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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-11814(P2020-11814A)
(43)【公開日】2020年1月23日
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 31/38 20060101AFI20191220BHJP
   B65H 7/14 20060101ALI20191220BHJP
   B65H 9/14 20060101ALI20191220BHJP
【FI】
   B65H31/38
   B65H7/14
   B65H9/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-134890(P2018-134890)
(22)【出願日】2018年7月18日
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 重春
【テーマコード(参考)】
3F048
3F054
3F102
【Fターム(参考)】
3F048AA05
3F048AB01
3F048BA05
3F048BB02
3F048BB05
3F048CA03
3F048CC05
3F048DA06
3F048DC15
3F048EB04
3F048EB06
3F048EB09
3F048EB40
3F054AA01
3F054AC05
3F054BH05
3F054BH08
3F054BH14
3F054CA04
3F054CA23
3F054CA34
3F054DA11
3F054DA14
3F102AA11
3F102AB01
3F102BA02
3F102BB02
3F102CA05
3F102CB02
3F102DA08
3F102EA03
(57)【要約】
【課題】ジャムの発生を抑制しつつ、生産性の低下を抑制することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、搬送機構3、位置取得部8、排出トレイ、整合部材731、及び制御部10を備える。搬送機構3は、記録媒体を搬送方向に沿って搬送する。位置取得部8は、搬送機構3によって搬送される記録媒体の位置を取得する。整合部材731は、待機位置と整合位置との間を移動することにより、排出トレイに排出された記録媒体の姿勢を整える。制御部10は、位置取得部8が取得する記録媒体の位置に基づいて、幅方向における排出トレイの第1中心位置と、排出トレイに排出された記録媒体の幅方向における第2中心位置と差を示すズレ量を取得する。制御部10は、ズレ量に応じて、第1位置又は第1中心位置から第1位置よりも離れる第2位置に待機位置を決定する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体を搬送方向に沿って搬送する搬送機構と、
前記搬送機構によって搬送される前記記録媒体の位置を取得する位置取得部と、
前記記録媒体に画像を形成する印刷部と、
前記印刷部によって画像が形成された前記記録媒体が排出される排出トレイと、
前記搬送方向と直交する幅方向に沿って、待機位置と、整合位置との間を移動することにより、前記排出トレイに排出された前記記録媒体の姿勢を整える整合部材と、
前記位置取得部が取得する前記記録媒体の位置に基づいて、前記幅方向における前記排出トレイの第1中心位置と、前記排出トレイに排出された前記記録媒体の前記幅方向における第2中心位置との差を示すズレ量を取得する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記ズレ量が第1閾値以上であるか否かを判定し、前記ズレ量が前記第1閾値以上ではないと判定すると、前記待機位置を第1位置に決定し、前記ズレ量が前記第1閾値以上であると判定すると、前記待機位置を前記第1中心位置から前記第1位置よりも離れる第2位置に決定する、画像形成装置。
【請求項2】
前記第2位置は、前記第1位置よりも前記ズレ量だけ前記第1中心位置から離れる位置を示す、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第2位置は、前記ズレ量に応じて、前記第1位置よりも前記第1中心位置から段階的に離れる位置を示す、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記待機位置と前記整合位置との間を前記整合部材が移動する移動量が第2閾値以上であるか否かを判定し、前記移動量が前記第2閾値以上であると判定すると、前記記録媒体の前記排出トレイに排出されるタイミングを調整する、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記移動量が前記第2閾値以上であると判定すると、前記記録媒体が前記排出トレイに排出されるタイミングを、第1移動時間と第2移動時間との差分時間だけ調整し、
前記第1移動時間は、前記整合部材が前記第1位置から前記整合位置を経由して前記第1位置まで戻るために要する時間を示し、
前記第2移動時間は、前記整合部材が前記第2位置から前記整合位置を経由して前記第2位置まで戻るために要する時間を示す、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記位置取得部は、イメージセンサーである、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記搬送機構は、前記記録媒体の姿勢を補正するレジストローラーを有し、
前記位置取得部は、前記搬送方向において前記レジストローラーよりも下流側に設けられる、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記レジストローラーの動作を制御することによって、前記記録媒体が前記排出トレイに排出されるタイミングを調整する、請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第1位置は、前記記録媒体のサイズに基づいて決定される、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記印刷部は、記録ヘッドを備え、
前記記録ヘッドは、インクを吐出することにより前記記録媒体に画像を形成する、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
記録媒体の姿勢を整える整合部材を備える画像形成装置がある。例えば、特許文献1には、ジョガーフェンスを備える記録媒体後処理装置が開示されている。詳しくは、特許文献1に開示のジョガーフェンスは、記録媒体の幅サイズに応じた位置で待機する。ジョガーフェンスは、記録紙の進入に応じて、第1の停止位置、第2の停止位置、及び第3の停止位置の順に移動する。第1の停止位置は、記録媒体の幅方向の端から所定距離離れた位置である。第3の停止位置は、記録媒体の幅方向の端に略当接する位置である。第2の停止位置は、第1の停止位置よりも記録媒体の幅方向の端に近く、第3の停止位置よりも記録媒体の幅方向の端から遠い位置である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平4−169292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示の記録媒体後処理装置は、記録媒体の幅サイズごとに待機位置が一定である。したがって、幅方向にズレて記録媒体が搬送された場合、ジョガーフェンスに記録媒体が接触してジャムが発生する虞がある。一方で、ジョガーフェンスの待機位置を広くすると、ジョガーフェンスが待機位置に戻るまでに要する時間が長くなる。この結果、次の記録媒体がジョガーフェンスに接触してジャムが発生する虞がある。このため、ジョガーフェンスの待機位置を広くする場合、ジョガーフェンスの待機位置が狭い場合よりも、次の記録媒体の排出トレイへの排出タイミングを遅らせなければならず、生産性が低下する。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑み、ジャムの発生を抑制しつつ、生産性の低下を抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る画像形成装置は、搬送機構と、位置取得部と、印刷部と、排出トレイと、整合部材と、制御部とを備える。前記搬送機構は、記録媒体を搬送方向に沿って搬送する。前記位置取得部は、前記搬送機構によって搬送される前記記録媒体の位置を取得する。前記印刷部は、前記記録媒体に画像を形成する。前記排出トレイには、前記印刷部によって画像が形成された前記記録媒体が排出される。前記整合部材は、前記搬送方向と直交する幅方向に沿って、待機位置と整合位置との間を移動することにより、前記排出トレイに排出された前記記録媒体の姿勢を整える。前記制御部は、前記位置取得部が取得する前記記録媒体の位置に基づいて、前記幅方向における前記排出トレイの第1中心位置と、前記排出トレイに排出された前記記録媒体の前記幅方向における第2中心位置と差を示すズレ量を取得する。前記制御部は、前記ズレ量が第1閾値以上であるか否かを判定し、前記ズレ量が前記第1閾値以上ではないと判定すると、前記待機位置を第1位置に決定し、前記ズレ量が前記第1閾値以上であると判定すると、前記待機位置を前記第1中心位置から前記第1位置よりも離れる第2位置に決定する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の画像形成装置によれば、記録媒体搬送時におけるジャムの発生を抑制しつつ、生産性の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態1に係るインクジェット記録装置の構成を示す図である。
図2】本発明の実施形態1に係る記録部の構成を示す図である。
図3】本発明の実施形態1に係る記録部の構成を示す図である。
図4】本発明の実施形態1に係るインクジェット記録装置の構成を示すブロック図である。
図5】本発明の実施形態1に係る排出トレイ、整合機構、及びその近傍を示す斜視図である。
図6】本発明の実施形態1に係る排出トレイ及び2つの整合部材を示す図である。
図7】本発明の実施形態1に係る排出トレイ及び2つの整合部材を示す図である。
図8】本発明の実施形態1に係る2つの標準位置を示す図である。
図9】本発明の実施形態1に係る待機位置変更処理を示すフローチャートである。
図10】本発明の実施形態1に係る2つの変更位置を示す図である。
図11】本発明の実施形態1に係る2つの整合部材によって実行される整合処理を示す図である。
図12】本発明の実施形態2に係る2つの待機位置を示す図である。
図13】本発明の実施形態2に係る待機位置決定処理を示すフローチャートである。
図14】本発明の実施形態3に係る排出タイミング調整処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明に係る画像形成装置の実施形態について説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0010】
[実施形態1]
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置100の構成について説明する。図1は、実施形態1に係るインクジェット記録装置100の構成を示す図である。なお、インクジェット記録装置100は、画像形成装置の一例である。
【0011】
図1に示すように、インクジェット記録装置100は、本体筐体1、給紙機構2、第1搬送機構3、第2搬送機構4、記録部5、第3搬送機構6、排出機構7、及び位置取得部8を備える。本体筐体1は、給紙機構2、第1搬送機構3、第2搬送機構4、記録部5、第3搬送機構6、排出機構7、及び位置取得部8を収容する。なお、第1搬送機構3は、搬送機構の一例であり、記録部5は、印刷部の一例である。
【0012】
給紙機構2は、給紙カセット21及び給紙ローラー22を有する。給紙カセット21には、少なくとも1枚の用紙Pが収容される。給紙ローラー22は、給紙カセット21に収容された用紙Pを1枚ずつ給紙する。給紙カセット21から給紙された用紙Pは、第1搬送機構3へ搬送される。なお、用紙Pは、記録媒体の一例である。
【0013】
第1搬送機構3は、給紙機構2から給紙された用紙Pを、第2搬送機構4へ第1搬送方向M1に沿って搬送する。第1搬送機構3は、レジストローラー31を有する。レジストローラー31は、用紙Pを一時停止させる。この結果、用紙Pの第2搬送機構4へ送出されるタイミングが調整される。また、レジストローラー31は、用紙Pの姿勢を補正する。詳しくは、レジストローラー31は、用紙Pに対して斜行補正を行う。
【0014】
第2搬送機構4は、第1搬送機構3から搬送された用紙Pを、第2搬送方向M2に沿って第3搬送機構6へ搬送する。詳しくは、第2搬送機構4は、第1搬送ベルト41、第1駆動ローラー42、及び第1従動ローラー43を有する。第1搬送ベルト41は、無端状に形成されて、第1駆動ローラー42、及び第1従動ローラー43に巻き付けられる。第1駆動ローラー42は、モーターが駆動することにより、図1において反時計回り方向に回転する。この結果、第1搬送ベルト41が第1走行方向V1に走行する。
【0015】
第1搬送ベルト41は、第1載置面41sを有する。第1載置面41sは、第1搬送ベルト41の外周面のうち、用紙Pが載置される面である。第1搬送ベルト41が第1走行方向V1に走行することにより、第1載置面41sに載置された用紙Pが第2搬送方向M2へ搬送される。
【0016】
記録部5は、第1載置面41sに対向して配置される。記録部5は、画像データに基づいて用紙Pに画像を形成する。記録部5は、インクを吐出することにより用紙Pに画像を形成する。
【0017】
記録部5は、ヘッドハウジング51、及び4つのラインヘッド52を含む。ヘッドハウジング51は、4つのラインヘッド52を支持する。4つのラインヘッド52はそれぞれ、イエロー色、マゼンダ色、シアン色、及びブラック色のインクを吐出する。以下、イエロー色のインクを吐出するラインヘッド52を「ラインヘッド52Y」と記載し、マゼンダ色のインクを吐出するラインヘッド52を「ラインヘッド52M」と記載し、シアン色のインクを吐出するラインヘッド52を「ラインヘッド52C」と記載し、ブラック色のインクを吐出するラインヘッド52を「ラインヘッド52K」と記載する場合がある。ラインヘッド52K、52C、52M、52Yは、用紙Pの第2搬送方向M2に沿ってこの順で配置される。
【0018】
記録部5によって画像が形成された用紙Pは、第3搬送機構6へ送出される。
【0019】
第3搬送機構6は、第2搬送機構4から搬送された用紙Pを、第3搬送方向M3に沿って排出機構7へ搬送する。詳しくは、第3搬送機構6は、第2搬送ベルト61、第2駆動ローラー62、及び第2従動ローラー63を有する。第2搬送ベルト61は、無端状に形成されて、第2駆動ローラー62、及び第2従動ローラー63に巻き付けられる。第2駆動ローラー62は、モーターが駆動することにより、図1において反時計回り方向に回転する。この結果、第2搬送ベルト61が第2走行方向V2に走行する。
【0020】
第2搬送ベルト61は、第2載置面61sを有する。第2載置面61sは、第2搬送ベルト61の外周面のうち、用紙Pが載置される面である。第2搬送ベルト61が第2走行方向V2に走行することにより、第2載置面61sに載置された用紙Pが第3搬送方向M3へ搬送される。第3搬送方向M3へ搬送された用紙Pは、排出機構7へ送出される。なお、本実施形態において、第2搬送方向M2及び第3搬送方向M3は、Y軸の負側から正側へ向かう方向である。
【0021】
排出機構7は、本体筐体1の外部へ用紙Pを排出する。排出機構7は、排出ローラー対71、排出トレイ72、及び整合機構73を有する。
【0022】
排出ローラー対71は、回転することにより、排出口1hを介して本体筐体1の外部へ用紙Pを排出する。排出口1hは、本体筐体1の側面に形成される。本体筐体1の外部へ排出された用紙Pは、排出トレイ72に排出される。
【0023】
整合機構73は、排出トレイ72に設けられる。整合機構73は、排出トレイ72に排出された用紙Pの姿勢を整える。以下、排出トレイ72に排出された用紙Pの姿勢を整える処理を「整合処理」と記載する。
【0024】
本実施形態において、整合機構73は、用紙Pが給紙されてから排出トレイ72に排出されるまでの間、待機状態である。整合機構73は、排出トレイ72に用紙Pが排出される度に、整合処理を実行する。
【0025】
位置取得部8は、第1搬送方向M1において、レジストローラー31よりも下流側に配置される。位置取得部8は、レジストローラー31から送り出された用紙Pの位置を取得し、用紙Pの位置を示す用紙位置信号を出力する。以下、位置取得部8が用紙Pの位置を読み取ることができる位置を「読取可能位置」と記載する。本実施形態において、位置取得部8は、CIS(Contact Image Sensor)のようなイメージセンサーである。
【0026】
次に、図2及び図3を参照して、本実施形態に係る記録部5の構成について説明する。図2及び図3は、本実施形態に係る記録部5の構成を示す図である。なお、図2は、斜め上方から見た記録部5を示し、図3は、下方(第1搬送機構3側)から見た記録部5を示す。
【0027】
図2に示すように、各ラインヘッド52Y〜52Kは、3つの記録ヘッド521を有する。3つの記録ヘッド521は、X軸方向に沿って配置される。
【0028】
図3に示すように、各記録ヘッド521は、複数のノズルが形成されるノズル面521sを有する。ノズル面521sは、図1を参照して説明した第1搬送ベルト41の第1載置面41sと対向する。したがって、複数のノズルからインクが吐出されることにより、第1載置面41sに載置される用紙Pに画像が形成される。
【0029】
次に、図4を参照して、実施形態1に係るインクジェット記録装置100の構成について更に説明する。図4は、実施形態1に係るインクジェット記録装置100の構成を示すブロック図である。
【0030】
図4に示すように、インクジェット記録装置100は、記憶装置9、及び制御部10を更に備える。
【0031】
記憶装置9は、各種のデータを記憶する。記憶装置9は、ストレージデバイス及び半導体メモリーによって構成される。ストレージデバイスは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)によって構成される。半導体メモリーは、例えば、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を構成する。記憶装置9は、制御プログラムを記憶する。
【0032】
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーによって構成される。また、制御部10は、画像形成処理用の集積回路を備える。画像形成処理用の集積回路は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はFPGA(field−programmable gate array)によって構成される。制御部10は、記憶装置9に記憶された制御プログラムを実行することにより、インクジェット記録装置100の各部の動作を制御する。本実施形態において、制御部10は、整合機構73の動作を制御する。
【0033】
制御部10は、位置取得部8が出力した用紙位置信号を受信する。制御部10は、用紙位置信号を受信すると、用紙Pのズレ量を取得する。ズレ量は、第1中心位置と、第2中心位置との差を示す。第1中心位置は、幅方向における排出トレイ72の中心位置を示す。第2中心位置は、排出トレイ72に排出される用紙Pの幅方向の中心位置を示す。なお、幅方向は、図1を参照して説明した第1搬送方向M1と直交する方向である。本実施形態において、幅方向は、X軸方向と一致する。
【0034】
ズレ量は、基準位置と、用紙位置信号によって示される用紙Pの特定位置との間の長さに基づいて取得される。用紙Pの特定位置は、例えば、幅方向における用紙Pの2つの端面のうちの一方の端面の位置を示す。基準位置は、用紙Pの特定位置に応じて予め設定される。詳しくは、基準位置は、第1中心位置と第2中心位置とが一致する姿勢となるように用紙Pが排出トレイ72に排出される場合において、読取可能位置を通過する用紙Pの特定位置に対応する位置を示す。基準位置を示す情報は、記憶装置9に予め記憶されている。
【0035】
制御部10は、ズレ量を取得すると、ズレ量に基づいて、インクジェット記録装置100の各部の動作を制御する。制御部10は、ズレ量に応じて、例えば、記録部5がインクを吐出する位置を変更する。また、制御部10は、ズレ量に応じて、整合機構73の動作を制御する。
【0036】
次に、図5及び図6を参照して、実施形態1に係る整合機構73の構成について説明する。図5は、実施形態1に係る排出トレイ72、整合機構73、及びその近傍を示す斜視図である。
【0037】
図5に示すように、整合機構73は、2つの整合部材731を有する。2つの整合部材731は、排出トレイ72の上面72aに設けられる。2つの整合部材731は、幅方向DWにおいて対向して配置される。
【0038】
図6は、実施形態1に係る排出トレイ72及び2つの整合部材731を示す図である。詳しくは、図6は、排出トレイ72を上方から見た図である。図6に示す1点鎖線は、第1中心位置C1を示す。
【0039】
図6に示すように、2つの整合部材731の各々は、整合面731aを有する。2つの整合面731aは、幅方向DWにおいて対向する。
【0040】
待機状態において、2つの整合部材731の整合面731aはそれぞれ、待機位置WPに位置する。以下、2つの整合部材731の整合面731aのそれぞれの位置を「整合部材731の位置」と記載する。
【0041】
続いて、図7を参照して、実施形態1に係る2つの整合部材731の動作について説明する。なお、2つの整合部材731の動作は、同一であるため、図7では、2つの整合部材731のうち、一方の整合部材731の動作について説明する。
【0042】
図7は、実施形態1に係る排出トレイ72及び2つの整合部材731を示す図である。詳しくは、図7は、排出トレイ72を上方から見た図である。図7に示す1点鎖線は、第1中心位置C1を示し、黒丸は、第2中心位置C2を示す。
【0043】
図7に示すように、整合部材731は、幅方向DWに沿って移動自在である。整合部材731は、整合機構73が有する駆動部が駆動することにより、幅方向DWに沿って移動する。詳しくは、整合部材731は、待機位置WPと整合位置SPとの間を往復する。
【0044】
より詳しくは、整合部材731は、第1中心位置C1に接近するように移動した後、第1中心位置C1から離れるように移動する。具体的には、整合部材731は、待機位置WPから整合位置SPまで移動し、整合位置SPにおいて、所定時間停止した後、待機位置WPまで移動する。以下、整合部材731が待機位置WPから整合位置SPまで移動して、整合位置SPにおいて所定時間停止した後、待機位置WPまで移動する動作を「整合動作」と記載する場合がある。なお、停止時間は、例えば、80ミリ秒である。
【0045】
整合位置SP及び待機位置WPは、給紙機構2から給紙される用紙Pの幅方向DWのサイズに応じて決定される。制御部10は、例えば、給紙カセット21から用紙Pが給紙される際に、給紙される用紙Pの幅方向DWのサイズを取得する。
【0046】
整合位置SPは、第1中心位置C1と第2中心位置C2とが略一致するように排出トレイ72に排出された用紙Pに、整合部材731が接触する位置に設定される。以下、第1中心位置C1と第2中心位置C2とが略一致するように排出トレイ72に排出された用紙Pを「正常排出用紙P」と記載する。換言すると、整合位置SPは、正常排出用紙Pの幅方向DWにおける2つの端面Ptのうちの一方の端面Ptに整合面731aが接触する位置である。本実施形態において、整合位置SPは、正常排出用紙Pの2つの端面Ptのうちの一方の位置と略一致する位置に設定される。なお、もう一方の整合部材731に対応する整合位置SPは、正常排出用紙Pの2つの端面Ptのうちの他方の位置と略一致する位置に設定される。すなわち、2つの整合位置SPは、正常排出用紙Pの2つの端面Ptの位置と略一致する位置に設定される。
【0047】
待機位置WPは、標準位置WP1と変更位置WP2とを含む。本実施形態において、整合部材731は、用紙Pが読取可能位置を通過するまでの間、標準位置WP1で待機する。
【0048】
次に、図8を参照して、実施形態1に係る標準位置WP1について説明する。図8は、実施形態1に係る2つの標準位置WP1を示す図である。図8に示す1点鎖線は、第1中心位置C1を示し、黒丸は、第2中心位置C2を示す。なお、2つの標準位置WP1の構成は略同じであるため、図8では、2つの標準位置WP1のうちの一方の標準位置WP1について説明する。
【0049】
標準位置WP1は、用紙Pのサイズと用紙Pの給紙方向とに基づいて予め決定される。詳しくは、標準位置WP1は、排出トレイ72に排出される用紙Pのサイズと、排出トレイ72に排出される用紙Pの給紙方向とに基づいて決定される。詳しくは、図8に示すように、標準位置WP1は、正常排出用紙Pの幅方向DWにおける2つの端面Ptのうちの一方の端面Ptから第1長さL1だけ離れる位置に設定される。換言すると、標準位置WP1は、第1中心位置C1から第2長さL2だけ離れた位置に設定される。第2長さは、用紙幅PWと第1長さL1とを加算した値である。用紙幅PWは、例えば、A4サイズの用紙Pが短辺給紙される場合、105mmであり、第1長さL1は、例えば、5mmである。なお、標準位置WP1を示すデータは、記憶装置9に記憶されている。
【0050】
変更位置WP2は、ズレ量に応じて決定される。図4を参照して説明したように、制御部10は、用紙位置信号を受信すると、用紙Pのズレ量を取得する。制御部10は、ズレ量を取得すると、待機位置決定処理を実行する。待機位置変更処理では、待機位置WPが標準位置WP1及び変更位置WP2のいずれかに決定される。
【0051】
続いて、図9を参照して、実施形態1に係る待機位置変更処理について説明する。図9は、実施形態1に係る待機位置変更処理を示すフローチャートである。待機位置決定処理は、制御部10がズレ量を取得すると開始される。
【0052】
図9に示すように、制御部10は、ズレ量がズレ閾値以上であるか否かを判定する(ステップS101)。ズレ閾値は、例えば、3mmである。ズレ閾値は、変更可能である。なお、ズレ閾値は、第1閾値の一例である。
【0053】
制御部10は、ズレ量がズレ閾値以上であると判定すると(ステップS101:Yes)、待機位置WPを変更位置WP2に決定して(ステップS102)、待機位置決定処理を終了する。
【0054】
一方、制御部10は、ズレ量がズレ閾値以上ではないと判定すると(ステップS101:No)、待機位置WPを標準位置WP1に決定して(ステップS103)、待機位置決定処理を終了する。換言すると、制御部10は、待機位置WPを変更位置WP2へ変更することなく、待機位置決定処理を終了する。
【0055】
次に、図10を参照して、実施形態1に係る2つの変更位置WP2について説明する。図10は、実施形態1に係る2つの変更位置WP2を示す図である。図10に示す1点鎖線は、幅方向DWにおける第1中心位置C1を示し、黒丸は、第2中心位置C2を示す。なお、2つの変更位置WP2の構成は略同じであるため、図10では、2つの変更位置WP2のうちの一方の変更位置WP2について説明する。
【0056】
図10に示すように、変更位置WP2は、対応する標準位置WP1よりも第1中心位置C1から離れる位置である。詳しくは、変更位置WP2は、対応する標準位置WP1よりも第1中心位置C1からズレ量d1だけ離れた位置である。したがって、用紙Pがズレ量d1だけズレて排出トレイ72に排出された場合であっても、2つの整合部材731に用紙Pが衝突することが抑制される。これにより、用紙Pが損傷することが抑制される。あるいは、ジャムの発生を抑制することができる。
【0057】
次に、図11を参照して、実施形態1に係る整合処理について説明する。図11は、実施形態1に係る2つの整合部材731によって実行される整合処理を示す図である。
【0058】
図11に示すように、排出トレイ72に用紙Pが排出されると、2つの整合部材731はそれぞれ、整合動作を少なくとも1回実行することにより整合処理を実行する。この結果、第1中心位置C1と第2中心位置C2とが一致するように用紙Pの姿勢が整えられる。
【0059】
以上、実施形態1について説明した。本実施形態によれば、制御部10は、排出トレイ72に排出される用紙Pのズレ量d1に応じて、2つの整合部材731の各々の待機位置WPを変更する。詳しくは、制御部10は、ズレ量d1がズレ閾値以上であるか否かを判定する。制御部10は、ズレ量d1がズレ閾値以上ではないと判定すると、2つの整合部材731の各々の待機位置WPを標準位置WP1に決定する。一方、制御部10は、ズレ量d1がズレ閾値以上であると判定すると、2つの整合部材731の各々の待機位置WPを変更位置WP2に決定する。2つの変更位置WP2の各々は、対応する標準位置WP1よりも第1中心位置C1から離れる位置である。したがって、本実施形態によれば、ジャムの発生を抑制しつつ、生産性の低下を抑制することができる。
【0060】
なお、制御部10は、排出トレイ72に排出される用紙Pのズレ量d1がズレ閾値以上であると継続して判定した場合、給紙機構2による用紙Pの給紙を停止してもよい。この場合において、制御部10は、給紙カセット21に収容される用紙Pの姿勢を確認することを促すメッセージを通知してもよい。メッセージは、例えば、インクジェット記録装置100が備えるディスプレーに表示される。
【0061】
また、本実施形態において、位置取得部8がイメージセンサーである構成を説明したが、位置取得部8は、例えば、透過型センサーであってもよい。
【0062】
また、本実施形態において、2つの整合位置SPの各々が、正常排出用紙Pの2つの端面Ptの位置と略一致する位置に設定されたが、2つの整合位置SPの各々は、正常排出用紙Pの2つの端面Ptの位置よりも用紙Pの内側であってもよい。
【0063】
[実施形態2]
続いて、図12及び図13を参照して、本発明の実施形態2について説明する。実施形態2では、待機位置決定処理が実施形態1と異なる。以下、実施形態2について実施形態1と異なる事項について説明し、実施形態1と重複する部分についての説明は割愛する。
【0064】
まず、図12を参照して実施形態2に係る待機位置WPについて説明する。図12は、実施形態2に係る2つの待機位置WPを示す図である。なお、2つの待機位置WPの構成は略同一であるため、図12では、2つの待機位置WPのうちの一方の待機位置WPについて説明する。
【0065】
図12に示すように、変更位置WP2は、第1位置WP2a、及び第2位置WP2bを含む。第1位置WP2aは、第2位置WP2bよりも第1中心位置C1に近い位置である。本実施形態において、制御部10は、変更位置WP2を、第1位置WP2a及び第2位置WP2bのいずれかに決定する。換言すると、制御部10は、変更位置WP2を段階的に決定する。
【0066】
次に、図12及び図13を参照して、実施形態2に係る待機位置決定処理について説明する。図13は、実施形態2に係る待機位置決定処理を示すフローチャートである。本実施形態において、ズレ閾値は、第1ズレ閾値及び第2ズレ閾値を含む。第1ズレ閾値は、第1位置WP2aと標準位置WP1との間の長さよりも小さい値が設定される。第2ズレ閾値は、第1ズレ閾値よりも大きい値、且つ、第2位置WP2bと標準位置WP1との間の長さよりも小さい値が設定される。
【0067】
図13に示すように、制御部10は、ズレ量d1が第1ズレ閾値以上であるか否かを判定する(ステップS201)。制御部10は、ズレ量d1が第1ズレ閾値以上ではないと判定すると(ステップS201:No)、待機位置WPを標準位置WP1に決定して(ステップS202)、待機位置決定処理を終了する。一方、制御部10は、ズレ量d1が第1ズレ閾値以上であると判定すると(ステップS201:Yes)、ズレ量d1が第2ズレ閾値以上であるか否かを判定する(ステップS203)。制御部10は、ズレ量d1が第2ズレ閾値以上ではない判定すると(ステップS203:No)、待機位置WPを第1位置WP2aに決定して(ステップS204)、待機位置決定処理を終了する。一方、制御部10は、ズレ量d1が第2ズレ閾値以上であると判定すると(ステップS203:Yes)、待機位置WPを第2位置WP2bに決定して(ステップS205)、待機位置決定処理を終了する。
【0068】
以上、実施形態2について説明した。例えば、位置取得部8を通過した用紙Pは、排出トレイ72に排出されるまでの過程において、幅方向DWにズレる可能性がある。本実施形態によれば、制御部10は、変更位置WP2を段階的に決定する。制御部10は、ズレ量d1が第1ズレ閾値以上であるか否かを判定し、ズレ量d1が第1ズレ閾値以上であると判定すると、ズレ量d1が第2ズレ閾値以上であるか否かを判定する。第1ズレ閾値は、第1位置WP2aと標準位置WP1との間の長さよりも小さい値が設定され、第2ズレ閾値は、第1ズレ閾値よりも大きい値、且つ、第2位置WP2bと標準位置WP1との間の長さよりも小さい値が設定される。したがって、本実施形態によれば、排出トレイ72に排出されるまでの過程における用紙Pのズレを吸収することができる。これにより、位置取得部8を通過した後に用紙Pが幅方向DWにズレた場合であっても、整合部材731に用紙Pが接触することを抑制することができる。よって、ジャムの発生が抑制される。
【0069】
なお、本実施形態において、制御部10が変更位置WP2を2段階に決定する場合を説明したが、制御部10は、変更位置WP2を3段階以上に決定してもよい。
【0070】
[実施形態3]
次に、図14を参照して、本発明の実施形態3について説明する。実施形態3では、連続して用紙Pが排出トレイ72に排出される場合において、先行の用紙Pのズレ量d1に応じて、後行の用紙Pを排出トレイ72に排出するタイミングを調整する点が実施形態1及び実施形態2と異なる。以下、実施形態3について実施形態1及び実施形態2と異なる事項について説明し、実施形態1及び実施形態2と重複する部分についての説明は割愛する。
【0071】
本実施形態において、制御部10は、先行の用紙Pのズレ量d1を取得すると、各整合部材731の移動量を算出する。移動量は、先行の用紙Pの姿勢を整えるために各整合部材731が移動する距離の長さを示す。換言すると、移動量は、各整合部材731が待機位置WPと整合位置SPとの間を往復する際に移動する距離の長さを示す。制御部10は、各整合部材731の移動量を算出すると、各整合部材731の移動量が移動量閾値以上であるか否かを判定する。なお、移動量閾値は、第2閾値の一例である。
【0072】
制御部10は、各整合部材731の移動量が移動量閾値以上であると判定すると、後行の用紙Pを排出トレイ72に排出するタイミングを調整する。
【0073】
例えば、制御部10は、第1整合時間及び第2整合時間を算出することによって、後行の用紙Pを排出トレイ72に排出するタイミングを調整する。第1整合時間は、第1移動時間と図7を参照して説明した停止時間とを含む。第1移動時間は、待機位置WPとして標準位置WP1が決定されている場合において、各整合部材731が標準位置WP1と整合位置SPとの間を移動するために要する時間を示す。詳しくは、第1移動時間は、各整合部材731が標準位置WP1から整合位置SPを経由して標準位置WP1まで戻るために要する時間を示す。第1移動時間は、例えば、173ミリ秒である。
【0074】
第2整合時間は、第2移動時間と停止時間とを含む。第2移動時間は、待機位置WPとして変更位置WP2が決定されている場合において、各整合部材731が変更位置WP2と整合位置SPとの間を移動するために要する時間を示す。詳しくは、第2移動時間は、各整合部材731が変更位置WP2から整合位置SPを経由して変更位置WP2まで戻るために要する時間を示す。第2移動時間は、例えば、ズレ量d1が3mmであり、各整合部材731の移動速度が、例えば、58mm/秒である場合において、225ミリ秒である。
【0075】
制御部10は、移動量が移動量閾値以上であると判定すると、第2整合時間と第1整合時間との差分時間を算出する。本実施形態において、停止時間は一定である。したがって、制御部10は、第2移動時間と第1移動時間との差分時間だけ、用紙Pが排出トレイ72に排出されるタイミングを調整する。詳しくは、制御部10は、第2移動時間と第1移動時間との差分時間だけ、後行の用紙Pが排出トレイ72に排出されるタイミングを、待機位置WPが標準位置WP1である場合よりも遅くする。例えば、第1移動時間が173ミリ秒であり、第2移動時間が225ミリ秒である場合、差分時間は、52ミリ秒である。
【0076】
図14は、実施形態3に係る排出タイミング調整処理を示すフローチャートである。排出タイミング調整処理は、制御部10が待機位置WPを決定すると、実行される。
【0077】
図14に示すように、制御部10は、整合部材731の移動量を取得する(ステップS301)。次いで、制御部10は、移動量が移動量閾値以上であるか否かを判定する(ステップS302)。制御部10は、移動量が移動量閾値以上ではないと判定すると(ステップS302;No)、後行の用紙Pを排出トレイ72に排出するタイミングを調整することなく、排出タイミング調整処理を終了する。
【0078】
一方、制御部10は、移動量が移動量閾値以上であると判定すると(ステップS302;Yes)、後行の用紙Pを排出トレイ72に排出するタイミングを調整して(ステップS303)、排出タイミング調整処理を終了する。詳しくは、制御部10は、後行の用紙Pを排出トレイ72に排出するタイミングを、待機位置WPが標準位置WP1である場合よりも差分時間だけ遅くする。本実施形態において、制御部10は、レジストローラー31の動作を制御することにより、後行の用紙Pを排出トレイ72に排出するタイミングを調整する。具体的には、制御部10は、後行の用紙Pがレジストローラー31によって送出されるタイミングを調整することにより、後行の用紙Pが排出トレイ72に排出されるタイミングを、待機位置WPが標準位置WP1である場合よりも遅くする。
【0079】
以上、実施形態3について説明した。本実施形態によれば、制御部10は、各整合部材731の移動量が移動量閾値以上であると判定すると、後行の用紙Pが排出トレイ72に排出されるタイミングを調整する。具体的には、制御部10は、第2移動時間と第1移動時間との差分時間だけ、後行の用紙Pを排出トレイ72に排出するタイミングを、待機位置WPが標準位置WP1である場合よりも遅くする。第1移動時間は、待機位置WPとして標準位置WP1が決定されている場合における各整合部材731の移動時間を示す。第2移動時間は、待機位置WPとして変更位置WP2が決定されている場合における各整合部材731の移動量を示す。したがって、待機位置WPが変更位置WP2に決定されたことに伴って整合部材731が待機位置WPに戻るまでの時間が増加した場合であっても、後行の用紙Pが各整合部材731に接触することができる。
【0080】
なお、本実施形態において、制御部10は、レジストローラー31の動作を制御することにより、後行の用紙Pが排出トレイ72に排出されるタイミングを調整したが、制御部10は、給紙ローラー22によって用紙Pが給紙カセット21から給紙されるタイミングを調整することにより、後行の用紙Pが排出トレイ72に排出されるタイミングを調整してもよい。
【0081】
また、本実施形態において、制御部10は、移動量に基づいて、後行の用紙Pを排出トレイ72に排出するタイミングを調整するか否かを判定したが、制御部10は、ズレ量d1に基づいて、後行の用紙Pを排出トレイ72に排出するタイミングを調整するか否かを判定してもよい。あるいは、制御部10は、移動時間に基づいて後行の用紙Pを排出トレイ72に排出するタイミングを調整するか否かを判定してもよい。具体的には、制御部10は、第1移動時間と第2移動時間とを比較することにより、後行の用紙Pを排出トレイ72に排出するタイミングを調整するか否かを判定してもよい。
【0082】
以上、本発明の実施形態について、図面(図1図14)を参照しながら説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態で示す構成は、一例であって特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0083】
例えば、本発明の実施形態では、ライン方式のヘッドユニットに本発明が適用される場合を例に説明したが、本発明は、例えば、シリアル方式のヘッドユニットにも適用可能である。
【0084】
また、本発明の実施形態では、インクジェット方式の画像形成装置に本発明が適用される場合を例に説明したが、本発明は、例えば、電子写真方式の画像形成装置にも適用可能である。
【0085】
また、各実施形態1〜3において説明した事項は、適宜組み合わせ可能である。例えば、実施形態2で説明した事項と、実施形態1で説明した事項とを組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本発明は、画像形成装置の分野に有用である。
【符号の説明】
【0087】
3 搬送機構
5 記録部(印刷部)
8 位置取得部
10 制御部
72 排出トレイ
73 整合機構
100 インクジェット記録装置
731 整合部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14