特開2021-130224(P2021-130224A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-130224(P2021-130224A)
(43)【公開日】2021年9月9日
(54)【発明の名称】クリップ装置
(51)【国際特許分類】
   B43K 25/02 20060101AFI20210813BHJP
【FI】
   B43K25/02 150
   B43K25/02 160
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-25608(P2020-25608)
(22)【出願日】2020年2月18日
(71)【出願人】
【識別番号】000001351
【氏名又は名称】コクヨ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085338
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 一博
(72)【発明者】
【氏名】土岐 一貴
【テーマコード(参考)】
2C041
【Fターム(参考)】
2C041AA06
2C041AB04
2C041BB03
(57)【要約】
【課題】クリップの基端部をコイルばねにより当該クリップが閉じる方向に付勢するクリップ装置において、クリップを設ける際におけるデザイン上の設計の自由度が低いという課題を解決する
【解決手段】内部にばねガイド81を収めた筐体4(本体)と、この筐体4に基端近傍部5bを相対回転可能に支持させたクリップ5と、ばねガイド81に保持されクリップ5の基端部5aを付勢するコイルばね6とを具備してなり、クリップ5が、外装板51の縁51aから筐体4方向に延出する延出板52を有した板金製のものであり、延出板52の延出端部521を折り曲げて形成したオフセット部分Oにコイルばね6を当てている構成を採用する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部にばねガイドを収めた本体と、この本体に基端近傍部を相対回転可能に支持させたクリップと、前記ばねガイドに保持され前記クリップの基端部を付勢するコイルばねとを具備してなり、
前記クリップが、外装板の縁から前記本体方向に延出する延出板を有した板金製のものであり、前記延出板の延出端部を折り曲げて形成したオフセット部分に前記コイルばねを当てているクリップ装置。
【請求項2】
前記クリップの前記コイルばねが当たる前記オフセット部分と、前記クリップの前記本体に対する相対回転中心部分とが隣接している請求項1記載のクリップ装置。
【請求項3】
前記本体側に、前記オフセット部分及び前記相対回転中心部分を受け入れる貫通孔が設けられている請求項2記載のクリップ装置。
【請求項4】
前記延出板が、前記外装板の両側縁から前記本体方向にそれぞれ延出させた対をなす側板であり、
前記クリップの基端部は、前記両側板の第一の延出端部をそれぞれ内側に折り曲げることによって形成された前記オフセット部分を備えたものであり、
前記クリップの基端近傍部は、前記相対回転中心部分を形成する前記両側板の第二の延出端部を折り曲げずにそのまま前記貫通孔内に挿入したものである請求項3記載のクリップ装置。
【請求項5】
前記本体が、アウター部材と、このアウター部材内に配設されたインナー部材とを備えたものであり、前記ばねガイドは、前記インナー部材に設けられている請求項4記載のクリップ装置。
【請求項6】
前記クリップの基端近傍部は、前記両側板の第二の延出端部を折り曲げずにそのまま前記アウター部材に設けられた貫通孔内に挿入したものであり、
前記インナー部材は、前記貫通孔に侵入した前記クリップの両第二の延出端部間に面接触状態で介在する支持部を備えたものであり、
前記クリップの第二の延出端部が前記支持部に相対回転可能に軸支されている請求項5記載のクリップ装置。
【請求項7】
前記貫通孔に挿入されたクリップの両第二の延出端部は、前記貫通孔の内側縁と前記支持部の外側面とによってそれぞれ挟持されている請求項6記載のクリップ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記具等に好適に使用されるコイルバネを使用したばね式のクリップ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来この種のクリップ装置として、筆記具本体に板金製のクリップを設けたものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
このクリップ装置は、筆記具本体にクリップの基端近傍部を支持させており、そのクリップの基端部をコイルばねにより当該クリップが閉じる方向に付勢している。
【0004】
具体的には、クリップは、細長い外装板と、この外装板の両側縁から筆記具本体方向に伸びる側板とを一体に備えた板金製のものであり、基端近傍部においてそれら両側板の延出端部を筆記具本体に回転可能に支持させている。筆記具本体におけるクリップの基端部に対応する部位には、ばねガイドが突設されており、このばねガイドに保持されたコイルばねをクリップの外装板の内面に当接させてある。
【0005】
ところで、特許文献1記載のものはばねガイドが筆記具本体の外装面から突出しているとともに、クリップを回動可能に支持するための軸部が筆記具本体の外面に形成されており、そのままでは見栄えが損なわれることから、当該部位を被覆するためのカバーが別途必要になる。そのため、カバーと筆記具本体との間の境界が目につくとともに、デザイン上の設計の自由度が制約される。
【0006】
また、このものは、コイルばねをクリップの外装板内面に当接させる都合上、ばねガイドを外装板の内面に近づくように突出状にして、クリップに内包されるように設けておく必要がある。そのため、クリップの幅を一定程度以上に設定しておく必要があり、この点からも設計の自由度が制約される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第5508776号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、クリップを設ける際におけるデザイン上の設計の自由度が低いという課題を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の発明に係るクリップ装置は、内部にばねガイドを収めた本体と、この本体に基端近傍部を相対回転可能に支持させたクリップと、前記ばねガイドに保持され前記クリップの基端部を付勢するコイルばねとを具備してなり、前記クリップが、外装板の縁から前記本体方向に延出する延出板を有した板金製のものであり、前記延出板の延出端部を折り曲げて形成したオフセット部分に前記コイルばねを当てているものである。
【0010】
請求項2記載の発明に係るクリップ装置は、請求項1記載のものであって、前記クリップの前記コイルばねが当たる前記オフセット部分と、前記クリップの前記本体に対する相対回転中心部分とが隣接しているものである。
【0011】
請求項3記載の発明に係るクリップ装置は、請求項2記載のものであって、前記本体側に、前記オフセット部分及び前記相対回転中心部分を受け入れる貫通孔が設けられているものである。
【0012】
請求項4記載の発明に係るクリップ装置は、請求項3記載のものであって、前記延出板が、前記外装板の両側縁から前記本体方向にそれぞれ延出させた対をなす側板であり、前記クリップの基端部は、前記両側板の第一の延出端部をそれぞれ内側に折り曲げることによって形成された前記オフセット部分を備えたものであり、前記クリップの基端近傍部は、前記相対回転中心部分を形成する前記両側板の第二の延出端部を折り曲げずにそのまま前記貫通孔内に挿入したものである。
【0013】
請求項5記載の発明に係るクリップ装置は、請求項4記載のものであって、前記本体が、アウター部材と、このアウター部材内に配設されたインナー部材とを備えたものであり、前記ばねガイドは、前記インナー部材に設けられているものである。
【0014】
請求項6記載の発明に係るクリップ装置は、請求項5記載のものであって、前記クリップの基端近傍部は、前記両側板の第二の延出端部を折り曲げずにそのまま前記アウター部材に設けられた貫通孔内に挿入したものであり、前記インナー部材は、前記貫通孔に侵入した前記クリップの両第二の延出端部間に面接触状態で介在する支持部を備えたものであり、前記クリップの第二の延出端部が前記支持部に相対回転可能に軸支されているものである。
【0015】
請求項7記載の発明に係るクリップ装置は、請求項6記載のものであって、前記貫通孔に挿入されたクリップの両第二の延出端部は、前記貫通孔の内側縁と前記支持部の外側面とによってそれぞれ挟持されているものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、クリップを設ける際におけるデザイン上の設計の自由度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態に係る筆記具を示す全体斜視図。
図2】同実施形態に係る筆記具の要部を示す中央縦断面図。
図3図2におけるX−X断面図。
図4図2におけるY−Y断面図。
図5】同実施形態に係る筆記具のキャップを示す分解斜視図。
図6】同実施形態に係る筆記具のインナー部材及びクリップを示す斜視図。
図7】本発明の他の実施態様に係る筆記具の要部を示す中央縦断面図。
図8】同実施態様に係るクリップを示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の一実施形態について図1図6を参照しつつ以下に述べる。
【0019】
この実施形態の筆記具1は、図1に示すように、筆記具本体2と、この筆記具本体2の先端に装着されるキャップ3とを備えたものであり、キャップ3に本発明に係るクリップ装置Aが適用されている。
【0020】
このクリップ装置Aは、図2図5に示すように、内部にばねガイド81を収めたキャップ3の筐体4(本体)と、この筐体4に基端近傍部5bを相対回転可能に支持させたクリップ5と、ばねガイド81に保持されクリップ5の基端部5aを付勢するコイルばね6とを具備してなり、クリップ5が、外装板51の縁51aから筐体4(本体)方向に延出する側板52(延出板)を有した板金製のものであり、側板52(延出板)の延出端部521を折り曲げて形成したオフセット部分Oにコイルばね6を当てている。なお、図2において、筆記具本体2は想像線で示している。
【0021】
クリップ5の側板52(延出板)は、図3図6に示すように、外装板51の両側縁51aから筐体4(本体)方向にそれぞれ延出させた対をなすものである。クリップ5の基端部5aは、図2図4及び図6に示すように、両側板52の第一の延出端部521をそれぞれ内側に折り曲げることによって形成されたオフセット部分Oを備えたものであり、クリップ5の基端近傍部5bは、図2及び図3に示すように、相対回転中心部分Cを形成する両側板52の第二の延出端部522を折り曲げずにそのまま貫通孔7a内に挿入したものである。クリップ5のコイルばね6が当たるオフセット部分Oと、クリップ5の筐体4(本体)に対する相対回転中心部分Cとは隣接している。
【0022】
筐体4(本体)側には、図2図5に示すように、オフセット部分O及び相対回転中心部分Cを受け入れる貫通孔7aが設けられている。また、この筐体4(本体)は、アウター部材7と、このアウター部材7内に配設されたインナー部材8とを備えたものであり、ばねガイド81は、インナー部材8に設けられている。
【0023】
インナー部材8は、図2図3図5及び図6に示すように、貫通孔7aに侵入したクリップ5の両第二の延出端部522間に面接触状態で介在する支持部82を備えたものであり、クリップ5の第二の延出端部522が支持部82に相対回転可能に軸支されている。貫通孔7aに挿入されたクリップ5の両第二の延出端部522は、貫通孔7aの内側縁7a1と支持部82の外側面82aとによってそれぞれ挟持されている。
【0024】
具体的に説明すれば、キャップ3は、図2図5に示すように、内部にばねガイド81を収めた筐体4(本体)と、この筐体4に基端近傍部5bを相対回転可能に支持させたクリップ5とを具備している。
【0025】
筐体4(本体)は、図2図5に示すように、アウター部材7と、このアウター部材7内に配設されたインナー部材8とを備えたものである。
【0026】
アウター部材7は、図2図5に示すように、先端が閉塞された円筒体状のもので、クリップ5の基端部5a及び基端近傍部5bに対応する部位に、例えば長方形状をなす貫通孔7aを有している。
【0027】
インナー部材8は、合成樹脂により一体に形成されたもので、図2及び図5に示すように、筒状をなすペン先収納領域8aと、このペン先収納領域8aの先端側に設けられたクリップ装着領域8bとを備えている。
【0028】
ペン先収納領域8aの外周には、図2及び図5に示すように、アウター部材7の係止部7bに弾性係合してインナー部材8のアウター部材7に対する抜け止めを行うための係止爪83が設けられている。また、ペン先収納領域8aの奥端には、別体をなすペン先受け9が配設されている。
【0029】
クリップ装着領域8bには、図2図6に示すように、ばねガイド81及び支持部82が一体に設けられている。さらに詳述すると、ばねガイド81は、図2及び図4図6に示すように、クリップ5の基端部5aに対応する部位に設けられた有底円筒体状のもので、コイルばね6の基端側がこのばねガイド81に保持されている。このばねガイド81は外部に突出しておらず、貫通孔7a内に没入している。支持部82は、図2図3図5及び図6に示すように、クリップ5の基端近傍部5bに対応する部位に対をなして設けられ先端側がばねガイド81に接続された壁体であり、その両外側面82aにはクリップ5の相対回転中心部分Cを形成する軸孔522aに係合する軸821を外方に突出させて設けている。軸821の上半部には、軸孔522aが設けられたクリップ5の側板52(延出板)の第二の延出端部522を案内するための傾斜面821aが設けられている。これらばねガイド81及び支持部82の外側方には対をなしてペン先収納領域8aの先端から延びる外壁84が設けられており、ばねガイド81及び支持部82はリブ85を介して外壁84と一体に接続されている。
【0030】
クリップ5は、図2図6に示すように、筆記具1の長手方向に延びる細長い外装板51と、外装板51の両側縁51aから筐体4(本体)方向に延出する側板52(延出板)と、外装板51の基端51bから筐体4(本体)方向に延出する端板53とを有した板金製のものである。前述したように、このクリップ5の基端部5aは、両側板52の第一の延出端部521をそれぞれ内側に折り曲げることによって形成されたオフセット部分Oを備えたものであり、当該クリップ5の基端近傍部5bは、相対回転中心部分Cを形成する両側板52の第二の延出端部522を折り曲げずにそのまま貫通孔7a内に挿入したものである。クリップ5のコイルばね6が当たるオフセット部分Oと、クリップ5の筐体4(本体)に対する相対回転中心部分Cとは隣接している。第二の延出端部522には、支持部82に形成した軸821に係合可能な軸孔522aが設けられており、このクリップ5が筐体4(本体)に相対回転可能に支持されている。そして、このクリップ5の先端部5cには、外装板51の先端縁部を折り返して形成された膨出部54が設けられており、このクリップ5が相対回転中心部分Cを中心にして回動することにより、この膨出部54がキャップ3の筐体4(本体)に接離するようになっている。コイルばね6はこの膨出部54をキャップ3の筐体4(本体)に押しつける方向にクリップ5を付勢している。
【0031】
以上に述べたように、本実施形態によれば、クリップ5を板金の折り曲げで簡易に構成でき、デザイン上の制約が少ない。しかも、クリップ装着領域8bを被覆するための特別の部材を設ける必要がなく、また、コイルばね6及びバネガイド81をクリップ5に内包させる必要がないのでクリップ5の幅を狭くすることもでき、デザイン上の設計の自由度の向上を図ることができる。
【0032】
また、オフセット部分Oと相対回転中心部分Cとが隣接しているので、クリップ5をコンパクトなものにすることができる。
【0033】
さらに、筐体4(本体)側にオフセット部分O及び相対回転中心部分Cを受け入れる貫通孔7aを設けているので、オフセット部分Oと相対回転中心部分Cとを隣接させていることと併せてこの貫通孔7aを最小限のものに留めることができる。
【0034】
加えて、クリップ5の基端部5aが両側板52の第一の延出端部521をそれぞれ内側に折り曲げることによって形成されたオフセット部分Oを備えるようにしていることによりコイルばね6が当たるオフセット部分Oの強度を確保できる。その一方、クリップ5の基端近傍部5bは相対回転中心部分Cを形成する両側板52の第二の延出端部522を折り曲げずにそのまま筐体4の貫通孔7a内に挿入しているので、相対回転中心部分Cは弾性変形しやすく組み立てやすい。すなわち、両側板52の第二の延出端部522を貫通孔7aに挿入し、支持部82の外側面82aに沿わせて内方に侵入させると、まず第二の延出端部522の先端縁が支持部82の軸821における傾斜面821aに案内されて両第二の延出端部522が離間する方向に弾性変形し、最終的に軸孔522aに軸821が嵌合することによりこれら第二の延出端部522が元の平行状態に復帰し、組み立てが完了する。しかも、組立状態においては両第二の延出端部522が支持部82の外側面82aに添接することになるので、クリップ5の先端側が筆記具1の軸心に対して直交する方向に揺れ動くのを抑制することができる。特にこの実施形態では、貫通孔7aに挿入されたクリップ5の両第二の延出端部522が貫通孔7aの内側縁7a1と支持部82の外側面82aとによってそれぞれ挟持されているので、クリップ5の揺動を特に顕著に抑制することができる。
【0035】
その上、筐体4(本体)が、アウター部材7と、このアウター部材7内に配設されたインナー部材8とを備えたものであり、ばねガイド81がインナー部材8に設けられているので、ばねガイド81を容易に筐体4(本体)の内部に収めることができる。
【0036】
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限らない。
【0037】
例えば、上述した実施形態では、クリップの両側板の延出端部をそれぞれ内側に折り曲げることによってクリップの基端部がオフセット部分を備えるようにしているが、図7及び図8に示すように、クリップ5の外装板51の基端51bから筐体4(本体)方向に延出する端板53(延出板)の延出端部を先端側に折り返すことによってオフセット部分Oを形成するようにしてももちろんよい。なお、図6及び図7に示す筆記具W1のその他の部位は、図1図6を参照しつつ述べた筆記具1と同様の構成を有するので、同一の符号を付して説明を省略する。
【0038】
上述した実施形態では、筆記具本体と、この筆記具本体の先端に装着されるキャップとを備えた筆記具に本発明を適用し、キャップの筐体をクリップ装置の本体としているが、ノック式ボールペンやシャープペンシル等に代表されるキャップを有しない筆記具に本発明を適用してももちろんよい。その場合、筆記具本体の外周面を形成する筐体をクリップ装置の本体として内部にばねガイドを収納し、筆記具の筐体(本体)と、当該筐体(本体)に基端近傍部を相対回転可能に支持させたクリップと、ばねガイドに保持されクリップの基端部を付勢するコイルばねとによりクリップ装置を構成することとなる。さらに、筆記具以外の棒状のもの全般に本発明を適用してももちろんよい。
【0039】
オフセット部分及び相対回転中心部分の配置に関し、上述した実施形態では、クリップのコイルばねが当たるオフセット部分と、クリップの本体に対する相対回転中心部分とを隣接させてクリップのコンパクト化を図っているが、オフセット部分が相対回転中心部分よりも基端側であればこれらオフセット部分及び相対回転中心部分の配置は任意のものを採用してもよい。例えば、上述した実施形態において第一の延出端部と第二の延出端部とを隣接させる代わりに、これらを離間させてもよい。
【0040】
オフセット部分及び相対回転中心部分と本体との関係に関し、上述した実施形態では、本体側にオフセット部分及び相対回転中心部分を受け入れる貫通孔を設け、これらオフセット部分及び相対回転中心部分を隣接させていることと併せてこの貫通孔を最小限のものに留めるようにしているが、例えば、本体の基端側から先端側に向けて延伸しオフセット部分及び相対回転中心部分を受け入れることが可能な切欠を設ける等、他の構成を採用してももちろんよい。
【0041】
クリップの基端近傍部の構成に関し、上述した実施形態では、相対回転中心部分を形成する前両側板の第二の延出端部を折り曲げずにそのまま本体の貫通孔内に挿入するようにしているが、クリップの基端近傍部にクリップと別体のコ字状をなし先端部に軸穴を有し基端側がクリップの内面に固定された軸部材を接続し、軸部材の先端部を本体の貫通孔内に挿入する構成等、他の構成を採用してもよい。
【0042】
本体の構成に関し、上述した実施形態では、本体が、アウター部材と、このアウター部材内に配設されたインナー部材とを備え、ばねガイドをインナー部材に設けているが、上述した実施形態におけるインナー部材のクリップ装着領域に相当する部位をアウター部材に一体に設けるものや、前述したようにキャップを有しない筆記具において筆記具本体の外周面を形成する筐体をクリップ装置の本体とし、その筐体の内部にばねガイドを収めるとともに当該筐体にクリップを相対回転可能に支持させるもの等、他の構成を採用してももちろんよい。
【0043】
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変形してよい。
【符号の説明】
【0044】
4…本体(筐体)
5…クリップ
5a…クリップの基端部
5b…クリップの基端近傍部
51…外装板
51a…(外装板の両端)縁
52…側板(延出板)
521…第一の延出端部
522…第二の延出端部
53…端板(延出板)
6…コイルばね
7…アウター部材
7a…貫通孔
7a1…貫通孔の内側縁
8…インナー部材
81…ばねガイド
82…支持部
82a…支持部の外側面
O…オフセット部分
C…相対回転中心部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8