が斜め下方向に傾斜されており、被係止棒G511a・G511bとの当接により押下げられるようになっている。
【0283】
係止部G512は、図示しないが、中部において引下げ部を有している。引下げ部は、シリンダー錠G513に鍵が挿入され、回転されるのに伴い、係止板G5121を下方に引き下げ可能にしている。これにより、係止板G5121の引き下げに従って下降することによって、爪部G5121a・G5121bと被係止棒G511a・G511bとの係止が解除可能にされている。
【0284】
(上部扉ロック機構G52)
上部扉ロック機構G52は、図94に示すように、上ドア機構DUの裏面壁における右端部に固定された被係止部G521と、キャビネットGの右端部に固定された係止部G522とを有している。
【0285】
被係止部G521は、凹形状をした枠G521cの両端に亘って形成された棒状の、2つの被係止棒G521a・G521bを上部及び下部に有している。
【0286】
係止部G522は、長尺の筒G5222(施錠筒に相当)と、筒G5222の中を上下方向に摺動自在に配置された長尺の係止板G5221(係止部材に相当)を有している。
【0287】
係止板G5221は、被係止棒G521a・G521bに係止する爪形状をした爪部G5221a・G5221b(係止部に相当)を有している。爪部G5221a・G5221bは、係止板G5221の摺動に伴い、筒G5222の中を上下方向に摺動することにより、筒G5222に設けられた開口部G5222a・G5222bに挿入された被係止棒G521a・G521bに対して係止したり、係止が解除されたりする(図97参照)。
【0288】
爪部G5221a・G5221bは、係止板G5221が上ドア機構DUをロックする高さ位置であるときに被係止棒G521a・G521bに対して係止する一方、係止板G5221が上ドア機構DUをロックする高さ位置からロックを解除する高さ位置に下降されたときに、被係止棒G521a・G521bに対する係止が解除されるように設定されている。また、爪部G5221a・G5221bは、図96に示すように、先端面が斜め下方向に傾斜されており、被係止棒G521a・G521bとの当接により押下げられるようになっている。
【0289】
係止部G522の筒G5222には、図95に示すように、上ドア機構DUの下方に開口部G5222cが形成されており、係止板G5221に設けられて突起部G5221cが、開口部G5222cを介してキャビネットGの内部側に突出している。この突起部G5221cを下方に引き下げることにより、係止板G5221が下降し、これに伴い爪部G5221a・G5221bと被係止棒G521a・G521bとの係止が解除可能にされている。
【0290】
ここで、突起部G5221cは、上方にスライドされ、係止板G5221が上ドア機構DUをロックする高さ位置である状態のときに、突起部G5221cが下ドア機構DDの上部DDU(図93参照)に当接するように配置される。
【0291】
上記構成によれば、下ドア機構DDが閉まった状態では、下ドア機構DDの上部DDUが突起部G5221cに物理的に干渉することにより、係止板G5221が摺動するのを制止し、爪部G5221a・G5221bと被係止棒G521a・G521bとの係止を解除できないようにすることができ、上ドア機構DUの開放をできないように施錠することが可能となる。
【0292】
一方、下ドア機構DDが開いた状態では、下ドア機構DDの上部DDUの突起部G5221cに対する物理的な干渉が解除されるため、係止板G5221が筒G5222の中を摺動可能となり、爪部G5221a・G5221bの被係止棒G521a・G521bに対する係止が解除され、上ドア機構DUのキャビネットGに対する施錠を解除することができる。
【0293】
これにより、上ドア機構DUの施錠を解除するには、先に、下部扉ロック機構G51によって下ドア機構DDの施錠を解除する手順を必要とするこができる。即ち、上ドア機構DUを開けるには、下部扉ロック機構G51の施錠解除をして、下ドア機構DDを開けた後、上部扉ロック機構G52の施錠解除の手順が必要となりキャビネットGの上部空間に対するセキュリティを高めることができる。また、キャビネットGの上部空間に対しては、キャビネットGの下部空間よりもセキュリティを高めることができ、キャビネットGの下部空間に対しては、キャビネットGの上部空間に比べて、スムーズにアクセスができる場所にすることができる。
【0294】
また、下ドア機構DDの施錠を解除するためには、鍵によってシリンダー錠G513を開錠する必要がある。遊技機1の管理者にとって、鍵は、コンパクトで持ち運びに適しているため、管理し易いという利点がある。
【0295】
また、係止板G5221の摺動により、爪部G5221a・G5221bが、被係止棒G521a・G521bに引っ掛かったり、引っ掛かりが解除されたりする。これにより、係止板G5221の摺動に連動させた、上ドア機構DUのキャビネットGの上部空間に対する施錠が可能となる。
【0296】
また、上部扉ロック機構G52は、軸支された端部とは反対側の端部に設けられ、上ドア機構DUが開閉される側に配置されるため、上部扉ロック機構G52を開錠するために、下ドア機構DDを大きく開けなくて済む。これにより、上ドア機構DUを開錠するために、不必要にキャビネットGの下部空間を、外部に晒さずに済み、セキュリティ性を高めることができる。
【0297】
なお、図98に示すように、下ドア機構DDとキャビネットGとの間に、下ドア機構DDが閉まる方向に所定のトルクがかかるワンウェイヒンジDD54を採用している。これにより、下ドア機構DDを閉める際にはトルクがかかり、急激な負荷をかけずに静かに下ドア機構DDをキャビネットGに対して閉めることができる。これにより、下ドア機構DDによって物理的に干渉される突出部B131に対して、急激な負荷をかけることを防止することができる。
【0298】
(電源装置DEとスピーカDD25Lとの関係性)
図99に示すように、下ドア機構DDの下部扉DD1(扉に相当)の背面側(キャビネットG(筐体に相当)の下部空間側)の下部には、スピーカDD25L(音響装置に相当)が設けられている。一方、キャビネットGの下部空間(筐体内部に相当)には、電源装置DE(電源装置に相当)が設けられている。スピーカDD25Lと電源装置DEとは、下ドア機構DDがキャビネットGに対して閉まっている状態の時に、対向するように配置されている(図101参照)。
【0299】
電源装置DEは、キャビネットG内部を正面から見て、ホッパ機構HPの左側に配置されている。電源装置DEは、外部から供給された交流電圧の電力を各部で必要な直流電圧の電力に変換して、変換した電力を遊技機1を構成する各機器に供給する役割を果たす。
【0300】
電源装置DEの前面側には、図100に示すように、遊技機1を構成する機器に電力を供給するかしないか(ON/OFF)を切り替える電源スイッチDE1が設けられている。また、電源スイッチDE1の両横には、上下方向に2本のスライドレールDE3が設けられている。そして、スイッチカバーDE2が、スライドレールDE3を、上下方向に摺動自在となっている。これにより、スイッチカバーDE2をスライドレールDE3に沿って下方向に摺動(スライド)させると、図99に示すように、スイッチカバーDE2が電源スイッチDE1を覆う(スイッチカバーDE2の閉状態)。一方、スイッチカバーDE2をスライドレールDE3に沿って上方向に摺動(スライド)させると、図100に示すように、電源スイッチDE1が露出する(スイッチカバーDE2の開状態)。このようにスイッチカバーDE2を設けることにより、外部から電源スイッチDE1に直接アクセスできないようにして、セキュリティ性を高めている。
【0301】
また、スイッチカバーDE2は、図101に示すように、上方から下方に突出するように傾斜した傾斜面DE2aを有している。
【0302】
一方、スピーカDD25Lの背面側(電源装置DEと対向する面側)には、図101に示すように、電源装置DE側に突出した凸部DD25L1(係合部に相当)が形成されており、凸部DD25L1には、下方から上方に突出するように傾斜した傾斜面DD25Laを有している。
【0303】
スピーカDD25Lにおいて、凸部DD25L1は、下ドア機構DDがキャビネットGに対して閉まっている状態の時に、スイッチカバーDE2が閉状態にあるときのスイッチカバーDE2の上方(摺動経路)に割り込み、スイッチカバーDE2が上方向に摺動することを規制する位置に形成されている。
【0304】
上記構成によれば、下ドア機構DDを閉じることにより、下部扉DD1の背面に設けられたスピーカDD25Lの凸部DD25L1が、スイッチカバーDE2の摺動経路(移動経路)に割り込み、スイッチカバーDE2が開状態になることを規制することができる。一方、下ドア機構DDを開けることにより、下部扉DD1の背面に設けられたスピーカDD25Lの凸部DD25L1のスイッチカバーDE2に対する規制が解除されるため、スイッチカバーDE2を上方に摺動させ、電源スイッチDE1の操作が不可能な閉状態から、電源スイッチDE1の操作が可能な開状態に切り替えることが可能になる。
これにより、下ドア機構DDを開けた状態での電源スイッチDE1の操作性を担保しつつ、電源装置DEに対する不正操作を防止してセキュリティ性を高めることができる。
【0305】
また、スイッチカバーDE2を上下スライドさせることにより、開状態と閉状態とに切り替えることができる。これにより、下ドア機構DDを開けた状態での電源スイッチDE1に対するアクセスを容易にすることができる。
【0306】
また、スピーカDD25Lに設けた凸部DD25L1が凸形状をしていることにより、電源装置DE側に突き出た分だけスピーカDD25L自体の容積を大きくすることができ、音質の向上を同時に図ることができる。
【0307】
また、スイッチカバーDE2が閉状態にあるとき、下ドア機構DDが閉められると、スイッチカバーDE2の傾斜面DE2aと、凸部DD25L1の傾斜面DD25Laが対向した位置に配置され、スイッチカバーDE2の摺動を規制することができる。
一方、スイッチカバーDE2が開状態にあるときに、下ドア機構DDが閉められると、スイッチカバーDE2が閉状態の位置から上方にズレた位置にあるため、凸部DD25L1の傾斜面DD25Laが、スイッチカバーDE2の傾斜面DE2aに当接して押し込むため、スイッチカバーDE2が下方に摺動して閉状態の位置に移動することになる。
これにより、例え、スイッチカバーDE2を閉状態にすることを忘れて、開状態のまま、下ドア機構DDを閉めたとしても、凸部DD25L1の傾斜面DD25Laが、スイッチカバーDE2の傾斜面DE2aに当接して押し込むため、下ドア機構DDを閉める動作に連動して、スイッチカバーDE2を摺動させて閉状態の位置に移動させることが可能となる。
【0308】
(最大BETボタンDD8)
最大BETボタンDD8(ボタンユニットに相当)は、第2台座部DD2b(台座部に相当)に配置されている。第2台座部DD2bには、図102に示すように、開口部DD2baが形成されている。開口部DD2baは、図105に示すように、所定の深さがあり、開口部DD2baを囲うように側壁部DD2bcを有し、側壁部DD2bcの底部にはフランジDD2bbが形成されている。最大BETボタンDD8は、図102に示すように、操作部DD81及び係止部DD82によって構成されている。
【0309】
(操作部DD81)
操作部DD81は、図106に示すように、第1部材DD812と、ボタンベースDD811と、スプリングDD813(弾性部材に相当)と、フォトセンサDD814と、第2部材DD815と、ボタンベースカバーDD816とを有している。
【0310】
第1部材DD812は、ボタン基部DD8123と、ボタンカバー部DD8121と、ボタンシートDD8122とを有している。第1部材DD812は、図106に示すように、下方(A方向)に向かって押し下げ可能に配置される。
【0311】
ボタンカバー部DD8121は、ボタン基部DD8123の上側に配置される。このボタンカバー部DD8121は、ボタン基部DD8123の縁に係合して固定される。ボタンカバー部DD8121は、遊技者が直接押圧される面を構成するカバーとしての機能を有する。
【0312】
ボタンシートDD8122は、ボタン基部DD8123とボタンカバー部DD8121との間に配置されている。ボタンシートDD8122は、平面板状の光透過性の樹脂シートからなり、配光性を有している。
【0313】
ボタン基部DD8123は、ボタンベースDD811の上側に配置される。このボタン基部DD8123は、下側に円柱形状の2本の摺動部DD8124a・DD8124bを有している。摺動部DD8124a・DD8124bの下方側には、円筒形状の螺子穴が形成されている。また、2本の摺動部DD8124a・DD8124bの間には、スプリングDD813を保持するスプリング保持部DD8124cが形成されている。スプリング保持部DD8124cは、スプリングDD813の内径寸法と略同寸法に形成されている。
【0314】
ボタン基部DD8123と、ボタンベースDD811との間には、第1部材DD812を下方(A方向)に向かって押し下げする力に対し反発する弾性力を備えたスプリングDD813が設けられている。スプリングDD813は、円筒形状に形成されたコイルばねにより形成されている。スプリングDD813一方端は、スプリング保持部DD8124cの外周に配置され、保持される。また、スプリングDD813もう一方端は、ボタンベースDD811の低部に当接している。このため、スプリングDD813は、遊技者が第1部材DD812のボタンカバー部DD8121を下方(A方向)に向かって押し下げる力に対して反発する。
【0315】
ボタンベースDD811は、上面が開口された長方形状の箱状に形成されている。ボタンベースDD811の低部には、2つの貫通孔DD811a・DD811bが形成されている。貫通孔DD811a・DD811bは、上下方向に開口しており、それぞれ2つの摺動部DD8124a・DD8124bを摺動可能にしている。したがって、貫通孔DD811a・DD811bの外形寸法は、摺動部DD8124a・DD8124bの内径寸法よりも大きい寸法に形成されている。また、ボタンベースDD811の外周縁には、外方向に突出したフランジDD8111が形成されている。フランジDD8111は、第2台座部DD2bに設けられた開口部DD2baのフランジDD2bbの上面に当接する(図105参照)。従って、フランジDD8111は、開口部DD2baの外形よりも大きい形状をしており、操作部DD81を、開口部DD2baの上方から挿入した場合には、ボタンベースDD811の底部及び4つの側面を含む部分は、開口部DD2baを通過するが、フランジDD8111部分は、開口部DD2baのフランジDD2bbの上面に当接することにより、規制される。
【0316】
また、ボタンベースDD811は、ボタンベースDD811の側面から延伸された側面部DD8113に、水平方向に張り出した制止板DD8112が設けられている。また、側面部DD8113には、2つの連通孔DD816a・DD816bが形成されている。なお、ボタンカバー部DD8121の底面部分の形状及び面積とフランジDD8111を含むボタンベースDD811の上面部分の形状及び面積とは同じである。即ち、ボタンカバー部DD8121とボタンベースDD811とは上下方向にぴったり重なる形状をしている。
【0317】
第2部材DD815は、ボタンベースDD811の下方(A方向)に配置される。第2部材DD815には、円筒形状の螺子穴DD815a・DD815bが形成されている。そして、ボタン基部DD8123の摺動部DD8124a・DD8124bが、貫通孔DD811a・DD811bを通って、摺動部DD8124a・DD8124bの下方側が貫通孔DD811a・DD811bから延出した状態で、摺動部DD8124a・DD8124bの下方側形成された螺子穴と、第2部材DD815に形成された螺子穴DD815a・DD815bとが、螺子DD8152a・DD8152bによって螺合されている。これにより、第2部材DD815は、2つの貫通孔DD811a・DD811bから延出した2つの摺動部DD8124a・DD8124bの間に取付けられた状態になる。なお、第2部材DD815は、貫通孔DD811a・DD811bより大きい形状をしている。
【0318】
また、第2部材DD815において、螺子穴DD815aと螺子穴DD815bとの間には、上下方向に張り出した薄板状の遮光片DD8151が設けられている。
【0319】
第2部材DD815の下方(A方向)には、発光部DD814aと受光部DD814bとが、水平方向に、所定の間隔を空けて対向しているフォトセンサDD814が設けられている。この所定の間隔は、遮光片DD8151の水平方向の厚みよりも大きく設定されている。フォトセンサDD814の背面には、送信コネクタが設けられており、外部のコネクタDD85によって接続される。
【0320】
ボタンベースカバーDD816は、ボタンベースDD811の低部側、及び、側面部DD8113に対向する側が開口した箱状に形成されている。ボタンベースカバーDD816の上方には、爪形状の係止部DD8161・DD8162が形成され、爪形状の係止部DD8161・DD8162が、ボタンベースDD811の低部に設けられた被係止部DD8113a・DD8113bに係止されることにより、ボタンベースカバーDD816は、ボタンベースDD811の低部に固定される。また、ボタンベースカバーDD816には、2つの螺子穴DD8163a・DD8163bが形成されている。
【0321】
遊技者が第1部材DD812を下方(A方向)に向かって押し圧することにより、第2部材DD815も下方(A方向)に向かって移動する。第2部材DD815が移動することにより、遮光片DD8151が、発光部DD814aと受光部DD814bとの間に割り込み、発光部DD814aから受光部DD814bに対して発光される光を遮断する。これにより、遊技者が最大BETボタンDD8の操作を行ったことが検知される。
【0322】
そして、遊技者が第1部材DD812を下方(A方向)に向かって押し圧するのをやめると、スプリングDD813の反発力によりボタン基部DD8123が上方に向かって移動する(第1部材DD812が初期位置に復帰する)。なお、スプリングDD813の反発力によりボタン基部DD8123が上方に向かって移動すると、第2部材DD815の上面部が制止板DD8112の下面に当接し、第2部材DD815及び第1部材DD812が上方に戻り過ぎることを規制する。
【0323】
これにより、第2部材DD815が上方に移動することにより、発光部DD814aと受光部DD814bとの間に割り込んでいた遮光片DD8151も上方に移動し、発光部DD814aから受光部DD814bに対して発光される光の遮断が解除される。これにより、遊技者が最大BETボタンDD8の操作を行っていないことが検知される。
【0324】
上記構成によれば、第2部材DD815が、ボタンベースDD811に設けられた貫通孔DD811a・DD811bより大きい形状をしており、貫通孔DD811a・DD811bから延出した第1部材DD812の摺動部DD8124a・DD8124bに取付けられている。これにより、第2部材DD815が、第1部材DD812の摺動部DD8124a・DD8124bが貫通孔DD811a・DD811bから抜けるのを規制し、最大BETボタンDD8の不正な取外しを防止することができる。
【0325】
また、遮光片DD8151は、遊技者による第1部材DD812の押圧に連動して、2つの摺動部DD8124a・DD8124bがボタンベースDD811の2つの貫通孔DD811a・DD811bを摺動し、2つの貫通孔DD811a・DD811bから延出した2つの摺動部DD8124a・DD8124bの間に取付けられた第2部材DD815の中間部分に設けられた遮光片DD8151が、発光部DD814aと受光部DD814bとの間を横切り遮断することができる。
【0326】
(係止部DD82)
係止部DD82は、図103に示すように、箱形状をしており、係止部DD82の上面に形成された開口部DD821、及び、コネクタDD85を操作部DD81の背面に接続するために、係止部DD82の背面に形成された開口部DD822を有している。
【0327】
係止部DD82の開口部DD821の外周縁には、外方向に向かって張り出したフランジDD823が形成されており、更に、フランジDD823の外には、フランジDD823を囲うように、垂直方向に張り出した囲み枠DD824が形成されている。フランジDD823は、開口部DD2baのフランジDD2bbの下面に当接する(図105参照)。従って、フランジDD823は、開口部DD2baの外形よりも大きい形状をしており、係止部DD82を、開口部DD2baの下方から押し当てた場合には、フランジDD823部分が、フランジDD2bbの下面に当接することにより、規制される。
【0328】
係止部DD82の内壁側には、操作部DD81を格納する際に操作部DD81を位置決めする係止片DD825が形成されている。また、係止部DD82の背面に形成された開口部DD822の両脇に設けられた連通孔DD826a・DD826bが形成されている。
【0329】
操作部DD81を、開口部DD2baに上方から挿入し、フランジDD8111部分を、フランジDD2bbの上面に当接させた状態で、開口部DD2baの下方から、係止部DD82を操作部DD81に装着させつつ、フランジDD823を、開口部DD2baのフランジDD2bbの下面に当接させる。そして、2つの螺子DD83a・DD83bをそれぞれ、連通孔DD826a・DD826b、及び、連通孔DD816a・DD816bを介して、螺子穴DD8163a・DD8163bに螺合している(図104参照)。
【0330】
上記構成によれば、2つの螺子DD83a・DD83bをそれぞれ、連通孔DD826a・DD826b、及び、連通孔DD816a・DD816bを介して、螺子穴DD8163a・DD8163bに螺合することによって、操作部DD81と係止部DD82とを開口部DD2baを介して第2台座部DD2bに固定することができる。また、操作部DD81は開口部DD2baより大きいフランジDD8111を有するため、最大BETボタンDD8が、開口部DD2baの外側からキャビネットGの内部側に落ち込んでしまうことを防止することができる。また、係止部DD82も開口部DD2baより大きいフランジDD823を有するため、最大BETボタンDD8が、開口部DD2baの内側からキャビネットGの外部に出てしまうことを防止することができる。これにより、最大BETボタンDD8を第2台座部DD2bに対して固定することができる。
【0331】
また、ボタンカバー部DD8121とボタンベースDD811とは上下方向にぴったり重なる形状をしているため、上方からボタンカバー部DD8121を見たときに、ボタンベースDD811がボタンカバー部DD8121によって隠されて、外部に、遊技者が押圧するボタンカバー部DD8121のみを見せることができる。これにより、最大BETボタンDD8の外観をシンプルにすることができ、遊技機1の外観のデザイン性を高めることができる。
また、ボタンカバー部DD8121の底面の形状がボタンベースDD811の上面の形状よりも小さいものに比べて、ボタンベースDD811が有する貫通孔DD811a・DD811bの隙間からの不正な侵入を防止し易い構造にすることができる。
【0332】
(下ドア機構DD:リール装置M1)
(下ドア機構DD)
下ドア機構DDには、図107に示すように、上部の略中央部に、矩形状の開口部として形成されたメイン表示窓DD4が設けられている。メイン表示窓DD4の裏面側には、キャビネットGの内部側から取り付けられたリールユニットRUが装着されている。さらに、リールユニットRUの背面には、主制御基板MSが取り付けられている。
【0333】
リールユニットRUは、複数種類の図柄が各々の外周面に描かれた3個のリールRL(左リール),RC(中リール),RR(右リール)を主体に構成されている。これらのリールRL,RC,RRは、それぞれが縦方向に一定の速度で回転できるように並列状態(横一列)に配設される。リールRL,RC,RRは、メイン表示窓DD4を通じて、各リールRL,RC,RRの動作や各リールRL,RC,RR上に描かれている図柄が視認可能となる。
【0334】
メイン表示窓DD4には、その表面部に、矩形状のアクリル板などからなる透明パネルDD41が取り付け固定されており、遊技者などがリールユニットRUに触れることができないようになっている。メイン表示窓DD4の下方には、略水平面の第1,第2,第3台座部DD2a,DD2b,DD2cが形成されている。メイン表示窓DD4の右側に位置する第1台座部DD2aには、メダルを投入するためのメダル投入口DD5が設けられている。メダル投入口DD5は、遊技者によりメダルが投入される開口である。メダル投入口DD5から投入されたメダルは、クレジットされるか又はゲームに賭けられる。
【0335】
メイン表示窓DD4の左側に位置する第2台座部DD2bには、クレジットされているメダルを賭けるための、有効ライン設定手段としての最大BETボタンDD8(MAXBETボタンともいう)が設けられている。最大BETボタンDD8が押されると、メダルの投入枚数として「3」が選択される。
【0336】
メイン表示窓DD4の前面側に位置する第3台座部DD2cには、液晶表示装置DD20が設けられている。液晶表示装置DD20は、液晶表示パネル(液晶パネル)のパネル面にタッチ式の位置入力装置としてのタッチセンサパネルが配されてなる、いわゆるタッチパネルとなっている。尚、タッチセンサパネルとしては、例えば、人体の一部(指先など)や静電ペンなどの接触を検知して、その検知信号を出力する静電容量方式のものであってもよく、又は、ペン先などの堅い物質の接触を検知して、その検知信号を出力する方式のもの、あるいは、その他の方式のものや構造のもの(インセル構造など)であってもよい。
【0337】
液晶表示装置DD20は、SUI(スマート・ユーザ・インターフェイス)として機能するもので、その表示画面上に、例えば、遊技の進行に伴って遊技回数などの遊技情報が表示されるとともに、遊技者による選択又は入力を求めるためのメッセージや入力キーなどが表示される。
【0338】
尚、液晶表示装置DD20においては、その表示画面上に、例えば、遊技の進行に伴って、遊技に関する演出に応じた内容(演出情報)を表示することも可能である。また、液晶表示装置DD20としては、例えば、演出役物としての機能を有するアタッチメントや、専用のアタッチメントとして、ジョグダイヤル又はプッシュボタンなどを装着できるようにしてもよい。また、液晶表示装置DD20は、その機能を、後述する表示ユニットAなどに振り分けることにより、省略することもできる。
【0339】
最大BETボタンDD8の前面側には、遊技者の操作によりリールRL,RC,RRを回転駆動させるとともに、メイン表示窓DD4内で図柄の変動表示を開始させるスタートレバーDD6が設けられている。スタートレバーDD6は、所定の角度範囲で傾動自在に取り付けられる。
【0340】
スタートレバーDD6の右側で、液晶表示装置DD20の前面側には、遊技者の押下操作(停止操作)により3個のリールRL,RC,RRの回転をそれぞれ停止させるための3個のストップボタンDD7L,DD7C,DD7Rが設けられている。
【0341】
最大BETボタンDD8の左側には、C/PボタンDD13が設けられている。C/PボタンDD13は、遊技者がゲームで獲得したメダルのクレジット/払出しを押しボタン操作で切り換えるものである。このC/PボタンDD13の切り換えにより払出しが選択されている状態(非クレジット状態)においては、下ドア機構DDの下部側のコインガードプレート部に設けたメダル払出口DD14(キャンセルシュート)からメダルが払出され、払出されたメダルは、メダル受け部DD15に溜められる。
【0342】
スタートレバーDD6、及び、ストップボタンDD7L,DD7C,DD7Rの下部側には、腰部パネルDD18(腰部導光板)が配置されている。腰部パネルDD18は、アクリル板などを使用した化粧用パネルとして構成される。腰部パネルDD18には、遊技機1の機種を表す名称や種々の模様などが印刷により描かれている。
【0343】
また、メダル払出口DD14の左側にはスピーカDD25Lが、右側にはスピーカDD25Rが、それぞれ設けられている。スピーカDD25L,DD25Rは、遊技者に遊技に関する種々の情報を声や音楽などの音により報知する。また、メイン表示窓DD4の左側及び右側には、第1サブ表示装置DD19L及び第2サブ表示装置DD19Rがそれぞれ配置されている。これらのサブ表示装置DD19L・DD19Rは、例えば入賞成立時のメダルの払出枚数やクレジットされている残メダル枚数を表示する。通常は、遊技機1にクレジットされるメダルの最大枚数は50枚であるため、50以下のクレジット枚数が表示される。尚、最大枚数の50枚のメダルがクレジシットされている状態では、投入されたメダルはそのままメダル払出口DD14より払出される。また、サブ表示装置DD19L・DD19Rは、タッチパネルを前面に備えていてもよい。
【0344】
(下部扉DD1、リールユニットRU、及び、主制御基板MSの関係性)
図108に示すように、遊技機1の下ドア機構DDは、下部扉DD1と、リールユニットRUと、主制御基板MSとを含む構成である。
【0345】
下部扉DD1(扉に相当)は、図109に示すように、キャビネットG(筐体に相当)に対して開閉自在に設けられている。また、リールユニットRU(図柄表示手段に相当)は、図110に示すように、下部扉DD1の背面側(キャビネットGの内部側(下部空間側))に、着脱可能に設けられている。更に、主制御基板MSは、図110に示すように、リールユニットRUの背面側(キャビネットGの内部側(下部空間側))に、着脱可能に設けられている。
【0346】
なお、主制御基板MSは、スタートレバーDD6、及び、ストップボタンDD7L,DD7C,DD7R(指令手段に相当)等により出力された指令信号に基づいて、リールユニットRUのリールRL,RC,RRの回転を停止させることにより、リールRL,RC,RRに配された図柄を停止表示させる制御手段に相当する。
【0347】
上記のような、下部扉DD1、リールユニットRU、及び、主制御基板MSの位置的関係性によって、下部扉DD1、リールユニットRU、及び、主制御基板MSを一体化することにより、遊技機1の組み立て・部品交換・分解する際の作業を容易に行うことができる。
【0348】
また、主制御基板MSは、遊技を制御する重要な構成であり、不正な取外しを防止する対策が必要であるが、主制御基板MSは、リールユニットRUと一体化されているため、取外し難い構成にすることができる。
【0349】
また、主制御基板MSは、下部扉DD1の内部側に設けられたリールユニットRUの背面に設けられている。これにより、主制御基板MSは、下部扉DD1及びリールユニットRUの厚み分だけ、下部扉DD1から遠いキャビネットGの奥側に配置することができる。このため、下部扉DD1と主制御基板MSとの間に物理的な距離を確保することができ、例え下部扉DD1の隙間から不正侵入された場合であっても、主制御基板MSへの到達が困難になり、セキュリティ性を向上させることができる。
【0350】
また、下部扉DD1、リールユニットRU、及び、主制御基板MSは、一体化されているため、遊技機1の仕様を変更する場合、下部扉DD1の外装の変更、リールユニットRUのリールRL,RC,RRの図柄の変更、及び、遊技内容の変更を、まとめて行うことができる。
【0351】
具体的に、図111を参照して、リールユニットRUに対する主制御基板MSの取り付けについて説明する。図111に示すように、リールユニットRUは、後方に基板接面部RU9aを有している。基板接面部RU9aは、リールユニットRUの背面側において上下方向中央に、左右方向へ延在する平面部である。当該平面部は法線方向が前後方向へ略一致する。また、リールユニットRUは、基板接面部RU9aの中央右よりの上方に、上側平面部RU9bを有している。上側平面部RU9bは、基板接面部RU9aと面方向が一致する平面部であり、左上部に螺子孔を有している。また、リールユニットRUは、基板接面部RU9aの下方に、基板接面部RU9aと左右方向長さが略一致する載置部RU9cを有している。載置部RU9cは、基板接面部RU9a、及び、上側平面部RU9bと面方向が一致する壁面部と、壁面部の下部から水平後ろ方向へ屈曲して延長された底面部と、底面部の後端から屈曲して上後方へ傾斜を持って延長された傾斜部とを有している。載置部RU9cは、左右方向の両端部に螺子孔を有している。また、リールユニットRUは、基板接面部RU9a、及び、上側平面部RU9bと面方向が一致する平面部を有している。
【0352】
主制御基板MSは、載置部RU9cの底面部に載置されて、基板接面部RU9a、上側平面部RU9b、載置部RU9cの壁面部、及び、その他面方向が一致する平面部に面接触された状態に位置決めされる。そして、その状態で、主制御基板MSに形成されている貫通孔を介して、上側平面部RU9b及び載置部RU9cの螺子孔に螺合され螺子締結されることになる。これにより、主制御基板MSは、同一面上に配設された基板接面部RU9a、上側平面部RU9b、及び、載置部RU9cに安定的に取り付けられる。
【0353】
次に、具体的に、図112を参照して、下部扉DD1に対するリールユニットRUの取り付けについて説明する。図112に示すように、リールユニットRUは、左方向端部に、リールヒンジRU21を有している。リールヒンジRU21は、平面視コの字形状の平板部材であり平面の法線方向が前後方向に略一致している。リールヒンジRU21は、左上端部から下方向へ形成された上側ヒンジRU21aを有している。また、リールヒンジRU21は、左下端部から下方向へ形成された下側ヒンジRU21bを有している。上側ヒンジRU21aと下側ヒンジRU21bとは中心軸が一致するように形成されている。
【0354】
下部扉DD1の内部側左上部には、上端から中央部まで延在するリールヒンジベースDD18を有している。リールヒンジベースDD18は、上側ヒンジRU21a及び下側ヒンジRU21bに対応する位置に上側ヒンジベースDDR18a及び上側ヒンジベースDDR18bを有している。上側ヒンジベースDDR18a及び下側ヒンジベースDDR18bは、上側ヒンジRU21a及び下側ヒンジRU21bを夫々差込可能にされており、差込状態においてリールユニットRUを、上側ヒンジRU21a及び下側ヒンジRU21bを中心として回動可能に支持する。
【0355】
リールユニットRUは、右上端部に、右方向に突出する右上ロック部RU22を有している。また、リールユニットRUは、下端部略中央から下方向へ突出する下ロック部RU23を有している。右上ロック部RU22及び下ロック部RU23は、下部扉DD1の内壁面に当接した状態でロック可能にされている。即ち、リールユニットRUを下部扉DD1方向へ回動させて当接させたときに、右上ロック部RU22及び下ロック部RU23が下部扉DD1に係合した状態で当接した状態となる。右上ロック部RU22及び下ロック部RU23が下部扉DD1にロックされることで、リールユニットRUを回動不可状態に維持することができる。右上ロック部RU22及び下ロック部RU23には、後面側につまみ部材が回動可能に設けられている。右上ロック部RU22及び下ロック部RU23が下部扉DD1に係合させた状態でつまみ部材を回動させることで、リールユニットRUが回動可能な状態と、ロック状態と、を切り替えることができるようになっている。尚、リールユニットRUは、ロック状態で、下部扉DD1に施錠可能にされていてもよい。また、主制御基板MSは、リールユニットRUに施錠可能にされていてもよい。
【0356】
(下ドア機構DD:リール装置RU)
図113に示すように、リール装置RUは、3つのリールユニットRU1と、リールベースRU2と、リールカバーRU3とを有している。3つのリールユニットRU1は、左右方向に並列状態(横一列)に配置される。左側のリールユニットRU1はリールRLを有し、中央のリールユニットRU1はリールRCを有し、右側のリールユニットRU1はリールRRを有している。各リールユニットRU1は、リールベースRU2によって夫々独立して支持される。リールベースRU2は、開放面を有した箱状に形成され、各リールユニット1を一部露出した状態で収容する。リールベースRU2は、この開放面を覆うようにリールカバーRU3がネジ締結により取り付けられる。リールカバーRU3がリールベースRU2に取り付けられた状態において、各リールユニットRU1におけるリールRL,RC,RRの中央部から上部に至る外周面が、リールベースRU2から露出された状態となる。これにより、リールRL,RC,RRの各々の外周面に描かれた図柄が視認可能となる。
【0357】
また、リールユニットRU1は、リールの軸を支持し、リールの駆動力となるモータが取り付けられる支持板であるモータ取付板RU11を有している。モータ取付板RU11は、リールユニットRU1の右側に配置され、リールを回転可能に支持する。即ち、隣接するリールユニットRU1の間に挟まれるように配置されることになる。モータ取付板RU11は、前方部分を形成する前方部RU11aを有している。前方部RU11aは、側面視略弓形形状に形成されており、側面視において前記リールと略同一形状に形成されている。なお、弓形とは、円弧と、当該円弧の端部同士を結んだ弦とで囲まれた図形である。
【0358】
具体的に、モータ取付板RU11は、側面視略弓形形状の前方部RU11aと、側面視において該弓形を規定する円弧の両端部から後方に向かって連続的に形成された形状(例えば、側面視略矩形状)の後方部RU11bとにより構成されている。なお、モータ取付板RU11は、リールを直接支持するものであってもよいし、他の部材を介してリールを間接的に支持するものであってもよい。
【0359】
側面視においてリールと略同一形状に形成されたモータ取付板RU11の前方部分は、対向するリールの前方部分と略同一の大きさであり、両者は重なり合っていることが望ましい。すなわち、一方の側面から見たときには、モータ取付板RU11の前方部分がリールによって略完全に覆われており、他方の側面から見たときには、支持板の前方部分によって当該部分に対向するリールの部分が略完全に覆われていることが望ましい。これにより、モータ取付板RU11に対して仕切板としての機能を付与することと、遊技機の美観を維持することとを、バランスよく実現することができる。
【0360】
(下ドア機構DD:リール装置RU:リールユニットRU1)
図114を用いて、リールユニットRU1について説明する。尚、3つのリールユニットRU1は、夫々同様の構成を有しているため、右側のリールユニットRU1のみについて説明を行う。
【0361】
図114に示すように、リールユニットRU1のモータ取付板RU11には、リールインデックスRU111と、センサ部RU112と、モータ駆動部RU113と、駆動制御基板RU114とが配設されている。リールインデックスRU111は、モータ取付板RU11の中央部に配置されている。センサ部RU112は、リールインデックスRU111の後方に配置されている。モータ駆動部RU113は、リールインデックスRU111の上方に配置されている。
【0362】
リールRRは、リールドラムRR1を有している。リールドラムRR1は、筒形形状に形成され、複数の図柄が配されたリール帯RR2が巻回され固定される。リールドラムRR1は、この筒状部の左側(モータ取付板RU11と反対側)の面に、中心から放射状、及び、外周円よりも小さい同心円に、剛性を高めるためのフレームが配設されている。このフレームは、中央部が右方向(筒状内部側)に窪んだ形状となっている。リールドラムRR1には、中心軸を同じとする回転ギアRR3が筒状内部の左側(フレーム側)に配置されている。即ち、リールドラムRR1の内部において、回転ギアRR3の右側(モータ取付板RU11)に、リールインデックスRU111、センサ部RU112、及び、モータ駆動部RU113が配置されることになる。また、リールドラムRR1には、筒状内部の径方向内壁面には、停止表示されたリールRRに配された図柄を背後から照明するバックライトRR4が配置されている。
【0363】
モータ駆動部RU113は、ステッピングモータと、回転ギアRR3に歯合する駆動ギアとを有し、リールRRを回転させるためのステッピングモータからの動力が回転ギアRR3によって伝達される。ステッピングモータは、駆動制御基板RU114から供給される駆動パルスの数だけ回転される。即ち、駆動制御基板RU114から供給される駆動パルスの数によって、基準位置からリールRRがどれだけ回転されたか(変位の程度)を特定することができる。モータ駆動部RU113は、主制御基板MSからの制御信号に従い、駆動制御基板RU114によって回転の開始及び停止の制御が行われる。具体的には、遊技者によるスタートレバーDD6等の開始指令手段への操作に応じて開始指令信号が主制御基板MSへ送信される。主制御基板MSは、開始指令信号を検出したことを契機として、開始制御信号を駆動制御基板RU114へ送信する。駆動制御基板RU114は、開始制御信号を検出したことを契機として、モータ駆動部RU113を駆動し、リールRRが回転される。これにより、リールRRに配された図柄が変動表示される。また、遊技者による停止ボタンDD7R等の停止指令手段への操作に応じて停止指令信号が主制御基板MSへ送信される。主制御基板MSは、停止指令信号を検出したことを契機として、停止制御信号を駆動制御基板RU114へ送信する。駆動制御基板RU114は、停止制御信号を検出したことを契機として、モータ駆動部RU113を駆動し、リールRRが停止される。これにより、リールRRに配された図柄が停止表示される。
【0364】
(下ドア機構DD:リール装置RU:リールユニットRU1:リールインデックスRU111)
リールインデックスRU111は、リールシャフトRU1111と、検知片RU1112と、接続板RU1113とを有している。リールシャフトRU1111は、リールインデックスRU111において、左右方向を中心軸として回転自在にされている。リールシャフトRU1111は、左側の端部において回転ギアRR3の回転軸に接続固定可能であり、回転ギアRR3の回転に伴って回転されるようになっている。即ち、モータ駆動部RU113によってリールRRが回転されることで、リールシャフトRU1111が回転されることになる。検知片RU1112は、側面視において、円弧状の外周辺と円弧状の内周辺とによって囲まれた図形の形状に形成されている。本実施形態では、検知片RU1112の外周辺及び内周辺の円弧の角度は夫々180度に設定されており、中央に同心円の開口を有した円板を中心点を通る線で切断した形状にされている。検知片RU1112の内周辺内側には、当該内周辺に沿うように、円板状の接続板RU1113が接続されている。接続板RU1113は、中心に円状の孔が設けられており、リールシャフトRU1111が挿入され固定されている。このように、リールインデックスRU111は、リールシャフトRU1111を介して回転ギアRR3に接続される。従って、リールインデックスRU111と、回転ギアRR3とは別部材で夫々形成されている。尚、回転ギアRR3には、摺動性の高い素材を用いることが好ましい。また、リールインデックスRU111における検知片RU1112には、帯電防止機能に優れた素材を用いることが好ましい。
【0365】
これにより、図115に示すように、検知片RU1112は、リールシャフトRU1111(リールRR)の回転に伴って、リールシャフトRU1111の回転軸を中心に、図中矢印で示されるように、円周RUDに沿って回転されるようになっている。センサ部RU112は、この円周RUD上の図中星印で示される検知点RUPが検知位置となるようにモータ取付板RU11に配設されている。即ち、検知片RU1112が、検知点RUPに存在するか否かがセンサ部RU112によって検知される。
【0366】
図116を参照して、検知片RU1112と、検知状態との関係を説明する。以下において、リールRRの回転が継続され続けているものとする。先ず、ステップSRU1においては、検知片RU1112の一端が検知点RUPに達し(オンエッジ)、センサ部RU112によって検知片RU1112の検出が開始される。このとき、主制御基板MSは、検知片RU1112が検知されていない状態から検知されている状態に変化したことで、リールRRの基準位置(第1基準位置)を検出する。その後、検知片RU1112が検知点RUPに存在し続けている間は、センサ部RU112によって検知片RU1112が検知された状態が継続される(SRU2)。そして、検知片RU1112の他端が検知点RUPに達し(オフエッジ)、センサ部RU112による検知片RU1112の検出が終了される(SRU3)。このとき、主制御基板MSは、検知片RU1112が検知されている状態から検知されていない状態に変化したことで、リールRRの基準位置(第2基準位置)を検出する。即ち、検知片RU1112は、リールRRの位置が第1基準位置となった後第2基準位置となるまでの間、センサ部RU112によって継続的に検知される。その後、再度、検知片RU1112の一端が検知点RUPに達するまで、センサ部RU112によって検知片RU1112が検知されない状態が継続される(SRU4)。
【0367】
このように、リールRRが半周する毎に第1基準位置及び第2基準位置が交互に検出され、検出された第1基準位置、又は、第2基準位置に基づいて、リールRRの位置が特定される。具体的に、主制御基板MSは、直前に検出した基準位置(第1基準位置、又は、第2基準位置)に対して、主制御基板MSの制御に基づいて駆動制御基板RU114から供給される駆動パルスの数に対応する変位を付加することで、リールRRの位置を特定する。このように、主制御基板MSは、センサ部RU112による検知片RU1112の検知に基づいてリールRRが基準位置(第1基準位置、又は、第2基準位置)に至ったか否かを特定する基準位置特定手段として機能する。また、主制御基板MS、及び、駆動制御基板RU114は、回転に伴うリールRRの基準位置(第1基準位置、又は、第2基準位置)からの変位の程度を特定するリール位置特定手段として機能する。
【0368】
上述のように、検知片RU1112は、円弧状の外周辺と円弧状の内周辺とによって囲まれた図形の形状に形成されており、円弧の角度が夫々180度に設定されている。そのため、リールRRにおける第1基準位置及び前記第2基準位置が、リールRRの中心軸を通る直線上に中心軸を挟んで対向配置されていることになる。
【0369】
このように、センサ部RU112によって検知片RU1112が検知されていない状態から、センサ部RU112によって検知片RU1112が検知されている状態に変化したことを検出することで、リールRRの第1基準位置を特定することができる。また、このように、センサ部RU112によって検知片RU1112が検知されている状態から、センサ部RU112によって検知片RU1112が検知されていない状態に変化したことを検出することで、リールRRの第2基準位置を特定することができる。このように、リールRRが1回転する間に2回のリールの基準位置を検出することが可能であり、センサを2つ設けた場合と同様の効果が得られる。
【0370】
尚、検知片が回転する円周経路上において、第1基準位置に対応する位置から円周経路上に沿って第2基準位置に対応する位置に至る領域を含み、第2基準位置に対応する位置から円周経路上に沿って第1基準位置に対応する位置に至る領域を含まない形状を有していれば、検知片の形状は限定されない。
【0371】
(下ドア機構DD:リール装置RU:リールユニットRU1:センサ部RU112)
図117に示すように、モータ取付板RU11の左側面(リール取り付け側面)を底面として、センサ部RU112が載置されるように螺子締結されている。センサ部RU112は、センサRU1121と、台座部材RU1122とを有している。センサRU1121は、リールRRの回転に伴って所定の円周に沿って回転する検知片RU1112を検出する透過型センサである。センサRU1121は、中央が窪んだ断面凹状に形成されており、窪み方向とリールインデックスRU111のリールシャフトRU1111の中心軸が直交するように設けられている。センサRU1121は、リールインデックスRU111の検知片RU1112の回転面の縁部がセンサRU1121の窪み内側空間を通過するように、モータ取付板RU11に、台座部材RU1122を介して取り付けられている。
【0372】
図118、及び、図119に示すように、台座部材RU1122は、上下に長手方向を有する台座ベース部RU1122gと、台座ベース部RU1122gの中央から左方向へ突出する台座柱部RU1122hとを有している。台座ベース部RU1122gは、長方形状の平板の上下方向に半円を延長させた形状を有している。台座ベース部RU1122gは、上下位置に、左右方向へ貫通する螺子孔RU1122a・RU1122bが開口されている。また、台座ベース部RU1122gは、長方形状部において、前側が凹状に形成されており、この凹側縁部中央に右方向へ突出する突出部RU1122jを有している。また、台座ベース部RU1122gは、長方形状部において、後側が凸状に形成されており、この凸側縁部中央に右方向へ円柱形状に突出する突出部RU1122kを有している。
【0373】
台座柱部RU1122hは、左方向端部に上下に長手方向を有する平面を有し、当該平面の上下位置に螺子孔RU1122c・RU1122dを有している。また、台座柱部RU1122hは、左方向端部の平面が上下方向中央部から前方向へ突出されている。台座柱部RU1122hは、この突出箇所において前後方向に並列され左方向へ円柱形状に突出する突出部RU1122e・RU1122fを有している。
【0374】
(モータ取付板RU11への台座部材RU1122の取り付け)
モータ取付板RU11は、台座部材RU1122における突出部RU1122f・RU1122gに対応する位置に嵌合孔RU11e・RU11fが形成されている。嵌合孔RU11e・RU11fに、突出部RU1122j・RU1122kが夫々嵌挿されることにより、モータ取付板RU11に対する台座部材RU1122の位置決めが行われる。また、モータ取付板RU11は、台座部材RU1122における螺子孔RU1122a・RU1122bに対応する位置に螺子孔RU11c・RU11dが形成されている。台座部材RU1122側から右方向へ、螺子RU1124aを螺子孔RU1122aと螺子孔RU11cとに螺合させ、螺子RU1124bを螺子孔RU1122bと螺子孔RU11dとに螺合させることで、モータ取付板RU11に対して台座部材RU1122が螺子締結される。
【0375】
ここで、図120を参照して、モータ取付板RU11に対する台座部材RU1122の取り付け位置に関して説明する。図120に示すように、モータ取付板RU11において、螺子孔RU11cと、螺子孔RU11dとが、直線RUDA上に配置されている。そして、直線RUDAに略垂直な直線RUDB上の2点に、嵌合孔RU11eと、嵌合孔RU11fとが配置されている。また、嵌合孔RU11eと、嵌合孔RU11fとは、直線RUDAを境として互いに反対側に位置している。直線RUDBは、螺子孔RU11cと、螺子孔RU11dとを結ぶ線分を二等分した中心を通過する直線である。ここで、嵌合孔RU11fは、直線RUDB方向へ長手方向を有している。これにより、台座部材RU1122において2つの位置決め突起部を成形する上での間隔の誤差を許容することができる。また、嵌合孔RU11fの長手方向は、センサRU1121の検知位置における検知片RU1112の回転の接線方向と略垂直にされる。これにより、長手方向を有する嵌合孔RU11fにおいて台座部材RU1122との位置ずれが生じたとしても、センサRU1121による基準位置の誤検知を防止することが可能となっている。
【0376】
(台座部材RU1122へのセンサRU1121の取り付け)
センサRU1121は、台座部材RU1122の左方向端部の平面に係合し、この台座部材RU1122の左方向端部の平面と形状が略等しい平面を有している。即ち、センサRU1121の右方向端部に位置する当該平面は、上下に長手方向を有し、上下方向中央部から前方向へ突出されている。台座柱部RU1122hは、この突出箇所において前後方向に並列される嵌合孔RU1124e・RU1124fが形成されている。また、当該平面の上下位置に、左右方向へ貫通する螺子孔RU1121a・RU1121bが開口されている。螺子孔RU1121bは、上下に長手方向を有する長穴状に形成されている。嵌合孔RU1124e・RU1124fは、台座部材RU1122の突出部RU1122e・RU1122fに対応する位置に配設されており、夫々嵌挿されることにより、台座部材RU1122に対するセンサRU1121の位置決めが行われる。また、センサRU1121は、センサRU1121側から右方向へ、螺子RU1123aを螺子孔RU1121aと螺子孔RU1122cとに螺合させ、螺子RU1123bを螺子孔RU1121bと螺子孔RU1122dとに螺合させることで、台座部材RU1122に対してセンサRU1121が螺子締結される。
【0377】
ここで、図121を参照して、台座部材RU1122に対するセンサRU1121の取り付け位置に関して説明する。図121に示すように、台座部材RU1122において、螺子孔RU1122cと、螺子孔RU1122dとが、直線RUDC上に配置されている。そして、直線RUDCに略垂直な直線RUDD上の2点に、突出部RU1122eと、突出部RU1122fとが配置されている。また、突出部RU1122eと、突出部RU1122fとは、直線RUDCよりもセンサRU1121が検知片RU1112を検出する側に位置している。直線RUDDは、螺子孔RU1122cと、螺子孔RU1122dとを結ぶ線分を二等分した中心を通過する直線である。ここで、螺子孔RU1122dと共に螺子締結されるセンサRU1121の螺子孔RU1122bは、直線RUDC方向へ長手方向を有している。これにより、センサRU1121において2つの螺子止め箇所を成形する上での間隔の誤差を許容することができる。
【0378】
(上ドア機構DU)
図122に示すように、キャビネットG(筐体に相当)は、左端部において上ドア機構DU(扉に相当)を回転自在に軸支している。上ドア機構DUとキャビネットGとは、上側ヒンジ機構UHにより連結されており、上側ヒンジ機構UHは、図123及び図124に示すように、上ドア機構UDの左端部に取付けられたスライド部材UH1と、キャビネットGの上部空間の左端部に取付けられた軸部材UH2とを有している。
【0379】
スライド部材UH1は、図124に示すように、一枚の板が3か所で折り曲げられ、溝UH11を形成している。この溝UH11には、上方(U方向)から、軸受機構UH12、位置決め部UH14、係合凸部UH15、軸受機構UH13、係合凸部UH16が設けられている。
【0380】
軸受機構UH12・UH13は、長方体形状をしており、螺子によりスライド部材UH1に取付けらえている。軸受機構UH12・UH13の底部には、後述する軸部UH21・UH22に重合して係合される軸受部UH121・UH131が形成されている。軸受部UH121・UH131は、軸受機構UH12・UH13の底部において略円形状に開口されており、この開口の周縁から上方に向けて経口が小さくなった形状をしている。なお、軸受部UH121・UH131の開口の中心を溝UH11に沿って上方に向いた方向を軸線UH121Aと定義する。
【0381】
位置決め部UH14は、後述する軸部材UH2の支持部UH25の湾曲面と当接して、軸部UH21の軸受部UH121に対する位置決めができるように、湾曲形状をしている。
【0382】
係合凸部UH15・UH16は、溝UH11から水平方向に突出した薄板形状をしている。係合凸部UH15・UH16は、後述する係合凹部UH23・UH24に係合する役割を果たす。
【0383】
軸部材UH2は、一枚の板を折り曲げて形成されている。軸部材UH2には、上方から、支持部UH25の上面から突出した軸部UH21と、支持部UH25と、係合凹部UH23と、支持部UH26の上面から突出した軸部UH22と、支持部UH26と、係合凹部UH24が設けられている。
【0384】
軸部UH21・UH22は、円錐形状をしている。軸部UH21・UH22は、軸受部UH121・UH131に重合して係合する役割を果たす。
【0385】
支持部UH25・UH26は、軸部材UH2に設けられており、上面に軸部UH21・UH22を設けている。また、支持部UH25の側面は湾曲形状をしており、位置決め部UH14の湾曲面と当接することにより、軸部UH21の軸受部UH121に対する位置決めができる。
【0386】
支持部UH25・UH26の側面から延長された係合板UH27・UH28には、横長に開かれた係合凹部UH23・UH24が形成されている。係合凹部UH23・UH24は、係合凸部UH15・UH16と係合する役割を果たす。
【0387】
そして、上ドア機構DUのスライド部材UH1の軸受部UH121・UH131を、キャビネットGの軸部材UH2の軸部UH21・UH22に、上方から下方に被せるようにスライドさせて重合させ係合することにより、上ドア機構DUをキャビネットGに取付けることが可能となる。このとき係合凸部UH15・UH16と係合凹部UH23・UH24とが係合しないように、上ドア機構DUは、キャビネットGに対して90°に開いた状態で取付作業を行うことが望ましい。
【0388】
ここで、本実施形態では、係合凸部UH15・UH16はキャビネットG側に突出しているが、この突出高さは、上ドア機構DUが、キャビネットGに対して60°に開いた状態(図122参照)で、係合凸部UH15・UH16の係合凹部UH23・UH24に対する係合が解除される高さである。これにより、上ドア機構DUを、キャビネットGに対して60°に開いた時に、上ドア機構DUのスライド部材UH1の軸受部UH121・UH131を、キャビネットGの軸部材UH2の軸部UH21から、軸線UH121Aの上方にスライドさせることにより、係合凸部UH15・UH16の係合凹部UH23・UH24に対する規制が解除された状態で、上ドア機構DUを上方にスライドさせて、キャビネットGから取り外すことが可能となる。
【0389】
なお、係合凸部UH15・UH16の突出高さを、本実施形態よりも低くすれば、上ドア機構DUをキャビネットGに対して60°よりも小さい角度で、係合凸部UH15・UH16の係合凹部UH23・UH24に対する規制を解除することができ、上ドア機構DUを上方にスライドさせて、キャビネットGから取り外すことが可能となる。一方、係合凸部UH15・UH16の突出高さを、本実施形態よりも高くすれば、上ドア機構DUをキャビネットGに対して60°よりも大きい角度で、係合凸部UH15・UH16の係合凹部UH23・UH24に対する規制を解除することができ、上ドア機構DUを上方にスライドさせて、キャビネットGから取り外すことが可能となる。
【0390】
上記構成によれば、上ドア機構DUがキャビネットGに対して所定の角度(本実施形態では60°)に開くまでは、係合凸部UH15・UH16が係合凹部UH23・UH24に係合し、軸受部UH121・UH131が軸線UH121Aに沿ってスライドするのを規制する。これにより、軸部UH21・UH22と軸受部UH121・UH131との重合が解除されるのを規制し、上ドア機構DUがキャビネットGから取り外されるのをロックすることができる。
一方、上ドア機構DUがキャビネットGに対して所定の角度以上に開くと、係合凸部UH15・UH16の係合凹部UH23・UH24に対する係合が解除され、軸受部UH121・UH131が軸線UH121Aに沿ってスライド可能となる。これにより、軸部UH21・UH22と軸受部UH121・UH131との重合が解除され、上ドア機構DUをキャビネットGから取り外すことができるようになる。
即ち、上ドア機構DUをキャビネットGに対して所定の角度以上に開放した場合にだけ、上ドア機構DUをキャビネットGから取り外すことが可能となる。
また、上ドア機構DUを開放状態(90°の開放)まで開かなくても、上ドア機構DUをキャビネットGから取り外すことができる。
【0391】
図125に示すように、上ドア機構UDは、上述の表示ユニットAの映像を前方に透過させる上側表示窓UD1の上側及び左右側の各領域を発光させる機構を備えている。具体的には、上側表示窓UD1の上方に配置されたトップパネル機構HAと、上側表示窓UD1の左上方向に配置された左上パネル機構HBと、上側表示窓UD1の右上方向に配置された右上パネル機構HCと、上側表示窓UD1の左方向上部に配置された左横パネル機構HDと、上側表示窓UD1の右方向上部に配置された右横パネル機構HEと、上側表示窓UD1の左方向下部に配置された左前パネル機構HFと、上側表示窓UD1の右方向下部に配置された右前パネル機構HGとを有している。各パネル機構HA・HB・HC・HD・HE・HF・HGの詳細は後述する。
【0392】
図126に示すように、上ドア機構UDの骨格を成すパネルベースHHを有している。パネルベースHHの前面側には、上述のパネル機構HA・HB・HC・HD・HE・HF・HGが設けられている。一方、パネルベースHHの裏面側には、上ドア鍵受部材HKと上ドアヒンジ部材HMとセンターフレームHLとが設けられている。上ドア鍵受部材HKは、パネルベースHHの右辺部にネジ締結されている。上ドアヒンジ部材HMは、パネルベースHHの左辺部にネジ締結されている。センターフレームHLは、水平配置されており、右端部及び左端部がそれぞれ上ドア鍵受部材HK及び上ドアヒンジ部材HMの下端部に接続されている。上ドア鍵受部材HK、上ドアヒンジ部材HM及びセンターフレームHLには、透明パネルUD11が設けられている。透明パネルUD11は、後方からネジ締結により取付け可能にされている。
【0393】
(上ドア機構UD:トップパネル機構HA:装飾ユニットHA1)
図127に示すように、トップパネル機構HAは、上ドア機構UDの上部を発光させながら装飾する装飾ユニットHA1を有している。装飾ユニットHA1は、上側表示窓UD1よりも前方に突出された装飾凸部を形成している。装飾ユニットHA1は、光を拡散させて装飾凸部表面から均一に放出させるシームレス構造のトップレンズ導光板HA14を備えている。これにより、複数の部品を接合して装飾ユニットHA1の導光板とした場合は、部品間の導光片の繋ぎ目部分に負荷が集中することになるが、シームレス構造のトップレンズ導光板HA14であれば、負荷が一部分に集中するという事態を回避することができる。この結果、シームレス構造のトップレンズ導光板HA14を備えた装飾ユニットHA1により形成された装飾凸部は、全体として大きな剛性及び強度を有するため、遊技機の前方に位置する遊技者等から外力が付与された場合でも、変形や破損を起こし難いものになっている。
【0394】
装飾ユニットHA1は、パネルベースHHに接続された後端部が上ドア機構UDの左右方向の幅に略一致されており、パネルベースHHの左右方向の両端部から前端側にかけて左右方向の幅が減少され、前端中央部に頂点を有した形状に形成されている。即ち、装飾ユニットHA1は、パネルベースHH側を底辺とする略二等辺三角形状の形態を有している。
【0395】
これにより、装飾ユニットHA1は、パネルベースHHから遠ざかる前端部に近づくに従って曲げモーメントが増大することになっても、前端部側の左右方向の幅を減少させて重量を減少させることによって、剛性及び強度が高められている。この結果、装飾ユニットHA1は、前側領域が大きな剛性及び強度を有するため、前方に位置する遊技者との接触等により外力が付与された場合でも、変形や破損を起こし難いものになっている。
【0396】
装飾ユニットHA1は、トップレンズカバーHA11とトップデザインシートカバーHA12とデザインシートHA13とトップレンズ導光板HA14とトップレンズ導光板ベースHA15とを上側からこの順に配置した状態で有している。また、装飾ユニットHA1は、トップレンズ左LED基板HA17とトップレンズ右LED基板HA18とを有している。トップレンズ左LED基板HA17及びトップレンズ右LED基板HA18は、装飾ユニットHA1の後端部における左側部及び右側部にそれぞれ配置されている。トップレンズ左LED基板HA17及びトップレンズ右LED基板HA18は、複数のLEDHA17a・HA18aを左右方向に等間隔で有しており、これらのLEDHA17a・HA18aから光を前方に出射するように設置されている。
【0397】
トップレンズカバーHA11は、装飾ユニットHA1の上面壁を構成しており、光を透過可能に形成されている。トップレンズ導光板HA14は、トップレンズ左LED基板HA17及びトップレンズ右LED基板HA18からの光を後端面から取り込んで前端面から均一に放出するように形成されており、デザインシートHA13のデザインをトップデザインシートカバーHA12を介してトップレンズカバーHA11に表示させるようになっている。トップレンズ導光板ベースHA15は、装飾ユニットHA1の下面壁を構成しており、光を透過させないように形成されている。
【0398】
装飾ユニットHA1は、トップレンズ導光板ベースHA15とトップレンズカバーHA11とで中空部を形成し、この中空部にトップデザインシートカバーHA12とデザインシートHA13とトップレンズ導光板HA14とを収容している。これにより、トップレンズ導光板ベースHA15やトップレンズカバーHA11、トップレンズ導光板HA14等を単純に積層して板状に形成した場合よりも、断面二次モーメントの大きな剛性の高い形態にされている。
【0399】
さらに、トップレンズ導光板ベースHA15には、開口部HA15aが形成されている。開口部HA15aは、後述のトップレンズ中LED基板HA411に対向配置されている。開口部HA15aには、トップレンズ中LED基板隠し部材HA16が設けられており、トップレンズ中LED基板隠し部材HA16は、トップレンズ中LED基板HA411のリフレクタとして機能していると共に、開口部HA15aの開閉窓として機能している。尚、トップレンズ中LED基板隠し部材HA16は、トップレンズ中LED基板HA411からの光の一部を透過するように形成されていてもよい。
【0400】
図128に示すように、装飾ユニットHA1は、前側領域が下方に湾曲されている。これにより、装飾ユニットHA1は、上ドア機構UDの前側上方と前方とに光を透過してデザインを目視可能にされている。また、トップレンズ導光板HA14の下面は、光を反射するリフレクタとされている。これにより、装飾ユニットHA1は、トップレンズ左LED基板HA17及びトップレンズ右LED基板HA18からの光が、下方に湾曲された前側領域を進行する際に、光の一部を裏面のリフレクタで反射角度を前側斜め下方向に変化させることを可能にしている。
【0401】
装飾ユニットHA1の後方には、照射光装置Bが配置されている。ここで、装飾ユニットHA1の後方は、装飾ユニットHA1が前方に突出されているため、突出された分だけ大きなスペースが確保されている。これにより、装飾ユニットHA1は、大きなスペースに設けられる上述のミラーによる光反射型の照射光装置Bについて、ミラーの配置の自由度を拡大することができる。さらに、装飾ユニットHA1は、剛性及び強度が高いため、照射光装置Bを十分に保護することが可能になっている。
【0402】
図129に示すように、装飾ユニットHA1におけるトップレンズカバーHA11は、下方に湾曲された前側領域が水平方向に配置された装飾ユニット支持機構HIにより支持されている。装飾ユニット支持機構HIは、トップレンズカバーHA11の裏面から後方に水平方向に突出された水平突出部HA11aと、パネルベースHHの前面から前方に水平方向に突出された水平突出部HH1と、水平突出部HA11a・HH1同士をネジ締結した連結ネジHH2とを左右方向に複数組み有している。
【0403】
これにより、装飾ユニットHA1は、下方に湾曲された前側領域の裏面が、水平配置された装飾ユニット支持機構HIを介してパネルベースHHに連結されることによって、前側領域の裏面が装飾ユニット支持機構HIにより水平方向に支持された状態になる。従って、装飾ユニットHA1は、前側領域が前後方向に大きな剛性及び強度を有する構造にされている。
【0404】
(上ドア機構UD:トップパネル機構HA:左端発光機構HA2、右端発光機構HA3)
図130に示すように、トップパネル機構HAは、上ドア機構UDの左端領域を面状に発光させる左端発光機構HA2と、上ドア機構UDの右端領域を面状に発光させる右端発光機構HA3とを有している。具体的に説明すると、左端発光機構HA2は、左上スピーカ装置UD2の左後方に配置されている。左端発光機構HA2は、左LED基板HA21を有している。左LED基板HA21は、基板表面が前側を向くように設定されている。左LED基板HA21の基板表面には、2個のLEDHA22が配置されている。これらのLEDHA22は、基板表面の法線方向に光を出射するように設定されており、左上スピーカ装置UD2の左側の領域(上ドア機構UDの左端領域)を所定以上の光強度で発光させるようになっている。
【0405】
一方、右端発光機構HA3は、右上スピーカ装置UD3の右後方に配置されている。右端発光機構HA3は、右LED基板HA31を有している。右LED基板HA31は、基板表面が前側を向くように設定されている。右LED基板HA31の基板表面には、2個のLEDHA32が配置されている。これらのLEDHA32は、基板表面の法線方向に光を出射するように設定されており、右上スピーカ装置UD3の右側の領域(上ドア機構UDの右端領域)を所定以上の光強度で発光させるようになっている。
【0406】
(上ドア機構UD:トップパネル機構HA:中央発光機構HA4)
トップパネル機構HAは、さらに中央発光機構HA4を有している。中央発光機構HA4は、左端発光機構HA2及び右端発光機構HA3間である上ドア機構UDの中央側に配置されている。中央発光機構HA4は、左端発光機構HA2及び右端発光機構HA3では所定以上の光強度で発光させることが困難な領域を発光させるように構成されている。
【0407】
具体的に説明すると、中央発光機構HA4は、左端領域側の左周辺領域及び右端領域側の右周辺領域を発光させる第1照光機構HA41と、装飾ユニットHA1の前端部を発光させる第2照光機構HA42と、装飾ユニットHA1の下側部を発光させる第3照光機構HA43とを有している。尚、本実施形態においては、第1照光機構HA41が左端領域側の左周辺領域及び右端領域側の右周辺領域の両領域を発光させる構成について説明するが、これに限定されるものではなく、第1照光機構HA41が左端領域側の左周辺領域及び右端領域側の右周辺領域の少なくとも一方の領域を発光させる構成にされててもよい。
【0408】
(上ドア機構UD:トップパネル機構HA:中央発光機構HA4:第1照光機構HA41)
図131にも示すように、第1照光機構HA41は、装飾ユニットHA1における略中央部の下側に配置されたトップレンズ中LED基板HA411を有している。中央発光機構HA4は、トップレンズ中LED基板HA411から出射された光を導光機構により左周辺領域及び右周辺領域に導光することによって、左端発光機構HA2や右端発光機構HA3では導光し難い領域においても、所定以上の光強度で発光させることができるように構成されている。即ち、第1照光機構HA41は、トップレンズ中LED基板HA411の上面に設けられた複数の上側光源となるLEDHA4111と、トップレンズ中LED基板HA411の下面及び側面を覆うように配置されたトップレンズ中リフレクタHA412とを有している。尚、トップレンズ中LED基板HA411の上面は、図127の装飾ユニットHA1のトップレンズ中LED基板隠し部材HA16により覆われており、このトップレンズ中LED基板隠し部材HA16がLEDHA4111の光を反射するリフレクタとして機能している。
【0409】
トップレンズ中LED基板HA411の上面には、LEDHA4111からの光を左右の上側導光領域に導光して面状に発光させる透光性の左導光レンズHA413と透光性の右導光レンズHA414とをトップレンズ中LED基板HA411を中心として左右対称に配置した構成の上側導光機構が設けられている。具体的に説明すると、トップレンズ中LED基板HA411の左端部上面には、水平配置された左導光レンズHA413の右端部が配置されており、この右端部の端面からLEDHA4111の光を入射可能にされている。左導光レンズHA413は、左端部が左上スピーカ装置UD2の上方に位置されており、中部から左端部にかけて光を上方に出射することによって、上ドア機構UDの左端領域から中心側の上側導光領域を発光させるようになっている。
【0410】
一方、トップレンズ中LED基板HA411の右端部上面には、水平配置された右導光レンズHA414の左端部が配置されており、この左端部の端面からLEDHA4111の光を入射可能にされている。右導光レンズHA414は、右端部が右上スピーカ装置UD3の上方に位置されており、中部から右端部にかけて光を上方に出射することによって、上ドア機構UDの右端領域から中心側の領域(上側導光領域)を発光させるようになっている。
【0411】
図132に示すように、トップレンズ中LED基板HA411の下面には、下側光源からの光を下側導光領域に導光して面状に発光させる下側導光機構が設けられている。具体的に説明すると、トップレンズ中LED基板HA411の下面には、下側光源となるLEDHA4112が複数設けられている。トップレンズ中LED基板HA411の右端部下面には、水平配置された透光性の右ダウンライトレンズHA415の左端部が配置されており、この左端部の端面からLEDHA4112の光を入射可能にされている。右ダウンライトレンズHA415は、右端部が右上スピーカ装置UD3の上方に位置されており、中部から右端部にかけて光を下方に出射することによって、上ドア機構UDの左端領域から中心側の下側導光領域を発光させるようになっている。即ち、右ダウンライトレンズHA415は、パネルベースHHの右上スピーカ装置UD3の前方領域である下側導光領域HA5d(図125参照)周辺を照射し、非透光性の下側導光領域HA5d周辺の部材がリフレクタとして機能されることで発光される。また、下側導光機構は、右ダウンライトレンズHA415と同一構成の図示しない左ダウンライトレンズを有している。左ダウンライトレンズ及び右ダウンライトレンズHA415は、トップレンズ中LED基板HA411を中心として左右対称に配置されている。
【0412】
(上ドア機構UD:トップパネル機構HA:中央発光機構HA4:第2照光機構HA42)
図131に示すように、第2照光機構HA42は、トップレンズ中LED基板HA411の下方に配置された中央レンズ上LED基板HA421を有している。中央レンズ上LEDHA421の上面には、複数のLEDHA4211が設けられている。LEDHA4211の下面は、中央レンズリフレクタHA422により覆われている。
【0413】
図133に示すように、中央レンズ上LED基板HA421の上面は、トップレンズ導光板ベースHA15により覆われている。また、中央レンズ上LED基板HA421の下方には、透光性のセンターレンズA423が配置されている。センターレンズA423は、上端部がトップレンズ導光板ベースHA15とパネルベースHHとの隙間から中央レンズ上LED基板HA421が露出するように設けられており、上端部の端面からLEDHA4211の光を入射し、トップレンズ導光板ベースHA15の下端部に沿うように形成及び配置された下端面から出射するようになっている。
【0414】
(上ドア機構UD:トップパネル機構HA:中央発光機構HA4:第3照光機構HA43)
第3照光機構HA43は、中央レンズ上LED基板HA421の後側に配置された中央下LED基板HA431を有している。中央下LED基板HA431は、前面の法線方向が前方向に略一致するように設けられている。中央下LED基板HA431の前面には、複数のLEDHA4311が設けられている。中央下LED基板HA431の前方には、透光性の中央下レンズHA432が配置されている。中央下レンズHA432は、パネルベースHHの下方に設けられており、LEDHA4311の光を装飾ユニットHA1における下側領域を発光させるようになっている。
【0415】
(上ドア機構UD:左横パネル機構HD・右横パネル機構HE・左前パネル機構HF・右前パネル機構HG)
以下、左横パネル機構HD及び左前パネル機構HFを一体とした機構を左パネル機構HJとし、右横パネル機構HE及び右前パネル機構HGを一体とした機構を右パネル機構HKとして説明する。左パネル機構HJ及び右パネル機構HKは、演出装置としてのスクリーン機構D前面の側方に配置される発光ユニットとして機能する。左パネル機構HJと右パネル機構Kとは、スクリーン機構Dを挟んで左右対称で同様に構成されるため、左パネル機構HJについてのみ説明を行う。
【0416】
図134及び図135に示すように、左パネル機構HJは、仕切り部材として機能する仕切り機構HJ2と、側面透光部材として機能する左上側面レンズHJ3と、前面透光部材として機能する左下レンズHJ4と、内側導光部材HJ5とを有している。左パネル機構HJは、後述する光源装置としての左LED基板HJ1を有しており、左LED基板HJ1からの光が、左上側面レンズHJ3、左下レンズHJ4、及び、左導光板HJ5から外部へ出射されるように構成される。
【0417】
具体的に、図136及び図137に示すように、左パネル機構HJは、左上側面レンズHJ3と、左下レンズHJ4と、仕切り機構HJ2として機能する仕切り板HJ21及び左LED基板ケースHJ22と、左LED基板HJ1と、内側導光部材HJ5として機能する左導光板HJ51及び左LED基板カバーHJ52とを有している。
【0418】
左LED基板HJ1は、基板表面の法線方向が前方向に略一致するように設定されている。左LED基板HJ1の前側表面には、4個のLEDHJ11と、6個のLEDHJ12とが配置されている。これらのLEDHJ11・LEDHJ12は、基板表面の法線方向(前方向)に光を出射するように設定されている。また、LEDHJ11・LEDHJ12が配置された表面とは反対側の左LED基板HJ1の表面には、6個のLEDHJ13が配置されている。これらのLEDHJ13は、基板表面の法線方向(後方向)に光を出射するように設定されている。
【0419】
左LED基板HJ1は、上下方向に長手方向を有する平板状に形成されていると共に、上端領域が右方向へ幅広に形成されている。LEDHJ12は、この長手方向の左縁部に沿うように、上端から中央に掛けて略均等に1列に配設される。また、LEDHJ11は、中央部から左下端部へ傾きを持った直線上に、2個の組が当該組よりも広い間隔を有して1列に配設される。また、LEDHJ13は、LEDHJ11及びLEDHJ12とは反対側の面の右縁部に沿うように、中央領域上端から下端に掛けて略均等に1列に配設される。
【0420】
左LED基板ケースHJ22は、正面視が左LED基板HJ1と略同形状に形成された左LED基板HJ1を前側から収容するケースである。左LED基板ケースHJ22には、LEDHJ11からの前方向への光を通過させるための貫通孔HJ221が、各LEDHJ11に対応する位置に夫々形成されている。また、左LED基板ケースHJ22には、LEDHJ12からの前方向への光を通過させるための貫通孔HJ222が、各LEDHJ12に対応する位置に夫々形成されている。即ち、4個の貫通孔HJ221が一直線上に配置されていると共に、6個の貫通孔HJ222が一直線上に配置されている。これら4個の貫通孔HJ221が形成される平面領域HJ22aと、6個の貫通孔HJ222が形成される平面領域HJ22bとは、左LED基板ケースHJ22の表面の中央左端から上端へ到る屈曲線によって区分される。平面領域HJ22aは、平面領域HJ22bよりも前方向へ高く設定され、段差HJ22cが形成されている。
【0421】
図138に示すように、仕切り板HJ21は、側面視で頂点を前端に有する山形の形状を有している。具体的に、仕切り板HJ21は、平面領域HJ22bを底面とする略角錐形状に形成されている。仕切り板HJ21は、平面領域HJ22b側の底面と、左側面とが開放されている。また、仕切り板HJ21の上側壁面は、平面領域HJ22bの上縁から前方へ左右方向の幅が減少されながら下方向へ傾斜を持って頂点へ到達するように形成されている。また、仕切り板HJ21の右側壁面は、前方へ上下方向の幅が減少されながら左方向へ傾斜を持って頂点へ到達するように形成されている。このように、仕切り板HJ21の右側壁面は、段差HJ22cから延長されるように形成されている。即ち、仕切り板HJ21と段差HJ22cとは、左LED基板HJ1から前方向へ照射される光をLEDHJ11とLEDHJ12との夫々に区分することができるようになっている。
【0422】
左上側面レンズHJ3は、周縁形状が仕切り板HJ21の開放された左側面に略一致する略三角形の平板状に形成されている。即ち、仕切り板HJ21と、左上側面レンズHJ3と、左LED基板HJ1とで、LEDHJ12から光が照射される内部空間HJ23を形成している。左上側面レンズHJ3は、光を透過可能な素材で形成されており、筐体2の左側面の一部を構成している。
【0423】
図139に示すように、LEDHJ12の前方向に、仕切り板HJ21の右側壁面が存在している。従って、LEDHJ12から照射される光の一部は、仕切り板HJ21によって反射される。仕切り板HJ21の右側壁面は傾斜を有しているため、少なくとも左方向への成分を有した光へ反射されることになる。このように、仕切り板HJ21によって反射された光は左上側面レンズHJ3へ到達する。左上側面レンズHJ3は、内壁面が、内側に頂点を有する四角錐をマトリクス状に配列したように装飾が施されている。これにより、左上側面レンズHJ3へ到達した光は、乱屈折されて外部へ透過されることになる。このように、仕切り板HJ21と段差HJ22cとを有する仕切り機構HJ2は、前方向への光を2つに区分し、一方に区分された光を側面方向へ導光することができる。また、左上側面レンズHJ3は、仕切り構造HJ2によって導光された一方に区分された光を透過させることができる。仕切り板HJ21は、反射率を高くするための白色であることが好ましいがこれに限定されない。
【0424】
左下レンズHJ4は、左LED基板ケースHJ22の平面領域HJ22aとで内部空間HJ41を形成するように、左LED基板ケースHJ22の前方に配置される。左下レンズHJ4は、透光性の素材で形成されており、筐体2の左側面の一部を構成している。
【0425】
図139に示すように、LEDHJ11の前方向に、左下レンズHJ4の前側壁面が存在している。従って、LEDHJ11から照射される光は、左下レンズHJ4に到達する。左下レンズHJ4は、内壁面が側面視断面がジグザグ形状に装飾が施されている。これにより、左下レンズHJ4へ到達した光は、乱屈折されて外部へ透過されることになる。このように、左下レンズHJ4は、仕切り構造HJ2によって他方に区分された光を透過させることができる。尚、左上側面レンズHJ3や左下レンズHJ4の内壁面の装飾構造はこれに限定されず、入射された光を乱屈折させて外部へ出射させるものであればよい。
【0426】
図140に示すように、左導光板HJ51は、光入射部HJ511と、光路部HJ512と、発光部HJ513とを有している。左導光板HJ51は、透光素材により形成されている。光入射部HJ511は、上下に長手方向を有する平板状に形成されている。光入射部HJ511には、上下の2箇所に窪みを有しており、当該窪みそれぞれの左右方向中央に、上下方向に延在する断面凸状の突出部HJ511aを有している。また、光入射部HJ511には、突出部HJ511aの左側に隣接して延在する貫通孔HJ511bを有している。左LED基板カバーHJ52は、左導光板HJ51の光入射部HJ511の後側面に係合する形状を有している。左LED基板カバーHJ52は、左右方向中央に、上下方向に延在する断面凸状の突出部HJ52aを有しており、貫通孔HJ511bに嵌合されている。左LED基板カバーHJ52は、非透光素材により形成されている。
【0427】
突出部HJ511aは、左LED基板HJ1に配列されたLEDHJ13に対向して設けられている。LEDHJ13からの光は、突出部HJ511aの前側から入射される。左導光板HJ51は、突出部HJ511aへの入射光の進行方向に、右方向へ入射面が略45度傾斜された傾斜面HJ511cを有している。傾斜面HJ511cは、左LED基板カバーHJ52に接触するように配設されるため、突出部HJ511aへ入射された光は、傾斜面HJ511cで反射された後に右方向へ進行される。右方向へ進行された光は、光路部HJ512を通過し、発光部HJ513に至る。光路部HJ512は、光入射部HJ511の右端部から後方向へ屈曲されるように形成されている。光路部HJ512は、法線方向が右前方向となるように設定されている。発光部HJ513は、光路部HJ512の右端部から屈曲されるように形成されている。発光部HJ513は、法線方向が右前方向となるように設定されている。また、発光部HJ513は、右端部において正面視断面がジグザグ形状に装飾されている。これにより、発光部HJ513の右端部に到達した光が乱屈折され、スクリーン機構D等の前面部等へ照射されることになる。
【0428】
(上ドア機構UD:左上パネル機構HB・右上パネル機構HC)
以下、左上パネル機構HBと右上パネル機構HCとは、を挟んで左右対称で同様に構成されるため、左上パネル機構HBについてのみ説明を行う。
【0429】
図141に示すように、左上パネル機構HBは、パネルベースHHの左上端部と、トップパネル機構HAのトップレンズカバーHA11の左後端部とに形成された略三角形状の隙間に嵌め込まれるように配置される。左上パネル機構HBは、上面視が左前角部に直角を有する略直角三角形状を有し、後端から前端にかけて左右方向の幅が拡大されている上面部HB1を有している。パネルベースHHの左上端部には、後方からタイトねじHH4が螺合可能にされている。タイトねじHH4は、パネルベースHHの前方まで突出し、左上パネル機構HBに嵌合することが可能にされている。
【0430】
図142に示すように、左上パネル機構HBは、後端部に嵌合部HB11を有しており、タイトねじHH4が嵌合される。また、左上パネル機構HBは左前端部から下方向へ立ち下げられたように形成されたフレーム部HB2を有している。フレーム部HB2は、下端部に、後方へ突出し下方へ屈曲される規制部HB21を有している。規制部HB21は、パネルベースHHに左上パネル機構HBを取り付けた際、フレーム部HB2に係合するパネルベースHHの嵌め込み部HH3の後方位置まで延在することになる。即ち、規制部HB21が嵌め込み部HH3の後方位置に存在しているため、前方方向への移動が規制されることになる。フレーム部HB2は、内壁面が、内側へ突出する三角錐形状が配列されたような装飾が施されており、後方からの光源からの光を乱屈折可能にしている。
【0431】
図143及び図144に示すように、左上パネル機構HBは、係止片HB12・HB13・HB14を有している。係止片HB12・HB13・HB14は、嵌め込み部HH3よりも前方側のトップレンズカバーHA11の隣接箇所に配置され、嵌合部HB11の嵌め込み方向と異なる方向であり当該配置箇所からトップレンズカバーHA11へ向かう方向へ突出するように形成されている。具体的に、係止片HB12は、嵌合部HB11右縁部の後端領域に位置し、嵌合部HB11の嵌め込み方向と略垂直の右方向へ突出している。係止片HB13は、嵌合部HB11右縁部の略中央に位置し、嵌合部HB11の嵌め込み方向と略45度の角度で右後方向へ突出している。係止片HB14は、嵌合部HB11右縁部の前端部に位置し、嵌合部HB11の嵌め込み方向と略垂直の右方向へ突出している。係止片HB12・HB13・HB14は、上面部HB1の外表面よりも下位置から突出されている。
【0432】
一方、トップレンズカバーHA11には、係止片HB12・HB13・HB14に係合した形状の切欠部HA111・HA112・HA113が形成されている。切欠部HA111・HA112・HA113は、トップレンズカバーHA11の内壁面に形成された切欠である。この切欠部HA111・HA112・HA113に、係止片HB12・HB13・HB14が係合された状態でトップレンズカバーHA11に隣接させ、嵌合部HB11に、パネルベースHHを介してタイトねじHH4を嵌合させることで、左上パネル機構HBは、パネルベースHHとトップレンズカバーHA11により水平方向への移動が規制されることになる。また、規制部HB21により左上パネル機構HBの前方への移動が規制されることになる。
【0433】
以上、本発明の実施形態に係る遊技機1について説明した。上述した実施形態に係る遊技機1は、以下の特徴を備えている。
(1−1) 投影手段(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を有する表示手段(フロントスクリーン機構E1)を駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)を備え、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)に連結されたアーム(クランク部材E22)と、
前記アーム(クランク部材E22)に形成されたピン受け部(スライド溝E22b)に対して、前記ピン受け部(スライド溝E22b)の内部を移動可能なピン(スライド部材E26)を介して、動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力を伝達する駆動力伝達機構(クランクギアE21)と、を備え、
前記アーム(クランク部材E22)は、前記ピン(スライド部材E26)が前記ピン受け部(スライド溝E22b)の内部を移動することにより前記ピン(スライド部材E26)を介して前記ピン受け部(スライド溝E22b)に駆動力が伝達されることと連動して動作を行う一方、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)は、前記アーム(クランク部材E22)の動作に連動して第1の位置(フロント待機位置)と第2の位置(フロント露出位置)との間で動作を行い、
前記ピン受け部(スライド溝E22b)は、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)から前記第2の位置(フロント露出位置)に向けて動作を開始する際に前記ピン(スライド部材E26)を介して前記ピン受け部(スライド溝E22b)に駆動力が伝達されず、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)から前記第1の位置(フロント待機位置)に向けて動作を開始する際に前記ピン(スライド部材E26)を介して前記ピン受け部(スライド溝E22b)に駆動力が伝達されない方向に沿って形成されている。
【0434】
(1−2) 投影手段(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を有する表示手段(フロントスクリーン機構E1)を駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)を備え、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)に連結されたアーム(クランク部材E22)と、
前記アーム(クランク部材E22)に形成されたスライド溝(スライド溝E22b)に対して、前記スライド溝(スライド溝E22b)の内部を摺動可能なスライド部材(スライド部材E26)を介して、モータ(駆動モータE25)から発生した駆動力を伝達するギア(クランクギアE21)と、を備え、
前記アーム(クランク部材E22)は、前記スライド部材(スライド部材E26)が前記スライド溝(スライド溝E22b)の内部を摺動することにより前記スライド部材(スライド部材E26)を介して前記スライド溝(スライド溝E22b)に駆動力が伝達されることと連動して動作を行う一方、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)は、前記アーム(クランク部材E22)の動作に連動して第1の位置(フロント待機位置)と第2の位置(フロント露出位置)との間で動作を行い、
前記スライド溝(スライド溝E22b)は、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)から前記第2の位置(フロント露出位置)に向けて動作を開始する時点における前記スライド部材(スライド部材E26)の移動方向、及び、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)から前記第1の位置(フロント待機位置)に向けて動作を開始する時点における前記スライド部材(スライド部材E26)の移動方向と略平行となるように、溝壁面(溝壁面E22b1)が形成されている。
【0435】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、スライド溝E22bは、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置からフロント露出位置に向けて動作を開始する時点におけるスライド部材E26の移動方向、及び、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置からフロント待機位置に向けて動作を開始する時点におけるスライド部材E26の移動方向と略平行となるように、溝壁面E22b1が形成されている。そのため、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置からフロント露出位置に向けて動作を開始する際にスライド部材E26を介してスライド溝E22bに駆動力が伝達されず、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置からフロント待機位置に向けて動作を開始する際にスライド部材を介してスライド溝E22bに駆動力が伝達されない。
【0436】
従って、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置からフロント露出位置に向けて動作を開始する際、及び、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置からフロント待機位置に向けて動作を開始する際、フロントスクリーン機構E1の動作を緩やかなものとすることができる。これにより、フロントスクリーン機構E1の駆動を滑らかに行うことが可能となり、フロントスクリーン機構E1や駆動モータE25に対する負荷を軽減することができる。その結果、フロントスクリーン機構E1や駆動モータE25が損傷してしまうことを防止することができる。また、パルスの出力を工夫しなくても、フロントスクリーン機構E1の駆動を滑らかに行うことができるため、複雑な励磁制御を行う必要がなく、フロントスクリーン機構E1の駆動に係る制御負荷を低く抑えることができる。
【0437】
また、フロントスクリーン機構E1の駆動を滑らかに行うために励磁制御を行う必要がある場合には、フロントスクリーン機構E1のサイズを変更した場合等に、励磁制御の設計も変更する必要があり、非常に手間がかかる。この点、上述した実施形態に係る遊技機1によれば、励磁制御を行わなくてもフロントスクリーン機構E1の駆動を滑らかに行うことができるため、このような手間が発生することがなく、フロントスクリーン機構E1のサイズ等の仕様の変更に容易に対応することができる。
【0438】
上述した実施形態では、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置からフロント露出位置に向けて動作を開始する際にスライド部材E26を介してスライド溝E22bに駆動力が伝達されず、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置からフロント待機位置に向けて動作を開始する際にスライド部材を介してスライド溝E22bに駆動力が伝達されないこととして説明した。すなわち、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置からフロント露出位置に向けて動作を開始する際、及び、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置からフロント待機位置に向けて動作を開始する際の双方で、スライド溝E22bに駆動力が伝達されないこととして説明した。しかし、本発明においては、フロントスクリーン機構がフロント待機位置からフロント露出位置に向けて動作を開始する際、及び、フロントスクリーン機構がフロント露出位置からフロント待機位置に向けて動作を開始する際の一方でのみ、スライド溝に駆動力が伝達されないこととしてもよい。
【0439】
ここで、表示手段が第1の位置にある場合におけるピンの位置(ピン受け部を基準とした相対的な位置)を第1所定位置と表記し、表示手段が第2の位置にある場合におけるピンの位置(ピン受け部を基準とした相対的な位置)を第2所定位置と表記する。この場合、ピン受け部における第1所定位置は、表示手段が第1の位置から第2の位置に向けて動作を開始する時点におけるピンの移動方向(ピン受け部とは無関係に、実際にピンが移動しようとする方向)に沿って形成されており、ピン受け部における第2所定位置は、表示手段が第2の位置から第1の位置に向けて動作を開始する時点におけるピンの移動方向(ピン受け部とは無関係に、実際にピンが移動しようとする方向)に沿って形成されていることとしてもよい。第1所定位置と第2所定位置とは、同じ位置であっても異なる位置であってもよい。
【0440】
さらに、駆動力伝達機構は、動力源から発生した駆動力に応じて第1の直線を軸として回動する駆動力伝達体(例えば、ギア)を備え、ピンは、駆動力伝達体に固定されていてもよい。そして、ピン受け部における第1所定位置は、第1所定位置にあるピン、及び、第1の直線と駆動力伝達体との交点(例えば、ギアの中心)を結ぶ直線と垂直な方向に形成されており、ピン受け部における第2所定位置は、第2所定位置にあるピン、及び、第1の直線と駆動力伝達体との交点(例えば、ギアの中心)を結ぶ直線と垂直な方向に形成されていてもよい。
【0441】
これにより、ピン受け部における第1所定位置の方向は、表示手段が第1の位置から第2の位置に向けて動作を開始する際にピンが移動しようとする方向(駆動力伝達体と同心の円であって、駆動力伝達体の中心と第1所定位置にあるピンとの距離を半径とする円の接線方向)と一致し、ピン受け部における第2所定位置は、表示手段が第2の位置から第1の位置に向けて動作を開始する際にピンが移動しようとする方向(駆動力伝達体と同心の円であって、駆動力伝達体の中心と第2所定位置にあるピンとの距離を半径とする円の接線方向)と一致する。従って、表示手段が第1の位置から第2の位置に向けて動作を開始する際にピンを介してピン受け部に駆動力が伝達されず、表示手段が第2の位置から第1の位置に向けて動作を開始する際にピンを介してピン受け部に駆動力が伝達されない。これにより、表示手段が第1の位置及び第2の位置付近にあるとき、表示手段の動作を緩やかなものとすることができる。
【0442】
前記駆動機構によって駆動される対象は、特に限定されず、前記駆動機構は、以下の駆動機構であってもよい。
【0443】
可動体を駆動するための駆動機構であって、
前記可動体に連結されたアームと、
前記アームに形成されたピン受け部に対して、前記ピン受け部の内部を移動可能なピンを介して、動力源から発生した駆動力を伝達する駆動力伝達機構と、を備え、
前記アームは、前記ピンが前記ピン受け部の内部を移動することにより前記ピンを介して前記ピン受け部に駆動力が伝達されることと連動して動作を行う一方、前記可動体は、前記アームの動作に連動して第1の位置と第2の位置との間で動作を行い、
前記ピン受け部は、前記可動体が前記第1の位置から前記第2の位置に向けて動作を開始する際に前記ピンを介して前記ピン受け部に駆動力が伝達されず、前記可動体が前記第2の位置から前記第1の位置に向けて動作を開始する際に前記ピンを介して前記ピン受け部に駆動力が伝達されない方向に沿って形成されている、
ことを特徴とする駆動機構。
【0444】
可動体を駆動するための駆動機構であって、
前記可動体に連結されたアームと、
前記アームに形成されたピン受け部に対して、前記ピン受け部の内部を移動可能なピンを介して、動力源から発生した駆動力を伝達する駆動力伝達機構と、を備え、
前記アームは、前記ピンが前記ピン受け部の内部を移動することにより前記ピンを介して前記ピン受け部に駆動力が伝達されることと連動して動作を行う一方、前記可動体は、前記アームの動作に連動して第1の位置と第2の位置との間で動作を行い、
前記ピン受け部は、前記可動体が前記第1の位置から前記第2の位置に向けて動作を開始する時点における前記ピンの移動方向、及び、前記可動体が前記第2の位置から前記第1の位置に向けて動作を開始する時点における前記ピンの移動方向に沿って形成されている、
ことを特徴とする駆動機構。
【0445】
(2−1) 投影手段(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を有する表示手段(フロントスクリーン機構E1)を駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)を備え、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)に連結されたアーム(クランク部材E22)と、
前記アーム(クランク部材E22)に形成されたピン受け部(スライド溝E22b)に対して、前記ピン受け部(スライド溝E22b)の内部を移動可能なピン(スライド部材E26)を介して、動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力を伝達する駆動力伝達体(クランクギアE21)と、を備え、
前記駆動力伝達体(クランクギアE21)は、動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力に応じて、第1の直線を軸として回動し、
前記ピン(スライド部材E26)は、前記駆動力伝達体(クランクギアE21)に固定されており、
前記アーム(クランク部材E22)は、前記駆動力伝達体(クランクギアE21)の回動に伴って前記ピン(スライド部材E26)が前記ピン受け部(スライド溝E22b)の内部を移動することにより前記ピン(スライド部材E26)を介して前記ピン受け部(スライド溝E22b)に駆動力が伝達されることと連動して回動する一方、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)は、前記アーム(クランク部材E22)の回動に連動して第1の位置(フロント待機位置)と第2の位置(フロント露出位置)との間で回動し、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)にある場合における前記ピン(スライド部材E26)、及び、前記第1の直線と前記駆動力伝達体(クランクギアE21)との交点を結ぶ直線(クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線)の方向は、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)にある場合において前記動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力に依らずに前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)を回動させるための力を前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)又は前記アーム(クランク部材E22)に対して加えたときに前記ピン(スライド部材E26)に対して加わる力の方向であり、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合における前記ピン(スライド部材E26)、及び、前記第1の直線と前記駆動力伝達体(クランクギアE21)との交点を結ぶ直線(クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線)の方向は、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合において前記動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力に依らずに前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)を回動させるための力を前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)又は前記アーム(クランク部材E22)に対して加えたときに前記ピン(スライド部材E26)に対して加わる力の方向である。
【0446】
(2−2) 投影手段(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を有する表示手段(フロントスクリーン機構E1)を駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)を備え、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)に連結されたアーム(クランク部材E22)と、
前記アーム(クランク部材E22)に形成されたスライド溝(スライド溝E22b)に対して、前記スライド溝(スライド溝E22b)の内部を摺動可能なスライド部材(スライド部材E26)を介して、モータ(駆動モータE25)から発生した駆動力を伝達するギア(クランクギアE21)と、を備え、
前記ギア(クランクギアE21)は、モータ(駆動モータE25)から発生した駆動力に応じて回動し、
前記スライド部材(スライド部材E26)は、前記ギア(クランクギアE21)に固定されており、
前記アーム(クランク部材E22)は、前記ギア(クランクギアE21)の回動に伴って前記スライド部材(スライド部材E26)が前記スライド溝(スライド溝E22b)の内部を摺動することにより前記スライド部材(スライド部材E26)を介して前記スライド溝(スライド溝E22b)に駆動力が伝達されることと連動して回動する一方、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)は、前記アーム(クランク部材E22)の回動に連動して第1の位置(フロント待機位置)と第2の位置(フロント露出位置)との間で回動し、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)にある場合、及び、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合に、前記ギア(クランクギアE21)の回動中心及び前記スライド部材(スライド部材E26)を結ぶ直線(クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線)と、前記アーム(クランク部材E22)の回動中心及び前記スライド部材(スライド部材E26)を結ぶ直線(クランク部材E22の中間位置E22aとクランクギアE21の偏心位置E21bとを結ぶ直線)とが、略直交する。
【0447】
(3−1) 投影手段(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を有する表示手段(フロントスクリーン機構E1)を駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)と、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)を内部に収容する収容部(スクリーン筐体C10)と、を備え、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)に連結されたアーム(クランク部材E22)と、
前記アーム(クランク部材E22)に形成されたピン受け部(スライド溝E22b)に対して、前記ピン受け部(スライド溝E22b)の内部を移動可能なピン(スライド部材E26)を介して、動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力を伝達する駆動力伝達体(クランクギアE21)と、を備え、
前記駆動力伝達体(クランクギアE21)は、動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力に応じて、第1の直線を軸として回動し、
前記ピン(スライド部材E26)は、前記駆動力伝達体(クランクギアE21)に固定されており、
前記アーム(クランク部材E22)は、前記駆動力伝達体(クランクギアE21)の回動に伴って前記ピン(スライド部材E26)が前記ピン受け部(スライド溝E22b)の内部を移動することにより前記ピン(スライド部材E26)を介して前記ピン受け部(スライド溝E22b)に駆動力が伝達されることと連動して回動する一方、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)は、前記アーム(クランク部材E22)の回動に連動して第1の位置(フロント待機位置)と第2の位置(フロント露出位置)との間で回動し、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)にある場合における前記ピン(スライド部材E26)、及び、前記第1の直線と前記駆動力伝達体(クランクギアE21)との交点を結ぶ直線(クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線)の方向は、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)にある場合において前記動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力に依らずに前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)を回動させるための力を前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)又は前記アーム(クランク部材E22)に対して加えたときに前記ピン(スライド部材E26)に対して加わる力の方向であり、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合における前記ピン(スライド部材E26)、及び、前記第1の直線と前記駆動力伝達体(クランクギアE21)との交点を結ぶ直線(クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線)の方向は、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合において前記動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力に依らずに前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)を回動させるための力を前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)又は前記アーム(クランク部材E22)に対して加えたときに前記ピン(スライド部材E26)に対して加わる力の方向であり、
前記収容部(スクリーン筐体C10)には、前記駆動力伝達体(クランクギアE21)を手動で回動させることが可能な位置に開口(操作用開口部C21・C31)が設けられている。
【0448】
(3−2) 投影手段(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を有する表示手段(フロントスクリーン機構E1)を駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)と、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)を内部に収容する駆動機構用筐体(スクリーン筐体C10)と、
前記駆動機構用筐体(スクリーン筐体C10)を収容する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部(キャビネットG)に対して開閉可能に取り付けられた開閉扉(上ドア機構UD及び下ドア機構DD)と、を備え、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)は、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)に連結されたアーム(クランク部材E22)と、
前記アーム(クランク部材E22)に形成されたスライド溝(スライド溝E22b)に対して、前記スライド溝(スライド溝E22b)の内部を摺動可能なスライド部材(スライド部材E26)を介して、モータ(駆動モータE25)から発生した駆動力を伝達するギア(クランクギアE21)と、を備え、
前記ギア(クランクギアE21)は、モータ(駆動モータE25)から発生した駆動力に応じて回動し、
前記スライド部材(スライド部材E26)は、前記ギア(クランクギアE21)に固定されており、
前記アーム(クランク部材E22)は、前記ギア(クランクギアE21)の回動に伴って前記スライド部材(スライド部材E26)が前記スライド溝(スライド溝E22b)の内部を摺動することにより前記スライド部材(スライド部材E26)を介して前記スライド溝(スライド溝E22b)に駆動力が伝達されることと連動して回動する一方、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)は、前記アーム(クランク部材E22)の回動に連動して第1の位置(フロント待機位置)と第2の位置(フロント露出位置)との間で回動し、
前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)にある場合、及び、前記表示手段(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合に、前記ギア(クランクギアE21)の回動中心及び前記スライド部材(スライド部材E26)を結ぶ直線(クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線)と、前記アーム(クランク部材E22)の回動中心及び前記スライド部材(スライド部材E26)を結ぶ直線(クランク部材E22の中間位置E22aとクランクギアE21の偏心位置E21bとを結ぶ直線)とが、略直交し、
前記駆動機構用筐体(スクリーン筐体C10)には、前記ギア(クランクギアE21)を手動で回動させることが可能な位置に開口(操作用開口部C21・C31)が設けられている。
【0449】
(3−3) 前記開口(操作用開口部C21・C31)は、前記駆動機構用筐体(スクリーン筐体C10)の一の側面(右側板C2)に設けられた第1の開口(操作用開口部C21)と、前記駆動機構用筐体(スクリーン筐体C10)の側面のうち前記一の側面(右側板C2)と対向する側面(左側板C3)に設けられた第2の開口(操作用開口部C31)とを備え、
前記第1の開口(操作用開口部C21)と前記第2の開口(操作用開口部C31)とは、略同一の大きさ且つ略同一の形状に形成されている。
【0450】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置にある場合、及び、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置にある場合に、クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線と、クランク部材E22の中間位置E22aとクランクギアE21の偏心位置E21bとを結ぶ直線とが、略直交する。
【0451】
これにより、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置又はフロント露出位置にある場合において、駆動モータE25から発生した駆動力に依らずに(手動で)フロントスクリーン機構E1を回動させるための力をフロントスクリーン機構E1又はクランク部材E22に対して加えたとき、スライド部材E26に対して加わる力の方向は、クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線の方向と一致する。従って、スライド部材E26に対して加わる力は、クランクギアE21を回動させる力に変換されない(力の作用する方向が、クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線の方向から少しでもずれていれば、クランクギアE21を回動させる力に変換される)。そのため、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置又はフロント露出位置にある場合に、フロントスクリーン機構E1又はクランク部材E22を手で動かすことによりフロントスクリーン機構E1を回動させようとしても、フロントスクリーン機構E1は回動しない。その結果、フロントスクリーン機構E1を取り扱う者がフロントスクリーン機構E1に直接触れてフロントスクリーン機構E1を強引に動かしてしまうことを防止することができる。
【0452】
また、上述した実施形態に係る遊技機1によれば、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置又はフロント露出位置にある場合にフロントスクリーン機構E1が手動で回動しないようにすることを実現するに当たり、フロントスクリーン機構E1の回動をロックさせるための部材等を別途追加する必要がなく、コストが増大してしまうことを防止することができる。
【0453】
さらに、上述した実施形態に係る遊技機1によれば、フロントスクリーン駆動機構E2は、スクリーン筐体C10の内部に収容されており、スクリーン筐体C10には、クランクギアE21を手動で回動させることが可能な位置に操作用開口部C21・C31が設けられている。そのため、フロントスクリーン機構E1を取り扱う者は、操作用開口部C21・C31からクランクギアE21を手動で回動させることにより、フロントスクリーン機構E1を回動させることができる。従って、フロントスクリーン機構E1に直接触れてフロントスクリーン機構E1を回動させることはできないものの、フロントスクリーン機構E1を回動させるための手段が別途担保されているため、利便性が低下してしまうことを防止することができる。また、クランクギアE21を手動で回動させることを介してフロントスクリーン機構E1を回動させる場合、フロントスクリーン機構E1に直接触れられるわけではないため、フロントスクリーン機構E1に大きな負荷がかかることによりフロントスクリーン機構E1が損傷してしまう虞を低減することができる。
【0454】
また、上述した実施形態に係る遊技機1によれば、スクリーン筐体C10には、一対の側面にそれぞれ略同一の大きさ且つ略同一の形状の開口(操作用開口部C21・C31)が設けられており、当該2つの開口に手を引っかけることによってスクリーン筐体C10を持ち運ぶことができるようになっている。このように、操作用開口部C21・C31は、取っ手として形成されており、上述した実施形態に係る遊技機1によれば、取っ手としての開口からクランクギアE21を手動で回動させることにより、フロントスクリーン機構E1を回動させることができる。
【0455】
上述した実施形態では、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置又はフロント露出位置にある場合において、駆動モータE25から発生した駆動力に依らずに(手動で)フロントスクリーン機構E1を回動させるための力をフロントスクリーン機構E1又はクランク部材E22に対して加えたとき、スライド部材E26に対して加わる力の方向は、クランクギアE21の回転中心位置E21aと偏心位置E21bとを結ぶ直線の方向と一致することとして説明した。すなわち、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置にある場合とフロント露出位置にある場合との双方で、フロントスクリーン機構E1が手動で回動しない(ロックされている)こととして説明した。しかし、本発明においては、フロントスクリーン機構がフロント待機位置にある場合とフロント露出位置にある場合とのうち一方でのみ、フロントスクリーン機構が手動で回動しない(ロックされている)こととしてもよい。
【0456】
前記駆動機構によって駆動される対象は、特に限定されず、前記駆動機構は、以下の駆動機構であってもよい。
【0457】
可動体を駆動するための駆動機構であって、
前記可動体に連結されたアームと、
前記アームに形成されたピン受け部に対して、前記ピン受け部の内部を移動可能なピンを介して、動力源から発生した駆動力を伝達する駆動力伝達体と、を備え、
前記駆動力伝達体は、動力源から発生した駆動力に応じて、第1の直線を軸として回動し、
前記ピンは、前記駆動力伝達体に固定されており、
前記アームは、前記駆動力伝達体の回動に伴って前記ピンが前記ピン受け部の内部を移動することにより前記ピンを介して前記ピン受け部に駆動力が伝達されることと連動して回動する一方、前記可動体は、前記アームの回動に連動して第1の位置と第2の位置との間で回動し、
前記可動体が前記第1の位置にある場合における前記ピン、及び、前記第1の直線と前記駆動力伝達体との交点を結ぶ直線の方向は、前記可動体が前記第1の位置にある場合において前記動力源から発生した駆動力に依らずに前記可動体を回動させるための力を前記可動体又は前記アームに対して加えたときに前記ピンに対して加わる力の方向であり、
前記可動体が前記第2の位置にある場合における前記ピン、及び、前記第1の直線と前記駆動力伝達体との交点を結ぶ直線の方向は、前記可動体が前記第2の位置にある場合において前記動力源から発生した駆動力に依らずに前記可動体を回動させるための力を前記可動体又は前記アームに対して加えたときに前記ピンに対して加わる力の方向である、
ことを特徴とする駆動機構。
【0458】
可動体を駆動するための駆動機構であって、
前記可動体に連結されたアームと、
前記アームに形成されたピン受け部に対して、前記ピン受け部の内部を移動可能なピンを介して、動力源から発生した駆動力を伝達する駆動力伝達体と、を備え、
前記駆動力伝達体は、動力源から発生した駆動力に応じて、第1の直線を軸として回動し、
前記ピンは、前記駆動力伝達体に固定されており、
前記アームは、前記駆動力伝達体の回動に伴って前記ピンが前記ピン受け部の内部を移動することにより前記ピンを介して前記ピン受け部に駆動力が伝達されることと連動して、第2の直線を軸として回動する一方、前記可動体は、前記アームの回動に連動して第1の位置と第2の位置との間で回動し、
前記可動体が前記第1の位置にある場合、及び、前記可動体が前記第2の位置にある場合に、前記第1の直線と前記駆動力伝達体との交点及び前記ピンを結ぶ直線と、前記第2の直線と前記アームとの交点及び前記ピンを結ぶ直線とが、直交する、
ことを特徴とする駆動機構。
【0459】
なお、第1の直線と第2の直線とは平行であってもよく、その場合、第1の直線の方向(第2の直線の方向)から見た図(例えば、駆動機構の側面図)において、第1の直線と駆動力伝達体との交点及びピンを結ぶ直線(例えば、ギアの中心とピンとを結ぶ直線)と、第2の直線とアームとの交点及びピンを結ぶ直線(例えば、アームの回転中心とピンとを結ぶ直線)とが、直交していればよい。
【0460】
(4−1) 映像を表示するための表示ユニット(表示ユニットA)と、
前記表示ユニット(表示ユニットA)を収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部(キャビネットG)に対して開閉可能に取り付けられ、前記表示ユニット(表示ユニットA)により表示される映像を視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記表示ユニット(表示ユニットA)は、
映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)から照射された光を後方に反射させる反射ミラー(ミラー機構B3)と、
前記反射ミラー(ミラー機構B3)により反射された光に基づいて前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を有する第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)と、
前記反射ミラー(ミラー機構B3)により反射された光に基づいて前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を有し、前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)とは異なる第2スクリーン(固定スクリーン機構D)と、
前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)及び前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)を収容するスクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)と、を備え、
前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)、前記反射ミラー(ミラー機構B3)、前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)、前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)、及び、前記スクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)がユニット化されることにより構成されており、
前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)は、駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)により駆動されることにより、第1の位置(フロント待機位置)と第2の位置(フロント露出位置)との間で動作を行い、
前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)は、前記第2の位置(フロント露出位置)の背後に配置されており、前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像が前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に表示される一方、前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)にある場合、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像が前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)に表示され、
前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)と前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)とでは、前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)の方が明度が低い。
【0461】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、フロントスクリーン機構E1及び固定スクリーン機構Dという2つのスクリーンが、スクリーン筐体C10に収容されている。フロントスクリーン機構E1は、フロントスクリーン駆動機構E2により駆動されることにより、フロント待機位置とフロント露出位置との間で動作を行うところ、固定スクリーン機構Dは、フロント露出位置の背後に配置されており、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置にある場合、プロジェクタ機構B2により投影された映像がフロントスクリーン機構E1に表示される一方、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置にある場合、プロジェクタ機構B2により投影された映像が固定スクリーン機構Dに表示される。
【0462】
従って、プロジェクタ機構B2により投影された映像がフロントスクリーン機構E1に表示される場合におけるフロントスクリーン機構E1の位置と、プロジェクタ機構B2により投影された映像が固定スクリーン機構Dに表示される場合における固定スクリーン機構Dの位置とを比較すると、固定スクリーン機構Dの方がフロントスクリーン機構E1よりも、スクリーン筐体C10の後方に存在することとなる。
【0463】
ここで、スクリーン筐体C10の奥側の方が、スクリーン筐体C10の壁で光が反射することによる乱反射の影響が大きいため、フロントスクリーン機構E1よりも固定スクリーン機構Dの方が、所謂白ぼけが発生してしまいやすい。この点に鑑み、上述した実施形態に係る遊技機1では、フロントスクリーン機構E1の明度よりも固定スクリーン機構Dの明度を低くしている。その結果、固定スクリーン機構Dに表示される映像の白ぼけを防止することができ、映像の鮮明度を改善することが可能となる。
【0464】
(4−2) 映像を表示するための表示ユニット(表示ユニットA)と、
前記表示ユニット(表示ユニットA)を収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部(キャビネットG)に対して開閉可能に取り付けられ、前記表示ユニット(表示ユニットA)により表示される映像を視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記表示ユニット(表示ユニットA)は、
映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)から照射された光を後方に反射させる反射ミラー(ミラー機構B3)と、
前記反射ミラー(ミラー機構B3)により反射された光に基づいて前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な一の表示面を有する第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)と、
前記反射ミラー(ミラー機構B3)により反射された光に基づいて前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を複数有する第2スクリーン(固定スクリーン機構D)と、を備え、
前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)、前記反射ミラー(ミラー機構B3)、前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)、及び、前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)がユニット化されることにより構成されており、
前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)は、駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)により駆動されることにより、第1の位置(フロント待機位置)と第2の位置(フロント露出位置)との間で動作を行い、
前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像が前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に表示される一方、前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)にある場合、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像が前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)に表示され、
前記第1スクリーン(フロントスクリーン機構E1)と前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)とでは、前記第2スクリーン(固定スクリーン機構D)の方が明度が低い。
【0465】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、フロントスクリーン機構E1は、一の表示面を有しており、固定スクリーン機構Dは、複数の表示面を有している。固定スクリーン機構Dは、表示面が複数存在するため、表示面同士で光が反射することによる乱反射の影響が大きく、所謂白ぼけが発生してしまいやすいところ、上述した実施形態に係る遊技機1では、フロントスクリーン機構E1の明度よりも固定スクリーン機構Dの明度を低くしている。その結果、固定スクリーン機構Dに表示される映像の白ぼけを防止することができ、映像の鮮明度を改善することが可能となる。
【0466】
本発明においては、表示面が照射光の光軸に対して垂直な第1スクリーンと、表示面が照射光の光軸に対して垂直ではない第2スクリーンとを設け、第2スクリーンの明度を第1スクリーンの明度よりも低くしてもよい。この場合にも、第2スクリーンに表示される映像の白ぼけを防止することができる。
【0467】
(5−1) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能な表示面を有するスクリーン(フロントスクリーン機構E1)とが、ユニット化されることにより構成された表示ユニット(表示ユニットA)と、
前記表示ユニット(表示ユニットA)を収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部(キャビネットG)に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1)を視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1)は、前記表示面(投影面E11a)を有する第1の部材(フロントスクリーン部材E11)と、凸部の設けられた面(第2模様面E12b)を有する第2の部材(フロントスクリーン支持台E12)とが、前記第1の部材(フロントスクリーン部材E11)における前記表示面(投影面E11a)とは反対側の面と前記第2の部材(フロントスクリーン支持台E12)における前記凸部の設けられた面(第2模様面E12b)とは反対側の面とを接触させるように固着されることにより形成されている。
【0468】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、フロントスクリーン機構E1は、投影面E11aを有するフロントスクリーン部材E11と、第2模様面E12bを有するフロントスクリーン支持台E12とが、フロントスクリーン部材E11における投影面E11aとは反対側の面とフロントスクリーン支持台E12における第2模様面E12bとは反対側の面とを接触させるように固着されることにより形成されている。このように、投影面E11aを有する部材と、第2模様面E12bを有する部材とを、別部材で構成したため、フロントスクリーン機構E1を成形する過程において、第2模様面E12bの凸部に起因して投影面E11aにひけが形成され、スクリーンとしての精度が低下してしまうことが防止される。従って、上述した実施形態に係る遊技機1によれば、精度の良好なスクリーンに映像を表示することが可能となる。
【0469】
(5−2) 前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1)における前記凸部の設けられた面(第2模様面E12b)には、凹凸を有する装飾が施されており、
前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1)は、駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)により駆動されることにより、第1の位置(フロント待機位置)と第2の位置(フロント露出位置)との間で動作を行い、
前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像が前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1)に表示される一方、前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)にある場合、前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1)は、前記凸部の設けられた面(第2模様面E12b)に施された装飾が前記表示領域(上側表示窓UD1)を介して視認可能なように配置される。
【0470】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置にある場合、フロントスクリーン機構E1は、第2模様面E12b(投影面E11aと反対側の面、すなわち、スクリーンの裏面)に施された装飾が上側表示窓UD1を介して視認可能なように配置される。従って、仮に、当該装飾が施されていなければ、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置にある場合、フロントスクリーン機構E1の裏面が遊技者から直接視認されてしまうこととなる。これでは、遊技機の美観が著しく損なわれてしまい、望ましくない。このような観点から、上述した実施形態に係る遊技機1では、フロントスクリーン機構E1の裏面に装飾を施すこととしている。
【0471】
しかしながら、このような装飾の施されたフロントスクリーン機構E1を一体成形しようとすると、装飾を構成する凸部に起因してフロントスクリーン機構E1の投影面E11aにひけが形成され、スクリーンとしての精度が低下してしまう。この点に鑑み、上述した実施形態に係る遊技機1では、投影面E11を有する部材と、装飾の施された面を有する部材とを、別部材で構成し、両部材を固着することにより、フロントスクリーン機構E1を成形している。これにより、装飾に起因して投影面E11にひけが形成され、スクリーンとしての精度が低下してしまうことが防止される。従って、上述した実施形態に係る遊技機1によれば、精度の良好なスクリーンに映像を表示することが可能となる。
【0472】
(6−1) 映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能なスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)と、前記スクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)を収容するスクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)とが、ユニット化されることにより構成された表示ユニット(表示ユニットA)と、
前記表示ユニット(表示ユニットA)を収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部(キャビネットG)に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)を視認可能な表示領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、
複数の孔が形成された多孔板(多孔板B15)と、を備え、
前記多孔板(多孔板B15)は、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)が前記表示領域(上側表示窓UD1)を介して視認困難なように配置されており、前記複数の孔は、前記多孔板(多孔板B15)を境にして、前記スクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)における前記スクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)の収容された空間と、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)の配置された空間との間で、空気が流動可能な通路を形成している。
【0473】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、多孔板B15に形成された複数の孔によって、スクリーン筐体C10における固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1の収容された空間と、プロジェクタ機構B2の配置された空間との間で、空気が流動可能な通路が形成されている。従って、スクリーン筐体C10におけるスクリーンの収容された空間(映像を投影するために開放している領域)を放熱に利用することができるため、プロジェクタ機構B2で発生した熱を効率よく放出することができる。また、多孔板B15は、上ドア機構UDに設けられた上側表示窓UD1を介してプロジェクタ機構B2が視認困難なように配置されているため、遊技者からプロジェクタ機構B2が見え難く、プロジェクタ機構B2が見えることによって遊技機の美観が損なわれてしまうことを防止することができる。
【0474】
(6−2) 前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)は、前記スクリーン用筐体(スクリーン筐体C10)に立設されたスクリーン(固定スクリーン機構D)の上方に配置される一方で、前方に光を照射することが可能であり、
前記遊技機は、さらに、
前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)から照射された光を斜め下後方に反射させることが可能なように前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)の前方に配置された反射ミラー(ミラー機構B3)を備え、
前記多孔板(多孔板B15)は、前記スクリーン(固定スクリーン機構D)の上方において前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)の下面を覆うように配置される。
【0475】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、スクリーン筐体C10に固定スクリーン機構Dが立設されており、固定スクリーン機構Dの上方にプロジェクタ機構B2が配置される。そのため、プロジェクタ機構B2の下方には、比較的広い空間が広がっている。そして、多孔板B15は、固定スクリーン機構Dの上方においてプロジェクタ機構B2の下面を覆うように配置される。従って、当該比較的広い空間を放熱に利用することができるため、プロジェクタ機構B2で発生した熱をより効率よく放出することができる。
【0476】
(7−1) 映像を表示するための表示ユニット(表示ユニットA)と、
前記表示ユニット(表示ユニットA)を収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部(キャビネットG)に対して開閉可能に取り付けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、を備え、
前記表示ユニット(表示ユニットA)は、
映像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)から照射された光を反射させる反射ミラー(ミラー機構B3)と、
前記反射ミラー(ミラー機構B3)により反射された光に基づいて、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)により投影された映像を表示可能なスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)と、を備え、
前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)、前記反射ミラー(ミラー機構B3)、及び、前記スクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)がユニット化されることにより構成されており、
前記反射ミラー(ミラー機構B3)は、前記開閉扉(上ドア機構UD)を開けた状態で前記表示ユニット(表示ユニットA)の外部から位置を調整することが可能である。
【0477】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、表示ユニットAは、プロジェクタ機構B2、ミラー機構B3、並びに、固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1がユニット化されることにより構成されているが、ミラー機構B3は、上ドア機構UDを開けた状態で表示ユニットAの外部から位置を調整することが可能である。従って、表示ユニットAが遊技機1のキャビネットGに設置された後であっても、ミラー機構B3の位置を調整することが可能であるため、プロジェクタ機構B2により投影される映像の位置が適切でない場合であっても、投影位置を調整することができる。
【0478】
(7−2) 前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)及び前記スクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)は、前記表示ユニット(表示ユニットA)における所定の位置で固定されており、
前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)は、前記スクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、リールスクリーン機構F1)の上方に配置される一方で、前方に光を照射することが可能であり、
前記反射ミラー(ミラー機構B3)は、前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)から照射された光を斜め下後方に反射させることが可能なように前記プロジェクタ(プロジェクタ機構B2)の前方に配置され、前記本体部(キャビネットG)の開口側に向けて露出した螺子における螺合の程度を変更することにより該光の反射方向を調整することが可能である。
【0479】
上述した実施形態に係る遊技機1によれば、プロジェクタ機構B2、並びに、固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1は、表示ユニットAにおける所定の位置で固定されている。一方で、ミラー機構B3には、光の反射方向を調整するための螺子が設けられており、当該螺子は、キャビネットGの開口側に向けて露出している。従って、表示ユニットAが遊技機1のキャビネットGに設置された後であっても、上ドア機構UDを開けた状態で、螺子を緩めたり締めたりすることにより、光の反射方向(角度)を調整することができる。これにより、プロジェクタ機構B2により投影される映像の位置が適切でない場合であっても、投影位置を調整することができる。
【0480】
上述した実施形態では、プロジェクタ機構B2、ミラー機構B3、並びに、固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1は、ユニット化されていることとして説明した。しかし、プロジェクタ機構、ミラー機構、及び、各種スクリーンは、ユニット化せずに、遊技機の本体部に直接取り付けられることとしてもよい。
【0481】
また、上述した実施形態では、本発明をパチスロ遊技機に適用した場合について説明したが、本発明は、他の遊技機(例えば、パチンコ遊技機やスロットマシン等)に適用することも可能である。
【0482】
(8−1) 映像を表示するための表示ユニット(表示ユニットA)を備えた遊技機であって、
前記表示ユニットは、
映像を投影するためのプロジェクタ(照射光装置B)と、
前記プロジェクタの投影対象となり得る第1及び第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)であって、それぞれが、前記プロジェクタの投影範囲外であり、前記スクリーン毎に互いに異なる第1の位置(フロント待機位置・リール待機位置)と、前記プロジェクタの投影範囲内であり、前記プロジェクタの投影対象となる第2の位置(フロント露出位置・リール露出位置)との間で動作可能な第1及び第2のスクリーンと、
前記第1及び第2のスクリーンを、それぞれ独立して、前記第1の位置と前記第2の位置との間で駆動するための駆動手段(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン駆動機構F2及び主制御基板MS)と、
前記第1のスクリーンが前記第1の位置(フロント待機位置)に存在するか否かの検出、前記第1のスクリーンが前記第2の位置(フロント露出位置)に存在するか否かの検出、及び、前記第2のスクリーンが前記第1の位置(リール待機位置)に存在するか否かの検出を行うための検出手段(センサ機構CS)と、を備え、
前記第1及び第2のスクリーンそれぞれの前記第1の位置と前記第2の位置との間の動作範囲は、互いに重複する重複範囲を一部に含んでおり、且つ、前記第1及び第2のスクリーンそれぞれの前記第2の位置は、前記動作範囲における前記重複範囲に存在し、
前記駆動手段は、
前記第1及び第2のスクリーンそれぞれを、前記動作範囲における前記重複範囲を除く範囲に存在する原点位置に復帰させる復帰動作を実行する際において、
前記検出手段の検出結果に基づく前記第1及び第2のスクリーンそれぞれの位置に応じた前記第1及び第2のスクリーンの駆動手順に従って、前記第1及び第2のスクリーンを駆動する。
【0483】
従来、可動体を動作させることにより演出を行うことが可能な演出装置を搭載した遊技機が知られている(特開2013−013685号公報参照)。このような遊技機によれば、可動体の動きを通じて、液晶表示装置に表示された映像等だけでは得られ難い迫力のある演出を行うことができる。近年では、より演出効果を高めるため、複数の可動体を有する演出装置を搭載した遊技機が提案されている。遊技機内部のスペースは有限であるが、各可動体のサイズを制限したり、各可動体の動作範囲を重複させたりすることにより、可動体を複数設けることが可能となる。ここで、各可動体の動作範囲を重複させる場合、複数の可動体を同時に動作させると、可動体同士が接触(干渉)してしまう可能性がある。通常は、このような干渉が起こらないように、適切な制御が行われている。しかしながら、可動体の動作が正常に行われていない場合や、電源遮断中に手動で可動体が動かされてしまった場合等に、そのような異常な状況であることを考慮することなく可動体を動作させると、可動体同士が干渉し合う可能性がある。そして、可動体同士が接触した場合には、演出装置が破損してしまう虞があった。
【0484】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、第1及び第2のスクリーンそれぞれの位置に応じて検出手段の検出結果が異なることになる。また、第1及び第2のスクリーンそれぞれの第1の位置は互いに異なる位置にある。このため、検出手段が一方のスクリーンが第1の位置に存在することを検出している際には、他方のスクリーンを駆動したとしても干渉しない。従って、この他方のスクリーンを先に原点位置に復帰させた後に、一方のスクリーンを原点位置に復帰させることで、スクリーン同士が干渉することなく、復帰動作を行うことができる。また、第1及び第2のスクリーンの何れか1つのスクリーンのみを第2の位置に配置させることが可能であるため、検出手段が第1のスクリーンが第2の位置に存在することを検出している際には、第2のスクリーンは第2の位置には存在しないことになる。この場合、第2のスクリーンを先に原点位置に復帰させた後に、第1のスクリーンを原点位置に復帰させることで、スクリーン同士が干渉することなく、復帰動作を行うことができる。以上のように、復帰動作において、検出手段の検出結果に基づく第1及び第2のスクリーンそれぞれの位置に応じた駆動手順に従って第1及び第2のスクリーンを駆動することで、スクリーン同士が干渉することなく、それぞれの原点位置に復帰させることが可能となる。その結果として、復帰動作以降の処理において第1及び第2のスクリーンを適切に駆動させることで、スクリーン同士が干渉することを確実に防止することができる。
【0485】
(8−2) 前記検出手段(センサ機構CS)は、
前記第1及び第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)それぞれに対応する2つの第1センサ(センサCS1・センサCS3)であって、対応するスクリーンが前記第1の位置(フロント待機位置・リール待機位置)に存在するか否かを検出するための2つの第1センサと、
前記第1のスクリーン(フロントスクリーン機構E1)に対応する第2センサであって、対応する前記第1のスクリーンが前記第2の位置(フロント露出位置)に存在するか否かを検出するための第2センサと、を備え、
前記駆動手段(主制御基板MS)は、
前記第1センサが、前記第1のスクリーンが前記第1の位置に存在することを検出しており、且つ、前記第2センサが、前記第1のスクリーンが前記第2の位置に存在することを検出している場合には、異常が発生していると判断する。
【0486】
上記の構成によれば、第1のスクリーンが第1の位置及び第2の位置に同時に存在することはないので、第1センサが、第1のスクリーンが第1の位置に存在することを検出しており、且つ、第2センサが、第1のスクリーンが第2の位置に存在することを検出している場合には、異常が発生していると判断することが可能となる。
【0487】
(9−1) 映像を表示するための表示ユニット(表示ユニットA)を備えた遊技機であって、
前記表示ユニットは、
映像を投影するためのプロジェクタ(照射光装置B)と、
前記プロジェクタの投影対象となり得る第1及び第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)であって、それぞれが、前記プロジェクタの投影範囲外であり、前記スクリーン毎に互いに異なる第1の位置(フロント待機位置・リール待機位置)と、前記プロジェクタの投影範囲内であり、前記プロジェクタの投影対象となる第2の位置(フロント露出位置・リール露出位置)との間で動作可能な第1及び第2のスクリーンと、
前記第1及び第2のスクリーンを、それぞれ独立して、前記第1の位置と前記第2の位置との間で駆動するための駆動手段(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン駆動機構F2及び主制御基板MS)と、
前記第1のスクリーン(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)に存在するか否かの検出、前記第1のスクリーンが前記第2の位置(フロント露出位置)に存在するか否かの検出、及び、前記第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)が前記第1の位置(リール露出位置)に存在するか否かの検出を行うための検出手段(センサ機構CS)と、を備え、
前記第1及び第2のスクリーンそれぞれの動作範囲は、互いに重複する重複範囲を一部に含んでおり、且つ、前記第1及び第2のスクリーンそれぞれの前記第2の位置は、前記動作範囲における前記重複範囲に存在し、
前記駆動手段は、
前記第1及び第2のスクリーンそれぞれを、前記動作範囲における前記重複範囲を除く範囲に存在する原点位置に復帰させる復帰動作を実行する際において、
前記検出手段が、前記第1のスクリーンが前記第1の位置及び前記第2の位置の何れかに存在することを検出している第1条件、及び前記検出手段が、前記第2のスクリーンが前記第1の位置に存在することを検出している第2条件の少なくとも何れかの条件を満たしている場合には、
前記検出手段の検出結果に基づく前記第1及び第2のスクリーンそれぞれの位置に応じた前記第1及び第2のスクリーンの駆動手順に従って、前記第1及び第2のスクリーンを駆動し、
前記第1条件及び前記第2条件の何れの条件も満たしていない場合には、
前記第1及び第2のスクリーンのうちの1つのスクリーンを前記原点位置に復帰するように駆動させ、その後、前記検出手段による、前記第1及び第2のスクリーンのうちのもう1つのスクリーンが前記第1の位置に存在するか否かについての検出結果に応じた駆動手順に従って、前記もう一つのスクリーンを前記原点位置に復帰するように駆動させる。
【0488】
従来、可動体を動作させることにより演出を行うことが可能な演出装置を搭載した遊技機が知られている(特開2013−013685号公報参照)。このような遊技機によれば、可動体の動きを通じて、液晶表示装置に表示された映像等だけでは得られ難い迫力のある演出を行うことができる。近年では、より演出効果を高めるため、複数の可動体を有する演出装置を搭載した遊技機が提案されている。遊技機内部のスペースは有限であるが、各可動体のサイズを制限したり、各可動体の動作範囲を重複させたりすることにより、可動体を複数設けることが可能となる。ここで、各可動体の動作範囲を重複させる場合、複数の可動体を同時に動作させると、可動体同士が接触(干渉)してしまう可能性がある。通常は、このような干渉が起こらないように、適切な制御が行われている。しかしながら、可動体の動作が正常に行われていない場合や、電源遮断中に手動で可動体が動かされてしまった場合等に、そのような異常な状況であることを考慮することなく可動体を動作させると、可動体同士が干渉し合う可能性がある。そして、可動体同士が接触した場合には、演出装置が破損してしまう虞があった。
【0489】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、第1及び第2のスクリーンそれぞれの位置に応じて検出手段の検出結果が異なることになる。また、第1及び第2のスクリーンそれぞれの第1の位置は互いに異なる位置にある。このため、検出手段が一方のスクリーンが第1の位置に存在することを検出している際には、他方のスクリーンを駆動したとしても干渉しない。従って、この他方のスクリーンを先に原点位置に復帰させた後に、一方のスクリーンを原点位置に復帰させることで、スクリーン同士が干渉することなく、復帰動作を行うことができる。また、第1及び第2のスクリーンの何れか1つのスクリーンのみを第2の位置に配置させることが可能であるため、検出手段が第1のスクリーンが第2の位置に存在することを検出している際には、第2のスクリーンは第2の位置には存在しないことになる。この場合、第2のスクリーンを先に原点位置に復帰させた後に、第1のスクリーンを原点位置に復帰させることで、スクリーン同士が干渉することなく、復帰動作を行うことができる。以上のように、検出手段が、第1のスクリーンが第1の位置及び第2の位置の何れかに存在することを検出している第1条件、及び検出手段が、第2のスクリーンが第1の位置に存在することを検出している第2条件の少なくとも何れかの条件を満たす場合には、検出手段の検出結果に基づく第1及び第2のスクリーンそれぞれの位置に応じた駆動手順に従って第1及び第2のスクリーンを駆動することで、スクリーン同士が干渉することなく、それぞれの原点位置に復帰させることが可能となる。
【0490】
これに対して、第1の条件及び第2の条件の何れの条件も満たさない場合には、第1のスクリーンが第1の位置と第2の位置との間に位置しており、且つ第2のスクリーンが第2の位置以外に位置していることになる。また、この場合、一方のスクリーンの動作に伴って、他方のスクリーンが動作する可能性がある。そこで、(1)の発明によれば、まず、一つのスクリーンを原点位置に復帰させた後に、検出手段による、もう一つのスクリーンが第1の位置に存在するか否かの検出結果に応じた駆動手順に従って、このもう一つのスクリーンを原点位置に復帰させる。これにより、第1の条件及び第2の条件の何れの条件も満たさない場合においても、第1及び第2のスクリーンを確実に原点位置に復帰させることが可能となる。
【0491】
(9−2) 前記検出手段(センサ機構CS)は、
前記第1及び第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)それぞれに対応する2つの第1センサ(センサCS1・センサCS3)であって、対応するスクリーンが前記第1の位置(フロント待機位置・リール待機位置)に存在するか否かを検出するための2つの第1センサと、
前記第1のスクリーン(フロントスクリーン機構E1)に対応する第2センサであって、対応する前記第1のスクリーンが前記第2の位置(フロント露出位置)に存在するか否かを検出するための第2センサと、を備え、
前記駆動手段(主制御基板MS)は、
前記第1センサが、前記第1のスクリーンが前記第1の位置に存在することを検出しており、且つ、前記第2センサが、前記第1のスクリーンが前記第2の位置に存在することを検出している場合には、異常が発生していると判断する。
【0492】
上記の構成によれば、第1のスクリーンが第1の位置及び第2の位置に同時に存在することはないので、第1センサが、第1のスクリーンが第1の位置に存在することを検出しており、且つ、第2センサが、第1のスクリーンが第2の位置に存在することを検出している場合には、異常が発生していると判断することが可能となる。
【0493】
(10−1) 映像を表示するための表示ユニット(表示ユニットA)を備えた遊技機であって、
前記表示ユニットは、
映像を投影するためのプロジェクタ(照射光装置B)と、
前記表示ユニットの所定位置に固定され、前記プロジェクタの投影対象となり得る第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)と、
前記プロジェクタの投影対象となり得る第2及び第3のスクリーン(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)であって、それぞれが、前記プロジェクタの投影範囲外となる第1の位置(フロント待機位置・リール待機位置)と、前記第1のスクリーンよりも前方となり前記第1のスクリーンの代わりに前記プロジェクタの投影対象となる第2の位置(フロント露出位置・リール露出位置)との間で、互いに異なる回動軸(回動中心軸FG・回動中心軸RG)中心で回動動作可能な、第2及び第3のスクリーンと、
前記第2及び第3のスクリーンを、それぞれ独立して、前記第1の位置と前記第2の位置との間で駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2・リールスクリーン駆動機構F2)と
を備え、
前記第2及び第3のスクリーンそれぞれにおける、前記第1の位置と前記第の2位置との間の動作範囲は、互いに一部が重複しており、
前記第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1)の回動軸(回動中心軸FG)は、前記第3のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の回動軸(回動中心軸RG)よりも上方であり、
前記第2のスクリーンは、前記第1の位置(フロント待機位置)では、前記第1のスクリーンの上方であり、前記第3のスクリーンの動作範囲外となる位置に配置されており、
前記第3のスクリーンは、前記第1の位置(リール待機位置)では、前記第1のスクリーンの後方であり、前記第2のスクリーンの動作範囲外となる位置に配置される。
【0494】
従来、可動体を動作させることにより演出を行うことが可能な演出装置を搭載した遊技機が知られている(特開2013−013685号公報参照)。このような遊技機によれば、可動体の動きを通じて、液晶表示装置に表示された映像等だけでは得られ難い迫力のある演出を行うことができる。近年では、より演出効果を高めるため、複数の可動体を有する演出装置を搭載した遊技機が提案されている。遊技機内部のスペースは有限であるため、可動体を複数設けるに当たっては省スペース化が求められるが、各可動体のサイズを制限したり、各可動体の動作範囲を重複させたりすることにより、可動体を複数設けることが可能となる。ここで、各可動体の動作範囲を重複させる場合、複数の可動体を同時に動作させると、可動体同士が接触(干渉)してしまう可能性がある。そして、可動体同士が接触した場合には、演出装置が破損してしまう虞があった。
【0495】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、第2のスクリーン及び第3のスクリーンは、互いに異なる回動軸に回動される。これにより、第2のスクリーンの動作範囲、及び第3のスクリーンの動作範囲における互いに重複する範囲を小さくすることができる。また、第2のスクリーンの回動軸を第3のスクリーンの回動軸よりも上方に配置し、且つ、第2のスクリーンを、第1の位置では第1のスクリーンの上方に配置されるように構成することで、第2のスクリーンの第1の位置と第2の位置との間の動作範囲を小さくすることができる。加えて、第3のスクリーンを、第1の位置では、第1のスクリーンの後方に配置させることで、第3のスクリーンが第1の位置に配置されている際には、第2のスクリーンと接触する可能性をなくすことができる。以上により、3つのスクリーンが互いに接触する可能性を低減しつつ、これら3つのスクリーンを遊技機内において効率的に配置することが可能となる。
【0496】
(10−2) 前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2・リールスクリーン駆動機構F2)は、
前記第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1)の駆動は、前記第3のスクリーン(リールスクリーン機構F1)が前記第1の位置(リール待機位置)にあることを条件に実行し、
前記第3のスクリーンの駆動は、前記第2のスクリーンが前記第1の位置(フロント待機位置)にあることを条件に実行する。
【0497】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、第2のスクリーンと第3のスクリーンとが接触することを確実に防止することができる。
【0498】
(10−3) 前記第1〜第3のスクリーン(固定スクリーン機構D・フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)それぞれは、前記プロジェクタ(照射光装置B)から照射された映像が投影される投影面の形状が互いに異なる。
【0499】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、第1〜第3のスクリーンそれぞれの投影面の形状が互いに異なるため、プロジェクタから同じ映像が照射されたとしても、スクリーン毎に異なる態様で映像表現することが可能となるため、演出を多様化することができる。
【0500】
(10−4) 前記第1〜第3のスクリーン(固定スクリーン機構D・フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)のうちの何れか1つのスクリーン(リールスクリーン機構F1)における前記投影面は、前記プロジェクタの投影対象となる際に、側面視において、前記プロジェクタ(照射光装置B)から照射される光の照射方向上流側に凸の円弧形状となる円弧面であり、
前記第1〜第3のスクリーンのうちの何れか1つのスクリーン(フロントスクリーン機構E1)における前記投影面は平坦面である。
【0501】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、投影面が円弧面であるスクリーン機構と、投影面が平坦面であるスクリーン機構とで異なる態様の映像表現をすることが可能となる。
【0502】
(11−1) 映像を表示するための表示ユニット(表示ユニットA)を備えた遊技機であって、
前記表示ユニットは、
映像を投影するためのプロジェクタ(照射光装置B)と、
前記プロジェクタの投影対象となり得る可動スクリーン(フロントスクリーン機構E1)であって、前記プロジェクタの投影範囲外となる第1の位置(フロント待機位置)と、前記プロジェクタの投影対象となる第2の位置(フロント露出位置)との間で動作可能な可動スクリーンと、
前記可動スクリーンを、前記第1の位置と前記第2の位置との間で駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2)と、を備え、
前記駆動機構は、
モータ(駆動モータE25)と、
前記モータが駆動されることで回動するシャフト(シャフト部材E3)と、
前記シャフトの両端部に設けられ、前記シャフトと共に回動する2つのギア(中間ギアE23・E23)と、
前記2つのギアに接続され、前記2つのギアが回動されることで、所定方向に沿った回動軸中心に回動される2つのアーム(クランク部材E22・E22)であって、前記可動スクリーンにおける前記所定方向の両端部に連結された2つのアームと、を備え、
前記可動スクリーンは、前記2つのアームの前記回動軸(回動中心軸FG)中心の回動に連動して、前記第1の位置と前記第2の位置との間で回動動作をする。
【0503】
従来、可動体を軸周りに回動させることにより演出を行うことが可能な演出装置を搭載した遊技機が知られている(特開2013−013685号公報参照)。このような遊技機によれば、可動体の動きを通じて、液晶表示装置に表示された映像等だけでは得られ難い迫力のある演出を行うことができる。近年では、より演出効果を高めるため、可動体が回動する前後で、液晶表示装置等の表示手段が可動体によって遮蔽された状態と開放(露出)された状態とを切り替えるものが提案されている。これにより、可動体の動きと表示手段等の別役物の視認状態との一体感を創出することが可能となり、多様性のある演出を行うことができる。しかしながら、可動体とともに表示手段等(別役物)を設ける場合、可動体の回動軸(シャフト)が表示手段等の配置を阻害してしまうという問題点があった。この点、可動体の回動軸を別役物の上方、下方、側方等に設けることにより別役物の配置を妨げないようにすることも考えられるが、この場合には、可動体の回動軸が端の方に配置されるため、可動体の回動範囲が限られるとともに、可動体の大きさにも制約を課してしまうという問題点があった。
【0504】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、シャフトを、スクリーン(2つのアーム)の回動軸として用いていない。これにより、シャフトの配置の自由度が高まるため、シャフトを別役物の配置を阻害しないように配置させることが可能となる。その結果として、スクリーンの回動範囲や大きさを所望の程度に維持しつつ、別役物の配置の自由度を高めることができる。また、2つのアームそれぞれは、シャフトの両端部に接続された2つのギアの回動に伴って回動される。従って、このシャフトにより、2つのアームそれぞれに対して、モータの駆動力を均等に伝達することができる。その結果として、一方のアームに対して、駆動負荷が集中することを防止することができる。
【0505】
(11−2) 前記モータ(駆動モータE25)は、前記2つのギア(中間ギアE23・E23)のうちの一方のギアと接続されており、前記一方のギアに駆動力を伝達して回動させることで、前記シャフト(シャフト部材E3)を回動させる。
【0506】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、モータがシャフトの何れか一方の端部に設けられたギアに接続されており、別役物(固定スクリーン機構など)の配置を阻害しないように、モータをシャフトの端部近傍に配置させることができる。その結果として、別役物の配置の自由度を更に高めることができる。
【0507】
(11−3) 前記表示ユニット(表示ユニットA)の所定位置に固定され、前記プロジェクタ(照射光装置B)の投影対象となり得る固定スクリーン(固定スクリーン機構D)を更に備えており、
前記可動スクリーン(フロントスクリーン機構E1)が前記第1の位置(フロント待機位置)に配置されるときには、前記固定スクリーンが前記プロジェクタの投影対象となり、
前記可動スクリーンが前記第2の位置(フロント露出位置)に配置されるときには、前記可動スクリーンは前記固定スクリーンの前方に配置されて前記固定スクリーンの代わりに前記プロジェクタの投影対象となるものであり、
前記シャフト(シャフト部材E3)は前記固定スクリーンよりも後方に配置されており、
前記2つのアーム(クランク部材E22・E22)の前記回動軸(回動中心軸FG)は、前記固定スクリーンの後端位置よりも前方に配置されている。
【0508】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、シャフトが別役物としての固定スクリーンよりも後方に配置されるため、固定スクリーンに投影される光がシャフトにより阻害されることはない。また、2つのアームの回動軸は固定スクリーンの後端位置よりも前方に配置することができるため、固定スクリーンの後端位置よりも後方に配置されている場合と比べて、可動スクリーンと回動軸との間の長さ(アームの長さ)を短くすることができる。このため、遊技機内のスペースが限られており表示ユニットを大型化することができないときでも、可動スクリーンの大きさを所望の程度に維持することができる。
【0509】
(12−1) 前面に開口を有する筐体(キャビネットG)と、
前記筐体内を、上部側の第1空間と下部側の第2空間とに仕切る仕切板(中間支持板G1)と、
前記仕切板に載置されて、前記筐体の前記第1空間に交換可能に収容される、表示ユニット(表示ユニットA)と、
前記表示ユニットと、前記第2空間に収容された機器とを接続する配線を中継するための中継基板(中継基板CK)と、を備え、
前記表示ユニット(A1)は、
一対の側板(右側板C2・左側板C3)及び背板(背板C4)を有する収容部(スクリーン筐体C10)と、
前記収容部に収容され、映像を表示するための表示手段(固定スクリーン機構D・フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)と、を備え、
前記収容部における前記背板は、前記一対の側壁の後方端よりも前方に配置されており、
前記筐体の背面(背面壁G3)、並びに、前記収容部における前記背板及び前記一対の側板により画定される第3空間(GS)に、前記中継基板が配置されており、
前記仕切板は、前記第3空間に面する位置に前記配線を挿通させるための開口(貫通穴G11)が形成されている。
【0510】
従来、各種部品の交換を容易にするために、複数の部品をユニット化してユニット単位で交換可能にされた遊技機が知られている。例えば、特開2008−183427号公報には、複数の識別情報を表示可能な可変表示装置、可変表示装置を制御する制御装置、及びこれらを収容するユニットケースをユニット化した可変表示ユニットが、筐体に対して着脱可能に収納された遊技機が開示されている。この公報に開示された遊技機では、可変表示ユニット載置台により筐体内を上下に区画し、筐体の上半には可変表示ユニットを取り付け、筐体の下半には電源装置等の機器を取り付けている。そして、可変表示ユニットの制御装置と、筐体の下半に取り付けられた機器とを電気的に接続する配線を中継するための中継基板が、可変表示ユニットの前面に取り付けられている。ところで、筐体内において、各種機器の前方に配線が配されていると、美観上及び各種機器の操作上、配線が邪魔となるため、各種機器の後方に配線を配することが望ましい。しかしながら、上記公報に開示された遊技機では、中継基板が可変表示ユニットの前面に取り付けられているため、この中継基板と、筐体の下半に取り付けられた機器との配線を、各種機器の後方に配するのが困難である。
【0511】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、中継基板は、筐体内において表示ユニットよりも後方となる第3空間に配置される。また、中継基板と、第2空間に収容された機器とを接続する配線は、仕切板における第3空間に面する位置に形成された開口を挿通する。その結果として、筐体内の各種機器の後方に配線を配することが容易となるため、配線の取り回しの自由度を高めることができる。さらに、中継基板は、筐体の背面、並びに、収容部における背板及び一対の側板により画定される第3空間に配置されているため、表示ユニットを収容部に収容した際に、中継基板が筐体の背面と接触することを防止することができる。その結果として、中継基板が故障する可能性を低減することができる。
【0512】
(12−2) 前記中継基板(中継基板CK)は、前記第3空間(空間GS)の下部に配置されている。
【0513】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、中継基板が第3空間の下部に配置されているため、第2空間から仕切板に形成された開口を介して、中継基板に対して配線を接続することが容易となる。
【0514】
(13−1) 表示ユニット(表示ユニットA)と、
前面に開口を有し、前記表示ユニットを交換可能に収容する本体筐体(キャビネットG)と、を備えた遊技機であって、
前記表示ユニットは、
映像を表示するための表示手段(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)と、
前記表示手段を収容する表示ユニット用筐体(筐体A1)と
を備え、
前記表示ユニット用筐体における天板部材(プロジェクタカバーB1)の両側端部には、その前端から凹部(凹部B132)が後方に向けて連続して形成されており、前記凹部と前記本体筐体とで、前記本体筐体の上方に配される島設備(固定板部材OC)に前記本体筐体を設置固定するための作業空間(空間BS)が画定される。
【0515】
従来、各種部品の交換を容易にするために、複数の部品をユニット化してユニット単位で交換可能にされた遊技機が知られている。例えば、特開2008−183427号公報には、複数の識別情報を表示可能な可変表示装置、可変表示装置を制御する制御装置、及びこれらを収容するユニットケースをユニット化した可変表示ユニットが、筐体に対して着脱可能に収納された遊技機が開示されている。ところで、一般的に、パチスロ機やパチンコ機等の遊技機は、遊技施設において島設備に設置して営業を行う。この遊技機を島設備に設置する際に、筐体の内側から天板を介して島設備に至るまで釘などを打ち込むことで、遊技機を島設備に固定している。ここで、上述したような、ユニットを交換可能な遊技機を島設備に設置する際には、ユニットを損傷してしまうことのないように、ユニットを取り外した状態で遊技機の設置作業を行うことが、作業者に求められる。しかしながら、実際には、作業者が、作業量が増えることを嫌がって、ユニットを収容した状態で遊技機の設置作業を行ってしまい、ユニットが損傷してしまう問題が生じている。ユニットが損傷してしまうと、ユニットの再利用が不可能となる虞があり、また、正常な遊技機と異なることになるため、認可を受けた遊技機ではないとされて営業を認められない虞がある。
【0516】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、表示ユニット用筐体における天板部材の両側端部に凹部が形成されている。これにより、本体筐体に表示ユニットを収容した状態でも、表示ユニットと本体筐体との間には、島設備に設置固定するための作業空間が確保されることになる。その結果として、表示ユニットが損傷することを防止しつつ、表示ユニットを収容した状態で遊技機を島設備に設置することが可能となる。
【0517】
(13−2) 前記本体筐体(キャビネットG)の天板部材(上面壁G4)には、上下方向に貫通する開口(開口G41)が形成されており、
前記本体筐体は、前記天板部材に対して前記開口を塞ぐよう取り付けられた、前記天板部材よりも軟らかい軟質部材(板部材G42)を備えており、
前記作業空間(空間BS)は、前記軟質部材から前記島設備(固定板部材OC)に至る釘を前記本体筐体内から打ち込むことが可能な空間である。
【0518】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、表示ユニットを本体筐体に収容した状態で、表示ユニットに干渉せずに釘を打ち込むことが可能となる。これにより、表示ユニットが損傷することを防止しつつ、遊技機を島設備に確実に固定することができる。また、本体筐体の天板部材よりも軟らかい軟質部材に釘を打ち込むことで、容易に遊技機を島設備に設置することができる。
【0519】
(14−1) 映像を表示するための表示ユニット(表示ユニットA)を備えた遊技機であって、
前記表示ユニットは、
映像を投影するプロジェクタ(照射光装置B)の投影対象となり得る第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)と、
前記プロジェクタの投影対象となり得る第2のスクリーンであって、前記第1のスクリーンよりも前方に配置され、前記第1のスクリーンの代わりに前記プロジェクタの投影対象となる第1の位置と、前記プロジェクタの投影範囲外となる第2の位置との間で動作可能な第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)と、
前記第2のスクリーンを、前記第1の位置と前記第2の位置との間で駆動するための駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2・リールスクリーン駆動機構F2)と、
前記第1のスクリーン、前記第2のスクリーン、及び、前記駆動機構を収容する筐体(スクリーン筐体C10)と、
前記駆動機構と、前記表示ユニット外の機器とを接続する配線を中継するための中継基板(中継基板CK)と、を備え、
前記筐体(スクリーン筐体C10)は、少なくとも底板(底板C1)、側板(右側板C2・左側板C3)、及び背板(背板C4)がそれぞれ別個に成型されるとともに、前記底板、前記側板、及び前記背板を組み立てることで構成されており、
前記第1のスクリーン、前記駆動機構、及び前記中継基板それぞれは、前記底板、前記側板、及び前記背板のうちの何れか1つの板に位置決め配置され、且つ、その位置決め配置される板が互いに異なる。
【0520】
従来、各種部品の交換を容易にするために、複数の部品をユニット化してユニット単位で交換可能にされた遊技機が知られている。例えば、特開2008−183427号公報には、複数の識別情報を表示可能な可変表示装置、可変表示装置を制御する制御装置、及びこれらを収容するユニットケースをユニット化した可変表示ユニットが、筐体に対して着脱可能に収納された遊技機が開示されている。上記特開2008−183427号公報に開示された遊技機では、ユニット化されている可変表示ユニットは、基本的に、遊技機の機種に依らずに共通して搭載されるユニットであり、遊技機の機種に依存して、機種間で共通化することができない演出装置等はユニット化されていない。ここで、機種に依存する演出装置を、機種毎にそれぞれ別個に製造すると、製造コストの負担が大きくなる。
【0521】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、筐体(スクリーン筐体C10)の各板に対して、異なる機能部品が位置決め配置される。従って、表示ユニット(表示ユニットA)全体では、機種間で共通化が図れない場合でも、筐体の板単位では、機種間で共通化を図ることができる可能性がある。その結果として、機種毎にそれぞれ表示ユニット(を製造する場合と比べて、安価に表示ユニットを製造することが可能となる。
【0522】
(14−2) 前記筐体(スクリーン筐体C10)は、前記底板(底板C1)、前記側板(右側板C2・左側板C3)、及び前記背板(背板C4)それぞれが交換可能に組み立てられている。
【0523】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、筐体(スクリーン筐体C10)の各板が交換可能に組み立てられている。このため、表示ユニット(表示ユニットA)の部材を板単位で交換することが可能となる。これにより、板単位で部材を交換することで、表示ユニットの交換対象外の部材を再利用しつつ、表示ユニットの仕様を変更することが可能となる。
【0524】
(14−3) 前記底板(底板C1)には、前記第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)を位置決めして載置するための凹部(中央載置部C11)が形成されており、
前記側板(右側板C2・左側板C3)には、前記駆動機構(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)が位置決め配置され、
前記背板(背板C4)には、前記中継基板(中継基板CK)が位置決め配置される。
【0525】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、配線を中継する中継基板(中継基板CK)は背板(背板C4)に位置決め配置されることになるため、遊技者から配線を目視し難くすることができる。また、第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)は底板(底板C1)に形成された凹部(中央載置部C11)に載置することで位置決めされるため、側板(右側板C2・左側板C3)や背板(背板C4)に位置決め配置する場合と比べて、第1のスクリーンを簡易な方法で筐体に位置決めすることができる。
【0526】
(14−4) 前記表示ユニット(表示ユニットA)は、
前記駆動機構(フロントスクリーン駆動機構E2・リールスクリーン駆動機構F2)と前記第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1・リールスクリーン機構F1)との間に配置される装飾部材(右可動体ベースC5・左可動体ベースC6)を更に備え、
前記底板(底板C1)には、前記装飾部材を配置するための凹部(右載置部C12・左載置部C13)が形成されている。
【0527】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、装飾部材を駆動機構と第2のスクリーンとの間に配置することで、遊技者から駆動機構を目視し難くすることができる。その結果、遊技機の美観を向上させることができる。また、筐体の底板には装飾部材を配置するための凹部が形成されているため、装飾部材を容易に筐体に配置することが可能となる。
【0528】
(15−1) 映像を表示するための表示ユニット(表示ユニットA)を備えた遊技機であって、
前記表示ユニットは、
映像を投影するためのプロジェクタ(照射光装置B)と、
前記プロジェクタの前方に配置され、前記プロジェクタから照射された光を斜め下後方に反射させるための反射ミラー(ミラー機構B3)と、
前記プロジェクタの投影対象となり得る第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)と、
前記プロジェクタの投影対象となり得る第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1)であって、前記第1のスクリーンの上方に配置され、前記プロジェクタの投影範囲外となる第1の位置(フロント待機位置)と、前記第1のスクリーンよりも前方に配置され、前記第1のスクリーンの代わりに前記プロジェクタの投影対象となる第2の位置(フロント露出位置)との間で動作可能な第2のスクリーンと、
前記第2のスクリーンに連結された、回動軸(回動中心軸FG)を有するアーム(クランク部材E22・E22)と、
前記アームに対して動力源(駆動モータE25)から発生した駆動力を伝達して、前記アームを前記回動軸中心に回動させることで、前記第2のスクリーンを前記第1の位置と前記第2の位置との間で動作させる駆動力伝達体(クランクギアE21・E21・中間ギアE23・E23)と、を備え、
前記アームの回動軸(回動中心軸FG)が、前記第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1)が前記第2の位置(フロント露出位置)にある場合の、前記第2のスクリーンの中心よりも上方に配置され、
前記アームは、前記第2のスクリーンが前記第1の位置にある場合の、前記第2のスクリーンの上部となる位置に連結されており、
前記第2のスクリーンが前記第2の位置にある場合において、前記第2のスクリーンが、前記反射ミラーに遠い後方の端部から前記反射ミラーに近い前方の端部に向けて上り傾斜となるように構成されている。
【0529】
従来、スクリーンにプロジェクタから投影された映像を表示する遊技機が知られている(例えば、特開2012−147828号公報参照)。この種の遊技機によれば、液晶ディスプレイと同程度の映像表現が可能であると共に、液晶ディスプレイと比べて、大型化した際のコストを低減させることが可能となる。また、スクリーンの形状を適宜設定することで、液晶ディスプレイでは不可能な映像表現を行うことが可能となる。ところで、映像表現の幅を広げるために、可動式のスクリーンを含む複数のスクリーンを遊技機に設けることが考えられる。このような遊技機において、可動式のスクリーンをプロジェクタの投影対象にする場合には、可動式のスクリーンを他のスクリーンよりも前方に配置する必要がある。一方で、可動式のスクリーン以外の他のスクリーンをプロジェクタの投影対象にする場合には、可動式のスクリーンを、他のスクリーンへの投影が阻害されないようにプロジェクタの投影範囲外に配置する必要がある。しかしながら、遊技機の筐体内において、表示ユニットを収容するスペースは限られているため、表示ユニットを大型化することができない。このため、可動式のスクリーンが動作可能なスペースも限られることになるため、可動式のスクリーンの大型化が困難となっている。
【0530】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、アームの回動軸が、第2のスクリーンが第2の位置にある場合の第2のスクリーンの中心よりも上方に配置され、且つ、アームは、第2のスクリーンが第2の位置にある場合の、第2のスクリーンの上部となる位置に連結されている。これにより、第2のスクリーンの第1の位置と第2の位置との間を動作するときの動作範囲を小さくすることができる。このように第2のスクリーンの動作範囲を小さくすることで、第2のスクリーンを大型化することができる。加えて、第2のスクリーンが第1の位置にある場合において、第2のスクリーンが、反射ミラーに遠い後方の端部から反射ミラーに近い前方の端部に向けて上り傾斜となるように構成されている。これにより、第1のスクリーンへのプロジェクタの投影を阻害しない範囲で、第1のスクリーンと第2のスクリーンの上下方向の間隔を短くすることができる。その結果、第2のスクリーンをさらに大型化することができる。
【0531】
前記プロジェクタ(照射光装置B)は、前記第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)及び前記第2のスクリーン(フロントスクリーン機構E1)の上方に配置されており、前記プロジェクタの下面は、その前部に後方から前方に向けて上方に傾斜する傾斜面を有している。
【0532】
上述した実施形態に係る遊技機によれば、プロジェクタの下面は、後方から前方に向けて上方に傾斜する傾斜面を有しているため、第2の位置にある第2のスクリーンとプロジェクタとの上下方向の間隔を短くすることができる。その結果、第2のスクリーンをさらに大型化することができる。
【0533】
従来、複数の扉を備えた遊技機が知られている(特開平10−52525号公報)。このように複数の扉を備えることにより、メダルの補給やリール機器の調整や機器の修理などの目的に合わせて、対応する扉を開ければよいため、外部に対して、不必要に遊技機の内部を晒さなくてもよい利点がある。
【0534】
しかしながら、複数の扉を備えた場合、それぞれに施錠するための施錠手段を設けなければならず、開錠作業が煩雑化し、部品点数が増えてしまうという問題がある。
また、遊技機の内部においては、メダルの補給などのように頻繁にアクセスする箇所もあれば、制御基板などのようにセキュリティ性が高く、滅多にアクセスしない箇所もあり、そのセキュリティ性に応じた施錠手段を採用したいというニーズもある。
【0535】
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、開錠作業がスムーズに行えるとともに、遊技機内部に対するセキュリティ性を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
【0536】
(16−1) 本発明の一つは、開閉可能な上ドア機構DUを有する上部空間と、
開閉可能な下ドア機構DDを有する下部空間と、
上ドア機構DUを施錠可能な上部扉ロック機構G52と、
上ドア機構DUを施錠可能な下部扉ロック機構G51と、
を備え、
上部扉ロック機構G52は、
上部空間に設けられた筒G5222と、
爪部G5221a・G5221bが形成された、筒G5222の中を摺動可能な係止板G5221と、
上ドア機構DUに設けられた、被係止部G511・G521と、
下ドア機構DDは、
下ドア機構DDが閉まった状態では、下ドア機構DDが係止板G5221に干渉することにより係止板G5221の摺動を制止し、係止板G5221が筒G5222の中に保持され、爪部G5221a・G5221bが被係止部G511・G521に係止され、下ドア機構DDが開いた状態では、下ドア機構DDの係止板G5221に対する干渉を解除し、係止板G5221を摺動させることにより、係止板G5221の被係止部G511・G521に対する係止を解除する位置に設けられていることを特徴とする遊技機1である。
【0537】
上記構成によれば、下ドア機構DDが閉まった状態(下ドア機構DDが施錠された状態)では、下ドア機構DDが係止板G5221に物理的に干渉することにより係止板G5221が摺動するのを制止する。そして、摺動が制止された係止板G5221が筒G5222の中に保持されることにより、爪部G5221a・G5221bが被係止棒G521a・G521bに係止され、上ドア機構DUが上部空間に対して施錠された状態になる。
一方、下ドア機構DDが開いた状態(下ドア機構DDが開錠された状態)では、下ドア機構DDの係止板G5221に対する物理的な干渉が解除されるため、係止板G5221が筒G5222の中を摺動可能となり、爪部G5221a・G5221bの係止棒G521a・G521bに対する係止が解除され、上ドア機構DUの上部空間に対する施錠を解除することができる。
これにより、上ドア機構DUの施錠を解除するには、先に、下部扉ロック機構G51によって下ドア機構DDの施錠を解除する手順を必要とするこができる。即ち、上ドア機構DUを開けるには、下部扉ロック機構G51の施錠解除をして、下ドア機構DDを開けた後、上部扉ロック機構G52の施錠解除の手順が必要となり上部空間に対するセキュリティを高めることができる。
これにより、上部空間に対しては、下部空間よりもセキュリティを高めることができ、下部空間に対しては、上部空間に比べて、スムーズにアクセスができる場所にすることができる。
【0538】
(16−2) 本発明は、上記遊技機1において、下部扉ロック機構G51は、鍵による施錠・開錠が可能なシリンダー錠G513であり、
下ドア機構DDと下部空間との間には、下ドア機構DDが閉まる方向に所定のトルクがかかるワンウェイヒンジDD54が設けられており、
係止部G522は、爪形状をしており、
被係止部G521は、棒形状をしており、
爪形状をした爪部G5221a・G5221bが、棒形状をした被係止棒G521a・G521bに引っ掛かることにより係止されることを特徴としている。
【0539】
上記構成によれば、下ドア機構DDの施錠を解除するためには、鍵によってシリンダー錠G513を開錠する必要がある。遊技機1の管理者にとって、鍵は、コンパクトで持ち運びに適しているため、管理し易いという利点がある。
また、下ドア機構DDと下部空間との間に、下ドア機構DDが閉まる方向に所定のトルクがかかるワンウェイヒンジDD54を採用している。これにより、下ドア機構DDを閉める際にはトルクがかかり、急激な負荷をかけずに静かに下ドア機構DDを下部空間に対して閉めることができる。これにより、下ドア機構DDによって物理的に干渉される係止板G5221に対して、急激な負荷をかけることを防止することができる。
また、係止板G5221の摺動により、爪形状の爪部G5221a・G5221bが、棒形状の被係止棒G521a・G521bに引っ掛かったり、引っ掛かりが解除されたりする。これにより、係止板G5221の摺動に連動させた、上ドア機構DUの上部空間に対する施錠が可能となる。
【0540】
(16−3) 上ドア機構DUは、上部空間の一方の端部に回転自在に軸支されており、
上部扉ロック機構G52は、軸支された端部とは反対側の端部に設けられていることを特徴としている。
【0541】
上記構成によれば、上部扉ロック機構G52は、上ドア機構DUが開閉される側に配置されるため、上部扉ロック機構G52を開錠するために、下ドア機構DDを大きく開けなくて済む。これにより、上ドア機構DUを開錠するために、不必要に下部空間の内部を、外部に晒さずに済み、セキュリティ性を高めることができる。
【0542】
従来、特開2004−24410号公報に開示されているように、構成部品を複数のユニットに分け、これらを連結する連結部材によって構成された遊技機が知られている。このように複数のユニットに分けた構成にすることにより、仕様の変更時や修理の際には、ユニットを交換すればよいだけであり、仕様の変更や修理が容易になる利点がある。
【0543】
しかしながら、複数のユニットに分け、ユニット数が多くなると、組み立て・交換・分解する際に手間がかかってしまう場合がある。
【0544】
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、遊技機の組み立て・部品交換・分解する際の作業を容易に行うことができる遊技機を提供することを目的とする。
【0545】
(17−1) 本発明の一つは、開閉可能な下部扉DD1を有するキャビネットGと、
下部扉DD1の内部側に設けられており、複数種類の図柄が配されたリールRL,RC,RRを複数備え、リールRL,RC,RRに配された図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能なリールユニットRUと、
遊技者による操作に応じて指令信号を出力するスタートレバーDD6と、
リールユニットRUの背面側に設けられており、スタートレバーDD6から出力された指令信号に基づいて、リールRL,RC,RRの回転を停止させることにより、リールRL,RC,RRに配された図柄を停止表示させる主制御基板MSと、
を備えたことを特徴とする遊技機1である。
【0546】
上記構成によれば、下部扉DD1にはリールユニットRUが設けられ、更に、リールユニットRUには主制御基板MSが設けられている。このように、下部扉DD1、リールユニットRU、及び、主制御基板MSを一体化することにより、遊技機1の組み立て・部品交換・分解する際の作業を容易に行うことができる。
また、主制御基板MSは、遊技を制御する重要な構成であり、不正な取外しを防止する対策が必要であるが、主制御基板MSは、リールユニットRUと一体化されているため、取外し難い構成にすることができる。
また、主制御基板MSは、下部扉DD1の内部側に設けられたリールユニットRUの背面に設けられている。これにより、主制御基板MSは、下部扉DD1及びリールユニットRUの厚み分だけ、下部扉DD1から遠いキャビネットGの奥側に配置することができる。これにより、下部扉DD1と主制御基板MSとの間に物理的な距離を確保することができ、下部扉DD1の隙間から不正侵入された場合であっても、主制御基板MSへの到達が困難になり、セキュリティ性を向上させることができる。
【0547】
(17−2) 本発明は、上記遊技機1において、下部扉DD1、リールユニットRU、及び、主制御基板MSは、一体形成されていることを特徴としている。
【0548】
上記構成によれば、下部扉DD1、リールユニットRU、及び、主制御基板MSは、一体形成されているため、遊技機1の仕様を変更する場合、下部扉DD1の外装の変更、リールRL,RC,RRの図柄の変更、及び、遊技内容の変更を、まとめて行うことができる。
【0549】
従来、特開2004−65493号公報に開示されているように、電源装置に設けられた操作板に対する不正操作を防止するために、操作板を覆うカバーを設け、更に、カバーを閉鎖位置へ付勢するカバー付勢手段を備えた遊技機が知られている。このような遊技機によれば、電源装置に対する不正操作を防止することができる。
【0550】
しかしながら、カバー付勢手段による付勢力を強めると、カバーの開放に強い力が必要になり、操作性が低下してしまう場合がある。また、カバー付勢手段による付勢力を弱めると操作板に対する十分な付勢力が付与されず、不正操作の防止効力が低下してしまう場合がある。
【0551】
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、電源装置に対する操作性を低下させずに、電源装置に対するセキュリティ性を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
【0552】
(18−1) 本発明の一つは、開閉可能な下ドア機構DDを有するキャビネットGと、
下部空間に設けられた電源装置DEと、
下ドア機構DDに設けられたスピーカDD25Lと、
を備え、
電源装置DEは、
電力を供給するか否かを選択する電源スイッチDE1と、
電源スイッチDE1の操作が可能な開状態と、電源スイッチDE1の操作が不可能な閉状態とに、移動することにより切り替わるスイッチカバーDE2と、を有し、
スピーカDD25Lは、
下ドア機構DDが閉められた際に、スイッチカバーDE2の移動経路に割り込み、スイッチカバーDE2が開状態になることを規制する凸部DD25L1を有している
ことを特徴とする遊技機1である。
【0553】
上記構成によれば、下ドア機構DDを閉じることにより、下ドア機構DDに設けられたスピーカDD25Lの凸部DD25L1が、スイッチカバーDE2の移動経路に割り込み、スイッチカバーDE2が開状態になることを規制することができる。一方、下ドア機構DDを開けることにより、下ドア機構DDに設けられたスピーカDD25Lの凸部DD25L1のスイッチカバーDE2に対する規制が解除されるため、スイッチカバーDE2を、電源スイッチDE1の操作が不可能な閉状態から、電源スイッチDE1の操作が可能な開状態に切り替えることが可能になる。
これにより、下ドア機構DDを開けた状態での電源スイッチDE1の操作性を担保しつつ、電源装置DEに対する不正操作を防止してセキュリティ性を高めることができる。
【0554】
(18−2) 本発明は、遊技機1において、スイッチカバーDE2は、閉状態と開状態とに、スライドすることにより切り替わり、
凸部DD25L1は、凸形状をしており、
下ドア機構DDが閉められた際に、スイッチカバーDE2がスライドする移動経路に割り込み、スイッチカバーDE2がスライドして開状態になることを規制することを特徴としている。
【0555】
上記構成によれば、スイッチカバーDE2をスライドさせることにより、閉状態と開状態とに切り替えることができる。これにより、下ドア機構DDを開けた状態での電源スイッチDE1に対するアクセスを容易にすることができる。
また、凸部DD25L1に設けた凸部DD25L1が凸形状をしていることにより、スピーカDD25L自体の容積を大きくすることができ、音質の向上を同時に図ることができる。
【0556】
(13−1) 本発明は、遊技機1において、スイッチカバーDE2は、傾斜面DE2aを有し、
凸部DD25L1も、傾斜面DD25Laを有し、
スイッチカバーDE2が開状態にあるときに、下ドア機構DDが閉められると、凸部DD25L1の傾斜面DD25Laが、スイッチカバーDE2の傾斜面DE2aに当接して押し込み、スイッチカバーDE2をスライドさせて閉状態にすることを特徴としている。
【0557】
上記構成によれば、スイッチカバーDE2が閉状態にあるとき、下ドア機構DDが閉められると、スイッチカバーDE2の傾斜面DE2aと、凸部DD25L1の傾斜面DD25Laが対向した位置に配置され、スイッチカバーDE2のスライドを規制することができる。
一方、スイッチカバーDE2が開状態にあるときに、下ドア機構DDが閉められると、スイッチカバーDE2が閉状態の位置からズレた位置にあるため、凸部DD25L1の傾斜面DD25Laが、スイッチカバーDE2の傾斜面DE2aに当接して押し込むため、スイッチカバーDE2がスライドして閉状態の位置に移動することになる。
これにより、例え、スイッチカバーDE2を閉状態にすることを忘れて、開状態のまま、下ドア機構DDを閉めたとしても、凸部DD25L1の傾斜面DD25Laが、スイッチカバーDE2の傾斜面DE2aに当接して押し込むため、下ドア機構DDを閉める動作に連動して、スイッチカバーDE2をスライドさせて閉状態の位置に移動させることが可能となる。
【0558】
(19−1) 背面(背面壁G3)に自動循環補給装置の補給路(メダル補給口P)を挿通可能な開口(補給用開口G31)が形成された筐体(キャビネットG)と、
前記筐体内側から前記開口を遮蔽可能な平板状に形成され、前記開口を遮蔽した遮蔽状態で前記背面に対してねじ止め固定が可能にされた遮蔽部材(遮蔽部材MH1)と、
前記遮蔽部材(遮蔽部材MH1)を前記遮蔽状態から前記開口を露出した開放状態へ摺動可能にガイドするガイド部と、前記開放状態で前記遮蔽部材を保持可能な保持部(保持部MH23a)とを有するガイド部材(ガイド部材MH2)と、
を備える。
【0559】
従来、遊技機は遊技場の設置島に設置される。このような設置島には、メダル等の遊技媒体を遊技機に対して補給する自動循環補給装置が敷設されることが知られている。
【0560】
自動循環補給装置から遊技媒体の補給を行うため、遊技機筐体の背面に開口が形成されることが一般的である。例えば、特開2001−212282号公報では、切断部によってその接続が途切れている円弧状の4つの開口からなる自動循環補給装置接続開口が遊技機の背面に形成されている。自動循環補給装置が敷設された設置島に遊技機を設置する場合には、切断部を切断して内側の閉塞板を取り外すことにより筐体の背面に開口を形成し、自動循環補給装置の補給路をこの開口から挿通することができるようになっている。補給路は、例えば、パチスロ機のホッパータンクの上方に出口が配置され、適宜ホッパータンクにメダルを供給できるようになっている。
【0561】
ところで、設置済みの遊技機について、配置場所の変更や、異なる遊技場への移動が一般的に行われている。しかしながら、遊技機が新たに設置された設置島に自動循環補給装置が敷設されない場合、上記従来の遊技機では、一度形成した筐体の背面の開口はそのままの状態が維持されるため、その開口が不正に利用される虞があった。そのため、自動循環補給装置が敷設された設置島に適用させた遊技機を、自動循環補給装置が敷設されない設置島へ適用する場合、セキュリティ性が低下してしまうという問題があった。
【0562】
上記構成によれば、筐体の背面に自動循環補給装置の補給路を挿通可能な開口が形成されており、この開口は遮蔽部材によって遮蔽することが可能になっている。遮蔽部材は、ガイド部材により、遮蔽状態と開放状態との間で摺動がガイドされる。また、遮蔽部材は、遮蔽状態では筐体の背面にねじ止め固定可能にされており、開放状態ではガイド部材によって保持される。これにより、遊技機を自動循環補給装置が敷設された設置島に設置する場合には、遮蔽部材を摺動して開放状態とし、背面の開口に自動循環補給装置の補給路が挿通される。このとき、遮蔽部材は保持部によって保持されるため、遮蔽部材が無くなってしまうようなことを防止することができる。さらに遊技機を移動する場合、遮蔽部材を摺動して遮蔽状態でねじ止め固定することで開口を遮蔽することができる。その結果、自動循環補給装置の敷設された設置島に適用した後、自動循環補給装置の敷設されない設置島に遊技機を適用しても、保持しておいた遮蔽部材で開口を遮蔽することでセキュリティ性を維持することが可能となる。
【0563】
(19−2) 背面(背面壁G3)に自動循環補給装置の補給路(メダル補給口P)を挿通可能な開口(補給用開口G31)が形成された筐体(キャビネットG)と、
前記筐体内側から前記開口を遮蔽可能な長方形の平板状に形成され、前記開口を遮蔽した遮蔽状態で前記背面に対してねじ止め固定が可能にされ、上縁に前記背面に対して垂直に突出する突出部(突出部MH12)が形成された遮蔽部材(遮蔽部材MH1)と、
前記遮蔽状態での前記遮蔽部材の上縁外側に沿って形成され前記遮蔽部材の垂直上方向への移動を規制する上縁部(上縁部MH21)と、前記上縁部の両端を一方端とし当該一方端から垂直下方向へ前記遮蔽状態での前記遮蔽部材の側縁に沿って形成された2つの側縁部(側縁部MH22・MH22)と、前記2つの側縁部の他方端同士を接続し前記遮蔽部材が垂直方向へ摺動されるガイド溝(ガイド溝MH23b)が前記背面側に形成され前記遮蔽部材の前記突出部を上面で支持して前記遮蔽部材を保持する下縁部(下縁部23、保持部MH23a)と、を有するガイド部材(ガイド部材MH2)と、
を備える。
【0564】
上記構成によれば、筐体の背面に自動循環補給装置の補給路を挿通可能な開口が形成されており、この開口は遮蔽部材によって遮蔽することが可能になっている。遮蔽部材は、ガイド部材の下縁部に形成されたガイド溝により、遮蔽状態と開放状態との間で摺動がガイドされる。また、遮蔽部材の摺動は、ガイド部材の上縁部によって垂直上方向への移動が規制されると共に、2つの側縁部と下縁部とにより水平方向への移動が規制されるため、遮蔽部材の摺動時にガイド部材から外れてしまうことを防止することができる。また、遮蔽部材は、遮蔽状態では筐体の背面にねじ止め固定可能にされており、開放状態ではガイド部材によって保持される。これにより、遊技機を自動循環補給装置が敷設された設置島に設置する場合には、遮蔽部材を摺動して開放状態とし、背面の開口に自動循環補給装置の補給路が挿通される。このとき、遮蔽部材は保持部によって保持されるため、遮蔽部材が無くなってしまうようなことを防止することができる。さらに遊技機を移動する場合、遮蔽部材を摺動して遮蔽状態でねじ止め固定することで開口を遮蔽することができる。その結果、自動循環補給装置の敷設された設置島に適用した後、自動循環補給装置の敷設されない設置島に遊技機を適用しても、保持しておいた遮蔽部材で開口を遮蔽することでセキュリティ性を維持することが可能となる。
【0565】
(19−3) 前記遮蔽部材の前記突出部は、前記遮蔽部材を保持する前記下縁部よりも、突出している。
【0566】
上記構成によれば、突出部を掴み易く、開放状態から遮蔽状態へ容易に移行することが可能となる。
【0567】
従来、ホッパー装置や補助収納庫からメダルが溢れ落ちるのを防止するために、ガイド部材等のメダル溢れ防止部材を設けて、セレクタからホッパー装置へと流動するメダル、及び、ホッパー装置から補助収納庫へと流動するメダルが、ホッパー装置及び補助収納庫から溢れてしまうことを防止する遊技機が知られている(特開2013−188397号公報)。このような遊技機によれば、溢れたメダルが遊技機内部に溜り、他の電子機器や可動部材に干渉する不具合を防止することができる。
【0568】
しかしながら、近年、外部からメダルを自動補給する場合など、上述したメダルの流れ以外の新たなメダルの流れがあり、これら新たなメダルの流れに対する対策が必要になっている。
【0569】
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、外部からメダルを補給する場合でも、ホッパー装置などからメダルが溢れ落ちるのを防止することができる遊技機を提供することを目的とする。
【0570】
(20−1) 本発明の一つは、キャビネットGと、
キャビネットGの背面壁G3に設けられ、金属製の薄いメダルをキャビネットGの内部に受け入れるメダル補給機構MHと、
メダル補給機構MHから受け入れたメダルを貯留する、バケットHP1を有するホッパ機構HPと、
メダル補給機構MHの下部に配置され、キャビネットGの背面壁G3とホッパ機構HPのバケットHP1との間の隙間HPGを埋めるように、キャビネットGの背面壁G3からバケットHP1に架けて設けられたコインガードHP30と、
を備えたことを特徴とする遊技機1である。
【0571】
上記構成によれば、キャビネットGの背面壁G3とホッパ機構HPのバケットHP1との間の隙間HPGを埋めるようにコインガードHP30が設けられているため、メダル補給機構MHから受け入れたメダルが、バケットHP1から溢れそうになったとしても、キャビネットGの背面壁G3とホッパ機構HPのバケットHP1との間の隙間HPGに入り込むことを防止することができる。これにより、溢れたメダルがキャビネットGの背面壁G3とホッパ機構HPのバケットHP1との間の隙間HPGに溜って、他の電子機器や可動部材に干渉する不具合を防止することができる。
【0572】
(20−2) 本発明は、遊技機1において、キャビネットGの背面壁G3から所定の距離を置いて設けられ、ホッパ機構HPのバケットHP1から溢れたメダルを収納するオーバーフローバケットOFを備え、
コインガードHP30は、キャビネットGの背面壁G3からバケットHP1に架けて設けられた第1ガード部HP301と、オーバーフローバケットOFからバケットHP1に架けて設けられた第2ガード部HP302とを合わせてL字状に形成されており、且つ、バケットHP1側に落ち込むように傾斜していることを特徴としている。
【0573】
上記構成によれば、オーバーフローバケットOFとバケットHP1との間にもコインガードHP30を配置することができる。これにより、メダルがオーバーフローバケットOFとバケットHP1との間に溢れ落ちることを防止することができる。
また、コインガードHP30にメダルが乗った場合であっても、バケットHP1側に傾斜しているため、メダルが自重によりバケットHP1側に滑り落ち、メダルをホッパ機構HPに正常に貯留することができる。
【0574】
従来、特開2012−20154号公報に示すように、複数のコインを収容可能なホッパー(コイン払出装置)を筐体の内部にスライド設置するのに伴い、ホッパーの背後に設けられたコネクタを筐体内部に設けられたコネクタに電気的に接続することができる遊技機が知られている。このような遊技機によれば、ホッパーの筐体への物理的な設置と、電気的な接続を同時に行えるため、ホッパーの設置・交換・点検の作業効率を向上させることができる。
【0575】
しかしながら、ホッパーを筐体の内部にスライド設置する際に、ホッパーをズレた位置でスライドさせてしまうと、ホッパーの背後に設けられたコネクタが筐体の背板に接触し、損傷してしまうおそれがある。
【0576】
この点、特開2012−20154号公報では、ホッパーがスライドするのを案内するガイドレールが設けられているが、ホッパーのスライド設置を急いでいる際に、ガイド部に正しく案内されないままスライド設置してしまう場合もあり、ガイド部だけではコネクタを十分に保護することができない場合があった。
【0577】
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、ホッパーを筐体の内部に正常にスライド設置することができる遊技機を提供することを目的とする。
【0578】
(21−1) 本発明は、キャビネットGの奥側に設けられたコネクタG81に、ホッパ機構HPの背面に設けられたコネクタHP41を接続する遊技機1であって、
ホッパ機構HPの両側面に設けられた一対のガイド片HP21・HP22と、
キャビネットGの底面板G91に設けられ、上部位HG121・HG131と下部位HG123・HG133を有し、上部位HG121・HG131と下部位HG123・HG133との間に、一対のガイド片HP21・HP22を挟んで係合した状態でキャビネットGの奥行き方向に摺動自在に、ホッパ機構HPを案内可能な一対のガイドレールHG12・HG13と、
ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131の上方、且つ、コネクタHP41より前方側に設けられた突出部HG124・HG134と、
を有する遊技機1である。
【0579】
上記構成によれば、ホッパ機構HPをキャビネットGの底面板G91にスライド設置する際に、ホッパ機構HPの両側面に設けられた一対のガイド片HP21・HP22が、ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131と下部位HG123・HG133との間に、挟まれず、誤ってガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131の上方にズレてスライドされた場合に、ガイド片HP21・HP22が、ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131の上方に設けられた突出部HG124・HG134に接触することにより、ホッパ機構HPが誤った位置でスライド設置されるのを防止することができる。即ち、ホッパ機構HPをキャビネットGの内部に正常にスライド設置することが可能となる。
これにより、ホッパ機構HPが誤った位置でスライド設置され、ホッパ機構HPがコネクタG81に接触し、コネクタG81が破損するのを防止することができる。
【0580】
(21−2) 本発明は、ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131の、キャビネットGの手前に配置される部分がテーパー形状になっていることを特徴とする遊技機である。
【0581】
上記構成によれば、ホッパ機構HPをガイドレールHG12・HG13に係合させる際に、ガイドレールHG12・HG13の上部位HG121・HG131が、ホッパ機構HPに接触するのを防止することができる。
【0582】
(21−3) 本発明は、一対のガイドレールHG12・HG13の下部位HG123・HG133、上部位HG121・HG131、及び、突出部HG124・HG134は、一枚の板を折り曲げて、一体形成したことを特徴とする遊技機である。
【0583】
上記構成によれば、一対のガイドレールHG12・HG13の下部位HG123・HG133、上部位HG121・HG131、及び、突出部HG124・HG134を一枚の板により作出することできる。これにより、製造工程の簡易化を図ることができる。
【0584】
(21−4) 突出部HG124・HG134は、キャビネットGの奥側にあるため、ホッパ機構HPを、ガイドレールHG12・HG13に係合させる準備段階として、ガイドレールHG12・HG13周辺に仮置きする際に邪魔にならないようにすることができる。
【0585】
(21−5) キャビネットGの底面板G91の、ガイドレールHG12・HG13の手前に平面状のスペースHG17が設けられているため、平面状のスペースHG17に、ホッパ機構HPのガイド片HP21・HP22をガイドレールHG12・HG13に係合させる前の準備段階として、ホッパ機構HPを仮置きすることができる。これにより、手際よく、ホッパ機構HPをキャビネットGの底部にスライド設置することができる。
【0586】
従来、遊技に伴う抽籤や演出に関する制御を行う制御基板が筐体の上部に配置され、メダルを取り扱うホッパー装置が筐体の下部に配置された遊技機が知られている(特開2013−188395号公報)。このような遊技機によれば、制御基板とホッパー装置との間に距離があるため、メダルが制御基板に物理的に接触することを防止し、メダル同士の接触による輻射(電磁場)の影響も小さくすることができる。
【0587】
しかしながら、近年、部品交換やリサイクルなどを簡便にするため、操作デバイスや演出装置などをユニット化し、筐体の上部に配置することが多くなってきている。そうすると、設計の都合上、制御基板を筐体の下部に配置し、制御基板とホッパー装置との間の距離が近くなる場合が生じる。
【0588】
その結果、制御基板とホッパー装置との間の距離が近くなるため、メダルが制御基板に物理的に接触したり、メダル同士の接触による輻射(電磁場)の影響が大きくなったりするおそれがある。
【0589】
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、制御基板とホッパー装置との間の距離が近い場合であっても、メダルが制御基板に物理的に接触することを防止し、メダル同士の接触による輻射(電磁場)の影響も小さくすることができる遊技機を提供することを目的とする。
【0590】
(22−1) 本発明の一つは、上部空間及び下部空間を有するキャビネットGと、
上部空間に設けられた表示ユニットAと、
下部空間の奥側に配置され、遊技に関する制御を司るサブ制御装置SSと、
下部空間の、サブ制御装置SSの手前側に配置され、金属製のメダルを貯留するホッパ機構HPと、
サブ制御装置SSとホッパ機構HPとの間に設けられた板金BKと、
を備え、
サブ制御装置SSは、下部空間の背面壁G3と板金BKによって挟みこまれていることを特徴とする遊技機1である。
【0591】
上記構成によれば、サブ制御装置SSとホッパ機構HPとの間に板金BKを設けているため、例え、メダルがホッパ機構HPに流入してサブ制御装置SS側へ飛び出したとしても、板金BKによってメダルがサブ制御装置SSに物理的に接触することを防止することができる。また、サブ制御装置SSとホッパ機構HPとの間に板金BKを設けているため、ホッパ機構HPにおける金属製のメダル同士の接触による輻射(電磁場)の影響も板金BKによって防止することができる。
また、サブ制御装置SSは、下部空間の奥側に設けられ、下部空間の背面壁G3と板金BKによって挟みこまれているため、サブ制御装置SSは、板金BKを外さなければ、キャビネットGから外すことができない。これにより、サブ制御装置SSに対するセキュリティ性を高めている。
【0592】
(22−2) 板金BKは、遊技機1の金属フレームに接続されているため、板金BKにメダルが接触することによる輻射、及び、メダルの投下による金属製のメダル同士の接触による輻射を、金属フレームを介してアースすることができる。
【0593】
従来、特開2010−12239号公報に記載されているように、前扉の開口に対し、前面から取付可能なように、側面に弾性変形する係止部が設けられたボタンユニットを備え、このボタンユニットに、ボタンユニットと開口との間の隙間を埋めるために開口よりも大きいフランジ部が設けられた遊技機が知られている。このような遊技機では、ボタンユニットを、前面から係止部の弾性変形を利用して簡単に開口に嵌め込むことができる。また、フランジ部がボタンユニットと開口との間の隙間を埋めているため、隙間から針金等を差し込み係止部を弾性変形させ、ボタンユニットを取り外すといった不正行為を防止することができる。
【0594】
しかしながら、前扉の裏に、係止部を弾性変形させて固定するだけでは、前扉にボタンユニットを十分に固定できない場合あった。また、フランジ部が外部(前扉)に露出することにより、外観を損ねる場合がある。
【0595】
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、ボタンを筐体に強固に固定することができる遊技機を提供することを目的とする。
【0596】
(23−1) 本発明の一つは、キャビネットGと、
キャビネットGに設けられた第2台座部DD2bと
第2台座部DD2bに形成された開口部DD2baを介して取付けられる最大BETボタンDD8と、
を備え、
最大BETボタンDD8は、
開口部DD2baに対してキャビネットGの外側に配置され、且つ、連通孔DD816a・DD816b及び螺子穴DD8163a・DD8163bを有し、開口部DD2baよりも大きいフランジDD8111を有する操作部DD81と、
開口部DD2baに対してキャビネットGの内部側に配置され、且つ、連通孔DD826a・DD826bを有し、開口部DD2baよりも大きいフランジDD823をした係止部DD82と、
連通孔DD826a・DD826b、連通孔DD816a・DD816b、及び、螺子穴DD8163a・DD8163bとを連通して螺合する螺子DD83a・DD83bと
を備えていることを特徴とする遊技機1である。
【0597】
上記構成によれば、連通孔DD826a・DD826b、連通孔DD816a・DD816b、及び、螺子穴DD8163a・DD8163bとを連通して螺合する螺子DD83a・DD83bによって、操作部DD81と係止部DD82とを開口部DD2baを介して第2台座部DD2bに固定することができる。また、操作部DD81は開口部DD2baより大きい形状部分を有するため、最大BETボタンDD8が、開口部DD2baの外側からキャビネットGの内部側に落ち込んでしまうことを防止することができる。また、係止部DD82も開口部DD2baより大きいフランジDD823を有するため、最大BETボタンDD8が、開口部DD2baの内側からキャビネットGの外部に出てしまうことを防止することができる。これにより、最大BETボタンDD8を第2台座部DD2bに対して固定することができる。
【0598】
(23−2) 本発明は、遊技機1において、操作部DD81は、
貫通孔DD811a・DD811bを有するボタンベースDD811と、
押圧により貫通孔DD811a・DD811bを摺動可能な第1部材DD812と、
押圧により押し込まれたDD812を初期位置に復帰させるスプリングDD813と、
を有し、
第1部材DD812の底面の形状とボタンベースDD811の上面の形状とは同じであることを特徴としている。
【0599】
上記構成によれば、第1部材DD812の底面の形状とボタンベースDD811の上面の形状とは同じであるため、上方から第1部材DD812を見たときに、ボタンベースDD811が第1部材DD812によって隠されて、外部に、遊技者が押圧する第1部材DD812のみを見せることができる。これにより、最大BETボタンDD8の外観をシンプルにすることができ、遊技機1の外観のデザイン性を高めることができる。
また、第1部材DD812の底面の形状とボタンベースDD811の上面の形状とは同じであるため、第1部材DD812の底面の形状がボタンベースDD811の上面の形状よりも小さいものに比べて、ボタンベースDD811が有する貫通孔DD811a・DD811bの隙間からの不正な侵入を防止し易い構造にすることができる。
【0600】
(24−1) 複数種類の図柄が配されたリール(リールRL,RC,RR)を備え、前記リールに配された図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能な図柄表示手段(リール装置RU)と、
遊技者による操作に応じて開始指令信号を出力する開始指令手段(スタートレバーDD6等)と、
前記開始指令手段から出力された前記開始指令信号を検出したことを契機として、前記リールを回転させることにより、前記リールに配された図柄の変動表示を行う変動制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等)と、
遊技者による操作に応じて停止指令信号を出力する停止指令手段(停止ボタンDD7L,DD7C,DD7R等)と、
前記停止指令手段から出力された前記停止指令信号に基づいて、前記リールの回転を停止させることにより、前記リールに配された図柄を停止表示させる停止制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等)と、
回転に伴う前記リールの基準位置からの変位の程度を特定するリール位置特定手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114等)と、
前記リールの回転に伴って所定の円周(円周RUD)に沿って回転する検知片(検知片RU1112)と、
前記円周上の1点(検知点RUP)を検知位置とするセンサ(センサ部RU112)と、
前記センサによる前記検知片の検知に基づいて前記リールが基準位置に至ったか否かを特定する基準位置特定手段(主制御基板MS等)と、
を備え、
前記基準位置特定手段は、前記検知片が検知されていない状態から検知されている状態に変化したことを検出したときの前記リールの位置を第1基準位置とし、前記検知片が検知されている状態から検知されていない状態に変化したことを検出したときの前記リールの位置を第2基準位置とし、
前記検知片は、前記リールの位置が第1基準位置となった後第2基準位置となるまでの間、前記センサによって継続的に検知される。
【0601】
従来、複数の図柄がそれぞれの表面に配された複数のリールと、遊技メダルやコイン等(「メダル等」)が投入され、遊技者によりスタートレバーが操作されたことを検出し、複数のリールの回転の開始を要求するスタートスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられたストップボタンが遊技者により押されたことを検出し、該当するリールの回転の停止を要求する信号を出力するストップスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、それぞれの駆動力を各リールに伝達するモータと、スタートスイッチおよびストップスイッチにより出力された信号に基づいて、モータの動作を制御し、各リールの回転およびその停止を行うリール制御部とを備え、スタートレバーが操作されたことを検出すると、乱数値に基づいて抽籤を行い、この抽籤の結果(「内部当籤役」)とストップボタンが操作されたことを検出したタイミングとに基づいてリールの回転の停止を行う、いわゆるパチスロと称される遊技機が知られている。
【0602】
このような従来の遊技機として、リールの回転を駆動するためのモータとしてステッピングモータを用いた遊技機が知られている(特開2006−263284号公報参照)。このような遊技機においては、リールの特定箇所に検知片(リールインデックス)が設けられており、リールインデックスの検出を基準として、パルスを出力した回数に基づいてリールの位置を算出することができる。このような方法を用いてリールの位置を算出することにより、図柄に応じた数の検知片を設ける必要がなく、コストを削減することができる。
【0603】
しかしながら、検知片が検出されない間に算出されるリールの位置は、パルスの出力された回数に基づいて求められる理論上の位置であり、リールを素手で停止させる等のイレギュラーが発生した場合等、実際のリールの位置と必ずしも一致しない可能性がある。
【0604】
上記構成によれば、リールの回転に伴って所定の円周に沿って回転する検知片は、円周上の1点を検知位置とするセンサによって継続的に検知される。そして、検知片が検知されていない状態から検知されている状態に変化したこと(所謂オンエッジ)が検出されることで第1基準位置が特定され、検知片が検知されている状態から検知されていない状態に変化したこと(所謂オフエッジ)が検出されることで第2基準位置が特定される。従って、リールが1回転する間に、リールの位置が第1基準位置となった時とリールの位置が第2基準位置となった時との2回、検出を行うことが可能である。このように、リールが1回転する間に2回の検出が行われるため、リールの回転速度が理論上規定速度に達した後(加速処理が完了した後)停止操作が有効となるまでの時間を短縮することができる。これにより、目押しの対象となる図柄の位置と検知片の位置との関係により一周押しを行うことができない可能性を低減することが可能となり、その結果、停止操作が有効となるタイミングのむらを少なくし、停止操作の際に遊技者が不便さを感じてしまうことを防止することができる。
【0605】
(24−2) 前記第1基準位置及び前記第2基準位置が、前記リールの中心軸を通る直線上に前記中心軸を挟んで対向配置されており、
前記検知片は、前記円周経路上において、前記第1基準位置に対応する位置から前記円周経路上に沿って前記第2基準位置に対応する位置に至る領域を含み、前記第2基準位置に対応する位置から前記円周経路上に沿って前記第1基準位置に対応する位置に至る領域を含まない形状を有している。
【0606】
上記構成によれば、センサを1つ設けただけであっても、リールが1回転する間に2回の検出を行うことが可能であり、センサを2つ設けた場合と同様の効果が得られる。すなわち、センサの数を増加させることなく、目押しの対象となる図柄の位置と検知片の位置との関係により一周押しを行うことができない可能性を低減することができる。
【0607】
(25−1) 複数種類の図柄が配されたリール(リールRL,RC,RR)を複数備え、前記リールに配された図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能な図柄表示手段(リール装置RU)と、
遊技者による操作に応じて開始指令信号を出力する開始指令手段(スタートレバーDD6等)と、
前記開始指令手段から出力された前記開始指令信号を検出したことを契機として、前記リールを回転させることにより、前記リールに配された図柄の変動表示を行う変動制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等)と、
遊技者による操作に応じて停止指令信号を出力する停止指令手段(停止ボタンDD7L,DD7C,DD7R等)と、
前記停止指令手段から出力された前記停止指令信号に基づいて、前記リールの回転を停止させることにより、前記リールに配された図柄を停止表示させる停止制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等)と、
前記図柄表示手段において停止表示された図柄を背後から照明する照明手段(バックライトRR4等)と、を備え、
複数の前記リールのうち隣接する2つの前記リールの間には、前記リールを支持する支持板(モータ取付板RU11)が配置されており、
前記支持板の前方部分は、側面視略弓形形状に形成されている。
【0608】
従来、複数の図柄がそれぞれの表面に配された複数のリールと、遊技メダルやコイン等(「メダル等」)が投入され、遊技者によりスタートレバーが操作されたことを検出し、複数のリールの回転の開始を要求するスタートスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられたストップボタンが遊技者により押されたことを検出し、該当するリールの回転の停止を要求する信号を出力するストップスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、それぞれの駆動力を各リールに伝達するステッピングモータと、スタートスイッチおよびストップスイッチにより出力された信号に基づいて、ステッピングモータの動作を制御し、各リールの回転およびその停止を行うリール制御部とを備え、スタートレバーが操作されたことを検出すると、乱数値に基づいて抽籤を行い、この抽籤の結果(「内部当籤役」)とストップボタンが操作されたことを検出したタイミングとに基づいてリールの回転の停止を行う、いわゆるパチスロと称される遊技機が知られている。
【0609】
このような従来の遊技機として、リールの内部から図柄を照射するバックランプを備えた遊技機が知られている(特開2009−178268号公報参照)。このような遊技機によれば、図柄の組合せが停止表示された場合に、当該図柄の組合せを構成する図柄を強調表示する等、図柄自体に対して演出効果を持たせることができる。
【0610】
しかしながら、一般的に、遊技機においては、複数のリールが横方向に隣接して設けられているため、隣接するリールに対して照射するバックランプの光同士が干渉し合い、良好な演出効果を期待することができないという問題があった。
【0611】
上記構成によれば、隣接する2つのリールの間にリールを支持する支持板が配置されており、支持板の前方部分は、側面視略弓形形状に形成されている。従って、当該支持板は、側面視矩形状の支持板等と比較して、前方に突出した形状を有しているため、仕切板としての機能を有することとなり、これにより、一のリールに対する照明光が隣接するリールに至ることを防止することができる。しかも、単純に支持板のサイズを大きくすることで仕切板としての機能を付与するわけではなく、支持板の前方部分を側面視略弓形形状に形成することによりこのような機能を付与しているため、遊技者からの見た目にも支持板が目立つわけではなく、遊技機の美観を損ねてしまうことも防止することができる。
【0612】
上記支持板は、側面視略弓形形状の前方部と、側面視において該弓形を規定する円弧の両端部から後方に向かって連続的に形成された形状(例えば、側面視略矩形状)の後方部とにより構成することができる。なお、弓形とは、円弧と、当該円弧の端部同士を結んだ弦とで囲まれた図形である。
【0613】
また、上記支持板は、リールを直接支持するものであってもよく、他の部材を介してリールを間接的に支持するものであってもよい。例えば、上記支持板は、リールを回転駆動するモータ(ステッピングモータ)を取り付けるためのモータ取付板であってもよい。
【0614】
(25−2) 複数種類の図柄が配されたリール(リールRL,RC,RR)を複数備え、前記リールに配された図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能な図柄表示手段(リール装置RU)と、
遊技者による操作に応じて開始指令信号を出力する開始指令手段(スタートレバーDD6等)と、
前記開始指令手段から出力された前記開始指令信号を検出したことを契機として、前記リールを回転させることにより、前記リールに配された図柄の変動表示を行う変動制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等)と、
遊技者による操作に応じて停止指令信号を出力する停止指令手段(停止ボタンDD7L,DD7C,DD7R等)と、
前記停止指令手段から出力された前記停止指令信号に基づいて、前記リールの回転を停止させることにより、前記リールに配された図柄を停止表示させる停止制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等)と、
前記図柄表示手段において停止表示された図柄を背後から照明する照明手段(バックライトRR4等)と、を備え、
複数の前記リールのうち隣接する2つの前記リールの間には、前記リールを支持する支持板(モータ取付板RU11)が配置されており、
前記支持板の前方部分は、側面視において前記リールと略同一形状に形成されている。
【0615】
上記構成によれば、隣接する2つのリールの間にリールを支持する支持板が配置されており、支持板の前方部分は、側面視においてリールと略同一形状に形成されている。従って、当該支持板は、側面視矩形状の支持板等と比較して、前方に突出した形状を有しているため、仕切板としての機能を有することとなり、これにより、一のリールに対する照明光が隣接するリールに至ることを防止することができる。しかも、単純に支持板のサイズを大きくすることで仕切板としての機能を付与するわけではなく、支持板の前方部分を側面視においてリールと略同一形状に形成することによりこのような機能を付与しているため、遊技者からの見た目にも支持板が目立つわけではなく、遊技機の美観を損ねてしまうことも防止することができる。
【0616】
側面視においてリールと略同一形状に形成された上記支持板の前方部分は、対向するリールの部分と略同一の大きさであり、両者は重なり合っていることが望ましい。すなわち、一方の側面から見たときには、支持板の前方部分がリールによって略完全に覆われており、他方の側面から見たときには、支持板の前方部分によって当該部分に対向するリールの部分が略完全に覆われていることが望ましい。これにより、支持板に対して仕切板としての機能を付与することと、遊技機の美観を維持することとを、バランスよく実現することができる。
【0617】
例えば、上記支持板は、側面視においてリールの前方半分と重なり合った略半円形状の前方部と、側面視において該半円を規定する円弧の両端部から後方に向かって連続的に形成された形状(例えば、側面視略矩形状)の後方部とにより構成されていてもよい。
【0618】
(26−1) 複数種類の図柄が配されたリール(リールRL,RC,RR)を備え、前記リールに配された図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能な図柄表示手段(リール装置RU)と、
遊技者による操作に応じて開始指令信号を出力する開始指令手段(スタートレバーDD6等)と、
前記開始指令手段から出力された前記開始指令信号を検出したことを契機として、前記リールを回転させることにより、前記リールに配された図柄の変動表示を行う変動制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等)と、
遊技者による操作に応じて停止指令信号を出力する停止指令手段(停止ボタンDD7L,DD7C,DD7R等)と、
前記停止指令手段から出力された前記停止指令信号に基づいて、前記リールの回転を停止させることにより、前記リールに配された図柄を停止表示させる停止制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等)と、
回転に伴う前記リールの基準位置からの変位の程度を特定するリール位置特定手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114等)と、
前記リールの回転に伴って所定の円周に沿って回転する検知片(検知片RU1112)と、
前記検知片を検出するセンサ(センサRU1121)と、
前記センサによる前記検知片の検知に基づいて前記リールが基準位置に至ったか否かを特定する基準位置特定手段(主制御基板MS等)と、
を備え、
前記センサは、前記リールを回転駆動するモータを取り付けるためのモータ取付板(モータ取付板RU11)に、台座部材(台座部材RU1122)を介して取り付けられており、
前記モータ取付板には、前記台座部材を前記モータ取付板に締結するための螺子(螺子RU1124a・RU1124b)を挿入可能な螺子挿入部(螺子孔RU11c・螺子孔RU11d)が第1所定箇所及び第2所定箇所に設けられているとともに、前記第1所定箇所と前記第2所定箇所とを結ぶ第1の直線(直線RUDA)と略垂直な第2の直線(直線RUDB)上の2つの箇所であって前記第1の直線を境として互いに反対側に位置する第3所定箇所及び第4所定箇所に位置決め挿入部(嵌合孔RU11e・RU11f)が設けられ、
前記台座部材には、前記2つの箇所に設けられた前記位置決め挿入部に嵌挿可能な位置決め突起部(突出部RU1122j・RU1122k)が設けられている。
【0619】
従来、複数の図柄がそれぞれの表面に配された複数のリールと、遊技メダルやコイン等(「メダル等」)が投入され、遊技者によりスタートレバーが操作されたことを検出し、複数のリールの回転の開始を要求するスタートスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられたストップボタンが遊技者により押されたことを検出し、該当するリールの回転の停止を要求する信号を出力するストップスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、それぞれの駆動力を各リールに伝達するステッピングモータと、スタートスイッチおよびストップスイッチにより出力された信号に基づいて、ステッピングモータの動作を制御し、各リールの回転およびその停止を行うリール制御部とを備え、スタートレバーが操作されたことを検出すると、乱数値に基づいて抽籤を行い、この抽籤の結果(「内部当籤役」)とストップボタンが操作されたことを検出したタイミングとに基づいてリールの回転の停止を行う、いわゆるパチスロと称される遊技機が知られている。
【0620】
このような遊技機では、リールの回転制御を正確に行うべく、リールと同軸で回転するリールインデックスが設けられている(特開2006−263284号公報参照)。リールインデックスは所定の円周に沿って回転し、この回転経路上の1点を検出位置とするセンサによってリールインデックスの通過が検出される。そして、リールインデックスが検出された位置をリールの基準位置とし、この基準位置とステッピングモータの励磁ステップ数とに基づいてリールの位置が算出される。
【0621】
ところで、上記従来のリールインデックス検出用のセンサは、リールのモータを取り付けるモータ取付板に、台座部材を介して配設されることが一般的である。これにより、センサは、リールインデックスの回転経路の近傍に配置される。しかしながら、台座部材のモータ取付板への正確な位置決めが行われない場合、リール停止位置に基づいて決定される遊技結果の誤判定やセンサとリールインデックスとが接触することによる遊技機の破損が発生する虞があった。
【0622】
上記構成によれば、モータ取付板と台座部材との取り付けに際し、モータ取付版の第3所定箇所及び第4所定箇所の位置決め挿入部に、台座部材の位置決め突起部を嵌挿させることで、モータ取付板に対する台座部材の位置決めを行うことができ、その位置決めされた状態で螺子が螺子挿入部に挿入され、モータ取付板と台座部材とが螺子止め固定される。モータ取付板に対する台座部材の位置は、2つの螺子挿入部と、2つの位置決め挿入部との4か所で規制され、さらに2つの螺子挿入部を結ぶ第1の直線と、2つの位置決め挿入部を結ぶ第2の直線とが垂直になるように設定されている。これにより、モータ取付板に対する台座部材の位置にずれが生じることを防止することができる。さらに、螺子止めは、2つの螺子挿入部の2箇所のみであるため、取り付け作業を簡易にすることができる。その結果、モータ取付板に対する台座部材の取り付けを簡易かつ正確に位置決めして行うことができ、遊技結果の誤判定や遊技機の破損を防止することが可能となる。
【0623】
(26−2) 前記第3所定箇所及び前記第4所定箇所のうちの一方の箇所に設けられた位置決め挿入部は、前記第2の直線方向が長手方向となる長穴状に形成されている。
【0624】
上記構成によれば、第2の直線上に配置される2つの位置決め挿入部において、一方が第2の直線方向が長手方向となる長穴状に形成されている。これにより、台座部材において2つの位置決め突起部を成形する上での間隔の誤差を許容することができる。
【0625】
前記位置決め挿入部は、長手方向が、前記センサの検知位置における検知片の回転の接線方向と略垂直にされている。
【0626】
上記構成によれば、長手方向を有する嵌合孔において台座部材との位置ずれが生じたとしても、センサによるリールの基準位置の誤検知を防止することが可能となっている。
【0627】
(27−1) 複数種類の図柄が配されたリール(リールRL,RC,RR)を備え、前記リールに配された図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能な図柄表示手段(リール装置RU)と、
遊技者による操作に応じて開始指令信号を出力する開始指令手段(スタートレバーDD6等)と、
前記開始指令手段から出力された前記開始指令信号を検出したことを契機として、前記リールを回転させることにより、前記リールに配された図柄の変動表示を行う変動制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等と、
遊技者による操作に応じて停止指令信号を出力する停止指令手段(停止ボタンDD7L,DD7C,DD7R等)と、
前記停止指令手段から出力された前記停止指令信号に基づいて、前記リールの回転を停止させることにより、前記リールに配された図柄を停止表示させる停止制御手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114、モータ駆動部RU113等)と、
回転に伴う前記リールの基準位置からの変位の程度を特定するリール位置特定手段(主制御基板MS、駆動制御基板RU114等)と、
前記リールの回転に伴って所定の円周に沿って回転する検知片と、
前記検知片を検出するセンサ(センサRU1121)と、
前記センサによる前記検知片の検知に基づいて前記リールが基準位置に至ったか否かを特定する基準位置特定手段(主制御基板MS等)と、
を備え、
前記リール位置特定手段は、
前記センサは、前記リールを回転駆動するモータを取り付けるためのモータ取付板(モータ取付板RU11)に、台座部材(台座部材RU1122)を介して取り付けられており、
前記台座部材には、前記センサを前記台座部材に締結するための螺子(螺子RU1123a・RU1123b)を挿入可能な螺子挿入部(螺子孔RU1122c・螺子孔RU1122d)が第1所定箇所及び第2所定箇所に設けられているとともに、前記第1所定箇所と前記第2所定箇所とを結ぶ第1の直線(直線RUDC)と略垂直な第2の直線(直線RUDD)上の2つの箇所であって前記第1の直線よりも前記センサが前記検知片を検出する側に位置する第3所定箇所及び第4所定箇所に位置決め突起部(突出部RU1122e・RU1122f)が設けられ、
前記センサには、前記2つの箇所に設けられた前記位置決め突起部を嵌挿可能な位置決め挿入部(嵌合孔RU1124e・RU1124f)が設けられている。
【0628】
従来、複数の図柄がそれぞれの表面に配された複数のリールと、遊技メダルやコイン等(「メダル等」)が投入され、遊技者によりスタートレバーが操作されたことを検出し、複数のリールの回転の開始を要求するスタートスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられたストップボタンが遊技者により押されたことを検出し、該当するリールの回転の停止を要求する信号を出力するストップスイッチと、複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、それぞれの駆動力を各リールに伝達するステッピングモータと、スタートスイッチおよびストップスイッチにより出力された信号に基づいて、ステッピングモータの動作を制御し、各リールの回転およびその停止を行うリール制御部とを備え、スタートレバーが操作されたことを検出すると、乱数値に基づいて抽籤を行い、この抽籤の結果(「内部当籤役」)とストップボタンが操作されたことを検出したタイミングとに基づいてリールの回転の停止を行う、いわゆるパチスロと称される遊技機が知られている。
【0629】
このような遊技機では、リールの回転制御を正確に行うべく、リールと同軸で回転するリールインデックスが設けられている(特開2006−263284号公報参照)。リールインデックスは所定の円周に沿って回転し、この回転経路上の1点を検出位置とするセンサによってリールインデックスの通過が検出される。そして、リールインデックスが検出された位置をリールの基準位置とし、この基準位置とステッピングモータの励磁ステップ数とに基づいてリールの位置が算出される。
【0630】
ところで、上記従来のリールインデックス検出用のセンサは、リールのモータを取り付けるモータ取付板に、台座部材を介して配設されることが一般的である。これにより、センサは、リールインデックスの回転経路の近傍に配置される。しかしながら、センサの台座部材への正確な位置決めが行われない場合、リール停止位置に基づいて決定される遊技結果の誤判定やセンサとリールインデックスとが接触することによる遊技機の破損が発生する虞があった。
【0631】
上記構成によれば、台座部材とセンサとの取り付けに際し、台座部材の第3所定箇所及び第4所定箇所の位置決め突起部を、センサの位置決め挿入部に嵌挿させることで、台座部材に対するセンサの位置決めを行うことができ、その位置決めされた状態で螺子が螺子挿入部に挿入され、台座部材とセンサとが螺子止め固定される。台座部材に対するセンサの位置は、2つの螺子挿入部と、2つの位置決め突起部との4か所で規制され、さらに2つの螺子挿入部を結ぶ第1の直線と、2つの位置決め挿入部を結ぶ第2の直線とが垂直になるように設定されている。これにより、台座部材に対するセンサの位置にずれが生じることを防止することができる。さらに、螺子止めは、2つの螺子挿入部の2箇所のみであるため、取り付け作業を簡易にすることができる。その結果、台座部材に対するセンサの取り付けを簡易かつ正確に位置決めして行うことができ、遊技結果の誤判定や遊技機の破損を防止することが可能となる。
【0632】
(27−2) 前記第1所定箇所及び前記第2所定箇所のうちの一方の箇所に設けられた螺子挿入部は、前記第1の直線方向が長手方向となる長穴状に形成されている。
【0633】
上記構成によれば、第1の直線上に配置される2つの螺子挿入部において、一方が第1の直線方向が長手方向となる長穴状に形成されている。これにより、センサにおいて2つの螺子止め箇所を成形する上での間隔の誤差を許容することができる。
【0634】
従来、特開2012−245279号公報に開示されているように、ボタンユニット装着後に取付けられ、ボタンユニットの不正な取外しを防止する係止部材を備えた遊技機が知られている。このような遊技機によれば、既存のボタンユニットに係止部材を取り付けることにより、既存のボタンユニットに変更を加えることなく、ボタンユニットの不正な取外しを防止することができる。
【0635】
しかしながら、ボタンユニットの不正な取外しを防止するために、新たな追加部品を取り付けることは、追加部品分の収納スペースを遊技機内に確保する必要があり、適用することが容易ではない場合があった。
【0636】
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、部品の大型化を抑えつつ、ボタンユニットの不正な取外しを防止することができる遊技機を提供することを目的とする。
【0637】
(28−1) 本発明の一つは、貫通孔DD811a・DD811bを有するボタンベースDD811と、
押圧により貫通孔DD811a・DD811bを摺動可能な第1部材DD812と、
押圧により押し込まれた第1部材DD812を初期位置に復帰させるスプリングDD813と、
発光部DD814a及び受光部DD814bを有するフォトセンサDD814と、
フォトセンサDD814の発光部DD814aと受光部DD814bとの間を遮断する遮光片DD8151を有する第2部材DD815と、
を有する最大BETボタンDD8を備え、
第2部材DD815は、
貫通孔DD811a・DD811bより大きい形状をしており、
第1部材DD812における、貫通孔DD811a・DD811bから延出した部分に取付けられていることを特徴とする遊技機1である。
【0638】
上記構成によれば、第2部材DD815が、ボタンベースDD811に設けられた貫通孔DD811a・DD811bより大きい形状をしており、貫通孔DD811a・DD811bから延出した第1部材DD812の一部に取付けられている。これにより、第2部材DD815が、第1部材DD812が貫通孔DD811a・DD811bから抜けるのを規制し、最大BETボタンDD8の不正な取外しを防止することができる。
また、他の部材を採用していないため、部品の大型化を抑制することができる。
【0639】
(28−2) 本発明は、上記遊技機1において、ボタンベースDD811には2つの貫通孔DD811a・DD811bが形成されており、
第1部材DD812は、2つの貫通孔DD811a・DD811bを摺動可能な2つの摺動部DD8124a・DD8124bを有し、
第2部材DD815は、2つの貫通孔DD811a・DD811bから延出した2つの摺動部DD8124a・DD8124bの間を接続するように取付けられており
遮光片DD8151は、第2部材DD815の、2つの貫通孔DD811a・DD811bから延出した2つの摺動部DD8124a・DD8124bの中間部分に設けられていることを特徴としている。
【0640】
上記構成によれば、遮光片DD8151は、遊技者による第1部材DD812の押圧に連動して、2つの摺動部DD8124a・DD8124bがボタンベースDD811の2つの貫通孔DD811a・DD811bを摺動し、2つの貫通孔DD811a・DD811bから延出した2つの摺動部DD8124a・DD8124bの間に取付けられた第2部材DD815の中間部分に設けられた遮光片DD8151が、発光部DD814aと受光部DD814bとの間を横切り遮断することができる。
【0641】
(28−3) 第1部材DD812が、貫通孔DD811a・DD811bよりも大きい形状をしていることにより、第1部材DD812が、第2部材DD815側に貫通孔DD811a・DD811bから抜けるのを規制し、最大BETボタンDD8の不正な取外しをより防止することができる。
【0642】
従来、特開2007−44199号公報に開示されているように、前扉を上扉と下扉に分離し、各々開閉可能にした遊技機が知られている。このような遊技機によれば、メダル補給時(下扉の開閉)、メカリールの調整時(上扉の開閉)など、必要な箇所のみ開閉することができ、遊技機の内部を不必要に外部に晒すことを防ぐことができる(セキュリティ性の向上)。
【0643】
ところで、近年、遊技機の部品やリサイクル等を簡便にするために、操作デバイスや演出装置などのユニット化が行われている。
【0644】
ここで、例えば、上扉に対応する筐体側のスペースにユニット化された演出装置が格納されたりする。このようにすることで、機種変更やリサイクルの際の演出装置の交換を容易にすることができる。
【0645】
しかしながら、ユニット化された演出装置が大型である場合、機種変更やリサイクルの際に、上扉(又は、下扉)が邪魔になる場合がある。
【0646】
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、遊技機内部に収納された装置をスムーズに出し入れすることができる遊技機を提供することを目的とする。
【0647】
(29−1) 本発明の一つは、
キャビネットGは、軸部UH21・UH22と、係合凹部UH23・UH24と、を有し、
キャビネットGに対して開閉可能な上ドア機構DUは、
軸部UH21・UH22に回転可能に重合し、且つ、軸部UH21・UH22の軸線UH121Aに対してスライド可能な軸受部UH121・UH131と、
上ドア機構DUがキャビネットGに対して所定の角度に開くまでは、係合凹部UH23・UH24に係合し、軸受部UH121・UH131のスライドを規制し、上ドア機構DUがキャビネットGに対して所定の角度以上に開くと、係合凹部UH23・UH24に対する係合が解除される係合凸部UH15・UH16と、
を有することを特徴とする遊技機1である。
【0648】
上記構成によれば、上ドア機構DUがキャビネットGに対して所定の角度に開くまでは、係合凸部UH15・UH16が係合凹部UH23・UH24に係合し、軸受部UH121・UH131が軸部UH21・UH22の軸線UH121Aに沿ってスライドするのを規制する。これにより、軸部UH21・UH22と軸受部UH121・UH131との重合が解除されるのを規制し、上ドア機構DUがキャビネットGから取り外されるのをロックすることができる。
一方、上ドア機構DUがキャビネットGに対して所定の角度以上に開くと、係合凸部UH15・UH16の係合凹部UH23・UH24に対する係合が解除され、軸受部UH121・UH131が軸部UH21・UH22の軸線UH121Aに沿ってスライド可能となる。これにより、軸部UH21・UH22と軸受部UH121・UH131との重合が解除され、上ドア機構DUをキャビネットGから取り外すことができるようになる。
即ち、上ドア機構DUをキャビネットGに対して所定の角度以上に開放した場合にだけ、上ドア機構DUをキャビネットGから取り外すことができる。
【0649】
(29−2) 本発明は、上記遊技機1において、上ドア機構DUは、キャビネットGに対して閉まった状態を閉状態とし、キャビネットGに対して90°開いた状態を開放状態とした場合、所定の角度は、閉状態での上ドア機構DUの角度よりも大きく、開放状態での上ドア機構DUの角度である90°よりも小さい値であることを特徴としている。
【0650】
上記構成によれば、上ドア機構DUを開放状態(90°の開放)まで開かなくても、上ドア機構DUをキャビネットGから取り外すことができる。
【0651】
(30−1) 筐体の前面側を開閉可能な扉と、
前記扉の左端部に配置され、前記扉の左端領域に導光して発光させる左端発光機構と、
前記扉の右端部に配置され、前記扉の右端領域に導光して発光させる右端発光機構と、
前記扉の中央部に配置され、光を出射する中央発光基板と、
前記中央発光基板から出射された前記光を、前記左端領域側の左周辺領域及び前記右端領域側の右周辺領域の少なくとも一方の領域に導光する導光機構と
を有する。
【0652】
従来、可動体を動作させることにより演出を行うことが可能な演出装置を搭載した遊技機が知られている(特開2009−178268号公報参照)。このような遊技機によれば、可動体の動きを通じて、液晶表示装置に表示された映像等だけでは得られ難い迫力のある演出を行うことができる。近年、このような演出装置を複数設け、演出効果をより高めることが求められている。一般的に、遊技機は、遊技場における設置島に並べて設置されるため、遊技機の大きさには制限がある。しかしながら、複数の演出装置を設けた場合、従来からあるLEDによる光の演出のための反射板や透光板を含む構成のためのスペースが十分に取れない虞があった。上記構成によれば、中央発光基板から出射された光を導光機構により左周辺領域及び左周辺領域の少なくとも一方の領域に導光することによって、左端発光機構や右端発光機構では導光し難い領域においても、発光させることができる。これにより、限られたスペースの扉であっても、複数箇所の光の演出を、より高い演出効果で行うことができる。
【0653】
(30−2) 前記中央発光基板は、上面及び下面に上側光源及び下側光源がそれぞれ設けられており、
前記上側光源からの光を前記中央部から離間した位置まで導光する上側導光機構と、前記下側光源からの光を前記中央部から離間した位置まで導光する下側導光機構とを有する。
【0654】
上記構成によれば、中央発光基板における上面の上側光源と下面の下側光源とを用いて上側導光機構及び下側導光機構により左周辺領域や右周辺領域を発光させることができるため、左周辺領域や右周辺領域をより広い範囲や場所に拡大することができる。これにより、限られたスペースの扉であっても、複数箇所の光の演出を、より高い演出効果で行うことができる。
【0655】
(30−3) 筐体の前面側を開閉可能な扉(上ドア機構UD)と、
前記扉の左端部に配置され、前記扉の左端領域を面状に発光させる左端発光機構HA2と、
前記扉の右端部に配置され、前記扉の右端領域を面状に発光させる右端発光機構HA3と、
前記扉の中央部に配置された中央発光機構HA4とを有し、
前記中央発光機構は、
上面及び下面に上側光源及び下側光源がそれぞれ設けられた中央発光基板(トップレンズ中LED基板HA411)と、
前記中央発光基板の上面に設けられた前記上側光源からの光を上側導光領域に導光して面状に発光させる上側導光機構(左導光レンズHA413、右導光レンズHA414)と、
前記中央発光基板の下面に設けられた前記下側光源からの光を下側導光領域に導光して面状に発光させる下側導光機構(右ダウンライトレンズHA415、左ダウンライトレンズ)と
を有する。
【0656】
上記構成によれば、中央発光機構の中央発光基板が上面及び下面に上側光源及び下側光源をそれぞれ有し、これらの光源が上側導光機構及び下側導光機構によりそれぞれ上側導光領域及び下側導光領域を面状に発光させる。これにより、左端発光機構による左端領域及び右端発光機構による右端領域に加えて、一箇所の中央発光機構により上側導光領域及び下側導光領域を発光させることができることから、限られたスペースの扉であっても、複数箇所の光の演出を、より高い演出効果で行うことができる。
【0657】
(30−4) 前記上側導光機構及び前記下側導光機構は、前記中央発光基板を中心として左右対称に配置されている。
【0658】
上記構成によれば、上側導光領域と下側導光領域とが中央発光基板を中心として左右対称に存在することから、限られたスペースの扉であっても、複数箇所の光の演出を、より高い演出効果で行うことができる。
【0659】
(30−5) 前記上側導光機構は、前記中央発光基板の上面及び前記上側光源を覆う上側リフレクタ(トップレンズ中リフレクタHA412、トップレンズ中LED基板隠し部材HA16)と、当該上側リフレクタと前記中央発光基板との隙間の右側及び左側にそれぞれ配置され、前記上側導光領域まで配置された上側導光レンズ(左導光レンズHA413、右導光レンズHA414)とを有しており、
前記下側導光機構は、前記中央発光基板の下面及び前記下側光源を覆う下側リフレクタと、当該下側リフレクタ(トップレンズ中リフレクタHA412、トップレンズ中LED基板隠し部材HA16)と前記中央発光基板との隙間の側方に配置され、前記下側導光領域まで配置された下側導光レンズ((右ダウンライトレンズHA415、左ダウンライトレンズ)とを有する。
【0660】
上記構成によれば、複数箇所の光の演出をリフレクタと導光レンズという簡単な構成により実現することができる。
【0661】
(30−6) 前記上側導光機構は、前記扉の左端領域及び前記右端領域から中心側の各領域を前記上側導光領域として発光させるように配置されており、
前記下側導光機構は、扉の左側上部及び右側上部にそれぞれ配置された上部スピーカの上方の各領域を下側導光領域として発光させるように配置されている。
【0662】
上記構成によれば、左端発光機構及び右端発光機構によっては十分に発光させることができない領域を上側導光機構及び下側導光機構により発光させることができる。
【0663】
(31−1) 筐体(筐体2)前面の中央に配置される演出装置(スクリーン機構D)と前記演出装置の側方に配置される発光ユニット(左パネル機構HJ)とを有する遊技機であって、
前記発光ユニットは、
前記筐体の前面方向側と後面方向側とへ光を照射可能な光源装置(左LED基板HJ1)と、
前記前面方向側への光を2つに区分し、一方に区分された光を前記筐体の一方の側面方向へ導光する仕切り部材(仕切り機構HJ2)と、
前記筐体の一方の側面の一部を構成し、前記仕切り部材によって導光された前記一方に区分された光を透過させる側面透光部材(左上側面レンズHJ3)と、
前記筐体の前面の一部を構成し、前記仕切り部材によって他方に区分された光を透過させる前面透光部材(左下レンズHJ)と、
前記後面方向側への光を前記演出装置が配置された方向へ導光させる内側導光部材(内側導光部材HJ5)と、
を有する。
【0664】
従来、可動体を動作させることにより演出を行うことが可能な演出装置を搭載した遊技機が知られている(特許文献1参照)。このような遊技機によれば、可動体の動きを通じて、液晶表示装置に表示された映像等だけでは得られ難い迫力のある演出を行うことができる。近年、このような演出装置を複数設け、演出効果をより高めることが求められている。
【0665】
一般的に、遊技機は、遊技場における設置島に並べて設置されるため、遊技機の大きさには制限がある。しかしながら、複数の演出装置や大きいスペースを占有する演出装置を設けた場合、従来からあるLEDによる光の演出のための反射板や透光板を含む構成のためのスペースが十分に取れない虞があった。
【0666】
上記構成によれば、光源装置から筐体の前面方向側へ出射される光は2区分され、一方が仕切り部材によって筐体の一方の側面方向へ導光されて側面透光部材から透過され、他方が前面透光部材から透過される。また、光源装置から筐体の後面方向側へ出射される光は、導光部材によって演出装置側へ導光される。これにより、発光ユニットを側面側に設けるのみで、遊技機筐体の前面、側面からの演出光を実現できるだけでなく、演出装置側への光の照射が可能となる。その結果、遊技機における演出光に係る構成を省スペース化することができ、演出装置の拡大化を許容することができる。
【0667】
(31−2) 前記内側導光部材は、
光を透過可能であり、前記光源装置の後面方向側への光が入射され、当該入射位置から前記演出装置の前面の周縁まで配設された透光部材(左導光板HJ51)と、
前記透光部材の背面側へ係合して配設された反射部材(左LED基板カバーHJ52)と、
を有し、
前記透光部材は、
前記光源装置へ突出された形状を有し、前記光源装置の後面方向側への光の進行方向に配置され、前記光源装置の後面方向側への光が入射される突出部(突出部HJ511a)と、
前記透光部材の前記反射部材に係合される壁面であり、前記突出部に入射された光の進行方向に配置され、反射面が前記演出装置側へ向く方向へ傾斜され突出部に入射された光を前記演出装置方向へ反射する傾斜面(傾斜面HJ511c)と、
前記傾斜面によって反射された光が進行され、当該光の進行方向に対して屈曲した形状を有する光路部(光路部HJ512)と、
前記光路部の前記光の進行方向端部に形成され、前面視断面がジグザグ形状を有する発光部(発光部HJ513)と、
を有している。
【0668】
上記構成によれば、光源装置の後面方向側への光は、突出部に入射された後に反射部によって進行方向が演出装置側へ変更されることになる。反射部は、反射部材が係合して配設されるため、光が内側導光部材内に反射されることになる。そして、反射された光は、屈曲した形状を有する光路部を通過した後、ジグザグ形状の発光部に達する。これにより、発光部では乱屈折される。これにより、発光装置の光源から進行する光が様々に外部へ出射されるため演出性を高めることができる。
【0669】
(32−1) 筐体上面の前面側の角位置に配設される角部透光部材(左上パネル機構HB)と、
前記角部透光部材の後方に位置する支持部材(パネルベースHH)と、
前記角部透光部材に隣接し、当該隣接箇所が係合する外壁部材(トップレンズカバーHA11)と、
を有し、
前記角部透光部材は、
後面側位置において、支持部材から前面方向へ突出するように配設された突出部(タイトねじHH4)が嵌め込まれる嵌合部(嵌合部HB11)と、
前記嵌合部よりも前面側の前記隣接箇所に配置され、前記嵌合部の嵌め込み方向と異なる方向であり当該配置箇所から前記外壁部材へ向かう方向へ突出し、前記外壁部材に形成された切欠部(切欠部HA111・HA112・HA113)に係合する係止片(係止片HB12・HB13・HB14)と、
を有している。
【0670】
従来、種々の演出を行うことが可能な演出装置を搭載した遊技機が知られている。例えば、特開2013−013685号公報では、可動体の動きを通じて、液晶表示装置に表示された映像等だけでは得られ難い迫力のある演出を図っている。このような遊技機では、遊技機の側面や前面の一部などを透光部材で構成し、これを遊技機内部側からの光源で照射することで演出効果をより高めることが知られている。
【0671】
しかしながら、簡易に螺子等の固着部材によって固定した場合、透光部材は光を透過するため、固着部材が外部から視認され、遊技機の美観が著しく損ねられるという問題があった。また、外部から視認され難い箇所まで透光部材を延在させて固着部材で固定した場合、上記従来のような複数の演出装置や大きいスペースを占有する演出装置の設置が制限されるという問題があった。
【0672】
上記構成によれば、透光部材は外壁部材と係合した状態で隣接すると共に、透光部材の係止片が外壁部材の切欠部に係合した状態となる。そして、支持部材から前面方向に突出部が配設されることで、透光部材の嵌合部に突出部が嵌め込まれる。突出部が透光部材の嵌合部に嵌め込まれているため、透光部材の鉛直方向への移動が規制される。さらに、突出部における嵌め込み方向と、係止片の突出方向とは、異なるように配設されているため、透光部材は、支持部材と外壁部材により水平方向への移動が規制される。その結果、透光部材は、簡易に固着部材を用いず、遊技機の美観を損ねることなく遊技機に取り付けることができる。
【0673】
(32−2) 前記角部透光部材を鉛直方向に支持するフレーム部材(フレーム部HB2)をさらに有し、
前記角部透光部材は、鉛直下側位置において、前記フレーム部材に沿って前記フレーム部材の後方位置まで延在し、自身の前方方向への移動を規制する規制部(規制部HB21)を有している。
【0674】
上記構成によれば、透光部材はフレーム部材により鉛直方向に支持されるため、突出部や、突出部が嵌め込まれる嵌合部に対する鉛直方向への応力を軽減することができる。さらに、フレーム部材の後方位置に透光部材の規制部が配置されるため、透光部材自身の前方への移動が規制され、係止片や切欠部に対する水平方向への応力を軽減することができる。これにより、透光部材や透光部材に関連する構造の劣化を軽減することができる。
【0675】
(33−1) 筐体の前面側を開閉可能な扉と、
前記扉の上部から前方に突出された装飾凸部とを有しており、
前記装飾凸部が、光を拡散させて前記装飾凸部表面から均一に放出させるシームレス構造の導光板(トップレンズ導光板HA14)を、前記装飾凸部の前端から後端に亘って設けられた装飾ユニットHA1により形成されている。
【0676】
従来、特開2012−245279号公報に開示されているように、前扉に演出装置が設けられた遊技機が知られている。このような遊技機によれば、演出装置を用いて種々の演出を行うことが可能であり、遊技の興趣を向上させることができる。前扉は遊技者に対向することから、遊技者との接触により外力を受け易い状態にあるため、耐久性を担保する必要があるが、演出装置の配置やデザイン性を重視すると、前扉の耐久性が低下するという問題点があった。特に、前面に突出する凸部を設けた場合、接触の可能性が高まるため、より耐久性が求められていた。
【0677】
上記構成によれば、複数の部品を接合して装飾ユニットの導光板とした場合は、部品間の導光片の繋ぎ目部分に負荷が集中することになるが、シームレス構造の導光板であれば、負荷が一部分に集中するという事態を回避することができる。これにより、シームレス構造の導光板を備えた装飾ユニットにより形成された装飾凸部は、全体として大きな剛性及び強度を有するため、遊技機の前方に位置する遊技者との接触等により外力が付与された場合でも、変形や破損を起こし難いものになり、結果として扉の耐久性を高いものにすることが可能になっている。
【0678】
(33−2) 前記装飾ユニットは、
前記扉のフレームに接続されたトップレンズ導光板ベースHA15と、前記光を外部に透過させるトップレンズカバーHA11とで中空部を形成し、当該中空部に前記導光板を収容しており、
前側領域が下方に湾曲され、且つ、前記扉側から前端側にかけて左右方向の幅が減少され、前端中央部に頂点を有した形状に形成されており、
前記前側領域の裏面と前記扉のフレームとが、水平配置された装飾ユニット支持機構により連結されている。
【0679】
上記構成によれば、トップレンズ導光板ベースとトップレンズカバーとで形成された中空部に導光板を収容することによって、トップレンズ導光板ベースとトップレンズカバーと導光板とを単純に積層して板状にした場合よりも剛性の高い装飾凸部を形成することができる。また、扉のフレームに連結された後端部から遠ざかる前端部に近づくに従って曲げモーメントが増大するが、前端部側の左右方向の幅を減少させて重量を減少させることによって、前側領域の剛性及び強度を高めることが可能になっている。また、下方に湾曲された装飾ユニットの前側領域の裏面が、水平配置された装飾ユニット支持機構を介して扉のフレームに連結されることによって、装飾ユニットの前側領域の裏面が装飾ユニット支持機構により水平方向に支持され、前側領域が前後方向に大きな剛性及び強度を有することになる。これにより、装飾ユニットにより形成された装飾凸部に対して遊技者等から外力が付与された場合でも、変形や破損し難いものになり、結果として扉の耐久性を高いものにすることが可能になっている。
【0680】
(33−3) 筐体の前面側を開閉可能な扉と、
前記扉の上部から前方に突出された装飾凸部とを有しており、
前記装飾凸部は、
前記扉のフレームに接続されたトップレンズ導光板ベースと、光を拡散させて表面から均一に放出するトップレンズ導光板HA14と、前記光を外部に透過させるトップレンズカバーとを有し、
前記扉側から前端側にかけて左右方向の幅が減少され、前端中央部に頂点を有した形状に形成された装飾ユニットを有している。
【0681】
上記構成によれば、扉のフレームに連結された後端部から遠ざかる前端部に近づくに従って曲げモーメントが増大するが、前端部側の左右方向の幅を減少させて重量を減少させることによって、剛性及び強度を高めることが可能になっている。これにより、装飾凸部は、前側領域が大きな剛性及び強度を有するため、遊技機の前方に位置する遊技者との接触等により外力が付与された場合でも、変形や破損を起こし難いものになり、結果として扉の耐久性を高いものにすることが可能になっている。
【0682】
(33−4) 前記装飾ユニットは、
前記トップレンズ導光板ベースと前記トップレンズカバーとで中空部を形成し、当該中空部にトップレンズ導光板を収容している。
【0683】
上記構成によれば、トップレンズ導光板ベースとトップレンズカバーとで形成された中空部にトップレンズ導光板を収容することによって、トップレンズ導光板ベースとトップレンズカバーとトップレンズ導光板とを単純に積層して板状にした場合よりも断面二次モーメントの大きな形態となるため、剛性の高い装飾凸部を形成することができる。
【0684】
(33−5) 前記装飾ユニットは、前側領域が下方に湾曲されており、
前記装飾ユニットにおける前記前側領域の裏面と前記扉のフレームとを、水平配置された装飾ユニット支持機構により連結している。
【0685】
上記構成によれば、下方に湾曲された装飾ユニットの前側領域の裏面が、水平配置された装飾ユニット支持機構を介して扉のフレームに連結されることによって、装飾ユニットの前側領域の裏面が装飾ユニット支持機構により水平方向に支持された状態になる。これにより、装飾ユニット及び装飾ユニット支持機構を有した装飾凸部は、前側領域が前後方向に大きな剛性及び強度を有するため、遊技機の前方に位置する遊技者との接触等により外力が付与された場合でも、変形や破損を起こし難いものになり、結果として扉の耐久性を高いものにすることが可能になっている。
【0686】
(33−6) 前記装飾凸部の後方には、照射光を斜め下後方に配置されたすスクリーン装置C方向に出射する照射光装置Bが配置されている。
【0687】
上記構成によれば、装飾凸部の後方に大きなスペースを確保することができるため、照射光装置のサイズや配置の自由度を拡大することができると共に、装飾凸部の剛性及び強度が高いため、照射光装置を十分に保護することができる。
【0688】
上述した第1及び第2実施形態に係る遊技機1によれば、プロジェクタ機構B2、並びに、固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1は、表示ユニットAにおける所定の位置で固定されている。一方で、ミラー機構B3には、光の反射方向を調整するための螺子が設けられており、当該螺子は、キャビネット21の開口側に向けて露出している。従って、表示ユニットAが遊技機1のキャビネット21に設置された後であっても、上ドア機構UDを開けた状態で、螺子を緩めたり締めたりすることにより、光の反射方向(角度)を調整することができる。これにより、プロジェクタ機構B2により投影される映像の位置が適切でない場合であっても、投影位置を調整することができる。
【0689】
上述した第1及び第2実施形態では、プロジェクタ機構B2、ミラー機構B3、並びに、固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1は、ユニット化されていることとして説明した。しかし、プロジェクタ機構、ミラー機構、及び、各種スクリーンは、ユニット化せずに、遊技機の本体部に直接取り付けられることとしてもよい。
【0690】
[第3実施形態]
以上、第1実施形態及び第2実施形態について説明した。以下、第3実施形態について説明する。第3実施形態に係る遊技機1の基本的な構成は、第2実施形態に係る遊技機1と同じである。以下においては、第2実施形態に係る遊技機1の構成要素と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明することとする。また、第2実施形態における説明が第3実施形態においても当てはまる部分については、説明を省略することとする。
【0691】
[パチスロの機能フロー]
はじめに、図145を参照して、本実施の形態における遊技機(以下、パチスロともいう)の機能フローについて説明する。図145は、パチスロの機能フローを示す図である。
【0692】
本実施形態に係るパチスロでは、遊技を行うための遊技媒体としてメダルを用いる。なお、遊技媒体としては、メダル以外にも、コイン、遊技球、遊技用のポイントデータ又はトークン等を適用することもできる。
【0693】
遊技者によりメダルが投入され、スタートレバーが操作されると、予め定められた数値の範囲(例えば、0〜65535)の乱数から1つの値(以下、乱数値)が抽出される。
【0694】
内部抽籤手段は、抽出された乱数値に基づいて抽籤を行い、内部当籤役を決定する。内部当籤役の決定により、後述の入賞判定ラインに沿って表示を行うことを許可する図柄の組合せが決定される。尚、図柄の組合せの種別としては、メダルの払い出し、再遊技の作動等といった特典が遊技者に与えられる「入賞」に係るものと、それ以外のいわゆる「ハズレ」に係るものとが設けられている。
【0695】
続いて、複数のリール(左リール、中リール、及び、右リール)の回転が行われた後で、遊技者によりストップボタンが押されると、リール停止制御手段は、内部当籤役とストップボタンが押されたタイミングとに基づいて、該当するリールの回転を停止する制御を行う。
【0696】
ここで、パチスロでは、基本的に、ストップボタンが押されたときから規定時間(190msec)内に、該当するリールの回転を停止する制御が行われる。本実施の形態では、上記規定時間内でのリールの回転に伴って移動する図柄の数を「滑り駒数」と呼び、その最大数を図柄4個分に定める。
【0697】
リール停止制御手段は、入賞に係る図柄の組合せの表示を許可する内部当籤役が決定されているときでは、上記規定時間を利用して、その図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って極力表示されるようにリールの回転を停止する。その一方で、内部当籤役によってその表示が許可されていない図柄の組合せについては、上記規定時間を利用して、入賞判定ラインに沿って表示されることがないようにリールの回転を停止する。
【0698】
こうして、複数のリールの回転がすべて停止されると、入賞判定手段は、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せが、入賞に係るものであるか否かの判定を行う。入賞に係るものであるとの判定が行われると、メダルの払い出し等の特典が遊技者に与えられる。以上のような一連の流れがパチスロにおける1回の遊技(単位遊技)として行われる。
【0699】
なお、本明細書では、全てのリール(左リール、中リール、及び、右リール)が回転しているときに最初に行われるリールの停止操作(ストップボタンの操作)を第1停止操作と呼び、第1停止操作の次に行われる停止操作を第2停止操作と呼び、第2停止操作の次に行われる停止操作を第3停止操作と呼ぶこととする。
【0700】
また、パチスロでは、前述した一連の流れの中で、表示ユニットにより行う映像の表示、各種LEDにより行う光の出力、スピーカにより行う音の出力、或いはこれらの組合せを利用して様々な演出が行われる。
【0701】
遊技者によりスタートレバーが操作されると、前述の内部当籤役の決定に用いられた乱数値とは別に、演出用の乱数値(以下、演出用乱数値)が抽出される。演出用乱数値が抽出されると、演出内容決定手段は、内部当籤役に対応づけられた複数種類の演出内容の中から今回実行するものを抽籤により決定する。
【0702】
演出内容が決定されると、演出実行手段は、リールの回転が開始されるとき、各リールの回転がそれぞれ停止されるとき、入賞の有無の判定が行われたとき等の各契機に連動させて演出の実行を進める。このように、パチスロでは、内部当籤役に対応づけられた演出内容を実行することによって、決定された内部当籤役(言い換えると、狙うべき図柄の組合せ)を知る或いは予想する機会が遊技者に提供され、遊技者の興味の向上が図られる。
【0703】
[パチスロが備える制御系]
次に、遊技機1が備える制御系について、図146及び図147を参照して説明する。
【0704】
第2実施形態において説明したように、遊技機1は、主制御基板MSと、サブ制御装置SSと備える。主制御基板MSは、主制御回路1060を構成する。主制御回路1060は、内部当籤役の決定、リールRL,RC,RRの回転及び停止、入賞の有無の判定といった、遊技機1における遊技の主な流れを制御する回路である。サブ制御装置SSは、副制御回路1070を構成する。副制御回路1070は、映像の表示等による演出の実行を制御する回路である。
【0705】
なお、第2実施形態では、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の駆動が主制御基板MSによって制御されることとして説明した。これに対し、第3実施形態において、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の駆動は、サブ制御装置SSによって制御される。
【0706】
以下、図146及び図147を用いて、主制御回路1060及び副制御回路1070の具体的な構成について説明する。
【0707】
<主制御回路>
まず、主制御基板MSにより構成される主制御回路1060について、図146を参照して説明する。図146は、主制御回路の構成例を示すブロック図である。
【0708】
主制御回路1060は、主制御基板MS上に設置されたマイクロコンピュータ1030を主たる構成要素としている。マイクロコンピュータ1030は、メインCPU1031、メインROM1032及びメインRAM1033により構成される。
【0709】
メインROM1032には、メインCPU1031により実行される制御プログラム、内部抽籤テーブル等のデータテーブル、副制御回路1070に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。メインRAM1033には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられる。
【0710】
メインCPU1031には、クロックパルス発生回路1034、分周器1035、乱数発生器1036及びサンプリング回路1037が接続されている。クロックパルス発生回路1034及び分周器1035は、クロックパルスを発生する。メインCPU1031は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。乱数発生器1036は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。サンプリング回路1037は、発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
【0711】
マイクロコンピュータ1030の入力ポートには、スイッチ等が接続されている。メインCPU1031は、スイッチ等の入力を受けて、ステッピングモータ1049L,1049C,1049R等の周辺装置の動作を制御する。ストップスイッチ1007S(ストップスイッチ1007LS,1007CS,1007RS)は、3つのストップボタンDD7(ストップボタンDD7L,DD7C,DD7R)のそれぞれが遊技者により押されたこと(停止操作)を検出する。また、スタートスイッチ1006Sは、スタートレバーDD6が遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。
【0712】
メダルセンサ1005Sは、メダル投入口DD5に受け入れられたメダルがセレクタ内を通過したことを検出する。また、C/Pスイッチ1013Sは、C/PボタンDD13が遊技者により押されたことを検出する。
【0713】
BETスイッチ1008Sは、BETボタンが遊技者により押されたことを検出する。BETボタンとしては、第2実施形態において説明した最大BETボタンDD8の他に、1−BETボタンが設けられている。上述したように、最大BETボタンDD8が1回押下されるとメダルの投入枚数として「3」が選択される。一方、1−BETボタンが1回押下されるとメダルの投入枚数として「1」が選択され、1−BETボタンが2回押下されるとメダルの投入枚数として「2」が選択され、1−BETボタンが3回押下されるとメダルの投入枚数として「3」が選択される。BETボタン(最大BETボタンDD8又は1−BETボタン)が押下されることにより、1回の遊技を行うのに必要な枚数(本実施形態では2枚又は3枚)のメダルが投入されると、後述する入賞判定ラインが有効化される。
【0714】
マイクロコンピュータ1030により動作が制御される周辺装置としては、ステッピングモータ1049L,1049C,1049R及びホッパ機構HPがある。また、マイクロコンピュータ1030の出力ポートには、各周辺装置の動作を制御するための回路が接続されている。
【0715】
駆動制御基板RU114は、各リール(リールRL,RC,RR)に対応して設けられたステッピングモータ1049L,1049C,1049Rの駆動を制御する。リール位置検出回路1050は、発光部と受光部とを有する光センサ(センサ部RU112)により、リールRL,RC,RRが半周する毎に基準位置(第1基準位置及び第2基準位置)を検出する(図116参照)。
【0716】
ステッピングモータ1049L,1049C,1049Rは、運動量がパルスの出力数に比例し、回転軸を指定された角度で停止させることが可能な構成を備えている。ステッピングモータ1049L,1049C,1049Rの駆動力は、所定の減速比をもったギアを介してリールRL,RC,RRに伝達される。ステッピングモータ1049L,1049C,1049Rに対して1回のパルスが出力されるごとに、リールRL,RC,RRは一定の角度で回転する。
【0717】
メインCPU1031は、基準位置を検出してからステッピングモータ1049L,1049C,1049Rに対してパルスを出力した回数をカウントすることによって、リールRL,RC,RRの回転角度(主に、リールが図柄何個分だけ回転したか)を管理し、リールRL,RC,RRの表面に配された各図柄の位置を管理するようにしている。
【0718】
ホッパー駆動回路1041は、ホッパ機構HPの動作を制御する。また、払出完了信号回路1051は、ホッパ機構HPに設けられたメダル検出部1040Sが行うメダルの検出を管理し、ホッパ機構HPから外部に排出されたメダルが払出枚数に達したか否かをチェックする。
【0719】
<副制御回路>
次に、サブ制御装置SSにより構成される副制御回路1070について、図147を参照して説明する。図147は、副制御回路の構成例を示すブロック図である。
【0720】
副制御回路1070は、主制御回路1060と電気的に接続されており、主制御回路1060から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路1070は、基本的に、サブCPU1071、サブROM1072、サブRAM1073、レンダリングプロセッサ1074、描画用RAM1075、ドライバ1076、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)1077、オーディオRAM1078、A/D変換器1079及びアンプ1080を含んで構成されている。
【0721】
サブCPU1071は、主制御回路1060から送信されたコマンドに応じて、サブROM1072に記憶されている制御プログラムに従い、映像、音、光の出力の制御を行う。サブRAM1073は、決定された演出内容や演出データを登録する格納領域や、主制御回路1060から送信される内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられている。サブROM1072は、基本的に、プログラム記憶領域とデータ記憶領域によって構成される。
【0722】
プログラム記憶領域には、サブCPU1071が実行する制御プログラムが記憶されている。例えば、制御プログラムには、主制御回路1060との通信を制御するための主基板通信タスクや、演出用乱数値を抽出し、演出内容(演出データ)の決定及び登録を行うための演出登録タスク、決定した演出内容に基づいて表示ユニットAによる映像の表示を制御するプロジェクションマッピング制御タスク、LEDによる光の出力を制御するLED制御タスク、スピーカDD25L,DD25Rによる音の出力を制御する音声制御タスク等が含まれる。
【0723】
データ記憶領域は、各種データテーブルを記憶する記憶領域、各演出内容を構成する演出データを記憶する記憶領域、映像の作成に関するアニメーションデータを記憶する記憶領域、BGMや効果音に関するサウンドデータを記憶する記憶領域、光の点消灯のパターンに関するLEDデータを記憶する記憶領域等が含まれている。
【0724】
また、副制御回路1070には、その動作が制御される周辺装置として、プロジェクタ機構B2、フロントスクリーン駆動機構E2を構成する駆動モータE25、リールスクリーン駆動機構F2を構成する駆動モータF24、液晶表示装置DD20、スピーカDD25L,DD25R及びLED基板が接続されている。
【0725】
プロジェクタ機構B2は、光源と、光の三原色である赤、緑、及び青のそれぞれに対応する3枚の液晶パネルと、液晶パネルを透過した光を拡大出射するレンズと、光源及び液晶パネルを制御する制御部とを備える透過型液晶プロジェクタである。制御部は、サブCPU1071からの指示に基づいて、光源の点灯及び消灯を制御するとともに、画像データに応じた駆動電圧を液晶パネルの各画素に印加するよう制御を行う。
【0726】
サブCPU1071は、プロジェクタ機構B2を制御して、映像を含む光をレンズから出射させることにより、複数のスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1)のうちの何れかのスクリーンに映像を表示させる。
【0727】
第2実施形態において説明したように、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1は、可動式のスクリーンであり、それぞれ、フロントスクリーン駆動機構E2及びリールスクリーン駆動機構F2により駆動される。
【0728】
サブCPU1071は、駆動モータE25を制御することにより、フロントスクリーン機構E1をフロント露出位置とフロント待機位置との間で回動させる一方、駆動モータF24を制御することにより、リールスクリーン機構F1をリール露出位置とリール待機位置との間で回動させる(図53参照)。
【0729】
フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合には、フロントスクリーン機構E1が固定スクリーン機構Dを前方から覆い隠した状態となり、フロントスクリーン機構E1に映像が表示される(図51参照)。
【0730】
これに対し、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置されている場合には、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置されていれば、固定スクリーン機構Dが露出した状態となり、固定スクリーン機構Dに映像が表示される(図50参照)。一方、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されていれば、リールスクリーン機構F1が固定スクリーン機構Dを前方から覆い隠した状態となり、リールスクリーン機構F1に映像が表示される(図52参照)。
【0731】
なお、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている場合には、リールスクリーン機構F1をリール露出位置に配置させることはできない。また、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されている場合には、フロントスクリーン機構E1をフロント露出位置に配置させることはできない。
【0732】
サブCPU1071は、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に存在することを条件として、フロントスクリーン機構E1の回動動作を実行し、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に存在することを条件として、リールスクリーン機構F1の回動動作を実行する。
【0733】
副制御回路1070には、センサ機構CS(センサCS1〜CS3)が接続されており、サブCPU1071は、第2実施形態で説明したのと同様の方法により、センサCS1〜CS3から出力される信号に基づいて、フロントスクリーン機構E1及びリールスクリーン機構F1の位置を適切に管理している。これにより、スクリーン機構同士が干渉してしまうことが防止される。
【0734】
サブCPU1071、レンダリングプロセッサ1074、描画用RAM1075(フレームバッファを含む)及びドライバ1076は、演出内容により指定されたアニメーションデータに従って映像を作成し、作成した映像を液晶表示装置DD20により表示する。
【0735】
また、サブCPU1071、DSP1077、オーディオRAM1078、A/D変換器1079及びアンプ1080は、演出内容により指定されたサウンドデータに従ってBGM等の音をスピーカDD25L,DD25Rにより出力する。
【0736】
また、サブCPU1071は、演出内容により指定されたLEDデータに従って、LED基板を介してLEDの点灯及び消灯を制御する。
【0737】
[メイン側の各種のデータテーブル]
パチスロが備える回路の構成についての説明は以上である。次に、図148図152を参照して、メインROM1032に記憶されている各種データテーブルの構成について説明する。
【0738】
<図柄配置テーブル>
図148を参照して、図柄配置テーブルについて説明する。図148は、図柄配置テーブルを示す図である。
【0739】
図柄配置テーブルは、各リール(リールRL,RC,RR)の回転方向における各図柄の位置と、各位置に配された図柄の種類を特定するデータ(以下、図柄コード)とを規定している。
【0740】
図柄配置テーブルは、基準位置(第1基準位置)が検出されるときにメイン表示窓DD4内の中段に存在する図柄の位置を「0」として、リールRL,RC,RRの回転方向に進む順に、各図柄の位置に対して「0」〜「20」をそれぞれ割り当てている。したがって、基準位置(第1基準位置)が検出されてから図柄何個分の回転が行われたかを管理しつつ、図柄配置テーブルを参照することによって、主としてメイン表示窓DD4の中段に存在する図柄の位置及びその図柄の種類を常に管理することが可能となっている。
【0741】
<図柄組合せテーブル>
図149を参照して、図柄組合せテーブルについて説明する。図149は、図柄組合せテーブルを示す図である。
【0742】
本実施形態において、メイン表示窓DD4は、その背後に設けられたリールRL,RC,RRの回転が停止されたとき、各リールRL,RC,RRの複数種類の図柄のうち、その枠内における上段、中段及び下段の各領域にそれぞれ1個の図柄(合計で3個)を表示する。ここで、メイン表示窓DD4の各リールRL,RC,RRに対向する中段の領域を組み合わせてなる擬似的なライン(中段−中段−中段)を、入賞か否かの判定を行う対象となるライン(入賞判定ライン)として定義する。
【0743】
入賞判定ラインに沿って各リール(リールRL,RC,RR)により表示される図柄の組合せが、図柄組合せテーブルにより規定されている図柄の組合せと一致する場合に、入賞と判定され、メダルの払い出し、再遊技の作動、ボーナスゲームの作動といった特典が遊技者に対して与えられる。
【0744】
図柄組合せテーブルは、特典の種類に応じて予め定められた図柄の組合せと、表示役と、払出枚数とを規定している。表示役は、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せを識別するデータである。
【0745】
表示役は、各ビットに対して固有の図柄の組合せが割り当てられた1バイトのデータとして表される。例えば、各リール(リールRL,RC,RR)の図柄「ベル」が入賞判定ラインに沿って表示されたとき、表示役として「ベル(00000010)」が決定される。
【0746】
また、払出枚数として1以上の数値が決定された場合、メダルの払い出しが行われる。本実施の形態では、表示役としてチェリー、ベル又はスイカが決定されたときメダルの払い出しが行われる。また、払出枚数は、投入枚数に応じて規定されており、基本的に投入枚数が少ないときの方がより多くの払出枚数が決定される。
【0747】
また、表示役としてリプレイが決定されたとき、再遊技の作動が行われる。表示役としてBBが決定されたとき、ボーナスの作動が行われる。図示していないが、表示役としてARTの作動に係る表示役(本実施形態ではチェリー)が決定されたとき、ART遊技状態の作動が行われる。尚、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せが、図柄組合せテーブルにより規定されている図柄の組合せの何れとも一致しない場合には、いわゆる「ハズレ」となる。
【0748】
<ボーナス作動時テーブル>
図150を参照して、ボーナス作動時テーブルについて説明する。図150は、ボーナス作動時テーブルを示す図である。
【0749】
ボーナス作動時テーブルは、ボーナスの作動が行われるときに、メインRAM1033に設けられた各種格納領域に格納するデータを規定している。
【0750】
作動中フラグは、作動が行われるボーナスの種類を識別するためのデータである。本実施の形態では、ボーナスの種類としてBB(第1種特別役物に係る役物連続作動装置)及びRB(第1種特別役物)を設けている。RBの作動は、BBの作動が行われている間、連続的に行われる。
【0751】
BBの作動は、規定枚数に達するメダルの払い出しが行われた場合に終了する。RBの作動は、規定回数に達する遊技が行われた場合、規定回数に達する入賞が有った場合、又は、BBの作動が終了した場合の何れかによって終了する。ボーナス終了枚数カウンタ、遊技可能回数カウンタ及び入賞可能回数カウンタは、ボーナスの終了契機となる上記規定枚数或いは上記規定回数に達したか否かを管理するためのデータである。
【0752】
より具体的には、ボーナス作動時テーブルにより規定されている数値が上記各カウンタに格納され、ボーナスの作動を通じてその減算が行われていく。その結果、各カウンタの値が「0」に更新されたことを条件に該当ボーナスの作動が終了する。
【0753】
<内部抽籤テーブル>
図151を参照して、内部抽籤テーブルについて説明する。図151は、内部抽籤テーブルを示す図である。
【0754】
内部抽籤テーブルは、当籤番号に応じて、データポインタと抽籤値とを規定している。データポインタは、内部抽籤テーブルを参照して行う抽籤の結果として取得されるデータであり、後述の内部当籤役決定テーブルにより規定されている内部当籤役を指定するためのデータである。データポインタには、小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタが設けられている。
【0755】
本実施の形態では、予め定められた数値の範囲「0〜65535」から抽出される乱数値を、各当籤番号に応じた抽籤値で順次減算し、減算の結果が負となったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行うことによって内部的な抽籤が行われる。
【0756】
したがって、抽籤値として規定されている数値が大きいほど、これが割り当てられたデータ(つまり、データポインタ)が決定される確率が高い。尚、各当籤番号の当籤確率は、「各当籤番号に対応する抽籤値/抽出される可能性のある全ての乱数値の個数(65536)」によって表すことができる。
【0757】
図151(a)は、一般遊技状態用内部抽籤テーブルを示す。図151(b)は、RB作動中用内部抽籤テーブルを示す。
【0758】
また、図示していないが、本実施形態では、ART遊技状態用内部抽籤テーブルが設けられている。ART遊技状態用内部抽籤テーブルにおいては、リプレイが内部当籤役として決定される確率(リプレイの当籤確率)が一般遊技状態用内部抽籤テーブルよりも高く設定されている。
【0759】
本実施の形態では、ボーナスやART遊技状態の作動が行われているか否かといった状況に応じて、複数種類の内部抽籤テーブルを使い分けることにより、決定される内部当籤役の種類や当籤確率を変動させ、この結果、遊技者が抱く期待に起伏が生じるようにしている。
【0760】
<内部当籤役決定テーブル>
図152を参照して、内部当籤役決定テーブルについて説明する。図152は、内部当籤役決定テーブルを示す図である。
【0761】
内部当籤役決定テーブルは、データポインタに応じて内部当籤役を規定している。データポインタが決定されると、内部当籤役が一義的に取得される構成となっている。
【0762】
内部当籤役は、入賞判定ラインに沿って表示を許可する各リール(リールRL,RC,RR)の図柄の組合せを識別するデータである。内部当籤役は、表示役と同様に、各ビットに対して固有の図柄の組合せが割り当てられた1バイトのデータとして表される。尚、データポインタが「0」のとき、内部当籤役の内容は「ハズレ」となるが、これは前述の図柄組合せテーブルにより規定されている図柄の組合せの表示が何れも許可されないことを示す。
【0763】
図152(a)は、小役・リプレイ用内部当籤役決定テーブルを示す。小役・リプレイ用内部当籤役決定テーブルは、メダルの払い出しに係る内部当籤役又は再遊技の作動に係る内部当籤役を規定している。図152(b)は、ボーナス用内部当籤役決定テーブルを示す。ボーナス用内部当籤役決定テーブルは、ボーナスの作動に係る内部当籤役を規定している。
【0764】
[メイン側の各種の格納領域]
メインROM1032に記憶されているデータテーブルの内容についての説明は以上である。次に、図153を参照して、メインRAM1033に設けられている各種格納領域の構成について説明する。
【0765】
<内部当籤役格納領域>
図153(a)を参照して、内部当籤役格納領域の構成について説明する。図153(a)は、内部当籤役格納領域を示す図である。
【0766】
内部当籤役格納領域は、前述の1バイトのデータにより表される内部当籤役を格納する。ビットに「1」が立っているとき、該当する図柄の組合せの表示が許可される。尚、全ビットが「0」であるとき、その内容はハズレとなる。
【0767】
尚、メインRAM1033には、前述の表示役が格納される表示役格納領域が設けられている。表示役格納領域の構成は、内部当籤役格納領域の構成と同様となっている。ビットに「1」が立っているとき、該当する図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って表示されたことになる。
【0768】
<持越役格納領域>
図153(b)を参照して、持越役格納領域の構成について説明する。図153(b)は、持越役格納領域を示す図である。
【0769】
前述の抽籤の結果、ボーナスの作動に係る内部当籤役が決定されたときは、これが持越役格納領域に格納される。持越役格納領域に格納されたボーナスの作動に係る内部当籤役(以下、持越役)は、対応する図柄の組合せが入賞判定ラインに表示されるまで、その内容がクリアされずに保持される構成となっている。そして、持越役格納領域に持越役が格納されている間は、前述の抽籤の結果にかかわらず、これが内部当籤役格納領域に格納される。
【0770】
<作動中フラグ格納領域>
図153(c)を参照して、作動中フラグ格納領域の構成について説明する。図153(c)は、作動中フラグ格納領域を示す図である。
【0771】
作動中フラグ格納領域は、1バイトからなる作動中フラグを格納する。作動中フラグは、各ビットに対して固有のボーナス又はART遊技状態が割り当てられている。ビットに「1」が立っているとき、該当するボーナス又はART遊技状態の作動が行われている。尚、全ビットが「0」であるときの状態を一般遊技状態と定義する。
【0772】
本実施形態では、このように、一般遊技状態、BB遊技状態(ボーナス遊技状態)、及び、ART遊技状態という遊技状態が設けられている。
【0773】
一方で、本実施形態では、上述したように、複数のスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1)が設けられている。そして、フロントスクリーン機構E1又はリールスクリーン機構F1を回動させて、その配置位置を変化させることにより、固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1の相対的な位置関係を変化させることができる。これにより、プロジェクタ機構B2により投影された映像の表示されるスクリーンを切り替えることができる。
【0774】
本明細書では、固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1の相対的な位置関係(スクリーンの配置状態)をスクリーン状態と呼ぶ。本実施形態では、このようなスクリーン状態が遊技状態に対応している。
【0775】
具体的に、一般遊技状態においては、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている。この場合、フロントスクリーン機構E1が固定スクリーン機構Dを前方から覆い隠した状態となり、フロントスクリーン機構E1に映像が表示される(図51参照)。このようにフロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている状態を、通常スクリーン状態と呼ぶ。
【0776】
BB遊技状態においては、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置され、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置されている。この場合、固定スクリーン機構Dが露出した状態となり、固定スクリーン機構Dに映像が表示される(図50参照)。このようにフロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置され、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置されている状態を、ボーナス用スクリーン状態と呼ぶ。
【0777】
ART遊技状態においては、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置され、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されている。この場合、リールスクリーン機構F1が固定スクリーン機構Dを前方から覆い隠した状態となり、リールスクリーン機構F1に映像が表示される(図52参照)。このようにフロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置され、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されている状態を、ART用スクリーン状態と呼ぶ。
【0778】
以上のように、一般遊技状態と通常スクリーン状態とが対応し、BB遊技状態とボーナス用スクリーン状態とが対応し、ART遊技状態とART用スクリーン状態とが対応している。そして、遊技状態が移行した場合には、移行元の遊技状態に対応するスクリーン状態から、移行先の遊技状態に対応するスクリーン状態に、スクリーン状態が切り替えられる。これにより、遊技状態が移行しても、遊技状態とスクリーン状態との対応関係が維持される。
【0779】
[主制御処理]
メインRAM1033に設けられる各種格納領域の構成についての説明は以上である。次に、図154図163を参照して、主制御回路1060のメインCPU1031により実行されるプログラムの内容について説明する。
【0780】
<メイン制御処理>
まず、図154を参照して、メインCPU1031の制御によるメインフローチャートについて説明する。図154は、主制御回路において行われるメイン制御処理を示すフローチャートである。
【0781】
パチスロに電源が投入されると、はじめに、メインCPU1031は、初期化処理を行う(ステップS1)。次に、メインCPU1031は、メインRAM1033における指定格納領域のクリアを行う(ステップS2)。例えば、内部当籤役格納領域や表示役格納領域等、1回の遊技ごとに消去が必要となる格納領域に格納されたデータがクリアされる。
【0782】
次に、メインCPU1031は、後で図155A及び図155Bを参照して説明するメダル受付・スタートチェック処理を行う(ステップS3)。この処理では、メダルセンサ1005Sやスタートスイッチ1006Sの入力のチェック等が行われる。
【0783】
次に、メインCPU1031は、乱数値を抽出し、メインRAM1033に設けられた乱数値格納領域に格納する(ステップS4)。次に、メインCPU1031は、後で図157を参照して説明する内部抽籤処理を行う(ステップS5)。この処理では、乱数値に基づいた抽籤により内部当籤役の決定が行われる。次に、メインCPU1031は、スタートコマンドを副制御回路1070に対して送信する(ステップS6)。スタートコマンドは、内部当籤役等を特定するパラメータを含んで構成される。
【0784】
次に、メインCPU1031は、全リールRL,RC,RRの回転開始を要求する(ステップS7)。尚、全リールRL,RC,RRの回転開始が要求されると、一定の周期(1.1173msec)で実行される割込処理(後述の図163)によってステッピングモータ1049L,1049C,1049Rの駆動が制御され、各リールRL,RC,RRの回転が開始される。
【0785】
次に、メインCPU1031は、後で図158を参照して説明するリール停止制御処理を行う(ステップS8)。この処理では、ストップスイッチ1007LS,1007CS,1007RSの入力のチェックが行われ、ストップボタンDD7L,DD7C,DD7Rが押されたタイミングと内部当籤役とに基づいて該当リールRL,RC,RRの回転が停止される。
【0786】
次に、メインCPU1031は、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せを検索し、その結果に基づいて払出枚数等を決定する(ステップS9)。検索の結果、入賞判定ラインに沿って表示された図柄の組合せが図柄組合せテーブルにより規定されている図柄の組合せと一致する場合、対応する表示役及び払出枚数が決定される。次に、メインCPU1031は、表示コマンドを副制御回路1070に対して送信する(ステップS10)。表示コマンドは、表示役や払出枚数等を特定するパラメータを含んで構成される。
【0787】
次に、メインCPU1031は、メダル払出処理を行う(ステップS11)。決定された払出枚数に基づいて、ホッパ機構HPの駆動やクレジット枚数の更新が行われる。
【0788】
次に、メインCPU1031は、デモ移行用タイマをオンにセットする(ステップS12)。すなわち、メインCPU1031は、この時点から経過した時間の計測を開始する。
【0789】
次に、メインCPU1031は、後で図159を参照して説明するボーナス作動チェック処理を行う(ステップS13)。ボーナスの作動を開始するか否かがチェックされる。
【0790】
次に、メインCPU1031は、後で図160を参照して説明するボーナス終了チェック処理を行う(ステップS14)。ボーナスの終了契機を管理するための各種カウンタを参照して、ボーナスの作動を終了するか否かがチェックされる。
【0791】
次に、メインCPU1031は、ART作動チェック処理を実行する(ステップS15)。ART作動チェック処理については、後に図161を用いて説明する。
【0792】
次に、メインCPU1031は、ART終了チェック処理を実行する(ステップS16)。ART終了チェック処理については、後に図162を用いて説明する。
【0793】
ステップS16の処理を実行した後、メインCPU1031は、処理をステップS2に移す。
【0794】
<メダル受付・スタートチェック処理>
次に、図155A及び図155Bを参照して、メダル受付・スタートチェック処理について説明する。図155A及び図155Bは、主制御回路において行われるメダル受付・スタートチェック処理を示すフローチャートである。
【0795】
はじめに、メインCPU1031は、自動投入カウンタは0であるか否かを判断する(ステップS31)。自動投入カウンタは0であると判断したときには、メダル通過許可を行う(ステップS32)。セレクタのソレノイドの駆動が行われ、セレクタ内のメダルの通過が促される。
【0796】
メインCPU1031は、自動投入カウンタは0ではないと判断したときには、自動投入カウンタを投入枚数カウンタに複写する(ステップS33)。次に、メインCPU1031は、自動投入カウンタをクリアする(ステップS34)。ステップS33及びステップS34は再遊技を行うための処理である。
【0797】
メインCPU1031は、ステップS32又はステップS34の後で、投入枚数カウンタの最大値として3をセットする(ステップS35)。次に、メインCPU1031は、ボーナス作動中フラグがオンであるか否かを判断する(ステップS36)。メインCPU1031は、ボーナス作動中フラグがオンであると判断したときには、投入枚数カウンタの最大値を変更する(ステップS37)。例えば、最大値が2に変更される。
【0798】
メインCPU1031は、ステップS37の後、又は、ステップS36においてボーナス作動中フラグがオンではないと判断したときには、メダルの通過は検出されたか否かを判断する(ステップS38)。メインCPU1031は、メダルの通過は検出されたと判断したときには、デモ移行用タイマをオフにする(ステップS39)。すなわち、メインCPU1031は、図154のステップS12の処理で開始した経過時間の計測を終了する。
【0799】
次に、メインCPU1031は、投入枚数カウンタは最大値に達したか否かを判断する(ステップS40)。メインCPU1031は、投入枚数カウンタは最大値に達していないと判断したときには、投入枚数カウンタを1加算する(ステップS41)。次に、メインCPU1031は、メダル投入コマンドを副制御回路1070に対して送信する(ステップS42)。メダル投入コマンドは、投入枚数等を特定するためのパラメータを含んで構成されている。
【0800】
メインCPU1031は、ステップS40において投入枚数カウンタは最大値であると判断したときには、クレジットカウンタを1加算する(ステップS43)。メインCPU1031は、ステップS43の後、ステップS42の後、又は、ステップS38においてメダルの通過が検出されていないと判断したときには、BETスイッチ1008Sがオンであるか否かを判断する(ステップS44)。
【0801】
BETスイッチ1008Sがオンであると判断した場合、メインCPU1031は、デモ移行用タイマをオフにする(ステップS45)。すなわち、メインCPU1031は、図154のステップS12の処理で開始した経過時間の計測を終了する。そして、メインCPU1031は、押下されたことが検出されたBETボタン(最大BETボタンDD8又は1−BETボタン)に対応する数値を投入枚数カウンタに加算し(ステップS46)、該数値をクレジットカウンタから減算する(ステップS47)。
【0802】
ステップS44においてBETスイッチ1008Sがオンではないと判断した場合、又は、ステップS47の処理を実行した後、メインCPU1031は、デモ移行時処理を実行する(ステップS48)。
【0803】
ここで、図156を用いて、デモ移行時処理について説明する。図156は、主制御回路において行われるデモ移行時処理を示すフローチャートである。
【0804】
まず、メインCPU1031は、デモ移行用タイマの値が所定値(例えば、10秒に対応する値)以上であるか否かを判断する(ステップS201)。デモ移行用タイマの値は、図154のステップS12の処理を実行してからの経過時間を示す。
【0805】
デモ移行用タイマの値が所定値未満であると判断した場合、メインCPU1031は、本サブルーチンを終了する。
【0806】
一方、デモ移行用タイマの値が所定値以上であると判断した場合、メインCPU1031は、デモ移行コマンドを副制御回路1070に対して送信する(ステップS202)。デモ移行コマンドを受信すると(図166BのステップS338参照)、副制御回路1070では、デモ移行用タイマの値が所定値以上となったことが認識され、デモ演出(図168参照)が行われることとなる。
【0807】
ステップS202の処理を実行した後、メインCPU1031は、本サブルーチンを終了する。
【0808】
以上、図156を用いて、図155BのステップS48で行われるデモ移行時処理について説明した。図155Bに説明を戻す。
【0809】
ステップS48の処理を実行した後、メインCPU1031は、投入枚数カウンタは最大値に達したか否かを判断する(ステップS49)。投入枚数カウンタは最大値に達していないと判断したときには、ステップS38に移る一方で、投入枚数カウンタは最大値に達したと判断したときには、スタートスイッチ1006Sはオンであるか否かを判断する(ステップS50)。
【0810】
メインCPU1031は、スタートスイッチ1006Sはオンではないと判断したときには、ステップS38に移る一方で、スタートスイッチ1006Sはオンであると判断したときには、メダル通過禁止を行う(ステップS51)。セレクタのソレノイドの駆動が行われず、メダルの排出が促される。この処理が終了すると、メダル受付・スタートチェック処理を終了する。
【0811】
<内部抽籤処理>
次に、図157を参照して、内部抽籤処理について説明する。図157は、主制御回路において行われる内部抽籤処理を示すフローチャートである。
【0812】
はじめに、メインCPU1031は、内部抽籤テーブル及び抽籤回数を決定する(ステップS61)。作動中フラグ格納領域が参照され、ボーナスの作動の有無等に応じて、内部抽籤テーブル及び抽籤回数が決定される。尚、抽籤回数は、内部抽籤テーブルにより規定された各当籤番号について、抽籤値の減算及び桁かりが生じたか否かの判定を行う回数を示す。
【0813】
次に、メインCPU1031は、乱数値格納領域に格納されている乱数値を取得し、判定用乱数値としてセットする(ステップS62)。次に、メインCPU1031は、当籤番号の初期値として1をセットする(ステップS63)。
【0814】
次に、メインCPU1031は、内部抽籤テーブルを参照し、当籤番号に対応する抽籤値を取得する(ステップS64)。次に、メインCPU1031は、判定用乱数値から抽籤値を減算する(ステップS65)。次に、メインCPU1031は、桁かりが行われたか否かを判断する(ステップS66)。メインCPU1031は、桁かりが行われていないと判断したときには、抽籤回数を1減算し、当籤番号を1加算する(ステップS67)。
【0815】
次に、メインCPU1031は、抽籤回数は0であるか否かを判断する(ステップS68)。メインCPU1031は、抽籤回数は0ではないと判断したときには、ステップS64に移る一方で、抽籤回数は0であると判断したときには、小役・リプレイ用データポインタとして0をセットし、ボーナス用データポインタとして0をセットする(ステップS69)。
【0816】
メインCPU1031は、ステップS66において桁かりが行われたと判断したときには、現在の当籤番号に応じて、小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタを取得する(ステップS70)。メインCPU1031は、ステップS70又はステップS69の後で、小役・リプレイ用内部当籤役決定テーブルを参照し、小役・リプレイ用データポインタに基づいて内部当籤役を取得する(ステップS71)。
【0817】
次に、メインCPU1031は、取得した内部当籤役を内部当籤役格納領域に格納する(ステップS72)。
【0818】
次に、メインCPU1031は、ART抽籤処理を実行する(ステップS73)。この処理において、メインCPU1031は、ステップS72で内部当籤役格納領域に格納された内部当籤役が所定の内部当籤役である場合、乱数値に基づいて抽籤を行う。これにより、ART抽籤への当籤又は非当籤が決定される。ART抽籤に当籤した場合には、所定回数の単位遊技に亘って前兆演出が行われた後、ART遊技状態に移行することとなる。
【0819】
具体的に、メインCPU1031は、ART抽籤に当籤した場合、前兆演出ゲーム数カウンタに所定値をセットする。前兆演出ゲーム数カウンタの値は、前兆演出が実行される単位遊技の残り回数を示し、メインRAM1033に記憶される。
【0820】
次回以降の単位遊技において、メインCPU1031は、前兆演出を実行し、単位遊技が行われるごとに、前兆演出ゲーム数カウンタの値を1ずつ減算する。そして、前兆演出ゲーム数カウンタの値が0になると、メインCPU1031は、ART準備中フラグをオンにセットする。
【0821】
ART準備中フラグがオンにセットされている状態で、ARTの作動に係る表示役の入賞を許容する内部当籤役が内部当籤すると、該表示役を入賞させるための押し順(ストップボタンの停止順序)が報知される。遊技者は、報知された押し順に従ってストップボタンDD7L,DD7C,DD7Rを操作することにより、ARTの作動に係る表示役を入賞させることができる。そして、該表示役が入賞することにより、ART遊技状態に移行することとなる。
【0822】
次に、メインCPU1031は、持越役格納領域に格納されているデータは0であるか否かを判断する(ステップS74)。メインCPU1031は、持越役格納領域に格納されているデータは0であると判断したときは、ボーナス用内部当籤役決定テーブルを参照し、ボーナス用データポインタに基づいて内部当籤役を取得する(ステップS75)。次に、メインCPU1031は、取得した内部当籤役を持越役格納領域に格納する(ステップS76)。
【0823】
メインCPU1031は、ステップS76の後、又は、ステップS74において持越役格納領域に格納されているデータは0ではないと判断したときには、持越役格納領域と内部当籤役格納領域との論理和をとり、その結果を内部当籤役格納領域に格納する(ステップS77)。つまり、ボーナスの作動に係る内部当籤役の持ち越しが行われる。この処理が終了すると、内部抽籤処理を終了する。
【0824】
<リール停止制御処理>
次に、図158を参照して、リール停止制御処理について説明する。図158は、主制御回路において行われるリール停止制御処理を示すフローチャートである。
【0825】
はじめに、メインCPU1031は、有効なストップボタンDD7L,DD7C,DD7Rが押されたか否かを判断する(ステップS101)。メインCPU1031は、有効なストップボタンDD7L,DD7C,DD7Rが押されていないと判断したときには、これが押されるまで待機する。
【0826】
メインCPU1031は、有効なストップボタンDD7L,DD7C,DD7Rが押されたと判断したときには、該当ストップボタンDD7L,DD7C,DD7Rの操作を無効化する(ステップS102)。各ストップボタンDD7(ストップボタンDD7L,DD7C,DD7R)の有効及び無効の状態は、メインRAM1033に設けられた所定の格納領域において管理される。
【0827】
次に、メインCPU1031は、チェック回数として5をセットする(ステップS103)。本実施の形態では、滑り駒数の最大数を「4」としていることから、ストップボタンDD7L,DD7C,DD7Rが押されたときに該当メイン表示窓DD4の中段にある図柄の位置を含め、そこから4個先の図柄の位置までがチェックの対象となる。つまり、「0」、「1」、「2」、「3」及び「4」の5つの数値の何れかが滑り駒数として決定される。
【0828】
次に、メインCPU1031は、内部当籤役に基づいて、ストップボタンDD7L,DD7C,DD7Rが押されたときに該当メイン表示窓DD4の中段にある図柄の位置(以下、停止開始位置)を含めたチェック回数の範囲内にある各図柄の位置の中で、最も優先順位の高い図柄の位置を検索する(ステップS104)。この処理では、内部当籤役によって表示が許可されている図柄の組合せを、入賞判定ライン沿って表示することが可能となる図柄の位置が、最も優先順位の高い図柄の位置として決定される。
【0829】
次に、メインCPU1031は、検索の結果に基づいて滑り駒数を決定する(ステップS105)。停止開始位置から上記最も優先順位の高い図柄の位置までの図柄の個数が滑り駒数として決定される。次に、メインCPU1031は、停止予定位置待ちへ移行する(ステップS106)。停止予定位置待ちへ移行すると、後述の割込処理によってステッピングモータ1049L,1049C,1049Rの駆動が制御され、最も優先順位の高い図柄の位置が該当メイン表示窓DD4の中段に到達するのを待って該当リールRL,RC,RRの回転が停止される。
【0830】
次に、メインCPU1031は、リール停止コマンドを副制御回路1070に対して送信する(ステップS107)。リール停止コマンドは、停止したリールRL,RC,RRの種別等を特定するパラメータを含んで構成されている。
【0831】
次に、メインCPU1031は、操作が有効なストップボタンDD7L,DD7C,DD7Rがあるか否かを判断する(ステップS108)。つまり、まだ回転中のリールRL,RC,RRがあるか否かが判断される。メインCPU1031は、操作が有効なストップボタンDD7L,DD7C,DD7Rがあると判断したときには、ステップS101に移る一方で、操作が有効なストップボタンDD7L,DD7C,DD7Rがないと判断したときには、リール停止制御処理を終了する。
【0832】
<ボーナス作動チェック処理>
次に、図159を参照して、ボーナス作動チェック処理について説明する。図159は、主制御回路において行われるボーナス作動チェック処理を示すフローチャートである。
【0833】
はじめに、メインCPU1031は、表示役はBBであるか否かを判断する(ステップS121)。メインCPU1031は、表示役はBBであると判断したときには、ボーナス作動時テーブルを参照し、BB作動時処理を行う(ステップS122)。この処理では、BB作動中フラグがオンにされ、ボーナス終了枚数カウンタに所定値がセットされる。
【0834】
次に、メインCPU1031は、持越役格納領域をクリアする(ステップS123)。次に、メインCPU1031は、ボーナス開始コマンドを副制御回路1070に対して送信する(ステップS124)。ボーナス開始コマンドを受信すると、副制御回路1070では、BB遊技状態が作動したことが認識され、スクリーン状態がBB遊技状態に対応するスクリーン状態(ボーナス用スクリーン状態)に切り替えられる(図166AのステップS328及びステップS330参照)。ステップS124の処理が終了すると、ボーナス作動チェック処理を終了する。
【0835】
メインCPU1031は、ステップS121において表示役はBBではないと判断したときには、表示役はリプレイであるか否かを判断する(ステップS125)。メインCPU1031は、表示役はリプレイであると判断したときには、投入枚数カウンタの値を自動投入カウンタに複写する(ステップS126)。
【0836】
メインCPU1031は、ステップS125において表示役はリプレイではないと判断したときには、BB作動中フラグはオンであるか否かを判断する(ステップS127)。メインCPU1031は、BB作動中フラグはオンではないと判断したときには、ボーナス作動チェック処理を終了する一方で、BB作動中フラグはオンであると判断したときには、RB作動中フラグはオンであるか否かを判断する(ステップS128)。
【0837】
メインCPU1031は、RB作動中フラグはオンであると判断したときには、ボーナス作動チェック処理を終了する一方で、RB作動中フラグはオンではないと判断したときには、ボーナス作動時テーブルを参照し、RB作動時処理を行う(ステップS129)。この処理では、RB作動中フラグがオンにされ、入賞可能回数カウンタ及び遊技可能回数カウンタに所定値がセットされる。この処理が終了すると、ボーナス作動チェック処理を終了する。
【0838】
<ボーナス終了チェック処理>
次に、図160を参照して、ボーナス終了チェック処理について説明する。図160は、主制御回路において行われるボーナス終了チェック処理を示すフローチャートである。
【0839】
まず、メインCPU1031は、現在の遊技状態がBB遊技状態であるか否かを判断する(ステップS141)。メインCPU1031は、メインRAM1033の作動中フラグ格納領域(図153(c)参照)を参照することにより、現在の遊技状態を認識することができる。具体的に、メインCPU1031は、作動中フラグ格納領域のビット0が「1」であるか否かを判断することにより、現在の遊技状態がBB遊技状態であるか否かを判断する。
【0840】
現在の遊技状態がBB遊技状態ではないと判断した場合、メインCPU1031は、本サブルーチンを終了する。
【0841】
一方、現在の遊技状態がBB遊技状態であると判断した場合、メインCPU1031は、ボーナス終了枚数カウンタの値を更新する(ステップS142)。この処理において、メインCPU1031は、払出枚数として決定された値(図154のステップS9参照)をボーナス終了枚数カウンタの値から減算する。
【0842】
次に、メインCPU1031は、ボーナス終了枚数カウンタは0であるか否かを判断する(ステップS143)。メインCPU1031は、ボーナス終了枚数カウンタは0であると判断したときには、BB終了時処理を行う(ステップS144)。この処理では、BB作動中フラグ及びRB作動中フラグがオフされ、ボーナスの終了契機を管理するための各種カウンタがクリアされる。
【0843】
次に、メインCPU1031は、ボーナス終了コマンドを副制御回路1070に対して送信する(ステップS145)。ボーナス終了コマンドを受信すると、副制御回路1070では、BB遊技状態が終了したことが認識され、スクリーン状態が一般遊技状態に対応するスクリーン状態(通常スクリーン状態)に切り替えられる(図166BのステップS331及びステップS333参照)。ステップS145の処理が終了すると、ボーナス終了チェック処理を終了する。
【0844】
メインCPU1031は、ステップS143においてボーナス終了枚数カウンタは0ではないと判断したときには、入賞可能回数カウンタ又は遊技可能回数カウンタを更新する(ステップS146)。遊技可能回数カウンタが1減算され、また、入賞が有った場合に入賞可能回数カウンタが1減算される。次に、メインCPU1031は、入賞可能回数カウンタ又は遊技可能回数カウンタは0であるか否かを判断する(ステップS147)。
【0845】
メインCPU1031は、入賞可能回数カウンタ又は遊技可能回数カウンタは0ではないと判断したときには、ボーナス終了チェック処理を終了する一方で、入賞可能回数カウンタ又は遊技可能回数カウンタは0であると判断したときには、RB終了時処理を行う(ステップS148)。この処理では、RB作動中フラグがオフされ、入賞可能回数カウンタ及び遊技可能回数カウンタがクリアされる。この処理が終了すると、ボーナス終了チェック処理を終了する。
【0846】
<ART作動チェック処理>
図161を用いて、図154のステップS15で行われるART作動チェック処理について説明する。図161は、主制御回路において行われるART作動チェック処理を示すフローチャートである。
【0847】
まず、メインCPU1031は、ART移行図柄組合せが表示されたか否かを判断する(ステップS221)。この処理において、メインCPU1031は、入賞判定ラインに沿って停止表示された図柄組合せがART作動役(ARTの作動に係る表示役)に対応する図柄組合せであるか否かを判断する。
【0848】
ART移行図柄組合せが表示されていないと判断した場合、メインCPU1031は、本サブルーチンを終了する。
【0849】
一方、ART移行図柄組合せが表示されたと判断した場合、メインCPU1031は、ART作動中フラグをオンにセットする(ステップS222)。この処理において、メインCPU1031は、作動中フラグ格納領域(図153(c)参照)のビット2を「1」にする。
【0850】
これにより、ART遊技状態が作動する。ART遊技状態は、内部当籤役を入賞させるための押し順(ストップボタンの停止順序)が報知される状態であり、且つ、リプレイの当籤確率が相対的に高い状態である。ART遊技状態において、所定の押し順役(適切な順序でストップボタンが押下されることにより入賞が成立する内部当籤役)が内部当籤した場合、該押し順役に対応する押し順が報知されると、遊技者は、報知された押し順に従ってストップボタンDD7L,DD7C,DD7Rを操作することにより、該押し順役に対応する図柄組合せを入賞判定ラインに沿って停止表示させることができる。
【0851】
ステップS222の処理を実行した後、メインCPU1031は、ARTゲーム数カウンタに「50」をセットする(ステップS223)。ARTゲーム数カウンタの値は、ART遊技状態において実行される単位遊技の残り回数を示し、メインRAM1033に記憶されている。
【0852】
次に、メインCPU1031は、ART開始コマンドを副制御回路1070に対して送信する(ステップS224)。ART開始コマンドを受信すると、副制御回路1070では、ART遊技状態が作動したことが認識され、スクリーン状態がART遊技状態に対応するスクリーン状態(ART用スクリーン状態)に切り替えられる(図166BのステップS334及びステップS335参照)。
【0853】
ステップS224の処理を実行した後、メインCPU1031は、本サブルーチンを終了する。
【0854】
<ART終了チェック処理>
図162を用いて、図154のステップS16で行われるART終了チェック処理について説明する。図162は、主制御回路において行われるART終了チェック処理を示すフローチャートである。
【0855】
まず、メインCPU1031は、現在の遊技状態がART遊技状態であるか否かを判断する(ステップS241)。メインCPU1031は、メインRAM1033の作動中フラグ格納領域(図153(c)参照)を参照することにより、現在の遊技状態を認識することができる。具体的に、メインCPU1031は、作動中フラグ格納領域のビット2が「1」であるか否かを判断することにより、現在の遊技状態がART遊技状態であるか否かを判断する。
【0856】
現在の遊技状態がART遊技状態ではないと判断した場合、メインCPU1031は、本サブルーチンを終了する。
【0857】
一方、現在の遊技状態がART遊技状態であると判断した場合、メインCPU1031は、ARTゲーム数カウンタ(図161のステップS223参照)の値を1減算する(ステップS242)。この処理において、メインCPU1031は、メインRAM1033に記憶されているARTゲーム数カウンタの値から1を減じた値を、新たなARTゲーム数カウンタの値としてメインRAM1033に記憶させる。
【0858】
次に、メインCPU1031は、ARTゲーム数カウンタの値が0であるか否かを判断する(ステップS243)。ARTゲーム数カウンタの値が0ではないと判断した場合、メインCPU1031は、本サブルーチンを終了する。
【0859】
一方、ARTゲーム数カウンタの値が0であると判断した場合、メインCPU1031は、ART作動中フラグをオフにセットする(ステップS244)。この処理において、メインCPU1031は、作動中フラグ格納領域(図153(c)参照)のビット2を「0」にする。これにより、ART遊技状態が終了する。
【0860】
次に、メインCPU1031は、ART終了コマンドを副制御回路1070に対して送信する(ステップS245)。ART終了コマンドを受信すると、副制御回路1070では、ART遊技状態が終了したことが認識され、スクリーン状態が一般遊技状態に対応するスクリーン状態(通常スクリーン状態)に切り替えられる(図166BのステップS336及びステップS337参照)。
【0861】
ステップS245の処理を実行した後、メインCPU1031は、本サブルーチンを終了する。
【0862】
<割込処理>
次に、図163を参照して、メインCPU1031の制御による割込処理(1.1173msec)について説明する。図163は、主制御回路において行われる割込処理を示すフローチャートである。
【0863】
はじめに、メインCPU1031は、レジスタの退避を行う(ステップS161)。次に、メインCPU1031は、入力ポートチェック処理を行う(ステップS162)。この処理では、ストップスイッチ1007LS,1007CS,1007RS等の各種スイッチから入力される信号がチェックされる。
【0864】
次に、メインCPU1031は、リール制御処理を行う(ステップS163)。この処理では、全リールRL,RC,RRの回転開始が要求されたときに、各リールRL,RC,RRの回転を開始し、その後一定速度での回転を行うよう、ステッピングモータ1049L,1049C,1049Rの駆動が制御される。また、滑り駒数が決定されたときは、該当リールRL,RC,RRの回転が滑り駒数分継続するのを待ってその回転の減速及び停止を行うよう、ステッピングモータ1049L,1049C,1049Rの駆動が制御される。
【0865】
次に、メインCPU1031は、ランプ・7セグ駆動処理を行う(ステップS164)。次に、メインCPU1031は、レジスタの復帰を行う(ステップS165)。この処理が終了すると、割込処理を終了する。
【0866】
[副制御処理]
主制御回路1060のメインCPU1031により実行されるプログラムの内容についての説明は以上である。次に、図164図166を参照して、副制御回路1070のサブCPU1071により実行されるプログラムの内容について説明する。
【0867】
<主基板通信タスク>
図164を参照して、サブCPU1071により行われる主基板通信タスクについて説明する。図164は、副制御回路において行われる主基板通信タスクを示すフローチャートである。
【0868】
はじめに、サブCPU1071は、主制御回路1060から送信されたコマンドの受信チェックを行う(ステップS301)。次に、サブCPU1071は、コマンドを受信した場合、そのコマンドの種別を抽出する(ステップS302)。
【0869】
次に、サブCPU1071は、前回とは異なるコマンドを受信したか否かを判断する(ステップS303)。サブCPU1071は、前回とは異なるコマンドを受信しなかったと判断したときには、ステップS301に移る一方で、前回とは異なるコマンドを受信したと判断したときには、メッセージキューに格納し(ステップS304)、ステップS301に移る。
【0870】
<演出登録タスク>
次に、図165を参照して、サブCPU1071により行われる演出登録タスクについて説明する。図165は、副制御回路において行われる演出登録タスクを示すフローチャートである。
【0871】
はじめに、サブCPU1071は、メッセージキューからメッセージを取り出す(ステップS311)。次に、サブCPU1071は、メッセージは有るか否かを判断する(ステップS312)。サブCPU1071は、メッセージは有ると判断したときには、メッセージから遊技情報を複写する(ステップS313)。例えば、パラメータによって特定される、内部当籤役、回転が停止したリールRL,RC,RRの種別、表示役、作動中フラグ等といった各種データがサブRAM1073に設けられた格納領域に複写される。
【0872】
次に、サブCPU1071は、後で図166A及び図166Bを参照して説明する演出内容決定処理を行う(ステップS314)。この処理では、受信したコマンドの種別に応じて、演出内容の決定や演出データの登録等が行われる。
【0873】
サブCPU1071は、ステップS314の後、又は、ステップS312においてメッセージは無かったと判断したときには、アニメーションデータの登録を行う(ステップS315)。次に、サブCPU1071は、サウンドデータの登録を行う(ステップS316)。次に、サブCPU1071は、LEDデータの登録を行う(ステップS317)。アニメーションデータの登録、サウンドデータの登録及びLEDデータの登録は、演出内容決定処理において登録された演出データに基づいて行われる。この処理が終了すると、ステップS311に移る。
【0874】
<演出内容決定処理>
次に、図166A及び図166Bを参照して、サブCPU1071により実行される演出内容決定処理のフローチャートについて説明する。図166A及び図166Bは、副制御回路において行われる演出内容決定処理を示すフローチャートである。
【0875】
はじめに、サブCPU1071は、スタートコマンド受信時であるか否かを判断する(ステップS321)。サブCPU1071は、スタートコマンド受信時であると判断したときには、演出用乱数値を抽出し、内部当籤役等に基づいて演出番号を抽籤により決定し、登録する(ステップS322)。演出番号は、今回において実行する演出内容を指定するデータである。
【0876】
次に、サブCPU1071は、登録されている演出番号に基づいて、スタート時の演出データを登録する(ステップS323)。演出データは、アニメーションデータ、サウンドデータ及びLEDデータを指定するデータである。演出データが登録されると、対応するアニメーションデータ等が決定され、映像の表示等の演出が実行される。この処理が終了すると、演出内容決定処理を終了する。
【0877】
次に、サブCPU1071は、スタートコマンド受信時ではないと判断したときには、リール停止コマンド受信時であるか否かを判断する(ステップS324)。サブCPU1071は、リール停止コマンド受信時であると判断したときには、登録されている演出番号とストップボタンDD7L,DD7C,DD7Rの種別に基づいて、停止時の演出データを登録する(ステップS325)。この処理が終了すると、演出内容決定処理を終了する。
【0878】
次に、サブCPU1071は、リール停止コマンド受信時ではないと判断したときには、表示コマンド受信時であるか否かを判断する(ステップS326)。サブCPU1071は、表示コマンド受信時であると判断したときには、登録されている演出番号に基づいて、表示時の演出データを登録する(ステップS327)。この処理が終了すると、演出内容決定処理を終了する。
【0879】
次に、サブCPU1071は、表示コマンド受信時ではないと判断したときには、ボーナス開始コマンド(図159のステップS124参照)を受信したか否かを判断する(ステップS328)。ボーナス開始コマンドを受信したと判断した場合、サブCPU1071は、ボーナス開始用の演出データを登録する(ステップS329)。
【0880】
次に、サブCPU1071は、スクリーン状態を、BB遊技状態に対応するスクリーン状態(ボーナス用スクリーン状態)に切り替える(ステップS330)。
【0881】
遊技状態がBB遊技状態に移行した場合、移行元の遊技状態は一般遊技状態である。すなわち、ART遊技状態においては、BB遊技状態への移行条件(BBの表示)が成立しないようにリールRL,RC,RRの停止制御が行われるため、BB遊技状態へは、一般遊技状態からのみ移行する。従って、ステップS330において切り替えられる前のスクリーン状態は、一般遊技状態に対応するスクリーン状態(通常スクリーン状態)である。
【0882】
ステップS330の処理において、サブCPU1071は、駆動モータE25を制御することにより、フロントスクリーン機構E1の配置位置をフロント露出位置からフロント待機位置に変化させる。これにより、通常スクリーン状態からボーナス用スクリーン状態に、スクリーン状態が切り替えられる。そして、サブCPU1071は、現在のスクリーン状態がボーナス用スクリーン状態であることを示す情報をサブRAM1073に記憶させる。
【0883】
ステップS330の処理を実行した後、サブCPU1071は、本サブルーチンを終了する。
【0884】
ステップS328においてボーナス開始コマンドを受信していないと判断した場合、サブCPU1071は、ボーナス終了コマンド(図160のステップS145参照)を受信したか否かを判断する(ステップS331)。ボーナス終了コマンドを受信したと判断した場合、サブCPU1071は、ボーナス終了用の演出データを登録する(ステップS332)。
【0885】
次に、サブCPU1071は、スクリーン状態を、一般遊技状態に対応するスクリーン状態(通常スクリーン状態)に切り替える(ステップS333)。この処理において、サブCPU1071は、駆動モータE25を制御することにより、フロントスクリーン機構E1の配置位置をフロント待機位置からフロント露出位置に変化させる。これにより、ボーナス用スクリーン状態から通常スクリーン状態に、スクリーン状態が切り替えられる。そして、サブCPU1071は、現在のスクリーン状態が通常スクリーン状態であることを示す情報をサブRAM1073に記憶させる。
【0886】
ステップS333の処理を実行した後、サブCPU1071は、本サブルーチンを終了する。
【0887】
ステップS331においてボーナス終了コマンドを受信していないと判断した場合、サブCPU1071は、ART開始コマンド(図161のステップS224参照)を受信したか否かを判断する(ステップS334)。
【0888】
ART開始コマンドを受信したと判断した場合、サブCPU1071は、スクリーン状態を、ART遊技状態に対応するスクリーン状態(ART用スクリーン状態)に切り替える(ステップS335)。
【0889】
遊技状態がART遊技状態に移行した場合、移行元の遊技状態は一般遊技状態である。すなわち、BB遊技状態においては、ART作動役の入賞を許容する内部当籤役が内部当籤せず、ART遊技状態への移行条件(ART作動役の表示)が成立しないため、ART遊技状態へは、一般遊技状態からのみ移行する。従って、ステップS335において切り替えられる前のスクリーン状態は、一般遊技状態に対応するスクリーン状態(通常スクリーン状態)である。
【0890】
なお、BB遊技状態においてはART作動役が表示されたとしてもART遊技状態が作動しないように設定することにより、BB遊技状態からART遊技状態へは移行しないように構成してもよい。また、BB遊技状態においてはART作動役が表示されないようにリールの停止制御を行うことにより、BB遊技状態からART遊技状態へは移行しないように構成してもよい。
【0891】
ステップS335の処理において、サブCPU1071は、まず、駆動モータE25を制御することにより、フロントスクリーン機構E1の配置位置をフロント露出位置からフロント待機位置に変化させる。これにより、通常スクリーン状態からボーナス用スクリーン状態に、スクリーン状態が切り替えられる。続いて、サブCPU1071は、駆動モータF24を制御することにより、リールスクリーン機構F1の配置位置をリール待機位置からリール露出位置に変化させる。これにより、ボーナス用スクリーン状態からART用スクリーン状態に、スクリーン状態が切り替えられる。このように、ボーナス用スクリーン状態を介することにより、スクリーン状態が、通常スクリーン状態からART用スクリーン状態に切り替えられる。そして、サブCPU1071は、現在のスクリーン状態がART用スクリーン状態であることを示す情報をサブRAM1073に記憶させる。
【0892】
ステップS335の処理を実行した後、サブCPU1071は、本サブルーチンを終了する。
【0893】
ステップS334においてART開始コマンドを受信していないと判断した場合、サブCPU1071は、ART終了コマンド(図162のステップS245参照)を受信したか否かを判断する(ステップS336)。
【0894】
ART終了コマンドを受信したと判断した場合、サブCPU1071は、スクリーン状態を、一般遊技状態に対応するスクリーン状態(通常スクリーン状態)に切り替える(ステップS337)。この処理において、サブCPU1071は、まず、駆動モータF24を制御することにより、リールスクリーン機構F1の配置位置をリール露出位置からリール待機位置に変化させる。これにより、ART用スクリーン状態からボーナス用スクリーン状態に、スクリーン状態が切り替えられる。続いて、サブCPU1071は、駆動モータE25を制御することにより、フロントスクリーン機構E1の配置位置をフロント待機位置からフロント露出位置に変化させる。これにより、ボーナス用スクリーン状態から通常スクリーン状態に、スクリーン状態が切り替えられる。このように、ボーナス用スクリーン状態を介することにより、スクリーン状態が、ART用スクリーン状態から通常スクリーン状態に切り替えられる。そして、サブCPU1071は、現在のスクリーン状態が通常スクリーン状態であることを示す情報をサブRAM1073に記憶させる。
【0895】
ステップS337の処理を実行した後、サブCPU1071は、本サブルーチンを終了する。
【0896】
ステップS336においてART終了コマンドを受信していないと判断した場合、サブCPU1071は、デモ移行コマンド(図156のステップS202参照)を受信したか否かを判断する(ステップS338)。
【0897】
デモ移行コマンドを受信したと判断した場合、サブCPU1071は、デモ映像データをセットする(ステップS339)。この処理において、サブCPU1071は、サブRAM1073に記憶されているスクリーン状態情報(現在のスクリーン状態を示す情報)に基づいて、サブROM1072に記憶されているデモ映像データのなかから、現在のスクリーン状態に応じたデモ映像データを、今回のデモ演出に用いられるデータに決定する。これにより、固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1のうちの何れかのスクリーンに、デモ映像が表示されることとなる。デモ映像については、後に図167及び図168を用いて説明する。
【0898】
ステップS338においてデモ移行コマンドを受信していないと判断した場合、又は、ステップS339の処理を実行した後、サブCPU1071は、本サブルーチンを終了する。
【0899】
[デモ映像]
図167及び図168を用いて、デモ映像について説明する。図167及び図168は、デモ映像について説明するための図である。
【0900】
図167(a)及び図168(a)は、通常スクリーン状態において使用されるデモ映像データについて示している。図167(a)において網掛けで示す領域(領域I)は、通常スクリーン状態においてフロントスクリーン機構E1に表示される映像に対応する領域である。図168(a)に示すように、通常スクリーン状態において使用されるデモ映像データは、ボーナス用スクリーン状態において使用されるデモ映像データ(図168(b)参照)及びART用スクリーン状態において使用されるデモ映像データ(図168(c)参照)と異なり、領域I全体がスクリーンに表示される映像を示す情報を含んでいる。
【0901】
図167(b)及び図168(b)は、ボーナス用スクリーン状態において使用されるデモ映像データについて示している。図167(b)において網掛けで示す領域(領域II)は、ボーナス用スクリーン状態において固定スクリーン機構Dに表示される映像に対応する領域である。領域IIは、領域Iよりも小さくなっており、図168(b)に示すように、ボーナス用スクリーン状態において使用されるデモ映像データは、領域Iの一部(図中の斜線部分)がスクリーンに表示される映像を示す情報を含んでいない。図168(b)中の斜線部分に対応する領域は、画素値が0の情報を含んでいる。画素値とは、プロジェクタ機構B2の備える液晶パネルに形成された画素の光透過率に対応している。画素値が0であることは、光透過率が最小であることを示しており、画素値が0である領域に対応するスクリーンの表示面は黒色となる。
【0902】
図167(c)及び図168(c)は、ART用スクリーン状態において使用されるデモ映像データについて示している。図167(c)において網掛けで示す領域(領域III)は、ART用スクリーン状態においてリールスクリーン機構F1に表示される映像に対応する領域である。領域IIIは、領域Iよりも小さくなっており、図168(c)に示すように、ART用スクリーン状態において使用されるデモ映像データは、領域Iの一部(図中の斜線部分)がスクリーンに表示される映像を示す情報を含んでいない。図168(c)中の斜線部分に対応する領域は、図168(b)と同様に、画素値が0の情報を含んでいる。
【0903】
このように、本実施形態では、図168(a)〜(c)に示すようなデモ映像データを、スクリーン状態に応じて使い分けることにより、スクリーンに表示される映像の大きさをスクリーン状態に応じて異ならせている。
【0904】
以上、第3実施形態に係る遊技機1について説明した。第3実施形態に係る遊技機1は、以下の特徴を備えている。
【0905】
(I−1) 画像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された画像を表示可能な表示面を有する一又は複数のスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1)と、
前記スクリーンを収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンの表示面を視認可能な視認領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、
前記プロジェクタから画像を含む光を出射させることにより、前記スクリーンの表示面に該画像を表示させる表示制御手段(図166BのステップS339の処理を実行するサブCPU1071)と、
少なくとも一の前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1又はリールスクリーン機構F1)を駆動機構により駆動させて、該スクリーンの配置位置を変化させることにより、前記一又は複数のスクリーンの配置状態を示すスクリーン状態を、複数のスクリーン状態(通常スクリーン状態、ボーナス用スクリーン状態、及び、ART用スクリーン状態)のうちの一のスクリーン状態から、他のスクリーン状態に切り替えるスクリーン状態切替手段(図166A及び図166BのステップS330、ステップS333、ステップS335、及び、ステップS337の処理を実行するサブCPU1071)と、を備え、
前記表示制御手段(図166BのステップS339の処理を実行するサブCPU1071)は、所定のデモ移行条件が成立した場合に、前記複数のスクリーン状態のうちの現在のスクリーン状態に対応するデモ画像を、前記スクリーンの表示面に表示させる、
ことを特徴とする遊技機。
【0906】
(I−2) 画像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された画像を表示可能な表示面を有するN個(Nは2以上の整数)のスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1)と、
前記N個のスクリーンを収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンの表示面を視認可能な視認領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、
前記プロジェクタから画像を含む光を出射させることにより、該光が照射された前記表示面に該画像を表示させる表示制御手段(図166BのステップS339の処理を実行するサブCPU1071)と、
少なくとも一の前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1又はリールスクリーン機構F1)を駆動機構により駆動させて、該スクリーンの配置位置を変化させることにより、前記N個のスクリーンの配置状態を示すスクリーン状態を、N個のスクリーン状態(通常スクリーン状態、ボーナス用スクリーン状態、及び、ART用スクリーン状態)のうちの一のスクリーン状態から、他のスクリーン状態に切り替えるスクリーン状態切替手段(図166A及び図166BのステップS330、ステップS333、ステップS335、及び、ステップS337の処理を実行するサブCPU1071)と、を備え、
前記N個のスクリーン(フロントスクリーン機構E1、固定スクリーン機構D、及び、リールスクリーン機構F1)を第1のスクリーン〜第Nのスクリーンと表記し、前記N個のスクリーン状態(通常スクリーン状態、ボーナス用スクリーン状態、及び、ART用スクリーン状態)を第1のスクリーン状態〜第Nのスクリーン状態と表記した場合、第Kのスクリーン状態(Kは1〜Nの整数)は、前記プロジェクタから出射された光が第Kのスクリーンの表示面に照射されるとともに該表示面が前記視認領域を介して視認可能なように前記N個のスクリーンが配置された状態であり、
前記表示制御手段(図166BのステップS339の処理を実行するサブCPU1071)は、所定のデモ移行条件が成立した場合において、現在のスクリーン状態が第Kのスクリーン状態である場合、第Kのスクリーン状態に対応するデモ画像を、第Kのスクリーンの表示面に表示させる、
ことを特徴とする遊技機。
【0907】
第3実施形態に係る遊技機1によれば、スクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1)は、3個のスクリーン状態(通常スクリーン状態、ボーナス用スクリーン状態、及び、ART用スクリーン状態)をとることが可能であり、所定のデモ移行条件が成立した場合には、現在のスクリーン状態に対応するデモ映像がスクリーンの表示面に表示される。
【0908】
すなわち、所定のデモ移行条件が成立した場合に表示されるデモ映像と、所定のデモ移行条件が成立した場合におけるスクリーン状態とが対応している。そのため、所定のデモ移行条件が成立した場合におけるスクリーン状態が、3個のスクリーン状態のうちの何れのスクリーン状態であるのかによって、異なるデモ映像がスクリーンの表示面に表示されることとなる。従って、スクリーン状態に応じた各デモ映像を遊技者に楽しませることが可能となり、遊技者が飽きにくいデモ映像を提供することができる。また、デモ映像を見た遊技者に対して、現在のスクリーン状態が何れのスクリーン状態であるのかについて、関心を抱かせることができる。
【0909】
なお、本明細書において、映像とは、多数の静止画像から構成されるものであり、多数の静止画像が経時的に連続して変化することにより得られる動画像と同義である。
【0910】
(I−3) 前記(I−1)又は(I−2)の遊技機であって、
前記表示制御手段(図166BのステップS339の処理を実行するサブCPU1071)は、
前記スクリーン状態に応じて異なる大きさの画像を、前記スクリーンの表示面に表示させ、
前記所定のデモ移行条件が成立した場合、前記現在のスクリーン状態に対応する大きさのデモ画像を、前記スクリーンの表示面に表示させる、
ことを特徴とする。
【0911】
第3実施形態に係る遊技機1によれば、所定のデモ移行条件が成立した場合におけるスクリーン状態に応じて、スクリーンの表示面に表示されるデモ映像の大きさが異なることとなる。従って、デモ映像を見た遊技者に対して、デモ映像の大きさを通じて、現在のスクリーン状態を推測させることができる。
【0912】
(I−4) 前記(I−1)〜(I−3)の何れかの遊技機であって、
所定の遊技状態移行条件が成立した場合、複数の遊技状態(一般遊技状態、BB遊技状態、及び、ART遊技状態)のうちの一の遊技状態から他の遊技状態へと、遊技状態を移行させる遊技状態移行手段(図159のステップS122、図160のステップS144、図161のステップS222、及び、図162のステップS244の処理を実行するメインCPU1031)を備え、
複数の前記スクリーン状態は、それぞれ、前記複数の遊技状態のうちの何れかに対応しており、
前記スクリーン状態切替手段(図166A及び図166BのステップS330、ステップS333、ステップS335、及び、ステップS337の処理を実行するサブCPU1071)は、前記所定の遊技状態移行条件が成立した場合、前記スクリーン状態を、移行元の遊技状態に対応するスクリーン状態から、移行先の遊技状態に対応するスクリーン状態に切り替える、
ことを特徴とする。
【0913】
第3実施形態に係る遊技機1によれば、所定のデモ移行条件が成立した場合に表示されるデモ映像は、その時点におけるスクリーン状態に対応している。そして、スクリーン状態は、遊技状態に対応している。
【0914】
そのため、所定のデモ移行条件が成立した場合に表示されるデモ映像は、その時点における遊技状態に対応するものとなる。従って、例えば、ある遊技機において表示されているデモ映像を遊技者が見たとき、当該デモ映像が遊技者にとって有利な遊技状態に対応するものである場合、当該遊技者に対して、当該遊技機で遊技を行うことについて、モチベーションを与えることが可能となる。第3実施形態に係る遊技機1によれば、このようにして、遊技者が遊技を行う契機を提供することが可能であり、これにより集客効果を図ることができる。
【0915】
第3実施形態では、所定のデモ移行条件として、デモ移行用タイマの値が所定値以上となること、すなわち、メダルの払出が行われた後BETが行われないまま所定時間(10秒)が経過すること、という条件を採用した。所定のデモ移行条件としては、この例に限定されず、デモ画面への移行条件として従来公知の条件を適宜採用することができる。通常、デモ画面には、遊技が行われていない(客待ち状態である)と判断される場合に移行される。例えば、パチスロ遊技機においては、第3実施形態で採用した条件の他に、再遊技による自動投入の後スタートレバーが操作されないまま所定時間が経過すること、C/Pボタンが操作されクレジットされているメダルが全て払い出されること、電源が投入されること(BETが行われるまでの間)、といった条件を、デモ画面への移行条件として挙げることができる。また、パチンコ遊技機においては、図柄の変動が停止した後ハンドルの操作が検出されないまま所定時間が経過すること、図柄の変動が停止した後始動口への入賞が発生しないまま所定時間が経過すること、保留がなく図柄の変動が行われない状態が所定時間継続すること、といった条件を、デモ画面への移行条件として挙げることができる。
【0916】
第3実施形態では、スクリーン状態が遊技状態と対応していることとして説明したが、スクリーン状態と遊技状態とは対応していなくてもよい。本発明において、スクリーン状態が切り替えられる契機としては、特に限定されず、例えば、ボーナスの作動役が内部当籤役として決定された場合や、ART抽籤に当籤した場合等に、スクリーン状態が切り替えられることとしてもよい。この場合、例えば、ボーナスの作動役が内部当籤役として決定された場合や、ART抽籤に当籤した場合に、第1のスクリーン状態から第2のスクリーン状態に切り替え、ボーナスやARTが作動した場合に、第2のスクリーン状態から第3のスクリーン状態に切り替えることとしてもよい。
【0917】
また、第3実施形態では、3つのスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1)が設けられることとして説明したが、スクリーンの個数は、特に限定されず、1つであっても、2つであっても、4つ以上であってもよい。
【0918】
また、第3実施形態では、通常スクリーン状態においてはフロントスクリーン機構E1に画像が表示され、ボーナス用スクリーン状態においては固定スクリーン機構Dに画像が表示され、ART用スクリーン状態においてはリールスクリーン機構F1に画像が表示されることとして説明した。すなわち、スクリーン状態と画像の表示されるスクリーンとが一対一に対応していることとして説明した。しかし、本発明においては、一のスクリーン状態において画像の表示されるスクリーンと、他のスクリーン状態において画像の表示されるスクリーンとが、同じであってもよい。
【0919】
例えば、一のスクリーンが表示面を複数有していることとし、当該スクリーンを駆動して配置位置を変化させることにより、画像の表示される表示面を、複数の表示面(例えば、表面と裏面)の間で切り替えるようにしてもよい。例えば、2つのスクリーン(フロントスクリーン機構E1とリールスクリーン機構F1)が設けられる(固定スクリーン機構Dは設けられていない)こととし、リールスクリーン機構F1の表面と裏面の双方に画像を表示可能なように構成してもよい。この場合、リールスクリーン機構F1の表面に画像が表示される状態と、リールスクリーン機構F1の裏面に画像が表示される状態とでは、同一のスクリーン(リールスクリーン機構F1)に画像が表示されるが、別々のスクリーン状態である。
【0920】
また、スクリーンの表示面は1つであることとし、単にスクリーンの配置状態を変化させることとしてもよい。例えば、1つのスクリーン(固定スクリーン機構D)のみが設けられる(フロントスクリーン機構E1とリールスクリーン機構F1とは設けられていない)こととし、固定スクリーン機構Dを前後に移動させることによりスクリーン状態を切り替えてもよい。この場合、固定スクリーン機構Dが前方に配置されている状態と、固定スクリーン機構Dが後方に配置されている状態とでは、同一の表示面に画像が表示されるが、これらの2つの状態は、別々のスクリーン状態である。
【0921】
また、第3実施形態では、プロジェクタ機構B2が光を前方に向けて出射するようにキャビネットGの内部に配置されており、プロジェクタ機構B2から出射された光を、ミラー機構B3を用いて後方に反射させることによりスクリーンに照射させることとして説明した。しかし、本発明において、プロジェクタは、光を後方に向けて出射するように配置されていてもよく、また、プロジェクタから出射された光を、ミラーを用いずにスクリーンに照射させることとしてもよい。例えば、キャビネットの内部ではなく開閉扉にプロジェクタを設置することとし、該プロジェクタから後方に向けて(キャビネットの内部に向けて)出射した光を、ミラーを用いずに直接スクリーンに照射させることとしてもよい。
【0922】
また、第3実施形態では、プロジェクタ機構B2が透過型液晶プロジェクタであることとして説明したが、プロジェクタのタイプは特に限定されず、反射型液晶パネルを用いる方式のプロジェクタ(例えば、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)プロジェクタ)であってもよく、DMD(Digital Micro mirror Device)を用いるDLP(Digital Light Processing)方式のプロジェクタであってもよく、背面から投射するリアプロジェクタであってもよい。
【0923】
また、第3実施形態では、通常スクリーン状態とボーナス用スクリーン状態とART用スクリーン状態とで、デモ映像の表示内容が同じであることとして説明したが(図168参照)、図169に示すように、スクリーン状態に応じてデモ映像の表示内容を異ならせてもよい。
【0924】
図169は、デモ映像について説明するための図である。図169(a)は、通常スクリーン状態において使用されるデモ映像データについて示している。図169(b)は、ボーナス用スクリーン状態において使用されるデモ映像データについて示している。図169(c)は、ART用スクリーン状態において使用されるデモ映像データについて示している。
【0925】
図169では、図168と異なり、通常スクリーン状態とボーナス用スクリーン状態とART用スクリーン状態とで、デモ映像の表示内容が異なっている。
【0926】
このように、スクリーン状態に応じてデモ映像の表示内容が異なる場合、表示内容を通じてスクリーン状態に対応する遊技状態を示唆するように構成されていてもよい。例えば、遊技状態として、遊技者にとって有利な状態が作動する確率が相対的に高い状態(高確率状態、例えば、ART抽籤に当籤する確率が高い状態)と、該確率が相対的に低い状態(低確率状態、例えば、ART抽籤に当籤する確率が低い状態)とが設けられていることとし、高確率状態に対応するスクリーン状態においては、遊技状態が高確率状態であることを示唆する画像(例えば、「高確率かも」という文字画像)を表示させ、低確率状態に対応するスクリーン状態においては、遊技状態が低確率状態であることを示唆する画像(例えば、「低確率だけどがんばって」という文字画像)を表示させるようにしてもよい。
【0927】
なお、第3実施形態では、ART遊技状態の作動及び終了に係る処理(図157のステップS73、図161、及び、図162等の処理)が主制御回路1060において行われることとして説明したが、これらの処理は、副制御回路1070において行われることとしてもよい。
【0928】
また、第3実施形態では、ART遊技状態において、内部当籤役として押し順役が決定された場合、該押し順役を入賞させるために必要な押し順を報知するための画像(押し順ナビ画像)がスクリーンに表示される。
【0929】
すなわち、図166AのステップS322において、サブCPU1071は、所定の押し順役が内部当籤したと判断した場合に、該押し順役を入賞させるための押し順ナビ演出を実行する。押し順ナビ演出は、押し順ナビ画像を、リールスクリーン機構F1の表示面に表示させる演出である。押し順ナビ画像は、内部抽籤により決定された内部当籤役を入賞させるための押し順(ストップボタンDD7L,DD7C,DD7Rの押下順序)を報知するための画像である。サブROM1072には、複数の押し順ナビ画像データが記憶されている。各押し順ナビ画像データは、一の内部当籤役を入賞させるための押し順を報知するための画像に対応している。図166AのステップS322において、サブCPU1071は、サブROM1072に記憶されている複数の押し順ナビ画像データのなかから、当該押し順役を入賞させるための押し順に対応する押し順ナビ画像データを、今回の演出に用いられるデータに決定する。その結果、当該押し順で停止操作を行うことを示唆するような画像が、押し順ナビ画像としてリールスクリーン機構F1の表示面に表示されることとなる。
【0930】
ART遊技状態における押し順の報知は、画像による報知に限定されず、音や光を用いて報知を行うこととしてもよい。
【0931】
また、ART遊技状態において報知されるものは、押し順役を入賞させるために必要な押し順に限定されない。ART遊技状態においては、所定の役を入賞させるために必要な何らかの情報が報知されればよい。例えば、押し順役として複数の内部当籤役が設定されており、内部当籤役ごとに上記適切な順序が予め定められている場合、内部抽籤により決定された内部当籤役を報知することとしてもよい。内部当籤役ごとの上記適切な順序を把握している遊技者は、内部抽籤により決定された内部当籤役を知ることができれば、上記適切な順序で停止操作を行うことができる。また、適切なタイミングで停止操作が行われた場合に入賞が成立することとし、ART遊技状態では、当該適切なタイミングを報知することとしてもよい。
【0932】
本発明においては、ART遊技状態を、AT遊技状態であり且つRT遊技状態である状態とし、RT遊技状態を主制御回路により制御する一方、AT遊技状態を副制御回路により制御することとしてもよい。RT遊技状態は、リプレイの当籤確率が一般遊技状態よりも高い状態である。RT遊技状態に移行させる契機としては、特に限定されないが、例えば、所定の図柄組合せが入賞判定ラインに沿って停止表示された場合や、ボーナスを作動させる契機となる役が内部当籤役として決定された場合等に、RT遊技状態に移行させることができる。AT遊技状態は、ART遊技状態の説明として上述したように、内部当籤役を入賞させるために必要な情報(例えば、ストップボタンの押し順)が報知される状態である。AT遊技状態へは、所定の抽籤(AT抽籤)に当籤したことを契機として移行させることができる。
【0933】
この場合、AT抽籤に当籤する確率が互いに異なる状態(確率状態)を複数設け、このような確率状態に応じて、スクリーン状態を変更することとしてもよい。例えば、複数の確率状態を、AT抽籤に当籤する確率が低い順に、第1確率状態、第2確率状態、及び、第3確率状態とし、所定の条件が成立した場合に一の確率状態から他の確率状態に移行することとした場合、第1確率状態においては、スクリーン状態を、第1のスクリーン状態(例えば、第3実施形態における通常スクリーン状態のように、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている状態)とし、第2確率状態においては、スクリーン状態を、第2のスクリーン状態(例えば、第3実施形態におけるボーナス用スクリーン状態のように、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置され、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置されている状態)とし、第3確率状態においては、スクリーン状態を、第3のスクリーン状態(例えば、第3実施形態におけるART用スクリーン状態のように、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置され、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されている状態)としてもよい。この場合には、主制御回路によって管理される遊技状態が移行しなくても(一般遊技状態を継続している場合であっても)、スクリーン状態が切り替えられることとなる。
【0934】
また、確率状態とスクリーン状態とを完全に一対一の態様で対応させなくてもよい。例えば、AT抽籤に当籤する確率が低い状態(第1確率状態及び第2確率状態)においても、所定の確率で、AT抽籤に当籤する確率が高い状態(第3確率状態)に対応するスクリーン状態(第3のスクリーン状態)に切り替えられることとしてもよい。この場合、スクリーン状態が第3のスクリーン状態(第3確率状態であることに対する期待度の高いスクリーン状態)であっても、AT抽籤に当籤する確率が低い可能性もあり、このような第3のスクリーン状態は、「偽のスクリーン状態」であると言える。
【0935】
さらに、本発明をパチンコ遊技機に適用する場合には、例えば、通常遊技状態と第1のスクリーン状態とを対応させ、確変遊技状態と第2のスクリーン状態とを対応させ、時短遊技状態と第3のスクリーン状態とを対応させた態様を採用することができる。2つの遊技状態(例えば、確変遊技状態及び時短遊技状態)が同時に作動する場合には、一方の遊技状態(例えば、時短遊技状態)に対応するスクリーン状態が優先されるように、予め設定しておくこととしてもよい。また、所謂潜伏確変を備えるパチンコ遊技機においては、確変遊技状態である期待度の高さとスクリーン状態とを対応させることにより、現在のスクリーン状態が複数のスクリーン状態のうちの何れのスクリーン状態であるのかによって、潜伏確変の期待度を示唆することとしてもよい。
【0936】
なお、確変遊技状態とは、大当り判定において、大当りと判定される確率が通常遊技状態よりも高い状態である。時短遊技状態とは、通常遊技状態と比較して、(A)普通図柄抽選の当選確率が高確率の状態、(B)普通図柄の変動時間が短縮された状態、(C)普通電動役物の開放時間が長くなった状態、という(A)〜(C)のうちの少なくともいずれか一の状態である。
【0937】
[第4実施形態]
以上、第3実施形態について説明した。以下、第4実施形態について説明する。第4実施形態に係る遊技機1の基本的な構成は、第2実施形態及び第3実施形態に係る遊技機1と同じである。以下においては、第2実施形態及び第3実施形態に係る遊技機1の構成要素と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明することとする。また、第2実施形態及び第3実施形態における説明が第4実施形態においても当てはまる部分については、説明を省略することとする。
【0938】
第3実施形態では、所定のデモ移行条件が成立した場合、現在のスクリーン状態に対応するデモ映像がスクリーンに表示されることとして説明した。これに対し、第4実施形態では、所定のデモ移行条件が成立した場合、現在のスクリーン状態が何れのスクリーン状態であるかに関わらず、デモ映像は、ART用スクリーン状態において表示される。すなわち、所定のデモ移行条件が成立した時点におけるスクリーン状態がART用スクリーン状態ではない場合には、スクリーン状態がART用スクリーン状態に切り替えられた上で、デモ映像が表示される。以下、この点について説明する。
【0939】
また、第3実施形態では、デモ映像が表示された後、通常の遊技演出に復帰する際(所定のデモ解除条件が成立した場合)に行われる処理について、説明を省略したが、第4実施形態では、この点についても説明する。
【0940】
さらに、第4実施形態では、スクリーン状態が切り替えられている間、スタートレバーDD6が操作されても、リールRL,RC,RRの回転が開始されない(リールがロックされる)。この点についても説明する。
【0941】
<メダル受付・スタートチェック処理>
図170A及び図170Bを参照して、メダル受付・スタートチェック処理について説明する。図170A及び図170Bは、主制御回路において行われるメダル受付・スタートチェック処理を示すフローチャートである。
【0942】
図170BのステップS1051以外の処理は、図155A及び図155BのステップS31〜ステップS51の処理と同様の処理であるため、ここでの説明は省略する。
【0943】
ステップS1051において、メインCPU1031は、デモ解除時処理を実行する。デモ解除時処理については、後に図172を用いて説明する。
【0944】
<デモ移行時処理>
図171を用いて、図170BのステップS1048で行われるデモ移行時処理について説明する。図171は、主制御回路において行われるデモ移行時処理を示すフローチャートである。
【0945】
まず、メインCPU1031は、ステップS1201及びステップS1202の処理を実行するが、これらの処理は、図156のステップS201及びステップS202の処理と同様の処理であるため、ここでの説明は省略する。
【0946】
ステップS1202の処理を実行した後、メインCPU1031は、デモ中フラグをオンにセットする(ステップS1203)。デモ中フラグは、所定のデモ移行条件が成立したことを契機としてセットされるフラグである。
【0947】
ステップS1203の処理を実行した後、メインCPU1031は、本サブルーチンを終了する。
【0948】
<デモ解除時処理>
図172を用いて、図170BのステップS1051で行われるデモ解除時処理について説明する。図172は、主制御回路において行われるデモ解除時処理を示すフローチャートである。
【0949】
図172のデモ解除時処理は、図170BのステップS1049において投入枚数カウンタが最大値に達したと判断され、ステップS1050においてスタートスイッチ1006Sがオンであると判断された場合に行われる。すなわち、デモ解除時処理は、BET(自動投入を含む)が行われた上でスタートレバーDD6が操作された場合に行われる処理である。
【0950】
まず、メインCPU1031は、デモ中フラグ(図171のステップS1203参照)がオンにセットされているか否かを判断する(ステップS1211)。デモ中フラグがオンにセットされていないと判断した場合、メインCPU1031は、本サブルーチンを終了する。
【0951】
一方、デモ中フラグがオンにセットされていると判断した場合、メインCPU1031は、デモ中フラグをオフにセットする(ステップS1212)。
【0952】
次に、メインCPU1031は、デモ解除フラグをオンにセットする(ステップS1213)。デモ解除フラグは、所定のデモ解除条件が成立したことを契機としてセットされるフラグである。
【0953】
次に、メインCPU1031は、現在の遊技状態がART遊技状態であるか否かを判断する(ステップS1214)。メインCPU1031は、メインRAM1033の作動中フラグ格納領域(図153(c)参照)を参照することにより、現在の遊技状態を認識することができる。具体的に、メインCPU1031は、作動中フラグ格納領域のビット2が「1」であるか否かを判断することにより、現在の遊技状態がART遊技状態であるか否かを判断する。
【0954】
現在の遊技状態がART遊技状態ではないと判断した場合、メインCPU1031は、スクリーン状態復帰用フラグをオンにセットする(ステップS1215)。スクリーン状態復帰用フラグは、ART遊技状態以外の遊技状態において所定のデモ解除条件が成立したことを契機としてセットされるフラグである。スクリーン状態復帰用フラグがオンにセットされていることは、デモ映像の表示を終了させるに際し、ART用スクリーン状態から、元々のスクリーン状態(所定のデモ移行条件が成立した時点におけるスクリーン状態)に、スクリーン状態を復帰させる必要があることを意味している。スクリーン状態復帰用フラグは、スクリーン状態が切り替えられている間、リールRL,RC,RRをロックするために使用される(図178参照)。
【0955】
ステップS1214において現在の遊技状態がART遊技状態ではないと判断した場合、又は、ステップS1215の処理を実行した後、メインCPU1031は、本サブルーチンを終了する。
【0956】
<ボーナス作動チェック処理>
次に、図173を参照して、ボーナス作動チェック処理について説明する。図173は、主制御回路において行われるボーナス作動チェック処理を示すフローチャートである。
【0957】
ステップS1125以外の処理は、図159のステップS121〜ステップS129の処理と同様の処理であるため、ここでの説明は省略する。
【0958】
ステップS1125において、メインCPU1031は、遊技状態移行フラグをオンにセットする。遊技状態移行フラグは、遊技状態が移行したことを示すフラグであり、遊技状態移行フラグがオンにセットされていることは、遊技状態の移行に伴い、スクリーン状態を切り替える必要があることを意味している。遊技状態移行フラグは、スクリーン状態が切り替えられている間、リールRL,RC,RRをロックするために使用される(図178参照)。
【0959】
<ボーナス終了チェック処理>
次に、図174を参照して、ボーナス終了チェック処理について説明する。図174は、主制御回路において行われるボーナス終了チェック処理を示すフローチャートである。
【0960】
ステップS1146以外の処理は、図160のステップS141〜ステップS148の処理と同様の処理であるため、ここでの説明は省略する。
【0961】
ステップS1146において、メインCPU1031は、遊技状態移行フラグをオンにセットする。遊技状態移行フラグは、遊技状態が移行したことを示すフラグであり、遊技状態移行フラグがオンにセットされていることは、遊技状態の移行に伴い、スクリーン状態を切り替える必要があることを意味している。遊技状態移行フラグは、スクリーン状態が切り替えられている間、リールRL,RC,RRをロックするために使用される(図178参照)。
【0962】
<ART作動チェック処理>
図175を用いて、図154のステップS15で行われるART作動チェック処理について説明する。図175は、主制御回路において行われるART作動チェック処理を示すフローチャートである。
【0963】
まず、メインCPU1031は、ステップS1221〜ステップS1223の処理を実行するが、これらの処理は、図161のステップS221〜ステップS223の処理と同様の処理であるため、ここでの説明は省略する。
【0964】
ステップS1223の処理を実行した後、メインCPU1031は、遊技状態移行フラグをオンにセットする。遊技状態移行フラグは、遊技状態が移行したことを示すフラグであり、遊技状態移行フラグがオンにセットされていることは、遊技状態の移行に伴い、スクリーン状態を切り替える必要があることを意味している。遊技状態移行フラグは、スクリーン状態が切り替えられている間、リールRL,RC,RRをロックするために使用される(図178参照)。
【0965】
ステップS1224の処理を実行した後、メインCPU1031は、本サブルーチンを終了する。
【0966】
<ART終了チェック処理>
図176を用いて、図154のステップS16で行われるART終了チェック処理について説明する。図176は、主制御回路において行われるART終了チェック処理を示すフローチャートである。
【0967】
まず、メインCPU1031は、ステップS1241〜ステップS1244の処理を実行するが、これらの処理は、図162のステップS241〜ステップS244の処理と同様の処理であるため、ここでの説明は省略する。
【0968】
ステップS1244の処理を実行した後、メインCPU1031は、遊技状態移行フラグをオンにセットする。遊技状態移行フラグは、遊技状態が移行したことを示すフラグであり、遊技状態移行フラグがオンにセットされていることは、遊技状態の移行に伴い、スクリーン状態を切り替える必要があることを意味している。遊技状態移行フラグは、スクリーン状態が切り替えられている間、リールRL,RC,RRをロックするために使用される(図178参照)。
【0969】
ステップS1245の処理を実行した後、メインCPU1031は、本サブルーチンを終了する。
【0970】
<割込処理>
次に、図177を参照して、メインCPU1031の制御による割込処理(1.1173msec)について説明する。図177は、主制御回路において行われる割込処理を示すフローチャートである。
【0971】
まず、メインCPU1031は、ステップS1161及びステップS1162の処理を実行するが、これらの処理は、図163のステップS161及びステップS162の処理と同様の処理であるため、ここでの説明は省略する。
【0972】
ステップS1162の処理を実行した後、メインCPU1031は、タイマ更新処理を実行する(ステップS1163)。この処理において、メインCPU1031は、リールロックタイマ(図178のステップS1265参照)の値を1減算する。また、メインCPU1031は、デモ移行用タイマ(図154のステップS12参照)の値を1加算する。
【0973】
次に、メインCPU1031は、リール制御処理を実行する(ステップS1164)。リール制御処理については、後に図178を用いて説明する。
【0974】
次に、メインCPU1031は、ステップS1165及びステップS1166の処理を実行するが、これらの処理は、図163のステップS164及びステップS165の処理と同様の処理であるため、ここでの説明は省略する。
【0975】
<リール制御処理>
図178を用いて、図177のステップS1164で行われるリール制御処理について説明する。図178は、主制御回路において行われるリール制御処理を示すフローチャートである。
【0976】
まず、メインCPU1031は、遊技状態移行フラグ(図173のステップS1125、図174のステップS1146、図175のステップS1224、及び、図176のステップS1245参照)がオンにセットされているか否かを判断する(ステップS1261)。
【0977】
遊技状態移行フラグがオンにセットされていると判断した場合、メインCPU1031は、遊技状態移行フラグをオフにセットする(ステップS1262)。
【0978】
一方、遊技状態移行フラグがオンにセットされていないと判断した場合、メインCPU1031は、スクリーン状態復帰用フラグ(図172のステップS1215参照)がオンにセットされているか否かを判断する(ステップS1263)。
【0979】
スクリーン状態復帰用フラグがオンにセットされていると判断した場合、メインCPU1031は、スクリーン状態復帰用フラグをオフにセットする(ステップS1264)。
【0980】
ステップS1262又はステップS1264の処理を実行した後、メインCPU1031は、リールロックタイマに所定値をセットする(ステップS1265)。その後、メインCPU1031は、本サブルーチンを終了する。
【0981】
ステップS1263においてスクリーン状態復帰用フラグがオンにセットされていないと判断した場合、メインCPU1031は、リールロックタイマの値が0であるか否かを判断する(ステップS1266)。リールロックタイマの値は、ステップS1265の処理において所定値がセットされ、割込処理が行われるごとに1ずつ減算される(図177のステップS1163参照)。
【0982】
リールロックタイマの値が0であると判断した場合、メインCPU1031は、リールRL,RC,RRの回転を制御する(ステップS1267)。この処理において、メインCPU1031は、全リールRL,RC,RRの回転開始が要求されている場合に、各リールRL,RC,RRの回転を開始するよう、ステッピングモータ1049L,1049C,1049Rの駆動を制御する。これにより、リールRL,RC,RRがロックされていた場合には、ロックが解除される。
【0983】
ステップS1266においてリールロックタイマの値が0ではないと判断した場合、又は、ステップS1267の処理を実行した後、メインCPU1031は、本サブルーチンを終了する。
【0984】
<演出内容決定処理>
図179を用いて、図165のステップS314で行われる演出内容決定処理について説明する。図179は、副制御回路において行われる演出内容決定処理を示すフローチャートである。
【0985】
まず、サブCPU1071は、スタートコマンド(図154のステップS6参照)を受信したか否かを判断する(ステップS1321)。
【0986】
スタートコマンドを受信したと判断した場合、サブCPU1071は、遊技状態移行時スクリーン状態変更処理を実行する(ステップS1322)。遊技状態移行時スクリーン状態変更処理については、後に図180を用いて説明する。
【0987】
次に、サブCPU1071は、デモ解除時スクリーン状態復帰処理を実行する(ステップS1323)。デモ解除時スクリーン状態復帰処理については、後に図181を用いて説明する。
【0988】
その後、サブCPU1071は、ステップS1324〜ステップS1333の処理を実行するが、これらの処理は、図166AのステップS322〜ステップS329及び図166BのステップS331〜ステップS332の処理と同様の処理であるため、ここでの説明は省略する。
【0989】
なお、図166Aでは、ステップS329の処理を実行した後、サブCPU1071は、スクリーン状態を切り替える処理(ステップS330)を行ったが、図179では、ステップS1331の処理を実行した後、サブCPU1071は、本サブルーチンを終了する。また、図166Bでは、ステップS332の処理を実行した後、サブCPU1071は、スクリーン状態を切り替える処理(ステップS333)を行ったが、図179では、ステップS1333の処理を実行した後、サブCPU1071は、本サブルーチンを終了する。
【0990】
ステップS1332においてボーナス終了コマンドを受信していないと判断した場合、サブCPU1071は、デモ移行コマンド(図171のステップS1202参照)を受信したか否かを判断する(ステップS1334)。
【0991】
デモ移行コマンドを受信したと判断した場合、サブCPU1071は、デモ移行時スクリーン状態変更処理を実行する(ステップS1335)。デモ移行時スクリーン状態変更処理については、後に図182を用いて説明する。
【0992】
次に、サブCPU1071は、デモ映像データをセットする(ステップS1336)。この処理において、サブCPU1071は、サブROM1072に記憶されているデモ映像データを、今回のデモ演出に用いられるデータに決定する。該デモ映像データは、ART用スクリーン状態に応じたデータである(図183(a)参照)。ステップS1336の処理が実行されることにより、リールスクリーン機構F1にデモ映像が表示されることとなる。
【0993】
ステップS1334においてデモ移行コマンドを受信していないと判断した場合、又は、ステップS1336の処理を実行した後、サブCPU1071は、本サブルーチンを終了する。
【0994】
<遊技状態移行時スクリーン状態変更処理>
図180を用いて、図179のステップS1322で行われる遊技状態移行時スクリーン状態変更処理について説明する。図180は、副制御回路において行われる遊技状態移行時スクリーン状態変更処理を示すフローチャートである。
【0995】
まず、サブCPU1071は、遊技状態が前回と異なるか否かを判断する(ステップS1401)。図179のステップS1321で受信するスタートコマンドに、メインRAM1033の作動中フラグ格納領域(図153(c)参照)に格納されているフラグを示す情報が含まれるため、スタートコマンドを受信することにより、サブCPU1071は、遊技状態を認識することができる。ステップS1401において、サブCPU1071は、今回受信したスタートコマンドに含まれる情報によって示される遊技状態が、前回受信したスタートコマンドに含まれていた情報によって示される遊技状態と異なるか否かを判断する。
【0996】
遊技状態が前回と異ならないと判断した場合、サブCPU1071は、本サブルーチンを終了する。
【0997】
一方、遊技状態が前回と異なると判断した場合、サブCPU1071は、プロジェクタ機構B2からの光の出射を停止させる(ステップS1402)。この処理において、サブCPU1071は、プロジェクタ機構B2の制御部に対して、光源を消灯させるよう指示を送信する。
【0998】
次に、サブCPU1071は、スクリーン状態を、移行先の遊技状態に対応するスクリーン状態に切り替える(ステップS1403)。
【0999】
すなわち、遊技状態が一般遊技状態からBB遊技状態に移行した場合、サブCPU1071は、スクリーン状態を、通常スクリーン状態からボーナス用スクリーン状態に切り替える。具体的に、サブCPU1071は、駆動モータE25を制御することにより、フロントスクリーン機構E1の配置位置をフロント露出位置からフロント待機位置に変化させる。これにより、通常スクリーン状態からボーナス用スクリーン状態に、スクリーン状態が切り替えられる。そして、サブCPU1071は、現在のスクリーン状態がボーナス用スクリーン状態であることを示す情報をサブRAM1073に記憶させる。
【1000】
また、遊技状態がBB遊技状態から一般遊技状態に移行した場合、サブCPU1071は、スクリーン状態を、ボーナス用スクリーン状態から通常スクリーン状態に切り替える。具体的に、サブCPU1071は、駆動モータE25を制御することにより、フロントスクリーン機構E1の配置位置をフロント待機位置からフロント露出位置に変化させる。これにより、ボーナス用スクリーン状態から通常スクリーン状態に、スクリーン状態が切り替えられる。そして、サブCPU1071は、現在のスクリーン状態が通常スクリーン状態であることを示す情報をサブRAM1073に記憶させる。
【1001】
また、遊技状態が一般遊技状態からART遊技状態に移行した場合、サブCPU1071は、スクリーン状態を、通常スクリーン状態からART用スクリーン状態に切り替える。具体的に、サブCPU1071は、まず、駆動モータE25を制御することにより、フロントスクリーン機構E1の配置位置をフロント露出位置からフロント待機位置に変化させる。これにより、通常スクリーン状態からボーナス用スクリーン状態に、スクリーン状態が切り替えられる。続いて、サブCPU1071は、駆動モータF24を制御することにより、リールスクリーン機構F1の配置位置をリール待機位置からリール露出位置に変化させる。これにより、ボーナス用スクリーン状態からART用スクリーン状態に、スクリーン状態が切り替えられる。このように、ボーナス用スクリーン状態を介することにより、スクリーン状態が、通常スクリーン状態からART用スクリーン状態に切り替えられる。そして、サブCPU1071は、現在のスクリーン状態がART用スクリーン状態であることを示す情報をサブRAM1073に記憶させる。
【1002】
また、遊技状態がART遊技状態から一般遊技状態に移行した場合、サブCPU1071は、スクリーン状態を、ART用スクリーン状態から通常スクリーン状態に切り替える。具体的に、サブCPU1071は、まず、駆動モータF24を制御することにより、リールスクリーン機構F1の配置位置をリール露出位置からリール待機位置に変化させる。これにより、ART用スクリーン状態からボーナス用スクリーン状態に、スクリーン状態が切り替えられる。続いて、サブCPU1071は、駆動モータE25を制御することにより、フロントスクリーン機構E1の配置位置をフロント待機位置からフロント露出位置に変化させる。これにより、ボーナス用スクリーン状態から通常スクリーン状態に、スクリーン状態が切り替えられる。このように、ボーナス用スクリーン状態を介することにより、スクリーン状態が、ART用スクリーン状態から通常スクリーン状態に切り替えられる。そして、サブCPU1071は、現在のスクリーン状態が通常スクリーン状態であることを示す情報をサブRAM1073に記憶させる。
【1003】
ステップS1403の処理を実行した後、サブCPU1071は、プロジェクタ機構B2からの光の出射を再開させる(ステップS1404)。図示しないが、サブCPU1071は、ステップS1402の処理を実行した後、出射再開用タイマをオンにセットすることにより、ステップS1402の処理を実行してから経過した時間を計測する。ステップS1404の処理において、サブCPU1071は、出射再開用タイマの値が所定値に達するのを待って、プロジェクタ機構B2の制御部に対して、光源を点灯させるよう指示を送信する。
【1004】
ステップS1404の処理を実行した後、サブCPU1071は、本サブルーチンを終了する。
【1005】
<デモ解除時スクリーン状態復帰処理>
図181を用いて、図179のステップS1323で行われるデモ解除時スクリーン状態復帰処理について説明する。図181は、副制御回路において行われるデモ解除時スクリーン状態復帰処理を示すフローチャートである。
【1006】
まず、サブCPU1071は、デモ解除時であるか否か(所定のデモ解除条件が成立したか否か)を判断する(ステップS1421)。所定のデモ解除条件が成立した場合、図179のステップS1321で受信するスタートコマンドに、デモ解除フラグ(図172のステップS1213参照)を示す情報が含まれるため、スタートコマンドを受信することにより、サブCPU1071は、所定のデモ解除条件が成立したことを認識することができる。ステップS1421において、サブCPU1071は、図179のステップS1321で受信するスタートコマンドにデモ解除フラグを示す情報が含まれるか否かを判断する。
【1007】
デモ解除時ではないと判断した場合、サブCPU1071は、本サブルーチンを終了する。
【1008】
一方、デモ解除時であると判断した場合、サブCPU1071は、現在の遊技状態がART遊技状態であるか否かを判断する(ステップS1422)。図179のステップS1321で受信するスタートコマンドに、メインRAM1033の作動中フラグ格納領域(図153(c)参照)に格納されているフラグを示す情報が含まれるため、スタートコマンドを受信することにより、サブCPU1071は、現在の遊技状態を認識することができる。
【1009】
現在の遊技状態がART遊技状態であると判断した場合、サブCPU1071は、本サブルーチンを終了する。
【1010】
一方、現在の遊技状態がART遊技状態ではないと判断した場合、サブCPU1071は、プロジェクタ機構B2からの光の出射を停止させる(ステップS1423)。この処理において、サブCPU1071は、プロジェクタ機構B2の制御部に対して、光源を消灯させるよう指示を送信する。
【1011】
次に、サブCPU1071は、スクリーン状態を、現在の遊技状態に対応するスクリーン状態に切り替える(ステップS1424)。
【1012】
すなわち、現在の遊技状態が一般遊技状態である場合、サブCPU1071は、スクリーン状態を、ART用スクリーン状態から通常スクリーン状態に切り替える。具体的に、サブCPU1071は、まず、駆動モータF24を制御することにより、リールスクリーン機構F1の配置位置をリール露出位置からリール待機位置に変化させる。これにより、ART用スクリーン状態からボーナス用スクリーン状態に、スクリーン状態が切り替えられる。続いて、サブCPU1071は、駆動モータE25を制御することにより、フロントスクリーン機構E1の配置位置をフロント待機位置からフロント露出位置に変化させる。これにより、ボーナス用スクリーン状態から通常スクリーン状態に、スクリーン状態が切り替えられる。このように、ボーナス用スクリーン状態を介することにより、スクリーン状態が、ART用スクリーン状態から通常スクリーン状態に切り替えられる。そして、サブCPU1071は、現在のスクリーン状態が通常スクリーン状態であることを示す情報をサブRAM1073に記憶させる。
【1013】
現在の遊技状態がBB遊技状態である場合、サブCPU1071は、スクリーン状態を、ART用スクリーン状態からボーナス用スクリーン状態に切り替える。具体的に、サブCPU1071は、駆動モータF24を制御することにより、リールスクリーン機構F1の配置位置をリール露出位置からリール待機位置に変化させる。これにより、ART用スクリーン状態からボーナス用スクリーン状態に、スクリーン状態が切り替えられる。そして、サブCPU1071は、現在のスクリーン状態がボーナス用スクリーン状態であることを示す情報をサブRAM1073に記憶させる。
【1014】
ステップS1424の処理を実行した後、サブCPU1071は、プロジェクタ機構B2からの光の出射を再開させる(ステップS1425)。図示しないが、サブCPU1071は、ステップS1423の処理を実行した後、出射再開用タイマをオンにセットすることにより、ステップS1423の処理を実行してから経過した時間を計測する。ステップS1425の処理において、サブCPU1071は、出射再開用タイマの値が所定値に達するのを待って、プロジェクタ機構B2の制御部に対して、光源を点灯させるよう指示を送信する。
【1015】
ステップS1425の処理を実行した後、サブCPU1071は、本サブルーチンを終了する。
【1016】
<デモ移行時スクリーン状態変更処理>
図182を用いて、図179のステップS1335で行われるデモ移行時スクリーン状態変更処理について説明する。図182は、副制御回路において行われるデモ移行時スクリーン状態変更処理を示すフローチャートである。
【1017】
まず、サブCPU1071は、現在のスクリーン状態がART用スクリーン状態であるか否かを判断する(ステップS1441)。サブCPU1071は、サブRAM1073に記憶されているスクリーン状態情報(現在のスクリーン状態を示す情報)に基づいて、現在のスクリーン状態を認識することができる。
【1018】
現在のスクリーン状態がART用スクリーン状態であると判断した場合、サブCPU1071は、本サブルーチンを終了する。
【1019】
一方、現在のスクリーン状態がART用スクリーン状態ではないと判断した場合、サブCPU1071は、プロジェクタ機構B2からの光の出射を停止させる(ステップS1442)。この処理において、サブCPU1071は、プロジェクタ機構B2の制御部に対して、光源を消灯させるよう指示を送信する。
【1020】
次に、サブCPU1071は、スクリーン状態を、ART用スクリーン状態に切り替える(ステップS1443)。
【1021】
すなわち、現在のスクリーン状態が通常スクリーン状態である場合、サブCPU1071は、スクリーン状態を、通常スクリーン状態からART用スクリーン状態に切り替える。具体的に、サブCPU1071は、まず、駆動モータE25を制御することにより、フロントスクリーン機構E1の配置位置をフロント露出位置からフロント待機位置に変化させる。これにより、通常スクリーン状態からボーナス用スクリーン状態に、スクリーン状態が切り替えられる。続いて、サブCPU1071は、駆動モータF24を制御することにより、リールスクリーン機構F1の配置位置をリール待機位置からリール露出位置に変化させる。これにより、ボーナス用スクリーン状態からART用スクリーン状態に、スクリーン状態が切り替えられる。このように、ボーナス用スクリーン状態を介することにより、スクリーン状態が、通常スクリーン状態からART用スクリーン状態に切り替えられる。そして、サブCPU1071は、現在のスクリーン状態がART用スクリーン状態であることを示す情報をサブRAM1073に記憶させる。
【1022】
現在のスクリーン状態がボーナス用スクリーン状態である場合、サブCPU1071は、スクリーン状態を、ボーナス用スクリーン状態からART用スクリーン状態に切り替える。具体的に、サブCPU1071は、駆動モータF24を制御することにより、リールスクリーン機構F1の配置位置をリール待機位置からリール露出位置に変化させる。これにより、ボーナス用スクリーン状態からART用スクリーン状態に、スクリーン状態が切り替えられる。そして、サブCPU1071は、現在のスクリーン状態がART用スクリーン状態であることを示す情報をサブRAM1073に記憶させる。
【1023】
ステップS1443の処理を実行した後、サブCPU1071は、プロジェクタ機構B2からの光の出射を再開させる(ステップS1444)。図示しないが、サブCPU1071は、ステップS1442の処理を実行した後、出射再開用タイマをオンにセットすることにより、ステップS1442の処理を実行してから経過した時間を計測する。ステップS1444の処理において、サブCPU1071は、出射再開用タイマの値が所定値に達するのを待って、プロジェクタ機構B2の制御部に対して、光源を点灯させるよう指示を送信する。
【1024】
ステップS1444の処理を実行した後、サブCPU1071は、本サブルーチンを終了する。
【1025】
以上、第4実施形態に係る遊技機1について説明した。第4実施形態に係る遊技機1は、以下の特徴を備えている。
【1026】
(II−1) 画像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された画像を表示可能な表示面を有する一又は複数のスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1)と、
前記スクリーンを収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンの表示面を視認可能な視認領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、
前記プロジェクタから画像を含む光を出射させることにより、前記スクリーンの表示面に該画像を表示させる表示制御手段(図179のステップS1325及びステップS1336の処理を実行するサブCPU1071)と、
少なくとも一の前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1又はリールスクリーン機構F1)を駆動機構により駆動させて、該スクリーンの配置位置を変化させることにより、前記一又は複数のスクリーンの配置状態を示すスクリーン状態を、複数のスクリーン状態(通常スクリーン状態、ボーナス用スクリーン状態、及び、ART用スクリーン状態)のうちの一のスクリーン状態から、他のスクリーン状態に切り替えるスクリーン状態切替手段(図180のステップS1403、図181のステップS1424、及び、図182のステップS1443の処理を実行するサブCPU1071)と、を備え、
前記スクリーン状態切替手段は、
所定のデモ移行条件が成立した場合において、現在のスクリーン状態が特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)以外のスクリーン状態である場合、前記スクリーン状態を、現在のスクリーン状態から前記特定のスクリーン状態に切り替えるデモ移行時スクリーン状態切替手段(図182のステップS1443の処理を実行するサブCPU1071)を備え、
前記表示制御手段は、
前記所定のデモ移行条件が成立した場合、前記特定のスクリーン状態に対応するデモ画像を、前記スクリーンの表示面に表示させるデモ画像表示制御手段(図179のステップS1336の処理を実行するサブCPU1071)を備え、
前記スクリーン状態切替手段は、さらに、
前記デモ移行時スクリーン状態切替手段により前記スクリーン状態が前記特定のスクリーン状態に切り替えられた後、前記デモ画像表示制御手段により前記デモ画像が前記スクリーンの表示面に表示されている間に所定のデモ解除条件が成立した場合、前記特定のスクリーン状態から、前記デモ移行時スクリーン状態切替手段により切り替えられる前のスクリーン状態に、スクリーン状態を復帰させるデモ解除時スクリーン状態切替手段(図181のステップS1424の処理を実行するサブCPU1071)を備え、
前記表示制御手段は、さらに、
前記デモ画像表示制御手段により前記デモ画像が前記スクリーンの表示面に表示されている間に前記所定のデモ解除条件が成立した場合、前記スクリーンの表示面において、前記デモ画像の表示を終了させて演出画像の表示を行う演出画像表示制御手段(図179のステップS1325の処理を実行するサブCPU1071)を備える、
ことを特徴とする遊技機。
【1027】
(II−2) 画像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された画像を表示可能な表示面を有するN個(Nは2以上の整数)のスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1)と、
前記N個のスクリーンを収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンの表示面を視認可能な視認領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、
前記プロジェクタから画像を含む光を出射させることにより、該光が照射された前記表示面に該画像を表示させる表示制御手段(図179のステップS1325及びステップS1336の処理を実行するサブCPU1071)と、
少なくとも一の前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1又はリールスクリーン機構F1)を駆動機構により駆動させて、該スクリーンの配置位置を変化させることにより、前記N個のスクリーンの配置状態を示すスクリーン状態を、N個のスクリーン状態(通常スクリーン状態、ボーナス用スクリーン状態、及び、ART用スクリーン状態)のうちの一のスクリーン状態から、他のスクリーン状態に切り替えるスクリーン状態切替手段(図180のステップS1403、図181のステップS1424、及び、図182のステップS1443の処理を実行するサブCPU1071)と、を備え、
前記N個のスクリーンを第1のスクリーン〜第Nのスクリーンと表記し、前記N個のスクリーン状態を第1のスクリーン状態〜第Nのスクリーン状態と表記した場合、第Kのスクリーン状態(Kは1〜Nの整数)は、前記プロジェクタから出射された光が第Kのスクリーンの表示面に照射されるとともに該表示面が前記視認領域を介して視認可能なように前記N個のスクリーンが配置された状態であり、
前記スクリーン状態切替手段は、
所定のデモ移行条件が成立した場合において、現在のスクリーン状態が特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)以外のスクリーン状態である場合、前記スクリーン状態を、現在のスクリーン状態から前記特定のスクリーン状態に切り替えるデモ移行時スクリーン状態切替手段(図182のステップS1443の処理を実行するサブCPU1071)を備え、
前記表示制御手段は、
前記所定のデモ移行条件が成立した場合、前記特定のスクリーン状態に対応するデモ画像を、前記スクリーンの表示面に表示させるデモ画像表示制御手段(図179のステップS1336の処理を実行するサブCPU1071)を備え、
前記スクリーン状態切替手段は、さらに、
前記デモ移行時スクリーン状態切替手段により前記スクリーン状態が前記特定のスクリーン状態に切り替えられた後、前記デモ画像表示制御手段により前記デモ画像が前記スクリーンの表示面に表示されている間に所定のデモ解除条件が成立した場合、前記特定のスクリーン状態から、前記デモ移行時スクリーン状態切替手段により切り替えられる前のスクリーン状態に、スクリーン状態を復帰させるデモ解除時スクリーン状態切替手段(図181のステップS1424の処理を実行するサブCPU1071)を備え、
前記表示制御手段は、さらに、
前記デモ画像表示制御手段により前記デモ画像が前記スクリーンの表示面に表示されている間に前記所定のデモ解除条件が成立した場合、前記スクリーンの表示面において、前記デモ画像の表示を終了させて演出画像の表示を行う演出画像表示制御手段(図179のステップS1325の処理を実行するサブCPU1071)を備える、
ことを特徴とする遊技機。
【1028】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、スクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1)は、3個のスクリーン状態(通常スクリーン状態、ボーナス用スクリーン状態、及び、ART用スクリーン状態)をとることが可能であり、所定のデモ移行条件が成立した場合において、現在のスクリーン状態が特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)以外のスクリーン状態である場合、スクリーン状態が、現在のスクリーン状態から特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)に切り替えられる。一方、所定のデモ移行条件が成立した場合には、特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)に対応するデモ映像がスクリーンの表示面に表示される。従って、所定のデモ移行条件が成立した場合には、現在のスクリーン状態が何れのスクリーン状態であるかに関わらず、デモ映像は、特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)において表示されることとなる。これにより、特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)に対する遊技者の関心を高めることができる。
【1029】
また、第4実施形態に係る遊技機1によれば、デモ映像が表示されている間に所定のデモ解除条件が成立した場合、特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)に切り替えられる前のスクリーン状態に、スクリーン状態が復帰される。一方、デモ映像が表示されている間に所定のデモ解除条件が成立した場合には、デモ映像の表示が終了し、演出画像の表示が行われる。これにより、所定のデモ解除条件が成立した場合には、元々のスクリーン状態(所定のデモ移行条件が成立した時点におけるスクリーン状態)において演出を再開させることができる。
【1030】
(II−3) 前記(II−1)又は(II−2)の遊技機であって、
特定の条件が成立した場合に、遊技者にとって有利な遊技状態である特定の遊技状態(ART遊技状態)へと、遊技状態を移行させる遊技状態移行手段(図175のステップS1222の処理を実行するメインCPU1031)を備え、
前記スクリーン状態切替手段(図180のステップS1403の処理を実行するサブCPU1071)は、前記特定の条件が成立した場合、前記スクリーン状態を前記特定のスクリーン状態に切り替える、
ことを特徴とする。
【1031】
上述したように、デモ映像は、特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)において表示されるところ、第4実施形態に係る遊技機1によれば、特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)は、特定の条件が成立した場合に出現する。そして、特定の条件は、特定の遊技状態(ART用スクリーン状態)への移行条件であるところ、このような条件は、通常、遊技の進行中において、頻繁に成立するものではない。この意味において、特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)は、希少価値のあるスクリーン状態であり、当該遊技機における大きな魅力であると言える。第4実施形態に係る遊技機1によれば、このような希少価値のあるスクリーン状態(ART用スクリーン状態)においてデモ映像を表示することにより、当該遊技機における魅力を遊技者にアピールすることができる。これにより集客効果を図ることができる。
【1032】
第4実施形態では、所定のデモ解除条件として、BETが行われた上でスタートレバーDD6が操作されること、という条件を採用した。所定のデモ解除条件としては、この例に限定されず、デモ画面からの復帰条件として従来公知の条件を適宜採用することができる。通常、デモ画面から通常の遊技演出へは、遊技が再開されたと判断される場合に移行される。例えば、パチスロ遊技機においては、BET操作が行われること、スタートレバーが操作される(開始操作が行われる)こと、といった条件を、デモ画面からの復帰条件として挙げることができる。また、パチンコ遊技機においては、ハンドルの操作が検出されること、始動口への入賞が発生すること、特定の領域を遊技球が通過したことがセンサにより検出されること、といった条件を、デモ画面からの復帰条件として挙げることができる。
【1033】
また、本発明における特定の遊技状態は、ART遊技状態に限定されない。本発明における特定の遊技状態としては、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、遊技者に相対的に多くの遊技媒体を付与し得る遊技状態)を適宜採用することができる。例えば、パチスロ遊技機においては、レギュラーボーナス(RB)、ビッグボーナス(BB)、高RT遊技状態、高確率ART状態(ART抽籤に当籤する確率が高い状態)等を特定の遊技状態として採用してもよい。また、パチンコ遊技機においては、大当り遊技状態、小当り遊技状態、確率変動状態(確変)、時短遊技状態(時短)等を特定の遊技状態として採用してもよい。
【1034】
(III−1) 画像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された画像を表示可能な表示面を有する一又は複数のスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1)と、
前記スクリーンを収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンの表示面を視認可能な視認領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、
前記プロジェクタから画像を含む光を出射させることにより、前記スクリーンの表示面に該画像を表示させる表示制御手段(図179のステップS1325及びステップS1336の処理を実行するサブCPU1071)と、
少なくとも一の前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1又はリールスクリーン機構F1)を駆動機構により駆動させて、該スクリーンの配置位置を変化させることにより、前記一又は複数のスクリーンの配置状態を示すスクリーン状態を、複数のスクリーン状態(通常スクリーン状態、ボーナス用スクリーン状態、及び、ART用スクリーン状態)のうちの一のスクリーン状態から、他のスクリーン状態に切り替えるスクリーン状態切替手段(図180のステップS1403、図181のステップS1424、及び、図182のステップS1443の処理を実行するサブCPU1071)と、を備え、
前記スクリーン状態切替手段は、
所定のデモ移行条件が成立した場合において、現在のスクリーン状態が特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)以外のスクリーン状態である場合、前記スクリーン状態を、現在のスクリーン状態から前記特定のスクリーン状態に切り替えるデモ移行時スクリーン状態切替手段(図182のステップS1443の処理を実行するサブCPU1071)を備え、
前記表示制御手段は、
前記所定のデモ移行条件が成立した場合、前記特定のスクリーン状態に対応するデモ画像を、前記スクリーンの表示面に表示させるデモ画像表示制御手段(図179のステップS1336の処理を実行するサブCPU1071)を備え、
前記スクリーン状態切替手段は、さらに、
前記デモ移行時スクリーン状態切替手段により前記スクリーン状態が前記特定のスクリーン状態に切り替えられた後、前記デモ画像表示制御手段により前記デモ画像が前記スクリーンの表示面に表示されている間に所定のデモ解除条件が成立した場合、前記特定のスクリーン状態から、前記デモ移行時スクリーン状態切替手段により切り替えられる前のスクリーン状態に、スクリーン状態を復帰させるデモ解除時スクリーン状態切替手段(図181のステップS1424の処理を実行するサブCPU1071)を備え、
前記表示制御手段は、さらに、
前記デモ画像表示制御手段により前記デモ画像が前記スクリーンの表示面に表示されている間に前記所定のデモ解除条件が成立した場合、前記スクリーンの表示面における前記デモ画像の表示を終了させるとともに、前記デモ解除時スクリーン状態切替手段によりスクリーン状態が復帰している様子が前記視認領域を介して視認困難となるように前記プロジェクタを制御し、前記デモ移行時スクリーン状態切替手段により切り替えられる前のスクリーン状態にスクリーン状態が復帰するのを待って、前記スクリーンの表示面において演出画像の表示を行う演出画像表示制御手段(図181のステップS1423及びステップS1425、並びに、図179のステップS1325の処理を実行するサブCPU1071)を備える、
ことを特徴とする遊技機。
【1035】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、所定のデモ解除条件が成立した場合には、元々のスクリーン状態(所定のデモ移行条件が成立した時点におけるスクリーン状態)にスクリーン状態が復帰するのを待って演出画像の表示が行われる。従って、再開後の演出が元々のスクリーン状態において行われることを確実にすることが可能となり、再開後の演出が特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)で行われることを防止することができる。これにより、再開後の演出が特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)で行われるべきものではない場合に、演出内容とスクリーン状態とが適合しないことによって不適切な演出が行われてしまうという事態を回避することができる。
【1036】
また、第4実施形態に係る遊技機1によれば、元々のスクリーン状態(所定のデモ移行条件が成立した時点におけるスクリーン状態)にスクリーン状態が復帰している様子が視認領域(上側表示窓UD1)を介して視認困難となるようにプロジェクタ機構B2が制御される。仮にスクリーン状態が変化している(スクリーンが動いている)様子が見えてしまえば、遊技者に対して不細工な印象を与えてしまう可能性があるところ、第4実施形態に係る遊技機1によれば、そのような不細工に見え得る光景を露呈してしまうことを防止することができる。
【1037】
なお、所定のデモ移行条件が成立した場合において、現在のスクリーン状態が特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)である場合には、スクリーン状態の切り替えが行われないため、その後、所定のデモ解除条件が成立した場合にも、スクリーン状態の復帰をさせる必要がない。従って、この場合、デモ画像の表示が終了した後、直ちに、演出画像の表示が行われ、スクリーン状態が復帰している様子が視認領域(上側表示窓UD1)を介して視認困難となるようにプロジェクタ機構B2を制御する必要もない。
【1038】
(III−2) 前記(III−1)の遊技機であって、
前記演出画像表示制御手段(図181のステップS1423及びステップS1425、並びに、図179のステップS1325の処理を実行するサブCPU1071)は、
前記デモ画像表示制御手段により前記デモ画像が前記スクリーンの表示面に表示されている間に前記所定のデモ解除条件が成立した場合、前記プロジェクタからの光の出射を停止させた後、前記デモ移行時スクリーン状態切替手段により切り替えられる前のスクリーン状態にスクリーン状態が復帰するのを待って、前記プロジェクタからの光の出射を再開させるとともに前記スクリーンの表示面において演出画像の表示を行い、
前記視認領域(上側表示窓UD1)には、前記本体部の内部を視認困難にするためのスモーク処理が施されている、
ことを特徴とする。
【1039】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、所定のデモ解除条件が成立した場合には、プロジェクタ機構B2からの光の出射がいったん停止される。これにより、スクリーンを収容するキャビネットGの内部が暗くなるため、スクリーン状態が変化している(スクリーンが動いている)様子を遊技者が視認し難い状況を創出することができる。また、視認領域(上側表示窓UD1)にはスモーク処理が施されているため、暗くなったキャビネットGの内部を一層見え難いものにすることができる。
【1040】
(III−3) 画像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された画像を表示可能な表示面を有する一又は複数のスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1)と、
前記スクリーンを収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンの表示面を視認可能な視認領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、
前記プロジェクタから画像を含む光を出射させることにより、前記スクリーンの表示面に該画像を表示させる表示制御手段(図179のステップS1325及びステップS1336の処理を実行するサブCPU1071)と、
少なくとも一の前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1又はリールスクリーン機構F1)を駆動機構により駆動させて、該スクリーンの配置位置を変化させることにより、前記一又は複数のスクリーンの配置状態を示すスクリーン状態を、複数のスクリーン状態(通常スクリーン状態、ボーナス用スクリーン状態、及び、ART用スクリーン状態)のうちの一のスクリーン状態から、他のスクリーン状態に切り替えるスクリーン状態切替手段(図180のステップS1403、図181のステップS1424、及び、図182のステップS1443の処理を実行するサブCPU1071)と、を備え、
前記スクリーン状態切替手段は、
所定のデモ移行条件が成立した場合において、現在のスクリーン状態が特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)以外のスクリーン状態である場合、前記スクリーン状態を、現在のスクリーン状態から前記特定のスクリーン状態に切り替えるデモ移行時スクリーン状態切替手段(図182のステップS1443の処理を実行するサブCPU1071)を備え、
前記表示制御手段は、
前記所定のデモ移行条件が成立した場合、前記デモ移行時スクリーン状態切替手段によりスクリーン状態が前記特定のスクリーン状態に切り替えられる様子が前記視認領域を介して視認困難となるように前記プロジェクタを制御し、スクリーン状態が前記特定のスクリーン状態に切り替えられるのを待って、前記特定のスクリーン状態に対応するデモ画像を、前記スクリーンの表示面に表示させるデモ画像表示制御手段(図182のステップS1442及びステップS1444、並びに、図179のステップS1336の処理を実行するサブCPU1071)を備え、
前記スクリーン状態切替手段は、さらに、
前記デモ移行時スクリーン状態切替手段により前記スクリーン状態が前記特定のスクリーン状態に切り替えられた後、前記デモ画像表示制御手段により前記デモ画像が前記スクリーンの表示面に表示されている間に所定のデモ解除条件が成立した場合、前記特定のスクリーン状態から、前記デモ移行時スクリーン状態切替手段により切り替えられる前のスクリーン状態に、スクリーン状態を復帰させるデモ解除時スクリーン状態切替手段(図181のステップS1424の処理を実行するサブCPU1071)を備え、
前記表示制御手段は、さらに、
前記デモ画像表示制御手段により前記デモ画像が前記スクリーンの表示面に表示されている間に前記所定のデモ解除条件が成立した場合、前記スクリーンの表示面において、前記デモ画像の表示を終了させて演出画像の表示を行う演出画像表示制御手段(図179のステップS1325の処理を実行するサブCPU1071)を備える、
ことを特徴とする遊技機。
【1041】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、所定のデモ移行条件が成立した場合には、スクリーン状態が特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)に切り替えられるのを待ってデモ映像の表示が行われる。従って、デモ映像の表示が特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)において行われることを確実にすることが可能となり、デモ映像の表示が特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)以外のスクリーン状態で行われることを防止することができる。これにより、デモ映像の表示が特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)以外のスクリーン状態で行われるべきものではない場合に、演出内容とスクリーン状態とが適合しないことによって不適切な演出が行われてしまうという事態を回避することができる。
【1042】
また、第4実施形態に係る遊技機1によれば、スクリーン状態が特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)に切り替えられる様子が視認領域(上側表示窓UD1)を介して視認困難となるようにプロジェクタ機構B2が制御される。仮にスクリーン状態が変化している(スクリーンが動いている)様子が見えてしまえば、遊技者に対して不細工な印象を与えてしまう可能性があるところ、第4実施形態に係る遊技機1によれば、そのような不細工に見え得る光景を露呈してしまうことを防止することができる。
【1043】
なお、所定のデモ移行条件が成立した場合において、現在のスクリーン状態が特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)である場合には、スクリーン状態の切り替えが行われない。従って、この場合、直ちに、デモ画像の表示が行われ、スクリーン状態が特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)に切り替えられている様子が視認領域(上側表示窓UD1)を介して視認困難となるようにプロジェクタ機構B2を制御する必要もない。
【1044】
(III−4) 前記(III−3)の遊技機であって、
前記デモ画像表示制御手段(図182のステップS1442及びステップS1444、並びに、図179のステップS1336の処理を実行するサブCPU1071)は、
前記所定のデモ移行条件が成立した場合、前記プロジェクタからの光の出射を停止させた後、前記デモ移行時スクリーン状態切替手段によりスクリーン状態が前記特定のスクリーン状態に切り替えられるのを待って、前記プロジェクタからの光の出射を再開させるとともに前記特定のスクリーン状態に対応するデモ画像を前記スクリーンの表示面に表示させ、
前記視認領域(上側表示窓UD1)には、前記本体部の内部を視認困難にするためのスモーク処理が施されている、
ことを特徴とする。
【1045】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、所定のデモ移行条件が成立した場合には、プロジェクタ機構B2からの光の出射がいったん停止される。これにより、スクリーンを収容するキャビネットGの内部が暗くなるため、スクリーン状態が変化している(スクリーンが動いている)様子を遊技者が視認し難い状況を創出することができる。また、視認領域(上側表示窓UD1)にはスモーク処理が施されているため、暗くなったキャビネットGの内部を一層見え難いものにすることができる。
【1046】
本発明において、スクリーン状態が切り替えられている様子を視認領域(表示窓)を介して視認困難にする方法としては、プロジェクタからの光の出射を停止させる方法に限定されず、例えば、プロジェクタの光源を点灯させつつ黒色画像を投影することとしてもよいし、スクリーンの色と類似する色(例えば、白色)の画像を投影することとしてもよい。
【1047】
また、表示窓にスモーク処理を施すこととしてもよい。例えば、アクリルホルダやガラス板等から構成されるパネルを表示窓に取り付けるとともに、透明度の低いフィルムを該パネルに貼付することとしてもよい。また、アクリルホルダやガラス板自体の透明度が低くなるように、これらを加工することとしてもよい。このようなスモークパネルを設けることとすれば、プロジェクタからの光の出射を停止させた場合に、スクリーンの配置された内部空間をさらに暗くすることが可能となり、スクリーン状態が変化している(スクリーンが動いている)様子を遊技者が一層視認し難い状況を創出することができる。
【1048】
さらに、スクリーン状態が切り替えられている間、スクリーンの前方をシャッタで閉鎖することにより、スクリーン状態が変化している(スクリーンが動いている)様子を物理的に視認不可能にすることとしてもよい。
【1049】
図183(b)は、シャッタ役物を示す図である。シャッタ役物2000は、フロントスクリーン機構E1におけるフロント露出位置よりも前方に設けられ、右扉2000aと左扉2000bとを備えている。右扉2000a及び左扉2000bは、それぞれ、モータにより駆動されることにより、レール上を左右方向に摺動することが可能な構成となっている。右扉2000aが左方向に移動し、左扉2000bが右方向に移動することにより、右扉2000aと左扉2000bとが接触した状態(図183(b)に示す状態、すなわち、閉状態)となると、シャッタ役物2000の後方に配置されたスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1)を上側表示窓UD1を介して視認することができなくなる。
【1050】
このようなシャッタ役物2000を、スクリーン状態の切り替えが開始するタイミング(例えば、図180のステップS1402、図181のステップS1423、図182のステップS1442)で閉状態となるようにモータを制御するとともに、スクリーン状態の切り替えが終了するタイミング(例えば、図180のステップS1404、図181のステップS1425、図182のステップS1444)で開状態となるようにモータを制御することにより、スクリーン状態が変化している(スクリーンが動いている)様子を遊技者が視認不可能な状況を創出することができる。
【1051】
なお、シャッタ役物は、遊技機において頻繁に採用されている役物であり、従来公知の構成を適宜採用することができる。
【1052】
また、第4実施形態に係る遊技機1によれば、所定のデモ解除条件が成立した場合に、プロジェクタ機構B2からの光の出射がいったん停止される。これにより、デモ映像の表示が終了する。その後、プロジェクタ機構B2からの光の出射が再開されると、デモ画面から通常の遊技演出に復帰したことに伴い、遊技中の演出に係る映像(図183(c)参照)が表示される。
【1053】
図183(c)は、遊技中の演出に係る映像(遊技中演出映像)について説明するための図である。図183(c)では、太陽と山と波の映像が示されている。この映像では、波の状態が継時的に変化する。
【1054】
このような映像が表示されているときに、所定のデモ移行条件が成立すると、遊技中演出映像の表示は中断され、デモ映像が表示される(図183(a)参照)。その後、所定のデモ解除条件が成立すると、デモ映像の表示が終了し、遊技中演出映像の表示が再開される。
【1055】
ここで、遊技中演出映像の表示が中断されるとき、その時点における映像の状態(図183(c)の例では、波の状態)が記憶され、遊技演出に復帰する際には、当該記憶された状態(波の状態)から、遊技中演出映像の表示が再開されることとしてもよい。
【1056】
(IV−1) 図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能な図柄表示手段(リールRL,RC,RR、及び、メイン表示窓DD4)と、
遊技者による操作に応じて開始指令信号を出力する開始指令手段(スタートレバーDD6及びスタートスイッチ1006S)と、
前記開始指令手段から出力された前記開始指令信号を検出したことを契機として、内部当籤役を決定する内部抽籤手段(図157の処理を実行するメインCPU1031)と、
前記開始指令手段から出力された前記開始指令信号を検出したことを契機として、前記図柄表示手段において図柄の変動表示を行う変動制御手段(図154のステップS7の処理及び図178の処理を実行するメインCPU1031)と、
遊技者による操作に応じて停止指令信号を出力する停止指令手段(ストップボタンDD7L,DD7C,DD7R、及び、ストップスイッチ1007LS,1007CS,1007RS)と、
前記内部抽籤手段により決定された内部当籤役と、前記停止指令手段から出力された前記停止指令信号とに基づいて、前記変動制御手段により変動表示が行われている図柄を停止表示させる停止制御手段(図158の処理を実行するメインCPU1031)と、
画像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された画像を表示可能な表示面を有する一又は複数のスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1)と、
前記スクリーンを収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンの表示面を視認可能な視認領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、
前記プロジェクタから画像を含む光を出射させることにより、前記スクリーンの表示面に該画像を表示させる表示制御手段(図179のステップS1325及びステップS1336の処理を実行するサブCPU1071)と、
少なくとも一の前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1又はリールスクリーン機構F1)を駆動機構により駆動させて、該スクリーンの配置位置を変化させることにより、前記一又は複数のスクリーンの配置状態を示すスクリーン状態を、複数のスクリーン状態(通常スクリーン状態、ボーナス用スクリーン状態、及び、ART用スクリーン状態)のうちの一のスクリーン状態から、他のスクリーン状態に切り替えるスクリーン状態切替手段(図180のステップS1403、図181のステップS1424、及び、図182のステップS1443の処理を実行するサブCPU1071)と、を備え、
前記スクリーン状態切替手段は、
所定のデモ移行条件が成立した場合において、現在のスクリーン状態が特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)以外のスクリーン状態である場合、前記スクリーン状態を、現在のスクリーン状態から前記特定のスクリーン状態に切り替えるデモ移行時スクリーン状態切替手段(図182のステップS1443の処理を実行するサブCPU1071)を備え、
前記表示制御手段は、
前記所定のデモ移行条件が成立した場合、前記特定のスクリーン状態に対応するデモ画像を、前記スクリーンの表示面に表示させるデモ画像表示制御手段(図179のステップS1336の処理を実行するサブCPU1071)を備え、
前記スクリーン状態切替手段は、さらに、
前記デモ移行時スクリーン状態切替手段により前記スクリーン状態が前記特定のスクリーン状態に切り替えられた後、前記デモ画像表示制御手段により前記デモ画像が前記スクリーンの表示面に表示されている間に所定のデモ解除条件が成立した場合、前記特定のスクリーン状態から、前記デモ移行時スクリーン状態切替手段により切り替えられる前のスクリーン状態に、スクリーン状態を復帰させるデモ解除時スクリーン状態切替手段(図181のステップS1424の処理を実行するサブCPU1071)を備え、
前記表示制御手段は、さらに、
前記デモ画像表示制御手段により前記デモ画像が前記スクリーンの表示面に表示されている間に前記所定のデモ解除条件が成立した場合、前記スクリーンの表示面において、前記デモ画像の表示を終了させて演出画像の表示を行う演出画像表示制御手段(図179のステップS1325の処理を実行するサブCPU1071)を備え、
前記所定のデモ解除条件は、前記開始指令手段から出力された前記開始指令信号が検出されることを含み、
前記変動制御手段(図178の処理を実行するメインCPU1031)は、
前記デモ画像表示制御手段により前記デモ画像が前記スクリーンの表示面に表示されている間に前記所定のデモ解除条件が成立した場合、前記デモ解除時スクリーン状態切替手段によりスクリーン状態が復帰するのに要する時間が経過するのを待って、前記図柄の変動表示を開始する、
ことを特徴とする遊技機。
【1057】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、所定のデモ解除条件は、開始指令手段から出力された開始指令信号が検出されること(遊技者によって開始操作が行われること)を含む。そして、デモ映像が表示されている間に(遊技者によって開始操作が行われることを含む)所定のデモ解除条件が成立した場合には、特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)から元々のスクリーン状態(所定のデモ移行条件が成立した時点におけるスクリーン状態)にスクリーン状態が復帰するのに要する時間が経過するのを待って、図柄の変動表示(リールRL,RC,RRの回転)が開始される。すなわち、リールRL,RC,RRがロックされる。これにより、元々のスクリーン状態において演出が再開される前に図柄の変動表示(リールRL,RC,RRの回転)が行われることを防止することが可能となり、図柄の変動表示(リールRL,RC,RRの回転)と演出との対応関係にずれが生じてしまうという事態を回避することができる。
【1058】
なお、所定のデモ移行条件が成立した場合において、現在のスクリーン状態が特定のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)である場合には、スクリーン状態の切り替えが行われないため、その後、所定のデモ解除条件が成立した場合にも、スクリーン状態の復帰をさせる必要がない。従って、この場合には、リールRL,RC,RRをロックする必要がない。
【1059】
(V−1) 図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能な図柄表示手段(リールRL,RC,RR、及び、メイン表示窓DD4)と、
遊技者による操作に応じて開始指令信号を出力する開始指令手段(スタートレバーDD6及びスタートスイッチ1006S)と、
前記開始指令手段から出力された前記開始指令信号を検出したことを契機として、内部当籤役を決定する内部抽籤手段(図157の処理を実行するメインCPU1031)と、
前記開始指令手段から出力された前記開始指令信号を検出したことを契機として、前記図柄表示手段において図柄の変動表示を行う変動制御手段(図154のステップS7の処理及び図178の処理を実行するメインCPU1031)と、
遊技者による操作に応じて停止指令信号を出力する停止指令手段(ストップボタンDD7L,DD7C,DD7R、及び、ストップスイッチ1007LS,1007CS,1007RS)と、
前記内部抽籤手段により決定された内部当籤役と、前記停止指令手段から出力された前記停止指令信号とに基づいて、前記変動制御手段により変動表示が行われている図柄を停止表示させる停止制御手段(図158の処理を実行するメインCPU1031)と、
画像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された画像を表示可能な表示面を有する一又は複数のスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1)と、
前記スクリーンを収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンの表示面を視認可能な視認領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、
前記プロジェクタから画像を含む光を出射させることにより、前記スクリーンの表示面に該画像を表示させる表示制御手段(図179のステップS1325及びステップS1336の処理を実行するサブCPU1071)と、
少なくとも一の前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1又はリールスクリーン機構F1)を駆動機構により駆動させて、該スクリーンの配置位置を変化させることにより、前記一又は複数のスクリーンの配置状態を示すスクリーン状態を、複数のスクリーン状態(通常スクリーン状態、ボーナス用スクリーン状態、及び、ART用スクリーン状態)のうちの一のスクリーン状態から、他のスクリーン状態に切り替えるスクリーン状態切替手段(図180のステップS1403、図181のステップS1424、及び、図182のステップS1443の処理を実行するサブCPU1071)と、
所定の遊技状態移行条件が成立した場合、複数の遊技状態(一般遊技状態、BB遊技状態、及び、ART遊技状態)のうちの第1の遊技状態から第2の遊技状態へと、遊技状態を移行させる遊技状態移行手段(図173のステップS1122、図174のステップS1144、図175のステップS1222、及び、図176のステップS1244の処理を実行するメインCPU1031)と、を備え、
前記スクリーン状態切替手段は、
前記所定の遊技状態移行条件が成立した場合、前記スクリーン状態を、前記複数のスクリーン状態のうちの第1のスクリーン状態から、第2のスクリーン状態に切り替える遊技状態移行時スクリーン状態切替手段(図180のステップS1403の処理を実行するサブCPU1071)を備え、
前記変動制御手段(図178の処理を実行するメインCPU1031)は、
前記所定の遊技状態移行条件が成立した後、前記開始指令手段から出力された前記開始指令信号を検出した場合、前記遊技状態移行時スクリーン状態切替手段により前記第1のスクリーン状態から前記第2のスクリーン状態にスクリーン状態が切り替えられるのに要する時間が経過するのを待って、前記図柄の変動表示を開始する、
ことを特徴とする遊技機。
【1060】
(V−2) 図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能な図柄表示手段(リールRL,RC,RR、及び、メイン表示窓DD4)と、
遊技者による操作に応じて開始指令信号を出力する開始指令手段(スタートレバーDD6及びスタートスイッチ1006S)と、
前記開始指令手段から出力された前記開始指令信号を検出したことを契機として、内部当籤役を決定する内部抽籤手段(図157の処理を実行するメインCPU1031)と、
前記開始指令手段から出力された前記開始指令信号を検出したことを契機として、前記図柄表示手段において図柄の変動表示を行う変動制御手段(図154のステップS7の処理及び図178の処理を実行するメインCPU1031)と、
遊技者による操作に応じて停止指令信号を出力する停止指令手段(ストップボタンDD7L,DD7C,DD7R、及び、ストップスイッチ1007LS,1007CS,1007RS)と、
前記内部抽籤手段により決定された内部当籤役と、前記停止指令手段から出力された前記停止指令信号とに基づいて、前記変動制御手段により変動表示が行われている図柄を停止表示させる停止制御手段(図158の処理を実行するメインCPU1031)と、
画像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された画像を表示可能な表示面を有するN個(Nは2以上の整数)のスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1)と、
前記N個のスクリーンを収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンの表示面を視認可能な視認領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、
前記プロジェクタから画像を含む光を出射させることにより、該光が照射された前記表示面に該画像を表示させる表示制御手段(図179のステップS1325及びステップS1336の処理を実行するサブCPU1071)と、
少なくとも一の前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1又はリールスクリーン機構F1)を駆動機構により駆動させて、該スクリーンの配置位置を変化させることにより、前記N個のスクリーンの配置状態を示すスクリーン状態を、N個のスクリーン状態(通常スクリーン状態、ボーナス用スクリーン状態、及び、ART用スクリーン状態)のうちの一のスクリーン状態から、他のスクリーン状態に切り替えるスクリーン状態切替手段(図180のステップS1403、図181のステップS1424、及び、図182のステップS1443の処理を実行するサブCPU1071)と、
所定の遊技状態移行条件が成立した場合、複数の遊技状態(一般遊技状態、BB遊技状態、及び、ART遊技状態)のうちの第1の遊技状態から第2の遊技状態へと、遊技状態を移行させる遊技状態移行手段(図173のステップS1122、図174のステップS1144、図175のステップS1222、及び、図176のステップS1244の処理を実行するメインCPU1031)と、を備え、
前記N個のスクリーンを第1のスクリーン〜第Nのスクリーンと表記し、前記N個のスクリーン状態を第1のスクリーン状態〜第Nのスクリーン状態と表記した場合、第Kのスクリーン状態(Kは1〜Nの整数)は、前記プロジェクタから出射された光が第Kのスクリーンの表示面に照射されるとともに該表示面が前記視認領域を介して視認可能なように前記N個のスクリーンが配置された状態であり、
前記スクリーン状態切替手段は、
前記所定の遊技状態移行条件が成立した場合、前記スクリーン状態を、前記N個のスクリーン状態のうちの第1のスクリーン状態から、第2のスクリーン状態に切り替える遊技状態移行時スクリーン状態切替手段(図180のステップS1403の処理を実行するサブCPU1071)を備え、
前記変動制御手段(図178の処理を実行するメインCPU1031)は、
前記所定の遊技状態移行条件が成立した後、前記開始指令手段から出力された前記開始指令信号を検出した場合、前記遊技状態移行時スクリーン状態切替手段により前記第1のスクリーン状態から前記第2のスクリーン状態にスクリーン状態が切り替えられるのに要する時間が経過するのを待って、前記図柄の変動表示を開始する、
ことを特徴とする遊技機。
【1061】
第4実施形態に係る遊技機1によれば、所定の遊技状態移行条件が成立した場合、第1の遊技状態(例えば、一般遊技状態)から第2の遊技状態(例えば、ART遊技状態)へと、遊技状態が移行する。一方、第4実施形態に係る遊技機1によれば、スクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1)は、3個のスクリーン状態(通常スクリーン状態、ボーナス用スクリーン状態、及び、ART用スクリーン状態)をとることが可能であり、所定の遊技状態移行条件が成立した場合には、スクリーン状態が第1のスクリーン状態(例えば、通常スクリーン状態)から第2のスクリーン状態(例えば、ART用スクリーン状態)に切り替えられる。そして、所定の遊技状態移行条件が成立した後、開始指令手段から出力された開始指令信号が検出された(遊技者によって開始操作が行われた)場合、第1のスクリーン状態(例えば、通常スクリーン状態)から第2のスクリーン状態(例えば、ART用スクリーン状態)にスクリーン状態が切り替えられるのに要する時間が経過するのを待って、図柄の変動表示(リールRL,RC,RRの回転)が開始される。すなわち、リールRL,RC,RRがロックされる。
【1062】
通常、遊技機においては、遊技者によって開始操作が行われて図柄の変動表示(リールRL,RC,RRの回転)が開始されると、図柄の変動表示(リールRL,RC,RRの回転)と連動して演出が行われる。ここで、所定の遊技状態移行条件が成立した後、仮に、第1のスクリーン状態(例えば、通常スクリーン状態)から第2のスクリーン状態(例えば、ART用スクリーン状態)にスクリーン状態が切り替えられる前に図柄の変動表示(リールRL,RC,RRの回転)が開始されれば、図柄の変動表示(リールRL,RC,RRの回転)と演出との対応関係にずれが生じてしまう可能性がある。この点、第4実施形態に係る遊技機1によれば、スクリーン状態が切り替えられるのに要する時間が経過するのを待って図柄の変動表示が開始される(リールRL,RC,RRがロックされる)ため、このような事態を回避することができる。
【1063】
上記「遊技状態」は、主制御回路によって制御される遊技状態だけではなく、副制御回路によって制御される遊技状態(演出状態)も含む概念である。主制御回路によって制御される遊技状態としては、一般遊技状態(通常遊技状態)、BB遊技状態、ART遊技状態、RT遊技状態等を挙げることができる。副制御回路によって制御される遊技状態としては、ART遊技状態、AT遊技状態、ART抽籤高確率状態(ART抽籤に当籤する確率が高い状態)、ART抽籤低確率状態(ART抽籤に当籤する確率が低い状態)、ART抽籤状態示唆状態(例えば、ART抽籤高確率状態である可能性が高い演出の行われる状態やART抽籤高確率状態である可能性が低い演出の行われる状態)、演出ステージ(例えば、通常遊技状態において行われる演出のタイプ)等を挙げることができる。
【1064】
第4実施形態では、切替前のスクリーン状態及び切替後のスクリーン状態によって、スクリーン状態が切り替えられるのに要する時間が異なる。すなわち、例えば、上述したように、通常スクリーン状態からART用スクリーン状態に切り替えられる場合には、まず、通常スクリーン状態からボーナス用スクリーン状態に切り替えられ、その後、ボーナス用スクリーン状態からART用スクリーン状態に切り替えられるため、通常スクリーン状態からART用スクリーン状態に切り替えられるのに要する時間は、通常スクリーン状態からボーナス用スクリーン状態に切り替えられるのに要する時間よりも必然的に長くなる。
【1065】
このように、切替前のスクリーン状態及び切替後のスクリーン状態によって、スクリーン状態が切り替えられるのに要する時間が異なる場合には、スクリーン状態が切り替えられるのに要する時間に相当する時間だけ、リールをロックすることとしてもよい。例えば、図178のステップS1265においてリールロックタイマにセットする値を、切替前のスクリーン状態及び切替後のスクリーン状態に応じた値とすればよい。
【1066】
以下のような具体例を挙げることができる。切替前のスクリーン状態及び切替後のスクリーン状態が下記(i)〜(iii)の場合について、それぞれ、スクリーン状態が切り替えられるのに以下の時間を要するとする。
(i)切替前のスクリーン状態が通常スクリーン状態(ボーナス用スクリーン状態)であり、切替後のスクリーン状態がボーナス用スクリーン状態(通常スクリーン状態)である場合:0.5秒
(ii)切替前のスクリーン状態がボーナス用スクリーン状態(ART用スクリーン状態)であり、切替後のスクリーン状態がART用スクリーン状態(ボーナス用スクリーン状態)である場合:0.3秒
(iii)切替前のスクリーン状態が通常スクリーン状態(ART用スクリーン状態)であり、切替後のスクリーン状態がART用スクリーン状態(通常スクリーン状態)である場合:0.8秒
【1067】
このような切替前のスクリーン状態及び切替後のスクリーン状態と、スクリーン状態が切り替えられるのに要する時間との対応関係を、メインROM1032に記憶させておく。そして、スクリーン状態が切り替えられる際(例えば、図178のステップS1261において遊技状態移行フラグがオンにセットされていると判断した場合、又は、ステップS1263においてスクリーン状態復帰用フラグがオンにセットされていると判断した場合)、切替前のスクリーン状態及び切替後のスクリーン状態に基づいて、メインCPU1031は、スクリーン状態が切り替えられるのに要する時間(所要時間)を特定し、当該所要時間と略同一の時間(又は当該所要時間よりも若干長い時間)に相当する値を、リールロックタイマにセットする。これにより、例えば、上記(i)の場合には、0.5〜0.7秒程度の時間だけリールRL,RC,RRをロックすることができ、上記(ii)の場合には、0.3〜0.5秒程度の時間だけリールRL,RC,RRをロックすることができ、上記(iii)の場合には、0.8〜1.0秒程度の時間だけリールRL,RC,RRをロックすることができる。
【1068】
このようにしてリールをロックする場合、リールの回転を開始させるのに合わせて、プロジェクタからの光の出射を再開させてもよい。例えば、図178のステップS1266においてリールロックタイマの値が0であると判断した場合、メインCPU1031は、リールロック解除コマンドを副制御回路1070に対して送信する。図180のステップS1404又は図181のステップS1425において、サブCPU1071は、リールロック解除コマンドを受信したことを契機として、プロジェクタ機構B2の制御部に対して、光源を点灯させるよう指示を送信する。これにより、リールRL,RC,RRのロックが解除されリールRL,RC,RRの回転が開始するタイミングで、プロジェクタ機構B2からの光の出射を再開させることができる。
【1069】
なお、このように構成した場合、開始操作が行われても、リールが回転せず、プロジェクタによる映像の投影も行われないため、遊技者は、自身のスタートレバーの操作が有効に機能していないのではないかという不安に陥る可能性がある。そこで、リールがロックされ、プロジェクタからの光の出射が停止されている場合であっても、ランプやスピーカ等、プロジェクタ以外の報知デバイスは、ロック時間に関わらず制御されるように構成することが望ましい。
【1070】
[第5実施形態]
以上、第4実施形態について説明した。以下、第5実施形態について説明する。第5実施形態に係る遊技機1の基本的な構成は、第2実施形態〜第4実施形態に係る遊技機1と同じである。以下においては、第2実施形態〜第4実施形態に係る遊技機1の構成要素と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明することとする。また、第2実施形態〜第4実施形態における説明が第5実施形態においても当てはまる部分については、説明を省略することとする。
【1071】
<リールスクリーン機構F1の構造>
まず、図184を用いて、リールスクリーン機構F1の構造について説明する。
【1072】
図184は、リールスクリーン機構の構造を模式的に示す図である。具体的に、図184(a)は、リールスクリーン機構F1を分解した様子を模式的に示す正面図である。図184(b)は、リールスクリーン機構F1の構成部材が固定された状態を模式的に示す側面図である。図184(c)は、リールスクリーン機構F1の構成部材が固定された状態を模式的に示す正面図である。
【1073】
図184(a)に示すように、リールスクリーン機構F1は、リールスクリーン部材F1001と、フレキシブル基板F1002と、支持部材F1003とを備え、これらが一体化されることにより構成されている。
【1074】
フレキシブル基板F1002には、LED1000が設置されている。図184(a)では、便宜上、20個のLED1000を示すのみであるが、実際には、フレキシブル基板F1002上において、多数のLED1000がマトリクス状(格子状)に並置されている。
【1075】
リールスクリーン部材F1001には、多数の貫通孔1001が形成されている。図184(b)に示すように、LED1000から発せられた光は、貫通孔1001を通過して、リールスクリーン機構F1の外部に放出される。貫通孔1001は、LED1000の個数と同数だけ、LED1000の設けられた位置と対応する位置に形成されている(図184(c)参照)。
【1076】
LED1000から発せられた光のうち正面近傍に向かって発せられた光は、貫通孔1001を通過し、上側表示窓UD1を介して視認可能となる。一方、LED1000から側方に向かって発せられた光は、リールスクリーン部材F1001を通過することができない。
【1077】
リールスクリーン部材F1001のうち貫通孔1001が形成されていない部分には、第2実施形態で説明したのと同様のスクリーン用塗料が塗布されている。これにより、投影面1001aが形成されている。また、支持部材F1003の裏面(フレキシブル基板F1002と接着される面と反対側の面)には、第2実施形態と同様に、模様が形成されている。
【1078】
フレキシブル基板F1002は、柔軟性を有しており、所望の形状に変形させることができる。第2実施形態と同様に、リールスクリーン部材F1001及び支持部材F1003が側面視円弧状に形成されているのに合わせて、図184(b)に示すように、フレキシブル基板F1002も湾曲されている。
【1079】
リールスクリーン機構F1は、リールスクリーン部材F1001とフレキシブル基板F1002とがネジ締結され、フレキシブル基板F1002と支持部材F1003とが接着剤で接着されることにより、一体化されている。各構成部材を固定する方法としては、特に限定されず、例えば、リールスクリーン部材F1001とフレキシブル基板F1002との間に導光部材を設け、導光部材を介して組み付けることとしてもよい。
【1080】
なお、フレキシブル基板F1002と中継基板CK(又はサブ制御装置SS)とを電気的に接続するための配線は、リールスクリーン機構F1の動作を妨げないように、リールスクリーン駆動機構F2を構成するアーム部材F21(図62参照)に沿って配設されるとともに、遊技者から視認困難なように、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置されている場合における支持部材F1003の裏面後方から表示ユニットAの奥方向に延びるように配設されている。
【1081】
<リールスクリーン機構F1を用いた演出>
続いて、図185を参照して、リールスクリーン機構F1を用いた演出について説明する。図185は、リールスクリーン機構を用いた演出を示す図である。
【1082】
第5実施形態では、遊技状態とスクリーン状態との対応関係が、第3実施形態及び第4実施形態と異なっている。
【1083】
第3実施形態及び第4実施形態では、遊技状態が一般遊技状態である場合におけるスクリーン状態が、フロントスクリーン機構E1がフロント露出位置に配置されている状態(通常スクリーン状態)であることとして説明した。この点については、第5実施形態においても同様である。
【1084】
第3実施形態及び第4実施形態では、遊技状態がBB遊技状態である場合におけるスクリーン状態が、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置され、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置されている状態(ボーナス用スクリーン状態)であることとして説明した。これに対し、第5実施形態において、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置され、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置されている状態(第3実施形態及び第4実施形態におけるボーナス用スクリーン状態)は、遊技状態がART遊技状態である場合におけるスクリーン状態(ART用スクリーン状態)である。
【1085】
第3実施形態及び第4実施形態では、遊技状態がART遊技状態である場合におけるスクリーン状態が、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置され、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されている状態(ART用スクリーン状態)であることとして説明した。これに対し、第5実施形態において、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置され、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されている状態(第3実施形態及び第4実施形態におけるART用スクリーン状態)は、遊技状態がART上乗せ遊技状態である場合におけるスクリーン状態(ART上乗せ用スクリーン状態)である。
【1086】
ART上乗せ遊技状態は、ARTゲーム数を増加(上乗せ)させるための状態であり、ART遊技状態においてMB(図示せず)が内部当籤することにより作動する。ART上乗せ遊技状態においては、所定の図柄組合せが入賞判定ラインに沿って停止表示された場合に、ARTゲーム数が上乗せされる。そのため、遊技者は、ART遊技状態中にART上乗せ遊技状態が作動すること(MBが内部当籤すること)を期待しながら遊技を行うこととなる。
【1087】
図185は、ART用スクリーン状態からART上乗せ用スクリーン状態にスクリーン状態が切り替わる際に行われる演出を示している。
【1088】
第5実施形態において、ART用スクリーン状態は、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置され、リールスクリーン機構F1がリール待機位置に配置されている状態である。また、ART上乗せ用スクリーン状態は、フロントスクリーン機構E1がフロント待機位置に配置され、リールスクリーン機構F1がリール露出位置に配置されている状態である。従って、ART用スクリーン状態からART上乗せ用スクリーン状態にスクリーン状態が切り替わる際には、リールスクリーン機構F1がリール待機位置からリール露出位置に移動する。
【1089】
また、上述したように、ART用スクリーン状態においては、固定スクリーン機構Dに画像が表示される。また、ART上乗せ用スクリーン状態においては、リールスクリーン機構F1が固定スクリーン機構Dを前方から覆い隠した状態となり、リールスクリーン機構F1に画像が表示される。従って、リールスクリーン機構F1がリール待機位置からリール露出位置に向かって移動するにつれて、固定スクリーン機構Dがリールスクリーン機構F1によって次第に覆われていくこととなる。
【1090】
以上を前提に、図185を参照する。ART遊技状態において、MBが内部当籤すると(ART上乗せ用スクリーン状態への移行条件が成立すると)、図185(a)に示すように、ART上乗せ遊技状態に移行する可能性があることを報知する内容の画像が、固定スクリーン機構Dに表示される。
【1091】
その後、駆動モータF24が駆動されることにより、固定スクリーン機構Dの後方(リール待機位置)に配置されていたリールスクリーン機構F1が、固定スクリーン機構Dの上方を通過した後、固定スクリーン機構Dの前方に出現して徐々に下りてくる(図53参照)。図185(b)及び図185(c)は、その際の様子を示している。
【1092】
図185(b)では、リールスクリーン機構F1が固定スクリーン機構Dの前方に出現し、リールスクリーン機構F1の表示面の下側部分が固定スクリーン機構Dの表示面の上側部分を覆っている。そして、リールスクリーン機構F1の表示面のうち固定スクリーン機構Dを覆っている部分に設けられたLED1000が発光している。
【1093】
固定スクリーン機構Dの表示面のうちリールスクリーン機構F1により覆われていない部分には、キャラクタがじゃんけんをしている様子を示す画像が表示されている。一方、リールスクリーン機構F1の表示面のうち固定スクリーン機構Dを覆っている部分には、黒色画像が表示されている。
【1094】
図185(c)では、図185(b)に示す時点から時間が経過したことに伴い、リールスクリーン機構F1が下方に移動し、リールスクリーン機構F1の表示面のうち固定スクリーン機構Dを覆っている部分の面積が、図185(b)と比較して増加している。
【1095】
図185(b)と同様に、リールスクリーン機構F1の表示面のうち固定スクリーン機構Dを覆っている部分に設けられたLED1000が発光しているが、リールスクリーン機構F1の表示面のうち固定スクリーン機構Dを覆っている部分の面積が増加したことに伴い、発光しているLED1000の個数が、図185(b)と比較して増加している。
【1096】
また、図185(b)と同様に、リールスクリーン機構F1の表示面のうち固定スクリーン機構Dを覆っている部分には、黒色画像が表示されている。一方、固定スクリーン機構Dの表示面のうちリールスクリーン機構F1により覆われていない部分には、ART上乗せ遊技状態に移行することが決定されたことを報知する文字画像が表示されている。
【1097】
このように、図185では、ART上乗せ遊技状態に移行する場合について説明したが、ART上乗せ遊技状態に移行しない場合にも、リールスクリーン機構F1の動作及びLED1000の発光を制御することにより、図185と同様の演出(ART上乗せ遊技状態に移行することを示唆するガセ演出)を行うことも可能である。
【1098】
例えば、ART上乗せ遊技状態は、ART遊技状態においてMBが内部当籤した場合に副制御回路で行われる抽籤(ART上乗せ移行抽籤)に当籤したことを契機として作動することとする。上記ガセ演出は、ART遊技状態においてMBが内部当籤したがART上乗せ移行抽籤に当籤しなかった場合に行われる。この場合、図185(b)において、左側のキャラクタがじゃんけんに負ける様子を示す画像が表示される。その後、固定スクリーン機構Dの前方を下りてきたリールスクリーン機構F1が元の位置(リール待機位置)に戻るように、駆動モータF24が制御される。この場合、リールスクリーン機構F1をいったんリール露出位置まで移動させてからリール待機位置に戻すこととしてもよいし、リール露出位置に到達するまでに、途中でリールスクリーン機構F1の動作を停止させてから、リール待機位置に戻すこととしてもよい。
【1099】
なお、ART上乗せ用スクリーン状態への移行契機は、特に限定されず、所定の役が内部当籤した場合、所定の役が入賞した場合、特定の時刻に到達した場合、若しくは、遊技者によって演出ボタンが操作された場合、又は、これらの場合に行われるART上乗せ移行抽籤に当籤した場合等の移行契機を適宜採用することができる。
【1100】
以上、第5実施形態に係る遊技機1について説明した。第5実施形態に係る遊技機1は、以下の特徴を備えている。
【1101】
(VI−1) 画像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された画像を表示可能な表示面を有するスクリーン(固定スクリーン機構D)と、
光を発することが可能な発光手段(LED1000)が設けられた発光装置(リールスクリーン機構F1)と、
前記スクリーン及び前記発光装置を収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンの表示面を視認可能な視認領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、
前記プロジェクタから画像を含む光を出射させることにより、前記スクリーンの表示面に該画像を表示させる表示制御手段(図185に示す画像を表示させる処理を実行するサブCPU1071)と、
前記スクリーン又は前記発光装置を駆動機構により駆動させることにより、前記視認領域を介して前記本体部の内部を見た場合に前記スクリーンと前記発光装置とのうち一方が他方の一部を覆っている状態で双方の相対的な位置が変化するように、前記スクリーン又は前記発光装置を動作させる駆動制御手段(図185に示すようにリールスクリーン機構F1を動作させる処理を実行するサブCPU1071)と、
前記発光手段を発光させる発光制御手段(図185(b)及び図185(c)のようにLED1000を発光させる処理を実行するサブCPU1071)と、を備え、
前記表示制御手段は、
前記発光手段から発せられている光を前記視認領域を介して見た場合における視認性が前記プロジェクタにより投影された画像によって低下しないように前記プロジェクタを制御する、
ことを特徴とする遊技機。
【1102】
(VI−2) 画像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された画像を表示可能な表示面を有する複数のスクリーン(固定スクリーン機構D、フロントスクリーン機構E1、及び、リールスクリーン機構F1)と、
前記複数のスクリーンを収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンの表示面を視認可能な視認領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、
前記プロジェクタから画像を含む光を出射させることにより、該光が照射された前記表示面に該画像を表示させる表示制御手段(図179のステップS1325及びステップS1336の処理を実行するサブCPU1071)と、
少なくとも一の前記スクリーン(フロントスクリーン機構E1又はリールスクリーン機構F1)を駆動機構により駆動させて、該スクリーンの配置位置を変化させることにより、前記複数のスクリーンの配置状態を示すスクリーン状態を、複数のスクリーン状態(通常スクリーン状態、ART用スクリーン状態、及び、ART上乗せ用スクリーン状態)のうちの一のスクリーン状態から、他のスクリーン状態に切り替えるスクリーン状態切替手段(図180のステップS1403、図181のステップS1424、及び、図182のステップS1443の処理を実行するサブCPU1071)と、を備える遊技機であって、
前記複数のスクリーンは、第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)及び第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)を含み、
前記複数のスクリーン状態は、第1のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)及び第2のスクリーン状態(ART上乗せ用スクリーン状態)を含み、
前記第1のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)は、前記プロジェクタから出射された光が前記第1のスクリーンの表示面に照射されるとともに該表示面が前記視認領域を介して視認可能なように前記複数のスクリーンが配置された状態であり、
前記第2のスクリーン状態(ART上乗せ用スクリーン状態)は、前記プロジェクタから出射された光が前記第2のスクリーンの表示面に照射されるとともに該表示面が前記視認領域を介して視認可能なように前記複数のスクリーンが配置された状態であり、
前記第2のスクリーン状態においては、前記第2のスクリーンの表示面が前記第1のスクリーンの表示面を前方から覆うように、前記第1のスクリーン及び前記第2のスクリーンが配置されており、
前記第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)には、光を発することが可能な発光手段(LED1000)が複数設けられており、
前記スクリーン状態切替手段は、
前記第1のスクリーン又は前記第2のスクリーンを駆動機構により駆動させて、該スクリーンの配置位置を変化させることにより、前記第1のスクリーン状態から前記第2のスクリーン状態に、スクリーン状態を切り替え、
前記遊技機は、さらに、
前記スクリーン状態切替手段により前記第1のスクリーン状態から前記第2のスクリーン状態にスクリーン状態が切り替えられている間、前記第1のスクリーンと前記第2のスクリーンとの相対的な位置が変化するのに伴い、前記第2のスクリーンの表示面のうち前記第1のスクリーンの表示面を覆っている部分の面積が増加するにつれて、前記視認領域を介して視認可能な発光中の発光手段の数が順次増加するように、複数の前記発光手段の発光を制御する発光制御手段(図185(b)及び図185(c)のようにLED1000を発光させる処理を実行するサブCPU1071)を備え、
前記表示制御手段は、
前記スクリーン状態切替手段により前記第1のスクリーン状態から前記第2のスクリーン状態にスクリーン状態が切り替えられている間、前記第2のスクリーンの表示面のうち前記第1のスクリーンの表示面を覆っている部分に対して単色の画像を含む光が照射されるように、又は、前記第2のスクリーンの表示面のうち前記第1のスクリーンの表示面を覆っている部分に対して光が照射されないように、前記プロジェクタを制御する、
ことを特徴とする遊技機。
【1103】
第5実施形態に係る遊技機1によれば、第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)が駆動機構(駆動モータF24)により駆動されて、該スクリーンの配置位置が変化することにより、第1のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)から第2のスクリーン状態(ART上乗せ用スクリーン状態)に、スクリーン状態が切り替えられる。第1のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)は、プロジェクタ機構B2から出射された光が第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)の表示面に照射されるとともに該表示面が視認領域(上側表示窓UD1)を介して視認可能な状態であり、第2のスクリーン状態(ART上乗せ用スクリーン状態)は、プロジェクタ機構B2から出射された光が第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の表示面に照射されるとともに該表示面が視認領域(上側表示窓UD1)を介して視認可能な状態である。すなわち、第1のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)から第2のスクリーン状態(ART上乗せ用スクリーン状態)にスクリーン状態が切り替えられることにより、プロジェクタ機構B2によって照射される対象が第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)の表示面から第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の表示面に切り替えられる。そして、第2のスクリーン状態(ART上乗せ用スクリーン状態)においては、第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)の表示面が第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の表示面によって前方から覆われる。従って、第1のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)から第2のスクリーン状態(ART上乗せ用スクリーン状態)にスクリーン状態が切り替えられている間、第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の表示面が第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)の表示面を徐々に覆いながら、第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の表示面が視認領域(上側表示窓UD1)を介して視認可能な位置に出現していくこととなる。
【1104】
一方で、第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)には、発光手段(LED1000)が複数設けられており、第1のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)から第2のスクリーン状態(ART上乗せ用スクリーン状態)にスクリーン状態が切り替えられている間、第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)と第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)との相対的な位置が変化するのに伴い、第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の表示面のうち第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)の表示面を覆っている部分の面積が増加するにつれて、視認領域(上側表示窓UD1)を介して視認可能な発光中の発光手段(LED1000)の数が順次増加するように、複数の発光手段(LED1000)の発光が制御される。これにより、第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の表示面が視認領域(上側表示窓UD1)を介して視認可能な位置に出現していく様子と、発光手段(LED1000)による発光とを連動させることが可能となり、スクリーン(固定スクリーン機構D及びリールスクリーン機構F1)を用いた演出と発光手段(LED1000)を用いた演出とが一体となった斬新で魅力的な演出を行うことができる。
【1105】
また、第5実施形態に係る遊技機1によれば、第1のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)から第2のスクリーン状態(ART上乗せ用スクリーン状態)にスクリーン状態が切り替えられている間、第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の表示面のうち第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)の表示面を覆っている部分に対して黒色画像を含む光が照射されるように、プロジェクタ機構B2が制御される。
【1106】
具体的には、第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の表示面のうち第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)の表示面を覆っている領域に対応する画素値が0である情報を含む画像データに基づいて、画像データに応じた駆動電圧を液晶パネルの各画素に印加するよう、サブCPU1071からプロジェクタ機構B2の制御部に対して、指示が送信される。その結果、リールスクリーン機構F1の表示面のうち固定スクリーン機構Dを覆っている部分に、黒色画像が表示される。
【1107】
従って、黒色画像によってLED1000の周辺が黒くなることにより、LED1000からの発光が際立つため、LED1000から発せられている光を視認領域(上側表示窓UD1)を介して見た場合における視認性がプロジェクタ機構B2により投影された画像によって低下するといったことがなくなる。これにより、LED1000を用いた演出がプロジェクタ機構B2を用いた画像演出によって邪魔されないようにすること(むしろ、黒色画像により、LED1000からの発光を際立たせること)が可能となり、これらの演出の一体感を効果的に創出することができる。
【1108】
本発明においては、第2のスクリーン(例えば、リールスクリーン機構F1)の表示面のうち第1のスクリーン(例えば、固定スクリーン機構D)の表示面を覆っている領域に対応する各画素における光透過率が全て同じとなるように、プロジェクタを制御することが望ましい。この場合、プロジェクタから投影される画像は、1つの色のみから構成される画像(単色の画像)となる。
【1109】
例えば、第1のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)から第2のスクリーン状態(ART上乗せ用スクリーン状態)にスクリーン状態が切り替えられている間、第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の表示面のうち第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)の表示面を覆っている部分に対して白色画像を含む光が照射されるように、プロジェクタを制御してもよい。この場合、発光手段としてフルカラーLEDを採用し、ART上乗せ遊技状態(遊技者にとって有利な遊技状態)に移行する期待度に応じて、フルカラーLEDから発せられる光の色を異ならせてもよい。例えば、ART上乗せ遊技状態に移行する期待度が高い場合には、フルカラーLEDから赤色の光を放ちながら、リールスクリーン機構が出現することとしてもよい。
【1110】
また、第1のスクリーン状態(ART用スクリーン状態)から第2のスクリーン状態(ART上乗せ用スクリーン状態)にスクリーン状態が切り替えられている間、第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)の表示面のうち第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)により覆われていない部分に対して光を照射しつつ、第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の表示面のうち第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)の表示面を覆っている部分に対して光が照射されないように、プロジェクタの光源又はレンズを制御してもよい。
【1111】
第5実施形態では、第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の表示面のうち第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)の表示面を覆っている部分の面積が増加するにつれて、視認領域(上側表示窓UD1)を介して視認可能な発光中の発光手段(LED1000)の数が順次増加する。そのため、リールスクリーン機構F1が下方に移動するにつれて、リールスクリーン機構F1の下側に設置されているLED1000から順次発光させるよう(図185の例では、一番下の行に並置された5個のLED1000を発光させた後、下から二番目の行に並置された5個のLED1000を発光させるよう)、プロジェクタ機構B2が制御される。
【1112】
本発明においては、LEDがマトリクス状(N個の行)に並置されている場合、下からK番目の行に並置されているLEDを、第2のスクリーン(例えば、リールスクリーン機構F1)の駆動を開始してから所定時間(T)が経過したときに発光させるように制御することが可能である(TK+1>Tを満たす)。
【1113】
もっとも、本発明においては、第2のスクリーン(例えば、リールスクリーン機構F1)が移動を開始した後、第1のスクリーン(例えば、固定スクリーン機構D)の前方に出現するよりも前の所定のタイミングで全てのLEDを同時に発光させることとしてもよい。この場合にも、リールスクリーン機構の移動につれて、視認領域を介して視認可能な発光中のLEDの数は順次増加することとなる。
【1114】
また、本発明において、LEDは、リールスクリーン機構の全面に亘って設けられていなくてもよく、例えば、リールスクリーン機構が下方に移動するにつれて、リールスクリーン機構の下側に設置されているLEDから順次発光する点に鑑み、リールスクリーン機構の表示面のうち、所定のラインよりも下側の領域にのみLEDを設けることとしてもよい。
【1115】
本発明における発光手段は、光を発することが可能なものであれば、特に限定されず、蛍光管や電球等であってもよい。また、リールスクリーン機構F1は、本発明における発光装置に相当する。本発明における発光装置は、発光手段(光源)が設けられたものであれば、特に限定されず、例えば、液晶ディスプレイや電飾付きの役物であってもよい。発光装置として液晶ディスプレイを採用する場合、液晶ディスプレイの表示面は、平面であってもよいし、リールスクリーン機構F1のように曲面であってもよい。
【1116】
[第6実施形態]
以上、第5実施形態について説明した。以下、第6実施形態について説明する。第6実施形態に係る遊技機1の基本的な構成は、第2実施形態〜第5実施形態に係る遊技機1と同じである。以下においては、第2実施形態〜第5実施形態に係る遊技機1の構成要素と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明することとする。また、第2実施形態〜第5実施形態における説明が第6実施形態においても当てはまる部分については、説明を省略することとする。
【1117】
第6実施形態におけるリールスクリーン機構F1の構成は、第2実施形態で説明した通りであり、スクリーン用塗料が塗布されることにより投影面F1aが形成されている。第5実施形態のようなLEDは設けられていない。
【1118】
第6実施形態における遊技状態とスクリーン状態との対応関係は、第5実施形態と同様である。
【1119】
<固定スクリーン機構D及びリールスクリーン機構F1を用いた演出>
続いて、図186及び図187を参照して、固定スクリーン機構D及びリールスクリーン機構F1を用いた演出について説明する。図186及び図187は、固定スクリーン機構及びリールスクリーン機構を用いた演出を示す図である。
【1120】
図186(a)に示すように、ART遊技状態において、MBが内部当籤すると(ART上乗せ用スクリーン状態への移行条件が成立すると)、ART上乗せ遊技状態に移行する可能性があることを報知する内容の画像が、固定スクリーン機構Dに表示される。これについては、第5実施形態と同様である。
【1121】
その後、駆動モータF24が駆動されることにより、固定スクリーン機構Dの後方(リール待機位置)に配置されていたリールスクリーン機構F1が、固定スクリーン機構Dの上方を通過した後、固定スクリーン機構Dの前方に出現して徐々に下りてくる(図53参照)。図186(b)、図187(a)、及び、図187(b)は、その際の様子を示している。
【1122】
図186(b)では、リールスクリーン機構F1が固定スクリーン機構Dの前方に出現し、リールスクリーン機構F1の表示面の下側部分が固定スクリーン機構Dの表示面の上側部分を覆っている。固定スクリーン機構Dの表示面のうちリールスクリーン機構F1により覆われていない部分には、キャラクタがじゃんけんをしている様子を示す画像が表示されている。一方、リールスクリーン機構F1の表示面のうち固定スクリーン機構Dを覆っている部分には、じゃんけんの結果(パーとグー)が表示されている。
【1123】
なお、固定スクリーン機構Dの表示面のうちリールスクリーン機構F1により覆われていない部分と、リールスクリーン機構F1の表示面のうち固定スクリーン機構Dを覆っている部分との境界を点線で示しているが、当該点線は説明の便宜上示したものであり、実際にはこのような点線が見えるわけではない。
【1124】
図187(a)では、図186(b)に示す時点から時間が経過したことに伴い、リールスクリーン機構F1が下方に移動し、リールスクリーン機構F1の表示面のうち固定スクリーン機構Dを覆っている部分の面積が、図186(b)と比較して増加している。固定スクリーン機構Dの表示面のうちリールスクリーン機構F1により覆われていない部分には、じゃんけんに勝利したことに伴いキャラクタがピースをしている様子を示す画像が表示されている。一方、リールスクリーン機構F1の表示面のうち固定スクリーン機構Dを覆っている部分には、当該キャラクタが勝利したことを示す文字画像が表示されている。
【1125】
図187(b)では、図187(a)に示す時点から時間が経過したことに伴い、リールスクリーン機構F1がさらに下方に移動し、リールスクリーン機構F1の表示面のうち固定スクリーン機構Dを覆っている部分の面積が、図187(a)と比較してさらに増加している。
【1126】
リールスクリーン機構F1の表示面のうち固定スクリーン機構Dを覆っている部分には、ART上乗せ遊技状態に移行することが決定されたことを報知する文字画像が表示されている。また、上方から天井が落下している様子を示す画像が表示されている。固定スクリーン機構Dの表示面のうちリールスクリーン機構F1により覆われていない部分には、図187(a)でピースをしているキャラクタが上方から落下してきた天井により潰されている様子を示す画像が表示されている。
【1127】
このように、図186及び図187に示す演出では、リールスクリーン機構F1が固定スクリーン機構Dを覆いながら下降するのと連動させて、固定スクリーン機構Dの表示面のうちリールスクリーン機構F1により覆われていない部分、及び、リールスクリーン機構F1の表示面のうち固定スクリーン機構Dを覆っている部分に表示させる画像を経時的に変化させている。
【1128】
図186及び図187では、ART上乗せ遊技状態に移行する場合について説明したが、ART上乗せ遊技状態に移行しない場合にも、リールスクリーン機構F1の動作、並びに、固定スクリーン機構Dの表示面のうちリールスクリーン機構F1により覆われていない部分、及び、リールスクリーン機構F1の表示面のうち固定スクリーン機構Dを覆っている部分における画像表示を制御することにより、図186及び図187と同様の演出(ART上乗せ遊技状態に移行することを示唆するガセ演出)を行うことも可能である。
【1129】
以上、第6実施形態に係る遊技機1について説明した。第6実施形態に係る遊技機1は、以下の特徴を備えている。
【1130】
(VII−1) 画像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された画像を表示可能な表示面を有する第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)と、
前記プロジェクタにより投影された画像を表示可能な表示面を有し、前記第1のスクリーンとは異なる第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)と、
前記第1のスクリーン及び前記第2のスクリーンを収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、スクリーンの表示面を視認可能な視認領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、
前記第1のスクリーン又は前記第2のスクリーンを駆動機構により駆動させることにより、前記視認領域を介して前記本体部の内部を見た場合に前記第2のスクリーンが前記第1のスクリーンの一部を覆っている状態で前記第1のスクリーンと前記第2のスクリーンとの相対的な位置が変化するように、前記第1のスクリーン又は前記第2のスクリーンを動作させる駆動制御手段(図186及び図187に示すようにリールスクリーン機構F1を動作させる処理を実行するサブCPU1071)と、
前記スクリーンの表示面に表示される動画像に対応する動画像データを記憶することが可能な動画像データ記憶手段(サブROM1072)と、
前記動画像データ記憶手段に記憶されている動画像データに基づいて、前記プロジェクタから画像を含む光を出射させることにより、前記駆動制御手段により前記第1のスクリーン又は前記第2のスクリーンが動作している間、前記第1のスクリーンの表示面のうち前記第2のスクリーンの表示面により覆われていない部分、及び/又は、前記第2のスクリーンの表示面のうち前記第1のスクリーンの表示面を覆っている部分に、動画像を表示させる表示制御手段(図186及び図187に示す画像を表示させる処理を実行するサブCPU1071)と、を備え、
前記駆動制御手段及び前記表示制御手段は、
前記第1のスクリーンと前記第2のスクリーンとの相対的な位置の経時的変化と、前記第1のスクリーンの表示面のうち前記第2のスクリーンの表示面により覆われていない部分、及び/又は、前記第2のスクリーンの表示面のうち前記第1のスクリーンの表示面を覆っている部分に表示される動画像の経時的変化とが同期するように、前記第1のスクリーン又は前記第2のスクリーンの動作と、動画像の表示とを制御する、
ことを特徴とする遊技機。
【1131】
第6実施形態に係る遊技機1によれば、視認領域(上側表示窓UD1)を介して本体部(キャビネットG)の内部を見た場合に第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)が第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)の一部を覆っている状態で第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)と第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)との相対的な位置が変化するように、第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)が動作する。そして、第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)と第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)との相対的な位置の経時的変化と、第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)の表示面のうち第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の表示面により覆われていない部分、及び、第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の表示面のうち第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)の表示面を覆っている部分に表示される動画像の経時的変化とが同期するように、第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の動作と、動画像の表示とが制御される。これにより、第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の動作と動画像の表示とが協働した魅力的な演出を行うことが可能となり、遊技の興趣を飛躍的に向上させることができる。
【1132】
また、第6実施形態に係る遊技機1によれば、第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)の表示面のうち第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の表示面により覆われていない部分に表示させる画像の経時的変化と、第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の表示面のうち第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)の表示面を覆っている部分に表示させる画像の経時的変化とを同期させることにより、それぞれに表示される画像を一体化している。これにより、これらの画像の表示と第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の移動とが連動した斬新な動画像(図186及び図187参照)を提供することができる。
【1133】
このような動画像に対応する動画像データ(ムービーデータ)は、サブROM1072に記憶されている。サブCPU1071は、リールスクリーン機構F1が固定スクリーン機構Dを覆い始めるタイミングで、サブROM1072に記憶されている動画像データに基づいて、プロジェクタ機構B2から動画像の投影を開始する。これにより、図186及び図187に示すような動画像を、第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)の表示面のうち第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の表示面により覆われていない部分、及び、第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の表示面のうち第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)の表示面を覆っている部分に表示させることができる。
【1134】
サブCPU1071が動画像の投影を開始するタイミングを認識する方法としては、様々な態様が考えられる。例えば、リールスクリーン機構F1の駆動を開始してから所定時間が経過したときに、プロジェクタ機構B2から動画像の投影を開始することとしてもよい。この場合には、リールスクリーン機構F1の駆動を開始してから所定時間が経過したときに、リールスクリーン機構F1が固定スクリーン機構Dを覆い始める位置に達した旨、サブCPU1071が認識するものと見做すこととなる。また、サブCPU1071は、リールスクリーン機構F1の原点位置(リール待機位置)からの駆動モータF24のステップ数により、リールスクリーン機構F1の現在位置を把握することができるため、該ステップ数が所定数に達したときに、プロジェクタ機構B2から動画像の投影を開始することとしてもよい。この場合には、該ステップ数が所定数に達したときに、リールスクリーン機構F1が固定スクリーン機構Dを覆い始める位置に達した旨、サブCPU1071が認識するものと見做すこととなる。
【1135】
動画像は、多数の静止画像から構成されるものであり、多数の静止画像が経時的に連続して変化したものである。ここで、動画像がN個の静止画像から構成され、投影される順に第1の静止画像〜第Nの静止画像と表記することとする。この場合、上記ステップ数がSに達したときに第Kの静止画像を投影するものとし、投影すべき静止画像(第Kの静止画像)と投影のタイミング(S)との対応関係に基づいて画像表示を制御することとすれば、リールスクリーン機構F1の駆動と動画像の表示とをより確実に同期させることができる。
【1136】
本発明において、スクリーンの動作と動画像の表示とが同期した態様は、図186及び図187に示す例に限定されない。例えば、図186及び図187において、第2のスクリーン(リールスクリーン機構F1)の表示面のうち第1のスクリーン(固定スクリーン機構D)の表示面を覆っている部分に所定の色の画像(黒色画像)を表示させることとし、リールスクリーン機構F1の移動と連動させて、黒色画像の表示される領域の面積を漸次増加させるようにしてもよい。このようにすれば、リールスクリーン機構F1(黒色画像)によってキャラクタが潰される様子を表現することができる。
【1137】
また、表面にスクリーン用塗料が塗布された太陽形役物(太陽の形状を有する役物)が、第1のスクリーン(例えば、固定スクリーン機構D)の前方を左から右に向かって円弧を描きながら出現するような場合、当該太陽形役物が移動している間、常に、太陽形役物の表面(表示面)にオレンジ色の画像(光)が投影されるように、太陽形役物の動作とオレンジ色の画像の表示とを同期させてもよい。さらに、表面にスクリーン用塗料が塗布された月形役物(月の形状を有する役物)が、第1のスクリーン(例えば、固定スクリーン機構D)の前方を移動する場合、移動するにつれて月の形が変化(例えば、満月→半月→三日月)していくように、月形役物の動作と月形役物の表面(表示面)への画像表示とを同期させてもよい。
【1138】
[第7実施形態]
以上、第6実施形態について説明した。以下、第7実施形態について説明する。第7実施形態に係る遊技機1の基本的な構成は、第2実施形態〜第6実施形態に係る遊技機1と同じである。以下においては、第2実施形態〜第6実施形態に係る遊技機1の構成要素と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明することとする。また、第2実施形態〜第6実施形態における説明が第7実施形態においても当てはまる部分については、説明を省略することとする。
【1139】
第7実施形態におけるリールスクリーン機構F1の構成は、基本的に、第5実施形態で説明した通りである。第5実施形態では、LED1000がフルカラーLEDと白色LEDとのうち何れであるのかについて言及しなかったが、第7実施形態におけるLED1000は、白色LED(白色発光ダイオード)である。
【1140】
具体的に、第7実施形態におけるLED1000(白色LED)は、青色LEDに黄色蛍光体を被せた構造を有している。青色LEDから発せられた青色の光の一部が蛍光体を励起することにより黄色の光が発せられ、これと青色の光とが混ざることにより、白色の光となる。白色LEDとしては、従来公知の構成を採用することができ、青色LEDと黄色蛍光体とを組み合わせたものに限定されず、例えば、紫外線発光LEDと白色蛍光体とを組み合わせたものであってもよい。
【1141】
第7実施形態では、このようなLED1000(白色LED)と色画像とを用いて、演出が行われる。
【1142】
<リールスクリーン機構F1を用いた演出>
図188図191を参照して、リールスクリーン機構F1を用いた演出について説明する。図188図191は、リールスクリーン機構を用いた演出について説明するための図である。
【1143】
図188図191に示す演出は、ART遊技状態において行われる。第7実施形態における遊技状態とスクリーン状態との対応関係は、第2実施形態〜第4実施形態と同様であり、ART遊技状態(ART用スクリーン状態)において、リールスクリーン機構F1に画像が表示される。
【1144】
図188(a)では、リールスクリーン機構F1において、「C」という文字1101が示されている。
【1145】
図188(b)は、文字1101を拡大した図である。第5実施形態において説明したように、リールスクリーン機構F1(フレキシブル基板F1002)には、多数のLED1000がマトリクス状(格子状)に並置されている。当該多数のLED1000のうちの図188(b)に示すLED1000が発光することにより、「C」という文字1101が形成されている。
【1146】
その後、同様にして、「H」という文字1102を形成するようにLED1000が発光し(図189(a)参照)、「A」という文字1103を形成するようにLED1000が発光し(図189(b)参照)、「N」という文字1104を形成するようにLED1000が発光し、「C」という文字1105を形成するようにLED1000が発光し、「E」という文字1106を形成するようにLED1000が発光する(図189(c)参照)。
【1147】
その後、図190(a)に示すように、色付き文字1201〜1206が視認可能な状態となる。色付き文字1201〜1206は、文字1101〜1106のそれぞれが青色で着色された外観を有している。図190(a)では、青色を斜線で示している。
【1148】
このような色付き文字1201〜1206は、図190(b)に示す青色画像1301がリールスクリーン機構F1の表示面全体に亘って表示されることにより、視認可能となる。図190(b)の斜線部分が青色の部分である。
【1149】
青色の外観を有する色付き文字1201〜1206は、ART上乗せ遊技状態に移行する期待度がそれほど高くないことを示している。ART上乗せ遊技状態については、第5実施形態で説明した通りである。
【1150】
以上、第7実施形態に係る遊技機1について説明した。第7実施形態に係る遊技機1は、以下の特徴を備えている。
【1151】
(VIII−1) 画像を投影することが可能なプロジェクタ(プロジェクタ機構B2)と、
前記プロジェクタにより投影された画像を表示可能な表示面を有するとともに、光を発することが可能な発光手段(LED1000)が複数設置されたスクリーン(リールスクリーン機構F1)と、
前記スクリーンを収容し、前面に開口を有する本体部(キャビネットG)と、
前記本体部に対して開閉可能に取り付けられ、前記スクリーンの表示面を視認可能な視認領域(上側表示窓UD1)が設けられた開閉扉(上ドア機構UD)と、
前記プロジェクタから画像を含む光を出射させることにより、前記スクリーンの表示面に該画像を表示させる表示制御手段(図190(b)に示す画像を表示させる処理を実行するサブCPU1071)と、
前記発光手段の発光を制御する発光制御手段(図188(b)のようにLED1000を発光させる処理を実行するサブCPU1071)と、を備え、
前記表示制御手段は、
前記発光制御手段の制御により発光している発光手段の設置箇所を含む領域に、該発光手段から発せられている光の色以外の色を含む画像を表示させる、
ことを特徴とする遊技機。
【1152】
第7実施形態に係る遊技機1によれば、リールスクリーン機構F1には、白色LED(LED1000)が設置されている。そして、白色LED(LED1000)が発光しているとき、発光している白色LED(LED1000)の設置箇所を含む領域に白以外の色を含む画像(青色画像)が表示される。従って、白色LED(LED1000)から発せられている光を視認領域(上側表示窓UD1)を介して見た場合、該光の色が、青色画像によって青色に着色されたような外観が作出されることとなる。このように、白色LED(LED1000)の発光と色画像の表示とを協働させることによって、斬新で魅力的な演出を行うことが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる。また、通常、フルカラーLEDは高価であるところ、第7実施形態に係る遊技機1によれば、比較的安価な白色LEDを用いて、カラフルな演出を行うことができる。
【1153】
(VIII−2) 前記(VIII−1)の遊技機であって、
前記発光制御手段は、
発光している複数の発光手段を仮想線で結んだ場合に文字が形成されるように、前記複数の発光手段の発光を制御し、
前記表示制御手段は、
前記文字を含む領域に、前記発光手段から発せられている光の色以外の色を含む画像を表示させる、
ことを特徴とする。
【1154】
第7実施形態に係る遊技機1によれば、発光している複数の白色LED(LED1000)を仮想線で結んだ場合に文字1101〜1106が形成され(図188及び図189参照)、当該文字1101〜1106を含む領域(リールスクリーン機構F1の表示面全体)に青色画像1301(図190(b)参照)が表示される。これにより、遊技者に対して、青色に着色された文字が白色LED(LED1000)の発光により強調表示されている様子を見せることができる(図190(a)参照)。このような色付き文字1201〜1206を通じて、バリエーションに富んだ演出を提供することが可能となり、遊技の興趣を一層向上させることができる。
【1155】
第7実施形態では、文字1101〜1106を含む領域に青色画像1301を表示させることとして説明した。本発明において、文字を含む領域に表示させる画像の色は、特に限定されず、発光手段から発せられる光の色以外の任意の色の画像を表示させることが可能である。例えば、ART上乗せ遊技状態(遊技者にとって有利な遊技状態)に移行する期待度に応じて、文字を含む領域に表示させる画像の色を異ならせてもよく、ART上乗せ遊技状態に移行する期待度が高い場合には、黄色や赤色の画像を表示させてもよい。色画像が1つの色のみで構成される場合には、文字を含む領域に対応する各画素における光透過率が全て同じとなるように、プロジェクタを制御すればよい。
【1156】
本発明において、色画像は、複数の色を含むものであってもよい。例えば、ART上乗せ遊技状態(遊技者にとって有利な遊技状態)に移行する期待度が高い場合に、複数の色を含む画像(例えば、複数の色が虹状に配列されたレインボー画像)を表示させることとしてもよい。
【1157】
また、本発明において、発光手段から発せられる光の色は、白色に限定されない。例えば、発光手段として赤色LED(緑色LED)を採用すれば、発光手段から発せられる光の色は、赤色(緑色)であり、この場合、色画像は、赤(緑)以外の色を含むこととなる。
【1158】
第7実施形態では、青色画像1301がリールスクリーン機構F1の表示面全体に亘って表示されることとして説明した(図190(b)参照)。本発明において、色画像を表示させる領域は、発光している複数の白色LEDを仮想線で結んだ場合に形成される文字を含む領域であれば、特に限定されない。白色LEDが発光している箇所と、色画像を表示させる領域とが重なる限り、白色LEDの発している白色の光に色を付けることができる。
【1159】
例えば、リールスクリーン機構F1の表示面よりも小さな1個の矩形状領域(所定の文字列(例えば、「CHANCE」)が形成される領域)に色画像(例えば、図191(a)の青色画像1401)を表示させることとしてもよい。また、複数(形成される文字の個数と同数、「CHANCE」という文字列が形成される場合には6個)の矩形状領域のそれぞれに、色画像(例えば、図191(b)の青色画像1501〜1506)を表示させることとしてもよい。図191(a)及び図191(b)のような矩形状領域ではなく、円形又は楕円形状の領域に色画像を表示させることとしてもよい。また、文字画像(文字の形状を有する画像)に色を付けたもの(例えば、図191(c)の色付き文字画像1601〜1606)を色画像として表示させてもよい。図191(a)〜(c)の何れの場合も、白色LEDが発光している箇所と、色画像を表示させる領域とが重なるため、白色LEDの発している白色の光に色を付けることが可能であり、その結果、図190(a)に示すような色付き文字1201〜1206を視認することができる。このように、色画像を表示させる領域としては、各種態様が考えられるが、色画像を表示させる領域は、発光している白色LEDの設置箇所を全て含むことが望ましい。
【1160】
なお、図191では、青色画像を斜線部分で示しているが、リールスクリーン機構F1の表示面のうち斜線部分以外の部分には、白色画像が投影されることとしてもよいし、光が照射されないこととしてもよい。
【1161】
また、図191(b)や図191(c)のように、複数の領域に色画像が表示される場合、複数の領域に同時に色画像を表示させてもよいし、1つの領域ずつ順次色画像を表示させてもよい。1つの領域ずつ順次色画像を表示させる場合には、最後の領域に色画像が表示されるか否かによって、遊技者にとって有利な遊技状態に移行する期待度を示唆することとしてもよい。例えば、「CHANCE」を構成する「E」以外の5文字に対応する5つの領域に順次色画像を表示させた後、「E」に対応する領域に色画像を表示させる場合と表示させない場合とを設け、「E」に対応する領域に色画像を表示させる場合の方が、遊技者にとって有利な遊技状態に移行する期待度が高いこととしてもよい。
【1162】
第7実施形態では、発光している複数の白色LED(LED1000)を仮想線で結んだ場合に文字1101〜1106が形成されることとして説明した。本発明において、発光している複数の白色LEDを仮想線で結んだ場合に形成されるものは、文字に限定されず、図形や記号であってもよいし、文字、図形、及び、記号等の組合せであってもよい。
【1163】
第7実施形態では、LED1000がリールスクリーン機構F1の内部に設置されていることとして説明した。このように、LEDをスクリーンの内部に埋没させることによって、スクリーンの外部に放出される光の量を抑えることができるため、遊技者が眩しく感じてしまうことを防止することができる。もっとも、本発明において、LEDは、スクリーンの外部に露出していてもよく、スクリーンの表面に直に設置されていてもよい。
【1164】
以上、第1実施形態〜第7実施形態について説明した。上述した実施形態では、本発明を主にパチスロ遊技機に適用した場合について説明したが、本発明は、他の遊技機(例えば、パチンコ遊技機やスロットマシン等)に適用することも可能である。
【1165】
以上、本発明の第1実施形態〜第7実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【1166】
また、上述した詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明した。本発明は、上述した詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は多様である。また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされなければならない。また、要約書の目的は、特許庁及び一般的公共機関や、特許、法律用語又は専門用語に精通していない本技術分野に属する技術者等が本出願の技術的な内容及びその本質を簡易な調査で速やかに判定し得るようにするものである。従って、要約書は、請求の範囲の記載により評価されるべき発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、本発明の目的及び本発明の特有の効果を十分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌して解釈されることが望まれる。
【1167】
上述した詳細な説明は、コンピュータで実行される処理を含むものである。以上での説明及び表現は、当業者が最も効率的に理解することを目的として記載している。本明細書では、1の結果を導き出すために用いられる各処理は、自己矛盾がない処理として理解されるべきである。また、各処理では、電気的又は磁気的な信号の送受信、記録等が行われる。各処理における処理では、このような信号を、ビット、値、シンボル、文字、用語、数字等で表現しているが、これらは単に説明上便利であるために用いたものであることに留意する必要がある。また、各処理における処理は、人間の行動と共通する表現で記載される場合があるが、本明細書で説明する処理は、原則的に各種の装置により実行されるものである。また、各処理を行うために要求されるその他の構成は、以上の説明から自明になるものである。
【符号の説明】
【1168】
1 遊技機
21 キャビネット
A 表示ユニット
B 照射光装置
C スクリーン装置
D 固定スクリーン機構
E1 フロントスクリーン機構
F1 リールスクリーン機構
UD 上ドア機構
DD 下ドア機構
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