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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-24727(P2020-24727A)
(43)【公開日】2020年2月13日
(54)【発明の名称】申請書処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 99/00 20060101AFI20200121BHJP
   G06K 9/20 20060101ALI20200121BHJP
   G06K 9/03 20060101ALI20200121BHJP
【FI】
   G06Q99/00
   G06K9/20 340C
   G06K9/03 J
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2019-187361(P2019-187361)
(22)【出願日】2019年10月11日
(62)【分割の表示】特願2015-227238(P2015-227238)の分割
【原出願日】2015年11月20日
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000039
【氏名又は名称】特許業務法人アイ・ピー・ウィン
(72)【発明者】
【氏名】志甫 裕一
【テーマコード(参考)】
5B029
5B064
5L049
【Fターム(参考)】
5B029AA01
5B029AA02
5B029BB02
5B029CC26
5B029EE05
5B029EE13
5B064AA01
5B064AB02
5B064AB03
5B064BA01
5B064EA27
5B064FA02
5B064FA07
5B064FA12
5L049EE04
5L049EE09
(57)【要約】      (修正有)
【課題】処理内容を設定することができる申請書処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】申請書処理装置は、プロセッサにより、少なくとも1頁からなる申請書を読み取った申請書画像と、申請書の記入欄の種別を表した表象画像とを同一画面に表示するよう制御し、記入欄に対して、表象画像が選択された場合は、記入欄の種別を表象画像に対応する種別に設定する。更に、記入欄に対して種別が設定された場合は、記入欄と表象画像を同一の表示形態で表示するよう制御する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
少なくとも1頁からなる申請書を読み取った申請書画像と、前記申請書の記入欄の種別を表した表象画像とを同一画面に表示するよう制御し、
前記記入欄に対して、前記表象画像が選択された場合は、前記記入欄の種別を前記表象画像に対応する種別に設定する
ことを特徴とする申請書処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記記入欄に対して種別が設定された場合は、前記記入欄と前記表象画像を同一の表示形態で表示するよう制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の申請書処理装置。
【請求項3】
少なくとも1頁からなる申請書を読み取った申請書画像と、前記申請書の記入欄の種別を表した表象画像とを同一画面に表示するよう制御するステップと、
前記記入欄に対して、前記表象画像が選択された場合は、前記記入欄の種別を前記表象画像に対応する種別に設定するステップと、
を有することを特徴とするコンピュータにより実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、申請書処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、三原色の色成分画像の単数もしくは複数個の色成分画像を採取するカラースキャナを備えた帳票読み取り装置において、採取した帳票画像から所定領域の部分画像を抽出する第一の手段と、当該部分画像から赤色画素で構成された2値画像を生成する第二の手段と、当該赤色画素で構成された2値画像からプレ印刷画像を除去し押印部分を抽出する第三の手段と、抽出した押印部分の2値画像を表示色を変えて画面に表示する第四の手段を備え、帳票の所定領域に赤色の印鑑が押印されているかどうかの印鑑押印漏れを判定するとともに押印部分の画像およびその周辺部分の画像を確認修正のために表示することを特徴とするカラー帳票読み取り装置を開示する。
【0003】
特許文献2は、複数の記入項目を持つ帳票を電子透かし技術を利用して出力する帳票出力装置であって、前記帳票の帳票画像と、前記帳票の記入項目領域情報を含む透かし情報をもとに形成された透かし画像とを合成して透かし入り帳票画像を生成する透かし入り帳票画像合成部と、前記透かし入り帳票画像を透かし入り帳票として出力する出力部と、を備えた帳票出力装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−251072号公報
【特許文献2】特開2005−328361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、処理内容を設定することができる申請書処理装置及びプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る本発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、少なくとも1頁からなる申請書を読み取った申請書画像と、前記申請書の記入欄の種別を表した表象画像とを同一画面に表示するよう制御し、前記記入欄に対して、前記表象画像が選択された場合は、前記記入欄の種別を前記表象画像に対応する種別に設定することを特徴とする申請書処理装置である。
【0007】
請求項2に係る本発明は、前記プロセッサは、前記記入欄に対して種別が設定された場合は、前記記入欄と前記表象画像を同一の表示形態で表示するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の申請書処理装置請求項1記載の申請書処理装置である。
【0008】
請求項3に係る発明は、少なくとも1頁からなる申請書を読み取った申請書画像と、前記申請書の記入欄の種別を表した表象画像とを同一画面に表示するよう制御するステップと、前記記入欄に対して、前記表象画像が選択された場合は、前記記入欄の種別を前記表象画像に対応する種別に設定するステップと、を有することを特徴とするコンピュータにより実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1又は3に係る本発明によれば、処理内容を設定することができる。
【0010】
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明の効果に加え、記入欄と表象画像を同一の表示形態で表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係る申請書処理システムを備えた役所の配置図である。
図2】本発明の実施形態に係る申請書処理システムに用いたパーソナルコンピュータのブロック図である。
図3】本発明の実施形態における申請書の帳票を設定するためのフローチャートである。
図4】本発明の実施形態における項目種別を設定するための画面図である。
図5】本発明の実施形態における適合要件レベルを設定するための画面図である。
図6】本発明の実施形態における申請書を処理するためのフローチャートである。
図7】本発明の実施形態における適合要件レベルを判定するためのフローチャートである。
図8】本発明の実施形態において、記入欄の種別が署名・印影の場合の適合要件レベルを説明するための図表である。
図9】本発明の実施形態において、記入欄の種別が文字列である場合の適合要件レベルを説明するための図表である。
図10】記入欄の種別が選択肢の場合の適合要件レベルを説明するための第一の実施形態を示す図表である。
図11】記入欄の種別が選択肢の場合の適合要件レベルを説明するための第二の実施形態を示す図表である。
図12】本発明の実施形態において、添付書類を確認するためのフローチャートである。
図13】本発明の実施形態において、申請書に添付書類を含む場合の概念図である。
図14】本発明の実施形態において、添付書類にドロップアウトカラー部を含む場合の概念図である。
図15】本発明の実施形態において、添付書類を必要とする申請書の平面図である。
図16】本発明の実施系における申請書の処理段階を表示するためのフローチャートである。
図17】本発明の実施形態において、フロントエンドの担当者の画面図である。
図18】本発明の実施形態において、バックエンドの担当者の画面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る申請書処理システムを備えた例えば役所の配置図である。
【0013】
役所における申請書の処理は、受付→審査→発行(通知)→執行といったプロセスから成る。図1に示す配置図において、受付をフロントエンド10とし、審査以降をバックエンド12としている。フロントエンド10及びバックエンド12のそれぞれの机14には、パーソナルコンピュータ16が配置されている。また、フロントエンド10のパーソナルコンピュータ16の横には、スキャナ等からなる画像読取装置18が配置されている。画像読取装置18は、フロントエンド10のパーソナルコンピュータ16に接続されている。各パーソナルコンピュータ16は、ローカルネットワーク20を介してサーバ22に接続されている。
なお、後述する適用要件レベルの判定処理、判定結果の保存等の各処理は、フロントエンド10のパーソナルコンピュータ16、バックエンド12のパーソナルコンピュータ16あるいはサーバ22のいずれにおいて実施することができ、全ての処理をサーバ22(あるいはクラウド上のサーバ)で処理し、フロントエンド10のパーソナルコンピュータ16には処理結果のみを表示するようにしてもよい。
【0014】
フロントエンド10においては、申請者から申請書を受け取ると、まず画像読取装置18により申請書の画像を読み取り、パーソナルコンピュータ16により処理される。フロントエンド10のパーソナルコンピュータ16においては、書誌的事項を処理し、問題が無いことを確認した場合は、申請者が窓口から離れる。バックエンド12のコンピュータ16又はバックエンドの担当者がさらに申請書を確認する。
【0015】
図2において、パーソナルコンピュータ16は、CPU24、ROM26及びRAM28がインターフェース30を介して接続されている。CPU24は、プログラムに従って処理を実行する制御部である。ROM26は、CPU24が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する記憶部である。RAM28は、一次的にデータを記憶する記憶部である。
【0016】
また、パーソナルコンピュータ16は、キーボード32、マウス等のポインティングデバイス34、表示装置であるディスプレイ36、ハードディスク(HDD)38、ドライブ40、接続ポート42及び通信部44がインターフェイス30を介して接続されている。キーボード32とポインディングデバイス34は、操作者(ここでは申請書をチェックする職員)がデータ等を入力する入力装置である。ドライブ40は、光ディスク等のリムーバブル記録媒体に接続される。接続ポート42は、前述した画像読取装置18やプリンタが接続される。通信部44は、外部とのデータ通信処理を実行する。
【0017】
図3は、申請書の帳票を設定するためのフローチャートである。
【0018】
まずステップS10において、帳票を設定すべき操作者がログインする。ログインは、例えばIDとパスワードを入力することにより行われる。次のステップS12において、操作者が指定した申請書の帳票が例えば自己のパーソナルコンピュータ16又はサーバ22の記憶部から呼び出され、ディスプレイ36の画面に表示される。
【0019】
図4は、ステップS12において呼び出された申請書46を含むディスプレイ36の画面を示す。
【0020】
申請書46は、確認領域として、例えば氏名欄48、認印欄50、職業欄52、生年月日欄54、住所欄56等を有する。氏名欄48は、申請者の氏名が記載される欄である。認印欄50は、申請者の認印が押される欄である。職業欄50は、申請者の職業を選択する欄である。生年月日欄は、申請者の生年月日を記載する欄である。住所欄56は、申請者の住所を記載する欄である。
【0021】
また、ディスプレイ36の画面には、種別設定用ボタン群58が表示されている。種別設定用ボタン群58は、例えば文字列設定ボタン60、印鑑設定ボタン62、選択枝設定ボタン64、数値(年月日)設定ボタン66、数値(ID)設定ボタン68、数値(電話番号)設定ボタン70等を有する。
【0022】
また、ディスプレイ36の画面には、予想処理時間を表示する予想処理時間表示部72を有する。この予想処理時間表示部72は、本帳票の処理時間及び申請書全体の処理時間が表示されるようになっている。
【0023】
ステップS13においては、記入欄を選定し、次のステップS14においては、各欄の種別を設定する。例えば氏名欄48は、文字列設定ボタン60をクリックして文字列として設定する。認印欄50は、印鑑設定ボタン62をクリックして印鑑として設定する。職業欄52は、選択枝設定ボタン64をクリックして選択枝として設定する。生年月日覧54は、数値(年月日)設定ボタン66をクリックして年月日として設定する。住所欄56は、文字列設定ボタン60をクリックして文字列として設定する。
【0024】
次のステップS16においては、適合要件レベルを設定する。ここで、適合要件レベルとは、各欄の記載要件を満たしている度合いである。適合要件レベルが高いと、記載要件を満たしている可能性が高いが、記載要件を満たしていることを精度良く検証することが求められることから例えばコンピュータで処理する時間が長くなる。一方、適合要件レベルが低いと、記載要件を満たしている可能性は低くなるが、記載要件を満たしていることをそれほど高い精度で検証しなくてもよいことから例えばコンピュータで処理する時間が短くなる。
【0025】
例えば図5に示すように、認印欄50をクリックすると、適合要件レベルを設定するためのポップアップメニュー73が開かれる。ここでは、
L1(レベル1):記載あり
L2(レベル2):印影あり
L3(レベル3):印影あり(朱色)
L4(レベル4):目視確認
から選択される。レベル1の記載があるか否かであれば、処理時間が短くて済む。レベル2は、印鑑が押されているか否かが判断される。レベル3になれば、より高い精度で印鑑が押されているかが判断できるが、色の処理が含まれるため、処理時間が長くなる。適合要件レベルには、レベル4に示すように、目視で確認することも含めてもよい。換言すると、適合要件レベルの検証はコンピュータによる機械処理に限定されるものではなく、目視確認のような人手による処理であってもよい。印影の検証は人手による目視確認の方が機械処理より精度が高い半面、処理時間は要することになる。担当者の人手による処理を設定した場合は、担当者自らが目視確認するのみならず、他の担当者へ引き継いで確認してもらうように処理を移譲することも含まれる。
なお、適合要件レベルについては、さらに後述する。
【0026】
次のステップS18においては、予想処理時間を演算する。予想処理時間は、帳票画像上で指定した各欄の領域座標値から、処理画像の面積(画素数)を算出し、種別設定と、適合要件レベル設定から割り出すことができる。
【0027】
次のステップS20においては、ステップS18で演算した予想処理時間をディスプレイ36に表示する。図4及び図5に示すように、予想処理時間表示部70は、例えばディスプレイ36の左上にあって、申請書全体の処理時間と本帳票ページの処理時間とが表示される。
【0028】
そして、次のステップS22においては、全ての記入欄について、処理が終了したか否かを判定し、処理が終了していないと判定された場合は、ステップS14に戻り、全ての処理が終了したと判定された場合は、処理を終了する。
【0029】
図6は、申請書を処理するためのフローチャートである。
まずステップS24において、帳票を処理すべき操作者がログインする。操作者は例えば受付担当者である。また、ログインは、例えばIDとパスワードを入力することにより行われる。
【0030】
次のステップS26においては、画像読取装置により読み取らえた申請書画像を取り込む。次のステップS28においては、申請書の種類を判定する。申請書の種類の判定は、操作者が手動で入力してもよいし、予め定められた申請書の領域をOCR(Optical Character Reader)等により文字認識を行って判定してもよい。
【0031】
次のステップS30においては、ステップS28で判定した申請書に対応した帳票を例えばサーバから呼び出す。次のステップS32においては、適合要件レベルを判定する。次のステップS34においては、適合要件レベルの判定結果を記憶部に保持し、次のステップS36においては、ステップS32において行った適合要件レベルの結果をディスプレイに表示する。
【0032】
適合要件レベルの判定は、図7に示すように、ステップS322において、まず、読み取った申請書画像に対して、ノイズ除去や位置歪み等の補正処理を行う。次のステップS324においては、申請書画像の記入欄枠を識別する。次のステップS326においては、記入枠欄枠内の記入画像を抽出し、次のステップS328において、申請書画像の記入欄画像と記憶されていた帳票とを比較する等、適合要件レベルに応じた処理を実行する。例えば前述した認印欄50がレベル1に設定されていた場合は、申請書画像の認印欄50の枠内に何らかの画像をあればレベル1をクリアしていると判定する。また、レベル2に設定されていた場合は、読み取った画像を例えばテンプレートと比較して印影と判断できればレベル2をクリアしていると判定する。レベル3に設定されていた場合は、朱色の画像を読み取り、その朱色の画像をテンプレートと比較して印影と判断できればレベル3をクリアしていると判定する。レベル4に設定されていた場合は、特に処理は行わない。
【0033】
図8は、記入欄の種別が署名・印影の場合の適合要件レベルを説明するための図表である。
【0034】
レベル1は、記入欄に何らかの追記があるか否かである。記入欄に文字、記号等が含まれていれば合格とする。記入漏れがあるか否かのチェックである。
【0035】
レベル2は、閉領域の追記があるか否かである。また、レベル3は、採色部(例えば朱色)を抽出した画像に、閉領域の追記があるか否かである。また、レベル4は、適合要件レベル処理のステップにおいては処理せず、次工程判断が必要となるよう設定されている。例えば実印の目視確認等が必要な場合である。
【0036】
図9は、記入欄の種別が文字列である場合の適合要件レベルを説明するための図表である。
【0037】
レベル1は、記入欄の種別が署名・印影の場合と同様に、記入欄に何らかの記載があるか否かである。記入欄に文字、記号等が含まれていれば合格とする。記入漏れがあるか否かのチェックである。
【0038】
レベル2は、手書きであるか否か(手書きチェック)である。自書自筆されていることを活字OCRによる認識が失敗する事により判別する。活字OCRにおいては、活字の場合は認識できるが、自書自筆されている場合は認識に失敗することを応用する。また、レベル2に設定すると、レベル1よりも処理時間が長くなるが、手書き署名されていることを確認することができる。レベル3は、適合要件レベル処理のステップにおいては処理せず、次工程判断が必要となるよう設定されている。
【0039】
図10は、記入欄の種別が選択肢の場合の適合要件レベルを説明するための図表であって、第一の実施形態を示している。例えば図10の下表にあるように、選択肢が記入欄に複数の選択肢として、
1はい
2いいえ(理由 )
3その他(理由 )
とある場合、レベル1は、前述と同様に、記入欄に文字、記号等が含まれていれば合格とする。記入漏れがあるか否かのチェックである。
【0040】
レベル2は、予め定められた数の選択項目がある、あるいは予め定められた数の自由覧への記載があるか否かである。予め定められる数は、上限下限のような範囲で設定することができる。図10の場合は、2つの選択があると矛盾するので、選択項目の数を1に設定することが好ましい。レベル3は、適合要件レベル処理のステップにおいては処理せず、次工程判断が必要となるよう設定されている。
【0041】
図11は、記入欄の種別が選択肢の場合の適合要件レベルを説明するための図表であって、第二の実施形態を示している。まず図表1、2に示すように、選択項目を例えば(a)自由記入欄なし選択肢、(b)自由記入欄付き選択肢のように、分類し、種別を設定する。回答要件の属性は、図表3に示すように、ア回答必須、イ回答必須(複数回答可)、ウ任意回答(択一)、エ任意回答(複数回答可)のように設定し、それぞれの属性に対して、選択数の上限、下限を設定する。回答要件はここに示す例ではア〜エの4つであるが、あらかじめ必要数を登録しておく。
【0042】
実際の記入例が図表4に示されている。回答欄(A)においては、選択数が0であるので、回答要件をア又はイに設定していた場合は適合せず、エに設定した場合は適合する。回答欄(B)においては、選択数が1であるので、回答要件をア、イ、エのいずれに設定していた場合でも適合する。回答欄(C)においては、選択数が1であるので、回答要件をア、イ、エのいずれに設定していた場合でも適合する。回答欄(D)も同様に、選択数が1であるので、回答要件をア、イ、エのいずれに設定していた場合でも適合する。回答欄(E)においては、選択数が2であるので、回答要件をアに設定していた場合は適合せず、イ又はエに設定していた場合は適合する。回答欄(F)においては、選択数が3であるので、回答要件をア又はイに設定した場合は適合せず、エに設定していた場合は適合する。
このチェックのステップが、例えば役所の窓口で、申請者が付近にいるならば、回答要件を満たさない箇所が検出されたその場で、申請者に対して確認/訂正を依頼することができる。
【0043】
次に添付文書の確認について説明する。
図12は、添付書類を確認するためのフローチャートである。
まずステップS38において、スキャナで読み取った書類に帳票としての特徴があるか否かを判定する。
【0044】
即ち、図13に示すように、申請書46は、帳票74のみならず、添付書類76を含む場合がある。例えば帳票には、「様式2」というように帳票であることを示す文字やバーコード等の帳票であることを示す特徴がある。
【0045】
そこで、スキャナで読み取った場合に、予め定められた位置に予め定められた文字や画像を含むときはステップS40に進んで帳票と判断し、含まれないときはステップS42に進み、添付書類であると判断する。
【0046】
また、図14に示すように、添付書類(例えば住民票等)76には、ドロップアウトカラー部78を含む場合がある。ドロップアウトカラー部78とは、原稿の特定の色(赤、緑、青)で濃度を薄くして印刷され、白黒モードで読み取る際に消去される部分をいう。このドロップアウトカラー部78をカラーモードで読み取り、ドロップアウトカラー部78の画像を文字認識し、(a)に示す「AA申請」、(b)に示す「複写」、(c)に示す「HEMS」といった特定の文字列や図柄が存在することをチェックする。
【0047】
添付書類の適合要件レベルは、次のように設定することができる。
レベル1:添付書類である(図13に示す方法だけを実施する。)。
レベル2:添付書類の種類事の特徴まで確認する(図14に示す方法も併せて実施する。)。
【0048】
図15に示すように、帳票74には、添付書類が必要であることを示す欄がある。図15の例では、加入年金等の種類の欄で「厚生年金保険」が選択されているので、添付書類として厚生年金保険証のコピーが必要であり、また、所得証明の覧で「横浜市外」が選択されているので、添付書類として所得証明書が必要である。そこで、読み取った画像から必要な添付書類を判断し、添付書類忘れを検出する。また、添付書類の適合要件レベルのレベル3として、必要な添付書類が実際に添付されているか否かを含ませてもよい。
【0049】
次に次工程への伝達について説明する。
図1を用いて説明したように、申請書の確認/承認業務は、複数段から成るワークフローとして実施することが多い。ワークフローの定義、例えばYYY許可業務において、誰が何をどの段階でどこまで確認するといった定義は、業務毎に事前になされる。
【0050】
申請書処理のワークフローの一部を担当する担当者から見ると、申請書の処理状態としては以下があり得る。
(A)ワークフロー上の、全ステップ(処理段階)の確認処理が完了
(B)ワークフロー上の、現ステップ(処理段階)での確認処理が完了
(C)ワークフロー上の、現ステップ(処理段階)における確認処理が未完了
【0051】
図16は、前述したサーバ22で処理し、担当者のパーソナルコンピュータ16のディスプレイ36に処理段階を表示するためのフローチャートである。
【0052】
まずステップS44において、ログイン情報を取得し、処理段階を表示する担当者のパーソナルコンピュータ16を特定する。次のステップS46においては、担当者が処理すべき項目であるかを判定する。ステップS46において、担当者が処理すべき項目であると判定されると、ステップS48に進み、当該項目の処理が終了しているか否かを判定する。ステップS48において、当該項目の処理が終了していないと判定された場合はステップS50に進み、×を表示する(空欄のままであってもよい。)。ステップS48において、当該項目の処理が終了していると判定された場合はステップS52に進み、レを表示する。
【0053】
一方、ステップS46において、担当者が処理すべきではない項目(他の担当者が処理すべき項目)であると判定された場合はステップS54に進み、他の担当者の処理が終了しているか否かを判定する。ステップS54において、他の担当者の処理が終了していると判定された場合はステップS52に進み、レを表示する。ステップS54において、他の担当者の処理が終了していないと判定された場合はステップS56に進み、△を表示する。
【0054】
ステップS52の処理が終了すると、次のステップS58に進み、全ての項目に対して処理が終了したか否かを判定する。ステップS58において、全ての項目に対して処理が終了していないと判定された場合は、ステップS46に戻り、全ての項目に対して処理が終了したと判定された場合は処理を終了する。
【0055】
図17は、YYY認可業務に関するフロントエンドの窓口担当者、図18は、YYY業務に関するバックエンドの別の担当、例えば実印照合を集中して実施する担当者(実印照合はシステムに行わせるとしてもその責任者)の画面例を示す。図17(a)と図18(a)とは、ツリービューで表した管理画面であり、図17(b)と図18(b)とは、テーブルビューであわわした管理画面であり、内容は同一である。ツリービューとテーブルビューとは、切り替え可能となっている。いずれの画面においても、住民A、B、Cの申請処理状態を表している。
【0056】
住民Aについては、全ての項目にレが表示され、全ての処理が完了していることがわかる。住民Bについては、全ての処理が完了しているわけではないが、窓口担当者の処理は完了していることがわかる。したがって、住民Bの申請者を窓口から返してもよいと判断できる。住民Cについては、窓口担当者の処理が終わっていないので、住民Cの申請者には処理が終わるまで待ってもらうなどの対応が必要である等、対応要否が可能となる。
【0057】
なお、上記実施形態の説明にあっては、役所の申請書処理業務について説明したが、本発明は、これに限定されず、病院や銀行等における申請書処理業務についても適用することができる。
【符号の説明】
【0058】
10 :フロントエンド
12 :バックエンド
16 :コンピュータ
18 :画像読取装置
22 :サーバ
36 :ディスプレイ
46 :申請書
48 :氏名欄
50 :認印欄
52 :職業欄52
54 :生年月日欄
56 :住所欄
58 :種別設定用ボタン
72 :予想処理時間表示部
74 :帳票
76 :添付書類
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