特開2021-168035(P2021-168035A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-168035(P2021-168035A)
(43)【公開日】2021年10月21日
(54)【発明の名称】画像販売システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/00 20170101AFI20210924BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20210924BHJP
【FI】
   G06T7/00 660A
   G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2020-71045(P2020-71045)
(22)【出願日】2020年4月10日
(71)【出願人】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086911
【弁理士】
【氏名又は名称】重野 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100144967
【弁理士】
【氏名又は名称】重野 隆之
(72)【発明者】
【氏名】宮本 大輔
【テーマコード(参考)】
5L049
5L096
【Fターム(参考)】
5L049BB23
5L049BB44
5L096AA02
5L096AA06
5L096CA02
5L096CA22
5L096FA67
5L096FA81
5L096GA51
5L096JA03
5L096KA09
(57)【要約】
【課題】顔検索により動画から抽出した画像を販売する。
【解決手段】画像販売システムは、複数の画像を含む動画データを記憶する記憶部と、検索対象人物が写った検索用画像をユーザ端末から受信する画像受信部と、前記ユーザ端末から、顔の向きの範囲及び顔の類似度の閾値を含む検索条件の設定を受け付ける設定部と、前記動画データに含まれる前記複数の画像から、前記検索用画像内の前記検索対象人物の顔画像との類似度が前記閾値以上である顔であり、かつ顔の向きが前記範囲内になっている顔を含む、前記検索条件を満たす画像を抽出する解析部と、前記ユーザ端末から、前記解析部により抽出された画像の購入を受け付ける販売処理部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像を含む動画データを記憶する記憶部と、
検索対象人物が写った検索用画像をユーザ端末から受信する画像受信部と、
前記ユーザ端末から、顔の向きの範囲及び顔の類似度の閾値を含む検索条件の設定を受け付ける設定部と、
前記動画データに含まれる前記複数の画像から、前記検索用画像内の前記検索対象人物の顔画像との類似度が前記閾値以上である顔であり、かつ顔の向きが前記範囲内になっている顔を含む、前記検索条件を満たす画像を抽出する解析部と、
前記ユーザ端末から、前記解析部により抽出された画像の購入を受け付ける販売処理部と、
を備える画像販売システム。
【請求項2】
前記解析部は、前記動画データに含まれる前記複数の画像から、前記検索条件を満たす画像の時刻から第1時間前までの画像と、第2時間後までの画像とをさらに抽出することを特徴とする請求項1に記載の画像販売システム。
【請求項3】
前記解析部により抽出された画像のうち、前記検索条件を満たす画像の購入形態は印画物及びデータダウンロードであり、前記検索条件を満たさない画像の購入形態は印画物であることを特徴とする請求項2に記載の画像販売システム。
【請求項4】
顔の向きの範囲及び顔の類似度の閾値を含む検索条件の設定を受け付けるステップと、
動画データに含まれる複数の画像から、検索用画像内の検索対象人物の顔画像との類似度が前記閾値以上である顔であり、かつ顔の向きが前記範囲内になっている顔を含む、前記検索条件を満たす画像を抽出するステップと、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像販売システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
マラソンやスポーツ大会、学校行事等のイベントでカメラマンが撮影した写真を販売するサービスが知られている。カメラマンが撮影した画像データは、ネットワークを介して写真販売システムにアップロードされる。顧客は、アップロードされた画像を閲覧し、好みの写真を選択して購入することができる。購入した画像は、データがダウンロード可能となったり、印刷物が顧客へ配送されたりする。
【0003】
顧客は、写真販売システムに掲載されている大量の画像の中から、自分自身や家族等が写っている画像を探し出す必要があり、注文に手間がかかっていた。
【0004】
大量の画像の中から所望の画像を抽出する手法の1つとして、顔検索機能が知られている。この顔検索機能では、例えば、ユーザは、自分自身が写っている画像を写真販売システムにアップロードする。写真販売システムは、ユーザからアップロードされた画像に写っている顔を検出し、検出した顔に類似している顔を含む画像を、販売中の画像から検索する。これにより、ユーザは、自分が写っている画像を容易に見つけ出すことができる。
【0005】
この顔検索機能を利用して、カメラマンが撮影した動画から、自分が写っているシーンを抽出し、画像(静止画)を購入可能とするサービスが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−325082号公報
【特許文献2】特開2014−10788号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされたものであり、顔検索により動画から抽出した画像を販売する画像販売システム及びプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による画像販売システムは、複数の画像を含む動画データを記憶する記憶部と、検索対象人物が写った検索用画像をユーザ端末から受信する画像受信部と、前記ユーザ端末から、顔の向きの範囲及び顔の類似度の閾値を含む検索条件の設定を受け付ける設定部と、前記動画データに含まれる前記複数の画像から、前記検索用画像内の前記検索対象人物の顔画像との類似度が前記閾値以上である顔であり、かつ顔の向きが前記範囲内になっている顔を含む、前記検索条件を満たす画像を抽出する解析部と、前記ユーザ端末から、前記解析部により抽出された画像の購入を受け付ける販売処理部と、を備えるものである。
【0009】
本発明によるプログラムは、顔の向きの範囲及び顔の類似度の閾値を含む検索条件の設定を受け付けるステップと、動画データに含まれる複数の画像から、検索用画像内の検索対象人物の顔画像との類似度が前記閾値以上である顔であり、かつ顔の向きが前記範囲内になっている顔を含む、前記検索条件を満たす画像を抽出するステップと、をコンピュータに実行させるものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、顔検索により動画から抽出した画像を販売できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係る画像販売システムの概略図である。
図2】同実施形態に係るサーバの概略構成図である。
図3】画像処理プログラムを実行することで実現される機能ブロック図である。
図4】画像販売方法を説明するフローチャートである。
図5】顔の向きを説明する図である。
図6】画像の抽出例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係る画像販売システムの概略図である。画像販売システムは、画像販売用のウェブサイトを提供する画像管理装置としてのサーバ1、システム管理者が使用する管理者端末2などを有する。販売する画像は、例えば、カメラマンが、スポーツ大会や学校行事等のイベントを撮影した動画から切り出した画像(静止画)である。画像を購入するユーザは、イベントに参加した本人や参加者の親などである。
【0014】
ユーザは、スマートフォンやPC等のユーザ端末4を用いて画像販売サイトにアクセスし、自分又は家族等の検索対象人物が写っている画像(検索用画像)をアップロードして登録する。ユーザは、登録した画像を用いた顔検索により、動画の中から、自分が写っているフレーム(画像)を抽出することができる。ユーザは、抽出された画像の中から、購入する画像を選択する。顔検索にあたり、様々な検索条件を設定できる。検索条件については後述する。
【0015】
ユーザが、購入画像を選択し、決済処理を行うと、画像データをダウンロードしたり、プリント物の注文を行ったりすることができる。サーバ1は、印画物の注文を受け付けると、購入された画像のデータを工場5へ送信する。工場5で製造された印画物6はユーザの元へ配送される。印画物6は、例えば、Lサイズや2Lサイズの写真、A4サイズのポスター等である。
【0016】
図2に示すように、サーバ1は、CPU10(中央演算処理装置)、記憶部11、及び通信部12等を有するコンピュータである。通信部12は、管理者端末2やユーザ端末4との通信処理を行い、データの送受信を行う。通信部12は、管理者端末2から動画データを受信し、記憶部11に格納する。
【0017】
通信部12は、画像販売サイトのページ情報をユーザ端末4へ送信する。また、通信部12は、ユーザ端末4から購入画像の選択を受け付けたり、決済情報を受信したりする。
【0018】
記憶部11は、フラッシュメモリ、ROM(Read−only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク等の組み合わせであり、動画データ、画像処理プログラム、顔検索用にユーザ端末4から受信した検索用画像、会員情報等を記憶する。
【0019】
会員情報は、サーバ1が提供する画像販売サイトを利用する会員の情報であり、画像販売サイトにログインするためのIDやパスワード、氏名、住所等を含む。
【0020】
CPU10が画像処理プログラムを実行することで、図3に示すように、認証処理部100、画像受信部101、設定部102、解析部103、表示処理部104、及び販売処理部105の機能が実現される。各部の処理は後述する。
【0021】
次に、この画像販売システムを用いた画像販売方法を図4に示すフローチャートに沿って説明する。
【0022】
ユーザがユーザ端末4を用いて画像販売サイトにアクセスすると、IDやパスワードの入力が求められる。ユーザがIDやパスワードを入力すると、認証処理部100が、記憶部11に格納されている会員情報を参照し、認証処理を行う(ステップS1)。
【0023】
認証後、サーバ1は、ユーザ端末4に対し、顔検索用の画像登録を要求する。ユーザは、ユーザ端末4内にある、自分又は家族等の検索対象人物が写っている画像(検索用画像)をアップロードして登録する(ステップS2)。サーバ1の画像受信部101は、ユーザ端末4から受信した検索用画像を記憶部11に格納する。
【0024】
設定部102が、検索条件の設定を受け付ける(ステップS3)。設定部102は、検索条件として、抽出する顔の向きの範囲、及び顔の類似度(%)の閾値の設定を受け付ける。顔の向きは、例えば、図5に示すようなヨー(Yaw)、ピッチ(Pitch)、ロール(Roll)の3軸の回転角で表され、各回転角の範囲の設定を受け付ける。
【0025】
設定部102は、ブライトネス(明るさ)やシャープネス等の、写真の品質についての条件設定を受け付けてもよい。
【0026】
本実施形態では、動画データから画像を抽出するため、検索条件を満たす画像の前後の時間帯に、検索対象人物の横顔や後ろ姿が写っている可能性が高い。そこで、設定部102は、条件を満たす画像の時刻を基準に、画像抽出する時間範囲の設定を受け付けるようにしてもよい。例えば、『検索条件を満たす画像のT1秒(第1時間)前〜T2秒(第2時間)後までの画像を抽出する』のように、時間範囲T1、T2の設定を受け付ける。
【0027】
検索条件の設定後、解析部103が、動画データに含まれる複数の画像(フレーム)の画像解析を行い、検索条件を満たす画像を販売画像として抽出する(ステップS4)。例えば、解析部103は、各画像に写っている顔を検出し、検出した顔の向きを算出する。また、解析部103は、検出した顔と検索用画像内の検索対象顔画像との類似度を公知の方法で計算する。解析部103は、算出した類似度が所定の閾値以上であり、かつ、顔の向きが設定範囲内となっている画像を抽出する。また、解析部103は、検索条件を満たす画像の前後の時間帯の画像を販売画像として抽出する。
【0028】
例えば、解析部103は、図6に示すように、検索条件を満たす画像F2〜F4と、画像F2の時刻からT1秒前までの範囲の画像F1と、画像F4の時刻からT2秒後までの範囲の画像F5,F6とを販売画像として抽出する。
【0029】
解析部103は、解析対象の画像を、動画データ内の全ての画像としてもよいし、一定間隔の画像としてもよい。例えば、動画データが30fps(frames per second)の場合、1秒あたり30枚の画像を含む。この30枚の画像全てを解析対象としてもよいし、0.1秒間隔として30枚中10枚の画像を解析対象としてもよい。解析対象とする画像の時間間隔を長くする程、解析処理に要する時間を短縮できる。
【0030】
動画データ内の画像を第1時間間隔で解析し、検索対象を満たす画像を検出した場合は、検出した画像の時刻を基準とした所定の時間範囲の画像を第1時間間隔より短い第2時間間隔で解析してもよい。
【0031】
表示処理部104が、抽出した画像の一覧画面を含む閲覧ページを生成し、ユーザ端末4へ送信して表示する(ステップS5)。
【0032】
ユーザは、ユーザ端末4で抽出画像を閲覧し、購入したい画像を選択する(ステップS6)。画像の購入形態としては、データ(ダウンロード用データ)、写真、ポスター等がある。写真やポスターを選択した場合は、購入数も入力する。販売処理部105が、ユーザ端末4から販売画像の購入選択を受け付ける。
【0033】
購入画像の選択後、販売処理部105が決済処理を行う(ステップS7)。決済処理後、サーバ1は、購入された画像データをダウンロード可能にしたり、プリント注文内容を工場5へ転送したりする。
【0034】
このように、本実施形態によれば、ユーザ本人が写っており、かつ好適な顔の向きになっている写りの良いシーンの画像を動画から切り出して販売できる。
【0035】
図4のフローチャートのステップS4で抽出された画像のうち、検索条件を満たさない画像、すなわち検索条件を満たす画像の前後の時間帯の画像(例えば図6の画像F1、F5、F6)は、検索対象人物が写っていないことがあるため、画像の購入に一定の制限を設けてもよい。例えば、写真、ポスター等の印画物のみ購入可とし、画像データの購入(ダウンロード)は不可とする。デジタルコンテンツは、SNSで拡散されるなど、不正利用された場合のリスクが大きいためである。また、写真、ポスター等の印画物について、購入数量の上限を設けてもよい。購入数量の上限は、種類(写真/ポスター)によって異なっていてもよい。
【0036】
ステップS4で抽出されなかった画像(シーン)については、動画の閲覧のみ許可し、画像の購入はできないようにしてもよい。
【0037】
上記実施形態では、サーバ1が画像解析を行う例について説明したが、解析処理を外部の解析端末(図示略)で行ってもよい。
【0038】
ユーザ端末4に画像処理アプリ(アプリケーションプログラム)をインストールし、実行することで、ユーザ端末4に、設定部102、解析部103及び表示処理部104の機能を持たせてもよい。この場合、ユーザ端末4は、ユーザから検索条件の設定を受け付け、自端末内の動画データから、検索条件を満たす画像を抽出する。抽出した画像は、画像データ(静止画データ)として、ユーザ端末4に保存される。
【0039】
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1 サーバ
2 管理者端末
4 ユーザ端末
10 CPU
11 記憶部
12 通信部
100 認証処理部
101 画像受信部
102 設定部
103 解析部
104 表示処理部
105 販売処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6