特開2020-189537(P2020-189537A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-189537(P2020-189537A)
(43)【公開日】2020年11月26日
(54)【発明の名称】車両表示装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 11/02 20060101AFI20201030BHJP
   B62J 99/00 20200101ALI20201030BHJP
   B60R 25/24 20130101ALI20201030BHJP
【FI】
   B60R11/02 C
   B62J99/00 B
   B60R11/02 W
   B60R25/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2019-95011(P2019-95011)
(22)【出願日】2019年5月21日
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154380
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100081972
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 豊
(72)【発明者】
【氏名】横山 悠一
【テーマコード(参考)】
3D020
【Fターム(参考)】
3D020BA04
3D020BA06
3D020BB01
3D020BB03
3D020BC03
3D020BD14
(57)【要約】
【課題】携帯端末の表示部に車両情報を表示する車両表示装置において、携帯端末を有しないユーザに対しても必要な車両情報を提供可能とする。
【解決手段】車両表示装置は、車両の前輪を操舵するハンドルと、ハンドルに設けられ、表示部70(表示画面71a)を有する携帯端末71を着脱可能に保持するホルダ72と、表示部70に所定の車両情報を表示するように、表示部70の表示形態を制御する表示制御部と、ホルダ72の近傍に設けられ、所定の車両情報を表示する表示部61,62と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の前輪を操舵するハンドルと、
前記ハンドルないし前記ハンドルの近傍に設けられ、表示部を有する携帯端末を着脱可能に保持する端末保持部と、
前記表示部に所定の車両情報を表示するように、前記表示部の表示態様を制御する表示制御部と、
前記端末保持部の近傍に設けられ、前記所定の車両情報を表示する表示機器と、を備えることを特徴とする車両表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両表示装置において、
前記表示機器は、前記端末保持部の左右方向側方に配置されることを特徴とする車両表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車両表示装置において、
前記表示制御部は、第1車両情報と第2車両情報とが表示されるように前記表示部の表示態様を制御し、
前記表示機器は、前記端末保持部の左方に配置され、前記第1車両情報を表示する第1表示機器と、前記端末保持部の右方に配置され、前記第2車両情報を表示する第2表示機器と、を有することを特徴とする車両表示装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両表示装置において、
予め前記車両の使用が許可されたユーザの識別情報を記憶する記憶部と、
前記携帯端末から受信した信号と前記記憶部に記憶された識別情報とに基づいて、前記携帯端末を有するユーザが、前記車両の使用が許可されたユーザであるか否かを判定する判定部と、
前記判定部により、前記携帯端末を有するユーザが、前記車両の使用が許可されたユーザであると判定されると、前記車両の始動許可指令を出力する出力部と、をさらに備えることを特徴とする車両表示装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両表示装置において、
前記車両は、前記車両を走行駆動する電動モータと、前記電動モータに電力を供給するバッテリと、を有する電動車両であり、
前記所定の車両情報は、前記バッテリの残容量の情報を含むことを特徴とする車両表示装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両表示装置において、
前記車両は、歩道を走行可能なように最高速度を所定速度以下に制限する速度制限部を有し、
前記所定の車両情報は、前記速度制限部により制限される速度制限情報を含むことを特徴とする車両表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、前輪を操舵するハンドルないしハンドルの近傍に表示部を有する車両表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の装置として、従来、電動車両のハンドルに表示部が設けられるようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載の電動車両は、歩行困難者用の移動手段として歩道を走行可能に構成され、当該電動車両のハンドルの上部にスマートフォン等の携帯端末が着脱可能に取り付けられるとともに、取り付けられた携帯端末の表示部に、電動車両のバッテリ残量等が表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−107581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の装置のように携帯端末を表示部として用いる場合、携帯端末を有しないユーザは、そもそも必要な車両情報を得ることができない。また、ユーザが携帯端末を有する場合であっても、携帯端末のバッテリ残量が不足すると、必要な車両情報を得ることができなくなる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様である車両表示装置は、車両の前輪を操舵するハンドルと、ハンドルないしハンドルの近傍に設けられ、表示部を有する携帯端末を着脱可能に保持する端末保持部と、表示部に所定の車両情報を表示するように、表示部の表示形態を制御する表示制御部と、端末保持部の近傍に設けられ、所定の車両情報を表示する表示機器と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、携帯端末の有無に拘らず、ユーザは必要な車両情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A】本発明の実施形態に係る車両表示装置が適用される電動車両の全体構成を示す斜視図。
図1B図1Aの電動車両を、図1Aとは異なる方向から見た斜視図。
図2】本発明の実施形態に係る電動車両の主にフレームの構成を示す斜視図。
図3】本発明の実施形態に係る車両表示装置が適用される電動車両のハンドルの周辺を斜め前方から見た斜視図。
図4】本発明の実施形態に係る車両表示装置が適用される電動車両に設けられるハンドルの周囲の構成を示す正面図。
図5図4の要部拡大図。
図6図3のホルダの取付部の構成を示す分解斜視図。
図7】本発明の実施形態に係る車両表示装置の要部の制御構成を示すブロック図。
図8図1Aの電動車両に設けられるカバーの内側の部品の配置を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1A図8を参照して本発明の一実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る車両表示装置は、例えばシニアカーや電動車椅子などと称される歩道を走行可能な一人乗り用の電動車両に適用される。この電動車両は、歩行困難者等の移動手段として用いられる。なお、車両表示装置を電動車両以外に適用することもでき、ユーザは歩行困難者以外であってもよい。
【0009】
図1A図1Bは、それぞれ本実施形態に係る車両表示装置が適用される電動車両(以下、単に車両と呼ぶこともある)100の全体構成を示す斜視図である。なお、以下では、図示のように前後方向、左右方向および上下方向を定義し、この定義に従い各部の構成を説明する。前後方向は車両100の長さ方向、左右方向は車幅方向、上方方向は重力方向である。車両100が水平面上に位置するとき、上下方向は車両100の高さ方向に一致する。
【0010】
図1A図1Bに示すように、車両100は、2つの前輪1と1つの後輪2とを有し、後輪2を駆動輪とする3輪車両として構成される。車両100は、前輪1と後輪2の他、車両100の骨格を形成するフレーム10と、フレーム10の周囲を覆うカバー20と、ユーザによって操作されるハンドル30と、ユーザが着座するシート3とを主に有し、全体がほぼ左右対称に構成される。フレーム10は、高強度の金属によって構成されるのに対し、カバー20は、樹脂材により構成される。
【0011】
カバー20は、大別すると、ハンドル30の下方に設けられ、上下方向に延在するフロントカバー21と、前輪1と後輪2との間に設けられ、前後方向に延在するフロアカバー25とを有する。フロントカバー21は、前輪1の近傍からハンドル30の近傍にかけて延設されたフレーム10(後述のフロントフレーム14)を前後方向に挟み込むように構成された前後一対のカバー、すなわち前面カバー22と後面カバー23とを有する。前面カバー22と後面カバー23とは、いずれも左右方向および上下方向に延設され、全体が略矩形状に構成される。前面カバー22と後面カバー23とは、ボルト等の締結手段を用いて互いに一体に組み合わされ、これによりフロントカバー21が構成される。
【0012】
前面カバー22には、例えば左右方向中央下端部にライト22aが取り付けられるとともに、ライト22aの上方に前かごの取付用のステイ22bが取り付けられる。後面カバー23には、上部にフック23aが取り付けられ、フック23aの下方に左右一対のドリンクホルダ23bが設けられる。さらに後面カバー23には、開閉可能な蓋24が設けられる。蓋24は、左右方向中央部内側に設けられたヒンジ部24aを支点にして上下方向に回動可能に設けられる。蓋24は、城端部のフック23aを操作することで開放可能である。蓋24を開放した状態では、蓋24はヒンジ部24aに設けられた保持機構(不図示)によって水平姿勢に維持され、これにより、開放姿勢の蓋24の上面に物(例えばフック23aに吊り下げていた物)を搭載することができる。
【0013】
フロアカバー25は、前輪1から後輪2にかけて延設されたフレーム10(後述のメインフレーム11)を上下方向に挟み込むように構成された上下一対のカバー、すなわち上面カバー26と底面カバー27とを有する。上面カバー26と底面カバー27とは、いずれも左右方向および前後方向に延設される。特に、上面カバー26は、左右方向中央部が上方に膨出され、膨出部の左右方向両側に、シート3に着座したユーザが足を乗せるステップ28が設けられる。ステップ28の前端部は、前輪1と干渉しないように斜め上方に向けて延設される。上面カバー26と底面カバー27とは、ボルト等の締結手段を用いて互いに一体に組み合わされ、これによりフロアカバー25が構成される。
【0014】
シート3は、後輪2の前方かつ上方(斜め上方)に位置し、前方に向けて幅が狭くなるように前後方向細長に形成される。ハンドル30は、前輪1のほぼ上方(厳密には前輪1の上方かつやや後方)において左右方向に延在する。ユーザは、シート3に着座した状態で、ハンドル30を両手で把持し、かつ、上面カバー26の左右のステップ28に両足を乗せた姿勢で、車両100に乗車する。
【0015】
後輪2の内側には、電力を供給されて駆動する走行モータ4(インホイールモータ)と、ブレーキユニット5とが収納される。例えば左側に走行モータ4が、右側にブレーキユニット5がそれぞれ配置される。ブレーキユニット5は、例えばドラムブレーキを構成するドラムブレーキユニットとして構成される。車両100は、走行モータ4の駆動により走行し、ドラムブレーキの作動により制動力が付与される。走行モータ4は、車両100に搭載された電力制御ユニット47(図2)により駆動が制御される。電力制御ユニット47は、インバータ回路等を有し、車両100に搭載されたコントローラ(以下、車両コントローラと呼ぶ)から出力される制御信号に応じて動作する。
【0016】
図2は、車両100からシート3、カバー20およびハンドル30に設けられた各種の部品を取り外した状態を示す車両100の斜視図であり、主にフレーム10の構成を示す。図2に示すように、フレーム10は、車両100の中央部に配置されたメインフレーム11と、メインフレーム11の後端部から斜め上方に延在するシートフレーム12と、シートフレーム12の下方においてメインフレーム11の後端部から後方に延在する左右一対のスイングアーム13と、メインフレーム11の前端部から上方に延在するフロントフレーム14とを有する。
【0017】
メインフレーム11は、前後方向かつ前方にかけて斜め上方に延在する左右一対のサイドフレームと、左右のサイドフレームの後端部同士を接続する平面視略コ字状のリアフレームとを有する。左右のサイドフレームは途中で左右内側に屈曲され、その前端部は、前後方向かつ上下方向に延在するブラケット114の左右側面に固定される。これによりメインフレーム11は、全体が平面視枠形状に、かつ、上下方向に傾斜して構成される。メインフレーム11の左右のサイドフレームの内側には、ブラケット115を介してバッテリ45が支持される。メインフレーム11の後端部の左右側面には、左右方向外側に向けて転倒防止用の左右一対のバー15が突設される。
【0018】
シートフレーム12は、後方にかけて斜め上方に延在した後、後輪2の上方(回転中心の上方)において前方かつ左右方向内側に向けて屈曲して構成される。なお、図1A図1Bに示すように、シートフレーム12には、シート3の後方に、ユーザの臀部や腰部を支持するガイド124が取り付けられる。
【0019】
左右のスイングアーム13の前端部は、それぞれ左右一対のバー15の基端部に回動可能に軸支される。左右のスイングアーム13の後端部は、後輪2の回転軸の左右両端部にそれぞれ回転可能に連結される。左右のスイングアーム13には、後輪2の前方において溶接等によりそれぞれ平面視略矩形状のプレート(不図示)の左右両端部が固定され、プレート上に電力制御ユニット47が支持される。左右のシートフレーム12と左右のスイングアーム13との間には、衝撃吸収ユニット16が介装される。
【0020】
フロントフレーム14は、下端部がブラケット114に固定され、その下端部から上方かつ後方(斜め後方)に延設される。フロントフレーム14の下端部には、左右方向に支持フレームが突設され、左右の前輪1は支持フレームにより回転可能に支持される。フロントフレーム14はパイプ状に構成され、その内部に、ステアリングシャフト51がフロントフレーム14に対し回転可能に挿通される。ステアリングシャフト51の上端部には、ボルトによりステム52が取り付けられる。ステム52は、上方かつ前方にかけて側面視略L状に屈曲して形成される。
【0021】
図3は、ハンドル30を斜め前方から見た斜視図である。図3に示すように、ハンドル30は、左右方向に棒状に延在するハンドルバー31を有する。ハンドルバー31の中央部には、略U字状の支持フレーム32の左右両端部がそれぞれ固定される。支持フレーム32は、下方かつ前方(斜め下方)に向けて延在し、その下端部(左右方向中央部)はステム52の上端かつ前端部により支持される。ハンドル30の左右方向の長さ(全長)は、車両100の左側の前輪1の左端面から右側の前輪1の右端面までの長さ(前輪幅)よりも短く、車幅は前輪幅により規定される。なお、ハンドル長さは前輪幅と等しくてもよく、ほぼ等しくてもよい。
【0022】
図2におけるフロントフレーム14を貫通したステアリングシャフト51の下端部は、図示しない左右一対のリンク機構に接続される。ハンドル30は、ステアリングシャフト51を中心として左右方向に回動操作可能であり、ユーザがハンドル30を回動操作(操舵)すると、その操作力はステム52、ステアリングシャフト51および左右のリンク機構を介して前輪1に伝達される。これにより前輪1が左右方向に転舵され、車両100を旋回させることができる。
【0023】
図4は、ハンドル30の周囲の構成を示す正面図(シート3に着座したユーザから見た図)である。図4に示すように、ハンドルバー31の左右両端部には、それぞれユーザが把持するグリップ33L,33Rが設けられる。左側のグリップ33Lの左端部および右側のグリップ33Rの右端部には、それぞれウインカーランプ34が取り付けられる。なお、グリップ33L,33Rの左右内側には、乗車中のユーザが後方を確認するための左右一対のミラー44がそれぞれ取り付けられる。ハンドルバー31には、グリップ33L,33Rの左右内側に、ハンドルバー31の周面を包囲するようにそれぞれ左右一対のスイッチユニットSW1,SW2が設けられる。
【0024】
右側のスイッチユニットSW1は、車両100のメイン電源のオンオフを指令するスタータスイッチ35と、車両100の前進および後進の切換を指令する前後進切換スイッチ36と、ホーンの作動を指令するホーンスイッチ39とを含む。これらスイッチ35,36,39は、それぞれ右側のグリップ33Rに隣接し、上下方向に互いに離間して配置される。より詳しくは、前後進切換スイッチ36はスイッチユニットSW1の上面に設けられ、スイッチユニットSW1の後面側にホーンスイッチ39が、さらにホーンスイッチ39の下方にスタータスイッチ35が設けられる。
【0025】
スタータスイッチ35は、例えば左右位置に切換操作可能なロッカースイッチとして構成され、ユーザがスタータスイッチ35を左側に切換操作することにより、メイン電源のオンが指令され、右側に切換操作することによりメイン電源のオフが指令される。前後進切換スイッチ36は、前後方向にスライド可能な切換スイッチとして構成され、ユーザが前後進切換スイッチ36を前方位置にスライド操作(前進操作)することにより、前進が指令され、後方位置にスライド操作(後進操作)することにより後進が指令される。ホーンスイッチ39は、プッシュスイッチとして構成され、ユーザがホーンスイッチ39を押圧操作することにより、ホーンの作動が指令される。
【0026】
図5図4の要部拡大図である。図5に示すように、スイッチユニットSW1には、スイッチ36,39の左方に前後方向に細長の表示部61が設けられる。表示部61は、例えば前側の第1領域611と後側の第2領域612とを有する液晶表示部である。前後進切換スイッチ36が前進操作されると、第1領域611が点灯し、第2領域612が消灯する。これにより、図5にハッチングにて示すように、第1領域611に形成された三角形のマーク(前方に向かうようなマーク)と前進を表す「D」の文字(Driveの頭文字)とが点灯する。前後進切換スイッチ36が後進操作されると、第1領域611が消灯し、第2領域612が点灯する。これにより、第2領域612に形成された三角形のマーク(後方に向かうようなマーク)と後進を表す「R」の文字(Reverse)とが点灯する。なお、表示部61の表示形態は上述したものに限らず、例えば「D」,「R」の表示に代えて「前」,「後」と表示してもよい。
【0027】
図4に示すように、右側のグリップ33Rの前方には、グリップ33Rと略平行にアクセルレバー41が配置される。アクセルレバー41は、その左側の基端部がハンドルバー31の前側周面に沿って上下方向に移動可能に支持される。アクセルレバー41の基端部には、アクセルレバー41を上方に付勢するばね等の付勢部材が設けられる。アクセルレバー41は、車両100の走行開始と走行停止と指令する操作部材である。すなわち、ユーザが、付勢部材の付勢力に抗してアクセルレバー41を下方に操作すると、車両100の走行開始が指令され、走行モータ4が駆動される。一方、ユーザがアクセルレバー41の操作をやめると、アクセルレバー41は付勢部材の付勢力により上方に移動して、車両100の走行停止が指令され、走行モータ4の駆動が停止される。
【0028】
左側のスイッチユニットSW2は、右左折を指令するウインカースイッチ37と、最高車速を設定する速度設定スイッチ38と、ホーンの作動を指令するホーンスイッチ39とを含む。これらスイッチ37〜39は、それぞれ左側のグリップ33Lに隣接して上下方向に互いに離間して配置される。より詳しくは、速度設定スイッチ38はスイッチユニットSW2の上面側に設けられ、スイッチユニットSW2の後面側にホーンスイッチ39が設けられ、さらにホーンスイッチ39の下方にウインカースイッチ37が設けられる。
【0029】
ウインカースイッチ37は、左右方向にスライド可能な切換スイッチとして構成され、ユーザがウインカースイッチ37を左方位置にスライド操作することにより、左折が指令され、右方位置にスライド操作することにより、右折が指令される。左折が指令されると、左側のウインカーランプ34が点滅し、右折が指令されると、右側のウインカーランプ34が点滅する。
【0030】
速度設定スイッチ38は、所定の上限車速Vlim(例えば6km/h)以下の範囲で、所定車速ΔV(例えば1km/h)毎に最高車速Vmaxを設定するように構成される。上限車速Vlimは、歩道を走行可能な電動車両100が満たすべき法令等により定められた車速であり、例えば成人男性の早歩きの歩行速度に基づいて定められる。図5に示すように、速度設定スイッチ38は、前側および後側にそれぞれ操作部381,382を有し、操作部381,382の操作の度にオン信号を出力するモーメンタリスイッチとして構成される。
【0031】
より詳細には、操作部381の操作の度にプラスのオン信号が出力され、プラスのオン信号が出力される度に、最高車速Vmaxが所定車速ΔV分だけ加算して設定される。また、操作部382の操作の度にマイナスの信号が出力され、マイナスのオン信号が出力される度に、最高車速Vmaxが所定車速ΔVだけ減算して設定される。例えば、最高車速Vmaxが5km/hに設定されているとき、操作部381が1回操作されると、最高車速Vmaxは6km/hとなり、操作部382が1回操作されると、最高車速Vmaxは4km/hとなる。なお、最高車速Vmaxがすでに上限車速Vlimであるとき、操作部381が操作されても最高車速Vmaxは変化しない。
【0032】
スイッチユニットSW2には、速度設定スイッチ38およびホーンスイッチ39の右方かつウインカースイッチ37の上方に、前後方向に細長の表示部62が設けられる。表示部62は、例えば前側の第1領域621と後側の第2領域622とを有する液晶表示部である。第1領域621には、電池の形態(電池モデル)が模式的に示される。電池モデルは、前後方向に細長に略矩形状を呈し、電池モデル内の点灯領域が、図5にハッチングで示すようにバッテリ45の残容量に応じて段階的に増減する。すなわち、バッテリ45がフルに充電されると、電池モデル内の全体が点灯し、充電レベルが低下するに従い、点灯領域が段階的に減少する。第2領域622には、速度設定スイッチ38で設定された最高車速Vmaxの値が7セグメントディスプレイを用いて表示される。第1領域621に最高車速Vmaxを、第2領域622にバッテリ45の残容量を表示するようにしてもよい。車両100に車速センサを設け、表示部62に車速センサにより検出された車速を表示するようにしてもよい。
【0033】
図4に示すように、左側のグリップ32Lの前方には、ブレーキレバー42が配置される。ブレーキレバー42は、ブレーキワイヤを介してブレーキユニット5に接続され、ブレーキレバー42の操作によりドラムブレーキを作動することができる。
【0034】
以上の操作部材のうち、スタータスイッチ35と、前後進切換スイッチ36と、右側のホーンスイッチ39と、アクセルレバー41とは、ユーザがグリップ33Rを把持しながら右手で操作可能である。また、ウインカースイッチ37と、速度設定スイッチ38と、左側のホーンスイッチ39と、ブレーキレバー42とは、ユーザがグリップ33Lを把持しながら左手で操作可能である。したがって、ユーザは、グリップ33L,33Rから手を離すことなく各種の走行操作を行うことができる。
【0035】
ハンドル30の左右中央部には、車両状態を表示する表示部70が設けられる。特に本実施形態では、ユーザが所有するスマートフォン等、通信機能を有する携帯端末71の液晶表示画面71aが、車両状態を表示する表示部70として用いられる。携帯端末71はホルダ72に着脱可能に保持される。図3に示すように、ホルダ72は、携帯端末71の外形形状に対応して、全体が左右方向に細長の略矩形状を呈し、左右のスイッチユニットSW1,SW2の間に、シート3に着座するユーザの顔面に向けて設けられる。
【0036】
図6は、ホルダ72の取付部の構成を示す分解斜視図である。図6に示すように、ホルダ72の下方には、ハンドルバー31の左右方向中央部を挟み込む上下一対のホルダ支持部73a,73bが設けられる。ホルダ72および上側のホルダ支持部73aを順次貫通したボルト74を、下側のホルダ支持部73bに螺合することにより、ホルダ72がハンドルバー31に固定される。なお、種々の大きさの携帯端末71をホルダ72が保持できるように、ホルダ72の大きさ(携帯端末71を支持する部位の大きさ)を調整可能に構成してもよい。
【0037】
携帯端末71は、表示画面71aの表示を制御するコントローラを有し、車両100に搭載された通信ユニット(図7)と通信することにより、表示部70に車両情報を表示することができる。なお、携帯端末71を表示部70として用いる場合には、予め携帯端末71に、車両情報表示用の所定のアプリケーションソフトウェアをダウンロードしておき、そのアプリケーションソフトウェアのプログラムを起動する。これにより、携帯端末71のコントローラで所定の処理が実行され、車両コントローラから送信された表示指令に従い表示部70(表示画面71a)に所定の画像が表示される。図5に示すように、表示部70には、左側の表示領域70Aに、バッテリ45の残容量を示すバッテリ画像75が表示される。すなわち、表示領域70Aには、左側の表示部62(第1領域621)に表示されたのと同様の情報が表示される。
【0038】
より詳細には、バッテリ画像75は、左右方向に細長に略矩形状を呈しており、電池の形態(電池モデル)を模式的に表示したものである。バッテリ画像75は、電池モデルの内側に前後方向に延在する線状の境界画像751を有し、境界画像751の左側領域752に走行可能距離が数値(一例として20km)で表示され、境界画像751の右側領域753にバッテリ45を外部電源によってフル充電状態とするために必要な時間、つまり充電必要時間が数値(一例として18分)で表示される。境界画像751は、バッテリ45の残容量が変化するに従い左右方向に移動する。例えば、バッテリ45がフル充電状態であるときは、境界画像751は右端部に位置し、バッテリ45の残容量の減少に伴い、走行可能時間が減少かつ充電必要時間が増加するため、境界画像751は左方に移動する。
【0039】
表示部70には、表示領域70Aの右側の表示領域70Bに最高車速を示す速度設定画像76が表示される。すなわち、表示領域70Bには、表示部62と同様、最高車速が数値で表示される。なお、表示部62に実車速を表示するとき、それに対応させて表示領域70Bに実車速を表示することもできる。
【0040】
さらに、表示領域70Bには、速度設定画像76の前側および後側にそれぞれマーク画像771,772が表示される。マーク画像771,772は、それぞれ表示部61におけるのと同様、前後進を示す画像、すなわち前方または後方を向く略三角形の画像と、「D」または「R」の文字画像とにより構成される。前後進切換スイッチ36により前進が指令されると、図5にハッチングで示すように、マーク画像771が表示かつマーク画像772が非表示される。一方、前後進切換スイッチ36により後進が指令されると、マーク画像772が表示かつマーク画像771が非表示される。なお、表示部70には、現在の時刻と累積走行距離とがそれぞれ表示される。地図情報等、他の車両情報を表示部70に表示することもできる。
【0041】
図7は、本発明の実施形態に係る車両表示装置101の要部の制御構成を示すブロック図である。図7に示すように、車両表示装置101は、車両コントローラ80と、車両コントローラ80にそれぞれ通信可能に接続されたバッテリセンサ48と、スタータスイッチ35と、前後進切換スイッチ36と、ウインカースイッチ37と、速度設定スイッチ38と、操作検出器49と、電力制御ユニット47と、ウインカーランプ34と、表示部61,62と、通信ユニット85とを有する。
【0042】
バッテリセンサ48は、バッテリ45の充電状態(SOC)、すなわちバッテリ45の残容量を検出するセンサである。操作検出器49は、アクセルレバー41の操作、すなわち走行開始指令および走行停止指令の有無を検出するセンサである。通信ユニット85は、Bluetooth(登録商標)や赤外線短距離通信等の近距離無線通信機構を有し、通信ユニット85と携帯端末71の通信ユニットとを介して携帯端末71と車両コントローラ80とが無線通信可能に構成される。インターネット網や携帯電話網等に代表される公衆無線通信網を含むネットワークを介して、車両コントローラ80と携帯端末71とが通信可能に構成されてもよい。
【0043】
車両コントローラ80は、CPU,ROM,RAMその他の周辺回路を有する演算処理装置を含んで構成される。車両コントローラ80は、機能的構成として認証処理部81と、モータ制御部82と、表示制御部83と、記憶部84とを有する。記憶部84には、予め車両100の使用が許可されたユーザの識別情報(ユーザID)、上限車速Vlimなどが記憶される。なお、携帯端末71にも、予めユーザIDが登録されている。
【0044】
認証処理部81は、予め携帯端末71に格納された車両情報表示用のプログラムが起動されると、携帯端末71からの信号を受信してユーザの認証処理を行う。具体的には、携帯端末71の所定のアプリケーションソフトウェアが起動された後、携帯端末71から送信されたユーザIDを、通信ユニット85を介して読み込む。次いで、読み込まれたユーザIDと予め記憶部84に記憶されたユーザIDとが一致するか否かを判定し、一致すると判定すると、車両100の始動許可指令を出力する。この状態で、ユーザによりスタータスイッチ35がオン操作されると、車両100のメイン電源をオンする。一方、ユーザIDが一致しないと判定すると、始動許可指令が出力されず、この場合には、スタータスイッチ35がオン操作されても、メイン電源のオンを禁止する。このように認証処理部81は、携帯端末71を有するユーザが車両100の使用が許可されたユーザであるか否かを判定する判定部と、車両の使用が許可されたユーザであると判定すると始動許可指令を出力する出力部とを有する。
【0045】
モータ制御部82は、メイン電源のオン後に、前後進切換スイッチ36と速度設定スイッチ38と操作検出器49とからの信号に基づいて走行モータ4に制御信号を出力し、走行モータ4の動作を制御する。例えば、前後進切換スイッチ36により前進が指令され、操作検出器49によりアクセルレバー41の操作が検出されると、モータ制御部82は、速度設定スイッチ38により設定された最高車速Vmaxで車両100が前進走行するように、電力制御ユニット47に制御信号を出力する。この制御信号に応じて電力制御ユニット47が走行モータ4を駆動する。なお、最高車速Vmaxの設定に関し、メイン電源のオン直後は、デフォルト値として所定の最高車速(例えば前回の電源オフ時の最高車速)が自動的に設定されるようにしてもよい。
【0046】
表示制御部83は、メイン電源のオン後に、前後進切換スイッチ36からの信号に応じて表示部61を制御する。すなわち、前後進切換スイッチ36により前進が指令されると、表示部61の第1領域611を点灯させ、後進が指令されると、第2領域612を点灯させる。表示制御部83は、バッテリセンサ48と速度設定スイッチ38とからの信号に応じて表示部62を制御する。すなわち、バッテリセンサ48により検出されたバッテリ45の残容量に応じて、第1領域621における電池モデル内の点灯領域を増減する。また、速度設定スイッチ38により設定された最高車速Vmaxを表示させるように第2領域622の表示を制御する。
【0047】
さらに表示制御部83は、メイン電源のオン後に、前後進切換スイッチ36と速度設定スイッチ38とバッテリセンサ48とからの信号に基づいて、表示部70での画像生成に係る制御信号を、通信ユニット85を介して携帯端末71に送信する。携帯端末71のコントローラは、この制御信号に応じて所定の処理を実行し、これにより、表示部70の表示態様が制御される。すなわち、表示制御部83は、バッテリセンサ48からの信号に基づいて、車両100の走行可能距離とバッテリ45の充電必要時間とを演算し、これらの情報を表示指令とともに携帯端末71に送信する。これにより、境界画像751の左右の領域752,753に走行可能距離と充電必要時間とがそれぞれ数値で表示される。この場合、バッテリセンサ48により検出されたバッテリ容量が減少するに従い、境界画像751の表示位置が左方にシフトされる。
【0048】
また、表示制御部83は、速度設定スイッチ38からの信号に基づく表示指令を携帯端末71に送信する。これにより表示領域70Bに最高車速Vmaxが速度設定画像76として数値で表示される。さらに表示制御部83は、前後進切換スイッチ36からの信号に基づく表示指令を携帯端末71に送信する。これにより速度設定画像76の前後に進行方向を表すマーク画像771,772が表示される。例えば前後進切換スイッチ36により前進が指令されると、速度設定画像76の前方のマーク画像771が表示される。なお、車両コントローラ80は、他の処理として、ウインカースイッチ37の操作信号に応じて、そのスイッチ操作に対応する左右いずれかのウインカーランプ34を点灯させる。
【0049】
本実施形態の主要な動作をまとまめると以下のようになる。ユーザは、車両100への乗車を開始するとき、予め携帯端末71に格納されたアプリケーションソフトウェアを起動する。これにより車両コントローラ80と携帯端末71との間で無線通信が開始され、認証処理部81において、携帯端末71を所有するユーザが車両100の正規のユーザであるか否かの認証が行われる。ユーザが正規のユーザであると認証された後、ユーザがスタータスイッチ35を操作すると、メイン電源がオンする。これにより、不正なユーザによる車両100の乗車を防ぐことができる。
【0050】
メイン電源のオン後、車両100に乗車したユーザが、速度設定スイッチ38を操作して最高車速を設定した後、前後進切換スイッチ36を操作して前進を指令し、さらにアクセルレバー41を操作すると、車両100が前進走行を開始する。このとき、図5に示すように、車両中央部に保持されたユーザの携帯端末71の表示画面71a、すなわち表示部70の左側の表示領域70Aに、バッテリ残量を表すバッテリ画像75が表示される。また、表示部70の右側の表示領域70Bに、最高車速Vmaxを表す速度設定画像76と前後進の指令状態を表すマーク画像771とが表示される。これにより、ユーザは車両100を走行しながら必要な車両情報を容易に得ることができる。
【0051】
さらに、本実施形態では、表示部70に表示されたのと同様の車両情報が、ホルダ72の左右に設けられた表示部61,62にも表示される。すなわち、左側の表示部61にバッテリ残量と最高車速Vmaxとが表示され、右側の表示部62に前後進の指令状態が表示される。これにより、携帯端末71を有しないユーザ、あるいは携帯端末71のバッテリが切れたユーザであっても、必要な車両情報を得ることができる。
【0052】
この場合、表示部70の左側の表示領域70Aと左側の表示部62とに、それぞれバッテリ残量を表す画像が表示され、表示部70の右側の表示領域70Bと右側の表示部61とに、それぞれ前後進を表す画像が表示される。このように表示部70と表示部61,62とにおいて、左右同一方向に同様の車両情報が表示されるため、ユーザは車両情報を把握しやすい。なお、図5では、表示部70の右側の表示領域70Bと、左側の表示部62とに最高車速Vmaxを表す画像が表示されるが、例えば表示領域70Bに代えて左側の表示領域70Aに、あるいは表示部62に代えて右側の表示部61に、最高車速Vmaxを表す画像を表示するようにしてもよい。
【0053】
なお、本実施形態の車両表示装置101は、携帯端末71を表示部70として有するが、携帯端末71は、充電用のコネクタ(例えばUSBコネクタ)を介して、車両100に搭載されたバッテリ45の電力からの充電が可能である。充電用のコネクタは、例えば後面カバー23の蓋24(図1A)の内側に設けられる。
【0054】
図8は、後面カバー23の蓋24の内側の構成を示す正面図(後方から見た図)である。なお、蓋24は開放時に水平姿勢に維持されるが、図8では、蓋24の図示を省略する。図8に示すように、後面カバー23には、交流電力を出力するコンセント231と、USB端子が接続される複数のUSBコネクタ232と、バッテリ45を充電する充電ポート233とが設けられる。このように後面カバー23にコンセント231とUSBコネクタ232とを設けることで、携帯端末71の充電が可能になるとともに、バッテリ45の電力を他の用途にも用いることができる。また、後面カバー23に充電ポート233を設けることで、バッテリ45の充電も容易である。
【0055】
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)車両表示装置101は、車両100の前輪1を操舵するハンドル30と、ハンドル30に設けられ、表示部70としての表示画面71aを有する携帯端末71を着脱可能に保持するホルダ72と、表示部70に所定の車両情報を表示するように、携帯端末71と通信を行って表示部70の表示態様を制御する表示制御部83と、ホルダ72の左右に設けられ、所定の車両情報を表示する表示部61,62と、を備える(図1A図3図7)。これにより携帯端末71を有しないユーザや、携帯端末71のバッテリ残量が不足したユーザであっても、必要な車両情報を容易に得ることができる。
【0056】
(2)表示部61,62は、ホルダ72の左右方向側方に配置される(図4)。これにより、ハンドルバー31に表示部61,62が配置されるようになり、車両表示装置101をコンパクトに構成することができる。
【0057】
(3)表示制御部83は、バッテリ45の残容量の情報と前後進指令の情報等とが左右に表示されるように表示部70の表示態様を制御する(図5)。ホルダ72の左方に配置された表示部62には、表示部70の左側の表示領域70Aと同様、バッテリ45の残容量の情報が表示され、ホルダ72の右方に配置された表示部61には、表示部70の右側の表示領域70Bと同様、前後進指令の情報が表示される(図5)。このようにホルダ72の左右両側に表示部61,62を配置する場合、表示部70の左右の表示領域70A,70Bに表示されるのと同様の車両情報を、表示領域70A,70Bと左右同一方向の表示部61,62に表示することができる。このため、ユーザは車両情報を、表示部70とは異なる表示部61,62から容易に把握することができる。
【0058】
(4)車両表示装置101は、予め車両100の使用が許可されたユーザの識別情報を記憶する記憶部84と、携帯端末71から受信したユーザIDと記憶部84に記憶された識別情報とに基づいて、携帯端末71を有するユーザが、車両100の使用が許可されたユーザであるか否かを判定するとともに、携帯端末71を有するユーザが車両100の使用が許可されたユーザであると判定されると、車両100の始動許可指令を出力する認証処理部81と、をさらに備える(図7)。これにより、ユーザの認証が行われ、ユーザ以外による車両100の不正使用を防ぐことができる。
【0059】
(5)車両100は、車両100を走行駆動する走行モータ4と、走行モータ4に電力を供給するバッテリ45と、を有する電動車両である(図2)。表示部62,70に、それぞれバッテリ45の残容量の情報が表示される。これにより電動車両にとって不可欠な情報であるバッテリ残容量の情報を、ユーザは確実に得ることができる。
【0060】
(6)車両100は、歩道を走行可能なように最高速度を所定速度Vmax以下に制限する速度設定スイッチ38等の速度制限部をさらに備え、表示部61,70に、それぞれ速度設定スイッチ38により制限される最高車速Vmaxが表示される(図7)。これにより車両100を、いわゆるシニアカーなどとして好適に用いることができる。
【0061】
本実施形態は、種々の形態に変形することができる。以下、いくつかの変形例について説明する。上記実施形態では、ハンドル30を棒状に構成したが、前輪を操舵するハンドルの構成はこれに限らない。上記実施形態では、表示部70(表示画面71a)を有する携帯端末71を着脱可能に保持する端末保持部としてハンドル30にホルダ72を取り付けるようにしたが、端末保持部の構成は上述したものに限らない。ハンドルではなく、ハンドルの近傍に端末保持部を設けることもできる。上記実施形態では、車両コントローラ80の表示制御部83が通信ユニット85を介して携帯端末71に制御信号を出力することで、表示部70の表示態様を制御するようにしたが、車両コントローラ80と携帯端末71とを有線で互いに通信可能に接続してもよい。
【0062】
上記実施形態では、車両情報を表示する表示機器として、表示部70の左右側方にそれぞれ表示部61,62を配置したが、表示機器の構成はこれに限らない。例えば左右いずれかに、単一または複数の表示機器を配置してもよい。前後方向等に表示機器を配置してもよい。上記実施形態では、第1車両情報としてバッテリ45の残容量の情報を、表示部70の左側の表示領域70Aと表示部62(第1表示機器)とにそれぞれ表示し、第2車両情報として前後進指令の情報を、表示部70の右側の表示領域70Bと表示部61(第2表示機器)とにそれぞれ表示するようにしたが、第1車両情報および第2車両情報は上述したものに限らない。上記実施形態では、速度制限情報として最高車速Vmaxを表示するようにしたが、この表示を省略してもよい。
【0063】
上記実施形態では、歩道を走行可能なように速度制限部(速度設定スイッチ38)により車両100の最高速度を所定速度以下に制限するようにしたが、電動車両は歩道以外の道路を走行可能としてもよい。上記実施形態では、前輪1が2輪、後輪2が1輪の3輪車両として車両100を構成したが、本発明の車両表示装置は、前輪を操舵するハンドルを有する他の車両にも同様に適用することができる。上記実施形態では、車両100の走行駆動源として走行モータ4(電動モータ)を用いたが、車両は電動車両以外であってもよい。
【0064】
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0065】
1 前輪、4 走行モータ、30 ハンドル、38 速度設定スイッチ、45 バッテリ、61,62 表示部、70 表示部、71 携帯端末、71a 表示画面、72 ホルダ、80 車両コントローラ、81 認証処理部、83 表示制御部、84 記憶部、85 通信ユニット、100 電動車両、101 車両表示装置
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8