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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-107270(P2021-107270A)
(43)【公開日】2021年7月29日
(54)【発明の名称】搬送装置および搬送方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 69/18 20060101AFI20210702BHJP
   B65G 21/20 20060101ALI20210702BHJP
【FI】
   B65G69/18
   B65G21/20 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2019-239070(P2019-239070)
(22)【出願日】2019年12月27日
(71)【出願人】
【識別番号】514030104
【氏名又は名称】三菱パワー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【弁理士】
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】川添 敦之
(72)【発明者】
【氏名】三岳 秀太郎
(72)【発明者】
【氏名】橋口 伸彦
【テーマコード(参考)】
3F025
3F078
【Fターム(参考)】
3F025BA05
3F025BB06
3F078AA05
3F078BB05
3F078BB09
(57)【要約】
【課題】搬送ベルトを収容するケーシング部に搬送物から発生する粉塵が堆積することを抑制する。
【解決手段】コンベヤベルト10と、コンベヤベルト10から落下する固体燃料を鉛直方向下方に導くヘッドシュート70と、コンベヤベルト10を内部に収容するケーシング部と、固体燃料の粉塵PDがケーシング部へ流入することを防止する防塵シート90と、を備え、ケーシング部は、コンベヤベルト10の鉛直方向下方側に配置される下部ケーシング82を有し、ヘッドシュート70は、下部ケーシング82の搬送方向TDの下流側の端部82aに連結されて鉛直方向下方へ向けて延びる傾斜面71を有し、防塵シート90は、搬送方向TDに対して下部ケーシング82よりも下流側に配置され、上端がコンベヤベルト10に近接するとともに下端が傾斜面71に接触するように配置されるベルトコンベヤ100を提供する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送方向に沿って固体燃料を搬送するための搬送ベルトと、
前記搬送方向に沿って前記搬送ベルトを搬送させる搬送力を前記搬送ベルトに付与する前記搬送方向の両端に配置される一対の回転体と、
前記搬送ベルトの前記搬送方向の下流側の端部から落下する前記固体燃料を鉛直方向下方に導く燃料投下部と、
前記搬送ベルトを内部に収容するケーシング部と、
前記燃料投下部により鉛直方向下方へ導かれた前記固体燃料の粉塵が前記ケーシング部内部へ流入することを防止するとともに弾性変形可能な材料によりシート状に形成された防塵シートと、を備え、
前記ケーシング部は、前記搬送ベルトの鉛直方向下方側に配置されるとともに前記搬送ベルトに沿って延びる下部ケーシングを有し、
前記燃料投下部は、前記下部ケーシングの前記搬送方向の下流側の端部に連結されて鉛直方向下方へ向けて延びる傾斜面を有し、
前記防塵シートは、前記搬送方向に対して前記下部ケーシングの下流側端部よりも下流側に配置され、前記防塵シートの上端が前記搬送ベルトに近接するとともに、前記防塵シートの下端が前記傾斜面に接触するように配置される搬送装置。
【請求項2】
前記下部ケーシングよりも前記搬送方向の下流側に配置されるとともに前記搬送ベルトに接触するように前記搬送ベルトの幅方向に沿って配置され、前記搬送ベルトに付着した前記固体燃料を除去する清掃部を備え、
前記防塵シートは、上端が前記清掃部に取り付けられている請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記ケーシング部は、
前記搬送ベルトの上方側に配置されるとともに前記搬送ベルトに沿って延びる上部ケーシングと、
前記搬送ベルトの前記搬送方向に直交する幅方向の両端側の側方に配置されるとともに、前記上部ケーシングおよび前記下部ケーシングに連結されて前記搬送ベルトを収容する収容空間を形成する一対の側部ケーシングと、を備え、
前記幅方向において、前記防塵シートの長さが、一対の前記側部ケーシングの間の長さの60%以上に設定されている請求項1または請求項2に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記防塵シートは、前記幅方向において、一対の前記側部ケーシングの内面との間に隙間を設けた状態で配置される請求項3に記載の搬送装置。
【請求項5】
前記固体燃料は、少なくともその一部がバイオマス燃料である請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の搬送装置。
【請求項6】
搬送方向に沿って固体燃料を搬送する搬送装置による搬送方法であって、
前記搬送装置は、
前記搬送方向に沿って前記固体燃料を搬送するための搬送ベルトと、
前記搬送方向に沿って前記搬送ベルトを搬送させる搬送力を前記搬送ベルトに付与する前記搬送方向の両端に配置される一対の回転体と、
前記搬送ベルトの前記搬送方向の下流側の端部から落下する前記固体燃料を鉛直方向下方に導く燃料投下部と、
前記搬送ベルトを内部に収容するケーシング部と、
前記燃料投下部により鉛直方向下方へ導かれた前記固体燃料の粉塵が前記ケーシング部内部へ流入することを防止するとともに弾性変形可能な材料によりシート状に形成された防塵シートと、を備え、
前記ケーシング部は、前記搬送ベルトの鉛直方向下方側に配置されるとともに前記搬送ベルトに沿って延びる下部ケーシングを有し、
前記燃料投下部は、前記下部ケーシングの前記搬送方向の下流側の端部に連結されて鉛直方向下方へ向けて延びる傾斜面を有し、
前記防塵シートは、前記搬送方向に対して前記下部ケーシングの下流側端部よりも下流側に配置され、前記防塵シートの上端が前記搬送ベルトに近接するとともに、前記防塵シートの下端が前記傾斜面に接触するように配置されており、
前記一対の回転体により前記搬送方向に沿って前記搬送ベルトを搬送させる搬送力を前記搬送ベルトに付与して前記固体燃料を搬送する搬送工程と、
前記搬送工程により搬送される前記固体燃料を前記搬送ベルトの前記搬送方向の下流側の端部から落下させて前記燃料投下部により前記固体燃料を下方に導く燃料投下工程と、を備える搬送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、固体燃料を搬送する搬送装置および搬送方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、石炭等の搬送物をコンベヤベルトに積載して搬送するベルトコンベヤが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されるベルトコンベヤは、上流側コンベヤから搬送物を投下するシュートからコンベヤベルトの幅方向の両端側に、コンベヤベルトの長手方向に沿って鉛直に垂下されて形成される一対のスカート部材を、下端がコンベヤベルトの表面に近接するように設けている。一対のスカート部材は、シュートから投下された搬送物がコンベヤベルトから落下しないように、搬送物がコンベヤベルト上に安定するまでの長さに設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3389729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のように、コンベヤベルトの搬送物が石炭である場合、搬送物同士の接触や搬送物がコンベヤベルトに投入される際の相互衝突等により発生する微粉状になった粉塵の量は比較的少ない。そのため、コンベヤベルトの搬送方向の終端部から下方のホッパなどに落下した搬送物である石炭と微粉状粉体の落下地点から落下投入時に発生する気流などで粉塵が逆流して、落下地点の上方であるコンベア内側まで導かれる粉塵の量は少ない。
【0005】
しかしながら、搬送物に、例えば、バイオマス燃料等の木質系固体燃料など表面が崩れやすい固体燃料が含まれる場合、搬送物同士の接触や搬送物がコンベヤベルトに投入される際の相互衝突等により搬送物の表面が崩れて搬送物から多量の粉塵が発生する場合がある。この場合、コンベヤベルトの搬送方向の終端部から下方のホッパなどに落下した搬送物の落下地点から、発生した粉塵が搬送物の落下投入時に発生する気流などで逆流して上方であるコンベア内側まで導かれる粉塵の量が多くなる。
【0006】
特に、コンベヤベルトから飛散する粉塵がベルトコンベヤから外部へ流出しないようにコンベヤベルトを収容するケーシングを設ける場合、ケーシング内側の底面などに多量の粉塵が堆積してしまう場合がある。多量の粉塵がケーシング内に堆積すると、堆積した粉塵によってコンベヤベルトによる搬送物の搬送機構の障害になり不具合が生じる可能性がある。また、ケーシング内に堆積した多量の粉塵が、酸化昇温などにより着火する可能性がある。
【0007】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、搬送物に粉塵を発生し易い固体燃料が含まれる場合であっても、搬送ベルトを収容するケーシング部に搬送物から発生する粉塵が堆積することを抑制することができる搬送装置および搬送方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係る搬送装置は、搬送方向に沿って固体燃料を搬送するための搬送ベルトと、前記搬送方向に沿って前記搬送ベルトを搬送させる搬送力を前記搬送ベルトに付与する前記搬送方向の両端に配置される一対の回転体と、前記搬送ベルトの前記搬送方向の下流側の端部から落下する前記固体燃料を鉛直方向下方に導く燃料投下部と、前記搬送ベルトを内部に収容するケーシング部と、前記燃料投下部により鉛直方向下方へ導かれた前記固体燃料の粉塵が前記ケーシング部内部へ流入することを防止するとともに弾性変形可能な材料によりシート状に形成された防塵シートと、を備え、前記ケーシング部は、前記搬送ベルトの鉛直方向下方側に配置されるとともに前記搬送ベルトに沿って延びる下部ケーシングを有し、前記燃料投下部は、前記下部ケーシングの前記搬送方向の下流側の端部に連結されて鉛直方向下方へ向けて延びる傾斜面を有し、前記防塵シートは、前記搬送方向に対して前記下部ケーシングの下流側端部よりも下流側に配置され、前記防塵シートの上端が前記搬送ベルトに近接するとともに、前記防塵シートの下端が前記傾斜面に接触するように配置される。
【0009】
本開示の一態様に係る搬送方法は、搬送方向に沿って固体燃料を搬送する搬送装置による搬送方法であって、前記搬送装置は、前記搬送方向に沿って前記固体燃料を搬送するための搬送ベルトと、前記搬送方向に沿って前記搬送ベルトを搬送させる搬送力を前記搬送ベルトに付与する前記搬送方向の両端に配置される一対の回転体と、前記搬送ベルトの前記搬送方向の下流側の端部から落下する前記固体燃料を鉛直方向下方に導く燃料投下部と、前記搬送ベルトを内部に収容するケーシング部と、前記燃料投下部により鉛直方向下方へ導かれた前記固体燃料の粉塵が前記ケーシング部内部へ流入することを防止するとともに弾性変形可能な材料によりシート状に形成された防塵シートと、を備え、前記ケーシング部は、前記搬送ベルトの鉛直方向下方側に配置されるとともに前記搬送ベルトに沿って延びる下部ケーシングを有し、前記燃料投下部は、前記下部ケーシングの前記搬送方向の下流側の端部に連結されて鉛直方向下方へ向けて延びる傾斜面を有し、前記防塵シートは、前記搬送方向に対して前記下部ケーシングの下流側端部よりも下流側に配置され、前記防塵シートの上端が前記搬送ベルトに近接するとともに、前記防塵シートの下端が前記傾斜面に接触するように配置されており、前記一対の回転体により前記搬送方向に沿って前記搬送ベルトを搬送させる搬送力を前記搬送ベルトに付与して前記固体燃料を搬送する搬送工程と、前記搬送工程により搬送される前記固体燃料を前記搬送ベルトの前記搬送方向の下流側の端部から落下させて前記燃料投下部により前記固体燃料を下方に導く燃料投下工程と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、搬送物に粉塵を発生し易い固体燃料が含まれる場合であっても、搬送ベルトを収容するケーシング部に搬送物から発生する粉塵が堆積することを抑制することができる搬送装置および搬送方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の一実施形態に係るベルトコンベヤの縦断面図である。
図2図1に示すベルトコンベヤのA部分の部分拡大図である。
図3図2に示すベルトコンベヤのB−B矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の一実施形態に係るベルトコンベヤ(搬送装置)100およびベルトコンベヤ100を用いた搬送方法について、図面を参照して説明する。図1は、本開示の一実施形態に係るベルトコンベヤ100の縦断面図である。図2は、図1に示すベルトコンベヤのA部分の部分拡大図である。図3は、図2に示すベルトコンベヤ100のB−B矢視断面図である。以降の説明で、上や上方とは鉛直方向上側を示し、下や下方とは鉛直方向下側を示すものである。
【0013】
本実施形態のベルトコンベヤ100は、粉塵を発生し易い固体燃料として、例えば木質系固体燃料などのバイオマス燃料を含む搬送物を搬送する装置である。ここで、木質系固体燃料とは、例えば、間伐材、廃材木、流木、草類等の木質系バイオマス燃料である。木質系固体燃料などのバイオマス燃料は、例えば、ペレット状,チップ状に形成される。本実施形態のベルトコンベヤ100は、木質系固体燃料などのバイオマス燃料のみを搬送すること、木質系固体燃料などのバイオマス燃料と非木質系固体燃料(石炭等)を混合させて搬送すること、非木質系固体燃料のみを搬送することのそれぞれが可能である。以下、本実施形態のベルトコンベヤ100が搬送する粉塵を発生し易い固体燃料を含めて、各種の燃料を、固体燃料SFと呼ぶ。
【0014】
図1に示すように、ベルトコンベヤ100は、コンベヤベルト(搬送ベルト)10と、ヘッドプーリ(回転体)20と、テールプーリ(回転体)20aと、複数のコンベヤローラ(搬送ローラ)30と、スナブプーリ35と、スカート板(壁部)40と、シール部50と、投入シュート(燃料投入部)60と、ヘッドシュート(燃料投下部)70と、上部ケーシング(ケーシング部)80と、側部ケーシング(ケーシング部)84と、下部ケーシング(ケーシング部)82と、防塵シート90と、ベルトクリーナ(清掃部)95と、を備える。
【0015】
コンベヤベルト10は、本実施形態では、図1に示すように紙面左側となる搬送方向TDに沿って、例えば水平方向へと移動するベルトの上面に固体燃料SFを積載して搬送するための長尺帯状のベルトである。コンベヤベルト10は、搬送方向TDの両端である搬送の上流側である始端点と下流側の終端点に配置されるヘッドプーリ20およびテールプーリ20aに掛けまわされている。コンベヤベルト10は、例えば、天然ゴムや合成ゴムにより形成されている。また、本実施形態ではコンベヤベルト10の上面である搬送面は、例えば水平方向に沿っているが、水平方向に限定されるものではなく、水平方向から傾斜して斜め下方方向もしくは、斜め上方方向へ沿っていてもよい。
【0016】
ヘッドプーリ20およびテールプーリ20aは、搬送方向TDの両端である搬送の始端点と終端点のそれぞれに配置されており、搬送方向TDに沿ってコンベヤベルト10を搬送させる搬送力をコンベヤベルト10に付与する。図1では、搬送方向下流側(紙面左側)に配置されるヘッドプーリ20は、駆動軸21に沿って延びる回転体であり、駆動モータ(図示略)により駆動軸21を中心に紙面の反時計回りに回転する駆動力が付与され、コンベヤベルト10を搬送方向TDに沿って移動させる。搬送方向上流側に配置されるテールプーリ20aは、従動軸21aに沿って延びる回転体である。
【0017】
コンベヤローラ30は、ヘッドプーリ20およびテールプーリ20aに掛けまわされるコンベヤベルト10の上面である搬送面に積載された固体燃料SFの荷重および自重でコンベヤベルト10が撓まないように一定の位置に保持するローラである。コンベヤローラ30は、コンベヤベルト10と接触しながらヘッドプーリ20と逆方向に回転する。図1に示すように、投入シュート60の下方には、他の箇所よりも搬送方向の配置間隔を短くして複数のコンベヤローラが配置されていってもよい。これは、投入シュート60から投入される固体燃料SFがコンベヤベルト10の上面に落下して衝突した際に発生する荷重を支持するとともに、固体燃料SFの衝突によるコンベヤベルト10の振幅を小さくするためである。
【0018】
スナブプーリ35は、ヘッドプーリ20およびテールプーリ20aに掛けまわされるコンベヤベルト10に所定の張力を付与するための回転体である。図1に示すように、スナブプーリ35は、後述するヘッドシュート70で下方に固体燃料SFを投下した後にヘッドプーリ20の下方に導かれるコンベヤベルト10に接触することで、コンベヤベルト10に所定の張力を付与する。
【0019】
スカート板40は、搬送方向TDに沿って延びるとともにコンベヤベルト10の搬送方向TDに直交する幅方向WDの両端側において相互が間隔を空けて配置され、固体燃料SFを収容する収容空間を形成するものである。コンベヤベルト10の幅方向WDの中央部に対して略対称となるように、一対のスカート板40が配置される。
【0020】
シール部50は、搬送方向TDに沿って延びるとともにスカート板40とコンベヤベルト10の上面との間にシール領域を形成する部材である。シール部50は、コンベヤベルト10により搬送される固体燃料SFの粉塵がコンベヤベルト10の外部に飛散しないようにする。コンベヤベルト10の幅方向WDの両端側に配置された一対のシール部50はそれぞれ、コンベヤベルト10の上面である搬送面に近接した状態で一対のスカート板40の下端に取り付けられる。
【0021】
投入シュート60は、コンベヤベルト10の搬送方向TDの上流側において、コンベヤベルト10の上面である搬送面に向けて固体燃料SFを上方から投入するものである。投入シュート60は、断面視が例えば矩形状となる筒状に形成されている。
【0022】
ヘッドシュート70は、コンベヤベルト10の搬送方向TDの下流側の終端部から落下する固体燃料SFを下方へ導き、例えば図示しないホッパへと投入するものである。ヘッドシュート70は、鉛直方向に沿って下方に延びるように形成されている。本実施形態において、ヘッドシュート70は、下部ケーシング82の搬送方向TDの下流側端部82aよりも搬送方向TDの下流側の部分に配置される。また、搬送方向TDの下流側端部82aの位置は、コンベヤベルト10の搬送面上の位置P1となっている。
【0023】
図2に示すように、ヘッドシュート70は、下部ケーシング82の搬送方向TDの下流側端部82aに連結される傾斜面71と、傾斜面71に連結される鉛直面72と、を有する。傾斜面71は、コンベヤベルト10の上面である搬送面に沿って、例えば水平方向に延びる下部ケーシング82に対して傾斜角θだけ鉛直方向の下方へ向けて傾斜する面である。固体燃料SFには、固体燃料SFがコンベヤベルト10の上面に投入される際にコンベヤベルト10との衝突や固体燃料SF同士の相互衝突等により発生する微粉状になった粉塵PDが含まれる。
【0024】
また、コンベヤベルト10の搬送方向TDの下流側の終端部からヘッドシュート70で下方に導き落下する固体燃料SFが、例えば図示しないホッパへと投入する際に、固体燃料SF同士の相互衝突等により微粉状になった粉塵PDが発生する。傾斜角θは、固体燃料SFの粉塵PDの安息角よりも大きくかつ90度以下に設定するのが望ましい。傾斜角θが90度である場合、傾斜面71は鉛直方向に沿って延びる垂直面となる。安息角は固体燃料SFの粉塵PDの性状にもよるが、本実施形態では例えば40度から60度である。
【0025】
上部ケーシング80は、コンベヤベルト10と、ヘッドプーリ20と、テールプーリ20aと、複数のコンベヤローラ30と、スカート板40と、シール部50とを内部に収容するケーシング部の一部であり、コンベヤベルト10の上面である搬送面より離れて上方側に配置されている。図1に示すように、上部ケーシング80は、固体燃料SFの搬送方向TDに移動する上方側のコンベヤベルト10の上面である搬送面に沿って、例えば水平方向に延びるように形成されている。
【0026】
下部ケーシング82は、コンベヤベルト10と、ヘッドプーリ20と、テールプーリ20aと、複数のコンベヤローラ30と、スカート板40と、シール部50とを内部に収容するケーシング部の一部であり、コンベヤベルト10の下方側に配置されている。図1に示すように、下部ケーシング82は、固体燃料SFの搬送方向TDの反対方向に移動する下方側のコンベヤベルト10と間隔を置いて離れて下方側に配置され、コンベヤベルト10の上面である搬送面に沿って、例えば水平方向に延びるように形成されている。
【0027】
側部ケーシング84は、コンベヤベルト10と、ヘッドプーリ20と、テールプーリ20aと、複数のコンベヤローラ30と、スカート板40と、シール部50とを内部に収容するケーシング部の一部であり、コンベヤベルト10の側方側に一対で配置されている。側部ケーシング84は、上端が上部ケーシング80の幅方向WDの端部に連結され、下端が下部ケーシング82の幅方向WDの端部に連結される。
【0028】
図3に示すように、一対の側部ケーシング84は、コンベヤベルト10を収容する収容空間SAを形成するように配置されている。上部ケーシング80と、下部ケーシング82と、一対の側部ケーシング84により、鉛直方向の断面が略矩形状となる収容空間SAを形成する。
【0029】
防塵シート90は、ヘッドシュート70により下方へ導かれた固体燃料SFの粉塵PDが、下方へ投入時に発生する気流などで逆流して下部ケーシング82へ流入して堆積することを防止する部材である。防塵シート90は、弾性変形可能な材料(例えば、ゴム材料、フッ素樹脂材料等の樹脂材料)によりシート状に形成されている。防塵シート90は、難燃性で静電気の発生しにくい材料(例えば、フッ素樹脂材料)により形成するのがさらに望ましい。
【0030】
また、防塵シート90は、ヘッドシュート70を逆流する粉塵PDの気流に曝されても大きく振動しない程度の剛性を有し、かつ防塵シート90の下方側端面部分は傾斜面71に沿って柔軟に密着可能な柔軟性を備えるものが望ましい。防塵シート90の厚さは、例えば、t1mm〜t3mmに設定される。なお、防塵シート90の厚さは、一様でなくてもよい。例えば、防塵シート90の上方側端部の厚みを他部分より厚くしても良いし、中央部分の厚みを他部分より厚くしても良いし、下方側端部の厚みを他部分より厚くしても良いし、また、それらを組み合わせても良い。
【0031】
図3に示すように、コンベヤベルト10の幅方向WDにおいて、防塵シート90は長さL1を有し、一対の側部ケーシング84の間の距離は長さL2を有する。長さL1は、長さL2の60%以上に設定するのが望ましい。長さL1を長さL2の60%以上としているのは、逆流した固体燃料SFの粉塵PDが存在する一対の側部ケーシング84の間の空間の多くの領域を防塵シート90で封鎖して、粉塵PDが下部ケーシング82に流入することを確実に抑制するために有効となるためである。
【0032】
また、長さL1は、長さL2の100%未満に設定するのが望ましい。例えば、幅方向WDにおける防塵シート90の端部と側部ケーシング84との間に形成される隙間GPの距離を長さL3とした場合、長さL1を長さL2の60%以上とすることから、L3を0mmより大きく300mm以下に設定するのが望ましい。
【0033】
長さL1を長さL2の100%未満としているのは、防塵シート90は、ヘッドシュート70を逆流する粉塵PDの気流に曝されても、防塵シート90の側端面と側部ケーシング84の内面とが干渉して引っ掛かることを抑制して、防塵シート90の下方側端面部分は傾斜面71に沿って密着することが可能となるためである。
【0034】
また、防塵シート90と側部ケーシング84との間に隙間GPが形成されない場合には、粉塵PDとともに上昇する空気の気流が流れる隙間がないため防塵シート90が気流により変位し、変位により形成された、不均一な隙間が発生することで気流が乱れて隙間から下部ケーシング82に向けて粉塵PDが流入する可能性がある。それに対して、本実施形態では、粉塵PDとともに上昇する気流が流れる隙間GPがあるため、防塵シート90が気流により変位することが抑制され、均一な隙間による気流の乱れが抑制されて、下部ケーシング82に向けて粉塵PDが流入することを抑制することができる。
【0035】
図3に示す防塵シート90は、幅方向WDに沿って長さL1を有する単一のシート状の部材であるが、他の態様であってもよい。例えば、幅方向WDに沿って長さL1よりも短い長さのシートを複数枚並べ、全体として長さL1を有するものとしてもよい。
【0036】
また、防塵シート90は、少なくとも一対の側部ケーシング84の間の幅方向WDの中央部に配置するのが望ましい。一対の側部ケーシング84の間の中央部は、逆流する粉塵PDの量が最も多い場所である。そのため、防塵シート90を、少なくとも一対の側部ケーシング84の間の中央部に配置することで、粉塵PDが下部ケーシング82に流入することを効果的に抑制することができる。
【0037】
図2に示すように、防塵シート90は、下部ケーシング82の下流側端部82aよりも搬送方向TDの下流側に配置されている。また、防塵シート90は、鉛直方向の上端90aがコンベヤベルト10の下面に近接するとともに下端90bがヘッドシュート70の傾斜面71に接触するように配置される。図2に示すように、本実施形態では防塵シート90は、上端90aがベルトクリーナ95に取り付けて支持されている。
【0038】
ベルトクリーナ95は、コンベヤベルト10に付着した固体燃料SFを除去して清掃する機構である。図2に示すように、防塵シート90は、鉛直方向の上端90aの支持位置であるベルトクリーナ95は、下部ケーシング82の搬送方向TDの下流側端部82aよりも搬送方向TDの下流側に配置されている。ベルトクリーナ95は、例えば、クリーナチップ95aと、チップ支持部95bと、取付支柱95cと、締結ボルト95dと、締結ナット95eを有している。
【0039】
クリーナチップ95aは、例えば、ゴム等の弾性材料により形成されており、ヘッドシュート70で下方に固体燃料SFを投下した後にヘッドプーリ20の下方に導かれるコンベヤベルト10に接触する。クリーナチップ95aは、ヘッドシュート70で下方に落下せずにコンベヤベルト10に付着したままの固体燃料SFをコンベヤベルト10から除去する。図3に示すように、クリーナチップ95aは、コンベヤベルト10の搬送面10aに接触するように、コンベヤベルト10の幅方向WDに沿って配置されている。
【0040】
チップ支持部95bは、鉛直方向の上端側にクリーナチップ95aが取付けられ、鉛直方向の下端側が取付支柱95cに連結される部材である。チップ支持部95bは、側部ケーシング84に固定される取付支柱95cに対してクリーナチップ95aを一定の位置に支持するための部材である。
【0041】
取付支柱95cは、チップ支持部95bを側部ケーシング84に対して一定の位置に支持するための部材である。図3に示すように、取付支柱95cは、水平方向(コンベヤベルト10の幅方向WD)に延びるように形成される略円柱状の部材である。取付支柱95cの両端部は、一対の側部ケーシング84にそれぞれ固定されている。
【0042】
図2に示すように、クリーナチップ95aには、貫通穴95aAが形成されている。また、チップ支持部95bには、貫通穴95bAが形成されている。また、防塵シート90には、貫通穴90cが形成されている。そして、貫通穴90cと貫通穴95aAと貫通穴95bAには、締結ナット95eに締結される締結ボルト95dが挿入されている。
【0043】
締結ボルト95dを締結ナット95eに締結することにより、クリーナチップ95aは、チップ支持部95bに取り付けられる。また、締結ボルト95dを締結ナット95eに締結することにより、防塵シート90は、鉛直方向の上端90aをベルトクリーナ95に取り付けられる。
【0044】
次に、本実施形態のベルトコンベヤ100が搬送方向TDに沿って固体燃料SFを搬送する搬送方法について説明する。
第1に、投入シュート60からコンベヤベルト10の搬送面に向けて固体燃料SFを投入する(燃料投入工程)。
第2に、ヘッドプーリ20およびテールプーリ20aによりコンベヤベルト10に搬送方向TDに沿った搬送力を付与し、コンベヤベルト10の搬送面に投入された固体燃料SFを搬送方向TDに沿って搬送する(搬送工程)。
【0045】
第3に、コンベヤベルト10の搬送面に投入された固体燃料SFを搬送方向TDの下流側に配置されるヘッドプーリ20の位置まで搬送させ、コンベヤベルト10からヘッドシュート70に向けて固体燃料SFを投下する。
以上の工程を繰り返すことにより、投入シュート60からコンベヤベルト10の搬送面に向けて投下された固体燃料SFを搬送し、ヘッドシュート70に向けて投下することができる。
【0046】
〔他の変形例〕
以上の説明において、防塵シート90は、ベルトクリーナ95に取り付けられるものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、防塵シート90を、支持支柱(図示略)を介して一対の側部ケーシング84に直接的に取り付けるようにしてもよい。
【0047】
以上説明した本実施形態に記載の搬送装置は、例えば以下のように把握される。
本開示に係る搬送装置(100)は、搬送方向(TD)に沿って固体燃料を搬送するための搬送ベルト(10)と、前記搬送方向(TD)に沿って前記搬送ベルトを搬送させる搬送力を前記搬送ベルトに付与する前記搬送方向の両端に配置される一対の回転体(20)と、前記搬送ベルトの前記搬送方向の下流側の端部から落下する前記固体燃料を鉛直方向下方に導く燃料投下部(70)と、前記搬送ベルトを内部に収容するケーシング部(80,90)と、前記燃料投下部により鉛直方向下方へ導かれた前記固体燃料の粉塵が前記ケーシング部内部へ流入することを防止するとともに弾性変形可能な材料によりシート状に形成された防塵シート(90)と、を備え、前記ケーシング部は、前記搬送ベルトの鉛直方向下方側に配置されるとともに前記搬送ベルトに沿って延びる下部ケーシング(82)を有し、前記燃料投下部は、前記下部ケーシングの前記搬送方向の下流側の端部(82a)に連結されて鉛直方向下方へ向けて延びる傾斜面(71)を有し、前記防塵シートは、前記搬送方向に対して前記下部ケーシングの下流側端部よりも下流側に配置され、前記防塵シートの上端が前記搬送ベルトに近接するとともに、前記防塵シートの下端が前記傾斜面に接触するように配置される。
【0048】
本開示に係る搬送装置によれば、弾性変形可能な材料によりシート状に形成された防塵シートが、下部ケーシングよりも固体燃料の搬送方向の下流側に配置され、上端が搬送ベルトに近接するとともに下端が下部ケーシングに接続する傾斜面に接触するように配置される。防塵シートの下端が傾斜面に接触するように配置されるため、固体燃料とともに燃料投下部の下方に導かれた固体燃料の粉塵が、落下投入時に発生する気流などで逆流して傾斜面に向けて上昇したとしても、粉塵が傾斜面に沿って下部ケーシング内側へと導かれ、粉塵が堆積することが抑制される。また、防塵シートの上端が搬送ベルトに近接して配置されるため、燃料投下部の下方に導かれた固体燃料の粉塵が搬送ベルトの近傍まで上昇したとしても、粉塵が防塵シートの上方から下部ケーシング内側に向けて導かれ粉塵が堆積することが抑制される。多量の粉塵が下部ケーシング内に堆積することが抑制されるので、堆積した粉塵によって搬送ベルトによる搬送物の搬送機構への障害を抑制することができる。
【0049】
また、本開示に係る搬送装置によれば、防塵シートが弾性変形可能な材料によりシート状に形成されているため、防塵シートの下端部が傾斜面の形状に沿って接触してシール性が向上する。また、防塵シートが下部ケーシングよりも搬送方向の下流側に配置されるため、防塵シートに接触して下方に落下した粉塵は、傾斜面に沿ってさらに下方に導かれ、下部ケーシング内側に堆積することが抑制される。このように、本開示に係る搬送装置によれば、搬送物に粉塵を発生し易い木質系固体燃料などのバイオマス燃料が含まれる場合であっても、搬送ベルトを収容するケーシング部内側に搬送物から発生する粉塵が堆積することを抑制することができる。
【0050】
本開示に係る搬送装置は、前記下部ケーシングよりも前記搬送方向の下流側に配置されるとともに前記搬送ベルトに接触するように前記搬送ベルトの幅方向(WD)に沿って配置され、前記搬送ベルトに付着した前記固体燃料を除去する清掃部(95)を備え、前記防塵シートは、上端が前記清掃部に取り付けられている。
本開示に係る搬送装置によれば、防塵シートの上端が搬送ベルトの搬送面と接触する清掃部に取り付けられている。そのため、燃料投下部の下方に導かれた固体燃料の粉塵が落下投入時に発生する気流などで逆流して搬送ベルトの近傍まで上昇したとしても、粉塵が防塵シートの上方から下部ケーシング内側に向けて導かれることが確実に防止される。
【0051】
本開示に係る搬送装置において、前記ケーシング部は、前記搬送ベルトの上方側に配置されるとともに前記搬送ベルトに沿って延びる上部ケーシング(80)と、前記搬送ベルトの前記搬送方向に直交する幅方向の両端側の側方に配置されるとともに、前記上部ケーシングおよび前記下部ケーシングに連結されて前記搬送ベルトを収容する収容空間(SA)を形成する一対の側部ケーシング(84)と、を備え、前記幅方向(WD)において、前記防塵シートの長さ(L1)が、一対の前記側部ケーシングの間の長さ(L2)の60%以上に設定されている。
本開示に係る搬送装置によれば、搬送ベルトの搬送方向に直交する幅方向の両端側において、一対の側部ケーシングの間の領域の60%以上の領域に防塵シートが配置されるため、燃料投下部の下方から上昇する粉塵の大部分について、下部ケーシングに向けて導かれることを防止することができる。
【0052】
本開示に係る搬送装置において、前記防塵シートは、前記幅方向(WD)において、一対の前記側部ケーシングの内面との間に隙間(GP)を設けた状態で配置される。
防塵シートの端部と側部ケーシングとの間に隙間が形成されない場合には、落下投入時に発生する気流などで逆流して粉塵とともに上昇する気流が流れる隙間がないため防塵シートが気流により変位し、変位により形成された不均一な隙間が発生することで気流が乱れて隙間から下部ケーシング内側に向けて粉塵が流入する可能性がある。また、防塵シートの側端面が側部ケーシングの内側面に引っ掛かって防塵シートの下端が傾斜面に接触できなくなり、防塵シートの下端から下部ケーシング内側に向けて粉塵が流入する可能性がある。それに対して、本開示に係る搬送装置では、粉塵とともに上昇する気流が流れる隙間があるため、防塵シートが気流により変位することが抑制される。また、防塵シートの側端面が側部ケーシングの内側面に引っ掛かって防塵シートの下端が傾斜面との間で隙間が形成されることを抑制される。このため、下部ケーシング内側に向けて粉塵が流入することを抑制することができる。
【0053】
本開示に係る搬送装置において、前記固体燃料は、少なくともその一部がバイオマス燃料である。
本開示に係る搬送装置によれば、特に粉塵を発生しやすいバイオマス燃料が固体燃料の一部に含まれる場合であっても、搬送ベルトを収容するケーシング部に搬送物から発生する粉塵が堆積することを抑制することができる。
【0054】
以上説明した実施形態に記載の搬送装置による搬送方法は、例えば以下のように把握される。
本開示に係る搬送方法は、搬送方向に沿って固体燃料を搬送する搬送装置による搬送方法であって、前記搬送装置は、前記搬送方向に沿って前記固体燃料を搬送するための搬送ベルトと、前記搬送方向に沿って前記搬送ベルトを搬送させる搬送力を前記搬送ベルトに付与する前記搬送方向の両端に配置される一対の回転体と、前記搬送ベルトの前記搬送方向の下流側の端部から落下する前記固体燃料を鉛直方向下方に導く燃料投下部と、前記搬送ベルトを内部に収容するケーシング部と、前記燃料投下部により鉛直方法下方へ導かれた前記固体燃料の粉塵が前記ケーシング部内部へ流入することを防止するとともに弾性変形可能な材料によりシート状に形成された防塵シートと、を備え、前記ケーシング部は、前記搬送ベルトの鉛直方向下方側に配置されるとともに前記搬送ベルトに沿って延びる下部ケーシングを有し、前記燃料投下部は、前記下部ケーシングの前記搬送方向の下流側の端部に連結されて鉛直方向下方へ向けて延びる傾斜面を有し、前記防塵シートは、前記搬送方向に対して前記下部ケーシングの下流側端部よりも下流側に配置され、前記防塵シートの上端が前記搬送ベルトに近接するとともに、前記防塵シートの下端が前記傾斜面に接触するように配置されており、前記一対の回転体により前記搬送方向に沿って前記搬送ベルトを搬送させる搬送力を前記搬送ベルトに付与して前記固体燃料を搬送する搬送工程と、前記搬送工程により搬送される前記固体燃料を前記搬送ベルトの前記搬送方向の下流側の端部から落下させて前記燃料投下部により前記固体燃料を下方に導く燃料投下工程と、を備える。
【0055】
本開示に係る搬送方法によれば、弾性変形可能な材料によりシート状に形成された防塵シートが、下部ケーシングよりも固体燃料の搬送方向の下流側に配置され、上端が搬送ベルトに近接するとともに下端が下部ケーシングに接続する傾斜面に接触するように配置される。防塵シートの下端が傾斜面に接触するように配置されるため、燃料投下部の下方に導かれた固体燃料の粉塵が落下投入時に発生する気流などで逆流して傾斜面に向けて上昇したとしても、粉塵が傾斜面に沿って下部ケーシング内側に導かれることが抑制される。また、防塵シートの上端が搬送ベルトに近接して配置されるため、燃料投下部の下方に導かれた固体燃料の粉塵が搬送ベルトの近傍まで上昇したとしても、粉塵が防塵シートの上方から下部ケーシング内側に向けて導かれることが抑制される。多量の粉塵が下部ケーシング内に堆積することが抑制されるので、堆積した粉塵によって搬送ベルトによる搬送物の搬送機構への障害を抑制することができる。
【0056】
また、本開示に係る搬送方法によれば、防塵シートが弾性変形可能な材料によりシート状に形成されているため、防塵シートの下端部が傾斜面の形状に沿って接触してシール性が向上する。また、防塵シートが下部ケーシングよりも搬送方向の下流側に配置されるため、防塵シートに接触して下方に落下した粉塵は、傾斜面に沿って下方に導かれ、下部ケーシング内側に堆積することが抑制される。このように、本開示に係る搬送装置によれば、搬送物に粉塵を発生し易い木質系固体燃料などのバイオマス燃料が含まれる場合であっても、搬送ベルトを収容するケーシング部内側に搬送物から発生する粉塵が堆積することを抑制することができる。
【符号の説明】
【0057】
10 コンベヤベルト(搬送ベルト)
20 ヘッドプーリ(搬送方向下流側の回転体)
20a テールプーリ(搬送方向上流側の回転体)
21 駆動軸
21a 従動軸
30 コンベヤローラ
35 スナブプーリ
40 スカート板
50 シール部
60 投入シュート
70 ヘッドシュート(燃料投下部)
71 傾斜面
72 鉛直面
80 上部ケーシング(ケーシング部)
82 下部ケーシング(ケーシング部)
82a 下流側端部
84 側部ケーシング(ケーシング部)
90 防塵シート
95 ベルトクリーナ(清掃部)
95a クリーナチップ
95b チップ支持部
95c 取付支柱
100 ベルトコンベヤ(搬送装置)
GP 隙間
PD 粉塵
SA 収容空間
SF 固体燃料
TD 搬送方向
WD 幅方向
θ 傾斜角
図1
図2
図3