特開2021-108538(P2021-108538A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特開2021-108538電動駆動装置及び電動パワーステアリング装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-108538(P2021-108538A)
(43)【公開日】2021年7月29日
(54)【発明の名称】電動駆動装置及び電動パワーステアリング装置
(51)【国際特許分類】
   H02K 5/22 20060101AFI20210702BHJP
   H02K 11/30 20160101ALI20210702BHJP
【FI】
   H02K5/22
   H02K11/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2021-77131(P2021-77131)
(22)【出願日】2021年4月30日
(62)【分割の表示】特願2020-561529(P2020-561529)の分割
【原出願日】2019年12月19日
(31)【優先権主張番号】特願2018-237774(P2018-237774)
(32)【優先日】2018年12月19日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2019-132223(P2019-132223)
(32)【優先日】2019年7月17日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2019-176145(P2019-176145)
(32)【優先日】2019年9月26日
(33)【優先権主張国】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000004204
【氏名又は名称】日本精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川田 昌昭
【テーマコード(参考)】
5H605
5H611
【Fターム(参考)】
5H605AA13
5H605BB05
5H605BB10
5H605CC06
5H605CC10
5H605DD09
5H605EC04
5H605EC20
5H611BB01
5H611BB07
5H611BB08
5H611TT01
5H611UA04
(57)【要約】
【課題】ヒートシンクと、コイル配線との電気的絶縁性を確保した電動駆動装置及び電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】電動駆動装置は、モータと、回路基板と、バスバーモジュールと、ヒートシンクとを備える。モータからの第1コイル配線は、バスバーモジュールの樹脂を間に挟んだ状態でヒートシンクを貫通し、回路基板と電気的に接続される。
【選択図】図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトと、
前記シャフトと連動するモータロータと、前記モータロータを回転させるステータコアと、前記ステータコアを3相交流で励磁する第1コイルグループと、を備えるモータステータと、前記モータロータ、前記モータステータ及び前記第1コイルグループを内側に収容する筒状のハウジングと、を含むモータと、
前記モータを駆動制御するために、前記シャフトの反負荷側の端部に設けられた磁石と、
前記シャフトの反負荷側であって、前記シャフトの軸方向の延長線上に配置された回路基板と、を含む電子制御装置と、
前記第1コイルグループと前記回路基板とを接続する第1コイル配線と、
コネクタから回路基板へ電力を伝送するバスバー配線が少なくとも絶縁性の樹脂に埋め込まれたバスバーモジュールと、
前記回路基板との間に、前記バスバーモジュールを挟んで、かつ前記バスバーモジュールの反負荷側に配置された前記回路基板を支持する、ヒートシンクと、
前記回路基板の第1面に取り付けられ、前記シャフトの軸方向の延長線上に配置された回転角度センサと、を備え、
前記第1コイル配線は、前記バスバーモジュールの前記樹脂を間に挟んだ状態で前記ヒートシンクを貫通し、前記回路基板と電気的に接続される、電動駆動装置。
【請求項2】
前記ヒートシンクは、貫通孔を備え、
前記バスバーモジュールは、前記樹脂で形成され、かつ前記ヒートシンクの貫通孔に収容される案内部を備え、前記第1コイル配線は、前記案内部に開けられた貫通孔を貫通する、請求項1に記載の電動駆動装置。
【請求項3】
前記案内部の貫通孔は、負荷側から反負荷側へと内部に進むにつれて直径が小さくなるテーパ状の内壁を有する、請求項2に記載の電動駆動装置。
【請求項4】
前記バスバーモジュールには、前記案内部の反負荷側に顎部をさらに備え、前記顎部が前記ヒートシンクの反負荷側の面に支えられている、請求項2または3に記載の電動駆動装置。
【請求項5】
前記ヒートシンクは、反負荷側に、第1面と、第1面より隆起した第2面を有する隆起部とを有し、前記ヒートシンクの外周の縁部と、前記隆起部との間に前記ヒートシンクの貫通孔がある、請求項2から4のいずれか1項に記載の電動駆動装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の電動駆動装置を備え、
前記電動駆動装置が補助操舵トルクを生じさせる電動パワーステアリング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータの回転を制御する電子制御装置を備えた電動駆動装置及び電動パワーステアリング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
モータによって補助操舵トルクを発生させる電動パワーステアリング装置は、モータを制御する装置である電子制御装置を備えている。例えば特許文献1には、電子部品を基板に高密度に実装可能である駆動装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−034204号公報
【特許文献2】特開2007−288929号公報
【特許文献3】特開2017−092100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の電動駆動装置では、モータのシャフトに平行な軸方向に沿って、モータ、電子制御装置及びコネクタの順に並んでいる。
【0005】
これに対して、特許文献2及び特許文献3の電動駆動装置では、コネクタへの挿抜方向は、モータのシャフトの径方向である。
【0006】
特許文献2及び特許文献3の電動駆動装置では、コネクタの端子が基板に電気的に接続される。軸方向に沿って、回路基板、ヒートシンク、モータの順に配置されると、モータからのコイル配線がヒートシンクを貫通する。このため、ヒートシンクと、コイル配線との電気的絶縁性の確保が望まれている。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、ヒートシンクと、コイル配線との電気的絶縁性を確保した電動駆動装置及び電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、一態様に係る電動駆動装置は、シャフトと、前記シャフトと連動するモータロータと、前記モータロータを回転させるステータコアと、前記ステータコアを3相交流で励磁する第1コイルグループと、を備えるモータステータと、
前記モータロータ、前記モータステータ及び前記第1コイルグループを内側に収容する筒状のハウジングと、を含むモータと、前記モータを駆動制御するために、前記シャフトの反負荷側の端部に設けられた磁石と、前記シャフトの反負荷側であって、前記シャフトの軸方向の延長線上に配置された回路基板と、を含む電子制御装置と、前記第1コイルグループと前記回路基板とを接続する第1コイル配線と、コネクタから回路基板へ電力を伝送するバスバー配線が少なくとも絶縁性の樹脂に埋め込まれたバスバーモジュールと、前記回路基板との間に、前記バスバーモジュールを挟んで、かつ前記バスバーモジュールの反負荷側に配置された前記回路基板を支持する、ヒートシンクと、前記回路基板の第1面に取り付けられ、前記シャフトの軸方向の延長線上に配置された回転角度センサと、を備え、前記第1コイル配線は、前記バスバーモジュールの前記樹脂を間に挟んだ状態で前記ヒートシンクを貫通し、前記回路基板と電気的に接続される。
【0009】
これにより、モータのシャフトに平行な軸方向及びシャフトの径方向の大きさが抑制される。また、第1コイル配線又は第2コイル配線と、ヒートシンクとの電気的絶縁性が確保される。
【0010】
望ましい態様として、シャフトと、前記シャフトと連動するモータロータと、前記モータロータを回転させるステータコアと、3相毎に少なくとも2系統の第1コイルグループ及び第2コイルグループと、に分けられ、かつ前記ステータコアを3相交流で励磁する複数のコイルグループと、を備えるモータステータと、前記モータロータ、前記モータステータ及び前記複数のコイルグループを内側に収容する筒状のハウジングと、を含むモータと、前記モータを駆動制御するために、前記シャフトの反負荷側の端部に設けられた磁石と、前記シャフトの反負荷側であって、前記シャフトの軸方向の延長線上に配置された回路基板と、を含む電子制御装置と、前記第1コイルグループと前記回路基板とを接続する第1コイル配線と、前記第2コイルグループと前記回路基板とを接続する第2コイル配線と、コネクタと、第1電源端子と、第2電源端子と、前記コネクタと前記第1電源端子とを電気的に接続する正極バスバー配線と、前記コネクタと前記第2電源端子とを電気的に接続する負極バスバー配線と、が前記コネクタと一体成形されたバスバーモジュールと、前記反負荷側に溝を有し、前記溝に前記バスバーモジュールが挿入され、かつ前記バスバーモジュールの反負荷側に配置された前記回路基板を支持する、ヒートシンクと、を備え、前記回路基板は、基板本体と、前記磁石の回転を検出する回転角度センサと、前記第1コイルグループへ電流を供給する複数の電子部品を含む第1パワー回路と、前記第2コイルグループへ電流を供給する複数の電子部品を含む第2パワー回路と、前記第1パワー回路及び前記第2パワー回路の少なくとも1つが供給する電流を制御する電子部品を含む制御回路と、を有し、前記回転角度センサは前記基板本体の第1面に取り付けられ、前記磁石と対向しており、前記正極バスバー配線及び前記負極バスバー配線は、前記コネクタから前記シャフトの延長線上を迂回して、前記コネクタから前記シャフトの延長線までの距離よりも前記コネクタからの距離が大きい位置で、前記基板本体と電気的に接続される。これにより、モータのシャフトに平行な軸方向及びシャフトの径方向の大きさが抑制される。
【0011】
望ましい態様として、前記バスバーモジュールは、通信用端子を備え、前記通信用端子は、前記コネクタから前記シャフトの延長線までの距離よりも前記コネクタからの距離が小さい位置で、前記基板本体と電気的に接続される。これにより、コネクタには、第1パワー回路と第2パワー回路よりも制御回路が近い位置に配置することができる。
【0012】
望ましい態様として、前記第1パワー回路に含まれる電子部品の少なくとも一部と、前記第2パワー回路に含まれる電子部品の少なくとも一部は、前記基板本体の第1面に取り付けられ、前記ヒートシンクと放熱材を介して対向している。これにより、第1パワー回路と第2パワー回路の発熱を抑制することができる。
【0013】
望ましい態様として、前記バスバーモジュールには、貫通孔があり、軸方向にみて、前記貫通孔の内側に、前記回転角度センサ及び磁石が配置される。これにより、磁気センサの周囲に、異物が進入することを抑制できる。
【0014】
望ましい態様として、前記正極バスバー配線及び前記負極バスバー配線は、前記貫通孔の周りにおいて、前記軸方向の厚みが、前記軸方向と直交する方向の幅よりも大きい。これにより、軸方向における投影面積を抑制しつつ、バスバーモジュールの電気抵抗が抑制される。
【0015】
望ましい態様として、前記バスバーモジュールは、前記ヒートシンクの貫通孔に収容する案内部を備え、前記案内部の貫通孔は、負荷側から反負荷側へと内部に進むにつれて直径が小さくなるテーパ状の内壁を有する。これにより、第1コイル配線又は第2コイル配線が案内部の貫通孔に引き込まれることでセンタリングされ、第1コイル配線又は第2コイル配線が回路基板に導かれる。これにより、第1コイル配線又は第2コイル配線と、回路基板との電気的な接続安定性が向上する。
【0016】
望ましい態様として、前記バスバーモジュールは、第1橋部と、第2橋部と、環状部と、枠部とを備え、前記第1橋部と、前記第2橋部とは、前記環状部を挟み、前記第2橋部と、前記環状部と、前記枠部とにより、前記溝の底の第1面より隆起した第2面を有する隆起部を囲み、前記ヒートシンクの外周の縁部と、前記隆起部との間に前記ヒートシンクの貫通孔がある。これにより、バスバーモジュールのねじれが抑制される。
【0017】
望ましい態様として、前記環状部の内側には、前記回転角度センサ及び前記磁石が配置される。これにより、磁気センサの周囲に、異物が進入することを抑制できる。
【0018】
望ましい態様として、前記バスバーモジュールは、複数の固定用位置決めピンと、前記磁石が挿入される貫通孔がある環状部とを有し、前記ヒートシンクは、前記反負荷側に複数の位置決め穴を有し、前記位置決め穴に前記固定用位置決めピンが挿入される。これにより、ヒートシンクに対するバスバーモジュールの位置精度を高めることができる。
【0019】
望ましい態様として、前記ヒートシンクの反負荷側に設けられた段差に、前記バスバーモジュールが収容され、前記環状部の外周と、前記ヒートシンクの段差によって生じた溝の壁面との間には、隙間があり、前記固定用位置決めピンは、3箇所以上あり、複数の前記固定用位置決めピンは一直線に並ばない。
【0020】
これにより、モータのシャフトに平行な軸方向及びシャフトの径方向の大きさが抑制される。環状部の外周とヒートシンクの段差によって生じた溝の壁面との間には隙間があるので、バスバーモジュールの熱膨張率とヒートシンクの熱膨張率が異なっても、隙間がバスバーモジュールの熱膨張の影響を緩和できる。また、環状部の外周とヒートシンクの段差によって生じた溝の壁面との間には隙間があるので、バスバーモジュールの成型公差がヒートシンクの形状加工公差より大きくても、隙間があるので、ヒートシンクに対するバスバーモジュールの取り付け位置が成型公差の影響を受けにくくなる。また、固定用位置決めピンにより、ヒートシンクに対するバスバーモジュールの取り付け精度が向上する。そして、固定用位置決めピンは、3箇所以上あり、複数の固定用位置決めピンは一直線に並ばない。これにより、環状部の外周とヒートシンクの段差によって生じた溝の壁面との間にある隙間の間隔が確保される。
【0021】
望ましい態様として、前記バスバーモジュールは、前記固定用位置決めピンとは反対方向に突出する基板用位置決めピンを備え、前記基板用位置決めピンが、前記バスバーモジュールから前記回路基板を突き抜けている。これにより、バスバーモジュールに対する回路基板の取り付け精度が向上する。
【0022】
望ましい態様として、前記基板用位置決めピンは、3箇所以上あり、複数の前記基板用位置決めピンは一直線に並ばない。これにより、バスバーモジュールに対する回路基板の回転が抑制される。
【0023】
望ましい態様として、前記シャフトの軸方向にみて、前記基板用位置決めピンと、前記固定用位置決めピンとが同じ位置にある。これにより、基板用位置決めピンで、固定用位置決めピンの位置が把握できるので、ヒートシンクと、バスバーモジュールとを組み立てしやすくなる。
【0024】
望ましい態様として、電動パワーステアリング装置は、上述した電動駆動装置を備え、前記電動駆動装置が補助操舵トルクを生じさせる。これにより、モータのシャフトに平行な軸方向及びシャフトの径方向の大きさが抑制され、電動パワーステアリング装置の配置の自由度が向上する。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、ヒートシンクと、コイル配線との電気的絶縁性を確保した電動駆動装置及び電動パワーステアリング装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1は、実施形態に係る電動パワーステアリング装置を搭載した車両を模式的に示した斜視図である。
図2図2は、実施形態に係る電動パワーステアリング装置の模式図である。
図3図3は、実施形態に係るECUの配置例を示す側面図である。
図4図4は、実施形態に係るモータの断面を模式的に示す断面図である。
図5図5は、実施形態に係るモータの配線を示す模式図である。
図6図6は、実施形態に係るモータとECUとの関係を示す模式図である。
図7図7は、実施形態1に係る電動駆動装置の構成例を示す斜視図である。
図8図8は、実施形態1に係る電動駆動装置の構成例を示す分解斜視図である。
図9A図9Aは、実施形態1に係るバスバーモジュールの構成例を示す斜視図である。
図9B図9Bは、図9Aの内部構成例を示す説明図である。
図10A図10Aは、図9Aとは異なる方向からみた、バスバーモジュールの構成例を示す斜視図である。
図10B図10Bは、図10Aの内部構成例を示す説明図である。
図11図11は、実施形態1に係るバスバーモジュールと回路基板との接続を示す説明図である。
図12図12は、実施形態1に係る検出回路及び磁石を示す模式的な断面図である。
図13図13は、実施形態2に係る電動駆動装置の構成例を示す分解斜視図である。
図14A図14Aは、実施形態2に係るバスバーモジュールの構成例を示す斜視図である。
図14B図14Bは、図14Aの内部構成例を示す説明図である。
図15図15は、バスバーモジュールの案内部を嵌め込むヒートシンクの貫通孔を説明するための断面図である。
図16図16は、バスバーモジュールの案内部の貫通孔を説明するための断面図である。
図17図17は、バスバーモジュールの位置決め部の平面的な位置を説明するための平面図である。
図18A図18Aは、バスバーモジュールの位置決め部の一断面を説明するための断面図である。
図18B図18Bは、バスバーモジュールの位置決め部の他の断面を説明するための断面図である。
図19図19は、実施形態3の永久磁石と第1センサ及び第2センサとの位置関係を示す説明図である。
図20図20は、実施形態3のセンサチップの回路構成を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
【0028】
図1は、実施形態に係る電動パワーステアリング装置を搭載した車両を模式的に示した斜視図である。図2は、実施形態に係る電動パワーステアリング装置の模式図である。図1に示すように、車両101は、電動パワーステアリング装置100を搭載している。図2を参照して電動パワーステアリング装置100の概要を説明する。
【0029】
電動パワーステアリング装置100は、運転者(操作者)から与えられる力が伝達する順に、ステアリングホイール91と、ステアリングシャフト92と、ユニバーサルジョイント96と、インターミディエイトシャフト97と、ユニバーサルジョイント98と、第1ラックアンドピニオン機構99と、タイロッド72と、を備える。また、電動パワーステアリング装置100は、ステアリングシャフト92の操舵トルクを検出するトルクセンサ94と、モータ30と、モータ30を制御する電子制御装置(以下、ECU(Electronic Control Unit)という。)10と、減速装置75と、第2ラックアンドピニオン機構70と、を備える。車速センサ82、電源装置83(例えば車載のバッテリ)、及びイグニッションスイッチ84は、車体に備えられる。車速センサ82は、車両101の走行速度を検出する。車速センサ82は、検出した車速信号SVをCAN(Controller Area Network)通信によりECU10に出力する。ECU10には、イグニッションスイッチ84がオンの状態で電源装置83から電力が供給される。
【0030】
電動駆動装置1は、モータ30と、モータ30のシャフト31の反負荷側に固定したECU10とを備える。また、電動駆動装置1は、ECU10とモータ30とを接続するアダプタを備えてもよい。
【0031】
図2に示すように、ステアリングシャフト92は、入力軸92Aと、出力軸92Bと、トーションバー92Cと、を備える。入力軸92Aは、一方の端部がステアリングホイール91に接続され、他方の端部がトーションバー92Cに接続される。出力軸92Bは、一方の端部がトーションバー92Cに接続され、他方の端部がユニバーサルジョイント96に接続される。なお、トルクセンサ94は、トーションバー92Cのねじれを検出することで、ステアリングシャフト92に加わる操舵トルクを検出する。トルクセンサ94は、検出した操舵トルクに応じた操舵トルク信号TをCAN通信によりECU10に出力する。ステアリングシャフト92は、ステアリングホイール91に付与された操舵力により回転する。
【0032】
インターミディエイトシャフト97は、アッパーシャフト97Aと、ロアシャフト97Bとを有し、出力軸92Bのトルクを伝達する。アッパーシャフト97Aは、ユニバーサルジョイント96を介して出力軸92Bに接続される。一方、ロアシャフト97Bは、ユニバーサルジョイント98を介して第1ラックアンドピニオン機構99の第1ピニオンシャフト99Aに接続される。アッパーシャフト97Aとロアシャフト97Bとは、例えば、スプライン結合されている。
【0033】
第1ラックアンドピニオン機構99は、第1ピニオンシャフト99Aと、第1ピニオンギヤ99Bと、ラックシャフト99Cと、第1ラック99Dと、を有する。第1ピニオンシャフト99Aは、一方の端部がユニバーサルジョイント98を介してロアシャフト97Bに接続され、他方の端部が第1ピニオンギヤ99Bに接続される。ラックシャフト99Cに形成された第1ラック99Dは、第1ピニオンギヤ99Bと噛み合う。ステアリングシャフト92の回転運動は、インターミディエイトシャフト97を介して第1ラックアンドピニオン機構99に伝達される。この回転運動は、第1ラックアンドピニオン機構99によりラックシャフト99Cの直線運動に変換される。タイロッド72は、ラックシャフト99Cの両端にそれぞれ接続される。
【0034】
モータ30は、運転者の操舵をアシストするための補助操舵トルクを発生させるモータである。モータ30は、ブラシレスモータでもよいし、ブラシ及びコンミテータを有するブラシモータでも良い。
【0035】
ECU10は、回転角度センサ23aを備える。回転角度センサ23aは、モータ30の回転位相を検出する。ECU10は、回転角度センサ23aからモータ30の回転位相信号を取得し、トルクセンサ94から操舵トルク信号Tを取得し、車速センサ82から車両101の車速信号SVを取得する。ECU10は、回転位相信号と操舵トルク信号Tと車速信号SVとに基づいて、アシスト指令の補助操舵指令値を算出する。ECU10は、算出された補助操舵指令値に基づいて、電流をモータ30に供給する。
【0036】
減速装置75は、モータ30のシャフト31と一体に回転するウォームシャフト75Aと、ウォームシャフト75Aと噛み合うウォームホイール75Bと、を備える。したがって、シャフト31の回転運動は、ウォームシャフト75Aを介してウォームホイール75Bに伝達される。なお、実施形態において、シャフト31の減速装置75側を負荷側端部といい、シャフト31の減速装置75とは反対側を反負荷側端部という。
【0037】
第2ラックアンドピニオン機構70は、第2ピニオンシャフト71Aと、第2ピニオンギヤ71Bと、第2ラック71Cと、を有する。第2ピニオンシャフト71Aは、一方の端部がウォームホイール75Bと同軸、かつ一体に回転するように固定される。第2ピニオンシャフト71Aは、他方の端部が第2ピニオンギヤ71Bに接続される。ラックシャフト99Cに形成された第2ラック71Cは、第2ピニオンギヤ71Bと噛み合う。モータ30の回転運動は、減速装置75を介して第2ラックアンドピニオン機構70に伝達される。この回転運動は、第2ラックアンドピニオン機構70によりラックシャフト99Cの直線運動に変換される。
【0038】
ステアリングホイール91に入力された運転者の操舵力は、ステアリングシャフト92、及びインターミディエイトシャフト97を介して、第1ラックアンドピニオン機構99に伝達される。第1ラックアンドピニオン機構99は、伝達された操舵力をラックシャフト99Cの軸方向に加わる力としてラックシャフト99Cに伝達する。この際、ECU10は、ステアリングシャフト92に入力された操舵トルク信号Tをトルクセンサ94から取得する。ECU10は、車速信号SVを車速センサ82から取得する。ECU10は、モータ30の回転位相信号を回転角度センサ23aから取得する。そして、ECU10は、制御信号を出力してモータ30の動作を制御する。モータ30が作り出した補助操舵トルクは、減速装置75を介して第2ラックアンドピニオン機構70に伝達される。第2ラックアンドピニオン機構70は、補助操舵トルクをラックシャフト99Cの軸方向に加わる力としてラックシャフト99Cに伝達する。このようにして、運転者のステアリングホイール91の操舵が電動パワーステアリング装置100によりアシストされる。
【0039】
図2に示すように、電動パワーステアリング装置100は、第2ラックアンドピニオン機構70にアシスト力が付与されるラックアシスト方式であるがこれに限定されない。電動パワーステアリング装置100は、例えば、ステアリングシャフト92にアシスト力が付与されるコラムアシスト方式、及び第1ピニオンギヤ99Bにアシスト力が付与されるピニオンアシスト方式でもよい。
【0040】
図3は、実施形態に係るECUの配置例を示す側面図である。図3に示すように、ECU10及びモータ30を備える電動駆動装置1は、減速装置75に配置されている。図3に示すコネクタCNTは、図2に示すラックシャフト99Cの延びる方向と平行に、ワイヤーハーネスが挿抜可能である。
【0041】
図4は、実施形態に係るモータの断面を模式的に示す断面図である。図5は、実施形態に係るモータの配線を示す模式図である。モータ30は、図4に示すように、ハウジング930と、ステータコア931を有するモータステータと、モータロータ932と、を備える。モータステータは、円筒状であるステータコア931と、複数の第1コイル37と、複数の第2コイル38を含む。ステータコア931は、環状のバックヨーク931aと、バックヨーク931aの内周面から突出する複数のティース931bと、を備える。ティース931bは、周方向に12個配置されている。モータロータ932は、ロータヨーク932aと、マグネット932bとを含む。マグネット932bは、ロータヨーク932aの外周面に設けられている。マグネット932bの数は、例えば8つである。モータロータ932の回転は、シャフト31の回転と連動する。
【0042】
図4に示すように、第1コイル37は、複数のティース931bのそれぞれに集中巻きされている。第1コイル37は、ティース931bの外周にインシュレータを介して集中巻きされる。全ての第1コイル37は、第1コイル系統に含まれる。実施形態に係る第1コイル系統は、第1パワー回路25Aに含まれるインバータ回路251(図6参照)によって、電流が供給され、励磁される。第1コイル系統は、例えば第1コイル37を6つ含む。6つの第1コイル37は、2つの第1コイル37が周方向で互いに隣接するように配置されている。隣接する第1コイル37を1つのグループとした第1コイルグループGr1が、周方向に等間隔に3つ配置されている。すなわち、第1コイル系統は、周方向に等間隔に並べられた3つの第1コイルグループGr1を備えている。なお、第1コイルグループGr1は、必ずしも3つでなくてもよく、nを自然数としたときに周方向に等間隔に3n個配置されていればよい。また、nは奇数である方が望ましい。
【0043】
図4に示すように、第2コイル38は、複数のティース931bのそれぞれに集中巻きされている。第2コイル38は、ティース931bの外周にインシュレータを介して集中巻きされる。第2コイル38が集中巻きされるティース931bは、第1コイル37が集中巻きされるティース931bとは異なるティース931bである。全ての第2コイル38は、第2コイル系統に含まれる。第2コイル系統は、第2パワー回路25Bに含まれるインバータ回路251(図6参照)によって電流が供給され、励磁される。第2コイル系統は、例えば第2コイル38を6つ含む。6つの第2コイル38は、2つの第2コイル38が周方向で互いに隣接するように配置されている。隣接する第2コイル38を1つのグループとした第2コイルグループGr2が、周方向に等間隔に3つ配置されている。すなわち、第2コイル系統は、周方向に等間隔に並べられた3つの第2コイルグループGr2を備えている。なお、第2コイルグループGr2は、必ずしも3つでなくてもよく、nを自然数としたときに周方向に等間隔に3n個配置されていればよい。また、nは奇数である方が望ましい。以上説明したように、本実施形態では、コイルグループは、複数あり、3相毎に少なくとも第1コイルグループGr1と、第2コイルグループGr2の2系統に分けられ、かつステータコア931を3相交流で励磁する。
【0044】
図5に示すように、6つの第1コイル37は、第1U相電流I1uにより励磁される2つの第1U相コイル37Ua及び第1U相コイル37Ubと、第1V相電流I1vにより励磁される2つの第1V相コイル37Va及び第1V相コイル37Vbと、第1W相電流I1wにより励磁される2つの第1W相コイル37Wa及び第1W相コイル37Wbと、を含む。第1U相コイル37Ubは、第1U相コイル37Uaに対して直列に接続されている。第1V相コイル37Vbは、第1V相コイル37Vaに対して直列に接続されている。第1W相コイル37Wbは、第1W相コイル37Waに対して直列に接続されている。第1コイル37のティース931bに対する巻き方向は、全て同じ方向である。また、第1U相コイル37Ub、第1V相コイル37Vb及び第1W相コイル37Wbは、スター結線(Y結線)で接合されている。
【0045】
図5に示すように、6つの第2コイル38は、第2U相電流I2uにより励磁される2つの第2U相コイル38Ua及び第2U相コイル38Ubと、第2V相電流I2vにより励磁される2つの第2V相コイル38Va及び第2V相コイル38Vbと、第2W相電流I2wにより励磁される2つの第2W相コイル38Wa及び第2W相コイル38Wbと、を含む。第2U相コイル38Ubは、第2U相コイル38Uaに対して直列に接続されている。第2V相コイル38Vbは、第2V相コイル38Vaに対して直列に接続されている。第2W相コイル38Wbは、第2W相コイル38Waに対して直列に接続されている。第2コイル38のティース931bに対する巻き方向は、全て同じ方向であり、第1コイル37の巻き方向と同じである。また、第2U相コイル38Ub、第2V相コイル38Vb及び第2W相コイル38Wbは、スター結線(Y結線)で接合されている。
【0046】
図4に示すように、3つの第1コイルグループGr1は、第1UVコイルグループGr1UVと、第1VWコイルグループGr1VWと、第1UWコイルグループGr1UWと、からなる。第1UVコイルグループGr1UVは、周方向で互いに隣接する第1U相コイル37Ub及び第1V相コイル37Vaを含む。第1VWコイルグループGr1VWは、周方向で互いに隣接する第1V相コイル37Vb及び第1W相コイル37Waを含む。第1UWコイルグループGr1UWは、周方向で互いに隣接する第1U相コイル37Ua及び第1W相コイル37Wbを含む。
【0047】
図4に示すように、3つの第2コイルグループGr2は、第2UVコイルグループGr2UVと、第2VWコイルグループGr2VWと、第2UWコイルグループGr2UWと、からなる。第2UVコイルグループGr2UVは、周方向で互いに隣接する第2U相コイル38Ub及び第2V相コイル38Vaを含む。第2VWコイルグループGr2VWは、周方向で互いに隣接する第2V相コイル38Vb及び第2W相コイル38Waを含む。第2UWコイルグループGr2UWは、周方向で互いに隣接する第2U相コイル38Ua及び第2W相コイル38Wbを含む。
【0048】
第1U相電流I1uにより励磁される第1コイル37は、第2U相電流I2uにより励磁される第2コイル38に、ステータコア931の径方向で対向している。以下の説明において、ステータコア931の径方向は、単に径方向と記載される。例えば、図4に示すように、径方向で第1U相コイル37Uaが第2U相コイル38Uaに対向し、第1U相コイル37Ubが第2U相コイル38Ubに対向している。
【0049】
第1V相電流I1vにより励磁される第1コイル37は、第2V相電流I2vにより励磁される第2コイル38に、径方向で対向している。例えば、図4に示すように、径方向で第1V相コイル37Vaが第2V相コイル38Vaに対向し、第1V相コイル37Vbが第2V相コイル38Vbに対向している。
【0050】
第1W相電流I1wにより励磁される第1コイル37は、第2W相電流I2wにより励磁される第2コイル38に、径方向で対向している。例えば、図4に示すように、径方向で第1W相コイル37Waが第2W相コイル38Waに対向し、第1W相コイル37Wbが第2W相コイル38Wbに対向している。
【0051】
図6は、実施形態に係るモータとECUとの関係を示す模式図である。図6に示すように、ECU10は、検出回路23と、制御回路24と、第1パワー回路25Aと、第2パワー回路25Bと、を備える。検出回路23は、回転角度センサ23aと、モータ回転数演算部23bと、を有する。制御回路24は、制御演算部241と、ゲート駆動回路242と、遮断駆動回路243と、を有する。第1パワー回路25Aは、インバータ回路251と、電流遮断回路255と、を有する。第2パワー回路25Bは、インバータ回路251と、電流遮断回路255と、を有する。また、インバータ回路251は、複数のスイッチング素子252と、電流値を検出するための電流検出回路254と、を有する。
【0052】
制御演算部241は、モータ電流指令値を演算する。モータ回転数演算部23bは、モータ電気角θmを演算し、制御演算部241に出力する。ゲート駆動回路242は、制御演算部241から出力されるモータ電流指令値が入力される。ゲート駆動回路242は、モータ電流指令値に基づいて、第1パワー回路25A及び第2パワー回路25Bを制御する。
【0053】
ECU10は、図6に示すように、回転角度センサ23aを備えている。回転角度センサ23aは、例えば、磁気センサである。回転角度センサ23aの検出値がモータ回転数演算部23bに供給される。モータ回転数演算部23bは、回転角度センサ23aの検出値に基づいてモータ電気角θmを演算し、制御演算部241に出力する。
【0054】
制御演算部241には、トルクセンサ94で検出された操舵トルク信号Tと、車速センサ82で検出された車速の信号である車速信号SVと、モータ回転数演算部23bから出力されるモータ電気角θmと、が入力される。制御演算部241は、操舵トルク信号T、車速信号SV及びモータ電気角θmに基づいてモータ電流指令値を算出し、ゲート駆動回路242に出力する。
【0055】
ゲート駆動回路242は、モータ電流指令値に基づいて第1パルス幅変調信号を演算し、第1パワー回路25Aのインバータ回路251に出力する。インバータ回路251は、第1パルス幅調変信号のデューティ比に応じて、3相の電流値となるようにスイッチング素子252をスイッチングして第1U相電流I1u、第1V相電流I1v及び第1W相電流I1wを含む3相交流を生成する。第1U相電流I1uが第1U相コイル37Ua及び第1U相コイル37Ubを励磁し、第1V相電流I1vが第1V相コイル37Va及び第1V相コイル37Vbを励磁し、第1W相電流I1wが第1W相コイル37Wa及び第1W相コイル37Wbを励磁する。
【0056】
ゲート駆動回路242は、モータ電流指令値に基づいて第2パルス幅変調信号を演算し、第2パワー回路25Bのインバータ回路251に出力する。インバータ回路251は、第2パルス幅調変信号のデューティ比に応じて、3相の電流値となるようにスイッチング素子252をスイッチングして第2U相電流I2u、第2V相電流I2v及び第2W相電流I2wを含む3相交流を生成する。第2U相電流I2uが第2U相コイル38Ua及び第2U相コイル38Ubを励磁し、第2V相電流I2vが第2V相コイル38Va及び第2V相コイル38Vbを励磁し、第2W相電流I2wが第2W相コイル38Wa及び第2W相コイル38Wbを励磁する。
【0057】
インバータ回路251は、直流電力を交流電力に変換する電力変換回路である。上記のように、インバータ回路251は、複数のスイッチング素子252を有する。スイッチング素子252は、例えば、電界効果トランジスタである。インバータ回路251には、平滑用コンデンサ253が並列に接続される。平滑用コンデンサ253は、例えば、電解コンデンサである。回路基板20は、平滑用コンデンサ253として、並列に接続された複数の平滑用コンデンサを備える。
【0058】
また、上記のように、インバータ回路251は電流検出回路254を有する。電流検出回路254は、例えば、シャント抵抗を含む。電流検出回路254で検知した電流値は、制御演算部241に送出される。なお、電流検出回路254は、モータ30の各相の電流値を検出するように接続してもよい。
【0059】
電流遮断回路255は、インバータ回路251と、第1コイル37又は第2コイル38との間に配置されている。電流検出回路254で検知した電流値が異常と判断される場合は、制御演算部241は、遮断駆動回路243を介して電流遮断回路255を駆動し、インバータ回路251から第1コイル37へ流れる電流を遮断できる。また、制御演算部241は、遮断駆動回路243を介して電流遮断回路255を駆動し、インバータ回路251から第2コイル38へ流れる電流を遮断できる。このように、第1コイル37へ流れる電流と、第2コイル38へ流れる電流は、制御演算部241にそれぞれ独立して制御される。また、制御演算部241には、操舵トルク信号T、車速信号SV等の入出力信号が、コネクタCNTを介して伝送される。
【0060】
(実施形態1)
図7は、実施形態1に係る電動駆動装置の構成例を示す斜視図である。図8は、実施形態1に係る電動駆動装置の構成例を示す分解斜視図である。図7及び図8に示すように、電動駆動装置1は、モータ30と、モータ30の反負荷側に配置されるECU10とを備える。モータ30は、ハウジング930を備える。本実施形態において、軸方向Axとは、モータ30のシャフト31の延びる方向と平行な方向をいう。周方向とは、シャフト31を中心とした同心円において、同心円に沿う方向である。径方向とは、軸方向Axに直交する平面において、シャフト31から離れる方向である。ハウジング930は筒状であり、その内側にモータロータ932と、第1コイルグループGr1及び第2コイルグループGr2(図4参照)を含むステータと、シャフト31とを収容する。
【0061】
シャフト31の反負荷側の端部には、磁石32が取り付けられている。磁石32は、軸方向Axにみて半分がS極、半分がN極に着磁されている。あるいは、磁石32は、周方向にみて交互に配置されたS極及びN極を外周面に有するようにしてもよい。
【0062】
図8に示すように、ECU10は、回路基板20と、回路基板20を支持するヒートシンク40と、コネクタCNTと一体成形されたバスバーモジュールBBMと、蓋体50を有する。ヒートシンク40には、回路基板20と、バスバーモジュールBBMとが取り付けられている。軸方向Axからみて、モータ30のシャフト31の径方向外側からワイヤーハーネスが挿抜可能な方向にコネクタCNTが配置されている。
【0063】
図8に示すように、回路基板20は、基板本体21と、基板本体21に実装された複数の電子部品と、を有する。基板本体21は、例えば、樹脂等で形成されたプリント基板である。1枚の基板本体21に実装された複数の電子部品には、例えば、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)、磁気センサ、電解コンデンサ、抵抗素子、ダイオード、サーミスタ等が含まれる。これら複数の電子部品により、図6に示した検出回路23、制御回路24、第1パワー回路25A及び第2パワー回路25Bが構成されている。
【0064】
ヒートシンク40は、回路基板20を支持する。ヒートシンク40の一方の面(反負荷側)に、回路基板20が固定されている。ヒートシンク40は、放熱性の高いアルミニウム、銅などの金属で構成されており、回路基板20が発する熱を外部に効率よく放熱する。
【0065】
蓋体50は金属製又は樹脂製であり、電動駆動装置1の内部に、異物や水分が侵入することを抑制する。
【0066】
図9Aは、実施形態1に係るバスバーモジュールの構成例を示す斜視図である。図9Bは、図9Aの内部構成例を示す説明図である。図10Aは、図9Aとは異なる方向からみた、バスバーモジュールの構成例を示す斜視図である。図10Bは、図10Aの内部構成例を示す説明図である。図9A及び図10Aに示すように、バスバーモジュールBBMは、コネクタCNTと、第1橋部64Aと、環状部63と、第2橋部64Bと、電源端子Tdc、Tgndと、CAN通信を行う通信用端子Tcanと、CAN通信以外の方法でデータを入出力する入出力端子Tioと、を有する。
【0067】
電源端子Tdcは、電源装置83(図2参照)の電源電圧Vdcを供給する金属製端子である。電源端子Tgndは、電源装置83の負電源電圧(例えば、グランドなどの基準電圧)を供給する金属製端子である。第1パワー回路25A及び第2パワー回路25Bには、電源端子Tdc、Tgndを介して、電源装置83から電力を伝送する電力配線PW(図2参照)がそれぞれ接続される。
【0068】
また、通信用端子Tcan及び入出力端子Tioは、それぞれ金属製端子である。制御回路24の制御演算部241(図6参照)には、通信用端子Tcan、入出力端子Tioを介して、操舵トルク信号T、車速信号SV等の入出力信号を伝送する信号伝送配線が接続される。
【0069】
図8に示す貫通孔Hdcには、図9Aに示す電源端子Tdcが挿入される。図8に示す貫通孔Hgndには、図9Aに示す電源端子Tgndが挿入される。図8に示す貫通孔Hcanには、図9Aに示す通信用端子Tcanが挿入される。図8に示す貫通孔Hioには、図9Aに示す入出力端子Tioが挿入される。
【0070】
また、コネクタCNTには、軸方向Axに延びる棒状の位置決めピンCNTPが備えられている。位置決めピンCNTPが回路基板20の位置決め孔及びヒートシンク40の位置決め穴に挿入される。コネクタCNTには、コネクタCNTをヒートシンク40に固定するためのボルトが通される、挿入孔CNTHが設けられている。
【0071】
図9B及び図10Bに示すように、バスバーモジュールBBMには、正極バスバー配線65、66と、負極バスバー配線67、コンデンサ端子板68が樹脂モールドされて、内部に埋め込まれている。正極バスバー配線65、66と、負極バスバー配線67、コンデンサ端子板68は、銅などの金属板を打ち抜き加工して形成されている。
【0072】
コンデンサ端子板68と負極バスバー配線67との間には、コンデンサ62が接続されている。同様に、コンデンサ端子板68と正極バスバー配線65との間には、コンデンサ62が接続されている。正極バスバー配線65と正極バスバー配線66との間には、チョークコイル61(図8参照)が接続されている。チョークコイル61、コンデンサ62は、上述した電源装置83からの電力配線PWの高周波成分を除去する。
【0073】
図9A及び図10Aに示すように、橋部64は、第1橋部64Aと、第2橋部64Bとを備える。第1橋部64Aと、第2橋部64Bとは、環状部63を挟む。軸方向Axにみて、環状部63よりも第1橋部64A及び第2橋部64Bの幅は、小さい。
【0074】
図8に示すように、ヒートシンク40は、ヒートシンク本体44の反負荷側の第1面41と第2面42とに段差を設け、第1面41にコネクタCNTを収容する。第1面41と第2面42との段差により形成された溝43a、溝43b及び溝43cには、バスバーモジュールBBMの環状部63、第2橋部64B及び電源端子Tdc、Tgndが配置される。
【0075】
言い換えると、ヒートシンク40は、反負荷側に溝43を有し、溝43にバスバーモジュールBBMが挿入され、かつバスバーモジュールBBMの反負荷側に配置された回路基板20を支持する。ここで、第1面41と第2面42との段差が、BBMの環状部63、第2橋部64Bの軸方向Axの厚み以上とすることで、バスバーモジュールBBMがヒートシンク40から突出しなくなる。
【0076】
図9B及び図10Bに示すように、正極バスバー配線66及び負極バスバー配線67は、貫通孔69の周りにおいて、軸方向Axの厚みは、軸方向Axと直交する方向の幅よりも大きい。これにより、軸方向Axからみた基板に占める電源配線の面積が抑制され、軸方向Axの厚みにより、正極バスバー配線66及び負極バスバー配線67の電気抵抗が抑制される。
【0077】
図11は、実施形態1に係るバスバーモジュールと回路基板との接続を示す説明図である。図12は、実施形態1に係る検出回路及び磁石を示す模式的な断面図である。図8及び図11を参照して説明すると、基板本体21は、第1面21bと、第1面21bの反対側に位置する第2面21aとを有する。検出回路23、制御回路24、第1パワー回路25A及び第2パワー回路25Bは、第1面21b又は第2面21aに実装された1個以上の電子部品で構成されている。例えば、図11に示すように、回転角度センサ23aは、基板本体21の第2面21aに実装された1個の電子部品で構成されている。
【0078】
また、制御回路24は、基板本体21の第2面21aにそれぞれ実装された複数個の電子部品で構成されている。
【0079】
また、図11に示すように、第1パワー回路25Aは、基板本体21の第1面21bに実装された複数個の電子部品で構成されている。回路基板20は、基板本体21の第2面21aに実装された平滑用コンデンサ253を含む。
【0080】
また、第1パワー回路25Aと同様に、第2パワー回路25Bも、基板本体21の第1面21bに実装されたスイッチング素子で構成されている。回路基板20は、基板本体21の第2面21aに実装された平滑用コンデンサ253を含む。
【0081】
図11に示すように、基板本体21には、第1面21bと第2面21aとの間を貫く複数の貫通孔2321、2322が設けられている。
【0082】
また、電動駆動装置1は、第1コイルグループGr1と回路基板20とを接続する第1コイル配線321と、第2コイルグループGr2と回路基板20とを接続する第2コイル配線322と、を備える。第1コイル配線321及び第2コイル配線322は、ECU10に含まれてもよいし、モータ30に含まれてもよい。
【0083】
貫通孔2321には、ヒートシンク40の貫通孔46を貫通してきた、第1コイル配線321(図8参照)が挿入され、回路基板20と第1コイル配線321とが電気的に接続される。貫通孔2322には、ヒートシンク40の貫通孔46を貫通してきた、第2コイル配線322(図8参照)が挿入され、回路基板20と第2コイル配線322とが電気的に接続される。
【0084】
図9A及び図10Aに示すように、環状部63の内側は、樹脂がない貫通孔69がある。図8に示すように、モータ30のシャフト31の反負荷側は、ヒートシンク40の貫通孔45を通り、第1面41に露出する。貫通孔69は、貫通孔45よりも大きい。
【0085】
回転角度センサ23aは、シャフト31の反負荷側であって、軸方向Axの延長線上に配置されている。基板本体21は、軸方向Axと直交する平面を回転角度センサ23aの実装面としている。回転角度センサ23aは、磁石32の磁場の変化を感知できるように、基板本体21に実装されている。磁石32と、回転角度センサ23aとは、軸方向Axにおいて、対向していることが望ましい。
【0086】
回転角度センサ23aは、例えば、スピンバルブセンサである。スピンバルブセンサは、反強磁性層等で磁化の向きが固定された強磁性体のピン層と、強磁性体のフリー層とで非磁性層を挟んだ素子で、磁束の向きの変化を検出できるセンサである。スピンバルブセンサには、GMR(Giant Magneto Resistance)センサ、TMR(Tunnel Magneto Resistance)センサがある。なお、回転角度センサ23aは、磁石32の回転を検出可能なセンサであればよい。回転角度センサ23aは、例えば、AMR(Anisotropic Magneto Resistance)センサ、又はホールセンサでもよい。
【0087】
図11及び図12に示すように、環状部63に囲まれた貫通孔69には、回転角度センサ23aと磁石32とが配置される。これにより、異物の混入が抑制される。
【0088】
以上説明したように、実施形態1に係る電動駆動装置1は、モータ30と、モータ30を駆動制御するために、シャフト31の反負荷側に設けられたECU10と、バスバーモジュールBBMとを備える。ECU10は、シャフト31の反負荷側の端部の磁石32と、シャフト31の反負荷側であって、シャフト31の軸方向(例えば、軸方向Ax)の延長線上に配置された回路基板20と、を含む。回路基板20は、磁石32の回転を検出する回転角度センサ23aを含む検出回路23と、制御回路24と、第1パワー回路25Aと、第2パワー回路25Bとを有する。回転角度センサ23aは、磁石32の回転を検出する磁気センサである。
【0089】
バスバーモジュールBBMは、コネクタCNTと、第1電源端子Tdcと、第2電源端子Tgndと、コネクタCNTと第1電源端子Tdcとを電気的に接続する正極バスバー配線65、66と、コネクタCNTと第2電源端子Tgndとを電気的に接続する負極バスバー配線67と、がコネクタCNTと樹脂モールドで一体成形されている。これにより、部品点数が削減される。樹脂モールドは、軽量であり、コストダウンに寄与する。
【0090】
正極バスバー配線66及び負極バスバー配線67は、コネクタCNTからシャフト31の延長線上を迂回する。そして、正極バスバー配線66及び負極バスバー配線67は、コネクタCNTからシャフト31の延長線までの距離よりもコネクタCNTからの距離が大きい位置にある貫通孔Hdc、貫通孔Hgndで、第1電源端子Tdc、第2電源端子Tgndを介して、基板本体21と接続される。この構造によれば、コネクタCNTへの挿抜方向は、軸方向Axと直行する面内において、モータ30のシャフト31の径方向になる。このため、電動駆動装置1の軸方向Axの大きさを抑制できる。また、正極バスバー配線66及び負極バスバー配線67は、基板本体21の電源配線とは別であることから、基板本体21内における第1パワー回路25A及び第2パワー回路25Bを回路基板20への電源配線の面積を小さくすることができる。その結果、基板本体21の面積が抑制され、回路基板20が小さくなる。そして、電動駆動装置1の径方向の大きさも抑制される。
【0091】
バスバーモジュールBBMは、通信用端子Tcanを備える。通信用端子Tcanは、コネクタCNTからシャフト31の延長線までの距離よりも、コネクタCNTからの距離が小さい位置で、基板本体21と電気的に接続される。通信用端子Tcanからの配線が短くなるように、制御回路24が配置可能になり、図11に示すように、第1パワー回路25A及び第2パワー回路25Bよりも発熱の小さい制御回路24は、コネクタCNTの近傍に配置しやすくなる。
【0092】
第1パワー回路25Aに含まれる電子部品の少なくとも一部(例えば、複数のスイッチング素子252)と、第2パワー回路25Bに含まれる電子部品の少なくとも一部(例えば、複数のスイッチング素子252)は、基板本体21の第1面21bに取り付けられている。図8に示すように、ヒートシンク40の第2面42とスイッチング素子252とは、放熱材を介して又は直接対向できる。放熱材は、シリコーンポリマーに熱伝導性フィラーを混合した材料であり、TIM(Thermal Interface Material)と呼ばれる。これにより、第1パワー回路25A及び第2パワー回路25Bで発生した熱を、より効果的に放熱することができる。
【0093】
また、電動パワーステアリング装置100は、上述の電動駆動装置1を備え、電動駆動装置1が補助操舵トルクを生じさせる。これにより、モータ30のシャフト31に平行な軸方向Ax及びシャフト31の径方向の大きさが抑制され、電動パワーステアリング装置100の配置の自由度が向上する。
【0094】
(実施形態2)
図13は、実施形態2に係る電動駆動装置の構成例を示す分解斜視図である。図14Aは、実施形態2に係るバスバーモジュールの構成例を示す斜視図である。図14Bは、図14Aの内部構成例を示す説明図である。図15は、バスバーモジュールの案内部を嵌め込むヒートシンクの貫通孔を説明するための断面図である。図16は、バスバーモジュールの案内部の貫通孔を説明するための断面図である。なお、上述した実施形態1と同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0095】
上述した特許文献1から特許文献3の電動駆動装置では、モータからのコイル配線がヒートシンクを貫通する。このため、ヒートシンクと、コイル配線との電気的絶縁性の確保が望まれている。
【0096】
図14A及び図14Bに示すように、バスバーモジュールBBMは、コネクタCNTと、第1橋部64Aと、環状部63と、第2橋部64Bと、枠部64Cと、顎部64Dと、案内部64Eと、第1電源端子Tdcと、第2電源端子Tgndと、CAN通信を行う通信用端子Tcanと、CAN通信以外の方法でデータを入出力する入出力端子Tioと、を有する。
【0097】
第1電源端子Tdcは、電源装置83(図2参照)の電源電圧Vdcを供給する金属製端子である。第2電源端子Tgndは、電源装置83の負電源電圧(例えば、グランドなどの基準電圧)を供給する金属製端子である。第1パワー回路25A及び第2パワー回路25Bには、第1電源端子Tdc、第2電源端子Tgndを介して、電源装置83から電力を伝送する電力配線PW(図2参照)がそれぞれ接続される。
【0098】
また、通信用端子Tcan及び入出力端子Tioは、それぞれ金属製端子である。制御回路24の制御演算部241(図6参照)には、通信用端子Tcan、入出力端子Tioを介して、操舵トルク信号T、車速信号SV等の入出力信号を伝送する信号伝送配線が接続される。
【0099】
図13に示す貫通孔Hdcには、図14Aに示す第1電源端子Tdcが挿入される。図13に示す貫通孔Hgndには、図14Aに示す第2電源端子Tgndが挿入される。図13に示す貫通孔Hcanには、図14Aに示す通信用端子Tcanが挿入される。図13に示す貫通孔Hioには、図14Aに示す入出力端子Tioが挿入される。
【0100】
図14Bに示すように、バスバーモジュールBBMには、正極バスバー配線65、66と、負極バスバー配線67、コンデンサ端子板68が樹脂モールドされて、内部に埋め込まれている。正極バスバー配線65、66と、負極バスバー配線67、コンデンサ端子板68は、銅などの金属板を打ち抜き加工して形成されている。バスバーモジュールBBMの樹脂は、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT:Polybutylene terephthalate)である。
【0101】
コンデンサ端子板68と負極バスバー配線67との間には、コンデンサ62が接続されている。同様に、コンデンサ端子板68と正極バスバー配線65との間には、コンデンサ62が接続されている。正極バスバー配線65と正極バスバー配線66との間には、チョークコイル61(図13参照)が接続されている。チョークコイル61、コンデンサ62は、上述した電源装置83からの電力配線PWの高周波成分を除去する。
【0102】
図14Aに示すように、橋部64は、第1橋部64Aと、第2橋部64Bとを備える。第1橋部64Aと、第2橋部64Bとは、環状部63を挟む。軸方向Axにみて、環状部63よりも第1橋部64A及び第2橋部64Bの幅は、小さい。
【0103】
枠部64Cと、第2橋部64Bと、環状部63とは、溝43aの底の第1面41より隆起した第2面42を有する隆起部を囲む。枠部64Cは、バスバーモジュールBBMのねじれを抑制し、組立時の取り扱いを容易にする。枠部64Cの外側には、枠部64Cよりも径方向に厚みのある案内部64Eがある。案内部64Eの上面には、顎部64Dがあり、案内部64Eよりも少なくとも径方向外側に張り出している。
【0104】
また、バスバーモジュールBBMは、コネクタCNTの両側面から互いに離れる方向に張り出した張り出し部64Wを備える。張り出し部64Wには、ねじを挿入する挿入孔CNTH1、挿入孔CNTH2が設けられる。第2橋部64Bには、ねじを挿入する挿入孔CNTH3が設けられる。
【0105】
図13に示すように、ヒートシンク40は、ヒートシンク本体44の反負荷側の第1面41と第2面42とに段差を設け、第1面41にコネクタCNTを収容する。第1面41と第2面42の隆起部との段差により形成された溝43a、溝43b及び溝43cには、バスバーモジュールBBMの環状部63、第2橋部64B及び第1電源端子Tdc、第2電源端子Tgndが配置される。
【0106】
言い換えると、ヒートシンク40は、反負荷側に溝43を有し、溝43にバスバーモジュールBBMが挿入され、かつバスバーモジュールBBMの反負荷側に配置された回路基板20を支持する。ここで、第1面41と第2面42との段差が、バスバーモジュールBBMの環状部63、第2橋部64BのAx方向の厚み以上とすることで、バスバーモジュールBBMがヒートシンク40から突出しなくなる。
【0107】
正極バスバー配線66及び負極バスバー配線67は、貫通孔69の周りにおいて、軸方向Axの厚みは、軸方向Axと直交する方向の幅よりも大きい。これにより、軸方向Axからみた基板に占める電源配線の面積が抑制され、軸方向Axの厚みにより、正極バスバー配線66及び負極バスバー配線67の電気抵抗が抑制される。
【0108】
図13を参照して説明すると、基板本体21は、第1面21bと、第1面21bの反対側に位置する第2面21aとを有する。図6に示す検出回路23、制御回路24、第1パワー回路25A及び第2パワー回路25Bは、第1面21b又は第2面21aに実装された1個以上の電子部品で構成されている。例えば、図13に示すように、回転角度センサ23aは、基板本体21の第2面21aに実装された1個の電子部品で構成されている。
【0109】
また、図6に示す制御回路24は、基板本体21の第1面21bにそれぞれ実装された複数個の電子部品で構成されている。
【0110】
また、回路基板20は、基板本体21の第2面21aに実装された平滑用コンデンサ253を含む。
【0111】
図13に示すように、基板本体21には、第1面21bと第2面21aとの間を貫く複数の貫通孔2321、2322が設けられている。
【0112】
また、図13に示すように、電動駆動装置1は、第1コイルグループGr1と回路基板20とを接続する第1コイル配線321と、第2コイルグループGr2と回路基板20とを接続する第2コイル配線322と、を備える。第1コイル配線321及び第2コイル配線322は、ECU10に含まれてもよいし、モータ30に含まれてもよい。
【0113】
貫通孔2321には、ヒートシンク40の貫通孔46を貫通してきた、第1コイル配線321が挿入され、回路基板20と第1コイル配線321とが電気的に接続される。貫通孔2322には、ヒートシンク40の貫通孔46を貫通してきた、第2コイル配線322が挿入され、回路基板20と第2コイル配線322とが電気的に接続される。
【0114】
図14A及び図14Bに示すように、環状部63の内側は、樹脂がない貫通孔69がある。図13に示すように、モータ30のシャフト31の反負荷側は、ヒートシンク40の貫通孔45を通り、第1面41に露出する。貫通孔69は、貫通孔45よりも大きい。
【0115】
回転角度センサ23aは、シャフト31の反負荷側であって、軸方向Axの延長線上に配置されている。基板本体21は、軸方向Axと直交する平面を回転角度センサ23aの実装面としている。回転角度センサ23aは、磁石32の磁場の変化を感知できるように、基板本体21に実装されている。磁石32と、回転角度センサ23aとは、軸方向Axにおいて、対向していることが望ましい。
【0116】
回転角度センサ23aは、例えば、スピンバルブセンサである。スピンバルブセンサは、反強磁性層等で磁化の向きが固定された強磁性体のピン層と、強磁性体のフリー層とで非磁性層を挟んだ素子で、磁束の向きの変化を検出できるセンサである。スピンバルブセンサには、GMR(Giant Magneto Resistance)センサ、TMR(Tunnel Magneto Resistance)センサがある。なお、回転角度センサ23aは、磁石32の回転を検出可能なセンサであればよい。回転角度センサ23aは、例えば、AMR(Anisotropic Magneto Resistance)センサ、又はホールセンサでもよい。
【0117】
上述した図12を参照すると、環状部63に囲まれた貫通孔69には、回転角度センサ23aと磁石32とが配置される。これにより、異物の混入が抑制される。
【0118】
図13に示すように、第2面42の隆起部と、ヒートシンク40の外周の縁部43dとの間に、バスバーモジュールBBMの案内部64Eを収容する貫通孔43Hが設けられている。図15に示すように、貫通孔43HにバスバーモジュールBBMの案内部64Eが挿入されると、バスバーモジュールBBMの顎部64Dが、第2面42の隆起部及び縁部43dに支えられる。
【0119】
図16に示すように、基板本体21の貫通孔2321、2322に重なる貫通孔HBが案内部64Eに開けられている。
【0120】
貫通孔HBの開口中心Hxは、軸方向Axと平行である。貫通孔HBの内壁HBAは、一定の直径DAを有している。貫通孔HBの負荷側の端部には、直径DAよりも大きな直径DBの開口があり、モータステータ側の端部から内部へ進むにつれて直径DBから直径DAへ徐々に小さくなるテーパ状の内壁HBTがある。つまり、テーパ状の内壁HBTは、負荷側から反負荷側へと内部へ進むにつれて直径DBから直径DAへ徐々に小さくなる。
【0121】
予め、案内部64Eを貫通孔43Hに収容された状態で、バスバーモジュールBBMに基板本体21が固定された状態にしておく。次に、図13に示す第1コイル配線321、第2コイル配線322を貫通孔HB(図16参照)へ挿入する。第1コイル配線321、第2コイル配線322は、テーパ状の内壁HBT(図16参照)で案内され、開口中心Hxに沿うようになる。その結果、開口中心Hxにセンタリングされた第1コイル配線321が貫通孔2321に挿入され、開口中心Hxにセンタリングされた第2コイル配線322が貫通孔2322に挿入され、第1コイル配線321及び第2コイル配線322と、基板本体21の内部回路とが確実に電気的に接続される。これにより、組立性が向上する。
【0122】
第1コイル配線321、第2コイル配線322は、基板本体21にある回路と半田接合やプレスフィットなどで電気的に接続するため、先端は導体が露出していることが多い。第1コイル配線321、第2コイル配線322は、ヒートシンク40を突き抜けるが、第1コイル配線321、第2コイル配線322と、ヒートシンク40との間に、案内部64Eの絶縁性樹脂があるので、電気的絶縁性を確保できる。このように、第1コイル配線321、第2コイル配線322は、バスバーモジュールBBMの樹脂を間に挟んだ状態でヒートシンク40を貫通し、基板本体21と電気的に接続される。
【0123】
(実施形態3)
図17は、バスバーモジュールの位置決め部の平面的な位置を説明するための平面図である。図18Aは、バスバーモジュールの位置決め部の一断面を説明するための断面図である。図18Bは、バスバーモジュールの位置決め部の他の断面を説明するための断面図である。図19は、実施形態3の永久磁石と第1センサ及び第2センサとの位置関係を示す説明図である。図20は、実施形態3のセンサチップの回路構成を示す回路図である。なお、上述した実施形態1及び実施形態2と同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0124】
実施形態1では、コネクタCNTと一体のバスバーモジュールBBMに、基板本体21を取り付けることで、モータのシャフトに平行な軸方向及びシャフトの径方向の大きさを抑制する。しかしながら、基板とヒートシンクとがボルトなどで固定され、基板とヒートシンクとの間にバスバーモジュールを挟むだけで、バスバーモジュールが固定されると、ヒートシンクに対するバスバーモジュールの位置がばらついてしまう可能性がある。実施形態3の電動駆動装置では、モータのシャフトに平行な軸方向及びシャフトの径方向の大きさを抑制しつつ、ヒートシンクに対するバスバーモジュールの位置精度を高める。
【0125】
図13に示すように、基板本体21には、第1面21bと第2面21aとの間を貫く複数の貫通孔2321、2322が設けられている。
【0126】
回路基板20は、ヒートシンク40にボルト等の固定具BTで固定されている。固定具BTは、回路基板20の貫通孔BTHを貫通し、ヒートシンク40の雌ねじ穴SHに締結される。
【0127】
また、バスバーモジュールBBMには、円筒状の第1位置決め部PP1、第2位置決め部PP2及び第3位置決め部PP3が備えられている。バスバーモジュールBBMは、コネクタCNTの両側面から互いに離れる方向に張り出した張り出し部64Wを備え、張り出し部64Wには、ねじを挿入する挿入孔CNTH1、挿入孔CNTH2が設けられる。
【0128】
図13に示すように、ヒートシンク40は、ヒートシンク本体44の反負荷側の第1面41と第2面42とに段差を設け、第1面41にコネクタCNTを収容する。第1面41と第2面42との段差により形成された溝43a、溝43b及び溝43cには、バスバーモジュールBBMの環状部63、第2橋部64B及び第1電源端子Tdc、第2電源端子Tgndが配置される。
【0129】
図17に示すように、第1位置決め部PP1と第2位置決め部PP2との間には、距離LYがある。第1位置決め部PP1と第3位置決め部PP3との間には、距離LXがある。
【0130】
図18A及び図18Bに示すように、第1位置決め部PP1は、第1橋部64Aの上面から基板本体21へ突出し、軸方向Axと平行なZ方向に延びる基板用位置決めピンPP1Uと、第1橋部64Aの下面からヒートシンク本体44へ突出し、Z方向に延びる固定用位置決めピンPP1Dとを有している。基板用位置決めピンPP1Uは、固定用位置決めピンPP1Dとは反対方向に突出する。基板用位置決めピンPP1Uと、固定用位置決めピンPP1Dとは、第1橋部64Aに樹脂モールドで一体成形される。固定用位置決めピンPP1Dは、ヒートシンク本体44に開けられた位置決め穴HH1(図13参照)に圧入される。基板用位置決めピンPP1Uは、基板本体21に開けられた位置決め孔BH1(図13参照)に圧入される。基板用位置決めピンPP1Uが、バスバーモジュールBBMから回路基板20を突き抜けている。
【0131】
図18Aに示すように、第2位置決め部PP2は、第2橋部64Bの上面から基板本体21へ突出し、Z方向に延びる基板用位置決めピンPP2Uと、第2橋部64Bの下面からヒートシンク本体44へ突出し、Z方向に延びる固定用位置決めピンPP2Dとを有している。基板用位置決めピンPP2Uは、固定用位置決めピンPP2Dとは反対方向に突出する。基板用位置決めピンPP2Uと、固定用位置決めピンPP2Dとは、第2橋部64Bに樹脂モールドで一体成形される。固定用位置決めピンPP2Dは、ヒートシンク本体44に開けられた位置決め穴HH2(図13参照)に圧入される。基板用位置決めピンPP2Uは、基板本体21に開けられた位置決め孔BH2(図13参照)に圧入される。そして、基板用位置決めピンPP2Uが、バスバーモジュールBBMから回路基板20を突き抜けている。
【0132】
図18Bに示すように、第3位置決め部PP3は、張り出し部64Wの上面から基板本体21へ突出し、Z方向に延びる基板用位置決めピンPP3Uと、張り出し部64Wの下面からヒートシンク本体44へ突出し、Z方向に延びる固定用位置決めピンPP3Dとを有している。基板用位置決めピンPP3Uは、固定用位置決めピンPP3Dとは反対方向に突出する。基板用位置決めピンPP3Uと、固定用位置決めピンPP3Dとは、張り出し部64Wに樹脂モールドで一体成形される。固定用位置決めピンPP3Dは、ヒートシンク本体44の凸部44Pに開けられた位置決め穴HH3(図13参照)に圧入される。凸部44Pは、ボス等とも呼ばれる。基板用位置決めピンPP3Uは、基板本体21に開けられた位置決め孔BH3(図13参照)に圧入される。基板用位置決めピンPP3Uが、バスバーモジュールBBMから回路基板20を突き抜けている。
【0133】
凸部44Pは、バスバーモジュールBBMの張り出し部64Wに当接し、バスバーモジュールBBMのZ方向の位置決めが精度よくなされる。
【0134】
固定用位置決めピンPP1D、PP2D、PP3Dは、ヒートシンク40に対して、バスバーモジュールBBMを固定する。基板用位置決めピンPP1U、PP2U、PP3Uは、バスバーモジュールBBMに対して、基板本体21を固定する。
【0135】
図19に示すように、回転角度センサ23aのセンサチップは、第1センサ116と、第2センサ124とを備える。回転角度センサ23aは、第1センサ116及び第2センサ124が集積された磁気センサである。図20に示すように、第1センサ116は、第1方向検出回路118と、第2方向検出回路122と、を備える。第1センサ116は、第1方向検出回路118及び第2方向検出回路122が検出した検出電圧をECU10へ出力する。
【0136】
第1方向検出回路118は、MR素子Rx1、Rx2、Rx3、Rx4と、接続端子T12、T23、T34、T41と、アンプ120と、を備える。MR素子Rx1、Rx2、Rx3、Rx4は、TMR(Tunnel Magneto Resistance)素子である。MR素子Rx1、Rx2、Rx3、Rx4は、例えば、GMR(Giant Magneto Resistance)素子、AMR(Anisotropic Magneto Resistance)素子、ホール素子のいずれかであってもよい。
【0137】
TMR素子は、磁化方向が固定された磁化固定層と、外部磁界に応じて磁化の方向が変化する自由層と、磁化固定層と、自由層の間に配置された非磁性層とから構成される。TMR素子は、自由層の磁化の方向が磁化固定層の磁化の方向に対してなす角度に応じて抵抗値が変化する。例えば、該角度が0°のときに抵抗値は最小となり、該角度が180°のときに抵抗値は最大となる。図20に示す各MR素子Rx1、Rx2、Rx3、Rx4に記載された矢印は、それぞれの磁化固定層の磁化方向を示す。MR素子Rx1、Rx2、Rx3、Rx4は、図20に示すように、ブリッジ回路を形成する。
【0138】
接続端子T12及び接続端子T34は、アンプ120に接続される。接続端子T41は、駆動電圧Vccに接続される。ここで、駆動電圧Vccは、図20において便宜上ECU10から独立して記載されているが、ECU10から供給される電圧である。接続端子T23は、図20に示すように、アースGNDに接続される。ECU10は、ハーネスを介して、接続端子T41と接続端子T23との間に電圧を印加する。
【0139】
アンプ120は、入力された電気信号を増幅する増幅回路である。アンプ120は、入力側が接続端子T12及び接続端子T34に接続される。アンプ120は、出力側がECU10に接続されている。アンプ120は、接続端子T12、T34から入力された検出信号を増幅して、ECU10へ出力する。
【0140】
第2方向検出回路122は、MR素子Ry1、Ry2、Ry3、Ry4と、接続端子T12、T23、T34、T41と、アンプ120と、を備える。第2方向検出回路122は、MR素子Rx1、Rx2、Rx3、Rx4に代えて、MR素子Ry1、Ry2、Ry3、Ry4を備えている。第2方向検出回路122の構成のうち、第1方向検出回路118の構成と同じ構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0141】
MR素子Ry1、Ry2、Ry3、Ry4は、磁化固定層の磁化方向以外は、MR素子Rx1、Rx2、Rx3、Rx4と同様の構成を有する。各MR素子Ry1、Ry2、Ry3、Ry4に記載された矢印は、それぞれの磁化固定層の磁化方向を示す。
【0142】
なお、第2センサ124は、第1センサ116と同様の構成を有するので、同様の構成に同様の符号を付し、その説明を省略する。
【0143】
第1方向検出回路118及び第2方向検出回路122は、図19に示すシャフト31の軸方向Axに対し、所定の距離で配置されている場合、精度の高い検出信号を出力できる。第1センサ116は、磁石32に対し、所定の関係にあるときに、所定の検出信号を出力できる。このように、第1センサ116は、シャフト31の軸方向Ax及び磁石32に対して所定の位置である必要がある。同様に、第2センサ124もシャフト31の軸方向Ax及び磁石32に対して所定の位置である必要がある。
【0144】
上述したように、固定用位置決めピンPP1D、PP2D、PP3Dは、ヒートシンク40に対して、バスバーモジュールBBMを固定する。基板用位置決めピンPP1U、PP2U、PP3Uは、バスバーモジュールBBMに対して、基板本体21を固定する。基板用位置決めピンPP1U、PP2U、PP3Uは、3箇所以上あり、一直線に並ばない。例えば、基板用位置決めピンPP1Uと基板用位置決めピンPP2Uとを結んだ仮想線と、基板用位置決めピンPP1Uと基板用位置決めピンPP3Uとを結んだ仮想線とが直角に交差する。これにより、回路基板20がバスバーモジュールBBMに対して回転しにくい。これにより、第1センサ116は、シャフト31の軸方向Ax及び磁石32に対して所定の位置になる。同様に、第2センサ124もシャフト31の軸方向Ax及び磁石32に対して所定の位置になる。その結果、回転角度センサ23aの出力精度が高くなる。
【0145】
予め、基板用位置決めピンPP1U、PP2U、PP3Uをそれぞれ位置決め孔BH1、BH2、BH3に圧入し、バスバーモジュールBBMに基板本体21が固定された状態にしておく。次に、図18A及び図18Bに示すように、固定用位置決めピンPP1D、PP2D、PP3Dが、それぞれ位置決め穴HH1、HH2、HH3に挿入されると、図13に示す第1コイル配線321が貫通孔2321に導かれ、第2コイル配線322が貫通孔2322に導かれる。その結果、第1コイル配線321が貫通孔2321に挿入され、第2コイル配線322が貫通孔2322に挿入され、第1コイル配線321及び第2コイル配線322と、基板本体21の内部回路とが確実に電気的に接続される。
【0146】
シャフト31の軸方向Axにみて、基板用位置決めピンPP1U、PP2U、PP3Uのそれぞれが、固定用位置決めピンPP1D、PP2D、PP3Dのそれぞれと同じ位置にある。これにより、基板用位置決めピンPP1U、PP2U、PP3Uで、固定用位置決めピンPP1D、PP2D、PP3Dの位置が把握できるので、ヒートシンク40と、バスバーモジュールBBMとを組み立てしやすくなる。
【0147】
バスバーモジュールBBMは、コネクタCNTと第1電源端子Tdcとを電気的に接続する正極バスバー配線65、66と、コネクタCNTと第2電源端子Tgndとを電気的に接続する負極バスバー配線67と、固定用位置決めピンPP1D、PP2D、PP3Dと、基板用位置決めピンPP1U、PP2U、PP3UとがコネクタCNTと樹脂モールドで一体成形されている。
【0148】
第1面41と第2面42との段差により形成された溝43aと、バスバーモジュールBBMの環状部63の外周とが接することで、ヒートシンク40に対するバスバーモジュールBBMの取り付け位置を確定してしまうと、バスバーモジュールBBMの寸法ばらつきとヒートシンク40の寸法ばらつきとが異なることから、ヒートシンク40に対するバスバーモジュールBBMの位置が不正確となりやすい。実施形態3では、図13に示す、溝43aと、バスバーモジュールBBMの環状部63の外周との間には、隙間がある。これにより、バスバーモジュールBBM及びヒートシンク40の寸法ばらつきの影響が緩和される。そうすると、ヒートシンク40に対するバスバーモジュールBBMの位置決めが必要になる。上述したように、回路基板20は、ボルト等の固定具BTで、ヒートシンク40に固定されている。回路基板20とヒートシンク40との間にバスバーモジュールBBMを挟むだけで、バスバーモジュールBBMが固定されると、ヒートシンク40に対するバスバーモジュールBBMの位置がばらついてしまう。そこで、実施形態では、固定用位置決めピンPP1D、固定用位置決めピンPP2D及び固定用位置決めピンPP3Dが、位置決め穴HH1、位置決め穴HH2及び位置決め穴HH3にそれぞれ挿入される。そして、固定用位置決めピンPP1D、固定用位置決めピンPP2D及び固定用位置決めピンPP3Dは、一直線に並ばないので、ヒートシンク40に対するバスバーモジュールBBMの位置精度が高まる。
【符号の説明】
【0149】
1 電動駆動装置
10 ECU
18 ハーネス
20 回路基板
21 基板本体
21a 第2面
21b 第1面
23 検出回路
23a 回転角度センサ
23b モータ回転数演算部
24 制御回路
25A 第1パワー回路
25B 第2パワー回路
30 モータ
31 シャフト
32 磁石
37 第1コイル
38 第2コイル
40 ヒートシンク
41 第1面
42 第2面
43H 貫通孔
43、43a、43b、43c 溝
43d 縁部
44 ヒートシンク本体
44P 凸部
45 貫通孔
46 貫通孔
50 蓋体
60 アダプタ
63 環状部
64 橋部
64A 第1橋部
64B 第2橋部
64C 枠部
64D 顎部
64E 案内部
64W 張り出し部
65 正極バスバー配線
66 正極バスバー配線
67 負極バスバー配線
68 コンデンサ端子板
69 貫通孔
321 第1コイル配線
322 第2コイル配線
930 ハウジング
931 ステータコア
932 モータロータ
Ax 軸方向
BBM バスバーモジュール
BH1、BH2、BH3 位置決め孔
BT 固定具
BTH 貫通孔
CNT コネクタ
CNTH、CNTH1、CNTH2、CNTH3 挿入孔
CNTP 位置決めピン
Gr1 第1コイルグループ
Gr2 第2コイルグループ
HB 貫通孔
HBT 内壁
HH1、HH2、HH3 位置決め穴
Hcan 貫通孔
Hdc 貫通孔
Hgnd 貫通孔
Hio 貫通孔
PP1 第1位置決め部
PP1D 固定用位置決めピン
PP1U 基板用位置決めピン
PP2 第2位置決め部
PP2D 固定用位置決めピン
PP2U 基板用位置決めピン
PP3 第3位置決め部
PP3D 固定用位置決めピン
PP3U 基板用位置決めピン
SH 雌ねじ穴
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14A
図14B
図15
図16
図17
図18A
図18B
図19
図20