特開2020-25336(P2020-25336A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-25336(P2020-25336A)
(43)【公開日】2020年2月13日
(54)【発明の名称】情報処理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20200121BHJP
   G06Q 10/10 20120101ALI20200121BHJP
【FI】
   H04N1/00 912
   G06Q10/10
   H04N1/00 127Z
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2019-204189(P2019-204189)
(22)【出願日】2019年11月11日
(62)【分割の表示】特願2015-134621(P2015-134621)の分割
【原出願日】2015年7月3日
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】特許業務法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹井 剛
(72)【発明者】
【氏名】西野 翼
【テーマコード(参考)】
5C062
5L049
【Fターム(参考)】
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA29
5C062AB17
5C062AB38
5C062AC02
5C062AC34
5C062AE03
5C062AE16
5C062AF14
5C062AF16
5C062BD00
5L049AA20
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】画像読取機能を用いるサービスにおいて利用者の作業負荷を軽減する。
【解決手段】サーバ装置200は、複数のサービスのうちのいずれかを選択する選択手段251と、選択手段251によって予め定められたサービスが選択された場合、画像読取に関する予め定められた設定に従った画像読取を画像読取手段151に指示する指示手段252と、画像読取手段151による処理結果を用いて、選択手段251により選択されたサービスに対応する処理を実行する実行手段253とを備える。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の操作に応じて、複数のサービスのいずれかを選択するサービス選択手段を備えた画像処理装置と、
前記画像処理装置にネットワークを介して接続されたサーバ装置と、を備え、
前記サーバ装置は、
前記画像処理装置における前記サービス選択手段の選択に応じて、各々の前記画像処理装置について予め定められたサービスを選択する選択手段と、
前記画像処理装置について予め定められたサービスが前記選択手段により選択された場合には、当該予め定められたサービスについて予め定められた設定に従った画像読取の指示を当該画像処理装置に対して行う一方、前記画像処理装置について予め定められたサービスが前記選択手段により選択されなかった場合には、当該画像処理装置に対しては画像読取に関する前記指示を行わない指示手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記画像読取による処理結果を用いて、前記予め定められたサービスに対応する処理を実行する実行手段
を備える請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記予め定められた設定に関しては、利用者による指示を受け付けないようにする
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記予め定められたサービスは、読み取った画像を用いて物の管理を行う図書管理サービス又は読み取った画像を配送する際に配送状況を監視する配送監視サービスであり、
前記指示手段は、前記予め定められたサービスが選択された場合、画像読取の対象である媒体のサイズの検知処理を行うことなく予め定められたサイズでの画像読取を行うことを指示する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記予め定められたサービスは、読み取った画像を用いて物の管理を行う図書管理サービス又は読み取った画像を配送する際に配送状況を監視する配送監視サービスであり、
前記指示手段は、前記予め定められたサービスが選択された場合、カラーによる画像読取およびモノクロによる画像読取のうちモノクロでの画像読取を指示する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記予め定められたサービスは、予め定められた色の領域をマスキングするマーカーマスキングサービスであり、
前記指示手段は、前記マーカーマスキングサービスが選択された場合、カラーによる画像読取およびモノクロによる画像読取のうちカラーでの画像読取を指示する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記予め定められたサービスは、読み取った画像を用いて物の管理を行う図書管理サービスであり、
前記指示手段は、前記図書管理サービスが選択された場合、画像読取の対象である媒体の地肌を除去する処理を行うことを指示する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記予め定められたサービスは、読み取った画像を用いて物の管理を行う図書管理サービスであり、
前記指示手段は、前記図書管理サービスが選択された場合、画像の歪みを補正する歪み補正処理を行うことを指示する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記予め定められたサービスは、予め定められた色の領域をマスキングするマーカーマスキングサービスであり、
前記指示手段は、前記マーカーマスキングサービスが選択された場合、読み取った画像のカラー出力及びモノクロ出力のうちモノクロ出力を指示する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記予め定められたサービスは、読み取った画像を用いて物の管理を行う図書管理サービス又は読み取った画像を配送する際に配送状況を監視する配送監視サービスであり、
前記指示手段は、前記予め定められたサービスが選択された場合、画像読取対象である媒体のサイズ検知に失敗したときに利用者に当該媒体のサイズの指定を行わせるための画像を表示することなく、予め定められたサイズでの画像読取を行うことを指示する1〜3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
利用者の操作に応じて、複数のサービスのいずれかを選択するサービス選択手段を備えた画像処理装置にネットワークを介して接続されたコンピュータに、
前記画像処理装置における前記サービス選択手段の選択に応じて、各々の前記画像処理装置について予め定められたサービスを選択する選択ステップと、
前記画像処理装置について予め定められたサービスが前記選択手段により選択された場合には、当該予め定められたサービスについて予め定められた設定に従った画像読取の指示を当該画像処理装置に対して行う一方、前記画像処理装置について予め定められたサービスが前記選択手段により選択されなかった場合には、当該画像処理装置に対しては画像読取に関する前記指示を行わない指示ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
図書や雑誌などの本をコンピュータで管理する仕組みが知られている。特許文献1には、外部書誌データベースと内部書誌データベースを検索し、両方に一致する書誌情報がある場合は、外部書誌データベースのマーク番号及び書誌識別コードと書誌番号とを関連付けして書誌統合データベースに登録する仕組みが開示されている。特許文献2には、書誌情報を一括管理する書誌データベースと各図書館の図書館データベースとを連携させて書誌情報を管理する仕組みが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−234076号公報
【特許文献2】特開2002−16326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、画像読取機能を用いるサービスにおいて利用者の作業負荷を軽減する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る情報処理システムは、利用者の操作に応じて、複数のサービスのいずれかを選択するサービス選択手段を備えた画像処理装置と、前記画像処理装置にネットワークを介して接続されたサーバ装置と、を備え、前記サーバ装置は、前記画像処理装置における前記サービス選択手段の選択に応じて、各々の前記画像処理装置について予め定められたサービスを選択する選択手段と、前記画像処理装置について予め定められたサービスが前記選択手段により選択された場合には、当該予め定められたサービスについて予め定められた設定に従った画像読取の指示を当該画像処理装置に対して行う一方、前記画像処理装置について予め定められたサービスが前記選択手段により選択されなかった場合には、当該画像処理装置に対しては画像読取に関する前記指示を行わない指示手段と、を備える情報処理システムである。請求項2に係る情報処理システムは、請求項1に記載の構成において、前記画像読取による処理結果を用いて、前記予め定められたサービスに対応する処理を実行する実行手段を備える。
【0006】
請求項3に係る情報処理システムは、請求項1又は2に記載の構成において、前記予め定められた設定に関しては、利用者による指示を受け付けないようにする。
【0007】
請求項4に係る情報処理システムは、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、前記予め定められたサービスは、読み取った画像を用いて物の管理を行う図書管理サービス又は読み取った画像を配送する際に配送状況を監視する配送監視サービスであり、前記指示手段は、前記予め定められたサービスが選択された場合、画像読取の対象である媒体のサイズの検知処理を行うことなく予め定められたサイズでの画像読取を行うことを指示する。
【0008】
請求項5に係る情報処理システムは、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、前記予め定められたサービスは、読み取った画像を用いて物の管理を行う図書管理サービス又は読み取った画像を配送する際に配送状況を監視する配送監視サービスであり、前記指示手段は、前記予め定められたサービスが選択された場合、カラーによる画像読取およびモノクロによる画像読取のうちモノクロでの画像読取を指示する。
【0009】
請求項6に係る情報処理システムは、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、前記予め定められたサービスは、予め定められた色の領域をマスキングするマーカーマスキングサービスであり、前記指示手段は、前記マーカーマスキングサービスが選択された場合、カラーによる画像読取およびモノクロによる画像読取のうちカラーでの画像読取を指示する。
【0010】
請求項7に係る情報処理システムは、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、前記予め定められたサービスは、読み取った画像を用いて物の管理を行う図書管理サービスであり、前記指示手段は、前記図書管理サービスが選択された場合、画像読取の対象である媒体の地肌を除去する処理を行うことを指示する。
【0011】
請求項8に係る情報処理システムは、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、前記予め定められたサービスは、読み取った画像を用いて物の管理を行う図書管理サービスであり、前記指示手段は、前記図書管理サービスが選択された場合、画像の歪みを補正する歪み補正処理を行うことを指示する。
【0012】
請求項9に係る情報処理システムは、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、前記予め定められたサービスは、予め定められた色の領域をマスキングするマーカーマスキングサービスであり、前記指示手段は、前記マーカーマスキングサービスが選択された場合、読み取った画像のカラー出力及びモノクロ出力のうちモノクロ出力を指示する。
【0013】
請求項10に係る情報処理システムは、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、前記予め定められたサービスは、読み取った画像を用いて物の管理を行う図書管理サービス又は読み取った画像を配送する際に配送状況を監視する配送監視サービスであり、前記指示手段は、前記予め定められたサービスが選択された場合、画像読取対象である媒体のサイズ検知に失敗したときに利用者に当該媒体のサイズの指定を行わせるための画面を表示することなく、予め定められたサイズでの画像読取を行うことを指示する。
【0014】
請求項11に係るプログラムは、利用者の操作に応じて、複数のサービスのいずれかを選択するサービス選択手段を備えた画像処理装置にネットワークを介して接続されたコンピュータに、前記画像処理装置における前記サービス選択手段の選択に応じて、各々の前記画像処理装置について予め定められたサービスを選択する選択ステップと、
前記画像処理装置について予め定められたサービスが前記選択手段により選択された場合には、当該予め定められたサービスについて予め定められた設定に従った画像読取の指示を当該画像処理装置に対して行う一方、前記画像処理装置について予め定められたサービスが前記選択手段により選択されなかった場合には、当該画像処理装置に対しては画像読取に関する前記指示を行わない指示ステップと、
を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る情報処理システムによれば、予め定められたサービスが選択された場合に、画像読取に関する予め定められた設定に従った画像読取を画像読取手段に指示しない場合と比べて、利用者の作業負荷が軽減する。
請求項2に係る情報処理装置によれば、予め定められたサービスが選択された場合に、前記画像読取による処理結果を用いて、前記予め定められたサービスに対応する処理が実行される。
請求項3に係る情報処理システムによれば、予め定められた設定に関して利用者による指示を受け付ける場合と比べて、利用者の作業負荷が軽減する。
請求項4に係る情報処理システムによれば、図書管理サービス又は配送監視サービスにおいて、媒体のサイズ検知処理を行う場合に比べて利用者の作業負荷が軽減する。
請求項5に係る情報処理システムによれば、図書管理サービス又は配送監視サービスにおいて、モノクロでの画像読取が指示されない場合に比べて利用者の作業負荷が軽減する。
請求項6に係る情報処理システムによれば、マーカーマスキングサービスが利用される場合において、カラーでの画像読取が指示されない場合に比べて利用者の作業負荷が軽減する。
請求項7に係る情報処理システムによれば、図書管理サービスにおいて、地肌除去処理が指示されない場合に比べて利用者の作業負荷が軽減する。
請求項8に係る情報処理システムによれば、図書管理サービスにおいて、歪み補正処理が指示されない場合に比べて利用者の作業負荷が軽減する。
請求項9に係る情報処理システムによれば、マーカーマスキングサービスにおいて、モノクロ出力が指示されない場合に比べて利用者の作業負荷が軽減する。
請求項10に係る情報処理システムによれば、図書管理サービス又は配送監視サービスにおいて、サイズ検知に失敗した際にサイズを指定するための画面を表示する場合に比べて、利用者の作業負荷が軽減する。
請求項11に係るプログラムによれば、予め定められたサービスが選択された場合に、画像読取に関する予め定められた設定に従った画像読取を画像読取手段に指示しない場合と比べて、利用者の作業負荷が軽減する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図2】同実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
図3】同実施形態に係るサーバ装置の構成を示すブロック図である。
図4】サーバ装置が記憶しているデータの一例を示す図である。
図5】図書の外観を示す図である。
図6】雑誌と利用者カードの外観を示す図である。
図7】情報処理システムの機能構成を示す図である。
図8】画像処理装置に表示される画面の一例を示す図である。
図9】画像処理装置に表示される画面の一例を示す図である。
図10】図書管理サービスにおけるサーバ装置の基本的な動作を示すフロー図である。
図11】画像処理装置に表示される画面の一例を示す図である。
図12】画像処理装置に表示される画面の一例を示す図である。
図13】原稿の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
1.構成
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000の構成を示すブロック図である。情報処理システム1000は、図書管理サービス、社内メール配信サービス、マーカーマスキングサービスなどの各種のサービスを利用者に提供するシステムである。図書管理サービスは、本の管理を行うサービスである。社内メール配信サービスは、社内メールを配信するサービスである。社内メール配信サービスは、画像などのデータを配送する際に配送状況を監視する配送監視サービスを含む。マーカーマスキングサービスは、予め定められた色の領域をマスキングするサービスである。
【0018】
情報処理システム1000は、例えば図書館やオフィスビルなどの建物内に設置された画像処理装置100と、例えば図書館の管理者又は社内の管理者が運営するサーバ装置200と、例えば国立国会図書館や書誌情報提供サイトの運営者が管理する書誌情報記憶装置300と、これらの装置100〜300を接続するネットワーク400とを備える。画像処理装置100は、画像読取機能と画像形成機能を備えた装置である。サーバ装置200は、画像処理装置100によって読み取られた画像を解析する。図書管理サービスが利用される場合、サーバ装置200は書誌情報記憶装置300から書誌情報を取得するなどして、本の管理に関する処理を実行する。本の管理に関する処理には、サーバ装置200内のデータベースに本を登録/削除する処理、本を貸し出すためにデータベースを更新する処理、又は、貸し出した本の返却のためにデータベースを更新する処理の少なくともいずれかが含まれる。社内メール配信サービスが利用される場合、サーバ装置200は読み取られた画像を社内メールで配信する。また、社内メール配信サービスが利用される場合、サーバ装置200は読み取られた画像を配送する際の配送状況を監視する。マーカーマキングサービスが利用される場合、サーバ装置200は読み取られた画像を解析し、マーカーにより塗りつぶされた領域をマスキングする。
【0019】
書誌情報記憶装置300は、図書管理サービスが提供される際に利用される。書誌情報記憶装置300は膨大な数の本の書誌情報を記憶しており、これら書誌情報をネットワーク400経由で提供する、Webサーバ装置である。ネットワーク400は、LAN(Local Area Network)、イントラネット、VPN(Virtual Private Network)、インターネットなどの各種ネットワークを含んでいる。
【0020】
画像処理装置100と、サーバ装置200と、書誌情報記憶装置300のそれぞれの数は、図1の例示に限定されない。なお、サーバ装置200の機能はいずれかの画像処理装置100によって実装されてもよいし、いずれかの画像処理装置100にフロントエンド装置として接続された情報処理装置110によって実装されてもよい。また、サーバ装置200の機能を複数のサーバ装置に分散し、各々のサーバ装置が連携してサーバ装置200と同等の機能を実現するようにしてもよい。例えば、提供されるサービス毎にサーバ装置が設けられもよい。また、サーバ装置200の機能はいわゆるクラウドサービスとして提供されてもよい。また、書誌情報記憶装置300以外の構成(画像処理装置100、サーバ装置200、情報処理装置110)が一つの装置内に実装されてもよい。
【0021】
図2は、画像処理装置100の構成を示すブロック図である。画像処理装置100は、制御部101と、記憶部102と、画像形成部103と、画像読取部104と、通信部105と、UI(User Interface)部106を備える。制御部101は、画像処理装置100の各部を制御する手段であり、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)やCPU(Central Processing Unit)などの制御回路と各種メモリによって構成されている。記憶部102は、例えばハードディスクなどの記憶手段であり、CPUによって実行されるプログラムや当該プログラムの実行に伴って用いられるデータを記憶する。画像形成部103は、例えば電子写真方式で画像を媒体に形成する手段であり、レーザ
ービームを感光体などの像保持体に照射して潜像を形成し、これをY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色のトナーで現像して記録シートなどの媒体に転写し、定着処理を経てからその媒体を排出する。
【0022】
画像読取部104は、原稿上の画像を光学的に読み取って画像データを生成する手段である。画像読取部104は、原稿が設置されるプラテンガラスを備え、プラテンガラスに設置された原稿のサイズを認識し、認識したサイズの画像データを生成する。通信部105は、データを送受信する手段であり、ネットワーク400を介してサーバ装置200と通信を行う。UI部106は、利用者に対する対話を実現する手段であり、例えばキーやタッチセンサなどの操作子を備え利用者の操作に応じた操作信号を制御部101に供給す操作部と、例えば液晶パネルや液晶駆動回路を備え制御部101による制御の下で画像
を表示する表示部を備えている。
【0023】
記憶部102には、画像読取に関する機能毎の設定値が記憶されている。具体的には、例えば、画像読取の際に地肌除去処理を行うか否かを示す設定値、歪み補正を行うか否かの設定値、画像読取をカラーで行うかモノクロで行うかの設定値、読み取った画像データの出力をカラーで行うかモノクロで行うかの設定値、などが記憶されている。地肌除去処理は、原稿画像の地肌を除去する処理である。歪み補正は、読取処理による原稿画像の歪みを補正する処理である。例えば、地肌除去機能の設定値には「ON」又は「OFF」が設定される。地肌除去機能の設定値が「ON」である場合、制御部101は読み取られた画像データに対して地肌除去処理を施す。一方、この設定値が「OFF」である場合、制御部101は地肌除去処理を行わない。
【0024】
これらの設定値は、画像処理装置100の利用者がUI部106を用いて設定可能となっている。画像処理装置100の制御部101は、記憶部102に記憶された機能毎の設定値に従った画像処理を行う(又は画像読取部104に指示する)。例えば、地肌除去処理の設定値が「ON」である場合、制御部101は、画像読取部104で読み取られた画像データに対して地肌除去処理を施す。また、画像読取をカラーで行うかモノクロで行うかの設定値が「カラー」に設定されている場合、制御部101は、画像読取部104にカーでの画像読取を指示する。
【0025】
図3は、サーバ装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ装置200は、制御部210と、記憶部220と、通信部230とを備えている。制御部210は、サーバ装置200の各部の動作を制御する手段である。制御部210は、CPUなどの制御回路と各種メモリによって構成されており、プログラムを実行することによりサーバ装置200の各部の動作を制御する。記憶部220は、サーバ装置200で使用されるデータを記憶する手段である。記憶部220は、例えばハードディスクであり、制御部210が実行するプログラムや、当該プログラムの実行に伴って用いられるデータを記憶する。ここでは、記憶部220は、図書DB(Data Base)221と雑誌DB222と分類テーブル223と利用者DB224とを記憶している。通信部230は、データを送受信する手段であり、ネットワーク400を介して画像処理装置100や書誌情報記憶装置300と通信を行う。
【0026】
図4は、図書DB221、雑誌DB222及び分類テーブル223の内容の一部を例示する図である。図書DB221、雑誌DB222及び分類テーブル223は図書管理サービスで参照される。図書管理サービスで管理される本は、図書と雑誌とに大別される。図書は、1人又は複数の著者や編者によって書かれた1冊完結の出版形態をとる本であるが、シリーズで出版される大系・全書なども含む。これに対し、雑誌は、同じタイトルで定期的に継続して発行される本であり、ボリューム(叢書)、巻号、パート、通号などが付与されている。図書にはISBN(例えば10桁又は13桁)、雑誌にはISSN(例えば8桁又は13桁)という国際標準番号が付与される。
【0027】
図書DB221において、管理番号は、図書館に所蔵されている図書の1冊1冊を識別する識別情報である。タイトルは図書のタイトルである。同じタイトルの図書が複数ある場合には、それぞれ異なる管理番号が付与される。ISBNは、図書に付与された国際標準番号である。図書分類コードは、図書の主題や内容に基づく標準的な分類であり、日本では日本十進法分類(NDC9)と呼ばれるものが知られている。請求記号(1)は、それぞれの図書館で使用する図書の分類である。請求記号(1)として、上記の日本十進法分類や、図書館が独自に定めた分類が利用される。一般に図書館においては各図書の配架場所や本棚での並び順を図書の分類ごとに定めるため、この請求記号(1)により、図書館における各図書の配架場所や本棚での並び順が特定される。請求記号(3)は、シリーズで出版される大系・全書における各図書の巻数や発行年などの分類である。請求記号(3)は、請求記号(1)内での連番であり、同一タイトルの場合には同一番号が採番されるのが一般的である。貸出フラグは、図書が貸し出し中か否かを示すフラグである。貸出日は、図書が貸し出し中の場合のその貸出日である。利用者IDは、図書が貸し出し中の場合のその図書を借りた利用者の識別情報である。
【0028】
雑誌DB222に含まれる各データは、上記において説明した図書DB221における「図書」を「雑誌」と読み替えて理解すればよい。なお、雑誌DBには、その雑誌の発行日からの貸し出しが許可されない期間である禁帯出期間が含まれる。
【0029】
分類テーブル223は、標準的な図書の分類である図書分類コードと、図書館独自の図書の分類である請求記号(1)との対応関係を示したものである。この分類テーブルにより、NDC9などの標準的な図書分類コードを、図書館で用いられる請求記号(1)に変換することが可能になる。利用者DB224は、利用者に割り当てられた利用者IDやその利用者の属性などを含むデータベースである。
【0030】
図5は、本の外観の一例を示す平面図である。図5の例においては、本の表紙1には、管理番号を示す管理バーコード11が貼付される。管理バーコード11は、前述したとお、本の1冊1冊を識別可能な識別情報である。さらに、図書の場合には、管理番号を例
えば「YB000123」とし、雑誌の場合には管理番号を例えば「YM0000123」とするといったように、図書を意味する「YB」という識別子と雑誌を意味する「YM」という識別子を管理番号の一部として用いることにより、管理番号に基づいて図書/雑誌を識別可能としてもよい。また、この例では管理バーコード11を表紙1に貼付しているが、裏表紙2や背表紙3に貼付してもよい。
【0031】
本の裏表紙2には、本に付与されたISBNを意味するISBNバーコード21又はISNを意味するISSNバーコード21と、本の価格を示す価格バーコード22とが印刷ないし貼付されている。背表紙3にはラベル31が貼付されている。このラベルは三段構成の表示になっており、その最上段には 請求記号(1)が記され、その最下段には請記号(3)が記される。
【0032】
雑誌の場合には、禁帯出期間を意味する禁帯出ラベル12が雑誌の表紙1などに貼付される(図6参照)。本の貸し出しは、図6に示した利用者カード4を所持する利用者に対してのみ行われる。利用者カード4には、各利用者を識別するための利用者IDを示す利用者IDバーコード41が印刷ないし貼付されている。なお、上記の各種情報を表現するときの形式はバーコードである必要はなく、それぞれ情報が符号化されたコードであればよい。
【0033】
図6は雑誌と利用者カードの外観の一例を示す平面図である。雑誌の場合には、図示のように、禁帯出期間を意味する禁帯出ラベル12が雑誌の表紙1などに貼付される。本のし出しは、図6に示した利用者カード4を所持する利用者に対してのみ行われる。利用者カード4には、各利用者を識別するための利用者IDを示す利用者IDバーコード41が印刷ないし貼付されている。なお、上記の各種情報を表現するときの形式はバーコードである必要はなく、それぞれ情報が符号化されたコードであればよい。
【0034】
図7は、情報処理システム1000の機能構成を示す図である。画像処理装置100は、画像読取手段151を備える。画像読取手段151は、画像読取に関する機能毎の設定値に従った処理内容で画像読取処理を実行する。サーバ装置200は、選択手段251と、指示手段252と、実行手段253とを備える。選択手段251は、情報処理システム1000によって提供される複数のサービスのうちのいずれかを選択する。指示手段252は、選択手段に251よって予め定められたサービスが選択された場合、画像読取に関する予め定められた設定に従った画像読取を画像読取手段151に指示する。実行手段253は、画像読取手段151による処理結果を用いて、選択手段251によって選択されたサービスに対応する処理を実行する。選択手段251、指示手段252及び実行手段253は、制御部210のソフトウェア処理によって実現される。制御部101及び画像読取部104は、画像読取手段151の一例である。
【0035】
2.動作
2−1.サービス選択動作
図8は、画像処理装置100のUI部106に表示される画面の一例を示す図である。図8に示すサービス選択画面G20において、利用者は所望のサービスを選択する。利用者がいずれかのサービスを選択すると、画像処理装置100の制御部101は、UI部106から出力される情報に従ってサービスを選択する。「一般機能」「図書管理」「社内メール配信」「マーカーマスキング」というサービスが記されたソフトボタンのうち、「図書管理」「社内メール配信」のソフトボタンにはそれぞれURL(Uniform Resource Locator)が関連付けられている。利用者が「図書管理」「社内メール配信」「マーカーマスキング」というサービスのいずれかを選択すると、画像処理装置100の制御部101は、選択されたサービスに関連付けられたURLに対してHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)要求を送信する。
【0036】
2−2.一般機能が選択された場合の動作
一方、図8に示すサービス選択画面G20において「一般機能」が選択された場合、制御部101は、コピー、スキャン、ファクシミリなどの選択肢が列挙されたメニュー画面を表示するためのデータを記憶部102から読み出して、その画面をUI部106に表示する。利用者は表示されるメニュー画面において所望の処理を選択する。制御部101は、UI部106から出力される情報に応じて、利用者によって選択された処理(コピー、スキャン、ファクシミリ、など)を実行する。
【0037】
例えばメニュー画面において「スキャン」が選択された場合、制御部101は、画像読取に関する機能(モノクロ読取/カラー読取、など)の設定画面を表示する。利用者は、UI部106を用いて各種の設定を行う。制御部101は、UI部106から出力される報に従って機能毎の設定値を変更する。一方、利用者は、設定を変更しない場合、そのまま「スタート」ボタンを選択してスキャン処理を指示する。「スタート」ボタンが選択されると、制御部101は変更された設定値に従った処理内容で画像処理を行う。なお、設定値が変更されなかった場合、制御部101はデフォルトの設定値に従った画像処理を行う。例えば、画像読取をカラーで行うかモノクロで行うかの設定値が「カラー」である場合、制御部101は、カラーでの画像読取を画像読取部104に指示する。また、例えば、「地肌除去機能」や「歪み補正」の設定値がともに「ON」である場合、制御部101は、地肌除去処理や歪み補正処理を画像読取部104に指示する。
【0038】
また、この例で、画像処理装置100は、プラテンガラスに設置された媒体のサイズを検知する機能を備えており、画像読取が指示された際に媒体のサイズ検知を行うように予め設定されている。画像読取を行う際、画像読取部104は、プラテンガラスに設置された媒体のサイズを検知し、検知したサイズで画像読取を行う。利用者は、媒体のサイズを認識させるために、画像読取部104のプラテンガラスの予め定められた箇所(例えば、左上端)に媒体の端部を合わせて媒体を設置する必要がある。ここで、例えば本や封筒など、予め設定された定型サイズとは異なるサイズの媒体が読取対象である場合や、媒体が正しい位置に設置されていない場合、画像処理装置100がサイズ検知に失敗する場合がある。媒体のサイズ検知に失敗した場合、制御部101は、サイズ検知に失敗した旨をUI部106の表示部に表示するとともに、サイズの指定を利用者に促す画面を表示部に表示する。
【0039】
図8の画面G21は、サイズ検知に失敗した場合にUI部106に表示される画面の一例を示す図である。図示のように、制御部101は、例えば「原稿のサイズが検知できませんでした。読取サイズを選択してください」といったメッセージとともに、サイズを選択するためのメニューをUI部106に表示する。画面G21が表示されている状態において利用者がUI部106を用いてサイズを指定すると、制御部101は指定されたサイズでの画像読取を画像読取部104に指示する。このように、「一般機能」のサービスが選択された場合、制御部101は画像読取に関する機能毎の設定値に従った処理内容で画像処理を実行する。
【0040】
2−3.図書管理サービスが選択された場合の動作
図8に示すサービス選択画面G20において「図書管理」が選択された場合、制御部101はこのソフトボタンに関連付けられたURLに対してHTTP要求を送信する。この例で、このURLはサーバ装置200のURLである。サーバ装置200の制御部210は、このHTTP要求を受け取ることで、サービスの選択を受け付ける。そして、制御部210は、HTTP要求に応じた操作画面データを記憶部220から読み出して画像処理装置100に送信する。画像処理装置100の制御部101は受信した操作画面データに応じた操作画面をUI部106に表示する。
【0041】
図9は、画像処理装置100のUI部106に表示される画面の一例を示す図である。図9に示す処理選択画面G1において、利用者が所望の処理を選択する。図9に示す「本を借りる」「本を返す」「文献複写」「本を登録する」という処理が記されたソフトボタンのうち、「本を借りる」「本を返す」「本を登録する」のソフトボタンにはそれぞれURLが関連付けられている。利用者がこれらの「本を借りる」「本を返す」「本を登録する」という処理のいずれかを選択すると、画像処理装置100の制御部101は、選択された処理に関連付けられたURLに対してHTTP要求を送信する。一方、利用者によって「文献複写」が選択された場合、画像処理装置100の制御部101は、いわゆるコピーを行うための画面データを記憶部102から読み出して、そのデータに応じた画面をUI部106に表示する。なお、上述の処理の全てを、全ての利用者に提供しなくてもよい。すなわち、全ての処理のうち幾つかの処理は全ての利用者に提供し、その他の処理は、特定の利用者にのみ提供するようにしてもよい。その際には、処理画面G1を表示する前に利用者の認証を行い、認証された利用者が利用できる処理が表示された処理画面G1表示する方法や、最初は全ての利用者が利用できる処理が表示された処理画面G1を表示しておき、認証をして後に認証された利用者が利用可能な処理を表示する方法が考えられる。通常の利用者と特定の利用者とで表示画面自体を変更してもよい。例えば、「本を登録する」という処理は、司書のみに提供されるようにすることができる。通常の利用者用の処理画面G1には「本を登録する」を表示しないようにするとともに、司書用のログイン画面G2においてID及びパスワードなどによる認証成功後に、制御部101が司書専用の処理選択画面を表示するためのデータを記憶部102から読み出して、「本を登録する」と表記されたソフトボタンを含む画面をUI部106に表示する。
【0042】
図10は図書管理サービスにおけるサーバ装置の基本的な動作を示すフロー図である。ここでは、画像処理装置100において利用者が「本を借りる」「本を返す」「本を登録する」のいずれかを選択する操作を行った場合を例に挙げて説明する。この場合、画像処理装置100の制御部101は、選択された処理に対応付けられたURLに対しHTTP要求を送信する。この例では、これらの処理はすべてサーバ装置200で行われるので、このURLは、サーバ装置200のURLである。サーバ装置200の制御部210は、のHTTP要求を受け取ることで、処理の選択を受け付ける(ステップS101)。そして、制御部210は、HTTP要求に応じた操作画面データを記憶部220から読み出して画像処理装置100に送信する(ステップS102)。
【0043】
画像処理装置100の制御部101は受信した操作画面データに応じた操作画面をUI部106に表示する。例えば、図書館が新規に入手した本の登録を行う場合には登録画面G3(図9)がUI部106に表示される。
【0044】
図11及び図12は画像処理装置100のUI部106に表示される他の画面の一例を示す図である。図書館が本を貸し出す(利用者が本を借りる)場合には貸出処理画面G5図11)がUI部106に表示され、利用者が本を返却する場合には返却処理画面G6(図11)がUI部106に表示される。
【0045】
本を登録する場合、利用者は、画像処理装置100の画像読取部104に、本のISBバーコード21が印刷された裏表紙2をセットし、さらに、登録画面G3に設けられた入力欄に必要な情報を入力して、「OK」と表記されたソフトボタン(以下、OKボタンという)を選択する。これにより、登録画面においてHTML(Hyper Text Markup Language)のFORMタグによって関連付けられたURLに対し、OKボタンの識別子、その値情報、及び入力欄に入力された情報が送信される。
【0046】
また、本の貸出又は返却の場合、利用者は画像処理装置100の画像読取部104が備えるプラテンガラスの上に、管理バーコード11が貼付された本の表紙1と、自身の利用者カード4の利用者IDバーコードが印刷された面をセットし、貸出処理画面G5又は返却処理画面G6におけるOKボタンを選択する。これにより、画像読取部104がプラテンガラス上の1冊の本から1回のスキャンで複数のコードを読み取ることになる。このとき、複数の本を同時にプラテンガラスの上においてこれらの本から一度のスキャンでコードを読み取ってもよいし、また、利用者カードを合わせてプラテンガラスの上においてこの利用者コードからコードを読み取ってもよい。これらの画面においてHTMLのFORMタグによって関連付けられたURLに対し、OKボタンの識別子及びその値情報が送信される。
【0047】
登録画面G3、貸出処理画面G5及び返却処理画面G6において、画像読取に関する各種機能の設定を利用者が行うための設定ボタンが表示されてもよい。この場合、利用者がこの設定ボタンを選択して各種の設定を変更すると、変更した内容を示す情報が、OKボタンの識別子及びその値情報とともに送信される。このとき、制御部101は、モノクロ読取/カラー読取の設定値や、地肌除去機能の設定値、歪み補正の設定値に対する利用者からの変更指示を受け付けないようにしてもよい。すなわち、制御部101は、画像読取に関する予め定められた設定に関しては、利用者による指示を受け付けないようにしてもよい。この場合、例えば、利用者がOKボタンを選択する前にUI部106を用いて歪み補正機能の設定値を「OFF」にしようとすると、制御部101が、「この設定は変更できません」といったメッセージをUI部106に表示するとともに、設定の変更を行わないようにしてもよい。
【0048】
サーバ装置200の制御部210は、画像処理装置100から送信されてくる情報を受け取ることで、処理の指示を受け付ける(ステップS103)。なお、画像処理装置100に設けられたハードボタンが上記のソフトボタンと同じ指示を受け付けるようにしてもよい。又は、UI部106にソフトボタンを表示せずに、画像処理装置のハードボタンがソフトボタンの機能を代替してもよい。
【0049】
サーバ装置200の制御部210は、画像処理装置100に対し、スキャン指示及び遷移先画面指定情報を送信する(ステップS104)。スキャン指示には、スキャンの解像度(例えば300dpi(dot/inch))、白黒/カラー、画像形式(例えばTIFF形式)などのスキャン時のパラメータと、スキャン画像データの送信先を示すURLが含まれる。遷移先画面指定情報は、画面データの格納先を意味するURLなどのパス情報である。
【0050】
この例で、サーバ装置200の制御部210は、このスキャン指示に、読取対象である媒体のサイズの検知処理を行わずに予め定められたサイズ(プラテンガラス全体、A3サイズ、など)で画像読取を行う旨を示すパラメータ、モノクロ(白黒)での画像読取を行う旨を示すパラメータ、地肌除去処理を指示する旨を示すパラメータ、及び歪み補正を行う旨を指示するパラメータとを含める。すなわち、制御部210は、画像読取処理においてサイズ検知処理を行わない旨を画像処理装置100に指示するとともに、モノクロでの画像読取、地肌除去処理、及び歪み補正処理を行う旨を画像処理装置100に指示する。
【0051】
画像処理装置100の制御部101は、受信したスキャン指示に含まれるパラメータに従って、画像読取部104に画像を読み取らせてスキャン画像データを生成する。この例で、制御部101は、受信したスキャン指示に含まれるパラメータに従って、プラテンガラスに設置された媒体のサイズ検知を行うことなく、予め定められたサイズでのモノクロでの画像読取を画像読取部104に行わせる。また、制御部101は、画像読取部104を制御して地肌除去処理及び歪み補正処理を行う。具体的には、制御部101は、画像読取部104を制御して、プレスキャンを行って地肌の濃度などを確認し、確認された濃度に応じたパラメータで画像読取を行う。また、歪み補正としては、例えば、本の表紙の表面色と異なる色合いの背景シートを用いることによって制御部101が本の外形エッジを認識し、認識結果に応じて歪み補正を行う。このように、「図書管理」サービスが選択された場合、制御部101は、利用者によって設定値の変更を指示されていない場合であっても、モノクロでの画像読取を画像読取部104に指示するとともに、画像読取部104を制御して地肌除去処理や歪み補正処理を行う。
【0052】
制御部101は、生成されたスキャン画像データを指定された送信先に送信する。制御部101は、必要に応じて、スキャン画像データに、スキャン時のパラメータのほか、メタ情報(認証済のユーザ情報、画像処理装置のアドレスなど)を付加する。
【0053】
サーバ装置200の制御部210は、画像処理装置100から送信されるスキャン画像データを受信する(ステップS105)。そして、制御部210は、スキャン画像データに含まれるバーコードによって特定される情報を取得する(ステップS106)。スキャン画像データに複数のバーコードが含まれている場合には、制御部210は、それぞれに対応した複数の情報を取得する。そして、制御部210は、取得した情報を用いて処理を実行することが可能か否かを判断し、処理を実行することが可能だと判断した場合には、取得した情報に基づいて処理を実行する(ステップS107)。
【0054】
ステップS107においては、制御部210は、本の登録処理、貸出処理、返却処理、削除処理、などの処理を行う。具体的には、まず、制御部210は、スキャン画像データに含まれる1又は複数のバーコードを復号し、それぞれのバーコードから特定される1又複数の情報を取得する。制御部210は、これらの情報の中に、ISBNやISSN、利用者ID、図書・雑誌の管理番号などの各種情報を示す文字列が含まれているかを判断る。各種情報の識別には、それぞれのプレフィクスで判別する方法が考えられる。また
、各情報の桁数や、いわゆるチェックデイジットを用いてもよい。
【0055】
本の登録を行う場合、制御部210は、得られた各種情報を用いて書誌情報を特定し、管理番号を採番して図書DB221に新規レコードを追加し、必要な情報を登録する。また、本の貸出を行う場合、制御部210は、得られた利用者IDと管理番号とを用いて、図書DB221に登録されている管理番号に対する貸出フラグ、利硫黄者ID及び貸出日を、貸出の内容に更新する。本の返却に関しては、貸出の時の同様の手順で、管理番号に対する貸出フラグ、利用者ID及び貸出日を、返却に応じた内容に更新すればよい。また、データベースにおける本の削除の場合、制御部210は、制御部210は、バーコードを復号して得られた管理番号を参照して図書であれば、図書DB221において上記管理番号に対応する情報を削除するし、管理番号を参照して雑誌であれば、雑誌DB222にいて上記管理番号に対応する情報を削除する。
【0056】
また、ステップS105〜S107の間、画像処理装置100の制御部101は、遷移先画面指定情報によって指定されたURLを指定して、サーバ装置200に対して状態表示画面を要求する。サーバ装置200の制御部210は、ステップS107の処理が完了していない場合は(ステップS109;No)、処理中画面データ(図9の処理中画面G4)を画像処理装置100に送信する(ステップS108,S110)。また、制御部210は、ステップS107の処理が正常終了している場合は(ステップS109;Yes)、正常終了画面データ(図11の処理結果画面G7,G8、図12の処理結果画面G9)を、エラー終了している場合はエラー画面(図12の処理結果画面G10,G11,G12)を画像処理装置100に送信する(ステップS111)。
【0057】
ところで、通常のスキャン機能においては、原稿のサイズを認識させる必要があった。これは、スキャンしたデータを保存した際、後から保存されたデータをみて、利用者の意図しないサイズで保存されていた場合は再スキャンや編集等の手間がかかってしまう。ま、サイズが分かった上でそのサイズ情報を元に画像処理を行った方が、綺麗な画像が得られる、処理時間が早い、といった利点がある場合もある。よって結果として、画像読取の際にサイズ認識を正しくしていた方が、利用者にとって利便性が良かったためである。そのため、利用者は、画像読取部104のプラテンガラスの予め定められた箇所(例えば、左上端)に原稿の端部を合わせて原稿を設置する必要があった。原稿が正しく設置されていない場合、原稿のサイズが認識されない場合がある。また、原稿の端部がプラテンガラスの予め定められた箇所に合わせて設置されたとしても、原稿のサイズが非定型サイズである場合、サイズ認識ができない場合があった。特に、図書管理サービスで読取対象となる本のサイズは様々であり、このサービスにおいて本のサイズが認識されなかった場合、利用者はUI部106を用いてサイズを指定する必要があり、その操作が煩雑である場合があった。
【0058】
それに対しこの実施形態では、図書管理サービスが選択された場合、サイズ検知処理を行うことなく、スキャンサイズを予め定められたサイズ(例えば、プラテンガラス全体)とする。これにより、利用者がUI部106を用いてその都度サイズを指定するといった煩雑な作業を行う必要がない。
【0059】
また、本の表紙などをカラーの読み取った場合、色ずれがバーコードと誤認識されてしまう場合があるが、この実施形態では、図書管理サービスではモノクロで画像読取を行うことにより、バーコードの誤認識が軽減される。
【0060】
また、本の表紙は地肌がある場合が多く、バーコードが認識され難い場合がある。また、利用者が本をプラテンガラスの上にセットする際に、本の設置のされ方によっては画像読取の際に歪みが生じてバーコードが認識されない場合がある。歪み補正機能は、処理時間がかかったり、実際そんなに歪みが気になるような原稿を読み込む場面は少ないため、通常は利用者が指定した場合にしか行わない設定になっていることが多く、設定の階層も深く設定が煩わしい場合がある。しかし、図書管理においては、歪み補正を行ったほうが後の処理の信頼性があがり、結果として時間短縮につながる場合がある。この実施形態では、地肌除去処理や歪み補正処理が施されることにより、バーコードの認識率が向上する。
上記例では、図書管理サービスとして、本の管理に関する処理を実行する例を説明したが、対象は本に限らず、バーコード等の識別情報と紐づいた物であればなんでもよい。但し、画像処理装置100の画像読取部が固定式である場合は、コンパクトディスクやデジタルビデオディスク等固定式の画像読取部に識別情報が読み取れる状態で置きやすい物が適している。
【0061】
上記例では、一般機能として「スキャン」との比較で説明したが、「コピー」が選択された場合でも、同様に原稿読取時にサイズ認識が正しい方が出力用紙のサイズ決定が利用者の意図したものと一致しやすい。このように画像処理装置100は一般的な機能としてサイズ検知を正しくできるように機能設計されている。ここで、そのように機能設計された画像処理装置100に対して、機能の適不適に関して知見の多い、利用者やサービスマンが独自に利用者の好みに応じてデフォルト機能を設定したりすることもできるが、その場合は特別な知見と手間が必要となってくる。
【0062】
2−4.社内メール配信サービスが選択された場合の動作
図8に示すサービス選択画面G20において、利用者によって「社内メール」のソフトボタンが選択された場合、制御部101はこのソフトボタンに関連付けられたURLに対してHTTP要求を送信する。この例で、このURLはサーバ装置200のURLである。サーバ装置200の制御部210は、このHTTP要求を受け取ることで、サービスの選択を受け付ける。そして、制御部210は、HTTP要求に応じた操作画面データを記憶部220から読み出して画像処理装置100に送信する。画像処理装置100の制御部101は受信した操作画面データに応じた操作画面をUI部106に表示する。
【0063】
この操作画面には、画像読取に関する各種機能(歪み補正、地肌除去、など)の設定を利用者が行うための設定ボタンが表示されてもよい。このとき、制御部101は、モノクロ読取/カラー読取の設定値に対する利用者からの変更指示を受け付けないようにしてもよい。この場合、例えば、利用者がUI部106を用いて画像読取の設定値を「カラー」に変更しようとすると、制御部101が、「この設定は変更できません」といったメッセージをUI部106に表示するとともに、設定値の変更を行わないようにしてもよい。
【0064】
利用者は、メール送信を行いたい原稿(媒体)を画像読取部104にセットし、UI部106に表示された画面に設けられた入力欄に必要な情報(メールの送信先など)を入力してOKボタンを選択する。OKボタンが選択されると、画像処理装置100の制御部101は、OKボタンの識別子、その値情報、及び入力欄に入力された情報をサーバ装置200へ送信する。利用者によって画像読取に関する機能の設定内容が変更された場合、変更した内容を示す情報も、OKボタンの識別子及びその値情報とともに送信される。
【0065】
サーバ装置200の制御部210は、画像処理装置100に対し、スキャン指示及び遷移先画面指定情報を送信する。スキャン指示には、スキャンの解像度、白黒/カラー、画像形式(TIFF形式など)のスキャン時のパラメータと、スキャン画像データの送信先を示すURLが含まれる。制御部210は、このスキャン指示に、読取対象である媒体のサイズの検知処理を行わずに予め定められたサイズで画像読取を行う旨を示すパラメータと、モノクロ(白黒)での画像読取を行う旨を示すパラメータとを含める。画像読取のサイズとしては、例えば、社内メールのフォーマットが予め定められている場合、制御部101はそのフォーマットのサイズより少し大きい領域を画像読取の対象領域としてもよい。また、制御部101がプラテンガラスの表面全体を画像読取の対象領域としてもよい。このように、制御部210は、画像読取処理においてサイズ検知処理を行わない旨を画像処理装置100に指示するとともに、モノクロでの画像読取を画像処理装置100に指示する。
【0066】
画像処理装置100の制御部101は、受信したスキャン指示に含まれるパラメータに従って、画像読取部104に画像を読み取らせてスキャン画像データを生成する。この例で、制御部101は、受信したスキャン指示に含まれるパラメータに従って、プラテンガラスに設置された媒体のサイズ検知を行うことなく、予め定められたサイズでのモノクロでの画像読取を画像読取部104に行わせる。このように、「社内メール」サービスが選択された場合、制御部101は、モノクロ/カラーの設定値の変更が利用者によって指示されていない場合であっても、モノクロでの画像読取を画像読取部104に行わせる。
【0067】
制御部101は、生成したスキャン画像データを指定された送信先に送信する。制御部101は、必要に応じて、スキャン画像データに、スキャン時のパラメータのほか、メタ情報(認証済のユーザ情報、画像処理装置のアドレスなど)を付加する。サーバ装置200の制御部210は、画像処理装置100から送信されるスキャン画像データを受信し、受信したスキャン画像データに対し必要な処理(ファイル形式の変換処理など)を行って、指定された送付先にメール送信する。
【0068】
ところで、社内メール配信サービスの際に読み込まれる媒体は、予め設定された定型サイズとは異なるサイズ(例えば、封筒など)である場合があり、その場合、従来の装置では、画像処理装置100がサイズ検知に失敗して利用者がUI部106を用いて読取サイズを設定しなければならない場合があった。それに対しこの実施形態では、サイズ検知を行うことなく、スキャンサイズを予め定められたサイズとすることにより、利用者が煩雑な操作を行う必要がない。
【0069】
2−5.マーカーマスキングサービスが選択された場合の動作
図8に示すサービス選択画面G20において、利用者によって「マーカーマスキング」のソフトボタンが選択された場合、制御部101はこのソフトボタンに関連付けられたURLに対してHTTP要求を送信する。この例で、このURLはサーバ装置200のURLである。サーバ装置200の制御部210は、このHTTP要求を受け取ることで、サービスの選択を受け付ける。そして、制御部210は、HTTP要求に応じた操作画面データを記憶部220から読み出して画像処理装置100に送信する。画像処理装置100の制御部101は受信した操作画面データに応じた操作画面をUI部106に表示する。
【0070】
この操作画面には、画像読取に関する各種機能(歪み補正、地肌除去、など)の設定を利用者が行うための設定ボタンが表示されてもよい。このとき、制御部101は、モノクロ読取/カラー読取の設定値や、モノクロ(又は、モノクロ及び赤)出力/カラー出力の設定値に対する利用者からの変更指示を受け付けないようにしてもよい。この場合、例えば、利用者がUI部106を用いて画像読取の設定値を「モノクロ(又は、モノクロ及び赤)」に変更しようとすると、制御部101が、「この設定は変更できません」といったメッセージをUI部106に表示するとともに、設定値の変更を行わないようにしてもよい。
【0071】
利用者は、マーカーマスキングを行いたい原稿(媒体)を画像読取部104にセットし、UI部106に表示された画面に設けられたOKボタンを選択する。この原稿は、マスキングを行いたい領域が利用者によって予め定められたマーカーペンで着色されている。
【0072】
図13は、原稿の一例を示す図である。図示のように、原稿A1は、その一部の領域a11、a12、…が、予め定められたマーカーペンで着色されている。原稿が画像読取部104にセットされ、UI部106に表示された画面においてOKボタンが選択されると、画像処理装置100の制御部101は、OKボタンの識別子、その値情報、及び入力欄に入力された情報をサーバ装置200へ送信する。利用者によって画像読取に関する機能の設定内容が変更された場合、変更した内容を示す情報も、OKボタンの識別子及びその値情報とともに送信される。
【0073】
サーバ装置200の制御部210は、画像処理装置100に対し、スキャン指示及び遷移先画面指定情報を送信する。スキャン指示には、スキャンの解像度、白黒/カラー、画像形式(TIFF形式など)のスキャン時のパラメータと、スキャン画像データの送信先を示すURLが含まれる。制御部210は、このスキャン指示に、カラーでの画像読取を行う旨を示すパラメータと、モノクロ(又は、モノクロ及び赤)での出力を示すパラメータとを含める。
【0074】
画像処理装置100の制御部101は、受信したスキャン指示に含まれるパラメータに従って、画像読取部104に画像を読み取らせて画像データを生成する。この例で、制御部101は、受信したスキャン指示に含まれるパラメータに従って、カラーでの画像読取を画像読取部104に行わせ、生成したスキャン画像データを指定された送付先に送信する。制御部101は、必要に応じて、スキャン画像データに、スキャン時のパラメータのほか、メタ情報(認証済のユーザ情報、画像処理装置のアドレスなど)を付加する。
【0075】
サーバ装置200の制御部210は、画像処理装置100から送信されるスキャン画像データを受信し、受信したスキャン画像データを解析する。制御部210は、解析結果に応じて、予め定められた色の領域をマスキングする処理を行い、処理結果を示す画像データを画像処理装置100に送信する。画像処理装置100は、サーバ装置200から画像データを受信すると、受信した画像データをモノクロ(又は、モノクロ及び赤)で画像形成部103に出力させる。このように、「マーカーマスキング」サービスが選択された場合、制御部101は、利用者によって画像読取や画像出力の設定値の変更が指示されたか否かに関わらず、カラーでの画像読取を画像読取部104に行わせるとともに、モノクロ(又は、モノクロ及び赤)での画像形成を画像形成部103に行わせる。
【0076】
図13の原稿A2は、画像処理装置100によってマーカーマスキング処理が行われた結果の一例を示す図である。図示のように、領域a21、a22、…がマスキングされて出力される。
【0077】
ところで、予め定められた色で着色された領域を検出する処理において、モノクロで画像読取が行われていた場合、着色された領域が認識されない場合がある。そのため、マーカーマスキングを行う際は、画像読取をカラーで行う必要がある。しかし、マーカーマスキングの処理結果はモノクロ(又は、モノクロ及び赤)で出力されるため、従来の装置では、利用者は誤ってモノクロ読取を設定してしまう場合がある。それに対しこの実施形態では、マーカーマスキングサービスが選択された場合はカラー読取を行うため、マークの認識率が低下することがない。
【0078】
3.変形例
上述した実施形態は、本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した実施形態及び以下に示す各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施して
もよい。
【0079】
上述の図10のフローにおける処理の主体は上述の実施形態において例示したものに限定されない。例えば、ステップS103及びステップS104の処理を、サーバ装置200でなく画像処理装置100が行ってもよい。
【0080】
上述の図書管理サービスでは、プラテンガラス全体を読取対象としたが、画像処理装置100が媒体を読み取る方法はこれに限られない。例えば、画像処理装置100は、媒体全体を読み取るのではなく、媒体に貼付されたバーコードの部分を読み取るようにしてもよい。この場合、例えば、画像処理装置100の画像読取部104が、プレスキャンを行ってバーコードの領域を特定し、特定した領域の画像をスキャン画像データとして生成し
てもよい。
【0081】
上述の実施形態において、バーコードの位置や方向を特定する情報を、プラテンガラス又は本に付与してもよい。例えば、バーコードの位置や方向を特定する情報として、バーコードを覆う矩形枠の画像を用いてもよい。この場合、サーバ装置200の制御部210は、画像処理装置100から送信されてくるスキャン画像データを解析し、予め定められたサイズの矩形枠で覆われた領域をバーコードの領域であると特定する。制御部210は、特定した領域からバーコードによって特定される情報を取得する。この構成によれば、矩形枠が無い場合に比べて、バーコードの位置や方向の特定が容易になる。
【0082】
また、バーコードの位置や方向を特定する情報の他の例として、例えば、本又はプラテンガラスの予め定められた位置(例えば、プラテンガラスの左上端)に、バーコードの位置及び/又は方向を示す情報(例えば、QRコード(登録商標))を付与してもよい。この場合、サーバ装置200の制御部210は、画像処理装置100から送信されてくるスキ
ャン画像データを解析し、スキャン画像データに含まれる、位置及び/又は方向を示す情報に基づいてバーコードの画像上における位置を特定し、特定した位置からバーコードによって特定される情報を取得する。この構成によれば、バーコードの位置や方向の特定が容易になる。バーコードの本の中での位置は本の中でだいたい一定しているので、優先的にその領域にバーコードを探しに行くようにしてもよい。その方法は、例えば、前のスキャンでバーコードがあった領域を優先的に探してもよい。また、本の外形をプレスキャンで把握してからその外形ならこの領域にあるだろうという候補の位置を優先的に探してもよい。この場合候補の決め方は例えば長方形ならその対角線上の2か所としてもよい。また、バーコードがなるべく原稿を置く位置の基準点となる場所、例えばプラテンガラスの左の奥等の近くになるように、本を置くように指定しておいて、そのプラテンガラスの左の奥の位置に近い領域を優先的に探すようにしてもよい。
【0083】
上述の実施形態では、図書管理サービス及び社内メール配信サービスにおいて、画像処理装置100は媒体のサイズ検知を行うことなく、予め定められた読取サイズで画像読取を行った。これに代えて、図書管理サービス及び社内メール配信サービスにおいて画像処理装置100が媒体のサイズ検知を行ってもよい。この場合、画像処理装置100の制御部101は、媒体のサイズ検知に失敗した場合、利用者にサイズの指定を行わせるための画面を表示することなく、予め定められたサイズで画像読取を行う。
上述の実施形態では、ネットワークに接続されたサービスを例示したが、これに限らず、画像処理装置100が単体で、サービスを提供しても良い。例えば本の登録作業は行わず、本の貸し借りのみを、装置内にあるメモリに保存されたデータを用いて、管理しても良い。
【0084】
上述の実施形態では、利用者によって選択されるサービスとして、「一般機能」、「図書管理」、「社内メール配信」、「マーカーマスキング」を例示したが、利用者によって選択されるサービスはこれらに限られない。例えばストレージサービスなどの他のサービスが画像処理装置100を含むシステムにより提供されてもよい。
【0085】
本発明は、コンピュータを情報処理装置として機能させるためのプログラムや、係るプログラムを記録した記録媒体の形態でも提供され得る。また、本発明に係るプログラムは、インターネットなどのネットワークを介してコンピュータにダウンロードされてもよい。
【符号の説明】
【0086】
1・・・表紙、2・・・裏表紙、3・・・背表紙、11・・・管理バーコード、21・・・ISBNバーコード、ISSNバーコード、22・・・価格バーコード、31・・・ラベル、100・・・画像処理装置、101・・・制御部、102・・・記憶部、103・・・画像形成部、104・・・画像読取部、105・・・通信部、106・・・UI部、110・・・情報処理装置、200・・・サーバ装置、210・・・制御部、220・・・記憶部、221・・・図書DB、222・・・雑誌DB、223・・・分類テーブル、230・・・通信部、300・・・書誌情報記憶装置、400・・・ネットワーク。
図1
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