特開2020-189516(P2020-189516A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特開2020-189516影響度合表示装置、影響度合表示方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-189516(P2020-189516A)
(43)【公開日】2020年11月26日
(54)【発明の名称】影響度合表示装置、影響度合表示方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B60K 35/00 20060101AFI20201030BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20201030BHJP
   H01M 10/42 20060101ALI20201030BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20201030BHJP
   B60L 3/00 20190101ALI20201030BHJP
   B60L 58/16 20190101ALI20201030BHJP
   B60L 50/60 20190101ALI20201030BHJP
【FI】
   B60K35/00 Z
   H02J7/00 P
   H02J7/00 Y
   H01M10/42 P
   H01M10/48 P
   H01M10/48 301
   B60L3/00 S
   B60L58/16
   B60L50/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2019-94563(P2019-94563)
(22)【出願日】2019年5月20日
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】西田 義一
【テーマコード(参考)】
3D344
5G503
5H030
5H125
【Fターム(参考)】
3D344AA19
3D344AB01
3D344AC01
3D344AD13
5G503AA07
5G503BA01
5G503BB02
5G503EA08
5G503FA06
5G503GB06
5G503GD03
5G503GD06
5H030AA06
5H030AS06
5H030AS08
5H030FF22
5H030FF42
5H030FF43
5H030FF44
5H030FF67
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC24
5H125BC00
5H125BC18
5H125CD02
5H125EE22
5H125EE25
5H125EE27
5H125EE29
5H125EE41
(57)【要約】      (修正有)
【課題】二次電池の劣化の進行を抑制させるようにすることができる影響度合表示装置、影響度合表示方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】影響度合表示装置100は、電動車両10を駆動する電力を蓄える二次電池40の劣化の進行に影響を与える影響因子の大きさに関する情報を取得する取得部110と、画像を表示する表示部130と、取得された影響因子の大きさにより二次電池40の劣化の進行に与える影響の度合いを示す画像を表示部130に表示させる表示制御部120と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動車両を駆動する電力を蓄える二次電池の劣化の進行に影響を与える影響因子の大きさに関する情報を取得する取得部と、
画像を表示する表示部と、
前記取得された影響因子の大きさにより前記二次電池の劣化の進行に与える影響の度合いを示す画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、
を備える影響度合表示装置。
【請求項2】
前記影響因子は、前記電動車両の運転者の運転操作の内容を数値化したものである、
請求項1に記載の影響度合表示装置。
【請求項3】
前記影響因子は、前記二次電池の蓄電量である、
請求項1に記載の影響度合表示装置。
【請求項4】
前記影響因子は、前記二次電池の温度である、
請求項1に記載の影響度合表示装置。
【請求項5】
前記取得部は、複数の前記影響因子を取得し、
前記表示制御部は、所定の操作に応じて、複数の前記影響因子のいずれが前記二次電池の劣化の進行に最も大きく影響を与えているかを示す画像を前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の影響度合表示装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記影響因子の大きさに応じて、前記二次電池の劣化の進行に与える影響の度合いを示す画像の表示色を変化させて前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の影響度合表示装置。
【請求項7】
前記二次電池の将来の残価値を推定する推定部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記二次電池の将来の残価値に基づく画像を前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の影響度合表示装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、残価値表示スイッチに対する操作が行われた場合、前記表示部に表示させる表示を、前記二次電池の劣化の進行に与えられる影響の度合いを示す画像とともに、前記二次電池の将来の残価値に基づく画像を前記表示部に表示させる、
請求項7に記載の影響度合表示装置。
【請求項9】
コンピュータが、
電動車両を駆動する電力を蓄える二次電池の劣化の進行に影響を与える影響因子の大きさに関する情報を取得し、
前記取得された影響因子の大きさにより前記二次電池の劣化の進行に与える影響の度合いを示す画像を表示部に表示させる制御を実行する、
影響度合表示方法。
【請求項10】
コンピュータに、
電動車両を駆動する電力を蓄える二次電池の劣化の進行に影響を与える影響因子の大きさに関する情報を取得させる、
前記取得された影響因子の大きさにより前記二次電池の劣化の進行に与える影響の度合いを示す画像を表示部に表示させる制御を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、影響度合表示装置、影響度合表示方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電動車両に搭載される二次電池は、使用に伴って劣化する。このため、例えば、二次電池のメンテナンスや交換が必要となることがある。従来、車両に搭載された電池が交換すべき状態にあることを表示する表示装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−4603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示された技術を用いた場合、電動車両に搭載される二次電池が劣化した結果を示すことができる。しかし、二次電池が劣化する原因などについてはユーザに知らされていない。このため、二次電池の劣化の進行を抑制させることが難しかった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、二次電池の劣化の進行を抑制させるようにすることができる影響度合表示装置、影響度合表示方法、及びプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る影響度合表示装置、影響度合表示方法、及びプログラムは、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る影響度合表示装置は、電動車両を駆動する電力を蓄える二次電池の劣化の進行に影響を与える影響因子の大きさに関する情報を取得する取得部と、画像を表示する表示部と、前記取得された影響因子の大きさにより前記二次電池の劣化の進行に与える影響の度合いを示す画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備える影響度合表示装置である。
【0007】
(2):上記(1)の態様において、前記影響因子は、前記電動車両の運転者の運転操作の内容を数値化したものである。
【0008】
(3):上記(1)の態様において、前記影響因子は、前記二次電池の蓄電量である。
【0009】
(4):上記(1)の態様において、前記影響因子は、前記二次電池の温度である。
【0010】
(5):上記(1)の態様において、前記取得部は、複数の前記影響因子を取得し、
前記表示制御部は、所定の操作に応じて、複数の前記影響因子のいずれが前記二次電池の劣化の進行に最も大きく影響を与えているかを示す画像を前記表示部に表示させる、ものである。
【0011】
(6):上記(1)の態様において、前記表示制御部は、前記影響因子の大きさに応じて表示色を変化させる画像を前記表示部に表示させる、ものである。
【0012】
(7):上記(1)の態様において、前記二次電池の将来の残価値を推定する推定部をさらに備え、前記表示制御部は、前記二次電池の将来の残価値に基づく画像を前記表示部に表示させる、ものである。
【0013】
(8):上記(7)の態様において、前記表示制御部は、残価値表示スイッチに対する操作が行われた場合、前記表示部に表示させる表示を、前記二次電池の劣化の進行に与えられる影響の度合いを示す画像とともに、前記二次電池の将来の残価値に基づく画像を前記表示部に表示させる、ものである。
【0014】
(9): この発明の一態様に係る影響度合表示方法は、コンピュータが、電動車両を駆動する電力を蓄える二次電池の劣化の進行に影響を与える影響因子の大きさに関する情報を取得し、前記取得された影響因子の大きさにより前記二次電池の劣化の進行に与える影響の度合いを示す画像を表示部に表示させる制御を実行する、影響度合表示方法である。
【0015】
(10):この発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、電動車両を駆動する電力を蓄える二次電池の劣化の進行に影響を与える影響因子の大きさに関する情報を取得させる、前記取得された影響因子の大きさにより前記二次電池の劣化の進行に与える影響の度合いを示す画像を表示部に表示させる制御を実行させる、プログラムである。
【発明の効果】
【0016】
(1)〜(10)によれば、二次電池の劣化の進行を抑制させるようにすることができる。
(2)〜(5)によれば、二次電池の劣化の進行を抑制させる具体的対策を認識させることができる。
(6)によれば、二次電池の劣化の影響因子を分かりやすく知らせることができる。
(7)、(8)によれば、二次電池の劣化と残価値との関係を知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】第1実施形態に係る車両10の構成の一例を示す図である。
図2】第1実施形態に係る車両10の車室内の構成を例示した図である。
図3】閾値マップ151の一例を示す図である。
図4】インホイールエリアディスプレイ97に表示される画像を説明する図である。
図5】影響度合表示装置100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図6】インホイールエリアディスプレイ97に表示される画像の一例を示す図である。
図7】インホイールエリアディスプレイ97に表示される画像の一例を示す図である。
図8】第2実施形態に係る車両10Aの構成の一例を示す図である。
図9】第2実施形態に係る車両10Aの車室内の構成を例示した図である。
図10】インホイールエリアディスプレイ97に表示される画像を説明する図である。
図11】インホイールエリアディスプレイ97に表示される画像を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照し、本発明の影響度合表示装置、影響度合表示方法、及びプログラムの実施形態について説明する。以下の説明において、車両10は電気自動車であるものとするが、車両10は、走行用の電力を供給する二次電池を搭載した電動車両であればよく、ハイブリッド自動車や燃料電池車両であってもよい。また、以下の説明において二次電池とバッテリは同義であるものとする。
【0019】
<第1実施形態>
[車両10]
図1は、第1実施形態に係る影響度合表示装置100を含む車両10の構成の一例を示す図である。図1に示すように、車両10には、例えば、モータ12と、駆動輪14と、ブレーキ装置16と、車両センサ20と、PCU(Power Control Unit)30と、バッテリ40と、電圧センサ、電流センサ、温度センサなどのバッテリセンサ42と、充電口70と、コンバータ72と、ステアリングスイッチ90と、影響度合表示装置100と、を備える。
【0020】
モータ12は、例えば、三相交流電動機である。モータ12のロータは、駆動輪14に連結される。モータ12は、供給される電力を用いて動力を駆動輪14に出力する。また、モータ12は、車両の減速時に車両の運動エネルギーを用いて発電する。
【0021】
ブレーキ装置16は、例えば、ブレーキキャリパーと、ブレーキキャリパーに油圧を伝達するシリンダと、シリンダに油圧を発生させる電動モータとを備える。ブレーキ装置16は、ブレーキペダルの操作によって発生した油圧を、マスターシリンダを介してシリンダに伝達する機構をバックアップとして備えてよい。なお、ブレーキ装置16は、上記説明した構成に限らず、マスターシリンダの油圧をシリンダに伝達する電子制御式油圧ブレーキ装置であってもよい。ブレーキ装置16が作動すると、モータ12が回生電流を発生させる。この回生電流は、バッテリ40に充電される。
【0022】
車両センサ20は、アクセル開度センサと、車速センサと、ブレーキ踏量センサと、を備える。アクセル開度センサは、運転者による加速指示を受け付ける操作子の一例であるアクセルペダルに取り付けられ、アクセルペダルの操作量を検出し、アクセル開度として制御部36に出力する。車速センサは、例えば、各車輪に取り付けられた車輪速センサと速度計算機とを備え、車輪速センサにより検出された車輪速を統合して車両の速度(車速)を導出し、制御部36に出力する。ブレーキ踏量センサは、ブレーキペダルに取り付けられ、ブレーキペダルの操作量を検出し、ブレーキ踏量として制御部36に出力する。
【0023】
PCU30は、例えば、変換器32と、VCU(Voltage Control Unit)34と、制御部36とを備える。なお、これらの構成要素をPCU34として一まとまりの構成としたのは、あくまで一例であり、これらの構成要素は分散的に配置されても構わない。
【0024】
変換器32は、例えば、AC−DC変換器である。変換器32の直流側端子は、直流リンクDLに接続されている。直流リンクDLには、VCU34を介してバッテリ40が接続されている。変換器32は、モータ12により発電された交流を直流に変換して直流リンクDLに出力する。
【0025】
VCU34は、例えば、DC―DCコンバータである。VCU34は、バッテリ40から供給される電力を昇圧して直流リンクDLに出力する。
【0026】
制御部36は、例えば、モータ制御部と、ブレーキ制御部と、バッテリ・VCU制御部と、を備える。モータ制御部、ブレーキ制御部、及びバッテリ・VCU制御部は、それぞれ別体の制御装置、例えば、モータECU、ブレーキECU、バッテリECUといった制御装置に置き換えられてもよい。
【0027】
モータ制御部は、車両センサ20の出力に基づいて、モータ12を制御する。ブレーキ制御部は、車両センサ20の出力に基づいて、ブレーキ装置16を制御するとともに、走行負荷を算出する。バッテリ・VCU制御部は、バッテリ40に取り付けられたバッテリセンサ42の出力に基づいて、バッテリ40の蓄電量を表すSOC(State Of Charge)を算出する。バッテリ・VCU制御は、算出したSOCをVCU34及び影響度合表示装置100に出力する。VCU34は、バッテリ・VCU制御部からの指示に応じて、直流リンクDLの電圧を上昇させる。制御部36は、車速センサにより出力された車速を影響度合表示装置100に出力する。
【0028】
バッテリ40は、例えば、リチウムイオン電池などの二次電池である。バッテリ40には、車両10の外部の充電器200から導入される電力を蓄え、車両10の走行のための放電を行う。バッテリセンサ42は、例えば、電流センサ、電圧センサ、及び温度センサを備える。バッテリセンサ42は、例えば、バッテリ40の電流値、電圧値、温度を検出する。バッテリセンサ42は、検出したバッテリ40の電流値、電圧値、温度等を制御部36に出力する。バッテリセンサ42は、検出したバッテリ40の電流値及び温度を影響度合表示装置100に出力する。
【0029】
充電口70は、車両10の車体外部に向けて設けられている。充電口70は、充電ケーブル220を介して充電器200に接続される。充電ケーブル220は、第1プラグ222と第2プラグ224を備える。第1プラグ222は、充電器200に接続され、第2プラグ224は、充電口70に接続される。充電器200から供給される電気は、充電ケーブル220を介して充電口70に供給される。
【0030】
また、充電ケーブル220は、電力ケーブルに付設された信号ケーブルを含む。信号ケーブルは、車両10と充電器200の間の通信を仲介する。したがって、第1プラグ222と第2プラグ224のそれぞれには、電力コネクタと信号コネクタが設けられている。
【0031】
コンバータ72は、バッテリ40と充電口70の間に設けられる。コンバータ72は、充電口70を介して充電器200から導入される電流、例えば交流電流を直流電流に変換する。コンバータ72は、変換した直流電流をバッテリ40に対して出力する。
【0032】
ステアリングスイッチ90は、最大影響因子表示スイッチ90Aを備える。最大影響因子表示スイッチ90Aは、例えば、運転者の押下操作に応じて、最大影響因子表示情報を影響度合表示装置100に出力する。
【0033】
図2は、第1実施形態に係る車両10の車室内の構成を例示した図である。図2に示すように、車両10には、例えば、表示装置60と、ステアリングスイッチ90と、車両10の操舵を制御するステアリングホイール91と、車外と車室内とを区分するフロントウインドシールド92と、インストルメントパネル93と、第1表示装置94と、第2表示装置95と、インホイールエリアディスプレイ97と、が設けられる。
【0034】
表示装置60は、例えば、運転席前方のインストルメントパネル93に設けられた車速計等の計器類を備えるメータパネル部に配置されている。ステアリングスイッチ90は、ステアリングホイール91に配置されている。ステアリングスイッチ90は、ステアリングホイール91を把持する運転者の手指により操作可能な位置に配置された入力デバイスである。ステアリングスイッチ90における最大影響因子表示スイッチ90Aを含む複数のスイッチを備える。最大影響因子表示スイッチ90Aは、ステアリングスイッチ90における右端上部に配置されている。
【0035】
フロントウインドシールド92は、光透過性を有する部材である。車室内のインストルメントパネル93における運転席96の左前方付近には、第1表示装置94及び第2表示装置95が設けられる。
【0036】
第1表示装置94は、例えば、インストルメントパネル93の中央部に配置された液晶ディスプレイである。第1表示装置94は、例えば、操作者の手指の接触による入力操作を受け付けるタッチパネルである。第1表示装置94は、例えば、車両10に搭載されるナビゲーション装置(不図示)により実行されるナビゲーション処理に対応する画像を表示したり、テレビ電話における相手の映像等を表示したりする。
【0037】
第2表示装置95は、インストルメントパネル93において第1表示装置94よりも上方に配置された液晶ディスプレイである。第2表示装置95は、例えば、操作者の手指の接触による入力操作を受け付けるタッチパネルである。第2表示装置95は、第1表示装置94よりも、車両10の運転者が視認し易い位置に配置されている。第2表示装置95は、第1表示装置94に比べて、車両10を運転中の運転者が、より小さな視線移動で視認可能な位置に配置されている。第2表示装置95は、第1表示装置94に比べて、例えば、フロントウインドシールド92により近い位置、または適正な運転姿勢の運転者の前方における注視範囲により近い位置などに配置されている。第2表示装置95は、テレビ番組を表示したり、DVDを再生したり、ダウンロードされた映画等のコンテンツを表示したりする。
【0038】
インホイールエリアディスプレイ97は、例えば、ステアリングホイール91の上部に配置されている。インホイールエリアディスプレイ97には、例えば、車両10の車速などが表示される。表示装置60は、インホイールエリアディスプレイ97が配置された位置など、他の位置に配置されてもよい。表示装置60、第1表示装置94、第2表示装置95、インホイールエリアディスプレイ97の各表示デバイスの表示内容は適宜入れ替わるようにしてもよい。
【0039】
[影響度合表示装置100]
図1に示すように、影響度合表示装置100は、取得部110と、表示制御部120と、表示部130と、記憶部150と、を備える。取得部110及び表示制御部120は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性記憶媒体)に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。記憶部150は、前述した記憶装置により実現される。記憶部150は、閾値マップ151を含む各種の情報を記憶している。
【0040】
取得部110は、バッテリセンサ42により出力されるバッテリ40の電流値及び温度を取得する。取得部110は、制御部36により出力されるバッテリ40のSOCを取得する。バッテリ40の電流値、温度、及びSOCは、バッテリ40の劣化の進行に影響を与える影響因子の大きさに関する情報である。取得部110は、制御部36により出力される車両10の車速も、バッテリ40の電流値、温度、及びSOCとともに取得する。
【0041】
取得部110が取得するバッテリ40に充放電される電流値は、バッテリセンサ42により検出されて出力される。車両10が急加速すると、モータ12に多くの電流が供給されるので、バッテリ40により放出される電流が大きくなる。車両10が急減速すると、バッテリ40に充電される回生電流が大きくなる。このため、車両10の走行中に、例えばバッテリセンサ42により大きな電流の放出が検出されることは、運転者の運転操作が急加速であることを意味する。また、車両10の走行中に、例えばバッテリセンサ42に大きな回生電流の充電が検出されることは、運転者の運転操作が急減速であることを意味する。したがって、バッテリ40の電流値は、車両10の運転者の操作内容を数値化したものであり、バッテリ40の劣化の進行に影響を与える影響因子である。
【0042】
バッテリ40は、高いほどバッテリ40の劣化が進む要因となる。また、バッテリ40のSOCが0%〜100%の間における中間付近の状態のときにはバッテリ40の劣化が進みにくく、SOCが高く100%の状態(満充電状態)に近い状態のときにはバッテリ40の劣化が進みやすい。このため、バッテリ40の温度及びSOCは、それぞれバッテリ40の劣化の進行に影響を与える影響因子である。
【0043】
表示制御部120は、取得部110により出力されたバッテリ40の電流値、温度、及びSOCに基づいて、バッテリ40の劣化の進行に与える影響の度合(以下、劣化影響度)を算出する。表示制御部120は、例えば、下記(1)を用いてバッテリ40の劣化影響度DIを算出する。
DI=f(α1×DF1+α2×DF2+α3×DF3) ・・・(1)
ただし、 DI:劣化影響度
DF1〜DF3:影響因子(バッテリ40の電流値、温度、SOC)の大きさ
α1〜α3:係数
【0044】
(1)式における係数α1〜α3については、影響因子の性質や過去の統計データ等に基づいて、適宜の値に設定してよい。表示制御部120は、算出した劣化影響度を、記憶部150から読み出した閾値マップ151に参照して、バッテリ40の劣化影響度を示す画像(以下、劣化表示画像)を表示部130に表示させて可視化する制御を行う。さらに、表示制御部120は、制御部36により出力された車速を示す画像(以下、車速画像)を表示部130に表示させる制御を行う。
【0045】
ここで、記憶部150に記憶された閾値マップ151について説明する。閾値マップ151は、劣化表示画像の表示色を決定するための劣化影響度の閾値を示すマップである。図3は、閾値マップ151の一例を示す図である。図3に示すように、劣化影響度が第1閾値Th1未満であるときには、劣化表示画像の表示色を「グリーン」とし、第1閾値Th1以上であり第2閾値Th2未満であるときには、劣化表示画像の表示色を「ブルーグリーン」とする。劣化影響度が第2閾値Th2以上であり第3閾値Th3未満であるときには、劣化表示画像の表示色を「ブルー」とし、劣化影響度が第3閾値Th3以上であるときには、劣化表示画像の表示色を「レッド」とする。
【0046】
また、劣化影響度を劣化レベルで示し、第1閾値Th1未満の劣化影響度の劣化レベルを第1劣化レベルLv1とする。第1閾値Th1以上であり第2閾値Th2未満の劣化影響度の劣化レベルを第2劣化レベルLv2とし、第2閾値Th2以上であり第3閾値Th3未満の劣化影響度の劣化レベルを第3劣化レベルLv3とし、第3閾値Th3以上の劣化影響度の劣化レベルを第4劣化レベルLv4とする。
【0047】
したがって、表示制御部120は、劣化影響度の劣化レベルが第1劣化レベルLv1であり、劣化インパクトが小さいときには、劣化表示画像を「グリーン」で表示する。表示制御部120は、劣化影響度の劣化レベルが第2劣化レベルLv2であり、劣化インパクトが通常程度であるときには、劣化表示画像を「ブルーグリーン」で表示する。表示制御部120は、劣化影響度の劣化レベルが第3劣化レベルLv3であり、劣化インパクトが大きいときには、劣化表示画像を「ブルー」で表示し、劣化影響度の劣化レベルが第4劣化レベルLv4であり、劣化インパクトが著しく大きいときには、劣化表示画像を「レッド」で表示する。
【0048】
表示部130は、例えば、図2に示すインホイールエリアディスプレイ97により構成される。表示部130は、表示制御部120の制御に応じた情報、例えば、車速画像及び劣化表示画像を表示部130に表示させる。表示制御部120は、算出した劣化影響度に応じて、劣化表示画像の表示色を変化させて表示部130に表示させる。なお、劣化表示画像は、表示色に代えて加えて、他の情報、例えば文字情報を表示したり、グラフ等で表示したりしてもよい。
【0049】
表示制御部120は、最大影響因子表示スイッチ90Aにより最大影響因子表示情報が出力された場合に、バッテリ40の劣化の進行に最も影響を与えている最大影響因子を示す画像(以下、最大影響因子画像)を表示部130となるインホイールエリアディスプレイ97に表示させる。最大影響因子は、影響因子の大きさ自体を比較した結果に基づいて求めてもよいし、影響因子の大きさに、(1)式に示す係数α1〜α3をそれぞれ乗じた値を比較した結果に基づいて求めてもよい。
【0050】
図4は、インホイールエリアディスプレイ97に表示される画像を説明する図である。図4に示すように、インホイールエリアディスプレイ97には、車速画像97A、劣化表示画像97B、及び最大影響因子画像97Cが表示される。車速画像97Aは、車両10の車速をデジタル数字で表示する画像である。車速画像97Aには、車速を示す数字と、車速の単位を示す「km/h」の文字の画像が含まれる。
【0051】
劣化表示画像97Bは、車速画像97Aを囲み、厚みを有する円形状の画像であり、円形状の厚み部分の表示色によってバッテリ40の劣化影響度を表している。図4に示す例では、劣化表示画像97Bの表示色は「レッド」であり、バッテリ40の劣化影響度は、第4劣化レベルLv4と、高い状態を示している。
【0052】
最大影響因子画像97Cは、高温画像97C1と、満充電画像97C2と、急加速急制動画像97C3と、を備える。最大影響因子表示スイッチ90Aが操作されている場合には、最大影響因子に対応する最大影響因子画像の文字画像が明表示され、他の最大影響因子画像は枠のみが表示される。例えば、バッテリ40の温度が高く、バッテリ40の温度が最大影響因子である場合には、高温画像97C1の文字画像が明表示され、満充電画像97C2及び急加速急制動画像97C3は枠のみが表示される。このとき、満充電画像97C2及び急加速急制動画像97C3の文字画像は暗表示されるようにしてもよい。なお、図4では、説明の便宜上、高温画像97C1と、満充電画像97C2と、急加速急制動画像97C3の全てが表示されているが、これらのいずれかの最大影響因子画像が表示されることになる。ただし、複数の影響因子が同等にバッテリ40の劣化に影響を与え、最大影響因子が複数ある場合には、複数の最大影響因子画像の文字画像を同時に表示(明表示)させてもよい。
【0053】
次に、影響度合表示装置100における処理について説明する。図5は、影響度合表示装置100により実行される処理の一例を示すフローチャートである。図5に示すように、影響度合表示装置100は、取得部110において、バッテリセンサ42により出力されるバッテリ40の電流値及び温度を取得する(ステップS101)。続いて、取得部110は、制御部36により出力されるバッテリ40のSOCを取得する(ステップS103)。取得部110は、SOCを取得する際、制御部36により出力される車速も合わせて取得する。
【0054】
続いて、表示制御部120は、取得部110により取得したバッテリ40の電流値、温度、及びSOCの各影響因子に基づいて、上記(1)式によってバッテリ40の劣化影響度DIを算出する(ステップS105)。続いて、表示制御部120は、閾値マップ151を記憶部150から読み出し(ステップS107)、算出した劣化影響度DIを閾値マップ151に参照して、劣化影響度DIが第1閾値Th1未満であるか否かを判定する(ステップS109)。劣化影響度DIが第1閾値Th1未満であると判定した場合、表示制御部120は、劣化影響度の劣化レベルを第1劣化レベルLv1と判定して表示部130に表示させる劣化表示画像の表示色を「グリーン」に決定する(ステップS111)。
【0055】
劣化影響度DIが第1閾値Th1未満でない(第1閾値Th1以上である)と判定した場合、表示制御部120は、劣化影響度DIが第2閾値Th2未満であるか否かを判定する(ステップS113)。劣化影響度DIが第2閾値Th2未満であると判定した場合、表示制御部120は、劣化影響度の劣化レベルを第2劣化レベルLv2と判定して表示部130に表示させる劣化表示画像の表示色を「ブルーグリーン」に決定する(ステップS115)。
【0056】
劣化影響度DIが第2閾値Th2未満でない(第2閾値Th2以上である)と判定した場合、表示制御部120は、劣化影響度DIが第3閾値Th3未満であるか否かを判定する(ステップS117)。劣化影響度DIが第3閾値Th3未満であると判定した場合、表示制御部120は、劣化影響度の劣化レベルを第3劣化レベルLv3と判定して表示部130に表示させる劣化表示画像の表示色を「ブルー」に決定する(ステップS119)。劣化影響度DIが第3閾値Th3未満でない(第3閾値Th3以上である)と判定した場合、表示制御部120は、劣化影響度の劣化レベルを第4劣化レベルLv4と判定して表示部130に表示させる劣化表示画像の表示色を「レッド」に決定する(ステップS121)。
【0057】
続いて、表示制御部120は、最大影響因子表示スイッチ90Aにより、最大影響因子表示情報が出力されたか否かを判定する(ステップS123)。最大影響因子表示情報が出力されたと判定した場合、表示制御部120は、最大影響因子を示す画像を表示部130に表示させると決定する(ステップS125)。最大影響因子表示情報が出力されていないと判定した場合、表示制御部120は、そのままステップS127の処理に進む。
【0058】
続いて、表示制御部120は、表示部130に画像を表示させる(ステップS127)。表示制御部120は、ステップS111、ステップS115、ステップS119、及びステップS121のいずれかで決定した表示色の劣化表示画像を表示部130に表示させる。表示制御部120は、ステップS125において、最大影響因子を示す画像を表示部130に表示させると決定した場合に、最大影響因子画像を表示部130に表示させる。さらに、表示制御部120は、取得部110が取得した車速に応じた車速画像を表示部130に表示させる。こうして、影響度合表示装置100は、表示部130に各種の画像を表示させて、図5に示す処理を終了する。
【0059】
次に、インホイールエリアディスプレイ97に表示される車速画像、劣化表示画像、及び最大影響因子画像の例について説明する。図6及び図7は、インホイールエリアディスプレイ97に表示される画像の一例を示す図である。ここでは、最大影響因子表示スイッチ90Aが操作されている状態を示す。
【0060】
図6は、例えば、車両10が60km/hで走行し、バッテリ40の劣化影響度の劣化レベルが第1劣化レベルLv1であり、最大影響因子はない状態でインホイールエリアディスプレイ97に表示される画像の例を示している。この場合、車速画像97Aには「60km/h」の文字画像が表示され、劣化表示画像97Bは、「グリーン」の表示色で表示される。また、最大影響因子画像97Cには、高温画像97C1、満充電画像97C2、急加速急制動画像97C3のいずれも枠のみが表示される。
【0061】
図7は、例えば、車両10が45km/hで走行し、バッテリ40の劣化影響度の劣化レベルが第3劣化レベルLv3であり、最大影響因子が「急加速急減速」である状態でインホイールエリアディスプレイ97に表示される画像の例を示している。この場合、車速画像97Aには「45km/h」の文字画像が表示され、劣化表示画像97Bは、「ブルー」の表示色で表示される。また、最大影響因子画像97Cには、急加速急制動画像97C3の文字画像が明表示され、高温画像97C1、満充電画像97C2は、枠のみが表示される。
【0062】
図6及び図7には、最大影響因子表示スイッチ90Aが操作された例を示したが、最大影響因子表示スイッチ90Aが操作されていな場合もある。この場合、図6及び図7のいずれに示した状態であっても、最大影響因子画像97Cには、高温画像97C1、満充電画像97C2、急加速急制動画像97C3のいずれも枠のみが表示される。
【0063】
以上、説明した第1実施形態によれば、バッテリ40の劣化影響度の劣化レベルに応じた表示色で劣化表示画像97Bを表示する。このため、現在のバッテリ40の劣化影響度を知らせることができるので、ユーザは、劣化影響度が低くなる処理を心がけることができる。したがって、バッテリ40の劣化の進行を抑制させるようにすることができる。劣化表示画像97Bは、表示色でバッテリ40の劣化影響度の劣化レベルを示すので、劣化レベルをユーザに分かりやすく知らせることができる。
【0064】
また、第1実施形態では、最大影響因子を表示している。このため、どのような状態が劣化影響度を大きくしているかをユーザに認識させることができ、バッテリ40の劣化の進行を抑制させる具体的対策を認識させることができる。その結果、バッテリ40に対する劣化抑制意識をユーザにコーチングすることができる。例えば、劣化影響度の劣化レベルが高いときに高温画像97C1が明表示される場合には、バッテリ40の温度を低下させればバッテリ40の劣化の進行を抑制できることをユーザに認識させることができる。
【0065】
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。図8は、第2実施形態に係る車両10Aの構成の一例を示す図である。第2実施形態の構成は、第1実施形態の構成と比較すると、車両10Aが残価値表示スイッチ90Bを備える点と、影響度合表示装置100Aが推定部140を備える点で主に異なる。
【0066】
図9に示すように、残価値表示スイッチ90Bは、例えば、運転者の押下操作に応じて、影響度合表示装置100Aに残価値画像を表示させる残価値表示情報を影響度合表示装置100Aに出力する。図9は、第2実施形態に係る車両10Aの車室内の構成を例示した図である。図9に示すように、残価値表示スイッチ90Bは、例えば、ステアリングスイッチ90における右端部であって最大影響因子表示スイッチ90Aの下部に配置されている。
【0067】
推定部140は、バッテリ40の将来の残価値を推定する。推定部140は、バッテリ40の将来の残価値として、例えば、ユーザが予め設定した年数後におけるバッテリ40の残価値を推定する。バッテリ40の残価値は、例えば、バッテリ40の劣化状態に基づいて算出され、バッテリ40の劣化が激しく劣化度が大きいほど残価値は小さくなる。
【0068】
バッテリ40の残価値は、例えば、バッテリ40の満充電容量に比例した値として求められ、所定時点における残価値は、例えば、バッテリ40の初期時点の満充電容量に対する所定時点におけるバッテリ40の満充電容量の比率として求められる。具体的に、バッテリ40の初期時点の満充電容量が40kWhであり、所定時点の満充電容量が30kWhの場合、所定時点のバッテリ40の劣化度は25%、残価値は75%となる。
【0069】
推定部140は、表示制御部120により算出されたバッテリ40の影響度に基づいて、バッテリ40の残価値を推定する。バッテリ40の残価値の推定は、例えば、同一車種の同一種類のバッテリの過去の履歴に基づく予測値(バッテリ容量維持率)を用いることができる。このため、推定部140は、現在の状態でバッテリ40を使用した場合におけるユーザが設定した年数後のバッテリ40の残価値を推定する。したがって、現在のバッテリ40の状態によって、推定される残価値が変動する。
【0070】
推定部140は、ユーザが設定した年数後におけるバッテリ40を含む複数のバッテリの残価値の代表値としての平均値を取得する。複数のバッテリの残価値の平均値は、予め記憶部150に記憶しておいてもよいし、図示しない通信装置を介して外部のサーバ等により送信されるものを受信して取得してもよい。また、代表値は、平均値以外のモード、メジアンなどの数値でもよい。
【0071】
複数のバッテリの残価値の平均値を求めるための母集団は、どのような分類で構成されていてもよく、例えば、全てのバッテリでもよいし、バッテリ40と同一種類のバッテリで構成されてもよいし、バッテリ40と同一メーカなどのバッテリで構成されてもよい。推定部140は、推定したバッテリ40の残価値及びバッテリ40の残価値の平均値を表示制御部120に出力する。
【0072】
表示制御部120は、残価値表示スイッチ90Bにより残価値表示情報を出力された場合に、推定部140により出力されたバッテリ40の残価値及びバッテリ40の残価値の平均値を基づく残価値画像及び残価値平均値画像を表示部130に表示させる。図10及び図11は、インホイールエリアディスプレイ97に表示される画像の一例を示す図である。ここでは、最大影響因子表示スイッチ90A及び残価値表示スイッチ90Bが操作されている状態を示す。残価値表示スイッチ90Bにより残価値表示情報を出力されていない場合には、第1実施形態と同様に車速画像97A(図4)を表示する。したがって、残価値表示スイッチ90Bの操作によって、表示部130に表示される画像が、車速画像と残価値画像等との間で切り替えられる。
【0073】
表示制御部120は、図4おいて車速画像97Aが表示されていた領域に劣化度画像97D、残価値画像97V、及び残価値平均値画像97Wを表示部130に表示させる。劣化度画像97Dは、劣化表示画像97Bに囲まれた円形の領域を円グラフに見立てたときに、円グラフにおける12時方向に延びる直線から見て時計回りの領域に表示され、残価値画像97Vは、その直線から見て反時計回りの領域に表示される。表示制御部120は、複数のバッテリの残価値の平均値(=100−劣化度の平均値)を示す直線として表示される。
【0074】
図10は、例えば、バッテリ40の劣化影響度の劣化レベルが第4劣化レベルLv4であり、バッテリ40の残価値を表示する時期としてユーザが初期時点から5年後の時期を設定した状態でインホイールエリアディスプレイ97に表示される画像の例を示している。図10及び図11に示す例では、図4に示す最大影響因子画像97Cを表示していないが、最大影響因子画像97Cを表示してもよい。また、ユーザが設定した年数は、インホイールエリアディスプレイ97に表示されないが、ユーザが設定した年数がインホイールエリアディスプレイ97に表示されるようにしてもよい。
【0075】
この場合、インホイールエリアディスプレイ97には、劣化表示画像97B、劣化度画像97D、残価値画像97V、及び残価値平均値画像97Wが表示される。劣化表示画像97Bは、「レッド」の表示色で表示される。このときの劣化度画像97Dは、円グラフのおよそ33%を占める領域に表示され、残価値画像97Vは、円グラフのおよそ67%を占める領域に表示される。このため、現状でのバッテリ40の使用状態を継続した場合、バッテリ40の5年後のバッテリ40の残価値は小さくなることをユーザに知らせることができる。また、残価値平均値画像97Wは、バッテリ40の残価値がおよそ75%となる位置に表示されている。このため、現状でのバッテリ40の使用状態を継続した場合、バッテリ40の残価値は、バッテリ全体の平均値に劣るようになることをユーザに知らせることができる。
【0076】
図11は、例えば、バッテリ40の劣化影響度の劣化レベルが第1劣化レベルLv1であり、バッテリ40の残価値を表示する時期としてユーザが初期時点から5年後の時期を設定した状態でインホイールエリアディスプレイ97に表示される画像の例を示している。この場合、インホイールエリアディスプレイ97に表示される劣化表示画像97Bは、「グリーン」の表示色で表示される。このときの劣化度画像97Dは、円グラフのおよそ20%を占める領域に表示され、残価値画像97Vは、円グラフのおよそ80%を占める領域に表示される。このため、現状でのバッテリ40の使用状態を継続した場合、バッテリ40の5年後のバッテリ40の残価値は大きくなることをユーザに知らせることができる。また、残価値平均値画像97Wは、バッテリ40の残価値がおよそ75%となる位置に表示されている。このため、現状でのバッテリ40の使用状態を継続した場合、バッテリ40の残価値は、バッテリ全体の平均値に勝るようになることをユーザに知らせることができる。
【0077】
以上説明した第2実施形態によれば、第1実施形態と同様、現在のバッテリ40の劣化影響度を知らせることができるので、ユーザは、劣化影響度が低くなる処理を心がけることができる。また、第2実施形態では、バッテリ40の劣化影響度とともにバッテリ40の残価値を表示する。このため、現在の状態でバッテリ40を使用した場合のバッテリ40の将来の残価値をユーザに知らせることができる。
【0078】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0079】
10,10A…車両
12…モータ
14…駆動輪
16…ブレーキ装置
20…車両センサ
40…バッテリ
42…バッテリセンサ
60…表示装置
70…充電口
72…コンバータ
90…ステアリングスイッチ
90A…最大影響因子表示スイッチ
90B…残価値表示スイッチ
91…ステアリングホイール
92…フロントウインドシールド
93…インストルメントパネル
94…第1表示装置
95…第2表示装置
96…運転席
97…インホイールエリアディスプレイ
100,100A…影響度合表示装置
110…取得部
120…表示制御部
130…表示部
140…推定部
150…記憶部
151…閾値マップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11