特開2020-45212(P2020-45212A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-45212(P2020-45212A)
(43)【公開日】2020年3月26日
(54)【発明の名称】画像形成装置及び検査方法
(51)【国際特許分類】
   B65H 43/04 20060101AFI20200303BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20200303BHJP
   B65H 35/04 20060101ALI20200303BHJP
【FI】
   B65H43/04
   G03G15/00 303
   B65H35/04
   G03G15/00 480
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-174406(P2018-174406)
(22)【出願日】2018年9月19日
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】手嶋 克智
【テーマコード(参考)】
2H072
2H270
3F048
【Fターム(参考)】
2H072AA01
2H072AA09
2H072AA22
2H072AB22
2H072AB28
2H072GA00
2H270KA57
2H270KA59
2H270LB00
2H270LD03
2H270LD14
2H270LD15
2H270MB25
2H270MB27
2H270MC55
2H270MC67
2H270MH09
2H270NE00
2H270QA13
2H270QA23
2H270ZC03
2H270ZC04
3F048AA01
3F048AB01
3F048BA11
3F048BB02
3F048BC03
3F048DA06
3F048DC15
3F048EB39
(57)【要約】
【課題】断裁領域が指定されている原稿に角折れが発生した場合に、原稿の不良率を低減させることが可能な画像形成装置及び検査方法を提供する。
【解決手段】画像形成部20により画像が形成された原稿を読み取って得られた読取画像に基づいて、原稿の角折れを検知する検知部(画像検査部30)と、原稿の断裁領域を断裁する断裁部40と、断裁領域が指定されている原稿の断裁領域を計算し、当該計算した断裁領域内に検知部により検知された角折れの折返し領域が収まっている場合に、正常原稿と判断する判断部(制御部11)と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿に画像を形成する画像形成部を備える画像形成装置において、
前記画像形成部により画像が形成された原稿を読み取って得られた読取画像に基づいて、前記原稿の角折れを検知する検知部と、
前記原稿の断裁領域を断裁する断裁部と、
前記断裁領域が指定されている原稿の前記断裁領域を計算し、当該計算した断裁領域内に前記検知部により検知された角折れの折返し領域が収まっている場合に、正常原稿と判断する判断部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記断裁領域内のみに前記角折れの折り目があり、前記原稿の前記断裁領域を除いた領域である原稿領域内に前記折返し領域があるか否かを判定する第1判定部と、
前記第1判定部により、前記断裁領域内のみに前記角折れの折り目があり、前記原稿領域内に前記折返し領域があると判定した場合に、前記原稿に形成される画像データを参照して、前記原稿領域と前記折返し領域の重なり領域に画像が形成されるか否かを判定する第2判定部と、
前記第2判定部により前記重なり領域に画像が形成されると判定した場合に、前記折返し領域の前記重なり領域と重なっている部分に前記重なり領域に形成される画像が形成されているか否かを判定する第3判定部と、
を備え、
前記判断部は、前記第3判定部により前記折返し領域の前記重なり領域と重なっている部分に前記重なり領域に形成される画像が形成されていると判定した場合に、ヤレ原稿と判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記判断部は、前記第3判定部により前記折返し領域の前記重なり領域と重なっている部分に前記重なり領域に形成される画像が形成されていないと判定した場合に、再検査が必要であると判断することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記判断部は、前記再検査が必要であると判断した場合、排紙後の前記原稿を所定のトレイに収容させるための指示を報知部に報知させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記判断部は、前記再検査が必要であると判断した場合、排紙後の前記原稿の前記再検査が必要な部分を目視で検査させるための指示を報知部に報知させることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記判断部は、前記原稿の前記断裁領域を除いた領域である原稿領域内に前記角折れの折り目がある場合に、ヤレ原稿と判断することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記判断部は、前記ヤレ原稿と判断した場合、前記断裁部による断裁を行わないことを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記判断部は、前記検知部により前記角折れが検知された場合、前記角折れが発生した旨を報知部に報知させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
原稿に画像を形成する画像形成部を備える画像形成装置における検査方法であって、
前記画像形成部により画像が形成された原稿を読み取って得られた読取画像に基づいて、前記原稿の角折れを検知する検知工程と、
断裁部により断裁される断裁領域が指定されている原稿の前記断裁領域を計算し、当該計算した断裁領域内に前記検知工程で検知された角折れの折返し領域が収まっている場合に、正常原稿と判断する判断工程と、
を含む検査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及び検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置において、用紙への画像形成時に不具合を生じさせる問題として、用紙の先端部又は後端部の角が折れる角折れがある。角折れが生じた用紙は、角折れのない用紙と比べて、用紙の搬送経路を形成する部材に引っ掛かりやすいため、用紙が搬送経路内で詰まりやすくなるという不具合がある。また、使用者によっては、画像を形成した用紙に角折れがあること自体を不具合とするケースもある。
【0003】
そこで、用紙幅センサーの検出結果に基づいて、用紙先端近傍の一箇所を含めた複数箇所についての用紙端部の位置を認識することで、角折れの発生を検出する構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、印刷物の検査(例えば、色調の良否、汚れの有無、抜けの有無等の検査)を自動的に行う検査システムとして、撮像装置により印刷物を撮像して得られる画像データと、予め用意される基準画像データと、を比較する構成が開示されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2記載の発明においては、印刷物の表面の一部に検査対象領域が存在する印刷物を撮像すると、検査対象領域とともに非検査領域(例えば、印刷物の裁断部や折曲げ部等が位置する領域)も撮像されるが、非検査領域については検査する必要がないため、画像処理により非検査領域をマスクする(検査対象範囲から除外する)ことが行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−133123号公報
【特許文献2】特開2005−91331号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、断裁部により断裁される断裁領域が指定されている原稿を検査する場合、角折れの折り返された部分(折返し領域)が断裁領域内に全て収まっているケースであれば、断裁時に角折れ部分が排除されるため、ヤレ紙として判断する必要はない。
しかしながら、特許文献1記載の発明は、角折れの発生を検知することはできるが、断裁領域が指定されている原稿に角折れがある場合、全てヤレ紙として判断してしまうという課題がある。
また、特許文献2記載の発明は、非検査領域をマスクすることで検査対象から除外する発明であるが、この検査方法では、検査領域である原稿領域内に折返し領域が少しでも侵入した場合、全てヤレ紙として判断してしまうという課題がある。
【0007】
本発明は、断裁領域が指定されている原稿に角折れが発生した場合に、原稿の不良率を低減させることが可能な画像形成装置及び検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、
原稿に画像を形成する画像形成部を備える画像形成装置において、
前記画像形成部により画像が形成された原稿を読み取って得られた読取画像に基づいて、前記原稿の角折れを検知する検知部と、
前記原稿の断裁領域を断裁する断裁部と、
前記断裁領域が指定されている原稿の前記断裁領域を計算し、当該計算した断裁領域内に前記検知部により検知された角折れの折返し領域が収まっている場合に、正常原稿と判断する判断部と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記判断部は、
前記断裁領域内のみに前記角折れの折り目があり、前記原稿の前記断裁領域を除いた領域である原稿領域内に前記折返し領域があるか否かを判定する第1判定部と、
前記第1判定部により、前記断裁領域内のみに前記角折れの折り目があり、前記原稿領域内に前記折返し領域があると判定した場合に、前記原稿に形成される画像データを参照して、前記原稿領域と前記折返し領域の重なり領域に画像が形成されるか否かを判定する第2判定部と、
前記第2判定部により前記重なり領域に画像が形成されると判定した場合に、前記折返し領域の前記重なり領域と重なっている部分に前記重なり領域に形成される画像が形成されているか否かを判定する第3判定部と、
を備え、
前記判断部は、前記第3判定部により前記折返し領域の前記重なり領域と重なっている部分に前記重なり領域に形成される画像が形成されていると判定した場合に、ヤレ原稿と判断することを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、
前記判断部は、前記第3判定部により前記折返し領域の前記重なり領域と重なっている部分に前記重なり領域に形成される画像が形成されていないと判定した場合に、再検査が必要であると判断することを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、
前記判断部は、前記再検査が必要であると判断した場合、排紙後の前記原稿を所定のトレイに収容させるための指示を報知部に報知させることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の画像形成装置において、
前記判断部は、前記再検査が必要であると判断した場合、排紙後の前記原稿の前記再検査が必要な部分を目視で検査させるための指示を報知部に報知させることを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記判断部は、前記原稿の前記断裁領域を除いた領域である原稿領域内に前記角折れの折り目がある場合に、ヤレ原稿と判断することを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項2〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記判断部は、前記ヤレ原稿と判断した場合、前記断裁部による断裁を行わないことを特徴とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記判断部は、前記検知部により前記角折れが検知された場合、前記角折れが発生した旨を報知部に報知させることを特徴とする。
【0016】
請求項9に記載の発明は、
原稿に画像を形成する画像形成部を備える画像形成装置における検査方法であって、
前記画像形成部により画像が形成された原稿を読み取って得られた読取画像に基づいて、前記原稿の角折れを検知する検知工程と、
断裁部により断裁される断裁領域が指定されている原稿の前記断裁領域を計算し、当該計算した断裁領域内に前記検知工程で検知された角折れの折返し領域が収まっている場合に、正常原稿と判断する判断工程と、
を含む。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、断裁領域が指定されている原稿に角折れが発生した場合に、原稿の不良率を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本実施形態に係る画像形成装置の構成を機能ごとに示すブロック図である。
図2】本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す正面図である。
図3】画像検査部の動作の一例を示すフローチャートである。
図4】一の隅に角折れが発生している原稿の一例を示す図である。
図5】本実施形態に係る画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図6】断裁領域内に折返し領域が収まっている原稿の一例を示す図である。
図7】原稿領域内に折り目がある原稿の一例を示す図である。
図8】原稿領域と折返し領域の重なり領域に画像が形成されない原稿の一例を示す図である。
図9】折返し領域に正常な画像が形成されている原稿の一例を示す図である。
図10】折返し領域に正常な画像が形成されていない原稿の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
[1.構成の説明]
本実施形態に係る画像形成装置Gは、原稿から画像を読み取って得られた画像データ又は外部機器から受信した画像データに基づいて、電子写真方式により用紙上にカラー画像を形成するタンデム型のカラー画像形成装置である。
【0021】
画像形成装置Gは、図1及び図2に示すように、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、スキャナー部14と、スキャナー画像処理部15と、メモリー制御部16と、画像メモリー17と、プリンター画像処理部18と、画像形成部20と、画像検査部30と、断裁部40と、操作部50と、表示部60と、を備えて構成されている。
【0022】
制御部11は、図1に示すように、CPU、RAM等を備えて構成されている。CPUは、記憶部12から各種プログラムを読み出してRAMに展開し、実行することにより、画像形成装置Gの各部を制御する。
【0023】
記憶部12は、制御部11により読み取り可能なプログラム、プログラムの実行時に用いられるファイル等を記憶している。記憶部12としては、ハードディスク等の大容量メモリーを用いることができる。
【0024】
通信部13は、NIC(Network Interface Card)等、通信ネットワークに接続するための通信インターフェイスである。例えば、通信部13は、外部装置(図示省略)からプリントデータやプリント設定データを受信する。受信されたプリントデータやプリント設定データは、制御部11に出力される。
【0025】
スキャナー部14は、自動原稿送り装置、スキャナー等からなり、原稿台上にセットされた原稿面を読み取って、ビットマップ形式の画像データを生成する。スキャナー部14により生成された画像データは、各画素がR(赤)、G(緑)及びB(青)の3色の画素値を有し、C、M、Y及びKの4色の画素値を有する画像データに色変換される。
【0026】
スキャナー画像処理部15は、スキャナー部14から入力されるアナログ画像データに、アナログ処理、A/D変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施した後、デジタル画像データを生成する。生成された画像データは、メモリー制御部16に出力される。
【0027】
メモリー制御部16は、制御部11からの指示に従って、画像データの圧縮処理及び圧縮画像データの伸長処理を制御するとともに、画像メモリー17への画像データの入出力制御を行う。
【0028】
画像メモリー17は、DRAMから構成される圧縮メモリーと、ページメモリーと、を備えて構成されている。圧縮メモリーは、圧縮画像データを記憶するためのメモリーである。ページメモリーは、プリント出力用の画像データを一時的に記憶するためのメモリーである。
【0029】
プリンター画像処理部18は、メモリー制御部16から入力された画像データに基づいて、画像形成のための印刷画像データを生成し、画像形成部20に出力する。
【0030】
画像形成部20は、電子写真方式の画像形成処理を行うものである。画像形成部20は、プリンター画像処理部18により画像処理した画像データの各画素の4色の画素値に応じて、C、M、Y及びKの4色からなる画像を用紙上に形成する。
【0031】
画像形成部20は、図1及び図2に示すように、給紙部21と、搬送部22と、4つの書込部23と、中間転写ベルト24と、転写部25と、定着部26と、を備えて構成されている。なお、本実施形態の画像形成部20では、電子写真方式を適用した例を説明するが、これに限らず、インクジェット方式、熱昇華方式等、他のプリント方式を適用することとしてもよい。
【0032】
給紙部21は、複数の給紙トレイ、給紙トレイ毎に設けられた給紙ローラー、分離ローラー、給紙/分離ゴム、送り出しローラー等からなる給紙機構を備える。各給紙トレイには、用紙の種類(紙種、坪量、用紙サイズ等)ごとに予め識別された用紙が格納されており、用紙の最上部から一枚ずつ給紙機構により搬送部22に向けて搬送される。
【0033】
搬送部22は、給紙部21から搬送された用紙を、複数の中間ローラー、レジストローラー等を経る転写部25への用紙搬送経路上に用紙を搬送し、画像形成部20の二次転写位置へと搬送する。
【0034】
4つの書込部23は、中間転写ベルト24のベルト面に沿って直列(タンデム)に配置され、C、M、Y及びKの各色の画像を形成する。各書込部23は形成する画像の色が異なるだけで構成は同じであり、図2に示すように、露光部23a、感光体ドラム23b、現像部23c、帯電部23d、クリーニング部23e及び1次転写ローラー23fを備えて構成されている。
【0035】
画像形成時、各書込部23では、帯電部23dにより感光体ドラム23bを帯電させた後、画像データに基づいて露光部23aにより出射した光束で感光体ドラム23b上を走査し、静電潜像を形成する。次いで、現像部23cによりトナーを供給して現像すると、感光体ドラム23b上に画像が形成される。
次いで、4つの書込部23の感光体ドラム23b上にそれぞれ形成した画像を、それぞれの1次転写ローラー23fにより、中間転写ベルト24上に順次重ねて転写(1次転写)する。これにより、中間転写ベルト24上には各色からなる画像が形成される。次いで、1次転写後、クリーニング部23eにより感光体ドラム23b上に残留するトナーを除去する。
【0036】
画像形成部20は、給紙部21から用紙を給紙し、転写部25により中間転写ベルト24から用紙上に画像を転写(2次転写)した後、用紙を定着部26により加熱及び加圧して、定着処理を施す。
用紙の両面に画像を形成する場合は、搬送経路27に用紙を搬送してその表裏を反転した後、再度転写部25へ用紙を搬送する。
【0037】
画像検査部(検知部)30は、リニアイメージセンサー(例えばCCDラインセンサー等)、光学系、光源等を備えて構成され、画像形成部20により画像が形成(転写)された用紙(原稿)を読み取って得られた読取画像に基づいて、角折れの発生の有無を検査(検知)する。
【0038】
具体的には、まず、画像検査部30は、図3のフローチャートに示すように、上記の読取画像に基づいて、四隅にエッジが存在するか否かを判定する(ステップS101)。
画像検査部30は、四隅にエッジが存在すると判定した場合(ステップS101:YES)、角折れが発生していないと判断し、処理を終了する。
一方、画像検査部30は、少なくともいずれか一の隅にエッジが存在しないと判定した場合(ステップS101:NO)、角折れが発生していると判断し、次のステップS102へと移行する。図4に、一の隅(図中符号A1)にエッジが存在しない(すなわち、角折れが発生している)原稿Dの一例を示す。
【0039】
次に、画像検査部30は、エッジが存在していない隅(端)のエッジ(図4の符号A2)を検知する(ステップS102)。これにより、いずれの位置から角折れが発生しているか判断することができる。
【0040】
次に、画像検査部30は、ステップS102で検知したエッジに基づいて、原稿Dの折返し領域(図4の符号A3)を特定する(ステップS103)。
以上の処理により、画像検査部30は、角折れの発生の有無を検査することができる。
【0041】
断裁部40は、搬送された用紙(原稿)の断裁領域(余白部分)を断裁する。
【0042】
操作部50及び表示部60は、図1及び図2に示すように、画像形成装置Gの上部に設けられるユーザーインターフェイスである。
操作部50は、ユーザーの操作に応じた操作信号を生成し、制御部11に出力する。操作部50としては、キーパッド、表示部60と一体に構成されたタッチパネル等を用いることができる。
表示部(報知部)60は、制御部11の指示に従って操作画面等を表示する。表示部60としては、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro Luminescence Display)等を用いることができる。
【0043】
[2.動作の説明]
次に、本実施形態に係る画像形成装置Gの動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。この処理は、画像検査部30により角折れの発生が検知されたことを契機として開始される。
【0044】
まず、制御部11は、原稿の断裁領域内に折返し領域が収まっているか否かを判定する(ステップS201)。図6に、断裁領域E1内に折返し領域A3が収まっている原稿Dの一例を示す。なお、制御部11は、原稿に形成される画像データを参照して、断裁領域を予め計算しておくようにする。
制御部11は、原稿の断裁領域内に折返し領域が収まっていると判定した場合(ステップS201:YES)、断裁部40による断裁時に角折れ部分が排除されるため、正常原稿と判断し(ステップS206)、処理を終了する。すなわち、制御部11は、本発明の判断部として機能する。
一方、制御部11は、原稿の断裁領域内に折返し領域が収まっていない(すなわち、原稿領域(図6の符号E2)内に折返し領域が侵入している)と判定した場合(ステップS201:NO)、次のステップS202へと移行する。
【0045】
次に、制御部11は、原稿領域内に(角折れ部分の)折り目があるか否かを判定する(ステップS202)。図7に、原稿領域E2内に折り目B1がある原稿Dの一例を示す。
制御部11は、原稿領域内に折り目があると判定した場合(ステップS202:YES)、断裁部40による断裁後も折り目が残ってしまうため、ヤレ原稿(ヤレ紙)と判断し(ステップS207)、処理を終了する。なお、制御部11は、ヤレ原稿と判断した場合、その後の断裁処理は行わず、通常の排紙トレイとは異なるトレイ(ヤレ原稿を排紙するためのトレイ)に排紙するパージ処理等を行う。
一方、原稿領域内に折り目がないと判定した場合(ステップS202:NO)、次のステップS203へと移行する。
【0046】
次に、制御部11は、断裁領域内のみに折り目があり、原稿領域内に折返し領域がある(原稿領域と折返し領域に重なりがある)か否かを判定する(ステップS203)。すなわち、制御部11は、本発明の第1判定部として機能する。
制御部11は、断裁領域内のみに折り目があり、原稿領域内に折返し領域があると判定した場合(ステップS203:YES)、次のステップS204へと移行する。
一方、制御部11は、断裁領域内に折り目がなく、原稿領域内に折返し領域がないと判定した場合(ステップS203:NO)、角折れ部分が存在しないため、正常原稿と判断し(ステップS206)、処理を終了する。
【0047】
次に、制御部11は、原稿に形成される画像データを参照して、原稿領域と折返し領域の重なり領域に画像が形成されるか否かを判定する(ステップS204)。すなわち、制御部11は、本発明の第2判定部として機能する。
制御部11は、原稿領域と折返し領域の重なり領域に画像が形成されると判定した場合(ステップS204:YES)、次のステップS205へと移行する。
一方、制御部11は、原稿領域と折返し領域の重なり領域に画像が形成されないと判定した場合(ステップS204:NO)、断裁部40による断裁時に角折れ部分が排除されるとともに、角折れに起因する画像形成の不具合が発生しないため、正常原稿と判断し(ステップS206)、処理を終了する。図8に、原稿領域E2と折返し領域A3の重なり領域B2に画像が形成されない原稿Dの一例を示す。
【0048】
次に、制御部11は、折返し領域(の重なり領域部分)に正常な画像(重なり領域に形成される画像)が形成されているか否かを判定する(ステップS205)。すなわち、制御部11は、本発明の第3判定部として機能する。
制御部11は、折返し領域に正常な画像が形成されていると判定した場合(ステップS205:YES)、角折れの発生後に画像が形成されている(すなわち、原稿領域の重なり領域部分に画像が形成されていない)ため、ヤレ原稿と判断し(ステップS207)、処理を終了する。図9に、折返し領域A3(の重なり領域B2部分)に正常な画像が形成されている原稿Dの一例を示す。
一方、制御部11は、折返し領域に正常な画像が形成されていない(すなわち、折返し領域が白紙である)と判定した場合(ステップS205:NO)、原稿領域の重なり領域部分に画像が正常に形成されているか否かを確認する必要があるため、再検査が必要であると判断し(ステップS208)、処理を終了する。図10に、折返し領域A3(の重なり領域B2部分)に正常な画像が形成されていない原稿Dの一例を示す。再検査を実施するときは、角折れ部分(折返し領域)を除去する必要があるため、断裁部40による断裁後に折返し領域に残るゴミを除去する機構を設けて、ゴミの除去を行う。再検査は、断裁後にゴミ(角折れ部分を含む)を除去して排紙した後、オフラインで原稿を所定のトレイに収容して再度通紙/検査するか、又は、ユーザーが目視で確認するか、のいずれかの工程で行われる。なお、再検査を実施する原稿をユーザーが識別できるように、通常の排紙トレイとは異なるトレイ(再検査原稿を排紙するためのトレイ)にソートする識別やパージする識別を実施するようにしてもよい。
【0049】
[3.効果]
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置Gは、画像形成部20により画像が形成された原稿を読み取って得られた読取画像に基づいて、原稿の角折れを検知する検知部(画像検査部30)と、原稿の断裁領域を断裁する断裁部40と、断裁領域が指定されている原稿の断裁領域を計算し、当該計算した断裁領域内に検知部により検知された角折れの折返し領域が収まっている場合に、正常原稿と判断する判断部(制御部11)と、を備える。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置Gによれば、断裁領域が指定されている原稿に角折れが発生した場合に、角折れの状況に応じて的確に原稿の正常/異常を検査することができるので、原稿の不良率を低減させることができる。
【0050】
また、本実施形態に係る画像形成装置Gによれば、断裁領域内のみに角折れの折り目があり、原稿の断裁領域を除いた領域である原稿領域内に折返し領域があるか否かを判定する第1判定部(制御部11)と、第1判定部により、断裁領域内のみに角折れの折り目があり、原稿領域内に折返し領域があると判定した場合に、原稿に形成される画像データを参照して、原稿領域と折返し領域の重なり領域に画像が形成されるか否かを判定する第2判定部(制御部11)と、第2判定部により重なり領域に画像が形成されると判定した場合に、折返し領域の重なり領域と重なっている部分に重なり領域に形成される画像が形成されているか否かを判定する第3判定部(制御部11)と、を備える。また、判断部は、第3判定部により折返し領域の重なり領域と重なっている部分に重なり領域に形成される画像が形成されていると判定した場合に、ヤレ原稿と判断する。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置Gによれば、角折れの発生後に画像が形成されていることがわかるので、原稿領域の重なり領域部分に画像が形成されていないことを認識することが可能となり、正確にヤレ原稿であることを識別することができる。よって、再検査を行うことなく、ヤレ原稿の見逃しを防止することができる。
【0051】
また、本実施形態に係る画像形成装置Gによれば、判断部は、第3判定部により折返し領域の重なり領域と重なっている部分に重なり領域に形成される画像が形成されていないと判定した場合に、再検査が必要であると判断する。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置Gによれば、角折れの発生前に画像が形成されているか、又は、角折れの発生後に画像が形成されたものの不具合で折返し領域に正常な画像が形成されなかったか、を判別することができないので、原稿領域の重なり領域部分に画像が正常に形成されているか否かを確認する必要があることを認識することができる。よって、正確に再検査の必要性を判断することができるので、無駄なく再検査を実施することができる。
【0052】
また、本実施形態に係る画像形成装置Gによれば、判断部は、原稿の断裁領域を除いた領域である原稿領域内に角折れの折り目がある場合に、ヤレ原稿と判断する。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置Gによれば、断裁部40による断裁後も折り目が残ってしまうことがわかるので、正確にヤレ原稿であることを識別することができる。よって、再検査を行うことなく、ヤレ原稿の見逃しを防止することができる。
【0053】
また、本実施形態に係る画像形成装置Gによれば、判断部は、ヤレ原稿と判断した場合、断裁部40による断裁を行わない。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置Gによれば、断裁部40による断裁を行う作業時間を削減することができるので、原稿の異常検査に掛かる作業時間を短縮することができる。
【0054】
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0055】
例えば、上記実施形態では、再検査を実施する際に、断裁部40による断裁を行った後、折返し領域に残るゴミを除去するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、処理スピードを優先し、かつ、断裁部40のカッターの消耗を抑制するために、断裁部40による断裁を行わずに排紙するパターンを選択できるようにしてもよい。
【0056】
また、再検査が必要であると判断した場合(図5のステップS208)に、排紙後の原稿を所定のトレイに収容させるための指示を表示部60に表示させるようにしてもよい。また、排紙後の原稿の再検査が必要な部分を目視で検査させるための指示を表示部60に表示させるようにしてもよい。なお、排紙後の原稿を所定のトレイに収容させるための指示や排紙後の原稿の再検査が必要な部分を目視で検査させるための指示を、表示部60に表示させる代わりに、音声出力部(図示省略)に音声出力させるようにしてもよい。
このように、判断部が、再検査が必要であると判断した場合、排紙後の原稿を所定のトレイに収容させるための指示を報知部(表示部60)に報知させることで、スムーズに再検査を実施させることができるので、再検査における誤操作や再検査の実施忘れを抑制することができる。
また、判断部が、再検査が必要であると判断した場合、排紙後の原稿の再検査が必要な部分を目視で検査させるための指示を報知部(表示部60)に報知させることで、再検査におけるミスや再検査の実施忘れを抑制することができる。
【0057】
また、角折れの発生を検知した場合には、正常原稿であるかヤレ原稿であるかにかかわらず、ユーザーが角折れ発生の原因を調査できるよう、角折れが発生した旨の注意喚起を表示部60に表示させるようにしてもよい。なお、角折れが発生した旨の注意喚起を、表示部60に表示させる代わりに、音声出力部(図示省略)に音声出力させるようにしてもよい。
このように、判断部が、検知部により角折れが検知された場合、角折れが発生した旨を報知部(表示部60)に報知させることで、ユーザーやサービスマンにより所定の対処(例えば、ローラーの摩耗やローラー圧の低下の修正など)を行うことができるので、その後の角折れの発生を抑制することができる。
【0058】
その他、画像形成装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、 本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0059】
G 画像形成装置
11 制御部(判断部、第1判定部、第2判定部、第3判定部)
12 記憶部
13 通信部
14 スキャナー部
15 スキャナー画像処理部
16 メモリー制御部
17 画像メモリー
18 プリンター画像処理部
20 画像形成部
21 給紙部
22 搬送部
23 書込部
23a 露光部
23b 感光体ドラム
23c 現像部
23d 帯電部
23e クリーニング部
23f 1次転写ローラー
24 中間転写ベルト
25 転写部
26 定着部
30 画像検査部(検知部)
40 断裁部
50 操作部
60 表示部(報知部)
図1
図2
図3
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図8
図9
図10