特開2020-11827(P2020-11827A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 京セラドキュメントソリューションズ株式会社の特許一覧
特開2020-11827シート折り装置およびそれを備えたシート後処理装置並びに画像形成システム
<>
  • 特開2020011827-シート折り装置およびそれを備えたシート後処理装置並びに画像形成システム 図000003
  • 特開2020011827-シート折り装置およびそれを備えたシート後処理装置並びに画像形成システム 図000004
  • 特開2020011827-シート折り装置およびそれを備えたシート後処理装置並びに画像形成システム 図000005
  • 特開2020011827-シート折り装置およびそれを備えたシート後処理装置並びに画像形成システム 図000006
  • 特開2020011827-シート折り装置およびそれを備えたシート後処理装置並びに画像形成システム 図000007
  • 特開2020011827-シート折り装置およびそれを備えたシート後処理装置並びに画像形成システム 図000008
  • 特開2020011827-シート折り装置およびそれを備えたシート後処理装置並びに画像形成システム 図000009
  • 特開2020011827-シート折り装置およびそれを備えたシート後処理装置並びに画像形成システム 図000010
  • 特開2020011827-シート折り装置およびそれを備えたシート後処理装置並びに画像形成システム 図000011
  • 特開2020011827-シート折り装置およびそれを備えたシート後処理装置並びに画像形成システム 図000012
  • 特開2020011827-シート折り装置およびそれを備えたシート後処理装置並びに画像形成システム 図000013
  • 特開2020011827-シート折り装置およびそれを備えたシート後処理装置並びに画像形成システム 図000014
  • 特開2020011827-シート折り装置およびそれを備えたシート後処理装置並びに画像形成システム 図000015
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-11827(P2020-11827A)
(43)【公開日】2020年1月23日
(54)【発明の名称】シート折り装置およびそれを備えたシート後処理装置並びに画像形成システム
(51)【国際特許分類】
   B65H 31/24 20060101AFI20191220BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20191220BHJP
   B65H 45/12 20060101ALI20191220BHJP
【FI】
   B65H31/24
   G03G15/00 480
   B65H45/12
   G03G15/00 440
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-135658(P2018-135658)
(22)【出願日】2018年7月19日
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】特許業務法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】花本 勝彦
【テーマコード(参考)】
2H072
3F054
3F108
【Fターム(参考)】
2H072EA16
2H072FB01
2H072GA01
2H072JA03
3F054AA01
3F054AB01
3F054AC01
3F054BA02
3F054BA03
3F054BB07
3F054BD04
3F054BF09
3F054BF11
3F054BJ08
3F108AA01
3F108AB01
3F108AC01
3F108BA02
3F108BA09
3F108BB02
3F108CA02
3F108CC02
3F108CD01
(57)【要約】
【課題】ジャム処理性を向上させることが可能なシート折り装置およびそれを備えたシート後処理装置並びに画像形成システムを提供する。
【解決手段】用紙折り装置(シート折り装置)160は、用紙折りユニット60と、折り装置本体161の一側面161aに設けられ、下部排出口85から排出された用紙Sが積載される下部排出トレイ121を有するトレイユニット110と、を備える。トレイユニット110は、下部排出口85から排出された用紙Sを下部排出トレイ121上に積載可能な第1の位置と、折り装置本体161の内部の用紙トレイ63を一側面161aから露出させる第2の位置と、に選択配置される。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート後処理装置の内部に配置されるシート折り装置であって、
シートが搬入され、所定枚数積載されるシートトレイと、
前記シートトレイに積載された前記シートに折り処理を施す折りユニットと、
折り装置本体の一側面に設けられ前記折り処理を施された前記シートが排出されるシート排出口と、
前記折り装置本体の一側面に設けられ、前記シート排出口から排出された前記シートが積載される排出トレイを有するトレイユニットと、
を備え、
前記トレイユニットは、前記シート排出口から排出された前記シートを前記排出トレイ上に積載可能な第1の位置と、前記折り装置本体の内部の前記シートトレイを前記一側面から露出させる第2の位置と、に選択配置されることを特徴とするシート折り装置。
【請求項2】
前記トレイユニットは、前記トレイユニットのシート排出方向の上流側端部に設けられ前記シート排出方向と直交するシート幅方向に延びる回動軸を中心として上下方向に回動可能に前記折り装置本体に支持されることを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。
【請求項3】
前記トレイユニットは、前記トレイユニットのシート排出方向と直交するシート幅方向の一端部に設けられ上下方向に延びる回動軸を中心として前記第1の位置と前記第2の位置との間で水平方向に回動可能であることを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。
【請求項4】
前記トレイユニットは、前記シート後処理装置に設けられシート排出方向に沿って水平方向に延びるレール部に沿って前記シート後処理装置に対して挿抜可能であることを特徴とする請求項1に記載のシート折り装置。
【請求項5】
前記シートトレイの下端部は、前記第2の位置に配置された前記トレイユニットの下方の位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート折り装置。
【請求項6】
前記排出トレイは、前記シート排出口から排出された前記シートが載置される載置面を有し、
前記トレイユニットは、前記載置面に設けられた開口部を介して前記載置面よりも上方に突出するとともに前記シートを搬送する搬送部材を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート折り装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載のシート折り装置を内蔵し、前記シートに所定の処理を施すことを特徴とするシート後処理装置。
【請求項8】
請求項7に記載のシート後処理装置と、
前記シート後処理装置が連結され、シートに画像を形成するとともに画像が形成されたシートを前記シート後処理装置に搬送する画像形成装置と、
を備えることを特徴とする画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンター等の画像形成装置によって画像形成された用紙等のシートに折り処理を行うシート折り装置およびそれを備えたシート後処理装置並びに画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機、プリンター等の画像形成装置によって画像が形成された用紙(シート)を複数枚スタックして、スタックされた用紙束をまとめてステープルで綴じる綴じ処理、及び用紙束を2つ折りや3つ折りにする折り処理等の後処理を実行可能な用紙後処理装置が利用されている。
【0003】
このような用紙後処理装置としては、用紙が所定枚数積載される用紙トレイと、用紙トレイに積載された用紙束に綴じ処理を施すステープル装置と、用紙トレイに積載された用紙束に折り処理を施す折り装置と、折り処理が施された用紙束が排出される用紙排出口と、用紙排出口から排出された用紙束が積載される排出トレイと、を備えたものが知られている。用紙後処理装置は画像形成装置に連結されるため、排出トレイは用紙後処理装置の画像形成装置とは反対側の側面に設けられる。
【0004】
なお、折り装置、用紙排出口、及び用紙排出口から排出された用紙束が積載される排出トレイを備えた用紙後処理装置は、例えば特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−71799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の用紙後処理装置では、例えば用紙トレイ周辺でジャム(紙詰まり)が発生した場合、排出トレイ側からジャム処理ができる構造にはなっていないため、用紙後処理装置を画像形成装置から分離した後、用紙後処理装置の画像形成装置側の側面を開放してジャム処理を行う必要があった。このため、ジャム処理に時間がかかるという問題点があった。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、ジャム処理性を向上させることが可能なシート折り装置およびそれを備えたシート後処理装置並びに画像形成システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の第1の構成のシート折り装置は、シート後処理装置の内部に配置される。シート折り装置は、シートが搬入され、所定枚数積載されるシートトレイと、シートトレイに積載されたシートに折り処理を施す折りユニットと、折り装置本体の一側面に設けられ折り処理を施されたシートが排出されるシート排出口と、折り装置本体の一側面に設けられ、シート排出口から排出されたシートが積載される排出トレイを有するトレイユニットと、を備える。トレイユニットは、シート排出口から排出されたシートを排出トレイ上に積載可能な第1の位置と、折り装置本体の内部のシートトレイを一側面から露出させる第2の位置と、に選択配置される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の第1の構成のシート折り装置によれば、トレイユニットは、シート排出口から排出されたシートを排出トレイ上に積載可能な第1の位置と、折り装置本体の内部のシートトレイを一側面から露出させる第2の位置と、に選択配置される。これにより、例えばシートトレイ周辺でジャム(紙詰まり)が発生した場合、トレイユニットを第2の位置に配置することによって、折り装置本体の内部のシートトレイを一側面から露出させることができるので、ジャム処理性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態の用紙後処理装置、及び用紙後処理装置が連結される画像形成装置から構成される画像形成システムの構成を示す概略図である。
図2】本発明の一実施形態の用紙後処理装置が連結される画像形成装置の構成を示す断面図である。
図3】本発明の一実施形態の用紙後処理装置の構成を示す断面図である。
図4】本発明の一実施形態の用紙後処理装置のトレイユニット周辺の構造を示す断面図である。
図5】本発明の一実施形態の用紙後処理装置の第1折りローラー対および第2折りローラー対周辺の構造を示す図である。
図6】本発明の一実施形態の用紙後処理装置の第1折りローラー対および第2折りローラー対周辺の構造を示す図であり、第1の折り処理が施された用紙に撓み部を生じさせた状態を示す図である。
図7】本発明の一実施形態の用紙後処理装置の第1折りローラー対および第2折りローラー対周辺の構造を示す図であり、第1の折り処理が施された用紙を下部排出口から排出している状態を示す図である。
図8】本発明の一実施形態の用紙後処理装置のトレイユニット周辺の構造を示す斜視図であり、トレイユニットが第1の位置に配置された状態を示す図である。
図9】本発明の一実施形態の用紙後処理装置の構造を上方から示す図であり、トレイユニットが第1の位置に配置された状態を示す図である。
図10】本発明の一実施形態の用紙後処理装置の構造を示す側面図であり、トレイユニットが第2の位置に配置された状態を示す図である。
図11】本発明の一実施形態の用紙後処理装置のトレイユニット周辺の構造を示す斜視図であり、トレイユニットが第2の位置に配置された状態を示す図である。
図12】本発明の第1変形例の用紙後処理装置の構造を上方から示す図であり、トレイユニットが第2の位置に配置された状態を示す図である。
図13】本発明の第2変形例の用紙後処理装置の構造を示す側面図であり、トレイユニットが第2の位置に配置された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0012】
図1図11を参照して、本発明の一実施形態に係る用紙後処理装置(シート後処理装置)30、及び用紙後処理装置30が連結される画像形成装置10から構成される画像形成システムについて説明する。なお、本実施形態においては画像形成装置10の一例として複合機を例示しているが、本発明の用紙後処理装置30は、デジタル複合機以外の、例えばレーザープリンターやインクジェットプリンター、ファクシミリ装置等の画像形成装置にも同様に連結可能である。
【0013】
図1に示すように、画像形成装置10は、用紙後処理装置30と連結されて用いられる。画像形成装置10は、不図示のネットワーク通信部を介して外部から入力された画像データや、画像形成装置10の上部に配置された画像読取部11によって読み取られた画像データに基づいて、用紙(シート)に画像を印刷する。図2に示すように、画像形成装置10は、用紙を給紙する給紙部15と、用紙上にトナー画像を形成する画像形成部18と、用紙上のトナー画像を定着するための定着部19と、定着後の用紙を搬送して排紙部21および用紙後処理装置30にそれぞれ排出する排出ローラー対23および24と、本体制御部100と、を備える。なお、本体制御部100は、画像形成装置10の動作を制御するとともに、用紙後処理装置30の後述する後処理制御部101との間で通信可能に構成されており後処理制御部101を制御する。
【0014】
用紙後処理装置30は、画像形成装置10から搬送された用紙に対してパンチ穴形成処理や綴じ処理、折り処理などの後処理を行う。なお、用紙後処理装置30は、画像形成装置10から自動搬送された用紙に後処理を行うものに限られず、ユーザーによって不図示のトレイにセットされた用紙を自ら後処理可能な位置まで搬送して、当該用紙に後処理を行うものであってもかまわない。
【0015】
図3に示すように、用紙後処理装置30は、用紙に対して所定の穿孔処理を施すパンチ穴形成装置33と、複数枚の用紙をスタックしてステープルで綴じるステープルユニット35と、用紙に折り処理を施す用紙折りユニット(折りユニット)60と、を備えている。パンチ穴形成装置33およびステープルユニット35は、後処理装置本体31に設けられている。
【0016】
また、用紙後処理装置30は、画像形成装置10の排出部7(図2参照)から排出された用紙が搬入される用紙搬入口36と、メイン排出口37から排出された用紙を受けるメイン排出トレイ38と、サブ排出口39から排出された用紙を受けるサブ排出トレイ40と、用紙を所定の搬送路に一時的に退避させる退避ドラム41と、用紙後処理装置30を統括的に制御する後処理制御部101と、各種の切り換え部材および各種ローラー等と、を備える。
【0017】
用紙搬入口36とメイン排出口37とは、第1搬送路42によって連通している。第1搬送路42に分岐接続された第2搬送路43は、サブ排出口39に接続されている。また、第1搬送路42に分岐接続された第3搬送路44は、用紙折りユニット60に接続されている。また、第3搬送路44に分岐接続された第4搬送路45は、退避ドラム41の周りに沿って湾曲し、第1搬送路42に合流している。
【0018】
用紙搬入口36から搬入された用紙は、レジストローラー対46により下流側に送り出される。第1搬送路42の下流端には、用紙をメイン排出トレイ38へ送り出すメイン排出ローラー対47が設けられている。用紙をステープルユニット35に送り出す際には、メイン排出ローラー対47は、離間してニップを解除するように構成されている。メイン排出トレイ38は、主にステープルユニット35により綴じ処理が行われた用紙束を受ける。なお、後処理が施されない、または穿孔処理だけが施された用紙を、メイン排出トレイ38で受けるようにしてもよい。
【0019】
第2搬送路43の下流端には、用紙をサブ排出トレイ40へ送り出すサブ排出ローラー対48が設けられている。サブ排出トレイ40は、主に後処理装置30で後処理が施されずに排出される用紙や、穿孔処理だけ施された用紙を受ける。
【0020】
パンチ穴形成装置33は、用紙搬入口36とレジストローラー対46との間で、第1搬送路42に対して上方に対向配置されている。パンチ穴形成装置33は、第1搬送路42を搬送される用紙に対して所定のタイミングで穿孔処理を行う。
【0021】
ステープルユニット35は、第1搬送路42の下流側、かつ下方に配置されている。ステープルユニット35は、複数枚の用紙をスタックして用紙束を形成するスタック処理を行うとともにスタックされた用紙束をステープルで綴じる綴じ処理を行う。
【0022】
退避ドラム41は、複数部の用紙束に連続して綴じ処理を施す場合に、先の用紙束に対して綴じ処理が行われているときに次の用紙束となる1枚目の用紙を退避ドラム41の外周面で一旦退避させた後、2枚目の用紙と重ね合せた状態でステープルユニット35に搬送するためのものである。
【0023】
次に、用紙後処理装置30の用紙折りユニット60について説明する。以下の説明においては、便宜上、「用紙S」には、1枚の用紙Sの他に、複数枚の用紙Sの束を含むものとする。
【0024】
図4に示すように、用紙折りユニット60は、用紙後処理装置30の下部で、第3搬送路44の下流側に設けられている。用紙折りユニット60は、例えば、ユーザーにより折り処理が選択されたときに、用紙Sに対し、2つ折り又は3つ折りの折り処理を行う。
【0025】
用紙折りユニット60は、第3搬送路44の下流端に繋がる用紙搬入路61と、用紙搬入路61から搬入された用紙Sを積載する上流側用紙積載部63aおよび下流側用紙積載部63bからなる用紙トレイ(シートトレイ)63と、用紙トレイ63に載置された用紙Sの位置を整合する整合部材65と、を備えている。
【0026】
また、用紙折りユニット60は、用紙Sを2つ折りにする第1の折り処理を施す第1折り装置70と、第1折り装置70により第1の折り処理が施された用紙Sが進入可能な待機路81と、第1折り装置70により第1の折り処理が施された用紙Sを3つ折りにする第2の折り処理を施す第2折り装置90と、を備えている。
【0027】
さらに、用紙折りユニット60は、第1折り装置70により第1の折り処理が施された用紙Sの搬送先を換える搬送先切換え部材83と、下部排出口(シート排出口)85から排出された用紙Sを受ける下部排出トレイ(排出トレイ)121と、を備えている。なお、下部排出トレイ121を有するトレイユニット110の詳細構造については後述する。
【0028】
用紙搬入路61は、第3搬送路44を搬送されてきた用紙Sを、用紙折りユニット60に搬入するための搬入路である。用紙搬入路61は、用紙Sを案内する搬入ガイド611によって構成されており、搬入ガイド611の下流端には、用紙Sを用紙折りユニット60内に送り出す搬入ローラー対612が設けられている。
【0029】
上流側用紙積載部63aおよび下流側用紙積載部63bは、例えば、板状の部材で構成され、用紙折りユニット60の内部の右上から左下に斜めに一直線上に設けられている。具体的には、上流側用紙積載部63aは、後述する押出機構71よりも、用紙搬送方向上流側に配設されている。一方、下流側用紙積載部63bは、上流側用紙積載部63aから離間して、押出機構71よりも用紙搬送方向下流側に配設されている。なお、上流側用紙積載部63aの上方には、第1折り装置70において折り処理を行う用紙束に対して、綴じ処理を行うステープル装置67が配設されている。
【0030】
整合部材65は、上流側用紙積載部63aおよび下流側用紙積載部63bに載置された用紙Sの先端と後端とを揃える(整合を行う)上移動部材651および下移動部材652と、用紙Sの用紙搬送方向と直交する用紙幅方向(シート幅方向)の側端を揃える(整合を行う)幅合せ部材653aおよび653bと、を有している。
【0031】
上移動部材651は、上流側用紙積載部63aの下方に配設された上流側駆動プーリー654aおよび上流側従動プーリー654bに掛け渡された上流側ベルト655に取り付けられている。下移動部材652は、下流側用紙積載部63bの下方に配設された下流側駆動プーリー656aおよび下流側従動プーリー656bに掛け渡された下流側ベルト657に取り付けられている。下移動部材652は、用紙Sの先端を受け止める。上移動部材651および下移動部材652を用紙Sのサイズ(用紙搬送方向の長さ)に合わせて移動させることで、上流側用紙積載部63aおよび下流側用紙積載部63bに載置された用紙Sの位置は、用紙搬送方向(すなわち、用紙Sの長さ方向)に整合される。
【0032】
幅合せ部材653aは、上流側用紙積載部63aの上に用紙幅方向(図4の紙面に対して垂直方向)に間隔をおいて一対設けられている。幅合せ部材653bは、下流側用紙積載部63bの上に用紙幅方向に間隔をおいて一対設けられている。一対の幅合せ部材653aは、ラックアンドピニオン機構(図示せず)によって、用紙Sのサイズ(用紙幅方向の長さ)に合わせて移動するようになっている。また、一対の幅合せ部材653bは、ラックアンドピニオン機構(図示せず)によって、用紙Sのサイズ(用紙幅方向の長さ)に合わせて移動するようになっている。これにより、幅合せ部材653aおよび653bは、用紙Sの幅合わせおよび斜行補正を行う。
【0033】
なお、整合部材65による用紙Sの整合は、用紙トレイ63上に1枚ずつ用紙Sが積載される度に行われる。そして、用紙Sは所定枚数に達すると、整合部材65によって整合された後、綴じ処理位置または折り処理位置に移動される。
【0034】
第1折り装置70は、用紙Sを押し出す押出機構71と、押出機構71により押し出された用紙Sに折り処理を施す第1折りローラー対75と、を有している。
【0035】
押出機構71は、上流側用紙積載部63aと下流側用紙積載部63bとの間で、第1折りローラー対75の下方に配設されている。押出機構71は、用紙Sの下面に当接する板金製の折りブレード72を有している。また、押出機構71は、折りブレード72を、用紙Sの下面に対して垂直に移動させるモーターおよび動力伝達機構(いずれも図示せず)を有している。折りブレード72は、用紙Sを押し出して第1折りローラー対75の後述する第1ニップ部N1に送り込む。
【0036】
図5に示すように、第1折りローラー対75は、第1ローラー76と、第1ローラー76よりも用紙搬送方向下流側に位置する第2ローラー77と、から構成されている。第1ローラー76および第2ローラー77は、動力伝達機構を介してモーター(いずれも図示せず)により回転駆動される。
【0037】
第1ローラー76と第2ローラー77との間には、押出機構71の折りブレード72(図4参照)により用紙Sが送り込まれる第1ニップ部N1が形成されている。用紙Sが第1ニップ部N1に挟まれて通過することで、用紙Sに第1の折り目が形成される。
【0038】
第1折りローラー対75の第1ニップ部N1の下流側には、下部排出口85(図4参照)に繋がる第1排出搬送路88が設けられている。第1排出搬送路88の下流端には、排出ローラー対86が設けられている。第1排出搬送路88は、第1の折り処理が施された用紙Sを、第2の折り処理を施さずに下部排出口85まで搬送する搬送路である。
【0039】
待機路81は、第1排出搬送路88に対して分岐接続されている。搬送先切換え部材83は、待機路81と第1排出搬送路88との分岐部に設けられており、回動することによって、第1の折り処理が施された用紙Sの搬送先を、第1排出搬送路88と待機路81との間で切り換える。
【0040】
待機路81は、第1折り装置70により第1の折り処理が施された用紙Sを進入させて撓ませながら待避させるために設けられている。待機路81は、搬送先切換え部材83を挟んで、第1ローラー76の反対側に配設されている。待機路81は、第2ローラー77の周面に沿う方向に湾曲している。
【0041】
待機路81は、用紙折りユニット60による折り処理が実施可能な最大枚数の用紙Sの厚みに対応して形成されている。例えば、1枚から5枚までの用紙Sに対して折り処理を実施可能な場合、5枚の用紙Sを折り畳んだとき(第1の折り処理を施したとき)の厚み(10枚分の厚み)の用紙Sが進入可能な間隙を有するように、待機路81が構成されている。
【0042】
待機路81の下流端には、ストッパー81aが設けられている。ストッパー81aには、待機路81に進入(待避)した用紙Sの第1の折り目が突き当たる。
【0043】
第2折り装置90は、第1の折り処理が施されストッパー81aに突き当たった状態の用紙Sに対して第2の折り処理を施す。
【0044】
具体的には、第2折り装置90は、第1の折り処理が施された用紙Sに第2の折り処理を施す第2折りローラー対91を有している。第2折りローラー対91は、上記した第1ローラー76と、第1ローラー76の上方に位置する第3ローラー92と、から構成されている。なお、第1ローラー76は、第1折りローラー対75と第2折りローラー対91とに用いられる共通ローラーである。第3ローラー92は、動力伝達機構を介してモーター(いずれも図示せず)により回転駆動される。
【0045】
第1ローラー76と第3ローラー92との間には、第2ニップ部N2が形成されている。図6に示すように、第1の折り処理が施された用紙Sの先端がストッパー81aに当接した状態で第1折りローラー対75による用紙搬送が継続されることにより、用紙Sに撓み部S1が生じ、その撓み部S1が第2折りローラー対91の第2ニップ部N2に挟まれて通過することによって、用紙Sに第2の折り目が形成される。
【0046】
図5に示すように、第2折りローラー対91の第2ニップ部N2の下流側には、第1排出搬送路88に合流する第2排出搬送路89が設けられている。第2排出搬送路89は、第2の折り処理が施された用紙Sを、第1排出搬送路88を介して下部排出口85まで搬送する搬送路である。
【0047】
次に、図4図7を参照して、用紙折りユニット60による用紙Sの折り処理(動作)について説明する。なお、用紙Sの折り処理は、用紙後処理装置30が備える後処理制御部101(図3参照)により実行される。
【0048】
まず、2つ折りの折り処理について説明する。2つ折りの折り処理は、画像形成装置10の操作パネル12(図2参照)を用いてユーザーにより2つ折りモードが選択された場合に行われる。搬送先切換え部材83は、図5の実線で示す位置に回動し、第1折り装置70により第1の折り処理が施された用紙Sの搬送先を第1排出搬送路88に向けている。
【0049】
用紙搬入路61から搬入された用紙Sは、上流側用紙積載部63aおよび下流側用紙積載部63bの上に載置され、整合部材65により整合される。そして、整合部材65は、用紙Sの折り位置(用紙搬送方向の中央部)が折りブレード72の先端に対向するように、用紙Sを所定位置に配置する。次に、押出機構71の折りブレード72が突き出され、用紙Sを上方(用紙Sに対して垂直な方向)に押し出す。このとき、折りブレード72は、用紙Sの折り位置に当接する。折りブレード72により押し出された用紙Sは、撓んだ状態で第1折りローラー対75の第1ニップ部N1に進入する。第1ニップ部N1を通過した用紙Sには、第1の折り目が形成される。第1の折り目が形成された用紙Sは、第1排出搬送路88を通って、後述する折り装置本体161の一側面161aに設けられた下部排出口85から下部排出トレイ121に排出される(図7参照)。なお、押出機構71は、折りブレード72を元の待機位置まで戻す。以降、同様に連続して、折り処理が行われる。
【0050】
次に、3つ折りの折り処理について説明する。3つ折りの折り処理は、画像形成装置10の操作パネル12(図2参照)を用いてユーザーにより3つ折りモードが選択された場合に行われる。第1折り装置70により用紙Sに第1の折り処理が施されるまでの過程は、用紙Sの折り位置を用紙Sの先端から用紙長さの約1/3の位置にすること以外は上記の2つ折りの折り処理と同様であるため、その説明は省略する。搬送先切換え部材83は、図5の2点鎖線で示す位置に回動し、第1折り装置70により第1の折り処理が施された用紙Sの搬送先を待機路81に向けている。そのため、第1の折り処理が施された用紙Sは、待機路81に向かって搬送される。用紙Sは、待機路81に進入し、用紙Sの第1の折り目(先端)が、待機路81のストッパー81aに突き当たる。
【0051】
用紙Sの第1の折り目がストッパー81aに突き当たった後も、第1折りローラー対75は回転駆動を続ける。そのため、用紙Sは図6に示すように、湾曲した待機路81の内面や搬送先切換え部材83等に当接しながら、第2折りローラー対91の第2ニップ部N2に向けて凸になるように撓んでいく。
【0052】
用紙Sに生じた撓み部S1(用紙Sの後端から用紙長さの約1/3の位置)は、第2折りローラー対91の第2ニップ部N2に進入する。第2ニップ部N2を通過した用紙Sには、第2の折り目が形成される。第2の折り目が形成された用紙Sは、第3ローラー92の周面に巻き付きながら第2排出搬送路89を搬送され、排出ローラー対86により下部排出口85から下部排出トレイ121に排出される。
【0053】
次に、トレイユニット110の詳細構造について説明する。なお、トレイユニット110、用紙トレイ63、用紙折りユニット60、下部排出口85、及びこれらを支持する折り装置本体161(図4参照)等によって、用紙後処理装置30の内部に配置される用紙折り装置160が構成されている。用紙折り装置160は、本発明の「シート折り装置」の一例である。
【0054】
トレイユニット110は図4に示すように、折り装置本体161の一側面161a(画像形成装置100とは反対側の側面)の下部に設けられている。トレイユニット110は図4および図8に示すように、下部排出口85から排出された用紙Sが積載される下部排出トレイ121と、下部排出トレイ121の下方に配置される駆動機構収納部131と、駆動機構収納部131の下方に配置されるカバー部材141と、によって構成されている。駆動機構収納部131およびカバー部材141は、後処理装置本体31の外装面の一部を構成している。
【0055】
下部排出トレイ121は、下部排出口85から排出された用紙Sが載置される載置面122aを有する第1トレイ部122と、第1トレイ部122の用紙排出方向の下流端に連設される第2トレイ部123と、を有する。なお、用紙トレイ63(図4参照)の下端部は、第1トレイ部122の後述する第1排出ベルト126の真下の位置に配置されている。また、用紙トレイ63の下端部は、後述する回動軸111よりも排出方向下流側(図4の左側)に配置されている。
【0056】
第1トレイ部122の載置面122aには図9に示すように、用紙排出方向に沿って延びる開口部122bが用紙幅方向に所定の間隔を隔てて一対設けられている。なお、図9および後述する図12では、理解を容易にするために、サブ排出トレイ40の一部およびメイン排出トレイ38を省略している。図4に示すように、載置面122aの下方には、第1駆動プーリー125aと、第1従動プーリー125bと、第1駆動プーリー125aおよび第1従動プーリー125bに掛け渡された第1排出ベルト(搬送部材)126と、第2駆動プーリー127aと、第2従動プーリー127bと、第2駆動プーリー127aおよび第2従動プーリー127bに掛け渡された第2排出ベルト(搬送部材)128と、が配置されている。第1駆動プーリー125a、第1従動プーリー125b、第1排出ベルト126、第2駆動プーリー127a、第2従動プーリー127b、および第2排出ベルト128の各々は、下部排出トレイ121の用紙幅方向の中央部を挟んで一対設けられている。
【0057】
第1排出ベルト126および第2排出ベルト128は、開口部122b(図9参照)を介して載置面122aよりも上方に突出している。第1駆動プーリー125aが回転することにより、第1排出ベルト126および第1従動プーリー125bが回転し、下部排出口85から排出された用紙Sが上流側から下流側に搬送される。また、第2駆動プーリー127aが回転することにより、第2排出ベルト128および第2従動プーリー127bが回転し、用紙Sが上流側から下流側にさらに搬送される。
【0058】
第2トレイ部123は通常、下流側に向かって上方に傾斜するように取り付けられている。第2トレイ部123は、第1トレイ部122上の用紙Sが後続の用紙Sによって押し出されて落下するのを防止する。
【0059】
駆動機構収納部131の内部には、排出モーター(駆動源)と、排出モーターの回転駆動力を第1駆動プーリー125aおよび第2駆動プーリー127aに伝達するギア列と、からなる排出駆動機構132(図3参照)が収納されている。
【0060】
ここで、トレイユニット110は、下部排出口85から排出された用紙Sを下部排出トレイ121上に積載可能な第1の位置(図4および図8の位置)と、折り装置本体161の内部の用紙トレイ63を一側面161aから露出させる第2の位置(図10および図11の位置)と、に選択配置されるように構成されている。
【0061】
具体的には、トレイユニット110の用紙排出方向上流側の両端部には、用紙幅方向に延びる回動軸111(図10参照)が設けられている。回動軸111は、折り装置本体161に支持されている。トレイユニット110は、回動軸111を中心として上下方向に回動することにより、第1の位置(図8の位置)と第2の位置(図11の位置)とに選択配置される。図11に示すように、トレイユニット110が第2の位置に配置されることによって、用紙トレイ63の下端部周辺が露出する。これにより、用紙トレイ63や第1折り装置70等(図4参照)でジャムした用紙Sをトレイユニット110の下方を介して取り除くことが可能となる。
【0062】
本実施形態では、上記のように、トレイユニット110は、下部排出口85から排出された用紙Sを下部排出トレイ121上に積載可能な第1の位置と、折り装置本体161の内部の用紙トレイ63を一側面161aから露出させる第2の位置と、に選択配置される。これにより、例えば用紙トレイ63周辺でジャム(紙詰まり)が発生した場合、トレイユニット110を第2の位置に配置することによって、折り装置本体161の内部の用紙トレイ63を一側面161aから露出させることができるので、ジャム処理性を向上させることができる。
【0063】
また、上記のように、トレイユニット110は、トレイユニット110の用紙排出方向の上流側端部に設けられる回動軸111を中心として上下方向に回動可能に折り装置本体161に支持される。これにより、トレイユニット110を回動軸111を中心として回動させることによって、用紙トレイ63を一側面161aから容易に露出させることができる。
【0064】
また、上記のように、用紙トレイ63の下端部が第2の位置に配置されたトレイユニット110の下方の位置に配置されている構成では、用紙トレイ63の下端部周辺でジャムが発生した場合に、トレイユニット110を第2の位置に配置することにより用紙トレイ63の下端部周辺を露出させることができるので、ジャム処理性を大幅に向上させることができる。
【0065】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0066】
例えば、上記実施形態では、用紙折りユニット60が第1折り装置70と第2折り装置90とを備える例について示したが、本発明はこれに限らず、用紙折りユニット60は第2折り装置90を備えていなくてもよい。
【0067】
また、上記実施形態では、トレイユニット110が用紙幅方向に延びる回動軸111を中心として上下方向に回動することにより、第1の位置と第2の位置とに選択配置される例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば図12に示した本発明の第1変形例の用紙後処理装置30のように、トレイユニット110は、トレイユニット110の用紙幅方向の一端部に設けられ上下方向に延びる回動軸112を中心として第1の位置と第2の位置との間で水平方向に回動するように構成されていてもよい。この場合にも、トレイユニット110を、回動軸112を中心として回動させて第2の位置(図12の位置)に配置することによって、折り装置本体161の内部の用紙トレイ63を一側面161aから容易に露出させることができる。
【0068】
また、例えば図13に示した本発明の第2変形例の用紙後処理装置30のように、後処理装置本体31に、用紙排出方向に沿って水平方向に延びるとともにトレイユニット110を支持するレール部50を用紙幅方向に一対設け、トレイユニット110を、レール部50に沿って後処理装置本体31に対して挿抜可能で挿入時に第1の位置に配置され、引出時に第2の位置に配置されるように構成してもよい。この場合にも、トレイユニット110をレール部50に沿って引き出して第2の位置(図13の位置)に配置することによって、折り装置本体161の内部の用紙トレイ63を一側面161aから容易に露出させることができる。なお、レール部50は、伸縮可能に構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0069】
10 画像形成装置
30 用紙後処理装置(シート後処理装置)
50 レール部
60 用紙折りユニット(折りユニット)
63 用紙トレイ(シートトレイ)
85 下部排出口(シート排出口)
110 トレイユニット
111、112 回動軸
121 下部排出トレイ(排出トレイ)
122a 載置面
122b 開口部
126 第1排出ベルト(搬送部材)
128 第2排出ベルト(搬送部材)
160 用紙折り装置(シート折り装置)
161 折り装置本体
161a 一側面
S 用紙(シート)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13